カテゴリー : 2016年 2月

【幻】モーニン・ブルーズ 2016/02/27

mb160227

 

前TM : ヲーキン・ブルーズ(夜に近いアサー仕様)P.B.B.B.

 

N  おはようございます。1週間のご無沙汰でした。司会のモーニング小僧。ワトゥーシ・

アイザヲです。輪投師藍蔵王とも表記しています。

予言者ムホンマド・ワシの先読み的中、グラミー・ウイナーです、クリス・ステイプルトゥン。

最新アルバムのタイトル・ナムバーで祝いましょう、「トラヴェラー」。

 

M01.Traveller(3’42”)Chris Stapleton

– C.Stapleton –   Mercury 0602537577439

 

N  ちょっと遅きに失した報告ですが、クリス・ステイプルトゥン、このアルバムで、グラミ—

ベスト・アルバムを受賞です。同時に他の受賞盤はありますが、わたしの知ってる

のはこれだけでした。初めて紹介した時、しきりにその重量感を語っていた

記憶があります。やはり重たい一枚だったんですね。「渡世人」という題名が、

また想像を刺激します。二つ折ジャケット内側のカラ—写真、角の生えた四駆にもた

れて何か語り合っているクリスと同行の女性、この写真が更に妄想を駆り立てま

す。そして再び表題名が蘇って来る・・・確かによく出来たアルバムです。

 

音楽の世界では全てが他の何かを導く。旋律は言葉を、言葉はひとつの

印象を・・・、これらが歌になる。その歌はある一瞬の響きを奏でながら、

聞く人を過去、あるいは未来に連れて行く。新しい歌は、また別の何かを

導いて来る。この「レコ—ド」は、わたしの人生を満たしてくれた人たち、あな

たたちに捧げよう。

 

こんなグラミ—受賞コメントのような挨拶が、既にアルバムには記されていました。

 

M02.Sailboat For Sale(3’08”)Toby Kirth wit. Jimmy Buffett

-T.Keith, B.Pinson-  Showdog Nashville 0850692006190

 

N  こちらは日本市場から撤退を決めたフォードF-150・ピックアップで時速35マイルの

制限を守りながら街道を流すトビ—・キイズ、もう既に何曲か聞いて貰っている

最新盤から、「売りに出されたセイルボート」、ジミ—・バフェットとの二重唱でした。こ

れがこのアルバムの目玉トラックだったという事です。

 

M03.Why Me Lord(3’54)T.G.Sheppard wit. Conway Twitty

-K.Kristferson-  Goldenlane GLO 0077

 

M04.I Don’t Hear You(2’52”)George Jones

-B.Owens-  Retro World  Blue 178

 

N  同じ時期に新譜を発表したT.G.シェパードの「ワイ、マイ・ロード」、クリス・クリストファスン

の歌ですね。非常に彼らしい作品です。これは大御所コンウェイ・トゥイティとの二重

唱でした。共に正統派の礼儀正しいカントリー・スタイル、結構でした。演奏も秀逸。

そしてワルツを続けて、クセ者ジョージ・ジョーンズで「あなたが聞こえない」、1962

年の作品です。この人の歌の世界がわたしは分らないまま、聞き続けて数年

経ちます。キリスト教の教えからテーマを採ったものが多く見られますが、その真意

はなかなか理解出来ません。今の「アイ・キャント・ヒア・ユー」も、単なる絶望的状

況下での求愛と受け止められますが、ひょっとしたら、この「あなた」は「神」

なのかも・・・。

冒頭から極めてカントリ—色の強い今朝の「モーニン・ブルーズ」、まだこのまま行き

ましょう。次も強力です。

ドリー・パートン、「オハイオの岸辺で」

 

M05.Banks Of The Ohio (3’49”)Dolly Perton

-trd.arr.by D.Perton –  Masterworks 8884303269 2

 

N  「オハイオの岸辺で」、ドリー・パートンでした。ラジオ界の伝説では、その昔これを

「オハイオ銀行」と訳した人間がいて、このわたしも知る程に語り継がれていま

す。本当かな。盛った話ではないのかな、という気もしますがね。

オハイオ河の土手に恋人を連れ出してナイフで差し殺す、という恐ろしい歌です。

この国では近松の作品に象徴される心中物の流れがあり、現代でも渡辺淳一

の「失楽園」などは、その伝統に立脚したものでしょう。性愛過剰ですが。

それが西洋では、この「オハイオの岸辺で」のように、愛と憎しみの果てに相手

を殺す、という展開の方が多いような気もします。

毎年通っていた避暑地の情景が穏やかに語られ、残念だけれども今年は行

けない。何故ならば恋人を今、殺してしまったので、と結ぶ「思い出のサントロペ」

を初めて聞いた時は、計り知れない衝撃を受けたものでした。

今のドリーの歌もそこを知らずにいると、「奇麗な歌だなあ」で済んでしまい

ます。努々、結婚披露宴では歌わないで下さい。

さて数少ないカントリ—番組「モーニン・ブルーズ」、今朝の大きな目玉曲を紹介しま

しょう。

ヴィンス・ギルです。この間レコード店で新譜に出会いました。ちょっとご無沙汰

でしたね。『ダウン・トゥ・マイ・ラースト・バーッド・ハビット』。素晴らしい出来です。リズ

ムが、スティーヴ・ジョーダンとウイリー・ウイークスと来ればそれだけで「可」です。楽曲自

体も充実してるし、生の音の真実味が迫って来ます。今朝は名刺代わりのアルバ

ム第一曲、

「ザ・リーズン・フォー・ザ・ティアーズ・アイ・クライ」、待ってましたぁ。

 

M06.The Reason For The Tears I Cry(3’56”)Vince Gill

-V.Gill-  MCA Nashville 060254764738

 

M07.Ain’t Nothing Like A Real Thing(3’53”)Vince Gill & Gladys Knight

-V.Simpson, N Ashford-  MCA  MCAD-10965

 

N  ヴィンス・ギルの新譜から、「俺の涙のその訳は」。そしてわたしが彼の事を知っ

た忘れられない1曲、ドン・ヲズ制作の名盤『リズム、カントリ—、アンド・ブルーズ』か

らグラディス・ナイトとの二重唱「リアル・シング」を続けました。わたしはこの時の印

象でずっと来たので、彼の事をピンのヴォ—カリストだとばかり思っていました。アル

バム『ギター・スリンガー』でテレキャスターをカッコ良く弾いていて、おや、と思った位です。

その後はギタ—のセッション・アルバムも出してましたね。今回の新譜にも、ダーク・

サンバーストのギブスン335を抱えた写真が3葉も、ジャケットで使われています。彼の

ギタ—の腕前は、つとに知られており、今の「リアル・シング」もソロは彼自身でした。

この手応え充分の最新アルバムからは、このあとも聞いて貰います。お楽しみに。