カテゴリー : 2016年 3月

【幻】モーニン・ブルーズ 2016/03/26

mb160326

前TM : ヲーキン・ブルーズ(夜に近いアサー仕様)P.B.B.B.

 

N おはようございます。アサー、ワツシイサヲです。春分も過ぎました。もう昼の方が

 長い、夜明けも早くなります。この時間帯はまだまだ暗いですけれどもね。

  幻モーニン・ブルーズ、今朝はこの1曲からです。皆さん、何か覚えてる事があ

 りませんか。ほら、4年前の今ごろです。

 

M01.I Can Here Music(3’14”)The Ronettes

-P.Spector, J.Barry, E.Greenwich- Rhil Spector Records 88697 612862

 

N 「アイ・キャン・ヒア・ミュージック」、キャン・ユー?、ロネッツ1963年のヒット曲です。日本では

 2年程遅れてシングルになった・・・ならなかったか。ビーチ・ボーイズのカヴァです

 か、チャ—トですこし動いたのは。子供の頃のラジオの想い出です。ロニーの大きく緩

 やかなヴィブラ—トが、なんと魅力的な事でしょうか。

  現モーニン・ブルーズの放送第一曲が、これでした。その何年か前に萩原健太が

 DJだった番組で、第一曲がビーチ・ボーイズの同じ曲だったのにヒントを得て決め

 たのは良かったのですけれど、CDで持っていないというのが前日発覚しまし

 て、当日放送局へ来る前に渋谷のタワーに寄って買って来た盤、ではなかったで

 しょうか。

  黒人三人娘のロネッツと言えば、誰でもフィル・スペクターと来るでしょうが、この歌

 は当時一緒に仕事をしていたジェフ・バリーのプロデュースなんです。この『ヴェリ・

 ベスト・オヴ・ザ・ロネッツ』収録の18曲の中でも唯一の例外です。と言ってもフィル

 が現場に居なかった訳ではないでしょう。あの壁は彼にしか塗れませんから。

  3月4日の放送で映画「レッキング・クルー」についてお話ししました。わたしは

 最終週に滑り込みで観られたのですが、東京では再び鑑賞可能となりました。

 3月26日、今日からですね。初回開始が11時ですから、まだ間に合います。

 月が変わって4月8日まで。上映時間帯が変則ですから、事前にお調べにな

 った方がよろしいでしょう。場所は渋谷のアップリンク。以前出掛けた時は椅子と

 音響に不満が残りましたが、今は改善されてるかな。映画の内容は、もちろ

 んあの素晴らしい「レッキング・クルー」です。わたしも、もう一度観たい。

  先の鑑賞以来、実はまだその余韻がわたしを包んでいまして、何を聞いて

 も映画の場面が浮かんで来てしまう、そんな毎日を過ごしています。さてそ

 の映画の原作というものでもありませんが、「レッキング・クルーのいい仕事 ロック・

 アンド・ロール黄金時代を支えた職人たち」(ケント・ハートマン著 加瀬俊訳 スペースシャワーネッ

 トワーク)という出版物があって、4年前に和訳も出ていました。映画館で知り、

 その後に入手。今週始めに全て読み終えました。

  たいへん面白かった。ちょうどその頃、別の仕事で短期間に数冊の本を通

 読したばかりだったので、読み始める前にはあまり積極的になれなかったの

 ですが、全編スリルに溢れた描写の連続、しかも巧みな繫ぎ方に煽られて、かな

 りの文章量にも拘らず、あっという間に終えてしまいました。

  1949年から75年まで、ロス・エインジェルズ音楽産業黄金期の舞台裏物語に感動

 した、という事ですね。当然ながら映画よりエピソードが豊富で、わたしは今な

 おレッキング・クルー相乗効果後遺症に悩まされています。治療に行ったら国民健康

 保険、使えるかなあ。

  登場人物は映画と書籍でほとんど重なっていますが、活字版で鍵となって

 いたのは、この男でした。

 

M02,Be My Baby(2’40”)The Ronettes

-P.Spector, J.Barry, E.Greenwich- Rhil Spector Records 88697 612862

 

N 先ほども名前が挙がった異才、奇才、ポップ音楽の革命児フィル・スペクター、彼

 の最高傑作のひとつ「ビー・マイ・ベイビー」、ロネッツでした。書籍版には、ビーチ・

 ボーイズのブライアン・ウイルスンがこの決定的な1曲に打ちのめされる場面があります。

 新車を運転中にカー・ラジオから流れたこの曲を聞いた彼は道ばたに急停車して、

 こんなカッコいい音楽は自分に創れない、と自信喪失に陥ったたといいます。い

 い話じゃアーリマセンカ。

  今朝紹介している一冊「レッキング・クルーのいい仕事 ロック・アンド・ロール黄金時代

 を支えた職人たち」の巻頭には、かなり沢山の口絵が付いていて、それを見

 ながらあれこれ勝手な想像を巡らせるのも相当に面白い事なのですが、扉を

 開けてまず飛び込んで来るのが、録音セッションで鈴を振っているフィルの全身写真 

 なのです。これだ