カテゴリー : 2016年 5月

Real Rocks 【05/28 O.A.】Playlist

Real Rocks【5/28 O.A.】Playlist

5月28日の番組は、

新譜特集第三弾!

saosi polyyy

SAOSINとPolyphiaの新作紹介!

オリジナル・ヴォーカリストを迎えたセイオシン、そしてデビュー作とセカンドの日本盤を同時リリースしたポリフィアを紹介!
——————————————————–

M01: Graveless / Periphery
M02: Everything You Love Will Someday Die / Cage9
M03: We Don’t Have to Dance   /  Andy Black
<コーナー: RockAroundTheWorld>
M04: A.D.   /  Hatebreed
M05: Elegant Pigs   /  Destruction
M06: Made To Believe (Live)    /  Dizzy Mizz Lizzy
M07: Polka Dots And Moonbeams   /  Bob Dylan
M08: The Realest    /  Issues
M09: Hold On    /  Richard Ashcroft
M10: Running With The Wild Things    /  Against The Current
M11: Can’t Let You Do It    /  Eric Clapton
<コーナー: RockAroundTheWorld>終わり
M12: Best Days On Earth    /  Trashcan Sinatras
M13: Otherside    /  Red Hot Chili Peppers
M14: Angel of Death   /   Slayer
<コーナー: RockSteadyGo>
M15: The Silver String   /   SAOSIN
M16: The Stutter Says A Lot   /   SAOSIN
M17: The Secret Meaning of Freedom   /   SAOSIN
M18: Champagne Feat. Nick Johnston    /  Polyphia
M19: Nightmare    /  Polyphia
M20: Euphoria   /   Polyphia
<コーナー: RockSteadyGo >終わり
M21: Beautiful Pain    /  Andy Black
M22: Holy Mother    /  Eric Clapton
<コーナー:メタルの光>
M23: Never Bury the Hatchet    /  Sons Of Texas
M24: Before We Die    /  Nightshade
おしまい♪


2016年05月のREAL ROCKS SELECTION=ANDY BLACK 『THE SHADOW SIDE』。
Black Veil Bridesのカリスマフロントマンによるソロ作品。ソロで名義はANDY BLACKです。サマーソニック出演!
いまのロックシーンに珍しい圧倒的なカリスマ性、オーラを持ったヴォーカリストです。
Black Veil Bridesのサウンドとは違う方向性を持った作品です。これまでいいヴォ―カリストを目指そうとしてこなかったという彼が声にもこだわったアルバム。


アンソニーのハイトーンボーカル、あなたは体感しましたか?


インテリジェンスなテクニカル、そしてメロディックなインスト作品。ヴォーカルがなくてもこの表現力!恐れ入ります!

【幻】モーニン・ブルーズ 2016/05/28

mb160528

 

TM : ヲーキン・ブルーズ(夜に近いアサー仕様)P.B.B.B.

 

おはようございます。アサー、ワツシイサヲです。今年の夏は激暑とか。聞くだけで

 うんざりですね。今週、バスで「うちはもう何年もク—ラ—使ってないよ」と話し

 ているのを耳にしました。わたしだけではないのですね。悔しいな。

  さて、とても嬉しいリクエストを頂きました。最近「チャオ」がお気に入りのロンゲ

 さんからです。ライヴの「マイガール」、デイヴィド・ラフィン、エディ・ケンドリクスを擁した 

 黄金期のテムプテイションズです。

 

M01.My Girl(3’08”)The Temptations   リクエストチャオ

-W.Robinson, B.White-   Motown 31450515-2

 

M02.Hold Back The Night(3’56”)The Tramps

-A.Fender, R.Baker, E.Young-  Fever Dream FD-CD-7518

 

テムプテイションズで「マイガール」でした。これを聞くといつもあの振り付けの真似

 をしたくなり・・・、ませんか、失礼しました。ほぼ完璧に造られているスタジ

 オ録音作品。あれ以上は無理のように思えますが、この実況も素晴らしい。「勝

 るとも劣らない」という表現は、この両者に相応しいでしょう。演奏が適度

 に荒っぽくていいですね。CDにはLPには無かったザ・テムプテイションズ・バンド

 のパースネルが記載されていて、ドラムスは、ノーマン・ロバーツという事になっています。

 ベイスが「ビル・アップチャーチ」で、これはひょっとしたらフィル・アップチャーチと同一人

 物かもしれません。ギタリストとして知られますが、セッション時代にはベイスも弾いて

 いました。確かジョ—ジ・ベンスンの『ブリ—ジン』でもベイスを担当してた筈です。「マ

 イガール」、ロンゲさんのリクエストでお送りしました。ありがとうございます。

  続いたのは「ホールド・バック・ザ・ナイト」、トラムプスです。トラムプと言えば、同名

 候補支持が強まる米大統領選、ひょっとしてこのまま行ってしまうかも、と

 日本人は不安になって来ました。わたしも反対のひとりですが、あのように

 大多数の平均的米白人が普通に考えている事を公の場ではっきりと聞けるの

 は、悪くはないとも

 思えます。直接的な分かり易さに大勢の人たちが共感しているのは事実です。

 ただし本人は過剰なスタンド・プレイに自分で酔っている部分が感じられますね。

 そして、冷静さを失う。もし当選すれば、ボーソーには加速度が付くのではない

 でしょうか。そうなると日本は対応出来なくなるような気がします。さて・・・。

  トラムプスはそれとは無関係。70年代に活躍した、フィラデルフィアのヴォーカル・グループ

 です。彼らの代表作は何と云っても『ザ・レジェンダリー「ジング」アルバム』と発表

 時に自画自賛的題名が付いていた75年の本作品でしょう。それをこの間CD

 で見つけました。昨年再発売されていたようです。今の「ホールド・バック・ザ・

 ナイト」は、その中からお届けしました。これもよく知られたヒット曲でしたね。

  けれども、トラムプスのこのアルバムと言えば・・・、

 

M03.Penguin At The Big Apple / Zing! Went Strings Of My Heart(4’54”)The Tramps

-J.F. Hanley-  Fever Dream FD-CD-7518

 

正式な題名は「ペンギン・アット・ザ・ビッグ・アポウ〜ジング・ウェント・ザ・ストリング

 ス・オヴ・マイ・ハート」という長いものでして、ヴォーカル・グループ好き達の間では「ペ

 ンギン」と略されていました。フィラデルフィア・インタナショナル・レコ—ドがヒットを連発してい

 た頃ですから、同じ街で唄っていたトラムプスもシグマ・スタジオで当時の売れっ子演

 奏家を使って制作したのが、この『ザ・レジェンダリー「ジング」アルバム』。そこに

 収録されたこのトラックが決定的な評判を呼んで、全国的存在になれたトラムプス。

 彼等の記念碑的な一曲と言えるでしょう。

  このすぐ後にキョーフのディスコ台風が吹き荒れまして、すべての音楽はそれに巻

 き込まれて行きます。その全世界規格統一の直前、ちょうどディスコ・ビ—トがま

 だいい刺激となり始めた時の作品です。どうですか、いま聞いてもカッコいいで

 しょう。

  そしてアルバムには、こんな興味深いカヴァも収められていました。

  「60分持続保証の絶倫男」

 

M04.Sixty Minute Man(4’57”)The Tramps

-W.Ward, R.Marks-  Fever Dream FD-CD-7518

 

M05.Sixty Minute Man(2’34”)Billy Ward & His Dominoes

-W.Ward, R.Marks-  King KCD-559

 

トラムプスで「シクスティ・ミニットゥ・マン」、ビリー・ワードとドミノーズのオリヂナル仕様と続けて

 お聞き頂きました。トラムプスのはダンス・フロアでの使用を考えて、後半が引き延ば

 されています。許せるね、この位ならば。それよりも原曲と同じくベイス・シンガ

 ーがしっかりとリードを取っている点が、心地良かったです。ここまでの3曲と

 も、トラムプスはベイス・シンガーの存在が大きかったですね。

  原則的に音楽は、時と共により高い方へ進行する性癖を持ってるようでし

 て、例えば基音ピッチね。あれはA=440Hzと定められてていますが、今は441

 がフツ—。カーネギー・ホ—ルのピアノは442以上だそうです。上げた方が、鳴りがよく

 聞こえますから、音楽家、いや人間の心理として高い方へ寄って行くんでし

 ょう。オーディオも高級になればなる程、高域特性が磨かれて、「鮮明な」音と評

 されます。ある録音技師が「音は技術が進んで良くなるほど細くなる」と言

 った事を憶えています。確かにその傾向はあります。低音の調教はとても難

 しい、という事もあるでしょうが。

  ヴォーカル・グル—プもその例に漏れず、ベイス、バリトン、テナーふたりの四部構成か

 らまず居なくなったのがベイスです。70年代位以降テムプテイションズやデルズを除く

 と、ベイス・シンガ—のいるグループというのは稀でした。シャイ・ライツやイムプレッションズ

 のように3人組だと、3人ともテナ—という編成も珍しくなかったです。ドゥーワッ

 プ・スタイルの後は楽曲の作りも変わって行きますから、仕方のない事だったの

 でしょう。

  でもトラムプスはこのようにベイス・シンガーの生きる楽曲を選んで、古臭くない巧

 みなアンサムブルを聞かしてくれていました。その伝説的な低音担当者の名前は、

 アール・ヤングといいました。

  さて日本でヴォ—カル・グル−プのベイス・シンガーと言いますと、この人が有名。

 

M06.You’ll Never Know(2’41”)The Platters

-Robi, Williams, Miles –  ユニバーサル UICY-80014

 

ザ・プラターズで、「ユール・ネヴァ・ノウ」でした。発表が1956年、日本で流行っ

 ていたのは60年前後でしょうか。このグル—プのベイス・シンガ—、ハーブ・リードは、

 「超バス」なんて呼ばれてましたね。彼とリードを受け持つ絶品ハイ・テナーのトニー・

 ウイリアムズの対比が、プラターズ最大の魅力でした。あ、先ほどのドミノーズのベイスは

 ビル・ブラウンともデイヴィッド・マクニールとも言われます。いずれにしてもかつての

 ヴォ—カル・グループには、このようにちゃんと低音担当専任者がいたのですね。

  ベイス・シンガ—が活躍したグループとしてはコースターズも忘れてはいけないでしょ

 う。彼らのスタイルは同じ頃のドゥーワップとはひと味もふた味も違う物でした。専

 属的に仕事をしていた詞曲録音制作コムビ、ジェリー・リーバーとマイク・ストーラーの打ち

 出す企画はありきたりのポップ・ソングではなく、彼らはその個性的な台本を3

 分間の音声コメディとして演じていたのです。そしてそこでは低音が欠かせない

 出演者でした。二枚目、あるいは三枚目、突っ込んだりボケたり、オチを付けた

 り、コースターズ音楽の彩りはベイス・シンガーの働きに拠る、としても過言ではあり

 ません。

  番組開始早々に聞いてもらった、今朝のテ—マ曲「ジング・ウェント・ザ・ストリングス・

 オヴ・マイ・ハート」、あれはブロードウェイ・ミュージカルで唄われたのが原曲だそうで、ライ

 ザ・ミネリのお母さん、希代のパフォーマー、ジュディ・ガ—ランドのヴァージョンがオリヂナル的

 に通っていますが、ヴォ—カル・グループ好きの間では、コースターズで知られていまし

 た。58年の発表ですから、当時の彼らはほとんどリーバー・アンド・ストーラーの作品

 しか唄っていない頃なんですが、なぜかこれを、しかもベイスのリードで仕上げ

 ています。この時の担当者は、ボビ—・ナンに変わってウィル・ダブ・ジョーンズ。

  ではお聞き下さい。「心の鐘を打ち鳴らせ」。

 

M07.Zing! Went Strings Of My Heart(2’52”)The Coasters   

-J.F.Hanley-  Rhino RHM2 7740  

 

  「心の鐘を打ち鳴らせ〜ジング・ウェント・ザ・ストリングス・オヴ・マイ・ハート」、ザ・

 コースターズでした。「心の鐘を打ち鳴らせ」というタイトルがいつどこで付けられた

 かは不詳ですが、こういう邦題がある事から、この国でも親しまれていたの

 でしょうか。わたしはその辺をもう少し知りたいですね。某音楽関連ウェブサイト

 の名前にもなってます。あ、ニヤニヤしてるのがいるな。見えるぞ。

  それはともかく、今のコースターズのがあってトラムプスの傑作につながった、とい

 うのは間違いない処でしょう。シャネルズ時代のラッツ・アンド・スターも使っていまし

 たね、舞台に登場する時、いや退場時かな。彼らもコースターズで知っていたのか

 も。TBSのラジオ番組のテーマ曲にもなっていなかったかな、トラムプスのカラオケは。

  「心の鐘を打ち鳴らせ」でした。

  さて、この国にもベイス・シンガーをリ—ドに据えて、ここまでの前例に挑戦した

 ヴォ—カル・グル—プがいました。

  ゴスペラーズで、「虹」。リード・ベイスは北山陽一。

  冒頭で指示を出しているのは、吾妻光良です。どうぞ。

 

M08.(4’43”)ザ・ゴスペラーズ

-T.Murakami,-  ソニーMSC2 160

 

M09.Little Miss Suzie(3’12”)Tasha Taylor

-T.Taylor-  BSMF 2500

 

ゴスペラーズで、「虹」。それに続いたシムプルなヴォーカル曲は、「リル・ミス・スーズイ」、

 国内発売前に聞いてもらっていたタ—シャ・テイラ—です。このアルバム、本当に良くて

 ね。現行ソウル・ミュージックでは、久し振りに確かな手応えを感じた1枚です。今

 の「リル・ミス・スーズイ」のような簡単なモチーフを繰り返して昇華させて行けるのは、

 やはり唄を分ってる証拠ではないかな。ルーツ的な部分に寄りかかってない所に

 も好感が持てました。その新作からもう1曲聞いて下さい。スロウ・ソングです。

  「ワン・アンド・オンリー」。

 

M10.One And Only(4’38”)Tasha Taylor

-T.Taylor-  BSMF 2500

 

「ワン・アンド・オンリー」、タ—シャ・テイラーでした。このアルバムからは、また折りをみて

 聞いてもらいます。

  次はこのアルバムにもゲスト参加しているケブ・モこと、ケヴィン・ムーア。新作は2

 組で、各地の収録を集めたライヴ・アルバムです。今朝は素晴らしいブルーズ・ギター・

 ソロをお聞き下さい。お客さんの反応が、また美しい。ここに居たかったなあ。

  「サムバディ・ハート・ユー」。

 

M11.Somebody Hurt You(5’32”)Keb’ Mo’

-K.Moore, J.L.Parker-  kind Of Blue Music

 

M12.Cupid(1’33”)Tom Waits

-S.Cooke-  http://www.covermesongs.com/2016/03/tom-waits-covers-elvis-the-doors-james-brown.html

 

いつもながら穏やかで端正な仕上げ、ケブ・モの「サムバディ・ハート・ユー」ンに続

 いては、だいぶ印象が違いますね、トム・ウェイツのネット上で公開された実況録音で

 す。酒場で出会った知り合いがCD-Rをくれまして、その現物でお聞き頂き

 ました。正規の録音ではなく客席で録られた物が多く、けっして状態は良好

 とは言えません。海賊盤のような印象ですね。ただ本人の名で公開されてい

 まして、誰でも全曲落とせるようです。一応はカヴァー集という事になってい

 るようで、今のがサム・クックの「キューピド」。異色中の異色版ですね。

  次は日頃の雰囲気的に遠くもない楽曲、と言えるでしょう。

  「サマタイム」。

 

M13.Summertime(4’01”) Tom Waits

-I. & G.Gershwin-

http://www.covermesongs.com/2016/03/tom-waits-covers-elvis-the-doors-james-brown.html

 

トム・ウェイツの「サマタイム」、最初に聞いた時は替え歌か、と思いました。わたしは

 トム・ウェイツを聴き込んでいる訳ではないので、彼の発声、発音、言葉に馴れる

 のにちょっと時間がかかりました。実際に公開サイトに行ってないので周辺情報

 が分りませんが、普段のライヴで採り上げてはいますが、表立っては知られて

 いない彼のリパトゥワの幅広さが分ります。

  おそらく話題になりそうなのが、ジェイムズ・ブラウンのナムバー。ちょっと聞いた

 だけでは大向こう受けを狙って唄ったとも思われますが、そんな事はありま

 せん。声が違いすぎるので、真正面から捉えられないかも知れませんが、か

 なり高度にJ.B.を再現しています。彼なりのユーモアも大いに感じられます。き

 っと好きなんでしょうね。取り敢えず聞いてみて下さい。

  「パパのニューバッグ」。

 

M14.Papa Got A New Bag(2’33”)Tom Waits

-J.Brown-

http://www.covermesongs.com/2016/03/tom-waits-covers-elvis-the-doors-james-brown.html

 

M15.Burnie’s Tune(4’22”)Workshop Musicians

-B.Miller-   Soul Jazz SJR CD323

 

トム・ウェイツで「パパのニューバッグ」、如何でしたか。ご希望があれば、もうひと

 つの「アイ・フィール・グド」もお届けしますよ。尤もこのアドレスで全曲聞けるから、

 そっちの方が早いですね。

  ウェイツ流儀のJ.B.に続いたのは、ここのところ連続してお届けしている3

 組アルバム『コクスンズ・ミュ—ジック』から、ワークショップ・ミュージシャンズで「バーニーズ・チューン」

 でした。この日はいい演奏家がキングストン、ブレントフォード・ロードのスタジオ・ワンに集

 まっていたようですね。ブルーノート盤だよ、と言っても信じてもらえそうな仕上

 がりです。これまで紹介して来た物は、どちらかと言うとカクテル系の録音が多

 かったといいますか、実際にこの盤ではその種の物が目立ったのですけれど、

 今の「バーニーズ・チューン」に関しては、ちょっと違って、ソロも含めてアメリカ本土、

 いやヌー・ヨークのアップタウンにも張り合える音楽です。やりますね、ワークショップ・ミュー

 ジシャンズ。リフも魅力的でした。

  とは言え、やはりキングストン、ジャメイカ。自然とこんな音楽が奏でられています。

 

M16.Pine Juce(3’09”)Clue J And His Blues Blasters

-L.Willie-   Soul Jazz SJR CD323

 

クルーと彼のブルーズ・ブラスターズで「パイン・ジュース」でした。彼の地には他に「ブ

 ルーズ・バスターズ」というグループもありまして、よく混同されています。

  今の「パイン・ジュース」はほとんど確立されたスカですね。1960年の録音です。

 先ほどの「バーニーズ・チューン」よりも前なんです。ジャメイカでジャズよりもこの形

 が支持されて定着して行く過程を想像すると、ちょっと刺激的です。

  それでは、ヴォ—カル曲も聞いて貰いましょう。グル—プ・スタイルのハ—モニ—です。

  メロウ・ラークスで「ノー・モー・ウェディング」。

 

N17.No More Wedding(3’05”)Mellow Larks

-C.J.&his Blues Blasters-   Soul Jazz SJR CD323

 

「ノーモー・ウェディング」、メロウ・ラークスでした。先ほどのヴォーカル・グル—プに於けるベ

 イス・シンガーの立場の話に戻りますと、ジャメイカではアメリカのような低音担当者のい

 るグループはあまり見かけないですね。イムプレッションズに影響を受けたような、多

 くは3人組、ファルセトー主体というソウル・スタイルの模倣から始まった形が多く見られ

 ます。今のメロウ・ラークスはその手前に位置する感じです。演奏がどうしようもな

 くトロピかってるのがご愛嬌。発声もやはりジャメイカ調です。

  もう1曲、今度は男女デューオ、最初から最後までベッタリ二部で走ります。こ

 れも心地良い。

  「シュガー・プラム」、オーウェンとミリーです。

 

N18.Sugar Plum(2’24”)Owen & Millie

-unknown-  Soul Jazz SJR CD323

 

M19.Be My Guest(2’19”)Fats Domino

-A.Domino, J.Maracalco, T.Boyce-  Fantastic Voyage FTVD 185

 

「シュガー・プラム」、オーウェンとミリーでした。このミリーというのは、「マイ・ベイビー・ロ

 リー・ポップ」のミリー・スモールではないのかな。声がよく似ています。

  その次はこれも声でお分かりでしょう、ファッツ・ドミノーの「ビ・マイ・ゲスト」で

 した。この『コクスンズ・ミュージック』と同じく3枚組で『ジャムプ・ブルーズ、ジャメイカ・

 ウェイ』という盤がありまして、以前も少し聞いて頂いてますね。こちらは丁度

 同じ頃にジャメイカで受けていたアメリカの音楽を集めたコムピレイションです。コクスン・ドッド

 がアメリカから買い付けて来たレコ—ドはきっとこの種の物だったのでしょう。今の

 ファッツ・ドミノーは、ほとんどスカ・ビ—トでした。ニュー・オーリーンズやマイアミから飛ばされ

 たAMラジオの電波に載ったシャッフル・ビートが、カリブ海を渡る時に周波数変調を受

 けてカウンタ—・アクセントが強くなりスカが生まれた、というわたしの説を裏付けてく

 れる心強い録音です。

  次も同じく『ジャムプ・ブルーズ、ジャメイカ・ウェイ』からです。これはレゲエ好きな

 らば、「おや」と思い当たるでしょう。

  ザ・メリーメンで「ビグ・ダディー」。

 

M20.Big Daddy(2’17”)The Merri-Men

-F.Pingatore-  Fantastic Voyage FTVD 185

 

ハイ、お分かりですね。アップセターズの「ジャンゴの逆襲」の原曲でしょう。ザ・

 メリーメンで「ビグ・ダディー」でした。アップセターズはこれを録音したつもりだった

 のではないか、と思われる位にクリソツです。多分そうなんでしょう。それが、

 ジャメイカの環境で更に刺激的な表現となって知らぬ間に、もうひとつのオリヂナル

 を生み出していた、こう考えるのも楽しいですね。

  さて、ジャズR&B色の強い演奏が続きました。今度はビリー・ヴォーン調です。

  これも平日お昼のラジオ放送的で大変宜しい。

  『ジャムプ・ブルーズ、ジャメイカ・ウェイ』からです。「インディアン・ラヴ・コール」。

 

M21.Indian Love Call(1’59”)Ernie Freean

-R.friml, O.Harbach, O.Hammerstein- Fantastic Voyage FTVD 185

 

M22.Sick And Tired(2’35”)Chris Kenner

-C.Kenner-  Fantastic Voyage FTVD 185

 

M23.The Tramps Disco Theme / Zing! (6’44”)The Tramps

-J.F. Hanley-  Fever Dream FD-CD-7518

 

TM:ボーン・イン・シカゴ(アサー仕様)P.B.B.B.

 

アーニー・フリーマンの「インディアン・ラヴ・コール」、続いて「ダンス天国」のクリス・ケナーが

 唄った「病気で疲れ気味」。とは言え、かなり元気でした。珍しく時間が残

 ったので急遽付け加えました。ちょっとツナギが唐突でしたかな。

  そして最後は「ジング」の変奏曲。これはヴォーカル・トラックだけ共有して新たに

 作られた仕様ではないでしょうか。再発CD『ザ・レジェンダリー「ジング」アルバム』

 のボ—ナス・トラックです。通常こういうのは過剰な出来で親しめないんですけれど、

 これは良いな。オリヂナルへの尊厳が保たれていますね。今朝はどうも「ジング」

 に終始した感あり、です。

  昨日は「百人一首の日」だったそうですね。知らなかった。わたしはナ—ンに

 もベンキョーせずに育ってしまったものの、和歌にはミョーに惹かれるところがあり

 まして、その導入部は百人一首だったような気がしています。それでも好き

 な歌ばかりを勝手に鑑賞していただけ。学校時代には全百首を強制的に憶え

 させられたという人も多いでしょう。わたしはとても詠めないな。すぐ出て

 来るのは「逢いみての・・・」程度です。

  先週の音楽番号、だいぶズレていました。済みません。訂正してあります。

  さて今朝の特別付録は、以下の隠し場所です。どうぞお楽しみ下さい。

http://firestorage.jp/download/62d2fa5c70b92dd7cdd8c74b0d72e5f1d8f14ee9 

ダウンロードパスワード 5x0bqh8m

 さて今日は亀渕昭信大先輩と生DJの日です。準備は一応整いました。きっと

 面白くなりますよ。落ち着いて努めます。お会い出来たら声をかけて下さい。

 チラシ、一応貼っておきます。

 

 聞くエリス

  今朝もちょうど時間となりました。

 こちらは、http://osamusawada.com/category/mornin-blues-by-isaowashizu/

 「幻」モーニン・ブルーズ、鷲巣功でした。来週もあなただけに。

 

 

s-mb160528写真図版

 

 

Awesome Rock【05/27 O.A.】Playlist

Awesome Rock【05/27 O.A.】Playlist

5月27日の番組は、

Issuesの最新作 Headspace 特集!

issuesss
多数のジャンルを見事に融合させたメタルコアバンド=イシューズ!

M01: A.D.  /  Hatebreed
M02: The Silver String   /  Saosin
<コーナー: AwesomeRecommendation>
M03: Stingray Affliction  /   Issues
M04: The Realest  /   Issues
M05: Hero  /   Issues
M06: Yung & Dum (Featuring Jon Langston)   /  Issues
<コーナー: AwesomeRecommendation>終わり
M07: Kings Of Metal   /  Manowar
おしまい♪


【メタルコアmeetsR&B】!米国で勢いを増すイシューズのセカンドアルバム!
メタルコアはマンネリ化していて聴いてねー!という方にも是非オススメ!

Awesome Rock 毎週金曜日夜9時~9時半@中央FM
再放送は毎週土曜 午後23時~23時半

 

Real Rocks 【05/21 O.A.】Playlist

Real Rocks【5/21 O.A.】Playlist

5月21日の番組は、

新譜特集第三弾!

 racroft googooo

Richard AshcroftとGoo Goo Dollsの新作紹介!

リチャード・アッシュクラフトは10年ぶりとなる新作!

グー・グー・ドールズは11作目となる作品!
——————————————————–

M01: Forever / Kamelot
M02: The Realest / Issues
M03: We Don’t Have to Dance / Andy Black
M04: A.D. / Hatebreed
<コーナー: RockAroundTheWorld>
M05: Home / Blue October
M06: New Americana / Halsey
M07: Never Ending Summer / Pepper
M08: Time To Say Goodbye (Acoustic) / Jeff Williams
M09: Soap / Melanie Martinez
M10: The Vengeful One / Disturbed
M11: Stressed Out / Twenty | One | Pilots
M12: Sleep On The Floor / The Lumineers
M13: Hallelujah / Panic! At The Disco
<コーナー: RockAroundTheWorld>終わり
M14: My Night Sky / DevilDriver
M15: Take it from Me / Kongos
M16: Know Your Enemy / rage against the machine
<コーナー: RockSteadyGo>
M17: Hold On / Richard Ashcroft
M18: Out Of My Body / Richard Ashcroft
M19: They Don’t Own Me / Richard Ashcroft
M20: Souls in the Machine / Goo Goo Dolls
M21: The Pin / Goo Goo Dolls
<コーナー: RockSteadyGo >終わり
M22: Beautiful Pain / Andy Black
M23: (We Are) The Road Crew / Motorhead
<コーナー:メタルの光>
M24: Stain Your Name / Beyond All Recognition
M25: Before We Die / Nightshade
おしまい♪


2016年05月のREAL ROCKS SELECTION=ANDY BLACK 『THE SHADOW SIDE』。
Black Veil Bridesのカリスマフロントマンによるソロ作品。ソロで名義はANDY BLACKです。サマーソニック出演!
いまのロックシーンに珍しい圧倒的なカリスマ性、オーラを持ったヴォーカリストです。
Black Veil Bridesのサウンドとは違う方向性を持った作品です。これまでいいヴォ―カリストを目指そうとしてこなかったという彼が声にもこだわったアルバム。


リチャード様の新譜。ストリングスがたまらないです。


安定のクオリティとはグー・グー・ドールズのためにある言葉なのです。

【幻】モーニン・ブルーズ 2016/05/21

 mb160521

TM : ヲーキン・ブルーズ(夜に近いアサー仕様)P.B.B.B.

 

おはようございます。アサー、ワツシイサヲです。

 

M01.夢見るシャンソン人形(2’40”)フランス・ギャル

-S.Gainsbourg, T.Iwatani-  ビクター  FL-1200

 

1965年のユーロヴィジョン・ソング・コンテスト優勝曲、「夢見るシャンソン人形」、フランス・ギ

 ャルでした。今週の新聞でまだこのユーロヴィジョン・ソング・コンテストが続いている事を

 知りました。1956年から始まってますから60年の歴史ですね。正直なとこ

 ろ、まだやってたんだ、という思いでした。

  複雑な国家間事情が横たわるヨーロッパで、60年も続いていたなんて、驚きで

 す。しかも、今年はクリミア半島の先住民族タタール系の歌い手ジャマラがウクライナ代表と

 して優勝、それに対してロシアが「政治的な審査だ」と抗議した、というオチまで

 ついて、いやお見事。

  日本には1960年代中期にイタリアの「サンレモ音楽祭」が有名になりました。十代

 の伊東ゆかりが出場したり、優勝曲が日本でヒットしたり・・・。それに較べて

 ユーロヴィジョンはアバくらいしか連想が浮かばないなあ。みなさんは如何ですか。

  この種の「音楽祭」は、日本では絶滅しました。その理由は、ウマ味がなく

 なったからです。そもそもが、大手広告代理店、放送局、関連音楽出版社、

 レコード会社などが利権を貪るための行事ですから、当然その分配、つまり

 優秀楽曲を何にするかで、思惑が入り組んで、調整が付かなくなったんでし

 ょう。ドタバタが目に見えるような気がします。ユ—ロヴィジョンはもっと規模が大

 きいですから、金銭関係は毛細血管のように張り巡らされています。大変だ

 ろうなあ。

  今の「夢見るシャンソン人形」は、1965年のユーロヴィジョン・ソング・コンテスト優勝曲で、

 セルジュ・ゲンズブールの作品なんですね。やってくれます。お聞ききいただいた

 のは、すぐに発売された日本語仕様。こちらは岩谷時子が訳していました。

 「みんなわたしの姿も見れるわ」と「ら」抜き言葉の先駆のように聞こえま

 すが、歌詞は「みんなわたしの姿も見えるわ」となっています。カタコト発音と

 いうのも影響しているのでしょう。

  敢えて日本語仕様を聞いて頂いたのには、ワケがあります。それは・・・、

 ちょうど時間となりました。

 

M02.Milk Cow Blues(4’37”) ラグピッカー・ストリング・バンド

-S.J.Estes-  BSMF 2483

 

ラグピッカー・ストリング・バンドで「ミルク・カウ・ブルーズ」でした。ブルーズ歌手、スリー

 ピー・ジョン・エスティスの楽曲ですね。

  ストリング・バンドというのはエレキ以前のアメリカ南部で盛んだった、ギター、バンジョウ、

 フィドルなどの弦楽器アンサムブルです。いずれも携帯楽器の少人数編成ですから旅

 回りに対応出来ます。流しの集団が広範囲の各地の盛り場を巡っていたよう

 です。

  わたしはブルーズ・バンドの祖、というような捉え方をしていましたが、今の

 を聞いてもお分かりのように、ブルーズ、カントリー、ゴスペルなど、広く南部の庶民

 の音楽全般を範疇としていたとする見方が正しいかも知れません。発音原理

 や音域が重なっているため、下手な集団はダンゴ状態になってしまいがちです

 が、女性ギタリスト、メアリ—・フラワ−を中心に、マンドリンをリッチ・デルグロッソ、そしてその

 他の楽器を受け持つマーティン・グロスウェントという3人組、ラグピッカー・ストリング・バンド

 は上手な組み合わせで聞かせてくれます。今の「ミルク・カウ・ブルーズ」、最後の

 方でメアリ—が声をかけられてソロとってましたね。固いピッキングで抽象的なモチーフ

 を操る感じは個性的です。歌にはみんなで声を出すのかな。

  ではそのラグピッカー・ストリング・バンドでインストゥルメンタルをどうぞ。

  ご存知「ブルー・マンク」。

 

M03.Blue Monk(3’03”)ラグピッカー・ストリング・バンド

-T.Monk- BSMF 2483

 

ラグピッカー・ストリング・バンドで「ブルー・マンク」でした。なかなか洒落てますね。

 こういうのをすぐにキメられるのは、羨ましい事です。幅広く音楽を知ってい

 て、経験もあり、何よりも最低限度の技術を持っている、こういう人たちで

 なければ、こんなにスッキリとは仕上がらないでしょう。多分ナッシュヴィル周辺のバ—

 では、この程度の生演奏が毎晩聞けるのでしょう。これも羨ましい事です。

  ではラグピッカー・ストリング・バンドでもう1曲、トラディショナルでよく知られた

  「ロンリー・ワン・イン・ディス・タウン」。

 

M04.Lonely One In This Town(4’14”) ラグピッカー・ストリング・バンド

-trd.-  BSMF 2483

 

M05.Lonely One In This Town(2’43”)Buddy & Jim

-trd.-  New West  NW6268

 

「ひとりぼっちの田舎町」ラグピッカー・ストリング・バンドに続いては、同じ歌を

 裏ナッシュヴィルの名手ふたり、バディとジムで聞いて頂きました。余裕と貫禄が感

 じられますね。純朴なラグピッカー・ストリング・バンドには悪かったかな・・・。

  さて次の1曲は、先月の澤田修とのハードロック対決、別名「ベイビ−・メタル・ファン

 クラブ中目黒総決起集会」で、手渡されたCD-Rから選んだものです。

  まずは聞いて下さい。

  スーマーという唄い手で、浅川マキ作詞、かまやつひろし作曲の「にぎわい」。

 

M06.にぎわい(4’30”)スーマー

-M.Asakawa, H.Kamayatsu-   メタカンパニー  MS 001

 

スーマーで「にぎわい」でした。これは2014年に発表された『ミンストレル』という

 アルバムの中から選びました。これまで知らなかった男です。この国のフォ—クと呼

 ばれる領域のひとつの典型的な唄い方ですね。源流はどこだろう。誰の影響

 かな。ピート・シーガーやウディー・ガスリーではないと思いますが、わたしよりちょっ

 と上の世代には、こういう唄い方をする人たちが多くいました。このスーマーは

 きっとわたしより若いでしょうから、珍しい存在じゃないかな。

  正直に言いますと、このタイプわたしは苦手なんですが、今の「にぎわい」

 は妙に、いいなあと心に残りまして、クレジットを読んでいたら知り合いの名前

 があったので電話で聞いてみましたら、一人で全国を流し歩いているんだそ

 うです。住んでいるのは横浜の六角橋。そろそろ次の作品に取りかかるそう

 です。どんな楽曲が収録されているでしょうか。気になります。

  次もその時に頂いたCD-Rから。こちらはロッド・ザ・モッド・ステュアートの「ノット・

 マイ・ベイビー」で始まるオムニバス仕様。その最後に収められていた曲です。

  アラン・パスクワのピアノで「ウイチタ・ラインマン」。

 

M07.Wichita Lineman(5’57”)Alan Pasqua

-J.Webb-  ビクタ— VACM-1242

 

「ウイチタ電話線工」、アラン・パスクワのピアノでした。非常に詩情を掻き立てる演奏

 ですね。主題表示も実に巧み。このピアニストも知らなかった。こういう人が何

 人も居るんだろうなあ。今の「ウイチタ・ラインマン」でドラムを担当しているのは、ピ

 ーター・アースキンです。彼はウェザー・リポートのレギュラー・ドラマーを勤めていたキャリアがあり、

 そこではかなり過激なドラマ—という印象だったのですが、今の曲では静寂を更

 に鎮めるような演奏でしたね。こちらにも感服いたしました。

  主役のアラン・パスクワはロス・エインジェルズでピーターと実演活動を行なっているそう

 です。身近で聞いてみたくなりました。

  これら2枚のCD、どうもありがとうございます。誠に申し訳ないのですが、

 どなたから頂いたか分らなくなってしまっています。大体の見当は付くので

 すが、迂闊に喋って違ってると悪いので、そうだ、お頼りを下さい。お願い

 いたします。

  さてあの晩、中目黒が終った後で、「あの時のはこれじゃないですか」と、

 スマフォで聞かせてもらった1曲があります。ここからはそのお話をしましょう。

  まず、その1曲です。

 

M08.You Really Got Hold On Me(3’40”)The Zombies

-W.Robinson-  Repertoire REP 5179

 

ザ・ゾムビーズの「ユー・リリガタ・ホ—ルド・オン・ミ—」でした。曲目表記はそれだけ

 ですが、お聞きのようにサム・クックの「ブリング・イト・オン・ホーム・トゥ・ミー」がメドリー

 になっていましたね。そう、これですよ、カップスがなぞったのは。

  以前電波版「モーニン・ブルーズ」で、ザ・ゴールデン・カップスのこのメドリーのオリジナル

 を知りたくて、美しい十代の頃からずっと探していて、ようやくミラクルズのライヴ

 で見つけた、とひとりで夢中になって話したことがあります。その時には、

 さすがに横浜の不良は違う、モ—タウンの輸入盤で聞いていたんだ、と絶賛してい

 た記憶がありますが、違ったんですね。このゾムビーズを聞いていたのですね。

  時坊の唄い方には、明らかにこの仕様と共通する部分があるのがその証拠。

 でもこれは「ふたりのシーズン」のヒットで有名になる前の「リパトゥワ・

 レイベル」時代のゾムビーズですから、同時期に日本で聞いていた人は、ほんの少

 しでしょう。

  では、その長い探索の旅の発端となった、

  「君は僕に首ったけ〜悲しき叫び」を、再びお聞き頂きましょう。

 ザ・ゴールデン・カップスです。

 

M09.君は僕に首ったけ〜悲しき叫び(4’40”)ザ・ゴールデン・カップス

-W.Robinson, S.Cooke-  ミュージックグリッド MEGTO-10303

 

どうです、よく似ていたでしょう。ザ・ゴールデン・カップス1969年発表のアルバ

 ム『ブルース・メッセージ』から「君は僕に首ったけ〜悲しき叫び」でした。先ほど

 のソムビーズのは1965年のアルバム『ビギン・ヒア』に収められていました。「ふた

 りのシーズン」は67年です。この時代の彼らの持ち歌は、「アイ・ラヴ・ユー」を、

 カーナビーツが「お前のスベーテー」とカヴァしましたが、原曲の方はグル—プも含め

 てそれほど有名になりませんでした。まあ、アイ高野にやられちゃあ、敵わな

 いよね。

  だから、これを引っ張って来たカップスはやっぱり進んでた、という事になり

 ます。46年もかかって、出会えた原仕様。教えてもらった翌日に、さっそく

 手に入れました。すぐに買えたというのも、嬉しいですね。

  日野鳥さん、ありがとうございます。

  ただね、この話には後日談があるのです。たまに会えばこの類いの話ばか

 りする古い友人がいまして、これを手に入れた後で自慢げに聞かせたんです

 よ。すると「もう十年以上前にこの話はした」と言うじゃアーリマセンカ。「その時

 はお互い手許に音源がなかったので、具体的にはならなかったけれど、たし

 かゾムビーズが、似たような事をやってたという話は確か伝えたよ、前世紀の

 事だよ」と念を押されてしまったのです。

  アレー・・・ハラホロヒレハレ、ヒレハレハ・・・、です。お恥ずかしい限り。その場を取

 り繕う為に「じゃお前、これ知ってたか」と聞かせたのが、ミラクルズの実況盤

 でした。もちろんゾムビーズもミラクルズのライヴ盤を聞いてこの形式を採用したの

 は、言うまでもない事です。

  ではこの場を取り繕りまして、そのオオモト版、スモ—キ—・ロビンスンとミラクルズで

  メドリー「ユー・リリガタ・ホ—ルド・オン・ミ—〜ブリング・イト・オン・ホーム・トゥ・ミー」、

  1963年ヌー・ヨークのアップタウン、アパロ劇場での実況録音です。

 

M10.You Really Got Hold On Me~Bring It On Home To Me(5’20”)

Smoky Robinson & The Miracles

-W.Robinson, S.Cooke-   Motown M5-215V1

 

M11.Bring It On Home To Me(3’03”)Sam Cooke

-S.Cooke-  RCA / Legacy 82876 69552 2

 

1963年アパロ劇場のスモ—キ—・ロビンスンとミラクルズに続けては、同じ年の12月マイアミ

 のハーレム・スクエア・クラブのサムクックで、同じく「悲しき叫び」を聞いてもらいました。

 この録音が当時お蔵入りになったという話はよく知られていますが、この爆

 発寸前の場内、そしてそこに油を注ぎつづけるサム・クックの様は、白人から見た

 ら脅威以外の何物でもなかったでしょう。ようやく発売された時にRCAが描

 いていたサム・クック像と違いすぎる、というのがお蔵入りになった理由とされて

 いましたが、それは違います。この熱は、徐々に拡散して理解を深めつつあ

 った公民権運動への火着けにもなりかねないと、保守的な分からず屋たちが

 恐れてしまい込んだに決まってます。

  オリヂナルでは、ルー・ロウルズとの絶妙なハ—モニ—で全編仕上げられていましたが、

 ここではサム一人だけで、いや、狂ったような反応を続ける聴衆と一緒に、こ

 れ以上なく熱く唄っていたサム・クックです。

  これを聞いたら同じ盤からもう一曲、やはりメドリーで

  「イッツ・オールライト〜フォ−・センティメンタル・リーズンズ」を聞いておきましょう。

 

M132It’s Alright~For Sentimental Reasons(5’12”)Sam Cooke

-S.Cooke, D.Watson, W.Best-  RCA / Legacy 82876 69552 2

 

M13.For Sentimental Reasons(2‘37”)Sam Cooke

-D.Watson, W.Best-   Real Gone Music RGRNBCD001

 

N   ハーレム・スクエアのライヴからスタジオ録音仕様の「フォ−・センティメンタル・リーズンズ」でした。

 こっちもいいですね。特にバック・グラウンド・ヴォーカルとの綾取りがスマートです。比

 較的静かに始まったのに、異常に熱くなってしまった今朝の幻モ—ニン・ブルーズ

 も少しは冷めましたかな。

  さてここからは、更にクールなコクスン・ドッドの音楽をまとめて聞いてもらいま

 す。まずは、先のサム・クックも唄っていたこの有名曲です。

  「さらばジャメイカ」。

 

M14.Calypso Jazz(3’17”)Workshop Musicians

-I.Burgie-  Soul Jazz Records  SJRCD 323JP

 

コクスン・ドッズ・ミュージック、まずは多少カクテル・ジャズ的にも響く、「さらばジャメイ

 カ」、凝ったアレンヂが施されていました。ワークショップ・ミュージシャンズでした。実にイー

 カゲンな団体名ですが、ジャメイカ音楽の近代化期に大きな力となった、コクスンの周

 りにたむろしていた演奏家たちなのでしょう。1962年の録音でした。こうい

 うカクテル系は、かなりジャズ度が高いですね。場所がら要求された感覚でしょう

 か。

  次も有能な演奏家が出入りしていた集団、シティ・スリッカーズです。

  「オーシャンズ・イレヴン」。

 

M15.Oceans 11(3’08”)The City Slikers

-C.Dodd-  Soul Jazz Records  SJRCD 323JP

 

こちらはジャメイカンR&Bインストゥルメンタルの趣。当時の最新兵器だったオルガンをフィーチ

 ュアしています。ビル・ドゲットの「ホンキー・トンク」からの影響も感じられますね。

 ただおそらくイギリス経由なのでしょう、重厚なハモンドではなく、ヴォックスのピヨピ

 ヨ系です。そこが更にC調感を煽っています。このシティ・スリッカーズというのも固

 定メムバーではなく、録音時にその場に居合わせた演奏家たちのようで、先週世

 界的カクテル・ピアニストとしてお話したモンティ・アレグザンダーも十代前半で時折参加し

 ていた、という記述がありました。この3枚組『コクスンズ・ミュージック』は輸入盤

 なんですが、詳細の対訳が付いていまして、読めば当時の様子がよく分りま

 す。

  さて、次は先週も登場したセシル・ロイド・クインテット。このコムボはアメリカのスタンダ—ド

 が得意だったようですね。

  今朝はコール・ポーター作の「ワット・イズ・ザ・シング・コールト・ラーヴ」。

 

M16.What Is The Thing Called Love(3’13”)Cecil Lloyd Quintet

-C.Porter-  Soul Jazz Records  SJRCD 323JP

 

セシル・ロイド・クインテットで「恋って一体なんなのさ」、でした。61年の録音です。

  さあ、今朝のコクスン・ミュ—ジックの最後はサクスフォーンの名手ロ−ランド・アルフォンソシがジャメ

 イカンのために演奏した「カウンター・パンチ」。ここにはもう、この国のスタイルがはっき 

 りと打ち出されています。お聞き下さい。

 

M17.Counter Punch(3’03”)Roland Alfonso

-R.Alphonso-   Soul Jazz Records  SJRCD 323JP

 

いかにもジャメイカらしいR&Bインストゥルメンタルですね。ローランド・アルフォンソの「カウンター・

 パンチ」でした。夏のフジ・ロックにアーネスト・ラングリンに同行してやって来るコートニー・

 パインは、年代も場所も異なっていながら、時折こういう雰囲気を感じさせま

 す。やはりジャメイカ人という共通項なのでしょうか。ここまでは今朝もコクスンズ・

 ミュージックをお楽しみいただきました。

  さて、先週のニ—ナ・シモン、何人かの方に気に入って貰えたようで、何よりで

 す。そこでは触れませんでしたが、彼女の重要作品として挙げられるものに、

 『ニーナとピアノ』という68年のアルバムがあります。彼女のピアノ弾き語りだけで

 仕上げたフル・アルバム。題名は可愛いのですが、妥協のない姿はやはりニ—ナ・シモン。

 声にもまだ艶があります。充分以上の手応えで、度胸の良さは矢野顕子なみ。

 中途半端な気持ちでは聞き通せません。今朝は、東北、北海道の人たちにお

 送りしましょう。

  「春がまた来た」です。

  語りから歌に変わるところが素晴らしい瞬間です。

 

M18.春がまた来た(3’31”)ニ—ナ・シモン           12’00”      66’00”

-Badale, Clifford-  ソニー SICJ 61

 

M19.ヤング・アット・ハート(3’31”)シリル・エイメー

-J.Richards, C.Leigh-  ビクター  VICJ-61693

 

M20.アントニーオ(4’47”)ダニエル・コラン & マティルド・フェブレール

-unknown-  リスペクト RES-277

 

TM:ボーン・イン・シカゴ(アサー仕様)P.B.B.B.

 

ニ—ナ・シモンに変わっては可愛らしい声で「ヤング・アット・ハート」、シリル・エイメーでし

 た。間奏が内田勘太郎か、というような雰囲気でした。どうもこのセッションで付

 き合っているのがジプシー系のギタリストのようで、そこで重なったのでしょうか。

 勘太郎はジャンゴ・ラインハルトをよく聴いていましたからね。

  シリル・エイメーはフランス人ですが、カリブの血も入っていて、いろいろな要素が混じ

 り合った芳醇な香りを、控え目に漂わせます。奥が深そうです。歌はフランク・

 シナトラが唄っていたスタンダ—ド曲。タイトルは「若作り」、ではないですね。

  60年代後半から日本の若者を支配したヴァン・ジャケットのエムブレムには「フォー・ザ・

 ヤング・アンド・ヤング・アット・ハート」とコピーが入っていました。美しい十代のわた

 しは毎晩それを眺めては「若者、そしてココロ若き人のために」という主張を、

 妙に理解出来たつもりになっていました。ハイ、そこまで。

  今朝の特別付録は、以下の隠し場所です。どうぞお楽しみ下さい。

http://firestorage.jp/download/c5544f5e40d722a94c59de6bb51bf451e3845fe7 

ダウンロードパスワード tchn5tq8

  来週の亀渕昭信大先輩との生DJ合戦、先週持ち札を1枚追加しまして、準備

 は整いました。本当はもう1枚、シングル盤が欲しいのですがね。あるところ

 で見つけたんですが、恐ろしく高価で、手が出ませんでした。残念ながら間

 に合いそうもないな。

  チラシを今週も貼っておきます。鑑賞の申し込み先は、wind_event@me.com

  今朝もちょうど時間となりました。

 こちらは、http://osamusawada.com/category/mornin-blues-by-isaowashizu/

 「幻」モーニン・ブルーズ、鷲巣功でした。来週もあなただけに。

 

s-160521写真図版

聞くエリス

Awesome Rock【05/20 O.A.】Playlist

Awesome Rock【05/20 O.A.】Playlist

5月20日の番組は、

METALLICA 1st Album RIDE THE LIGHTNING 特集!

Hatebreed - The Concrete Co
気合い抜群のHATEBREEDの最新作を特集しました!
解説は、澤田修です!

M01: The Realest  /  Issues
M02: Voices  / Saosin
<コーナー: AwesomeRecommendation>
M03: I Will Be Heard /  Hatebreed
M04: A.D.  / Hatebreed
M05: Looking Down the Barrel of Today  / Hatebreed
M06: Slaughtered in Their Dreams  / Hatebreed
M07: The Apex Within  / Hatebreed
<コーナー: AwesomeRecommendation>終わり
M08: The Pin  / Goo Goo Dolls
おしまい♪
 


疲れ気味のあなたに気合いを入れる一枚。。。

Awesome Rock 毎週金曜日夜9時~9時半@中央FM
再放送は毎週土曜 午後23時~23時半

 

Real Rocks 【05/14 O.A.】Playlist

Real Rocks【5/14 O.A.】Playlist

5月14日の番組は、

今週リリースの超強力メタル作品を2枚紹介!

DevilDriver - Trust No Hatebreed - The Concrete Co
デヴィルドライヴァー、ヘイトブリード!
硬派な二組のブレない最新作を一気に紹介しました!
ちなみに両作品とも解説は澤田修デス!

——————————————————–

M01: Glory (Live) / Dizzy Mizz Lizzy
M02: Silverflame (Live) / Dizzy Mizz Lizzy
M03: We Don’t Have to Dance / Andy Black
<コーナー: RockAroundTheWorld>
M04: Best Days On Earth / Trashcan Sinatras
M05: Adventure Of A Lifetime / Coldplay
M06: Sunday Morning / Maroon 5
M07: 7 Years / Lukas Graham
M08: Made To Believe (Live) / Dizzy Mizz Lizzy
M09: Rise / SIXX:A.M.
M10: Magnificent Time / Travis
M11: California Kids / Weezer
<コーナー: RockAroundTheWorld>終わり
M12: Dark Necessities / Red Hot Chili Peppers
M13: The Realest / Issues
<コーナー: RockSteadyGo>
M14: Loco / Coal Chamber
M15: Testimony Of Truth / DevilDriver
M16: My Night Sky / DevilDriver
M17: Defeatist / Hatebreed
M18: A.D. / Hatebreed
M19: Looking Down the Barrel of Today / Hatebreed
M20: Slaughtered in Their Dreams / Hatebreed
M21: The Apex Within / Hatebreed
<コーナー: RockSteadyGo >終わり
M22: Burn The Witch / Radiohead
M23: Beautiful Pain / Andy Black
M24: Bark At The Moon / Ozzy Osbourne
<コーナー:メタルの光>
M25: Sirens / Wildways
おしまい♪


2016年05月のREAL ROCKS SELECTION=ANDY BLACK 『THE SHADOW SIDE』。
Black Veil Bridesのカリスマフロントマンによるソロ作品。ソロで名義はANDY BLACKです。サマーソニック出演!
いまのロックシーンに珍しい圧倒的なカリスマ性、オーラを持ったヴォーカリストです。
Black Veil Bridesのサウンドとは違う方向性を持った作品です。これまでいいヴォ―カリストを目指そうとしてこなかったという彼が声にもこだわったアルバム。

DevilDriver『Trust No One』インタビューはコチラ Barks  /  HMV


Hatebreed 『The Concrete Confessional』インタビューはコチラ Barks  /  HMV

【幻】モーニン・ブルーズ 2016/05/14

 mb160514

TM : ヲーキン・ブルーズ(夜に近いアサー仕様)P.B.B.B.

 

おはようございます。アサー、ワツシイサヲです。暖かくなると、いろいろ出て来ま

 す。家の回りは「蚊」が非常に多いんですよ。それが家の中まで入って来る。

 黄金週間中に電気カトリシンゴを作動させました。あとナメクジね。ちょっと暖かく

 なると、テキメンです。風呂場とか台所に居るの。あまり殺生したくないのです

 が、下水道にお帰り頂きます。ゴキブリは明らかな敵。テッテ的にやっつけます。

 彼らはちょっと挙動がおかしくて、暗い所で活動中に灯りを点けられると、

 何故か動きを止めます。そして身に危険が迫るまで、じっとしているんです。

 何故でしょうか。すぐ逃げればいいのにね。あとは鼠。春先に2匹捕まえま

 した・・・、どんな所に暮らしているのか、とソーゾー力膨らんでますか。

  今朝もそのままで行きましょう。

  バーズ・オヴ・シカーゴです。

  「リ−ル・ミドナイト」。

 

M01.Real Midnight(5’36”)Birds Of Chicago

-unknown- BSMF 6079

 

これはジョン・ヘンリーのプロデュースがいいのかなあ。とても気持ち良い出来映えで

 すね。特にハーモニーが一瞬で重なって響く所が素晴らしい。最新アルバムの表題曲、

 「リ−ル・ミドナイト」でした。

  次も男女デューオです。何の関係もないのでしょうが、何故かわたしの頭の中

 でつながっています。ヴィユー・ファルカ・トゥーレ&ジュリア・イースターリン、マリ男とブルックリン

 娘の2人組。以前も聞いてもらいましたね。

  今朝はまず、「大丈夫」という意味の「アバシイェ」。

 

M02.アバシイェ(イッツ・オールライト)ヴィユー・ファルカ・トゥーレ&ジュリア・イースターリン

-V.F.Toure, J.Easterlin- ミュージック・キャンプ  MCS-3111

 

特に音楽的な共通性を持たない、と思われる二人ですが、なかなかに宜しい

 ハーモナイズです。それぞれがカウンタ—的に発する音声が、特定地域の臭いが上手く

 解消され別の香りとなって漂う、わたしにはそんな印象です。

  もう一曲聞きましょう。スウェーデンのロック・グループのオリジナル曲だそうです。

  「アイム・ノット・ダン」。

 

M03.アイム・ノット・ダン(3’06)ヴィユー・ファルカ・トゥーレ&ジュリア・イースターリン

-K.Elisab,D.Andersson-  ミュージック・キャンプ  MCS-3111

 

ヴィユー・ファルカ・トゥーレ&ジュリア・イースターリンで「アイム・ノット・ダン」でした。アルバムに

 は以前聞いてもらったボブ・ディランの「戦争の親玉」ほか、かなり幅広いリパト

 ゥワの曲が並んでいます。アレンジも比較的起伏にとんでいるのですが、統一感が

 しっかりと感じられます。ジャケットは二人の横顔と木の枝の写真を重ねてディザ

 イン処理されたもので、全体をまとめている茶系を濃くしたエンジ、その色と響

 きがとても似合っている、というかその色の音が鳴っているように聞こえま

 す。大掛かりでない部屋の片付けなどをする時に流すと、いいですよ。

  このデューオの男声の方ヴィユー・ファルカ・トゥーレは、マリの生まれ育ち、アリ・ファルカ・

 トゥーレの息子です。グリオの家に生まれていますから、国家公務員的に音楽を職

 業にしているのでしょうかね。ソロとしてこれまで4枚ほどのアルバムを出してい

 ます。その1枚、2009年に発表した2枚め『フォンド』から、どうぞ。

  レゲ調のリズムで「ジャラビ・マグニイ」。

 

M04.Diaraby Magni(4’36”) ヴィユー・ファルカ・トゥーレ

-V.F.Toure,-  ミュージック・キャンプ  MCS-3078

 

ヴィユー・ファルカ・トゥーレで「ジャラビ・マグニイ」でした。今のは彼の慣れ親しんだ

 現地の言語で唄われていました。マリはフランス語を公用としていますが、4種類く

 らいの部族語も普通に使われているそうで、おそらくその中のひとつでしょ

 う。レゲのリズムとの違和感は、ほとんどなかったですね。

  さてレゲと言えば、先週お届けしたスペインのロック・グル—プ、マイクロ・グアグア、

 ミクロ・グアグアかな、彼らのレゲを今朝も聞いて下さい。

  まずは「アノース・デ・ソレダド」。

 

M05.Anos De Soledad(4’25”)Micro Guagua

-Augsburg, –  (西班牙)Kasba  KMO1415

 

M06.So Run(3’10”)Micro Guagua

-Augsburg, –  (西班牙)Kasba  KMO1415

 

「アノース・デ・ソレダド」、「ソー・ラン」、ミクロ・グアグアの最新盤『グランドホテル・コスモ

 ポリス』からお聞きいただきました。こちらもスペイン語とレゲのリズムに不響はあ

 りません。元々ジャメイカはスペイン領だったから・・・あ、それはないですね。

  レゲが形を整えていった頃はイギリスの統治下にありまして、ビートルズを始め活

 発なロンドンの新しい音楽が流れ込んでいましたし、何よりもカリブ海を渡って来

 るアメリカのR&Bやジャズの影響下で、つまり英語で造られたのが現代ジャメイカ音

 楽であるわけですが、今では言語を選びませんね。

  以前も言いましたように、世界中でワ—ルド・ミュージックが聞かれるようになっ

 たのにはレゲ、特にボブ・マーリーの力が大きいワケですが、こうやって世界各国の

 言葉によるレゲを聞くと、その国際性、無国境性が実感出来ます。

  ではミクロ・グアグアの最新盤『グランドホテル・コスモポリス』からもう1曲、

  これも気持ち良いビート感です、「シン・ポルメノレス」。

 

M07.Sin Pormenores(4’01”)Micro Guagua

-Augsburg, –  (西班牙)Kasba  KMO1415

 

M08.オリビアを聴きながら(3’54”)高島りん

-A.Ozaki-  エイベックス  AVCD-1110

 

レゲは言語を選ばない論の証明に尾崎亜美作「オリビアを聴きながら」でした。

 「あなたはまぼろーしーをーあいしたのー」杏里、かかってるなう、です。

 唄っていたのは高嶋りん、この頃は高嶋姓でしたね、ミュージカルなどに出ていた

 現浦島りん、りん子だったかな、とにかく彼女です。1993年ですから、もう

 23年も前になるか。日本の比較的新しいヒット曲をレゲで、という当時はまだ珍

 しい企画盤の中の1曲でした。今のトラックはシンセサイザーだけのものでしたが、音

 の薄っぺらさが目立ちましたね。聴いていて少々恥ずかしかった。ヤレヤレ。

  さて、マリ、スペイン、ジャパンと回って、ご当地ジャメイカです。先週お話しした

 コクスン・ドッドの編集盤から聞いて行きましょう。

  まずはヴォーカル曲です。

  「ダーリン、ドント・リーヴ・ミー」、ジャイヴィング・ジュニアーズ、

  そして「テル・ミー・ワィ」、ザ・ブルーズ・バスターズでどうぞ。

 

M09.Darling Don’t Leave Me(2’25”)The Jiving Juniors

-D.Harriot-  Soul Jazz  SJRCD323JP

 

M10.Tell Me Why(2’11”)The Blues Busters

-O.Grey- Soul Jazz  SJRCD323JP

 

いずれも楽しそうな「ダーリン、ドント・リーヴ・ミー」、ジャイヴィング・ジュニアーズ、

 そして「テル・ミー・ワィ」、ザ・ブルーズ・バスターズでした。

  3枚組『コクスンズ・ミュージック』は、全体がこのような穏やかでのんびりした

 曲調の、スカが確立される前後の音楽が45曲、詰め込まれてています。コクスン・ 

 ドッドはジャメイカ音楽の貢献者筆頭です。わたしは、後年のダンスホールの源流を創

 った、どことなく過激な人間性を彼から感じていたのですが、このコムピレイション

 盤を聴くと、もっと幅広く音楽を愛好していた事が分りました。ジャメイカだか

 らという事もあるのでしょうが、こういったヴォーカル・グループが多いのは嬉し

 かったですね。

  もうひとつ、頻繁に登場したのがドン・ドラモンド、スカタライツ創設の原動力とな

 ったトロムボーン奏者です。事件を起こしてシャバに居られなくなったので、音楽家

 としての活動期間は短いのですが、この1960年から62年のコクスン録音のほと

 んどに絡んでいた、と言ってもいいでしょう。アメリカのジャズの影響を強く受け

 ながらも、独特のゆったりしたビートが印象的です。ジャメイカンR&Bインストゥルメンタル

 と言った方がいいかな。

  ではそのドン・ドラモンドの演奏をお聞き下さい。

  「ロール・オン・スウィート・ドン」

  「デュウ・ドロップス」

  そして「スクーリング・ザ・デューク」、3曲続けてどうぞ。

 

M11.Roll On Sweet Don(3’14”)Don Drummond  62

-Drummond, Alphoneso-  Soul Jazz SJRCD323JP

 

M12.Dew Drops(3’04”)Don Drummond   62

-Drummond-  Soul Jazz  SJRCD323JP

 

M13.Schooling The Duke(2’49”)Don Drummond   62

-Drummond-  Soul Jazz  SJRCD323JP

 

ドン・ドラモンド、いずれも1962年の録音で「ロール・オン・スウィート・ドン」、「デュウ・

 ドロップス」、「スクーリング・ザ・デューク」でした。これらは現地のジャメイカ人たちの

 ために演奏された音楽のような気がします。一方ジャメイカは裕福なアメリカ人の避

 暑地としても栄えました。ネグリルやモンティゴ・ベイなどのホテルでは、観光客のため

 に本土並の生演奏が求められ、それがジャメイカ音楽家たちの腕、質の向上につ 

 ながったのも事実です。

  例えば、この3枚組には、こんなアメリカ的なジャズの録音も収録されています。

 

M14.Sometimes I’m Happy(3’12”)Cecil Lloyd Quintet

-I.Caesar, V.Youmans–  Soul Jazz  SJRCD323JP

 

セシル・ロイド・クインテットで「サムタイムズ・アイム・ハピー」でした。随分と器用にジャズ

 を演奏していますね。あまりジャメイカの風が感じられません。

  それではここで、モロ避暑地のレストランの演奏をお届けしましょう。CDの帯で

 は「ジャマイカのダンスミュージックを牽引した『象牙の巨匠』と呼ばれた伝説的ピアニスト」

 だそうですが、果たしてその演奏は・・・、

 

M15Breeze And I(4’41”)ジョ—ジ・モキシー

-Steeiman, Lexuona-  ダブ・ストア DSR CD 510

 

どうですか。真っ白な布の掛かけられた丸いテイブルが並んで、白い上着のボ

 —イさんが直立不動で待機する海沿いのレストランが見えましたか。「象牙の巨匠」

 ジョ—ジ・モキシーで「そよ風とわたし」でした。

  これは最近国内発売された『プレイズ・ミュージック・フォ−・ダンシング』というアルバ

 ムの冒頭曲です。収録曲が凄い。「メリ—さんの羊」「大きな古時計」、「時の流れ

 に」、「枯葉」などなど。「フォ−・ダンシング」と言っても、どう踊ればいいのか、

 見当も付きません。もちろん最近の物ではありませんで、発売はおそらく60

 年代初頭ではないでしょうか。ジョ—ジ・モキシーはきっとレストランやホテルのラウンジで白

 人客相手にこの種のリパトゥワを毎晩弾いていたんでしょうね。こういう演奏家

 をカクテル・ピアニストと呼んだそうです。

  今の演奏に付き合っていたのが、ア—ネスト・ラングリンのトリオ。今年はフジ・ロックに

 コートニー・パインやトニー・アレンたちと出演するようですね。これは聞きたい、観たい。

 彼は現在かなりアフリカ寄りの音楽を演奏していますが、スカタライツのオリジナル・メムバー

 でもありまして、一方ではジャズを自分の本分として長いこと演奏して来まし

 た。使っている楽器もフル・サイズのアクースティク仕様です。自分名義の作品はほとん

 どがジャズ。それもカクテル調ではなくて、真剣なアドリブ・プレイの応酬を含む本格

 的なものです。

  では1965年に録音されたア—ネスト・ラングリンのジャズ・アルバムから聞きましょう。

  チャ—リ—・パ—カ—でもお馴染みですね、「チェロキー」。

 

M16.Cherokee(5’55”)Ernest Ranglin

-R.Noble-  ダブ・ストア DSR CD 501

 

「チェロキー」、ア—ネスト・ラングリンの、これはクヲーテットですね、ピアノがレズリー・バトラー、

 ベイスがスティーヴン・ラウズ、ドラムスがカール・マクリドというパースネルでした。かなりのジャ

 ズ度でしょう。まあその頃のジャメイカでどのくらいの正当な反応があったかは

 不明です。一般的にはこの種のアドリブはあんまり受けないですね、あの島国

 では。

  ジョージ・ベンスンは人気があるんですよ。唄うからかな。あのナムパなソフト・アンド・

 メロウ感が、多くのジャメイカの人々にはしっくり来るみたいです。

  ではその証明に、現代のジャメイカン・ギタリストの代表格、もっぱらイギリスで活動

 している、ショ・ブラウンに弾いてもらいましょう。

  アルバム『プット・ア・リトル・ジャズ・イン・ゼア・ライヴズ』からです。

  曲名もなんと「マイ・リックル・ジャメイカ」。

 

M17.My Likkle Jamaica(6’00”)Ciyo Brown

-C.Brown-  クリオール・ストリーム CSMCD-033

 

M18.Shimmer Down(4’47”)Monty Alexander

-B.Marley-   Tuff Gong  CD-83635

 

ショ・ブラウンのギターで、「マイ・リックル・ジャメイカ」でした。先ほどのジョ—ジ・モキシー

 とは別の意味で非常にジャメイカ的です。乾いた爽やかな軽い風が草木をやさし

 く揺すっているような感じです。音色はあくまでも甘く・・・こういうのを

 無条件に好きですね、あの島の人たちは。

  さて、カクテル・ピアニストと言いますと、わたしには連鎖反応的にひとりの演奏

 家が浮かびます。それはモンティ・アレグザンダー。ずっと昔にラジオでモントルー・ジャズ

 祭を聞いていた時に、出演者がモンティの事をそう呼んだんです。決して褒める

 のではなくてね。技術的にはいいとこ行ってるけれど、心の込め方が足りな

 い、そんな意味だったでしょうか。確かにそういう性格がない訳ではないけ

 れど、特にモンティだけじゃないだろ、それよりあのサーヴィス精神は立派だろう、

 とわたしはちょっと反発を感じました。彼もジャメイカ出身でしたしね。

  いま続けて聞いてもらった「シマー・ダンス」は、アメリカに渡っていた彼が2006

 年に、ジャメイカのタフ・ゴング・ステューディオで作った非常にジャメイカ的なアルバムからで

 した。90年代に入るまではこの種の事に手を着けてなかったんですが、自身

 の根っこに興味が沸いて来たのでしょうか。

  面白い事に、古いジャメイカ音楽メントのグループにメロディカで参加したトラックも入って

 いました。そこで演奏していたのは、ボブ・マーリーの「スリー・リル・バーズ」。

 

M19.Three Little Birds(3’55”)

Monty Alexander wt. The Rod Dennis Mento Band

-B.Marley- (米)Telark Tuff Gong CD-83635

 

M20.テイク・ミー・バック・トゥ・ゼン(3’57”)ジュニア・ジャズ

-B.Caldwell-  ポリスター PSCW-5011

 

TM:ボーン・イン・シカゴ(アサー仕様)P.B.B.B.

 

「スリー・リル・バーズ」、モンティ・アレグザンダーとロッド・デニス・メント・バンドでした。

 このアルバムのモンティは、あまりギミックに溺れる事なくとても謙虚にジャメイカ音楽に

 向かっている感じがします。ただし、かつてのジャズ・ピアニストの印象があまり

 に鮮やかなので、ちょっと面食らうんですよ。

  最後の「テイク・ミー・バック・トゥ・ゼン」は、そのアルバムに参加していたジュニア・

 ジャズというギタリストで歌い手のカヴァ−でした。ブルックリンに住んでましたけど、ジ

 ャメイカ人です。彼もジョージ・ベンスンが大好きでしたね。

  今週は途中からすっかりジャメイカ音楽になりました。当初はカントリー寄りの構成

 を考えていたのですけれど、ヴィユー・ファルカ・トゥーレで変わってしまいました。

  ち冷えさん、「薔薇」のパカーションは田中倫明、そうです、彼です。ご存知で

 すか。千葉の方で農園をやっている、という話を本人から聞いた憶えがあり

 ます。

  日野鳥さん曲番号訂正しました。いや、訂正依頼を提出致しました。済み

 ませんでした。

  今朝の特別付録は、以下の隠し場所です。どうぞお楽しみ下さい。

http://firestorage.jp/download/827ef04498199026f2bf92b312bbadbf05dc8142

ダウンロードパスワード 1h5gp1fc

  さて、今朝もちょうど時間となりました。

 こちらは、http://osamusawada.com/category/mornin-blues-by-isaowashizu/

 「幻」モーニン・ブルーズ、鷲巣功でした。来週もあなただけに。

 

 

 s-mb160514写真図版

聞くエリス

ヘイトブリードの最新作

hatebereeee
5月11日発売の【デヴィルドライヴァー】の最新作に続いて、
本日13日の金曜日発売!
【ヘイトブリード】の7作目「ザ・コンクリート・コンフェッショナル」の日本盤解説を書かせていただきました。
過去最速の“A.D.”、亡きレミーに捧げる曲など、メンバーが固定されてきて演奏面でもチャレンジしている轟音作品です。
これを聴けば5月病は無縁です!
敬愛なるジェイミー・ジャスタとのインタビュー記事も書きました。


おそらく過去最速とおもわれる”A.D.”でアルバムは幕を開けます。

 

デヴィルドライヴァーの最新作

s-IMG_0258
【5月11日日本先行発売!】

デズ・ファファーラ率いるグルーヴ・マシーン【デヴィルドライヴァー】の最新作「トラスト・ノー・ワン」の日本盤解説を書かせていただきました。

グルーヴメタルの真骨頂!さすがの作品です。新メンバーが見事な仕事ぶりを発揮しています。

 

BarksとHMVのサイト内にも記事書かせていただいております。

http://www.barks.jp/news/?id=1000126897

http://www.hmv.co.jp/newsdetail/article/1605101022/


個人的お気に入りは”My Night Sky” イントロから恐怖を感じる展開にやられます。