カテゴリー : 2016年 11月

【幻】モーニン・ブルーズ 2016/11/26

mb161126

 

前TM : ヲーキン・ブルーズ(夜に近いアサー仕様)P.B.B.B.

 

N  おはようございます。アサー、ワツシイサヲです。先週は母屋が突然立ち入り禁止と

 なりまして、この離れにも影響が及び、皆さんが立ち寄れない事態となりま

 した。ご迷惑をお欠けして申し訳ありません。詳細後送。こひさんの「幻の

 まぼろし」でトゥイターを使って状況説明をしようと試みたのですが果たせず、大

 家からも「間もなく復旧の見通しです」という鉄道事故時のような公式通達

 のみ。これはジャメカでの慣用句「スーン・コーム」と同じですね。ちっとも来ない。

 さあ今朝は・・・どないやろ。

  さて、今週は先週の便で満員で停留所を通過したため、乗れなかったお客

 さん優先で参ります。市内循環「親子の針孔」バス、発車オーライ。

  まずはアラン・トゥーセイントで「カントリ—・ジョン」。

 

M01.Country John(4’45”)Allen Toussaint

-A.Toussaint-    BGO Records BGOCD1211

 

N  限定特別製LP2枚組「親子の針孔」収録の「カントリ—・ジョン」、アラン・トゥーセイント

 でした。実にトゥーセイントらしい仕上がりです。どこかスカしてるんだな、いつも。

 これがわたしの彼に対する印象ですね。まあこの人はすべての作品がそんな

 感じ。

  ワーナーとユニバーサル、現在までの大手録音原盤を数えきれないくらい所有してい

 る二大レコード会社の素材をコムパイルした、2枚組LP「親子の針孔」収録曲を、か

 つてのCDで聞く四次元殺法逆説ショウ、次はブカー・ティーとエムヂイズの超有名な「グ

 リーン・オニオンズ」です。ところが、わたしはこの正規CD盤を持っていない事が、

 今回判明しました。LPでも、昔ワーナー・パイオニアから出ていた『ザ・ベスト・オヴ・・・』

 ですし、今ならまだオリヂナル復刻の『グリーン・オニオンズ』が買えるかな。

  そんな具合で次の「グリーン・オニオンズ」は、CD時代突入直後の、1枚が3,500

 円だった頃の『アトランティック・リズム&ブルース1947-1974』の第四巻からです。周波

 数帯域、音圧、共に昨今の盤に較べるとかなり劣るのではないかと危惧して

 おりますが、果たして・・・。

  ブカー・ティーとエムヂイズ「グリーン・オニオンズ」を、どうぞ。

 

M02.グリーン・オニオンズ(2’53”)ブッカーT& The MG’S

-A.Jackson, B.T.Jones, S.Cropper, L.Steinberg-  ワーナー 35XD-648 

 

N  ブカー・ティーとエムヂイズ「グリーン・オニオンズ」、『アトランティック・リズム&ブルース1947-1974』

 第四巻からでした。想像より音が良かったな。このトラックは本来、非常に貧弱

 な響きで部分的に頼りなさも感じます。1962年当時の、発足間もないスタックス

 のあの録音設備、ジム・スチュアートの技術ですから当然なんですが、マスタ—の状態や

 再生装置の優劣を超えて感じ取れる生命感には計り知れない奥深さがありま

 す。きっと現場ではそう云う音が出ていたのでしょう。

  映画「アメリカン・グラフィーティー」の最後の場面、明け方に郊外の直線道路でドラッグ・

 レイスが始まるところで流れるこの曲のカッコ良さ、怖しさがその証明です。ベイス

 はダック・ダンではなく、まだルイス・スタインバーグの時代の録音です。

  LP『親子の針孔』のこのトラック、何代目のマスターで切り込みが行なわれたか分

 りませんが、わたしは中低音域の不良っぽさがよく捉えられていると感じま

 した。レコードで聞きたいでしょう、そこのアンタ。

  さて先週お届けしたこのLP収録の「ロック・ステディ」、最新のカヴァを発見しま

 した。正直「これを今唄うなんて、いい度胸だなあ」という思いで聞いたの

 ですけれども、なかなかの出来でしたので、ご紹介しておきましょう。

  オーストレイリアの黒人歌手デニ・ハインズで「ロック・ステディ」。

 

M03.Rock Steady(3’15”)デニ・ハインズ

-A.Franklin-  Pヴァイン PCD-24566

 

N  デニ・ハインズの「ロック・ステディ」、如何でしょうか。今の若い人たちが70年代

 初頭のソウルミュージックの楽曲、唄、響きに憧れる気持ちはとてもよく分ります。

 なにしろ文句なしにカッコいいですから。ただ自分たちであの感じを、というと

 とても難しい。お手本が、時代の偶然性も含んだとてつもない出来映えなの

 です。楽器や音響機材は格段の進歩を遂げているので、すぐに同じような音

 は出るでしょうが、それが即ち「音楽」とはならない。そっくりにやれば、

 あの感じが再現出来る、というものでもありません。

  以前日本のコマーシャルなどで重用されて、そこそこ知名度のあるというデニ・ハ

 インズの新作には、本人の選曲による、自分が影響を受けたというカヴァ、それ

 もかなり有名曲の再演が並んでいます。そのひとつが今の「ロック・ステディ」で

 した。他はマイケル・ジャクスンの「P.Y.T.」、「メムフィス・ソウル・ステュウ」を冒頭に置いて

 始まるル—ファスの「ユー・ガット・ザ・ラーヴ」など、よく知られた楽曲が多く、さっ

 き述べたような「難しさ」に敢えて挑んでいるとも受け取れます。逆にその

 認知度に頼った感も無きにしも非ず。

  ただ、書き下ろし新曲の出来がとても良いので、この路線でもっと振り切

 って欲しかったな、とも思います。そのひとつの例として聞いてもらいまし

 ょう。

  「ワット・アバウト・ラーヴ」、私自身、かなり気に入っています。お嬢さん、ま

 だ自分で出自やここまでの道程を語る歳じゃないだろう、というのがわたし

 の本音です。

 

M04.What About Love(5’20”)デニ・ハインズ

-D.Hines-  Pヴァイン PCD-24566

 

M05.Work To Do(3’47”)リー・フィールズ・アンド・ジ・イクスプレッションズ

-unknown-  Pヴァイン PCD-24568

 

N  「ワット・アバウト・ラーヴ」デニ・ハインズに続いては、これまた70年代のサザーン・ソウ

 ルを連想させる響きです。ただし紛れもない今年の新譜。

  「ワーク・トゥ・ドウ」が曲名で、リー・フィールズというのが唄い手の名前。長い付

 き合いのジ・イクスプレッションズが演奏を受け持っていました。彼らは何も昔の音

 楽を再現しようという意図でこういう音楽を演っているのではないでしょう。

 現在の自然な表現が、この形なのですね。これも凄い事実です。リー・フィールズ、

 生まれは1951年ノース・カロライナ。彼の地ではこんな形の音楽が今も盛んなのでし

 ょうか。楽曲、アレンヂ、音色、唄い方などが60年代を引き継いだ70年代のR&B

 そのままです。たまたまレコード店で目にしたライヴ・ショウのチラシで「観たいなあ」

 と思ったものの、それがなんとその日の晩。さすがに行けませんでした。想

 像ですが、おそらくは今の録音とそれほど違わない音だったでのではないで

 しょうか。

  彼は古くから「リトル・ジェイムズ・ブラウン」という異名を取っていたそうで、次

 のアップ・テムポー曲では、その所以が分ります。ただし、本人は自然に唄ってい

 る感じでJ.B.を過剰に意識しているようではない、そんな印象を受けました。

  では聞いて下さい、「メイク・ザ・ワールド」。

 

M06.Make The World(3’38”)リー・フィールズ・アンド・ジ・イクスプレッションズ

-unknown-  Pヴァイン PCD-24568

 

N  間奏のフルートの音程がちょっと危なっかしかったですが、リー・フィールズ・アンド・

 ジ・イクスプレッションズの「メイク・ザ・ワールド」、気持ちのよい1曲でした。今さらな

 がら無理しても観に行っておけばなあ、と思ってます。多分もう二度と日本

 には来る事もないでしょうからね。

  さて、次もかつての響きを再現しようとしている人たちだそうです。まず

 は1曲聞いてもらいましょう。ザ・パラダイス・バンコク・モーラム・インターナショナル・バンド

 です。「ライ・ウーナ」。

 

M07.Lai Wuna(Chasing The Cow)(4’42”)

ザ・パラダイス・バンコク・モーラム・インターナショナル・バンド

-unknown-  Pヴァイン PCD-17758

 

N  ザ・パラダイス・バンコク・モーラム・インターナショナル・バンドの「ライ・ウーア」でした。「チェ

 イシング・ザ・カウ」とありますから、「タイの牛追い唄」なのでしょうか。

  俗に「辺境ビート」という言葉で括られる音楽があります。決して商業的な

 表舞台に出て来ない、地域、民族的に継承されている、多くは踊りを伴う土

 着的庶民音楽とでも言ったらいいでしょうか。ただし、部分的に電気楽器を

 使ってあくまでも同時代的に奏でられている点が重要です。インド系レゲのバン

 グラマフィン、南米コロムビア地域で勃発したディジタル・クムビアなどがその一例。こうい

 うのばかりが好きな「辺境ビート・ファン」と呼ばれる種族もいますね。

  そういった人たちが注目しているのが、このザ・パラダイス・バンコク・モーラム・

 インターナショナル・バンド。何でもかつてタイで流行ったダンス音楽を発掘し、再生させ

 ている集団で、かの世界的DJのジャイルズ・ピータースンも興味を示しているとの事

 です。わたしはそもそも「かつてタイで流行ったダンス音楽」を知らないので、

 全く新鮮に聞こえますが、中心人物のマフト・サイ、クリス・メニストはオリヂナル音楽をか

 なり忠実に生演奏で再現し、そこに地域の伝統楽器のピン、ケーンなどを絡ませ

 て更に新しいビートを生み出しているのだそうです。欧米依存度合いの低い非

 常に個性的な響きです。確かに面白い。

  もう1曲どうぞ。「モー・リズム、モー・ケーン」です。

 

M08.Mor Rhythm Mor Khaen(3’26”)

ザ・パラダイス・バンコク・モーラム・インターナショナル・バンド

-unknown-  Pヴァイン PCD-17758

 

M09. Radio Thailand:Lam Barometer(4’30”)サブライム・フリークエンシーズ

-unknown-  unknown label SH028

 

N  ザ・パラダイス・バンコク・モーラム・インターナショナル・バンドの「モー・リズム、モー・ケーン」に

 乱入して来たのは、以前もお届けしました、レイディオ・タイランドの「ラーム・バロミータ

 ー」。ラジオ放送を繫ぎ合わせたモンタ—ジュです。このタイトルにある「ラーム」というの

 は、マフト・サイとクリス・メニストがバンコクに持っているライヴ・ハウス兼ステューディオと同じ名

 前です。ひょっとしたら何か関連があるのかも知れません。それにしても、

 いつ聞いてもキョーレツですね。

  さて、次も昔の音楽の再現なのかなあ・・・、そうは思いたくないのです

 けれども。

  マイク・ジトの新譜から「ハイウェイ・マーマ」。

 

M10.Highway Mama(5’20”)マイク・ジト

-unknown-  BSMF 2540

 

N  何かジョニー・ウインター的に聞こえませんか、マイク・ジトで「ハイウェイ・マーマ」でした。

 イギリスのハード・ブルーズ・ギタリスト、マイク・ジト。今回は最初から終わりまで、息も

 つかせぬ力一杯のギタ—演奏を聞かせてくれます。その冒頭曲が、今の「ハイウェイ・

 マーマ」でした。これにはヲルター・トラウトが客演しています。

  ヲルター・トラウト、覚えている人いるかなあ。ストラト・キャスターを縦横無尽に使いこな

 して卓越した演奏を披露する、マイク・ジトと同系統のハード・ブルーズ・ロック・ギタリ

 ストです。

  ではもう一度、ヲルター・トラウトをきいてもらいましょう。

 「人は俺たちをロードーシャカイキューと呼ぶ」。

 

M11.They Call Us Working Class(4’33”)Walter Trout

-W.Trout-  The Blues Magine

 

N  「ゼイ・コール・アス・ワーキング・クラス」、ヲルター・トラウトでした。彼の演奏は、「現」モ

 —ニング・ブル—ズ時代にイギリスのギター雑誌の特別付録に付いていたCDから、一度

 聞いてもらったことがあります。ヲルタ—は自堕落な生活を送っていた若い頃の

 マイク・ジトを助け、人生をやり直させた恩人だそうで、先の「ハイウェイ・マーマ」は

 その返礼、恩返しなのかも知れません。でもあまり遠慮はしていませんでし

 たね。

  ではマイク・ジトの新譜に戻ってもう1曲。

  ロバート・ジョンスンもマディ・ヲーターズもB.B.キングも言ってるぜ、

  「戦争じゃなくて、ブル—ズを演れよって〜メイク・ブルーズ、ノット・ヲー」。

 

M12.Make Blues Not War(4’11”)マイク・ジト

-unknown-  BSMF 2540

 

M13.There Is Something On Your Mind(4’33”)ナンシー・ライト

-unknown-  BSMF 2539

 

N  マイク・ジトの「メイク・ブルーズ、ノット・ヲー」に続けたのは女性テナー・サクスフォーン奏者

 ナンシー・ライトの新作『プレイ・デイト』から「ゼア・イズ・サムシング・オン・ヨー・マインド」

 でした。ジャズ、ブルーズ、R&Bの世界で女性管楽器奏者はもう珍しくないです

 けれども、ピンで出て来るのは圧倒的にサクスフォーンが多いですね。しかも何故か

 皆テナー。最もセクシ—な楽器とよばれるてますから、やはり憧れるのでしょうか。

 彼女はこれまでも多くのセッションでたくさんのブルーズ・メンと共演して来ています。

 今回のアルバムにも、トミー・カストロ、ジョ−・ルイス・ヲーカーなどが参加して、ナンシーを盛り

 立てています。全13曲入りのブルーズ・アルバムで、太いテナーの音色がどのカットから

 も聞こえます。バリバリに唄っている本人の意図と反するかも知れませんが、

 わたしは今のような「エレベイター・ミュージック」的器楽曲に面白さを感じました。

 こういうのをちゃんと聞かせるのは簡単じゃない筈です。ここではエルヴィン・

 ビショップが客演していました。あと2曲ほど同傾向のものがありますから、ま

 た聞いてもらう事にしましょう。

  さて、次は古い音源の再発コムピレイションです。タイトルが『ゲット・ザ・ホーリー・ファンク 

 ジュウエル・スピリチュアル・グルーヴァーズ』という、ルイジアナのジュウエル・レコーズに眠ってい

 た秘蔵ゴスペルをまとめた1枚です。「聖なるファンク」と言いますと、70年代に確

 立したディスコ音楽の延長線上に位置しているファンク音楽に「聖」の要素があるの

 か、アルカホルと不純異性交遊は「俗」の極みなるぞ、悪場所ディスコは墓場じゃ。

 という疑問を抱く方もおられるでしょうが、ファンク自体がそもそも毎週の黒人

 日曜学校で練られた形態である事は、例えば昨年公開されたジェイムズ・ブラウン

 の伝記映画「最高の魂を持つ男」でも明らかです。逆にディスコがゴスペルの要素

 を流用して出来上がっている、と言った方が正しいかも知れません。実際、

 狂喜した人々の興奮と踊りを続けさせるビ—トを長い時間打ち続けるのは、ど

 ちらも同じ事。そこが理解出来れば「聖なるファンク」には何の矛盾もないでし

 ょう。

  このアルバムは全22曲、主に60年代後半から70年代中期までの吹き込みが中心。

 公民権運動の高揚と共に、黒人意識が自立して行く最中ですし、それに刺激

 を受けて音楽も変わって行く・・・。面白いトラックはたくさん収録されていま

 すが、今朝は発売側がこのCDのウリにしたがっている、ドニー・ハザウェイが参加し

 た1曲を、聞いて下さい。名門キャラヴァンズでリード・シンガーを務めた、アルバーティナ・

 ヲーカーが唄います。

  「ラーヴ・ワン・アザ−」。

 

M14.Love One Another(3’06”)Albertina Walker

-D.Hathaway-  Pヴァイン PCD-24567

 

M15.More Time(3’24”)Madeleine Peyroux

-L.K.Johnson-  Impulse! 060255701014

 

N  アルバーティナ・ヲーカーで「ラーヴ・ワン・アザ−」、アルバム『ゲット・ザ・ホーリー・ファンク 

 ジュウエル・スピリチュアル・グルーヴァーズ』からお届けしました。その次に聞いてもら

 ったのは、21世紀のビリー・ホリデイと呼ばれるマデリーン・ペルーの「モーア・タイム」。

 新しいアルバムからです。これ、イギリスはロンドンのブリクストンを本拠に活動している

 ダブ・ポエット、リントン・クウェシ・ジョンスンの楽曲です。彼の歌のカヴァというのには、

 わたしも初めて出会いました。とても含みの込められた良い仕上がりです。

  編成はトリオで、マデリーンがヴォーカルとアクースティク・ギター、今の曲では日本でギタレレと

 呼ばれるウクレレ・サイズの6弦楽器を弾いていました。そしてジョン・ハーリントンがエレキ・

 ギター、バラク・モリがアップライト・ベイスです。教会でほぼライヴと同じように録音され

 たこのアルバムの表題が『セキュラー・ヒムズ』。

 「世俗的な賛美歌集」という事ですね。「俗」と「聖」を繋げた二律背反的

 な言葉です。本人によれば「この録音でわたしたちはキリスト教的な人類愛に満

 たされたのだ。それがこの表題『世俗的な賛美歌集』の根拠となった」だそ

 うです。非常に純度、緊張度の高い内容で、俗世で迷う人間は、神髄に触れ

 るまでかなり聞き続けなければならないようですが、楽音、響きに惹かれる

 のは事実です。「21世紀のビリー・ホリデイ」という形容の根拠が何処にあるのか、

 それも含めてもう少し深く聞いてみたいと思っております。

 

M16.Do It To My Mind(4’45”)Johnny Bristol

-J.Bristol-  Play Back  PBR8504

 

N  ガラリと変わって軟派の骨頂的世俗音楽、ジョニー・ブリストルで「ドゥ・イト・トゥ・マ

 イ・マインド」でした。この歌「枯葉色の街」という邦題が付いていませんでし

 たか。定かではありませんが、どうもそんな気がする。とすれば今の時期に

 ピッタリですね。あ、この邦題で当てようとした思惑とは別に、全くヒットはして

 ませんよ。だから調べても出て来なかったのでしょうか。

  ジョニー・ブリストルは、先のリー・フィールズと同じくノース・カロライナ出身で、モータウン、アトラ

 ンティックなどの大きな黒人レイベルで仕事をしていた男。スプリームスからダイアナ・ロスが

 抜ける時に唄った、偽りの「また何時の日にか」の作者がブリストルですね。

  なんとその彼のベスト盤を新譜で見つけました。『モダーン・ソウル・クラシクス1974-1981』

 というものです。あまり評価されていないと見受けられるジョニー・ブリストル、

 例の「枯葉色の街」の事も頭の中にあったので試聴器で聞いていたら、結構

 いい気持ちになってしまいましてね。聞きながら「70年代以降のルー・ロウルズと

 バリー・ホワイトの路線をもう少し若々しくした感じだったな」なんて考えていた

 

 ら、英文ライナに同じような事が書いてあったりしたので、つい手に入れてしま

 いました。心地良い楽曲、アレンヂ、そして確かな唄声。今朝最初の方で紹介し

 たデニ・ハインズのやろうとしている事とも遠くない感じがします。

  もう一曲、ジョニー・ブリストルを聞いて下さい。

  「スレインジャーズ・イン・ザ・ダーク・コーナーズ」、1977年の作品です。

 

M17.Strangers In The Dark Coners(5’05”)Johnny Bristol

-J.Bristol-  Play Back  PBR8504

 

M18.It’s Cold Outside(5’56”)Jimmy Smith

-F.Loesser-  Verve 314 513 711-2

 

後TM:ボーン・イン・シカゴ(アサー仕様)P.B.B.B.

 

N  軟派師ジョニー・ブリストルの次は、この時期の定番、「外は寒いよ」、ジミー・スミ

 スとウエス・モンゴメリーでした。ジミーがチャチャを入れてけしかけて来るのですが、ウエス

 はその挑発に乗らず、実にいいソロ展開をしています。ダンディですね。

  今週は雪が降りましたね、まだ11月だというのに。わたしの家で12月前

 にスト—ブに点火したのは、実に久し振りの事でもあります。ただ一辺入れると、

 もうその後もずっと同じになってしまうのですね。暖かい日は点けないぞ。

  特別付録は、以下の隠し場所です。どうぞお楽しみ下さい。先週の不通状

 態もあったので、今週は2回分揚げておきます。期間は共に1週間です。

 まず先週11月19日付の特別付録は、ここ。

http://8.gigafile.nu/1209-ece5dff80e48280bc1bb2f7103539441c

ダウンロードパスワード  1119  ダウンロード期限:2016年12月9日(金)

そして今週分はこちらになります。

http://8.gigafile.nu/1209-k1b0d40cf1bfe76512b7cceded4d267b6

ダウンロードパスワードは1126です。ダウンロード期限:2016年12月9日(金)

  今朝もちょうど時間となりました。

 こちらは、http://osamusawada.com/category/mornin-blues-by-isaowashizu/

 「幻」モーニン・ブルーズ、鷲巣功でした。来週もあなただけに。

 

【幻】モーニン・ブルーズ 2016/11/19

mb161119

 

前TM : ヲーキン・ブルーズ(夜に近いアサー仕様)P.B.B.B.

 

N  おはようございます。アサー、ワツシイサヲです。やっぱりいましたねえ、フレディで泣

 く女。想像していたのですよ、きっと現れるだろうと。それがまさか北国の

 少女とは・・・。24日がフレディの命日ですか。シャンと同じ日だ。

  よろしい、今朝も泣いてもらいましょう。どうぞ。決定的なこの1曲です。

  「我々は選手」、さあナケーッ。

 

M01.ウィ・ア−・ザ・チャンピオンズ(3’00”)クイーン

-F.Mercury- 東芝 TOCP-8284

 

N  クィーンの「ウィ・ア−・ザ・チャンピオンズ」でした。彼ら、いやフレディの美学が正に極

 まった出来映えです。これには誰もが肯定、納得せざるを得ないでしょう。

 これ唄う時もタイツでステッキを振り回してたのかなあ。しかもあの髪型に髭。お見

 事です。起立、脱帽、礼。

  クィーンと言いますと、思い出した事があります。先週「男なのにクィーン」、と

 いう話題を披露しましたが、遠い昔にわたしがその当事者だった、という逸

 話マユミです。わたしが初めてちゃんと楽器が揃っていて、ある程度のリパトゥワを

 持って、他人の前に出られるグループで演奏したのは、16の時でした。知り合

 いに誘われた助っ人の形でしたが、そのグル—プ名が確かクィーンだったと思いま

 す。命名者はわたしじゃありません。他のメムバーです。同じ田舎町、静岡には

 「ヴィーナス」という、ヤマハのライト・ミュージック・コンテストで優勝した程の強大グループが

 いたので、それに対抗する志でクィーンとした、こんな説明を聞いたような、聞

 かなかったような・・・、「女神に挑む女王」です相手は「神」ですから勝

 ち目はないですね。とにかくわたしはクィーンの一員でした。もちろんフレディたち

 が出て来るずっと前の話。本物の登場時には、少なくとも自分ではこの事実

 を忘れていました。先週の話で思い出した次第です。ゴダイ・ヨーコーさん、静岡

 へは何の御用で行かれましたか。エーチャン観に行ったの・・・。

  さてもう一曲、本物のリパトゥワにはわたしも何度か出会った有名な歌があり

 ます。和太鼓のアンサムブルでもモチーフに使われたりしてました。演奏時間がこんな

 に短いとは知らなかったですね。作者のブライアン・メイはグル—プでギタ—を自由に

 弾かせてもらえなかった、という話を聞いた事があります。ここでは最後の

 部分でヤケになったようなソロを取ります。噂は真実だったのでしょうか。

  「ウィ・ウィル・ロック・ユー〜体固めしたるでぇ」

 

M02.ウィ・ウィル・ロック・ユー(2’01”)クイーン

-B.May- 東芝 TOCP-8284

 

M03.King Tim III(6’14”)Fatback

-F.Demery, B,Curris, J.Skelton-  Rhino R2 72851

 

N   クィーンの「ウィ・ウィル・ロック・ユー」に絡んで来たのは、ファットバックの「キング・ティムIII

 世」、これは世界初のラップ・レコードとされています。ファット・バックというのはヌー・

 ヨークのR&Bグループでして、この頃はファット・バック・バンドと名乗っていなかった

 かなあ。渋谷に出来たライヴ・ハウスの祖「ライヴ・イン」のコケラ落としで演奏したの

 が彼らです。その時に中心人物のビル・カーティスとジェリー・トーマスを西新宿の某反動

 的fm放送局に呼んで、DJをやってもらった事があります。誰も聞いていない

 ので、かなり好き勝手出来ていた墓場シフト番組でね。二人ともファンキーな感覚の

 塊り、といった感じで、「こんな奴らに敵うワケはない」と妙に納得しました。

  そんな彼らが世界で初めて作ったラップ・レコードが今の「キング・ティムIII世」。

 多分にディスコ的ですが、確かにラップですね。1979年の作品です。おそらくヌー・

 ヨークの下町で決まった形にならず漠然と流行っていた現象を、実験的にシングル

 盤で出して、世に真価を問うたのでしょう。グランドマスタ・フラッシュはそれより5年

 程前から花形DJとして活躍していたといいますから、既にこういったヒップホッ

 プ文化が熟し始めていた頃ですね。このレコードのすぐ後に例の「ラッパーズ・ディ

 ライト」が出るんですが、ちょっとこれは勝負になりませんでした。ギャングたち

 の方が圧倒的に新しい。次の時代の音楽でした。

  今の「キング・ティムIII世」は、カーティス・ブロウが監修してライノから出ていた三連作

 『ザ・ヒストリー・オヴ・ラップ』の第一集に収められています。時代順に収められ

 ている中でこの曲が最後なので、その前には胎動期によく使われていたネタが

 並んでいます。その中でも特に興味を惹かれたトラックがありました。

  その前にこちらを聞いてもらいましょう。

  シュガー・ヒル・ギャングです、「アパチ−」。

 

M04.Apache(6’51”)Sugar Hill Gang

-S.Robinson, J.Chase, C.Cook, M.Wright  Rhino R2 75841 –

 

N  1981年秋のシングル「アパッチ」、シュガー・ヒル・ギャングでした。「キモサベ」と仕切

 りに叫んでました。今なら先住民族団体から抗議を受けそうです。これの元

 ネタと言いますか、発想の原典が、どうもこれらしいんですね。

  マイケル・ヴァイナ−ズ・インクリーデゥボー・ボンゴ・バンドで同じ曲です、「アパチ−」。

 

M05.Apache(4’51”)Michael Viner’s Incredible Bongo Band

-J.Lordan-  Rhino R2 72851

 

N   マイケル・ヴァイナ−ズ・インクリーディゥボー・ボンゴ・バンドで「アパチ−」でした。「グラ

 ンドマスタ・フラッシュの大冒険」で何度も出て来るフレイズは、ここから拾われていま

 す。『ヒストリー・オヴ・ラップ』のカーティス・ブロウによる解説ですと、この曲はブレイク・

 ミックスDJの祖、クール・ハークがジャメカから持ち込んだものだ、となっています。「カ

 リプソ・ディスコ感覚に溢れ、打楽器パートが激ヤバ。ギタ—・リフに注意。シュガ—・ヒル・

 ギャングのでは全く同じフレイズが聞ける」とも言ってますが、如何でしたか。非

 常にダイナミックで劇的なアレンヂのマイケル・ヴァイナ−ズ・インクリーディゥボー・ボンゴ・バンド

 版「アパチ−」でした。

  ただこのオリヂナルは、シャドウズのこれですよね。

 

M06.Apache(2’55”)The Shadows

-Lordan-  One Day Music DAY2CD 150

 

N  ザ・シャドウズで、「アパチ−」でした。日本ではヴェンチュアズのカヴァ−が65年くら

 いに流行ったような覚えがあります。低音部の巻弦をピックで擦って「キュッ、キュ

 ッ」という効果音を盛り込んで、荒野で周りをすっかり囲まれた四面アパチ−歌

 状況を演出していました。この主旋律に「アパッチがやって来る」という歌詞が

 付いた歌モノが存在するという説がありますが、本当かなあ。皆さん聞いた事

 ありますか。

  ザ・シャドウズ版は1960年の録音、ハンク・マーヴィンの綺麗な音色はここから始ま

 ったそうです。何曲か続けて聞いていると、チェット・アトキンズのイメヂと重なる部

 分も感じられます。端正に丁寧に弾く、という部分でしょうか。メムバー全員が

 そうですよね。

  1965年にアメリカ西海岸のサーフィン野郎どもが押し寄せて来るまで、シャドウズは日

 本で最も知られたエレキ・バンドだった筈です。敬虔な基督教信者クリフ・リチャードの 

 バック演奏を務めただけあって、見た目もチンピラじゃなかったしね。今は十割役

 者の寺尾聰がベイスを弾いていたグループ、ザ・サヴェイヂは、その名をシャドウズの

 この曲から採ったと言われています。

  「ザ・サヴェイヂ」。

 

M07.The Savage(2’24”)The Shadows

-Paramor-  One Day Music DAY2CD 150

 

N  「荒くれ」という邦題があったようななかったような、「ザ・サヴェイヂ」で

 した。そして、次の1曲でもやはり清潔な持ち味のグループ・サウンズのデビュ−曲

 を、どうしても思い浮べてしまいますが、間違ってるでしょうか。

 

M08.Blue Star(2’46”)The Shadows

-Young, Heyman-  One Day Music DAY2CD 150

 

N   部分的に「想い出の渚」にクリソツですね。加瀬邦彦はヤマハの12弦でしたけれ

 ども、これを聞いていないワケはないと思いますよ。シャドウズの「ブルー・スター」

 です。結構よく知られた曲なんですが、これまでこの類似性についての言及

 に接したことはありませんでした。

  そして更にもう一曲、こちらもほぼ同じです。

  まずはシャドウズで「オール・マイ・ソーロウズ」

 

M09.All My Sorrows(3’01”)The Shadows   1-10

-Guard, Shane, Raynols-  One Day Music DAY2CD 150

 

N  お分かりですね、ピーター、ポール・アンド・マリーの「オール・マイ・トライアルズ〜私の試練」

 とほぼ同じ。これはたぶんイギリスで伝承されていた健全な古い歌でもあるので

 しょうが、ここでは固有の作者が記載されています。シャドウズのメムバーは入っ

 ていません。

  それをね、あの善意の塊みたいなPPMが、自分たちの名前で書いた事にし

 てこんな風に仕上げているんです。これはないなあ。聞いてみて下さい。

 

M10. 私の試練(3’18”) ピーター、ポール・アンド・マリー

-Yarrow, Stookey, Travers-  ワーナー WPCR-14347

 

M11.私は泣いています(3’24”)りりイ

-Lily-  東芝 GES-30602

 

N  ピーター、ポール・アンド・マリーで「私の試練」、この歌、わたしは好きなんだけど、

 ちょっとひっかかりが出来てしまいました。

  そして次は11月11日に64歳で亡くなったりりィのヒット曲「私は泣いています」

 でした。癌で闘病中だったのですね。知らなかったな。彼女に関してはごく

 初期の印象しかなくて、語れる資格もないのですが、まだ子供のころ何かで

 一緒になった、前座の前座をやらせてもらったような記憶があって、何故か

 身近に感じていました。出入りの酒屋に「カマタです」と電話するだけでビール大

 瓶が20本のケイスで届けられるというエピソードや、原宿クロコダイルの西哲也さんと結

 婚していた事が思い出されて来ます。今の「私は泣いています」は、切実に

 迫って来るりりィの唄の他は、「ふたりでお酒を」みたいにこの国で周期的

 に流行るマイナー・シャッフルの、ちょっと安易さも感じられる造りでしたが、登場時

 のりりィは、ル—ツ志向を感じさせる明らかに新しい女性歌手でした。ボニー・レイ

 ットより早かったですよ。話題の息子の存在も知らなかったわたしですが、お

 悔やみをいわせてもらいます。安らかにお眠り下さい。

 

M12.A Song For You(4’38”)The Carpenters

-L.Russell-  A&M  B001322302

 

N  ザ・カーペンターズで「ア・ソング・フォ−・ユー」でした。この歌の作者、としてしか

 紹介されないリオン・ラッセルも11月13日にナッシュヴィルで亡くなりました。74歳、若い

 頃の無理が祟ったのでしょうか。わたしには何よりも、これです。

 

M13.Masquerade(8’04”)George Benson

-L.Russell-  Warner 7599-27334-2

 

N  ジョージ・ベンスンで「仮面宴の夜」でした。この素晴らしい仕上がりも、全て

 元となる原曲があっての事。それを作ったのがリオン・ラッセルでした。この頃彼は

 時代の寵児でして、同じように圧倒的な人気を誇っていたカーペンターズによって、

 3曲も超大ヒットが生まれています。次もそのひとつですが、これは初出版で聞

 いてもらいましょう。

  マッド・ドッグズ・アンド・イングリッシュ・メン、フィ−チュアリング・リタ・クーリッヂで

  「スーパー・スター」。

 

M14.Super Star(4’46”)Mad Dogs & English Men

-L.Russell-  A&M 75201 6002 2

 

M15.Girl From North Country(2’11”)Mad Dogs & English Men

-B.Dylan-  A&M 75201 6002 2

 

N  リタ・クーリッヂをフィチュアリングした「スーパー・スター」、音程が危なかったですね。同

 じくマッド・ドッグズ・アンド・イングリッシュ・メンで、リオンとジョー・コッカーがハモらないデュ

 エットを披露した「北国の少女」でした。こんな形でもジョ−の唄の上手さが分り

 ます。リオンも決して悪くない。

  わたしはこの時の記録映画「ウィズ・ジョ−・コッカー」を観て、サントラ盤を聞いて、

 リオン・ラッセルに憧れましてね。ああいうロック・オ—ケストラの指揮者になるんだと、本

 気で思っていました。この後数年間のリオンは録音でも実演でも怖い物なしでし

 た。バングラデシュのコンサートではジョージ・ハリスンより存在感ありましたね、ホント。

  そして嵐のような活躍期を過ぎてからも、突然黒人女性と結婚したり、カント

 リ—のアルバムを発表したりと、周囲を振り回していましたが、このカントリ—を志向

 したのは、わたしも今だから理解出来るような気がしますし、慌ただしい第

 一線を退いてからの彼の音楽が、本当のクロード・ラッセル・ブリッヂーズではないか、

 とも思えるのです。

  確か数年前に東京にも来ていましたね。あの「絶対に笑わない目」を実際

 に確かめてみたかったです。

  改めてお悔やみ申し上げます。どうぞ落ち着いて安らかに。

  では1975年に発表した「レイディ・ブルー」、娘さんの事を唄っているそうで、

 ドラムスはアル・ジャクスン、オルガンはブッカー T ジョーンズです。

 

M16.レイディ・ブルー(3’30”)リオン・ラッセル

-L.Russell-   ポリスター  PSCW-1047

 

M17.Mustang Sally(3’04”)Wilson Pickette

-B.Rice-  Atlantic 81737-2

 

N  さあ先週に引き続き、アナログLP『親子の針孔』収録楽曲をCDで聞いて行き

 ましょう。まずはライヴ・マヂック会場入り口のデモ演奏でその気になって購入し

 た時のトラック、ウイルスン・ピケットの「マスタング・サリー」でした。

  わたしが出掛けた23日の日曜日、ちょうど親子DJを観る事が出来ました。

 会場からリクエストを募ったので「マスタング・サリー」と叫んだら採用してくれました。

 同じテイブルで相席となったおネエさん二人がとてもノッて、当時の振りを付けなが

 ら、コーラスを合わせていました。今もその動画は頭のハード・ディスクに刻まれたま

 まです。ちょっとコワかったですね。

  ピケット、と来ればオーティス。アルバム『オーティス・ブルー』から「シェイク」です。この盤

 は2008年に「コレクターズ・エディション」というのが出まして、ステレオ・ミックスとモノ・ミッ

 クスの2枚が組み合わされていました。今朝はそのモノーラル仕様を聞いてみましょ

 う。

  オーティス・レディングです、「シェイク」。

 

M18.Shake(2’40”)Otis Redding

-S.Cooke-  Rhino R2 422140

 

N  今さらながらに、アル・ジャクスンは凄いですね。何よりもタイム感が正確です。ロブ・

 ボウマンの名著「スタックス・レコード物語」でも「彼はいつでも同じテムポーで叩く事が

 出来た」という記述がある通り、正確無比、でありながら機械的でないとい

 う理想的な天才ドラム奏者でした。本当の生きている彼に会いたかったです。

  次はタイプが違いますけれど、やはり唯一無比の存在、バナード・パーディが、

 チャック・レイニーと丁々発止の駆け引きを展開する「ロック・ステディ」。それの、正規

 盤『ヤング、ギフテド、アンド・ブラック』には収められていない別ミックスをお聞き頂き

 ます。

  「ロック・ステディ」、アリサ・フランクリン。

 

M19.Rock Steady(4’30”)Aretha Franklin

-A. Franklin-  Rhino R2 222188

 

M20.Chiken Strut(2’36”)The Meters

-Nocenteri, Neville, Poter, Modeliste-  Charly SNAP 003 CD 

 

後TM:ボーン・イン・シカゴ(アサー仕様)P.B.B.B.

 

N  クィーンで泣いてもらって始まり、おしまいは鶏が鳴いて、アサーです。最後は

 ミーターズの「チキン・ストラット」でした。アナログLP『親子の針孔』、今朝もお三方ほ

 ど、定員一杯でお乗りになれませんでした。来週便にはどうでしょうか。

  今朝はおふたりの魂をお送りさせて頂きました。ところがその後、モーズ・

 アリスン、レナード・コーエンと新たな訃報も届きました。共に遠くはありながら気にな

 っていた方々です。ご冥福をお祈りいたします。

  命の終わりは必ずやって来る、仕方がない事だ、と自分では冷静に割り切

 っているつもりなのですけれども、この夏以来、身近なところでも不幸が続

 いておりまして、少々穏やかではありません。皆様もご自愛下さい。

  今朝の特別付録は、以下の隠し場所です。どうぞお楽しみ下さい。

 http://8.gigafile.nu/1209-ece5dff80e48280bc1bb2f7103539441c

ダウンロードパスワード  1119  ダウンロード期限:2016年12月9日(金)

  自ら落としは今朝もカイチョーでした。

  今朝もちょうど時間となりました。

 こちらは、http://osamusawada.com/category/mornin-blues-by-isaowashizu/

 「幻」モーニン・ブルーズ、鷲巣功でした。来週もあなただけに。

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Real Rocks 【11/12 O.A.】Playlist

Real Rocks【11/12 O.A.】Playlist

11月12日の番組は、

11月11日発売!Sting、超久々のロック作品『ニューヨーク9番街57丁目』を紹介しました

sting
英国人のニューヨーカー、久々のロック作品は奥深い内容。是非、日本盤の解説と歌詞カードを片手に味わって!!
 
——————————————————–

M01: Phenomenons  /  Be The Wolf

M02: Hysteria  /  MUSE

M03: Endurance  /  Any Given Day

<コーナー: RockAroundTheWorld>特別企画!メタリカ最新ライブ音源OA!
2016年11月1日コロンビア公演の模様をお届けしました。

M04: Hit The Lights (Live)  /  METALLICA

M05: One (Live)  /  METALLICA

M06: Master of Puppets (Live)  /  METALLICA

M07: Battery (Live)  /  METALLICA

M08: Fade To Black (Live)  /  METALLICA

M09: Seek And Destroy (Live)  /  METALLICA

M10: Enter Sandman (Live)  /  METALLICA

<コーナー: RockAroundTheWorld>終わり

M11: Postcard  /  Balance And Composure

<コーナー: RockSteadyGo>           

M12: Englishman In NewYork  /  Sting

M13: Every Breath You Take [Live]  /  The Police

M14: I Can’t Stop Thinking About You  /  Sting

M15: 50,000  /  Sting

M16: Inshallah (Berlin Sessions Version)  /  Sting

M17: One Fine Day  /  Sting

<コーナー: RockSteadyGo >終わり

M18: Arise feat. Matthew K. Heafy (Trivium)  /  Any Given Day

<Ending>           

<コーナー:メタルの光>  

M19: The End  /  In Flames

M20: Obsession  /  Attila

M21: Mosh Pit  /  Attila

おしまい♪


2016年11月のリアルロックスセレクション・アーティスト、 Any Given Dayのセカンドアルバム!今月もドイツのバンドです!

Stingのロック作品!今年亡くなったロックスターに触発された曲、移民問題に関する想いを綴った曲など聴きごたえあります。

【Sting】 オリジナル・ワインオープナーをプレゼント!

sting

スティングのオリジナル・ワインオープナーを2名様にプレゼント!

※スティングはイタリアのトスカーナにぶどう園を所有しており赤ワインを製造しています。

欲しいという方は、

住所、郵便番号、名前、電話番号、メッセージをご記入のうえ

メール、またはZIP-FMのwebsiteメッセージにアクセスしてください。

メールは realrocks@zip-fm.co.jp

websiteは zip-fm.co.jp です

締切は来週水曜日11月16日23:59までとさせていただきます。

みなさんのご応募お待ちしています!

【幻】モーニン・ブルーズ 2016/11/12

mb161112

 

前TM : ヲーキン・ブルーズ(夜に近いアサー仕様)P.B.B.B.

 

N  おはようございます。アサー、ワツシイサヲです。先週「もう抜けた」と言っていた

 風邪、そうではなかったようで、今週も体調不良でした。伊達の薄着をして

 いたワケではないのですが、身体が冷えているのを感じましたね。北国の少女

 はこの時期、元気一杯なのかな。

  @驚く大逆転。エディ・マーフィーではなくダナウ・ジョン・トラムプ。これがアメリカの現

 在の選択でした。さあ、この国の政治家や役人たちはどのように対処するの

 でしょうか。

  さてもう一昨年になります。光陰矢の如し、早いですね。2014年6月10

 日、西麻布の新世界で行なわれた吉岡正晴との時の記念日対決一回表、わた

 しはこの曲で始めました。

  シックが叩き出した、永遠のビ—トです。

  「グーッドタイムズ」。

 

M01.グッドタイムス(8’14”)シック

-N.Rodgers, B.Edwards-  MMG AMCY-349

 

M02.Raper’s Delight(7’08”)Sugarhill Gang     chic track

-N.Rodgers, B.Edwards-  a union squre productionPPDCD201

 

N  1979年の全米番付第一位獲得曲「グーッドタイムズ」、今でも充分に新鮮です。

 こういうのを常緑曲と言うのでしょうか。先ほどお話しした時は直前に購入

 した45回転シングル盤で挑みましたが、やはりブレイク・パートの長いアルバム仕様がい

 いですね。ベイスとドラムズの「我慢」に段々と音が重なって来て、最後に鍵と

 なるナイル・ロジャーズのギタ—刻みが入って来る瞬間が堪りません。そのブレイク・パ

 ートを使ってラップに仕上げた「ラッパーズ・ディライト」を続けてお送りしました。

  断片的に飛び込んで来る言葉からは、シュガーヒル・ギャングたちの日常周辺のむ

 こう側に横たわる当時のアメリカ合衆国が霞んでいるような気がするのは、大統

 領選挙の直後だからでしょうか。

  この決定的なラップ・レコードを世に送り出したのが、シルヴィア・ロビンスンのシュガー・

 ヒル・レコーズ。しばらく前にライノから出ていた『ザ・シュガー・ヒル・レコーズ・ストーリー』

 という5枚組を手に入れて、体力のある時に聞いていました。そこから、ちょ

 うど締め切りが迫っていた次のエリスの「旧聞ゴメン」は、シュガー・ヒルについて書

 く事にしたんです。すると途端に思い出が取り留めもなく出て来まして、今

 号は聞いてもらいたい事の半分をなんとかまとめた形で収めました。肝心の5

 枚組内容解説は、次号です。

  極めて順調に、何も苦労はなく規定字数はこなせました。自分としては、

 とても貴重な事実の連続の筈ですけれども、果たしてどうだろう。年寄りの

 懐古武勇伝になっていないか、心配です。みなさんが読めるのは今月末かな。

 ぜひご感想をお聞かせ下さい。

  さてそんなワケでここ数週間は風邪ひき頭の中でシュガ—ヒルのラップが鳴り響い

 ています。今朝はその延長でお送りしましょう。

  「歌は世につれ、世は歌につれ・・・、ない」というのはランキン・タクシーの名

 言です。確かに世が歌に引っ張られていたら、決してこんな状況じゃないで

 しょうからね。

  それはともかく、リズム、ビ—トというのは明らかに世相の反映です。ジャズ音

 楽家ベン・シドランの学位論文では、そのことを冷静に分析し解説していまして、

 「時代の変わり目に、リズムも変わって行く」という結論をはっきりと導いて

 いました。考えてみれば、2ビート、ブーギ−、4ビート、スウィング、ロックンロ—ル、8ビート、

 そしてシクスティーンと細分化されて来ている大衆音楽のリズムの変化は、背景となる

 大きな時代とか文化、昨今では機械文明の節目と深い関わりがあります。

  それを前提とすると、この「グーッド・タイムズ」は正に1980年代を象徴するビ

 —トでしょう。79年に世に出た、というのがイカニモです。頭を3ツ打って、そのあ

 との5拍で変化を付けて元に帰って来るという2小節パタンは、その後ずっとダン

 ス音楽を導き、支配しました。

  デビュ−したてのラップ音楽は正にその増殖場。多くの類似したパタンが生まれ

 ました。

  この「モンスタ・ジャーム」もその好例でしょう。

  流れ者スプーニ・ズィーと女3人のザ・シ-ケンスが一緒にラップしてます。

 

M03.Monster Jam(8’51”)Spoonie Gee Meets The Sequence

-S.Robinson-  Rhino R2 75841

 

N  素晴らしいスリルですね。ちっとも長く感じない。「モンスタ・ジャーム」、スプーニ・ズ

 ィー・ミーツ・ザ・シ-ケンスでした。この「頭を3ツ打って、そのあとの5拍で変化を付

 けて元に帰って来るという2小節」の「グーッド・タイムズ・パタン」は、シックが世に

 出てから2年ほど経って編み出した必殺兵器です。その前に既に彼らは多くの

 ヒット曲を放っていまして、独特のビ—ト感は利き者の間では評判になっていまし

 た。「新しいよな」「違ってるね」てなもんです。ギターのナイル・ロジャーズの軽く

 細やかな刻み、ベイスのバナード・エドワーズのうねりを伴うドライヴ・ライン、そして

 それらをタガで締めつけるようなトニー・トムプスンのスネア・ドラム・・・全部人間が生

 で通して叩き出している音です。この組み合わせは、80年代のビート感覚を予

 言していたようでもあります。

  では1977年シックの登場時に彼らが世の中に打ち込んだビ—トです。

  「ダンス、ダンス、ダンス(ヨウザ、ヨウザ、ヨウザ)」。

 

M04.ダンス、ダンス、ダンス(8’23”)シック

-N.Rodgers, B.Edwards-  MMG AMCY-349

 

M05.なぜか宇都宮(ギャウザ、ギャウザ、ギャウザ)(4’10”)北関東ロックンロ—ル組合

-N.Rodgers, B.Edwards, I.Washizu-  イースト・ウェスト AMCM-4329

 

N  ニューヨークのダンス・ホ—ルが途中から宇都宮の餃子屋に空間移動してしまったよう

 ですが、このように極東の島国でも怪しい類似品が出回るほど影響力があり

 ました。ビ—トは地球を変えるのです。

  この「グーッド・タイムズ・パタン」と共に、シュガ—・ヒル・レコーズは快進撃を続けま

 す。その初期といいますか、シュガ—・ヒルは稼働期間が短いので、初期も中期も

 後期もないのですが、飛ぶ鳥を落とす勢いで突き進み始めた頃の、世の中の

 音楽を一変させてしまった、決定的なレコードを紹介しましょう。

  お分かりですね、長い題名ですよ。

  「ジ・アドヴェンチュア・オヴ・グランドマスタ・フラッシュ・オン・ザ・ウィールズ・オヴ・スティール」。

 

M06.The Adventure Of Grandmaster Flash On The Wheels Of Steel(7’11”)

-J.Chase, M.Glover, G.Jalson, S.Robinson   Rhino R2 75841

 

N  聞いた人がみんな驚いて口を開けたまま固まった、という言い伝えもある

 「ジ・アドヴェンチュア・オヴ・グランドマスタ・フラッシュ・オン・ザ・ウィールズ・オヴ・スティール」、

 グランドマスタ・フラッシュでした。フツーに市販されているレコードを使って新しい別のレコー

 ドを作るという常識破りの発想、そして繊細ゆえ丁寧な取り扱いを旨とする

 ヴァイナル・レコードを針で擦って楽音を叩き出す狂気、ハイファイ志向を逆撫でする雑

 音に酔う聴感覚・・・それにしても凄い。この本名ジョセフ・サドゥラーという円盤

 師には、ボブ・ディラン以前にノ—ベル賞をあげなきゃいけません。21世紀を圧倒

 している「サムプリング」の概念は、ここに芽生えたのです。この作品が音楽著

 作権、原盤権侵害で訴えられた、という話は聞いた事がありません。権利者

 たちは揃ってこの大冒険に最敬礼をしたのでしょう。ここで使われた素材に

 は名誉が与えられます。フラッシュ、凄いぞ、偉いぞ。

  ただし、当時ニューヨークのブルックリンやブロンクスではこうしたDJが何人もいまして、

 みな同じような事をやっていたようです。彼が開いた突破口から、直後にゴソ

 ッと多勢の円盤遣いが出て来ましたものね。

  1950年代半ばにエルヴィス・プレズリが、白人なのにブルーズやR&Bを唄った事は、

 あたかも突然変異のように言われます。それはエルヴィスだけが成し遂げた偉業

 だとも。ただし、当時エルヴィスと一緒に音楽活動をしていたギタリスト、スコッティ・ムー

 アはいつも控え目にこう言っていたそうです。周りの誰もが同じような事をや

 ろうとしていた、と。これと同じです。そして、こういう時がビ—トの変革期

 なのでしょう。

  ですから79年は、大衆音楽のビ—トが大きく変わった瞬間と言えます。面白

 い事に、この頃はリン・ドラムやローランド808(ヤオヤ)に代表される自動演奏装置が

 急速に開発され進化した時期で、ラップ音楽の制作環境では、沢山の実験が試

 みられ、その結果多くの演奏は機械に置き換えられて行くのです。これもショー

 チョー的ですね。

  さて今の「鉄盤に乗った閃光巨匠の大冒険」の全体に流れている基本ビート

 は、もちろんあの「グーッド・タイムズ・パタン」です。その中にはシックの「グーッド・

 タイムズ」に感化されたこんな別の曲も使われていました。

 

M07. 地獄に道づれ (3’37”)クイーン

-Deacon-  東芝 TOCP-8284

 

N  クイーンの「地獄に道づれ」でした。メンバ—のジョン・ディーコンがR&B好きで、「グ

 ーッド・タイムズ」の影響下にこの曲を作った、と聞いております。感触は大いに

 異なるものの、気持ちの良いビ—トの上、一途なひたむきさが美しい。そこに

 ある面白さ、シックとは違う味わいに、音楽の領域を越えて目を付けたフラッシュも、

 ミタビ偉い。

  このロック・グループに関しては、わたしは全く知りません。変わった集団だな

 あ、という印象の他は興味がなかった。いつかも話したように、非常に保守

 的な健全ラジオ番組で「男性なのにクイーンと名乗る人たちもいます」と全く他意

 なく触れただけなのに、「お前はだまってろ」なんてキョーハク葉書が来たくらい、

 怖いシンエータイが周囲を固めていたらしい事だけは印象にあります。

  それから10年は時が経ぎ、彼らをモチーフにしたロック・ミュージカルが歌舞伎町で上

 演されていて、動機は不明ですが、わたしも観に出かけました。そこにはシンエ

 ータイ員を続ける元少女たちが大勢集まっていました。可愛いカッコしてんだけど

 何か怖いのよ、普通の態度が。「なんでお前みたいのがここに居んだ、えー」

 と一般シロートにガンたれて来るワケ。

  「こういうのがああいう葉書を出してたんだな」と想像しつつ本編に魅入

 りまして、クライマックスで舞台の「ウイ・ウィル・ロック・ユー」を自然に口ずさんだらば、

 突然「お前、知ってんじゃん」とショ—サンの表情に変り、見つめられた事を覚え

 ています。念のため言いますが、相手は元少女です。

  クイーンに関してはこれくらいかな。立ち読みしたフレディの自伝は、とても素直

 な著述で面白かったですね。何と言っても今も絶対的な人気グル—プですから、

 エルトン・ジョンやデイヴィド・ブーイが参加した追悼盤ほか、数々のカヴァが発表され

 ています。次はちょっと珍しい変奏曲をご紹介しておきましょう。

  トルガ・カシフ指揮、ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団の演奏です。

  アルバム『ザ・クイーン・シムフォニー』から

  「第2楽章 アレグレット~アレグロ・スケルツァランド~トランクィーロ」

 

M08.2楽章 アレグレット~アレグロ・スケルツァランド~トランクィーロ(7’34”)

トルガ・カシフ/ロイヤル・フィルハ—モニ—管弦楽団他

-Mercury, Deacon, Mercury –

 

N  トルガ・カシフ指揮、ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団の演奏で

  「第2楽章 アレグレット~アレグロ・スケルツァランド~トランクィーロ」、アルバム『クイーン・シムフォニー』

 からお送りしました。クイーンの「ラーヴ・オヴ・マイ・ライフ」、3’10”くらいで「地獄

 へ道づれ」、そして「キラー・クイーン」がモチーフになっていたのがお分り頂けました

 でしょうか。気をつけて聞いていてほんの一瞬分るかどうか、というくらい

 のワツシイサヲでした。

  ロック・グル—プの作品をモチ—フにしたクラシック変奏曲は、ビ—トルズならいくらでもあ

 りますし、ピンク・フロイドのリヴァ・ダンス版もよく知られています。クイーンの素材、

 特にフレディの曲は割とこういうアレンジに相応しいのかも。

  このアルバム『ザ・クイーン・シムフォニー』はかなりしっかりした制作過程を経ている

 ようで、演奏もほぼ完璧で立派なクラシック作品と言えます。だからでしょうか、

 今週中古盤で見付けて買ったのですけれど、キャラメル包装の透明ビニールも付いた

 ままの、ほとんど新品。前の持ち主のお気には召さなかったようです。

 

M09.Cold Sweat(5’42”)Bernard Purdie

– J.Brown-  BGP Records  CDBGPD 050

 

N  ここでチュインヂ・アップ。バナード・パーディーの「コールド・スウェット」でした。気持ち

 いいですね、ゴードン・エドワーズのベイスも大変よろしい。冒頭で聞いたシックのバナ

 ード・エドワーズは、ゴードンとよく似た弾き方だというのが分ります。スタッフ以外

 ではフュ—ジョン黄金時代に乗り遅れた観のあるゴードン・エドワーズですが、残され

 たセッションでは、とても良いベイス演奏に出会えます。あなたも探し出してぜひ聞

 いてみて下さい。

  さて、何でこの「コールド・スウェット」かと言いますと、過日東洋化成から『親

 子の針孔』という2枚組LPが出されました。今年のライヴ・マヂック会場でも販売

 されていたので、ご存知の方も多いと思われます。これは有名親子DJが選曲

 してこの為にマスタリングを施して、重量材を使ってプレスした特別盤。限定500枚

 という稀少品です。手書き通し番号入り。ライヴ・マヂックの正面入り口でデモ演

 奏されていて、その音に納得が行ったので、わたしも即座に購入しました。

  それをね、実際に動いて仕切ったプロデューサーが、この「幻」投稿欄にもよく

 出て来るあの男だと云うじゃア-リマセンカ。家に持ち帰っての聴き込みも必然的に

 高い集中力で行なわれました。

  いろいろな試行錯誤があったようですが、そんな事は付いて回るもの。正

 直なところ、とてもよくまとめられています。音がいいね。これはアナログだか

 ら、質感が全く違うということを差し置いても、証明されています。その行

 程の秘密を本人から聞き出そうとしたのですが、なかなか本当の事は教えて

 くれません。これからもしつこく付きまとうつもりです。覚悟せよ。

  その中にも収められているのが、先ほどのバナード・パーディーの「コールド・スウェ

 ット」です。今朝はわたしの手持ちCDで、重複する収録曲を聞いて貰いましょ

 う。かなり古いCDもありますから、音質は特別に良いワケではありません。当

 時の普通のCD水準と言っておきましょう。LPはモノ—ラルになっている仕様もあ

 り、聞こえ方はかなり異なる筈です。この2枚組を使ったDJショウもライヴ・マヂッ

 クで行なわれました。正直に言うとわたしとしては再生装置にちょっと不満が

 あり、いまひとつだったな。今これに相応しい場所、設備で皆さんにお聞き

 いただける機会を考えている次第です。

  では『親子の針孔』CD編、次はわたしの愛するダクタ・ロニー・スミスです。

  「艱難辛苦」。

 

M10.Think(4’43”)Lonnie Smith

-A.Franklin, T.Wright-  Blue Note CDP 7 84290 2

 

N  タ—バン装着前のダクタ・ロニー・スミスの「シンク」、1968年ブルー・ノート録音の同名アルバ

 ムからでした。ここからなら「スラウチン」だろう、という思いもわたしにはあり

 ますが、笑って許して、まず合格。オリヂナルは制作がアルフレッド・ライオンズではなく

 て、フランシズ・ヲーフです。

  次は直感的に珍しいな、と感じたドロシー・アシュビーです。「現」時代にも聞い

 てもらった事がありました。シカゴのお琴奏者です。と言ってもハ—プに類する

 楽器一般を操る多彩な女性。これも1968年の録音で、市民階級を形成し始め

 た当時の黒人が憧れる異国情緒の片鱗も伺えます。多分ここでドロシーはいわゆ

 るハープを、文字通り爪弾いています。とても強く張られた弦の、立ち上がり

 の鋭い音が命。優雅でありながら、周囲に独特の緊張を漂わせます。

  ではバカラックの名曲をどうぞ。

  「愛の面影」。

 

M11.The Look Of Love(4’05”)

-H.David, B.Bacharach-  Cadet LP-809

 

M12.Tighten Up(3’11”)Archie Bell & The Drells

-Buttier, Bell-  Atlantic 9-27601-2

 

N  がらっと変わって「タイトゥン・アップ」、アーチー・ベルとドゥレルスでした。この2枚組

 はワーナーとユニバーサルの音源が使われています。このふたつのメイジャーが揃えば、こ

 の手のR&Bを中心としたヒップな音楽は大体揃っていしまいます。Y.M.O.で有

 名になったこの曲は、スタジオの雰囲気がそのまま伝わる生々しさが最大の魅力。

 少なくともオーヴァ・ダビングは行なわれていないでしょうし、おそらく満足な

 モニタ環境もなかったのでは、と想像されます。生ブース内の距離関係が見えるよ

 うな音、いいですねえ。

  次は全くの偶然ですが、先週千駄木で拾った不揃いの組物『スペシャル・エディシ

 ョンズ‘70s Smash Hits』に入っていた1曲です。あ、先週の綴り間違ってまし

 た。訂正済みのこちらが正しタイトルです。

  曲は「ラヴ・ランド」、チャールズ・ライトとワッツ103番通りリズム・バンドです。このグ

 ル—プの事を、わたしはちょっと誤解、というか勘違いしていまして、こんな

 ヲームな音楽性をもった好感度バンドとは知りませんでした。ですから、先の『ス

 ペシャル・エディションズ‘70s Smash Hits』で聞いた時はひどく意外だったんですが、

 『親子の針孔』にも入っていたのですね。選曲者は、3人の内の誰だろう。多

 分・・・、いやそれはお楽しみ。

  ではお聞き下さい、「グルーヴィン」クリソツなイントロに誰もが@驚くでしょう。

  「ラーヴ・ランド」。

 

M13.Love Land(3’02”)Charles Wright & The 103rd Street Rhythm Band 

-Trotter, Wright-  Rhino R2 71206

 

M14.偉大なるかな神/神の手に導かれ/リパブリック賛歌(7’41”)

エットーレ・ストラッタ指揮、メンフィス交響楽団

-trd.-  ワーナー WPCS 4919

 

後TM:ボーン・イン・シカゴ(アサー仕様)P.B.B.B.

 

N  アルバム『ザ・クイーン・シムフォニー』からの連想で、アルバム『シンフォニック・エルヴィス』から

 「偉大なるかな神/神の手に導かれ/リパブリック賛歌」のメドリーで今朝はお別れ

 です。これはエルヴィス・プレズリの唄った名曲をシンフォニ—調に編曲した1枚ですが、

 クイーンのほど念入りな編曲がされていない上、エルヴィスに付き合った演奏家も参

 加しているため、弦付きのイージ−・リスニング的な「歌のない歌謡曲」になってし

 まっています。メンフィス交響楽団だから期待してたんですけどね、その中で最も

 オリヂナルから遠い形に仕上げられていた「偉大なるかな神/神の手に導かれ/

 リパブリック賛歌」のメドリーでした。ただ考えて見ると、こちらこそが本来の形で、

 エルヴィスの方が変奏曲だ、との説も成立しますね。

  百鬼夜行的路上狼藉騒動も過ぎ、レコ—ド屋の店頭にはクリスマス商品が並び始め

 ました。今の「リパブリック賛歌」を聞いていると、もう師走を思い浮べている

 自分に気が付きます。

 

  おはぎがお嫁に行くときは

  餡子と黄な粉でオケショして・・・あ、それはないですね。

 

  今朝の特別付録は、以下の隠し場所です。どうぞお楽しみ下さい。

   http://firestorage.jp/download/466af3ae8cd5cd47b46bc243d1219a01cde4d26a 

  ダウンロードパスワード 6d6z40u7

 先週は調子良かったみたいですね。ずっとこうであってくれよ、ストレイヂ。

  今朝もちょうど時間となりました。

 こちらは、http://osamusawada.com/category/mornin-blues-by-isaowashizu/

 「幻」モーニン・ブルーズ、鷲巣功でした。来週もあなただけに。

 

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Awesome Rock【11/11 O.A.】Playlist

Awesome Rock【11/11 O.A.】Playlist

11月11日の番組は、
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In Flamesの12作目の最新作『BATTLES』を紹介しました。

プロデューサーはハワード・ベンソン、意外な人選で臨んだバンドの新機軸です。日本盤の解説は澤田修が担当!

M01: Phenomenons  /  Be The Wolf

M02: Born To Lose  /  American Football

<コーナー: AwesomeRecommendation>

M03: Take This Life (Live)  /  In Flames

M04: Drained  /  In Flames

M05: The Truth  /  In Flames

M06: Through My Eyes  /  In Flames

<コーナー: AwesomeRecommendation>終わり

M07: Life Afraid  /  Set It Off

おしまい♪

中央エフエム Awesome Rock
澤田修の完全監修番組。選曲、編集、トーク、全て担当!
毎週金曜日21時~21時半。再放送:毎週土曜日23時~

 

 

 

In Flames、12作目!解説:澤田修 

 

17年ぶりの作品もギターアルペジオのしらべ、儚くと哀愁のメロディ芸術性も感じるファン納得のアルバムです。

Real Rocks 【11/05 O.A.】Playlist

Real Rocks【11/05 O.A.】Playlist

11月05日の番組は、

今月の番組イチオシバンドAny Given Dayを紹介

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コッテコテのメタルコアサウンドにしびれます!
 
——————————————————–

M01: God Damn  /  Avenged Sevenfold

M02: ‘Til The Break Of Dawn  /  Upon A Burning Body

M03: Endurance  /  Any Given Day

<コーナー: RockAroundTheWorld>             

M04: Show Me A Leader  /  Alter Bridge

M05: The Water Beneath You  /  The Naked And Famous

M06: Angela  /  The Lumineers    

M07: 10 d E a T h b R E a s T  /  Bon Iver

M08: Gossamer Thin  /  Conor Oberst

M09: We Turn Red  /  Red Hot Chili Peppers

M10: Heathens  /  Twenty | One | Pilots

M11: Bang Bang  /  Green Day

M12: Around The World  /  Kings Of Leon

<コーナー: RockAroundTheWorld>終わり  

M13: Life Afraid  /  Set It Off

M14: It’s Only Natural  /  The Higher

M15: Postcard  /  Balance And Composure

M16: Born To Lose  /  American Football

<コーナー: RockSteadyGo>           

M17: Silence Now  /  Slaves To Gravity

M18: Endurance  /  Any Given Day

M19: Breathe Life  /  Killswitch Engage

M20: We Stand  /  All That Remains

M21: Home Is Where the Heart Is  /  Any Given Day

M22: Arise feat. Matthew K. Heafy  /  Any Given Day

M23: My Doom  /  Any Given Day

<コーナー: RockSteadyGo >終わり

M24: Dreams  /  Van Halen

<コーナー:メタルの光>  

M25: Contractor  /  Lamb Of God

M26: Take This Life  /  In Flames

おしまい♪


2016年11月のリアルロックスセレクション・アーティスト、 Any Given Dayのセカンドアルバム!今月もドイツのバンドです!

 

【幻】モーニン・ブルーズ 2016/11/05

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前TM : ヲーキン・ブルーズ(夜に近いアサー仕様)P.B.B.B.

 

N  おはようございます。アサー、ワツシイサヲです。急な寒さのせいでしょうか、危う

 く風邪を引くところでした。妙に暑い日もあったので先送りにしていた衣服

 の入れ替え他の冬支度を土曜日、日曜日と集中的にやったら、週明けからち

 ょっと調子が悪くなってしまいました。わたしは一度本格的に風邪を引くと、

 かなり長患いになるので、水際作戦で上陸阻止。昔に較べると侵攻中に分る

 ようになって来たのも年の功でしょうか。なんとか食い止めています。皆様

 もご注意下さい。

  さてモーニン・ブルーズ晩秋の定番です。日毎に冷え込んで行く昨今にドンズバ。

  ベティ・ライトで「サムタイム・カインド・オヴ・シング」。

 

M01.Sometime Kind Of Thing(3’42”)Betty Wright

-E.Kratish, B.Wright, S.Cropper-   Alston 4406

 

N  終了部分の繰り返しにハイ・ノートで被さって来るロング・ト—ンが恐ろしいですね。

 まだレゲに染まってしまう前のマイアミのソウル・クイーンだった可愛いベティ・ライトでした。

  静かな秋の夜長、とりとめもなくひとりで想いに耽ります。遠く離れたあ

 の人は、今ごろ何をしているのでしょうか。「魔法の鏡をもってたら・・・」

 というロマンチックな想像も、スマフォの出現で当たり前になってきました。そのうち

 遠隔操作されて私生活を覗かれたり、聴かれたり、ひょっとして既にもう・・・。

 秘密の多いわたしは気が気じゃない。

  せめて音楽では感傷からの想像を育みましょう。

   あなたが腕の中に居るつもりになって

   枕におやすみなさいを告げるのよ

  「メイキング・ビリーヴ」、エラ・フィッツジェラルドとインク・スポッツです。

 

M02.I Making Believe(3’09”)Ella Fitzgerald with The Ink Spots

-M.Grdon, V.Monaco-  Decca Jazz GRD-663

 

M03.I Just Call To Say I Love You(4’23”)Stevie Wonder

-S.Wonder- Motown     no Harowin(2’25”+)

 

N  エラ・フィッツジェラルドとインク・スポッツ「メイキング・ビリーヴ」に続いては、モーニン・ブルー

 ズ師走の定番をちょっと早めに、スティーヴィー・ワンダ—、キョ—フの邦題「心の愛」で

 した。これのクラブミックスをずっと探してるんですが、なかなか出会えません。

  水曜日に近所で来年のカレンダ—を頂きました。第一号です。ああ、16年も終

 って行きますね。この時期になると、この歌が頭の中で鳴り出します。2分

 30秒前後に「No Halloween~電話したのは、ハローウィンだからでもないんだよ」

 という行りがありまして、先週の馬鹿騒ぎに対して少しは溜飲を下げられる

 思いです。いい歳のオタマジャクシたちが絶対多数を背景に極める勘違いした狼藉、

 こんな事を言うと「膝下寒し秋の夜」でしょうか。百鬼夜行に出くわしたら

 あの世に連れて行かれちゃうぞ。

  暑さが去って行くと、人間はいろいろと考える時間を持てるようです。気

 が付けば身の回りには、ひとりひとりが考えてそれなりの結論を出さなけれ

 ばならないことだらけ。それぞれの秋にオノーノノ—を働かせましょう。

  数週間前の大橋康一さんの投稿の中に「季節の変わり目」という言葉があ

 りました。そうです。

  秋に枯葉が散るように、誰にもあるような、ただの季節の変わり目の頃・・・

 

M04.空に星があるように(2’54”)荒木一郎

-I.Araki-  ビクター  VDR-25188

 

N  「空に星があるように」、荒木一郎でした。過日彼のイヴェントがあったようで

 すね。本人エラくカッコ良かったとか。彼は常に狂気とともにあります。死んだ母

 親がテレビで見る度に「この人怖い、怖い」と言っていたのが頷けます。

  この歌の締めは「誰にもあるような、ただの季節の変わり目の頃」、「事」

 じゃなくて「頃」なんですね。これまで53年間間違って唄っていました。

 「頃」かあ、ちょっと歌の世界が変わっちゃうなあ・・。あ、皆さんにはど

 うでもいいですね。

  ではモ—ニン・ブルーズ初冬の定番を続けましょう、これです。

 

M05.北国の青い空(3’36”)奥村チヨ

-J.Hashimoto, Ventures-  東芝 TYCN-60010/1

 

M06.終着駅(3’16”)奥村チヨ

-K.Senke, K.Hama-   東芝 JICS-31

 

N  今週のNHKの歌謡曲番組に奥村チヨが出てました。最初は誰なのか分らなか

 ったのですが、「おっ、いい女」と目を奪われました。流石です。声がちょっ

 とかすれ気味だったものの、唄もあの魅力たっぷりで良かったですよ。風邪

 なのかな。気をつけてね。何はともあれ「終着駅」は傑作です。

  さて、ちょっと前に話題になった鉄人28号、なんと雑誌連載が復刻され

 るようです。雑誌連載と言えば、月刊誌「少年」ですね。わたしは8、9歳の

 時に隣の年上の子が定期購読していたのを、発売日に読ませてもらっていま

 した。鉄人はいつも巻頭に掲載。何かの大作戦で大型トラックに寝かせて運ばれ

 て行く場面がまだ記憶にあります。それから1年後かな、テレビ漫画になった

 のは。同じ時期に「鉄腕『原子少年』アトム」もテレビに登場して、子供市場のシェ

 アを競っていました。わたしはメカ感溢れる鉄人派だったんですが、アトムの方が

 洗練されていて動きもスムース、敵わなかったですね。なんせ手塚治虫と明治製

 菓ですから。

  では、その時の鉄人28号を提供していた「グリコ」も唄い込まれた主題歌を

 どうぞ。

 

M07.鉄人28号(1’43”)デューク・エイセス

-T.Miki-  東芝 TOCT-8513

 

N  これデューク・エイセスだったんですね。ハーモニーもなかなか凝っていました。オリヂナ

 ルとして秀逸な出来です。実際に生の場で唄っていたのかなあ。

  なお鉄人の復刻に興味がある方は、こちらをご覧下されば、いろいろ分り

 ます。http://natalie.mu/comic/news/206849

  わたしの場合こういう連鎖はよくありまして、密かに21世紀のムハムマド、

 と呼ばれ、悩める人を導く個別相談をしていないに決まってるじゃアーリマセンカ。

  さて、先週チャーリー・クリスチャンのギターのお話をいたしました。45979号さん、大

 した事はないですよ。恐縮です。結核で倒れ入院中に、元バンマスのベニー・グド

 マンが最期までお見舞いに行かなかった事で深く傷ついていたエピソードが、今も

 胸に迫ります。早朝列車さんの言っていた「メモリ—ズ・オヴ・ユー」がテレビ・ドラマ

 の挿入曲だったのは知らなかったなあ。いいセンスですね。

  そのチャ—リ—の話題の切っ掛けは、今年ライヴ・マヂックで見逃したサラ・レクターです。

 本来なら先週お届けしなければいけなかった彼女の唄声を、今朝きいてもら

 いましょう。

  アルバム『ユー・アー・ラーヴド』から「雨よ降れ」。

 

M08.Let It Rain(7’32”)Sara Rector & m.s.t. with ichiro & Lyn

-S.Rector-  Doggies Music

 

M09.(You Make Me Feel Like A)Natural Woman(2’37”)Aretha Franklin

-J.Goffin, C.King-  Atlantic Rhino  8122 79827 9

 

N  サラ・レクターの「雨よ降れ」を聞いていたら連想した「ナチョー・ヲーマン」、アリサ・フラン

 クリンでした。唄い出しで閃きました。前に聞いてもらった「ホーム」がサム・クックの

 「悲しき叫び」によく似ていましたから、彼女はR&Bが好きなようです。今

 は4人の男を従えたロック・バンド編成でライヴをしているそうで、今月17日に原宿

 のクロコダイルで観られます。よろしければ、お出掛け下さい。

  さて先週、蛇足的にお話ししたビートルズ楽曲の元ネタ集、やはり以前も採り上

 げていましたね。ソーチョーさんのご指摘でわたしも遡って確認しました。あまり

 違う事を喋っていなかったので、ホッとしました。逆にあんまり進歩してない

 な、と悟った次第でもあります。そのお詫びに、と言う訳ではありませんが、

 出典CDの表題にもなっていた1曲をどうぞ。

  ジョージ・ハリスンのボヤキ節です。「オンリー・ア・ノーザン・ソング」。

 

M10. オンリー・ア・ノーザン・ソング(3’24”)ザ・ビートルズ

-G.Harrison-  東芝 TOCP-65300

 

N  俺がどんな曲を作っても、結局ノーザン・ソングズ社の財産になってしまう・・・

 とジョ—ジが悪態をついています。ノーザン・ソングズ社というのは、当時ビ—トルズ

 の楽曲を管理していた音楽出版社ですね。ジョンとポールは株主でしたけれど、

 ジョ—ジは出資していなかったので、自分の曲でこの出版社が潤っても、配当

 が回って来なかったワケです。無理矢理サイケデリックに仕上げたのも、何か思うと

 ころがあったのでしょうか。

  結局のところ、楽曲の出版権、著作権というものは、レコ—ドやCDといった

 ミーディアに振り回される事なく、ずっと生き続けています。これほど原盤権が

 踏みにじられても、今後ずっと変わらないでしょう。そんな事を考えながら

 聞いていた「オンリー・ア・ノーザン・ソング」でした。

  さて、ここのところ根津、千駄木あたりに何度か出掛けています。古くか

 らの友達が住んでいる事もありまして、これまで通り抜けるだけだった町に

 足を踏み入れたワケです。通っていた学校はこの傍で行動圏内だったのですが、

 わたしは常に逆の方向の神田神保町とか、新宿、渋谷を徘徊していました。

  「今、週末は観光地だよ」と、友人は自嘲気味に言ってますが、そのワケは

 分ります。歩いたり、自転車で走ると「東京だあ」と納得する風景ばかり。

 空気もゆっくり動いているようでます。個性的な物販店もそれぞれがポツンと

 あり、群れてないのがいいですね。わたしが日頃うろついている下北沢のよ

 うな雑踏や喧噪とも無縁です。千駄木の駅前には室内装飾用の仏像専門店が

 あって、驚きました。豪華なカタログを貰いました。

  先週は古本屋で、これまで知らなかった単行本を2冊、破格値で入手。その

 後、段ボ—ル箱に無造作に入れられた均一価格のCDを見たら、ちょっと興味深

 い物に出会いました。

 

M11.Ride Captain Ride(3’44”)Blues Image  up on your mystery ship C&W

-Konte, Pinera- Rhino R2 71206

 

N  「ライド、キャプテン、ライド」ブルーズ・イメヂ、これはライノの『スペシャル・エディションズ

 ‘70s Samsh Hits』という編集CDからです。おそらく5枚以上の組み物で、箱

 入りだったのではないでしょうか。それの第二集と第三集がバラで出ていまし

 た。別冊の豪華解説が付いていたようで、CDには曲目表だけ。ちょっと気に

 なる題名が並んでいたので、手に入れました。

  そのひとつがこの「ライド、キャプテン、ライド」、70年のヒット曲ですね。この頃わ

 たしはブルー「ス」という言葉に過敏で、耳にすればすぐ飛びついていました。

 ラジオの深夜放送で聞いたブルーズ・イメヂの題名不祥曲がわたしの「ブルーズ・イメヂ」

 と合致していたので、彼らに注意を払っていて、次のリリースだったこの曲もか

 なり早く聞いたのですが、こちらはブル—ズとは違う傾向だったのでガッカリし

 ました。それから46年ぶりに聞いた事になります。間奏はまったくのカントリ—。

 ”Ride Captain Ride  up on your mystery ship”と聞き取れたのが、僅かな

 がらのわたしの成長でしょうか。「ライド、キャプテン、ライド」ブルーズ・イメヂでし

 た。

  その盤には今では殆ど忘れられた、こんな歌も入っていました。

 

M12.Lay Down(Candles In The Rain)(3’49”)  Melanie with Edwin Hawkins Singers

-Safka-  Rhino R2 71206

 

N  メラニーと呼ばれていた女性歌手の「レイ・ダウン」です。メラニーが愛と芸術の祭典、

 1969年のウドゥストークに出演して唄った時、大雨の中で40万人の観衆が次々に倒

 れ込みながらも手に灯りをかざして、舞台に支援を贈ったという劇的な光景

 を歌にして、翌70年にヒットさせました。これエドウィン・ホーキンズ・シンガーズと一緒

 に吹き込んでいたのですね。彼らは67年発表の「オー,ハピー・デイ」で「最も大

 勢が参加した全米上位曲」の記録を持っていますが、こちらの「レイ・ダウン」

 も相当に大人数ですね。メラニ—はこれ以外にも日本でたくさんヒットを持ってます

 が、人気歌手の一歩手前止まりだったようです。彼女の声を聞くのも、わた

 しとしては46年振りかな。

  そして、ライノの『スペシャル・エディションズ ‘70s Samsh Hits』第2集3曲目には、

 これがあったのです。

 

M13.Love On A Two Way Street(3’29”)The Moments

-Robinson, Keyes-  Rhino R2 71206

 

N  八王子60オ—バ—さん、モ—メンツですよ。あなたの大好きだったという「ラーヴ・

 オン・ア・トゥーウェイ・ストリート」です。ヴォ—カル・グループ好きのわたしでも、モーメンツの

 ファンには一目置きます。あの甘さに溺れるにはそれなりの修行が必要で、チョロ

 いR&B半可通では無理なのです。八王子60オ—バ—さん、貴女も若い頃・・・、

 あ、ちょうど時間となりました。

  モ—メンツと言えば、その前に手に入れた『シュガー・ヒル・レコーズ・ストーリー』の中に

 こんなシングル曲が入っていました。聞いて下さい。

  「ベイビ−、レッツ・ラップ、ナウ(パート2)」です。

 

M14.Baby Let’s Rap Now(PT.2)(4’11”)The Moments

-T.Keith, M.Moore-  Rhino R2 75841

 

N  「ベイビ−、レッツ・ラップ、ナウ(パート2)」、ザ・モ—メンツでした。これは1980年にシュ

 ガー・ヒルからのリリースですが、当時すでに彼らはレイ、グッドマン & ブラウンと改名し

 て活動していました。そもそもその改名の理由が、「The Moments」という

 名前を以前所属していたスタング・レコーズが商標登録していたから使えなかった

 のです。そこの社主はシルヴィア・ロビンスンでシュガー・ヒル・レコーズの女将でもありま

 す。ですから、スタングへの過去の吹き込みを「ラップ」ブ—ムに便乗して再発した

 のか、という推測も出来ます。リード・シンガーのハリー・レイはその後ソロ・アルバムをシュ

 ガー・ヒルから発表していましたし、どうも複雑だな。ジジョーツーに聞いてみる事

 にしましょう。いずれにせよ、今ではあまり聞かれない「ベイビ−、レッツ・ラップ、

 ナウ」、ザ・モーメンツでお送りいたしました。

  そして改めて「インサイド・オブ・ユー」、レイ、グッドマン & ブラウンでどうぞ。

 

M15.インサイド・オブ・ユー(5’02”)レイ、グッドマン ブラウン

-H.Ray, A.Goodman, L.Walter, H.Goodman-  ユニバーサル UICY 25349

 

N  これは傑作ですね。わたしの書いたライナの付いたシングル盤、熱心な方がオークショ

 ンで発見してくれました。大いに気を惹かれますが、ちょっと怖さもあって、

 まだそのままです。まだ揚がっていますね。580円です。確かシングル仕様は時

 間が少し短くなっている筈です。

  さて、『シュガー・ヒル・レコーズ・ストーリー』からもう1曲行きましょう。バラク・オバ

 マが前の選挙戦で「チェインヂ」と同等の合言葉にしていた「イエス、ウイ・キャン」、

 トレチャラス・スリ—のラップ・ヴァ—ジョンです。

 

M16.Yes We Can-Can(6’58”)Treacharous Three

-A.Toussaint-  Rhino R2 75841

 

M17.“B” Movie(12’36”)Gill Scott Heron

-G.S.Heron-  Arista  AL-9566

 

後TM:ボーン・イン・シカゴ(アサー仕様)P.B.B.B.

 

N  トレチャラス・スリ—のラップ版「イエス、ウイ・キャン」に続いては、12分36秒を費やしてギ

 ル・スコット・ヘロンの「Bムーヴィ−」を聞いて頂きました。1981年の作品で、この時

 の大統領はロナルド・レーガン。ギルはこの映画俳優出身政治家を批判し続けていま

 して、他でもヤリ玉に揚げていました。これはその頂点とも言える作品で、彼

 の政策を「Bムーヴィ−〜二流映画」とコキ下ろしています。12分以上かけて仕上げ

 たのもそれなりの根拠があったのでしょう。『リフレクションズ』というLPからで、

 ちょっとナルシズムが感じられる独特の雰囲気、捨て難いものがあります。

  今朝の特別付録は、以下の隠し場所です。どうぞお楽しみ下さい。

http://firestorage.jp/download/bbf1927a0ef1881465153700fa78d43cce1e0937 

ダウンロードパスワード cw8n5sg4

  先週もご迷惑おかけしました。ファイアストレイヂは不実で、こちらの問い合わせ

 に応じて来ません。今回も不調でしたら考えます。不都合が出ると、ダウンロード

 数がガクーンと減るのです。それがとても悲しい。今回も自前落としでは10秒

 もかかりませんでした。ゼッコ—チョ—。さて・・・。皆さんも落とし状況のご

 報告お願いします。

  今朝もちょうど時間となりました。

 こちらは、http://osamusawada.com/category/mornin-blues-by-isaowashizu/

 「幻」モーニン・ブルーズ、鷲巣功でした。来週もあなただけに。

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Awesome Rock【11/04 O.A.】Playlist

Awesome Rock【11/04 O.A.】Playlist

11月04日の番組は、
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American Footballの17年ぶりの最新作『American Football』を紹介しました。

17年前の作品タイトルと同じセルフタイトル、ジャケット写真もデビュー作と同じ雰囲気。ファンにはたまらんです。

M01: ‘Til The Break Of Dawn  /  Upon A Burning Body

M02: Rotting In Vain  /  KoRn

M03: Life Afraid  /  Set It Off

<コーナー: AwesomeRecommendation>      

M04: Never Meant  /  American Football

M05: My Instincts Are The Enemy  /  American Football

M06: Home Is Where The Haunt Is  /  American Football

M07: Born To Lose  /  American Football

<コーナー: AwesomeRecommendation>終わり          
おしまい♪

中央エフエム Awesome Rock
澤田修の完全監修番組。選曲、編集、トーク、全て担当!
毎週金曜日21時~21時半。再放送:毎週土曜日23時~

 


17年ぶりの作品もギターアルペジオのしらべ、儚くと哀愁のメロディ芸術性も感じるファン納得のアルバムです。