カテゴリー : 2017年 2月

Suicide Silence interview


これまでの”デスコア”といわれるスタイルから一変させた新作をリリースし、
炎上状態のSuicide Silence(スーサイド・サイレンス)、
ギタリストのマーク・ヘイルマン(写真、右から2番目)へのインタビューをこちらで掲載中です。

https://www.barks.jp/news/?id=1000138833

 


Suicide Silenceのセルフタイトル作品。
ファンの希望に沿った作品、自分たちの作りたいものを作った作品、、、今作は後者です。

Real Rocks 【2/25 O.A.】Playlist

Real Rocks【2/25 O.A.】Playlist

2月25日の番組は、


祝・来日!祝・グラミー賞ノミネート!peripheryを紹介!
さらに、


賛否両論の新作をリリースしたSuicide Silenceも
紹介しました


Suicide Silenceの5作目『Suicide Silence』(澤田修解説!)。メンバーが批判を覚悟で発表した大問題作。
かなり音楽性が変わっていますが、私は支持します。
これまで見せてこなかったルーツをさらけ出した作品、あってもいいのではないでしょうか。
次作でどういうものを作るのかも楽しみです。 
——————————————————–

M01: Scarlet  /  Periphery※来日公演ではこの曲でスタートしました

M02: Nimble Bastard  /  Incubus※インキュバスらしい新曲、春に新作!

M03: Star Wars Main Theme  /  Galactic Empire

<コーナー: RockAroundTheWorld >

M04: Nothing Within  /  Darke Complex※初期のリンキン好きは是非!

M05: Blindside  /  Aquilo ※アルバム『シルエッツ』は今年指折りの名作

M06: Rip It Up  /  Thunder

M07: Mean, Green, Killing Machine  /  Overkill※正しいスラッシュメタル!

M08: To Be Without You  /  Ryan Adams

M09: King For A Day  /  Battle Beast

M10: On Hold  /  The xx※FujiRockFes出演!

M11: We Will Rock You (Cover)  /  The Struts

M12: Love or Love  /  Little Barrie※テンション上がります。来日中!

M13: Stressed Out  /  Twenty One Pilots

<コーナー: RockAroundTheWorld>終わり

M14: Where Your Heartache Exists  /  The Menzingers※来日決定!

M15: Fragments  /  Jack Johonson※新曲

<コーナー: RockSteadyGo>

M16: Make Total Destroy  /  Periphery

M17: The Price is Wrong  /  Periphery

M18: Flatline  /  Periphery

M19: Wake up  /  Suicide Silence

M20: You Only Live Once   /  Suicide Silence

M21: Doris  /  Suicide Silence※新作より

M22: Silence  /  Suicide Silence※新作より

M23: Conformity   /  Suicide Silence※新作より

<コーナー: RockSteadyGo >終わり

M24: Never Meant  /  American Football※来日決定!

M25: The Imperial March                /  Galactic Empire

<Ending>

<コーナー:メタルの光>

M26: Absolution  /  Within The Ruins※3月3日日本盤リリース!解説は澤田修!

おしまい♪


ご覧のとおり、メンバー同士仲が良いということが伝わってきました。

インタビューも時間の関係で少ししか紹介できませんでしたが、どこかの機会で改めて紹介したいとおもっています。

・ツアーに参加しないベーシスト、ノリーの代わりにツアー・メンバーを入れることはしない。
ノリー独特の音もあるし、新しいベーシストを入れることで音のバランスで苦しみたくない(ミーシャ)

・いまのペリフェリーというチームのケミストリーを大切にしたい。
ノリーはそのチームの一員だから、その代わりに誰かを入れたくない(マーク)

・昨年のツアーで一緒に周ったCHONは素晴らしいバンドだよ。いまの若手ではナンバーワンだ(ミーシャ)

・(ステージ上でウイスキーを飲みながら歌っていることについて聞くと)いや、、、いまはワインだ。(スペンサー)
フルーツでできているしウイスキーより健康的じゃないか?(ジェイク)

・グラミー賞にノミネートしても何も変わらない。アーティスト資料に”ノミネート・アーティスト”って書かれるくらいだよ。(ジェイク)

・グラミーノミネートシンガーって書いた名刺を作ろうかな(笑)(スペンサー)

・変わるのは自分たちじゃなくて周りだとおもう。これまで自分たちが何をやってるのかよくわかってなかった友達が”グラミーにノミネートしたんだって?”ってメッセージをくれたよ。(マット)

バンドの情報としては春から全米ツアー。
スペンサーは夏にソロアルバムをリリース予定。


2017年2月のリアルロックスセレクション・アーティスト、 GALACTIC EMPIREのデビュー作!


Suicide Silenceのセルフタイトル作品。
ファンの希望に沿った作品、自分たちの作りたいものを作った作品、、、今作は後者です。

Awesome Rock【2/24 O.A.】Playlist

Awesome Rock【2/24 O.A.】Playlist

2月24日の番組は、

ニューメタルの要素を大胆に取り込み、変化を求めた
大問題作をリリースしたSuicide Silence(スーサイド・サイレンス)
を紹介しました。

リリース中止を求める署名運動まで巻き起こった作品、、、ファンならば聴くべし。


”Doris”を聴いてリアクションするYouTuberの動画


日本盤の解説は、澤田修でございます。ギタリストのマークにインタビューした際のコメントも交えて紹介しております。

M01: Flatline / Periphery

M02: Make Total Destroy / Periphery

<コーナー: AwesomeRecommendation>

M03: Wake up / Suicide Silence

M04: Doris / Suicide Silence

M05: Silence / Suicide Silence

M06: Conformity / Suicide Silence

<コーナー: AwesomeRecommendation>終わり

おしまい♪

中央エフエム Awesome Rock
澤田修の完全監修番組。選曲、編集、トーク、全て担当!
毎週金曜日21時~21時半。再放送:毎週土曜日23時~

 


一言でいいますと、大問題作。
しかし、同じことの繰り返すだけよりは面白いかと私は思います。

 

【幻】モーニン・ブルーズ 2017/02/25

mb170225

 

前TM : ヲーキン・ブルーズ(夜に近いアサー仕様)P.B.B.B.

 

N  おはようございます。アサー、ワツシイサヲです。

今朝は元気の良いオ—ストラリアの女性のR&Bで始めましょう。昨日の朝、顔を洗

う時に流していたら、とてもイーカンジになりました。さあ行け、ス—。

「ハウ・スウィ—ト・イティーズ」。

 

M01.How Sweet It Is(4’05”)Sue Barker

-E.Holland, B.Dozeir, B.Holland-  BSMF 7528

 

N  イギリスには同姓同名のテニス・プレイヤーがいるようですが、こちらはオーストラリアの女

性シンガー、スー・バーカーで、「ハウ・スウィ—ト・イティーズ」でした。通常は短い間奏の後

に出て来る部分からの唄い出しで驚かせてくれました。彼女は他のカヴァ・ソング

でも微妙に単語を置き換えていたりと、なかなか独特な言語感覚の持ち主の

ようです。

このアルバム『ラーヴ・トゥ・ザ・ピーポ−』は、今から40年も前の1976年に発表さ

れた物です。当時はもちろんLPでして、現在はかなり貴重盤扱いされている

ようですが、大阪府茨木市で熱心なリリースを続けるBSMFから、今回初めて

CDになって出ます。実はワツシ、その存在すら全く知りませんでした。

ここのところ、ドイツとかオランダ、フランスなどのブルーズやR&Bをよく紹介して

いたので「オーストラリア」ということで興味が涌いて聞いてみたら驚く程の痛快な

唄で、しかも76年の発表という事を知り、名誉白人もびっくりでました。

「豪」快な感覚、という表現がぴったり来る感じですね。もう1曲、モータウン・

ヒットを聞いて下さい。

「悲しいうわさ」。

 

M02.I Heard It Through The Grapvine(3’37”)Sue Barker

-N.Whitefield-  BSMF 7528

 

N  これまたご機嫌な仕上がり。特に黒人的に意識して唄っているのではないの

でしょうが、腹の底からの迫力ある声、よくこなれた節回しで気持ち良くさ

せてくれます。今回のCDはLPには入っていなかった3曲がオマケで付いてい

ます。収録曲はこういったR&Bのカヴァがほとんどですが、ラスカルズの「グルーヴ

ィン」やジャニス・ジョプリンの「半月」、ザ・ローリング・ストーンズの「無情の世界」など

も採り上げています。これは時代気運の反映かな。バック演奏がちょっと大味

ながら、唄中心のサウンド構成はオーソドックスにまとまっていて、合格点をあげて良

いでしょう。

やっぱり彼女の唄ですね。スウィング感、三連、付点のノリが素晴らしい。次も

大きな揺れを伴う抜群のシャッフル・ビ—トで聞かせてくれます。

ウィルスン・ピケット代表曲のひとつ、「634局5678番」。

 

M03.634-5789(3’39”)Sue Barker

-E.Floyd, S.Cropper-  BSMF 7528

 

M04.God Bless The Child(3’00”)Billie Holiday

-Holiday, Herzog-  Rhythm And Blues RANDB036

 

N  「634局5678番」、オ—ストラリアのスー・バーカーでした。続けたのは、ご存知ビリー・

ホリデイで「ガッド・ブレス・ザ・チャイルド」、「幻」ではすっかりお馴染みのナムバーで

す。只今のは間奏前で一瞬の音飛びがありました。こちらの原因です。失礼

致しました。

さてその「金の切れ目が運の尽き」、今回は実に興味深いアルバムからお届け

しています。そのアルバムとは『ミシシッピ・ジューク・ジョイント・ブルーズ』という4枚

組で、1941年9月9日付けのミシシッピはクラ—クスデイルのジュークボックスに入っていた

レコ—ドを網羅した曲が収められているのです。当時の現物はもちろんSP盤で

した。

この頃はヒットチャ—トの順位決定材料に、レコ—ド盤そのものの売り上げやラジオで

の放送回数の他に、ジュ—クボックスでの演奏回数も含まれていました。聞きたい

人がその都度お金を払って回す訳ですから、説得力ある要素ですね。

定期的に設置場所を巡回して機械の状態を調べ、リクエストの多かった盤は残し

て不人気なものは新譜に差し替えていくのがジュ—クボックス業者の仕事。担当者

の判断でリストを書き換えて行くのですから、想像するとなかなかエクサイティングな

業務です。店の姉ちゃんなんかと冗談を交しながら1日10軒くらい回るので

しょうか。レイベルから賄賂のユーワクなんかもあったんじゃないかな。いいね。

1971年にトニー・ラッセルという研究者が出版した、「チキン・シャック」「ディプジー・ド

ゥードウ」「ラッキの店」「メセンヂャーズ・カフェ」「ヌー・アフリカ」というクラ—クスデイルにあった5

つの飲食店の1941年9月9日付けの楽曲リストから102曲が集められて、この

4枚組に仕上げられたそうです。基になった「ルイス・ウェイド・ジョーンズのクラークス・

デイルの遊び場のジュ—クボックス・レコ—ド・リスト」は、今もアメリカン・フォークライフ・センタ—の

アラン・ローマックス収集品で揃っているそうです。こういうのが、多面な文化を持つ

アメリカ合衆国の正しい姿なんです。憧れるなあ。

この4枚組はある場所で現物を見せられて、興味熱波が急上昇、すぐに手

に入れました。それらを順番に聞いて行きましょう。今朝はまず1枚目です。

ビリー・ホリデイに続いては、ビッグ・ジョ−・ターナーが唄います。

「ウィー・ベイビイ・ブルーズ」。

 

M05.Wee Baby Blues(2’56”)Art Tatum with Big Joe Turner

-Tuner, Jhonson-  Rhythm And Blues RANDB036

 

N  ビッグ・ジョ−・ターナーで、「ウィー・ベイビイ・ブルーズ」。これは41年にデッカに吹き

込んだもの。アート・テイタムがバック演奏を付けていました。というよりも、アート・

テイタムの演奏にジョ−・ターナーが唄い手として参加、と言った方がいいかな。

41年というとビッグ・バンドの黄金時代の延長で、都会では「ジャズ」が人気

を浴びていた頃です。この4枚組はミシシッピの田舎町の黒人酒場クラークスデイルで、

よく聞かれていた音楽集ですが、やはり時代を反映していて、この手のジャ

ズ・ブルーズが多いですね。地元ミシシッピやテネシ—のカントリ—・ブルーズの割合はそれほ

ど多くない、というかそれは生で毎晩聞ける。まだ録音自体も少ないだろう

し、ジュ—クボックス業者の間に出回っていない状況が想像されます。何といって

もレコ—ド産業は都会が舞台ですからね。

次はこの時代に人気のあったバンド・リ—ダ—、バディ・ジョンスン。名曲「シンス・

アイ・フェル・フォ−・ユー」を書いたあの人ですね。

彼が自分のバンドで妹のエラに唄わせた「お願い、ジョンスンさん」。

 

M06.Please Mr. Johnson(2’57”)Buddy Johnson

-B.Johnson-  Rhythm And Blues RANDB036

 

N  「お願いだから、ジョンスンさん、ブルーズをそんなに淋しく唄わないで・・・」、

なんて言われながらも、お兄さんはかなり擦って泣かせています。

バディ・ジョンスンで「プリーズ・ミスタ・ジョンスン」、唄は妹のエラ・ジョンスンでした。

これは調査の前の年、1940年の10月発売ですから、1年近くこのジュ—クボ

ックスに入っている事になります。ロング・セラーですね。この町クラ—クスデイルは淋しい

人が集まる場所、傷心宿、失恋食堂ばかりだったのでしょうか。

アルバムを通して聴きながら心に引っ掛かったトラックがスロウ・テムポーの物だったの

で、ちょっとシンミリした楽曲集になってしまいました。もちろん元気の良いダン

スナムバ—もたくさんあります。来週以降にもご期待下さい。

さて4枚組『ミシシッピ・ジューク・ジョイント・ブルーズ』1枚目からの最後は白人バ

ンドの器楽曲です。まずは聞いて下さい。

 

M07.Blue Flame(3’18”)Woody Herman

-Noble, Cordy-  Rhythm And Blues RANDB036

 

N  ご記憶の方、いらっしゃいましたでしょうか。その昔、昭和中期の歌番組で、

司会者が「演奏は原信夫とシャ—プス・アンド・フラッツです」と紹介すると、舞台後

方に控えたビッグ・バンドが立ち上がってジングルのような演奏をします。その

時のモチーフが、今の「ブルー・フレイム」冒頭の2小節でした。久し振りだなあ、と

聴き入っていたら、ある連想が浮かびました。

ここ2、3年時折わたしが生演奏を聞きに行く「ブラデスト・サクスフォン」という

グル—プがあります。50年代までのジャムプ・ジャズを主なリパトゥワにしていて、い

つも元気な演奏で楽しませてくれる若い楽隊です。彼らの定番ギャグ曲に「スナ

ック宇宙」というのがありまして、この原曲は今の「ブルー・フレイム」ではないか、

という閃きです。こんどの実演でユキサマに尋ねてみよう。

さて、あらぬ所に飛び火した4枚組『ミシシッピ・ジューク・ジョイント・ブルーズ』、

来週はディスク・トゥ、2枚めからお届けします。お楽しみに。

 

M08.Sunny(2’44”)Bobby Hebb

-Hebb-  ソニ— MHCP 190

 

N  大ヒット曲、黒人カントリ—歌手ボビ—・ヘブの「サニ—」でした。これ、本国ではB面

だったような覚えがありますが、果たしてどうだったのでしょうか。誰か知

ってないかな。マイナ—・キイが日本人の肌が合ったんでしょう、チャート・アクションは定

かではありませんが、とても長く親しまれました。曲も詞も簡単ですからグル

ープ・サウンズがよくカヴァしてましてね。更にはそれを田舎の不良たちが唄う現

象もよく見られたものです。ダットサンの1,000cc大衆車が一般公募で名前を「サ

ニ−」に決めたのは、この曲の影響もあったのではないか、とわたしは今でも

思っています。

そしてこの1曲は、60年代後期には日本のどこのジュ—クボックスにも必ず入っ

ていたのです。オリヂナルミックスでも過大なエレキベイスが、あの音で更に強調されて、

その場の不健全さを助長していました。

そしてもう1曲、60年代後期どこのジュ—クボックスにも必ず入っていたのが、

これでした。

 

M09.A Whiter Shade Of Pale(4’04”)Procol Harum

-Brooker, Reid-    BR Music BRCD 37

 

N  「青い影」、プロコル・ハラ—ムでした。これはバッハのカンタータからのインスピレイションで造

られたハモンド・オルガンのメロディがとにかく印象的で、ともすればそちらだけが過

大に評価されますが、わたしは何と言ってもギャリー・ブルッカーのヴォ—カルに惹かれ

ます。少々ラリッたような言葉が連なっていて、わたしには意味不明ですが、と

にかく素晴らしい。

この決定的な録音はジュ—クボックスの籠った音質によく調和していまして、何

かやたらと雰囲気が出る。何度も何度も聞いたのを憶えています。怪しい光

に包まれた曲目リストにはいつでも並んでいましたから、相当長い間に亘って聞

かれ続けたんでしょう。分るね、その理由。

この国では「純」ではない喫茶店とか、ゲーム・センタ—など、どちらも健全な

青少年の出入りしない場所に置かれた魔法の宝箱ジュ—クボックス、それは、貧し

き田舎少年でも全時代の全世界へ旅立てるパスポ—トでした。1曲40円という

のが当時のわたしには大金でしたから、側に居て他人が回す曲を聞いていた

方が多いのですけれど、「大人になったらジュ—クボックスを買おう」と心に誓った

程です。

これも嫌というほど聞きました。

 

M10.Stand By Me(2’59”)Ben E. King

-B.E.King, J.Leiber, M.Stoller-  ワーナー  32XD-800

 

M11.When A Man Loves A Woman(2’53”)Percy Sledge

– C. Lewis, A. Wright – Atlantic  8122-79994-7

 

N  日本のジュークボックスR&B、ベンEキングの「スタンド・バイ・ミー」、そしてパーシー・

スレッヂの「男が女を愛する時」でした。「愛す」ではなくて「愛する」ですよ。

だいたいどこも左側のリストは定番もの、右が新曲です。これら4曲は当然なが

ら左側に鎮座していました。ミシシッピから遠く離れた極東の島国の話になりま

したが、4枚組『ミシシッピ・ジューク・ジョイント・ブルーズ』、来週もお楽しみに。

さて先週もお届けした青山ミチです。今朝はクラウン時代のシングル曲を集めた2枚

組CDからお送りする、と言っておりましたが、この2枚組は非常に面白く、

傑作が沢山収録されています。それで、まずその1枚目からお届けします。2

枚目は来週です。結局3週間も続ける事になりました。いいでしょ。彼女が

そのくらいの唄い手だった事を、改めて認識している次第です。

まずはポリド—ル時代の良い子、可愛い子の装いを脱ぎ捨てた66年の新生ミチ

です。

じっくり聴いて下さい、「情熱の波止場」。

 

M12.情熱の波止場(3’43”)青山ミチ

-H.Azuma, I.saeki-  ディスクユニオン DSKA023/024

 

N  擦り過ぎとも言える位の仕立てです。「情熱の波止場」でした。非情なサダメ

を肯定しながら刹那にすがりつく状況。お大人のワケあり恋愛物語には、これ

まで

あまり積極的に取り組んでいなかったミチですけれど、新天地で新境地開拓で

すね。この手の歌謡曲を今の若い人たちは「ヤサグレ」という言葉で括りますが、

それにはちょっと抵抗がありますね。古い奴だとお思いでしょうが。

ポリドール時代に較べると発声がかなり違います。スパンコールを散りばめたロング

ドレスが似合う女、青山ミチ。もう1曲行きましょう。

「マンハタン・ブルーズ」。

 

M13. マンッハタン・ブルース(3’44”)青山ミチ

-R.Yukawa, G.Kanoh-  ディスクユニオン DSKA023/024

 

N     青山ミチ、67年の作品、「マンハタン・ブルーズ」でした。作詞は湯川れい子大先

生、赤坂のナイト・クラブが思い浮びます。弱音器を使ったトラムペットにはシビれます

ね。これがエレキギターのワウワウ・エフェクターの基だった事を知っている人はもう少ない

のではないでしょうか。この歌でもミチの多彩な発声が効果を出しています。

吹き込み時の指示もあったでしょうが、それ以上に本人が歌を身体で理解し

ている様子が伝わって来ます。

さて次は大ヒット曲の余波を当て込んで造られたような「泣く女」。

 

M14. 泣く女(4’01”)青山ミチ

-J.Takahashi, T.Miki-  ディスクユニオン DSKA023/024

 

N  「泣く女」でした。これは泣くオンナ森進一ですね。あんまりな企画です。オリ

ヂナルに「泣いてすがった年上のヒト」とありますから、そこまでパクリです。お

そらくは、計画性のない育成「計画」ゆえの場当たり的な企画だったんでし

ょう。ただしヴォ—カル表現としては、完璧です。制作意図を理解して、その通

りに仕上げています。「年上の女」を聴いて真似したのですかね。わたしには

あまり真似とは思えない。先の2曲、そしてこの「泣く女」でそれぞれの人

格を、声で表現しています。彼女のこういう能力を周囲は理解していなかっ

たのかなあ。大歌手だよ、青山ミチは。

さて当のご本人、今度は「男オレ様」に豹変いたします。これも「東京流れ

者」から閃きを戴いた感じですが、堂々とした唄いっぷりは竹越ひろ子と同

等です。

「男ブルーズ」。いいですね、歌謡曲は。

 

M15.男ブルース(3’30”)

-A.Okamoto, T.Higashiyama, S.Sasaki-  ディスクユニオン DSKA023/024

 

M16.Mercy Medley(5’24”)Mads Tolling

-J.Zawinul, D.Covay, M.Gaye-  BSMF 5044

 

N  青山ミチ「男ブルーズ」、来週はクラウンのシングル盤集の2枚めからお届けします。お

楽しみに。

それに続けた小粋なメドリ—は、若手ヴァイオリニスト、マッズ・トゥリングの最新作『60

年代を奏でる』からの「慈悲連作」です。キャノンボール・アダリーの「マーシー、マーシー、

マーシー」、ドン・コーヴェイの「マーシー、マーシー」、そしてマーヴィン・ゲイの「マーシー、マーシー、ミー」

と、「哀れみ」にゆかりある3曲を絶妙のテムポーで繫いだ、とても趣味の良い

演奏です。

今回のアルバムの他の収録曲は、「マイ・ガール」、「ピンク・パンサー」とか「恋の面影」、

「我が心のジョージア」など、文字通りの「60年代」ヒットばかり。編曲、演奏は

お聞きの通り一級品で、しかもそれぞれにひとヒネリありますから、先週のビート

ルズ・カヴァ集『ジョン、ポール、ジョージ・アンド・ジャンゴー』と同じく、何気なく流

していたらきっとセンスの良さを評価される事、間違いなしです。

わたしも、まさかこんなカヴァが出て来るとは思いませんでした。

 

M17.Hawii 5-0(4’44”)Mads Tolling

-M.Stevens –  BSMF 5044

 

N  テレビ映画「ハワイ・ファイヴ・オウ」のテ—マです。リ—ド楽器がヴァイオリンなので、「はて

何だろう、聞いた事ある、知ってる曲だな」と、考え続けて特定出来ず、曲

目表で「なあーんだ、やられた」と脱帽、起立、礼でした。こういうのはあ

っさり演ってしまうのが豚コツですね。でもそれには並外れた演奏能力が必要。

ここでの主役マッズ・トゥリングは、それが出来る男です。

彼はここまで数々のセッションで名演を残していますが、ベイス奏者のスタンリー・クラー

クとも何度か手を合わせていて、このアルバムではスタンリーが客演しています。では、

そのスタンリーがウッド・ベイスを弾いているナムバー、

「ビューティフォー・サヴァイヴァ−」をどうぞ。アルバム最終曲です。

 

M18.Beautiful Savior(4’43”)Mads Tolling

-unknown –  BSMF 5044

 

N  一般的なスタンリーのイメヂから言えば珍しい、静かな調和の「ビューティフォー・サヴァイ

ヴァ−」、マッズ・トゥリングの最新盤からでした。ただ、スタンリーはとても幅広い音楽

性の持ち主で、いわゆるエレベのチョッパー弾きだけでは終らない才能を備えてい

ます。ジャズ・フュ—ジョン興隆期にもハード・ロックみたいの好きで演ってたものね。

そのスタンリーがサウンドトラックを手掛けた映画があります。「バーバ−・ショップ  ザ・

ネクスト・カット」という黒人コメディです。同一人物が長時間滞在する床屋はかつて

町の情報機関でした。そして世俗ヴォ—カル・グル—プ、バーバ−・ショップ・クヲーテットの

生まれた場所でもあります。この映画について詳しくは知りませんが、多分

黒人庶民の日常を描いた、何でもない物語でしょう。

レコ—ド屋の棚で見つけまして、「スタンリーかあ」と手に取りました。オリジナル・スコ

アですから、正直言って退屈です。けれど、さまざまな楽曲の基を成す小さな

モチーフ、リフがたくさん出て来て、それらが将来楽曲として組み立てられて行く

のですね。そんな思いで聞いていると、部分部分で頷ける断面に出会えます。

機械は使わず、ヒュ—マンセッションで仕上げられていて、さすがにベイスは確かです。

では「バーバ−・ショップ  ザ・ネクスト・カット」オリジナル・スコア・サウンドトラックから、短

いシ—クエンスのブリッヂを続けて聞いて貰いましょう。

「カルヴィンのテーマ」

「ダ−ム、ドラーヴァ」

「ノン・リファンダボー」

「ミーン・アス・メイボー」。

 

M19.Calvin’s Theme(0’48”) “The Next Cut” Original Score Soundtrack

Music By Stanley Clarke

-S.Clarke-  Sony 889853 24222

 

M20.Damn Draya!!!(1’08”) “The Next Cut” Original Score Soundtrack

Music By Stanley Clarke

-S.Clarke-  Sony 889853 24222

 

M21.Non-Refundable(1’00” “The Next Cut” Original Score Soundtrack

Music By Stanley Clarke

-S.Clarke-  Sony 889853 24222

 

M22.Mean Ass Mabel(2’30”) “The Next Cut” Original Score Soundtrack

Music By Stanley Clarke

-S.Clarke-  Sony 889853 24222

 

N  ベイス奏者は日本では昔「立ちん坊」なんて言われて、舞台に居れば弾かなく

てもギャラが貰えたそうですが、その時期に本場のジャズ界では音楽が低音部か

ら進化していたのです。また、ベイスを演る人間は音楽そのものが好きで、全

体を聞きながら演奏している、とも言われます。実際チャ—リ—・ミンガスやポール・

マカートニはこの説に当てはまりますね。

ではスタンリ—・クラークがサウンドトラックを担当した「バーバ−・ショップ  ザ・ネクスト・カット」

オリジナル・スコア・サウンドトラックから、

「ピース・イン・ザ・ランド・オヴ・シカ−ゴ」。

 

M23.Peace In The Land Of Chicago(0’55”)

“The Next Cut” Original Score Soundtrack

Music By Stanley Clarke

-S.Clarke-  Sony 889853 24222

 

M24.Car Wash(3’16”)Rose Royce

-N.Whitefield- Universal 556 408 2

 

後TM:ボーン・イン・シカゴ(アサー仕様)P.B.B.B.    

 

N  黒人コメディ映画「バーバ−・ショップ  ザ・ネクスト・カット」オリジナル・スコア・サウンドトラック

の「ピース・イン・ザ・ランド・オヴ・シカゴ」の次は、洗車場を舞台にした黒人映画、

1977年に公開され日本では殆ど観客動員がなかった「カー・ヲッシュ」の主題歌を

お届けしました。これはノ—マン・ウィットフィールドがサントラを担当。唄と演奏は、ローズ・

ロイスというヴォ—カル・アンド・インストゥルメンタル・グル—プが担当していました。たしか

LPは2枚組だったな。

先週突然爆発した「ダイナマイト」はいまだ詳細不明ですが、北国から質問のあ

った「   2  一番好き チョホホッピリ」これは、わたしの覚え書き、メモです。消し

忘れですね。他にも校正不備が見つかりましたが、教えない事にしておきま

しょう。

来週は3月です。「春だあ」と浮かれていると、風をひきますよ。弥生三月

は意外と寒いものです。ご注意下さい。

今朝の特別付録は、以下の隠し場所です。どうぞお楽しみ下さい。

http://firestorage.jp/download/83b86e1c9cd1198e63ea48211f9048debab7d898

  ダウンロードパスワードはbywb4eqiです。

あ、今朝もちょうど時間となりました。

こちらは、http://osamusawada.com/category/mornin-blues-by-isaowashizu/

「幻」モーニン・ブルーズ、鷲巣功でした。来週もあなただけに。

 

Aquilo『Silhouettes』

最近、邪悪な轟音メタルと、静寂音楽を交互に聴いてバランスを取っております。
静寂な音楽の中でもブライアン・イーノ先生のアルバム『リフレクション』は強烈でしたね。
”熟考”するときのための音楽です。

そして、Aquiloの音楽も中毒性高いです

なんという悲しいメロディを紡いでいく人たちなのでしょう(ストーリーも…)。

 

Ben Fletcher(ベン・フレッチャー)とTom Higham(トム・ハイアム)の二人組、Aquilo(アクィーロ)
1月27日にファースト・アルバム『Silhouettes(シルエッツ)』をリリースしました。

この二人、プロデュースも自身でほとんどの曲を手がけているようです。
作品のうち4曲(”Silhouette”、”Blindside”、”Almost Over”、”Sorry”)はアイスランドのミュージシャン=オーラヴル・アルナルズがプロデュース。ポスト・クラシカルシーンの代表格で、同郷のシガー・ロス、ビヨークなども認める才能です。

Aquilo、ミュージック・ビデオも秀逸です。

 

ライヴも期待できそうです。。。

基本的に歌詞は暗いですね。
しかし、美メロだらけの名盤です『Silhouettes』。
日本盤化されていないようですが、もうこれは輸入盤でいっときましょう!

 

 

ちょっぴりテンションが落っこちてしまったアナタのために、、、どうぞ!

Aquiloとは対極すぎる位置にいるATTILA!
最新作『CHAOS』の日本盤が3月8日にリリースされます。
解説は、

俺だ!

本日発売!Suicide Silenceの新作の解説書いております!

本日2017年2月24日!
スーサイド・サイレンス(Suicide Silence)の新作『スーサイド・サイレンス』の解説を書かせていただきました。
デスコアの代名詞的な存在だった彼らの5作目はこれまでのイメージとかけ離れた内容の”問題作”です。


これまでのバンドのイメージ。残念ながらフロントマンのミッチ・ラッカーは2012年にバイク事故で亡くなっています。


そしてこちらが新作からのリード曲”ドリス”。
評価の項目をご覧いただけるようにネガティヴな反応が上回っています。

今作は、KoRnやdeftonesなどのニオイがプンプンしてくる内容!
彼らが多感な十代の頃、メタルシーンを席巻していたのがニューメタル。
そのニューメタルからの影響がにじみ出ている作品で、
一般的なデスコアのイメージからかなり離れた内容です。

ギタリストのマーク・ヘイルマンにインタビューした内容も反映させた解説を
読んでいただければ幸いです。

問題作、、、
しかしファンならば聴くべき作品!
マークもインタビューの際、
「好きでも嫌いでもどっちの反応も俺にとってはクールなことなんだ。とにかく聴いてほしい」
と語っていました。

Awesome Rock【2/17 O.A.】Playlist

Awesome Rock【2/17 O.A.】Playlist

2月17日の番組は、
6月4日、CLUB CITTA’川崎で開催される
ロック/メタルフェスScream Out Festを紹介!

まだ二組しか発表されていないのに、、、どこよりも早く特集!


※こちらは昨年のSOFのダイジェストで会場は新木場スタジオコースト

 

M01: New Divide  /  Linkin Park

M02: Heavy Feat. Kiiara  /  Linkin Park

<コーナー: AwesomeRecommendation>

M03: Follow the Signs  /  Born of Osiris ※名曲

M04: Recreate  /  Born of Osiris

M05: Don’t Ask, Don’t Tell  /  Chelsea Grin

M06: Cheers To Us  /  Chelsea Grin

<コーナー: AwesomeRecommendation>終わり

おしまい♪

中央エフエム Awesome Rock
澤田修の完全監修番組。選曲、編集、トーク、全て担当!
毎週金曜日21時~21時半。再放送:毎週土曜日23時~

 

 

【幻】モーニン・ブルーズ 2017/02/18

20170218

 

前TM : ヲーキン・ブルーズ(夜に近いアサー仕様)P.B.B.B.

 

N  おはようございます。アサー、ワツシイサヲです。昨日は南風が強く吹きました。春

一番でした。ところが今日からまた寒くなりそうです。「ただの季節の変わり

目の事」が多発です。ご注意下さい。

1曲目は、これで行きましょう。

「幻」シューチューロシュツキョク「テネシー州立カミンズ瀧の公園」、75ドルの請求書です。

 

M01.Cummins Falls(4’50”)75 Dollar Bill

-C.Chen, R.Brown-  Thin West Recordings TW-J

 

M02.ワイルンガ・ブルース(5’48”)ファット・フレディーズ・ドロップ   GSH

-unknown-   Pヴァイン PCD-17734

 

N  非常に無機、無表情。季節感なんてまったく漂わない75ドルの請求書の音

楽。「テネシー州立カミンズ瀧の公園」という描写的タイトルにも違和感を憶えます。た

だし、これは標準的日本人の安易な感覚でしょう。彼ら二人の心には演奏中

に大きな四つの瀧のある大自然の風景が浮かび上がっているのかな。あまり

上手くないギタ—、その場ですべて、鳴らす楽器とかパタンを決めているような

パカッションなど、惹かれる部位を多く持つ特異な響きです。今回のアルバムは楽曲

概念と即興性が上手い具合に調和した傑作、とわたしは捉えていますが、ハクジ

ョーな事に早くもこの次が気になっています。皆さんは如何かな。

クラブ風に重ねて続けた2曲目は、ファット・フレディーズ・ドロップという、これは

ニュージーランドのジャム・バンドの「ワイルンガ・ブルース」、最新アルバム『ベイズ』からです。

バンドという割にはかなりパソコン的な造りで、当初はDJモノかと思っていまし

た。ジョ−・デユーキーという男がリードヴォーカルを担当。かなりマ—ヴィン・ゲイを意識し

たギル・スコット・ヘロンを更に意識したように唄っています。全体の仕上がりはイーカ

ンジです。イントロを通り過ぎて、オーソドックスなリズムパタンが見えて来る辺りがとても

面白いですね。

次もちょっと変わった、というか今ではフツーなのかな、イタリア人が創り上げる、

仮想地球放浪記のサウンドトラックです。こちらもかなり面白い。

クラップ!クラップ!、タイトルは読み上げるのが難しい「ングウェf / ボンゲジウェ・マハンドラ」。

 

M03.ングウェf / ボンゲジウェ・マハンドラ(3’24”)クラップ!クラップ!

-unknown-   Pヴァイン PCD-93997

 

N  ちょっとおかしな終り方ですが、ソースのままです。「ングウェf / ボンゲジウェ・マハ

ンドラ」、クラップ!クラップ!でした。異国情緒を通り越して無国籍、いや非特定地域

音楽と言うべきかな。かつて空想科学小説は機械文明の来るべき姿を想像す

る世界でしたが、逆に今はこういう知られていない民族的なモチーフからの発想

がSFなのかも知れません。結局はイレクトリックなんだけどね。

さて、21世紀の地球では情報交流が頻繁に行なわれた結果、こんな歌が

R&Bシンガーによって唄われるようになりました。

ダイナマイト

M04.ホロウ(3’15”)ジョ−

-unknown-  Pヴァイン PCD18819

 

N  R&Bシンガー、ジョ−の「ホロウ」でした。レイベルからの紹介にもありますように、

フロリダ=ジョージア・ラインなどの音楽、つまり最新のポップ・カントリーにとても近い、

似た響きですね。南部黒人とカントリーは昔から縁が深いですから、特に驚くにも

値しない、とも言えますが、かつてのボビ−・ヘブ、チャーリー・プライド、などとは

明らかに違うブラック・カントリー感です。21世紀初頭にR&Bはこうなのるのかな。

さて先々週、突発的に採り上げたブレンダ・リーに関して、45979taxiドライバー

さんから、こんなお便りを頂きました。

私の友人が西武新宿線沿線で「LEE」というレコード店を構えていて彼女の大

ファンでした。確か当時Miss Little Dynamiteと呼ばれてました。来日コンサートに

ついて行って来ました。彼女が日本でメジャーになったのは”I left my heart

in San Francisco” でしたね。

ありがとうございます。そうか「サンフランシスコ」もブレンダ・リーだったのか。わ

たしはトニー・ベネットだとばかり思っていました。確かに記憶にはありますね。

しかし例の3枚組には入っていませんでしたので、ユニバ—サルからの、ポップ・

ヒットを集めたベスト盤を入手。多少のダブリもありますが、表舞台のブレンダを楽

しみました。

ではお聞き頂きましょう。ブレンダ・リーです。

「我が心のサンフランシスコ」。

 

M05.我が心のサンフランシスコ(2’49”)ブレンダ・リー

-Cory, Cross-  ユニバーサル UICY-80018

 

N  「我が心のサンフランシスコ」、ブレンダ・リーでした。この歌は「想い出のサンフランシスコ」、

「霧のサンフランシスコ」とも呼ばれていて、実はわたしも今回混乱しました。ジュリー・

ロンドンのが特別に「想い出のサンフランシスコ」となっているらしいです。彼女のは、

ちょっと感傷過多。トニベネ版は、気取り過ぎかな。ブレンダのが一番純真に唄わ

れている、以上はわたしの感想です。45979taxiドライバーさんどうもありがと

う。

さてサンフランシスコにはわたしもだいぶ前に数日間滞在した事があります。とて

もいい広さ、逆に狭さと行ったら良いのかな。歴史的な情緒がどこにも感じ

られる趣き深い町です。京都を連想しましたね。わたしとしては珍しく、こ

こに住みたいな、とも思いました。「ここがフィルモアだったのか。オ—ティス・レディン

グはこの辺りを歩いたんだ」なんて想いに浸ってね。

それだけの町ですから、数々の歌の対象になっています。その中でも異色

のこのナムバー、覚えていますか。

 

M06.San Francisco(5’19”)Village People

-J.Morali, H.Belolo, P.Whitehead,P.Hurtt-  PolyGram 314 522 039-2

 

M07.花のサンフランシスコ(2’58”)スコット・マッケンジー

-J.Phillips-  WEA WPCR-11314

 

N  ヴィレッヂ・ピーポ−の「サンフランシスコ」、そしてスコット・マッケンジーの「花のサンフランシスコ」

でした。ヴィレッヂは1977年のこの町を唄っています。特定の嗜好を持つ男性

にとって「この町は最高の環境だぞ」という賛歌、「花のサンフランシスコ」は、67

年のこの町は快適で暮らし易く、新しい感覚を持った様々な人間が集まって

来ている、みな手に花を持って平和の歌を口ずさみながら・・・、と夢のよ

うな状況を詠み上げたものです。当時ワツシ少年は聞く度に「夏が特に素敵だよ」

という行りに心を惹かれました。その理想郷が、10年でホモの天国になってし

まったのか・・・。これも極楽には違いないでしょう。

先週、以前から持っていたたモンタレー・ポップの完全版DVDを観る機会があり

まして、ここでもスコット・マッケンジー、唄ってましたね。当時としては最先端だっ

たのかな、民族衣装的なスタンド・カラーの長いサテン・ジャケットを着てました。有名な

ジミ・ヘンドリクスとオーティスの舞台を含む3枚組で、バタフィールド・ブル—ズ・バンド、ブ

ルース・プロジェクト、イレクトリック・フラッグという、新しい音楽創造を目指し、メムバーが

重なってもいる同時期の音楽集団が揃って出演していたのが、今さらながら

新鮮でした。それぞれ、音楽の土台はやはりブルーズでしたね。元気一杯のマイク・

ブル—ムフィ—ルドがとても良かった。観る事が出来て嬉しかった。

そのモンタレー・ポップの主催者でもあるママーズ・アンド・パパ−ズで聞きましょう。

厳密にはこれは冬の歌です。

「夢のキャリフォーニァ」。

 

M08.夢のカリフォルニア(2’36”)ママス&パパス

-J.Phillips, M.Gilliam-  ユニバーサル  UICZ-1435/6

 

M09.You Never Know(3’31”) ジョン・メイオール

-unknown-  BSMF 2544

 

N  「夢のキャリフォーニァ」、ママーズ・アンド・パパ−ズでした。これを「日本で初めて唄

った」と言う人間をわたしは「ふたり」知っています。果たして、どちらが

先なんでしょうか。それに続けたのは先週も聞いて貰ったジョン・メイオールの最新

録音から、「ユー・ネヴァ・ノウ」でした。とてもシムプルに軽く仕上げています。そ

れでいて、C調に流れない、これは流石ブルーズ生活60年以上というジョン・メイ

オールならではですね。黒人の真似じゃなく独創性溢れるピアノが、とてもいい。

もちろんブルーズ・フィーリングは満点です。

さてその時に同じく聞いて貰ったビッグ・ダディ・ウイルスンの新しいアルバムから、

ひょっとしてこれが一番いいトラックかなという1曲を、今朝はどうぞ。

「ギヴ・ミー・ワン・リーズン」。

 

M10.Give Me One Reason(4’23”)ビッグ・ダディ・ウイルソン

-unknown-  BSMF 2546

 

N  ビッグ・ダディ・ウイルスンで「ギヴ・ミー・ワン・リーズン」でした。これにはルーシー・フ

ォスターが参加しています。唄い出しは彼女でしたね。とてもいい釣り合いで聞

かせてくれました。ドイツ製の黒人音楽、ビッグ・ダディ・ウイルスンです。

さて、先週の「特定の恋人」宣言には思わぬ反響を戴きまして、ひとりで

いい気分に浸っています。ただ「二匹」という点がひっかかりますが・・・。

ともかく、俺も捨てたもんじゃないと、認識いたしました。そこで、この

歌が浮かびました。

ハーマンズ・ハーミッツです。「ヘンリー八世君」

 

M11.アイム・ヘンリー VIII アイ・アム(ヘンリー8世君)(1’49”)ハーマンズ・ハーミッツ

-Murray,Campion- 東芝 TOCP-67958

 

N  「ヘンリー八世君」、ハーマンズ・ハーミッツでした。これは隣の未亡人にイカレた恋愛未熟

者が英王朝の暴走気味多妻君主ヘンリー八世を引き合いにして語る身の上話。万

世一系とされている日本の皇室にも似た例はあるようですが、この国でそん

な歌を吹き込んだら、どうなる事でしょうか。

1965年のヒット曲で、わたしは「9500万人のポピュラー・リクエスト」でよく聞いて

いました。司会の小島正雄が「『2番を唄うよ、でも1番と同じだよ(Second

verse same as the first)』なんてやってますね」と説明してくれたのを、まだ

記憶しています。

唄中で「ヘンリー」という名前を連呼しますが、「エネルイ」としか聞こえません。

「H-E-N-R-Y」と綴りも読み上げますが、これも「アール」がうまく聞き取れま

せん。ロ—マ字読みはこういう落とし穴があります。

さてハーマンズ・ハーミッツは、やはりこの曲でしょう。

「ミセス・ブラウンのお嬢さん」。

 

M12.ミセス・ブラウンンのお嬢さん(2’44”)ハーマンズ・ハーミッツ

-Peacock-  東芝 TOCP-67958

 

N  「ミセス・ブラウンのお嬢さん」でした。これは振られた腹いせで相手の母親に

慇懃無礼な娘の美辞麗句を並べるというダメ男の唄。どうも彼らは恋愛に於い

てかなり屈折した感情を持っているようですね。少年よ、大志を抱け。

彼らはビ—トルズ以降のイギリス勢躍進の最中に世に出て、ソコソコの成功を収めた

事になっていますが、わたしのような半可通は、ここまでの2曲しか知りま

せん。メムバ—の名前も、リード・ヴォーカルのピーター・ヌーンしか知りません。

1966年夏のビ—トルズ来日の後で日本にやって来たのですが、観客動員が思

わしくなくショウ自体もパッとしなかったため、イギリスのグループはもうダメだ、な

んていう新聞評を読んだ覚えがあります。あの頃、家で取って居たのはアサヒだ

ったかな。流行物の無情さを物語る余話です。

「ヘンリー八世」を聞きたくて図書館から『ザ・ベスト・オヴ・・・』を借りて来

まして通しました。何故かビージーズとの何度か共通点を感じましたね。彼ら

はビ—ト・グループというよりはポップ寄りで、ナンパな歌ばかりですが、当時の

流れでもあったのでしょう、こんなカヴァもありました。

 

M13.ワンダフル・ワ—ルド(1’58”)ハーマンズ・ハーミッツ

-Campbell, Pesu, Alpert, Adler, Cooke-  東芝 TOCP-67958

 

N  非常にやんちゃな仕上がりの「ワンダフル・ワ—ルド」、ハーマンズ・ハーミッツでした。原

ヴァ—ジョンの音韻も含みも吹っ飛んだ感じです。次もサム・クックの影響下にある、

というか、「悲しき叫び」がそのまま唄える造りです。このヴァ—ジョンじゃない

と思うんですが、なぜかわたしはこの歌を知っていました。

ハーマンズ・ハーミッツ、「アイ・アンダースタンド」、ワカーっているよ、ジェネヴァ、ジェネヴァ。

 

M14.アイ・アンダースタンド(3’01”)ハーマンズ・ハーミッツ

東芝 TOCP-67958

 

N  「アイ・アンダースタンド」でした。最後がスコットランド民謡「蛍の光」になるところは、

憎いですね。モテモテ・ワツシの延長発想でハーマンズ・ハーミッツを4曲聞いて頂きました。

さて、ここからは先週お約束した青山ミチです。まずはデビュ—曲、映画「悪

名」シリ—ズでのクラブで彼女本人が唄う場面も印象的でした。

「ひとりぼっちで想うこと」。

 

M15.ひとりぼっちで想うこと(3’07”)青山ミチ   47’21”   2  一番好き チョホホッピリ

-T.Mizushima, Y.Nakajima-  ユニバーサル UPICY-6658

 

N  先月67歳で亡くなった青山ミチのデビュ—曲、「ひとりぼっちで想うこと」で

した。これがわたしは一番好きかなあ。ミチの唄える事の歓びが伝わって来る

ようで、気に入ってます。伸びと幅のある声、誤った指導や制約の下にない

自由な唄い方、まったく磨かれていませんが、素晴らしい。

遅れて来たミッチー・ファンのわたしの手許には2種類のCDが・・・、アナログも

少しあるか・・・、とにかく全部を聞いている訳ではありません。ひとつは

ポリドール時代のベスト盤、もうひとつはクラウンに移籍後のシングル盤を集めた2枚組

です。

訃報に接してから慌てて聴き返したのですが、いろいろと考えさせられる

事もあったりして、上手くまとまりませんでした。そこで今朝はまず、ポリド

ール時代の名唱をご紹介しましょう。クラウン盤は来週ですお楽しみに。

では参ります。次は「ワダイセイ」とエレキ歌謡の融合です。

「いろはにほへと」。

 

M16.いろはにほへと(3’02”)青山ミチ

-H.Iwase, H.Ibe-  ユニバーサル UPICY-6658

 

N  最後のオマケ的「おしまい」が可愛いですね。エレキ歌謡の典型のようなサウンド構

造ですが、全体を唄が引っ張っているのがわかります。「カックン・ショック・パラショッ

ク」と来たか。一本取られました。「いろは四十八・・・」の和風節回しも大

したもんです。聞いていると、声に何色かのトーンが出て来ます。本人は無意識

のようで声音というほどではありませんが、これも興味深いところ。

さあそこで、これは暖かくて柔らかい声を本人の上手なコントロールで唄われま

す。後に成城大学のヴィレッヂ・シンガーズが「亜麻色の髪の乙女」という題名で

ヒットさせたあの歌です。

「風吹く丘で」。

 

M17.風吹く丘で(3’30”)青山ミチ

-J.Hashimoto, K.Sugiyama-  ユニバーサル UPICY-6658

 

N  「風吹く丘で」、青山ミチでした。アルプスの処女ハイヂを連想しましたね。会った

事ないけど。この歌は1966年11月に発売されているのですが、直後に発売

中止、回収の憂き目を見ています。本人がクラウンへ移籍したため、となってい

ますが、それを信じれば制作発売が全く計画的でなかったのと、契約管理の

杜撰さが原因で、それを回収という意地で取り繕っただけです。本人と作品

には何の罪もないでしょう。こんな風に優しく上手に唄えることの証明だっ

たのに、残念な結果です。彼女を取り巻いた不可解な出来事のひとつですね。

次はやはり同時期に黒人との混血児として世に出た、ケン・サンダーズの持ち歌

のカヴァです。

「ワン・ナイト・ワン・キッス」。

 

M18.ワン・ナイト・ワン・キス(2’53”)青山ミチ

-K,Hamaguchi-  ユニバーサル UPICY-6658

 

M19.恋はスバヤク(2’27”)青山ミチ  

-Lordermilk,K.Sugiyama-  ユニバーサル UPICY-6658

 

N  「ワン・ナイト・ワン・キッス」、「恋はスバヤク」、いずれも青山ミチでした。「ワン・ナイト・ワ

ン・キッス」もかなり包容力豊かな表現力が感じられますね。彼女には、本来こ

ういう傾向が合っていたような気もします。園まりが思い浮かびました。

「恋はスバヤク」は外国曲で、ガス・ヴァッカスという男性歌手が唄い、国内でレコ—

ドも出ていました。わたしが初めて参加した、一応人前でまともに演奏が出

来るバンドのリパトゥワでしたね。思い出します。パンチのある唄い方は、黒人との

混血という事から来る日本人の安易な想像の延長線上に置かれたものでしょ

うが、わたしは、今の「恋はスバヤク」冒頭から54秒の「恋だけは、ね」の「ね」

のように、スピード感を煽りながら遅れて出すひと言に、独特のセンスを感じます。

彼女は公開オーデションに合格して世に出る事になりました。その時に唄ったの

が、これだったそうです。

 

M20.ヴァケイション(2’29”)青山ミチ

-H.Hunter, C.Francis, G.Weston, K.Sazanami-   ユニバーサル UPICY-6658

 

N   合格です。わたしがその場にいたら、彼女を思い切り抱きしめていたでし

ょう。こういうルールやブレンダ・リー的なパンチ力と包容力ある優しさを上手に使い

分ける制作が施されていたら、青山ミチはごく普通の唄い手として、もっと大

勢の人たちに親しまれていたのではないでしょうか。今週はポリドール時代の吹

き込みをお届けしました。来週はノヴェルティ度が進行したクラウン時代の作品です。

どうぞお楽しみに。

さて、ミチがどんなに「ヴィ、エイ、シィ、エイ、ティ、アイ、オウ、エン」を上手に唄って

も、これには敵わないでしょう。

まさに決定的なこのヴァージョンを聞いて下さい。弘田三枝子です。

 

M21.ヴァケ−ション(2’27”)弘田三枝子

-H.Hunter, C.Francis, G.Weston, K.Sazanami-   東芝TOCP10488

 

N  もう何と言ったら良いのか、どうしようもない迫力の「ヴァケ−ション」、弘田三

枝子でした。彼女に煽られたように演奏陣が熱を帯びて来るのが、気もち良

いですね。特に悪乗り寸前のドラムが面白い。これは世界的な傑作でしょう。

ところで今日はもう2月18日、昨日は関東でも春一番が吹きました。そろ

そろ冬の出来事を総括する時期です。

では同じく弘田三枝子で聞きましょう。

「想い出の冬休み」。

 

M22. (2’37”)弘田三枝子

-H.Hunter, M.Barkan,K.Sazanami-  東芝TOCP10488

 

N  「ベイビ−、ウホゥホゥホゥ・・・」、凄いね、この頃のミコは。本人が重ねたハーモニーも

ダントツにイカしてます。さっきのミチの「風吹く丘で」の男性合唱が学生グリークラブ

的で全く魅力的でなかったのと対称的です。いや、これには敵わなくてフツー。

別格的狂いがミコには宿ってました。巫女だったのか。

さて春一番が吹いても厳しい冬は続きます。

「幻」モ—ニン・ブルーズ、2月の定番をお届けしましょう。

吉永小百合です。「寒いアサー」。

 

M23.寒い朝(3’57”)吉永小百合・和田弘とマヒナスターズ

-T.Saeki, T.Yoshida-  ビクターVICL-41320

 

N  「寒い朝」吉永小百合・和田弘とマヒナスターズでしたマヒナのファルセトー・ヴォ—カルは、

聞いていると冷え冷えとしてきますね。特にこれはその効果を狙ったように

冷たい。どうでしょう、ち「冷え」さん。

さて、本来はここで「寒いアサー」と終る予定でしたが、時間が残ってしまい

ました。普段は終る前に大慌てで削るのにね。ハ—マンズ・ハーミッツの各曲が短かっ

たせいでしょうか。困ったなと見渡して、そうだ、お知らせがあります。

月刊「レコ—ド・コレクタ—」誌の2016年2月号発表の「リイシュー・アルバム・ベスト10/5」

歌謡曲/芸能部門に『昭和カタコト歌謡曲』が、選ばれました。おめでとう。

わたしは全く知らなくて、編集部に顔を出した時に教えられました。もう

書店には3月号が並んでいるかも知れませんが、興味があったら見て下さい

ね。

ではそれを祝って、元祖「ヴィ、エイ、シィ、エイ、ティ、アイ、オウ、エン」です。

コニー・フランシスでカタコト日本語「ヴァケイション」、イッコー。

 

M24.ヴァケイション(2’21”)コニー・フランシス

-H.Hunter, C.Francis, G.Weston, K.Sazanami-   コロムビアCOCP-39523

 

後TM:ボーン・イン・シカゴ(アサー仕様)P.B.B.B.

 

N  追加を入れたんで後枠が短くなってしまいました。急ぎます。今週は大阪で

不幸があり、15日、16日、通夜、葬儀に出ました。近来には珍しく参列者が

多く、また沢山の人たちが涙を流していたのが印象的でした。人の死とは、

そういうものなのだ、再認識です。週末には、作曲家の舟村徹が亡くなった

という知らせも入りました。わたしが初めて買ったレコ—ドは彼の作曲による、

村田英雄の「王将」でしたね。合掌。みんな、逢えるうちに逢っとかなきゃ、

後悔するよ、ほんとだよ。またこんな時にかぎって予定がいくつかあって、

慌ただしいものなのだ、という事も思い知りました。

さて、特定少数の方だけにお送りしている今朝の特別付録は、以下の隠し

場所です。どうぞお楽しみ下さい。

http://firestorage.jp/download/583cab5c3d57179d06f14e07ecbc57b8f933c431

ダウンロードパスワードは、gijpw8kfです。

今朝もちょうど時間となりました。

こちらは、http://osamusawada.com/category/mornin-blues-by-isaowashizu/

「幻」モーニン・ブルーズ、鷲巣功でした。来週もあなただけに。

 

 

スペシャルトークショウ(2月18日開催)・続報

【まだお席の用意あります!】

2017年2月18日(土曜)に開催の
GrindHouse magazine創刊16周年記念、スペシャルトークショウの司会・進行を担当します。
メタル、ラウド/ヘヴィロック、ミクスチャー、ニューメタルシーンの第一人者である有島さんのトークショウ、レアな話、秘話、裏話が飛び出すこと必至です!

当日は、有島博志氏のここでしか話せないロック秘話、質疑応答、プレゼント大会の3本立て!
※先日打ち合わせしましたが、鳥肌もののレアな内容が飛び出すことを保証します!

日程:2017年2月18日
会場:池袋BlackHole 東京都豊島区池袋2-3-5 曙ビルB1

出演:有島 博志(GrindHouse 代表)
司会・進行:澤田 修
開場 17:00 開演 18:00 (20:30 終了予定)
前売 1500円 当日 2000円

チケットは澤田修Twitter @nikushokuju1 で取り置き受付中。
DM送ってください。

 

Twitterやってねーよ!メンドクセーよ!

というあなたに朗報です。
djsawadango@gmail.com という恥ずかしいメールアドレスでも受付ます。
お名前と電話番号と参加人数をご記入の上、送信してください。

【有島博志氏のツイッターより、イベント趣旨の説明です!!】

今度の土曜、2/18に池袋BlackHoleで行うGrindHouseトークショウについて、少し長くなりますが改めて趣旨を説明させてください。画像にあるとおり、おかげさまでGrindHouse magazineは、昨年夏に創刊16周年を迎えました。

加えて、自分の音楽ジャーナリストとしてのキャリアも長くなりました。イギリスに住んでいた時期も含め、ごく初期から海外に足を運んでは、現地の情報を持ちかえり、新しい音楽やアーティストを日本に紹介する。これを基本姿勢としてやってきました。

たくさんの音楽やアーティストとの出会いにはいつも本当に興奮していましたが、なかには刺激的すぎて雑誌やライナーノーツ、TVやラジオで書いたり話すことができなかったこと、思い出として自分の心に封印していたことがたくさんあります。

でも長い年月が経ち、せっかくの貴重なエピソードを封印しておくよりも、今の音楽シーンを作り上げたバンドや音楽を、いろいろな形で語り継いでいくことが、自分にできることのひとつではないかと考えるようになりました。

みんなには新旧を問わずいろいろなバンドを聴いてほしいし、今好きなバンドにもっと愛着を持ってほしいと思っています。自分しか知らない裏話やエピソードをお話しすることで、些細でもそのきっかけになればいいなと思い、このトークショウを開催することにしました。

ここ最近アンケートを取っていたのは、みんながどんな話を聞きたいのかを知り、参考にするためです。今お話しすることや時系列、事実関係をまとめているところです。当日は自分と司会の澤田修氏のトークのほか、ご来場のみなさんからの質疑応答も受け付けます。

その場のノリで本当にすごい話が飛び出す可能性もあるので(笑)、配信等は予定していません。興味がある方は2/18に池袋BlackHoleまで、ぜひ遊びに来てください。予約/取り置き方法は画像の通りです。よろしくお願いします!

【幻】モーニン・ブルーズ 2017/02/11

mb170211

 

前TM : ヲーキン・ブルーズ(夜に近いアサー仕様)P.B.B.B.

 

N  おはようございます。アサー、ワツシイサヲです。今朝はまず訃報です。日野さんが

「幻」のまぼろしに投稿してくれています。番組でも再三採り上げていた歌

手の青山ミチ、彼女が1月に亡くなっていた、との報道が8日にありました。

芸の世界から退いてもう長い時間が経ちますが、簡潔ながらも、このように

伝えられる事に存在感の大きさを改めて感じました。ちょうど身辺で彼女に

関する話題がありまして、また聞きたいな、と思っていた矢先でした。

正直なところ、わたしはずっと熱心なファンだったとは言えません。名前を知

ってはいたものの、つい最近に映画「悪名」で唄う場面で衝撃を受け、慌て

て聞き出したニワカ者です。再発された録音から透けて見えた周囲の状況などが、

余計に心を掻き立てて、思いを馳せました。

どんな人だったかは全く知りません。しかしわたしたちの歴史も含めて、

惜別の心境です。今度こそ安らかに眠って下さい。心からお悔やみ申し上げ

ます。リクエストも頂いていますので、彼女の唄の魅力は改めてまとめてお伝え致

します。慌てて聴き返す時間を下さい。

さあミゾレまじりの寒い日が続いても、春はすぐそこ、元気に行きましょう。

夜に近いアーサー・コンリーで「ファンキー・ストリート」。

 

M01.Funky Street(2’25”)Arthur Conley

-A.Conley, E.Simms- ワーナー  WPCR-27574

 

N  アーサー・コンリーで「ファンキー・ストリート」でした。年明けのある時、彼の事が話題にな

りまして、「ファンキー・ストリ—ト」を聞きたかったのですが、手許にない事に気付き

ました。ワーナーからの1000円再発と、ケントの編集盤で揃っていると思っていた

のですが、3枚目のアルバム『ソウル・ダイレクション』だけが抜けていました。それを今

週某所にて発見。吹き込み中に泣き出してしまった有名な「オーティス、スリープ・

オン」も入ったこのアルバムからは、この「ファンキー・ストリート」がヒットしました。

まずはショット・ガン

次はイカレたブーガルー

三ツ目スウィング・シンガリンで

最後がソウルなフォー・コーナー

発売当時に流行っていたダンス・フォームを詠み込んだノヴェルティソング、アーサーはこう

いうのが得意でした。本人は本格的な唄い手でありたかったと想像しますが、

高くて細い声、抜群のリズム感、そしてどんなナムバーにも真面目に取り組む姿勢

は、ともすればヤッツケ仕事になりがちなこの種の作品を上質に仕上げています。

アーサーはこれだね。

彼がオ—ティス・レディングに見出されたのは有名な話ですが、既にオ—ティスが主のよ

うな存在となっていたスタックス・レコ—ドで彼の録音をしなかったのも興味深いと

ころ。今の「ファンキー・ストリート」もチップス・モ—マンのアメリカン・スチューディオで録られてい

ます。制作はトム・ダウドでした。

さて先号、次号の音楽誌「エリス」で、わたしはシュガー・ヒルの5枚組ボックス・セッ

トについて書きました。同時代的にこのレイベルとベッタリ付き合った男の想いは溢

れて文字数を越え、予定した段階まで辿り着けなかったのであります。この

次にもういっぺん採り上げようかな・・・。

久し振りに体感したシュガ—・ヒル・ビ—トは相変わらず素晴らしかったですよ。

上り調子にあったラップ音楽をCDで5枚続けて聞く作業はとても体力を必要

としまして、かなりヘロヘロになりました。それでも、このイキの良さは老いた身

体にも強烈に快い刺激でした。

基本的なリズムはその前のディスコ時代から受け継いだキック・ドラム4ツ打ちのビ—ト

主体ですが、それとは異なるテムポー、ノリ、アクセントのリズムトラックがいくつかありま

す。その中で、80年代を支えたブラック・リズムの作品が印象に残りました。

まず聞いて下さい。トレリャラス・スリーの「ウィップ・イト」、フィリップ・ウエインが特別出演

です。

 

M02.Whip It(7’44”)Treacherous Three feat. Philippe Wayne

-R.Andrews, N.Chancler- Rhino R2 75841

 

N  裏切り三人衆の「ウィップ・イト」、若干アポ—ペン的なノリですね。1小節単位の短

いフレイズ応酬が似ているのかな。といってもあの気持ち悪いマガイモノを、わたし

は通して聞いた事がないのであります。

トレリャラス・スリーは、シュガ—・ヒル以前から活動を始めていたラップ界の古参格。こ

の吹き込み時にはクール・モー・ディー、スペシャルK、L.A.サンシャインがメムバーでしたが、

結成時期にはスプーニーGもメムバーのひとりだったそうです。お聞きの通り明らか

に「オ—ルド・スクール」で、わたしは明るいファンキーさがとても好きです。途中で三

人の裏切り者が一人づつ「ウィップ」を競う場面がとても好きです。スティルイチミヤ

の「だっちもねえ」に関連する楽しさがありますね。途中で乱入に近い形で

加わって来るフィリップ・ウエインが素晴らしい。ビロードのような声でトーシロとの違い

を目せつけてくれます。彼のアルバムもシュガー・ヒルから出ていましたね。金色の

ジャケットを憶えているな。演奏もシュガ—・ヒルのオリヂナル。みんな張り切ってます。

特にリズム・ギターがノリノリです。

これが1982年の発表。ロック的な8ビートのテムポーを早くして、16音符のアクセント

を加味したビートは明らかに新しいものでした。その祖は、ひょっとしたら、

彼のこれかも知れません。

 

M03.Super Freek(3’21”)Rick James

-R.James-  Motown 3746363582

 

N  リック・ジェイムズの「スーパー・フリーク」は81年の発表ですから、「ウィップ・イト」は

当然これを参考にしているでしょう。リックは出世作「ストリート・ソングズ」もこの

ビートで攻めてました。

一方プリンスは始めから音楽全体がタテ系のノリでした。彼は、そこまでの観念的

な黒人像を否定するように、ロックの影響を全身で強く受け、それを完璧に表現

した男です。実際には未だ歴然として残っていますが、サウンドに於ける人種の

差がなくなったような現在の状況には、リックとプリンスの80年代前半の動きが影

響しています。この辺りが黒人音楽の時代のひとつの変わり目だった、と言

えなくもない。スライとファミリー・ストーンが60年代後期に着火したブラック・ロック・ビート

は、燃え上がるのに10年かかった、と云う訳です。しかし、リックとプリンスの前

に「ブラック・ロック」を標榜していたグループが存在します。それは、メムフィスのバー・

ケイズです。彼らもこの新ビートを巧みに体得して傑作を造り上げましたが、彼

らが提示した新時代への試みも、具体化するまではやはり10以上かかって

います。

67年の飛行機事故でオーティス・レディングと共に殆どのメムバーを失った事は、この

グループが生まれ変わる切っ掛けともなりました。それ以前のヒット曲「ソウル・フィン

ガー」は、ちょうどジャムプ・ブルーズの延長にあるのような、前の時代の名残り

を漂わせた楽しいインストゥルメンタルのダンス曲でしたが、新体制バーケイズはもっと鋭く

輪郭の立った音楽を目指しました。そこにはロックの影響を堂々と肯定する姿勢

がはっきりと打ち出されていて、71年には表題も『ブラック・ロック』というアルバ

ムを発表しています。

カッコも斬新でね。73年のワッツタックス出演時には真っ白な幅広パンタロン・ジャムプスー

ツで登場。髪型も真っ白なアフロヘア、リード・ヴォ—カルはストレイトのオカッパ頭を金色に染

めて肩まで伸ばすという過激さでした。80年代半ばの来日時に「今のプリンス

よりあの頃のアンタたちの方が先を行ってたよ」と話したら、なんとも嬉しそう

な顔をしたのが、わたしは忘れられません。

そのバーケイズ、なぜかレコ—ド店頭で作品を目にする事が殆どなく、何故なん

だろうと疑問を感じていましたが、マ—キュリ—・レコ—ドに移籍後のベスト盤が手に入

ったので、彼らのブラック・ロック・ダンス音楽を聞いて貰いましょう。

リック・ジェイムズ、トレチャラス・スリ—の作品も流行った後で、自身が開拓した新しい

ビ—トを余裕と共に総括しています。

84年にR&Bチャ—トで2位になりました。「フリークショウ・オン・ザ・ダンス・フロア」。

 

M04.Freekshow On The Dance Floor(6’35”)Bar-kays

-J.Alexander, C.Allen, M.Beard, M.Bynum, L.Dodson. H.Henderson,L.Smith, W.Stewart. F.Tompson.A.Jones-  フォノグラム PHCR-1210

 

N  このスピ—ド感、素晴らしいですね。バーケイズの傑作「フリークショウ・オン・ザ・ダン

ス・フロア」でした。さて今朝ご紹介して来たビ—トと似た物を他にも思い出しま

した。80年の衝撃的ヒット曲です。

レイクサイドで「ファンタスティック・ヴォヤーヂ」。

 

M05.Fantastic Voyoge(4’00”)Lakeside

-Lewis, Storks, Alexander, Beaves, Craig, McCoim, Shelby, Wood, Shockly-

Union Square Production PPDCD 201

 

M06.Kung Fu Fighting(3’15”)Carl Douglas

-C.Douglas, Biddu-  Sequel Records NEM CD 627

 

N  レイクサイドの決定的な「ファンタスティック・ヴォヤーヂ」に絡んで来たのは、「クンフー・ファイ

ティング」、カール・ダグラスでした。「吼えろドラゴン」というイカサマの頂点のような邦

題でしたね。1974年のヒット曲です。皆さんも記憶にあるでしょう。ブルース・リー

のドラゴン連作で「空手道〜クンフ—〜功夫」がブ—ムになった頃の便乗ディスコ・ヒット

です。バンザイというデッチ上げグル—プの「チャイニーズ・クンフー」というのも流行りま

したね。偶然手に入れた『ダメだよ、それ70年代じゃん』というコムピ盤の冒

頭曲でした。おそらく30年以上聞いていなかった筈です。なかなかよく出来

ているな、というのが正直な感想。「ウッ、ハァー、ウッ、ハァー・・・」。

さてその中に入っていたもうひとつのディスコ・ヒット曲、こちらはご存知でし

ょうか。「7-6-5-4-3-2-1(ブロウ・ヨ・ウイッスル)」という曲ですが、わたしの頼れな

い記憶では「ディスコでグーッ」とかいうこれまたC調な邦題が付いていたような

気もします。名義はギャリー・トムズ・エムパイアというグループだったのですが、この

アルバム『ダメだよ、それ70年代じゃん』には「リムショッツ」というクレジットになって

いました。ひょっとして、異なった原盤かも。色々複雑な事情が横たわって

いるらしく、まだ実態解明は途中ですが、リムショッツは、シルヴィア・ロビンスンが女将

だったR&Bレイベル「スタング」のハウス・バンドでした。あのモーメンツのバック演奏もし

ていたと言うのですよ、ハチ・オーヴァさん。キワモノ・ヒット曲「ピロー・トーク」のシルヴィア

はシュガ—・ヒル・レコ—ドの総師。80年代の新しい黒人リズムを聞いて貰った今朝の

「幻」ビート・セミナーはシルヴィア・ロビンスンの縁で、意外な美しい終り方と相成りま

した。

では「7-6-5-4-3-2-1(ブロウ・ヨ・ウイッスル)〜ディスコでグーッ」、リムショッツです。

 

M07.7-6-5-4-3-2-1(Blow Your Whistle)(3’32”)Rimshots

-A.Cook, R.Greenaway-  Sequel Records NEM CD 627

 

M08.The Fool On The Hill(4’02”)Hot Club Of San Francisco

-J.Lennon, P.McCartney-  BSMF 5043

 

N  C調でキワモノ感たっぷりな「7-6-5-4-3-2-1(ブロウ・ヨ・ウイッスル)」から謙虚で清

楚なアクースティク・アンサムブルへ切り替わりました。「幻」モーニン・ブルーズ2月11日の

アサーです。

これはホット・クラブ・オヴ・サンフランシスコというジプシー・スウィング・バンドの新しいアル

バム『ジョン、ポール、ジョージ、アンド・ジャンゴ』からの1曲、ご存知「ザ・フール・

オン・ザ・ヒル」でした。アレンジが凝っていて、「オバディ・オバダ」、「アンド・アイ・ラー

ヴ・ハー」、「シー・ラヴス・ユー」のモチ—フも混じっていました。タイトルからも分る通り、

ジョン、ポール、ジョージが書いたビートルズの曲をジプシー・ジャズの鬼才ジャンゴ・ライン

ハルトが演奏したらどうなるか、という主題で作られたアルバムです。演奏、アンサムブ

ルはお聞きの通り高い完成度で、何気なく流していれば趣味の良さを評価され

る事、請け合いでしょう。

ではホット・クラブ・オヴ・サンフランシスコでもう1曲どうぞ。こちらもアレンヂが素敵で

す。仏語ヴォ—カル入りのジョージ・ハリスンの「恋をするなら」、ホンノオのようにモエヨウゼ。

 

M09.If You Needed Someone(4’18”)Hot Club Of San Francisco

-G.Harrison-  BSMF 5043

 

M10.Gimmie Some Of That Gumbo(3’59”)John Mayall

-unknown-  BSMF 2544

 

N  突然のヌー・オーリンズ・ブルーズは、「ガムボー願望〜ギミ・サム・オブ・ザーット・ガムボ

ー」、なんとジョン・メイオールの最新盤からです。83歳になる御大、今回は元気一杯

でストレイト・ブルーズ・アルバムを発表しました。これが頗る快調な出来。ちょっと

焦点のボケていた前作より、そして話題のローリング・ストーンズのブルーズ・アルバムよ

り相当に好印象です。

元気はあるけど気負いがなく、伸び伸びと音楽に取り組んでいる姿が見え

ます。羨ましいくらいにブルーズを楽しんでます。いいなあ。

ではジョー・ヲルシュがスライド・ギターで参加した「カーズ・オン・ザ・テイボー」。

 

M11.Cards On The Table(4’19”)John Mayall

-unknown-  BSMF 2544

 

N  如何でしょう、ジョン・メイオールの新作『トーク・アバウト・ザット』から「カーズ・オン・

ザ・テイボー」、ジョー・ヲルシュのスライド・ギター演奏付でお送りしました。今年83歳

と言いますから、ブルーズ・ブレイカーズ結成以来55年となります。わたしが十代

半ばでブルーズ音楽に興味を持った時、国内で出ていた「ブルーズ」という名を

持つレコードはジョン・メイオールくらいしかなかったですね。しかもクリーム〜エリック・クラプ

トン関連で出されていた事もあって、ビミョ—にブルーズ的ではなかったですし、ジ

ョン自身も米黒人のブルーズ模倣から脱出しかけていた時期だったので、どれも

ピンと来なかったです。おそらく他の人たちも同じだったのではないでしょう

か。

 

それを考えると、今回は気持ちの良いブルーズ・アルバムです。まず唄がいいで

すね。無理にブルーズ調にしようとしない自然さが生きています。ピアノも自分

で弾いているのでしょう。これまでになかったほど自由で気ままなフレイジング

です。そこもまた聞き所のひとつ。

もう1曲どうぞ。「ドント・ディナイ・ミー」。

 

M12.Don’t Deny Me(4’31”)John Mayall

-unknown-  BSMF 2544

 

M13.Running Shoes(4’54”)Big Daddy Wilson

-unknown-  BSMF 2546

 

N  精緻に弾かれたアクースティク・ギターで禁欲的に唄ったのはビッグ・ダディ・ウイルスン。

ドイツで活動を続ける黒人歌手です。面白い事に彼は、兵役でドイツに駐留して

いた時ブルーズに出逢い、除隊後ドイツに留まって音楽を始めた、といういきさ

つです。以前お送りしたイナ・フォルスマン、タシャ・テイラー、レイラ・ゾウのライヴでもお分か

りのように、彼の地ではブルーズが根強い人気音楽として愛好されていますか

ら、現象として不思議ではないのですが、なんかちょっと逆のような感じも

します。きっとまだ若いのでしょう。マイナー・キイやレゲ調の楽曲が目立つのも、

「若さゆえ」でしょうか。

広い意味でブルーズが土台にはなっていますが、先のジョン・メイオールのようなスト

レイトなブルーズは少なく、もっと大きな世界で音楽を捉えているようです。

では、ゴスペル調の1曲を聞いてみましょう。

「ヒール・メイク・アウェイ」。

 

M14.He’ll Make A Way(3’58”)Big Daddy Wilson

-unknown-  BSMF 2546

 

M15.I Don’t Try To Wake Up(15’30”)75 Dollar Bill

-C.Chen, R.Brown-  Thin Wrist Recordings TW-J

 

後TM:ボーン・イン・シカゴ(アサー仕様)P.B.B.B.

 

N  ビッグ・ダディ・ウイルスンの「ヒール・メイク・アウェイ」に続けましたのは、75ダラー・ビ

ル、最後の1曲、「早起きなんかしたくないよ」でした。トラムペット、バリトン・サクス

フォーンも参加して、不気味感を盛り上げてます。共にかなり気紛れな演奏のよ

うですが、全体進行とその調和に乱れはありません。

これで今回のアルバム全4曲を聞いて貰った事になります。どうかな、75ドルを

払う価値はあるかな。先にアナログを購入された泉の助そうだらさんのご希望だ

ったアンカットの記事は、雑誌面のスキャン・デイタを一緒に掲載しておきます。修、頼

んだぞ。

日本音楽著作権協会の「音楽教室での音楽著作物使用に料金を課し、取り

立てに入る」という方針が反応を呼んでいますね。こういう時に「それは無

謀だ、やり過ぎだ」という意見はいかにも自由で庶民の味方のように思われ

ますが、わたしはそうは考えません。音楽著作物およびその権利については、

わたしもひとつの考え方がありますが、話し始めると長大な物になりますの

で、ここでは控えて、この問題に関してだけ言いますと、オンガクキョーイクのイッカン

だなんて名目で営利目的で行なっている業務活動で使う素材代金は払って当

たり前です。寿司屋が仕入れに魚屋からネタを買うのと同じです。自分のとこ

ろで大量の楽曲を管理して稼いでいるヤマハが、よくこんな不払いを続けていら

れるなあ、と呆れます。他の団体だって授業料を徴収して運営し、同時に楽

器などの販売に繋げている訳ですから、盗人タケダケしいにも程があるって

なもんです。月謝袋の内訳には「音楽著作権使用料」なんて項目あるんじゃ

ないのかな。

「音楽への入り口が閉ざされる」だってさ。よく言うよ。門戸を広く公開し

たいなら、講師代も設備使用料も楽器代もゼ—ンブタダにしたら如何ですか。つ

まり無料の音楽教室です。どこも絶対やるワケないね。

作曲家が「そういうところからお金を貰おうとは思わない」、などといか

にも欲のないような談話の発信、そしてそれを美談として持て囃すマスコミ。

共に著作物、著作権、そして日本音楽著作権協会に作品管理を委託している

事実をお分かりでないようですね。作品を預ける時に契約書を交わしている

でしょ。その内容も理解してるんでしょ。自分の気分でやりたいんなら、自

身で管理すれば良いのですよ。

萩原健太もウェブ上でハンターイの意見を表明していました。基本的に音楽愛好家

の感情論とは別に、正しい分配が為されているかどうか、という領域にまで

踏み込んでいた点は評価しておきましょう。

現状で多大なる問題だらけの音楽著作権管理、本件に関するわたしの意見

は、以上の通りです。

え、「幻」の「特別付録」はどうなんだって。これは首都圏で9人の特定

出来る恋人や友達に聞いて欲しくて、個人的に送っているのです。毎週あな

ただけに、です。

さてその特別付録は、以下の隠し場所です。どうぞお楽しみ下さい。

http://firestorage.jp/download/41cd8e6a6af1960dc763f0e0aa2abbcf364d566d

ダウンロードパスワードはd1nv4mpu

今朝もちょうど時間となりました。

こちらは、http://osamusawada.com/category/mornin-blues-by-isaowashizu/

「幻」モーニン・ブルーズ、鷲巣功でした。来週もあなただけに。