カテゴリー : 2017年 7月

Real Rocks 【7/08 O.A.】Playlist

Real Rocks【7/08 O.A.】Playlist

7月08日の番組は、

いよいよ今月開催!Fuji Rock Festivalを紹介

毎年、この時期になるとそわそわします!

そう!フジロックの季節なのです!ということで、出演アーティストの楽曲をがっつりとお届けしました!

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M01: Always Where I Need to Be  /  The Kooks

M02: Is It Me  /  The Kooks

M03: Fire Escape  /  Andrew McMahon

<コーナー: RockAroundTheWorld >

M04: Ascension (feat. Vince Staples)  /  Gorillaz

M05: Turnin’ My Back  /  The Strypes

M06: Tuttifrutti  /  Phoenix

M07: Open Your Eyes  /  Mr. Big

M08: Taipei Person / Allah Tea  /  Stone Sour

M09: Paranoid Android  /  Radiohead

<コーナー: RockAroundTheWorld>終わり

M10: Drops Of Jupiter  /  Train

<コーナー: RockSteadyGo>

M11: Give It Away (Live)  /  Red Hot Chili Peppers

M12: Hyperballad (Live)  /  Bjork

M13: Are You Gonna Be My Girl  /  JET

M14: Black Magic (radio edit)  /  The Amazons

M15: Open (Live)  /  Rhye

M16: On Hold  /  The XX

M17: King And Cross  /  Asgeir

M18: Stardust  /  Asgeir

M19: The Leaves Were Falling  /  The Avalanches

M20: Because I’m Me  /  The Avalanches

M21: Daft Punk is playing at my house  /  LCD Soundsystem

M22: 7 Years (Live)  /  Lukas Graham

M23: Kathleen (Live)  /  Catfish And The Bottlemen

M24: Feel Good Hit Of The Summer  /  Queens Of The Stone Age

M25: My God Is The Sun  /  Queens Of The Stone Age

M26: Tension Head  /  Queens Of The Stone Age

<コーナー: RockSteadyGo >終わり

おしまい!

 


今月のリアルロックス・セレクションは、現代のピアノマン。
元サムシング・コーポレート、元ジャックス・マネキンのフロントマン。現在はソロ活動中のアンドリュー。
ニューヨークで制作、レコーディングを行っています。白血病だと診断された場所が、生きる喜びを祝う場所に変わるきっかけになった作品。


アンドリューの新たな代表曲”Fire Escape”収録!



PanasonicのCMにも使用されています。素晴らしい!


アンドリュー大好き!
7月15日の番組ではアンドリューがナビゲーターに就任!要聴取!

 

【幻】モーニン・ブルーズ 2017/07/08

mb170708

 

前TM : ヲーキン・ブルーズ(夜に近いアサー仕様)P.B.B.B.

 

N  おはようございます。アサー、ワツシイサヲです。

先週参列した法事で、坊さんが言いました。「娑婆はそもそも不安定な場所

である。ゆえにそれが理由でウヲーサヲーする必要はない。その中で落ち着く事だ」

御意。

さてまずは真摯に反省し訂正いたします。先週「サムウェア」の際に紹介した

「ウエストサイド物語」は、イタリア移民のお話ではございませんでした。お詫びして訂

正させて頂きます。どこからの移民かと言いますと・・・。

 

M01.Amecica(4’35”)Original Broadway Cast

-S.Sondheim, L.Bernstein- Columbia CK 32603

 

N  冒頭から言葉が「プエリトルコ」でしたね。「ウエストサイド物語」から「アメリカ」です。

コーセージョオ−ち冷えさんのご指摘通り、このお話はイタリア移民ではなく、プエリトルコ

移民たちのシャーク団とポ—ランド移民のジェット団のお話でした。舞台となるマンハタンの

最南端から、リルリラリー、マフィア、シシリー、イタリアと繋がっていましたです。大変失礼

いたしました。まさか放送劇の演技経験があるとはね。マリア役かあ。ヒロインじゃ

ないの。あれは不良少年団の抗争物語でしょ。結末もハピエンドじゃないと思っ

たけど、中学校健全教育のどういう部分に食い込めたのでしょうか。興味あ

ります。

実はこのミュ—ジカルもわたしは観ていません。映画でも知らない。「ア・ハード・

デイズ・ナイト」の時に流れた予告編を観ただけです。当時もう何回かロ—ドショウに

掛かっていた有名な作品として知られていまして、ドサ回し公開の予告だった

んじゃないかな。この映画館自体が三番館だったしね。間接的に聞いた話の

筋は概ね分っていますが、どこかで記憶がすれ違って、今回言われるまで何

の疑いもなくイタリアだと思い込んでいました。マンハタンの南の方は黒人かイタリア人し

かいない、という誤った潜在意識です。そうだ、スパニッシュだって大勢いる。今

の「アメリカ」もプエリトルコらしく、クラーベのリズムで始まっていました。

ではアメリカはヌー・ヨーク、マンハタンの下町、移民たちの間で舞台に繰り拡げられる

青春の情熱と苦悩、「ウエストサイド物語」から次は「トゥナイト」。

 

M02.Tonight(3’53”)Original Broadway Cast

-S.Sondheim, L.Bernstein- Columbia CK 32603

 

N  「トゥナイト」、名曲です。このミュ—ジカルはレナード・バ—ンスタインが音楽を担当していま

して、各曲がガーシュウィン並に素晴らしい出来です。格安中古盤で手に入れたこ

のオリジナル・ブロードウェイ・キャスト盤の仕上がりが、筆舌に尽くし難い程に優れてい

ます。きっと演奏者、役者たちを一同に集めて、本番と同じように弾き唄っ

たたのでしょう。記載はありませんが、バーンスタインが実際に棒を振っていると

思われます。音がね、また良くて。もちろん生楽器生演奏です。

今聞いているオリジナル・ブロードウェイ・キャスト盤は1957年の録音のようです。59

年前の録音ですから、今のような過剰な電気効果もなく、とても奥の深いダイ

ナミクスで全編が奏でられます。ステレオ感も充分。モノーラルもあったようですね。静か

な夜に正しく調整されたオーディオ装置で聴くと、その良さが体感出来るでしょ

う。

ロック以降の人間はミュージカルやその映画をケーベツする傾向にありまして、わたし

もそのひとりでしたが、仕事に入った頃に改めて聴く機会があって、優れて

いるモノは美しいという当たり前のジョ—シキを、遅ればせながら悟りました。

先ほどお話しした予告編で聞いた音楽では「アメリカ」、「トゥナイト」、そしてもう1

曲を憶えています。

「クール」。

 

M03.Cool(4’01”)Original Broadway Cast

-S.Sondheim, L.Bernstein- Columbia CK 32603

 

M04.ヌ・トゥ・セ・ヨン(4’46”)ボカンテ

-M.Tirolein, M.League,M.Tiroliein, –  Pヴァイン PCD-25227

 

N  1962年から2017年にひとっ飛び。女性歌手マリカ・ティロリエンのヴォーカルをフィーチュア

したボカンテという新世代グループです。テキサスで活動していたスナーキー・パピ−という

音楽家集団を中心に固定メムバではないような形で存在するようです。今回の

アルバム『ストレインヂ・サークー』には小川慶太という打楽器奏者も参加していました。

これは何語でしょうね。詞を作ったマリカ・ティロリエンはグアドループというプエルトルコ

からも遠くないカリブの島の出身で、現在はカナダのモントリオールで活動しています。

アルバムは、音声デイタの国境を越えたやり取りを重ねた、つまりかなり複雑な過

程を経て作られたようですが、考えてみれば今ではそんな事フツーでした。

もう1曲聞いて下さい。ボカンテの最新作『ストレインヂ・サークー』から、

「ズイ・ウーヴェ・ズィ・フェーメ」。

 

M05.Zye Ouve, Zye Feme(4’12”)ボカンテ

-M.League,M.Tiroliein, –  Pヴァイン PCD-25227

 

M06.What Are You Wearing ? (3’37”)ボトル・トゥリー  

-A.M.Prison, B.Lamar Gay –  Pヴァイン PCD-24642

 

N  かなり現代的な響きの多国籍民族音楽集団ボカンテの「ズイ・ウーヴェ・ズィ・フェー

メ」に続いては、こちらも実態の分り難いトリオ、ボトル・トゥリーの新作から「ワター・

ユ—・ウェアリング」という1曲です。コルネット奏者、ドラマー、唄い手の三人に機械の重

装備で作られた音楽、とでも言ったらいいのかな。アヴァンギャルド・ジャズ・トリオ

と形容されていますけれど、ウーン、今はこれがジャズかあ。メムバ全員がかなり

のインテリでして、中心になっているコルネット奏者のA.M.フリンは博物館の学術研究員

でもありました。昨今ではかつての大雑把で無神経なバンド野郎ではなく、こ

ういう経歴の知的で繊細な神経を持った人たちが 音楽に参加して来る傾向

は珍しくないので、驚くには値しませんが、こういう人たちの作る音楽は、

今ひとつ実像が摑みにくい特徴があります。

このボトル・トゥリーのアルバムを通して聴くと、高度に計算された破綻のない響き

には脱帽ですが、どういう顔してんのかな、どんなカッコで演奏してるのかな、

という部分は重箱の中で、想像出来ません。割と昔の音色のギターが幅を効か

せている点は意外でもありました。オリヂナルはカセット・テイプと配信で公開された

そうです。

ではドラムス、パカッションだけの、リズムコラージュです。これも顔、表情を隠した演

奏と言えるでしょう。見えそうで見えないですね、演奏者の姿が。

「エンドレス・エンド」。

 

M07.Endless End(3’41”)ボトル・トゥリー  

-B.Lamar Gay-  Pヴァイン PCD-24642

 

M08.Green River(2’54”)シャ—マン・ホームズ・プロジェクト

-J.Fogerty-  BSMF 2562

 

N  また昔に逆戻り、ではありません。最新盤から「グリーン・リヴァ」、シャ—マン・ホー

ムズ・プロジェクトというセッションでの録音です。かつてホ—ムズ・ブラザーズというゴスペ

ルの兄弟グループがありまして、活動歴50年と言いますから超ヴェテラン・グループ

として君臨していました。特別なヒット曲もなく、かなり地味な存在でしたから、

この国ではほとんど知られていなかった筈です。アメリカ本国でもおそらくはキリス

ト教関係の世界でしか活動していなかったでしょう。基本的に3人組でしたが、

二人が2015年に他界。残ったベイス奏者シャ—マンが、じっくりと腰を据えて始め

たのがこのプロジェクトです。今回のアルバムは今の「グリーン・リヴァ」の他にも、ザ・

バンドやアルバート・キングの持ち歌をカヴァしていて、まあすべて今のシャ—マン・ホームズ

流ゴスペルとなるのでしょう。ブルーズ、R&B、カントリー、これらは皆ゴスペル的解

釈が成立しますからね。こういうところが羨ましいんだな、汎北米音楽は。

今の「グリーン・リヴァ」、ドブロ・ギタ—のソロが秀逸でした。ロブ・アイクスという人の

ようです。

さて、カヴァ曲をもうひとつお届けしましょう。先週聞いて頂いたルシー・フォスタ

−の最新作からです。このアルバムとても気に入りました。理解ある演奏陣、制

作者とルシー本人が作ったフツ—の何気ない1枚でしょうが、落ち着いた雰囲気の

中に深い包容力が感じられます。

今朝はスティーヴィ・ワンダーのオリヂナル、というよりわたしはフォー・トップスだな、

「ラヴィグュー・イズ・スウィター・ザン・エヴァ」。

 

M09.Loving You Is Sweeter Than Ever(4’15”)ルシー・フォスター

-R.Foster- BSMF 2563

 

M10.愛なき世界で(2’50”)オーティス・クレイ

-E.Williams-  ビクター VDP-1111

 

N  はい、ルシー・フォスターの「ラヴィグュー・イズ・スウィター・ザン・エヴァ」に続いてお届け

したのは1972年型オーティス・クレイの「愛なき世界で」でした。詞曲、唄、演奏と

南部R&Bのひとつのお手本ですね。それぞれの音色が見事な南部色。そしそ

れらが響きあって醸し出す雰囲気が、更に濃い南部色。今のは録音商品がLP

からCDに移行し始めた頃、1986年発売の盤で、決していい音で仕上げられ

ているとは言い難いのですが、それでも迫力は確かに伝わって来ます。スタックス

と同じくこの頃のハイ・レコードからは魔法が漂っていました。

オーティス・クレイをもう1曲。1977年発表の『アイ・キャント・テイク・イト』から、これ

もいいですね、「ホーム・イズ・ウェア・ザ・ハート・イズ」。

 

M11.ホーム・イズ・ホエア・ザ・ハート・イズ(2’51”)オーティス・クレイ

-B.Crutcher-  ビクター VDP-1111

 

N  オーティスの唄には、とても深い真心がこもっています。そんな歌への姿勢が如

実に現れていた「ホーム・イズ・ウェア・ザ・ハート・イズ」でした。同名の楽曲はキング・

ソロモン・バークにもありますね。「家庭とは暖かな心の住む処」、ゴスペルの大き

なテ—マのひとつでしょう。これがね、ギル・スコットーヘロンの手に掛かると「ホーム・イズ・

ウェア・ザ・ヘイト・イズ」となります。「家庭とは憎しみを生み出す処」・・・、

これもよーく分ります。近親感の憎悪はまた特別。流石ギル・スコットーヘロンさま。

さて先週お届けした映画「約束の地、メムフィス〜テイク・ミー・トゥ・ザ・リヴァ」の

サウンドトラックは如何でしたでしょうか。マロンさんからこんなお便りを戴きました。

 

「愛なき世界で」 オーティス・クレイ featuring リル・ピーナッツ は、先週、宮治さん

の名盤アワーでもかかって、いい演奏だなと思って聞いていました。映画「約

束の地」は大都市だけでなく、地方都市でもやってほしいです。

 

ありがとうございます。「宮治さん」というのは淳一ですね。あの番組は、

こんなのも採り上げるのか。別に文句ではありません。結構なことですよ。

「地方都市でも」という行りに、グッと来ますね。そうです、今では音楽関

係の情報が大都市の一部に集中し過ぎていて、それ以外の場所に居る人間に

は「ネットがあるじゃん」で済まされています。たぶんこの傾向は今後もっと進

行するんじゃないかなあ。と言いますか、この国から地方はなくなる、少な

くとも地方から芸術、芸能、娯楽、つまり文化的無駄は消滅するように思わ

れます。

それを強固に押し進めているのが現政権です。地方創世大臣なんて職があ

りますが、利権取り引きのための大臣ポストでしかないですね。現職山本幸三

は「お友達に便宜供用」以外、ナーンもしてない。

例えばね、今回の大雨土砂災害で酷い目にあった九州の中央部は、もう元

に戻れないような気がします。これを機会に国は見せかけの支援をして放置。

高齢者の多い過疎集落が滅びて行くのを待つのです。その方が国にとっては

都合がいい。福島が、今そうでしょう。麻生太郎も「数多くの安否の不明者

がいる。事態は極めて深刻な状況にある」なんて心にもない事をよく言うよ。

こういう時にこそ「ミゾーユーの被害だ」と言って欲しいね。一方、人々と対面

する自治体は大変です。

もはや大都市圏以外は、業種を問わず、単なる物資と動力の生産場所でし

かなく、そこの人間と文化についてなんて全く考えてないですから、この国

の政府、官僚は。

やはり映画は密閉された空間で、大きな画面で見たいし、いい音で聞きた

い。ところが回って来ない。DVDを家のテレビ画面で観てもねえ。わたしは市

川雷蔵の「沓掛時次郎」を家人の居ない時に観て毎回泣いています。これも

一度大きなスクリーンで観ているから蘇る感動なのです。

マロンさんがどういうところにお住まいか分りませんが、わたしも田舎育ちで

すから、あなたの悔しさはとてもよく分ります。しかし現状ではこの種の作

品で映画館が潤うほど地方の人たちを集める事は不可能です。結局は諦める

事になるのでしょうか。

でもね、マロンさん、求め続ける事をやめてはいけませんよ。自分の興味ある

対象から離れてもダメだ。きっと他にも同じような事を願ったり祈ったりして

いる人がどこかに居ます。「ウエストサイド物語」の「サムウェア」ですよ。もしそうい

った人たちに出逢えなかったとしても、少なくとも自分自身は成長出来るで

しょう。

DVDを持ち寄って、仲間で週末に集中上映したらどうだろう、こんな案が

思い浮かびました。映画の上映は音楽の実演に較べれば、遥かに手間がかか

りません。DVDを大きな画面とちゃんとした音響で楽しむ、これならすぐ

にでも出来る筈です。何か手掛かりを当たってみたら如何でしょうか。

さて今朝もこの盤『約束の地、メムフィス〜テイク・ミー・トゥ・ザ・リヴァ』から少し

聞いて行きましょう。

まずはこの決定的な一曲です。

 

M12.ノック・オン・ウッド(3’36”)ウイリアム・ベル with スタックス・ミュージック・アカデミー  

-E.Floyd, S.Cropper- Curioscope CSAZ-0001

 

N  なかなか個性的なアレンヂの「ノック・オン・ウッド」でした。ただし、あの黄金のリ

フが出て来ちゃうとね、どうやってもこの曲になってしまいます。当たり前で

すが。

唄っていたのはウイリアム・ベル。ソングライタ—としてスタックスで仕事をしていました。

オーティス・レディングがデビュ−LPで採り上げた「恋を大切に」が有名ですが、ビリー・

ヴェラの「プライヴェイト・ナムバ」も彼の作品です。自ら唄い出したのはその後の成

り行きのようですが、78歳になる今も現役続行中。2、3年前には日本にも来

てましたね。決して派手な人ではありませんが、この映画ではそのウイリアム・ベ

ルの存在がとても上手に描かれている、そう感じました。

スタックス・ミュージック・アカデミーというのはメムフィスの青少年郷土音楽振興団体かなん

かで、地元の誇りスタックス・レコ—ドの無限資産を引き継ぐための音楽教育機関と

して、若い人間を養成しているようです。財団化されているのかな。

このセッションに参加したのはみな十代の音楽家。ドラマーは16歳の白人でした。

実体験のない子供たちに、こんなカッコ良く演られちゃってるぞ。日本のオッサンた

ち、しっかりしろよ。ウイリアム・ベルとの組み合わせも成功しています。次も同

じ顔触れでどうぞ。今度はウイリアム・ベル本人の作品です。

「アイ・フォ−ガット・トゥ・ビー・ユア・ラヴァ−」。

 

M13.アイ・フォ−ガット・トゥ・ビー・ユア・ラヴァ−(4’02”)  

ウイリアム・ベル with スタックス・ミュージック・アカデミー  featuring スヌープ・ドッグ

-W.Bell- Curioscope CSAZ-0001

 

N  「アイ・フォ−ガット・トゥ・ビー・ユア・ラヴァ−」、ウイリアム・ベルとスタックス・ミュージック・アカデ

ミー、ラッパーのスヌープ・ドッグも参加していました。

次はやはりメンフィスの音楽を語る上で書かせない人物のブッカー・T.ジョーンズ。そ

の存在については、もはや何の説明も要らないでしょうが、この映画が撮ら

れた2012、3年に弾いても、あの1962年のMGズの音が出るのが不思議で

なりません。ここでもその音が冴え亘ります。

「サポーズ・トゥ・ビ」。

 

M14.サポーズ・トゥ・ビ−(3’58”)   

ブッカー・T.ジョーンズ with ノース・ミシシッピ・オ—ルスタ—ズ featuring アル・カポネ

-B.T.Jones, A.Bailley,L.Dickinson-  Curioscope CSAZ-0001

 

N 「サポーズ・トゥ・ビ」ブッカー・T.ジョーンズとノース・ミシシッピ・オ—ルスタ—ズ、M.C.とラップ

はアル・カポネでした。女性バック・グラウンド・ヴォ—カルは、スーザン・マーシャルです。遠く

にメイヴィス・ステイプルズの声が聞こえるような気もします。映画の中では、かつ

てアル・グリーンの後ろで唄っていたサンドラ・ローズを中心にしたローズ・シスターズとい

う女性トリオが中二階みたいな場所から懸命のコーラス・ハ—モニ—を送る姿が、感動的

に何度も観られます。彼女たちはみな白人なんですね。随分前にル・グリーンか

誰かのヴィディオで知った時は驚きました。

さて今回のこの「約束の地、メムフィス〜テイク・ミー・トゥ・ザ・リヴァ」のテ—マは、

先週も言いましたように、メムフィスという土地から世界にソウル・ミュージックを発信し

たスタックス、ハイ両レイベルの伝説を、今の世代がなぞる、と云うところでしょう。

その今の世代のなぞり方は、先ほどのスタックス・ミュージック・アカデミーのように教材

としてかつての名曲を演奏する形もありましたが、その他の殆どではヒップホッ

プ系のラップ、M.C.やミックスが用いられています。クレイやボビ−・ブランドを誘い出

す時も「ラップと一緒にどうでしょう」と言われ、本人も「おう、今様だね」

と乗って来ます。

これは白人監督/プロデュ—サ—の好みでもあるのでしょうが、現代仕様にする

のにちったぁ他のこたぁ出来ねえのか、という気持ちにもなりました。この

世の春を謳歌するラッパ—たちが一様に手持ちの携帯電話の画面で言葉を追い

ながら吹き込む態度もハナに付いたなあ。ある年寄りの意見ですけどね。

シャクですが、『約束の地、メムフィス〜テイク・ミー・トゥ・ザ・リヴァ』から紹介する最

後の曲にもラップが絡んでます。これはわたしも許せる出来です。スタックス創業の

貢献者、ルファス・ト—マスの「恋の駆け引き」、ボビ−・ラッシュとフレイザー・ボーイです。

 

M15.プッシュ・アンド・プル(4’05”)ボビ−・ラッシュ featuring フレイザー・ボーイ  

-R.Thomas- Curioscope CSAZ-0001

 

M6.The Same Love That Made Me Laugh(3’51”)ロバート・クレイ&ハイ・リズム  

-B.Withers-  ウルトラ・ヴァイヴ JV 2017J

 

N   「約束の地、メムフィス〜テイク・ミー・トゥ・ザ・リヴァ」サウンドトラックから2週間に亘っ

てお送りしました。最後に本音が出たな。

その次にお届けしたのはこれまたずっと聞いてもらっている、ロバート・クレイ

&ハイ・リズムの「ザ・セイム・ラーヴ・ザット・メイド・ミー・ラーフ」、アルバムの冒頭曲です。

このセッションもこの映画とかなり近い環境で撮られていまして、主だった演奏者

は重なります。ホヂズ兄弟のギタリスト、メイボン・ティーニーは映画撮影後亡くなったの

で、クレイの作品には参加出来ませんでしたが、リ—ロイ、チャ—ルズの二人と、オルガン

以外の鍵盤などを担当していたアーチー・アーチャーは何度も画面に出て来ました。同

じようなブ—ツ履いてたなあ。

その気になれば、こんな風にラップもヒップホップ的要素もなく、しっかり21世

紀仕様に出来るじゃないの。今R&Bにはそこからの脱出口が必要ではないで

しょうか。これもわたしの本音です。

 

M17.The Promised Land(4’30”)James Taylor  

-C.Berry-  Warner Bros. 2794-2

 

N  ジェイムズ・テイラーで「約束の地」でした。1974年のLP『ヲーキング・マン』からで

す。もちろんチャック・ベリーの作品です。デイヴィド・スピノザの編曲がちょっと気

に入らないんだけど、偉大なるJ.T.です。許しましょう。ヴォ—カルはとても良

かったね。フェイド・アウトが長過ぎる。絞っちゃうぞ。

チャック・ベリー最後のアルバムで残った2曲、控え目にリクエストをいただきました。

八王子60オーバ−さん、有り難うございます。

まず行きましょう。「シー・スティル・ラーヴズ・ユー」。

 

M18.She Still Loves You(3’01”)Chuck Berry    

-C.Berry-  Decca 00602557561241

 

N  間奏ではチャックのギター・スタイルの殆ど全てが出て来たような、「シー・スティル・ラーヴ

ズ・ユー」でした。唄とも語りともつかないチャックの音声、この形も彼の得意と

するところで、ひとつの話、いきさつを説いて行く姿勢が打ち出されていま

す。「ゴウ・ジョニー、ゴウ」のような誰にでも分る簡単な繰り返しで大向こうの

人気を摑んだチャックは、物語師だったのですよ。講談師や浪曲師と極めて類似

しています。先日NHKの朝番組で長い時間が彼の業績再確認に費やされて

いましたが、この側面には言及出来ていませんでしたね。健太に言いつけち

ゃうぞ。

さて最後のチャック・ベリーです。この曲の終り方がなんとも唐突で淋しいので

すが、何度も聴けば、必然性に満ちている事が分ります。とてもチャックらしいク

—ルさですね。兎にも角にも、チャールズ・エドワード・ベリーの録音作品はこれで終わ

ってしまいました。でもね、これから先、何時だって何だって聞けるんです。

だから生きているのと何も変わらない。これからも何度もチャック・ベリ—、聞い

て行きましょう。

では最後のアルバムから最終曲。先ほどのプロミスト・ランドと似て、人生、世の中

を大きな観点で捉えながらもマジにエラソーに語らない、いかにも彼らしい作品に

なっています。

「アイズ・オヴ・マン」、チャールズ・エドワード・ベリーは永遠です。

 

M19.Eyes Of Man(2’24”)Chuck Berry  

-C.Berry-  Decca 00602557561241

 

N  「アイズ・オヴ・マン」、チャック・ベリーでした。また聞きましょうね、チャック・ベリー。

先週のダボーオ−・セヴン集、わたしにはとても面白かった。自画自賛です。た

だし年代順に通して聞いて行くと、ここにも取り返しのつかない時の流れを

感じて、すこし感傷的にならざるを得ませんが、今朝も聞いてもらいましょ

う。「ダイアモンドは永遠に」が初めて買ったシングル盤というお話、ありがとうご

ざいます、ヴェンテンさま。

今朝は同じシャーリー・バッシーですが、こちらです。

ご存知、決定的、伝説の、永遠不滅「ゴールドフィンガー」。

 

M20.ゴールド・フィンガー(2’50”)シャーリー・バッシー              

-L.Bricusse, A.Newley, J.Barry-  東芝 TOCP-8093/4

 

M21.ジェームス・ボンドのテーマ(1’59”)ジョン・バリー・オーケストラ       

-M.Norman-  東芝 TOCP-8093/4

 

M22.007は二度死ぬ(ラジオ・スポット)(1’00”)

東芝 TOCP-8093/4

 

後TM:ボーン・イン・シカゴ(アサー仕様)P.B.B.B.

 

N  凄い歪みだらけの「ゴールドフィンガー」、マスターはこれしかないのでしょうか。こ

の名曲にしてはちょっと保存がお粗末だなあ。ひょっとして原盤自体が歪ん

でるのか。録音技術担当、出て来い。その後はジョン・バリ—・オ—ケストラ名義で「ジ

ェームス・ボンドのテーマ」、そして最後に「007は二度死ぬ」のラジオ・スポットでした。

やっぱりダボーオ−・セヴンは映画館で観たいね。

「幻」きっての町の事情通氏が「アンゼリカ閉店なのか〜」と嘆いています。

同じ名前のパン屋さんが下北沢にありまして、池波正太郎も贔屓にしていたそ

うです。大勢のパン屋さんになりたい若い子たちが熱心に働いていて、いつも

お客さんが入っていて、経営状態も悪くなかった筈なんですが、どうしてだ

ろう、今月一杯で閉店です。50年続いたといいますから、大したもんだな。

近くの、開店以来わたしがよく訪れていた和食屋も突然店を閉めてしまった。

これも淋しい。

先週の左チャンネル音飛びは、プラグ不良が原因でした。今週はダイジャブの筈。

使っているのは全くの民生機ですから、いつ壊れるか分りません。新時代へ

の対応は、わたしも迫られております。

都議選の結果は如何でしたでしょうか。過ぎてしまったからと云って、終

ったわけではありません。始まりです。ここから目を離さないように、ね。

今回の当選者ひとりひとりをしっかり視て行きましょう。

特別付録は、以下の隠し場所です。どうぞお楽しみ下さい。

http://firestorage.jp/download/0e2cc1ead2fb095e82401e3116ba3af83c1a7f9d

  ダウンロードパスワードは、25t1ky9z

さあ、今朝もちょうど時間となりました。

こちらは、http://osamusawada.com/category/mornin-blues-by-isaowashizu/

「幻」モーニン・ブルーズ、鷲巣功でした。来週も首都圏で9人のあなただけに。

そして全国の「地方」で楽しんでくれている9500万人のあなたにも。

Awesome Rock【7/07 O.A.】Playlist

Awesome Rock【7/07 O.A.】Playlist

322回目、7月07日の番組は、

 

polyphiaの来日公演特集!!

ゲストなどを含めてテクニカルなプレイ三昧になりそうなポリフィアの来日公演を紹介しました。新しいEPも来週リリースとなります。

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M01: The Realest  /  Issues ※8月に来日!東京は2公演!

M02: Sleepy Tea  /  CHON

<コーナー: AwesomeRecommendation>

M03: Retrograde (feat. Spencer Sotelo from Periphery)  /  Jason Richardson ※来日!

M04: Champagne Feat. Nick Johnston  /  Polyphia ※来日!

M05: Bittersweet  /  Polyphia ※来日!

M06: Euphoria  /  Polyphia ※来日!

<コーナー: AwesomeRecommendation>終わり

おしまい♪

中央エフエム Awesome Rock
澤田修の完全監修番組。選曲、編集、トーク、全て担当!
毎週金曜日21時~21時半。再放送:毎週土曜日23時~23時半


日本盤とアメリカ盤はミックスが異なるそうです。こだわりの一枚!


名盤!

Real Rocks 【7/01 O.A.】Playlist

Real Rocks【7/01 O.A.】Playlist

7月01日の番組は、


今月のリアルロックス・セレクションに選ばれたAndrew McMahonを紹介

アンドリューに先日取材を慣行。『美しいメロディを持つ曲』をテーマに選曲とトークを披露していただきました。
近日OAいたします!REAL ROCKSのTwitterで随時告知しておりますので、フォローよろしくお願いします!

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M01: Foreword  /  LINKIN PARK

M02: Don’t Stay  /  LINKIN PARK

M03: Resound  /  Cold Black ※ポスト初期のリンキンパーク

M04: Fire Escape  /  Andrew McMahon

<コーナー: RockAroundTheWorld >

M05: Moon  /  Sufjan Stevens, Bryce Dessner, Nico Muhly & James McAlister ※『プラネタリウム』という作品。いいですよ!

M06: Heathens  /  Twenty One Pilots

M07: Momentz (feat. De La Soul)  /  Gorillaz ※フジロック!

M08: Now Or Never  /  Halsey

M09: Battle Symphony  /  Linkin Park

M10: Stressed Out  /  Twenty One Pilots

M11: Tuttifrutti  /  Phoenix

M12: Where I’m Going  /  Rancid

M13: House On Fire  /  Rise Against

M14: Welcome To The Breakdown  /  Rise Against

<コーナー: RockAroundTheWorld>

M15: For The River  /  Nickelback

M16: Sleepy Tea  /  CHON

M17: Paranoid Android  /  Radiohead

M18: Lift  /  Radiohead

<コーナー: RockSteadyGo>

M19: That ’70s Song  /  The Cab


M20: Fire Escape  /  Andrew McMahon

M21: Cecilia And The Satellite  /  Andrew Mcmahon in the Wilderness

M22: Brooklyn, You’re Killing Me  /  Andrew McMahon

M23: So Close  /  Andrew McMahon

M24: Birthday Song  /  Andrew McMahon

<コーナー: RockSteadyGo >終わり

M25: Truth Is a Beautiful Thing  /  London Grammar

<Ending>

<コーナー:メタルの光>

M26: I Want Out  /  Helloween ※来年3月名古屋公演!歴代メンバー集結!

M27: Berzerker  /  After The Burial※9月に来日!

おしまい♪

 


今月のリアルロックス・セレクションは、現代のピアノマン。
元サムシング・コーポレート、元ジャックス・マネキンのフロントマン。現在はソロ活動中のアンドリュー。
ニューヨークで制作、レコーディングを行っています。白血病だと診断された場所が、生きる喜びを祝う場所に変わるきっかけになった作品。


アンドリューの新たな代表曲”Fire Escape”収録!



PanasonicのCMにも使用されています。素晴らしい!


アンドリュー大好き!

 

【幻】モーニン・ブルーズ 2017/07/01

mb170701

 

前TM : ヲーキン・ブルーズ(夜に近いアサー仕様)P.B.B.B.

 

N  おはようございます。アサー、ワツシイサヲです。降らずに明けそうな今年の梅雨、

とは言え昨日は朝の雨でした。「アシタノアメ」と読んで下さいよ。

昨晩は2017ライヴ・マヂック総決起集会に参加して参りました。修と会うのも

久し振りでした。半ズボンにVネックのTシャツでね。ヘヴェ・メトーの夏服でした。

さあ今朝は景気付けに力一杯行きましょう。梅雨明けツーユー。ウドンにもツーユー。

「太陽のツイスト・アンド・シャウト」、過大な低周波にご注意下さい。

ベイス・スピナーズの登場です。

 

M01.太陽のツイスト・アンド・シャウト(3’59”)ベイス・スピナーズ

-Russel, Valens-  イーストウエストAMCM4296

 

M02.コウンコウン(4’46”)ウム・サンガレ 

-O.Sangare-  P-ヴァイン PCD-18822

 

N  熱い陽射しの下、大音量で鳴らすのが相応しい「ツイスト・アンド・シャウト」に続い

ては、ウム・サンガレの「コウンコウン」、最新アルバムから紹介する最後の1曲、例によっ

て長いフェイド・アウトでした。淡々と進行する機械的なリズムを牽引しながら、ウム・

サンガレは「誤ったプロパガンダに自制を促している」と唄っていると楽曲解説に

は書かれています。この和文がちょっと難解で、実は毎曲ごとに苦労しまし

た。おそらく当人は分っているのだろうと思いますが、訳が今ひとつ難しい。

もう少し一般的な文章の方が、より多くの賛同者を得られるのでは、とも思

えます。訳者名は表記がありません。あ、今の冒頭で左チャンネルが少々不良でし

た。失礼しました。本来なら「テイクII」で仕上げたいところですが、今回は御

免。

さて次はルシー・フォスターの新譜からお届けしましょう。レコ—ド店頭でたまたま

試聴して気に入ったのが、『ザ・フェノーメナル・ルシー・フォスター』ですから、もう10年

近く前の事になります。それ以来も順調にアルバムを作り続け、今回の『ジョーイ・

カムズ・バック』で、自己名義通算10枚目。冷静に考えると、これも凄い話です。

あのビ—トルズだってオリヂナル・アルバムはたったの12枚、この中にはサントラ的なもの

が4枚も入っています。世界的に様々な音楽賞を貰っているとは言え、絶大

な人気がある訳ではない彼女が、地道な活動を続けている事の証明でしょう。

今回は自作曲がたったひとつで、他はすべて他人の既に発表されている楽

曲です。中にはブラック・サバスの「戦争豚野郎」も入っていますが、わたしはこ

れの原録音を聞いた事がないので、その面白さについては何とも言えません。

また、このような成立ちからするとカヴァ・アルバムとなるんでしょうが、全体

はこれまでのルシーの作品と大きな違いはありません。いつも通りの、彼女の元

気な唄声が聞こえて来ます。

まず1曲どうぞ。表題曲ですね「ジョーイ・カムズ・バック」。

 

M03.Joy Comes Back(4’30”)ルシー・フォスター 

-S.Staples-BSMF 2563

 

N  ホンキ・トンク・ゴスペル、とでも形容しましょうか。極めて難しいテムポー、ビート感

で奏でられた「ジョーイ・カムズ・バック」、ルシー・フォスターの最新作表題曲です。今回

はデレク・トラクスも参加しているそうで、今のスライドがデレクでしょうか。わたし、

実はそれほど多く彼の音楽を聴いていないものですから、瞬時に分りません。

調べておきましょう。

ルシー・フォスター、今回はこのように自信にあふれた歌が印象的です。わたしが

初めて聞いた『ザ・フェノーメナル・ルシー・フォスター』は、彼女にとって既に5枚目の作

品だった訳ですから、そんなに幼い頃から知っていたとは言えませんが、そ

れにしても今回の彼女はとても大きく見えます。

では『ジョーイ・カムズ・バック』に収められた唯一の彼女自身によるオリジナル曲を

聞いて下さい。サザーン・カントリ—・ソウル・バラッドの理想的な形で唄われます。

「オープン・スカイ」。

 

M04.Open Sky(4’20”) ルシー・フォスター

-R.Foster – BSMF 2563

 

M05.消え行く太陽(4’29”)ボビ−”ブルー”ブランド featuring ヨー・ガッティ

-B.Weatherts-   Curiouscope CSAZ-0001

 

N  ルシー・フォスターの最新作『ジョーイ・カムズ・バック』から「オープン・スカイ」、そしてそれ

に続いたこの声、お分かりですね。ボビ−・ブランドです。先週もお話しした只

今公開中の映画「約束の地、メンフィス〜テイク・ミー・トゥ・ザ・リヴァ」のサウンド・トラック

からです。この盤は今月26日に発売ですが、映画公開劇場の新宿ケイズ・シネマ

では先行発売中。ただし販売は現金のみで、公開初日に観に行った時は買え

ず、後日改めて買いに出掛けました。12曲すべて新録。この地から世界にソウ

ル・ミュージックを発信したスタックス、ハイ両レイベルの伝説を、今の世代がなぞる形で吹

き込んでいます。ボビ—はテネシー州生まれで、世に出る前はこの聖地メムフィスのゴス

ペル・グループで唄っていました。今の「消え行く太陽」で彼にラップで絡んだの

は81年メムフィス生まれのヨー・ガティ。

収録時にボビ—は車椅子に乗って登場。なかなか歌の全体を摑めずに苦労し

ている様子が撮られています。ボビ—ほどの唄い手でも最初はこうなんですね。

それにしても「消え行く太陽」にボビ−・ブランドとは、ドンズバ。これまでに

誰か思いつかなかったのでしょうか。その位ビシッと決まった仕上がりです。

コーダ部分のギター・ソロもなかなかに宜しい。カーク・スミサートが弾いています。

次はやはりこの地の伝説レイベル、スタックスで大成功し、公民権や民族解放運動

の拡大に力を与えたステイプル・シンガーズの絶世リード・シンガー、メイヴィス・ステイプルズ

がノース・ミシシッピ・オールスターズと唄ったゴスペル・トラディショナル゙・ソングです。

「ウイッシュ・アイ・ハド・アンサード」。

 

M06.ウイッシュ・アイ・ハド・アンサード(4’08”)  

メイヴィス・ステイプルズ with ノース・ミシシッピ・オールスターズ

-trd. Arr.by R.Staples-  Curiouscope CSAZ-0001

 

N  「ウイッシュ・アイ・ハド・アンサード」、メイヴィス・ステイプルズとノース・ミシシッピ・オールスターズ

でした。ギタ—はグル—プのリ—ダ—でもあるルーサー・ディキンスンです。映画の中では、

ステイプルズのレコ—ドからフレイズをコピ—する場面がありまして、音の拾い方が面白

かったですよ。意外と一発即完コピではなくて何回も聴き直して探ってました。

先週はベン・ハ−パ−との共演を聞いてもらったチャーリー・マッセルホワイトは、映画の中

でザ・シティ・チャムプスと一緒に出て来ます。サントラのこのブルーズがとても宜しい。

ベイスは、アラバマ、マスル・ショールズの伝説、デイヴィド・フッドというのが、また何と

もはや・・・。

 

M07.イフ・アイ・シュッド・ハブ・バッド・ラック(4’26”)    

チャーリー・マッセルホワイトwith ザ・シティ・チャンプス

-C.Musselwhite-  Curiouscope CSAZ-0001

 

N  チャーリー・マッセルホワイトとザ・シティ・チャンプスで「イフ・アイ・シュッド・ハブ・バッド・ラック」

でした。いいですね、素晴らしい。シティ・チャンプスは決して若くはありませんが、

ボビ−、メイヴィス、そして今のチャ—リ—たちの次の世代になります。自然なブル—ズ

表現が出来る最後の人たちかも知れません。チャーリー・マッセルホワイトは今年で73歳

になりますが、まだまだ現役で活動中。映画の中では「伝説」を前に興奮し

ている若い制作陣の前で「すべてはもう大昔の話だ」などと言って、今回の

セッションに少々戸惑い気味でしたが、どうしてどうして、こんなに力の漲ったヴ

ォ—カル、ハ—プを聞かせてくれました。まだまだやれますね。

さて次の曲はおそらくこの映画、サウンドトラックで一番の話題となるでしょう。

オーティス・クレイの「愛なき世界で」です。ギタ—のメイボン・ティーニー・ホッヂズを含むホッヂ

ズ3兄弟によってほぼ1972年のあの決定的な録音と同じ音で演奏されていま

して、オ—ティスも全盛期のように力一杯唄います。それを21世紀仕様にしてい

るのが、リル・ピーナッツ。7歳の時に子供ラッパ—として登場、その後はテレビや映画

で活躍中です。2002年生まれと言いますから、この録音当時はまだ10歳か

11歳だったのでしょう。こういった「驚異の天才子供」が出て来るのも黒人

芸能界のおジョーシキ。前世紀41年生まれのオーティス・クレイと対等に張り合っていま

す。

ではお聞き下さい、「愛なき世界で」。

 

M08.愛なき世界で(3’50”)オーティス・クレイ featuring リル・ピーナッツ

-E.Williams, B.Floves-  Curiouscope CSAZ-0001

 

M09.Don’t Explain(5’13)モニカ・チャップマン  

-B.Holiday, A.Herzog Jr.- BSMF 5046

 

N  「愛なき世界で」、オーティス・クレイとリル・ピーナッツ、演奏はハイ・リズムでした。先ほ

どお話ししましたように、このサウンドトラックは公開中の映画「約束の地、メンフス〜

テイク・ミー・トゥ・ザ・リヴァ」のもので、今月26日の発売。映画自体は東京、京

都、大阪でそれぞれ単館ロードショウ。7月4日まで予定されています。ぜひご覧

になって感想などをお寄せ下さい。音楽は来週も紹介するつもりです。お楽

しみに。

急に雰囲気を変えてくれたのは、カナダで活動中のモニカ・チャップマン。ひと昔前

なら絶対に遠ざけていたこの手の女性ヴォ—カルを、最近はよく聞くようになり

ました。ひと言で「ジャズ」と括ってしまうのには抵抗がありますけれど、他

に呼び様がないようです。今の「ドンド・イクスプレイン」もビリー・ホリデイ作のジャズ・

スタンダード・ナムバですしね。

モニカはル—マニアの生まれですが、9歳の時からカナダの、おそらく英語圏で、暮ら

していました。正式な音楽教育を受けてクラシックの声楽家として唄っていました

が、ジャズに転向した経歴の持ち主です。あの悪趣味なベルカント唱法の悪影響は、

感じられません。逆にクラシック歌手時代の吹き込みを聞いてみたくなりました。

今回のアルバム『スモール・ワ—ルド』は、昔の映画音楽を集めて唄ったものです。

「ドンド・イクスプレイン」は2002年の「路上」という映像作品で使われたという

事です。「路上」と言えばケルアックでしょうが、わたしは全く知らなかったです

ね。

あ、映画と言えば、8月に公開予定の「ロスト・イン・パリ」という作品がありま

す。これもカナダの女性が監督、主演しています。面白いですよ。脚本、画、

音楽の選び方もとても素敵です。こちらもぜひご覧下さい。

さて次の歌なら知ってますよ。フレッド・アステアが出ていた「踊る騎士」からで

すね。

「ア・フォーギ−・デイ・イン・ロンドン・タウン」

 

M10.A Foggy Day(In London Town)(3’19”)モニカ・チャップマン 

-I.&G.Gershwin-  BSMF 5046

 

N  「ア・フォーギ−・デイ・イン・ロンドン・タウン」、モニカ・チャップマンの歌は明るくカラリと乾い

ていて、雰囲気を出したつもりのベタ—ッと湿度過多に仕上げられた、よくある

仕様とは異なっていました。歌の内容も「あんたの出現が霧のロンドンを明るく

陽の注ぐ町にしてくれたんだよ」、ですから彼女の解釈は間違っていないでし

ょう。そもそもロンドンの霧の原因はスモッグですから、そんなに情緒を煽る感傷

的なものでもないのですよ。

さてモニカ・チャップマンの映画音楽に題材を集めたアルバム『スモール・ワ—ルド』には、

こんな歌も入っていました。

 

M11.Goldfinger(3’14”)モニカ・チャップマン  

-L.Bricusse, A.Newley, J.Barry-  BSMF 5046

 

 

M12.ジェームス・ボンドのテーマ(1’48”)モンティ・ノーマン・オーケストラ    

-M.Norman-  東芝 TOCP-8093/4

 

N  モニカ・チャップマンのアルバム『スモール・ワ—ルド』から、ご存知「ゴールドフィンガー」でした。

このアルバムは基本的にピアノ・トリオの演奏で仕上げられていますが、これに限っ

ては例外的に必須のエレキ・ギターが起用されています。それに限らず、他の曲は

概ねジャーズと言えなくもないのですが、そこにこの「ゴールドフィンガー」が出て

来るとタショー違和感があります。逆にそのくらい印象が強い、とも言えますね。

で、考えてみますと映画「007」連作は、かなり音楽に力を入れていて、

それも人気の大きな要素だった、という事に思い当たります。第一作から30

周年を記念して組まれた1992年発売の『ジェ—ムス・ボンドに捧ぐ 私たちの愛し

たスパイ(デラックス版)』という2枚組がありまして、話題を集めた主題歌やその

周辺作品の並びがなかなか面白い。そこからまずダボーオ−セヴンと言えば必ず出

て来る「ジェイムズ・ボンドのテーマ」をお届けしました。

これは「007は殺しの番号」という邦題が付けられた第一作、原題「ダクタ・

ノオ」の主題曲です。編曲はジョン・バリー。彼は007で名を上げて映画音楽の大

物になりました。1962年の発表ですから、エレキ・インストが流行し始めた時です

ね。ビリ付く低音弦の半音進行は、その後の諜報モノの音楽の定番になりました。

しっかり聴いていますと、エレキのリフが既に8ビ—トなのに、ビッグバンドの譜割

りはスウィングの4ビ—トで、時代がまだリズム過渡期だった事が偲ばれます。まあ、

とにかくカッコ良い事には変りありません。今朝はこの後ダボーオ−セヴンの音楽を

聞いて行きましょう。

 

M13.サンダーボール(3’01”)トム・ジョーンズ 

-J.Barry, D.Black-  東芝 TOCP-8093/4

 

M14. サンダーボール ラジオ・スポット(0’54”)     

東芝 TOCP-8093/4

 

N  1965年の第四作「007/サンダ—ボ—ル作戦」の主題歌、唄はトム・ジョーンズでした。

ウェ—ルズ生まれの将来有望な歌手と云う事を、制作陣は既に見抜いていたので

しょうか。この人が世界中で人気を摑むのはこれから2年程してからです。「原

爆作戦」のお陰で、主題歌を唄った男の人気がバクハツした訳です。ゲージツです。

さてジェイムズ・ボンドは日本にもやって来ました。1967年公開「007は二度

死ぬ」の舞台は日本でした。ボンド・ガールが浜美枝、ボンド・カーがトヨタ2000GT

の特別仕様というご当地サーヴィスは、この国のファンを狂喜させました。主題歌は、

あのナンシー・シナトラ。これに何の不満もありませんが、出来るならサーヴィスの延長

で、日本語詞のカタコト仕様が欲しかったですね。

 

M15.007は二度死ぬ(2’46”)ナンシー・シナトラ

-L.Bricusse, J.Barry-  東芝 TOCP-8093/4

 

M16. 007は二度死ぬ ラジオ・スポット(1’00”) 

東芝 TOCP-8093/4

 

N  「007は二度死ぬ」、ナンシー・シナトラでした。先ほどからポツン、ポツンと挿入され

ているのは、 当時のラジオ・スポットです。音が非常に悪いのですが、雰囲気出

てますね。これらもこの2枚組『ジェ—ムス・ボンドに捧ぐ 私たちの愛したスパイ

(デラックス版)』に収録されていて、作品の立体像が俯瞰できます。他にはデモ

とか使われなかった録音も入っていて、モーソーはボーチョーします。

ショ—ン・コネリーが主役を降りて、ポール・マカートニが主題歌を担当した1973年の「007/

死ぬのは奴らだ」の頃から諜報アクション映画には強力な対抗作品が続出するよう

になって、それまでのひとり天下状態ではなくなって来ます。敵も音楽には

力を入れていましたから、ウカウカしていられません。そこで白羽の矢が立った

のが、グラディス・ナイトでした。

1989年「消されたライセンス」の主題歌をどうぞ。

 

M17.消されたライセンス(5’13”)グラディス・ナイト    

-N.M.Walden, J.Coden, W.Love-  東芝 TOCP-8093/4

 

M18.愛はすべてを越えて(3’14”)ルイ・ア—ムストロング

-H.David, J.Barry-  東芝 TOCP-8093/4

 

N  007連作の主題歌を集めて送る「幻」モーニン映画劇場、「消されたライセンス」を

グラディス・ナイトで聞いて頂きました。唄は普遍ですが、演奏楽器の音色がなん

とも時代です。特にスネアドラムね。これ機械でしょう。

それに続けましたのは、第十作1969年公開「女王陛下の007」に挿入され

ていた「愛はすべてを越えて」、ルイ・アームストロングの唄でした。ここまでの主題

歌はすべてどことなく「ゴールドフィンガー」調でしたが、これは違いました。

この2枚組『ジェ—ムス・ボンドに捧ぐ 私たちの愛したスパイ(デラックス版)』で

聞ける黒人はこのふたりだけです。その他は、リタ・クーリヂ、カーリー・サイモン、シーナ・

イーストン、アハー、ドゥラン・ドゥランといった公開時の大物を次から次へと起用してい

て、このシリ—ズが大人気作品だった事が分ります。

2015年には「007スペクター」というのが作られていますから、きっとこの後

も続きますね。ロケ地の話題を聞いたような気もします。主題歌は誰だ。

実はわたしは映画館では1本も007連作を見た事がありません。断片的な

映像の記録はテレビや予告編、機内放送からだと思います。イアン・フレミングがジャメ

カで書いていた、というのを聞いて親近感を持ち、「カジノ・ロワイヤル」を読んだの

ですが、余りにナムパな筋書きで閉口しました。2006年の復刻版も観てまして、

アストン・マーチンDBSの8回転レシーヴも憶えていますが、はてどこだ。やはり映画

館ではなかったような・・・。

ただし音楽は自然と耳に入って来て、大体を知っていました。そのくらい

あちこちで流れていたのでしょう。それほど熱心に聞いていなかったわたし

にも、こうやってまとめて聞くとズドーンと来ましたね、今朝は。

ショーン・コネリーのボンドで人気が上がって来た絶頂期にわたしはまだ、ドギツイ色

気も含まれた大人の娯楽映画を観る事が出来ない子供でして、映画館の大き

くて刺激的な看板画を遠くから見つめているだけだったのが事実です。

この主題歌は今も大好きです。1964年公開の「007/危機一髪」から

「ロシアより愛をこめて」、マット・モンローです。

 

M19.ロシアより愛をこめて(2’34”)マット・モンロー

-L.Bart-  東芝 TOCP-8093/4

 

M20.ラジオ・スポット(1’02”)  死ぬのは奴らだ

東芝 TOCP-8093/4

 

N  「007/危機一髪」から「ロシアより愛をこめて」、マット・モンロー、その次は「死ぬ

のは奴らだ」のラジオ・スポットでした。

さてモニカ・チャプマンの「ゴールドフィンガー」から始まったダボーオ−セヴンの音楽集、

如何でしたでしょうか。最後に「ゴールドフィンガー」のオリヂナル歌手シャーリー・バッシー

が唄ったもうひとつのダボーオ−セヴン主題歌を聞いて下さい。

1971年公開、1作だけ復活したショ—ン・コネリ—のジェイムズ・ボンドが好評だった

「007/ダイアモンドは永遠に」。

 

M21.ダイアモンドは永遠に(2’42”)シャーリー・バッシー 

-J.Barry, D.Black-  東芝 TOCP-8093/4

 

M22.Somewher(7’34”)West Side Story-Original Broadway Cast 

-S.Sondhem, L.Bernstein-

 

後TM:ボーン・イン・シカゴ(アサー仕様)P.B.B.B.

 

N  最も苦手な映画音楽を採り上げてみました。たぶん映画好きな人とは、聞き

方、感じ方が違うと思います。未熟若輩者をお許し下さい。

最後はこれも苦手なミュージカル音楽、ウエスト・サイド物語から「サムウェア」でした。

ここのところすぐ側にある図書館で作業をする事が多く、夢中になって続け

ていて閉館時刻になってしまう事も少なくありません。その時に流れる音楽

がこの「サムウェア」なんですよ。ご存知の様にこの傑作ミュ—ジカルはイタリア移民達の

物語で、彼らが「どこかに必ず自分たちの場所がある」と唄っている、ミュ—ジ

カル好きの友達からそんな説明を聞いた事があります。今ヌ—・ヨ—クのタイムズ・スクエ

アに芸術展示作品として昔の公衆電話ボックスが置かれ、受話器を取るとこの国

にやって来た移民達の苦労体験が聞けるそうです。作者代表は「アメリカは移民

の国だ、と云う事を国民としてもっと認識して欲しい」と語っていましたが、

本音は「ダイトーリョーに」ではないでしょうか。いずれにせよ素敵な企画です。

この公衆電話の中に長距離扱いでチャック・ベリ—の「メムフィス」が聞ける一台がある

とかないとか・・・。

今の「サムウェア」はオリジナル・ブロードウェイ・キャスト版でした。

あのソニーがアナログ・レコ—ドの再生産を始めるというヌウズ、HNKで同じ日に

何度も見ました。言っておきますと、ソニ—が、今のディヂタル市場を作ったので

すよ。3348という一世を風靡したマルチ・トラックレコ—ダ—やベ—ト—ヴェンの第九が収め

られる長さとして78分という規格なんかも含めてね。絶対にこっちの方が全

面的に優れている、という科学技術的な裏付けも何回か聞かされました。ど

うしたのよ。

さあ、明日は都議選の投票です。

今朝の特別付録は、以下の隠し場所。どうぞお楽しみ下さい。

http://firestorage.jp/download/e030570deb8b16bbc46f133f95a2cbe1f6206bf8

  ダウンロードパスワードは、esnm7w53です。

今朝もちょうど時間となりました。

こちらは、http://osamusawada.com/category/mornin-blues-by-isaowashizu/

「幻」モーニン・ブルーズ、鷲巣功でした。来週も首都圏で9人のあなただけに。

そして全国9500万人のあなたにも。