カテゴリー : 2018年 3月

【幻】モーニン・ブルーズ 2018/03/31

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TM. Walikin’ Blues「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-R.Johnson-  Rhino 8122 798434 0

 

N  おはようございます。アサー、ワツシイサヲです。えらく暖かいですね。この国で一

番過ごしやすい「春満開」、「初夏」が無くなって、冬から真夏へ直結です。

海外へ出ると、ああ自分たちには「四季」というものがあるんだなあ、と

思い知らされるものですが、こんな感覚も過去の物になって行くのでしょう

かね。

さて今朝の1曲めは季節のない国、セネガルのオルケスタ・バオバブです。新譜から

です。10年ぶり、そんな前でしたか。

アルバム冒頭曲の、「フーロ」。

 

M01.フーロ(4’14”)オーケストラ・バオバブ  

-trd.- World Circuit Production  WCDO92

 

N   オルケスタ・バオバブ10年ぶりの新譜『ンジュガ・ジェンに捧ぐ』から冒頭曲「フーロ」

でした。題名で分かるように、この作品はメムバで1昨年11月10日に亡くな

ったリード・シンガーのンジュガ・ジェンに捧げられています。享年69でした。グループ

自体は20世紀に一度解散してまして、2001年に復活したものの、07年以来、

新作の発表はありませんでした。1970年代からの歴史があるバオバブですか

ら、ここまで何度もメムバが入れ替わっていまして、今回も新しく参加した演

奏家がいます。

ただ独特の気持ち良さは不変で、それぞれの演奏者の能力と言うより、セネガ

ル音楽の底力ように感じられます。特に腰が浮くようなベイスのリズムは秀逸です。

単純なフレイズを正確に同じように繰り返しながらも、部分部分で微妙に異なっ

た色付けが施されているのは、演奏者チャーリー・ンディアニャが「感じて」いる証拠。

あす日曜日の午前中にでも、大きめのスピーカーで少し大きな音で鳴らしてみて

下さい。きっと虜になってしまいますよ。

そう言えば、今スピーカーで音楽を聞く人が少ないんだってね。以前音響専門

学校生の過半数以上がスピーカー持ってない、と言うショーゲキ的な調査結果に接し

て、呆然となった事がありました。殆どはケータイで聞くんだそうです。嗚呼。

今回のバオバブのアルバムの話題のひとつは、コラを使っている事です。実に意

外ですが彼らはこれまでこの楽器をアンサムブルに使った事が無かったとか。では

その象徴的な1曲、「アレクマ」を聞きましょう。10年ぶりの新譜は、これで終

わっています。

 

M02.Alekouma(2’43”)Orchesta Baobab  

-trd.-  World Circuit Production  WCDO92

 

N さてオルケスタ・バオバブに続いてもうひとつ別のオルケスタ、こちらケニヤはナイロビの

演奏集団です。その名もオルケストル・レ・マンゲレパ。バオバブと同じく長い経歴を

持っているヴェテランたちで、今も健全に活動中。音が若いですね。去年新譜を

発表。写真をみるとみんな相当のお歳のようですが、バオバブが年齢を超えた

円熟味を醸し出すのに較べて、こちらはまだ若い衆が面白がって演奏を楽し

んでいるような雰囲気を残しています。

新譜『ラスト・バンド・スタンディング』から聞きましょう。

「スザーナ」、オルケストル・レ・マンゲレパです。

 

M03.Suzanna(7’36”)Orchesta Les Mangelepa  

-K.Nzaazi-  Strut 159CD

 

M04.Onye Nyame Nipa(4’01”)Kyekyeku 

-unknown-  nolabel nonumber

 

N  オルケストル・レ・マンゲレパの「スザーナ」に続けて、2016年のミュージック・マガジーンで

ワールド部門の第一位となったチェチェクの「オニニャメニーパ」でした。いつ聞いても気持

ち良いですね。先ほどのオルケストル・レ・マンゲレパの新譜『ラスト・バンド・スタンディング』

を紹介しているディスク・ユニオンの広告には、「よく晴れた日に窓を開けっぱなし

て聴きたいです!」とありました。このチェチェクも全くその通りです。もちろん

大きめのスピーカーで少し大きな音で鳴らしてみて下さい。夜が明けたらね。

この手のアフリカの音楽、私の場合は日常的に聞く事が稀なのですが、一旦始

めると、止まらなくなってしまう傾向にありまして、今朝もそんな感じです。

連鎖を恐れて普段聞かないようにしている、こんな姿勢も無きにしも非ず。

今朝はここまで来ましたから、もう1曲行きましょう。

以前も紹介しましたね。2015年発表、アフリカ西海岸の音楽王国マリの伝統を

集約したような音楽性で高く評価されたガムバリ・バンドです。

「ガムバリ」。

 

M05.Gambari(3’34”)Kokuma  

-Gambari-  membrane 233987

 

N  ガムバリ・バンドの「ガムバリ」でした。「ガムバリ」と言うのはマリの複合リズムの

総称のようです。広い大陸アフリカでは地域ごとに音楽に微妙な違いがあり、そ

れぞれかなり厳密な、はっきりした特性を持っているそうです。以前、ママドゥ・

ドゥムビアを中心としたセッションで「何人かセネガル人が入っているために、合わせに

気を遣う」と言う意見をマリ側の人間から聞いた事があります。わたしは全く

気付いていませんでしたが、そういうものか、と納得した覚えがあります。

ちなみに今朝のここまでの四つの演奏集団が披露してくれたのは、場所も成

立年代もみな違う音楽でした。

さてそれぞれに違う音楽は、当然それぞれに名前を持っていますが、一般

的には「ルムバ」ひとことでまとめられる事も多いようですね。今に繋がるアフリ

カ音楽が世界的になり始めた頃に持て囃されたコンゴの音楽を、中村とうよう周

辺が「リンガラ」と名付けましたが、「ありゃ、『ルムバ・ロック』って言うんだよ。

誰も『リンガラ』なんて呼ばないね」と、フランス人から聞いた事があります。

そうか、ルムバかあ・・・魅力的な名前だなあ。「ルムバ」「マムボ」「チャチャ」この

3つの違いが表現出来なければ、キャバレーのハコは務まらなかったそうです。極東

の昭和時代のお話ですが。

いずれにせよ「ルムバ」、非常にきになる響きです。わたし自身解釈が出来て

いないので申し訳ありませんが、やはりそのビートのおおもとはクーバではない

か、と睨んでおります。ベイスとボンゴ、そしてクラーベスの絡みから生まれてくる

ウネリが音楽全体を支配した時に、「ルムバ」は成立する、とも考えます。

では、適切な例かどうかは判断できませんが、以前お届けした廉価版2枚

組『カフェ・クーバ』から題名に「ルムバ」とついた楽曲を紹介しましょう。

カーノ・ポーゾで「ルムバ・アン・スウィング」、

そして「ルムバ・ラプソディ」、ノーロ・モラレス・ヨーケスタです。

 

M06.Rumba En Swing(2’36”)Chano Pozo   

-unknown-  Not Now Music  NOT2CD0361

 

M07.Rumba Rhapsdy(3’02”)Noro Morales Y Orquesta   

-unknown-  Not Now Music  NOT2CD0361

 

N  非常に俗っぽい響でしたが、「ルムバ」の外郭を想像していただけましたでし

ょうか。カーノ・ポーゾで「ルムバ・アン・スウィング」、「ルムバ・ラプソディ」、ノーロ・モラレス・

ヨルケスタでした。

さて実況録音盤『パリのウェズ・モンゴメリ』、手に入れて聞いた人は居るかな。

CD2枚は強面男四人の無愛想な演奏に終始し、その何処を切ってもダンディズ

ムが吹き出て来る、こんな印象でしょうか。ウェズに関して言えば、かなりフレイジ

ングが完成されていまして、この後のイーズィー・リスニング・ジャズ路線で聞けると

あのウェズ節は、この辺りから確立されていたんだな、と推測出来ます。

今朝はかなり長い演奏ですがCD2枚目の「ブルーズン・ブーギー」を聞いて貰

います。中盤に繰り出されるブロック・コードでの即興は凄まじいですよ。逆に、

この頃この位の演奏はどこでも演ってたかも知れない、とも思えなくもない

のですがね。

それを受けるテナー・サクスフォンのジョニー・グリフィンがまた素晴らしい。演奏が終わ

って、各パートを紹介するのはウェズ自身です。こういう声してたのか・・・。

 

M08.Blue ‘N Boogie / West Coast Blues(13’14”)Wes Montgomery   

-J.Gillespie, F.Pararelli- Resonance HCD-2032

 

M09.悲しき願い(4’41”)ジョー・コッカー  

-B.Benjamin, G.Caldwell, S.Marcus-   テイチク 25CP-34

 

N  電光石火のウェズ・モンゴメリ・トリオ・プラス・ワン、パリでの実況録音、如何でしたで

しょうか。クールダウンとして続けましたのはジョー・コカーの名盤『ウィズ・ア・リトゥル・

ヘルプ』から「悲しき願い」でした。この仕様もわたしは大好きですね。

さて、ここのところ続けてお送りしている「悲しき願い」、そのきっかけは

タクシ・ドライヴァ45979さんから2月24日に頂いたお便りでした。以下、引用

いたします。

 

鷲巣さんいつもありがとう。さっそくですが、ジェニファー・ロペス主演のT.V.

ドラマ(D-LIFE)「ジェイズ・オブ・ブルー」の挿入歌に「悲しき願い」がありま

すとても切なく良い感じです。もしご存じでしたらよろしく

 

続いての投稿ではどうやらそれを歌っているのはニーナ・シモンらしい、とのお

話でした。

不思議な事に同じ頃この歌の初出がニーナ・シモン だと知って、とても聞きたか

ったのです。実況仕様は手元にありましたが、あまり状態が良くなかったの

でスタジオ吹き込みを探していました。1964年録音の『ブロードウェイ・ブルーズ・バ

ラッズ』というアルバムそれがある、というのは比較的すぐに突き止められました

が、だいぶ前に紙ジャケット仕様で出たきりで、中古盤の値段はなんと13000円

以上。もう高い値段のレコードは買わない、と誓ったわたしですから手が出ませ

ん。

そんなある日、新宿へ出た際に立ち寄ったレコード店に、なんと税込1340円

で並んでいるではアーリませんか。即刻入手したのは、言うまでもありません。

ではタクシ・ドライヴァ45979さんほか、9500万人の方々にお送りしましょう。

ニーナ・シモンです、「悲しき願い」。

 

M10.悲しき願い(2’44”)ニーナ・シモン 

-B.Benjamin, G.Caldwell, S.Marcus-   ユニバーサル UCCM-9185

 

N  ニーナ・シモンで「悲しき願い」でした。

 

 わたしは決して悪い人間じゃないの

   だからお願い、誤解されたくないの・・・

 

恨みに濡れた目頭が浮かんで来ます。単純に「誤解しないで」じゃなくて、

「Let me be」と入れて、「されたくない」と持って回った表現にしていると

ころが肝ですね。ニーナの本当の心の叫びようです。表現も大変結構。特に最後

のパラグラフでの謳いは格別です。

『ブロードウェイ・ブルーズ・バラッズ』と題されたこのアルバムは、おそらく商業的

な成功を目標に企画されたのでしょう、弦やコーラス付きで大向こう受けするよ

うな造りです。しかしながら、その目論見はやや破綻気味。ジャズからポピュラ

ーへという安易な路線にニーナが拒絶反応を示しているようです。それでもこの

出来。流石、姉御です。

この中で唯一、実況録音のトラックがあります。パカッションに唄を載せた造りが、

後年リミクスの対象にもなったようです。ニーナはこういうのが昔から得意ですね。

「シー・ライン・ウーマン」。

 

M11.シー・ライン・ウーマン(2’57”)ニーナ・シモン  

-G.Bass-   ユニバーサル UCCM-9185

 

M12.Good Morning Blues(5’11”)Barbara Dane       

-trd.arr.by O.Mendez, B.Dane-  Smithsonian Folkways SFW CD 40227

 

N  自称フォーク歌手ニーナ・シモンに続いては、こちらもクロスオーヴァしているアメリカの白人

フォーク歌手、バーブラ・デインで「グド・モーニン・ブルーズ」でした。今週で3回連続

のお届けになりますが、ここまでずっと名前の綴りを「Barbra」としていま

した。正しくは「Barbara」でした。お詫びして訂正いたします。盤から聞こ

えてくる呼び方では「バーバラ」、とはっきり言っている訳ではありませんから

カタカナ表記はこのままにしときます。リジェンツ / ビーチ・ボーイズの「バーバラ・アン」

は「バーバラ」って唄ってますけどね。

そのバーブラ・デインの孫のギター弾き、オサム・メンディスのアルバム用に録音したのが、

このハード・ブルーズ・ロックの「グド・モーニン・ブルーズ」。正しい理解で、とても気

持ち良さそうに唄っています。この人、たぶん体は大きくないだろうけれど、

この歌の大きさ。気に入りました。

 

M13.What’s The Matter With You(2’16”)Walter Horton   

-Philipps, Taub-  Virgin V2-86304

 

N  今のは「ワッツ・ザ・マター」ヲルター・ホートンのハモニカでした。ブルーズのハーモニカと言えば、

やはりサニー・ボーイ・ウイリアムスンIIことライス・ミラー、そしてリトゥル・ヲルターことヲルター・ジェ

イコブズでしょう。このふたりだけで、ブルーズでハモニカの出来る事を八割がたや

ってしまった、と言っても過言ではありますまい。その位に幅広く深い表現

を創造しています。ただ、それ以外にも魅力的なハモニカ奏者は大勢いまして、

このヲルター・ホートンもその一人。ジェイコブズが「リトゥル」なら俺は「ビッグ」だと、

捻った芸名を使う場合もあります。他に「シェイキー・ホートン」なんて名前も持って

いました。

さて、皆様にご協力いただいている「ブルーズをよろしく! ありがとう妹尾

隆一郎」、開催は来週の火曜日、もうすぐです。この国のハモニカ奏者全てがその

恩恵にあやかっている元締め、妹尾隆一郎への暖かいご理解ありがとうござ

います。この番組で出したお花には、既に偶然出会いのあったお二人の方々

から、供花代金を頂いています。どうもありがとうございます。

そこで今朝は、そのお二人様と9500万人の方に、特別プレゼントです。

リトゥル・ヲルターの「ブルー・ライツ」。

 

M14.ブルー・ライツ(3’18”)リトル・ウォルター 

-W.Jacobs-  non released track

 

N  リトゥル・ヲルターの「ブルー・ライツ」でした。おそらく何人の方は、「おや」と感じ

てくれたでしょう。なんでこれが特別プレゼントなのか。

この「ブルー・ライツ」は1954年7月14日に録音されています。ここでヲルター

は変調自在のクロマチックと10穴のブルーズ・ハープを持ち替えて表現を行なっていま

す。タイトル通りの青い炎を連想させるハーモニカの音色、メロディ。秀逸な出来栄えで

す。ただこのオリヂナルには音飛びがあるのです。最初から50秒過ぎ辺りが本来

の演奏進行とは違っています。おそらくはマスター・テイプの破損と思われまして、

かなり強引な繋ぎを施されて世に出ていました。

十代の頃に初めて聞いて以来、それがずっと気になっていたワツシイサヲという

男はなんとか復元したいと考えていましたが、行方不明の紛失箇所が手に入

る訳がなく、着手出来ずにいました。21世紀を迎え、ディジタルでの音楽編集作

業が当たり前になり、当時ちょうど録音スタジオ運営に従事していたワツシは、こ

の技術でなんとかやれるのではないか、と考えまして、丁稚奉公中のアシスタント・

エンヂニアをこき使って、この「ブルー・ライツ擬似完全版」を作り上げたのです。

ただ喜んだのは本人だけで、某コムピュータの奥底にファイルは仕舞われたままでし

た。今回、先ほどのお二人様と9500万人の方に何かプレゼントを、と考えた時、

この「ブルー・ライツ擬似完全版」が浮かびまして、検索し発掘、ここでお聞きい

ただいた次第です。お粗末。

 

M15.土曜の夜に何が起こったか(2’00”)

 石川晶 & The Jazz Rock Band  Alfa Singers

-M.Yamagami, K.Murai-  ポリスター MTCC-1001

 

N  先週の「ケメ子の歌」の反響には凄まじいものがありました。皆さん、こうい

うの好きなんですね。おまけに「わたしが別の某収録曲欲しさに同アルバム

『ギャグ・ジ ャムボリー』購入か」なんて投稿もされてしまいました。いや、本

当に聞きたかったのは藤田まことの「てなもんや三度笠」だったのですけれ

ど、こちらは全然知らない別の歌だったのです。一度アルバムを通してから、バ

ーブラ・デインの「イッツ・ナイス」を聞いていたら、「ケメ子の歌」が連想されて、そし

て・・・というのが真相です。

今の「土曜の夜に何が起こったか」がその疑惑を持たれた某収録曲でした。

「曜日歌」の関連を疑われましたが、これは今回初めて聞いた歌。主題歌と

なっていたテレビ番組も知りませんでした。出来につきましては、何も言わず

におきましょう。

では「曜日歌」の傑作を耳直しにお届けします。一時期この国で一番売れ

たシングル盤と持て囃されたこれです。

ダニエル・ブーンで、ご存知「ビューチフォー・サンデイ」

 

M16.ビューティフル・サンデー(3’01”)ダニエル・ブーン      

-R.Muqueen, D.Boone-  ユニバーサルUICZ-1352/3

 

N  ダニエル・ブーン「ビューチフォー・サンデイ」でした。これをわたしは、フォーリーブスの歌で

聞きました。「ハーッ、ハーッ、ハーッ」のところの2/4拍目でスネアを強調して盛り上げ

てましたね、覚えています。なぜかトシ坊が浮かんで来ちゃう。

これは図書館で借りてきた『ニッポン洋楽ヒッツ』というなかなか痛快なコムピ盤

に入っています。2010年の発売で、史上ここにしか入っていない楽曲もいく

つかありますね。邦題で並んでいるのも大変嬉しい。

そこで見つけた珍しい1曲を聞いて下さい。これです。

 

M17.アイ・ラブ・ロックンロール(3’00”)アロウズ  

-Merill, Hooker-  ユニバーサルUICZ-1352/3

 

N  フェイド・アウト尻、消え際が良くなかったですね、「アイ・ラブ・ロックンロール」、アロウズで

す。これは後にジョーン・ジェットとブラック・ハーツがカヴァして世界的なヒットになりまし

たが、オリヂナルが今のアロウズです。70年代に東京でヲッカ・コリンズのメンバだったアラン・

メリルの作品で、それ以前にはあまり知られていませんでした。イギリスでは少し

売れたのかな。解説には「清涼飲料水のコマーシャル云々」とありますが、それは

ジョーン・ジェットの方じゃなかったかな。

アランは、本当の産み母親は違うらしいけど、音楽をする上でこの暖簾を使わ

ない手はないと、ヌー・ヨークのため息ヘレン・メリルの子供で通ってます。70年代初頭

に日本に住んでいて、本場のロック感覚でギターを弾く事が出来た数少ない人間で

す。

彼の作った「アイ・ラブ・ロックンロール」をジョーン・ジェットは耳にして、当時自分の参

加していたグループのリパトゥワに入れようと働きかけたそうですが、聞き入れら

れず苦節八年、自分のグループでヒットさせたというお話が、この『ニッポン洋楽ヒッツ』

の解説にありました。お見事、ジヨーン。

そしてその時に彼女が在籍していたグループというのが、これです。

 

M18.チェリー・ボンブ(2’17”)ランナウェイズ

-J.Jett, K.V.Fowley-  ユニバーサルUICZ-1352/3

 

M19.春がいっぱい(3’00”)シャドウズ  

-Bennett, Welch-  ワーナー WPCR-17926

 

TM Born In Chicago 「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-N.Gravenites-  Rhino 8122 798434 0

 

N  『ニッポン洋楽ヒッツ』からラナウェイズで「悩殺爆弾チェリーボーム」、そして最後は同類の

楽しいヒット曲コムピ盤、『DJ糸居五郎 黄金のレイディオ・ヒッツ ゴー・ゴー・ゴー!』

からシャドウズの「春がいっぱい」でした。インフルエンザを始め、風邪などを引いて

この季節を楽しめていない人たちにお送りします。山奥にいる臆病な人にも

ね。早く元気になって下さいよ。

「ありのままを教えてくれよ」とエアロン・ネヴィルに歌ってもらったのに、真相

は明らかになりませんでした。野党が全くダメだ。文春並みの調べが出来ない

んだ。調査費貰ってるだろうに。わたしは立川志らくと全くおんなじ意見。

「疑惑を深めてどうすんの」だ。これで終わりにしようというセーフの思惑は明

らか。監視を続けよう。

貴乃花の抵抗も身内の暴力事件発覚でお終いとは情けない。あれは刺され

たんだと見ていますね、わたしは。それと戦略が不味かった。聡い参謀が付

いていいなかったんでしょう。こうやって、旧態依然の体制は護られて行く

のです。24時間360度の監視を続けよう。

不調CDプレイヤーを指で高速回転させる話、いいですね。わたしの生活信条

は、「気に入った相手と長く付き合う」です。ヒトもモノもセカイもジダイも、もち

ろん音楽もです。どうぞ大切に使ってあげて下さい。こういうのは割と簡単

に治りますけど、修理に出すと定額最低一万円です。先日別の調子が今ひと

つだったCDプレイヤーの外装を、思い切って外して開けて自分で手入れしまし

た。「手入れ」という程のことでもないのですが、その結果、以前読まなか

った盤が再生できるようになり、特別付録も問題なく作れています。費用0

円。ウェブには各種の簡易修理法も揚げられていますから、ご参考に。

今朝の特別付録は、以下の隠し場所です。どうぞお楽しみ下さい。

http://firestorage.jp/download/7ebde6d87b5b812d3b09cb900120d7d984eb6320

   ダウンロードパスワードは、「uriurkti」です。

今朝もちょうど時間となりました。

こちらは、http://osamusawada.com/category/mornin-blues-by-isaowashizu/

「幻」モーニン・ブルーズ、鷲巣功でした。来週も首都圏で9人のあなただけに。

そして全国で9500万人のあなたにも、アサー。

 

 

 

Awesome Rock【2018/03/30 O.A.】Playlist

Awesome Rock【2018/03/30 O.A.】Playlist

360回目、3月30日の番組は、
『JACK WHITE』特集!


ソロ3作目『Boarding House Reach』。今作も全米1位。ソロ作は全て1位獲ってます。すごい。


M01: American Guilt  /  Unknown Mortal Orchestra

M01: Little Monster  /  Royal Blood

<コーナー: AwesomeRecommendation>

M02: Sixteen Saltines  /  Jack White

M03: Over And Over And Over  /  Jack White

M04: Why Walk A Dog?  /  Jack White

M05: Ice Station Zebra  /  Jack White

<コーナー: AwesomeRecommendation>終わり

M04: Color Wheel  /  Arch Echo

おしまい♪

中央エフエム Awesome Rock
澤田修の完全監修番組。選曲、編集、トーク、全て担当!
毎週金曜日21時~21時半。再放送:毎週土曜日23時~23時半

 

Real Rocks 【2018/03/24 O.A.】Playlist

Real Rocks【2018/03/24 O.A.】Playlist

祝・番組継続!

なんと15年目に突入します!

3月24日の番組は、インストメタル/インストロック曲を紹介!


先週紹介したARCH ECHO熱にやられておりまして、その続編というカタチです。

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M01: Vagabonds  /  Satellite Stories ※桜の季節に聴きたいバンド

M02: The Trap  /  Satellite Stories

M03: D-D-Dance  /  The Royal Concept

M04: Train   /  STARCRAWLER

<コーナー: RockAroundTheWorld > ※初のUS Rock Airplay Chart Top20※

M05: House On Fire  /  Rise Against

M06: Safari Song  /  Greta Van Fleet

M07: Run For Cover  /  The Killers

M08: Broken  /  Lovelytheband

M09: Thought Contagion  /  Muse

M10: One Foot  /  WALK THE MOON

M11: Feel It Still  /  Portugal. The Man

M12: Sit Next To Me  /  Foster The People

M13: Sober Up Featuring Rivers Cuomo  /  AJR

M14: Live In The Moment  /  Portugal. The Man

M15: Whatever It Takes  /  Imagine Dragons

<コーナー: RockAroundTheWorld>終わり

M16: If You Say So  /  VINYL THEATRE

M17: Boomerang (feat. Jay Smith)  /  Smash Into Pieces

<コーナー: RockSteadyGo>

M18: Hip Dipper  /  Arch Echo

M19: The Dance Of Eternity  /  Dream Theater

M20: Oracle  /  Scale The Summit

M21: Song of Solomon  /  Animals As Leaders

M22: Violent Night  /  Strawberry Girls

M23: Suda  /  Chon

<コーナー: RockSteadyGo >終わり

M24: Firepower  /  Judas Priest

M25: Cracks Of Light feat. Spencer Sotelo  /  SikTh

M26: Love’s Gone Again  /  STARCRAWLER

M27: I Surrender (Cover)  /  At Vance

<Ending>

<コーナー:メタルの光>

M28: A.D.I.D.A.S. (Live)  /  KoRn

M29: Take A Look Around (Live)  /  Limp Bizkit

おしまい!

来年度もよろしくお願いいたします!!!


先週紹介したブレイク必至のバンド=Arch EchoのBand Campページ。8$で購入できます。

 

今月3月のリアルロックス・セレクション!
STARCRAWLER (スタークローラー)


STARCRAWLER『Starcrawler』

今年ブレイク必至!3月8日木曜日は今池ハックフィンで名古屋公演!

【幻】モーニン・ブルーズ 2018/03/24

mb180324

 

TM. Walikin’ Blues「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-R.Johnson-  Rhino 8122 798434 0

 

N  おはようございます。アサー、ワツシイサヲです。3月21日、今年の春分の日は、

また雪でしたねえ。ちょうど降り始めた時は高層ビルの上層階に居まして、

「あ、雪だよ」なんて言っていました。ただ積もる程とは思っていなかった

んで、夕方に帰ってきて家の周りに雪が残っているのに驚きました。そうだ、

桜はもう少し待ってくれ。春は、少しづつ暖かくなるのが有難いのに、急に

20度を越えたり、雪が降ったりで、大いに乱れています。あ、これも春か。

さて今朝の1曲目は、何と言ってもこれでしょう。

「ありのままを教えてくれよ」、エアロン・ネヴィルです。

 

M01.Tell It Like It Is(2’41”)Aaron Nevile

-W,Smith sr., G.Davis- Curb D2-77303

 

N   27日の佐川宣寿前理財局長の国会証人喚問、色々な意味で楽しみです。こ

ういう時に重要なのは野党の姿勢。やたらと感情的に義憤をぶちまけるだけ

ではダメ。大義や正義を振りかざしても同じく。取り調べなんだから、小さな

事実を積み上げて行って、最後に「負けました」と言わせる。詰め将棋のよ

うにね。野党間で質問が重複して無駄にならないように十分な「談合」をし

てから臨む事を強く求めます。そして当の証人は「ありのままを教え」なけ

ればいけません。この場合は「テル・イト・ライク・イト・ヲズ」ですね。冒頭の宣

誓、これを儀礼と考えてはいけません。バチが必ず当たりますよ、サガワくん。

 

M02.Killing Blues(4’17”)Robert Plant and Alison Krauss

-R.J.Salley-  Rounder 1161-9075-2

 

N  ロバート・プラントとアリスン・クラウスで「キリング・ブルーズ」でした。2007年に発表され

たデューオ・アルバムからです。出た当初にラジオで少し聞いただけで、ここまで来

てしまいました。

先週、調子の悪い時代遅れの携帯型CDプレイヤーを、技術に詳しい知り合い

に診て貰いに行きました。そこで視聴用に使っていた盤がこの『レイジング・

サンド』で、修理完了後うっかり入れたままで持ち帰ってしまったのです。

こんな事から、アルバムを通して聴く事が出来ました。レッド・ゼペリンで全世界

のロック・ヴォーカルのスタイルを変えた、というかハード・ロックのヴォーカルを確立したロバート・

プラントがここでは別人のような歌唱を披露しています。今お聞きのように、ピ

ッタリと合わせず意識的に微妙なズレで表現されるヴォーカル・ハーモニーなど、聴き処は

多いですね。グラミーを獲ったのも分かります。

もう一曲聞きましょう。こちらはロバート・プラントだけで唄っています。

「嘘つき預言者」。

 

M03.Fotune Teller (4’30”)Robert Plant and Alison Krauss

-N.Neville-  Rounder 1161-9075-2

 

M04.クンバイヤ(2’55”)ショーン・バエズ

-trd.- King KICP 2931

 

N  ロバート・プラント、2007年アリスン・クラウスとのデューオ・アルバムから「フォーチュン・テラー」で

した。その次はジョーン・バエヅの「クムバイヤ」、先週バーブラ・デインでお届けした「カ

ム・バイ・ヒア」の、なんだろう、原曲とも違うし、深い関連のある曲、とでも

言えばいいのかな。私には何の事前認識もなかったのですが、バーブラの「カム・

バイ・ヒア」を聞いていて、「カム・バイ・ヒア」という繰り返しが「クムバイヤ」に繋が

って、ジョーン・バエヅを思い出しました。これは1963~4年の実況録音です。

66年の初来日の時も確か唄っていた筈です。

 

神様、ここへ来て下さい、仲間がお祈りをしています

   神様、ここへ来て下さい、仲間が眠っています

   神様、ここへ来て下さい、仲間が唄っています

   神様、ここへ来て下さい

 

そして、同じ題名でこんな物もありました。

 

M05.Khumbaya(3’48”)Soweto Gpospel Choir

-trd.- Shanachie 66038

 

N  南アフリカの合唱団、ソウェト・ゴスペル・クアイアで「クムバイヤ」、歌の内容は大体同じ

ですが、楽曲としての進行はかなり違います。こちらはこれで素晴らしい仕

上がりですね。

もともとはアメリカで唄われていたフォーク・ゴスペルの「カム・バイ・ヒア」がカリブ経由

でアフリカに伝わって「クムバイヤ」となり、それをジョーン・バエヅが逆輸入的にカヴァ

した、というのがわたしの現時点でお話し出来る解釈です。本当はアフリカ大陸

に「クムバイヤ」という掛け声があって、それが奴隷たちと共にアメリカ大陸に渡っ

てゴスペルと混ざって「カム・バイ・ヒア」に置き換えられたという説を立証したか

ったのですが、短い時間では無理でした。どなたかその他の事実をご存知で

したら教えて下さい。

では短期集中「クムバイヤ」考察の発端になったバーブラ・デインを今朝も聞き

ましょう。

「エイント・ゴナ・ギヴ・ノーバディ・ナン・オヴ・マイ・ジェリー・ロール」。

 

M06.Ain’t Gonna Give Nobody None Of My Jelly Roll(2’22”) Barbra Dane

-C.Williams, S.Williams-  Smithsonian Folkways SFW CD 40227

 

N  バーブラ・デインで「エイント・ゴナ・ギヴ・ノーバディ・ナン・オヴ・マイ・ジェリー・ロール」、

素晴らしいブルーズ唱法ですね。このアルバム『ホット・ジャズ、クール・ブルーズ、アンド・

ハード・ヒッティング・ソングズ』の2枚目にはこういったブルーズ・セッション的な録音が

沢山並んでいまして、そのどれもがこのような上手な節回しなんです。彼女

は一緒に旅公演に出ないかと誘われるまで、ルイ・アームストロングに気に入られたと

いう話は本当だろう、と思わせるに十分な感覚、技術の持ち主ですね。ブルーズ

を理解し、黒人の真似に走らず、自分なりに自然な表現として、伸び伸びと

唄っている。とても宜しい。

1961年、ロス・エインジェルズでの録音、ピアノはケニー・ウィトスン、ベイスがウェルマン・ブラッ

ドでした。

ではもう一曲バーブラ・デインで「イッツ・ナイス」。

 

M07.It’s Nice(4’08”)Barbra Dane

-M.Reynolds, B.Dane- Smithsonian Folkways SFW CD 40227

 

N  バーブラ・デイン「イッツ・ナイス」、繰り返す循環コードを聞いていて、連想したのは、

ポール・アンカの「ダイアナ」と、もうひとつ、何故かこれでした。

 

M08.ケメ子の歌(3’51”)ザ・ダーツ

-Y.Baba-  ポリスター MTCC-1001

 

N  ザ・ダーツ、1967の、たった1曲のヒット「ケメ子の歌」、バーブラ・デインの「イッツ・

ナイス」を聞いていたら、これが浮かんで来て困りました。ちょうど『ギャグ・

ジャムボリー』というノヴェルティ集を入手したばかり。それに入っていましたので、

お 届けしました。確かこれは共作曲として、他のグループの盤も出ていまし

たが、やはりザ・ダーツですね。ゴーストを巧みに使ったドラムスのビートが秀逸です。

全体進行は転調後に安易な演出で破綻を迎えますが、許しましょう。発売当

時は作者不明だった筈でしたが、この盤には「馬場祥弘」とクレジットされてい

ます。編曲がハマクラ、浜口庫之助でした。

さてこのノヴェルティ集『ギャグ・ジ ャムボリー』はなかなかよく出来ていましてね、

こんな決定的作品も収録されています。ご存知でしょうか、今年2月24日に

亡くなった左とん平です。

「ヘイ・ユウ・ブルース」。

 

M09.ヘイ・ユウ・ブルース(4’02”)左とん平    

-G.Goh, Y.Motizuki-  ポリスター MTCC-1001

 

N  左とん平「ヘイ・ユウ・ブルース」でした。カッコいいですね。テッテ的にやってます。

1973年の発表ですが90年代半ばだったかな、再発見されて密かな注目を集

めた事があります。マーヴィン・ゲイ調の素敵なアレンヂは深町純。パロディとして、

秀逸です。詞曲の発想が正しい。もちろんとん平の唄が最大の魅力です。

さて「ヘイ・ユウ、ワッチョネイム」を日本語で言いますと、こうなります。

 

M10.あなたのおなまえ何ァンてェの(3’28”)トニー谷

-Y.Aoshima, T.Moroboshi-  ポリスター MTCC-1001

 

 

N  怪人トニー谷で「あなたのおなまえ何ァンてェの」、これもドギツイ仕上げですね。

トニー谷の人格全開です。パカッションがわりのソロバンの音が入ってて欲しかったな。

こんな具合にノヴェルティ集『ギャグ・ジ ャムボリー』は充実度の高い内容です。最

低必要とされる楽曲周辺情報も付いていますし、歌謡曲研究家鈴木啓之の解

説も短いながらツボは外していません。2003年の発売です。知らなかったな。

ではもう1曲、決定的なこの歌です。

「老人と子供のポルカ」、左卜全とひまわりキティーズ。

 

M11.老人と子供のポルカ(2’47”)左卜全とひまわりキティーズ

-H.Hayakawa-  ポリスター MTCC-1001

 

N  「老人と子供のポルカ」、左卜全とひまわりキティーズでした。「ゲバゲバ」、これ

は主に大学生の武装闘争ですね。「ジコジコ」、これは自動車事故。交通戦争な

んて言葉が盛んに使われていました。「ストスト」こちらは、主に鉄道関係のストライ

キです。毎年春、春闘時期には多くの公共交通麻痺が年中行事のようでした。

いずれも1970年初頭の世相を賑わしていた現象です。現在なら「やめてけれ

ソンタク」、「やめてけれカイザン」でしょう。

さて先週、5月の中央エフエムのお話をしましたら、早速レターパックプラスが届きま

した。埼玉県川口市の黒子和弘さん、どうもありがとうございます。ただ宛

先に肝心のこれが、「御中」がないんですよ。

 

M12.スローなブギにしてくれ(3’02”)橋本 仁 

-T.Matsumoto, Y.Minami-   エイベックス AVCD-1110

 

N  「御中〜スローなブギにしてくれ」、橋本 仁でした。「御中」、これは昔マチャアキ

とジュンが「味覚糖 歌うバラエティ」で振り撒いていたギャグが基になっています。

さて今のレゲエ版「スローなブギにしてくれ」はその昔、1993年にわたしが面

白がって作ったもので、『ジェイ・ポップ・アイランド』という題名でエイベックスから出

ていました。もうこの頃「ジェイ・ポップ」なんて言葉が一般化していたんです

ね。その頃付き合いのあった演奏家を集めてね、かなりドタバタなセッションでした。

先週の南佳孝トリプル・プレイの後、NHKでも同類の番組があったそうですね、

類似穴さん、教えてくれてありがとうございます。それではこちらも『ジェイ・

ポップ・アイランド』から、もう1つ南佳孝楽曲で行きましょう。

「セクシー・ユー」、入道が唄います。

 

M13.セクシー・ユー(4’04”)入道

-E.Kisugi, Y.Minami-   エイベックス AVCD-1110

 

N  「セクシー・ユー」aka「モンロー・ヲーク」、入道に続けましょう。

「オリビアを聞きながら」、高島りんです。その後「浦島りん」と改名して、

ミュージカルなどで活躍しましたね。初めて会った時に「メイヴィス・ステイプルが好き」

と言われて、わたしは少々驚くと同時にとても嬉しくなりました。

彼女が24年前に思い切り歌ってくれた、

「オリビアを聞きながら」。

 

M14.オリビアを聞きながら(3’57”)高島りん

-A.Ozaki-   エイベックス AVCD-1110

 

M15.ジャマイカ事情(4’20”)ランキン・タクシー

-T.Shirahama- ワツシ / ヴィヴィドWAZCD -002

 

N  「オリビアを聞きながら」、高島りんに続いては、ご存知「ジャマイカ事情」、ランキン・

タクシーでした。以前ある場所で出会った写真家が個展を開きまして、その初日

に出掛けて行きました。「RM」という名で親しまれていたレゲエ・マガジーンの写

真を撮っていた人で、90年代以降のジャマイカの風景、音楽家など沢山の画像を

見せてもらえました。どれもとても大きく引き伸ばされていますが、画質に

乱れがなかったのには驚きですね。まだフィルムを使っていた時代の作品もあっ

た筈です。

こういう写真を見ると、この島はとにかく陽の光が違うんだ、という事を

思い知らされます。それに褐色の肌がとても映える。どれも良いバランスでした。

とは言え、わたしが興味をそそられたのはタフ・ゴング・スタジオのライヴ・ルームに

何気なく置かれていた、ギター・アムプのケイスです。「ボブ・マーリー・アンド・ザ・ウェイ

ラーズ」とプリント版で印字がしてあってね、興奮しました。

そこ以外のスタジオ写真もあって、ペントハウスのコントロール・ルームの写真は懐かしかっ

たですね。機材は入れ替わっていましたが、先ほどの「ジャマイカ事情」は、そ

こでミクスをしたのであります。

その他、一緒に仕事をした唄い手が何人も大版の写真になっていました。

 

M16.遥かなる影(3’56”)ジュディ・モワット        

-H.David, Bbacharach- ポリスター PSCW-5078

 

M17.ゼン・シー・ウォークト・アウェイ(4’03”)スリラーU    

-B.Scaggs- ポリスター PSCW-5011

 

N  ジュディ・モワットで「遥かなる影」、そしてスリラーUが唄った、ボズ・スキャグスの「ゼ

ン・シー・ウォークト・アウェイ」、いづれも国内企画のラヴァーズ・ロック・シリーズからお届け

しました。ジュディ・モワットは話になかなか乗ってくれなくてね。家まで尋ねて

行って説得しました。最後は現金をチラつかせて落とした、そんな感じです。

彼女の底力はこんなもんじゃ無いでしょうが、それでも楽に合格点の唄を決

めてくれたのは流石だなあ、と思いますね。

スリラーUは、当時全盛だったダンスホール・スタイルより、こういうラヴァーズ・ロック調の

楽曲を唄いたがっていて、とても熱心に取り組んでくれたのが印象的でした。

次はジョニー・オズボーン。彼とは以前この島で、ランキンの『ワイルドで行くぞ』

の時に、ボビー・ディジタルのところでFM802の局ジングルの吹き込みをして貰っ

ていて、能力は充分に分かっていましたから、このの企画に参加する約束を

していました。けれど予定の当日現場には現れませんでした。彼の地ではこ

ういう事はさほど珍しくもないので、わたしも残念ながら「やっぱりな」程

度の受け取り方でした。

そして翌3月、私がまたキングストンに行って同じスタジオで仕事をしていたら、

突然現れたのです。そして「約束通り来た」と言うんですね。うるうでない

年の2月と3月は、日付けと曜日が同じですから、間違ってはいない。本人

は3月のつもりだったのでしょうか。まあ彼に限らずジャマイカ人はそこに居る

時に捕まえないとダメ。約束できるのは明後日までです。これは大きな教訓。

ジョニーにはせっかくですから、急遽唄って貰ったのが、この「アントニオの唄」

だったのです。調子良かったですよ。初めてなのに「これは俺の歌じゃない

か」なんて言って、得意のアドリブを沢山入れてくれました。虹の七色に「黒」

と「白」が入ってるのはご愛嬌でしょうか。この時はもっと衝撃的な事実に

遭遇したのですが、それはまた次の機会にお話ししましょう。

では「アントニオの唄」、愛すべきジョニー・オズボーンです。

 

M18.アントニオの唄(4’18”)ジョニー・オズボーン     

-M.Franks- ポリスター PSCW-5011

 

N  「アントニオの唄」ジョニー・オズボーンでした。先ほどの写真展は、済みません、今

日までです。偶然六本木に出かける用事でもありましたら、お寄り下さい。

写真展 I Shot Jamaica

六本木5-10-33 芋洗い坂を下って行って左側のストライプハウスギャラリー

今日の19時まで。入場無料です。

 

M19.Club Francais Blues(3’11”)Mary Lou Williams   

-M. L. Williams –  Gitans 013 1411-2

 

N  「クラブ・フランセ」メリー・ルー・ウイリアムスのソロ・ピアノでした。ストライド式の左手が実に

巧みです。1954年、パリでの録音でした。収録アルバムは『ジャズ・イン・パリス』

というジターンから出ていた編集物です。別に春に主題を求めたものではないの

ですが、わたしには何故か3月を連想させるインスピレイションがありまして、今月

はずっと玄関に飾って置きました。その3月も来週でお終いです。早いなあ。

そしてわたしの4月は3日の「ブルースをよろしく!  ありがとう妹尾隆一郎」

で始まります。もう目前に迫っております。今朝も一曲聞いて下さい。

アルバム『ブギー・タイム』からです。

「ヨー・ライフ・アンド・マイ・ライフ」。

 

M20.Your Life And My Life(3’34”)妹尾隆一郎  

-R.Senoh- Pヴァイン PCD-5742

 

M21.Sweet Lil’ Devil(2’36”) B’z         

-K.Inaba, T.Matsumoto-   BMCR-6602

 

TM Born In Chicago 「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-N.Gravenites-  Rhino 8122 798434 0

 

N  最後はビーズの『セブンス・ブルーズ』から「スウィート・リル・デヴォー」の後半部分で

した。このハーモニカが妹尾隆一郎です。彼らの代表作とも呼ばれるこのアルバムに

は、隆一郎はもう一曲参加しています。1994年の録音でした。

ビーズのおふたりは義理堅く、「ブルースをよろしく!  ありがとう妹尾隆一郎」

にお花を出してくれました。ありがとうございます。ホームペイヂの「ご供花ご

芳名一覧( https://bluesisalright.wixsite.com/thanks-senoh/memorial )では、

ここまでにご供花いただいた方々のお名前をご覧になれます。

さて、この「幻」が復活する切っ掛けを作ってくれたツイターが閉鎖になりま

す。長い事お世話になりました。ありがとうございます。管理人さまからの

ご挨拶をそのまま引用いたします。

以下。

 

大家様のところでTweetが見られるようになって久しく、
   こちらからはWidget撤去いたしました。
   少ししたらこの場所自体を削除します。

   若くても亡くなることはあるのだから、
   やりっ放し事案はなるべく減らそうと想いましてね。

   ありがとうございます(^^)/~~~♪

 

以上。

 

先ほども言いましたが、この緊急避難ツイターへの皆さんの投稿を読んで、「幻」

復活をわたしは決心したのです。心からご尽力に御礼申し上げます。

もう一度、どうもありがとう。「こひ」さんでしたよね、管理人さまは。

今朝の特別付録は、以下の隠し場所です。どうぞお楽しみ下さい。

http://firestorage.jp/download/22c6d05caa9b03716a22e9a379c5b880554cd242

  ダウンロードパスワードは、q18uik1sです。

今朝もちょうど時間となりました。

こちらは、http://osamusawada.com/category/mornin-blues-by-isaowashizu/

「幻」モーニン・ブルーズ、鷲巣功でした。来週も首都圏で9人のあなただけに。

そして全国で9500万人のあなたにも、アサー。

Awesome Rock【2018/03/23 O.A.】Playlist

Awesome Rock【2018/03/23 O.A.】Playlist

359回目、3月23日の番組は、
『ARCH ECHO』特集!


久々に手ごたえ抜群のバンドです!!アーチエコー、日本に来てくれ!


M01: Firepower  /   Judas Priest

<コーナー: AwesomeRecommendation>

M02: Hip Dipper  /  Arch Echo

M03: Afterburger  /  Arch Echo

M04: Color Wheel  /  Arch Echo

M05: Spark  /  Arch Echo

<コーナー: AwesomeRecommendation>終わり

おしまい♪


天才です。

中央エフエム Awesome Rock
澤田修の完全監修番組。選曲、編集、トーク、全て担当!
毎週金曜日21時~21時半。再放送:毎週土曜日23時~23時半

 

Real Rocks 【2018/03/17 O.A.】Playlist

Real Rocks【2018/03/17 O.A.】Playlist

3月17日の番組は、近い将来ブレイク必至!ARCH ECHOを特集!


メンバーにはDream Theaterのメンバーも通っていたバークリー音楽大学出身者がいます!

————————————————————————–

M01: Hold My Hand  /  New Found Glory ※今月20周年記念来日公演!過去の名盤全曲プレイ予定!

M02: Take My Scars  /  Machine Head ※来日、名古屋公演あり!

M03: Train  /  STARCRAWLER

M04: Sleep Alone  /  Two Door Cinema Club

<コーナー: RockAroundTheWorld >

M05: American Idiot  /  Green Day

M06: Fire Drills  /  Dessa

M07: Hallelujah (Live)  /  Panic! At The Disco

M08: Papercut  /  Linkin Park

M09: Champion  /  Fall Out Boy ※来日、名古屋公演あり!

M10: Feel It Still  /  Portugal. The Man ※サマーソニック出演!

M11: Stressed Out  /  Twenty One Pilots

M12: Radioactive  /  Imagine Dragons

M13: Saturday Sun  /  Vance Joy

M14: I Don’t Know Why  /  Imagine Dragons

<コーナー: RockAroundTheWorld>終わり

M15: If Everyone Cared  /  Nickelback ※サマーソニック出演!

M16: Boomerang (feat. Jay Smith)  /  Smash Into Pieces

M17: Surrender  /  Cheap Trick ※来日予定!

M18: Cardiac Arrest  /  Bad Suns

<コーナー: RockSteadyGo>

M19: Hip Dipper  /  Arch Echo

M20: Earthshine  /  Arch Echo

M21: Afterburger  /  Arch Echo

M22: Color Wheel  /  Arch Echo

M23: Spark  /  Arch Echo

<コーナー: RockSteadyGo >終わり

M24: Firepower  /  Judas Priest

M25: Love’s Gone Again  /  STARCRAWLER

M26: 10番街の殺人  /  The Ventures ※82歳で亡くなったノーキー・エドワーズさんの追悼

<Ending>

<コーナー:メタルの光>

M27: Along For The Ride  /  Dream Theater ※プログレメタルの名曲

M28: Flatline  /  Periphery ※プログレメタルの名曲

 

 

おしまい!


Arch EchoのBand Campページ。8$で購入できます。


Judas Priest『FIREPOWER』2018/3/07 日本先行発売

今月3月のリアルロックス・セレクション!
STARCRAWLER (スタークローラー)


STARCRAWLER『Starcrawler』

今年ブレイク必至!3月8日木曜日は今池ハックフィンで名古屋公演!

【幻】モーニン・ブルーズ 2018/03/17

mb180317

 

TM. Walikin’ Blues「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-R.Johnson-  Rhino 8122 798434 0

 

N  おはようございます。アサー、ワツシイサヲです。

初夏のような気温上昇がありまして、すぐに桜も咲いてしまいそうです。

わたしの気分と致しましては、もうちょっと焦らし気味にゆっくりと暖かく

なって欲しいのですがね。でも昨日は夜が寒かった。

さて、ずっと探していた男です。実は亡くなったんじゃないのか、とも思

っていましたが、ここでこんなに元気に叩いていました。その名はハワード・グ

ライムズ。あのハイ・リズムの心臓です。ボーキイズというグループの演奏、2017年の録

音で健在ぶりを聞いて貰いましょう。

「ハイ・ローラー」。

 

M01.Hi Roller(2’54”)ボーキーズ

-Franklin, Bomar, Pitts- Pヴァイン PCD-93423

 

N  アル・グリーンが出てきそうな音でしたね。紛れもなくハワード・グライムズのドラムズ

です。ボーキーズで「ハイ・ローラー」でした。昨年のロバート・クレイの傑作にはハイリズムの

面々が付き合って、極上の南部ソウルのバックビートを供給していました。ただドラム

ズだけが異なっていました。これはプロデューサーがスティーヴ・ジョーダンで、自らが

叩くから納得出来ますが、それ以前に観た映画「約束の地」にもハワードは出て

来なかったので、「ひょっとしたら・・・」とも思っていました。あるところ

でそんな事を話したら、「ここで今まで通り演ってるよ」と教えられたのが、

この盤だったのです。

スタックスのバーケイズに在籍していたメムバーを中心に組まれた、セッション的なグループ

がボーキイズの実態で、1枚目ではあのウイリー・ホールがドラムズだったと言います。

そして2017年に発表したのが、このアルバム『ガット・トゥ・ゲット・バック』でした。

今回はウイリアム・ベル、オーティス・クレイらがヴォーカルで参加している点が話題を呼んで

いますが、わたしの興味は器楽曲で、今の「ハイ・ローラー」は冒頭曲でした。短

い導入部の後、すぐにハワードだと分かるとリズムが叩き出されます。これで充分

ですね。「雀百まで踊り忘れず」でした。

 

M02.Just Chillin’(3’32”)ボーキーズ

-Bomar, Camble, Franklin, Pitts – Pヴァイン PCD-93423

 

N  ボーキーズで「ジャスト・チリン」、こちらもインストゥルメンタルですが、「ちょっと待ってく

れ、これはアレじゃないのかい」、という声が、あちこちから聞こえて来ていま

す。

その「アレ」とは「コレ」でしょ。

 

M03.Soul Finger(2’22”)Bar-Keys

-J.King,P.Jones, C.Cunningham, B.Cauley, R.Caldwell, J.Alexandet-

ワーナー WPCR-27517

 

N  バーケイズの「ソウル・フィンガー」、1967年のスマッシュ・ヒットです。ボーキイズは余裕でそ

のパロディを演っています。楽しそうです。

バーケイズというのは、スタックスに集まってきた第二世代の楽器演奏者たちの集

まりで、オーティス・レディングのロード・バンドを務めて名前を知られるようになりま

した。ブッカー・ティー・ジョーンズ達のエム・ジーズは本拠地メムフィスのスタックス・スタジオでの

録音が主な仕事ですから、地方巡業のドサ回りはこのマーキーズが請け負っていた

訳ですね。それが災いしたか、移動中の飛行機事故でオーティスと共にメムバの殆ど

が亡くなってしまった後、生き残った、「ソウル・フィンガー」の作者ににも名を連

ねているジェイムズ・アレグザンダーを中心にグループを復活させて、ブラック・ロックを標

榜し黒人音楽の新時代を築いたのはご存知の通り。多分オーティスと一緒の頃はメム

バも流動的だった筈です。だから自称在籍者が多いようですが、そのブランド

は、今も充分に通用することの証明が、このボーキイズです。

ハワード・グライムズはやはりメムフィスの生まれで、エムジーズのアル・ジャクスンにドラムを

教えてもらって、ハイ・レコードのプロデューサー、ウイリー・ミッチェルの下で、あの凄まじい

ドラミングを確立しました。リーロイ、チャールズ、ティーニーのホッヂズ三兄弟と組んだハイ・

リズムはスタックス没落後の南部ソウルのお手本となりました。わたしは外苑の日本青

年館の舞台上至近距離でこの4人の演奏に接して、「極東の黄色人種がどんな

に努力精進しても、絶対に敵わない」という現実を体感しました。衝撃でし

た。

そのハワードはベイスのリーロイ・ホッヂズと仲が悪くなっているらしく、先のロバート・

クレイの録音にも参加しなかったようです。あれほど息の合ったビートを打ち出し

ているのに、分からないものですね。仲違いは最近の事なのかな。今回はハワ

ードと再開出来て、本当に嬉しい思いです。

ではハワード・グライムズが叩いているボーキイズのアルバム『ガット・トゥ・ゲット・バック』

から、今度は「ジャック・アンド・ジンジャー」、これはなんのパロディでしょうか。

 

M04.Jack And Ginger(3’06”)ボーキーズ

-Franklin, Bomar, Pitts – Pヴァイン PCD-93423

 

M05.Green Onions(2’50”)Booker T. & M.G.’S

-Jones, Cropper, Steingerg, Jackson-  Warner 9-27601-2

 

N  はい、その通り。エムジーズの「グリーン・オニオンズ」のパロディで「ジャック・アンド・ジ

ンジャー」でした。ボーキイズのユーモア感覚、たっぷりとお楽しみ頂けましたでしょ

うか。

 

M06.Outside Woman(4’46”)Blood Stone

-Williams-  London 820 571-2

 

N  久し振りのR&Bヴォーカル・グループはブラッド・ストーン。1974年のヒットです。彼ら

はカンザス・シティの出身ですが、ロンドンに渡って成功を掴みました。この「アウトサイド・

ヲーマン」は、彼の地のロンドン・レイベルで出ていましたね。わたしもアナログLPを持

っていました。お聞きのように造りは完全にアメリカ調で、やはりイギリスより本国

で受けました。ビルボードのR&B番付では2位を記録しています。本来は楽器

演奏と唄を一緒に行うグループでしたが、後年はヴォーカル・グループとして唄に専

念していました。この「アウトサイド・ヲーマン」のヒットもその切っ掛けになったのか

も知れません。CDで見つけて、久しぶりに聞きました。やはりとても宜しい。

ボカア、死ぬまで君を話さないぞ、いいだろ。

さて、次も墓穴持ち込みの1枚になりそうです。先週お届けしたウエス・モンゴ

メリの未発表ライヴ盤、パリの実況録音です。音がいいですね。多分会場の音響

もあるでしょうが、フランスの人々が礼儀正しく聴いている態度が伝わってきま

す。アメリカだとどことなく騒がしく演奏自体もそれに準じた形になるのですが、

この音楽会は外来の芸術を全員が鑑賞しています。ジャケット中の写真では4人

にそれぞれマイクロフォーンが1本ずつ。ほとんどが間接音です。当然、モノーラル。これ

が大変宜しい響きとなっています。

ウエスの演奏も落ち着いた中にたくさんの閃きが相次ぐ優れた物で、翌年以

降に確立されるウエス・モンゴメリ・スタイルが随所に出てくるのも興味深いところ。

今朝は後にスタジオでも吹き込んでいる、

「ヒアズ・ザット・レイニー・デイ」を聞いて貰いましょう。

 

M07.Here’s That RainyDay(8’31”)Wes Montgomery

-J.Burke, J.V.Husen-  Resonabce HCD-2032

 

N  「ヒアズ・ザット・レイニー・デイ」、ウエス・モンゴメリでした。

次も先週ちょっとご紹介した新譜です。まずは聞きましょう。

クリス・ステイプルトンで「トライング・トゥ・アンテイングー・マイ・マインド」。

 

M08.Trying To Untangle My Mind(3’14”)Chris Stapleton

-C. Stapleton, M.Henderson- Mercury 0060255970593

 

N  「心を落ち着かせようとしているんだ」、クリス・ステイプルトンでした。バック・グラ

ウンド・ヴォーカルがいいですね。タムブリーンを叩きながら一緒に歌っているのは、モー

ガン・ステイプルトン、奥さんかな、娘さんかな。クリスの音楽には、一般的なカントリーで

連想されるような軽快さはありません。アメリカ大陸の大きさ、深さを感じさせ

てくれるような重たいビートが魅力です。

新しいアルバムの冒頭曲を聞きましょう。

「ミリオネア」。

 

M09.Millionaire(3’30”)Chris Stapleton

-C. Stapleton, M.Henderson- Mercury 0060255970593

 

M10.Them Stems(3’01”)Chris Stapleton

-C. Stapleton, J.Stewart, S.Camp- Mercury 00602557420692

 

N  「百万長者」に続けましたのは、「ゼム・ステム」。前のアルバム収録曲です。演奏

家は、ほぼ一緒。モーガン・ステイプルトンも同じくバック・グラウンド・ヴォーカルとタムブリーン。

新しい盤の方が楽器が少なくなっているのが興味深いですね。普通ですと、

編成は徐々に複雑に大掛かりになりがちですが、クリスの場合は、ここまでは逆

です。

このアルバムを聞いていると連想されるのは、ルーカス・ネルスンの『プロミス・オヴ・ザ・

リール』、こちらも軽快さより重いビートが印象的なカントリー・アルバムでした。ただ歌

声が父親そっくりの繊細さを備えていますので、そこが肝になっているかも。

曲によってはウイリーよりもいいのでは、なんて思いでここのところ聞いていま

す。

では最新作から、「イフ・アイ・スターテド・オーヴァ」。

 

M11.If I Started Over(3’11”)Lukas Nelson

-L.Nnelson- Fantasy / Universal 0888072033481

 

N  「イフ・アイ・スターテド・オーヴァ」、ルーカス・ネルスンでした。唄がいいですね。ただし声

がここまでそっくりですから、このままじゃウイリーII世で終わってしまう可能

性があります。何か違う強烈な個性を期待しましょう。

次はバーブラ・デインという女性フォーク歌手。今年で92歳という超ヴェテランです。

彼女の豊富な録音を簡潔にまとめた2枚組が出ました。これも面白い内容で

す。まずはお聞きいただきましょう。この歌はご存知の方が多いと思います。

「カム・バイ・ヒア」。

 

M12.Come By Here(5’33”)Barbra Dane

-trd.-  Smithsonian Folkways SFW CD 40227

 

N 「カム・バイ・ヒア」、バーブラ・デインでした。ご存知の方が多い訳は、ちょっと先

送りにして、このテイクなかなかいいアンサムブルですね。長さを感じない。1966年

の作品です。

66年と言えば、北米大陸でフォーク・ソングが市民権を完全に獲得して、大きな

勢力となり、人種差別やベトナム戦争への反対運動に繋がって行った頃です。

「歌は世に連れ、世は歌に連れない」というのがランキン・タクシーの持論で、こ

れにはわたしも同意せざるを得ない状況がこの国にはありますが、アメリカでは

世も歌に連れるのですね。

昨日は子供達が先日の銃乱射事件に抗議して死者の数と同じように17分の

授業ボイコットをした、というヌーズを見ました。偉いね。もちろん誰か大人も関

わっているのでしょうけれど、子供達はしっかりと自分の言葉で抗議をして

いました。何処かの国の理財局の役人より、よほど明確な発言だ。

片や、国民としての自分たちの尊厳を奪った男に対し、「もっと労働環境改

善、政治改革、経済政策の成果を認めても良いんじゃないか」なんて発言を

する市井の人間がいる国です。そればかりか、文部科学省が辞職した他の省

庁の人間の講演内容を牽制監視するという、考えられない暴挙を犯し、「問題

ない」とウソブいている。部分的にしか読めないけれど、あの調査文章の卑屈

さ、実に恥辱だ。

ここまで来るともう戦前戦中の言論統制に近い。ナチだ。題名が出て来ない

んですけど、独裁者に隠しカメラで監視されて、半権力思想を読まれてしまう男

の悲劇、確か無声映画だったアレを思い出しました。怖い。こんな事を言って

るわたしも樺太で強制労働か。この国には世の中を引っ張る歌すらないので

しょうか。

さて、バーブラ・デインです。フォークというと、もちろん「かぐや姫」とかのフォー

クじゃないですが、カントリーとも違いまして、かなりインテリ的な音楽になりますね。

社会問題、特に人種的な差別に敏感な人たちが惹かれる音楽でもあります。

バーブラも親の黒人差別に反発を感じてからフォークの世界に深く入って行った

と言います。親が反面教師だった訳です。38曲入りのコムピ盤には様々なスタイル

が収められていますが、わたしが強く感じたのは彼女のブルーズ音楽への共感

でした。

 

M13.Truck Driving Woman(5’05”)

-S.Kahn-  Smithsonian Folkways SFW CD 40227

 

M14.サンセット・サンセット(5’06”)久保田麻琴と夕焼け楽団

-pd.-  徳間 30JC-147

 

N  バーブラ・デインの「トラック・ドライヴィング・ヲーマン」1982年の録音でした。ブルーズ

とは言え、随分純粋な響きですね。人格の表れでしょうか。そこに被さって

きたのは、先週の「ゴジラ」アルバムから「サンセット・サンセット」久保田麻琴と夕焼け

楽団です。これも渋谷ジアン・ジアンでの実況収録。多分その場のジャム・ブルーズ

でしょう。妹尾隆一郎がハーモニカで締めています。

録音詳細によれば最初のギター・ソロは、「レイジー・キム」となっています。この

人は、実演家としてこの国で黒人ブルーズ音楽を最初に正しく理解した人で、

隆一郎に「ウィーピング・ハープ」というミドル・ネイムを付けたのも彼なんです。

70年代初頭に東京で暮らしていまして、当時は全く数が少ないこの手の音

楽を演奏できるライヴ・スポットに時折出演していました。英語を分かっていたの

が強みですね。隆一郎の最初のLP『メッシン・アラウンド』の実質的なプロデューサーで

もあります。自慢ではないですけれど、19歳のワツシイサヲは、レイジー・キム・ブルーズ・

バンドの前座をやらせて貰った事があります。

その後いつの間にか東京からいなくなって早40年近く。それが今回行わ

れる「ブルースをよろしく! ありがとう妹尾隆一郎」に、なんと献花をしに来

てくれる事になりました。これは一大出来事。事件です。この場で唄や演奏

はありませんけれど、安っぽいレジェンドではなく本当の伝説です。

わたしはこれを考えると興奮して仕方ない。レイジー・キムと言うからには「木

村礼司」とか言うお名前だと思っていましたが、「中川公威」でした。ご供花

も頂いています。皆さんも、会場でぜひ見てください。

 

M15.冬の散歩道(2’19”)サイモンとガーファンクル 

-P.Simon- ソニー SRCS 7445

 

N  冒頭と同じことを言います。わたしの気分と致しましては、もうちょっと焦

らし気味にゆっくりと暖かくなって欲しいのですがね。そんな思いを込めて

お届けしました、「冬の散歩道」、サイモンとガーファンクルでした。ザ・ランチャーズの「真

冬の帰り道」の題名はここから来ているのではないかと考えたこともありま

すが、あんまり関係ないですね。

ここのところのわたしの興味の対象である曜日歌謡曲、サイモンとガーファンクルに

は正に決定的な1曲があります。かつてそのまんま生放送に使った事もあり

ます。覚えていてくれてますよね。

それで思い出したサイモンとガーファンクル、わたしたちの年齢の人間はたぶん誰で

も多かれ少なかれ聞いて来たはずです。映画「卒業」が大ヒットした事もあった

でしょうし、何しろ圧倒的に健全ですから、良識ある少年少女はみんな支持

していました。わたしは映画など観に行ったら2ヶ月間身動きが取れなくな

ってしまう位に貧しかったですし、「音楽はエルモア・ジェイムズだよ」なんて言う

生意気な小僧でしたから、ラジオで耳にするヒット曲しか知らなかったですね。

高校生の時にちょっと気になった女の子がいまして、お節介なのが「S&G

が好きだってさ」と教えてくれた時には、「嗚呼、この人とはやっていけない

んだな」と遠い距離を感じたものです。今なら違います。大丈夫です。

あ、そんな事はどうでもいいですね。サイモンとガーファンクル、少し聞きましょう。

映画「卒業」から、「4月になれば彼女は」。

 

M16. 4月になれば彼女は(1’51”)サイモンとガーファンクル

-P.Simon-  ソニー MHCP-2965

 

M17.ボクサー(5’09”)サイモンとガーファンクル

-P.Simon- ソニー SRCS 7445

 

N  「4月になれば彼女は」、「ボクサー」、いずれもサイモンとガーファンクルでした。

4月になればわたしは、またひとつ歳を取ります。ポール・マカートニが誕生日を

祝って1曲プレゼントしてくれるそうです。

皆さんも贈り物は、以下の宛先までどうぞ。

郵便番号104-0031東京都中央区京橋3-1-1 東京スクエアガーデンB1F

中央エフエム「モーニン・ブルーズ」係

 

M18.スローなブギにしてくれ(3’12”)南佳孝      

-T.Matsumoto, Y.Minami-  ソニー DOCL 2035

 

N  今の分かりましたか、「『中央エフエム モーニン・ブルーズ係』御中」、なんですけど。

この歌「スローなブーギーにしてくれ」が流行ってた頃、1981年ですか、いく先々

でこのギャグを飛ばしてたんですけど、誰にも笑って貰えなかった。

それはともかく、先週3月6日の NHK総合テレビの「うたコン」観ましたか。

毎週苦しい特集形式で、この晩は松本隆の作品を集めてたのかな。その関連

で南佳孝が突然出て来て、司会者が告げたリクエストの宛て先の「NHK放送セン

ター うたコン係」の後に「御中」と歌い出したんです。

この番組、いかにも実演風ですけど、ほとんどは事前の録音に唄い手がエヅ

ラ合わせをしているだけでね。スリルも説得力も何もない。古い歌を唄う若手歌

手の表現力の貧困さと言ったら、もう・・・。

この時の佳孝はちゃんとバンド従えて、当然「生」で「御中」です。カッコ良

かったな。ギターは鈴木茂でね、これもよかった。松本隆も佳孝には真剣な詞

(ことば)選びをしていたように思えます。

振り返りますと、「音楽はエルモア・ジェイムズだよ」なんていってるわたしも南

佳孝はずっと好きでしたね。はっぴいえんど周辺にはあまり馴染みがないの

ですが、彼は特別でした。手短かにいえば、何より唄の表現に真剣だ、とい

うところが目を離せないところでしょうか。美学に妥協がない部分にも納得

出来ます。

いや、このうたコンの時は本当にカッコ良かった。わたし次の日にベスト盤を買っ

た位です。CDではこれまで『セヴンス・アヴェヌー・サウス』しか持っていなかったで

すから。

この国のベスト盤の常として、ジャケットやクレジット詳細に愛情が感じられないも

のの、選曲が間違っていませんで、これは良かった。そこからもう少しどう

ぞ。

 

M19.モンロー・ウォーク(3’31”)南佳孝

-E.Kisugi, Y.Minami-  ソニー DOCL 2035

 

M20.黒猫(シャ・ノアール)(4’22”)南佳孝

-Y.Minami-  ソニー DOCL 2035

 

TM Born In Chicago 「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-N.Gravenites-  Rhino 8122 798434 0

 

N  南佳孝、「モンロー・ヲーク」、これも良いですね。郷ひろみのヴァージョンはとっくに

吹っ飛んでいますが、こちらは今も心に残っています。

今朝の最後は「黒猫」です。新規聴取者の黒猫さんに3週連続でお送りい

たします。これも好きだったな。詞曲とも佳孝本人。唄の背景にはちょっと

心当たりが・・・。エドワード・ホッパーの有名な「夜更かしをする人たち」がジャ

ケットのアルバムでしたね。トニー・レヴィンがベイスで参加してるんじゃなかったかな。「ニ

ーナ・シモンが大好きな女だった」なんて出てくる所、たまんないね。以上、南佳

孝で3曲お届けしました。

音楽雑誌エリスの最新号が出ています。このアドレスでお読みになれますよ。

わたしは糸居五郎師のあのアルバムについて調子に乗って喋ってます。以下、

そのありか、http://erismedia.jp/  お早めにどうぞ。

「ブルースをよろしく! ありがとう妹尾隆一郎」は4月3日北沢タウンホールで開

催。入場、献花は無料です。どうぞお越しください。

今朝の特別付録は、以下の隠し場所です。どうぞお楽しみ下さい。

http://firestorage.jp/download/cd510cfe0b8e191e9983783e5671e4be50271612

   ダウンロードパスワードは、b9n69jnfです。

今朝もちょうど時間となりました。

こちらは、http://osamusawada.com/category/mornin-blues-by-isaowashizu/

「幻」モーニン・ブルーズ、鷲巣功でした。来週も首都圏で9人のあなただけに。

そして全国で9500万人のあなたにも、アサー。

 


Awesome Rock【2018/03/16 O.A.】Playlist

Awesome Rock【2018/03/16 O.A.】Playlist

358回目、3月16日の番組は、
『FIREPOWER』特集!


名盤『Firepower』、久々の快作です!!


<コーナー: AwesomeRecommendation>

M01: Firepower   /   Judas Priest

M02: Lightning Strike   /  Judas Priest

M03: Children Of The Sun   /  Judas Priest

M04: Guardians   /  Judas Priest

M05: Rising From Ruins   /  Judas Priest

M06: Sea Of Red   /  Judas Priest

<コーナー: AwesomeRecommendation>完

おしまい♪


Judas Priest『FIREPOWER』2018/3/07 日本先行発売

中央エフエム Awesome Rock
澤田修の完全監修番組。選曲、編集、トーク、全て担当!
毎週金曜日21時~21時半。再放送:毎週土曜日23時~23時半

 

Real Rocks 【2018/03/10 O.A.】Playlist

Real Rocks【2018/03/10 O.A.】Playlist

3月10日の番組は、大ジューダス・プリースト祭!


これぞジューダス!という鉄板のアートワーク

————————————————————————–

M01: My Friends Over You  /  New Found Glory ※今月20周年記念来日公演!過去の名盤完全再現ライヴ!

M02: All Downhill From Here  /  New Found Glory※ただし、来日は東京、大阪のみ!

M03: I Can’t Quit  /  The Vaccines※新曲!

M04: Train  /  STARCRAWLER※祝名古屋公演!

M05: Hallelujah  /  Paramore

<コーナー: RockAroundTheWorld >

M06: Metal Gods (Live)  /  Judas Priest※メタルの神様、ジューダス・プリースト

M07: Breaking The Law (Live)  /  Judas Priest※イントロのスリルがたまらんです

M08: The Hellion (Live)  /  Judas Priest※メタルアルバムの1曲目として教科書的楽曲

M09: Electric Eye (Live)  /  Judas Priest

M10: Painkiller (Live)  /  Judas Priest

M11: Revolution  /  Judas Priest

M12: Tears Of Blood 血の涙  /  Judas Priest

<コーナー: RockAroundTheWorld>終わり

M13: Right Now  /  KoRn※今月名古屋公演

M14: Champion  /  Fall Out Boy※4月に名古屋公演

M15: Misery Loves Company  /  The Poodles※初来日目前

M16: Georgia  /  Vance Joy※今年本格ブレイク必至!

M17: Saturday Sun  /  Vance Joy

<コーナー: RockSteadyGo>

M18: Firepower  /  Judas Priest

M19: My Last Serenade  /  Killswitch Engage

M20: Rain  /  Trivium

M21: Lightning Strike  /  Judas Priest

M22: Necromancer  /  Judas Priest

M23: Guardians  /  Judas Priest

M24: Rising From Ruins  /  Judas Priest

<コーナー: RockSteadyGo >終わり

M25: Love’s Gone Again  /  STARCRAWLER

<Ending>

<コーナー:メタルの光>

M26: Night 13  /  Auri※今年リリース、注目の女性ボーカルバンド

M27: Story Untold  /  Eleine※スウェーデン産女性ボーカルバンド

M28: Black Widow’s Web  /  ANGRA※なんとアリッサがゲスト参加!

おしまい!


Judas Priest『FIREPOWER』2018/3/07 日本先行発売

今月3月のリアルロックス・セレクション!
STARCRAWLER (スタークローラー)


STARCRAWLER『Starcrawler』

今年ブレイク必至!3月8日木曜日は今池ハックフィンで名古屋公演!

【幻】モーニン・ブルーズ 2018/03/10

mb180310

 

TM. Walikin’ Blues「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-R.Johnson-  Rhino 8122 798434 0

 

N  おはようございます。アサー、ワツシイサヲです。急な気温変化、天候もよく変わり

ますね。結構寒い日もありますが、同じ気温でもあのキョーフの寒さとは違うみ

たいな感じがしてませんか。これが季節の変わり目か。

先週末に危うく抱え込みそうになった風邪、なんとか水際で食い止める事

が出来ました。邪気を皆様の呪いが吹き飛ばしてくれました。ありがとうご

ざいます。

ところで、来ましたよ、また。今度は、ジャマイカの星、ボブ・マーリーです。

曲は「アイ・ショット・ザ・シェリフ」。

 

M01.I Shot The Sheriff(3’28”)Sao Vicente feat. Marlene

-B.Marley-  Musi Brookers MBB 9749  歌謡曲

 

N  火曜日に荷物が届いて「はて」と開けたら先週のザ・ローリング・ストーンズ楽曲集

と同じシリーズのボブ・マーリー篇でした。注文した事忘れてましたね、スッカリ。収め

られているのは有名曲ばかり。今の「アイ・ショット・ザ・シェリフ」はなかなかの出来

です。中間部は、ヒットしそこなった歌謡曲にも聞こえます。ボブ・マーリーの歌は、

結構歌謡曲的ですよ。

演者はサオ・ヴィセント・フィーチュアリング・マーリーンとなっています。居たね、フィリピーン

の唄い手でマリーンていう人。昨今さっぱり見かけなくなりました。母国に帰っ

たのかな。

さてこの『ボッサン・マーリー』には先週のアマゾニクスも参加して居まして、全体の

感触はストーンズ篇と同じようなものです。「ボブ・マーリーはね・・・」「ボッサ・ノーヴ

ァっていうのはさ・・・」などと、本気で聞いちゃいけません。カルーく流して

下さい。

ではもう1曲どうぞ。

「ワン・ラーヴ」。

 

M02.One Love(2’34”)Anakelly

-B.Marley-  Musi Brookers MBB 9749

 

N  さて本気で聴いてはいけない「ワン・ラーヴ」から、急激に真実味の溢れた正音

楽に切り替割ります。

今年没後50年となるウエス・モンゴメリーのパリ実況録音盤が出ました。3月の演

奏ですから、ちょうど53年前です。シャムプス・エリシーズ劇場での実演、ウエスの他

は、ハロルド・メイバーンがピアノ、アーサー・ハーパーのベイス、そしてジミー・ラヴレイス、ドラムス

のクヲ-テット編成。全10曲中、3曲はテナー・サクスフォンのジョニー・グリフィンが参加してい

て、とてもエッヂの立った鋭い演奏が収録されています。特に冒頭の「フォー・オン・

シクス」では即興の虹色メロディが溢れ出ています。火花が飛んでいるような凄い

インスピレイションです。65年というと、ヴァーヴでイージー・リスニング・ジャズに手を染め

る直前ですね。あれはあれで素晴らしくわたしは大好きですが、こういう丁々

発止のやり取りがやはりウエスの本領だったのでしょう。日本でもキングから国内

盤が出ています。この時の欧州演奏旅行で出演したBBCの録音も含めた完全

版もあるようですが、この2枚組『イン・パリス』、2018年春のハイライトになる事で

しょう。

お聞きください、ウエス・モンゴメリー1965年3月のパリ実況録音で

「フォー・オン・シクス」。

 

M03.Four On Six(6’35”)Wes Montgomery

-W.Montgomery-  Resonance HCD 2032

 

M04.Midnight Train To Memphis(3’42”)Chris Stapleton

-C.Stapleton, M.Henderson-  Mercury 00602557420692   40days 40nights

 

N   今度は3月のパリからアメリカ南部の深夜に切り替わり。忙しい今朝のモーニン・

ブルーズです。これはクリス・ステイプルトンの新作から。「ミドナイト・トレイン・トゥ・メムフィス」。

同じ題名のR&Bのコムピレイションが・・・、あれはナッシュヴィルだったかな、まあと

にかく似たような物がありました。今のはクリス・ステイプルトンのオリヂナル曲です。

去年手に入れた彼のアルバムが何故かいつも見えるところにずっと置いてあ

りまして、ジャケットが目に焼き付いていたんです。そして今年になって見つけ

た新録も、なんと色違いの同じ図柄。握手券目当てヲタ向けのアイドル新譜別仕様

か、と思われてしまいます。ただこちらはれっきとした新譜。収録内容も違

います。出来はいいですよ。ロッキー山脈を背景にした広大な荒野で思い切り叫

んでいるような響きです。また改めてご紹介しましょう。

さて最近下火というかもうすっかり忘れられてしまったような「聞き鉄」

まだ渋とく続きます。メムフィス行きに続いては、9番列車が走ります。

タヒール・スリムで「ナムバー・ナイン・トレイン」。

 

M05.Number 9 Train(3’03”)Tarheel Slim

-Robinson-  BSMF 7553

 

N  先週もお届けした、ファイア、フユーリーのコムピ盤からタヒール・スリムで「ナムバー・ナイン・ト

レイン」でした。ファイア、フユーリーのコムピ盤と言いますと、数年前に某イギリス人が選ん

だ編集物がありました。先週からここで紹介しているのは同レイベルから発売に

なったシングル盤に限っての収録ですら、かなり内容は異なっているでしょう。

それでは、1959年のシングル盤「ルックアウト」をどうぞ。

 

M06.Lookout / Rockin’(1’42”)Rockin’ Bradley

-J.Bradley-  BSMF 7553

 

N  ロッキン・ブラドリーの「ルックアウト」でした。疑似リトル・リチャードのノヴェルティ曲。秀逸な出

来です。恐れ入りました。潔い長さも大変宜しい。大いにケッコーでした。

次は語り入りの長尺物。これは「パートI & II」とありますから、シングルの両

面に振り分けられていたのでしょう。

聞かせてくれますよ。「ゼアズ・サムシング・オン・ヨ・マインド」、

ボビー・マーチャンです。

 

M07.There Is Something On My Mind Part I & II(4’52”)Bobby Marchan

-B.J.McNeely-  BSMF 7553

 

M08.Going Back To My Hometown(2’44”)Hal Paige & The Whalers

-Robinson, Paige-  BSMF 7553

 

N  ファイア、フユーリーのコムピ盤から、今朝の最後はハル・ペイジュとウェールズで「ゴーイング・

バック・トゥ・マイ・ホームタウン」でした。殆どスカでしたね。ビッグ・バンド・ジャムプと

ビッグ・バンド・スカにはたくさんの共通点がありますが、R&Bでこんなにスカ的

な演奏も珍しいでしょう。ひょっとしてキングストンのグループだったりして。

さて、先々週の2月24日、タクシドライヴァ45979さんから頂きました。以下。

「さっそくですが、ジェニファー・ロペス主演のT.Vドラマ(D-LIFE)『ジェ

イズ・オブ・ブルー』の挿入歌に『悲しき願い』がありますとても切なく良

い感じです。もしご存じでしたらよろしく」

その後で、これはニーナ・シモンだった、というお便りも頂きました。そうです

か、これも偶然かなあ。わたしも「悲しき願い」が最初はニーナの歌で、それを

エリック・バードンが気に入って自分たちのリパトゥワにした、という話をどこかから

か聞きつけて、ニーナの吹き込みを探していたんです。その間に、アニマルズ時代に

エリックはニーナの歌を何曲も採り上げているのに気づきました。

今朝はそんな各曲を聞いて行きましょう。まずは決定的なこれですね。

「悲しき願い」。

 

M09.悲しき願い(2’45”)アニマルズ

-B.Benjamin, S.Marcus, G.Caldwell-  東芝 TOCP-71425

 

N  「悲しき願い」、ディ・アニマルズでした。ニーナのも気になりますが、やはりこの

歌はこれかな。多分イギリスのヌー・カスルでも、彼女はジャズ歌手ということでレコード

が比較的たくさん出回っていて、それで知ったエリックは多分R&Bを求めて何枚

か聴き込むうち、いくつかの好ましいナムバを知ったのではないでしょうか。

次はベッシー・スミスの書いた「ジン・ハウス・ブルーズ」です。

 

M10.Gin House Blues(4’38”)The Animals

-H.Burke, Troy, Henderson-   Repertoire REP 5167

 

N  「ジン・ハウス・ブルーズ」、アニマルズでした。このタイトルには二つの楽曲があり、共

にベッシーが関わっているのもですから、よく間違えられます。エリックのは二番目

の「ジン・ハウス・ブルーズ」のようですが、それと言い切れるものではない。アレンヂ、

演奏はかっこいいですね、この暗さ。彼は歌詞を割とその時の閃きで唄う傾

向があり、この「ジン・ハウス・ブルーズ」も彼の即興感覚で料理されているのかも

知れません。

では同じく、丁寧に聴いて訳すと矛盾した内容になってしまう

「朝日の当たる家」をどうぞ。

 

M11.A Hous Of Rising Sun(4’31”)The Animals

-trd. Arr.by A.Price-   Repertoire REP 5167

 

M12.I Put A Spell On You(2’57”)The Animals

-Hawkins-  Repertoire REP 5167

 

N  「朝日の当たる家」、そして「お前に呪いかけてやる」の「アイ・プット・ア・

スペル・オン・ユー」でした。やはりマイナー・キイのブルーズ曲はエリック・バードン上手いで

す。これはミック・ジャガーにも通ずる部分で、イギリス人のR&Bの一つの形でしょ

う。私の聞くところ「アイ・プット・ア・スペル・オン・ユー」は、明らかにニーナの物を

お手本にしている部分があるように聞こえました。ジェイ・ホウキンズのも、もち

ろん聴いているでしょうが。

さてそれではニーナ・シモンに参りましょう。

まずは「ジン・ハウス・ブルーズ」です。

 

M13.Gin House Blues(3’05”)Nina Simone

-H.Burke, H.Troy, F.Henderson-    Rhino R2 72567

 

N  「ジン・ハウス・ブルーズ」、こちらも二番目の楽曲のようですが、両方が入り乱

れてるかな。いずれにせよアニマルズのとはかなり印象が異なります。共に心の

痛手を歌っていますが、不思議な事にニーナの方があっさりしています。エリックは

この時期、ブルーズを過大に暗く重苦しい音楽と捉えていたのかも知れません。

この「ジン・ハウス・ブルーズ」、二曲とも立派な作者がいて登録もされていま

すが、恐らくはバーなどで誰の作品とも言われずに歌い継がれたフレイズなどが

元になっていると思われますから無理に特定する必要がないのかもね。

ニーナは本来クラシックを学んでいて、差別を克服して入った音楽学校でもピアノ専

攻でしたが、生活のためにクラブで嫌なブルーズやジャズを演奏し始めたのですね。

それがどうでしょう、このハマリ具合。ピアノ演奏には西洋古典音楽教育を受けた

影響が時々感じられますが、自らの音楽を始めた途端に北米黒人の現状を体

で現すような存在になってしまいました。ジャズという都会的な洗練された世

界に居たのに、土着的なフォーク・ソングに惹かれていくのも美しいですね。尤も

その途中で結構コマーシャルなR&Bも吹き込んでいまして、エリック・バードンが主に聞

いていたのは、この頃のニーナではないかとも想像します。

さて、ではニーナのアメリカン・フォークソングの決定版、「朝日の当たる家」をどうぞ。

1963年、カーネギー・ホールでの実況録音です。

 

M14.A Hous Of Rising Sun(4’35”)Nina Simone

Rhino R2 72567  2-2   マキ風

 

N  なんやら浅川マキ風ですね。いや、マキがニーナ風なのか。次はきちんとしたスタジ

オ録音。弦も入ってます。1965年発表のアルバム表題曲、

世界で一番怖い「アイ・プット・ア・スペル・オン・ユー」。

 

M15.I Put A Spell On You(2’34”)Nina Simone

-J.Hawkins-   Mercury 846 543-2

 

N  前にも言いましたが、夜中にひとりで聞いていると、過去に無下に遇らった

人間に襲われるような気にもなる、世界で一番怖い「アイ・プット・ア・スペル・オン・

ユー」でした。

さてそれでは「悲しき願い」ですが、現在私の手持ちの物の中にはこのスタジ

オ吹き込みがありませんでした。先ほども言いましたようにとても興味があり

まして、どこかで見つけたいですね。そうしたらみなさんにも聞いてもらい

ます。今朝は缶入り廉価3枚組で見つけた実況録音の「悲しき願い」です。

唄い出しで拍手が起こる点から、彼女の持ち歌だというのは知られているよ

うですね。ただこの仕様がスタジオ吹き込みに忠実な形かどうか、これは次のお

楽しみとしておきましょう。

タクシドライヴァ45979さんありがとうございます。おかげで、久しぶりに落ち

着いてニーナを聞く事ができました。さあ、安全運転で行きましょう。

では「悲しき願い」、ニーナ・シモンです。

 

M16.Don’t Let Me Be Misunderstood(3’51”)Nina Simone

-B.Benjamin, S.Marcus, G.Caldwell-  Unionsquare SIMPTNCD005

 

N  ちょっと抽象的な表現の「悲しき願い」、ニーナ・シモンでした。

ところでこの歌は、この国では何と言っても、これが決定的でしょう。

お聞き下さい、尾藤イサオで「悲しき願い」。

 

M17.悲しき願い(2’10”)尾藤イサオ

-B.Benjamin, S.Marcus, G.Caldwel, K.Takao-  東芝 TOCT-11140/1

 

M18.河を下って(5’18”)久保田麻琴と夕焼け楽団  

-J.Reed, M.Kubota-    徳間 30JC-147

 

N  尾藤イサオの「悲しき願い」に続けましたのは、久保田麻琴と夕焼け楽団で

「河を下って」、ゴジラのジャケットでお馴染み1973年発表のLP『サンセット・ギャング』

からです。渋谷のジャンジャンでの実況録音でした。最初のギターソロは井上憲一、

そして次のハーモニカは麻琴が「セノーチャン」と呼びかけている通り、妹尾隆一郎です。

今の歌の中に「一日中働いて、それでもポケットには135円きり」という行

りがありましたね。1973年当時、こういう音楽をやっている人たちは極度に

貧しく、これはおそらく事実ではないかと思われます。決まった家もなく、

知り合い、あるいは知らない人間の下宿などに転がり込んで居候している「音

楽家」は決して珍しくありませんでしたのよ。

4月3日の「ブルースをよろしく!  ありがとう妹尾隆一郎」の準備をしてい

ると、とても懐かしい出会いがあります。先週は私がこの世界に入って、初

めて仲良くしてもらったレコード会社の人と話す事ができました。なんでも大学

の軽音楽サークル関連でお付き合いがあったそうで、隆一郎ほか2 名は大森のアパ

ートで共同生活をしていたそうです。しかも料金未払いでガスも電気も止められ

ていて、いつ行っても真っ暗。知人はよく缶詰などを差し入れに行ったとの

事でした。そのまま食えるからね。4月3日にはこんな話がいくらでも聞ける

集まりになりそうです。よろしく献花にご参加下さい。

先週事後承諾でお知らせした供花の件、ご賛同いただきまして、ありがと

うございます。お二人から暖かいお返事を頂きました。まずはヴェンテンさま、

領収証をお渡し致します。夜に近いアサー、ここの埠頭で待っていて下さい。

 

M19.本牧ブルース(2’35”)ザ・ゴールデン・カップス  

-R.Nakanishi, K.Murai-  東芝 TOCT-10760

 

N  そしてもう一人の賛同者、黒猫さんですね。早々にありがとうございます。

あなたへの領収証はこちらです。

「山猫タマ」、先ほども登場したタヒール・スリム、コムピ盤『ズィーズ・グレイト・スターズ・

アー・オン・ファイア・アンド・フューリー』からどうぞ。

 

M20.Wildcat Tamer(3’00”)Tarheel Slim

-unknown-  BSMF 7553

 

N  さて公募中の曜日歌、「ジャージー・サースデイ」というのは知らなかったな。木曜

日の歌はこの世にないんじゃないかとも思ってました。ち冷えさん、ありが

とうございます。既に確保いたしました。全編をまとめて披露するのは、も

う少し先になります。今朝はそのアルバムの冒頭に収められていた、この曲を

聞いてもらいましょう。あ、先週「恋のウェンズデイ」とご紹介したのは「雨の

ウェンズデイ」の間違いでした。お詫びして訂正いたします。

ではドノヴァンです。「カラーズ」。

 

M21.Colours(2’44”)Donovan

-Donovan-  Castle Classics CLACD 226

 

M22.幸せの黄色いリボン(3’26”)トニー・オーランド&ドーン

-L.R.Brown, I. Levine-   EMI  TOCPO-7123/4

 

TM Born In Chicago 「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-N.Gravenites-  Rhino 8122 798434 0

 

N  今朝の最後は「幸せの黄色いリボン」トニー・オーランド&ドーン、これは先週の「真

夜中のオアシス」のために借り出した『僕たちの洋楽ヒット デラックス 1973-76』に収

められていました。今ちょうどテレビコマーシャルで流れていますね。時代を超えた

いい歌です。

三年のムショ暮らしを終えて故郷に帰る男、入所前に妻と「もし待っていてく

れたんなら、戻る日に思い出の樫の木に黄色いリボンを結んでおいてくれ」と

約束していました。男が乗ったバスが町に近くなると、窓から見える全ての

木という木の枝に黄色いリボンが結ばれているではありませんか。愛しの妻は

待っていてくれたのです。これは実話で、それを耳にしたラッセル・ブラウンとアーヴ

ィング・リヴァインが歌にしたところ全米第一位の大ヒット。なんとも美しい話です。

邦画「幸せの黄色いリボン」の原作にもなりました。これはその昔、矢口清治

がラジオで語っていた話で、『僕たちの洋楽ヒット デラックス 1973-76』の解説でも本

人が同じ事を書いています。ジーンと来ますね、いつでも。「135円」とはだい

ぶ違います。「幸せの黄色いリボン」、聞いてもらいました。

今朝の特別付録は、以下の隠し場所です。どうぞお楽しみ下さい。

http://firestorage.jp/download/f4288a18db6937052cf1f78bc8b96049420a614f

ダウンロードパスワードは、hk24csssです。

今朝もちょうど時間となりました。

こちらは、http://osamusawada.com/category/mornin-blues-by-isaowashizu/

「幻」モーニン・ブルーズ、鷲巣功でした。来週も首都圏で9人のあなただけに。

そして全国で9500万人のあなたにも、アサー。