カテゴリー : 2018年 5月

【幻】モーニン・ブルーズ 2018/05/26

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TM. Walikin’ Blues「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-R.Johnson-  Rhino 8122 798434 0

 

N  おはようございます。アサー、ワツシイサヲです。さらば5月、早かったなあ。

わたしには1年間を通じて、このひと月が、非常に重要です。ひょっとし

て、生まれて1ヶ月後にはもう意識と記憶があったんじゃないか、と考える

位です。あ、それはないですね。そんな、三島由紀夫のような神童じゃない。

それでもいつも思い出すのは、17歳で過ごした1ヶ月間です。その頃、家の

庭に深い赤色の薔薇が咲き乱れていまして、ちょうど写真を始めた直後でも

あったため、格好の素材として何枚も撮ってね。その度にあの複雑な花の構

造に魅入ってました。美しく言えば、こんな想い出です。一方ではこの1ヶ

月の31日間に集中して大きな出来事が続いて、自分の人生が大きく決定づけ

られたような気もします。決して嫌じゃない想い出です。

さあもう6月だ、水無月です。つまらない事を言ってないで、音楽です。

デイヴ・アルヴィン&ジミー・デイル・ギルモアで「スティーリン」。

 

01.Stealin’, Stealin’(2’59”)デイヴ・アルヴィン&ジミー・デイル・ギルモア

-trd.-  BSMF 2610

 

N デイヴ・アルヴィン&ジミー・デイル・ギルモアで「スティーリン」でした。これは後期の憂歌

団がリパトゥワにしていましたね。実演の場でも、リード・シンガーを順々に回したり、

「スティーリン」「スティーリン」の掛け合いを利用して、お客さんを盛り上げていました。

日比谷の野音で聞いた印象が強く残っています。

デイヴ・アルヴィン&ジミー・デイル・ギルモアはカントリー、フォーク、ブルーズなどの音楽がご

っちゃになったアメリカ西海岸でその薫陶を受けた二人です。一緒に音楽するの

は初めてのようですが、波長がぴったり合っている感じ。今の「スティーリン」で

は、声の性格が違うので面白い掛け合いになっていましたね。アルバムを通して

聞いて、何度かウイリー・ネルスンとクリス・クリストファスンのデューオを連想しました。

さて「火の鳥」さんが 5月11日に投稿してくれた「あなた出番です」の

主題歌、嬉しかったなあ。このテレビ番組でわたしは多くの音楽情報を収集、

いや吸収だな、出来ました。ワイルド・ワンズと伊東ゆかりには、今も感謝感激雨

霰です。申し訳ないけれど、シャープ早川電機提供というのは全く記憶から飛ん

でいました。

毎週の放映を見ていたのが1967から68年。それから40年の時が経って、

突然この主題歌の原曲に出会ったのです。

 

02.Enjoy Yourself(4’46”)Jim Kweskin

-H.Magidson, C.Sigman-  Blix Street  G2-10091

 

N  「エンジョイ、ヨーセルフ」でした。全く同じ歌ですね。「あな番」主題歌がどうクレジ

ットされていたかは知りませんが、これは偶然の一致では決してありません。

聞いた時には驚いたなあ。興奮しながらすぐみんなに話したんだけど、「あな

番」を覚えている人がいなくて、毎度毎度の空回りでした。原曲は古く欧米

では知られていたようです。「スペシャルズが演ってたよ」と某英国人が言ってま

したが、彼が「あな番」を知るわけもなくて、ここでも空回りでした。

「銭勘定の事は心配しなくていいよ、お楽しみくださいな」、ボビー・ブランド

の名曲、「会員制」と同じく地域の共通感情に根ざした交流を促しています、

とそこまで言うのは大袈裟ですが、「安心して遊んでいきなさい」と言う暖か

な思いやりが感じられますね。

さて、来月早々に発行される音楽雑誌「エリス」では、モーニン・ブルーズでもかな

りしつこく採り上げたバーブラ・デインを発端として、「フォーク」音楽を自分なりに

ほんの少し掘り下げています。果たして南こうせつはどのような評価を受け

ているのか、それは現物をご覧いただくとしまして、今の「エンジョイ、ヨーセルフ」

を2007年に唄っていたのがジム・クウェスキン、東海岸のフォーク人種でした。これを

聞いてからわたしは「フォーク」と言う音楽を意識し始めました。そのいきさつ

も、6月7日発行の音楽雑誌「エリス」23号をご覧下さい。

そのジム・クウェスキンの「エンジョイ、ヨーセルフ」を表題としたアルバムは、こんな歌で

始まっていました。

あな〜たの 村から町から

03.Some Of These Days(4’32”)Jim Kweskin

-S.Brooks-  Blix Street  G2-10091

 

N  「サム・オヴ・ジーズ・デイズ」でした。これを数ヶ月前にある実演で聞きまし

て、ちょっと意外だったので直接本人に「誰の唄で知ったんだ」と尋ねまし

た。その場では明確な答えが得られなかったのですが、急に興味が湧きまし

た。調べたらこれも1910年に発表された古い歌で、たくさんのカヴァがありま

す。イギリスのR&Bバンド、ヴィネガー・ジョーで、ロバート・パーマーとリード・ヴォーカルを

分け合っていたエルキー・ブルクスの仕様はぜひ聞いて見たいですね。カヴァを調べて

いて「ああ、あいつはサッチモで知ったんだな」と合点が行きまして、とりあえ

ず落着。

で、その他はと見たら、こんなカヴァもありました。

 

04.Some Of These Days(4’32”)Bobby Darlin

-S.Brooks-  Goldies  GLD 25642

 

N  「今日この頃は」と言う邦題も付いていたらしい、ボビー・ダーリンの1960年

の吹き込みです。ボビー・ダーリンはアトランティックの極く初期にヒットを放ち、このレーベ

ルへの貢献度「大」なのですが、その後このレイベルが黒人音楽からハードロック専門

になってしまったので、社史の上ではあまり出て来ない人です。

ちょうど時代的にも商業大衆音楽の変革期でして、ボビーはそれに対応が出

来なかった感じです。3枚組で6枚のオリヂナルLPをまとめた箱物があります。

それを通して聞くと、退屈極まりない。但しこの時代の男性ポピュラー歌手は、

エルヴィス・プレズリとフランク・シナトラを例外として、たいていが新時代への指針を決

められず、消えて行ったのです。この3枚組は、当時だれもが目指していた

二流のフランク・シナトラみたいなのです。こう行った運命は先週のフランツ・フリーデルと

も重なっているような気がします。

一方でボビー・ダーリンは、当時から編曲や演奏にも気を使っていた人間で、

アーメット・アーティガンの伝記にも面白いエピソードで出て来てました。ライノが編集した

ベスト盤『ザ・ベスト・シングルズ・コレクション』(R2 78326)は、なんとかスタンダードの世

界を抜け出そうとしていたボビーの姿が浮き彫りにされるような選曲構成で、

聞いていて否定的な気持ちになる事はありません。

例えば、どこの誰だか知らないボビー・ダーリンだけれど、誰もがこれなら知

っている。

 

05.スプリッシュ・スプラッシュ(2’14”)ボビー・ダーリン

-J.Murray-  ワーナー 40P2-2401/2

 

06.マック・ザ・ナイフ(3’06”)ボビー・ダーリン

-Weill, Brecht, Blitzstein-  ワーナー 40P2-2401/2

 

N「スプリッシュ・スプラッシュ」そして「マック・ザ・ナイフ」でした。「マック・ザ・ナイフ」はそ

の後、エラ・フィッツジェラルドのベルリンとか、スティング『クルト・ワイル作品集』などで、ボビ

ー・ダーリンの影がやや薄くなってしまった感もありますが、これがオリヂナル・ヒット

です。

「’59年10月5日付から実に9週連続全米No.1ヒットとなった。今も忘れら

れない大ヒット曲である」と『アトランティック・レコーズ・ヒット・シングルズ』(ワーナー 40P2-2401/2)

で矢口清治が書いているから間違いありません。

さて先日の中央エフエム生放送、お聞き下しまして、ありがとうございます。

その後の投稿で、「ポークパイ」 さんから「おさらいすると記憶が飛んでるとこ

ろが多数ある」と頂きました。大丈夫、大丈夫。何より当事者わたしの記憶

が、たくさんすっ飛んでいます。

わたしの好きな言葉に「すべての芸術は、音楽の状態に憧れる」というの

があります。まだ録音という概念すらなかった時代の名言でしょう。行為が

成立した途端、それは跡形も無くなってしまうという表現ですから、終えて

から他人に「ここはどうの」「あそこはこうの」と付け込む余地を与えません。

詩歌文学や美術といった形を残す芸術と違いますね。尤もこういう後腐れが

ないので、全く無責任な輩が多く居るという弊害もありますが。

ラジオの生放送も「音楽」と同じです。何より同じ時間帯を共に過ごす事が

大事で、何かひとつを記憶に刷り込んで貰えれば十分です。決して均等に全

体を覚えている必要などありません。頭に心に飛び込んだ事だけを大切にし

ていてくれれば、わたしも大満足なのです。今朝の放送も同じだよ。

さてその生放送時に「聞き耳女ち冷えさん」からは、放送局にCDを送っ

て頂きました。

一枚は『リオの黒バラ』という、ブラジルの歌い手マリア・クレウーザの1979年発売

のLPをCDに起こしてくれた物です。そこから1曲、皆さんと一緒に聞きま

しょう。

「絶望」

 

07.絶望(4’12”)マリア・クレウーザ

-A.Carlos, Jocafi-  BMG  EGR-3002

 

N  マリア・クレウーザ、アルバム『リオの黒バラ』から「絶望」でした。「絶望」をこんな

風に唄えるのは素敵ですね。わたしはどうしてもポール・バターフィールドの「絶望

の人生」みたいにしかなりそうもありません。

さて「聞き耳女ち冷えさん」からは他にも頂きまして、次もその1枚。わ

たしが知らなかった トゥーツ・シールマンスとルイス・ヴァン・ダイクの実況録音盤。こちら

もLPで出ていたのをCDにして送ってくれました。これも素晴らしい。詩情

豊かなトゥーツのハーモニカ、ヴァン・ダイクのピアノが演奏会場に浮かび上がります。音も

良くてね。ピアノはその大きさが分かるような音で鳴っています。

「ち冷えさん」、ありがとうございます。どちらの盤も丁寧にコピーで造られ

た、ジャケット、解説書と一緒になってまして、わたしはそれを入れるためにケイス

を新調した位です。

ではトゥーツ・シールマンスとルイス・ヴァン・ダイクで「バイ・バイ、ブラックバード」。

 

08.バイ・バイ・ブラックバード(3’26”)トゥーツ & ルイス

-R.Henderson, M.Dixon-  28MJ 3221

 

09.アイム・セクシー(5’14”)デニス・ラサール

-R.Stewart, C.Appice-  ビクター VIM-6205

 

10.アイム・ソー・ホット(5’01”)デニス・ラサール

-D.LaSalle-  ユニバーサル UICY-78711

 

N  さて、ディスコー調で2曲お届けしました。いずれもデニース・ラサールです。先週四

半時間の三連メドリーを聞いて頂いたばかりです。どなたからも「シビれた」「LP

を探しに行った」などの反応はなかったのですけれど、「nrj45979 タクシードライバ

ー」さんからの「ありがとう!」はデニース・ラサールに寄せられたものと解釈いたし

ました。今年の始めに亡くなっていた事もありますので、ちょっと聞いてみ

ようと心を決めたその矢先、MCAの『アイム・ソウ・ホット』が廉価再発される事を

知りました。ミシシッピ、ジャクスンのマラコ・レコードにどっしりと腰を据えてしまう前

のMCA時代のデニース・ラサールを、わたしは結構好きです。先週の三連メドリーもこ

の頃の作品です。その中で、この『アイム・ソウ・ホット』はかなりの内容。今出て

いるベスト盤が主にマラコ・レコード以降の作品ばかりの現状もありまして、再発に

感謝し、予約購入いたしました。そこから表題曲「アイム・ソウ・ホット」でした。

レイベルが大手になった事もあって、この頃のデニースは「南部R&Bに不可能は

ない」とばかりに全国的、世界的ヒットを狙ってたようでもあります。その前に

お届けしたのは「ダヤ・シンク・アイム・セクシー」、ロッド・ステュアートの大ヒット曲です。この

好評でデニースは手応えを掴んでそれが自作「アイム・ソウ・ホット」に繋がったのでは

ないか、というのがわたしのヨミです。ただ日本国内の販売成績は「ダヤ・シンク・

アイム・セクシー」収録のLP『恋の罠』自体がパッとせずに、当時は発売がなかっ

たようです。わたしのLP『アイム・ソウ・ホット』は輸入盤でした。

今回のCD化は「サタデイナイト・フィーヴァ」公開40周年記念で「ディスコ・フォーエヴ

ァー40」シリーズのひとつとして世に出ました。オマケに「ダヤ・シンク・アイム・セクシー」も

入っています。あー、なるほどね。確かに「ディスコー」です。

自動演奏を使ったマイナー・キイの楽曲が目立ち、ディスコ調のアルバムと言えなくも

ないですけれど、ここまで続けていた南部R&Bの底力を見せつけてくれるよ

うな作品もちゃんと入っています。最終曲の「ファンクの守りあれ」なんてのは、

モロに熱いゴスペルですよ。

ではそんな南部R&Bを聞いて下さい、

「ユール・ネヴァ・ゲット・ヨー・フックス・イン・マイ・マン」。

 

  1. ユール・ネヴァ—・ゲット・ユア・フックス・イン・マイ・マン(5’27”)デニス・ラサール

-D.LaSalle-  ユニバーサル UICY-78711

 

N  「ユール・ネヴァ・ゲット・ヨー・フックス・イン・マイ・マン」でした。殆どが語りで、繰り返

されるコーラス部分の表題「ユール・ネヴァ—・ゲット・ユア・フックス・イン・マイ・マン」をキメのメロ

ディで唄う、カッコいい造りですね。こういうのはデニースにしか出来ない。

彼女のこれ以前、ウエストバウンド時代の作品は、イギリスの品質保証レイベル、エイスか

ら24曲入りベスト盤になって出ています。これも良いコムピですね。そこから、

先週の三連メドリーの軸になっていた出世作「恋という罠にはめられて」を聞い

て下さい。

デニース・ラサール、1971年です。

 

12.Trapped By A Thing Called Love(2’43”)Denise LaSalle

-D.LaSalle-  ACE  CDSEWD 152

 

N  いいですね、デニース・ラサール、「トラップド・バイ・ア・シング・コールト・ラーヴ」でした。

このベストCD盤『メイキング・ア・グッドシン・ベタ』、これは73年のシングル曲の題名

とも同じでありまして、「オリビアを聴きながら」にも歌い込まれているフレイズで

すが、杏里がデニースを聞いていたという事はないでしょうから、どっから持っ

て来たのかな。とにかく同じベスト盤からもうひとつ、いかにもデニス・ラサールら

しい歌です、どうぞ。

「マリッド、バット・ノット・トゥ・イーチ・アザー」。

 

13.Married, But Not To Each Other(3’41”)Denise LaSalle

-D.LaSalle, F.Miller-  ACE  CDSEWD 152

 

N  毎日夜遅く、何も無かったかのように家に帰る

言い訳を作ったり、嘘を言って取り繕う

そう、私たち結婚はしているのよ

それぞれ別の相手とね・・・

 

こんな内容かな。不倫楽曲専門家、バーブラ・マンドリルの作品です。アメリカ合衆

国の南部の黒人社会では、いわゆる不倫関係は別に珍しい話ではないそうで

す。スタックス・レコード盛衰記を読むと頻繁に出て来る話題ですね。その頂点が妻

が夫のポケットから出て来たメモを見て愛人に電話をかけてしまうというキョーフの

「ヲーマン・トゥ・ヲーマン」、これもバーブラ・マンドリルのカントリー曲ですから白人たちも同

じような事を繰り返しているのかも知れません。歌謡曲だってそんな歌ばか

りですからね。

このデニースの歌はキョーレツです。オリジナルを遥かに凌ぐ。多分にシャーリー・ブラウンの

「ヲーマン・トゥ・ヲーマン」を意識しているようです。若干グラディス・ナイトの「さよな

らは悲しい言葉」的でもありますが、彼女とは唄う主題が異なります。

いつも一緒にいるカップルに何気なく「あんたたち、結婚してんの」と尋ねた

ら「そうよ。でもそれぞれ別の相手とね」というお返事を頂いた、こんな経

験ありませんか。恐れ入りました。

デニース自身はどうかと言いますと、最終的にはジェイムズ・E・ヲーフという夫に

見守られて亡くなっています。彼はジャクスンのディスク・ジョッキーだった男で、マラコ 時

代にはアルバムのイクゼクティヴ・プロデューサーとしてクレジットされていましたから公私

共々良き伴侶だったようです。その前の事は詳しく知りません。

このMCA時代に彼女は赤坂のムゲンに1ヶ月出演した事があります。初日に

行って、一番前で観てました。カッコ良かったですよ、本当に。その時にまだ「ヒ

ップホップ」菌に犯されていない時代のラップが披露されまして、これにもブッ飛

びました。シュガーヒル・ギャングあたりは既に聞いていましたが、「生」でしょ。

しかもバックビートはファンキーな南部R&Bです。本当にカッコ良かった。

その時のラッパーが「ヲーフ・スティーヴンスン」という名前だったはずですが、前出

ジェイムズ・E・ヲーフと同一人物説を耳にした事があります。その他、デニース周

辺には、ヲルター・ヲーフマン・ヲシントンというのもウロついていたようで、わたしの頭の

中では誰が何者なのか釈然としていません。鍵となる名前は「ヲーフ」。

ともかく彼女は歴然とした男社会である南部音楽界で自立し、見事に自分

の思いを通してきた人間です。いつでもアルバムの企画制作は、デニース・ラサール自

身でしたからね。

そんな男の世界で生きて来た彼女らしい1曲をどうぞ。マラコで1997年に発

表した『スモーキン・イン・ベッド』からです。

「ブルーズ・パーティ・トゥナイト」。

 

14.Blues Party Tonight(5’58”)Denise LaSalle

-G.Jackson, R.Miller, E.Forest-  Malaco MCD7479

 

N  B.B.キングやリトゥル・ミルトン、ボビー・ブルー・ブランドが並んでいる豪華なブルーズ・

パーティ、デニース・ラサールでした。作ったのはジョージ・ジャクスンたちですが、こうい

う俗な世界で精一杯の努力を続けたデニースの姿が偲ばれます。

ブルーズの流れる悪所に入り浸りながら彼女は1999年にゴスペル・アルバムを発

表しています。彼女にとって、不倫もブルーズもジーザスへの祈りも結局は同一

線上にあって、全て生きる人間のする事だという認識の伝わってくる正しい

内容でした。特に唄は文句なしです。

 

15.Rest In Me(4’52”)Denise LaSalle

-P.Snell, L.Snell-  Angel In The Midst  AIM 0959

 

N  懐の深い唄、とても暖かい気分になります。この曲が収められているのは、

『ゴッズ・ガット・マイ・バック』という表題で、演奏陣は俗音楽でデニースと一緒に

演奏していた人間も重なっていますが、レイベルや供給ルートはゴスペル界に限られ

ていたものだったようです。こういうのが「ソウル / ダンス」なんて売り場でフツー

に買えるこの国は有難い。折り込みには「わたしを支えてくれた、素晴ら

しい夫でありますジェイムズ・E・ヲーフ牧師に感謝します」とも記されていて、

R&Bの持ち歌とは裏腹に夫婦関係は円満だった事を物語っています。

デニース・ラサールのゴスペルをもう1曲聞きましょう。今度は自作曲です。

「ヒズ・マイティ・ラーヴ」。

 

16.His Mighty Love(3’35”)Denise LaSalle

-D.LaSalle-  Angel In The Midst  AIM 0959

 

17.Radio Ad For “Trapped By A Thing Called Love” album(0’56”)

-Radio Spot CM-  ACE  CDSEWD 152

 

N  突然のデニース・ラサール集、最後はアルバム『恋という罠にはめられて』のラジオ用宣

伝スポットです。エイスのベスト盤に入っていましたが、2013年という表記がありま

すから、ひょっとしたら発売当時のものではなく、後で偽造された物かも知

れません。いかにも南部のAM局で流れていそうな感じですけど。

あ、アメリカン・フットボールの中継放送が混信して来ました。

 

18.He Could Go All The Way(0’09”)  

-se.-   Tommy Boy TBCD 1136

 

19.Nobody But Me(2’11”)The Human Beinz

Tommy Boy TBCD 1136

 

N  トミー・ボーイから出ている米スポーツ関連のコムピ盤、衛星 / ケイブル・テレビ局ESPN

監修のアルバム『ジャック・ロック』から、アメリカン・フットボール部門の「ノーバディ・バット・

ミー」でした。邦題は分かり易く「ノー、ノー、ノー」、ヒューマン・ベインズです。背景にず

っと鳴っているフィードバック音が斬新でしたね。ゴールデン・カップスの「本牧ブルーズ」

の編曲にも影響があったのではないか、と14歳のワツシイサヲ少年はソーゾー力を働

かせていました。

さてこの国のアメリカン・フットボール界は大揺れです。わたしが疑問に感じるのは、

18歳を超えて普通運転免許証だけに限らず、今や普通選挙権も持ち、最高

学府に通う人間が、何故あんな非条理な命令に従うのか、自分自身の判断力

は機能しないのか、という点です。「傷害行為を犯せ」と言われてるのですよ。

犯罪です。おかしい。不可解だ。この部員たちは洗脳されているのか。学業

もクラブ活動も就職だって自分で考えて行う事です。これはああやって名乗り

出た直接の実行者だけに行っているのではない。今回の事態をここまで引き

ずって来たのは、あなたたちだ。「声を上げたいけれど、どうして良いか分か

らない」、名門大学生がこれじゃ、この先この国は真っ暗闇じゃアーリマセンカ。

相撲もレスリングも、未だにこういう圧力指導が行われているのは事実でしょ

う。そうでもないと勝てないのか。本当に情けない。

加えて逃げ回る日本大学の惨めさ。こんな言い訳で大衆を丸め込めると考

えている。今後も続けるようじゃ全運動競技から追放だね。駅伝、出してや

んねえぞ。

あ、ちょっと興奮しましたが、これは永田町の立派な議事堂で行われてい

るのと同じ事なんです。もはや日本は近代的な民主主義国家ではない。ブランド

力は地に堕ちた。合掌、礼拝、お直りください。

悪質な反則行為がはっきりしているのでいじめ易いからでしょうか、各方

面で活発な意見が出ています。同じように政治も見ていてね。

さて再び合掌、礼拝をお願いします。先週亡くなったヤングマン西城秀樹です。

ちょうどその前の週だったかな、同期の歌い手のみっともなさを生放送で観

目の当たりにして、「ヒデキはよくやったなあ、不自由な体でも唄ってるのは、

自分が何をしなくちゃいけないか、分かってんだなあ」と痛感したばかりで

したから、訃報に接しては想いも更なりでした。

わたしにはやっぱり「ヤングマン」ですね。タイトルも含めて脱帽です。多分この

歌が一番放送などで流れたのではないでしょうかね、それとも「ローラ」かな。

「幻モーニン・ブルーズ」では、これです。絶対ほかで聞けないこの1曲です。

バリー・マニロウと一緒に唄った「腕の中へ」。

 

20.腕の中へ(4’29)西城英樹とバリー・マニロウ

-A.Rich, B.Manilow, H.Rice, M.Yoshida-  RVC RHS-226

 

 

21.王子の結婚ダブ(4’36”)ランキン・タクシー   

-T.Shirahama, I.Washizu-  WPC6-8504/5   2-07

 

TM Born In Chicago 「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-N.Gravenites-  Rhino 8122 798434 0

 

N  「腕の中へ」西城英樹とバリー・マニロウ、如何でしょうか。おそらく誰も憶えて

ないんじゃないかな。本人はどうだっただろうか。わたしも「カタコト」探しで

見つけたのです。あまりに80年代的な音で、恐れ入ります。芭里居摩尼郎は、

二番メロで唄ってます。ジャケット写真では一緒ですけれど、ヴォイシングは果してど

うだったのでしょうか。もう少し両者、絡んで欲しかったですね。85年の作

品でした。

最後は先週のロイヤル・ウェディングに敬意を表して「王子の結婚」。これは本当

は豊葦原瑞穂の国の王子の結婚の際に発表した唄です。わたし達も今度テンノー

になるあの人のご成婚を祝ったのですよ、陰ながら。今回「これだ」と閃き、

取り出してケースを開けたら盤がありません。それでベストからダブ・ヴァージョンで

お届けしました。

このミクスはデイヴィド・ロウがまだ建設中だったミュージック・ワークスで行っています。

意外と日本人の演奏がいいですね。オケが上がった時には、ポール・サイモンのグレイス・

ランドのような響きでして、そのあまりの美しさに些か恥ずかしくもなりまし

たが、ランキン・タクシーの唄が入ったらそれまでと同等の物になってしまった、と

いう経緯を持っております。その唄入り探しておきますね、悠仁親王のご成

婚までには。

今朝の特別付録は、以下の隠し場所です。

http://firestorage.jp/download/8bb8ff907aa3419b0a6338a1702a73af7593ef13

ダウンロードパスワードは「xqsextgdどうぞお楽しみ下さい。

今朝もちょうど時間となりました。今朝は話が長かったね。

こちらは、http://osamusawada.com/category/mornin-blues-by-isaowashizu/

「幻」モーニン・ブルーズ、鷲巣功でした。来週も首都圏で9人のあなただけに。

そして全国で9500万人のあなたにも、アサー。

 

【幻】モーニン・ブルーズ 2018/05/19

mb180519

TM. Walikin’ Blues「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-R.Johnson-  Rhino 8122 798434 0

 

N  おはようございます。アサー、ワツシイサヲです。

先週は早朝にお付き合い頂きまして、どうもありがとうございます。その

後の金曜、土曜と体力が復活せず、死んでいました。歳は取りたくないです

ね。本当は強度の緊張があったようです。いや、経験不足なのかも・・・。

その翌週、つまり今週は長距離移動があったりと結構タボーでね。そんなこ

とも言ってられず、今は完全に復調。今朝も「元気出して行こう」。

まず1曲、以前お届けした事もありますバーズ・オヴ・シカーゴの新作です。

「バトン・ルージュ」。

 

01.Baton Rouge(6’07”)Birds Of Chicago

-unknown-  BMSF 6143

 

N  ルイジアナの州都を唄ったバーズ・オヴ・シカーゴの「バトン・ルージュ」。この男女デュー

オらしい繊細さを活かして造られています。良いバランス感覚ですね。アリスン・ラッセ

ルのヴォーカルを活かして、相棒のJ.T.ネロは裏方に徹しています。独特の雰囲気が

醸し出されていますね。この街は実際にこんな空気感なんでしょうか。

三鷹の梅勇藝徒の生DJでお聞き頂いて、最前列の方に好評だった「マイ・トゥ

ー・トゥー」は、バトン・ルージュのディスク・ジョッキーやレコード卸屋たちが「この街からヒッ

ト曲を」と立ち上がって全世界に拡がった、という昔話があります。1985年

当時、この美談にはとても勇気付けられました。毎週読んでいたビル・ボード

のネルスン・ジョージの記事だったかな。

バーズ・オヴ・シカーゴの「バトン・ルージュ」でした。歌い出しの言葉は、「バトン・

ルージュ」とは聞こえません。わたしには「ベラルース」と聞こえて来て仕方がな

い。カタカナとは違うんですね。

さて、先週「エヴェデイ・アイ・ハヴ・ザ・ブルーズ」を聞きながら、「ヴァーン・モリス

ンは、そうか、レイ・チャールズになりたかったのか」と一人で納得していました。

アルバムではその後にすぐブラザー・レイのこの歌が来るんです。

 

02.Sticks And Stones(2’47”)Van Morrison Joey Defrancesco

-T.Turner-   Exile / Legacy / Sony  NoNumber

 

N  ヴァーン・モリスンで「スティクス・アンド・ストーンズ」、1960年のレイ・チャールズのヒット曲です。

比較的あっさりと仕上げていますが、ヴァーンのレイ熱は伝わってきます。最新アル

バム、ジョーイ・デフランチェスコとの『ヨー・ドライヴィング・ミー・クレイジイ』からでした。

 

03.I Wish The Wars Were All Over(3’35”)Joan Baez

-T.Eriksen-   BoboLink Razor & Tie Jb00028

 

N  ジョーン・バイエヅの新作『ウイソー・ダウン・ザ・ウインド』、から、最後の1曲、「アイ・

ウイッシュ・ザ・ヲーズ・ワー・オール・オーヴァ」です。彼女が歌い出した頃からの共通す

る主張「戦争反対」、77歳になる今も不変です。

「わたしは歌手であるより、政治家です」

「歌手である前に人間であり、次に平和主義者です」

「フォーク・ソングについて語るより、平和について語りましょう」

「私がうたうのは、皆さんをうまい歌で楽しませ、慰めてあげるためでは

なく、歌を通して語る思想に共鳴してもらうためなのです」

ジョーン・バイエヅは過去にこう言った発言をしていたそうです。

よく国家間の揉め事で活動が停滞させられたりすると、決まって当事者か

ら「芸術と政治は無縁だ」とか「スポーツと政治は関係ない」などという意見が

発せられますが、とんでもない。国際間の芸術活動や運動競技は政治が絡ま

なければ成立させるのは困難です。わたしとしてはこの手合の社会音痴モンや、

政治への無関心こそが問題だ、と考えます。

果たしてこれらの発言全てが実際に彼女の口から出たものかどうかは不明

ですが、まあジョーン・バイエヅが「わたしは歌手であるより、政治家です」とい

うのなら、政治活動に専心すれば良いだろう、という考えもありますが自身

の立場表明をはっきりしておく事は必要と考えます。

これらの引用発言は、たまたま出てきたジョーン・バイエヅのシングル盤の解説に

高山宏之によって書かれていた文章です。そして、そのA面曲というのは・・・。

 

04.今日の日はさようなら(2’33”)ジョーン・バイエヅ

-S.Kaneko-  キング HIT-615

 

N  「今日の日はさようなら」、ジョーン・バイエヅでした。1967年の2月1日、新

宿の東京厚生年金会館での実況録音です。この歌、森山良子でつとに有名で

す。詞曲も彼女自身だと思っていましたが、解説によると「コンサートを主宰する

金子洋明のいとこに当たる金子詔一の作詞作曲になるものです」とあります。

金子洋明は、森山良子を世に出し、ずっと裏で支えているプロデューサー。そうか、

その従兄弟がこの歌を作っていたのか。今、知りました。

ジョーン・バイエヅはこの初来日時に主に学生だったフォーク界の人間たちと深い

交流を持ち、日本の歌をいくつか聞かされたそうです。その中で一番気に入

ったのが、この「今日の日はさようなら」だったとか。この録音で一緒に

歌っているのは小林万里、小山光弘、そして金子洋明たちだそうです。

さて、未整理のシングル盤を引っ張り出していましたら、こんな物も見つかっ

ったのです。

 

05.五月のバラ(3’22”)津川 晃

-R.Nakanishi, M.Kawaguchi-  東芝 EP-1213

 

N  「五月のバラ」、聞いたことあるかな。唄っていたのは、津川晃です。彼は

フランツ・フリーデルという名前で世に出ていた、日劇ウェスターン・カーニヴァル時代の歌手で

す。見た目はほぼ完全な日本人ですが、多分混血なのでしょう。戦後のゲーノー

界では西洋人の血が入っていると、それだけで価値がありましたからね。わ

たしもフランツ・フリーデルという名前で「ザ・ヒットパレード」に出て来たのを覚えてい

ます。珍しいけれどもゴロの良い名前はすぐに忘れられなくなりました。

大きなオリヂナル・ヒット曲がないので、決して恵まれた歌手人生ではありません

でしたが、お聞きの通り甘い声でして唄も上手。どぎつい企画をハメたら、布

施明並みに当たったかも知れません。ずっと歌い続けていたようで、わたし

の手元にはおそらく自主制作盤と思しき1枚もあります。70年代の終わり頃

かなあ、深夜過ぎの六本木で間近に遭遇した事があります。一緒にいた人間

に教えられて、分かりました。残念ながら2006年に他界しています。

この「五月のバラ」は1970年発表。その後で大勢の人たちが唄っているの

で、フランツの歌ということはあまり知られていないようですが、オリヂナルは、今

の津川晃の盤です。いい歌でしたね。もう半ば過ぎ、去りゆく五月を送りな

がらお届けしました。

さて未整理シングル盤の中からはこんな物も出て来ました。先月某所でわたし

が普段ほとんどやらないカラオケに挑んで赤っ恥をかいた、この決定的名曲。

「涙をふいて」、三好鉄生です。

 

06.涙をふいて(4’38”)三好鉄生

-F.Chin, K.Suzuki-  アルファ ALR-758

 

07.Is It Because I’m Black(4’55”)Syleena Johnson

-S.Johnson, J.Jones, Glen Watts-

 

N  ワツシ・シングル・セレクション、針が摩耗しているためでしょうか、雑音が多かった

点、ご了承ください。良質なカートリッヂが欲しいなあ。あ、カートリッヂと言えば、

シュアーがその生産を終えたそうですね。わたしも美しき二十代の頃は、シュアーに

JBLという組み合わせで、毎日大音量に浸っていました。今はMC方式に変

えて、もう少し繊細な音を楽しんでいます。

「涙をふいて」の次にお送りしたのは「それはわたしが黒人だからでしょ

うか」、暴れん坊シル・ジョンスンの娘、シリーナ・ジョンスンの新譜『ソウルの蘇生』収録曲

です。1970年のシルの曲ですね。

このアルバムは表題通り、往年の、親父が活躍していた時代のソウル・ミュージックを

2018年の現代に蘇らせようとシル自らが企画制作したものです。その心意気、

意図は十分に伝わります。ロバート・クレイの同傾向の作品は秀逸な出来でした。

考えようによってはヴァーン・モリスンの新作も同じ主題を持っているかも知れませ

ん。この意図に賛同するソウル音楽好きは、世界中にいる事でしょう。

ただし、シリーナ・ジョンスンの新譜収録曲は、アリサ・フランクリン、エタ・ジェイムズ、オーティス・

レディングなどのよく知られた歌ばかり。自然と無意識の内にオリヂナルと比較して

しまいます。ましてマヂな作品ばかり。洒落やパロディの通用しない領域です。

進化を止めない人界においては、過去の情感の再生ほど難しい物はありませ

ん。年齢は定かではありませんが、まだ若そうなシリーナ・ジョンスンも相当な実力

でしっかり唄ってはいるものの、あの感動は味わえません。

本人がオリヂナルと接したのはレコードだけではないかという憶測も、聞きながら

浮かんで来ましたが、今回の中で最も情感が表現されているように感じられ

た、「イズ・イト・ビコウズ・アイム・ブラック」をお聞きいただきました。シリーナには、

次の作品も期待しておきましょう。

さて先週の生放送には皆様方からの熱い激励、どうも有難うございます。

沢山のリクエストも頂きました。その中にありましたね、「僕のベイビーに何か」。

わたしの「R&B1000選」に必ず入るポーター=ヘイズ作の名曲です。当日は決定的

なオリヂナル版でお届けしましたが、わたしがこの歌を知ったのはこのヴァージョン

ではありません。日本グラムフォンからアトランティックのレコードが発売されていた頃の「僕

のベイビーに何か」は、雑誌の広告で題名を見かけただけで、高価なドーナツ盤な

ど買える筈もなく、聞いていませんでした。楽曲自体を知らなかったんです。

わたしがこの素晴らしい歌に出会ったのは、その3年後。この実況録音で

した。かなり長いメドリーになっていますが、その2曲目に、「僕のベイビーに何

か」が出て来ます。

聞いて下さい、マッド・ドッグズ・アンド・イングリッシュ・メンです。

 

08.Blue Medley(12’17”)Joe Cocker, Mad Dogs & English Men    

 I’ll Drown In My Own Tears  -H.Glover-

 When Something Is Wrong With My Baby  -D.Porter, I.Hayes-

 I’ve Been Loving You Too Long  -O.Redding-

A&M 75021 6002 2

 

N  「ブルー・メドリー ~アイル・ドロウン・イン・マイ・オウン・ティアーズ~僕のベイビーに何か~愛し

過ぎて」、マッド・ドッグズ・アンド・イングリッシュ・メン、リード・ヴォーカルは、ジョー・コカー。

長い時間、お楽しみ頂けましたでしょうか。全体をワルツの編曲で繋いだのは、

もちろんリオン・ラッセルです。演奏中も要所要所でキュウを出してました。臨場感た

っぷりです。この時のマッド・ドッグズ・アンド・イングリッシュ・メン巡業はほとんどレイ・

チャールズ・ショウをなぞった形でしたから、「アイル・ドロウン・イン・マイ・オウン・ティアーズ」

は分かりますが、そこへ「僕のベイビーに何か」を持って来たのは流石です。

わたしは友達から長期に亘って借りた2枚組LPでこの歌の魅力にノックアウトされ

まして、原曲を聞きたくて堪らない日々を過ごしました。当時発売権を持っ

ていた創業後まだ日の浅かったワーナー・パイオニアは「ニューロック」新譜中心の編成で、

R&Bは殆ど市場に出回っていませんでしたから、サム・アンド・デイヴの旧譜な

どなかなか出してくれません。1年ほど経って輸入盤のスタックス / ヴォルト・リヴュウ

のライヴ・イン・ロンドン盤で聞いたのが最初ではなかったかな。「僕のベイビーに何

か」に寄せた思い出でした。

さてブルーズに較べると娯楽の度合いが高く洗練されたR&Bでは、実演の場

でもそれなりの演出が要求されます。数えきれない程の現場で働いて来たリオン

は、そんな所で学んだショウ・アップのやり方をここで試したんでしょう。成功し

ています。

今度は、その原型を聞いて貰います。やはりメドリーで、「メイク・ミー・ヨーズ」、

「プレシャス、プレシャス」そして「トラップド・バイ・ア・シング・コールト・ラーヴ」の3曲、

こちらも長い。15分ほどあります。場所はテネシー州ジャクスンのパレス・エンタテインメント。

唄ってくれるのは、南部R&Bの女王、デニース・ラサールです。

 

09.メドレー(14’52”)デニス・ラサール          

 a)メイク・ミー・ユアーズ-Betty J. Champion-

 b)プレシャス・プレシャス -D.Crawford, J.Moore-

 c)トラップド・バイ・ア・シング・コールド・ラヴ -D.La Salle-

ビクター  VIM-6205

 

N  デニース・ラサールで「メイク・ミー・ヨーズ」、「プレシャス、プレシャス」そして「トラップド・バ

イ・ア・シング・コールト・ラーヴ」3曲のメドリー、ほとんど全員が黒人客の場内はもう、

暴動寸前の反応でしたね。熱狂の4分の1時間です。明らかな編集箇所がい

くつかありますから、本当はもっと長かったのでしょう。バック演奏は単純な3

連リズムを延々と繰り返すだけですが、これが段々と体に纏わり付いて来て、

途中でもうガンジガラメにハメられてしまいます。「メイク・ミー・ヨーズ」はベティ・スワン、

「プレシャス、プレシャス」はジャッキー・ムーア、そして最後に自分の「トラップド・バイ・

ア・シング・コールト・ラーヴ」と繋げて、各曲の成り立ち、それらを唄った女性歌手

周辺のエピソードなどを語って行きます。キイワードは「グルーヴ」。そこには南部の

黒人女性意識が熱く流れてていまして、日曜学校の牧師さんのお説教のよう

にも聞こえます。ただしあくまで世俗のお話し。そんな語りから短いリフで歌

に持ち込む辺りは見事です。正に名人芸、文字通りの「グルーヴ」ですね。

これを吹き込んだ1979年、デニースは40歳。南部のR&Bが停滞して行く流

れの中、紅一点で孤軍奮闘。彼女はこの時代が一番光り輝いていました。先

のジョー・コッカーの録音は70年ですから、南部ではこういう三連リズムのメドリー形

式がずっと定番として親しまれていた訳ですね。フェイド・アウト尻に載っかって

くるMCがまたカッコいいじゃアーリマセンカ。私が聞いたことのないない、この後に

出たモントルーのライヴでもこのスタイルを披露しているそうです。共通意識の乏しい、

欧州の有産階級白人たちを前にどんな語りをしたのでしょう。そしてその反

応は・・・。興味深い所です。なお、デニースは今年の1月18日に78歳で亡く

なりました。

さて、先々週もお届けした現代のゴスペル音楽をお聞き下さい。ヒップホップ界

の重鎮スヌープ・ドグがお届けする「バイブル・オヴ・ラーヴ〜 愛の聖書」です。

今朝は馴染みのある名前のトラックを3つ紹介します。

まずは、パティ・ラベール。驚異的な歌唱力は定評のあるところ。ただゴスペルの

世界には怖ろしい程の実力者がいくらでもいますから、パティはどんな形で勝

負するのでしょうか。ここでは比較的抽象化された表現で若干肩透かし気味。

それでも唄の力は底しれず、です。

「ウェン・イッツ・オーヴァ」。

 

10.When It’s All Over(5’01”)Patti LaBelle     

-P.LaBelle, C.Broadus, J.Bereal, B.Paysinger, M.-Bereal, T.Whitefeeld-

RCA Inspiratuion 9075835082

 

N  パティ・ラベールで「ウェン・イッツ・オーヴァ」でした。それなりにパティは唄っています。

ただこの位の存在になると、誰でも当たり前の形の歌は採り上げなくなって

来ます。と言いますか、表現能力が普通の基準を超えてしまうのでしょうか。

いま聞いていて、そんな事を考えていました。

次はランス・アレン。この人も古いですよ。60年代から唄っているんじゃないか

な。スタックスにもランス・アレン・グループとして録音がある筈です。クアイアを従えた力強

いリード・シンガー、この形は主流とも言えるコンテムポラリー・ゴスペル的ですが、そこ

にスヌープ・ドグがラップで絡んで来る最先端の姿、聞いて下さい。

「ブレッシング・ミー・アゲイン」。

 

11.Blessing Me Again(4’02”)Rance Allen(feat. Snoop Dogg) 

-R.Allen-  RCA Inspiratuion 9075835082

 

N  ランス・アレン・フィーチュアリング・スヌープ・ドグ「ブレッシング・ミー・アゲイン」でした。おそ

らくこういった形はこれからますます主流になって行くのではないでしょう

か。ゴスペルはあくまでキリスト教の音楽です。こういう段階になって、ラップの形

や思想にその教義がどこまで対応出来るか、こちらも興味深いですね。あ、

逆かも。キリスト教義にラップの形、ヒップホップの思想がどこまで対応出来るか、で

す。

最後は現代のゴスペル・スター、マーヴィン・サップです。先進のサウンド構成と高度な

歌唱力が絡み合う明日のゴスペルは、こんな形かもしれません。

 

12.Come As You Are(5’40”)Marvin Sapp And Mary Mary 

-Sapp, Davis, Campbell, Bereal, Paysinger, Bereal, Johnson, Griffin-

RCA Inspiratuion 9075835082

 

N  このようにスタイルには違いがあるとは言え、純度の高いゴスペルを続けて聞くと、

若干の疲れを覚えます。それが研ぎ澄まされた信仰心の訴えによる物なのか、

あるいは異教徒ゆえの不響感なのでしょうか。皆さまは、如何かな。

では、アル・グリーンで気分を取り戻しましょう。と言っても1977年以降のアル・

グリーンは既に完全なゴスペル・シンガーでした。恩師ウイリー・ミッチェルから自立して作っ

た『ザ・ベル・アルバム』からもその兆候は強く感じられました。この『トゥルースン・

タイム』もR&Bのハイ・レコードから発表されましたが、殆ど神との関わりを持つ歌

ばかり。ソウル / R&Bからの過渡期の作品です。ジャケットには東京音楽祭出場で

初来日した時の中野サンプラザ公演の写真が使われています。

その中に、こんなカヴァが入っていました。

ルールのヒット曲です、「いつも心に太陽を」。

 

13.To Sir With Love(4’05”)Al Green    

-D.Black, M.London-  Hi HLP6009

 

14.Honest I Do(2’40”)Jimmy Reed

-J.Reed-  Pヴァイン  PVCP-8112

 

TM Born In Chicago 「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-N.Gravenites-  Rhino 8122 798434 0

 

N 最後はジミー・リードの「オネスト・アイ・ドゥ」、ザ・ローリング・ストーンズのデビューLP

でカヴァされていたブルーズ・スタンダード曲です。ジミー・リードとは違う暗さが印象

的でした。

来週はもう5月最後の放送です。今月は早かったなあ。

実は週末に身近な人間の不幸がありまして、少々悲しい気分でまだ過ごし

ています。16歳の時に名作『永久保存盤』の制作を手伝ってくれて、それ以

降わたしとは長い仲でした。

泰司、今度はゆっくりと休んでくれ。落ち着いてね。

さあ、暑い夏がやって来ます。皆さん、心も体も元気で行きましょう。

今朝の特別付録は、以下の隠し場所です。

http://firestorage.jp/download/36a677c78ad9e535dbf807a2a057a87085e1ff96

ダウンロードパスワードはbi59d5vp 、どうぞお楽しみ下さい。

今朝もちょうど時間となりました。

こちらは、http://osamusawada.com/category/mornin-blues-by-isaowashizu/

「幻」モーニン・ブルーズ、鷲巣功でした。来週も首都圏で9人のあなただけに。

そして全国で9500万人のあなたにも、アサー。

 

【幻】モーニン・ブルーズ 2018/05/12

mb180510  

TM. Walikin’ Blues「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-R.Johnson-  Rhino 8122 798434 0

 

N  おはようございます。ワツシイサヲです。今朝は昨日早朝に生放送した「現」版モ

ーニン・ブル-ズのおさらいをしましょう。初めての長丁場ですから差し替え変更

続出でした。果たしてお楽しみいただけましたでしょうか。

179分、いや厳密には178分51秒くらいかな、冒頭で準備が遅れて空白

がありましたから。通常の放送局では、09秒を超えた空白時間を作ると、始

末書なんですが、間一髪助かった。

さあ、始まりました生放送。ずっと前から決めていた1曲目で開始です。

 

  1. 函館の女(3’12”)北島三郎

-T.Hoshino, N.Shimadu-  クラウン CRCN-41092

 

N  豊洲は「ハコだけえ」と聞こえると、ちびえさんからさっそくのお返事を頂

きました。わたしにはそんな意図がなかったのですが、流石聞き耳女さん、

ありがとうございます。中央エフエム局にお送り頂いた、例のブツ、受け取ってま

すよ。非合法送付品もです。隆一郎のために、重ねてありがとう。

なんとか漁業関連の歌を、と探した結果、わたしにはこれしかなかった、

という1曲です。

「大漁まつり」、さくら まや。

 

  1. 大漁まつり(4’09”)さくら まや

-R.Mizuki, T.Oka- クラウンCRCN-1388

 

N ここでおーたかさんのリクゥエストを紹介。いきなりカマシでした。この人の音楽は、

終夜業務従事者、早朝労働者の皆様にはちょと取っ付きにくいかもしれませ

んが、真理ある対位法をお聞きいただいて、気分転換をどうぞ。まだ始まっ

て10分も経っていませんけどね。

 

  1. Perspective(3’23”)Kamasi Washington

-K.Washington-  ヤング・トラックス YTCD171JP

 

N  次はこの臨時番組の宣伝スポットにも使われていた、永遠の名曲です。

ご存知「石巻ブルース」、チャダ。ここで少々不手際がありましたね。

 

04.石巻ブルース(3’26”)チャダ

-Y.Yamaguchi, K.Inomata-  ビクター SV-6234

 

N  「さくらんぼの実る頃」というタイトルの曲を、リクゥエスト頂きました。愛を込

めてくれた隣人さま、ありがとうございます。しかしながら該当曲には今回

たどり着けませんで、申し訳ありません。今回は同じ「さくらんぼ」が唄わ

れている「バラ色の桜んぼの木と白い林檎の木」をどうぞ。

 

05.バラ色の桜んぼの木と白い林檎の木(3’13”)イヴェット・ジロー

-Louigy, Larue Jacques, T.Iwatani-  コロムビア  COCP-39523

 

06.ごめんねジロー(3’32”)奥村チヨ

-H.Tagi, Y.Tsuno-  東芝 TYCN-60010/1

 

N  「バラ色の桜んぼの木と白い林檎の木」イベット・ジロー、そして奥村チヨ「ごめん

ねジロー」ジロー関連楽曲で続けました。

たべるトンちゃんの名前でリクゥエストをくれました。常連のイズミさんからです。

「買物ブーギー」笠置シヅ子。

 

07.買物ブギー(3’28”)笠置シヅ子

-M.Murasame, R.Hattori-  コロムビアCOCA-10329

 

N  魚を売りつける場面、なかなかの臨場感です。これを昨年カヴァした黒人女性

歌手の名前が思い出せないまま、次へ行きました。

 

08.夜と朝のあいだに(3’09”)ピーター

-R.Nakanishi, K.Murai-  ソニー SCRL 2890

 

N  終夜業務従事者、早朝労働者の皆様にお送りしました。「夜と朝のあいだに」、

池畑「ピーター」慎之助です。

そして何気なく起きている方たちのためには、「そのままでいてね」、「選局

ダイアルはそのままに」「ステイ・チューン」。

 

09.Stay(1’53”)Maurice Williams & The Zodiacs

-M.Williams-  Varese Sarabande 302 066 334 2

 

N  これには「誰の『ステイ』ですか」というお問い合わせを頂きました。オリヂナル

モーリス・ウイリアムズとゾーディアクスです。いいでしょう。先月カメちゃんのDJショウで聞

いたホリーズの仕様がとても良かったです。これもお話ししましたね。

ここで突然のイントロ・クイズ、ドレミフファ・ドーンです。謎。

 

10.ガラスの聖女(2’50”)ザ・スパイダース

-R.Nakanishi, Y.Matsuzaki-  フォノグラム PLD-8004

 

11.危険なふたり(3’22”)沢田研二

-K.Yasui, K.Kase-  ユニバーサル URCY-9093

 

12.When Something Is Wrong With My Baby(3’14”)Sam & Dave

-D.Porter, I.Hayes-  ワーナー WPCR-27506

 

N  ここは5月2日に亡くなった井上堯之を忍んでお送りしました。彼がリード・

ヴォーカルを執った珍しい1曲、ザ・スパイダースで「ガラスの聖女」、そして井上バンド

の黄金時代を楚いた沢田研二の「危険なふたり」、そしてR&B好きな彼が涙

を流して東京公演を観たサムとデイヴの「僕のベイビーに何か」、これは八王子60

オーヴァさんからのリクゥエストからでもあります。

そしてこの唄に戻りました。

 

12.モーニング・ブルース(2’40”)沢  知美

-I.Arima, M.Saeki-  ウルトラ・ヴァイヴ  CDSOL 1156

 

N  沢知美で「モーニング・ブルース」、現在買えるコムピCD『悪なあなた』のお色気話

をちょっと触って、「朝だけじゃなくて、いつだって俺はブルーズさ」、前の番

組でも採用されたプロフェッサー・ロンゲさんのリクゥエストでした。

最新のヴァーン・モリスンLPからどうぞ。

 

14.Everyday I Have The Blues(5’38”)Van Morrison Joey Defrancesco

-P.Chatman-  Exile / Legacy / Sony

 

N  「半ば冗談で録音したんじゃないか」、終わった後の笑い声を聞いて思わず

出た感想です。後半乗っかってくるレイ・チャールズのリフを聞いて連想したのが、

これでした。

 

15.レイズ・ロックハウス(5’08”)マンハッタン・トランスファー

-J.Hendricls, R.Charles-  ワーナー 32XD-360

 

N  マンハタン・トランスファで「レイズ・ロックハウス」、レイ・チャールズの「ロックハウス」に鬼才ジョン・ヘ

ンドリクスが言葉を載せた素晴らしいヴァージョン、LP『ヴォーカリーズ』からでした。

続いてご本家、ブラザー・レイ、レイ・チャールズにご登場願って、

今朝は「アンチェイン・マイ・ハート」。

 

16.Unchain My Heart(2’52”)Ray Charles

-Jones, James-  Rhino R2 75759

 

17.Fever(2’43”)Little Willie John

-Cooley, Davenport-  Real Gone Music / King RGM0046

 

N  前の番組で聞いたニーナ・シモンからの連想で、リトル・ウイリー・ジョンの代表曲、「フィ

ーヴァ」です。こちら1956年の録音ですが、随分モダーンな音色でまとめられて

いるのに、最近気づきました。数あるカヴァの方が古臭い音ですね。

続いてはアサー、ムジ「火の」鳥、そしてペタシ。ペタシ66さんからのリクゥエストです。

「秘密諜報員」。

 

18.秘密諜報員(2’39”)ウーゴ・モンテネグロ楽団

-P.F.Slon, S.Barri-   BMGファンハウス BVCM -37372

 

N  「秘密諜報員」、ウーゴ・モンテネグロ楽団でした。これはジョニー・リヴァーズのヴァー

ジョンを探す、というお約束で猶予を頂いています。

 

19.ミルキー・ウェイ(2’33”)ウェザー・リポート

-W.Shorter, J.Zawinul-  ソニー SRCS 9658

 

20.五月雨(4’19”)大滝詠一

-E.Ohtaki- ソニー / ナイアガラ SRCL 5009

 

21.悲しき雨音(2’31”)カスケーズ

-J.Gummoe- ワーナー WOCR-17928

 

22.雨の中の二人(3’32”)橋幸夫

-T.Saeki, T.Yoshida- ビクター VAL-15

 

N  ここからはお天気、気象、気候のお話でした。その昔ウェザーの「天の川」を

流して天気予報を伝えていた頃の思い出から、「五月は不安定な気候だよ」と

エラソーに訴えていまして、その通り「今日」も晴れましたが風が強かったです

ね。

そこで・・・、

 

23.明日ハ晴レカナ雲リカナ(2’05”)石川セリ

-T.Takemitsu-    デノン / コロムビア COCY-78624

 

N  「明日ハ晴レカナ雲リカナ」、石川セリです。現代音楽作曲家として知られる武満徹の

ポップ・ソング集からお送りしました。右翼のマユズミではなくてタケミツです。この

人の作品は、押し付けがなくて大変よろしい。こういう簡素な歌を創れると

いうのは絶対的な「才能」です。

ここで初めてメイル、ツイター、そして郵便物の送り先をお伝えしました。

郵便番号104-0031 東京都中央区京橋3-1-1 東京スクエアガーデン地下一階

中央エフエム株式会社「御中」

 

24.スローなブギにしてくれ(3’14”)南佳孝

-T.Matsumoto, Y.Minami- ソニー DQCL 2035

 

25.愛のさざ波(3’15”)島倉千代子

-R.Nakanishi, K.Hamaguchi-  ビクター VICL-63687/8

 

N  郵便番号104-0031 東京都中央区京橋3-1-1 東京スクエアガーデン地下一階

中央エフエム株式会社「ヲンチュー、スローなブーギーにしてくれ」でした。

そしてAM放送で聞いた新しいカヴァ・ヴァージョンにちょっと難クセを付けてオリ

ヂナル曲を聞いた「愛のさざ波」、湖の歌ですね。

そして、築地市場には大漁の船が入ってきました、大きな方舟です・・・。

 

26.ノアの箱舟(2’22”)平山三紀

-J.Hashimoto, KTsutsumi- コロムビア COCA-7638

 

27.その時わたしに何が起こったの?(3’04”)和田アキ子

-Y.Aku, F.Taguchi-  テイチク  TECE-30549

 

N  ようやく手に入れた「月曜日は泣かない」入りのベスト盤を使いたくて、平山

三紀「ノアの箱舟」、そして和R&Bの傑作「その時わたしに何が起こったの?」、

和田アキ子でした。

さて「現」モーニン・ブルーズ、3時間の長丁場、しかも「ツキヂ・スペッシャル」、もっ

とギクシャクすると思ってましたけど、どうでしょう。わたしとしましてはここ

まで上出来です。ようやくテムポー感が掴めて来た。機会操作にも少しづつ慣れ

てます。

 

28.Standing At The Crossroads(2’58”)Elmore James   

-James, Josea- Charly SNAJ 722 CD

 

29.Person To Person(3’20”)Betty LaBette 

-E.James, M.Sehorn- ウルトラ-ヴァイブ SYS002J

 

N  エルモ・ジェイムズがいてくれたら百人力、百万馬力の原子力。「現」モーニン・ブルーズ

です。

彼の「十字路に立って」、そして奉納アルバム『ストレインヂ・エインジェルズ』から、

ベティ・ラヴェットの「パースン・トゥ・パースン」をお届けしました。その昔の国際電話

「パースン・トゥ・パースン」方式なんかについて話しています。

そして日の出、日の入りの話題に持って行きました。この日は4時39分8

秒でしたから、もう少しで夜が開けます。あ、聞こえて来ました・・・。

 

30.夜明けのスキャット(3’04”)由紀さおり

-M.Yamagami, T.Izumi- 東芝 / エキスレスプレス KPCD 1007/8

 

31.サウンド・オブ・サイレンス(3’04”)サイモンとガーファンクル  

-P.Simon- ソニー SRCS 7445

 

32.グッド・ゴリー・ミス・モリー(2’40”)クリーデンス・クリアウォーター・リヴァイヴァル

-Blackwell, Marascalco-  ビクター VICP-63512

 

N  由紀さおりで「夜明けのスキャット」、そして非常によく似た「サウンド・オブ・サイレ

ンス」、サイモンとガーファンクルです。「夜明けのスキャット」の作者いずみたくは、奇しくも

この日、5月11日がご命日でした。1992年没ですね。

そして「グッド・ゴリー・ミス・モリー」、ジョン・フォガティの素晴らしいロックンロールで目

を覚ましていただきまして、2018年5月11日を始めましょう。

 

33.そろそろ俺の番だろう(3’38”)レジオキング

-R.Ina, K.Takumi-  No Label NoNumber

 

N  名古屋の現在進行形楽団、レジオ・キングで「そろそろ俺の番だろう」です。

実演を観に行って、この歌を聞いて思い出したのが、これでした。

 

34.俺の番だ(3’03”)植木等、ハナ肇、谷啓、藤田まこと

-S.Tsukada, T.Hagiwara-  東芝 TOCT-25568/9

 

N  1964年頃の少々不可解なテレビ・シリーズ「俺の番だ」の主題歌です。おそらく

状態の異なる複数のマスター録音の繋ぎ合わせですね。貴重音源です。ドラマはワン・

クール足らずで終わってしまいましたが、わたしは何回か観ています。この主題

歌が好きでね。ずっと覚えていました。録音とかファイル保存などが夢だった頃、

歌はとにかく聞いて覚えるしかありませんでした。ですから、始まったばか

りのテレビ漫画の主題歌を1回目の放送で頭に聞いて叩き込み、翌日学校で自

慢しながら唄う、なんて事を得意げにしていた小学生、ワツシイサヲです。

 

35.俺の出番が来たようだ(4’13”)三門忠司

-M.Torii, T.Oka- ソニー SRCL 3034

 

N  河内歌手、三門忠司の「俺の出番が来たようだ」です。面白い歌ですね。作

詞鳥井実、作曲岡千秋です。

さああなたも自信を持って下さい。出番ありますよ。みんな待ってますか

ら。さあ立ち上がって・・・、これでも駄目ですか。

だったら「だまって俺について来い」。

 

36.だまって俺について来い(2’22”)植木等  

-Y.Aoshima, T.Hagiwara-  東芝 TOCT-25568/9

 

N  「だまって俺について来い」、植木等でした。キイワードの「そのうちなんとか

なる」が鼻始め、ハナ肇の口癖、信条だった事などを二、三の例と共にお話し

して、さあ週末の仕事だ、「元気出してゆこう」。

 

37.元気出してゆこう(3’37”)河島英五  

-E.Kawashima-  ワーナー WPCL-10959

 

38.Penguine At The Big Apple~Zing! Went The Strings Of My Heart

-N.Harris, R.Baker, E.Young-  Fever Dream FD-CD-7518

 

後 TM Born In Chicago 「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-N.Gravenites-  Rhino 8122 798434 0

 

N  最後はプレヂデントではなくてヴォーカル・グループのトラムプスで「ペンギン・アット・ザ・

ビグ・アポー」そして「ヂング・ウェン・ザ・ストリングズ・オヴ・マイ・ハート」のメドリー、

決定的な1曲ですね。この紹介を本番で言うの忘れたね。

強引なフェイドアウトなしに時間的に美しく終わりたいといつも考えていますが、

いつも最後の方は毎回舞い上がりで大混乱。今回はトラムプスのおかげで締めら

れました。助かったぜ。

みなさま長丁場のお付き合い、ありがとうございます。いかがでしたか。

少々遅くなりましたが、妹尾隆一郎のためにご丁寧なお心遣いも、重ねてあ

りがとうございます。

築地の方々のご感想もお待ちしています。どうぞ「オンチュー」までお寄せくだ

さい。

ムジ「火の」鳥さん、開始前の差し入れのパンをありがとう。いくつかは大

家の修が朝食用に持って帰りました。きっと1日元気で過ごせたでしょ

う。

今朝の特別付録は、ありません。ただ、どこかで聞けるはずですよ、きっ

と。実はわたしは曲目、曲順の確認で、同録を聞きました。どうぞ密かにお

楽しみ下さい。

今朝もちょうど時間となりました。

こちらは、http://osamusawada.com/category/mornin-blues-by-isaowashizu/

「幻」モーニン・ブルーズ、鷲巣功でした。来週も首都圏で9人のあなただけに。

そして全国で9500万人のあなたにも、アサー。

 

 

Awesome Beats Playlist   http://osamusawada.com/diary/2018/05/11/12347/

 

Awesome Rock【2018/05/11 O.A.】Playlist

Awesome Rock【2018/05/11 O.A.】Playlist

366回目、5月11日の番組は、From Ashes To Newの新作『The Future』特集!


4月20日発売!日本盤の解説は私、澤田修ですよ!情報満載!
今週5月11日0時からの5時間中央エフエムで生放送でした。私は0時から2時間、Awesome Beats担当しましたが、、、
いただいていたリクエストにもお答えしましたよ。

次回の生放送は、、、夏かな~~~。鷲巣師匠と相談します!

M01: Farmhouse  /  Phish山奥のリス子さんのリクエスト

M02: The Phoenix  /  Fall Out Boy おおたさんのリクエスト

M03: Whatever Gets You Thru The Night  /  John Lennon 世田谷区の矢追さんのリクエスト

<コーナー: AwesomeRecommendation>

M04: Wake Up  /  From Ashes To New

M05: Crazy  /  From Ashes To New

M06: My Name  /  From Ashes To New

<コーナー: AwesomeRecommendation>終わり

M07: There’s A Reason Why (I Never Returned Your Calls)  /  Blossoms

Ending:螢の光

おしまい♪

 


とてもいい作品です。
LINKIN PARK, Breaking Benjamin, Three Days Grace, Skilletなどがお好きなあなた、必聴です。

 

中央エフエム Awesome Rock
澤田修の完全監修番組。選曲、編集、トーク、全て担当!
毎週金曜日21時~21時半。再放送:毎週土曜日23時~23時

Awesome Beats 【2018/05/10 O.A.】Playlist

Awesome Beats 【2018/05/10 24:00 – 26:00 OA】Playlist

M01.     島国DNA  /  打首獄門同好会

M02.      Waddup (Feat. Chuck D, Travis Barker, Tom Morello, DJ Z-Trip)  /  LL Cool J ※2013年5月9日のAwesomeBeatsでOAした曲

M03.      Good Times And Bad Times  /  Led Zeppelin

M04.      Safari Song  /  Greta Van Fleet ※次世代のツェッペリン

M05.      Kiss This  /  The Struts

M06.      Lost In Paris (feat. GoldLink)  /  Tom Misch

M07.      No One Like You (KAYTRANADA Remix) ft. Alex Isley  /  Robert Glasper Experiment

M08.      Sharpen The Guillotine  /  ANGELUS APATRIDA

M09.      Downfall Of The Nation  /  ANGELUS APATRIDA

M10.      Farewell  /  ANGELUS APATRIDA

【腹ペコたちがやってくる、YA YA YA-SHOKU!~夜食の時間~】

「日清のどん兵衛  どリッチ  全部のせうどん」を実食!

希望小売価格は税抜き290円 / カロリー496kcal / 食塩相当量5.7g

M11.      You Don’t Remember, I’ll Never Forget  /  Yngwie Malmsteen

M12.      If You Don’t, Don’t  /  Jimmy Eat World

【千本ノック お題:FEELING GOOD

M13.      Feeling Good  /  Nina Simone

M14.      Feeling Good  /  MUSE

M15.      Feeling Good (Live)  /  George Michael

M16.      How I Feel (Sick Individuals Radio Mix)  /  Flo Rida

M17.      Feeling Good  /  Ms. Lauryn Hill

M18.      One of These Days (吹けよ風、呼べよ嵐)  /  Pink Floyd ※リクエスト

M19.      Heavy Birthday  /  Chroming Rose ※リクエスト

おしまい

Real Rocks 【2018/05/05 O.A.】Playlist

Real Rocks【2018/05/05 O.A.】Playlist

5月05日の番組は、
長い連休ゴールデンウィークは長い尺の曲を聴こうキャンペーン!

最短で7分台!とにかく長い曲をひたすらお届けしました。
個人的にはまたやりたい!

————————————————————————–

M01: My Name  /  From Ashes To New

<特別企画: 長尺曲をかけ倒す>

M02: Vicarious  /  tool

M03: Tonto  /  Battles

M04: Siberian Breaks  /  MGMT

M05: Shogun  /  Trivium

M06: Chance  /  Savatage

M07: Love You To Death  /  Type O Negative

<時報> 楽曲上で時報

ジングル入り~

M08: Hurricane  /  Bob Dylan

M09: My God  /  Jethro Tull

M10: Pale Soft Light  /  Owel

M11: All Around The World  /  oasis

<Ending>

M12: Pull Me Under (2007 Remaster)  /  Dream Theater

M13: Omega  /  Periphery

おしまい!

2018年5月のリアルロックス・セレクション!


とてもいい作品です。
LINKIN PARK, Breaking Benjamin, Three Days Grace, Skilletなどがお好きなあなた、必聴です。

 

【幻】モーニン・ブルーズ 2018/05/05

mb180505

 

前TM. Walikin’ Blues「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-R.Johnson-  Rhino 8122 798434 0

 

N  おはようございます。アサー、ワツシイサヲです。

永遠の少女少年たちよ、おめでとう。コドモの日、今日は何してもいいよ。

46年前のコドモたちが作ったLP『永久保存盤』は、残念ながら10万円は越

えなかったですね。盤はもう入札者の手元に届いているのかな。後悔してい

ないかな。そもそも地球上に100枚しかなく、現在生存が確認されているの

は20枚未満という希少価値だけはあります。どうぞお楽しみください。

では今朝も静岡ロックンロール組合の『永久保存盤』からどうぞ。

B面1曲目です。「今夜はバッチリ」。

 

M01. 今夜はバッチリ( 2’57”)静岡ロックンロール組合

-H.Morishita, I.Washizu-  UKプロジェクト / デクレクDCRC-0061

 

M02.スウィートNo.1(2’43”)内海利勝

A.Crooks-  フォノグラム FX-6038

 

N  静岡ロックンロール組合で「今夜はバッチリ」でした。続けましたのは、「スウィートNo.1」、

内海利勝です。4月13日のキャロル命日以降、熱心なロックンロール・ファンの川崎五台洋

光さまからお便りを頂いております。そんな矢先に立ち寄った某中古歌謡曲

盤専門店の「う」の餌箱を覗いたら、あるじゃアーリマセンカ、『ジェミナイ・パート1』

です。「電波、来たー」です。価格も適正。逸る心を落ち着かせて速やかに会

計台まで運んだのは、言うまでもありません。

そこから「スウィートNo.1」でした。

ジャメカのレゲ・グループ、シマロンズとのセッションを収めた『ジェミナイ・パート1』、確か

『パート2』もあったと記憶していますが、国会招致の折には誠意を持ってお答

え致します。

では次は、キャロル時代の隠れた名曲のカヴァをどうぞ。

「泣いてるあの娘」。

 

M03.泣いてるあの娘(2’07”)内海利勝

-T.Uchiumi-  フォノグラム FX-6038

 

N  「泣いてるあの娘」、ウッちゃんこと内海利勝でした。グループ解散後の8月に、

銀座オンキオハウス、ビクター青山、六本木フォノグラムと言う当時の都内最高峰のステューディオ

を渡り歩いて録られたLP『ジェミナイ・パート1』。わたしはこのイキサツについて全く

知りません。誤植の多い表記クレジットにも知った名前は見当たりません。得意

の推測では、国内のクラブかディスコに長期出演、いわゆるハコで呼ばれたジャメカの

シマロンズとパイオニアーズが、出演先の事情でスケジュールが空いてしまったのを利用し

て・・・、と言うんじゃないのかな。まず楽曲が練られていないし、演奏も

殆どヘッドアレンヂ状態です。準備が整っていて腕利きスタジオマンたちなら出会った

その場でOKテイクもあり得ますが、共に違いますものね。ミクスも良いとは言え

ない。PCなどではそれなりの音で来ますが、大きなシステムで再生すると、空間

があり過ぎです。演奏直後のラフをプレイバックしているみたい。録音技師がこう

言う音楽に不慣れというのがすぐ分かります。

シマロンズの演奏、それ自体は平均的ジャメカン・レゲ・バンド。ロックステディをしっか

りと踏襲し、次にやってくるダンスホール時代を感じさせます。ウッちゃんはクールで

す。リズムがとてもいいね。彼のギターの独特の間合いがわたしは好きでして、

レゲではそれが最も生きる。この盤がその証明です。激動のキャロルを通じて彼だ

けが音楽を拡げたんじゃないか、そんな事も考えたLPです、『ジェミナイ・パート 1』

は。通して聞いたのは実は今回が初めて。録音時間は30分もない短さですが、

楽しめました。

ではもう1曲。内海利勝の「プカプカ」、「いつもあの娘」。

 

M04.いつもあの娘(2’26”)内海利勝

-T.Uchiumi-  フォノグラム FX-6038

 

M05.Summertime Blues(2’50”)Marc Bolan & T.Rex

-Cochran, Capehart- Universal UK 493 488-2

 

N  はい、もう夏です。マーク・ボランの「サマタイム・ブルーズ」を聞いてもらいました。

先々週の宮地淳一のラジオ番組、エディ・コクラン命日特集、聞けました。ムジ「火の」

鳥さん、有難うございます。あいつ、エディを本当に好きなんだね。交通事故

で死んでしまう事になる全英公演の時に13歳のマーク・ボランがローディをしていた、

なんて話もしていた。そこからの連想でティラノザウルス・レックス時代の1曲です。

先月の29日には、ネイキド・ロフトでのCRTに出かけました。この日はカメちゃ

ん亀渕昭信大先輩がゲストで、「昭和洋楽」のお話をたっぷり聞かせてくれまし

た。本当によくご存知ですね。次から次へと人名、こぼれ話が出てくる。半

ば驚きと共に聞かせて貰いました。

開始早々に流れたのがエジスン・ライトハウス「恋のほのお」、唄っているトニー・バロウ

ズの事をかなり詳しく話してくれましたが、これのエピソードと言ったら、音楽

雑誌「エリス」に寄せたわたしの出来事を語ってくれなきゃねえ。

 

M06.恋のほのお(2’51”)エジソン・ライトハウス

-B.Mason, T.Macaulay-  ワーナー WPCR-17928

 

M07.The Great Pritender(3’11”)The Band

-Ram-  Capital 7243 5 25593 2 1

 

N   アルバム『DJ糸井五郎 黄金のレイディオ・ヒッツ ゴー・ゴー・ゴー vol.3』から、「恋

のほのお」、エジスン・ライトハウスでした。続けたのはザ・バンドの「偉大なる取り澄

まし屋」です。この回の中では、どういう流れだったかザ・バンドのLP『ムーン・

ドッグ・マチネー』の話が出て来まして、没になった曲を流してました。この日の

音楽出しは萩原健太のPCだったのですけれど、音が良くてね。ちょっと驚き

でした。特別なD/Aコムバータを使ってたみたい。で、ここでは同じLPから没

にならなかった「グレイト・プリテンダ」をお聞き頂きました。

実はその前の週の映画「さすらいのコレクター」を観た後に、下北沢の音倉で行

われたピンポンDJを覗いたんです。出演はピーター・バラカンと佐野史郎。彼が音楽

好きなのは知ってましたが、芝居の稽古とか映画の撮影をしている時に、「こ

こではこういう音楽を付けて欲しい」と、かなり具体的に閃くことがある、

という話は、とても説得力がありました。なるほどね。

それとは別でしたが、彼が回したやはりザ・バンドの「チェスト・フィーヴァ」の音

が良くてね。リック・ダンコのベイスが、こんなに音を短く切った演奏だった事を初

めて知りました。持って来た盤自体が特別な仕様だったらしいですけれど、

音倉のミクス卓も交換したばかりだったらしい。気持ちの良い音でした。その晩、

家に帰ってからすぐに同じ曲を聞き直しましてね。ベイスの感じは、確かにそ

の通りでした。気づいていなかっただけのようです。

ではどうぞ。ザ・バンドです。「チェスト・フィーヴァ」。

 

M08.Chest Fever()The Band

-Robertson- Capital 7243 5 25390 2 4

 

M09.4%パントマイム(4’34”)ザ・バンド

-R.Robertson, V.Morrison-  東芝 TOCP-67394

 

N  「幻」モーニン・ブルーズでは珍しく、ザ・バンドが続きました。4枚目のアルバ

ム『カフーツ』から「4%パントマイム」です。ひょっとしてわたしは、これがザ・バン

ドで一番好きかも知れません。なんと言ってもヴァン・モリスンの唄が決定的です。

全体の仕上がりからも、画が見えるんだなあ。暗い山の向こう側が明るく照

らされて光っている、そんな感じです。この1曲は長く付き合っていた音楽

仲間から教えてもらった1曲です。面倒な男でしたが、これだけでも感謝し

ています。でも、奴はもうこの世にいません。

さて、ヴァン・モリスンと言えば、前作『ロール・ウィズ・ザ・バンチーズ』から非常に

短い間隔で、もう次のアルバムが出ました。話を聞いた時には「嘘だ」と思った

位です。だってまだ半年でしょ。

まずは1曲どうぞ。「ホールド・イト・ライト・ゼア」。

 

M10.Hold It Right There(4’09”)Van Morrison And Joey Defrancesco

-Terry, Grey, Vinson-  Sony / Exile / Legacy No Number

 

N  「ホールド・イト・ライト・ゼア」、ヴァンと一緒に唄っていたのはサラ・モリスン。娘さんで

しょうかね。そう言えば、某ラジオで彼の身辺が騒がしくなっていた、という

話を聞きました。ちょっと驚き。わたしの直接的な感想は、「ヴァン、まだ出る

んだ」です、以上。

基本的にジャズ・ヴォーカル・アルバムですね、今回の『ユーアー・ドライヴィング・ミー・

クレイジイ』は。おそらく日本のジャズ愛好家には相手にされないでしょうが、ヴ

ァンがずっと漂わせていたジャズ間隔がそのまんま表に出ていて、わたしにはむ

しろ分かり易い。

もう1曲行きましょう。「ザ・シングズ・アイ・ユースト・ドゥ」。

 

M11.The Things I Used To Do(5’17”)Van Morrison And Joey Defrancesco

-E.Jones-  Sony / Exile / Legacy No Number  hca

 

N  「ザ・シングズ・アイ・ユースト・ドゥ」、新譜『ユーアー・ドライヴィング・ミー・クレイジイ』か

らでした。

さて今回の作品は、名義がヴァン・モリスンとジョーイ・デフランチェスコになっています。

突然の顔合わせにはこちらも驚き。ジョーイ・デフランチェスコはフィラデルフィア生まれの音

楽家。オルガンとトラムペットという変わった組み合わせの楽器演奏者です。実はわ

たしは1991年に彼の実演を見ています。モントルー・ジャズ・フェスティヴァルにランキン・

タクシーを連れて行った時、同じ場所で演奏していました。ちょうどオルガン・ジャズ

に夢中になっていた頃で、新しい若い世代のオルガン弾きの登場には興奮しまし

たね。一目見てイタリア系かなあと思いました。色が白くて、髪の毛を全部後ろ

に流してペッタリ貼り付けていました。誕生日がわたしと同じ。歳は17も違い

ますが。この時に彼が連れていたドラマーがゴキゲンなビート・メイカーでして、わたし

はその場で直接名前を聞き出したくらいです。

ではヴァン・モリスンとジョーイ・デフランチェスコの新作から、ヴァンのオリヂナル曲です。

「ザ・ウェイ・ヤング・ラヴァーズ・ドゥ」。

 

M12.The Way Young Lovers Do(4’13”)Van Morrison And Joey Defrancesco

-V.Morrison-  Sony / Exile / Legacy No Number

 

M13.If I Were A Bell(6’30”)Joey Defrancesco

-F.Loesser- Columbia 468249 2

 

N  ヴァン・モリスンとジョーイ・デフランチェスコの新作から、「ザ・ウェイ・ヤング・ラヴァーズ・ド

ゥ」でした。続けたのは「イフ・アイ・ワー・ア・ベル」、ジョーイ・デフランチェスコ1991年の

アルバム『パートIII』からです。こんな具合に器用にピアノも弾きます。オルガンとピ

アノは鍵盤配列が同じなだけで、全然別の楽器のはずですけどね。ウド・ベイスは

クリスチャン・マクブライド、ドラムスがさっきお話ししたバイロン・ランダムでした。

ヴァン・モリスンとジョーイ・デフランチェスコの新作『ユーアー・ドライヴィング・ミー・クレイジイ』、

気に入っておりますが、まだ聴き込むところまではいっていませんので、こ

れからも紹介を続けます。どうぞお楽しみに。

 

M14.99.5(3’37”)クリーデンス・クリアウォーター・リヴァイヴァル

-Cropper, Pickett-  ビクター VICP-62071

 

N  突然のクリーデンス・クリアヲーター・リヴァイヴァルで「99.5」、彼らのデビュー・アルバムから

でした。「ナインティーン・ナイン・アンド・ア・ハーフ」と唄ってますけれど、わたしは敢え

て「キュウジュウキュウテンゴ」で通しています。ご存知ウイルスン・ピケットが1966年にアルバ

ム『イクサイティング』で発表した仕様のほぼコピーに近いカヴァです。カッコ良い世俗R&B

ですね。作者クレジットはスティーヴ・クロッパーとピケットになっていますけど、元々は古

いゴスペルにある主題だ、という解説をどこかで読んだことがありまして、ず

っと気になっていました。

要するに、99.5じゃダメなんだ、100、つまり全てを・・・という訴えらし

いです。ま、気持ちは分からなくないんですが、主ジーザス様の愛情を独り占

めするのは、御法度ではないのか、そんな事も考えて今日に至ります。ゴスペ

ル仕様を幾つか聞いても、未だによく分からない。100%尽くせという事なの

かなあ。

先週カントリー・ゴスペルのアルバムで同名曲を見つけました。まずは聞いて下さい。

マーティ・ステュアートと彼のファビュラス・スーパーレイティヴズで、「キュウジュウキュウと2分の1」。

 

M15.991/2 Won’t Do(2’12”)Marty Stuart And His Fabulous Superlatives

-M.Stuart-  Gaither SHD8945

 

N  「キュウジュウキュウと2分の1」、マーティ・ステュアートと彼のファビュラス・スーパーレイティヴズで

した。「トライ・ハーダー」などと言ってました。やはり主体的行為を歌っているよ

うです。カントリーというかヒルビリーでしたね。このグループとは初対面です。2014

年発表のこのアルバムでは、他も似たような楽曲と演奏です。聞いていてチャック・

ベリーが如何にヒルビリー的だったかが、分かりました。

ではマーティ・ステュアートと彼のファビュラス・スーパーレイティヴズで、

「ヲーキング・イン・ジルーサルム、ジャスト・ライク・ジョン」。

 

M16.Walking In Jerusalem(Just Like John)(1’58”)

Marty Stuart And His Fabulous Superlatives

-trd.-  Gaither SHD8945

 

M16.テイク・マイ・ハンド、プレシャス・ロード (3’18”)エルヴィス・プレスリー

-T.Dorsey-  BMG BVCM-34072

 

N  「聖人ヨハネのようにイエルサレムを歩く」、マーティ・ステュアートと彼のファビュラス・スーパーレイテ

ィヴズでした。続けてはゴスペル歌手エルヴィス・プレズリの「テイク・マイ・ハンド、プレシャ

ス・ロード」です。先週の45979号さんの言う通り、エルヴィスはゴスペルも沢山吹き

込んでいます。それだけのLPもありました。こう言う時にエルヴィスはとてもい

い子になって唄います。まあ世間で言われているほど本人は、抵抗や反逆を

意識していた訳ではないと思いますけれど。

キリスト教徒で長く音楽活動を続けている人は、大抵1枚くらいゴスペル・アルバム

を作ってますね。この概念、価値観が西洋の人々の心を絶対的に支配してい

るのが分かります。

先週の「井戸端の女」に関しては、ヴェンテン 様から詳しい解説を頂けました。

なるほど、そう言う事か。ゴスペルは聖書の知識が無いと理解するのが困難で

すね。「99.5」もきっと同じでしょう。またわたしの浅学非才ぶりを曝け大し

てしまったようですが、ありがとうございます。「キリスト教にはヘキエキ」と言う行

りが良かった。ところで、自由な「幻」モーニン・ブルーズです。隠れキリシタンも出て

きて良いですよ。世界文化遺産として表彰も考えましょう。

さて先ほどはヒルビリー・ゴスペルの最近の例をご紹介しましたが、今ゴスペルに

はありとあらゆる音楽の形が導入されています。そこが北米大陸の面白いと

ころで、「過激派」とも呼ばれる急進的な団体はヘヴェイメトー・ロックの宗教歌を唄

うんだそうです。キッスみたいなカッコしてんのかなあ。グランド・ファンク・レイルロードの

マーク・ファーナーも今やゴスペル音楽家です。一度聞いたことがあります。比較的穏

やかなアメリカン・ロックでしたね。

過酷な音楽活動に疲れて、この世界に入る、戻って来ると言うのは良く分

かります。何よりここでは音楽の主題に困ることはありません。世界一のベス

トセラー、聖書を繙けば、いくらでも歌は書けるでしょう

昨今ではヒップホップ・ゴスペルもあります。悪役的人間性を演出して世に出た

スヌープ・ドッグ、非キリスト教常識の象徴だったような彼が、今年になってゴスペル・

アルバムを作っています。それも2枚組。かなりのヴォリウムです。ヒップホップの音自

体は、クアイアの大合唱と妙に共通する音圧感を持っていましたから、その部分

では有り得る話です。

何はともあれまず1曲どうぞ。

キム・バーレルとの合作です、「サンシャイン・フィール・グーッド」。

 

M17.Sunshine Feel Good(3’48”) Snoop Dogg And Kim Burrell

-A.Williams II, K.Dillam, S.Wonder-  RCA Inspiration 9075835082

 

N  「サンシャイン・フィール・グーッド」、スヌープ・ドッグとキム・バーレルでした。

「世間にはひどい目に遭ったけど、俺は正しい事をしたいんだ」そうです。

作者クレジットにスティーヴィー・ワンダーが居るのは、彼の「クリーピン」の部分を引用し

ているからとか。わたし分かんなかったです。スヌープもずいぶん正直者になっ

たものですね。

このアルバムは全てがスヌープ・ドッグ名義のトラックではなく、彼が制作総指揮を執

る形で様々なゴスペル音楽家が参加しています。懐かしい名前がありました。

1981年に「ユー・ブロウト・ザ・サンシャイン」のヒットを出した、クラーク・シスターズです。健

在です。

聞いて頂きましょう、「ピューア・ゴールド」。

 

M18.Pure Gold(5’37”)The Clark Sisters

-E.T.Clark-  RCA Inspiratuion 9075835082

 

M19.Another World(2’57”)Joan Baez

-Anohmi-  Bobokink JB00028

 

N  「ユー・ブロウト・ザ・サンシャイン」でした。クラーク・シスターズ元気ですね。続いたのは

ジョーン・バエヅの「アナザ・ワールド」。

他の世界へいかなくちゃ

ここでわたしは、全てを失ってしまった。

空も海も木々も太陽も

他の世界へいかなくちゃ

そこは平和なんだろうか・・・

自分でアクースティク・ギターを掌で叩くように打ち鳴らして唄いかけるジョーン・バエ

ヅです。ずっと変わらない平和への願い、持ち続けている姿が美しく、立派

ですね。転向者、出てこい。首を刎ねてやるぞ。

 

M20.Make Me Yours(3’11”)Syleena Johnson

-B.Swan, A.Agle- Shanachie 5840

 

後TM Born In Chicago 「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-N.Gravenites-  Rhino 8122 798434 0

 

N  最後に聞いてもらったのは、シカーゴの暴れん坊、シル・ジョンスンの娘、シリーナ・ジ

ョンスンが唄った「メイク・ミー・ヨーズ」、1967年のベティ・スワンのヒット曲ですね。

ショウナキーから発表した、アルバム『リバース・オヴ・ソウル』に収めれられています。こ

れね、表題からもわかる通り昔のR&Bヒット曲がズラリと並んでいるんです。制

作担当は親父のシル・ジョンスン。1曲めの「メイク・ミー・ヨーズ」を試聴して、飛びつ

くように買ってしまいましたが、正式な評価はこれから。来週報告しましょ

う。おじさんは厳しいぞ。

そうだ、来週の金曜日11日早朝は84.0メガヘルツ中央エフエムからの生放送でし

た。午前2時開始、今回は5時までの3時間を受け持ちます。果たしてどう

なりますやら。同時間帯への熱烈支援をお願いします。なおその前、零時か

らの2時間は、キョーフの「オーサム・ビーツ」です。こちらから聞き始めると、その

歴然たる差異が楽しめますでしょう。よろしくね。

今朝の特別付録は、以下の隠し場所です。どうぞお楽しみ下さい。

http://firestorage.jp/download/952128603ad6fd6b03621cf3135e2a5ead150f37

ダウンロードパスワードは、7ht7sc2zです。繋がらなくても、ちょっと

時間をおいて、もう一度お願いします。なんせ人気番組ですから。

今朝もちょうど時間となりました。

こちらは、http://osamusawada.com/category/mornin-blues-by-isaowashizu/

「幻」モーニン・ブルーズ、鷲巣功でした。来週も首都圏で9人のあなただけに。

そして全国で9500万人のあなたにも、アサー。

 

 

 

2018年5月10日木曜日生放送!
築地すぺしゃると題して、築地市場で働く皆さんに向けてお届けする前代未聞の試み!
24時~26時… Awesome Beats (Navigator 澤田修)
26ジ~29ジ… モーニン・ブルーズ(ナヴィゲータ:ワシズイサオ)

  

 

Awesome Rock【2018/05/04 O.A.】Playlist

Awesome Rock【2018/05/04 O.A.】Playlist

365回目、5月04日の番組は、ゴールデンウイーク・スペシャル!

みなさんも帰省して、親戚に挨拶しに行かれた方もいらっしゃるとおもいますが、、、親戚、、、親戚、、、シンセ、、、シンセ、、、シンセサイザー

ということで、本日はシンセサイザーが大活躍している曲ばかりの30分!!

みなさんも帰省して、親戚に挨拶しに行かれた方もいらっしゃるとおもいますが、、、親戚、、、親戚、、、シンセ、、、シンセ、、、シンセサイザー

ということで、本日はシンセサイザーが大活躍している曲ばかりの30分です!

私のゴールデンウイークは親戚のたっちゃんの結婚式に参列いたしました。
アットホームで良い式でした。

<コーナー: AwesomeRecommendation>

M01: Wake Me Up  /  Fickle Friends

M02: Hard To Be Myself  /  Fickle Friends

M03: Nothing but a Heartbeat  /  Say Lou Lou

<コーナー: AwesomeRecommendation>

M04: There’s A Reason Why (I Never Returned Your Calls)  /  Blossoms

M05: Cool Like You  /  Blossoms

M06: Unfaithful  /  Blossoms

<コーナー: AwesomeRecommendation>終わり

M07: Drive  /  The Cars

Ending:螢の光

おしまい♪

 


信じられないくらいキャッチーなアルバム


舞台はまさかの新宿歌舞伎町!

中央エフエム Awesome Rock
澤田修の完全監修番組。選曲、編集、トーク、全て担当!
毎週金曜日21時~21時半。再放送:毎週土曜日23時~23時