カテゴリー : 2018年 6月

【幻】モーニン・ブルーズ 2018/06/30

mb180630

 

TM. Walikin’ Blues「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-R.Johnson-  Rhino 8122 798434 0

 

N  おはようございます。アサー、ワツシイサヲです。2018年6月最後のアサーです。今年

の半分がもう終わっちゃったよ。ちょっと早くなって来た感じ。如何かな。

まずは先週お話ししたルーシンダ・ウイリアムズ、自主活動期のアルバム、1980年発表

の『ハピー・ヲーマン・ブルーズ』から、表題曲です。

「ハピー・ヲーマン・ブルーズ」。

 

M01.Happy Woman Blues(3’09”)ルシンダ・ウイリアムズ

-unknown-  BSMF 7560

 

M02.Sharp Cutting Wings(3’36”)ルシンダ・ウイリアムズ

-unknown-  BSMF 7560

 

N  ルーシンダ・ウイリアムズ、1980年発表の『ハピー・ヲーマン・ブルーズ』から、表題曲、

「ハピー・ヲーマン・ブルーズ」、「シャープ・カッティング・ウイングズ」2曲聞いて頂きまし

た。当たり前だけど、唄うまいね。「ハピー・ヲーマン・ブルーズ」のリズム感は特に

傑出しています。ジョニー・ウインターみたいだ。「あなたと誰も知らないよその国

に行ってしまいたい・・・」、「シャープ・カッティング・ウイングズ」の方には、今の

ルーシンダの作風に繋がる要素を感じました。先週の『ラムブリン』と、彼女の初期

の2枚を聞いて、ブルーズ的な楽曲が多いのに、驚いています。こうして深く

親しんだ根っこが今のルーシンダを支えているのでしょう。

さて、2ヶ月ほど前かな。家の側の新しい中古盤店で、珍しいCD組み物を

見つけました。もうあまり目にしない、2枚が縦に入るサイズの箱入り盤です。

表題に「フロム・スピリチ ュアルズ・トゥ・スウィング」3枚組とあります。1938年と39

年にカーネギー・ホールで行われたあの歴史的な音楽会「フロム・スピリチ ュアルズ・トゥ・スウ

ィング」の実況録音である事は間違いありません。ただそれはヴァンガードから2

枚組みでLP時代に発売されていて、CD期初頭にも出し直しされていた筈。

わたしもキングからの国内盤で持っています。

「何故だろう」という疑問が湧き、恐る恐る値段を聞きましたところ、アッ

と驚く超安値。即座に購入しました。中のCDは、それぞれケイス毎に厚手のピ

ニール袋入りで、状態はミントに近く良好。断然お買い得でした。

聞くところによれば、現在この形の組物は、業者間で今一番厄介物扱いさ

れているそうです。わたしは結構持っていますが、確かに最近新譜では見か

けませんね。だから在庫処分的価格なのかな。

家に持ち帰ってキング盤と較べ合わせてみると、収録曲にかなり違いがあり

ます。まず冒頭曲から異なっていました。

 

M03.Swingin’ The Blues(3’35”)Count Basie And His Orchestra 

-Basie, Durham-  Vanguard 169/71/2

 

N  3枚組『フロム・スピリチ ュアルズ・トゥ・スウィング』から、まず1曲目の「スウィンギン・

ブルーズ」、カウント・ベイシーと彼の楽団でした。これは未発表だった録音です。何

故お蔵入となったのか、その理由が分からない位に素晴らしい演奏です。メムバ

が掛け合う声が臨場感たっぷりですね。

既発のLPならびにCD2枚組の実況録音盤はベニー・グドマン六重奏団の「アイ・

ガタ・リズム」で始まっています。こちらはLP用編集時に大幅な順序入れ替え

が行われた模様で、グドマンの「アイ・ガタ・リズム」は39年の演奏でした。まあ、

こういう順序の変更を特に悪いとは思いませんが、録音詳細は全て大雑把に

「1938年12月23日、1939年12月24日 カーネギー・ホールに於けるライヴ録音」

となっしかなっていません。各トラックごとに録音日時程度は、はっきり記して

おいて欲しかったですね、最初から。

とは言え、こちらの新しい3枚組が実際の音楽会の進行通りだったかとい

うと、そうでもない。この音楽会の企画制作責任者ジョン・ハモンドの自伝では、

ミード・ルクス・ルイーズ、アルバート・アモンズ、ピート・ジョンスン3人のブーギ・ウーギ・ピアノ

連弾で幕を開けた事になっています。どうやらこの「スウィンギン・ブルーズ」は、

ジョン・ハモンドの正式な開会宣言の前、ひょっとして客入れ時間に、演奏された

のかも知れません。なんとゼータクな。ただ当日会場で配られたらしいパンフレット

の順番とも違っています。新しい3枚組自体は基本的に実際の公演の流れに

沿っているように構成されていますけれども、真実は霧の彼方に。各曲間に

お行儀の良い拍手が入っていて、それぞれフェイドアウト処理されています。これ

も不思議です。それはともかく、今朝はこの新版『フロム・スピリチ ュアルズ・トゥ・

スウィング』から、これまで未発表だったトラックを聞いて行きましょう。この「フロム・

スピリチ ュアルズ・トゥ・スウィング」コンサートは、「ニューヨークの音楽的に洗練された聴衆に

聴かせるために、黒人音楽のコンサートを催す」という「長年の夢」を持っていた

ジョン・ハモンドが左翼系新聞社の協力で実現させた歴史的な音楽会です。開催に

至るまでには様々な出来事がありますけれど、「幻」の重度聴取者の皆さん

は、朝の気軽なBGMとして楽しんで下されば結構です。

音楽は全て分かり易く文句なしですから、たまにはこんなのもいいかな、

程度で大丈夫。演奏者の名前などが、少々ややこしくなりますが、ご了承下

さい。

それでは参りましょう。キング盤ではカウント・ベイシー・コムボという名前になって

いるカカンザス・シティ五重奏団の演奏です。

「アイ・ネヴァ・ニュウ」。

 

M04.I Never Knew(3’08”)Kansas City Five  

-Kahn, Fiorito-  Vanguard 169/71/2

 

N  カウント・ベイシーがピアノ、ジョ—・ジョーンズ、ドラムズ、ヲルター・ペイヂ、ベイス、そして

レスター・ヤングがクラリネット、バック・クレイトンがトラムペットというカンザス・シティ・ファイヴで、

「アイ・ネヴァ・ニュウ」でした。

以前のキング盤に比べて、音はとても良くなっています。音声の最終調整マスタ

リング技術の進歩が、分かります。1986年から1999年の月日の産物でしょう。

そもそもこの録音はジョン・ハモンドが個人的にアセテート盤に記録した物でした。後

年テープに移植され、雑音処理などが念入りに行われ世に出たという事です。

それが60年経って再び、以前より完璧な姿で発表されていたのです。

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