カテゴリー : 2018年 7月

Real Rocks 【2018/07/14 O.A.】Playlist

Real Rocks【2018/07/14 O.A.】Playlist

7月14日の番組は、
いよいよ開催迫る!Fuji Rock Festival ’18を紹介!!

フジロックの魅力、そして澤田が注目する出演アーティストを紹介!
フェスの詳細はコチラ

 

さらに、お知らせ!

なんと、この日の放送の前半60分がAbemaRADIOで放送されます!
試聴数がバッキバキに表示されますので何卒ご視聴のほどよろしくお願いいたします!!

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M01: Jumpsuit  /  Twenty One Pilots

M02: We Are One  /  VENUES

M03: Country Heroes (feat. Hank WilliamsⅢ)  /  Devildriver

M04: Pizza  /  ATTILA

<コーナー: RockAroundTheWorld >

M05: Title Holder  /  The Interrupters

M06: Got Each Other Feat. Rancid  /  The Interrupters

M07: One Step Closer (Live in NAGOYA 2007)  /  Linkin Park

M08: watch  /  Billie Eilish

M09: Say Amen (Saturday Night)  /  Panic! At The Disco

M10: Humility  /  Gorillaz

M11: South London Forever  /  Florence + The Machine

<コーナー: RockAroundTheWorld>終わり

M12: Suda  /  CHON

M13: Pelagic  /  Covet

———–AbemaRADIOはココまでとなります——————

M14: Better Now (Cover)  /  Our Last Night

<コーナー: RockSteadyGo>

M15: The Way You Used To Do  /  QUEENS OF THE STONE AGE

M16: Love Is A Wild Thing  /  Kacey Musgraves

M17: After The Storm Feat. Tyler, The Creator & Bootsy Collins  /  KALI UCHIS

M18: The Mother We Share  /  CHVRCHES

M19: Hallelujah  /  YEARS & YEARS

M20: Cousins  /  Vampire Weekend

M21: California English  /  Vampire Weekend

M22: Better Together  /  Jack Johnson

M23: Good People  /  Jack Johnson

<コーナー: RockSteadyGo >終わり

M24: Whiskey River  /  Devildriver

M25: Blowin’ In The Wind (Live)  /  Bob Dylan

<Ending>

<コーナー:メタルの光>

M26: Memories  /  Bury Tomorrow

M27: Knife Of Gold  /  Bury Tomorrow

おしまい!

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日本盤、ボーナストラック充実してます。


ファンは大満足の新作です。前作に続いて起用したプロデューサー、ジェイク・シンクレアとの相性もばっちし。
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2018年7月のリアルロックス・セレクション!


Devildriverのカヴァー作品『Outlaws ‘Til The End』!

2018年6月のリアルロックス・セレクション!

今年上半期のベストニューカマー!ロイヤル・モブ(デンマーク)!
9月28日渋谷チェルシーホテルで初来日公演!



デンマークの新星、ROYAL MOBのデビュー作『Cinematic』!

https://itunes.apple.com/jp/album/cinematic/1370965702
https://open.spotify.com/album/2nOGMNUvtPHmtj7pN2x4oe

【幻】モーニン・ブルーズ 2018/07/14

mb180714

 

TM. Walikin’ Blues「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-R.Johnson-  Rhino 8122 798434 0

 

N  おはようございます。アサー。暑いです、本当に。でも眠る時はレッグ・ヲーマー着

用のワツシイサヲです。

中国、近畿の大雨被害、甚大です。先週木曜日から不穏でしたものね。こ

のわたしですら、5日の晩には京都に住んでいる不仲の姉に見舞いの電話を入

れていました。「ここのところずっと降り続いている」という返事が印象的で

した。幸いな事に、親族には何事もありませんでしたが、打撃を受けた方々

には、これからの「復旧」が大きくのしかかります。及ばずながら、まず募

金します。

今朝のモーニン・ブルーズ、1曲目はバディ・ガイ、

最新アルバムから「コーニャック」。

 

M01.Cognac(5’22”)Buddy Guy feat. Jeff Beck & Keith Richards

-B.Guy, T.Hambridge, R.Fleming-  RCA 19075812472

 

N  「コーニャック」、バディ・ガイでした。お聞きの通り、このトラックはジェフ・ベックとキー

ス・リチャーズが客演しています。ジェフは凄いね。導火線が音を立てて燃えていく

様なオブリガート、ソロでバディを文字通り煽ります。それに対してキースはワリを食っ

た感じで手が出ません。最後にちょっと持ち直すかな。でもジェフの圧倒で決

着です。彼ら全員70歳を越えてます。恐ろしいね。

ブルーズで開けた今朝のモーニン・ブルーズ、続けましょう。次も新しい録音です。

ローリー・ブロックという女性フォーク歌手の新譜は、「ブルーズの皇后」と呼ばれたベッシ

ー・スミスの持ち歌のカヴァ企画です。

そこから「キチン・マン」。

 

M02.Kitchin Man(4’01”)ローリー・ブロック  

 

N  ルーシンダ・ウイリアムズ調と言いますか、カレン・ダルトン風でもありまして、更にはマリ

ア・マルダー的にも聞こえたヴォーカルは、ローリー・ブロックの「キチン・マン」でした。彼女

はこれまで戦前の偉大なブルーズメンへ捧げるアルバムを作り続けてきましたが、こ

れから先は影響を受けた女性歌手たちへの賛歌集をシリーズ化して行くようで、

その「パワー・ヲーメン・オヴ・ザ・ブルーズ」の第一弾が、ベッシー・スミス作品を集めた

『ア・ヲーマンズ・ソウル』です。他の収録曲も全てベッシーの物で、この「キチン・マン」

以外は、ちょっと本人を意識し過ぎの感あり。だいぶ力が入っています。

ベッシーは19世紀、1894年の生まれで、活躍していた頃にレコード録音が一般

化しつつあったので吹き込みも多く、女性ブルーズの祖として崇められていま

す。もちろん彼女以前にも多くの唄い手はいたのでしょうが、何しろ録音が

ないので、なかなか実態、実力に辿り着けません。「ブルーズの皇后」として

ベッシーが君臨するのは妥当なところでしょう。

まだ満足な拡声装置のなかった頃ですから、とにかく声を大きな体に響か

せて、力強く前に進んで行くリズム感が大きな特徴でした。当然その後の女性

歌手たちに大きな影響を与えまして、全く別の唄い方をしたビリー・ホリデイです

ら、ベッシーの事を大いに尊敬していたと言います。

ではそのベッシーを聞いてみましょう。グイグイと引っ張るようなリズムをお楽し

み下さい。

「エムプティ・ベッド・ブルーズ」の第一部と第二部、1928年の録音です。

 

M03.Empty Bed Blues(pt.I & II)(6’23”)Bessie Smith

-J.C.Johnson-  Columbia  CK44441

 

M04.Tangwanana(3’43”)ベカオ・カンテット

 

N  ベッシー・スミスで「エムプティ・ベッド・ブルーズ」でした。続けましたのはベカオ・カン

テットで「タングワンナ」、2018年最新の作品『マリ・フォリ・コーラ』からです。

フランス人エメリック・クロールがドラマーとして参加している、マリの新民族音楽家集団。

前作『バマコ・トゥデイ』は大変結構な快作でした。今回の『マリ・フォリ・コーラ』も充

実しています。わたしにはエレキギターにしか聞こえなかったリード楽器は、どうや

らドンソ・ンゴ ニという楽器のようですね。小型エフェクターを多用して、この音色を

作っているようです。今の「タングワンナ」の実演映像はここに揚がっています。

これを観れば実態も分かるでしょう。何より自然な演奏態度、姿勢が宜しい。

https://www.youtube.com/watch?v=z-ElgTAo3J0 です。

慣れ親しんだ伝統楽器を使いながらも、響きは極めて今日的で、メムバたち

もモダーンな世界を向いて演奏しているようです。今回からグループ名から「カンテッ

ト」を外して「BKO」と名乗り始めていますが、日本国内ではまだ「ベカオ・カ

ンテット」で売って行くとか。

 

M05.Salta(4’30”)ベカオ・カンテット

 

N  ベカオ・カンテットで「サルタ」でした。2018年最新アルバム『マリ・フォリ・コーラ』は冒頭2

曲だけでこの充実度。この先も紹介する予定です。お楽しみに。

さて先々週の「フロム・スピリチュアルズ・トゥ・スウイング」でブーギー・ウーギー・ピアノを

聞いた後に片付けをしていたら、今度は『伝説のブギ・ウギ・ピアノ』というの

アルバムが出て来ました。故中村とうようが豊富なMCA音源をふんだんに使っ

て組んだ中身の濃いコムピ盤です。これを聞くと、ブーギー・ウーギーのリズムは、決

して大都会だけの物では無かった、という事が分かります。当然飲盛り場の

飲食店で持て囃されたのでしょうが、それはカントリー・ブルーズでも同じ事です。

注目すべきは、片田舎でも同じようなビート革命が進行していた事です。

今朝は『伝説のブギ・ウギ・ピアノ』から、アラバマ洲の伝説的ブーギー・ウーギー・

ピアニストを紹介しましょう。

まずカウ・カウ・ダヴェンポートです。

「ステイト・ストリート・ジャイヴ」。

 

M06.ステイト・ストリート・ジャイヴ(3’05”)カウ・カウ・ダヴェンポート

-C.C. Davenport-  MCA MVCE 24058

 

N  カウ・カウ・ダヴェンポートで「ステイト・ストリート・ジャイヴ」、1928年7月の録音です。

声を出していたのは、カウ・カウの相棒。一緒にドサを回っていた踊り子のアイヴィ・

スミスという女性。ピアノとダンスが対になっていたのですね。

お聞きのようにブーギー・ウーギーはピアノの左手から繰り出されるビートが命です。

どの弾き手も、力強い左手という事では共通しています。この辺りは後のゴス

ペルにも受け継がれていますね。とにかく前進するリズムの強調が必須です。

先ほど「ブーギー・ウーギーは、大都会だけの音楽ではない」と申しましたが、

これらの録音はシカーゴで行われています。ふたりのピアニストたちは、多分巡業の

途中に立ち寄った、あるいは見出されて招かれて吹き込まれたのでしょう。

1920年代、南部の黒人たちがたむろす場所では熱烈なリクエストがあ理、頻繁に

披露されていたビートがブーギー・ウーギーです。

さあ次は名人の名曲が登場します。

1928年12月の録音です。パイントップ・スミスで、「パイントップス・ブーギー」。

 

M07.パイントップス・ブギ(3’20”)パイントップ・スミス 

-P.T.Smith-  MCA MVCE 24058

 

M08.民踊河内音頭 (4’32”)初音家賢次

-P.D.-  ニッポン・レコード NP-1001

 

N  「ハイ、右へ4歩」「そこで止って」、と言っているかどうかは分かりません

が、ラジオ体操のように動きへの指示が入るピアノ曲、「パイントップス・ブーギー」、

パイントップ・スミスでした。

続けましたのはこちらも名人と呼ばれた初音家賢次の「民踊(ミンヨウ)河内音頭」

です。1970年代に大阪にあったインディペンデント・レイベルだったニッポン・レコードに

吹き込まれています。ピアノが入ってますが、これはこの時期の録音としては

珍しくない形です。アンサムブルからの必然性というよりは、「スタジオに行ったら

置いてあったので、勿体無いから弾いた」程度のものでしょう。生演奏で用

いられた例は全く無い筈です。

賢次の所属していた初音家という会派は近代河内音頭の本流に在り、創始

者初音家太三郎の下、現在の音頭様式を整えた由緒ある集団です。お聞きに

なってお感じでしょうが、掛け声が異なります。通常「イヤコラセ、ドッコイセ」と来

る処が「ヨイトコセ、ドッコイショ」です。かつては会派や地域によって独自の掛け声

が用いられていたそうで、初音家は最後までそれを持ち続けていました。こ

の録音の頃には、老舗の誇りと共にまだ使われていたのでしょう。

初音家賢次はその二代目の会長として君臨しました。それ以上に音頭取り

としての実力が途方もなく優れておりまして、多くのファン、贔屓を持っていま

した。下手に大声を出す事なく、絶妙の節回し、リズムで縦横無尽、自由自在

に音頭を操ります。今の短めの「民踊河内音頭」でもその断片は感じ取れた

事でしょう。加えてこの人には、いつもパンク臭が漂いまして、わたしはそこ

に惹かれております。初音家賢次でした。

さて季節です。今年もやって来ました「すみだ錦糸町河内音頭大盆踊り」

今回で第37回、平成期最後の開催となります。そこで、ここまで規模が大き

くなったこの盆踊りを、第一回以来支えてくれた錦糸町馴染みの三会派、本

場河内の里でも「音頭ご三家」と呼ばれる歴史と伝統を誇り、それに見合っ

た個性と実力を兼ね備えた三つの音頭会を招きます。出演者は、以下の通り。

 

鳴門会

鳴門家寿美若(音頭)

鳴門家清若(音頭、太鼓)鳴門家文若(三味線)、鳴門家ひろし(太鼓)

鳴門家寿美宏(ギター)、鳴門家寿々佳(音頭、囃子)、

鳴門家寿々女(音頭、囃子)、鳴門家加寿若(音頭、囃子)

 

五月会

五月家一若(音頭)

五月家雪若(音頭)、五月家ゆき(音頭)

五月家一蘭(音頭)、五月家音若(音頭)

五月家きよし(三味線)、五月家二郎( ギター)

五月家鷹若(三味線、ギター)

五月家真次丸(太鼓)、五月家夢若(太鼓)

 

鉄砲光丸会

鉄砲光丸(音頭)

河洲虎丸(音頭、太鼓)、河洲直美(音頭)

弥生みゆき(太鼓)、虹友美(三味線)、河洲ゆめほ(ギター)

ひろわか(ギター)、河洲美佐子(囃子)、河洲つばさ(囃子)、河洲一丸(囃子)

永田充康(音頭、太鼓)

 

前半は各会派若手の精鋭がぶつかり合い、後半は三師匠にじっくりと喉を競

い合ってもらう特別構成です。どうぞお楽しみに。

あ、日時会場をお伝えしなくてはいけませんね。

 

第37回、平成期最後の「すみだ錦糸町河内音頭大盆踊り」は、

2018年8月29日水曜日、30日木曜日 午後5時30分開演

墨田区錦糸町駅南口 首都高速道路 7号線高架下

竪川親水公園内特設会場で行われます。入場無料。どうぞお越し下さい。

なお、毎年頂いておりますお提灯、今年もお願い致します。これまで頼ん

でいた張らなきゃ食えない提灯屋の文字書きが一人になってしまい、作業の

集中が予想されますので、新規の方お早めにご注文下さい。昨年までお世話

になっておりまして、お持ち帰りになられている方も、まずはご連絡をお願

い致します。まずはこちらからどうぞ。 https://www.iyakorase.comです。

 

M09.機関車(3’48”)小坂忠

-C.Kosaka-  ソニー  MHCL 1483

 

N  小坂忠で「機関車」でした。先週末の日曜日に忠さんの演奏会が開かれまし

た。昨年の同じ頃にも予定されていた公演は突然の入院で本人不在となって

いました。わたしも本当に心配しましたが、奇跡的に回復し今年は林立夫、

小原礼、ダクタ・キョン、そして鈴木茂を従えた万全の布陣で臨めました。まだ一

部に要治療箇所があるようでしたが、唄声にはなんの問題もなく、若い頃よ

りも声出てるんじゃないかと思わせるほどの力強さだった事を報告しておき

ます。今の「機関車」は、娘さんのエイジアのバック・グラウンド・ヴォーカルが素敵で

した。リズムのアレンヂは三連で、これも良かった。小坂忠、元気です。

さて先週ドラマー、D.J.フォンタナの訃報を偲んで1曲、「トラブル」をお送りしまし

た。これはこれで充分な追悼表明だったのですけれど、一番好きだった彼の

ドラミングが冴え渡った歌が出て来ませんで、大いに慌てました。その後で持っ

てない筈がないと一週間探し続けました。そしてようやく発見。今朝はそれ

を含めて、D.J.フォンタナの軽快なビート打ちが冴え渡る数曲を続けてどうぞ。いず

れもエルヴィス・プレズリの唄です。

まずは1966年5月28日の録音、「フールズ・フォール・イン・ラーヴ」。

 

M10.Fools Fall In Love(2’04)Elvis Presley  

-J.Leiber, M.Stoller-  RCA 3026-2-R

 

M11.(Now And Then There’s) A Fool Such As I(2’35”)Elvis Presley 

-B.Trader-  RCA 07863 66050-2

 

M12.Big Hunk Of Love(2’12”)Elvis Presley   58.June 10.11  

-A.Schroder, S.Wyche-   RCA 07863 66050-2

 

M13.I Need Your Love Tonight(2’04”)Elvis Presley  

-Wayne, Reichner-  RCA 07863 66050-2

 

M14.Fools Fall In Love(2’29”)The Drifters

-J.Leiber, M.Stoller-  WarnerPlatinum  8122-73249-2

 

N  恵比寿プレズリで、

「フールズ・フォール・イン・ラーヴ」

「ナウ・アンド・ゼン・ゼアズ殺虫剤」

「恋の大穴」

「アイ・ニード・ヨー・ラーヴ・トゥナイト」でした。

いずれもD.J.フォンタナ、冴えてましたね。「恋の大穴」の間奏でエルヴィスが思わ

ず「ラララララララ」、と唄い出してしまった位、気持ちの良いリズムです。

最後は「フールズ・フォール・イン・ラーヴ」のオリヂナル。ザ・ドリフターズ、フィーチュアリング・

クライド・マクファターです。彼の事をエルヴィスは大好きだったようで、初期にはいくつ

かのカヴァを吹き込んでいます。これらふたつの「愚か者の歌」は、わたしに

は甲乙つけ難い仕上がりで、常に頭の中のジュークボクスで鳴っています。そのエル

ヴィスの仕様を収めた盤が、なかなか出て来なかったのでした。

 

M15.オーキー・フロム・ムスコーギー(3’50”)ジム・クウェスキン

-M.Haggard, R.Burris-  ワーナー WPCR-15002

 

N  バーブラ・デインに端を発したリアル・フォーク再考で、注視していたジム・クウェスキンの ア

ルバムは今たくさん出ているようですね。先日その1枚『ジム・クウェスキンズ・アメリ

カという1971年発表作品を見つけました。ジャケットが印象的です。J.F.ケネディ、

エイブラハム・リンコン、ジェイムズ・ディーン、ファッツ・ヲーラー、ビリー・ホリデイなどの写真がコラー

ジュされています。フォークを通じて様々なルーツ音楽に目覚め、新興宗教にも染ま

ったクウェスキンは、母国アメリカについて考えるようになったのでしょう。オリヂナル曲

はひとつもなく、それまで歌い継がれていたアメリカの歌の集大成のような内容

です。国内盤の鈴木カツ解説には「クウェスキンのブルース・アルバムともいえそうだ」と

書かれています。この指摘は正しいですね。

今の「オーキー・フロム・ムスコーギー」は、マール・ハガードの作品でした。わたしはこの

歌に何らかの思い出がある筈なんですが、頭脳PCを検索しても出て来ません。

何だったかなあ。

次はメムフィス・ジャグ・バンドの「スティーリン」、日本のフォーク愛好家たちがこの歌を

知ったのは、このヴァージョンだったのではないでしょうか。憂歌団も含みます。

ジム・クウェスキンでどうぞ。

 

M16.スティーリン(4’27”)ジム・クウェスキン     

-The Memphis Jug Band-  ワーナー WPCR-15002

 

M17.Counting All My Tears(3’06”)Joshua Hedkey

-J.Hedkey-  Third Man RecordsTWR-505

 

N  うって変わって、見事なまでに完璧な保守的カントリー。曲名は「カウンティング・オー

ル・マイ・ティアーズ」。

先週「姿形も歌声も、そして全体の響きもお聞きのように典型的なカントリー。

今時ここまでカントリー的なカントリーがあるのか、と言いたくなるようなカントリー音楽」

と評したジョシュア・ヘドリーというカントリー野郎の最新アルバム『ミスタ・ジュークボクス』から

です。ジャケット写真が、気持ち悪い入れ墨にも見えるドギツイ刺繍の施されたカント

リー・スーツ姿。わたしはこれだけでもう「アカン」でしたが、聞いてあまりに変哲

のないカントリー・スタイルにまた驚き。音数は少なく控えめですが、説得力がありま

す。

ウイリー・ネルスンの「ファニー、ハウ・タイム・スリップス・アウェイ」的な主題ですが、こちらの

主人公は相手の左手に光る指輪を気にしたりしてまだご愁傷さまのようです。

なかなかいい歌ですね。声は見かけよりも若い。アルバムは全曲長くても4分足

らずで仕上げられ、トラック間も長く取られているので、昔のLPみたいです。

雑音の少ない澄みきった音を除いては。

もう1曲聞いて下さい、「レッツ・テイク・ア・ヴァケイション」。

 

M18.Let’s Take A Vacation(3’49”)Joshua Hedkey 

-J.Hedkey-  Third Man RecordsTWR-505

 

M19.Tie A Yellow Ribbon Around The Ole Oak Tree(3’27”)

Tony Orland & Dawn

-I.Levine, L.R.Brown-  Arista 07822-19036-2

 

N  ジョシュア・ヘドリーの「レッツ・テイク・ア・ヴァケイション」でした。それに続きましたのは、

誰でもご存知「幸せの黄色いリボン」、ドーン1973年のヒット曲です。

この歌の基となった、刑務所を出た男を黄色いリボンで出迎える感動的な物

語は、『僕たちの洋楽ヒット』盤の矢口清治による解説を引用して、以前お話し

しましたね。実はそれと同じ原作を持つ邦画「幸せの黄色いハンカチ」を先週観

たんです。ある所でDVDを借りてね。

出てくる役者が皆達者なので、展開には文句なし。画も宜しい。山田洋次

らしさも随所に見られて、大変楽しめた1本でした。狂言回し役の武田鉄矢

が素晴らしい演技でね。なぜこの路線で行かなかったのか不思義になるほど、

いい加減な中途半端で行く当てのない若者を、完璧に演じてました。

音楽は今ひとつ。そこで原作にちなんだこの「幸せの黄色いリボン」を思い

出した次第です。これまでは図書館から借りてきた盤でお届けしていました

が、安いベスト盤も出ている事だし、これを機会に入手して聞きました。する

と全体の質の高さに脱帽。ちょっとノヴェルティ味の強いありきたりなポップ・

グループという印象がブッ飛びました。

残り時間が少ないのでまた改めますが、後2曲ほど聞いて下さい。

トニー・オーランド・アンド・ドーンです。

 

M20.Knock Three Times(3’00”)Tony Orland & Dawn

-I.Levine, L.R.Brown-  Arista 07822-19036-2

 

M21.He Do’t Love You Like I Love You(3’39”)Tony Orland & Dawn

-B.Butler, C.Carter, C.Mayfield-  Arista 07822-19036-2    17

 

TM Born In Chicago 「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-N.Gravenites-  Rhino 8122 798434 0

 

N  トニー・オーランド・アンド・ドーン、大ヒットした「ノックは3回」、そして「ヒー・ドント・

ラーヴ・ユー・ライク・アイ・ラーヴ・ユー」続けて聞いて頂きました。この原題は「ヒー・

ウィル・ブレイク・ヨー・ハート」で、イムプレッションズのビリー・バトラーのヒット曲です。

 

あいつは本気じゃないね

俺ほどにゃ君を愛しちゃいない

巧言令色仁少なからずやって言うだろ

これまで何度も他所で稽古してんだから

美味いこと言うに決まってるよ

きっといつか捨てられるね、だから・・・

 

他人の恋愛に対する何と言う非難中傷横車でしょうか。人の恋路を邪魔す

る奴は犬に噛まれて死んじまえ、って言いたいですね。こうやって迷いの

ある恋に身を置く不安な相手を誘い出す危険な手口。それとも恋の闘いに敗

れた夢見る青少年のボヤき泣き言でしょうか。この歌の陰湿さに較べれば、

 

お前はフラれたって言ってっけどさ

あの娘はお前のこと好きなんだってよ

だから自信持って行けよ

 

と煽る「シー・ラーヴス・ユー」の健全さ、前向きぶりが光ります。

あ、話はトニー・オーランド・アンド・ドーンでしたか。この歌を聞いたのは弁当屋で

配達をしていた頃です。当時はFEN放送でヲーフマン・ジャック・ショウを午後の時間

帯に流していました。昼飯の食器回収がちょうどその時間帯。軽トラで中野、

杉並、練馬の細い道を走りながら、毎日聞いていましたね。74年の初夏です。

知らないグループの「ヒー・ウィル・ブレイク・ヨー・ハート」は、いやと言う程のヘヴィ・ロー

テイション。かなり好きにさせられていましたが、そのすぐ後でビリーのオリジナルを聞

いてしまって、この時のカヴァは棚に載せられたままでした。

それと同じ曲がトニー・オーランド・アンド・ドーンのベスト盤に入っていて、瞬間に「あ

の時のはこれだったのか」、と記憶が蘇った次第です。ただしその真偽は只

今解明中。もう少し時間を頂いてから、公表致します。

今朝の特別付録は、以下の隠し場所。どうぞお楽しみ下さい。

http://firestorage.jp/download/45f390890e354a162325cb74ce455ba20a522af9

     パスワードは、4hhmdq6d、使用音源はヨガ・マットの上です。

さて、ちょうど時間となりました。

こちらは、http://osamusawada.com/category/mornin-blues-by-isaowashizu/

「幻」モーニン・ブルーズ、鷲巣功でした。来週も首都圏で9人のあなただけに。

そして全国で9500万人のあなたにも、アサー。

 


【大家よりお知らせ】

真夏の深夜の生放送決定!
2018年8月8日(水) 24時~29時(8月9日になった瞬間から早朝5時まで)
放送局:中央エフエム(84.0Mhz)

Awesome Rock 24:00-26:00
Mornin’ Blues 26:00-29:00
出演:ワシズイサヲ、サワダヲサム

ピーター・バラカンさんのイベント、「出前DJ」に鷲巣さん出演!
日本最古の映画館・高田世界館でPing-Pong DJのようです。
日 時 2018年9月15日(土) 16:30開場 17:00開演
場 所 高田世界館 上越市本町6丁目 TEL 025-520-7626
入場料 前売 3,000円 当日 3,500円
高田世界館、戸田書店などで販売
電話予約可 前売料金で当日精算 025-520-7626

Awesome Rock【2018/07/13 O.A.】Playlist

Awesome Rock【2018/07/13 O.A.】Playlist

375回目、7月13日の番組は、

いよいよ開催迫る!Fuji Rock Festival’18 特集 Vol.01!!!!

澤田が注目する今年のフジロック最終日のホワイトステージに登場する3組を紹介しました!


<コーナー: AwesomeRecommendation>

M01: The Mother We Share  /  CHVRCHES

M02: Graffiti  /  CHVRCHES

M03: After The Storm Feat. Tyler, The Creator & Bootsy Collins  /  KALI UCHIS

M04: Guess You Had To Be There Feat. Kacey Musgraves  /  Brian Wilson

M05: Step Off  /  Kacey Musgraves

M06: Love Is A Wild Thing  /  Kacey Musgraves

<コーナー: AwesomeRecommendation>終わり

おしまい♪


ケイシー・マスグレイヴス、この人は声がいい!そしてもちろん曲も良い!


現在、世界でヒット中!
ファンは大満足の新作です。前作に続いて起用したプロデューサー、ジェイク・シンクレアとの相性もばっちし。

中央エフエム Awesome Rock
澤田修の完全監修番組。選曲、編集、トーク、全て担当!
毎週金曜日21時~21時半。再放送:毎週土曜日23時~23時

Real Rocks 【2018/07/07 O.A.】Playlist

Real Rocks【2018/07/07 O.A.】Playlist

7月07日の番組は、

今月のRealRocksSelectionに選ばれたDEVILDRIVERの新作特集!!

アウトローカントリーのカヴァー作品!ゲスト多数の超強力作品!
日本盤の解説は、澤田修!デズ・ファファーラ
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M01: Sleep Now in the Fire (Cover)  /  Wilson

M02: We Are One  /  VENUES

M03: Country Heroes (feat. Hank Williams III)  /              Devildriver

<コーナー: RockAroundTheWorld >

M04: Lovesong (Extended Mix)  /  The Cure

M05: Promises I Can’t Keep  /  Mike Shinoda

M06: Death Grips is Online  /  Death Grips

M07: You And Me Now  /  The Record Company

M08: Hallelujah  /  Panic! At The Disco

M09: watch  /  Billie Eilish

M10: Living in the Future  /  Dawes

M11: Say Amen (Saturday Night)  /  Panic! At The Disco

<コーナー: RockAroundTheWorld>終わり

M12: Welcome To The Jungle (Live)  /  Guns N’ Roses

M13: Guess You Had To Be There Feat. Kacey Musgraves  /  Brian Wilson

M14: Love Is A Wild Thing  /  Kacey Musgraves

<コーナー: RockSteadyGo>

M15: SAMBA DE PRETO  /  Huaska

M16: Country Heroes  /  Devildriver

M17: Loco  /  Coal Chamber

M18: Dead To Rights  /  Devildriver

M19: Whiskey River  /  Devildriver

M20: Ghost Riders in the Sky  /  Devildriver

M21: Dad’s Gonna Kill Me  /  Devildriver

<コーナー: RockSteadyGo >終わり

M22: Body Talk  /  The Struts

M23: Cum On Feel The Noize  /  Slade

<Ending>

<コーナー:メタルの光>

M24: Over It  /  Bullet For My Valentine

M25: Make Total Destroy  /  Periphery

おしまい!

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日本盤、ボーナストラック充実してます。


ファンは大満足の新作です。前作に続いて起用したプロデューサー、ジェイク・シンクレアとの相性もばっちし。
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2018年7月のリアルロックス・セレクション!


Devildriverのカヴァー作品『Outlaws ‘Til The End』!

2018年6月のリアルロックス・セレクション!

今年上半期のベストニューカマー!ロイヤル・モブ(デンマーク)!
9月28日渋谷チェルシーホテルで初来日公演!



デンマークの新星、ROYAL MOBのデビュー作『Cinematic』!

https://itunes.apple.com/jp/album/cinematic/1370965702
https://open.spotify.com/album/2nOGMNUvtPHmtj7pN2x4oe

【幻】モーニン・ブルーズ 2018/07/07

mb180707

 

TM. Walikin’ Blues「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-R.Johnson-  Rhino 8122 798434 0

 

N  おはようございます。7月7日、七夕の日のアサー、ワツシイサヲです。

1977年7月7日は 「7」が4つ。ジャマイカの黒人指導者マーカス・ガーベイは、「近

い将来『7』のぶつかり合う時に不幸が起こる」と予言していたそうで、そこ

から「トゥ・セヴンズ・クラッシュ」という歌も生まれて、1977年7月7日がその時

だという流言飛語を呼び起こしました。結局何も起こらなったのですが、現

地では結構な騒ぎだったらしいです。あの国はデマや迷信が好きですからね。

この日、人民救済にエチオピア皇帝のハイレ・セラシエではない誰だったけかな、とに

かく誰かがジャマイカを訪れている筈です。それで惨事が避けられた、という説

もあったような、なかったような・・・。

それはさておき私にとっての7月7日は、この人の誕生日として特別です。

 

M01.アクト・ナチュラリー(2’29”)ザ・ビートルズ  

-Morrison, Russel- 東芝 TOCP-71045

 

N  1940年の7月7日生まれ、77歳を終えて78歳の1年間を始めるリンゴ・スタ

ーです。わたしも小さな頃は「スター、星か。それで七夕か」などと勝手な解釈

をしていましたが、リヴァプール生まれの人間に織女牽牛は何の関係もないです

ね。

最後にメムバに加わり、最初の録音ではスタジオ・マンに担当楽器の演奏を奪われ、

扁桃腺炎で旅公演をトラに変わってもらい、セッションで言い争いになりビートルズを

一度やめた男、リンゴ・スター、誕生日おめでとう。

 

M02.ドント・パス・ミー・バイ(3’45”)ザ・ビートルズ   

-R.Starkey-  東芝 TOCP-71048

 

M03.Cantaloop(Flip Fantasia)(4’31”)Us3

-Kelly, Simpson, Wilkinson, Hancok-  Blue Note 7243 8 29585 2 9

 

N  リンゴ・スターのお誕生日を祝って、「アクト・ナチュラリー」、「ドント・パス・ミー・バイ」、

ザ・ビートルズ時代のリンゴの唄うカントリー曲を二つお届けしました。

続けてお届けしたのはアス・スリーの「カンタループ」です。先週の大仕事「フロム・

スピリチュアルズ・トゥ・スウイング」集は、何人かの方々に気に入って頂けたようで、

正直ほっとしています。皆さん戸惑うのではないかと心配でした。中には既

にこの3枚組をお持ちだった方もいらしたようですね。恐れ入りました。そ

の中のおひとり、45979号さんのご投稿にあった「Hands On Touch」という

のが実は分からず、すぐに調べました。知らなかったんですよ、本当に。聞

いてみたら「これかあ」だったのですが、グループの実態に関しては全くの無

知でした。この作品が発表された1993年といいますと、わたしはこの種の手

法に食傷気味でした。サムプルに依存する安易なやり方に妙なシャラクササを覚えてい

ましたね。これは屈折した遠回しの嫉妬かも知れません。

25年遅れで聞いたアス・スリーの『ハンズ・オン・タッチ』は、そんな過剰な意識を吹

き飛ばす快さでした。センスの良さは当然として、広い世界観をもち、緻密で丁

寧に仕上げられています。ネタにブルー・ノートの盤を自由に使える特権があるのも

大きいでしょう。このレイベルはいかしたリフの宝庫ですから。しかもマスター・テイプ

からのサムプルですから音も良い。また出典が細かく明らかにされているのも大

変ありがたい。

今の「カンタループ」はハービー・ハンコックの「カンタロープ・アイランド」とアート・ブレイキの「ア・

ナイト・イン・バードランド第1章」からサムプルされていました。

次もアート・ブレイキの声を絶妙に盛り込んだ、

「ディファレント・リズム」、そして「ディファレント・ピーポー」。

 

M04.Different Rhythms(1’17”)Us3

-Simpson, Wilkinson- Blue Note 7243 8 29585 2 9

 

M05.Different People(3’41”)Us3 

-Simpson, Wilkinson- Blue Note 7243 8 29585 2 9

 

N  「ディファレント・リズム」、「ディファレント・ピーポー」。93年当時はまだ異色を放っ

ていたラップを担当していたのはラサーンです。どことなくフューリアス・ファイヴのメリー・

メル調ですね。サムプルに頼るのではなくて、インスピレイションの源にしている制作過程

が伝わってきます。全体の混ざり具合も程良く、嫌味のない味わいです。中

軸となるふたりがロンドンの白人という点も影響しているのでしょうか。

先ほど「広い世界観」と申し上げましたが、次はそれが感じられるトラックで

す。肉声の語りを乗っけていますが、こちらはジャメイカ風。

レゲDJをフィーチュアした「11年もの長い時」。

 

M06.Eleven Long Years(3’48”)Us3

-Taylor, Simpson, Wilkinson, Silver, Hancok- Blue Note 7243 8 29585 2 9

 

M07.W.O.M.A.N.(3’24”)Etta James

-Hawkins, James- Decca 5330843

 

N  25年遅れで聞くアス・スリーの「イレヴン・ロング・イヤーズ」に続いては、エタ・ジェイム

ズの「ヲーマン」でした。見事に演出された流石のヴォーカル、やはり彼女は突出し

た唄い手です。わたしは動くエタはあまり観た事がなくて、すぐに思い出すの

は、チャック・ベリーの「ヘイル・ヘイル・ロケンロー」でのゲスト出演くらいでしょうか。この

場ではあの決定的な「ロケンロー・ミュージック」を歌いますが、ちょっと迫力過多で

す。いい歳した男たちが「ロケンローだぜ」、なんて子供と同じようにはしゃいで

るのを、「あんたたち

ゃ、それだからダメなんだよ」と、怒ってるようにも見えます。ひょっとして

女性の出演者はエタだけだったかな。あ、リンダ・ロンスタートが居たか。

この「ヲーマン」は1955年の発表。歌の発案自体は、ボー・ディドリーがチェスに残

したこの歌にあったそうです。

「アイム・ア・マン」。

 

M08.I’m A Man(3’02”)Bo Diddley

-E.McDaniel-   ユニバーサル MVCE-22024

 

N  20世紀の変わり者、ボー・ディドリーの自己顕示歌「アイム・ア・マン」でした。

「俺様は凄いんだぜ」と半ばホラ話のように大袈裟な表現で威を張る歌は、例

えばマディ・ヲーターズの「マニッシュ・ボーイ」、「フーチー・クーチー・マン」のようにブルーズ系

黒人音楽の一つの流れです。「持続力60分の絶倫」を誇示する「シクスティ・ミニッ

ト・マン」も同類ですし、初期のラップは、殆どが自分がいかにカッコ良く、身体能

力抜群で、どれ程いい女にモテるか、という事だけを喋り続けていただけです。

そういう調子のいい事を男ばかりにさせてちゃたまらない、と猛女の全米

代表エタ・ジェイムズが唄ったのが先ほどの「ヲーマン」でした。ボーのヒットからすぐに

吹き込まれた、アンサ・ソングのお手本です。

実は先週片付けをしながらジェリー・リーバーとマイク・ストーラーの名曲集を聞いてい

まして、その時に印象に残ったのが「アイム・ア・ヲーマン」で、エタの同名異曲を見

つけたので、先にそちらをご紹介しました。マリア・マルダーがカヴァして有名にな

ったこちらの歌のオリヂナルは1963年にペギー・リーが発表したものです。

 

M09. I’m A Woman(2’08”)Peggy Lee

-J.Leiber, M.Stoller-  Leiber & Stoller Volume 2

 

N  ペギー・リーで「女はつらいよ」でした。「ブラック・コーヒー」で知られる彼女は、

ジャズと言いますか、穏やかで感傷的なポピュラー・ソングが得意な歌い手。普段

はあまりふざけたりしませんが、おそらくリーバーとストーラーが特別に書き下ろし

たこのノヴェルティ・ソングではユーモアを混じえて、上手にこなしています。これも流

石でした。

リーバー・ストーラーと言いますと、先日エルヴィス・プレズリの初期にずっとドラムズを

担当していたD.J.フォンタナが亡くなりました。わたしは彼のタイコがとても好きで、

エルヴィスが心地いいリズムで歌えたのもD.J.のお陰だと思っていた程です。

そこで彼を偲んで1曲。前半を抑え後半を盛り上げ、最後のコーダ部分でダイ

ナミックに展開する、D.J.フォンタナの全てを味わって下さい。

「疫病神」。

 

M10.Trouble(2’16”)Elvis Presley

-J.Leiber, M.Stoller-  RCA  66050-2 07863

 

M11.お達者で(3’15”)ドリンキン・ホッピーズ

-unnkown-  Pヴァイン PCD-25260

 

N  聞き覚えのある声ですね、吾妻光良です。ただしスウィンギン・バッパーズではあ

りません。ドリンキン・ホッピーズというジャムプ・ブールーズ・バンドの新作からです。

ここで吾妻光良は録音、ミックス、そしてプロデュース、更にはお聞きのようにギター

とヴォーカルでも乱入。レコード店の試聴機で聞いた時にはヴォーカルに「吾妻光良の影

響はこんなに浸透してんのか」と思いましたが、本人とはね。アルバム全体も聞

いてみることにしましょう。

このようにジャムプ・ブールーズはいつの時代も洋の東西を問わず、老若男女に

親しまれています。今朝はリル・ロニー・アンド・ブルー・ビーツというアメリカのジャムプ同

好会も聞いてもらいましょう。

「ジャムプ・ジャイヴ・ゼン・ユー・ウェイル」。

 

M12.Jump Jive Then You Wail(3’45”)リル・ロニー & ブルー・ビーツ

-unknown- BSMF 2566

 

N  リル・ロニー・アンド・ブルー・ビーツの「ジャムプ・ジャイヴ・ゼン・ユー・ウェイル」でした。

この曲を収録したアルバム『アンフィニッシュド・ビジネス』は前世紀1991年に着手され

たものの、作業が中断され未完成のままだったのですが、23年を経た2014

年に仕上げられたという代物です。この音楽なら、いつ録音しても決して古

くはならないという見本です。

楽団はヴァージニア出身のハモニカ吹きロニー・オーウェンズを中心としていまして、リード・

ヴォーカルのクラウディア・キャラワンもヴァージニア生まれ。こんなローカル・バンドがあるなんて、

ジャムプ・ブールースが如何に世界中で愛されているか、という事の証明ですね。

ではリル・ロニー・アンド・ブルー・ビーツで、もう1曲どうぞ。

「ドント・・ハフ・トゥ・ゴウ・ホーム」。

 

M13.Don’t Have To Go Home(4’02”)リル・ロニー & ブルー・ビーツ

-unknown- BSMF 2566

 

M14.Blue No More(3’39”)Buddy Guy

-T.Hamm\bridge, J.Johnson-  RCA 19075012372

 

N  リル・ロニー・アンド・ブルー・ビーツで「ドント・・ハフ・トゥ・ゴウ・ホーム」でした。

それに続けましたのはバディ・ガイの新作から「ブルー・ノー・モー」。バディに続

いて出てくるライル・ラヴェット調の歌声は、ジェイムズ・ベイというイギリスのシンガ・ソング

ライターです。わたしはここで初めて出会いました。なかなか良いですね。本格

的な活動を始めたのは数年前からのようです。当初はてっきりアメリカ人のカントリー

歌手だと思ってました。興味湧いたなあ。

ではバディ・ガイの新作『ブルーズ・イズ・アライヴ・アンド・ウェル』からもう1曲ど

うぞ。

「ウイスキー・フォー・セイル」。

 

M15.Whisky For Sale(4’02”)Buddy Guy

-T.Hambridge-  Silvertone / RCA 19075012372

 

N  「ウイスキー・フォー・セイル」、今月82歳になるバディ・ガイ、新作『ブルーズ・イズ・

アライヴ・アンド・ウェル』から聞いてもらいました。こういうアルバムの題名には何

度か裏切られていたものですから当初はちょっと嫌な感じがしました。ひど

く頑固で保守的な内容を連想しましてね。でも今のところは、文字通り元気

に生きているブルーズが聞けています。ヴェテランらしい余裕も感じられ、何より

声に張りがあるので全体が引き締まっている感じです。やっぱり唄だな。

いまのようなファンキーな曲調の楽曲も、下半身がしっかりしていて、確かな手

応えを感じました。

 

M16.Feel My Groove(4’33”)Bernard Allison   

-unnkown-  BSMF 7549

 

N  今お聞きいただいたのは、バディより三世代ほど後輩にあたる、バナード・アリ

スンが1996年に発表していた「フィール・マイ・グルーヴ」です。マイケル・ハムプトンを意識

したような、かなりPファンクの影響下にあります。ファンキーなブルーズは誰もが手中

に収めておきたい基本形式のひとつでして、特に80年代後半に第一線にいた

ブルーズ・ミュ ージシャンはしきりにこういう試みをしていました。ただ上手く仕上

がった例はあまりなく、その内にオーソドックスな形が再び好意的に受け入れられ

るようになり、この路線は頓挫してしまいます。バナードはそもそもファンキーなタイ

プのブルーズ音楽家で、それはやはりファンキーだったルーサー・アリスンを父に持つという

血筋によるものかも知れませんが、今もここまで極端ではないものの、変わ

らぬファンキーなブルーズを超えたブルーズを追求しています。

それでは96年発表のアルバム『ファンキフィーノ』から、今度はザップを連想させる音

です。「ファンテイジイ」。

 

M17.Fantasy(4’31”)バーナード・アリスン

-unnkown-  BSMF 7549

 

N  さて先週の「フロム・スピリチュアルズ・トゥ・スウイング」集は新しく見つけた3枚組か

らそれまで未発表だった録音を全て聞いてもらいましたが、「ひとつの決定

的な録音を除くと、残りの未発表曲はこれだけ」と勿体を付けた言い回しを

していたのを覚えている方もいらっしゃるでしょう。今朝はその「ひとつの

決定的な録音」を聞いてもらいましょう。

それは39年のコンサートの最後に演奏された「オウ、レイディ・ビ・グッド」です。

これはすでにLP時代に発表されていたものですが、何故かここで最も重要な

チャーリー・クリスチャンの部分が落とされていました。

「よく分からない理由で、この録音のチャーリー・クリスチャンのソロは編集処理され公

けになっていなかった」と、新しい3枚組仕様にも解説が添えられています。

当然その分、演奏時間も短い物でした。今朝はその部分も含めて1999年発表

の完全仕様でお届けしましょう。

1939年カーネギー・ホールで行われた歴史的な音楽会「フロム・スピリチュアルズ・トゥ・スウ

ィング」から、オールスターズによるジャム・セッションで、

ガーシュウィン作の「オウ、レイディ、ビ・グッド」。

4分過ぎから始まるチャーリー・クリスチャンのソロにご注意。

 

M18.Oh, Lady Be Good(10’21”)  

-Gershwin-  Vanguard 169/71/2

 

N  1939年の「フロム・スピリチュアルズ・トゥ・スウィング」から、オールスターズによるジャム・

セッションで、「オウ、レイディ、ビ・グッド」、完全版でお聞きいただきました。チャーリ

ー・クリスチャンは最後の短いリフも素敵でしたね。本当になんでこのソロが落とされて

しまったのかは不明です。狭量男ベニー・グドマンとの確執も考えられますが、

想像の域を出ませんね。奴らに喋らせろ。

 

M19.Let Them Talk(1’58”)Joshua Hedley 

-J.Hedley, S.Wilson-  Third Man Records  TMR-505

 

N  「レット・ゼム・トーク」、姿形も歌声も、そして全体の響きもお聞きのように

典型的なカントリー。今時ここまでカントリー的なカントリーがあるのか、と言いたくなるよ

うなカントリー音楽を届けてくれたのは、ジョシュア・ヘドリーというカントリー野郎です。こ

の男については来週またお話しましょう。

さて7月、長い夏休みが始まりました。新学期が始まる頃、ふたりの仲は

同じように続いているのでしょうか。家族で避暑に出かけて行く意中の娘を

駅で見送る我が心は不安だらけ。「楽しんで欲しいけど、忘れないでね」「手

紙を書いてね」とすがるように伝えて、不吉な月が輝く夏の夜空を見上る・・・。

今年もこの時期の定番をどうぞ。

ザ・テムポーズです「シー・ユー・イン・セプテムバー」

 

M20.シー・ユー・イン・セプテムバー(2’08”)ザ・テンポズ

-Edwards,Wayne-   MCA  WMC5-47/8

 

M21.ユア・シックスティーン(2’50”)リンゴ・スター 

-R.&R.Sherman-   東芝 TOCP-6673

 

TM Born In Chicago 「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-N.Gravenites-  Rhino 8122 798434 0

 

N  2018年7月7日、七夕の日のホーソー最後は、三度めのリンゴ・スターでアルバム『リン

ゴー』から映画「アメリカン・グラフィーティー」でジョニー・バーネットも唄っていた「ヨー・シクス

ティーン、ヨー・ビューチフォー、アンジョー・マイン」を聞いてもらいました。リンゴ・スターは、

多分あの4人の中で一番幸せかもしれません。「無事是メーバ」、逆に「コーヂ、

魔多し」でしょうかしらね。

七夕の日の特別付録は、以下の隠し場所です。どうぞお楽しみ下さい。

http://firestorage.jp/download/437f6965108666971d906a0c751cc066e0b6834b

  ダウンロードパスワードは、nqf9sxiz。写真は涼しいゴザの上です。

さて今朝もちょうど時間となりました。

こちらは、http://osamusawada.com/category/mornin-blues-by-isaowashizu/

「幻」モーニン・ブルーズ、鷲巣功でした。来週も首都圏で9人のあなただけに。

そして全国で9500万人のあなたにも、アサー。


【大家よりお知らせ】

真夏の深夜の生放送決定!
2018年8月8日(水) 24時~29時(8月9日になった瞬間から早朝5時まで)
放送局:中央エフエム(84.0Mhz)※なんと中央エフエムでは、7月からウルフマンジャック・ショウが始まるそうです!
出演:ワシズイサヲ、サワダヲサム

ピーター・バラカンさんのイベント、「出前DJ」に鷲巣さん出演!
日本最古の映画館・高田世界館でPing-Pong DJのようです。
日 時 2018年9月15日(土) 16:30開場 17:00開演
場 所 高田世界館 上越市本町6丁目 TEL 025-520-7626
入場料 前売 3,000円 当日 3,500円
高田世界館、戸田書店などで販売
電話予約可 前売料金で当日精算 025-520-7626

Awesome Rock【2018/07/06 O.A.】Playlist

Awesome Rock【2018/07/06 O.A.】Playlist

374回目、7月06日の番組は、

Panic! At The Discoの6作目『Pray For The Wicked』特集!30分全部PATD!!!!!

初の全米1位を記録した前作の続編のような安定の作品。ブレンドンさんの世界観が爆発した唯一無二のサウンド!


M01: I Write Sins Not Tragedies  /  Panic! At The Disco

M02: Hallelujah  /  Panic! At The Disco

<コーナー: AwesomeRecommendation>

M03: Say Amen (Saturday Night)  /  Panic! At The Disco

M04: Hey Look Ma,I Made It  /  Panic! At The Disco

M05: High Hopes  /  Panic! At The Disco

M06: Dancing’s Not A Crime  /  Panic! At The Disco

M07: Old Fashioned  /  Panic! At The Disco

M08: Dying In LA  /  Panic! At The Disco

<コーナー: AwesomeRecommendation>終わり

おしまい♪


ファンは大満足の新作です。前作に続いて起用したプロデューサー、ジェイク・シンクレアとの相性もばっちし。

中央エフエム Awesome Rock
澤田修の完全監修番組。選曲、編集、トーク、全て担当!
毎週金曜日21時~21時半。再放送:毎週土曜日23時~23時

Real Rocks 【2018/06/30 O.A.】Playlist

Real Rocks【2018/06/30 O.A.】Playlist

6月30日の番組は、
 
PANIC! AT THE DISCO & BULLET FOR MY VALENTINEの新作W特集!!

共に6作目!そして安心の確立されているスタイル。”買い”でしょう!
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M01: Welcome To The Jungle  /  Guns N’ Roses


M02: Body Talk  /  The Struts

M03: Wanna Lie With You  /  Royal Mob

M04: Like This  /  Royal Mob

<コーナー: RockSteadyGo> Part.1

M05: Hallelujah  /  Panic! At The Disco

M06: I Write Sins Not Tragedies  /  Panic! At The Disco

M07: Nine In The Afternoon  /  Panic! At The Disco

M08: Death Of A Bachelor  /  Panic! At The Disco

M09: High Hopes  /  Panic! At The Disco

M10: Dancing’s Not A Crime  /  Panic! At The Disco

M11: Old Fashioned  /  Panic! At The Disco

M12: Dying In LA  /  Panic! At The Disco

<コーナー: RockSteadyGo >終わり

M13: Come On To Me  /  Paul McCartney

カープール・カラオケ!
Paul McCartneyがいかに英国で愛されているかがわかります。

M14: Sambarella  /  Corduroy

M15: Want You Back  /  5 Seconds Of Summer ※3作連続全米1位!

M16: What If This Is All The Love You  /  Snow Patrol ※名曲です

<コーナー: RockSteadyGo> Part.2

M17: Scream Aim Fire  /  Bullet For My Valentine

M18: Suffocating Under Words Of Sorrow (What Can I Do)  /  Bullet For My Valentine ※これぞスラッシュメタル!

M19: Tears Don’t Fall  /  Bullet For My Valentine ※パワーバラードの極み

M20: Leap Of Faith  /  Bullet For My Valentine

M21: Over It  /  Bullet For My Valentine

M22: Don’t Need You  /  Bullet For My Valentine

M23: The Very Last Time  /  Bullet For My Valentine

<コーナー: RockSteadyGo >終わり

M24: Snake  /  Royal Mob

M25: I Don’t Know  /  Paul McCartney

<Ending>

<コーナー:メタルの光>

M26: Cowboys From Hell (Live)  /  PANTERA ※R.I.P.ヴィニー・ポール

M27: Fuckin Hostile (Live)  /  PANTERA ※R.I.P.ヴィニー・ポール

おしまい!

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日本盤、ボーナストラック充実してます。


ファンは大満足の新作です。前作に続いて起用したプロデューサー、ジェイク・シンクレアとの相性もばっちし。
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デンマークの新星、ROYAL MOBのデビュー作『Cinematic』!

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