カテゴリー : 2018年 7月

Real Rocks 【2018/07/28 O.A.】Playlist [Real Rocks Festival]

Real Rocks【2018/07/28 O.A.】Playlist

7月28日の番組は、
FUJI ROCK FESTIVAL ’18に対抗企画

ZIP-FM presents REAL ROCKS FESTIVAL

を開催!!

ほぼ120分、とっておきのライヴ音源をお届けしました。

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M01:Country Heroes (feat. Hank WilliamsⅢ) (Cover)  /  Devildriver

M02: Outlaw Man (Cover)  /  Devildriver

<コーナー: RealRocks Festival >

M03: Hold My Finger (Live)  /  SikTh

M04: Palagic (Live)  /  Covet

M05: Charybdis (Live)  /  Covet

M06: Paranoid (Live)  /  Metallica & Ozzy Osbourne

M07: All Day And All Of The Night (Live)  /  Metallica & Ray Davies (Kinks)

M08: Where Is The Love / One (Live)  /  U2 & Black Eyed Peas

M09: People Get Ready (Live)  /  Jeff Beck & Sting

M10: A Day In The Life (Live)  /  Jeff Beck

M11: Rolling In The Deep (Live)  /  Linkin Park

M12: Shadow of the Day (Live)  /  Linkin Park

M13: Like A Stone (Live)  /  Chris Cornell

M14: (Don’t Fear) The Reaper (Live)  /  Exploring Birdsong

M15: Forgiven (Live)  /  Within Temptation

M16: Paris (Live)  /  The 1975

M17: Girls (Live)  /  The 1975

M18: Chocolate (Live)  /  The 1975

M19: Welcome To The Jungle (Live)  /  Guns N’ Roses

M20: Don’t Cry (Live)  /  Guns N’ Roses

M21: November Rain (Live)  /  Guns N’ Roses

M22: Bringin’ On The Heartbreak (Live)  /  Def Leppard ※名古屋公演間近

M23: Who’s Crying Now (Live)  /  Journey

Ending

おしまい!

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2018年7月のリアルロックス・セレクション!


Devildriverのカヴァー作品『Outlaws ‘Til The End』!

2018年6月のリアルロックス・セレクション!

今年上半期のベストニューカマー!ロイヤル・モブ(デンマーク)!
9月28日渋谷チェルシーホテルで初来日公演!



デンマークの新星、ROYAL MOBのデビュー作『Cinematic』!

https://itunes.apple.com/jp/album/cinematic/1370965702
https://open.spotify.com/album/2nOGMNUvtPHmtj7pN2x4oe

【幻】モーニン・ブルーズ 2018/07/28

Mb180728

前TM. Walikin’ Blues「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-R.Johnson-  Rhino 8122 798434 0

N  おはようございます。アサー、ワツシイサヲです。ここ3日間は比較的気温が下がっ

ていますが、相変わらず寝苦しい夜が続きます。昼間は更に暑く、「幻」ツイター

によれば「運動大会中止のススメ」が叫ばれているとか。京都の祇園祭で花傘巡

行が中止になりました。賢明と言うか妥当な判断です。

世界各地も同じように暑いようですが、2年後の「民族の祭典」を懸念する

声もそこら中から上がり始めています。でも、開催を決めた2013年の頃から

この灼熱地獄は続いてるのですよ。京都議定書から逃げてた大国や、同じよ

うな生産活動を続けて環境をより酷くし続ける人類の悪行を読めなかったの

かな、IOC委員たちは。ただ私がゴリンパラリン東京大会に反対なのは「暑さのせ

い」だけではありません。

こんな時には、もっと暑いカリブの島国から激熱風をお送りしましょう。

M01.ジャマイカ事情(4’20”)ランキン・タクシー

-T.Shirahama-  ワツシ WAZCD-002

N  ランキン・タクシー「ジャ—メイカ事情」でした。先週ハリー・ベラフォンテでお送りした「さら

ばジャメカ」を聞いていたら、この「ジャ—メイカ事情」は、かの歌から相当な閃き

を貰っているな、と30年経って気がつきました。「マーケットに出かけてみれば肝

っ玉母さん高笑い・・・」の行りなんかは、ほぼ「美しい顔」級の流用です。

そもそも旋律が「イッツ・オンリー・ア・ペイパー・ムーン」ですしね。制作中にその指

摘を受けたランキン・タクシー本人は「大丈夫だよ」と言っていましたが、どういう

根拠があったのでしょうか。著作権侵害は親告罪ですから、権利者が訴えな

い限りは「噂」や「俗説」に過ぎません。大抵は周辺の誰かが言い出しても

「まあ、いいんじゃないの」で終わってしまいます。この場合はあまりに唄

が不味いので、気づかれなかった、と言うところでしょうか。ランキン・タクシーで

「ジャ—メイカ事情」でした。

さて、島国からの激熱風、今度は上手な唄です。

ジャック・ラディクスで「ジャメイカ・セイ・ユー・ウィル」。

M02.ジャマイカ・セイ・ユー・ウィル(4’01”)ジャック・ラディックス

-J.Brown-  ポリスター  PSCW-5006

N  「ジャメイカ・セイ・ユー・ウィル」ジャック・ラディクスでした。オリヂナルはジャクスン・ブラウン。

「ジャメイカ」というのはかの島国ではなく、恋人の愛称でしょう。「教えてくれ

よ」としきりに呼びかけています。

このカヴァの録音は1993年の2月、キングスンはセイントルチアのジャミーズ・スチューディオ。

比較的早く設定された朝のセッションにジャック・ラディクスは定刻通り女性の付人を従

えて現れ、即座に通して唄い上げ、企画制作責任者の「ヴェリイ・グーッド、オーケイ」

の合図に、「済まないが、もう一度だけ唄わせてくれよ」と言ってこのテイクを

仕上げました。「史上最も順調だったヴォイシング」と当の制作者は語っています。

音楽的民族で知られるジャメイカ人の中には音痴もいる訳で、かの制作者は実

際にまるで唄えない現地人にも出会っていますが、やはり彼らは圧倒的に唄

が上手。何よりも音楽が大好き。フランキー・ポールも先のジャック・ラディクスと同じく

バリトーン帯域の魅力的な声で唄ってくれます。

「ラーヴ・ハズ・ファウンド・イッツ・ウェイ」。

M03.Love Has Found It’s Way(4’45”)フランキー・ポール

-unnkown-  boomshot BS-2116

N  「ラーヴ・ハズ・ファウンド・イッツ・ウェイ」、フランキー・ポールでした。これは2013年に

作られた、デニス・ブラウンのヒットを集めた『リスペクト』と言うアルバムからのカヴァ仕様。

オリヂナルは1982年にA&Mから出た同名アルバムに収められていました。日本国

内でも発売されています。とてもクールなラヴァーズ・ロックのお手本のような仕上げ

で、わたしは初めて聞いた時の印象を今も覚えています。

ではそのデニス・ブラウンも聞いてみましょう。1972年のヒット曲です。

「マニ・イン・マイ・ポケット」。

M04.マネー・イン・マイ・ポケット(2’24”)デニス・ブラウン

-D.Brown, J.Gibson-  ポリスター IBXCD 517 399-2

N  ジャック・ラディクス、フランキー・ポール、そしてデニス・ブラウンとジャメカの男ディーヴァが並

びました。ランキン・タクシーに悪かったかな。こうなったら、同列の唄の上手な男

を、もう一人聞きましょう。

グレゴリー・アイザクスです、「ナイト・ナース」。

M05.ナイト・ナース(3’56)グレゴリー・アイザックス

-G.Issacs, S.A.Weise-  ポリスター IBXCD 517 399-2

M06.Ten To One Dub(2’23)King Jammy

-unknoun-  Rhino RNCD 2046

M07.Slow Motion Dub(3’10”)King Jammy

-unknoun-  Rhino RNCD 2046

N  グレゴリー・アイザクスで「ナイト・ナース」、住み難いダンスホール時代を歌手の立場で牽引

したグレゴリー、それまでの3人とは違う、新しいスタイルを打ち出した90年代の

ジャメイカン・シンガーでした。

続けたのはキング・ジャミーのダブワイズふたつ、「テン・トゥ・ワン」と「スロウ・モーション」。

このダブもジャメカから生まれた革命的なミクス手法ですね。後のリミクスの流れはも

ちろん、20世紀末には音楽そのものの概念を大きく変えるキッカケになりました。

厳密に独立した音の並んだマルチトラックを使ってならば容易にできますけれど、

そもそもはステレオ・ミクスと言う変えようの無い状態の音を、貧弱な周辺機器で

面白く作り直す。ここには何かひとつを手にしたらトコトン、テッテテキニに髄の全て

を絞り出すまで使い回す、物質的に貧困な状況を創意工夫で乗り超えていく

この島の伝統が感じられます。

さて次はナイヤビンギの大御所、ザ・ミスティック・レヴェレイション・オヴ・ラスタファリです。

彼らにもわたしは「物質的貧困状況を乗り超える島の伝統」を感じています。

取り敢えず、ここにある物を使って何か演ってみよう、と言う心意気ですね。

名曲「ウェイ・バック・ホーム」をどうぞ。

M08.Way Back Home(4’50”)The Mystic Revelation Of Rastafari

-W.Felder- Dejavu Retro R2CD 40-74

M09.毎日いつも同じことZame Kotan(3’11”)ランディゴ

-H.J.O.Araste-  オルター・ポップ AFPCD-36359

N  「ザメ・コンタン」と言う繰り返しがタイトルです。先週もお届けしたランディゴのアルバ

ム『コムサ・ガヤール』から「毎日いつも同じこと」をお届けしました。このアルバム

は本当に充実してますよ。しかも変な衒い、外連がないのがいいですね。実

に好感が持てます。今年の「スキヤキ・ミーツ・ザ・ワールド」及び「スキヤキ・トーキョー」に

も出演が予定されています。わたしも観たいのですが、「ザ・ビゲスト・トーキョー・

ボン・ダンス・フェスチボー」と重なった日程で、どうかなあ、行けるかなあ・・・。

ランディゴ、アルバム『コムサ・ガヤール』からもう一曲行きましょう。

ちょっと毛色の違う歌です、「スヴナン」。

M10.スヴナン(4’11”)ランディゴ

-H.J.O.Araste-  オルター・ポップ AFPCD-36359

N  インド洋のレユニオン島の現在進行形音楽、ランディゴの「スヴナン」でした。わたしが

このグループ、そしてレユニオン島の音楽を聞いたのは、今年が初めてでした。その

時なぜかギリシアを連想しましてね。長い事聞いてなかったアルバムを取り出しま

した。

M011.モネム・ヴァッシア(2’26”)マノリス・マルタス / ニコス・マルタス / ミカエル・マヴロン

-trd.-  キング KICW 1027

N  これは「カルパトス島の酒飲み歌」と言う副題のついている「モネム・ヴァッシア」と

いう歌です。わたしの貧困な感性は、瞬間的にアイルランドの音楽を連想しました。

このアルバム『神々の宴〜ギリシアの民族音楽』は、近代ミーディアなど外部の影響を

受けていない農村の古老たちが奏でる音楽を録音しているそうです。ただ、

だからと言って、ギリシアが栄えていた紀元前10世紀の音楽ではありません。

使われている楽器から考えて、中世以降の音楽形式ではないでしょうか。今

の「モネム・ヴァッシア」にはリュートが使われていました。

この歌は結婚式のような規模でない祝いの宴で、歌い手が一人ずつグラスを

空けるように促しながら唄って回るんだそうです。琉球の「オトオリ」のような

風習でしょうか。次は踊りの音楽です。

「ディゲニス」。

M12.ディゲニス(2’52”)

コスタス・ブザマニス / キリアコス・コストウラス / スタヴロス・スタヴリディス / ヨルゴス・ゲヴゲリス

-trd.-  キング KICW 1027

N  「ディゲニス」でした。時計回りの逆に動きながらの振りが付けられていて、

列の前半を男性、後ろに女性が、それぞれ年齢順で並ぶんだそうです。これ

はギリシアの民族舞踊の最も基本的な形なんだそうで、基本ステップを自由に崩し

て踊れると言いますが、わたしには今ひとつピンと来ません。今の「ディゲニス」

以外でフェイド・アウト処理が施されているのは、おそらくその後で延々と繰り返

されるからでしょう。ダンス音楽に共通する点ですね。

これもおめでたい席で唄い、踊られる音楽です。そして宴がお開きになる

頃には、次のような器楽曲が奏でられます。

M13.挽歌(3’05”)

ゲオルギ・ブラチョプロス/ アレクサンデル・ツマス / ディミトリス・ツァキリス / エルモラオス・コンソラス

-trd.-  キング KICW 1027

N   ギリシア北西部、山岳地帯のエルピスに伝わった器楽曲「挽歌」でした。クラリネット、

リュート、フィドル、そして箱に貼った弦を釘のようなバチで叩いて音を出すサントゥーリ

と言う楽器で演奏されていました。アラブ系音階も顔を覗かせていまして、大

陸の繋がりを感じますね。ほとんどがその時の気分、即興のようです。大し

たものだ。

M14.セラニツァ(2’35”)ゲオルギ・アマランティディス / ダーウリ

-trd.-  キング KICW 1027

N  こちらは7拍子、2拍2拍と3拍の変拍子を持ったケメンツェと言う三絃を馬の

毛の弓で弾く楽器のインストゥルメンタル。ポントス地方の早いテムポーのダンス音楽です。

このアルバムに収められている楽曲の殆どに特定の振りが付いていて、その説

明はかなり厳密です。男女がハンカチ越しに手を繋ぐと言う奥床しい踊りもあり

ました。写真を見るとそれぞれが伝統的な民族衣装を着込んでいまして、ち

ょっと近寄り難いですね。この暑い時期に大阪府南部で毎晩繰り広げられる

フィーヴァーほどの無資格無条件さではないように見えます。

しかしながら、このアルバム『神々の宴〜ギリシアの民族音楽』を通して聞きま

して、ギリシアではどの地方にも、即興性を重視したかなり充実した歌と演奏、

踊りがある事の素晴らしさを実感しました。以前手に入れた時にはビートが掴

めず、難解な印象しかなかったのですが、求めているものが違ったのでしょ

うか。

さて『神々の宴』から最後に聞きいて貰うのは、こちらもダンス・ミュージック。

「われアラピアに行かん」。

M15.われアラピアに行かん(2’41”)

ヴァンゲリス・ディムーディス / アントニス・ゾラス / ヨルゴス・イェヴェゲリス

-trd.-  キング KICW 1027

M16.ギリシアの歌(2’09”)荒木一郎

-I.Araki- ビクター VDR-25188

M17.エーゲ海に捧ぐ(2’52”)エンリコ・モリオーネ

-E.Morricone-  コロムビア  COCP-36122/3

N  突然の歌謡曲、荒木一郎で「ギリシアの歌」でした。もちろん彼の自作です。

赤い空 高い山 青い青い海は呼ぶ

誰も知らない 小さな幸せが

ひとつ位は あるかも知れない

この辺りは悪くないですね。でも編曲がギリシアと全く無関係なアメリアッチ、テキサス

/メキシコ系音楽です。多分流行り始めたティファナ・ブラス路線に便乗しようとしたので

しょう。担当は服部克久で、先ほどまで聞いてきた『神々の宴』にあった要

素は微塵も感じられません。恐るべし歌謡曲の底力です。

その次は池田満寿夫監督の映画「エーゲ海に捧ぐ」サウンドトラックからエンリコ・モリオー

ネの主題曲。ヴァイオリン演奏は佐藤陽子です。わたしの頭の中では「エーゲ海に捧

ぐ」と来ればジュディ・オングと繋がっていたのですが、直接の関係はないので

すね。知らなかった。本編の方は原作を読んでおらず肝心の映画も観ていな

いので、どこの場面なのか想像もつきません。銃声がしました。お分かりの

方はいらっしゃいますでしょうか。

わたしの知識の上でギリシアと何らかの関係がある音楽は、この位しか出て来

ません。あ、「日曜日はダメよ」は舞台がこの国だったかな。そもそも先のラン

ディゴの本拠地レユニオン島がギリシアの側ではないか、と言う自体が大きな思い違い

であります。演奏者名を書き移していても全くチムプンカムプン。「ああ、これはヂ

ョーヂだな」、「これはマイケル」、「おっ、ヴァンゲリス」と言った次元です。その他で

は横浜のギリシア料理店「ミコノス」、あとはクレタ島くらいしか知りませんでしたから。

あとは・・・、福澤幸雄のお母さんはギリシア人ではなかったでしょうか、こん

なものです。

ただし何故か昔から憧れの地のひとつでありまして、死ぬ前には一度だけ

足を踏み入れたいと願っております。でも国家経済が破綻してるからなあ。

この暑い中、首都アテネ近郊では大規模な山火事が起きて、100人に近い死者も

出ています。火は止まったのでしょうか。以上、「2018年ギリシアの旅」でした。

さて時空を超えて旅する「幻」過去未来移動装置「モーニン・ブルーズ」号、次

は1970年代の西アフリカの小国、ベニンへひとっ飛び。

M18.ア・ミン・ウェ・ヴォ・ヌ・ウェ(6’17”)レ・シンパシック・ド・ポルト・ノーヴォ

-unknown-  ライス AAR-3228

N  また馴染みのない音韻が出て来ます。レ・シンパシック・ド・ポルト・ノーヴォと言う

演奏集団の「ア・ミン・ウェ・ヴォ・ヌ・ウェ」でした。おそらく1978年の録音でし

ょう。これはアルバム『アフリカン・スクリーム・コンテスト』の第二集の冒頭曲です。この大

会は実際に行われたものではなく、ドイツの再発レイベル、アナログ・アフリカがまとめ

た、アフロ・ビート確立前のヴォーカル・アンド・インストゥルメンタル・ダンス・ミュージック・グループ

の貴重音源盤です。簡単に言えば「ファンク」でひとくくりにされる類の音楽で

すが、その味わいは千差万別。それぞれが独自の機軸で完全無比なビートを探

っています。共通するのはジェイムズ・ブラウンの影響で、彼が北米大陸で試行錯

誤を繰り返していたやり方を誰もが踏襲しています・・・と、言って良いの

かな。

J.B.があのスタイルを作って行く時に果たして具体的にアフリカの民族音楽を参考

にしたかどうかは疑問です。わたしは北米のゴスペル、R&Bを研ぎ澄ませて行

くうちにアフリカ人の血肉骨が蘇って来て、あのような形を作るに至った、そし

てそれは、母なる大地アフリカで暮らす同朋たちの心を、極めて刺激する感覚に

彩られていた、J.B.も同じように完全無比なビートを探っていたのだ、と考えて

います。

キンサシャのボクシング・ヘビー級世界選手権の余興としてJ.B.がアフリカを訪れたのが

1972年。その熱狂的な歓迎のされ方は遠い昔にヴィディオで観ています。この

時の彼は、現地で実際に録音セッションを行ったようで、きっと絶大なる影響を残

して帰って行ったのだろうと想像します。その結果、大勢で演奏する、イレクトリ

ックでJ.B.的なダンス音楽が都市部のダンスホールで一般化して行ったのでしょう。

『アフリカン・スクリーム・コンテスト』の第一集は「J.B.スタイル・コンテスト」と言ってもよい内

容でしたが、この第二集も負けず劣らずJ.B.流の呼応形式を核とした、ヴォーカ

ル・アンド・インストゥルメンタル・ダンス・ミュージック・グループが競い合っています。では聞

いて行きましょう。

アントワーヌ・ドゥベと言う個人名義ですね、「ヌー・ニニョン・マ・クポン・ミジ」。

M19.ヌー・ニニョン・マ・クポン・ミジ(5’57”)アントワーヌ・ドゥベ

-unknown-  ライス AAR-3228

N  1947年生まれのアントワーヌ・ドゥベ、76年の作品で「ヌー・ニニョン・マ・クポン・ミジ」

でした。

この『アフリカン・スクリーム・コンテスト』の第二集に収められているトラックのでは当時最

先端の飛び道具ワウワウを使ったエレキギター、電気オルガンがフィーチュアされていますが、

今ひとつ説得力がありません。オルガンはハモンドとレズリーの組み合わせではなく、

ヴォックスのようなひ弱な音ですね。共に不安定な電圧のせいでしょうか。それ

でも高い志は伝わりますし、未だ2/4拍のスネアの位置が絶対的に定着していな

い辺りのビートの探り具合にはスリルを感じます。

次のニョナス・ペドロ & ヒズ・ダジェス・バンドでは、ギターのリズム・カットがほぼJ.B.

と同じです。逆にこっちがオリヂナルじゃないか、とも思えるような確かさで聞

こえて来ます。途中で英語講座も開設されます。

「愛の価値」。

M20.愛の価値(6’19”)ニョナス・ペドロ & ヒズ・ダジェス・バンド

-unknown-  ライス AAR-3228

M21.プナニー(3’38”)アドミラル・ベイリー

-D.Thompson-  ポリスター IBXCD 517 399-2

後TM Born In Chicago 「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-N.Gravenites-  Rhino 8122 798434 0

N  『アフリカン・スクリーム・コンテスト』の第二集から、非常にモダーンな響きのニョナス・ペドロ &

ヒズ・ダジェス・バンドで「愛の価値」。それに続いては今朝の振り出しに戻って、

ジャメカ80年代後半のダンスホールを塗りつぶしたリズム「プナーニ」でした。あの特徴

的なリフレインはまだアドミラル・ベイリーの節回しの中に留まっているのが、なんとも

面白い。この後、レゲ音楽は大きく方向を展開させて行きました。1987 年の

作品です。

生きたまま火葬されてしまいそうな昼間は図書館に避難しています。毎日3

回はシャワーを浴びるのですが、水が全然冷たくなくて、体が冷えない。屋外プー

ルは水温36度とか。これではお風呂ですね。皆さんもどうぞお気をつけ下さ

いませ。

先週のご質問にお答えします。「BKO」は元ベカオ・カンテットの新しい呼び名で、

「ベカオ」。ただそれだけでもない。西アフリカ、マリの首都バマコ空港の略式表記、

成田がNRT、ヌー・ヨーク・ジョン・フィッツジェラルド・ケネディ空港がJFKとなるのと同

じですね。

特別付録は、以下の隠し場所です。どうぞお楽しみ下さい。

http://firestorage.jp/download/c67e1ecc4a74a556aece38f00c9db9df0090e2d4

ダウンロードパスワードは、zueqg2xyです。

今朝もちょうど時間となりました。

こちらは、http://osamusawada.com/category/mornin-blues-by-isaowashizu/

「幻」モーニン・ブルーズ、鷲巣功でした。来週も首都圏で9人のあなただけに。

そして全国で9500万人のあなたにも、アサー。

Awesome Rock【2018/07/27 O.A.】Playlist

Awesome Rock【2018/07/27 O.A.】Playlist

377回目、7月27日の番組は、


8月18日&19日に東京でアルバム再現ライヴを行うSikTh特集!!!!

8/18(土) 東京・吉祥寺CLUB SEATA 19:00 Start, 22:00 finish セカンドアルバム完全再現
8/19(日) 東京・吉祥寺CLUB SEATA 18:00 Start, 22:00 finish ファーストアルバムほぼ再現ライヴ

前売: ¥6500 / 当日: ¥7500 / 二日通し券: ¥11000

サマソニと日程ががっつりとかぶってますが、必見のライヴです!!
メールオーダーはコチラ


M01: Flogging The Horses  /  SikTh

<コーナー: AwesomeRecommendation>

M02: Suffice  /  SikTh

M03: Pussyfoot (Live)  /  SikTh

M04: Hold My Finger (Live)  /  SikTh

M05: Bland Street Bloom  /  SikTh

M06: Summer Rain  /  SikTh

<コーナー: AwesomeRecommendation>終わり

おしまい♪




SikThは、私のメタル人生に多大な影響を与えたバンドです。

中央エフエム Awesome Rock
澤田修の完全監修番組。選曲、編集、トーク、全て担当!
毎週金曜日21時~21時半。再放送:毎週土曜日23時~23時

Real Rocks 【2018/07/21 O.A.】Playlist

Real Rocks【2018/07/21 O.A.】Playlist

7月21日の番組は、

イチオシのカバ、、、あ、間違えた。


夏休み突入記念!
ZIP-FM presents カヴァーロックソング特集!!

澤田修がイチオシのカヴァーソングの応酬!120分がっつりお届けしました。

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<Cover Rock Song 特集>

M01:Country Heroes (feat. Hank WilliamsⅢ) (Cover)  / Devildriver

M02: The Trooper (Overture)(Cover)  / 2CELLOS

M03: Hardwired (Cover)  / Crisix

M04: Helter Skelter (Cover)  / Caliban

M05: Your Song (Cover)  / Lady GAGA

M06: Goodbye Yellow Brick Road (Cover)  / Queens Of The Stone Age

M07: Goodbye Yellow Brick Road (Cover)  / The Poodles

M08: Jumpin’Jack Flash (Cover)  / Motorhead

M09: Overkill (Cover)  / METALLICA

M10: Fuck You (Cover)  / The Fuck off and Dies

M11: Peace Sign (Cover)  / Jonathan Young

M12: Creep (Cover)  / KoRn

M13: Creep (Cover)  / In This Moment

M14: Shadow of the Day (Cover)  / Spencer, Matt, and Taylor

M15: Numb (Cover)  / Dead By April

M16: Wish (Cover)  / Linkin Park

M17: Sleep Now in the Fire (Cover)  / Wilson

M18: Secrets (Cover)  / Multiverse

M19: Better Now (Cover)  / Our Last Night

M20: Shape of You (Cover)  / Our Last Night

M21: Stressed Out (Cover)  / Our Last Night

M22: Youth Gone Wild (Cover)  / Asking Alexandria

M23: You Give Love A Bad Name (Cover)  / Atreyu

M24: Whiskey River (Cover)  / Devildriver

<Ending>

<コーナー:メタルの光>

M25: Shape of My Heart (Cover)  / Theory of a Deadman

M26: The Sound Of Silence (Cover) / Disturbed

おしまい!

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2018年7月のリアルロックス・セレクション!


Devildriverのカヴァー作品『Outlaws ‘Til The End』!

2018年6月のリアルロックス・セレクション!

今年上半期のベストニューカマー!ロイヤル・モブ(デンマーク)!
9月28日渋谷チェルシーホテルで初来日公演!



デンマークの新星、ROYAL MOBのデビュー作『Cinematic』!

https://itunes.apple.com/jp/album/cinematic/1370965702
https://open.spotify.com/album/2nOGMNUvtPHmtj7pN2x4oe

【幻】モーニン・ブルーズ 2018/07/21

mb180721

 

TM. Walikin’ Blues「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-R.Johnson-  Rhino 8122 798434 0

 

N  おはようございます。アサー、ワツシイサヲです。「異常」を通り越して「危険な」

暑さです。わたしには地球が悲鳴を上げているように思えます。

今朝は特別に皆さんだけに、この暑さを解消する方法を伝授いたしましょ

う。それは今すぐ、冷房を切る事です。それもひとりじゃダメ。全員でやるん

です。みんなクーラー使ってるでしょ。あれは熱気を外へ異常なほど輩出してい

るのです。だから外気温が高くなる。室外機の側へ行って御覧なさいな。高

級乗用車だけでなく、今やバス、ダムプ、軽トラまでクーラーは当たり前。これらも

全部停止。そうすれば気温は、特に過密した都会の中心部では絶対下がるに

決まっています。あくまでも全員でやるのが条件です。抜け駆けは死罪、無

期懲役、あるいは重税を課す。「非合法冷房飲食店」が摘発されたりしてね。

禁酒時代みたいです。

と言っても核兵器と同じで、一度持ったら手放せない文明の利器。玉手箱

を開けてしまった人類は、果たして何処へ・・・。

こんな時は居直って、灼熱大陸から激温風を送ります。

ベカオ・カンテットで「ビー・ケイ・オウ・ナナ」。

 

M01.BKO nana(3’37”)ベカオ・カンテット

-unknown-  アオラ  BNSCD-5511

 

N  演奏終了後に調整室からトークバックで「サバー、どんな感じかな」と声が掛かり

ます。それに答えて、聞こえませんが多分「ツバチリだよ」という感想が返され、

再び調整室から「メルシー、ありがとね」の答えでセッション終了。理想的な進行状況が

伝わって来ます。

西アフリカ、マリの伝統を基としながらも、現在進行形の世界感覚を併せ持ち、

電化する事で響きを更に力強くしているベカオ・カンテット、最新作『マリ・フォリ・コーラ』

は、どの断面にも逞しい生命が宿っています。 今の「ビー・ケイ・オウ・ナナ」は

前作に同名のトラックがありましたが、それとは別の楽曲。演奏が進むにつれて

段々と同時代的な要素が加わって来る、それも新しい音色をオーヴァ・ダビング

して行くのではなく、唄い手、各楽器担当者の感性がより研ぎ澄まされて来

ているように聞こえます。熱いけれども不快ではない気持ちの良さでした。

しかし、暑い。次はインド洋からの激温風です。

ランディゴの最新アルバム『』から、「アイナマ」。

 

M02.アイナマ(3’47”)ランディゴ

-H.J.O.Araste, L.Marceline-  オルター・ポップ AFPCD-36359

 

N  ランディゴの最新アルバム『コムサ・ガヤール』から、「アイナマ」でした。西洋のスタイルでし

たらハイハットのような連続打音に音程感が全体を印象付けています。

ランディゴはインド洋のレユニオン島の音楽「マロヤ」を演奏する集団。この島の過去に

はお決まりの欧州白人の侵略がありまして、元々の先住民、新参フランス人、そ

して労働力としてマダガスカル島から強制的に連れて来られたアフリカ人たちの民族

特性、そしてレユニオン島の日常的社会情勢が混ざり合って生み出されたインド洋の

ブルーズがランディゴの音楽と言っても良いかもしれません。

ただその響きはカヤンブ、ルーレー、ピケといった、この島独自の聞きなれない打

楽器の他に、西アフリカのドゥンドゥンなども採り入れたアンサムブルです。そして、唄で

すね。アルバムを通してわたしの印象に残ったのも、繰り返される力強い唄声の

呼応でした。

 

M03.エンゴマ・アナオ(5’48”)ランディゴ     

-H.J.O.Araste, J.A.-  オルター・ポップ AFPCD-36359

 

N  「グラシアス」、「メルシー」と謝辞が飛び交う「エンゴマ・アナオ」、ランディゴです。

全てクーバで録音されたという、このアルバム『コムサ・ガヤール』は全篇にこのような

唱和が聞かれます。オリヂナルのライナには「このアルバムのどこかで『もう方法は無

い、音楽を楽しめ、もう方法は無い、人生を楽しめ』と言っているのが聞こ

える」とあります。わたしにも聞こえました。

さて第三世界音楽夏季集中講座、今朝の最後は、バントゥー・コンティヌア・ユフルー・

コンシシァスネス、バントゥー系民族自由意識連続体、頭文字でB.C.U.C.です。南アフリカの

黒人居住区ソウェトで結成され活動歴は10年を超えています。現在は男2人、女

1人の唄い手、そして3人の打楽器奏者という基本編成。連続する強烈なビー

トの上で、3人が次から次へと唄い継いで行きます。必然的に一つの区切りが

長くなりまして、アルバムでは19分、16分を超える長さ。河内音頭並みです。

今朝はその中で最も短い「ノウバディ・ノウズ」をお聞き下さい。

 

M04.ノバディ・ノウズ(3’12”)BCUC

-B.C.U.Consciousness-  オルター・ポップ AFPCD-36360

 

N  ゴスペルの「誰も知らない私の悩み」を土台に様々な音声表現を盛り込んだ「ノ

ウバディ・ノウズ」。バントゥー・コンティヌア・ウフルー・コンシシァスネス、バントゥー系民族自由意識連

続体、頭文字を取ってB.C.U.C.でした。南アフリカは元イギリス領で公用語が英語、

キリスト教国家です。60年代からフォーミュラ・ワン・グランプリが行われていた程の「欧米」

ですが、その恩恵に浴する事が出来なかった黒人たちが、有色人種差別主義

撤廃後20年余りで、ここまで独自で世界基準の音楽を創り上げています。

2000年の歴史を誇る極東の島国でオンガクサンギョー、オンガクカタチは、何をしている

んでしょうか。

 

M05.Whiskey, Beer And Wine(4’30”)Buddy Guy  

-B.Guy, T.Hambridge-  RCA  88875-12037-2

 

N  はい、先週お届けしたバディ・ガイ、お料理好きで洒脱な嗜好家グリ子さん

に気に入って頂けたようです。「体の細胞の奥深くにブルーズがしみてる人の

演奏ですね」という表現もなかなかでございます。その通りでしょう。

新しいアルバムでは「コーニャック」、「ウイスキー・フォー・セイル」とお酒にちなんだ題名

の楽曲が目立ちました。そう言えばこの前のアルバム『ボーン・トゥ・プレイ・ギター』

にもあったな、と聞いて頂いたのが、今の「ウイスキー、ビア、アンド・ワイン」でした。

同じアルバムからもう1曲聞いてください。ジョス・ストーンをフィーチュアして、

「ベイビー、ユー・ガット・ワット・イト・テイクス」。

 

M06.(Baby) You Got What It Takes(3’18”)Buddy Guy feat. Jess Stone  

-C.Otis, M.Stein, B.Benton-  RCA  88875-12037-2

 

N  後半ジョス・ストーンがアリサ・フランクリンそっくりになってしまう「ベイビー、ユー・ガット・

ワット・イト・テイクス」でした。改めてジョスの唄の上手さが分かる1曲ですね。

ではバディ・ガイ、今朝は新しいアルバムの表題曲です。

「ブルーズは元気に生きてるぜ」。

 

M07.The Blues Is Alive And Well(5’13”)Buddy Guy

-T.Hambridge, G.Nicholson-  RCA  19075812472

 

N  バディ・ガイ、新しいアルバムの表題曲で「ブルーズ・イズ・アライヴ・アンド・ウェル」で

した。どっしりとした安定感、余裕を感じさせる出来です。「体の細胞の深

くにブルーズがしみてる人」は違います。

中間部に聞かれたアルペジオのような単音リフを聞いて、「ニヤリ」とした方もい

るでしょう。これはライヴァル的存在だったオーティス・ラッシュの「オール・ヨー・ラーヴ」の

お約束間奏ですからね。これもバディ・ガイの余裕、ユーモアなのでしょう。

ではその原型をどうぞ。

オーティス・ラッシュで「オール・ヨー・ラーヴ」です。

 

M08.All Your Love(2’35”)Otis Rush  

-Rush-  PヴァインPCD-3741

 

N  オーティス・ラッシュの十八番、「オール・ヨー・ラーヴ」でした。1958年の録音です。1934

生まれで48 年にシカーゴに出てきたオーティス・ラッシュは、36年生まれのバディ・ガイ

とほぼ同期で、B.B.キングが世界的な存在になっていく時代のエレクトリック・バンド・

ブルーズを支えました。イギリスのハード・ロック・ギタリスト達に最も直接的な影響を与

えたのもラッシュでしょう。

もう随分と前の話になりますが、ある若いバンドを聞いた後で、そのギタリスト

に「ラッシュが好きなのか」とちょっと嬉しくなって尋ねたところ、怪訝な顔を

した相手から「ジミー・ペイヂなんですけど」と言われた事がありまして、「あ

あ、そういう事なのか」と妙に納得しました。そのくらい影響力大だったの

ですね。

さてこの「オール・ヨー・ラーヴ」のギター旋法は、この世界的ヒット曲に登用され

た事が有名です。

 

M09.ブラック・マジック・ウーマン(5’20”)サンタナ  

-P.Green-  CBS/ソニー 25DP 5549

 

N  はい、ご存知ストリップ劇場の定番曲「ブラック・マジック・ウーマン」、サンターナです。こ

の印象的なギター演奏は、もちろんカルロス・サンターナの編み出した決定的な素晴らし

い産物ではありますが、先ほどのオーティス・ラッシュの「オール・ヨー・ラーヴ」から絶対

的な閃めきを貰っています。カルロス・サンターナ本人が「これはラッシュをパクったんだ」

と言って両方のフレイズを弾き、「な、同じだろ」って言ったんですから本当で

しょう。

 

M10.Black Magic Woman(2’51”)Fleet Wood Mac 

-P.Green-   Columbia 88697625922

 

N  こちらは「ブラック・マジック・ウーマン」のオリヂナル、フリートウッド・マックです。1969年

のアルバム、『聖なる鳥』からでした。作者はピーター・グリーン。いかにも彼らしい

ギター演奏が聞けましたね。しかし、この盤からは甲乙付け難い出来映えのも

う1曲を聞いてもらいましょう。

客演のピアニスト、エディ・ボイドをフィーチュアしてジェレミー・スペンサーが憧れのエルモ・ジェ

イムズを讃えます。

「ザ・サン・イズ・シャイニン」、照るぞう、暑くなるぞう。

 

M11.The Sun Shining(3’15”)Fleet Wood Mac   

-E,James-  Columbia CBS/ソニー 25DP 5549

 

N  「太陽は燃えている」、フリートウッド・マックでした。このテイク、完璧ではないけれ

ど、とても宜しい。昔から大好きです。

あ、他所道に逸れてしまいました。バディ・ガイを聞きましょう。

「初めてブルーズに出会った時は森の中だった」という唄い出しで、多くの

日本人を惑わせたこの歌です。

「ファースト・タイム・アイ・メット・ザ・ブルーズ」。

 

M12.ファースト・タイム・アイ・メット・ザ・ブルーズ(2’17”)バディ・ガイ  

-E.Montgomery-  ユニバーサル UICY-3203

 

N  この暑苦しさ。気温摂氏40度、湿度80パーセントの7月末日本では、堪りま

せん。ただ若い頃のバディ・ガイはこういった激しい表現が強烈な個性でした。

大音量で圧倒するというより、細い鋭い音で細かなフレイズを早弾きし、ベンド

で引っ張ったロング・トーンで緊張感を煽る。唄は投げつける、吐き出す、この

スタイルで人気を博していました。よく「顔で弾く」という表現があるでしょう。

バディは「全身で弾く」男でして、まだブルーズの演奏現場なんてこの国の誰も

知らない時代にNHKテレビで放映された実演動画では、その弾き方から「ノケゾ

リング・ギター」なんて言われたものです。

では聞いて下さい。燃えるギターの、激しく暑苦しいバディ・ガイ・ノケゾリング・

ブルーズ、

「テニヤーズ・アゴウ」。

 

M13.テン・イヤーズ・アゴー(2’36”)バディ・ガイ  

-B.Guy-  MCA MVCM-22009

 

N  「10年前」、バディ・ガイ1961年の録音でした。「10年後」というグループ

がイギリスにありましたけれど、何か関係あるのでしょうかね。

とにかく若い頃のバディ・ガイはこんな緊張度の高いブルーズで名を馳せまし

た。そして今は、先々週からお聞きのような、「文字通り元気に生きている

ブルーズ」を唄っています。「ヴェテランらしい余裕も感じられ、何より声に張り

があるので全体が引き締まっている感じ」、共に先々週の自分の文言を引用

致しました。新しいアルバム『ブルーズ・イズ・アライヴ・アンド・ウェル』、ぜひ聞いて

みて下さい。果たしてこの暑さが吹っ飛びますかどうか・・・。

さて、先ほどの「ブラック・マヂック・ヲーマン」を探している時に、棚から偶然面

白い1枚が出てきました。まだ「CBS/ソニー」という名前のレコード会社が存在し

た頃にカタログ増強のために盛んに出されていた編集盤のひとつ『懐かしのスクー

ル・デイズ』シリーズ。CDの創世期です。この第6集が「フォーク・クラシック」でして、

フオーク再発見、再考中のわたしとしましては、手に取らざるを得ません。

当時CBSが権利を持っていた主に60年代の録音をまとめたものです。アメ

リカ大手のコロムビア原盤ですから、その気になればもっと古く稀少な物もたくさ

ん集められたでしょうが、何せ『懐かしのスクール・デイズ』ですから、あの時代

の「フォーク・リヴァイヴァル」で脚光を浴びた人間、楽曲が並んでいます。割と純度

は高いですよ。ボブ・ディランが入っていない事を除けばね。

そこに大きな間違いがありました。それは何か・・・、まずはお聞き頂き

ましょう。

カーター・ファミリー・ウィズ・ジョニー・キャッシュで「オハイオの銀行」。

 

M14.オハイオの銀行(4’07”)カーター・ファミリー・ウィズ・ジョニー・キャッシュ

-A.P.Carter-  CBS/ソニー 25DP 5550

 

N  カーター・ファミリー・ウィズ・ジョニー・キャッシュで「オハイオの銀行」でした。もうお分かり

の方もいる事でしょう。

この歌は「フランキー・アンド・ジョニー」や「トム・ドゥーリー」と同じような「マーダー・

バラッド」呼ばれる殺人事件伝承歌です。昔も今も人間は残酷、残虐で、沢山

の酷い事件を起こしています。ミーディアが発達していなかった頃は、そういう

出来事が歌や戯曲のネタになって、人々に伝わっていました。ジャメカではつい先

頃までこの種の時事ダンスホール・レゲが機能していました。

その中で凶悪犯罪、殺人事件は大衆最大の興味対象です。この国でも19世

紀末、明治26年に大阪と奈良の間の赤坂水分村で勃発、その三日後には天王

寺で浪花節となって詠まれていたという「河内十人斬り」などはその象徴で

しょう。

実際にアメリカ開拓時代には凶暴な英雄が居て、彼らにまつわる武勇伝、残酷

物語は数多くあった事でしょう。それがかなりの誇張を施され、言い伝えら

れているのです。クールじゃなかった頃のカントリー音楽には、この種の犯罪を主題

とする歌が沢山残っています。民間伝承説話の音楽版です。ただ誰も現場を

知りませんから、唄い手たちは皆「見てきたような嘘」をついていました。

この「オハイオの銀行」は一人称で出てくる主人公が恋人を殺す話です。その

原因が金銭の貸し借りで、犯人は口座を持つ「オハイオの銀行」に乗り込んで人

質を取って立て籠もり、親族の説得にも応ぜず、最終的に警察隊の突入で大

勢の犠牲者を出した、と言うのならこの「オハイオの銀行」と言う邦題も成立し

ますが、その恋人殺害の現場は土手の上でした。この「Bank」は、「銀行」

ではなく「川の堤」なのです。

この歌が知られるようになったのは19世紀末だと言われますが、日本に紹

介されたのは、おそらく1960年代の始め頃ではないでしょうか。その時に

どこかの音楽出版社あるいはレコード会社のイーカゲンな担当者が、先ほどのような

逞しいソーゾー力ではなく、浅はかな知識で「オハイオの銀行」と訳したのでしょう。

西新宿の放送局で仕事を始めた頃、わたしの師事した先輩は「これを『オハイオ

銀行』と言った奴がいる」と明らかに馬鹿にしていました。

その恥ずかしい邦題が20世紀末、1989年に発売されたCDでも使われて

いたのです。これは驚き。「CBS/ソニー」という名前のレコード会社の人間はみな

高学歴で優秀だった筈ですがねえ。更には付属の解説もこの題名を踏襲し、

歌の本質に触れていません。その担当者は、鈴木カツ。先週ジム・クウェスキンのライ

ナで褒めてあげたばかりなのに。

わたしは発売当時にもこの部分に気が付いていた筈ですが、今回見つけて

再び思い出しました。ただし、この邦題はもう動かせない特別な「地位」に

あるのかも知れません。この国の音楽業界には理解不可能なしきたりがあり

まして、一度付けた邦題は変えられない、和訳も「定訳」と呼ばれて、一字

一句変えてはならない、などの全くナンセンス、無意味な馬鹿げたタダの悪習です。

現役史上最強のロケンローバンドのアルバム再発時に不粋な邦題を付け替えたら、初

代邦題命名者から注文が付いて印刷物を差し替えたと言う事件があった話を

聞いた事があります。このゴッドファーザーは当時ギョーカイのチョーテンに君臨していま

したから、明らかな自己顕示欲による嫌がらせです。担当者は泣きながら訂

正作業を行ったのでしょう。

ひょっとしたらこの『懐かしのスクール・デイズ』シリーズ制作部署の上の方にか

つての「オハイオの銀行」命名者がいて、現場は忖度でそのまま使用し解説でも

触れないようにしたのかも知れません。こういう事が実際にあるんですよ。

失礼、随分と長い話になりました。『懐かしのスクール・デイズ』第6集「フォーク・

クラシック」からもう1曲お聞きください。アパラチア地方で歌い継がれていた「黒は

恋人の髪の色」です。ニーナ・シモンも唄っていましたね。こういう点から彼女が

自分自身を「わたしはジャズではなくフォーク・シンガーだと思う」と言うのは分か

ります。

では『懐かしのスクール・デイズ』第6集「フォーク・クラシック」からどうぞ。

「ブラック・イズ・ザ・カラー」、オーリエル・スミスです。

 

M15.ブラック・イズ・ザ・カラー(2’53”)オーリエル・スミス  

-W.Raim-  CBS/ソニー 25DP 5550

 

M16.Mama Look A Booboo(3’30”)ドリンキン・ホッピーズ 

-L.Melody-  Pヴァイン PCD-25260

 

N  先々週お届けしたドリンキン・ホッピーズ、全編を聞いてみました。そこから意外

なカヴァ曲、「ママ・ルック・ア・ブーブー」です。彼らはリーダーの富山浩嗣が吾妻光良

の真似をしたくて続けていたスウィンギン・バッパーズのコピー・バンドだったそうで

す。こういうカリプソをリパトゥワに採り入れるところも、吾妻光良からそのまま受

け継いでいるようですね。

この歌はハリー・ベラフォンテが唄って人の知るところとなりました。わたしの家

に初めて「スティーリオ」再生装置が来た時に付いていたダイジェスト試聴盤の中にも

入っていて、それ以来50年以上の付き合いになります。

では、カーネギー・ホールでの実況録音からどうぞ。

「ママ・ルック・ア・ブーブー」。

 

M17.Mama Look A Booboo(5’23”)Harry Berafonte 

-L.Melody-   RCA 74321 15713 2(2)

 

M18.Jamaca Farewell(5’11”)Harry Berafonte 

-L.Burgess-  RCA 74321 15713 2(2)

 

N  ハリー・ベラフォンテの「ママ・ルック・ア・ブーブー」、そして「さらばジャメカ」、カーネギ

ー・ホールでの実況録音から聞いて頂きました。歌と歌の間で「子供の頃西インド

諸島で過ごした。仲間と泳いで船乗りたちの唄を聞いた」と思い出を語りま

す。ベラフォンテはアメリカ生まれの筈ですが、幼少時代には父母の故郷で過ごしてい

たのでしょうか。避暑避寒で行っていたりすると、ちょっと印象変わります。

「さらばジャメカ」はサム・クックでも知られています。ハリー・ベラフォンテは同じメイジ

ャーのRCAレコードの先輩で成功者。サムは自分に不可能はない、とあらゆる機会

に自分を試していましたから、ひとつの挑戦として唄ってみた感じなのかな

あ。わたしと致しましては、このカリプソ路線。もう少し突っ込んで欲しかった

ですね。

 

M19.Vaya Con Dios(3’08”) Tony Orland & Dawn   

-I.James, B.Pepper, L.Russel-  Arista 07822-19036-2

 

 

N  「ラスト・ダンスは私に」と「渚のボードヲーク」をくっつけたようなこの歌は、

先週開眼したばかりのトニー・オーランドとドーンの「バイヤ・コンディオス」です。

トニー・オーランドがリード、テルマ・ルイーズ・ホプキンズ、ジョイス・ヴィンセント・ウィルスン、二人

の黒人女性がバック・グラウンド・ヴォーカル。この手のユニットにありがちな、「リード以

外は誰でも同じ」的組み合わせではなく、バック・グラウンド・ヴォーカルも固定され

ていました。しっかり顔写真もあるしね。

明確にゲーノー界内の存在ですが、オリジナル楽曲の出来、カヴァのセンス、そしてヴォ

ーカルを含めた編曲もプロのお仕事で、非常に質が高い。まず松崎しげる的トニー・

オーランドの唄が非常に宜しい。今の「バイヤ・コンディオス」でもそれはお分かりの事

でしょう。ここまではいずれもセンスの良い選曲を上手に料理したカヴァをお届け

して参りましたが、今朝はオリヂナル曲もお聞きいただきます。

1973年のヒット曲、「たれかジプシー・ローズを知らないか」。

このトリオのほぼ専属作家だったアーヴィング・リヴァインとラッセル・ブラウンの作品です。

 

M20.Say, Has Anybody Seen My Sweet Gypsy Rose(2’55”)

Tony Orland & Dawn 

-I.Levine, L.R.Brown-  Arista 07822-19036-2

 

 

TM Born In Chicago 「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-N.Gravenites-  Rhino 8122 798434 0

 

N  今頃「ドーンはいい」なんて騒いでるのは、世界中でワツシイサヲだけと自負して

います。「セイ・ハズ・エニバディ・シーン・マイ・ジプシ・ローズ」でした。いいね。

さて狂ったように暑い日々は続きます。2年後、この時期に運動競技の世界

祭典が行われます。このまま行けば、今より暑くなるでしょう。その対応に

本来必要のない手段が講じられ、どれほどの血税が投入されるのでしょうか。

最悪事態として犠牲者が出るのではないか、と思わずにはいられません。競

技日程が発表されました。衛星放送主導の時間帯割り。わたしは未だに「開

催反対」です。

毎週たくさんのお便りを有難うございます。首都圏で9人の方々だけでな

く、全国で9500万人のあなたからも、お待ちしています。いろんな異論歓迎

ですよ。どうぞ聞かせて下さい。

さて今週の特別付録は、以下の隠し場所です。どうぞお楽しみ下さい。

http://firestorage.jp/download/80f4426ebcbafe81ced9962c959b12d76adb853a

ダウンロード・パスワードは、p80t4bfzです。とても上手に撮れた写真です。何

の上でしょうか。

今朝もちょうど時間となりました。

こちらは、http://osamusawada.com/category/mornin-blues-by-isaowashizu/

「幻」モーニン・ブルーズ、鷲巣功でした。来週も首都圏で9人のあなただけに。

そして全国で9500万人のあなたにも、アサー。

 

 


【大家よりお知らせ】

真夏の深夜の生放送決定!
2018年8月8日(水) 24時~29時(=8月9日になった瞬間から早朝5時まで)
放送局:中央エフエム(84.0Mhz)

Awesome Rock 24:00-26:00
Mornin’ Blues 26:00-29:00
出演:ワシズイサヲ、サワダヲサム

ピーター・バラカンさんのイベント、「出前DJ」に鷲巣さん出演!
日本最古の映画館・高田世界館でPing-Pong DJのようです。
日 時 2018年9月15日(土) 16:30開場 17:00開演
場 所 高田世界館 上越市本町6丁目 TEL 025-520-7626
入場料 前売 3,000円 当日 3,500円
高田世界館、戸田書店などで販売
電話予約可 前売料金で当日精算 025-520-7626

Awesome Rock【2018/07/20 O.A.】Playlist

Awesome Rock【2018/07/20 O.A.】Playlist

376回目、7月20日の番組は、

いよいよ開催迫る!Fuji Rock Festival’18 特集 Vol.02!!!!

先週に続いて澤田が注目する今年のフジロック注目のバンドを紹介しました!


<コーナー: AwesomeRecommendation>

M01: LOYALTY. Feat. Rihanna  /  KENDRICK LAMAR

<コーナー: AwesomeRecommendation>

M02: Hallelujah  /  YEARS & YEARS

M03: Total Football  /  PARQUET COURTS

M04: シラフのうちに  /  OLEDICKFOGGY

M05: S.O.B. (Live)  /  Nathaniel Rateliff & The Night Sweats & Preservation Hall Jazz Band

<コーナー: AwesomeRecommendation>終わり

おしまい♪

 


YEARS & YEARSの2作目。全曲シングル級の超高品質!

中央エフエム Awesome Rock
澤田修の完全監修番組。選曲、編集、トーク、全て担当!
毎週金曜日21時~21時半。再放送:毎週土曜日23時~23時

Real Rocks 【2018/07/14 O.A.】Playlist

Real Rocks【2018/07/14 O.A.】Playlist

7月14日の番組は、
いよいよ開催迫る!Fuji Rock Festival ’18を紹介!!

フジロックの魅力、そして澤田が注目する出演アーティストを紹介!
フェスの詳細はコチラ

 

さらに、お知らせ!

なんと、この日の放送の前半60分がAbemaRADIOで放送されます!
試聴数がバッキバキに表示されますので何卒ご視聴のほどよろしくお願いいたします!!

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M01: Jumpsuit  /  Twenty One Pilots

M02: We Are One  /  VENUES

M03: Country Heroes (feat. Hank WilliamsⅢ)  /  Devildriver

M04: Pizza  /  ATTILA

<コーナー: RockAroundTheWorld >

M05: Title Holder  /  The Interrupters

M06: Got Each Other Feat. Rancid  /  The Interrupters

M07: One Step Closer (Live in NAGOYA 2007)  /  Linkin Park

M08: watch  /  Billie Eilish

M09: Say Amen (Saturday Night)  /  Panic! At The Disco

M10: Humility  /  Gorillaz

M11: South London Forever  /  Florence + The Machine

<コーナー: RockAroundTheWorld>終わり

M12: Suda  /  CHON

M13: Pelagic  /  Covet

———–AbemaRADIOはココまでとなります——————

M14: Better Now (Cover)  /  Our Last Night

<コーナー: RockSteadyGo>

M15: The Way You Used To Do  /  QUEENS OF THE STONE AGE

M16: Love Is A Wild Thing  /  Kacey Musgraves

M17: After The Storm Feat. Tyler, The Creator & Bootsy Collins  /  KALI UCHIS

M18: The Mother We Share  /  CHVRCHES

M19: Hallelujah  /  YEARS & YEARS

M20: Cousins  /  Vampire Weekend

M21: California English  /  Vampire Weekend

M22: Better Together  /  Jack Johnson

M23: Good People  /  Jack Johnson

<コーナー: RockSteadyGo >終わり

M24: Whiskey River  /  Devildriver

M25: Blowin’ In The Wind (Live)  /  Bob Dylan

<Ending>

<コーナー:メタルの光>

M26: Memories  /  Bury Tomorrow

M27: Knife Of Gold  /  Bury Tomorrow

おしまい!

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日本盤、ボーナストラック充実してます。


ファンは大満足の新作です。前作に続いて起用したプロデューサー、ジェイク・シンクレアとの相性もばっちし。
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2018年7月のリアルロックス・セレクション!


Devildriverのカヴァー作品『Outlaws ‘Til The End』!

2018年6月のリアルロックス・セレクション!

今年上半期のベストニューカマー!ロイヤル・モブ(デンマーク)!
9月28日渋谷チェルシーホテルで初来日公演!



デンマークの新星、ROYAL MOBのデビュー作『Cinematic』!

https://itunes.apple.com/jp/album/cinematic/1370965702
https://open.spotify.com/album/2nOGMNUvtPHmtj7pN2x4oe

【幻】モーニン・ブルーズ 2018/07/14

mb180714

 

TM. Walikin’ Blues「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-R.Johnson-  Rhino 8122 798434 0

 

N  おはようございます。アサー。暑いです、本当に。でも眠る時はレッグ・ヲーマー着

用のワツシイサヲです。

中国、近畿の大雨被害、甚大です。先週木曜日から不穏でしたものね。こ

のわたしですら、5日の晩には京都に住んでいる不仲の姉に見舞いの電話を入

れていました。「ここのところずっと降り続いている」という返事が印象的で

した。幸いな事に、親族には何事もありませんでしたが、打撃を受けた方々

には、これからの「復旧」が大きくのしかかります。及ばずながら、まず募

金します。

今朝のモーニン・ブルーズ、1曲目はバディ・ガイ、

最新アルバムから「コーニャック」。

 

M01.Cognac(5’22”)Buddy Guy feat. Jeff Beck & Keith Richards

-B.Guy, T.Hambridge, R.Fleming-  RCA 19075812472

 

N  「コーニャック」、バディ・ガイでした。お聞きの通り、このトラックはジェフ・ベックとキー

ス・リチャーズが客演しています。ジェフは凄いね。導火線が音を立てて燃えていく

様なオブリガート、ソロでバディを文字通り煽ります。それに対してキースはワリを食っ

た感じで手が出ません。最後にちょっと持ち直すかな。でもジェフの圧倒で決

着です。彼ら全員70歳を越えてます。恐ろしいね。

ブルーズで開けた今朝のモーニン・ブルーズ、続けましょう。次も新しい録音です。

ローリー・ブロックという女性フォーク歌手の新譜は、「ブルーズの皇后」と呼ばれたベッシ

ー・スミスの持ち歌のカヴァ企画です。

そこから「キチン・マン」。

 

M02.Kitchin Man(4’01”)ローリー・ブロック  

 

N  ルーシンダ・ウイリアムズ調と言いますか、カレン・ダルトン風でもありまして、更にはマリ

ア・マルダー的にも聞こえたヴォーカルは、ローリー・ブロックの「キチン・マン」でした。彼女

はこれまで戦前の偉大なブルーズメンへ捧げるアルバムを作り続けてきましたが、こ

れから先は影響を受けた女性歌手たちへの賛歌集をシリーズ化して行くようで、

その「パワー・ヲーメン・オヴ・ザ・ブルーズ」の第一弾が、ベッシー・スミス作品を集めた

『ア・ヲーマンズ・ソウル』です。他の収録曲も全てベッシーの物で、この「キチン・マン」

以外は、ちょっと本人を意識し過ぎの感あり。だいぶ力が入っています。

ベッシーは19世紀、1894年の生まれで、活躍していた頃にレコード録音が一般

化しつつあったので吹き込みも多く、女性ブルーズの祖として崇められていま

す。もちろん彼女以前にも多くの唄い手はいたのでしょうが、何しろ録音が

ないので、なかなか実態、実力に辿り着けません。「ブルーズの皇后」として

ベッシーが君臨するのは妥当なところでしょう。

まだ満足な拡声装置のなかった頃ですから、とにかく声を大きな体に響か

せて、力強く前に進んで行くリズム感が大きな特徴でした。当然その後の女性

歌手たちに大きな影響を与えまして、全く別の唄い方をしたビリー・ホリデイです

ら、ベッシーの事を大いに尊敬していたと言います。

ではそのベッシーを聞いてみましょう。グイグイと引っ張るようなリズムをお楽し

み下さい。

「エムプティ・ベッド・ブルーズ」の第一部と第二部、1928年の録音です。

 

M03.Empty Bed Blues(pt.I & II)(6’23”)Bessie Smith

-J.C.Johnson-  Columbia  CK44441

 

M04.Tangwanana(3’43”)ベカオ・カンテット

 

N  ベッシー・スミスで「エムプティ・ベッド・ブルーズ」でした。続けましたのはベカオ・カン

テットで「タングワンナ」、2018年最新の作品『マリ・フォリ・コーラ』からです。

フランス人エメリック・クロールがドラマーとして参加している、マリの新民族音楽家集団。

前作『バマコ・トゥデイ』は大変結構な快作でした。今回の『マリ・フォリ・コーラ』も充

実しています。わたしにはエレキギターにしか聞こえなかったリード楽器は、どうや

らドンソ・ンゴ ニという楽器のようですね。小型エフェクターを多用して、この音色を

作っているようです。今の「タングワンナ」の実演映像はここに揚がっています。

これを観れば実態も分かるでしょう。何より自然な演奏態度、姿勢が宜しい。

https://www.youtube.com/watch?v=z-ElgTAo3J0 です。

慣れ親しんだ伝統楽器を使いながらも、響きは極めて今日的で、メムバたち

もモダーンな世界を向いて演奏しているようです。今回からグループ名から「カンテッ

ト」を外して「BKO」と名乗り始めていますが、日本国内ではまだ「ベカオ・カ

ンテット」で売って行くとか。

 

M05.Salta(4’30”)ベカオ・カンテット

 

N  ベカオ・カンテットで「サルタ」でした。2018年最新アルバム『マリ・フォリ・コーラ』は冒頭2

曲だけでこの充実度。この先も紹介する予定です。お楽しみに。

さて先々週の「フロム・スピリチュアルズ・トゥ・スウイング」でブーギー・ウーギー・ピアノを

聞いた後に片付けをしていたら、今度は『伝説のブギ・ウギ・ピアノ』というの

アルバムが出て来ました。故中村とうようが豊富なMCA音源をふんだんに使っ

て組んだ中身の濃いコムピ盤です。これを聞くと、ブーギー・ウーギーのリズムは、決

して大都会だけの物では無かった、という事が分かります。当然飲盛り場の

飲食店で持て囃されたのでしょうが、それはカントリー・ブルーズでも同じ事です。

注目すべきは、片田舎でも同じようなビート革命が進行していた事です。

今朝は『伝説のブギ・ウギ・ピアノ』から、アラバマ洲の伝説的ブーギー・ウーギー・

ピアニストを紹介しましょう。

まずカウ・カウ・ダヴェンポートです。

「ステイト・ストリート・ジャイヴ」。

 

M06.ステイト・ストリート・ジャイヴ(3’05”)カウ・カウ・ダヴェンポート

-C.C. Davenport-  MCA MVCE 24058

 

N  カウ・カウ・ダヴェンポートで「ステイト・ストリート・ジャイヴ」、1928年7月の録音です。

声を出していたのは、カウ・カウの相棒。一緒にドサを回っていた踊り子のアイヴィ・

スミスという女性。ピアノとダンスが対になっていたのですね。

お聞きのようにブーギー・ウーギーはピアノの左手から繰り出されるビートが命です。

どの弾き手も、力強い左手という事では共通しています。この辺りは後のゴス

ペルにも受け継がれていますね。とにかく前進するリズムの強調が必須です。

先ほど「ブーギー・ウーギーは、大都会だけの音楽ではない」と申しましたが、

これらの録音はシカーゴで行われています。ふたりのピアニストたちは、多分巡業の

途中に立ち寄った、あるいは見出されて招かれて吹き込まれたのでしょう。

1920年代、南部の黒人たちがたむろす場所では熱烈なリクエストがあ理、頻繁に

披露されていたビートがブーギー・ウーギーです。

さあ次は名人の名曲が登場します。

1928年12月の録音です。パイントップ・スミスで、「パイントップス・ブーギー」。

 

M07.パイントップス・ブギ(3’20”)パイントップ・スミス 

-P.T.Smith-  MCA MVCE 24058

 

M08.民踊河内音頭 (4’32”)初音家賢次

-P.D.-  ニッポン・レコード NP-1001

 

N  「ハイ、右へ4歩」「そこで止って」、と言っているかどうかは分かりません

が、ラジオ体操のように動きへの指示が入るピアノ曲、「パイントップス・ブーギー」、

パイントップ・スミスでした。

続けましたのはこちらも名人と呼ばれた初音家賢次の「民踊(ミンヨウ)河内音頭」

です。1970年代に大阪にあったインディペンデント・レイベルだったニッポン・レコードに

吹き込まれています。ピアノが入ってますが、これはこの時期の録音としては

珍しくない形です。アンサムブルからの必然性というよりは、「スタジオに行ったら

置いてあったので、勿体無いから弾いた」程度のものでしょう。生演奏で用

いられた例は全く無い筈です。

賢次の所属していた初音家という会派は近代河内音頭の本流に在り、創始

者初音家太三郎の下、現在の音頭様式を整えた由緒ある集団です。お聞きに

なってお感じでしょうが、掛け声が異なります。通常「イヤコラセ、ドッコイセ」と来

る処が「ヨイトコセ、ドッコイショ」です。かつては会派や地域によって独自の掛け声

が用いられていたそうで、初音家は最後までそれを持ち続けていました。こ

の録音の頃には、老舗の誇りと共にまだ使われていたのでしょう。

初音家賢次はその二代目の会長として君臨しました。それ以上に音頭取り

としての実力が途方もなく優れておりまして、多くのファン、贔屓を持っていま

した。下手に大声を出す事なく、絶妙の節回し、リズムで縦横無尽、自由自在

に音頭を操ります。今の短めの「民踊河内音頭」でもその断片は感じ取れた

事でしょう。加えてこの人には、いつもパンク臭が漂いまして、わたしはそこ

に惹かれております。初音家賢次でした。

さて季節です。今年もやって来ました「すみだ錦糸町河内音頭大盆踊り」

今回で第37回、平成期最後の開催となります。そこで、ここまで規模が大き

くなったこの盆踊りを、第一回以来支えてくれた錦糸町馴染みの三会派、本

場河内の里でも「音頭ご三家」と呼ばれる歴史と伝統を誇り、それに見合っ

た個性と実力を兼ね備えた三つの音頭会を招きます。出演者は、以下の通り。

 

鳴門会

鳴門家寿美若(音頭)

鳴門家清若(音頭、太鼓)鳴門家文若(三味線)、鳴門家ひろし(太鼓)

鳴門家寿美宏(ギター)、鳴門家寿々佳(音頭、囃子)、

鳴門家寿々女(音頭、囃子)、鳴門家加寿若(音頭、囃子)

 

五月会

五月家一若(音頭)

五月家雪若(音頭)、五月家ゆき(音頭)

五月家一蘭(音頭)、五月家音若(音頭)

五月家きよし(三味線)、五月家二郎( ギター)

五月家鷹若(三味線、ギター)

五月家真次丸(太鼓)、五月家夢若(太鼓)

 

鉄砲光丸会

鉄砲光丸(音頭)

河洲虎丸(音頭、太鼓)、河洲直美(音頭)

弥生みゆき(太鼓)、虹友美(三味線)、河洲ゆめほ(ギター)

ひろわか(ギター)、河洲美佐子(囃子)、河洲つばさ(囃子)、河洲一丸(囃子)

永田充康(音頭、太鼓)

 

前半は各会派若手の精鋭がぶつかり合い、後半は三師匠にじっくりと喉を競

い合ってもらう特別構成です。どうぞお楽しみに。

あ、日時会場をお伝えしなくてはいけませんね。

 

第37回、平成期最後の「すみだ錦糸町河内音頭大盆踊り」は、

2018年8月29日水曜日、30日木曜日 午後5時30分開演

墨田区錦糸町駅南口 首都高速道路 7号線高架下

竪川親水公園内特設会場で行われます。入場無料。どうぞお越し下さい。

なお、毎年頂いておりますお提灯、今年もお願い致します。これまで頼ん

でいた張らなきゃ食えない提灯屋の文字書きが一人になってしまい、作業の

集中が予想されますので、新規の方お早めにご注文下さい。昨年までお世話

になっておりまして、お持ち帰りになられている方も、まずはご連絡をお願

い致します。まずはこちらからどうぞ。 https://www.iyakorase.comです。

 

M09.機関車(3’48”)小坂忠

-C.Kosaka-  ソニー  MHCL 1483

 

N  小坂忠で「機関車」でした。先週末の日曜日に忠さんの演奏会が開かれまし

た。昨年の同じ頃にも予定されていた公演は突然の入院で本人不在となって

いました。わたしも本当に心配しましたが、奇跡的に回復し今年は林立夫、

小原礼、ダクタ・キョン、そして鈴木茂を従えた万全の布陣で臨めました。まだ一

部に要治療箇所があるようでしたが、唄声にはなんの問題もなく、若い頃よ

りも声出てるんじゃないかと思わせるほどの力強さだった事を報告しておき

ます。今の「機関車」は、娘さんのエイジアのバック・グラウンド・ヴォーカルが素敵で

した。リズムのアレンヂは三連で、これも良かった。小坂忠、元気です。

さて先週ドラマー、D.J.フォンタナの訃報を偲んで1曲、「トラブル」をお送りしまし

た。これはこれで充分な追悼表明だったのですけれど、一番好きだった彼の

ドラミングが冴え渡った歌が出て来ませんで、大いに慌てました。その後で持っ

てない筈がないと一週間探し続けました。そしてようやく発見。今朝はそれ

を含めて、D.J.フォンタナの軽快なビート打ちが冴え渡る数曲を続けてどうぞ。いず

れもエルヴィス・プレズリの唄です。

まずは1966年5月28日の録音、「フールズ・フォール・イン・ラーヴ」。

 

M10.Fools Fall In Love(2’04)Elvis Presley  

-J.Leiber, M.Stoller-  RCA 3026-2-R

 

M11.(Now And Then There’s) A Fool Such As I(2’35”)Elvis Presley 

-B.Trader-  RCA 07863 66050-2

 

M12.Big Hunk Of Love(2’12”)Elvis Presley   58.June 10.11  

-A.Schroder, S.Wyche-   RCA 07863 66050-2

 

M13.I Need Your Love Tonight(2’04”)Elvis Presley  

-Wayne, Reichner-  RCA 07863 66050-2

 

M14.Fools Fall In Love(2’29”)The Drifters

-J.Leiber, M.Stoller-  WarnerPlatinum  8122-73249-2

 

N  恵比寿プレズリで、

「フールズ・フォール・イン・ラーヴ」

「ナウ・アンド・ゼン・ゼアズ殺虫剤」

「恋の大穴」

「アイ・ニード・ヨー・ラーヴ・トゥナイト」でした。

いずれもD.J.フォンタナ、冴えてましたね。「恋の大穴」の間奏でエルヴィスが思わ

ず「ラララララララ」、と唄い出してしまった位、気持ちの良いリズムです。

最後は「フールズ・フォール・イン・ラーヴ」のオリヂナル。ザ・ドリフターズ、フィーチュアリング・

クライド・マクファターです。彼の事をエルヴィスは大好きだったようで、初期にはいくつ

かのカヴァを吹き込んでいます。これらふたつの「愚か者の歌」は、わたしに

は甲乙つけ難い仕上がりで、常に頭の中のジュークボクスで鳴っています。そのエル

ヴィスの仕様を収めた盤が、なかなか出て来なかったのでした。

 

M15.オーキー・フロム・ムスコーギー(3’50”)ジム・クウェスキン

-M.Haggard, R.Burris-  ワーナー WPCR-15002

 

N  バーブラ・デインに端を発したリアル・フォーク再考で、注視していたジム・クウェスキンの ア

ルバムは今たくさん出ているようですね。先日その1枚『ジム・クウェスキンズ・アメリ

カという1971年発表作品を見つけました。ジャケットが印象的です。J.F.ケネディ、

エイブラハム・リンコン、ジェイムズ・ディーン、ファッツ・ヲーラー、ビリー・ホリデイなどの写真がコラー

ジュされています。フォークを通じて様々なルーツ音楽に目覚め、新興宗教にも染ま

ったクウェスキンは、母国アメリカについて考えるようになったのでしょう。オリヂナル曲

はひとつもなく、それまで歌い継がれていたアメリカの歌の集大成のような内容

です。国内盤の鈴木カツ解説には「クウェスキンのブルース・アルバムともいえそうだ」と

書かれています。この指摘は正しいですね。

今の「オーキー・フロム・ムスコーギー」は、マール・ハガードの作品でした。わたしはこの

歌に何らかの思い出がある筈なんですが、頭脳PCを検索しても出て来ません。

何だったかなあ。

次はメムフィス・ジャグ・バンドの「スティーリン」、日本のフォーク愛好家たちがこの歌を

知ったのは、このヴァージョンだったのではないでしょうか。憂歌団も含みます。

ジム・クウェスキンでどうぞ。

 

M16.スティーリン(4’27”)ジム・クウェスキン     

-The Memphis Jug Band-  ワーナー WPCR-15002

 

M17.Counting All My Tears(3’06”)Joshua Hedkey

-J.Hedkey-  Third Man RecordsTWR-505

 

N  うって変わって、見事なまでに完璧な保守的カントリー。曲名は「カウンティング・オー

ル・マイ・ティアーズ」。

先週「姿形も歌声も、そして全体の響きもお聞きのように典型的なカントリー。

今時ここまでカントリー的なカントリーがあるのか、と言いたくなるようなカントリー音楽」

と評したジョシュア・ヘドリーというカントリー野郎の最新アルバム『ミスタ・ジュークボクス』から

です。ジャケット写真が、気持ち悪い入れ墨にも見えるドギツイ刺繍の施されたカント

リー・スーツ姿。わたしはこれだけでもう「アカン」でしたが、聞いてあまりに変哲

のないカントリー・スタイルにまた驚き。音数は少なく控えめですが、説得力がありま

す。

ウイリー・ネルスンの「ファニー、ハウ・タイム・スリップス・アウェイ」的な主題ですが、こちらの

主人公は相手の左手に光る指輪を気にしたりしてまだご愁傷さまのようです。

なかなかいい歌ですね。声は見かけよりも若い。アルバムは全曲長くても4分足

らずで仕上げられ、トラック間も長く取られているので、昔のLPみたいです。

雑音の少ない澄みきった音を除いては。

もう1曲聞いて下さい、「レッツ・テイク・ア・ヴァケイション」。

 

M18.Let’s Take A Vacation(3’49”)Joshua Hedkey 

-J.Hedkey-  Third Man RecordsTWR-505

 

M19.Tie A Yellow Ribbon Around The Ole Oak Tree(3’27”)

Tony Orland & Dawn

-I.Levine, L.R.Brown-  Arista 07822-19036-2

 

N  ジョシュア・ヘドリーの「レッツ・テイク・ア・ヴァケイション」でした。それに続きましたのは、

誰でもご存知「幸せの黄色いリボン」、ドーン1973年のヒット曲です。

この歌の基となった、刑務所を出た男を黄色いリボンで出迎える感動的な物

語は、『僕たちの洋楽ヒット』盤の矢口清治による解説を引用して、以前お話し

しましたね。実はそれと同じ原作を持つ邦画「幸せの黄色いハンカチ」を先週観

たんです。ある所でDVDを借りてね。

出てくる役者が皆達者なので、展開には文句なし。画も宜しい。山田洋次

らしさも随所に見られて、大変楽しめた1本でした。狂言回し役の武田鉄矢

が素晴らしい演技でね。なぜこの路線で行かなかったのか不思義になるほど、

いい加減な中途半端で行く当てのない若者を、完璧に演じてました。

音楽は今ひとつ。そこで原作にちなんだこの「幸せの黄色いリボン」を思い

出した次第です。これまでは図書館から借りてきた盤でお届けしていました

が、安いベスト盤も出ている事だし、これを機会に入手して聞きました。する

と全体の質の高さに脱帽。ちょっとノヴェルティ味の強いありきたりなポップ・

グループという印象がブッ飛びました。

残り時間が少ないのでまた改めますが、後2曲ほど聞いて下さい。

トニー・オーランド・アンド・ドーンです。

 

M20.Knock Three Times(3’00”)Tony Orland & Dawn

-I.Levine, L.R.Brown-  Arista 07822-19036-2

 

M21.He Do’t Love You Like I Love You(3’39”)Tony Orland & Dawn

-B.Butler, C.Carter, C.Mayfield-  Arista 07822-19036-2    17

 

TM Born In Chicago 「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-N.Gravenites-  Rhino 8122 798434 0

 

N  トニー・オーランド・アンド・ドーン、大ヒットした「ノックは3回」、そして「ヒー・ドント・

ラーヴ・ユー・ライク・アイ・ラーヴ・ユー」続けて聞いて頂きました。この原題は「ヒー・

ウィル・ブレイク・ヨー・ハート」で、イムプレッションズのビリー・バトラーのヒット曲です。

 

あいつは本気じゃないね

俺ほどにゃ君を愛しちゃいない

巧言令色仁少なからずやって言うだろ

これまで何度も他所で稽古してんだから

美味いこと言うに決まってるよ

きっといつか捨てられるね、だから・・・

 

他人の恋愛に対する何と言う非難中傷横車でしょうか。人の恋路を邪魔す

る奴は犬に噛まれて死んじまえ、って言いたいですね。こうやって迷いの

ある恋に身を置く不安な相手を誘い出す危険な手口。それとも恋の闘いに敗

れた夢見る青少年のボヤき泣き言でしょうか。この歌の陰湿さに較べれば、

 

お前はフラれたって言ってっけどさ

あの娘はお前のこと好きなんだってよ

だから自信持って行けよ

 

と煽る「シー・ラーヴス・ユー」の健全さ、前向きぶりが光ります。

あ、話はトニー・オーランド・アンド・ドーンでしたか。この歌を聞いたのは弁当屋で

配達をしていた頃です。当時はFEN放送でヲーフマン・ジャック・ショウを午後の時間

帯に流していました。昼飯の食器回収がちょうどその時間帯。軽トラで中野、

杉並、練馬の細い道を走りながら、毎日聞いていましたね。74年の初夏です。

知らないグループの「ヒー・ウィル・ブレイク・ヨー・ハート」は、いやと言う程のヘヴィ・ロー

テイション。かなり好きにさせられていましたが、そのすぐ後でビリーのオリジナルを聞

いてしまって、この時のカヴァは棚に載せられたままでした。

それと同じ曲がトニー・オーランド・アンド・ドーンのベスト盤に入っていて、瞬間に「あ

の時のはこれだったのか」、と記憶が蘇った次第です。ただしその真偽は只

今解明中。もう少し時間を頂いてから、公表致します。

今朝の特別付録は、以下の隠し場所。どうぞお楽しみ下さい。

http://firestorage.jp/download/45f390890e354a162325cb74ce455ba20a522af9

     パスワードは、4hhmdq6d、使用音源はヨガ・マットの上です。

さて、ちょうど時間となりました。

こちらは、http://osamusawada.com/category/mornin-blues-by-isaowashizu/

「幻」モーニン・ブルーズ、鷲巣功でした。来週も首都圏で9人のあなただけに。

そして全国で9500万人のあなたにも、アサー。

 


【大家よりお知らせ】

真夏の深夜の生放送決定!
2018年8月8日(水) 24時~29時(8月9日になった瞬間から早朝5時まで)
放送局:中央エフエム(84.0Mhz)

Awesome Rock 24:00-26:00
Mornin’ Blues 26:00-29:00
出演:ワシズイサヲ、サワダヲサム

ピーター・バラカンさんのイベント、「出前DJ」に鷲巣さん出演!
日本最古の映画館・高田世界館でPing-Pong DJのようです。
日 時 2018年9月15日(土) 16:30開場 17:00開演
場 所 高田世界館 上越市本町6丁目 TEL 025-520-7626
入場料 前売 3,000円 当日 3,500円
高田世界館、戸田書店などで販売
電話予約可 前売料金で当日精算 025-520-7626

Awesome Rock【2018/07/13 O.A.】Playlist

Awesome Rock【2018/07/13 O.A.】Playlist

375回目、7月13日の番組は、

いよいよ開催迫る!Fuji Rock Festival’18 特集 Vol.01!!!!

澤田が注目する今年のフジロック最終日のホワイトステージに登場する3組を紹介しました!


<コーナー: AwesomeRecommendation>

M01: The Mother We Share  /  CHVRCHES

M02: Graffiti  /  CHVRCHES

M03: After The Storm Feat. Tyler, The Creator & Bootsy Collins  /  KALI UCHIS

M04: Guess You Had To Be There Feat. Kacey Musgraves  /  Brian Wilson

M05: Step Off  /  Kacey Musgraves

M06: Love Is A Wild Thing  /  Kacey Musgraves

<コーナー: AwesomeRecommendation>終わり

おしまい♪


ケイシー・マスグレイヴス、この人は声がいい!そしてもちろん曲も良い!


現在、世界でヒット中!
ファンは大満足の新作です。前作に続いて起用したプロデューサー、ジェイク・シンクレアとの相性もばっちし。

中央エフエム Awesome Rock
澤田修の完全監修番組。選曲、編集、トーク、全て担当!
毎週金曜日21時~21時半。再放送:毎週土曜日23時~23時

Real Rocks 【2018/07/07 O.A.】Playlist

Real Rocks【2018/07/07 O.A.】Playlist

7月07日の番組は、

今月のRealRocksSelectionに選ばれたDEVILDRIVERの新作特集!!

アウトローカントリーのカヴァー作品!ゲスト多数の超強力作品!
日本盤の解説は、澤田修!デズ・ファファーラ
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M01: Sleep Now in the Fire (Cover)  /  Wilson

M02: We Are One  /  VENUES

M03: Country Heroes (feat. Hank Williams III)  /              Devildriver

<コーナー: RockAroundTheWorld >

M04: Lovesong (Extended Mix)  /  The Cure

M05: Promises I Can’t Keep  /  Mike Shinoda

M06: Death Grips is Online  /  Death Grips

M07: You And Me Now  /  The Record Company

M08: Hallelujah  /  Panic! At The Disco

M09: watch  /  Billie Eilish

M10: Living in the Future  /  Dawes

M11: Say Amen (Saturday Night)  /  Panic! At The Disco

<コーナー: RockAroundTheWorld>終わり

M12: Welcome To The Jungle (Live)  /  Guns N’ Roses

M13: Guess You Had To Be There Feat. Kacey Musgraves  /  Brian Wilson

M14: Love Is A Wild Thing  /  Kacey Musgraves

<コーナー: RockSteadyGo>

M15: SAMBA DE PRETO  /  Huaska

M16: Country Heroes  /  Devildriver

M17: Loco  /  Coal Chamber

M18: Dead To Rights  /  Devildriver

M19: Whiskey River  /  Devildriver

M20: Ghost Riders in the Sky  /  Devildriver

M21: Dad’s Gonna Kill Me  /  Devildriver

<コーナー: RockSteadyGo >終わり

M22: Body Talk  /  The Struts

M23: Cum On Feel The Noize  /  Slade

<Ending>

<コーナー:メタルの光>

M24: Over It  /  Bullet For My Valentine

M25: Make Total Destroy  /  Periphery

おしまい!

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日本盤、ボーナストラック充実してます。


ファンは大満足の新作です。前作に続いて起用したプロデューサー、ジェイク・シンクレアとの相性もばっちし。
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2018年7月のリアルロックス・セレクション!


Devildriverのカヴァー作品『Outlaws ‘Til The End』!

2018年6月のリアルロックス・セレクション!

今年上半期のベストニューカマー!ロイヤル・モブ(デンマーク)!
9月28日渋谷チェルシーホテルで初来日公演!



デンマークの新星、ROYAL MOBのデビュー作『Cinematic』!

https://itunes.apple.com/jp/album/cinematic/1370965702
https://open.spotify.com/album/2nOGMNUvtPHmtj7pN2x4oe