カテゴリー : 2018年 11月

【幻】モーニン・ブルーズ 2018/11/17

mb181117

 

TM. Walikin’ Blues「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-R.Johnson-  Rhino 8122 798434 0

 

N  アサー、2018年11月17日の「幻」モーニン・ブルーズの始まり、始まりです。

冷えて来ましたね。都内23区で最低気温を記録する、間違いなく最も寒い

部屋からお送りする「幻」、冬場はお任せを。もう既に指先がカジカんでます。

今朝は全く予期せぬ、虚を衝かれた1枚からどうぞ。

なんと、あのザーップです。7枚目のアルバムから、冒頭曲、

痺れて下さい。「ロック・ヤ・バディ」。

 

M01.Rock Ya Body(3’40”)Roger & Friends  

-L.Troutman jr., B.Chambers, B.Reith- Leopard N78054

 

N  「ロック・ヤ・バディ」、突然の新譜『ザーップVII』からでした。これは10日の

いーぐるアリーサ・フランクリン追悼集会の後で立ち寄ったジャズ・バーで聞かされて知

ったんです。まさかザーップの新作にこの世で出会えるとはねえ。

もちろんこの狂気音娯楽集団の総師だったロヂャーは1999年4月になくなっ

ていますから参加していませんが、今お聞きのように「モロ」のザーップ感溢れ

る出来映えです。ロジャーがが生前に残していたデモなどを素材として組み立て

られた物でしょうが、ありがちな欺瞞的な不自然さがなく抵抗なく楽しめま

す。ビートが実によく研究されていますね。よくやった。

わたしは慌てて店頭に残っていたアナログを手に入れて聞いています。CDも

取り寄せ中。今朝は、LPでお届けしています。

『ザーップVII』から、もう一曲行きましょう。

A面2曲目の「シャイ」です。

 

M02.Shy(3’42”)Roger & Friends

-L.Troutman jr., B.Chambers, B.Reith- Leopard N78054

 

M03.汽車を待つ無法者のように(4’33”)ガイ・クラーク

-G.Clark-  ソニーSICP 5815/6

 

N  『ザーップVII』から「シャイ」でした。このアルバムはこれからもしつこく聞いて

頂きます。どうぞお楽しみに。

続けましたのは、先々週、先週、と続けてお聞きいただいた2枚組コムピ盤

『荒くれ者たちと複数の甲殻狸  カントリーの騒然たる70年代』からガイ・クラークで

「汽車を待つ無法者のように」でした。先週時間の関係でお届け出来なかっ

た1曲です。1975年の発表。「汽車を待つ無法者のように」という比喩が今

ひとつ分かりませんが、しみじみと味わえる名曲です。唄声が胸に迫ります

ね。

いやあ『荒くれ者たちと複数の甲殻狸  カントリーの騒然たる70年代』は本当

にいい企画だ。皆さんにもぜひ聞いて頂きたい。出来るなら国内盤で、詳細

な解説をお楽しみ下さい。それによって更にこれらの素晴らしい歌曲の背景

を知る事が出来、更なる理解に繋がります。

 

M04.谷茶前(1’42”)

唄・三線:

照喜名朝一、大城助吉、渡口光雄、山内秀雄、金城武信、国場徳八、新城徳祐

-trd.-  コロムビア COCJ-40464

 

N  こちらも連続紹介中の久保田麻琴がまとめた琉球諸島音楽4枚シリーズから、

今朝は『かなす ウチナー』です。主に沖縄本島の伝承芸能が収められています。

先週の「子守唄(我んが守り)」には、たべるトンちゃんからお褒めの言葉を頂き

ました。「子供は音程不安定だがこれはブレてない」とのご感想です。前半で

お届けした、フィンガー・ファイヴのアキラも正確でしたね。彼らも沖縄出身。琉球民

族の特徴のひとつは正しい音程なのでしょうか。

只今お届けしましたのは、「谷茶前 タンチャメー」でした。照喜名朝一、大城助

吉、渡口光雄、山内秀雄、金城武信、国場徳八、新城徳祐、以上7名の唄と

三線でした。

次も同じ顔触れによる唄と演奏です。前半の旋律はあなたも覚えがある筈。

「かき回し」を意味する「カチャーシー」と呼ばれるダンス音楽ですね。2曲がメドリー

的に奏でられます。

「加那よ」そして、「天川」。

 

M05.加那よ 天川(6’16”)

唄・三線:

照喜名朝一、大城助吉、渡口光雄、山内秀雄、金城武信、国場徳八、新城徳祐

-trd.-  コロムビア COCJ-40464

 

N  「死んだら神様よー」と同じく、本土でも親しまれているメロディを含んだ

「加那よ」それに連続して「天川」でした。三線が三連音符風に弾かれる

ところは、意識的に制御されているのでしょうか。高度な技術です。凄いな。

指笛も効果的ですね。おそらくは即興で合わせているのでしょうが、こうい

う瞬間的反応に琉球民族の音楽性の高さを感じます。

今度は葦笛のような音が聞こえる「路次楽 ルジガク」という楽曲です。確た

る根拠はありませんが、中国、それも内陸、蒙古との文化的関連を、わたし

はどうしても考えてしまいます。

演奏は、与儀富三、嶺井政明、川上精孝、大城三郎、以上4名です。

 

M06.路次楽(2’10”)演奏:与儀富三、嶺井政明、川上精孝、大城三郎

-trd.-  コロムビア COCJ-40464

 

N  如何でしょう、「路次楽 ルジガク」、「蒙古との文化的関連」と申しましたが、

この笛の音を聞いてわたしがすぐに連想したのは、いつかご紹介した、白人

研究家が自宅に持ち込んだら当人がすぐ死んだ、という呪い付きの大きなアフリ

カ産吹奏楽器でした。覚えてるかな。わたしはソーゾー力が豊かですので、こう

いう響きからは、何処かしら未知の民族が周りを囲んで来ているような怖さ

を感じます。

「ホッホッホッ」と声が掛かります。このタイミング、間合いは正に絶妙。わたしが

合わせようとしても、なかなか出来ませんでした。

次は琉球ドゥーワップ。口三味線で伴奏が奏でられます。ミルス・ブラザーズ風です。

「木宝蔵」、大城文男、与那城忠吉、大城ウシヤ、東江トシの唄になります。

 

M07.木宝蔵(2’24”)唄:大城文男、与那城忠吉、大城ウシヤ、東江トシ

-trd.-  コロムビア COCJ-40464

 

N  酒宴で酔っ払いが調子に乗った感じですが、妙なるオツな味です、「木宝蔵

キープゾ」 もうちょっと人数が多ければ、更に迫力が出て、ゴスペルのクアイアと

張り合えるかも知れません。と言いましても、既に絶えてしまったでしょう

ね、こういう芸は。

この夏に出た、久保田麻琴監修の琉球諸島音楽4枚シリーズ、今朝が最後です。

如何でしたでしょうか。ここまで20曲近くお送りしましたが、わたしが言語

を確実に理解出来た歌は一つもありません。なんと遠い国なのでしょう。

新しい県知事が生まれても、基地新設問題で揺れ続けている沖縄。振り返

ってみれば、琉球王国が日本に併合されてから、この島々はずっと不当な待

遇を受け続けて来ました。その象徴は太平洋戦争末期の、見捨て切り落とし

です。それから米国に支配されて何も変わらず日本に復帰、そして重い基地

負担をずっと背負わされています。しかもその根拠は米国のロシア、中国、北鮮

牽制のためでしかありません。アメリカよ、お前たちの領土じゃないんだぜ。琉

球の人たちの悲鳴を一切聞こうとしない米軍。本土の日本人も沖縄を差し出

す事でアメリカのご機嫌を取り、ここでなら何をしても構わない、とまで考えて

います。

にも関わらず、こんなに豊かな音楽文化が伝承されていたのです。逞しく

美しい。心強いじゃアーリマセンカ。この琉球諸島音楽4枚シリーズは度々申し上げて

いる通り、久保田麻琴の仕事も見事です。ぜひ一度、通してお聞き下さい。

とりあえずの最後に「かぎやで風節 カジャディフーブシ」をお送りします。唄と

三線が川田松夫、お琴は与儀小夜子です。

 

M08.かぎやで風節(3’54”)唄・三線:川田松夫 琴:与儀小夜子

-trd.-  コロムビア COCJ-40464

 

M09.ユーモレスク(3’54”)アウラ 

-E.Pacini, A.Dvorak-  エトラ TEAR-4

 

N  リューキュー音楽に続いて突然の「ユーモレスク」、ドヴォルザークのポピュラーな小品です。

古い友人が長い事面倒を見ている「アウラ」という女声アカペラ・グループがありま

して、先週久しぶりに会った時に手渡された最も新しいアルバム『ルミナーレ』か

らお届けしました。

この楽曲は、子供の頃に家にあったレコードで何度も聞いた事がありまして、

時々頭の中に蘇っていたのがこの主旋律です。その都度「これは『ユーモレスク』

だったよな」と自分で言い聞かせて来たのですが、確認の方法も無く今日ま

で来ました。それが、『ルミナーレ』の曲目表を見たら「ユーモレスク」とあったので、

早速確かめてみた次第です。当たっていました。

アウラは全員が大学の声楽科を卒業した女性5人の編成。たまたま出くわした

インストア・ライヴで実演に接した事もあります。それぞれが自負を持った妙齢の女

性たち。それも5人。わたしなら面倒を見るなんて出来ませんね。アルバムはこ

れで7枚目。テレビのコマーシャル音楽にも採用されているようで、友人の岸健二郎

はよく続けているなあ。

 

M10. Shanghai Shuffle(2’42”)Janet Klein And Her Parlor Boys

-Rodemich, Conley- Moga Records  nonumber

 

N  なんとも奇妙なこの音楽。ジャネット・クラインという女性と彼女を取り巻く男たち

パーラー・ボーイズの「上海シャッフォー」です。1930年代に流行っていた音楽の形を

継承して異国情緒とゲテ物風味を売り物に活動を続けています。先月には来日

していたようですね。その時にお土産として持って来たのが「上海シャッフォー」。

20周年記念というベスト盤。そこからお聞き頂きました。1998年に同曲が世に

出てヒットしていたそうですが、わたしは知りませんでした。矢口清治が喋って

いたラジオ番組「ミュージック・トゥデイ」が続いていたら、何度か紹介されたような

手触りです。澤田修の「オーサム・ビーツ」で極く短期間スポット・ライトを浴びたカロ・

エメラルドのもっと古い仕様でもあります。

この楽曲「上海シャッフォー」で中心人物のジャネットは、中間部で一声かけただけ

でしたが、ジャケット写真での存在感は圧倒的。錦鯉とか尾長鶏などの脇役と見

事な調和を見せます。

ではもう一曲、異国情緒とゲテ物風味でどうぞ。

「ホノルル・ストムプ」。

 

M11.Honolulu Stomp(2’39”)Janet Klein And Her Parlor Boys  

-Pilio- Moga Records  nonumber

 

N  「ホノルル・ストムプ」、ジャネット・クラインと彼女のパーラー・ボーイズでした。ハワイアン音楽に

ストムプ形式はありませんけれど、いかにもありそうな響きですね。こういうの

を下卑ずに仕上げるのはかなり難しい事でして、パーラー・ボーイズは上手に演っ

ています。相当にハワイ音楽を勉強しているようです。

この盤に出会ったのは、某大型レコード店の試聴機でして、その時に最も聞き

たかった、と言いますか、確かめたかったトラックを呼び出そうとしたら、試聴

機が故障して動かなくなってしまって、急いでもいたので「ええい、間違い

ないだろう」と聞かずに購入しました。それが次にお届けする「酒がのみた

い」です。ご存知バートン・クレインのあの歌のカヴァでした。オリヂナルは1931年です

から、ジャネット・クラインが採り上げるのに不可解な理由はありませんが、「なぜこ

の歌を」「何処で知ったの」という疑問が付きまといます。ひょっとして、か

の名盤『昭和カタコト歌謡曲』を聞いていたのか・・・。

 

M12. Sakega Nomitai(2’07”)Janet Klein And Her Parlor Boys   

-B.Crane- Moga Records  nonumber

 

M13.酒がのみたい(2’35”)バートン・クレイン

-B.Crane-  コロムビア  COCP-39524

 

M14.El Pachuco(3’03”)Ray Camacho

-Allen, Brown, Dickerson, Gordman, Miller, Oscar, Scott, Goldstein-

Ever Land 015 CD

 

N  最後はバートン・クレインとは別の、異国情緒溢れるゲテ物風味イカガワシ音楽が出て

来ました。3曲目はレイ・カマチョというメキシコ人のスーパー・バンドによる「エル・パチュー

コ」です。ドン・ガバチョではありません。有名な「ロー・ライダー」のスペイン語カヴァ

です。リード・ヴォーカルは楽団内でサクスフォーンとピアノを担当するマヌエル・パラフォクス。何

とも言えない雰囲気を醸し出してますね。

古い米国車のサスペンションを切り摘んで車体全体を低く落としてゆっくり走る

ロー・ライダー文化はメキシコ発祥ですから、先祖返りとも言えますが、どうですか、

このイカガワシサ。たまりませんね。この盤は今年ドイツでCD化されました。偉い

ね、再発した人は。よく行く小規模レコード店である映画の挿入歌の話をしてい

て、引き合いに出されたのがこのアルバム。わたしは興味を惹かれた「ロー・ライダ

ー」に一発でノックアウトされました。奥が浅いんだか深いんだか分からないこの「ス

ーパー・バンド」の魅力は、また改めてお届けします。

今朝はそのオリヂナルを聞いてもらいましょう。もちろんヲーです。

 

M15.Low Rider(3’10”)War

-Allen, Brown, Dickerson, Gordman, Miller, Oscar, Scott, Goldstein-

Avenue R2 75903

 

N  ヲーのスマッシュ・ヒット「ロー・ライダー」でした。さて連鎖というものは頻繁に起こる

ようでして、その小規模レコード店へ出かける前に家で聞いていたブルーズのライ

ヴ・ジャムで、この「ロー・ライダー」のリフがかなり荒っぽく使われていたのですが、

その時は出処が思い浮かばず「これ何だっけ」と一生懸命思い出そうとして

いたのです。でもその日の午後に謎も解けて、気持ち悪さも解消されました。

では、そのブルーズのライヴ・ジャムを聞いて下さい。暫くすると出て来ますよ、

あの特徴的なリフが。

マイク・ジト、ヴァーニャ・スカイ、バーナード・アリソンの3人で演奏しています。

「イン・ディ・オープン」

 

M16.In The Open(5’20”)マイク・ジト、ヴァーニャ・スカイ、バーナード・アリソン

-unknown-  MSFB 2018

 

M17.Trompe-L’oeil(5’28”)Midori Takada

-M.Takada-  WRWTFWWO 19CD/ PFCD006

 

N  マイク・ジト、ヴァーニャ・スカイ、バナード・アリスンの3人のライヴ・ジャム『ブルーズ・キャラ

ヴァン2018』から「イン・ディ・オープン」、そして日本人打楽器奏者、高田みどり

の1983年の作品『スルー・ザ・ルッキング・グラス』から「トロムペ・ロエイル」でした。

実はこれ、輸入盤なんです。土曜日の「アリーサ・フランクリン追悼集会」でこれま

た古い知人と出会いまして、今はヨーロッパに邦人音楽家の作品を紹介する仕事

に着いているとかで、翌日見本を送ってくれたのです。その中に昔聞いてい

た事のあるこの1枚が入っていました。

高田みどりは非常に優れた打楽器奏者で、活動歴も長く国際的にも認めら

れています。この人の演奏は抽象的ですが絵を描くような雰囲気でして、わ

たしの心にはローリー・アンダースンとの実演の印象が鮮明に残っています。録音作品

はそれほど多くはないでしょうが、この『スルー・ザ・ルッキング・グラス』なら、世

界水準を軽く超えているとして自信を持って紹介出来るでしょう。

今の「トロムペ・ロエイル」は彼女の多重録音。打楽器の他に怖い笛の音も出て来

ました。皆さんには神様と、天と、宇宙と会話しながら演奏する高田みどり

の姿が見えましたでしょうか。

 

M18ネヴァー・リーヴ・ユー・アゲイン(4’28”)アレサ・フランクリン     

-C.Rooney, S.Combs, K.Price-   BMG BVCA-737

 

N  さて、その「アリーサ・フランクリン追悼集会」、相手は巨匠たちだからね、わたしは

おとなしくしていたつもりです。もう少し鈴木啓志さんがチェスの頃の歌を聞か

せてくれるだろうと期待していたんですが、やはりアトランティック時代が中心にな

りました。わたしの持ち込みも「過大評価だ」と高地明に揶揄されたジョン・

ハモンド制作のコロムビア時代を除くと、殆どがアトランティックの物でした。それ以降、アリ

スタとかRCA時代のアリーサはわたしには過剰である事が多く、「なぜこんな事を

やらなきゃいけないんだろう」という疑問が付きまといます。唯一持って行

ったのは『ア・ローズ・イズ・スティル・ア・ローズ』、98年制作のアルバムです。今の「ネ

ヴァー・リーヴ・ユー・アゲイン」はこの中から選んだのですが、本番では時間の都合

でお届けできませんでした。ちょっと重過ぎるかもしれませんがアドリヴ・スキャ

ットが印象的です。

もう1曲お届け出来なかった歌があります。そちらもどうぞ。

「オウ、ノウ、ノット・マイ・ベイビー」。

 

M19.Oh No Not My Baby(2’55”)Aretha Franklin

-J.Goffin, C.King-  Atlantic 8122-71525-2

 

N  「オウ、ノウ、ノット・マイ・ベイビー」、アリーサ・フランクリンでした。もう1曲、今度は男性

ヴォーカルをどうぞ。本来はギタリストですから、歌の女王アリーサの後に唄わされて憤

慨しているかも知れません。オルガン・トリオと仕上げた最新作『ホールド・オン』から

です。

アルバムではかなり激しくギターを弾いている物もありますが、ここでは落ち着

いた唄声を、じっくりお聞き下さい。

「ユー・ニード・ミー」。

 

M20You Need Me(3’47”)カーク・フレッチャー

-unknown-  BSMF 2632

 

M21.Eyes Of Faith(6’06”)Bobby Broom & The Organi-Station

– B.Broom-  Jazzline N 77059

 

TM Born In Chicago 「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-N.Gravenites-  Rhino 8122 798434 0

 

N  2018年11月17日の「幻」モーニン・ブルーズ、最後はボビー・ブルームとオーガニ・

ステイションで「アイズ・オヴ・フェイス」でした。何度もお届けしている最新盤『ソウル・

フィンガーズ』からです。このアルバムは選曲がとても面白いのですが、これはボビ

ー本人の作品です。いい感じにツボを押さえていますね。皮のギターケイス、皮のコー

ト、そして革手袋で完全武装したボビー・ブルームのジャケット写真が似合う季節にな

って来ました。寒さにお気をつけ下さい。

今朝の特別付録は、以下の隠し場所です。どうぞお楽しみ下さい。

http://firestorage.jp/download/41e94477cd67cb0699333ba61467b8825799e8ab

   ダウンロードパスワードは、r3mgc7c0です。

今朝もちょうど時間となりました。

こちらは、http://osamusawada.com/category/mornin-blues-by-isaowashizu/

「幻」モーニン・ブルーズ、鷲巣功でした。来週も首都圏で9人のあなただけに。

そして全国で9500万人のあなたにも、アサー。

♪♪ Twitter “#blues761″の閲覧はコチラ♪♪

 

【お知らせ】

今年最後の生放送!

AWESOME BEATS + Mornin’ Blues

今年最後の生放送は、
2018年12月26日24時〜29時 (12月27日早朝0時〜早朝5時)】です。

放送局:いつもの中央エフエム
出演:いつもの澤田修&鷲巣功

詳細は後日お伝えします。

 

[新番組] RADIO NEXUS【2018/11/12 O.A.】Playlist

Radio Nexus【2018/11/12 O.A.】Playlist

毎週月曜21時~22時までRADIO NEXUS(レディオ・ネクサス)という音楽番組で“ロックとメタル”をテーマに爆音とトークをお届けします。

記念すべき002回目、11月12日の番組は、

今もなお進化するメタルのサブジャンル=プログレッシヴメタルを紹介しました。


M01: Cracks Of Light (feat. Spencer Sotelo of Periphery) / SikTh

M02: Without Prejudice / Protest The Hero

M03: Graveless / Periphery

M04:シンコペーション / BABYMETAL

M05: When The Curtain Falls / Greta Van Fleet

M06: November Rain / Guns N’ Roses

Ending

おしまい♪


「アーティストやパーソナリティが自由に発信できる場」をコンセプトに無料で楽しめる音楽ラジオステーション「Backstage Café」が、2018年11月1日(木)に開局!
観覧可能な公開収録スタジオも東京・原宿にOPENしました。

「Backstage Café」は30組以上のアーティストやパーソナリティ、また株式会社ナターシャを始めとするパートナーメディアが、メジャー、インディーズそして音楽ジャンルや時代に関係なく、今本当に聴きたい曲、聴かせたい曲を自らセレクトしてお届けします。

ということで、わたくし澤田修も「Backstage Café」に参加させていただきます。

毎週月曜21時~22時までRADIO NEXUS(レディオ・ネクサス)という音楽番組で“ロックとメタル”をテーマに爆音とトークをお届けします。

◆インターネット音楽ラジオステーション「Backstage Café」◆
https://backstagecafe.jp/  ※聴取方法などはウェブサイトをご確認ください(アプリ、またはウェブサイトから聴けます)。
澤田修の完全監修番組”RADIO NEXUS”。
選曲、編集、トーク、全て担当!
毎週月曜日21時~22時。番組再配信 毎翌週土曜 18:00〜19:00。

※同時間帯に特番などが入れば再配信は中止します。

Real Rocks 【2018/11/10 O.A.】Playlist

Real Rocks【2018/11/10 O.A.】Playlist

11月10日のリアルロックスは、
リリースされたばかりのIMAGINE DRAGONSの新作を紹介しました。

「ルーツを大事にしながら、新しい領域を見つけていった」という作品。過去の作品の延長線上にありながら貪欲に新たなビート、リズムも取り入れています。実に彼ららしい作品です。

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M01: Am I Wry? No / MEW ※名古屋公演でした!

M02: She Came Home For Christmas / MEW

M03: Hold on / Eskju Divine ※“北欧のRadiohead”、“スウェーデンのMEW”

M04: Not Dead Yet / Ledger ※今月のリアルロックス・セレクション

<コーナー: RockAroundTheWorld>

M05: Hurricane / Halsey

M06: Body Talks / The Struts

M07: Suspirium / Thom Yorke

M08: Say Amen (Saturday Night)  / Panic! At The Disco

M09: Pet Cheetah / Twenty One Pilots

M10: The Sound of Silence (Live)  / Disturbed ※マイルス・ケネディがゲスト

<コーナー: RockAroundTheWorld >終わり

M11: Tell Me That You Love Me / The Jon Spencer Blues Explosion

M12: Beetle Boots / Jon Spencer

M13: A Hard Day’s Night / The Beatles ※祝ポール名古屋公演!

M14: Golden Slumbers (Live)  / The Beatles

M15: Carry That Weight (Live)  / The Beatles

M16: The End (Live)  / The Beatles

M17: 40oz / Polyphia

<コーナー: RockSteadyGo >

M18: On Top of the World / Imagine Dragons

M19: It Comes Back To You / Imagine Dragons

M20: Whatever It Takes / Imagine Dragons

M21: Tokyo / Imagine Dragons

M22: Natural / Imagine Dragons

M23: West Coast / Imagine Dragons

M24: Zero / Imagine Dragons

M25: Digital / Imagine Dragons

<コーナー: RockSteadyGo >終わり

M26: Silvery Sometimes (Ghosts)  / Smashing Pumpkins

M27: Warrior Feat. John Cooper / Ledger ※今月のリアルロックス・セレクション

M28: 20th Century Fox Fanfare / Queen ※いよいよ映画公開スタート!

M29: Bohemian Rhapsody (Live)  / Queen

<Ending>

<コーナー:メタルの光>

M30: Sin-Decade / Pretty Maids ※今月来日!世界初デジタルリマスター盤から!

おしまい♪

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2018年11月のリアルロックス・セレクション!


https://itunes.apple.com/jp/album/ledger-ep/1366486807

LEDGER『Ledger』
Skilletのドラマー、シンガーのジェン・レッジャーのソロ作。
同じくSkilletのコリー・クーパーが制作に関わっています。
SkilletファンからHalsey好きまで幅広い音楽好きにオススメ!


POLYPHIAがCOVETと日本にやってくる!
さらに名古屋公演あり!

Covet!!
名古屋にやってくる!しかもPOLYPHIAと!!!
2018/11/19(月) 名古屋ell. FITS ALL
詳細はコチラ


COVET 『EFFLORESCE(エフロレース)』


POLYPHIA 『New Levels New Devils』

『エリック・クラプトン~12小節の人生~』

先日、エリック・クラプトンの映画のラジオスポットCMのナレーションのお仕事をさせていただきました。
ラジオで流れる時間帯を担当の方に送っていただきましたので、宣伝させていただきます。
自分でもCMの完成品を聴くことはなかなかないので自身も楽しみにしています。

作品もクラプトン自身の声で波瀾万丈な人生を語るということで、公開直後に観に行く予定です。

エリック・クラプトン~12小節の人生~』
11/23(金・祝)、TOHOシネマズ シャンテほか 全国ロードショー
http://ericclaptonmovie.jp/

放送局は東京のJ-WAVE限定です。

エリック・クラプトン~12小節の人生~ ラジオスポット20秒放送予定時間

放送局:J-WAVE
11月21日(水曜)09:28 13:15 17:39 21:18
11月22日(木曜)07:17 11:55 15:15 19:43 23:30
11月23日(金曜)06:40 07:44 08:50 17:39 20:48 22:58
11月24日(土曜)09:08 12:35 13:58 14:38 15:13 18:57 21:58
11月25日(日曜)09:14 10:25 11:52
※放送時間は多少前後します。

【幻】モーニン・ブルーズ 2018/11/10

mb181110

 

TM. Walikin’ Blues「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-R.Johnson-  Rhino 8122 798434 0

N  2018年11月10日、アサー。「幻」モーニン・ブルーズ、ワツシイサヲです。

「島田の袖も由比ヶ浜・・・」、そうだ、白浪五人男もいた。トンちゃん、有

難う。先週の「5を名乗るグループ集め」、国内では「エレキ・ギター・バンドの井上

宗孝とシャープ・ファイヴくらいしか浮かびません」などと言ってましたが、リス子

どののご指摘通り「いけない人」でした。何よりもこの人たちを忘れちゃい

けませんね。大変失礼いたしました。

内山田洋とクール・ファイヴです。コムピ盤『山口洋子作品集』から、「噂の女」。

 

M01.噂の女(3’50”)内山田洋とクール・ファイブ

-Y.Yamaguchi, K.Inomata-  テイチク TECE-3302

 

N  「噂の女」、内山田洋とクール・ファイヴでした。この人たち、デビューの時は6人

編成だったんですよね。内山田洋と、前川清を含んでイカした五人だから、間

違ってはいない。当時はヴォーカル・アンド・インストゥルメンタル・グループでして、ちゃん

と演奏しながら唄っているのをテレビで観た記憶があります。「ファイヴ」といえ

ば、まずクール・ファイヴ、失礼いたしました。

他にも皆さんから教えていただいた中では、「サニー・ファイヴ」を知ってたな。

名前だけですけど。

そして、このグループも盲点でした。すみません。

フィンガー・ファイヴです。今回、彼等の1枚目のアルバムを初めて聞きまして、驚

きました。全12曲中半分以上の7曲がジャクスン・ファイヴ関連のカヴァで、かなり

徹底した意識が感じられます。言葉は和訳、和異訳に置き換えられています

が、アキラがよく唄っています。曲間には録音中のメムバの喋りが挟まれていて、

アイドル盤的な造りになっています。

ではお聞き下さい、1973年のフィンガー・ファイヴで「小さな経験」。オリヂナルはジ

ャクスン・ファイヴで1970年のヒットでした。

 

M02.小さな経験(2’23”)フィンガー・ファイヴ

-K.Katagiri, D.Richards, F.Perren, F.Mizell, B.Gordy jr.-

フォノグラム  PHCL-3020

 

M03.さよならは言わないで(3’00”)ジャクソン・ファイヴ

-C.Davis-  ポリドール DCI-3061

 

N  フィンガー・ファイヴで「小さな経験」、そしてお手本となった本家ジャクスン・ファイヴ

の「さよならは言わないで」、こちらは1971年にヒットしています。ディスコ時代

にグロリア・ゲイナーがカヴァして、こちらも当りましたね。デイヴィド・T・ヲーカーが弾

いてまして、わたしはこれが好きだな。先週「5」と来て、ジャクスン一家が閃か

なかったのは、なぜだろう。ボケて来たのかな。

さてフィンガー・ファイヴは沖縄出身。今朝も久保田麻琴がまとめた4枚の編集

CDから琉球諸島音楽を聞きましょう。3枚目は『かなす ミャーク』です。この

盤はアカペラで唄われたトラックが多く、殊更に印象が強い1枚ですね。

まずは宮古島平良の舟漕ぎ歌です、「仲屋まぶなりゃぬアヤグ」。

 

M04.仲屋まぶなりゃぬアヤグ(3’51”)唄:仲間玄徳、伊波善雄、小禄恒栄

-trd.-  コロムビア  COCJ-40465

 

N  「仲屋まぶなりゃぬアヤグ」、唄は仲間玄徳、、伊波善雄、小禄恒栄の3人でし

た。たいへん力強い節ですね。返答的に返されるバック・グラウンド・ヴォーカルが、

舟漕ぎ歌だと連想させてくれます。言葉は殆ど分かりませんが、生まれた6

人の子供がすべて女で最後に出来たのが男の子だったという、舟漕ぎとは関

係ない内容だそうです。

次は伊良部島の佐良浜に伝わる素朴で美しい歌、女性の独唱です。

「佐良浜ぬはいま」。

 

M05.佐良浜ぬはいま(1’51”)唄:諸久島マツ子 

-trd.-  コロムビア  COCJ-40465

 

N  「佐良浜ぬはいま」、諸久島マツ子の唄でした。この4枚シリーズの合言葉「かな

す」が何度も出て来ましたね。「いとおしさと神々しさの混じったジーンとくる

感覚、ブラジルではサウダージと呼ばれ、マレー語圏ではリンドゥとも呼ばれる感覚」を

表現する、久保田麻琴が本4枚シリーズに与えた造語です。浜辺で網を繕いなが

ら唄われている情景が浮かびましたが、果たして実態は如何に。「はいま」と

いう名前の蟹が脱皮を目指してリキむ姿を唄っているそうですが、今ひとつ理

解出来ませんです。

無伴奏琉球伝承歌が続きましたので、今度は三線の伴奏付きでどうぞ。

「狩俣ぬいさみが」、宮古島平良に伝わっていた歌です。

 

M06.狩俣ぬいさみが(3’12”)唄・三線:伊波善雄、新里 敏   

-trd.-  コロムビア  COCJ-40465

 

N  「狩俣ぬいさみが」、唄と三線は伊波善雄、そして新里 敏でした。女の人

の声が聞こえましたが、シンザトトシさんは女性なのでしょうか。こちらは如何に

も琉球的なリズム、旋律です。現代では民謡というと大抵がその特定地方でひ

とつの楽曲に統一されて伝承されていますが、この4枚シリーズには重なる同じ

歌、節がありません。なんと豊かな音楽群でしょうか。ただし、見方を変え

れば、本来なら日本でも全国に小さな隣り合った集落ごとでも異なった節や

拍が伝わっていた筈で、近代に入って都道府県別に地域がまとめられた事や、

メディアの発達によって、その種の細かな違いが押し並べられたのではないか、

とも言えます。いずれにせよ、本土復帰前の1960年代半ばまでは、琉球にこ

れらの音楽が日常に溶け込んでいたのですね。美しい。

次は、まだ幼い子供が唄っていると思われる「子守唄」です。

 

M07.子守唄(我んが守り)(3’24”)唄:古堅明子 三線:古堅宗雄

-trd.-  コロムビア  COCJ-40465

 

N  フェイド・アウト処理が誠に残念です。「子守唄(我んが守り)」、唄は古堅明子、三

線が古堅宗雄でした。今回の4枚ではこの『かなす ミャーク』が一番気に入った

かな、わたしは。最後にいつものように最新リミクスをお届けしましょう。クレジッ

トには「ミキオ・ブラック・ワクス」とあります。宮古島のジャズ・ファンク楽団のドラマーと

久保田麻琴の手になる21世紀更新版「佐良浜ぬはいま」です。

 

M08.SARAHAMA NU HAIMA(3’54”)

Mikio “Black Wax” & Makoto Kubota

-trd.-  コロムビア  COCJ-40465

 

N  「佐良浜ぬはいま」、これは素晴らしい仕上がりですね。

久保田麻琴がまとめた4枚の琉球諸島音楽CD、来週は最後に残った1枚、

『かなす ウチナー』を聞きましょう。どんな音が飛び出してくるでしょうか。

どうぞ、お楽しみに。

さて、次はトニー・ジョー・ホワイトの新作です。本人曰く「ようやく作るべき時

が来た」、という会心のブルーズ・アルバムなんですが、トニー・ジョー特有の、暗い煙

が 立ち込めるような響きで全曲が覆われていて、正直なところ「これでい

いのかなあ」という感じもしました。有名曲のカヴァが多いのも特徴です。

その中から、これどうでしょう。どなたでもご存知のあの歌です。

 

M09.Heartbreak Hotel(3’44”) トニー・ジョー・ホワイト

-T.Durden, M.B.Axton-  BSMF 6153

 

N  トニー・ジョー・ホワイトで「ハートブレイク・ホテル」でした。歌の主題から遠くはない仕上

がりでしょうけれど、この「傷心宿」は相当に息が詰まりそうに重苦しい空

気が漂っています。ここに泊まっていたら、失恋の痛手からなかなか抜け出

せそうもありません。もし、あなたが今なにかの事情でこんな雰囲気がたま

らなくお好きでしたら、トニー・ジョー・ホワイトの新譜『バーッド・マウシン』をお聞きく

ださい。思う存分に浸れますよ。

さて、先週2曲だけ紹介したコムピ盤『荒くれ者たちと複数の甲殻狸  カントリー

の騒然たる70年代』を、今週はもう少し聞きましょう。

まずパンク・カントリーの親玉、ジョニー・キャッシュです。実に意外ですが、ザ・ローリング・

ストーンズの名盤『乞食の晩餐』に収録されていた歌を唄っています。お聞き下

さい。

「何のあてもないまま」。

 

M10.ノー・エクスペクテーションズ(3’11”)ジョニー・キャッシュ

-M.Jagger, K.Richards-   ソニーSICP 5815/6

 

N  ジョニー・キャッシュで「ノー・エクスペクテイションズ」でした。これはストーンズの原曲も秀逸

ですが、こちらの仕様も魅力的ですね。キャッシュは調子を少し変えて、軽快なビ

ートで唄っています。そしてそれが余計に「お先まっ暗」感を煽っています。

絶望に向かって走り続けている感じかな。大いに気に入りました。

次は今やカントリー界の女王、と呼んで差し支えないエミルー・ハリスです。彼女はナッシ

ュヴィルでも成功を収めましたけれど、1970年代半ばに登場した時にはそれま

での舌足らず的女声カントリー唱法と全く無縁の唄い方で、それがはみ出し者たち

に歓迎されまたようです。ウイリー・ネルスンと一緒にトゥアをしていたと聞けば、どん

な演奏態度だったか想像出来ますね。

1978年の作品です、「イージー・フロム・ナウ・オン」。

 

M11.イージー・フロム・ナウ・オン(3’06”)エミルー・ハリス

-S.Clark, C.Routh-  ソニーSICP 5815/6

 

M12.コズミック・カウボーイ(3’57”)マイケル・マーフィー  

– M.Murphy –  ソニーSICP 5815/6

 

N  エミルー・ハリスの「イージー・フロム・ナウ・オン」に続けましたのは、マイケル・マーフィーの「コ

ズミック・カウボーイ 上巻」。この「コズミック・カウボーイ」という言葉の意味するところ

が、わたしにはさっぱり分からないまま、この歳になってしまいました。横

浜は保土ヶ谷のダグ・サームこと、オレンヂ・カウンティ・ブラザーズの飯田雄一は新しい

グループを「コズミック・カウボーイズ」と名付けていましたから、ピンと来ていたよう

です。多分、気ままに行動するヒッピーの事なんでしょう。対訳に拠ればマイケル・

マーフィーはここで「俺はなりたいコズミック・カウボーイ、超自然のカントリー・ロッキン馬鹿」

と唄っています。このヒットの後、「斬新的なカントリー・シンガーはコズミック・カウボーイ&ガ

ール」として知られるようになるのであった」そうです。

ではこれまた異端者、コズミック・カウボーイのウェイロン・ジェニングズで、

「安酒場の英雄たち」。

 

M13.ホンキー・トンク・ヒーローズ(3’38”)ウェイロン・ジェニングス

-B.J.Shaver-  ソニーSICP 5815/6

 

N  ウェイロン・ジェニングズ「ホンキ・トンク・ヒーローズ」でした。ここまでお聞きになってお

分かりのように、ソニーから発売中のこの2枚組『荒くれ者たちと複数の甲殻狸

カントリーの騒然たる70年代』には、特にこの国で紹介され難かったカントリー音楽が

たくさん入っています。わたしが買ったのは輸入盤で、国内盤を澤田修から

借りたのですが、こちらにはオリヂナル盤の詳しい解説が、妙訳によってたいへ

ん分かり易い読み物となって付いていて、入り組んだカントリー音楽の世界を理解

するのに役立ちます。カントリー初心者ワツシイサヲ、お勧めの1枚、いや2枚組です。

どうぞご自身でもお聞き下さい。

さて、先週「5」を名乗るヴォーカル・グループを探している途中で、アイズリー・

ブラザーズにこんな歌があるのを見つけました。彼らは70年代にソリッドなファンク

で圧倒的な人気を集めました。その代表とも言える73年発表の定番曲に「ザ

ット・レイディ」というのがあります。その原曲は64年に発表されていた「フーズ・

ザット・レイディ〜あの女だれだ」でした。

 

あのいい女、誰だか知ってるか

   チョー綺麗じゃん、紹介して欲しいな

 

一般男性としてはたいへん共感を持てるメッセヂが込められています。音楽の

造りにはカーティス・メイフィールドの「ジプシー・ヲーマン」から閃きを貰ったような感じも

あります。多分ファンの人たちには当たり前の如き事実なのでしょうが、これが

9年後に更に強力な「ザット・レイディ」となって、歌舞音曲の場でドギツイ欲望を

剥き出しに撒き散らしていたのです。21世紀に新たな認識をしたワツシイサヲであ

りました。お聞き下さい。

 

M14.Who’s That Lady(2’48”)The Isley Brothers

-R., O., R.Isley-  EMI CDP-7-95203-2

 

M15. 翼(4’14”)石川セリ

-T.Takemitsu-  コロムビアCOCY-78624

 

N  突然の「翼」、石川セリでした。モーニン・ブルーズでは既に何度か紹介しています。

実は今、作者の武満徹と小澤征爾の対談集、その名もズバリ「音楽」、という

文庫本を読んでいます。この手の談話物は、普通あっという間に読めてしま

う筈なんですが、付箋を付けたりして何度も読み返す部分が多いからか、例

外的に時間がかかっています。もちろん現代音楽を含む西洋古典音楽が主題

ですから、わたしは門外漢なのですけれど、頷ける発言がとても多いのです。

今の「翼」もタケミツの作詞作曲でして、ここで唄われる思想が一貫して彼に

は流れているような気がします。「希望」、「夢」、「自由」を運ぶ「翼」。彼の

音楽も、「希望」、「夢」、「自由」を運ぶのでしょう。つまり彼は正しい人間な

のです。

 

M16.明日ハ晴レカナ曇リカナ(2’05”)石川セリ

-T.Takemitsu-  コロムビアCOCY-78624

 

N  こちらも作詞作曲が武満徹「明日ハ晴レカナ曇リカナ」、同じく石川セリでした。

さて作曲家タケミツの出世作は「ノヴェムバ・ステップス〜11月の階梯」でした。1967

年にヌー・ヨーク・フィルハーモニックからの依頼で作られたオーケストラ曲です。ここでフィーチュアさ

れているのは尺八と琵琶という和楽器。この組み合わせだけで当時、大きな

話題となりました。価値の変革、混乱がアヴァンギャルド表現になって行く過渡期

の最先端の形だったでしょう。

「ブォーッ」「ベベベーン」「ヒューンヒューン」「ジャジャジャジャーン」といった音が飛び交

う難解な抽象表現が短絡的に想像されます。事実、そういう音も出て来ます

し、最初に提示される主題がオドロオドロしいのは否定できません。しかし20分

を通して、苦痛を覚える人はいないでしょう。作品の背景には多少難しい西

洋古典音楽の流れが横たわっていますし、前衛芸術で、且つ環境音楽的でも

ありますが、軽いバック・グラウンド・ミュージックでもあると言う事も出来ないでし

ょうか。スピーカーと向き合わず、何か他の事をしながらでも充分に流していら

れます。実際にわたしはそんな風に聞いていました。ここにも「希望」、「夢」、

「自由」を運ぶ武満徹がいるのです。

では20分を超える長さとなりますが、季節もよろしいようです。

「霜月の階梯」をお聞き下さい。

小澤征爾指揮、トロント交響楽団の演奏、琵琶 鶴田錦史、尺八は横山勝也、

演奏は超一流の保証付です。

 

M17.ノヴェンバー・ステップス(20’24”)小澤征爾      

-T.Takemitsu-   ソニー  SICC 30014

 

N  武満徹作曲「ノヴェムバ・ステップス〜11月の階梯」、小澤征爾指揮、トロント交響楽

団、琵琶 鶴田錦史、尺八は横山勝也でした。始まってしばらくの響きが、ジ

ョン・レノンの「レヴォルシオン・ナムバ・ナイン」を連想させます。あちらはジョージ・マーティン

がアビー・ロード・ステューディオにあった有り物のテープを使ってコラージュを作り上げた

ようですが、妙な類似感がありますね。成立期は、ほぼ同じ。時代の響きだ

ったのでしょうか。

録音に臨んで、タケミツは琵琶と尺八のふたりに、西洋音楽ではなく「自分た

ちの間」で演奏して欲しい、と要望したそうです。カナダの交響楽団を使って

いる訳ですから、現場は五線紙上で作業が進んだと思われます。それでも作

者の意図は見事に表現されています。それを振ったオザワも大したものですね。

先ほどは、「軽いバック・グラウンド・ミュージックでもある」などと申しましたが、

やはり圧倒されてしまいそうな内実を持っています。霜月に聞くタケミツの「ノヴ

ェムバ・ステップス」如何でしたでしょうか。

それでは短いヴォーカル曲で今朝の最後といたしましょう。先週、レスター・ブーイ

が熱演してくれた「ザ・グレイト・プリテンダ〜そのフリ仮面」、オリヂナル仕様です。

ファビュラス・ザ・プラターズでどうぞ。

 

M18. グレイト・プリテンダー(2’42”)プラターズ    

-B.Ram-   ユニバーサル  UICY 80014

 

TM Born In Chicago 「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-N.Gravenites-  Rhino 8122 798434 0

 

N  今朝の最後は「ザ・グレイト・プリテンダ」、ザ・プラターズでした。わたしはプラター

ズでこの歌が一番好きかな。もちろん「墓場まで持っていく1001曲」に入っ

ています。先週のレスター・ブーイ録音のバック・グラウンド・ヴォーカルには、フォンテラ・バス

も参加していたのですね。詳細を読んで発見し、少々驚きました。

さて今日は昼前に浅草の木馬亭に行って鉄砲光丸の音頭を見届けて、午後3

時からは四谷の伝説的ジャズ喫茶「いーぐる」でアリーサ・フランクリン追悼集会に参加

です。時間的には余裕がある筈ですが、当日のハシゴ移動というのはちょっと

緊張ですね。仕切り進行役の佐藤英輔も取材からの流れ込みと聞きましたが、

本編の前に京王技研、コルグの新機軸のデモ演を行うようです。これはわたし自

身も聞いてみたいなあ。どちらかでお会いできましたら、どうぞお声を掛け

て下さいな。

今朝の特別付録は、以下の隠し場所です。どうぞお楽しみ下さい。最近ダウ

ンロード数が増えて来ました。ここまである一定量を目安にして来ましたが、そ

れを超えてしまうと・・・、お早めにどうぞ。

http://firestorage.jp/download/7bac7ee9813d27234c5bcbb52db1a3f792011135

   ダウンロードパスワードは、dcpcp0hz です。

今朝もちょうど時間となりました。

こちらは、http://osamusawada.com/category/mornin-blues-by-isaowashizu/

「幻」モーニン・ブルーズ、鷲巣功でした。来週も首都圏で9人のあなただけに。

そして全国で9500万人のあなたにも、アサー。

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Awesome Rock【2018/11/09 O.A.】Playlist

Awesome Rock【2018/11/09 O.A.】Playlist

392回目、11月09日の番組は、

笹川美和のベスト盤『豊穣 -BEST ’03~’18-』を特集しました。


彼女の声に魅了され続けて15年。。。
2003年のデビュー作『事実』は今でも聴く、色あせることない名盤です。
ベスト盤は、10月31日発売済です!


M01: 20th Century Fox Fanfare / Queen 祝・映画公開スタート!

M02: Bohemian Rhapsody (Live)  / Queen祝・映画公開スタート!

M03: Radio Ga Ga (Live)  / Queen祝・映画公開スタート!

<コーナー: AwesomeRecommendation>

M04: 笑 / 笹川美和

M05: 金木犀 / 笹川美和

M06: 紫雲寺 / 笹川美和

M07: 真実の雫 / 笹川美和

<コーナー: AwesomeRecommendation>終わり

おしまい♪


笹川美和のベスト盤『豊穣 -BEST ’03~’18-』


POLYPHIA 『New Levels New Devils』


COVET 『EFFLORESCE(エフロレース)』


中央エフエム Awesome Rock
澤田修の完全監修番組。選曲、編集、トーク、全て担当!
毎週金曜日21時~21時半。再放送:毎週土曜日23時~23時半

[新番組] RADIO NEXUS【2018/11/05 O.A.】Playlist

Radio Nexus【2018/11/05 O.A.】Playlist

「アーティストやパーソナリティが自由に発信できる場」をコンセプトに無料で楽しめる音楽ラジオステーション「Backstage Café」が、2018年11月1日(木)に開局!
観覧可能な公開収録スタジオも東京・原宿にOPENしました。

「Backstage Café」は30組以上のアーティストやパーソナリティ、また株式会社ナターシャを始めとするパートナーメディアが、メジャー、インディーズそして音楽ジャンルや時代に関係なく、今本当に聴きたい曲、聴かせたい曲を自らセレクトしてお届けします。

ということで、わたくし澤田修も「Backstage Café」に参加させていただきます。

毎週月曜21時~22時までRADIO NEXUS(レディオ・ネクサス)という音楽番組で“ロックとメタル”をテーマに爆音とトークをお届けします。

記念すべき001回目、11月05日の番組は、

  

2018年下半期大注目のロック作品2タイトルを紹介しました。

GRETA VAN FLEET と THE STRUTSの新作、ロック好きなら外せません


M01: Battery (Remaster) / METALLICA ※やっぱりスラッシュメタル四天王の頂点でスタート

M02: Skin O’ My Teeth (Remastered)  / MEGADETH ※現在も攻撃性を失わない四天王の一角が2曲目

<コーナー:今週の1枚> PART.1

M03: Body Talks / THE STRUTS

M04: We Will Rock You / QUEEN

M05: Fire (Part 1)  / THE STRUTS

<コーナー:今週の1枚> PART.2

M06: Watching Over / GRETA VAN FLEET

M07: A Change Is Gonna Come / SAM COOKE ※公民権運動のアンセム

M08: A Change Is Gonna Come (Cover)  / GRETA VAN FLEET

Ending

おしまい♪


◆インターネット音楽ラジオステーション「Backstage Café」◆
https://backstagecafe.jp/  ※聴取方法などはウェブサイトをご確認ください(アプリ、またはウェブサイトから聴けます)。
澤田修の完全監修番組”RADIO NEXUS”。
選曲、編集、トーク、全て担当!
毎週月曜日21時~22時。番組再配信 毎翌週土曜 18:00〜19:00。

※同時間帯に特番などが入れば再配信は中止します。

Real Rocks 【2018/11/03 O.A.】Playlist

Real Rocks【2018/11/03 O.A.】Playlist

11月03日のリアルロックスは、
今月のRealRocksSelectionに選ばれたLedgerを紹介しました。

Skilletのドラマー&ヴォーカルとしても活動する才能あふれるLedger(レッジャー)のソロ作品。
プロデュースに関わっているのは同じくSkilletのコリー・クーパー。

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M01: 20th Century Fox Fanfare / Queen※今月映画公開

M02: Bohemian Rhapsody (Live)  / Queen※今月映画公開

M03: Not Dead Yet / Ledger

<コーナー: RockAroundTheWorld>

M04: You’re Somebody Else / flora cash

M05: Are You Ready / Disturbed

M06: Ghost / Badflower

M07: When The Curtain Falls / Greta Van Fleet

M08: She’s Kerosene / The Interrupters

M09: All My Friends / Revivalists

M10: Guiding Light / Mumford & Sons

M11: High Hopes / Panic! At The Disco

M12: Happier / Marshmello & Bastille

M13: Natural / Imagine Dragons※今月新作発表

<コーナー: RockAroundTheWorld >終わり

M14: Silvery Sometimes (Ghosts)  / Smashing Pumpkins ※今月新作発表

M15: Annie-Dog / Smashing Pumpkins

M16: Umbrella Beach / Owl City ※今月名古屋公演

M17: Am I Wry? No / MEW ※今月名古屋公演

<コーナー: RockSteadyGo >

M18: Howl / Covet

M19: Not Dead Yet / Ledger

M20: Feel Invincible / Skillet

M21: Warrior Feat. John Cooper / Ledger

M22: Bold / Ledger

M23: Ruins / Ledger

M24: Iconic / Ledger

<コーナー: RockSteadyGo >終わり

M25: Golden Slumbers / The Beatles

M26: Carry That Weight / The Beatles

M27: The End / The Beatles ※ポール先生、今月初となる名古屋公演

<Ending>

<コーナー:メタルの光>

M28: Deus Le Volt!  / ANGRA ※今月名古屋公演

M29: Spread Your Fire / ANGRA ※今月名古屋公演

おしまい♪

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2018年11月のリアルロックス・セレクション!


https://itunes.apple.com/jp/album/ledger-ep/1366486807

LEDGER『Ledger』
Skilletのドラマー、シンガーのジェン・レッジャーのソロ作。
同じくSkilletのコリー・クーパーが制作に関わっています。
SkilletファンからHalsey好きまで幅広い音楽好きにオススメ!


POLYPHIAがCOVETと日本にやってくる!
さらに名古屋公演あり!

Covet!!
名古屋にやってくる!しかもPOLYPHIAと!!!
2018/11/19(月) 名古屋ell. FITS ALL
詳細はコチラ


COVET 『EFFLORESCE(エフロレース)』


POLYPHIA 『New Levels New Devils』

【幻】モーニン・ブルーズ 2018/11/03

mb181103

 

TM. Walikin’ Blues「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-R.Johnson-  Rhino 8122 798434 0

 

N  アサー、おはようございます、ワツシイサヲです。気がつけば11月。10月は過ぎて

行くのが速かったなあ。そうでもなかったですか。わたしには9月の次が11

月だったような気分です。色々な事があったからかなあ。

さてモーニン・ブルーズ、今朝は今週の始めから何故か頭の中で鳴りっぱなしだ

ったこの歌で始めましょう。

ザ・ファイヴ・テュトーンズです、「シェイク・ア・テイル・フェザー」。

 

M01.Shake A Tail Feather(2’23”)The Five Du-Tones

-Hayes, Williams, Rice-  Shout! SHOUT 28

 

N  「シェイク・ア・テイル・フェザー」。1963年のザ・ファイヴ・テュトーンズでした。

目覚める前の脳は音感が鋭くなっていて、偉大なる音楽は大体この時間帯

に生まれる事が多い、そんな学説を聞いた事があります。アトランティック・レコーズの

創始者アーメット・アーティガンは、数少ない自作曲はみな目覚める前に自然と生まれ

て来た、と語っていました。決して傑作をたくさん生み出した訳ではありま

せんけれど、1950年代のブルーズ曲で「Nugitre」とクレジットされている作品が

いくつかありまして、これは「アーティガンErtigun」をひっくり返した綴りで、

アーメット・アーティガンの作品です。

わたしも毎朝、起きる前の脳味噌はフル回転で音楽を奏でていまして、時に

は「これだ」という決定的なリフやフレイズが閃きます。忘れないように飛び起き

て録音機に吹き込むのですが、朝食後に聞くと殆ど全く大した事ないですね。

あるいは睡眠中の潜在意識の中で既成の特定楽曲から離れられなくなる事

もあります。今週月曜日の目覚め前ヘヴィ・ローテイションがファイヴ・テュトーンズの「シェイク・

ア・テイル・フェザー」で、これはその日の午前中、繰り返して鳴り続けていました。

そこでみなさんにも同じような睡眠効果を味わって貰おうと、聞いて頂い

た次第です。映画「ブルーズ・ブラザーズ」の中で質屋の親父のレイ・チャールズが突

然唄い出して、周辺のみんなが合わせて踊り出す場面を思い出してくれまし

たでしょうか。

 

M02.Dedicated To The One I Love(2’44”)The 5 Royals

-F.Parris- Fantastic Voyage FVTD 190

 

N  2018年11月4日の「幻」モーニン・ブルーズ第2曲は、ザ・ファイヴ・ロイヤルズで「デ

ディケイテド・トゥ・ザ・ワン・アイ・ラーヴ」でした。ファイヴ・テュトーンズからの連想です。

「そうかファイヴ・デュトーンズか・・・、そういえば名前にファイヴの付くヴォーカル・

グループは多いなあ」と思いつき、手近なところで「5」たちを探してみました。

先ずはザ・ファイヴ・ロイヤルズ。しかし「5」といえば゚、やはりこれ。

ザ・ファイヴ・サテンズです、「イン・ザ・スティル・オヴ・ザ・ナイト」。

 

M03.In The Still Of The Night(2’58”)The Five Satins 

-E.Pitte- Fantastic Voyage FVTD 116

 

N  永遠の「イン・ザ・スティル・オヴ・ザ・ナイト」。ザ・ファイヴ・サテンズでした。セント・ル

イスのテュトーン、ノース・カロライナのロイヤル、シカーゴからサテンと並んだ「5」、まだ来ます。次

はブルックリン、ヌー・ヨーク出身のザ・ジャイヴ・ファイヴです。

「俺のホントの物語」。

 

M04.My True Story(2’36”)Jive Five

-R.Bass, L.Pouling- Fantastic Voyage FVTD 190

 

N  いいですねえ、ザ・ジャイヴ・ファイヴ「マイ・トゥルー・ストーリー」。1961年のヒットで

した。

「5」を名乗るヴォーカル・グループまだあります。これでどうでしょう。

ザ・ファイヴ・キイズです。これまた決定的な「ザ・グローリー・オヴ・ラーヴ」。

 

M05.The Glory Of Love(3’09”)The Five Keys 

-B,Hill-  Collectable COL-5632  S21-18441

 

N  秋の夜長に窓辺で聞くのに相応しい「ザ・グローリー・オヴ・ラーヴ」、ザ・ファイヴ・

キイズでした。

今週は突発事がありまして、かなり慌ただしく「幻」の準備を致しました。

そんな中で「5」を名乗るヴォーカル・グループを・・・と探していましたところ、

素晴らしい閃きが降りて来ました。日頃の行いがよろしいせいでしょうか。

これです。ザ・5スペラーズ。先ほどのザ・ファイヴ・キイズのナムバを唄っています。

「ロッキン・アンド・クライング・ブルーズ」。

 

M06.Rockin & Crying Blues(2’29”)ザ・ゴスペラーズ

-R.Toombs-   ソニー   KSC2 295

 

N  「ロッキン・アンド・クライング・ブルーズ」、ザ・5スペラーズでした。これは彼らが1999

年に発表した5枚目のアルバム、その名も『ファイヴ・キイズ』に収録されています。

ただし、ジャケットにこの曲目表記はありません。実際にこのアルバムを持っていて

も、存在を知らなかった方もいる事でしょう。「5」人のメムバで1994年から「5」

年間続けて来て「5」枚目のアルバムです。凝り症の村上てつやとしては、何か

を引っ掛けたかったのですね。それがザ「5」キイズの「ロッキン・アンド・クライング・

ブルーズ」をカヴァするという案でした。しかもこれはいわゆる「隠しトラック」な

んです。

全10曲が終了して、そのまま盤を回していると、無音状態がしばらく続き、

時間表示が「5分55秒」になったところで、突然この「ロッキン・アンド・クライング・

ブルーズ」が始まります。てつやの欲求は満たされたでしょうか。この曲の録

音だけに参加した演奏家、技術者、そして制作担当の鷲巣功の名前は、スペシア

ル・サンクス欄にあるだけですから、知らない人には全く分からない事実です。

わたしは「5」関連で本当に久しぶりに聞きました。結構、いい感じでした

ね。実はこの短尺仕様の他に、テイクの違う長時間演奏仕様も録音された事を、

そっとお伝えしておきましょう。

 

M07.わが名を聞く人あり(2’47”)ファイヴ・ブラインド・ボーイズ・オヴ・ミシシッピ

-A,Brownlee-    ユニバーサル  UCCC-3040

 

N  「5」を名乗るヴォーカル・グループ集め、これが出て来なきゃ始まりませんね。

ファイヴ・ブラインド・ボーイズ・オヴ・ミシシッピです。曲は「わが名を聞く人あり」、

彗星の如くゴスペル界に登場して注目を集めつつあった1950年前後の作品で

す。途中からリードを奪うように務めるアーチー・ブラウンリーのシャウト、スクリーミング唱法が

出色です。大勢のソウル・シンガーに多大なる影響を与えた彼の底力ですね。いや、

全く凄い。

彼らは名前通り「ミシシッピ」州ジャクスンの出身者を中心に結成されていますが、

みなさんもご存知の通り「ファイヴ・ブラインド・ボーイズ」を名乗る有名なゴスペル・

グループはもうひとつあります。それはファイヴ・ブラインド・ボーイズ・オヴ・アラバマ。

1944年結成で、2014年にも内容の濃いアルバムを発表しています。全員の健康

状態が良い時は、まだ実演活動をしているのかも知れません。

では聞いて頂きましょう。これも1950年の録音です。

アップ・テムポーのゴスペル・ダンス曲、「リヴィン・フォー・マイ・ジーザス」。

 

M08.Living For My Jesus(2’29”)Five Blind Boys Of Alabama

-trd.-  MCPS  NOT2CD292

 

M09.Because(2’24”)Dave Clark Five      

-Clark-   Universal 1781774

 

N  「5」を名乗るヴォーカル・グループ集め、最後は番外的にデイヴ・クラーク・ファイヴを

お届けしました。デイヴ、マイク、デニス、リック、レニーの5人組。1960年代中期に活

躍したイギリスのビート・グループです。アメリカのR&Bに魂を抜かれてしまったよう

にベッタリの親米派。運転手付きのフォード・ギャラクシー2台と一緒に写っている写真

にそのイカレ具合が象徴されています。ただ、それによって逆にイギリスの白人グル

ープである個性が浮き彫りにされていたのが、とても面白いですね。「幻」で

は、「グーッド・オールド・ロケンロー」の初演者としての方が強調されていますが、今

の「ビコーズ」、こちらもまぎれもない傑作でしょう。

「5」を名乗るヴォーカル・グループ集め、慌ただしい中での準備でしたので、完

璧とは言えず、コジ付けも混ざりました。ただ、5人組という形は、大衆音楽

の基本形のように思えます。テムプテイションズもローリング・ストーンズも5人です。ゴスペ

ルの世界では5人でもクヲーテットと呼びます。これは「4声のハーモニー」を基本とす

るヴォーカル・グループという事で、5人目が入ればリードが充実し、ファルセトーも加えら

れようになって無敵です。ただし、冒頭のザ・ファイヴ・テュトーンズのジャケット写真

には、6人のメンバが写っていました。どういう事でしょうかね。

ところで日本で「5」を名乗るグループというと、エレキ・ギター・バンドの井上宗

孝とシャープ・ファイヴくらいしか浮かびませんでした。他に絶対あるはずです。

どなたか、教えて下さい。

2018年11月初めての「幻」「5」を名乗るヴォーカル・グループ集め、以上お粗

末でした。

 

M10.黒島口説(5’45”)

唄・三線:大浜賢扶、玉代勢長伝、笛:大浜源吉、太鼓:国吉長扶

-pd.-   コロムビア COCJ-40466

 

N  先週お届けした1965年発表の『沖縄音楽総攬』を久保田麻琴がCD4枚に

まとめたシリーズ、早速ヴェンテンさんから反響を頂きました。ありがとうございま

す。今朝は八重山諸島の音楽をまとめた『かなす ヤイマ』からお届けします。

今お聞き頂きましたのは「黒島口説」、「くるしまくどぅき」と読むのが正

しいようです。唄と三線は大浜賢扶、玉代勢長伝、笛が大浜源吉、太鼓は国

吉長扶でした。この形は琉球全域に知られているそうですが、わたしは何故

か江戸のお囃子に近いものを感じました。部分的に入る締め太鼓の音が、仙

波清彦の継承している和楽器アンサンブルと似ているように聞こえるのです。不思

議です。唄はモロに琉球的ですけれどね。

さて次は本土でも最もポピュラーな沖縄民謡のひとつでしょう。

「安里屋ユンタ」です。「チィンダラカヌシャマヨー」。

 

M11.安里屋ユンタ(2’50”)大浜賢扶、玉代勢長伝、新城ムツ、本部ツル、大浜マス  

-pd.-   コロムビア COCJ-40466

 

N  「安里屋ユンタ」、大浜賢扶、玉代勢長伝、新城ムツ、本部ツル、大浜マス、各氏のヴ

ォーカルでした。印象的な最後の繰り返しは「チィンダラカヌシャマヨー」、「おお、愛おしい

乙女よ」という意味だそうです。「死んだら神様よ」ではありません。

さて、台湾に近い琉球諸島は物によって類似した文化を持ちます。わたし

の直感的な印象なので、決して定かではありませんが、次の「いんきゃらぬ

唄」には、金属製打楽器の使い方、響きに、長崎の中華街のお祭りで聞いた

ような台湾とのつながりを感じました。皆さんは如何でしょうか。

 

M12.いんきゃらぬ唄(1’55”)

川平 亀、新本 米、新本善康、川平 節、桴海ヨシ、

仲島一夫、桴海 亀、仲島 玉

-pd.-   コロムビア COCJ-40466

 

M13.INKYARA NU UTA(5’39”)Makoto Kubota

-pd.-   コロムビア COCJ-40466

 

N  1965年発表の『沖縄音楽総攬』を久保田麻琴がCD4枚にまとめたシリーズか

ら、今朝はCD『かなす ヤイマ』をお届けしています。川平 亀、新本 米、新本

善康、川平 節、桴海ヨシ、仲島一夫、桴海 亀、仲島 玉らによる「いんき

ゃらぬ唄」、そしてそれを久保田真琴がリミクスした「いんきゃらぬ唄」でした。

この「かなす」という言葉は、久保田真琴の造語で、沖縄で「カナサン」、八

重山で「カヌシャ」、宮古なら「カナシャ」と発音される「いとおしさと神々しさの混

じったジーンとくる感覚、ブラジルではサウダージと呼ばれ、マレー語圏ではリンドゥとも

呼ばれる感覚」を表現しているのだそうです。なんとなく分かりますね。

今回のこのシリーズ、久保田真琴の仕事がとても良い。ここまで彼が民族音楽

をいじる時にあった「ゴリガンさ」が影を潜め、とても謙虚な姿勢で臨んでい

るように感じられます。リミクスもここまでは嫌味じゃないですね。

来週は『かなす ミャーク』からご紹介しましょう。ご期待下さい。

 

M14.ミー・アンド・ポール(3’47”)ウイリー・ネルソン

-W.Nelson-   ソニー SICP 5515/6

 

N  突然のあの声、ウイリー・ネルスンです。紹介がずっと遅れていたコムピ盤『荒くれ者

とアルマヂロ カントリーの騒然たる70年代』からです。ナッシュヴィルに馴染めない

はみ出し白人たちのパンク・カントリー音楽を集めた秀逸な2枚組です。これはそう

簡単にやり過ごせないので、来週以降もう少し詳しく聞いて行きます。それ

でも今朝は取り敢えず2曲聞いて下さい。

今のウイリー・ネルスンは「ミー・アンド・ポール」、そして

「グルーヴァーズ・パラダイス」、ダグ・サームです。

 

M15.グルーヴァーズ・パラダイス(3’23”)ダグ・サーム

-D.Sahm-   ソニー SICP 5515/6

 

N  2枚組『荒くれ者とアルマヂロ カントリーの騒然たる70年代』から ウイリー・ネ

ルスンで、「ミー・アンド・ポール」、そして「グルーヴァーズ・パラダイス」、ダグ・サームでし

た。

さて先週のコリン・ジェイムズ、如何でしたか。わたしはアルバム全体が気に入って

います。決して派手なところのない、どちらかと言えば地味なブルーズ・アルバム

ですが、そこが良い。大人になったコリン・ジェイムズが普通にブルーズに取り組ん

でいる、そんな感じかな。彼の身体にも心にも、既にブルーズが染み込んでい

る事実を感じました。彼はカナダ生まれの白人です。

今回のアルバムで冒頭と最後を飾るのは同じ曲。それをイレクトリックとアクースティクで

演り分けています。両方を聞いて下さい。

ジェイムズ・コトンが1974年に挑戦したファンキー・ブルーズ、その完成形です。

「ワン・モー・マイル」。

 

M16.One More Mile(3’25”)Colin James

-J.Cotton-  BSMF 2633

 

M17.One More Mile(acoustic)(2’59”)Colin James

-J.Cotton-  BSMF 2633

 

N  「ワン・モー・マイル」、コリン・ジェイムズでした。アクースティク仕様のヴォーカル・ハーモニーが良か

ったですね。この新しいアルバムは『マイルズ・トゥ・ゴー』という表題です。コリンは

まだまだ演ってくれそうです。

さて、先週「ジョナサン・スケイルズの新譜が国内で初めて発売される」とお伝え

しました。ポークパイさん、ご反応ありがとうございます。わたしは確か前回の

来日時に至近距離で彼のスティール・パンの音を浴びています。一心不乱状態で演

奏に没頭している姿は、本当に感動的でした。非常にシムプルな構造のこの楽器

は、時として前衛的音楽の武器になります。今朝は先週と同じ『ピラー』とい

 

うアルバムから、その類の演奏を聞いて下さい。

「ウィ・ケイム・スルー・ザ・ストーム」。

 

M18We Came Through The Storm(7’41”))ジョナサン・スケイルズ・ファーケストラ

-unknown-  BSMF 5055

 

M19.The Great Pretender(13’30”)Lester Bowie  

-B.Ram-  ECM  1209 1776214

 

TM Born In Chicago 「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-N.Gravenites-  Rhino 8122 798434 0

 

N 「ウィ・ケイム・スルー・ザ・ストーム」、ジョナサン・スケイルズ・ファーケストラ、そして最後はレスター・

ブーイの「ザ・グレイト・プリテンダ」でした。1981年発表のアルバム表題曲です。

実は今の始まるところから更に3分以上の演奏がありまして、今朝は途中

から聞いて貰いました。

アート・アンサムブル・オヴ・シカーゴの中心人物だったこの人、非常なクセ者ですが、

わたしは何よりも彼の知性を評価します。今の、途中で部分的にはアブストラクト

にもなる「ザ・グレイト・プリテンダ」でも一貫したセンス・オヴ・ユーモアが伝わって来

ます。アルバム全体を通しても、同じですね。わたしはその前のジョナサン・スケイルズ・

ファーケストラの「ウィ・ケイム・スルー・ザ・ストーム」のような抽象的な音楽はあまり得意で

はないのですが、時折、ググーっと惹かれる事があります。レスター・ブーイの「ザ・

グレイト・プリテンダ」でした。

ムジさん、ラジオの情報、ありがとうございます。今日の放送ですね。聞きま

すよ。これまでに知らない森岡賢一郎の編曲を聞けるだろうから、楽しみで

す。でも圧倒的物量でやられちゃうだろうなあ。

11月3日 17時55分からラジオ日本「タブレット純 音楽の黄金時代」です。

来週11月10日土曜日には、15時から四ツ谷のいーぐるでアリーサ・フランクリン追

悼会。大御所の鈴木啓志、高地明、佐藤英輔たちと一緒です。

前評判が割と高いらしのですが、果たして・・・。四ツ谷いーぐるでは事

前予約を受け付けていないようですが、電話番号をお伝えしておきましょう

 

03-3357-9857です。わたしはその日、浅草の木馬亭から直行。夏に錦糸町を

湧かした河内音頭の鉄砲光丸が、浪曲師真山隼人と二人会です。開演が12時

30分と早いので、光丸さんを観てから四ツ谷に向かいます。

そして今年最後のビッグなお知らせ。中央エフエムでオーサム・ビーツ、そして「現」

モーニン・ブルーズが生放送。2018年、12月27日午前0時00分から5時までの

5時間。もう年末休暇の人も・・・、ちょっと早過ぎますね。慌ただしい年の

瀬、ご都合ついたら、お聞き下さい。また情報は改めてお伝えします。

今朝の特別付録は、以下の隠し場所です。どうぞお楽しみ下さい。

http://firestorage.jp/download/a10f2a848dc758b2de5bf2fd4670b638e0299565

    ダウンロードパスワードは、mcz7n0d8です。

今朝もちょうど時間となりました。

こちらは、http://osamusawada.com/category/mornin-blues-by-isaowashizu/

「幻」モーニン・ブルーズ、鷲巣功でした。来週も首都圏で9人のあなただけに。

そして全国で9500万人のあなたにも、アサー。

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Awesome Rock【2018/11/02 O.A.】Playlist

Awesome Rock【2018/11/02 O.A.】Playlist

391回目、11月02日の番組は、

THE STRUTSの2作目『Young And Dangerous』を特集しました。


10月26日発売です!


M01: 20th Century Fox Fanfare / Queen

M02: Bohemian Rhapsody (Live)  / Queen

M03: Radio Ga Ga (Live)  / Queen

<コーナー: AwesomeRecommendation>

M04: We Will Rock You (Cover)  / The Struts

M05: Body Talks / The Struts

M06: Primadonna Like Me / The Struts

M07: Fire (Part 1)  / The Struts

<コーナー: AwesomeRecommendation>終わり

M08: howl / covet

おしまい♪


THE STRUTSの2作目『Young And Dangerous』


POLYPHIA 『New Levels New Devils』


COVET 『EFFLORESCE(エフロレース)』


中央エフエム Awesome Rock
澤田修の完全監修番組。選曲、編集、トーク、全て担当!
毎週金曜日21時~21時半。再放送:毎週土曜日23時~23時半