カテゴリー : 2019年 6月

FUJI ROCK FAN MEETING 2019 開催!!

いよいよ来月に開催が迫るFUJI ROCK FESTIVAL!

「今年ももちろんフル参戦!」というフジロッカーから「今年こそいきたい!」
という予備軍まで、一足早くフジロックを楽しむイベント「FUJI ROCK FAN MEETING 2019」を開催します。

昨年の映像を観ながら、フジロック運営関係者を招いて、ブッキングや運営の裏側について 私、澤田修が聞いていきます!

このイベント、7月6日(土曜)夕方6時から、
「ZIP-FM TANABATA STATION from LACHIC」が開催中で、JEEPの展示もされている
LACHIC 1階ラシックパサージュにて開催!

このイベントは入場無料ですが、優先エリアのご招待として10組20名を募集します。

応募はこちらまで!

【日程】 7月6日(土) START 18:00~
【場所】 LACHIC 1階ラシックパサージュ ZIP-FM TANABATA STATION会場にて (愛知県名古屋市中区栄3丁目6-1)
【MC】  澤田修
【優先エリア招待】 10組20名
【締切】 7月2日(火) ※当選者の発表は発送をもってかえさせていただきます。

Real Rocks 【2019/06/22 O.A.】Playlist

M01: The Way I Feel  /  Keane

M02: Pajarillo (Little Bird)  /  FELIX MARTIN

<コーナー: RockAroundTheWorld >
※先週紹介できなかったリクエストを紹介!※

M03: Cross Off Feat. Chester Bennington  /  Mark Morton

M04: Answers  /  STEVE VAI

M05: Viva La Vida (Live)  /  COLDPLAY

M06: Angie悲しみのアンジー  /  The Rolling Stones

M07: Blurry  /  Puddle Of Mudd

M08: When The Curtain Falls  /  Greta Van Fleet

M09: Pedestrian At Best  /  Courtney Barnett

<コーナー: RockAroundTheWorld >終わり

M10: Immediate Results!  /  Arch Echo

<コーナー: RockSteadyGo >

M11: Perfect Pillow  /  CHON

M12: Moon  /  CHON

M13: Suda  /  CHON

M14: Sleepy Tea  /  CHON

M15: Feel This Way  /  CHON

M16: Cloudy  /  CHON

M17: Petal  /  CHON

M18: Rosewood  /  CHON

M19: Dead Ends  /  CHON

M20: Thanks  /  CHON

<コーナー: RockSteadyGo >終わり

M21: Time Waits For No One  /  Freddie Mercury

<Ending>

<コーナー:メタルの光>

M22: Disguise  /  Motionless In White

M23: </c0de>  /  Motionless In White



今月のReal Rocks Selectionは、ヴェネズエラ出身のテクニカル・ギタリスト=FELIX MARTIN



【幻】モーニン・ブルーズ 2019/06/22

mb190622

TM. Walikin’ Blues「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-R.Johnson-  Rhino 8122 798434 0

N  おはようざいます、ワツシイサヲです。「幻」モーニン・ブルーズ2019年05月22日を  

 始めましょう。

  今日は夏至です。一年で一番、日射時間というか、陽の出から陽の入りま

 でが長くなる一日です。でも明日から昼間はもう日毎に短くなっていくので

 す。万物流転、嗚呼、花の応援団、ではなくて、無常の世界・・・。

  今朝の一曲目、新譜です。

  マイケル・リーで「ハート・オヴ・ストーン」。

M01.Heart Of Stone(3’28”)マイケル・リー   何回も繰り返し

-unknown-  BSMF 2665

N  1ヶ月ほど前かな、主なき形で活動を始めたB.B.キング・ブルーズ・バントを紹介

 しましたね。その時のリード・シンガーが今のマイケル・リーです。たぶん実演ではこれ

 までのB.B.のリパトゥワを唄うんでしょう。度胸ありますね。B.B.は何と言って

 もヴォーカリストですから。日本だと言語の問題もあって、ギタリストの側面が大きく

 評価されていますが、英語圏のショウはほとんど語りです。さだまさしみたいで

 す。それはともかく、そのB.B.キング・ブルーズ・バントにヴォーカリストとして抜擢さ  

 れた白人男性が、このマイケル・リー。今度は自分の名前を表題にした、かなりロック

 色の濃いソロ・アルバム゙で登場。その冒頭曲「ハート・オヴ・ストーン」でした。

  このアルバムを最初に見た時、「ひょっとしてストーンズのあれか」と思いました。

 彼らの初期のオリヂナル曲としてはかなり良い出来の「ハート・オヴ・ストーン」です。

 でも別曲でした。そこでこの人のカヴァとしてはかなり良いトコ行ってる仕上が

 りの「ハート・オヴ・ストーン」を聞いてみて下さい。

M02.ハート・オヴ・ストーン(3’10”)内田裕也

-M.Jagger, K.Richards-   東芝 TOCT-11140/1

N  内田裕也で「ハート・オヴ・ストーン」でした。ザ・ビートルズとの「共演仲間」であ

 る尾藤イサオとほぼ半分づつ吹き込んだ『レッツ・ゴー・モンキー』からお送りしました。

 演奏は寺内タケシとブルー・ジーンズ、先週はザムビアのマショムベ・ブルー・ジーンズ、今週

 は横浜の寺内タケシとブルー・ジーンズでした。オリヂナルにないバック・グラウンド・コーラス

 がなかなか良かったですね。裕也さんはちょっとひとりで興奮し過ぎの感アリ、

 かな。いつもそうか。

  ではそのオリヂナルを唄っていたご本家のザ・ローリング・ストーンズで今朝のワルツです。

  「ディア・ダクタ」。

M03.Dear Doctor(3’30”)The Rolling Stones 

-M.Jagger, K.Richards-  東芝 TOCT-11140/1

N   ねえ先生、助けてよ

  やられちゃったんだよ

  心臓が痛くてたまんない

  だからそいつを取り出して

  そこの瓶に詰め込んでくれないかな

  ミック・ジャガーとキース・リチャーズが嬉しそうに、ほとんどはしゃいながら唄って

 ます。おそらくラリってる時の記憶を思い出してるのか、本当にラリってるのか、

 シラフで聞いていると取り残されそうな「ディア・ダクタ」でした。わたしにとって

 の傑作アルバム『乞食たちの晩餐』からです。先週の土曜日の朝の別ラジオ番組で

 流れまして、「あ、これもワルツだった」と気がつきました。カントリー音楽にはよく

 あるスタイルですね。転調のところなんか上等の出来です。

  さて先生に診断治療をお願いする「心の痛み」と言えば、わたしはそのも

 のズバリ、この歌が出て来ます。

  オーティス・レディング、デビュー・アルバムから表題曲

 「ペイン・イン・マイ・ハート」。

M04.Pain In My Heart(2’23”)Otis Redding

-Neville, Jarb-   Rhino 8122 79827 4 

N  オーティス・レディングで「ペイン・イン・マイ・ハート」でした。モノクローム写真のデビュー・アル

 バム、わたしはひょっとしてこれがオーティスで一番好きかも知れません。先週た

 またま会った人とオーティスの話になりましてね、それで思い出しました。ストーンズ

 も確かこれカヴァしていましたね。「ペイン・イン・マイ・ハート」でした。

  さて、投稿で「『それはスポットライトではない』のオリヂナルを始めて聴きました。

 もう一生聴かない、聴くことが出来ないかも知れません」と頂きました。そ

 う言えば暫く聞いてないな、と引っ張り出して来たのが、まずこれです。

M05.それはスポットライトではない(6’52”)淺川マキ 

-G.Goffin, B.Gldberg, M.Asakawa-  東芝  TOCT-27047

N  「それはスポットライトではない」、浅川マキでお送りしました。これは西荻窪の「ア

 ケタの店」での録音です。あそこをスタジオ替わりに使って録ったのですね。つの

 だひろのドラムが確かにアケタの音です。本人のライナに依りますと、録音はなかな

 か捗らなくて、この歌を録ってみてから急にテムポー良く進むようになった、と

 ありました。こういうきっかけになる1曲が長いセッションでは必ずあります。逆

 にそれまで順調だったのに躓いてしまう1曲というのもありまして、とかく

 物事は上手く行くとは限りません。

M06.イッツ・ノット・ザ・スポットライト(4’22”) ロッド・ステュアート

-G.Goffin, B.Gldberg-   ワーナーWPCR-75098

N  「それはスポットライトではない」、今度はロド・ステュアートで聞いて貰いました。名盤

 『アトランティック・クロッシング』からです。ロドが真面目に唄った最後のアルバムとも言わ

 れます。外れてはいませんが、わたしは「ダヤ・シンク・アイム・セクシー」なんか好き

 だなあ・・・あ、あれはデニース・ラサールの方がいいか。

  ロドが『アトランティック・クロッシング』で唄う前から浅川マキはこの歌を知っていたそ

 うで、「やられた」と思ったそうです。やはり本人のライナにありました。そう

 か、ボビー・ブランドで聞いてたのか。お便りをくれた「ばかっちょ」さんが聴

 く事が出来たオリヂナルというのもブランドのヴァージョンだったのでしょうか。ジェリ

 ー・ゴフィンが書いていますから、ひょっとしたらこの前に初出版があるかも知

 れません。もしブランド以外だったら、ぜひ教えて下さいね。

  では行きましょう、ボビー・ブランドで「それはスポットライトではない」。

M07.It’s Not The Spotlight(3’50”)Bobby Blue Bland

-G.Goffin, B.Gldberg-  MCA MCAD-10349

M08.Wonderful World, Beautiful People(3’12”)Jimmy Cliff

-J.Cliff-  Trojan  SPECXX2050

N  ボビー・ブランドの「それはスポットライトではない」に続いては、ジミー・クリフで「ワ

 ンダフォー・ヲールド、ビューチフォー・ピーポー」でした。レゲ後遺症はいぜん残ってい

 ます。先々週以来、妙にあれこれ聞きたくなってます。この「ワンダフォー・ヲールド、

 ビューチフォー・ピーポー」がわたしにとっては初めてのレゲだったかもしれません。

 15歳の秋冬、高校受験勉強のふりをして自室で毎晩聞いていたラジオ番組に佐

 良直美と月の家円鏡が喋るビクター音産の自社番があったのですよ。あ、ビクター

 音産の自社番というのは、ビクター・レコードが自分のところの新譜素材を持ち込

 んで、電波料を払って行う宣伝番組の事です。放送作家が書いた台本を基に、

 ふたりは音楽と関係のない漫談を続け、その合間に洋楽新譜が流れる、とい

 う構成。多分おしゃべりは抜き録り、全体構成とは関係なく話だけ別に録音

 したものを編集して、あとで音楽とつなげるやり方、今のラジオの収録番組は

 ほとんどこのやり方です。それもフォーマットに音楽と喋りを貼り付けて行くので

 す。通して聞いてないんです。現場の人間はそれが不自然でも何でもなく、

 当たり前になっています。だからさ、「生」じゃなきゃダメなんだよ。

  この頃のビクターはまだRCAとの契約があった筈ですが、この番組でエルヴィス

 を聞いた事がなかったですね。もっぱらビクター・ワールド・グループという一発契

 約専門レイベルの物が多かったような気がします。「ワンダフォー・ヲールド、ビューチフォー・

 ピーポー」は独立レイベル、アイランドですしね。何回も聞いたなあ。タイトルが受験勉強

 中の人間には覚え易かったですしね。

  これがジミー・クリフとの出会いでもありました。それから何年か経って、本格

 的にめぐり逢いますが、その前に1曲。

  ジミー・クリフ、かなり初期のヒット曲です。こういうトボケた味わいもいいですね。

  「ミス・ジャメカ」。

M09.Miss Jamaica(2’27”)Jimmy Cliff

-J.Cliff-  Trojan  SPECXX2050

N  「ミス・ジャメカ」でした。1975年にエリック・クラプトンが「アイ・ショット・ザ・シェリフ」を

 カヴァして以来、レゲ音楽が注目を集めまして、その頃かなあ、ジミー・クリフも話

 題になって来たのは。映画「ハーダー・ゼイ・カム」の公開もありましたし、初め

 ての日本公演には、わたしも行っています。渋谷公会堂だった筈です。ちょ

 うどすぐ前に出た実況録音盤とほぼ同じ構成でした。だからアーニー・ラングリンを

 観ている事になりますが、記憶の方は少々ボケています。

  その決定的なライヴ盤から聞きましょう。

  「遥かなる河」。

M10.Many River To Cross(7’14”)Jimmy Cliff

-J.Cliff-  ワーナー  WPCP-3652

M11.Love Has Found Its Way(4’30”)Dennis Brown

-Y.W.Brown,D.Brown-  Trojan / BMG TJDCD515

N   ジミー・クリフの「遥かなる河」に続いては、タイプの違うジャメカ・ヴォーカリスト、デ

 ニス・ブラウンで「ラーヴ・ハズ・ファウンド・イッツ・ウエイ」でした。流石です、いいです

 ね。同じジャメカのフランキー・ポールがカヴァしたのがありますが、やっぱり較べ物に

 ならないなあ。フランキーはもちろんいい唄い手ですが、この歌はどうしてもデニ

 ス・ブラウンに軍配です。ジャメカ人はこういうバリトン型の歌手が好きですね。ルウ・

 ロウルズなんかも人気あったんじゃないかな。

  さて、わたしの潜在的レゲ熱を呼び起こしたNST & ザ・ソウル・ソース・ミーツ・

 キム・ユルヒの『ヴァージョン』から今朝も聞きましょう。長いですよ。9分近くあり

 ます。ここでは2拍子と4拍子を組み合わせた6拍子をリズム・セクションが延々と

 刻みます。そのクールな緊張感がとても良い。

  じっくり聞いて下さい、「フンタリョン~思慕の歌」。

M12.フンタリョン(思慕の歌)(8’53”)NST & ザ・ソウル・ソース・ミーツ・キム・ユルヒ

-unknown-  Pヴァイン PCD-24851 

N  「フンタリョン~思慕の歌」、NST & ザ・ソウル・ソース・ミーツ・キム・ユルヒの『ヴァージョン』

 からでした。これは全て人間が生で演奏している筈です。スリルがいい塩梅で表

 現されていました。日本人エンジニア内田直之も冴えてますね。ウッフン、合格よ。

M13.Children Crying(3’54”)The Congos

-unknown-  VP  VPCD1287

N  2019年最新の音たるNST & ザ・ソウル・ソース・ミーツ・キム・ユルヒの後は、1977年

 の根源的かつ急進的なジャメカ録音です。コンゴーズの「チルドレン・クライング」、有名な

 アルバム『ザ・ハーツ・オヴ・ザ・コンゴーズ』からお届けしました。これには先ほど

 ジミー・クリフのライヴで実にクールなソロを展開していたアーニー・ラングリンが参加していま

 す。スライ・ダンバーもドラムを叩いています。そして、企画制作責任者が、「いな

 カヤ、いなカヤ」大好きのリー・スクラッチ・ペリーでした。安倍晋三がトラムプを連れて行

 ったという話を投稿で黒猫さんから頂きました。まだあるんですね。きっと

 店内はボディ・ガードばかりで貸切り状態だった事でしょう。

  さて3週めに入ったレゲレゲレゲ、これまでに持っている昔のアルバムからばか

 り聞いていたので、新しいのはないかな、とレコード店に探しに行きました。そ

 うしたらそのリー・いなカヤ・ペリーの新譜に遭遇してビックリ。今度はエイドリアン・シャー

 ウドが企画制作の責任者になっています。彼が運営するレイベル、オン・ユーからの

 発売で、国内盤も出ていました。そこからペリーが自らの半生を語った

  「アップセッター自叙伝」、これまた長尺ですが、充分に聞いていられます。

  21世紀のダブ・ポエットです。

M14.アップセッター自叙伝(7’14”)

-A.maxwell L.Perry-   Beat Records / On-U  BRC-596  

N  「アップセッター」とリフレインを繰り返す声から、何故かシャイライツのユージン・レコードを連

 想して聞いていました「アップセッター自叙伝」、リー・スクラッチ・ペリーの新作最終曲で

 す。手応えありますね。ダブ・ポエットというにはちょっと音響の装飾が多かっ

 たかな。それともう少し説得力のある美しい声が聞きたい。でもスクラッチ・ペリー

 流ですとこうなるのでしょう。気に入っています。アルバム全体どこを切っても

 同じこんな音ですから、ダブの苦手な人にはお勧め出来ませんが音色もアレンヂ

 もそれほど押し付けがましくないですし、暗闇でひとつの音を追いかけてい

 くような聞き方をすれば、50分ほどを充分に楽しめます。ダブ、これはジャメ

 カ人たちが創り上げた恐ろしい音響空間です。

  次は「マクムバ・ロック」というダブをお届けします。アール・クルウに「ダクタ・マクムバ」

 という楽曲がありますが、それ以外で80年代に同じ題名の1曲があったよう

 な気がするのですが、ご存知の方いらっしゃいませんか。

  では改めて紹介しましょう。リー・スクラッチ・ペリーの新作『レインフォード』から、

  「マクムバ・ロック」。

M15.マクンバ・ロック(5’28”)リー・スクラッチ・ペリー

-A.maxwell L.Perry-   Beat Records / On-U  BRC-596

M16.アイル・シー・ユー・アゲイン(4’39”)ファニア・オールスターズ

-N.Cowardt-  RVC  FAN-5020

TM Born In Chicago 「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-N.Gravenites-  Rhino 8122 798434 0

N  リー・スクラッチ・ペリーの「マクンバ・ロック」に続いては、「アイル・シー・ユー・アゲイン」ファニ

 ア・オールスターズでした。これはファニア・オールスターズのナムパ路線の作品『デリケイト・アンド・

 ジャムピー』からです。ジャケット画からするとバッタの事かな。確かに繊細で飛び跳

 ねますね。ファニア・オールスターズこういうイージー・リスニング的なアルバムを時おり出して

 ました。この時は市場としてラテン・ディスコをだいぶ意識していたようです。で

 もレイ・バレット、ジョニー・パチェーコ、ボビー・ヴァレンティンと文字通りのオールスターズ。これ

 にステーヴ・ウインウドが参加している事にもなっていますが、何をどうやっている

 のかわたしには今も不明です。ストラトキャスタを弾いている写真が掲載されていま

 すから、今のサルーサ的でない、同じパタンを繰り返すギターがウインウドなんでしょう

 か。プロデュースにはジーン・ペイヂが名を連ねていて、「愛のテーマ」の二番煎じ的

 な弦のアレンヂを担当しています。わたしはこれが好きでした。リアルなサルーサ通の

 河村要助さんはこの類のファニアをあまり好きではなかったですね。何回か話を

 振ったのですが、その都度はぐらかされれていました。

  あの人の画集ではなく著書「サルサ番外地」が出てきました。渋谷のブラック・

 ホウクで行なわれた出版記念会で初版を売って貰った現物です。中扉に署名を貰

 いました。1987年と書いてあります。あの人は酔っ払うとそこらじゅうに画

 を描き始める癖がありまして、わたしも着ていたTシャツにフェルト・ペンで女の人

 の画を描かれた事がありました。頼んでいないのにね。もちろん紛れもなく

 河村要助の画ですから、綺麗に保存していたらそれなりの価値はあったでし

 ょうが、すぐ洗濯機で洗ってしまったので、ただの悪戯書きのようになりま

 した。もう手元にないな。あの人が子供の時に描いていた戦闘機の画が素晴

 らしくてね。作品ではなく自由画帳に好きで描いていたものなんですが、エンジ

 ンや機関砲などについてのキャプション付きで、充分に雑誌に掲載できる出来でし

 た。やっぱ子供の時から違うんだな、とつくづく感じたものです。

  河村要助さんのお別れ会は7月19日に青山カイで開催されます。お伝えして

 おきましょう。

  今朝の特別付録は、以下の隠し場所です。どうぞお楽しみ下さい。

http://firestorage.jp/download/805b48f3f507957845872785c08c7d6d00b35a1c

  ダウンロード・パスワードは、ye0wbx44です。

  今朝もちょうど時間となりました。

 こちらは、http://osamusawada.com/category/mornin-blues-by-isaowashizu/

 「幻」モーニン・ブルーズ、鷲巣功でした。来週も首都圏で9人のあなただけに。

   そして全国で9500万人のあなたにも、アサー。

♪♪ Twitter “#blues761″の閲覧はコチラ♪♪



深夜の生放送、復活!

AWESOME BEATS & MORNIN’ BLUES

2019年7月5日金曜日24時~翌朝5時。
出演:澤田修・鷲巣功
中央エフエムの大きい方のスタジオから、当然、生放送!
リクエスト、ご質問、ご要望などは、 Voice@fm840.jp まで。
※件名に「ABMB リクエスト」などと書いていただけますと幸いです。

久々の生放送、ご期待ください!!

※アプリ”Listen Radio”から日本全国どちらからでもお聴きいただけます。



Real Rocks 生放送【2019/06/15 O.A.】Playlist

M01: Sweet Child O’ Mine  /  Guns N’ Roses

M02: Pajarillo (Little Bird)  /  FELIX MARTIN

<コーナー: RockAroundTheWorld >

M03: Blue On BlackFeat. Kenny Wayne Shepherd, Brantley Gilbert & Brian May  /  Five Finger Death Punch

M04: 100 Bad Days  /  AJR

M05: Missed Connection  /  The Head And The Heart

M06: Longshot  /  Catfish And The Bottlemen

M07: Gloria  /  The Lumineers

M08: Trampoline  /  SHAED

M09: Lo/Hi  /  The Black Keys

<コーナー: RockAroundTheWorld >終わり

<BGM>

M10: Superpowers  /  H.E.R.O. ※リクエスト!

M11: Flawless  /  Port Noir  ※(勝手に)リクエスト!

M12: The Sky Is A Neighborhood  /  Foo Fighters  ※リクエスト!

M13: Summer  /  Sum 41  ※リクエスト!

M14: Beast And The Harlot  /  Avenged Sevenfold

M15: Burn (Remaster)  /  Deep Purple  ※リクエスト!

M16: Tommy Shots  /  Young Heart Attack

M17: Are You Gonna Be My Girl  /  JET

M18: Kickstart My Heart  /  Mötley Crüe  ※(勝手に)リクエスト!

M19: Jump  /  Van Halen

M20: We Are One  /  VENUES  ※リクエスト!

M21: Somewhere I Belong  /  Linkin Park  ※リクエスト!

M22: Painkiller (Remaster)  /  Judas Priest  ※(勝手に)リクエスト!

M23: Morning Glory  /  oasis  ※リクエスト!

M24: Battery (Remaster)  /  Metallica  ※(勝手に)リクエスト!

M25: Somebody Told Me  /  The Killers

<Ending>

M26: Suffice  /  SikTh

この日は、REAL ROCKSの歴代ディレクターが勢ぞろいしました。
10年ぶりどころの騒ぎではありません。
2004年に放送開始して16年、、、継続することの素晴らしさを再認識しました。

【幻】モーニン・ブルーズ 2019/06/15

mb190615

TM. Walikin’ Blues「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-R.Johnson-  Rhino 8122 798434 0

N  おはようざいます、ワツシイサヲです。今朝も「幻」モーニン・ブルーズ2019年06月

 15日を始めましょう。梅雨らしく雨が降り続きかけたと思ったら、予報を裏

 切って晴れの日になったりと、不安定な今週でした。わたしは子供の頃、本

 当に雨降りが嫌いで、雨だと唯一の自由な交通機関の自転車に乗れないので、

 窮屈な家でずっと過ごさなければならない、というはっきりとした理由もあ

 ったのですけれども、まず気分的にダメでして、この憂鬱な雨を遠ざけてくれ、

 といつも太陽神に祈っていました。そこに救いを授けてくれたのがアース、ウイン

 ド・アンド・ファイアだった、というのは出来過ぎでして、そうだなあ、30歳を過

 ぎるまで雨降りは憎悪の対象でした。今ではそれほど嫌いではなく、どちら

 かと言えば好きですね。お風呂に入ってる時などに降り出すと、風情を味わ

 う為にわざわざ窓を開けたりします。変われば変わるものですね、ワツシも。

  さて今朝の1曲目はボー・ディドリーで「クラッキン・アップ」。

M.01クラッキン・アップ(2’09”) ボ・ディドリー

-E.Mcdaniel-   MCA  MVCE-22024

N  ボー・ディドリー1959年のヒット曲「クラッキン・アップ」でした。あの特徴的なボー・

 ディドリー・ビートが前面に出ているとは言い難いですけれども、よく聞けば例の

 マラカスの刻みがリズムの要になっているのが分かります。永遠のボー・ディドリーで

 す。

  さて、ヴェンテンさんの投稿にもありましたように世界的なイラストレイタの河村要助

 さんが4日に亡くなりました。享年七十五。20年間程の長きに亘り入院を続

 けた果ての「老衰」です。今時この歳で、治療施設に入院しているのに「老

 衰」とは・・・、と疑問を持った方もいらっしゃる事でしょう。わたしの推

 測では、アルコール中毒による体力低下が限界に来た、という事ではないでしょう

 か。20年以上も絵筆をとる事はなく、画もずっと描いていなかった。倒れて

 入院した直後から「成年後見人」が付きました。孤独な人だったのです。こ

 れだけの芸術家ですから、取り巻きみたいのは何人もいましたがね。

  訃報も正式には今週になって各方面に届けられたようです。わたしはそれ

 より少し早めに知ったのですが、いろいろ考えた結果、日曜日の近親葬には

 参列しませんでした。ほとんどは「近親者」以外の人たちだったようです。

  要助さんとわたしは、お互いが雑誌「ブラック・ミュージック・リヴュウ」に寄稿して

 いた頃に、一番親しくお付き合いさせて貰ってました。毎月ミュージック・マガジー

 ンの表紙を力強く描いていた頃です。もう音楽はヌー・ヨーク・ラテンのサルーサしか聞こ

 うとしてませんでしたが、ロックンロールを入口としてソウル・ミュージックにまで辿り着

 いた道程は、わたしも未熟若輩の後輩として似たようなものでして、いろい

 ろ重なるところも多かったのです。ビクターから出されたチャック・ベリーの3枚組の

 美術担当は要助さんじゃなかったかな。

  それがある日突然、自分はこれからサルーサに操を立てる、という意思を固め、

 他の音楽ジャンルのレコードを全て破棄するという潔い決断をされました。とても

 要助さんらしい話ですが、何と勿体ない。直前にそれを聞いて慌てて松原の

 お宅にお邪魔して、「処分する位なら」と残り物から貰った1枚がボー・ディド

 リーのチェス盤だった筈です。あの人ボー・ディドリーを好きでしたからね。そんな想

 いで「クラッキン・アップ」、お送りしました。ヴェンテンさんからはサルーサのリクエストを頂い

 ておりましたが、今朝はこれを聞いて貰いました。良かったかな。

  投稿にあった「原画」の話ですと、わたしは三音会オールスターズの『東京殴り

 込みコンサート』のジャケット原画が欲しい。現物は只今行方不明で、ここ数回の展覧

 会でもカラー・コピーが展示されています。一時はワツシ家の天袋にあるという噂が

 流れ、実際にそれを見た、と証言する人間も出たりして、わたしは長い間に

 亘って濡れ衣を着せられていました。天地神明に誓って言います。わたしの

 手元にはありません。37年前にアトリエまで取りに行って以来、一度も見ていな

 いのです。

  さてその次に入ってきたのは、この人の訃報でした。

M02.ドント・リーヴ・ミー・ディス・ウェイ(3’26”)ドクター・ジョン

-F.Domino, D.Bartholomew-  キング KICP1274/5

N  マルコム・ジョン・レベナック・ジュニアことダクタ・ジョンは、2019年6月6日未明に心臓

 発作で亡くなりました。こちらは78歳ですね。もう少し若いと思っていまし

 たが、自分の年齢を考えれば、納得も行きます。健康上の問題は全く聞いて

 なかったので、突然の知らせに驚きました。

  わたしにとってこの人は最後まで謎でしたね。ザ・ナイト・トリッパーズの記事を

 目にしたのは1970年ですから、それから長い付き合いですが、振り返ればそ

 れほど深いものではなかった。周りの人たちが余りに素晴らしい素晴らしい

 と褒めそやすので、少々シラけてしまった事も原因の一つかも知れません。

  1968年にアトランティックから発表したレコードでその存在は世界中に知れ渡りまし

 た。アーメット・アーティガンも彼の売り出しには一枚噛んでいた筈です。だいぶ前に

 ヌー・ヨークの割と有名なライヴ・ハウスに出演してるのを観に行ったら、素晴らしい

 生演奏が終わった後で、おそらく彼の地の熱狂的ファンが舞台の下からしつこく

 食い下がって質問を続けるのに、キチンと応えながらも面倒臭そうな顔をしてい

 たのが印象に残っています。

  ヌー・オーリーンズで生まれ育ったダクタ・ジョン、この音楽の都から一番たくさんの

 贈り物を貰い、かつ大切にしていた人間と言えるでしょう。

  一同、合掌して礼拝。・・・お直り下さい。

  昨年の一年間は毎月身近な人間の訃報に接しました。今年も似た感じです。

 明日は我が身かも。皆さん、親しい人には元気なうちに会っとかなきゃダメよ。

  亡くなったダクタ・ジョン、今お届したのは、同じヌー・オーリーンズの大先輩である

 ファッツ・ドミノーに捧げられたアルバム『ゴーイン・ホーム』から「ドント・リーヴ・ミー・ディス・

 ウェイ」でした。

  さて先週はレゲ、と言いますかナイヤビンギとダブで貴重な時間が過ぎてしまい

 ました。本当はエルスールで仕込んだアフリカ音楽を聞いてもらおうとしていたのです

 が、わたしのジャメカ後遺症は自分自身の想像より重かったようです。

  今朝はその症状が出る前に早めにアフリカ各地を回りましょう。まずブルー・ジー

 ンズです。と言いましても、寺内タケシじゃない。正式にはマショムベ・ブルー・ジーンズ

 というザムビアのグループです。彼らも自作楽器を操る最新潮流に乗った演奏集

 団。メムバはおそらく他のザムビアのグループと同じく流動的でしょうが、既にアルバ

 ムを何枚か発表しています。手元にある『マカリ・ワン』には「ヴォリウム・エイト」とあ

 りまして、この前に7枚の作品があるのかもしれません。と言いましても、

 これはコピーのCD-R。エルスールの原田尊志さんが特別に焼いてくれたものです。

 彼もファイルでしか音源を持っていないようで、曲名が分からない。

  でもかなり面白い音楽です。聞いて下さい。

  曲名知らず『マカリ・ワン』の「トラック・ナムバ・ファイヴ」、マショムベ・ブルー・ジーンズ。

M03.トラック5(6’52”)Mashombe Blue Jeans

-unknown-  unknown

N  マショムベ・ブルー・ジーンズで、アルバム『マカリ・ワン』の「トラック・ナムバ・ファイヴ」でし

 た。使っている楽器はなんでしょうか。なんせ自作ですから名前もないのか

 な。木系、金属系の打楽器、それとウクレレのように軽い音を出す弦楽器、多分

 これは4本程度の弦しか張ってない感じで、音程は割と確実ですね。それと

 終わりの方では笛も聞こえます。なんと呼ばれるアンサムブルなのでしょうか。

  ではマショムベ・ブルー・ジーンズでもう一曲、編成と使われている楽器は今の「ト

 ラック・ナムバ・ファイヴ」とほとんど同じです。

  アルバム『マカリ・ワン』から今度は3曲目の「トラック・ナムバ・スリー」。

M04.トラック3(8’08”)Mashombe Blue Jeans   

-unknown-  unknown

N  「トラック・ナムバ・スリー」、マショムベ・ブルー・ジーンズのアルバム『マカリ・ワン』からお届け

 しました。サルーサのクラーベ、レゲのダンスホール、そしてディドリーのロックンロールにも共通す

 るリズムのアクセントが気持ち良かったですね。

  2曲とも同じようなモチーフを繰り返しながら、6分、8分と長丁場をこなして

 います。生の演奏という強みもありますが、やはり声、ヴォーカルの力でしょう

 ね。詞(ことば)だって、短い単語の繰り返しです。それでちっとも飽きな

 い、と言いますか、聞いていると次から次へ新しいツボが見つかる。まるで

 ジェイムズ・ブラウンのダンス・ファンクのようです。人間の声は何にも勝る楽音なので

 ありましょう。世界は、やはり声なのであります、特に音楽は。

  ザムビアのブルー・ジーンズ、気に入りました。自作楽器を使っている点から路

 傍演奏集団のひとつとして受け入れられているようですが、わたしにはもう

 少し本格的な、目的意識を持ったグループのように聞こえます。違うかな・・・。

  さて次も先々週1曲だけお届けしてそれっきりになっていた、マダリツオ・バン

 ドです。

  まずはお聞き下さい。新しいアルバムの表題曲です。

  「ワサララ」。

M05.ワサララ(5’32”)マダリツオ・バンド

-Y.Maligwa, Y.Malekuni- アオラ BNSCD 5516 (Bongo Joe BJR029 / SASF028)

N  マダリツオ・バンド、最新アルバムの表題曲で「ワサララ」でした。彼らも自作楽器を使

 います。以前「昨今アフリカでは自作楽器が主流となりつつある・・・」という

 ような事をお話しして来ましたが、ここへ来てふと考えました。彼の地では

 そもそも楽器は自分で作るものではないか、と。

  ママドゥ・ドゥムビアの使っているコラを至近距離で見た時に「こりゃ同じものふ

 たつとないな」、と感じたものです。それ位に工業量産品から遠い外観でした。

  ワールド・ミュージックの名の下にアフリカの音楽が紹介され始めた時、彼らはほとん

 ど欧米の楽器を使っていました。キング・サニー・アデが持っていたのはフェンダーの

 ストラトキャスターでしたし、サリフ・ケイタだって最新のシンセサイザーを駆使してパリのスタジオで

 多重録音をしてい他のです。そして、西洋の環境に対応している事が、能力

 のように評価されていたのも事実でしょう。

  ただこれは極めて特殊な例でした。先のブルー・ジーンズや今のマダリツオ・バンド

 などを耳にすると、その本質が分かって来ます。先の例から30年以上経って

 も、自作楽器で音楽を奏でています、こちらも逞しく生きているアフリカなので

 す。そしてむしろこの状況の方が圧倒的なのではないでしょうか。

  わたし達は、楽器と言えば「教材」として持たされたハモニカ、スペリオ・パイプ

 を始め、皆んなが同じ状態の物であってフツーでした。でもそちらの方が異常

 なのかも知れません。

  ではアフリカ大陸南東部の細長い国、マラウィの二人組マダリツオ・バンドでもう1曲。

 今度は「ミタ」。

M06.ミタ(5’52”)マダリツオ・バント

-Y.Maligwa, Y.Malekuni- アオラ BNSCD 5516 (Bongo Joe BJR029 / SASF028)

M07.Sangoma(3’58”)Philip Tabane & Malombo

-unknown-  unknown

N  どこが繋ぎ目か分からなかったかも知れません。マダリツオ・バンドの「ミタ」は、

 ずっと続いたリズムが突然終わって、ちょっと短いオマケがついて終了。次にお聞

 きいただいた「サンゴマ」はその後の全員で決める短い「序」で始まります。こ

 れはやはり先々週お届けしたサバン・タバネのお父さんのフィリップ・タバネとマロムボの

 演奏です。

  こちらも原田尊志さんにもらったCD-R。ですが曲名は分かります。フィリップ・

 タバネのギターを始め、ベイス、ドラムスと西洋楽器のアンサムブルですが。途中から入っ

 て来るフルートを含んで、なんとアフリカ的な響きでしょうか。

  彼の生まれ育った南アフリカ共和国は、1960年代にフォーミュラ・ワンのグランプリ公式

 戦を開催していた位ですから、アパルトヘイトの犠牲を土台にして、物質的な文化

 水準は殆ど西洋でした。ですから楽器も欧米のコムボ・セットの導入が夜の飲食店

 では当然だったのでしょう。

  響きはともかくとして、楽器の扱いはとても手慣れた感じがします。ただ

 し音楽の発想が西洋とは違うところにあるようで、彼にマイルス・デイヴィスが目を

 付けたのは分かるような気がして来ます。このアルバムらしい『マロムボ』は楽曲

 自体が、イムプロヴァイゼイション的展開をする作品が多いのですが、わたしは妙な好

 感を持てました。部分的に非常な南アフリカらしさを表出します。正規のCDが

 あったら欲しいな。探してみようかな。

  では次、こちらは正規の市販CDです。フィリップ・タバネの息子、サバン・タバネ

 の新譜『マチャレ』から

  「そこじゃない」、

  そして「風景」、2曲続けてどうぞ。

M08.そこじゃない(3’25”)タバン・タバネ

-T.Tabane –  ライス NWR-5494

M09.風景(7’35”)タバン・タバネ

-T.Tabane –  ライス NWR-5494

N  さて、先週もお届けしたNST & ザ・ソウル・ソース・ミーツ・キム・ユルヒの『ヴァージョ

 ン』は、いろいろ考えさせられる1枚でして、今週も何回か聞いていました。

  日本のレゲと言いますと、御大ランキン・タクシーを含んで、「どこまでジャメカに近づ

 くか」という点だけが美徳とされています。わたしはそこが嫌で馬鹿らしく

 て、この世界から距離を置いていたのですが、NST & ザ・ソウル・ソース・ミーツ・

 キム・ユルヒの場合は、レゲ、ジャメカに敬意を評しつつ、自分たちにしか出来ない音

 楽空間を創り出しています。正直言って大韓民国を昨今の日本への対応を始

 めとして、わたしはあまり好きな国ではありませんが、なぜこの『ヴァージョン』

 と同等の質を持つ音楽作品を日本人は作れなかったんだろう、と感じ入るの

 です。

  今朝は「南無阿弥陀仏」が繰り返されて、その念仏がだんだん大きな力と

 なって来るように聞こえる、

  「ジュンタリョン~僧侶の歌」です。

M10.ジュンタリョン(僧侶の歌)(6’11”)NST & ザ・ソウル・ソース・ミーツ・キム・ユルヒ

-unknown,arr.by NST &Soul Souce, Kim Yulhee-  Pヴァイン PCD-24851

M11.Inakaya(Japanese Food)(3’15”)リー・スクラッチ・ペリー

-L.Perry, B.Laswell, J.Werner-  Pヴァイン PCD-24265

N  今朝のNST & ザ・ソウル・ソース・ミーツ・キム・ユルヒへの対抗馬は、リー・スクラッチ・ペ

 リーの「田舎家」です。これは六本木の防衛庁の向かい側、隣に稲川興行の事

 務所と京都に本拠を置くアン音楽学校があった場所の炉端焼き屋の事ですね。

 若い頃に何度か行きました。大きな炉端がありまして、その中央に座ってお

 客の注文を裁く花形の焼き師は、野球場のスコアボード表示みたく姓名と出身都

 道府県が張り出されてましてね、面白かったですよ。まだあるのかなあ。

  多分スクラッチ・ペリーは滞在中に連れて行かれて、何か良い想い出が出来たんで

 しょうね。しつこく「イナカヤ、イナカヤ」と続けていました。

  さて先週使いました、ダブの四天王マッド・プロフェッサ、サイエンティスト、キング・タビー、

 キング・ジャミーらの作品をまとめたダブのコムピ2枚組、あれをまとめたのがバニー・

 リーという男です。彼もまたレゲ音楽のプロデユーサーで、ジャメカ人の遊びだったダブ

 を立派な商品にした人間でもあります。今週は彼が編曲を担当した作品集『ク

 リエイション・オヴ・ダブ』から1曲どうぞ。

  リンヴァル・トムプスンの「そのドレッド髪を切るな、ワレ」のダブです。

M12.Don’t Cut Off Your Dread Dub Locks(3’09”)Bunny Lee

-L.Thompson-  Jamaican Rcordings JRCD040

N  やっぱりダブはいつ聞いても頭脳のどこかを刺激しますね。瞬時にキマりそう

 になります。大したモンです。「ドント・カット・オフ・ヨー・ドレッド・ダブ・ロックス」、バ

 ニー・リーでした。

  さて先週突然思い立って、レゲの暗闇をかき回していたら、出てきましたよ、

 この1枚が。「現」時代に聞いて貰いました、覚えて呉れてるかな。タートルズの

 フロー・アンド・エディの『ロック・ステディ』アルバムです。今朝はトータルに考えて、これを

 お届けしましょう。

  「シティン・イン・ザ・パーク」。

M13.Sitting In The Park(3’10”)Flo & Eddie

-B.Stewart-  Epiphany EP30006-2

N  キック・ドラムの音が気持ち良かったですね。これは70年代終わりの作品です

 が、この後にやたらとミクスで音をいじりまくるボード・ミキシング混乱時代がやっ

 て来ました。叩いていた、いやペダルを踏んでいたのは名手カールトン・デイヴィス、

 ベイスはロビー・シェイクスピアで、「シティン・イン・ザ・パーク」、フロー・アンド・エディでした。

  そして次は誰でも好きなこの1曲、多分毎年お届けしています。

  シュガ・マイノットの「グッシン・ゴーイン」、これまではイギリス、ホーク・アイの12インチ・シング

 ルでお届けしていましたが、今朝はアイランドのコムピCDから短尺版でどうぞ。

M14.Good Thing Goin(3’42”)Sugar Minott

-The Corporation-  Island CIDTV 5 517 129-2

N  今朝もNST & ザ・ソウル・ソース・ミーツ・キム・ユルヒから発作的レゲ後遺症がに現れ

 ていましす。やはり重症のようです。

  後遺症と言いますと、春先に感染したワルツ病の後遺症もまだ残っていまして、

 周囲の音楽が「これ3拍子じゃねえか」と、いつも気になります。先日ディズ

 ニーの「灰かぶり姫」がテレビ放映されましたね。わたしはああいう虐待劇が苦

 手なんですが、何気なく見ていましたら、見つけました。王子主催の招待舞

 踏会にシンデレラが出かける時に魔法使いがドレスを誂えてくれます。それが婚礼

 着のような出来で、それを身に付けてシンデレラがウットリしてしばらく踊る時の音

 楽が、この歌によく似ていました。どちらもワルツだったのです。

M15.ウエディング・ドレス(3’10”)九重佑三子

-R.Ei, H.Nakamura-  東芝 TOCT-6695

N  今朝のワルツは、九重佑三子で「ウエディング・ドレス」でした。

  さて放映された「灰かぶり姫」は実写版で最近の物ですから、「ひょっとし

 て・・・」とも考えましたが、それはないですね。今の「ウエディング・ドレス」

 はNHKの音楽ヴァラエティ「夢で逢いましょう」の「今月の歌」で紹介された、

 永六輔と中村八大コムビの作品です。

  土曜夜10時15分から始まるこの娯楽番組は「ロケンロー禁止令」が厳戒令化で

 施行されていた鷲巣家でも何故か公認されていまして、わたしは実際に「今

 月の歌」だった時に九重佑三子が唄っているのを観た記憶がはっきりありま

 す。クレジットによると「’63年11月」となっています。そうだったかなあ。

  この「夢で逢いましょう」の「今月の歌」からは沢山の名曲が生まれてい

 ます。その中から少し聞きましょう。

M16.遠くへ行きたい(3’18”)ジェリー藤尾

-R.Ei, H.Nakamura-  東芝 TOCT-6695

N  これは名曲ですね。と言っても誰が唄ってもキマるワケじゃないから、今はあま

 り知られてないかもしれません。トーシロのカラオケ向きではないのです。

  なんってたって詞曲がバッチグーで、少々貧弱さもありますが、響きも悪くな

 い。そしてジェリー藤尾の唄が取り替え用のない出来栄えです。ジェリーさんの別

 の側面は、「幻」重度聴取者のひとりに聞いた事があります。また昨今では犬

 を連れて代田六丁目付近に出没するという情報も入っていますが、とにかく、

 彼の声と節がなければ成立しなかったでしょうね、この歌。

  62年6月の歌でした。

  「夢逢い」の「今月の歌」は殆どが六八コムビの作品でしたが、次は違いま

 して作詞が昭和の無責任一代男、「アオシマ」ダァ。ですから「六」がありません。

 その代わりに「九」が入ります。

  63年12月の歌です。

  坂本九で「明日があるさ」。

  2019年6月15日だってあるさ、今日はこれからだ。

M17.明日があるさ(3’18”)坂本九

-Y.Aoshima, H.Nakamura-  東芝 TOCT-6695

TM Born In Chicago 「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-N.Gravenites-  Rhino 8122 798434 0

N  今朝も女の声は九重佑三子だけか・・・。すみませんね、ドライヴァさん。

 最後は九ちゃんで「明日があるさ」でした。唄が本当に上手だね。言葉を

 リズムに載せる感覚には、尊敬すらあります。それこそ「夢逢い」で九ちゃん

 がエルヴィス・プレズリの「ワン・ナイト」を頭の部分だけほんの1小節だけ真似して

 唄うコントがあって、たまたま観たわたしはその巧さに痺れました。多分8歳だ

 った筈ですが、その時のそれだけで原曲全体が把握出来た程です。

  「明日があるさ」は密かに恋心を抱いた見知らぬ相手の家を確かめようと

 尾行したりして、今なら付き纏いで逮捕されそうな内容ですが、皆んな分か

 るよね、この想い。熱い胸のうち。

  「今月の歌」では渥美清が気楽なひとり暮しを謳歌した楽曲もあった筈で

 す。この盤には収められてないけど、死ぬまでに聞けるかなあ。

  今になって振り返れば、実に沢山の勉強をさせてもらった「夢で逢いまし

 ょう」のお話でした。

  さて今朝の特別付録は、以下の隠し場所です。どうぞお楽しみ下さい。

http://firestorage.jp/download/21184a53358ef2373ee3b0abe6fe319dadf15eb3

  ダウンロード・パスワードは、4n3570vvです。

  今朝もちょうど時間となりました。

 こちらは、http://osamusawada.com/category/mornin-blues-by-isaowashizu/

 「幻」モーニン・ブルーズ、鷲巣功でした。来週も首都圏で9人のあなただけに。

   そして全国で9500万人のあなたにも、アサー。

♪♪ Twitter “#blues761″の閲覧はコチラ♪♪

深夜の生放送、復活!

AWESOME BEATS & MORNIN’ BLUES

2019年7月5日金曜日24時~翌朝5時。
出演:澤田修・鷲巣功
中央エフエムの大きい方のスタジオから、当然、生放送!
リクエスト、ご質問、ご要望などは、 Voice@fm840.jp まで。
※件名に「ABMB リクエスト」などと書いていただけますと幸いです。

久々の生放送、ご期待ください!!

※アプリ”Listen Radio”から日本全国どちらからでもお聴きいただけます。

Real Rocks 【2019/06/08 O.A.】Playlist

M01: Wake up  /  Suicide Silence

M02: Pajarillo (Little Bird)  /  FELIX MARTIN

M03: Tamacun (Featuring C.U.B.A.)  /  Rodrigo y Gabriela

M04: Rosewood  /  CHON

<コーナー: RockAroundTheWorld >

M05: Doin’ Time  /  Sublime

M06: Wedding Bell Blues(Cover)  /  Morrissey

M07: Bad Guy  /  Billie Eilish

<コーナー: RockAroundTheWorld >終わり

M08: One More Last Goodbye  /  Vintage Trouble

M09: Only Friend  /  The Temperance Movement

<コーナー: RockSteadyGo >

M10: Fire  /  Yngwie J. Malmsteen

M11: Liar  /  Yngwie J. Malmsteen

M12: You Don’t Remember, I’ll Never Forget  /  Yngwie J. Malmsteen

M13: We Rock  /  Dio

M14: Child In Time (Cover)  /  Yngwie J. Malmsteen

<コーナー: RockSteadyGo >終わり

M15: IKO IKO  /  Dr. John

M16: Locked Down  /  Dr. John

<Ending>

<コーナー:メタルの光>

M17: Mjolner, Hammer Of Thor  /  Amon Amarth

M18: Cry of the Blackbirds (Live)  /  Amon Amarth

今月のReal Rocks Selectionは、ヴェネズエラ出身のテクニカル・ギタリスト=FELIX MARTIN



【幻】モーニン・ブルーズ 2019/06/08

mb190608

TM. Walikin’ Blues「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-R.Johnson-  Rhino 8122 798434 0

N  おはようざいます、ワツシイサヲです。「幻」モーニン・ブルーズ2019年06月08日を

 始めましょう。

  昨年の秋、ストーブを出そうとしたら、仕舞ったはずの場所になくてひと騒動、

 というお話を致しましたが、また似たような出来事がありました。今回は半

 ズボンです。諸般の事情から普段よりだいぶ遅れた衣替えを先週行ったのです

 が、半ズボンの箱が見当たりません。かなりの量なのでそう簡単にはどこかに

 入ってしまわない筈ですが、ありません。それほど高価な物はありませんが

 本物のグルカ・ショーツとか大事にしていたものばかり。ここのところ暑くなって

 きたので、家の中や近所までなら半ズボンで済ませたいのですが、なんせ現物

 がない。また大捜査線を張らなければならない。困ったなあ。

  今朝は、聞こえて来ました、聞こえて来ました・・・、

M01.We Shall Over Come(5’44”)Wingless Angels

-Z.Horton, F.Hamilton, G.Carawan, P.Seeger-  Island Jamaica

N  この時期、「幻」の定番にもなっているウイングレス・エインジェルズで今年はピート・

 シガーの「勝利を我らに」です。歌詞はラスタラリズム調に置き換えられているよう

 です。大勢での斉唱、その辺にある物を適当に鳴らす演奏、ジャメカの山奥や海

 辺で夜間に行われる音楽集会「ナイヤビンギ」スタイルで奏でられた「勝利を我らに」、 

 歌そのものにとても似合った表現形態ですね。

  非常に興味があるものの、わたしはこのナイヤビンギの生の現場はまだ知りま

 せん。というか本格的なラスタファリアンの集会は、海外の旅行者が簡単に行けるよ

 うな場所で行われてはいないようです。

  ラスタファリズム、キリスト教がこの地で独自に発達した形です。エチオピアが聖地で、そ

 この皇帝がジーザス・クライストの生まれ変わりである神様「ジャー」とする思想です。

 文明を否定して町へ出ず、爪や髪を切ることは拒否します。洗うこともしな

 い。だから長く伸びたまま汚れてあんなドレッド・ヘアになってしまうのです。

  ウイングレス・エインジェルズのメムバ全員が純粋なラスタ教信者かどうかは分かりません

 が、ジャメカの人間は多かれ少なかれラスタファリズムの影響を受けていて、ボブ・マーリ

 ーもそのひとりだった事は皆さんご存知の通り。

  ナイヤビンギの音楽、続けましょう。次はその名もチャーチクー・チャンツ・オヴ・ナイヤビン

 キという集団です。

  「アイ、アイ、アイ」。

M02.I,I,I(3’24”)Churchical Chants Of The Nyabingi

-unknown-  Heartbeat  CD Hb 20

N  チャーチクー・チャンツ・オヴ・ナイヤビンキで「アイ、アイ、アイ」でした。ウイングレス・エインジェルズ

 よりこっちの方が生々しいですね。なんせエインジェルズの方はプロデューサーがキース・

 リチャーズですから。チャーチクー・チャンツは1982年の録音です。英語の一人称「アイ」は

 ピジン・イングリッシュと呼ばれる訛ったジャメカ英語の場合、二人称で使われる事も

 多く、「アイ・アンド・アイ」というのは「ユー・アンド・ミー」なのです。ボビー・ティロット

 スンです。そんな名前のレゲ団体が日本にあったような覚えもあります。

  さてナイヤビンギ音楽の代表格と言えば、ミスティック・レヴェレーション・オヴ・ラスタファーライ

 です。ただ、ここの創始者カウント・オジーはキングストンで交通事故にあって亡くなっ

 ているんですね。「なんだ、町に出てるじゃないか」このヌーズを聞いた時には、

 そんな思いでした。彼らは長い事活動状況が不明でしたが、2006年に突然『イ

 ンワード1』と言うアルバムを発表します。もちろんCDです。かつてのようなフィー

 ルド・リコーディング的な音でなく、最新スタジオでディジトー録音されていましたが、

 不思議とナイヤビンギ感は失われておらず、大変快い響きを運んでくれました。

  そこから21世紀初頭のダブ・サウンドを聞きましょう。

  「ラスタ・レゲ」です。

M03.ラスタ・レゲエ(6’00”)ミスティック・レヴェレーション・オヴ・ラスタファリ

-C.Brooks- ライス HMR-5017

N  ミスティック・レヴェレイション・オヴ・ラスタファーライで「ラスタ・レゲ」でした。

  さて今朝このようにジャメカ音楽を続けてお送りしていますのには、ひとつ

 訳がありまして、NST & ザ・ソウル・ソース・ミーツ・キム・ユルヒの新譜を聞いたからで

 なのす。韓国の音楽集団、と言うかレゲ・バンドNST & ザ・ソウル・ソースが、彼

 の地の伝統音楽パンソリ歌手のミキム・ユルヒと組んで作ったアルバム『ヴァージョン』です。

 エンヂニアは日本人の内田直之が担当していて、かなり面白い仕上がりなのです。

  まずは冒頭の1曲を聞いて下さい。

  「ベンドク」。

M04.ペンドク(5’07”)NST & ザ・ソウル・ソース・ミーツ・キム・ユルヒ

-unknown arr. By Soul Sauce, K.Yulhee-  Pヴァイン PCD-24581

N  「ベンドク」、NST & ザ・ソウル・ソース・ミーツ・キム・ユルヒでした。原曲は韓国の田

 舎を舞台にした小説を基に唄われていた俗謡歌のようですが、そのパンソリの節

 が見事にまとめられています。韓国語は全く分からないわたしですが、音韻

 とレゲのリズムが無理なく調和しています。やられたね。

  次はエンヂニア内田直之の手腕が冴える同じ「ベンドク」のダブ・ヴァージョン、

 「ペン・ダブ」を聞いて下さい。

M05.ペン・ダブ(4’38”)NST & ザ・ソウル・ソース・ミーツ・キム・ユルヒ

-unknown arr. By Soul Sauce, K.Yulhee-  Pヴァイン PCD-24581

N  「ペン・ダブ」、NST & ザ・ソウル・ソース・ミーツ・キム・ユルヒ、フィーチュアリング内田直之

 でした。これもかなり結構ですね。アナログ作業だったそうですが、そうすると

 効果機器の操作は全て同時進行ですか。スリルあっただろうな。羨ましい。

  このアルバム『ヴァージョン』は、通して聞いています素材としての楽曲が塾考さ

 れ、厳密にリハーサルを重ねて最終の録音セッションに入った様子が伺えます。しかも

 その間、相当張り詰めた集中力が維持されたようです。力作ですね。

  では韓国語の音韻、響きが上手く取り入れられたこれも聞いてみて下さい。

  「真実のセレナーデ」、NST & ザ・ソウル・ソース・ミーツ・キム・ユルヒです。

M06.真実のセレナーデ(5’13”)NST & ザ・ソウル・ソース・ミーツ・キム・ユルヒ

-N.Sonteck, K.Yulhee-  Pヴァイン PCD-24581

M07.Mishima / Kurosawa(6’00” )Jah Wobble & The Nippon Dub Ensamble

-J.Wobble-  30Hertz  30hzcd31

N  韓流レゲに対抗して、日本語の語りがダブに載せられた「ミシマ・クロサワ」、ジャー・

 ヲボーとジャパニーズ・アンサムボー、2010年の作品でした。ドラムズも担当しているホリ

 タ・ジョージが日本語の「謡い」と言えるかなあ・・・、芝居掛かったセリフを

 詠んでいました。「ミシマ」は土地の名前として出てきましたが、題名の「ミシマ・

 クロサワ」、これは明らかに三島由紀夫と黒澤明でしょう。

  さてここに於いては、NST & ザ・ソウル・ソース・ミーツ・キム・ユルヒの方が自分たち

 の言語による節とレゲのリズムを上手く調和させて仕上げていたように思えま

 す。ヲボーのは調合具合がやや安易に聞こえました。皆さんは如何でしたでし

 ょうか。

  では1991年の日本代表、ランキン・タクシー フィーチュアリング・スティーヴン・スタンリーで、

  ダブ版「アタマカラダ」。

M08.アタマカラダ(4’32”)ランキン・タクシー フィーチュアリング・スティーヴン・スタンリー

-T.Shirahama-  WEA WMC3-17

M09.Bitch Dub(4’35”)LKJ

-L.K. Johnson-  Mango / Island  162 538 650-2

N  日本で初めてのダブ・アルバム『さっすがあスティーヴン』から「アタマカラダ」、そして

 日本をダブの衝撃に陥れた『LKJ イン・ダブ』から「ビッチ・ダブ」でした。こ

 ちらは1980年の発表です。流石に主にハードウェアの性能に起因する音質の限界

 は感じられますが、このブッ翔んだ感覚は今でも凄いですね。このダブ・アルバ

 ム発表の後で坂本龍一教授がそのエンヂニアのデニス・ボーヴェルと仕事をしました。

 その時スタジオの調整室は紫の煙が充満していて何も見えなかったそうです。わ

 たしもその10年後くらいにロンドン南端の移民地区ブリクストンにあったスパークサイド

 録音でデニスと一緒にミクス作業をした事があります。その時もずっとキメまくりで

 したね。煙の元を買いに行って作業に遅刻したりしてましたし。

  さて韓流に刺激されて始まった今朝のダブ集、これまでは比較的新しい音

 楽を聞いてもらいました。ここからは、キングストン・ジャメカの歴史的エンヂニアたち

 の主に70年代前半の、おそらくは4チャンネンル程度のマルチ・レコーダー、あるいはステ

 レオ・マスターからのダイレクト・ダブ・ミクスでしょう。

  まずマッド・プロフェッサで「ハード・コア・ダブ」、

  続いてサイエンティストの「ブラーッド・ダンザ・ダブ」、

  そしてキング・ジャミーは「ジャムプ・ソンド・ダブ」、

  最後にキング・タビーズで「マニ・ダブ」です。

  許される限りの大きな音でどうぞ。

M10.Hard Core Dub(2’45”)Crazy Mad Professer

-unknown-  Rhino RNCD 2046

M11.Blood Danza Dub(3’07”)Scientist

-unknown-  Rhino RNCD 2046

M12.Jump Sond Dub(3’32”)King Jammy

-unknown-  Rhino RNCD 2046

M13.Money Dub(3’00”)King Tubbys

-unknown-  Rhino RNCD 2046

N   歴史的技術者たちの傑作集、マッド・プロフェッサで「ハード・コア・ダブ」、サイエンティ

 スト「ブラーッド・ダンザ・ダブ」、キング・ジャミー「ジャムプ・ソンド・ダブ」、キング・タビ

 ーズ「マニ・ダブ」でした。いずれも同時期にあの島国で競い合った間柄の人間

 たちです。彼らがいたからこそ、その後のレゲ・ミュージック隆盛時代が来た、そ

 んな思いも致します。ま、その前のコクスン他を忘れちゃいけないけどね。

  ダブは手に入れた物を残らず完全に食べ尽くす、いや骨までまでしゃぶり

 尽くすジャメカ人たちが創り出した録音制作物で、その概念、手順は1980年代

 以降の音楽を変えてしまった、と言うほど革命的なものでした。今じゃ珍し

 くも何ともないリミクス仕様も、元を正せばダブが始まりです。

  娯楽に乏しいキングストンの町で、たまたま潜り込めた録音スタジオで朝まで過ご

 すには・・・と考え出したミキシング・コンソールや周辺機器を使っての遊びがダブを

 生み出したのだと考えます。偉大だよ、あんたたちは。

  暗い中、大音量でこれらのダブと向き合っていると、自分自身の想像力が

 露わになります。豊かなのか貧弱なのかは、そこまでの人生の反映でしょう。

 単純なモチーフの繰り返しが効果的で、延々と続くかのような余韻に身を任せれ

 ば、紫の煙は必要ありません。ここまでのダブは全て煙と関係を持っていま

 した。

  では煙と無縁のダブも登り始めた太陽の下で聞いていただきましょう。

  ザ・チャプターズ・オヴ・ダブのアルバム『エンドレス・ダブ』から、

  「ワッツ・ゴーイン・オン」、

  そして「マン・イン・ザ・ミラー」。

M14.ワッツ・・ゴーイン・オン(4’40”)~マン・イン・ザ・ミラー(4’21”)ザ・チャプターズ・オヴ・ダブ

-M.Gaye, A.Cleveland, R.Benson, S.Garrett, G.Ballard-

ポリスター  PSCW-5019

M15.Love Has Found Its Way(6’00”)シヨ

-D.Brown-  Creole Steam Music CSMCD^033

N  今朝初めてのレゲではない、と言っても原曲はデニス・ブラウンだから、やはりレ

 ゲか。こちらはイギリスで活動するギタリスト、シヨです。「ラーヴ・ハズ・ファウンド・イッツ・・

 ウェイ」、名手アーネスト・ラングリンを代表格として、メロウなギタリストをジャメカは何人も輩出

 しています。その殆どの憧れがジョージ・ベンスンでして、何か分かるような気が

 しますね、その気持ち。ただし、ベンスンの最新作はロックンロールですよ、お忘れな

 く。

  今朝の最後は、やはりオリヂナル・ミスティック・レヴェレイション・オヴ・ラスタファーライで締め

 ましょう。取り替えようのない、この1曲です。

  「ウェイ・バック・ホーム」。

M16.Four Hundred Years(Way Back Home)(4’35”)

Mystic Revelation Of Rastafari

-Copyright Control-  Dejavu Retro  R2CD-40-74

TM Born In Chicago 「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-N.Gravenites-  Rhino 8122 798434 0

N  今朝はもうちょっと幅広い音楽をお届けしようとしてたんですが、冒頭の

 ウイングレス・エインジェルズ以降、すっかりジャメカ音楽集になってしまいました。正直

 に言いましてNST & ザ・ソウル・ソース・ミーツ・キム・ユルヒの『ヴァージョン』には、か

 なりやられた感じです。この国でこう言う質の音楽を創り出すのは、不可能

 なのでしょうか、そんな事も考えさせられました。

  それと、思いの外、テムポー感が心地良かったです。普段は意図的にズッコケさ

 せたり、爆発を期待して地雷を埋め込んだりする事もありますが、今朝はず

 っと一定のリズムが続いてたように感じました。皆様は如何。禁欲的なのは面

 白くないか。

  それと今朝は女の声が殆どなかったですね、女性ヴォーカル好きな還暦タクシー・

 ドライバーさん、申し訳ありませんでした。この次に期待して下さい。わたしは

 ここのところ沢口靖子が気に入ってまして、木曜日の「科学捜査班」をすっ

 と観ています・・・、あ、何の関係もなかったですね。重ねて失礼致しまし

 た。

  今朝の特別付録は、以下の隠し場所です。どうぞお楽しみ下さい。

http://firestorage.jp/download/8551e4e49e13137d63f931d0e534c6715b29821f

  ダウンロード・パスワードは、9t8tjhj9です。

  さて今朝もちょうど時間となりました。

 こちらは、http://osamusawada.com/category/mornin-blues-by-isaowashizu/

 「幻」モーニン・ブルーズ、鷲巣功でした。来週も首都圏で9人のあなただけに。

   そして全国で9500万人のあなたにも、アサー。

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深夜の生放送、復活!

AWESOME BEATS & MORNIN’ BLUES

2019年7月5日金曜日24時~翌朝5時。
出演:澤田修・鷲巣功
中央エフエムの大きい方のスタジオから、当然、生放送!
ご期待ください!!
※アプリ”Listen Radio”から日本全国どちらからでもお聴きいただけます。



Real Rocks 【2019/06/01 O.A.】Playlist

M01: problems  /  Papa Roach

M02: Pajarillo (Little Bird)  /  FELIX MARTIN

<コーナー: RockAroundTheWorld >

M03: Next Up Forever  /  AJR

M04: America  /  Imagine Dragons

M05: Harmony Hall  /  Vampire Weekend

M06: High Hopes  /  Panic! At The Disco

M07: See You Through My Eye  /  The Head And The Heart

M08: Quiet Light  /  The National

M09: Bad Guy  /  Billie Eilish

<コーナー: RockAroundTheWorld >終わり

M10: Attitude  /  Guns N’ Roses

M11: Feel  /  Duff McKagan

<時報> 楽曲上で時報

<コーナー: RockSteadyGo >

M12: Flawless  /  Port Noir

M13: Pajarillo (Little Bird)  /  FELIX MARTIN

M14: Perfect Pillow  /  CHON

M15: Glimmer  /  Covet

M16: September 42nd (Live)  /  FELIX MARTIN

M17: Quitapesares  /  FELIX MARTIN

M18: Grey Zuliana – Acoustic  /  FELIX MARTIN

M19: Tonada de Luna Llena (Full Moon Tune)  /  FELIX MARTIN

<コーナー: RockSteadyGo >終わり

M20: One More Last Goodbye  /  Vintage Trouble

<Ending>

<コーナー:メタルの光>

M21: Unsainted  /  SlipknoT

M22: Human Target  /  Thy Art Is Murder

今月のReal Rocks Selectionは、ヴェネズエラ出身のテクニカル・ギタリスト=FELIX MARTIN

【幻】モーニン・ブルーズ 2019/06/01

mb190601

TM. Walikin’ Blues「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-R.Johnson-  Rhino 8122 798434 0

N  おはようざいます、アサー、ワツシイサヲです。「幻」モーニン・ブルーズ2019年06月01

 日を始めましょう。6月です、6月。早いね。3、4、5と毎月加速し来るみた

 いだ。また急に暑くなって来そうだし、これからの3ヵ月を考えると気が重

 い。

  さてこれからの楽しい季節を悲観ばかりしていないで、本編に参ります。

  女医ウイリアムズで「ザ・トラボー・ウィズ・ヲンティング」。

M01.The Trouble With Wanting(3’58”)ジョイ・ウィリアムス

-unknown-   BSMF 6168

N  ハイ、今朝のワルツはジョイ・ウイリアムズの「ザ・トラボー・ウィズ・ヲンティング」でした。こ

 の女医さん、優れた楽曲を書く事は定評があるんだそうですが、確かにその

 通り。その優れた楽曲が、ごく自然な編曲と演奏によって、浮き彫りにされ

 ています。アルバム全体は同じような調子で終始しますが、それぞれの楽曲の断

 片が心に残ります。19世紀末でメロディは使い尽くされた、という説がクラシック界

 では正しいものと尊重されていますが、まだ無限なのでしょうね、人間の可

 能性は底知れずだな。

M02.Sweet Nothin’s(2’19”)Brenda Lee

-R.Sell-  Not Now Music NOT3CD240

N  ブレンダ・リーのオリジナル・ヒット曲「スウィート・ナシンズ」、1959年の吹き込みでした。

 「マベビベビ、バラバラ」によく似た唄い出しです。これがヒントになったのかも

 知れません。まあ類似した歌は世界中にたくさんあるでしょうが、やはりダイ

 ナマイト娘ブレンダ・リーです。凄いパンチ力でした。

  同じこの「スウィート・ナシンズ」が、先週「ローハイド」をお届けしたデューク・ロビラード

 の新作に入っていました。そちらを次に聞いて貰いましょう。

  「スウィート・ナシンズ」。

M03.Sweet nothing’s(2’30”)デューク・ロビラード

-R.Sell –  BSMF 2662      

N  「スウィート・ナシンズ」、デューク・ロビラードの新しいアルバム『耳順』からお届けしまし

 た。リード・ヴォーカルは、サニー・クロノヴァという女性です。この作品では他にもう1

 曲リードをとっていて、バックグラウンド・ヴォーカルにも数曲参加しています。パンチ力

 はなかなかのものですね。昨今の楽曲では特に女性にこういった唄い方が求

 められないようですから、サニー・クロノヴァはどのような唄い手をお手本にしたの

 でしょうか。やっぱブレンダかな。

  さてこのデューク・ロビラードの新しいアルバム『イア・ヲームズ』は、おそらくデューク自

 身のお気に入りを集めて気楽に演奏、録音したのでしょう。随所から良き時

 代のくつろいだ雰囲気が感じられます。だだし21世紀の新譜として、それな

 りの同時代性もちゃんと備えています。先の「スウィート・ナシンズ」でも、それは

 お分かりになった事でしょう。

M04.レディス&ヂェントルマン&おとっさん、おっかさん(ユー・ビロング・トゥ・ミー)(3’10”)

トニー谷

-P.L.Stewart,-  ビクター VICL-61712

N   次の1曲と順番を間違えました。黙っていればわからないでしょうが、本

 当は先にデュークを聞きたかったのですよ。今お届けしましたのはトニー谷で「レデ

 ィス&ヂェントルマン&おとっさん、おっかさん」でした。お聞きになってお分かりの

 通りこれはスタンダード曲「ユー・ビロング・トゥ・ミー」です。ほろ苦い片思いを語る

 トニー谷、人を食ったような演出ながら、極めてなだらかな進行は流石です。タイ

 トルも単純に「ユー・ビロング・トゥ・ミー」で良いかも知れません。この頃のトニー谷は

 奇怪な言語を操る司会者として人気絶頂でしたから、「レディス&ヂェントルマン&おと

 っさん、おっかさん」を使わない手はあり得なかったのでしょうね。

  同じ「ユー・ビロング・トゥ・ミー」、デューク・ロビラードの新しいアルバム『イア・ヲームズ』

 から聞いて下さい。こちらも大変宜しい。心が温まる想いです。

M05.You Belong To Me(4’51”)デューク・ロビラード

-P.L. Stewart-   BSMF 2662  13

N  「ユー・ビロング・トゥ・ミー」、デューク・ロビラードでした。音色の選択がいいですね。 

 その昔、アート・ヴァン・ダムというアコーディオン弾きがいまして、この手のシムプルな器

 楽曲をたくさん聞かせてくれました。弦のオーケストラではなく軽くポップなインストゥル

 ンタルは特にラジオ放送の繋ぎなどで必要とされていまして、ブッカーTとエムジーズ

 なども同じような使われ方をしていました。今のデューク・ロビラードの演奏はそ

 のアート・ヴァン・ダムを髣髴させますね、特に暖かみが非常によろしい。

  さて同じ器楽曲と言ってもこのように親しみ易いものばかりではありませ

 ん。次は高度な感覚と技術で支えられた現代のスピリチュアル・ジャズです。北米の

 大都会シカゴはこの手の音楽が盛んで、レスター・ブーイのアート・アンサムブル・オヴ・シカーゴ

 は日本でもよく知られています。おそらく彼らと無縁では無いと私が推測す

 るエスニック・ヘリテイジ・アンサムブルという集団がありまして、彼らの新譜『ビ・ノウン:

 アンシエント / フューチュア / ミュージック』が面白い出来です。そこからちょっと長いです

 けれど、「リトル・サンフラワー」を聞いて下さい。

M06.Little Sunflower(for Roy Hargrove)(7’02”)エスニック・ヘリテイジ・アンサンブル

-unknown-  BSMF 5072

N  「リトル・サンフラワー」、エスニック・ヘリテイジ・アンサムブルでした。これも主題演奏部分はワ

 ルツでしたね。その後即興演奏部分は4つ、フォー・ビート。終演前の主題表示はそ

 のまま4拍子で行ってました。取っ付きにくくて難解、という印象を持った

 方もいらっしゃるでしょうが、わたしがこういう音楽を判断する場合には、

 含まれているユーモアの割合が基準となります。上手な演奏家による難しい表現

 は、考えてみれば当たり前。どのくらいの茶目っ気があるか、そこが分かれ

 目ではないでしょうか。

  今の「リトル・サンフラワー」にはニコリともしないで語られる冗談が詰め込まれてい

 たように感じますが、皆さんは如何ですか。この「リトル・サンフラワー」、実はこち

 らの録音には「ロイ・ハーグローヴのために」という副題が付けられていまして昨

 年11月に亡くなった新世代パツラ吹きのロイ・ハーグローヴに捧げられています。

  そして同じ主題を持つ「リトル・サンフラワー」がもうひとつ、こちらは「フレディ・

 ハバードに捧ぐ」という副題で別のトラックとして収められ得ています。では「ロイ・

 ハーグローヴのために」よりも長い演奏時間の「リトル・サンフラワー  フレディ・ハバードに

 捧ぐ」もお聞き頂きましょう。こちらは打楽器中心です。

M07.Little Sunflower Percussion(for Freddie Hubbard)(8’20”)

エスニック・ヘリテイジ・アンサンブル

-unknown-  BSMF 5072

N  「リトル・サンフラワー  フレディ・ハバードに捧ぐ」、エスニック・ヘリテイジ・アンサンブルでした。

 同一主題の別ビート演奏ですね。バリトン・サキソフォーンに絡んでくる、たぶん打楽器

 奏者の叩きながらのヴォーカルがいい雰囲気を出していました。

  エスニック・ヘリテイジ・アンサムブルの新作『ビ・ノウン:アンシエント / フューチュア / ミュージック』は、

 こんな具合に興味深い録音が全部で11曲収められています。決して分かり易

 くはありませんが、過剰に重たく造られている印象はありません。深刻な表

 情も浮かび上がって来ませんし、何気なく流れていると結構リラクス出来ます。

 機会があったら是非お聞き下さい。

M08.プアボーイ・シャッフル(2’54”)クリーデンス・クリアウォーター・リヴァイヴァル

-J.Fogerty-   ビクター   VICP-63514

N  ハイ、クリーデンス・クリアウォーター・リヴァイヴァルの傑作『ウイリーとポーボーイズ』から「ポーボ

 ーイ・シャッフォー」でした。洗濯板、盥、そしてギターとハモニカというジャグ・バンドの

 基本的原編成で奏でられています。ジャケットにあるように路上演奏を録ったの

 でしょうか。自由で伸び伸びとした演奏気分が伝わります。

  これを突然なぜ・・・という方もいらっしゃるでしょう。鍵は次の1曲で

 あります。

M09.荷物をまとめて出て行こう(5’38”)マダリツォ・バンド

-Y.Maligwa, Y.Kalekeni-    Beans Records / アオラ  BNSCD 5516  

N  アフリカ大陸の南東部の国、マラウィの首都リロングェで活動するヨブ・マリグワとヨセフェ・カ

 レケニのふたり組マダリツォ・バンドで「荷物をまとめて出て行こう」でした。

  ヨブ・マリグワがババトニと呼ばれる一弦ベイス、ヨセフェ・カレケニは四弦ギターです。共

 に馴染みのない楽器ですが、トボけた愛嬌のある音色には誰でも和んでしまう

 でしょう。単純なモチーフの反復が続きます。唄はその場の思いつきで即興的に

 進んでいくようですが、ちゃんと二人で揃える部分もあって、ある程度の構

 成は予め決められているようですね。バス・ドラムのように聞こえる低音打楽器

 はヨセフェ・カレケニが足で蹴っ飛ばして出しています。

  ここで彼らの使っている楽器は自分たちの手造りだそうです。日本ですと

 楽器は高級工芸品か工業量産品ですが、昨今のアフリカでは身の回りの材料を使

 って自分なりに造るのが主流となって来ているのだそうです。確かに彼らの

 持ち楽器は、同じ型から次々に押し出されて出来てくる物ではなく、ひとつ

 ひとつ別個に造られている感じがします。それぞれが特別な個人仕様の特注

 品的です。量的にも数多く出るものではないので、この流れは自然なのでし

 ょうが、音楽を志すならば、演奏家である前に楽器製造者でなくてはなりま

 せん。大変です。けれどもそれぞれで音色も異なりますから、固有の響きを

 追求する向きには好ましい現象でしょう。

  自分だけの物だったら癖に合わせて使い易く造れます。今の「荷物をまと

 めて出て行こう」で使われていたヨセフェ・カレケニの四弦ギターはバンジョーをヒントにし 

 ているそうです。こういった手造り楽器からの連想でクリーデンス・クリアウォーター・リウ

 ァイヴァルの「ポーボーイ・シャッフォー」をお届けした次第です。

  ではマラウィのふたり組マダリツォ・バンドでもう1曲、最新作の表題曲です。

  「ワサララ」。

M10.ワサララ(5’30”)マダリツォ・バンド

-Y.Maligwa, Y.Kalekeni-    Beans Records / アオラ  BNSCD 5516

N  「ワサララ」、マダリツォ・バンドでした。この「幻」のツイターに早速写真入りで投稿さ

 れてしまったので、この新譜を何処で手に入れたかはバレていますね。そう

 渋谷公園通りの「エルスール・レコーズ」です。ここは以前宮益坂を登り詰めた場所

 にあった時から出入りしていまして、今も月に一度は顔を出しています。店

 主の原田尊志さんはミュージック・マガジーンで世界民族音楽を担当している信頼の

 おける人で、私のワールド音楽情報の9割はこの方からと言って良いでしょう。

  ただツーフーを患うほどお酒が好きで、夕方になると音楽か酒かどっちが目的

 か分からない人たちが集まって来ます。ワールド・ミュージックを扱っているだけあ

 って、珍しいお酒も隠されて常備されております。わたしは午後の早い時間

 に行く事が多いのですが、たまたま28日は夕方に寄ったら、酒盛りとなって

 しまいました。テキーラではないという説明のメキシコ産40度の蒸留酒、これが非常

 に美味で盃を重ねてしまい、次の約束には1時間以上も遅刻しました。

  もちろんわたしの目的は新しいレコードを手に入れる事で、マダリツォ・バンドの新

 譜『ワサララ』は、酒盛りの前に聞いて入手しております。そしてその時一緒に

 に聞かせて貰って気に入ったもう1枚もお届けいたしましょう。

  南アフリカの打楽器奏者、タバン・タバネの新しいアルバム『マチャレ』から、

  「リシャール」です。

M11.リシャール(4’26”)タバン・タバネ

-T.Tabame-   ライス NWR-5494

N  素晴らしいリズムですね。これは、決して難しい事を演ってやろう、という魂

 胆があってではなく、テムポーに合わせて自然に生まれて来たアンサムブルです。中

 心人物のタバン・タバネが打楽器、絶妙なタイミングのベイスはチュラニ・ンチュリという演奏

 家です。

  本作品の名義人であるタバン・タバネの父親、お父さんはフィリップ・タバネロという

 名のジャズ・ギタリストで、70年代には北米でマイルス・デイヴィスやハービー・ハンコックと演

 奏活動をしていたそうです。エルスール・レコーズで「息子の新譜がいい」、と言った

 ら原田尊志さんが「親父の聞いてみるかね」と、ちょっと前のソロ作品をCD で

 焼いて呉れました。

  フィリップ・タバネとマロムボという名義になっています。この「マロムボ」というの
 は彼が世界に紹介した南アフリカの音楽形式で、今回のタバン・タバネの担当楽器も

 正式には「マロムボ・ドラムズ」となっていました。焼いて貰ったCDからは時々

 針の音が聞こえますから、オリヂナルはアナログLPなのかも知れません。

  ではフィリップ・タバネロのソロ作品から、奇しくも息子の名前と同じ題名を持つ楽

 曲です。

  「タバン」。

M12.Thabang(6’29”)Philip Tabane

-unknown-  unknown

M13.アイ・ドント・ウォナ・ウェイト(3’50”)ケリー・フィニガン

-unknown-  Pヴァイン PCD-24834   

N  「タバン」、フィリップ・タバネとマロムボでした。ギターと打楽器の即興的な、それでい

 て、結構複雑な構成を持った一曲でした。と言いいますか、演奏者ふたりと

 もたくさんの引出しがありますね。それに続けましたのはケリー・フィニガンという

 北米西海岸でソウル系バンドに参加している男の新譜から「アイ・ドント・ウォナ・ウェイト」

 でした。70年代中期の地方R&Bみたいな響きですね。悪くない。

  さて今レコード店のブルーズ売り場で気になる男が、クリストーン “キングフィッシュ” イングラ

 ムです。長身のケブ・モと並んでいるポップを見たことありませんか。彼の新作

 からお送りしましょう。昨年充実した作品『ブルーズ・イズ・アライヴ・アンド・ウェル』

 を発表したバディ・ガイをフィーチュアして、

  「フレッシュ・アウト」です。

M14.フレッシュ・アウト(3’34”)クリストーン “キングフィッシュ” イングラム

-unknown-  Pヴァイン PCD-24844

N  クリストーン “キングフィッシュ” イングラムで「フレッシュ・アウト」でした。なかなかの迫力です

 ね。写真で見るからには体がだいぶ大きいようですから、そこから来る重量

 感でしょうか。テキサスのブルーズ・レイベル、アリゲイタからのアルバムをじっくり聞いて、

 また何曲かお届けしましょう。

  さて2週間に亘って B.B.キングとラリー・カールトンの1983年のテレビ録音をお届け

 しました。そんな折、片付けをしていたら、ラリーが全面参加したビル・ラバウンティ

 という鍵盤奏者のアルバムを見つけました。ラリーとは何年も一緒に演っている間

 柄で、彼の来日公演でも付き合っています。

  2014年に発表されたこのアルバム『イントゥ・サムシング・ブルー』は、彼のヴォーカルアルバ

 ムで、白人音楽家のブルーズやR&Bに対する憧れが素直に表現された好盤でし

 た。今まで聞かなかった事を少し後悔した位です。

  では聞いて下さい、「ファニー・バット・アイ・ステイル・ラヴ・ユー」、ビル・ラバウンティです。

M15.ファニー・バット・アイ・ステイル・ラヴ・ユー(4’53”)ビル・ラバウンティ

-B.LaBounty-  ビクター  VICP-75129

N  ビル・ラバウンティで「ファニー・バット・アイ・ステイル・ラヴ・ユー」でした。どうですか、

 なかなかいいでしょう。かつてはメイジャーな活動をするこの種の、黒人音楽か

 ら受けた影響を気張らず素直に表現する唄い手がたくさん居たのですが、こ 

 このところさっぱり見かけませんね。「時代」でしょうか。

  ではビル・ラバウンティもう一曲、じっくり聞いているとどうしても背後にレイ・

 チャールズの影が見えて来ます。ブルーズやR&Bが好きで鍵盤を弾いて唄うのです

 から、当然でしょうね。

  「ストレイ・ドッグ・ブルーズ」

M16.ストレイ・ドッグ・ブルース(3’20”)ビル・ラバウンティ

-B.LaBounty- ビクター  VICP-75129

M17.Put It Where You Want It(4’16”)Larry Carlton   

-J.Sample-  Warner Bros.  9362-48006-2 

TM Born In Chicago 「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-N.Gravenites-  Rhino 8122 798434 0

N  今朝の最後は、ラリー・カールトンで「プット・イト・ウェア・ユー・ヲント・イト」でした。これ

 の収録アルバム『ディープ・イントゥ・イト』は2001年の発表ですからもう18年前の音 

 楽です。ただわたしにとっては「最も新しくて音楽も音質も良い盤」として

 ずっと君臨し続けています。これ以降の「ハイレゾな音」はちょっと過剰に聞こ

 えるのですよ。それにラリーをはじめとする演奏の瑞々しさ、これは音楽の全て

 でもありますし。

  さて今朝の特別付録は、以下の隠し場所です。どうぞお楽しみ下さい。

http://firestorage.jp/download/e29c047326c80f47e6931fb43ab9d3257ecad220

   ダウンロード・パスワードは、rwhbdq0jです。

  今朝もちょうど時間となりました。

 こちらは、http://osamusawada.com/category/mornin-blues-by-isaowashizu/

 「幻」モーニン・ブルーズ、鷲巣功でした。来週も首都圏で9人のあなただけに。

   そして全国で9500万人のあなたにも、アサー。

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