【幻】モーニン・ブルーズ 2019/11/30
- 2019 11/30
- 投稿者 : 大家
mb191130
前TM. Walikin’ Blues「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band
-R.Johnson- Rhino 8122 798434 0
N おはようざいます、ワツシイサヲです。「幻」モーニン・ブルーズ2019年11月30日を
始めましょう。寒いですね。23区最低気温記録保持を自称するこの仕事部屋
では、手がかじかんで鍵盤操作が上手くいかず誤字脱字が頻発・・・あ、そ
れはないですね。
今月は西向くサムライで小の月、もう明日からは師走です。わたしはその昔、
シワスイサオと呼ばれ・・・あ、これもないですね。
さあ2019年11月の最後の最初はチャック・ベリーです。マイク・ジト企画制作の新
譜『ロケンロー、ア・トリビュート・トゥ・チャック・ベリー』から、先週漏れてしまったこれ、
「特に行くアテもないけれど」。
M01.No Patrticular Place To Go(2’50”)
Mike Zito and Friends feat. Jermiah Johnson
-C.Berry- BSMF 2681
N 「ノー・パティキュラ・プレイス・トゥ・ゴウ」、マイク・ジトとジャミヤ・ジョンスンでした。「Jermiah
Johnson」という有名な西部劇映画があるそうですが、このジャミヤ・ジョンスン
は、同名のブルーズ・ギタリストです。歌も唄ってたようですね。ラフな仕上げ具合
が大変宜しい。若い世代がディジタル録音でロケンローを演ろうとすると、美しくな
り過ぎてしまいます。それじゃダメ。そこんとこがこのマイク・ジトの『ロケンロー、ア・
トリビュート・トゥ・チャック・ベリー』は、いい感じでツボが抑えられています。
今週、チャックの「『メムフィス』を探したら・・・」という投稿を頂きました。わ
たしもその映像をすぐ観ました。投稿者ち冷えさんが仰る通り、カッコいい。グ
ンバツです。また、これを観ていて、この人は世界で一番奇妙なギターの弾き方
だ、という事実が明確になりました。いわゆる「ちゃんとした」奏法をしな
いんですね。「分かってるけど、俺はこれでいいんだ」という感じです。真似
をしようにも普通のギター弾きは憚かるでしょう。正しいメソッドと違い過ぎる。
そんな思いと共に観たチャック・ベリーの「メムフィス」実演映像でした。
M02.Dream Baby(2’10”)Jerry & Reggie
-C.Walker- ACE CDCHD 1537
N 殆ど同じ造りで、わたしはずっと先に例を挙げた「メムフィス」だと思っていた
「ドリーム・ベイビー」、ジェリーとレヂーです。先週チャックの「キャロル」をお届けした『レヂ
ー・ヤング~セッション・ギター・スター』から、こちらもビル・ブラックズ・コムボのジェリー・アー
ノルドとレヂー・ヤングの演奏でした。その時には。ビル・ブラックがドラマーと申し上げ
ましたが、彼はベイス奏者ですね。訂正します。ビル・ブラックズ・コムホのドラマーは、
今のジェリー・アーノルドでした。
さて「メムフィス」そっくりな「ドリーム・ベイビー」はロイ・オービスン1962年のヒット曲。
チャックのは59年ですから、彼の方が早く世に出しています。ま、この際そんな
事はどうでもいいですね。
「ドリーム・ベイビー」、ロイ・オービスンです。
M03.Dream Baby(2’35”)Roy Orbison
-C.Walker- Rhino R2 71493
M04.Boys(2’11”)The Shirelles
-Dixon, Farrell- One Day Music DAY2CD154
N ち冷えさんは「メムフィス」の映像情報と共に「ガール・グループをガンガンやれえ」
とゲキレーして下さいました。お応えしましょう、手元に『ウィル・ユー・ラヴ・ミー・
トゥマロウ 〜 ガール・グループズ・オヴ・ザ・フィフティーズ・アンド・シクスティーズ』というコムピ
があります。この間の片付けで出て来ました。3枚組だと思ってましたが、2
枚組でした。
まずはリンゴ・スターがリード・ヴォーカルを取った事で知られている「ボーイズ」、シュレ
ルスでした。これはガール・グループに目がなかったジョン・レノンがリンゴに唄わせたん
じゃないかな。1960年の録音です。
さて次は 80年代後期にダイアナ・ロスがカヴァしてリヴァイヴァルしたこの歌です。
ザ・ボベッツ、「ミスタ・リー」。
M05.Mr.Lee(2’16”)The Bobbetts
-Dixson, Pought- One Day Music DAY2CD154
M06.I Shot Mr.Lee(2’32”)The Bobbetts
-Pought, Pought, Dixon, Farrell- One Day Music DAY2CD154
N ザ・ボベッツで、「ミスタ・リー」、そして「アイ・ショット・ミスタ・リー」でした。この「ア
イ・ショット・ミスタ・リー」は、もちろん「ミスタ・リー」のアンサ・ソングです。ボベッツは自
ら返事をしていました。
ただし、今お聞き頂いた「ミスタ・リー」は、アンサ・ソングの「アイ・ショット・ミスタ・リー」
が発売されて ヒットした後にボベッツが再び吹き込んでヒットさせた「ミスタ・リー」な
んです。もちろん他のレイベルからですから揉めたらしいですよ。この時代の柳
の下には、どぜうが何匹もいたようです。
それにしても大好きな男性を、簡単に撃ち殺してしまう短絡な発想の恐ろ
しさ。これも誰でも銃を手に入れられる国情の反映でしょうか。ただ関西の
ヤクザは自動小銃を持っていますから、よその国の話だとも言えないようです。
この「ミスタ・リー」は商業的な成立過程の前に、庶民、子供達の間で唄われて
いた伝承的な戯れ歌ではないかな、という気がします。一応形をまとめた作
者たちがいますけれどもね。子供達の歌う歌には結構残酷ですから良い人も
簡単に撃たれてしまうのでしょう。わたしたちも狸を鉄砲で撃って煮て焼い
て喰ってしまう野生動物虐待の歌を大切にして来ました。
さて50年代、60年代のガール・グループの歌は、このような奥は深いが表面
上は他愛のない「キャー、あの子素敵。たまんない」という感じです。もちろん
子供ならではの純で切実な思いを、夜更けの窓辺で唄い上げた名唱もありま
す。
M07.There’s No Other Like My Baby(2’32”)The Crystals
-Spector, Bates- One Day Music DAY2CD154
M08.Maybe(2’51)The Chantels
-Ba