カテゴリー : 2020年 2月

【幻】モーニン・ブルーズ 2020/02/29

mb200229

TM. Walikin’ Blues「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-R.Johnson-  Rhino 8122 798434 0

N  おはようございます、ワツシイサヲです。「幻」モーニン・ブルーズ2020年2月29日

 を始めましょう。義務教育機関の閉鎖、運動競技の無観客試合や音楽催事の

 中止など、新コロナウイルス感染防止対策が本格化して来ました。ここまでに打つ手

 があった筈、と感じているのはわたしだけではないでしょうが、とにかくこ

 れ以上の拡大は避けたいですね。手洗い、うがい、庶民の出来る事をして防

 ぎましょう。こういう時には家でラジオです。

M01.バーバラ・アン(2’07”)リジェンツ 

-F.Fassert-  ワーナー  WMC5-87/8

M02.Barbra Ann(3’22”)The Beach Boys      

-F.Fassert-  Capital 0602547517630

N  「バーバラ・アン」、リジェンツ1961年のヒット曲です。後半ヲーフマン・ジャックが乱入して

 来たこの仕様は映画「アメリカン・グラフィーティ」のサウンドトラックからです。まだ浅い夜

 に町中を流す車のラジオから聞こえて来ましたね。そしてビーチ・ボーイズの『パー

 ティ』から同じ「バーバラ・アン」、こちらは1966年のカヴァです。シングルにもなって

 います。ラジオのリクエスト番組で上昇しいたのを覚えています。「バー、バー、バー」

 で始まるところが分かり易くて、好きだったな。

  ビーチ・ボーイズの『パーティ』というアルバムは、「出せば何でも売れる」という人

 気沸騰中だったビーチ・ボーイズが、満足な準備も出来ないのに新譜を出さなき

 ゃならなかった事情から、「だったら仲間を集めて宴会を開いて、それを録音

 しちゃえばいいよ」とばかりに、メムバの家に楽器を持って集まって飲食をし

 ながら、気に入った歌をその流れで唄い、演奏。それで制作完了という過程

 で作られた、素晴らしい発想ではあるけれど、安易な1枚、と信じていまし

 たが、今回、全80トラックの2枚組完全盤を聞きまして、5回もセッションが行われ

 て、結構念入りに造られていた事を知りました。メムバも演奏中は半分ラリッてた

 んじゃないかと思っていましたが、そうではなかったですね。

  「バーバラ・アン」は3つのトラックがありまして、歌詞の確認をしながらだんだ

 んと仕上がって行くのが分かります。コーラス・ハーモニーは最初からキマッていまして、

 流石です。ファルセトーが効果的ですね。オリヂナルにはない最後のブルーズ・エンディング

 は殆ど即興のようです。ここもいいセンス。

  実は身近な人間があるところでリジェンツの原曲を耳にして、「ビーチ・ボーイズよ

 り断然カッコ良い」と感動していたものですから、妙に確認してみたくなりまし

 て、『パーティ』の完全盤を手に入れてみた次第です。オリヂナルを知ってからずっ

 とリジェンツで聞いていたので、ビーチ・ボーイズでこの歌を聞いたのは、少なくと

 も40年ぶりですね。意外と良かった。「ビーチ・ボーイズやるじゃないか」と、 

 素直に納得しました。この歌、簡単に出来そうですが結構難しくて、だいぶ

 前にわたしも仲間とやってみたんですが上手く行かなくて、最後は喧嘩にな

 って終わった苦い経験もあります。

  今更ですけどこのリジェンツ、白人の5人組なんですね。萩原健太が書いた「ア

 メリカン・グラフィティから始まった」(2016年エレキング・ブックス)には、この楽曲やグル

 ープ周辺のゴタゴタがかなり詳しく紹介されていて、大変面白いですよ。元々は

 ブロンクスで結成されたイタリア系の青少年ドゥワップグループでした。

  ではヲーフマンが絡んでこないオリヂナル仕様でお楽しみ下さい。

  「バーバラ・アン」、ザ・リジェンツです。

M03.Barbra Ann(2’15!)The Regents

-F.Fassert-   Collectables  COL-CD-9922

N  ザ・リジェンツで「バーバラ・アン」、ザ・リジェンツでした。2番目に出て来る歌詞に

   Danced with Betty Lou

   Tried Peggy Sue

   But…..

   ベティ・ルーと踊って   

   ペギー・スーも試してみた

   だけど・・・、という行りがあります、

  冒頭でWent  to a dance looking for romance

 とあるので、てっきりわたしはずっどンス・パーティで周りの女性に声を掛けて

 は誰からも相手にされないモテないダメ男の哀れな状況を想像していました。た

 だよく考えてみると、そもそも「バーブラ」というのは女性です。健太の本に

 もリジェンツの結成メムバだったフランク・ファサートが妹の事を歌ったらしい、と記されて

 います。引っ込み思案だったのかな、この子は。

  ですから本当は「せっかくダンスに行っても同性の友達とはしゃいでるだけ

 のバーブラ・アン、彼女たちは男の子たちと遊びたがってるんたよ、バーブラ・アン、

 さあ僕の手を取って・・・」と語りかける優しき第三の男の歌なのでした。

 また恥をかくところでしたが、今回この誤った解釈が正されて良かった。 

  一方「バーブラ・アン」の主題を間違って捉えていたおかげで、いつも連想し

 ていた古い歌があります。

M04.What Your Name(3’13”)Dug Sahm 

-Johnson-   ポニー / ヴィレッヂ・グリーン PCCY-00093

N  「ワッチョー・ネイム」、ダグ・サーム1990年の『ジューク・ボックス・ミュージック』からお届

 けしました。

   君、なんて名前だったっけ 

   絶対、前にあってるよね

   メリーじゃないね、スーとも違う 

   思い出せないなあ

  というこの唄い出しからわたしは、辺り構わずナムパをかけるC調男を思い

 描いていました。前の誤解したバーブラ・アンと似た状況です。こういういい加

 減な態度はダメです。恋する相手にはまごころを持って接する事が必要なので

 す。

M05.What Your Name(2’17”)Don & Juan

-Johnson-   Collectables COL-5519

N   「ワッチョー・ネイム」、こちらは1962年に全米7位を記録したオリヂナルです。これ 

 を唄っていたのが、ビルのペンキ塗りをしていた黒人二人組で、その名もドンと

 ホァン、ドンファンです。この芸名も何とC調か。岡田真澄もマッツァオです。ただし唄

 は純でして、いい加減な動機ながら、かなり切実に迫ります。ダグ・サームも

 途中からマジになって本気度が上がってました。何か思い出してんのかなあ。

  冒頭の「バーブラ・アン」から澤田修の「横山千本ノック」風な流れになって来た

 今朝の「幻」、もうひとつ行きましょう。先週ヘンリー・トーマスでお届けした「ジョン・

 ヘンリー」です。これにち冷えさんから「私の知ってるのと違う」、というお便り

 を頂きました。これは古い伝承歌で、たくさんの人たちが唄っています。し

 かも、それぞれが微妙に違っているのが大きな特徴です。

  主人公は黒人の線路工夫。有名なエピソードには蒸気機関と渡り合って勝利す

 る話がありまして、肉体労働階級の英雄的に奉られています。19世紀の人間

 ですから、もう少し史実に基づいた確かな物語があってもいいように思えま

 すが、半ば神話的に語られています。当時の奴隷制度を正当化するために存

 在した、と言えなくもないでしょう。

  最も古い録音は1924年と言われます。先週のヘンリー・トーマスのが29年です

 から、かなり初期のものですね。60年代にフォークの人間たちが挙って採り上げ、

 この国でも知られるようになりました。そこでさらにそれぞれの独自の「

 解釈」が加えられ、諸説が入り乱れる要因となったようです。

  今朝はその「ジョン・ヘンリー」をいくつか聞いて行きましょう。

  まずはピート・シーガー1957年の録音です。

M06.John Henry(4’28”)Peat Seeger

-trd.-  Properbox 184

N  半ば語り物のようなピート・シーガー1957年版「ジョン・ヘンリー」でした。この吹

 き込みの16年前に、ウディ・ガスリーが録音しています。次はそちらをどうぞ。

M07.John Henry(2’46”)Woody Guthrie   

-trd.-  Not Now Music NOT5CD915

N  ウディ・ガスリーの「ジョン・ヘンリー」、1941年の録音でした。

  構成、進行はほぼ同じですが、通常このように広く慕われる歌にありがち

 な覚えやすく愛嬌のあるリフレインがないですね。それがこの歌の決定的な流布を

 阻んだのかな、今聞いていてそんな思いも過ぎりました。

  次はかなり新しくなります。2009年に出たジム・クウェスキンのアルバム『エンジョイ・

 ヨー・セルフ』に収められていた「ジョン・ヘンリー」です。ピート・シーガーやウディ・ガスリー

 の流れを正当に受け継いだ東海岸のインテリ・フォークシンガーであるジム・クウェスキンは以

 前にも吹き込んでいる筈ですが、21世紀になっての新作にこの伝承歌を選び

 ました。  

M08.John Henry(5’23”)Jim Kweskin 

-trd.-  Properbox 184

M09.Mama, Let Me Lay It On You(Baby, Let Me Follow You Down)(4’43”)

Hot Tuna

-B.Dylan-  BSMF 6187     

N  「横山千本ノック」的「幻」、如何でしたでしょうか。ジム・クウェスキンの「ジョン・

 ヘンリー」は、あまり物語に踏み込まず、慣れ親しんだ古い歌を久しぶりに唄っ

 てみた、そんな感じがしました。

  それに続けましたのは、ボブ・ディラン70歳を祝ったアルバムから「ママ、レット・

 ミー・レイ・イト・オン・ユー」、ホット・ツナでした。発売された2011年当時、まだグループ

 として存在したのでしょうかね。フィドルもちゃんと入っていました。

  さて、先々週だったかな、久しぶりにCDを整理した、とお話ししました。

 その後また以前と同じく散らかりつつありますが、その時の動機は、この盤

 が見つからなかったからです。

M10.All Of Me(5’31”)Dina Washington        

-Simons, Marks-  フォノグラム PHCE-10015 

N  「オール・オヴ・ミー」、ダイナ・ヲッシントン, 1958年のヌーポート・ジャズ・フェスティヴァルの実

 況録音です。映画「真夏の夜のジャズ」のチャック・ベリーと並ぶクライマクス場面でお馴

 染みですね。この盤がどこに入ったのか行方不明になってしまいました。こ

 れが直ぐに取り出せないと、わたしは困ります。この時は他のダイナ盤も集団

 でいなくなってました。整理した結果、無事救出されましたので、先ほどお

 送り致した次第です。探しながら思い出していたのが、同じ「オール・オヴ・ミー」

 のこの仕様です。

M11. All Of Me(4’23”)憂歌団

-N.Sakai, G.Marks-    徳間 TKCA-30169    

N  憂歌団1981年のアルバム『夢・憂歌』から「オール・オヴ・ミー」でした。かなり

 飛躍した詞(ことば)が乗っかってますが、当時はまだ「秀勝」だった木村

 の唄が素晴らしい。わたしはとても好きですね、この「オール・オヴ・ミー」。以前

 にもお話ししたと思いますが、某クラブの楽屋で木村秀勝がヲーミング・アップ的に

 これを唄っているのを至近距離で目撃した事があります。例えようもなく良

 かった。それ以来、決定的な「オール・オヴ・ミー」と言えば、ダイナと憂歌団です。

  さて無事救出されたダイナ・ヲッシントン、こちらも聞いて頂きましょう。

  「ティーチ・ミー、トゥナイト」。

M12.Teach Me Tonight(2’47”)Dina Washington  

-Cahn, Depaul-  Golden Stars  GSS 5287

M13.My Blue Heaven(2’06”)Fats Domino    

-Whiting, Donaldson-  Properbox  138

N  ダイナ・ヲッシントンで「ティーチ・ミー、トゥナイト」、そしてファッツ・ドミノーで「わたしの青空」

 でした。これは「夕暮れに・・・」と父親がよく唄っていましたね。それで

 覚えたようなものです。1967年頃だったかな、日立の洗濯機に「青空」とい

 う名前が付いた機種があって、そのコマーシャルにも最後の「私の青空」を「日立

 の青空」と変えた歌が付いていた記憶があります。サンヨー・テレビの「日本」以

 降、やまとことばで家庭電気製品に命名するのが流行っていました。

  さて、このようなスタンダード、定番曲を並べたのには訳があります。鷲巣功

 著の「河内音頭」の書評を読もうと本当に久しぶりに月刊「ミュージック・マガジー

 ン」を読んだら、ジェイムズ・テイラーの新譜紹介記事に出会いました。北中正和大

 先輩が、丁寧に書いています。わたしはその情報を全く知りませんで、すぐ

 に入手しようとしたのですが、何と入荷/発売が2月28日つまり昨日の金曜

 日だったのです。

  以前の「現」時代には、放送局に行く途中に偶然見つけて買って来て、ま

 だ聞いてもいない盤をいきなり回した事もありました。確かナット・キング・コール

 の赤坂コパカバーナでの実況盤だった筈です。「想像を超えて酷かったらそこで止

 める」なんて断りを入れてね。

  生放送なら度胸を決めて、こういう面白い事も出来ますが、今回はちょっ 

 と間に合いません。そこでマガジーンの記事を読みながら、ジェイムズ・テイラーの新

 譜に収録されている各曲の自分の決定盤を並べてみよう、と考えました。流

 石に今回の新譜『アメリカン・スタンダード』にはひねくれ者のワツシイサヲでも知っている

 超有名曲がズラリ。わたしの音楽的変遷、それによって形成された好みもはっ

 きりしました。しばらくお付き合い下さい。

  今の「ティーチ・ミー、トゥナイト」、そして「わたしの青空」ともに新譜の収録曲で

 す。ジェイムズ・テイラーはどんな風に仕上げているか、とても楽しみです。

  来週、一緒に聞いて行きましょう。

M14.Old Man River(4’45”)The Temptations   

-J.Kern, O.Hammerstein-   Motown 314549515-2    

M15.Nearness Of You(3’09”)Norah Jones   

-H.Carmicheal, N.Washington-   Blue Note 7243 5 32088 2 0

M16.God Bless The Child(5’56”)Blood, Sweat and Tears  

-B.Holiday-  Columbia  CK 9720

N  ザ・テムプテイションズで、「オールマン・リヴァ」、ノーラ・ジョーンズで「ニアネス・オヴ・ユー」、そ

 してブラッド、スウェット・アンド・ティアーズの「ガッド・ブレス・ザ・チャイルド」でした。

 流石に名曲ですね。確かな手応えがあります。

  ジェイムズ・テイラーは、数年前にも『カヴァーズ』というアルバムを出していました。

 それと今回の『アメリカン・スタンダード』とどう違うのか、そこにも興味があります。

 数々の斬新なオリヂナル曲で時代を変えたジェイムズ・テイラー。彼自身も「アメリカン・スタン

 ダード」をたくさん書いています。一方で時空を超えて親しまれる名曲を分け

 隔てなく採り上げる彼の姿勢には非常にずっと前から好感を持っていました。

  そんな一例を聞いて下さい。

  スティーヴン・フォスターの「おお、スザンナ」です。

M17.Oh! Susanna(2’02”)James Taylor         

-S.Foster-  Waner 7599-27183-2

M18.Lodi(3’13”)Creedence Clearwater Rivival

-J.Fogerty-  ビクター VICP-62073 

N  ジェイムズ・テイラーの「おお、スザンナ」に続いては、20世紀のスティーヴン・フォスター、

 ジョン・フォガティの「ローダイ」、クリーデンス・クリアヲータ・リヴァイヴァルでした。庶民、労働

 者たちの生活を自身の歌に投影し、一方で大自然を唄ったジョン・フォガティ、昔

 から言っているのに誰からも同意を得られないわたしのスティーヴン・フォスター説、

 皆さんは如何お感じでしょうか。

  さて前半でも出て来たち冷えさんが熱心にリクエストしてくれたアーマド・ジャマル

 の「サタデイ・モーニング」、調べましたら、あちこちで結構なお値段が付いていま

 した。しかし、幸運な事に極めて納得出来る安価で手に入れる事が出来まし

 た。ジェイムズ・テイラーの新譜がらみで今朝は時間もたっぷりあります。ちょっと

 長いですが、お届けしましょう。

  アーマド・ジャマルの「サタデイ・モーニング」です。

M19.Saturday Morning(10’24”)Ahmad Jamal    

-A.Jamal-   Jazz Vilage   JV 570027   

M20.Variations On A Theme By Erik Satie (1st Movement)

Adapted From Tris Gymnopedies(1’38”) Blood, Sweat and Tears

-E.Satie-  Columbia  CK 9720              

TM Born In Chicago 「アサー入り / Paul Butterfield Blues Band

-N.Gravenites-  Rhino 8122 798434 0

N  今朝の最後、10分以上あった「サタデイ・モーニング」の後は、ブラッド、スウェット・

 アンド・ティアーズで「エリック・サティ三つのジムノペディ主題による変奏曲第一楽章」で

 した。

  今朝の特別付録は、以下の隠し場所です。どうぞお楽しみ下さい。

https://firestorage.jp/download/3e031fd23050425a8907c7a5c4160cd497abbec4

  ダウンロード・パスワードは、9r62k1vwです。

  あ、使用音楽素材の写真、ファッツ・ドミノーが抜けていました。済みません。

  今朝もちょうど時間となりました。

 こちらは、http://osamusawada.com/category/mornin-blues-by-isaowashizu/

 「幻」モーニン・ブルーズ、鷲巣功でした。来週も首都圏で9人のあなただけに。

 そして全国で9500万人のあなたにも、アサー。



♪♪ Twitter “#blues761″の閲覧はコチラ♪♪

X Ambassadorsの直筆サインプレゼント

今週、2月29日のリアルロックスもプレゼントあり!

今月、初来日公演を行ったX Ambassadors(エックス・アンバサダーズ)とのインタビューの模様を4時台にこってりお届けします。

そこでメンバー3人の直筆サインを1名様に差し上げます。

CDケースにちょうど収まるサイズ!

応募はメール、ウェブ、ツイッターでお待ちしております。

メールは、 realrocksアットzip-fm.co.jp まで。

ウェブはZIP-FM websiteメッセージから。

住所、氏名、電話番号と【XAサイン希望】と書いてご応募してください。

Twitterでの応募希望の方は、
リアルロックスの公式アカウント(@realrocks)をフォローしていただき、該当ツイートをリツイートしてくださいませ!当選者にはDMでご連絡いたします。

〆切は、3月05日(木曜)正午までとさせていただきます。

ご応募お待ちしております!!

【幻】モーニン・ブルーズ 2020/02/22

mb200222

TM. Walikin’ Blues「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-R.Johnson-  Rhino 8122 798434 0

N  おはようございます、ワツシイサヲです。「幻」モーニン・ブルーズ2020年2月22日

 を始めましょう。

  先週の「フライング」「南ミシガン通り2120番地」にはタカハシミチオさんからお便りを

 頂きました。ありがとうございます。よく覚えていてくれましたね。感謝で

 す。こういう風に意外な反応はわたしを喜ばせてくれます。もう一度、どう

 もありがとうございます。

  さて、今朝は懸案から参ります。お待たせ致しました、タクシ・ドライヴァ45979

 さん、これですか。

  「フィッシング・ブルーズ」、ヘンリー・トーマスです。

M01.Fishing Blues(2’44”)ヘンリー・トーマス     

-C.Smith-  Pヴァイン PCD-20079

N  何箇所も針が盤をこする音がしますね。古いSP盤から起こしたのでしょう。

 「フィッシング・ブルーズ」、 ヘンリー・トーマスでした。これで合ってますか、タクシドライヴ

 ァ45979さん。

  わたしはラヴィン・スプーンフルの「フィッシング・ブルーズ」を聞いた事がないのです。

 バタフィールドたちと一緒に収録されているLP『ワッツ・シェイキン』にも入っていませ

 んね。あなたはどこで聞いたのですか。

  今のヘンリー・トーマスは1900年代の始め、27年から2年間ほど吹込みをしてい

 ます。生まれは何と19世紀、1874年だそうです。お聞きになってお分かり

 の通り、ギターを弾いて唄いますが、更に変な音が聞こえます。これはクウィル

 (Quill)と呼ばれる、綿の糸を巻きつける筒、糸巻きですねこれを組み合わせ

 た縦て笛的な楽器らしく、今は南米のサンポーニャのような形の完成品も出回って

 います。

  ヘンリー・トーマスが実際に吹いたのがどんな形をしていたかは不明ですが、多分

 ハモニカのように首から吊って鳴らしていたのではないでしょうか。割としっか

 りした音程です。特定の調が決まっていて曲に応じて、持ち替えをするので

 しょう。ただ長音階の列で並んでいるので、いわゆるブルーノート的表現は無理な

 ようです。故に一般的なブルーズのイメヂらしからぬ、ほのぼのとした明るさが

 漂います。

  今の「フィッシング・ブルーズ」は意味深長な内容ですが、このクウィルの音色で救わ

 れているような気もします。ではそのクウィルが活躍するヘンリー・トーマス初期の録音

 を聞いてみましょう。

  有名な「ジョン・ヘンリー」です。 

M02.John Henry(2’43”)Henry Thomas       

-trd.- Pヴァイン PCD-20079

M03.It’s All In The Game(3’00”)Tommy Edwards 

-C.Sigman-  Acrobat ADDCD3192

N  謎の多いブルーズマン、ヘンリー・トーマスの「ジョン・ヘンリー」に続いては、先々週、フォー・ 

 トップスでお届けした「恋のゲイム」でした。唄はトミー・エドワーズ、これがオリヂナル・

 ヒットのようです。実はワタクシ何故か先週のエディ・アーノルドと混同していまして、だ

 いぶ前にエディのベスト盤を買った時も「何故『恋のゲイム』が入っていないんだ

 ろう」と訝しがった程なのです。改めて調べると、トミー・エドワーズ説に出合い

 ました、この人は全く聞いた事がなかったのです。

  トミー・エドワーズは、サム・クックが主体性を持った音楽活動の開拓をする前の黒人

 娯楽歌手の典型で、黒人ならではの声、節で白人のためにポピュラー曲の美しい

 旋律を唄う運命を背負って生きました。同時期に活躍した人間としてレイ・チャー

 ルズがいますが、この人は完全に別格です。アーメット・アーティガンという正しい理解

 者も常に側にいましたしね。

  そのトミー・エドワーズのベスト盤には、これでもか、とばかりに白人好みの歌曲

 が並んでいます。こんな1曲もありました。

M04.I Really Don’t Want To Know(2’14”)Tommy Edwards  

-D.Robertson, H.Barnes-  Acrobat ADDCD3192

N  ご存知「知りたくないの」です。カントリー好きだったソロモン・バークの同じ唄に較

 べると、過剰な甘さが気になります。多分造り手側の想定している聴衆像が

 違うのでしょう。ソロモンのはバプテスト教会に集まった黒人庶民ですが、トミーのを

 聞いていると、白人マダムがラウンジ・テイブルで「あら、いい歌ね」と呟くのが聞

 こえるみたいです。とても滑らかで流れるような唄自体は決して悪くはあり

 ませんが、やはり社会状況を考えるとどうしても白人に媚びて食いつなぐ宿

 命が見えてきてしまいます。この時代、ナット・キング・コールですらギリギリのとこ

 ろに居たんですから。

  この『ザ・トミー・エドワーズ・シングル・コレクション 1951-62』は、彼がこの期間に

 MGMレコードに残した吹き込み52曲で構成されています。ライオンが吼えるメトロ・

 ゴールドウィン・メイヤーズの音楽部門ですから、娯楽路線重視に変わりはありません。

 このトミー・エドワーズもそこで運命を決められてしまったようです。全体にアレンヂ

 がどうしても釈然としませんが、流石に佳曲が多く収録されています。

  こんな歌も入っていました。フレディ・フェンダの十八番、

  「シークレット・ラーヴ」。

M05.Sectret Love(2’44”)Tommy Edwards 

-S.Fain, P.F.Webster-  Acrobat ADDCD3192

N  そして、大いに意外だったのはこれです。

  「恋の殺虫剤」。

M06.Now And Then There’s A Fool Such As I(2’39”)Tommy Edwards

-W.Trader-  Acrobat ADDCD3192

N  「恋の殺虫剤」なんて邦題が付いている訳のない、「ナウ・アンド・ゼン、ゼアズ・

 ア・フール・サッチ・アズ・アイ」でした。これを「ナウ・アンド・ゼン、ゼアズ・ア・フール

 『殺虫剤』」と唄うのですよ、洋楽オヤヂたちが。

  もう絶対に店終いをしてるはずの洋楽カラオケ屋が渋谷駅の南口にその昔あり

 まして、仕事の先輩たちに連れて行かれた事があります。「おう鷲巣、お前も

 なんか行け」なんて言われて、たまたま目にした曲目表にあったのが、「ナウ・

 アンド・ゼン、ゼアズ・ア・フール・サッチ・アズ・アイ」でした。すると酔っ払ったオヤヂ

 たちが「おう、殺虫剤か」なんて大騒ぎになりました。わたしの唄自体は誰

 も聞いてはいないのですがね。

  これまでこの歌はエルヴィス・プレズリでしか聞いた事ありません。その仕様は

 楽曲、唄、編曲、演奏すべてケチの付けようがない出来映えです。特にエルヴィス

 がノリノリで唄ってるのが気持ちよく伝わって来ます。間奏の手拍子は、絶対に

 本人だな。オリヂナル・ヒットのハンク・スノウもどこかにあるはずです。聞いてみよう。

  今朝はエルヴィス・プレズリでどうぞ、

  「ナウ・アンド・ゼン、ゼアズ・ア・フール殺虫剤」。

M07.Now And Then There’s A Fool Such As I(2’32”)Elvis Presley

-W.Trader–  RCA  07863  66050

M08.野崎小唄(2’57”)田端義夫

-S.Imanaka, Y.Ohmura-  キープ2CD-464  

N  「殺虫剤」に続けて「野崎小唄」、田端義夫でした。

  新型コロナウイルスの感染は今も絶頂に至っておらず、警戒状態が続いています。

 健康な皆さんはぜひ手洗い励行で防御して下さい。

  それはそうと、個人タクシー協会の新年会から感染が拡がったのは事実のよう

 ですが、その報道の際には、あたかも屋形船での新年会が悪かったように言

 われています。それに対して、わたしは毎回「違うだろう」と、憤っており

 ます。こういう時に発言力がなく抵抗出来ない存在を悪者にして虐めるのが

 大手報道機関の常套手段です。気を付けて下さい。

  個人タクシー協会と屋形船支援のために、「野崎小唄」をお聞き頂きました。「ど

 こを向いても菜の花さかり」ですから、季節的にもぴったりです。個人タクシー

 協会、屋形船、絶対に悪くないぞ。悪いのはここまで放置して彼岸が過ぎる

 のを待っている、この国の構造だ。

   わたしはこの「野崎小唄」のオリヂナルとされる東海林太郎版で父親がよく唄

 っていたのに親しんでいましたワン・コーラスなら覚えています。ただし田端義夫

 の今のは、多分全盛期を過ぎた頃の吹き込みでしょう。唄は流石の節回し、

 脱帽です。ただしバタやんの「春」と言えばならこれでしょう。

M09.十九の春(3’53”)田端義夫

-trd.Y.Mototake-  キープ 2CD-464

N  「十九の春」田端義夫でした。沖縄俗謡歌という事です。田端義夫が琉球を

 旅公演した時に聞き染めて持ち歌にした、という説があります。実にいい歌

 ですね。男が女の歌を歌う歌謡曲の悪しき伝統的手法も、これだけは許して

 やる。わたしと師、朝倉喬司を繋いでくれた恩義のある一曲です。

  さて、「春を待つこころ」に因んだ楽曲をもう一つ、リチャード・ロジャーズ作曲

 の「スプリング・イズ・ヒア」そして「ヨー・ストーリー」のメドリー、

  アーマド・ジャマルの即興ピアノでどうぞ。

M10.Spring Is Here / Your Story(5’00”)Ahmad Jamal

-R.Rodgers, Hart, B.Evans-  キングKKE 096 (JV570140)

N  「スプリング・イズ・ヒア」そして「ヨー・ストーリー」、アーマド・ジャマルでした。多分に即

 興的でしたが、ベイスとのデューオでしたから、ある程度の決め事があらかじめあ

 って、全て気分で進行したのではないでしょう。それにしても気持ち良さそ

 うに弾いていましたね。羨ましい。

  さてアーマド・ジャマルはピッツバーグ生まれのピアノ弾き。わたしの大好きな一人で

 す。世代的には1930年生まれですから、今年90歳になります。人によって

 はチャーリー・パーカーと同列に並べてその偉業を評する人もいる程の音楽家です。

  この「スプリング・イズ・ヒア〜ヨー・ストーリー」のメドリーは『バラード』という最新盤

 で聞けます。ゆったりしたい時、あるいはとてもせわしない時に思い切って

 聞いてごらんなさい、過ぎて行った時間が見えます。

  お忙しい現代人のあなたは、そんなことばかりもしていられませんね。

 刻一刻と訪れる新しい時を刻むかのような、別のピアノ曲で今日のリズム、テムポー

 に戻りましょう。4月ブルーノート東京にやって来るビル・ローレンス・トリオです。ロンドン

 のロニー・スコットのクラブでの実況録音盤から、

  「チャイナ」をどうぞ。

M11. China(6’40”)ビル・ローレンス・トリオ  

-unknown- BSMF 2

N  ピアノ・トリオというジャズの最小編成ながら、ベイスがイレクトリックという現代仕様の

 ビル・ローレンス・トリオで「チャイナ」でした。短いモチィーフを執拗に繰り返す辺りが現代

 的、いや今の人的といった方がいいかな。すべてが計算されているようで機

 械的に進行するのも今の音楽家風です。

  さて次は女の声。もう10年以上のカリアを持つ唄い手、ロビン・マッケルの新しい

 アルバムは全曲がカヴァです。そこからまず、ビリー・ホリデイで知られる、

  「ドント・イクスプレイン」。

M12.Don’t Explain(5’46”)ロビン・マッケル  

-B.Holiday,A.Herzog jr.-  BSMF 5090

N  「言い訳は言わないで」でしょうか。「ドント・イクスプレイン」、ロビン・マッケルでした。

 終了部分に被ってくる女声のバック・グラウンド・ヴォーカルがいいですね。大変に効

 果的です。

  夜遅く帰って来る同居人に対して、「分かってるわ、問答無用」と相手の説

 明を拒否するこの歌、確かにシャツに付いた口紅という物証を挙げられてしまっ

 ては、言い訳も出来ません。ただ今の世の中には求められても説明をしよう

 としない図々しい嘘つきがのさばっています。

  シンゾー、全ての事実を説明せよ、完璧に、だ。

M13.Mercsdes Benz(3’23”)ロビン・マッケル  

-J.Joplin-  BSMF 5090

N  同じロビン・マッケルのアルバム『アルタレイションズ』から、このカヴァは珍しいですね、

 ジャニス・ジョプリンの「ベンツが欲しい」でした。オリヂナルは無伴奏でしたが、こち

 らはヌー・オーリンズ調の厚めのサウンドが唄を支えています。

  欲しいのは、「メースウィーディース・ベンツ」と「カラー・テレビ」かあ。ジャニスは奇妙な

 塗りを施したポルシェ356を持ってたんじゃないかな。歌の内容と少々矛盾です

 ね。詳細不明ですけれど。

  さて先日、模型製造会社退職後、今は嬉々として古物商を営んでいる親友

 からLPレコードをかなりの量、貰いました。その中にとても興味深い盤があり

 ました。それらは近々集中的にお届けする予定ですが、ある朗読の裏で流れ

 ていた器楽曲に吸い寄せられました。

  昔のラジオの時間調整で多用されていたこの旋律、響き、・・・これですよ。

 調べてみたら、なんと例によって、ずっと前から持っていた盤に入っていた

 のです。

  ビリー・ヴォーン楽団です。

  「星を求めて」。

M14.星を求めて(2’12”)ビリー・ヴォーン  

-Hatch-  ユニバーサル UICY-80038 

N  耳にした事あるでしょう、「星を求めて」ビリー・ヴォーン楽団です。そうか、

 こういう題名だったのか。もう忘れないぞ。なんでも1960年公開の 英映画

 「恐怖のサーカス」の主題曲だったそうです。こんな優しい旋律が流れる中、動

 物、子供、有色人種の虐待される場面が続いたのでしょうか。白人は恐ろし

 いですね。それではサヨナラ、サヨナラ、サヨナラ・・・。

  それはともかく、今回の出会い、いや再会はなぜかとても嬉しかったです。

 曲目、演奏者が特定できた事もホッとひと安心でした。裕一くん、どうもあり

 がとう。

  さて、先週はラムブリン・ジャック・エリオットの「くよくよするな」をお聞き頂いた

 ボブ・ディランの還暦祝いアルバムから今朝も一曲どうぞ。

  ジョン・ゴーカです。

  「ジャスト・ライク・ア・ヲーマン」。

M15.Just Like Woman(4’15”)John Gorka

-B.Dylan-  BSMF 6187  

N  ジョン・ゴーカで「ジャスト・ライク・ア・ヲーマン」でした。やっぱり、ボブ・ディランはい

 い歌を作るなあ、心からそう感じますね。20世紀に入ってからしばらくは、 

 そういう実績を気分でぶち壊すような姿勢で音楽を続けていたようにも感じ 

 ましたが、彼の創り出した傑作は不滅です。来日公演は、もう売り切れか。

 観たい気がするなあ。 

  さて年初めにCDなどの整理をしたばかりですが、1ヶ月も経つとまた散ら

 かってしまって、先週また片付けを敢行致しました。気に入っても忘れてし

 まっていた盤に「再会」するのもこんな時です。

  あーそう言えばあったなコレが、で今朝はメイヴィス・ステイプルズの新譜から、

  「ブラザーズ・アンド・シスターズ」。

M16.Brothers And Sisters(3’32”)Mavis Staple

-B.Harper-  ANTI CAT.# 876790-2 

M17.Let It Rain(4’53”)Mina Agossi          

-B.Few-  Naïve NJ 621911  

N  メイヴィス・ステイプルズで「ブラザーズ・アンド・シスターズ」、そして片付けで「再会」

 した正体不明の黒人女性歌手ミーナ・アゴシの「レト・イト・レイン」でした。このオーストリ

 ア制作のアルバム『レド・アイズ』は、なぜ購入したのか分かりません。店頭の棚に

 並んでいたのを、ニーナ・シモンと間違えたような記憶がありますが、それは他の

 だったかな・・・。女性ヴォーカルをまとめて整理していて出て来ました。パースネ

 ルを読みますと、ドラマーが「オノエ・イチロー」という日本人でした。演奏自体、そし

 てミクス的にも控え目なドラムズですけれど、遅ればせながら極東の島国からエイル

 を送っておきましょう。フレー、フレー、イチロウ。

  今の「レト・イト・レイン」で「It’s Rain All Round The World」なんて唄われる

 と、「It’s Rainnin’ All Over Of The World」という行りがフィードバックして来ま

 す。続けて傑作LP『リズム、カントリー・アンド・ブルーズ』から、

  「レイニー・ナイト・イン・ジョージア」、サム・ムーアとコンウェイ・トゥウィティでお送りしましょう。

M18.Rainy Night In Georgia(5’12”)Sam Moore & Conway Twitty  

-T.J.White-  MCAビクター

M19.Goin’ Home(3’54”)Aaron Neville 

-trd.-   Tellit  Records7243 8 20381 2 2 EGO 20381

M20.遠い恋人(6’20”)マーヴィン・ゲイ    フィードバック

-M.Gaye, G.Fuqua, S.Greene-  ユニバーサルUICY-94041

TM Born In Chicago 「アサー入り / Paul Butterfield Blues Band

-N.Gravenites-  Rhino 8122 798434 0

N  「雨のジョージア」に続きましては、「遠き山に陽は落ちて〜ゴーイン・ホーム」、

 エアロン・ネヴィルでした。遠くの雷が印象に残ります。いい出来ですね。春雷には

 もう少しかな。その前に「春一番」ですね。

  そして今朝の最後に、史上最大の「キャーッ」が聞ける、マーヴィン・ゲイの1974

 年実況録音で「遠い恋人」をお届けしました。この「ディスタント・ラヴァ」と唄い

 出した時の嬌声は、シェイ・スチューディアムのビートルズ公演時の比じゃありません。文

 句なしに史上最大です。わたしはかつて、ここだけ何度も聞き返した事があ

 ります。

  そう言えば、マーヴィンの最新の未発表ライヴの時の映像が大久保のソウル・バーに

 ある、と以前申し上げました。それをこの間確認しに行きましたら、わたし

 の勘違いでした。今回観たら印象もまるで違っていて、つくづく記憶はあて

 にならない、と痛感した次第です。わたしに限っての事かもしれませんが。

  今お届けした1974年のライヴはマーヴィン自身の状態も含めて、最高の出来です。

 演奏陣も理想的な面子。ベイスはここでもジェイムズ・ジェイマスン、ヒムセルフ。素晴らし

 い。

  さて今朝の特別付録は、以下の隠し場所です。どうぞお楽しみ下さい。

https://firestorage.jp/download/efb9ec6cc85109e4f1282d82f370001a90a20b28

  ダウンロード・パスワードは、wgkcrjccです

  今朝もちょうど時間となりました。

 こちらは、http://osamusawada.com/category/mornin-blues-by-isaowashizu/

 「幻」モーニン・ブルーズ、鷲巣功でした。来週も首都圏で9人のあなただけに。

   そして全国で9500万人のあなたにも、アサー。

   わたしは妙齢の女性から、しっかり三日月ホテルに誘われています。

♪♪ Twitter “#blues761″の閲覧はコチラ♪♪

【中止】THE WHOの『TOMMY』大音量上映会に3組6名様を御招待!

【中止】THE WHOのロックオペラ『トミー』御招待企画!

【お詫び】

3月9日(月曜)ZEPP名古屋で開催予定のTHE WHOのロックオペラ作品トミーの大音量上映会ですが、新型コロナウイルスの感染拡大を防止する観点から【中止】となりました。
それに伴いまして3組6名様の御招待企画も取りやめとさせていただきます。ご応募いただいたみなさん、申し訳ありません。

3月9日(月曜)夜7時半からZEPP名古屋で開催される
THE WHOロックオペラ『トミー』一夜限りのキネマ最響上映@ZEPP名古屋
にリアルロックスをお聴きの3組6名様を御招待いたします。

THE WHOが、ロックとオペラを融合させてしまった画期的な作品「トミー」をライヴハウスのダイナミックな音圧、ライヴ級の大音量、迫力の大画面で楽しめるという最高の上映会です。

そのイベントに3組6名様を一般自由席に無料御招待いたします!!

応募はメール、ウェブ、ツイッターでお待ちしております。

メールは、realrocksアットzip-fm.co.jp まで。
ウェブはZIP-FM websiteメッセージから。
住所、氏名、電話番号と『ザ・フーのイベント希望』と書いてご応募してください。

Twitterでの応募希望の方は、リアルロックスの公式アカウント(@realrocks)をフォローしていただき、該当ツイートをリツイートしてくださいませ!
当選者にはDMでご連絡いたします。
締め切りは、3月01日(日曜)朝5時までとさせていただきます。

ご応募お待ちしています。

イベントの詳細はコチラ

※トミーとは、、、
幼い時に目撃した事件のショックで心のうちに閉じこもり、
見ること、聴くこと、話すことができなくなってしまったトミーが成長と共に生まれ変わり、自由な世界へと解き放たれるというお話し。。。

Ozzy Osbourneの直筆サインプレゼント

家宝にしていいレベルです

な、な、なんと、今週のリアルロックスもプレゼントあり!

2月22日のリアルロックスでは、、、、

2月21日に10年ぶりとなるアルバム『Ordinary Man』をリリースした、
“メタルの帝王”オジー・オズボーンの直筆サインを1名様に差し上げます。

※LPサイズの最新作のジャケット写真に直筆サインが入っています!

応募はメール、ウェブ、ツイッターでお待ちしております。

メールは、realrocksアットzip-fm.co.jp まで。

ウェブはZIP-FM websiteメッセージから。

住所、氏名、電話番号と【オジーのサイン希望】と書いてご応募してください。

Twitterでの応募希望の方は、
リアルロックスの公式アカウント(@realrocks)をフォローしていただき、該当ツイートをリツイートしてくださいませ!当選者にはDMでご連絡いたします。

応募の締め切りは2月27日正午までとさせていただきます。
ご応募お待ちしています!

【幻】モーニン・ブルーズ 2020/02/15

mb20215

TM. Walikin’ Blues「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-R.Johnson-  Rhino 8122 798434 0

N  おはようございます、ワツシイサヲです。「幻」モーニン・ブルーズ2020年2月15日

 を始めましょう。

  先週、ここの澤田修大家に会いまして、しばらく話をしました。わたしが

 今読んでいる「大阪芸術大学」という傑作新刊の他、いろいろな話題が出ま

 した。その中でザク・ブラウン・バンドの新作が本国では割と手厳しい評を受けて

 いる、という話が出ました。売れ筋に寄りすぎてる、とカントリー側から言われて

 るそうです。そうかなあ。今朝はアルバム冒頭曲の「ザ・ウズ」で始めます。

  この歌のどこが悪いんだ。

M01.The Woods(3’14”)Zac Brown Band

-Z.Brown-   BMG / Zac Brown 538477552

N  「あの野郎のゴミ箱には他の男の宝物が詰まってる」と始まる「ザ・ウズ」、

 本国ではあまり評判の良くないらしいザク・ブラウン・バンドの新譜『梟』からで

 した。

  「みんなは森から出て暮らすけど、俺はその中に入って行くぜ」とヤケクソ的

 にも聞こえる捨て台詞も繰り返されます。どういう心理状況なんでしょうか。

  「装丁で書物の内容を判断してはいけないよ」と使い古された常套句も出

 て来ます。この言い回し、割と欧米人は好きですね、幾つも例があります。

  さて、次は3週続きのトニー・マコウレイ作品をお届けしましょう。彼が世に出る

 切っ掛けとなったのは、ザ・ファウンデイションズの「星のベイビー」、1967年の全英

 第一位獲得曲です。このC調な邦題には呆れるしかありませんが、それ故で

 しょうか、比較的早く日本でも知られるようになりまして、オリヂナルはもちろ

 ん、テレビの歌番組ではグループサウンズのカヴァを何度も耳にしました。フィリピンから

 出稼ぎに来ていたデ・スーナーズはデビューLPでも吹き込んでいなかったかな。

  今朝はオリヂナルをどうぞ、ザ・ファウンデイションズです。

  「星のベイビー」。

M02.星のベイビー(2’35”)ファウンデーションズ

-T.Macaulay, J.Macleod-  テイチク  25CP-10

N  ザ・ファウンデイションズで、「星のベイビー」でした。いい歌ですね。このザ・ファウン

 デイションズというのは、人種が入り混じったグループの先駆としても知られてい

 ます。この領域ではベニー・グドマンが自分のコムボに黒人をメムバとして迎え入れ

 たのが1930年代の半ばで、一応これが世界で初めての人種混合演奏家集団と

 なっています。ケン・バーンズの記録映画「カントリー・ミュージック」を観ると、南部に

 はそれ以前にも人種混合があったようですけれど、正式な録音をしたのは、

 ベニーのバンドが初めてでしょう。意外な事に人種混合演奏家集団はそれからし

 ばらく表には出て来ませんで、ザ・ファウンデイションズが「星のベイビー」で当てて、

 その属性として混合編成が注目されました。メムフィスの黒人/白人二人ずつのエムジ

 ーズだってその前にヒットを出していたのにね。

  一方、ロンドンにはカリブ海からの移民が多く住んでいて、そういう区域はヤバ

 イけどカッコいい音楽が溢れていました。ビートルズの「ハロー、グッバイ」や「オブラディ・

 オブラダ」を聞けば、その種の危険な場所に出入りしていたジョン・レノンやポール・ 、

 マカートニが影響を受けていた事が分かります。

  ポピュラー音楽の世界での人種混合団体はなかなか実現しませんでしたけれ

 ど、60年代後期に社会の「平等」とか「公平」が堂々と叫ばれるようになっ

 て登場したのが、ザ・ファウンデイションズでした。同時期にはイクヲールズというグループ

 も「ベイビ、カムバッック」のヒットを出していました。ここにはジャマイカ生まれのエディ・

 グラントがメムバでいまして、イクヲールズという名前自体が、「等しい事」、つまり「人

 類みな兄弟」的思想によるものだったとか。

  そんな背景を持つザ・ファウンデイションズ、わたしは今回、後年に編集されたベス

 ト盤を手に入れまして、初めてラジオ以外で聴きました。8人という当時として

 は大所帯のビート・グループが、幅広い音楽性とともに成長した感じの、多面性

 を持つ面白いグループですね。ライヴでは「ハーレム・シャッフォー」や「ラーヴ・イズ・オールラ

 イト」採り上げてました。またお聞き頂く事にしましょう。

M03.Lunatics(3(3’34”)The Specials

-N.E.Staples,T.Hall,L.Golding-    UMC 7721090

N  「ルーナティクス」、唄と演奏はこちらも人種混合音楽家集団、スペシャルズです。昨年

 出た『アンコール』というアルバムからです。先日ある集まりで某英国人と同席しま

 して、その時に精神病院の話になって、覚えていた「ルーナティクス・ハズ・テイクン・

 オーヴァ・ディ・アサーイラム」と唄ったら、「それ、スペシャルズが新しいアルバムで演って

 んだよ」と教えられ、探し出しました。原曲はファン・ボーイ・スリー名義で、1981

 年のヒットでしたか。プロモーシォン・ヴィディオの出来が良かった事を覚えています。

 想ひ出の「スタジオ・テクノポリス27」時代の話ですね。

  ザ・スペシャルズはその頃から活動しているグループですが、最新盤には3人、

 白人がふたり、黒人がひとりの写真しかありません。この人たちは集合拡散

 が激しくて、名前もスペシャルズ、スペシャルA.K.A.の他にスペシャル・ビートなどいくつ

 かあります。ファン・ボーイ・スリーもスペシャルズのメムバで結成されたらしいですね。

 今は中心メムバが写真の3人という事なんでしょう。写っているそれぞれの表

 情は険しく、ディフィカルト・ボーイ・スリーですね。

  このアルバム『アンコール』はスタジオ録音とオマケ扱いの実況録音の2枚組です。実演

 は、10人で演ってました。こちらはノリノリのウケウケです。そちらはまたの機会と

 いたしまして、今朝はスタジオ収録から聞いていただきましょう。

M04.Embarrassed By You(3’04”)The Specials

-T.Hall, H.Panter,L.Golding,N,T.Larsen,M.Adams-  UMC 7721090

N  冒頭にドラムズの音が入りましたが、本来はイントロなしで唄から入ります。わた

 しの送出機誤操作でした、失礼。

  スペシャルズ、アルバム『アンコール』から「エムバレイスド・バイ・ユー」でした。これはジャ

 マイカ音楽の影響が強く打ち出された仕上げです。やっぱりこういう唄はイギリス

 の白人では無理でしょう。あの独特のスピード感もね。

  スペシャルズは昔から楽天的なバンドではありませんでしたけれど、今回も通し

 て聞いていると、どこか英国の陰を見るような気分になって来ます。登場し

 て来た当時の世の中の暗さはまだ解決されていないのでしょうか。EUを正式

 に離脱して、これからのイギリスには新しい正念場が待っています。

  スタジオ収録の最後に収められていた、「ウィ・セル・ホープ」をどうぞ。 

M05.We Sell Hope(4’36”)The Specials  

-T.Hall, H.Panter,L.Golding,N,T.Larsen-  UMC 7721090

M06.Femme(2’30”)Manou Gallo     

-unknown-  Cj033-lc27125

N  「ウィ・セル・ホープ」、ザ・スペシャルズに続けて、『アフロ・グルーヴ・クイーン』マヌ・ギャ

 ロで「フェメ」をお聞き頂きました。以前にブーツイー・コリンズとの「カム・トゥゲザー」

 をお聞きいただいた、あのコート・ジヴォワール共和国の女性ベイス奏者、マヌ・ギャロで

 す。アルバム全体は北米のファンク的な器楽演奏形態がどうしても目立ちますが、そ

 の所々に差し込まれている、アフリカ大陸ならではのハーモニー感覚の歌曲がとても気

 持ちよく響きます。こういうのをなんでもなく、サラリと演ってのけるのが流石

 です。羨ましいなあ。北米のファンク的な器楽演奏もここで聞く限りでは、アメリカ

 的な表現を凌駕して、ファンク深いルーツであるアフリカ大陸の地響きになっています。

 これには、もう敵わないですね。

  『アフロ・グルーヴ・クイーン』マヌ・ギャロから、今朝は短い物をもう2曲お聞き頂き

 きましょう。

  まずは「ディジェ、ディジェ」。

M07.Dje Dje(2’59”)Manou Gallo  

-unknown-  Cj033-lc27125

N  マヌ・ギャロの『アフロ・グルーヴ・クイーン』から今朝の3曲目は「イエール」、これにはカ

 メルーンのサクスフォン奏者、マヌ・ディバンゴが参加しています。すぐに分かりますよ。 

 では、どうぞ。

M08.Yale(3’30”)Manou Gallo feat.Manu Dibango

-unknown-  Cj033-lc27125

M09.津軽イタコ口ヨセ(3’18”)葛西孝三郎        

-trd.-  華宙舎  / オフノート OK-6   

N  コート・ジヴォワール共和国のマヌ・ギャロとカメルーンのマヌ・ディバンゴに続いては、青森県

 の葛西孝三郎です。先週は研ぎ澄まされたようなビート感覚が素晴らしい「じ

 ようんがら節」をお聞き頂きましたが、今朝は語り口調も同等に素晴らしい

 「津軽イタコ口ヨセ」です。この葛西孝三郎という人の芸はたいした物ですね。始

 めは言葉も分からないのですけれど、確かな滑舌にノせられてついつい聞き入

 ってしまいます。何よりもご本人が言語を理解して、主体的に語っている姿

 勢が荘厳です。

  これは「イタコの口寄せ」でありまして、死者をこの世に呼び戻して語らせる

 宗教儀式のひとつですね。誰を呼び出したんでしょうか。

  さて、先週もお届けした『民謡源流考』からも短い謡曲をお届けしましょ

 う。ツイターでご指摘の通り、この全集の主宰者は町田佳聲、「まちだかしょう」

 という研究者です。わたしは今、本作品の周辺事実を知りたいのですが、ど

 うも辺りにはありそうもないので、時間のある時に国内最大の図書館へ出か

 けようと考えています。そこで何か分かりましたら、すぐにお伝えしましょ

 う。

  今朝お聞き頂くのは、

  まず新潟県の「二上がり甚句」、峯村利子。

  次に長崎県の「五島はいや節」、山本ヨシ。

  そして熊本県の「球磨六調子」、木山勝清です。

M10. 二上がり甚句(1’33”)峯村利子   

-trd.-  MEG MGCL-412036 

M11.五島はいや節(1’04”)山本ヨシ

-trd.-  MEG MGCL-412036  

M12.球磨六調子(1’10”)木山勝清

-trd.-  MEG MGCL-412036 

N  さて、先週お伝えしたように、9日に御茶ノ水へカルラ・トリオを聞きに行ってま

 いりました。レコード屋の店頭実演ですからいい音は諦めていたんですけれど、

 これがなかなかの響きでして、充分に楽しめました。とても良かったですよ。

  3人の演奏家もそれぞれに好人物、多く参加していた熱心なファン達ともいい

 交流が出来てました。和太鼓を組んだセット・ドラムズ、電子ピアノ、そして篠笛と

 いう変則編成ですが、独創的な空間形成は見事でした。わたしの耳には具象

 スレスレの演奏ですが、リードのモチーフが分かり易くポップなので、聞いていて迷って

 しまう事もありません。

  当日その場で買ってサインを貰ったCD盤からお届けしましょう。今月、2月

 の事ですね、「キサラギ」。

M13.生更来(5’38”)Karura Trio   

-M.Mori-  Karura KATR 1001  

N  カルラ・トリオで「キサラギ」でした。これは「2月」を表す言葉ですけれど、「如月」

 を始めとして表記法には何種類かあるそうです。作者の森学は草木や無視た

 ちが再び蘇る「生更来」が好きなんだ、と農業従事者らしく語っていました。

 必ずやって来る春を待つ、今頃にぴったりの一曲ですね。

  次は少し長い演奏ですが、カルラ・トリオの世界に遊んで下さい。

  「蓮の花」。

M14.蓮の花(9’06”)Karura Trio

-M.Mori-  Karura KATR 1001  

N  カルラ・トリオで「蓮の花」、如何でしたでしょうか。先程は「なかなかの響き」

 と申しましたが、実際に変則的な3人編成なのに全く不足感がなく、それぞ

 れの緻密な演奏が心地良かったですね。アンサムブルはかなり研究されている感じ

 ですが、今のような長尺ですとやはりそれぞれの感覚が頼りです。ここに必

 要なのはこの音だけ、そういう掟が徹底しているようにも感じました。ただ

 し、決して禁欲的な雰囲気が支配的ではありませんでしたよ。

  さて次も変則ピアノ・トリオです。ベイスがいません。左手でその低音ラインを弾い

 て、そこに右手、ドラムズ、サクスフォンが絡みます。

  ドイツはベルリンを本拠とするマティ・クライン、新しい録音から、

  「アフリカン・タクシトリップ」をどうぞ。

M15.African Taxitrip(4’27”)マティ・クライン

-unknown-  BSMF 5089   

N  南アフリカ的な響きで終わった「アフリカン・タクシトリップ」、宜しかったですね。アルバム

 は、全11曲入り。最後は「ホーム・イズ・ウェア・ザ・ビート・イズ」なんて洒落たタイ

 トルの楽曲です。ニクいね。

  さて、来日間近なボブ・ディランです。48番の受付順を買えた、と喜んでる奴

 がいたな、誰だっけ・・・。その来日とは全く無関係ですが、便乗してここ

 で再発になるカヴァ・アルバムが2枚あります。ひとつは60歳の誕生日に送られ

 た物、もうひとつはその10年後の70歳のお祝いでした。通して聞きますと、

 独特の節回し、と言いいますか出て来る旋律の滑らかさが印象に残ります。

 やはり偉大なるメロディ・メイカーなのですね。

  では彼の先輩格のジャック・エリオットの「くよくよするな」を、出会った時のエピ

 ソードと共にお聞き下さい。

M16.Intro~Don’t Think Twice, It’s Alright(5’54”)Ramblin’ Jack Elliott

-B.Dylan-  BSMF 6187  

M19.Batman Theme(2’03”)Link Wary & His Raymen   

-Hefit-  Can Pilz / Charley Holdings  44 7441-2

N  メロディ・メイカーに続いて突然出てきた蝙蝠男、バットマンです。子分のロビンも一緒

 でした。これがシングル盤でヒットした仕様でしょうか。だいぶ前に海外で買った

 ブルーズ・ギターの安易コムピ盤に入っている録音ですし、テレビのサウンド・トラックみた

 かったですね。ちょっと自信がありません。

  なぜ、この勧善懲悪物語の主人公、蝙蝠男が出てきたかと言いますと、そ

 の訳は、これです。

M20.ジョーカー(2’37”)セルジオ・メンデス  & ブラジル’66

-Newley, Bricusse-   ユニバーサルUICY-3701  

N  セルジオ・メンデス & ブラジル’66の「ザ・ジョーカー」です。わたし、この前のアカデ

 ミーは「ジョーカー」に行くと思ってたんですよ。観た人たちが全員、深く考えさ

 せらているのを知って、「俺の考えてるジョーカー像とは違うんだな」と思ってい

 ましたし、こういう難しい主題が今の映画賞には相応しい、と独断していま

 した。わたしはジャック・ニコルスンのジョーカーがまさにぴったりに見えていたんです。 

  でもオスカーは貰えなかった。そこで、追悼にセルジオ・メンデス & ブラジル’66の「ザ・

 ジョーカー」です。その露払いに蝙蝠男と子分のロビンにも登場願った訳です。

  今の「ザ・ジョーカー」はイギリスミュージカルのための歌だそうで、今回の映画とは

 何の関係もありません。セルジオ・メンデスとブラジル’66でした。このグループはバンマ

 スのセルジオ・メンデスだけが不動で、他のメムバはしょっちゅう入れ替わっていたよ

 うです。と言いますか、固定メムバである必然性がなかったと思われます。名

 前もその前にはブラジル’65を名乗り、その後にはブラジル’77と変わったくらい

 ですからね。これ、幾つまで行ったのでしょうかね。「88」というのは聞いた

 事ないなあ。ブラジル2000というのも知らない。思い切って「ブラジル令和元年」

 なんてしたらウケたかも、あ、それはないですね。

M21.デイ・トリッパー(3’08”)セルジオ・メンデス & ブラジル’66  

-Lennon, McCartney-   ユニバーサルUICY-3701

N  これは「ザ・ジョーカー」と同じくA&Mからのファースト・アルバムに収められている

 「デイ・トリッパ」です。世界的なボッサ・ノーヴァの流行に乗ってセルジオ・メンデス & ブ

 ラジル’66はヒットを連発しました。そのひとつの核がビートルズ・ナムバの意表を突く

 カヴァでした。今の「デイ・トリッパ」はそれほど趣向を凝らした、というもので

 もないでしょう。間奏はモロにラムジー・ルイス的ですしね。一方「ザ・フール・オン・ザ・ 

 ヒル」は独自のシタールのリフが加えられた独創的な編曲で、こちらもヒットしました。

  セルジオ・メンデス & ブラジル’66は、明らかに少なくとも日本のヒット・チャートをリード

 していましたね。では「ザ・フール・オン・ザ・ヒル」、ビートルズの『マジカル・ミステリ・

 トゥア』から、オリヂナル仕様で聞きましょう。

M22.ザ・フール・オン・ザ・ヒル(3’00”)ザ・ビートルズ     

-Lennon, McCartney-   東芝  TOCP-71049   

M23.フライング(2’13”) ザ・ビートルズ

-Lennon, McCartney, Harrison, Starr-   東芝  TOCP-71049  

M24. 2120 South Michigan Ave.(4’38”)George Thorogood And The Destroyers

-N.Phelge- Capital 5099902933825

TM Born In Chicago 「アサー入り / Paul Butterfield Blues Band

-N.Gravenites-  Rhino 8122 798434 0

N   ビートルズの『マジカル・ミステリ・トゥア』から「ザ・フール・オン・ザ・ヒル」、それに続い

 ては「フライング」そして、「南ミシガン通り2120番地」、ジョージ・サラグッドとザ・デ

 ストロイヤーズでした。これら2曲にはわたしの幼い頃の想いが詰まっています。

 前テーマ曲をビートルズの「フライング」、そして後テーマをザ・ローリング・ストーンズの「南ミシガ

 ン通り2120番地」にしたラジオ番組を持つのがわたしの夢だったのです。それ

 が何処かで「アサー」になってしまったのですよ。

  今の「南ミシガン通り2120番地」はジョージ・サラグッドが2011年に出した「讃

 えよチェス」アルバム表題曲、ハーモニカは、チャーリー・マッセルホワイトです。実は今週までこの

 存在すら知りませんでした。また本家ザ・ローリング・ストーンズの「2120番地」は、

 イギリスのデッカからでたオリヂナルLPには入っていない、という事も今回初めて分

 かった事です。勉強になりました。

  新型コロナ・ウイルス被害が国内でも出ています。これね、わたしにはこの国の政

 治システムの現状、つまり欠陥をさらけ出しているようにしか見えないのです。

 医療科学だって、新薬開発だって、わたしたちは世界水準にある筈です、絶

 対に。それを認めない、使わせない、機能させないのは、すべて政府です。

  今回の特別機による帰国者の滞在地を探して、交渉し、何とか収容して貰

 ったのは、押し付けられた地方自治体です。「当日に言われた」なんて言語道

 断だね。「チャーター機を送る」なんてその場で思いついてエエカッコだけしたい、全く

 専門的な知識はおろか、判断力すら持ち合わせていない担当省庁の長、つま

 り大臣たちは、その後の処理を役所に押し付ける。トーダイ出のノーナシばかりが揃

 った役所は、地方自治体に作業を落とす。現場は大混乱なのにこの理不尽を

 訴えると、中央省庁から睨まれて助成金などに影響が出る。だから滅茶苦茶

 な状態でも何とか収めようとする。酷いもんです。現場で実際に人々と接す

 る地方自治体が一番大変でしょう。横浜港をさまよう船に関しても、日が経

 てば何とかなるという根拠のない中央の判断が軸になっていて、乗客にシウマイ

 弁当も食べさせず、全く無駄な時間を過ごさせているだけです。結果として、

 病気自体への対応が遅れて、被害が拡大する。感染するのは国民ひとりびと

 りなのです。この悪循環。記者会見や議会での答弁を見ても、情けなくなる

 だけです。すべて忖度の連鎖です。その頂点にいるのが、すぐ怒り出して品

 のない言動に出る、最低の宰相、安倍晋三です。

  検査も受けられずにホテルに押し込められた人たちを勝浦の人たちが海岸か

 ら励ましたのは良かったね。砂浜で太鼓を叩いて激励する、これ素晴らしか

 った。勇気の源、太鼓本来の使命をも果たしました。誰が呼びかけたんだろ

 うか。まず「幻」から、表彰状を送ります。

  特効薬の認定がモタモタしていますが、丁寧な手洗いで感染が防げるそうです。

 ひとりびとりにすれば簡単な事。これで防ぎましょう。そして世界の感染病

 対策のお手本を見せてやろうじゃアーリマセンカ。

  さて今朝の特別付録は、以下の隠し場所です。どうぞお楽しみ下さい。

https://firestorage.jp/download/cf2b2994de9e1e8402287c0fcea44f1eff59e4e0

  ダウンロード・パスワードは、n8pt7iw0です。

  今朝もちょうど時間となりました。

 こちらは、http://osamusawada.com/category/mornin-blues-by-isaowashizu/

 「幻」モーニン・ブルーズ、鷲巣功でした。来週も首都圏で9人のあなただけに。

   そして全国で9500万人のあなたにも、アサー。

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CHONの直筆サインプレゼント

今週、2月08日のリアルロックスはプレゼントあり!

今週、東名阪で来日公演を行ったCHONの看板ギター、マリオとエリックにインタビューをしてまいりました!その模様を4時台にこってりお届けします。

そこで2人の直筆サインが入った来日公演のチラシをを2名様に差し上げます。

応募はメール、ウェブ、ツイッターでお待ちしております。

メールは、 realrocksアットzip-fm.co.jp まで。

ウェブはZIP-FM websiteメッセージから。

住所、氏名、電話番号と【CHONサイン希望】と書いてご応募してください。

Twitterでの応募希望の方は、
リアルロックスの公式アカウント(@realrocks)をフォローしていただき、該当ツイートをリツイートしてくださいませ!当選者にはDMでご連絡いたします。

切は、2月13日正午までとさせていただきます。

ご応募お待ちしております!!

【幻】モーニン・ブルーズ 2020/02/08

mb200208

TM. Walikin’ Blues「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-R.Johnson-  Rhino 8122 798434 0

N  おはようございます、ワツシイサヲです。「幻」モーニン・ブルーズ2020年2月8日

 を始めましょう。

  突然、寒くなったようですね。わたしはその日に多少暖かい場所にいたの

 で実感がありませんでした。自転車で12km先の仕事場で通ってた頃の記憶

 では最高気温が9度ある日は暖かい。これが7度だと「寒い」日になります。

 そういう日は朝が辛いのですが、段々と暖かくなっていく途中ですから走り

 出せば、なんとかなります。逆に夜、陽が落ちると急激に冷え始めますね。

 6度というのはどんなだろうかな。

  さて「2月もよろしく」、もちろんでございます。燃え上がります、

  エディスン・ライトハウスです、「恋のほのお」。

M01.恋のほのお(2’51”)エジソン・ライトハウス

-B.Mason, T.Macaulay-  ワーナー   WPCR-17928

N  エディスン・ライトハウスで「恋のほのお」でした。1970年の大ヒットです。イントロからし

 ていい音ですね。ピアノのオーヴァ・ダブは技師の仕事ですね。ひょっとして正式

 なオーディオ装置で聞いたのは今回が初めてかも知れません。ずっとポンコツの携帯

 ラジオでしたから。

  50年以上前の話ですが、誰でも16歳くらいになるとこういう海外のヒット曲 

 を聞き始めるんです。わたしは当事、既にエルモア・ジェイムズ・ショックに打ちのめさ

 れていましたから、ナムパな即席洋楽ファンをエラソーにケーベツしていましたが、それ

 でもしっかり頭骸骨に刻まれていて、50年経っても所々は一緒に唄えます。

 若い柔らかな脳味噌の素晴らしさでしょう。

  以前もお話ししましたね。俺の事を好きなんだと自惚れていた「あの娘」

 が、リクエスト番組に「恋のほのお」希望のハガキを出して、それを送った相手は

 わたしの全く知らない男だったという笑い話、それを実際に放送で聞いた、

 この有名な出来事をご存知の筈です。若い心とラジオの交流は、本当に凄かっ

 たのですよ。

  さてその「恋のほのお」は、先週ほんの少し掘った音楽制作者、トニー・マコウレ

 イの最も有名な作品と言っていいでしょう。エディスン・ライトハウスというのはデッチ上

 げ、1910果実ガム会社と似たようなもので、架空の音楽家集団です。でもチャー

 ト上の動き大変宜しく、こうやって50年後にも流れているのです。

  さて次も先週からの流れでお届けしましょう。

  オレンヂ・カウンティ・ブラザーズです。

  「ラーヴ・ポーション・ナムバ・ナイン」。

M02.恋の特効薬(3’59”)オレンジ・カウンティ・ブラザーズ

-J.Leiber, M.Stoller-  コロムビア  COCP-38175

N  1978年のアルバム『クルージン』から「恋の特効薬」、オレンジ・カウンティ・ブラザーズで

 した。先週「コーヒー・ルムバ」からの媚薬関連でザ・クローヴァーズの同じ歌をお届け

 したら、「カワサキロケンローラーハギリョウ」さんから速攻でお返事を頂きました。ジョニー大

 倉がキャロル解散後のソ作品『ポップン・ロール・コレクション』でカヴァーしてたって。そうで

 す。わたしもこのジョニーちゃんのLP、持ってましたよ。なかなかの意欲作と

 いう印象が残ってます。ここからオリヂナルになっていく流れを続けて欲しかっ

 たな。 

  「恋の特効薬」自体は、鈴木やすしの「勝ち抜きエレキ合戦」で聞いたのが最

 初かな。唄のない器楽曲だったかも。イギリスのビート・グループ、サーチャーズの仕様 

 が北米の黒人ラジオ局で流れているのを聞いた事もあります。でも、これはや

 っぱりクローヴァーズだなあ、と確信していた矢先に出会ったオレンジ・カウンティ・ブラザ

 ーズの仕様、ぶっ飛びましたね。

  和文訳詞はグループ・リーダーでリードヴォーカルの飯田雄一。横浜は保土ヶ谷の虎狼

 です。あの久保田麻琴が「天才」と称する男ですから、感覚の良さ、鋭さは

 保証付。早くしてテキサスやメキシコ辺りの音楽に注目していて、自分のグループに付

 けた名前がカリフォーニャはオレンジ郡のオニーサン達、かっこいいですね。そして、とかく

 壁を作り たがるこの国の音楽好きには珍しく、このように幅広く黒人音楽

 もしっかり自分の音楽栄養にしていました。ずっとわたしの尊敬している人

 物でもあります。

  それはそうと、ジョニーちゃんの「恋乃特効薬」、ヒサーシぶりに聞いてみたくな

 りました。

  では、次も先週からの話題でつなぎます。

  デイヴィド・ディーで「オン・ヨー・ウェイ・フィッシング」。

M03.On Your Way Fishing(4’16”)David Dee

-D.Eckford, E.Williams-  Pヴァイン PCD-1253 

N  「オン・ヨー・ウェイ・フィッシング」、デイヴィド・ディーでした。1987年のLP『シア・プ

 レジャー』からです。このアルバム日本で1年遅れて出ました。その時の題名が『フ

 ィッシング・ザ・ブルーズ』で、今の「オン・ヨー・ウェイ・フィッシング」が表題曲のように

 扱われていました。わたしも87年当時に買ったLPですが、この歌しか記憶

 にない、といいますか果たして他のトラックをちゃんと聞いたかどうかも覚えて

 いません。オリヂナル盤はジェイ・ブラックフットの「タクシー」で知られたエッヂ(Edge)から

 出ていました。

  だからというのでは全くありませんが、首都圏で9人の重度聴取者のタクシ・  

 ドライヴァ45979号さんに「fishing bluesという楽曲のオリヂナルは誰か」と訪ね

 られたのですが、わたしは瞬時にどの歌か分かりませんでした。タージ・マハルが

 同じ題名の歌を歌っているようですが・・・。多分別のだろうと確信があり

 ましたが、わたしの心に浮かんだのは、今の「オン・ヨー・ウェイ・フィッシング」だっ

 たのです。それで、お届けした次第です。

  さて、わたしもたくさんの音楽関係制作物を通販で買っているアマゾンから、

 ジミ・ヘンドリクスのバンド・オヴ・ジプシーズの完全盤が出てるぞ、というお知らせ

 が頻繁に届きます。

  ジミの他に、バディ・マイルスがドラムズ、盟友ビリー・コックスがベイスというこのトリオは、

 ある意味でジミの当時の理想を具体化しようとしたものであった、とわたしは

 考えています。本当の思いは、イクスフペアリアンスが空中分解した後、ウードゥ・ストゥーク 

 に出た編成、ギタートリオにパッションがふたり入ったグループをもう少し突き詰めて欲

 しかったのですけれども、彼らなりの事情があったらしく、その次の形とし

 て人前に出て来たのはこの三人組でした。

  この頃のジミは相当に慌ただしい生活を送っていたようですから、「準備万

 端」という状態ではなかったにしても、それなりの勝算は持っていたでしょ

 う。ただ結果としてはこの時の、1969年の大晦日と翌日の1970元旦にヌー・

 ヨークのフィルモア・イーストに出演しただけでした。その時の全ての演奏が収められて

 いる「完全盤」を「買え買え」とアマゾンの営業AIから迫られています。

  興味は大いにあ 流けれど、どうしようかな・・・、というのが本音で、今

 ひとつ踏み切れないでいます。枚数、価格が第一の障害ですが、たぶん延々

 と続くハードロック的な響きや進行に気後れしているのかも知れません。

   では70年当時に出ていたLP一枚モノから聞きましょう。

   バディ・マイルスの書いた楽曲です、「チェインヂズ」。 

M04.チェンヂズ(5’14”)バンド・オヴ・ジプシーズ 

-B.Miles- MCA MVCE-24030 

N  「チェインヂズ」、バンド・オヴ・ジプシーズでした。実はこれがバディ・マイルス作品だ

 というのは、だいぶ後になって知りました。と言いますのは、キング・カーティスが 

 サンフランシスコのフィルモア・ウェストで録った実況LPのB面アタマに同じ曲が入っていまし

 て、わたしはずっとそちらで親しんでいたからです。こちらも1971年3月の

 実況録音で、後に「完全盤」が出ました。すぐに飛びつくようにして求めま

 した。入っていましたね、未発表の素晴らしい演奏が。

  3月7日の録音です、キング・カーティスとキングピンズで、「ゼム・チェインヂズ」。

M05.Changes(7’14”)King Curtis & The King Pins

-B.Miles-  Rhino RHM2 7890

N  既に発売されていたものよりも長く、熱い演奏の「ゼム・チェインヂズ」、キング・

 カーティスとキングピンズ、1971年3月7日のフィルモア・ウェストです。特にオルガンのビリー・

 プレストンとギターのコーネル・デュープリーが素晴らしい。狂ってます。特にカーティスからビ

 リーにソロを渡す時のデュープリーのピックアップ・フレイズの鋭さ・・・、 ひょっとした

 らソロ・オーダーを間違えて弾き始めたのかも知れませんけれど、「今んとこ、も

 う一回」と、ここだけを抜き出して何回も聞いた事があります。こういうの

 を見つけちゃうと、バンド・オヴ・ジプシーズの「完全盤」も聞いてみたくなり

 ますね、罪なものです。果たして・・・。

  さて、わたしも繁く通っているレコード店、渋谷のエルスールではこれまでも独自

 のコムピ盤を企画編集して発売して来ました。『フィーリン集』がよく知れれていま

 すが、他にもありますよ。昨年も精力的な制作を続けておりまして、アフリカは

 コンゴの1946年からの62年までの2枚組が出していました。

  録音は想像するよりも遙かに良く、エルスール自慢のマスタリングとも相まって抵抗

 なく聞けます。音楽の形は、日本では「リンガラ」と呼ばれる、後に北米ではファ

 ンクにつながっていく種類、「ルムバ」の類ですね。まだ完全イレクトリック化する前で

 して、生音のアンサムブルが主体です。いわゆるブラスバンドの形態をまだ脱してい

 ないのが、なんとも微笑しく響きます。

  いずれもよくまとまった演奏に仕上がっていまして、どうやって練習した

 のか、統率はどのように執られていたのか、そんなところに興味があります。

  ではオルケストレル・オデオン・キノスの1946年の録音、いずれも女性の名前を題名に

 した2曲を聞いて下さい。既にポップ・ソングの構成が採られているのにご注「耳」。

  「ファトゥーマ」、

  そして、「ジャナ」。

M06.Fatuma(2’36”)オルケストレル・オデオン・キノス  

-unkown-  El Sur Records 009

M07.Jeanne(3’01”)オルケストレル・オデオン・キノス         

-unkown-  El Sur Records 009    

M08.忍者大作戦(3’23”)Karura Trio

-unknown- Karura Records  KATR1001

N  4分の5拍子を採り入れた得体の知れないアンサムブルの奇妙な音楽が流れまし

 た。これはカルラ・トリオという日本人三人組です。ピアノと太鼓と篠笛という編成。

 おそらく世界で唯一でしょうね。それぞれにキャリアのある演奏家たちですが、

 このトリオとして初めてのアルバムを2018年に発表しています。その中から「忍者

 大作戦」をお聞き頂きました。明日2月9日の午後2時から御茶ノ水ディスク・

 ユニオンのジャズ東京で無料の実演です。今の録音にはメムバ以外の人も加わってい

 る様ですが、果たして3人でどんな音を出すのでしょうか。わたしもなんと

 か行って観るつもりでいます。

  なお、彼らのうち、篠笛担当の森学(もりまなぶ、でしょうか)は農業を

 しながら音楽活動を続けているそうです。わたしはそこにも興味が湧きまし

 た。 

  さて、トーキョー・エフエムのトランス・ワールド・ミュージック・ウェイズの打ち合わせをしてい

 た時に、番組司会者の田中美音里がマチダカセイ「町田佳聲」という人の名前を出

 しました。しかし恥ずかしながら、わたしは当人を知らなかったのです。そ

 れで調べたところ、60年代にたくさんの民謡録音をしていて、LPの全集を

 出している、ところまで分かりました。それが今、CD-Rの状態でなら手に入

 ると聞き、注文しました。しばらく待った後、入荷したのは全4枚。いずれ

 も現地まで出かけて、フィールド・レコーディングされているようです。たぶん本来は、

 佳聲自身による詳細な考察がつけられていたのでしょうが、今のCD-Rには、

 聞き取った歌詞しか掲載されていませんで不明な点も多いのですが、収めら

 れている芸の生なましさは、特筆すべきでしょう。願わくば録音周辺詳細が

 知りたい。これらはじっくり聞いて、また折に触れお届けします。今朝は下

 田の座敷芸の傾向が強い、

  「下田節」、小川淡流です。

M09.下田節(3’11”)小川淡流

-trd.-  Mego / コロムビア  MSCL-61026

N  町田佳聲監修『民謡源流源流考』から小川淡流で「下田節」でした。同傾向

 のアルバムをもうひとつ紹介しておきましょう。

  『真説じょんがら節』という2枚組です。これは津軽の民謡である「じょ

 んがら節」の係累でこれまでに録音されてレコードとして発売されていたもの

 を集めて編集した、なかなかに手応えのある物です。わたし自身もこの地方

 の音楽と向き合うのは初めてなのですが、企画制作者のひとりに知り合いの

 名前があるのに興味を持って、入手しました。わたしの知るところでは、彼

 はR&B、それも南部のマイナーな、いわゆるディープ・ソウルのファンだったはずな

 んですが、こんな趣味もあるのかと驚きました。この次に会ったらそんな話

 もしてみたいですね。でもその前に、この2枚組をしっかり聞いておかなく

 てはいけません。

  今朝は、第一回青森県民謡大会で優勝した葛西孝三郎です。ビート感覚が素

 晴らしい、「じようんがら節」をどうぞ。

M10. じょうんがら節(2’27”)葛西孝三郎

-trd.-   華宙舎 / オフノート OK-6

M11.心のなやみ(5’05”)憂歌団

-trd.-  徳間 TKCA-30169  

M13.Trouble In My Mind(2’35”)Eddy Arnold

-A.Milburn, R.M.Jones- Cmplete Country  SCOUNTCD010

N  微妙に違いますが、同じ歌ですね。「心のなやみ」憂歌団、そして「トラブル・

 イン・マインド」でした。こちらはエディ・アーノルドでした。

  ラジオ日本でのディージェイズ・ファイルでカントリーの定番曲をお届けしたところ、「こ

 ういうカントリーのスタンダード曲を紹介する番組があったらいいのに」というご意見

 を賜りました。確かにその通りですが、今「こういうスタンダード曲」を分かっ

 てる人が放送現場にいないのではないでしょうか。ニワカ田舎音楽愛好家のわた

 しが代行しているくらいですからね。

  同時に「エディ・アーノルドを聞きたくなった」というお声も聞きました。そこ

 で、ちょうど手許にあるエディ・アーノルドの定番集から、よく知られている楽曲

 をお聞き頂きましょう。

  まずは、これです。

M14.I Really Don’t Want To Know(2’42”)Eddy Arnold

-D.Robertson, H.Burns-   Cmplete Country  SCOUNTCD010

N   ご存知「知りたくないの」、なかにし礼の訳詞、菅原洋一の唄で日本でもヒ

 ットしましたね。1953年に書かれた歌ですから、随分後になって日本で知られ

 たようです。わたしはもっぱらソロモン・バークの仕様で聞いていました。最初は

 彼が唄っているのが信じられなくてね。「何故、黒人がシャンソーンを」なんて狭量

 な考えだったのであります。

  さてエディ・アーノルドの田舎音楽定番集を続けましょう。次はこれです。

M15.You Don’t Know Me(2’41”)Eddy Arnold 

-C.Walker, E.Arnold-   Cmplete Country  SCOUNTCD010

N  「ユー・ドント・ノウ・ミー」でした。これはこのエディ・アーノルド版が初出らしいです

 ね。1955年の発表です。ただ、わたしは誰か他の人で知ってる。レイ・チャールズ

 も唄ってるけど、彼じゃない。誰だっけな、録音状態の悪い、門外漢の唄だ

 った筈です。調べてみましょう。楽しいね、こいうのは。

  さて次もエディのオリヂナルヒットです。この『ザ・スムース・オペレイタ』というエディ・

 アーノルド定番集は完璧を誇る「コムプリート・カントリー」というレイベルの製品ですが、

 大きな間違いがあります。しかも冒頭部分からなんです。

  それは2箇所に記載されている1曲目「Mammy Please Stay Home With

 Me」が「Each Minute Seems A Million Yeras」なんですね。これじゃあ

 「Copmplete」の名が泣くってもんですよ。ニワカ愛好家にとっては、レコードは

 絶対な物ですからね。

  では気を取り直して行きましょう。

  イーチ・ミニットゥ・シームズ・ア・ミリオン・イヤーズ〜一日千秋」。

M16.Each Minute Seems A Million Years(2’55”)Eddy Arnold              

-A.Watson-   Cmplete Country  SCOUNTCD010

N  さて非常に手強かった「カントリー・ミュージック」のブルー・レイ8枚組を、ようやく見

 終えました。総時間6360分を削り出すのは暇な我が身でも大変でした。何し

 ろ途中で邪魔が入らないように、一人の時間を作らなければいけません。は

 っきり言いまして、殆どが現存者の独白で綴られるこのドキュメンタリは、英語に

 堪能でない人間にとっては、見続けること自体がとても辛い作業です。しか

 もわたしは英文字幕の存在に気づかなかったので、余計に重労働でした。

  とは言え早いうちから次のエリスで採り上げようと決めていましたから、「ま

 だ全部観てません」じゃ「ワツシイサオ」の名も泣くってもんですよ。努力と忍耐

 で通しました。ちょっと突発事があって、大々的なフィーチュアではなくなりまし

 たが、エリスの原稿も提出しました。

  さてこの番組中に出てきて長く話しをする二人の女性の歌を、短縮版の2

 枚組サウンド・トラックから聞きましょう。

  まずは、キャシー・マティアで

  「ウエア・ハヴ・ユー・ビーン」。

M17.Where’ve You Been(3’46”)Kathy Mattea

-J.Vezner, D.Henry-  Sony 1907560422

N  そしてもうひとり、この番組後半の鍵ともなるジョニー・キャッシュの娘、ローザンヌ・

 キャッシュです。実際に彼女の話は相当長かったですね。字幕でおさらいだ。実況

 録音仕様でどうぞ。

  「アイ・スティル・ミス・サムワン」。

M18.I Still Miss Someone(2’44”)Rosanne Cash 

-J.Cash, R.Cash J.r.-  Sony 1907560422

N  「アイ・スティル・ミス・サムワン」ローザンヌ・キャッシュでした。

  皆さまもようやくにはご存知かとは思いますが、わたしは十代半ばからほ

 ぼ20年くらい、北米黒人の音楽を中心に聞いて来ました。ですから、今こん

 なに白人のカントリー音楽に夢中になっている自分が信じられないくらいです。た

 だし、そのくらいの奥深い、根源的かつ急進的な領域である事は、この作品

 「カントリー・ミュージック」を通して再認識いたしました。多分これからも聞いて行

 く事になるでしょう。よろしくお付き合いのほど、改めてお願い致します。

  では、その狭量なわたしを目覚めさせてくれた1994年、ドン・ヲズ制作の傑

 作アルバム『リズム、カントリー、アンド・ブルーズ』から、そのハイライトです。

  「ファニー、ハウ・タイムズ・スリップス・アウェイ」。

  アル・グリーンとライル・ラヴェットが唄ってくれます、どうぞ。

M19.Funny How Time Slips Away(4’33”)Al Green & Lyle Lovett    

-W.Nelson-   MVCM-466

M20.Funny How Time Slips Away(3’31”)The Spinners    

-W.Nelson-  Atlantic  7 82332-2 

M21.It’s All In The Game(2’44”)Four Tops  

-G.Charles, G.Dawes-C.Sigman-  Motown B0000488-02

M22.Still Water(Love)(3’10”)Four Tops

-F.Wilson,W.Robinson-  Motown B0000488-02

TM Born In Chicago 「アサー入り / Paul Butterfield Blues Band

-N.Gravenites-  Rhino 8122 798434 0

N   今朝の最後は、ヴォーカル・グループで締めさせていただきました。

   アル・グリーンとライル・ラヴェットが唄った「ファニー、ハウ・タイムズ・スリップス・アウェイ」、同

 じ歌をスピナーズでお送りしました。1982年のシングルです。

  そしてフォー・トップスは「恋のゲーム」、そして「スティル・ヲーター(ラヴ)」、こちらは

 共に1970年の発表でした。「恋のゲーム」のオリヂナルを、長い間エディ・アーノルドと

 勘違いしてたもんですから、ずっと慣れ親しんでいたフォー・トップスで聞き直し

 ました。リーヴァイ・スタブスの泣き節は、いつ聞いても絶品ですね。わたしにはこ

 の2曲を、毎晩、必ず聞いていた3ヶ月間があります。19の頃かな。カントリー

 も良いけど、やっぱりR&Bは違うな。我を忘れて、すっかり良い気持ちにな

 ってしまいましたよ。

  さて、今朝の特別付録は、以下の隠し場所です。どうぞお楽しみ下さい。  

https://firestorage.jp/download/72d1736ee638c3fbd004c7c7894603d578f8cfab

   ダウンロード・パスワードは、q7tjv5d3です。

  今朝もちょうど時間となりました。

 こちらは、http://osamusawada.com/category/mornin-blues-by-isaowashizu/

 「幻」モーニン・ブルーズ、鷲巣功でした。来週も首都圏で9人のあなただけに。

   そして全国で9500万人のあなたにも、アサー。

♪♪ Twitter “#blues761″の閲覧はコチラ♪♪

【幻】モーニン・ブルーズ 2020/02/01

mb200201

前TM. Walikin’ Blues「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-R.Johnson-  Rhino 8122 798434 0

N  おはようございます、ワツシイサヲです。「幻」モーニン・ブルーズ2020年2月1日

 を始めましょう。

  一月は往ぬる、二月は逃げる、三月は去るなどと言いまして、年の始めは

 慌ただしく過ぎ去って行くというのが昔からの習わしです。今朝はもう2020

 年2月。1日とは言え、早いものです。今年は特に早かった。ただし、今月は

 2月と申しましても夏季オリムピックのある閏年ですから、29日までありまして、

 カレンダーも3月とは違います。ご用心下さい。

  などと落語調で始まりました「幻」、1曲目はザク・ブラウン・バンドです。

  「サムワン・アイ・ユースト・トゥ・ノウ〜どっかの誰かさん」

M01.Someone I Used To Know(3’37”)Zac Brown Band

-Z.Brown-  BMG 538477552

N  「サムワン・アイ・ユースト・トゥ・ノウ」、ザク・ブラウン・バンドでした。最新アルバム『梟』

 からです。前のアルバムが売れたのでしょうか、今回はジャケットが凝っています。

 演劇の舞台装置みたいな背景にメムバ全員が勢ぞろいして、特別誂えでしょう

 か、それぞれが念入りな衣装を着ています。なかなか見応えのある作品です

 ね。

  今世界の大きな傾向として、音楽のパッケイジ・ミーディアがなくなりつつありま

 す。いわゆる「配信」で済ませよう、という考えです。それはこれからを考

 えれば正しいかも知れませんが、こういうジャケットの面白さがなくなってしま

 う、という事につながります。自分の所蔵品はPC内部の表だけ、なのです。

 大変に寂しいですね。あなたは如何お考えでしょうか。

  さてこのザク・ブラウン・バンドの『梟』アルバムをお聞きいただきましたのには、

 個人的な理由があります。年明け早々の混乱で散らかり放題にしていたツケで

 しょうか、しばらくこの充実した内容の新作、現物の盤が行方不明だったの

 です。それが玄関用のディスプレイにある事が分かりまして、早速救出、そして

 今朝お聞き頂いた、という訳です。

  そしてもう1枚、同じような騒ぎの元となった盤があります。

  それにはまず、こちらを聞いて頂いてからお話ししましょう。

  ハーマンズ・ハーミッツです、「ミセス・ブラウンのお嬢さん」。

M02.ミセス・ブラウンのお嬢さん(2’41”)ハーマンズ・ハーミッツ  

-T.Peacock,J.P.Jones-  ユニバーサル UICA-1435/6

N  「ミセス・ブラウンのお嬢さん」、ハーマンズ・ハーミッツ1965年のヒットでした。1月11日

 の生放送保の時、澤田修が忘れ物を取りに行った際、代打を勤めまして、そ

 の場に持って行った盤から選んで流した楽曲に今のグループのリード・ヴォーカリスト、

 ピーター・ヌーンの「ミート・ミー・オン・ザコーナー・ダウン・アト・ジョーズ・カフェ」というのが

 ありました。ピーター・ヌーン自身をよく知りもしないのに「とても彼らしい仕上

 がりですね」なんてテキトーな事を言っていましたね。それはただ単に今の「ミセス・

 ブラウンのお嬢さん」と印象が似ていただけなのです。曲目も覚えていなくて、

 プレイリストでは「不明」のままでした。ムジ日野トリさんが教えてくれて分かった

 位ですから。そもそもはその時に使った盤がこれまた行方不明になってしま

 ったからなのです。それがザク・ブラウンの『梟』と同じく突然生存確認がなさ

 れまして救出出来たのです。

  その盤とはトニー・マコウレイという作家/制作者の作品を集めたものでした。た

 だ手に入れてからじっくりとは聞いていなくて、「あれえ、目当てのあの歌が

 入ってないじゃないか」程度の印象しかなかったのです。生放送の日もちょ

 うど目の前にあったので使ったのが正直なところ。そこに並んでいた唄い手

 の中で、唯一知っていたのがピーター・ヌーンだったのです。

  ではその盤に収められている彼の歌をもうひとつ聞きましょう。

  「ミート・ミー・オン・ザコーナー・ダウン・アト・ジョーズ・カフェ」のA面曲です。

  「ブレイム・イト・オン・ザ・ポニー・イクスプレス」。

M03.Blame It On The Pony Express(3’05”)Peter Noone

-T.Macaulay, R.Greenaway,R.Cook-  MSI  MSIG 1216

 N  「ブレイム・イト・オン・ザ・ポニー・イクスプレス」、ピーター・ヌーンでした。エディスン・ライ

 トハウスの1970年のヒット曲「恋のほのお」によく似ていますね。それもその筈、

 このトニー・マコウレイという男はそちらも制作していたのです。他にも沢山のヒット曲

 に関わっているのですが、このアルバム『トップをねらえ あなたの知らないトニー・

 マコウレイ名曲集1965-1974』にはそういう物が入っていません。

  その訳は「私たちティーンズヴィルにとっての一番の喜びは、知名度が低くてあ

 まり聴かれていない音源を発掘すること—-つまり、ラジオであまり放送され

 なかった名曲をみなさんにお聴かせするすることにある」とライナに明記されて

 います。ひねくれ者たちですね、上等だ。

  そういう理由でこの『トップをねらえ あなたの知らないトニー・マコウレイ名曲集

 1965-1974』にはヒット曲がないのです。そもそもフライング・マシーンの「笑って、ロー

 ズマリーちゃん」が入っていると勘違いして買っわたしは、当惑しましたけれど、

 このトニー・マコウレイという男を、その分だけよく知る事が出来たようです。今の

 「ブレイム・イト・オン・ザ・ポニー・イクスプレス」は74年ですから、「恋のほのお」の

 4年後、二番煎じである、という事も含めて、ですね。

  ではその間違いの元ともなった「笑って、ローズマリーちゃん」をどうぞ。

  フライング・マシーン、1969年のヒット曲です。

M04.笑ってローズマリーちゃん(2’58”)フライング・マシーン   

-G.Stephens, T.Macaulay-  ワーナー  WPCR-17928

N  フライング・マシーンの「笑って、ローズマリーちゃん」でした。このグループ名が、かの

 ジェイムズ・テイラーがかつて所属していた音楽集団と同じだったので、わたしは長

 い間、「J.T.はこんな軟派な音楽やってたんだ」と信じていました。それも今

 では笑い話です。

  さて、以前も紹介したフューチュア・ジャズの旗手、ニュー・グラフィック・アンサンブルをま

 た聞いてみましょう。今朝のはアリシャ・ジョイというマンチェスターの女性をフィーチュアした

  「ホテル・リプレイス」です。

M05.Hotel Laplace(5’23”)ニュー・グラフィック・アンサンブル feat. Alysha Joy

-unknown-  Pヴァイン  PCD-20419

N  確実な演奏、高度な音楽性、そして強い社会意識、さらには幅広い感性、こ

 れらが共通する新しいジャズ。今の「ホテル・リプレイス」もそういった要素を持っ

 ています。加えて複雑なアレンヂや効果音などの使用で、より独創的な仕上がり

 でした。ラジオ日本の放送では「フューチュア・ジャズとはよく言った」と話していた

 わたしですが、若干認識を改めまして、こういうのはあくまでも現代のジャズ

 の形のひとつなんだ、と考えるようになっています。これからどんな変化を

 するのかが楽しみでもあります。

  さてそれと同時にわたしが興味を持って見守っているのが世界中にいるカリ

 ブ海の音楽を演奏する集団です。こちらも前に紹介していますね、スペインの

 スカ・バンド、ジ・オールディアンズです。

  今朝聞いて頂きますのは、「ウェン・ザ・スプリング・カムズ・バック」。

M06.When The Spring Comes Back(3’04”)ジ・オールディアンズ

-unknown-  Pヴァイン  PCD-83026

N  「春がまた来る頃」、今の時期にふさわしい曲名です。ジ・オールディアンズ

 でした。今年は大方の長期予想通り「暖冬」でしたね。これからもう東京で

 はコートが必要ないかも知れません。わたしは若い頃から、コートは一生分持って

 ました。それも重くて厚い、革の奴とかね。無駄になったなあ。

  さてジ・オールディアンズは先ほども言いましたようにスペインのグループ。写真では

 7人が写っています。女性がリード・ヴォーカル、他は4リズムにパカション、そしてパツ

 ラのようです。もう1曲聞きましょう。

  「イージー・ラヴィング」。 

M07.Easy Loving(3’38”)ジ・オールディアンズ

-unknown-  Pヴァイン  PCD-83026

N  「イージー・ラヴィング」、スペインのジ・オールディアンズの最新アルバム『ルーツン・ソウル(ナイス

 ン・イージー)』からでした。アルバム・タイトル通りの音ですね。このように彼らは洗

 練された音を特徴としています。ジャメカ音楽のひとつの側面がこういうところ

 に現れている、と言って良いでしょう。

  スペインには他にもスカを演奏するグループがあります。以前もお届けした世界の

 スカを集めたコムピ盤『スカ・アラウンド・ザ・ワールド』から拾って行きましょう。

  まずはアカツという男9人の演奏家集団です。

  「アシー・エレス・トゥ」。

M08.アシー・エレス・トゥ(4’22”)アカツ     

-J.Santamaria-  オフィス・サンビーニャ PM 982

N  アカツでスペイン語のスカ、「アシー・エレス・トゥ」でした。彼らはスペインのバスク地方を本拠

 地にしているようです。

  ジャメカは元々スペインの領土でした。今も首都キングストンの隣にはスパニッシュ・タウンと

 いう小さな町がある筈です。ラテン民族との混血も多いですね。睫毛が長いから

 すぐ分かる。ジャミーズ・レイベルの創始者、キング・ジャミーはきっとスペイン系ですね。

 レイベルを構えている場所も「セイント・ルシア」という地名でした。

  スペインのスカ・バンド、今度はカタルーニャ地方で活動するザ・ペッペー・ポッツがフランス

 の同傾向のグループASPOをフィーチュアした、

  「鵞鳥の出汁」。

M09.ダック・スープ(4’57”)ザ・ペッペー・ポッツ・フィーチャリング・ASPO

-M.L.Gore-  オフィス・サンビーニャ PM 982

N  ザ・ペッペー・ポッツ・フィーチュアリングASPOで「ダック・スープ」でした。

  はっきり言ってしまえば、このようにリズムにはっきりとした特徴を持つ音

 楽は形を造るのが比較的容易です。レゲも同じですが裏に来るアクセントをはっき

 り打ち続ければ、ジャメカ音楽になります。スウィングのように具体的な楽音ではな

 く意識の中で演奏する方が難しいのではないでしょうか。まあ、それ以前に 

 ジャメカ音楽の愛想の良さでみんな満足、という部分もあるかも知れません。

  また管楽器を含む大所帯という演奏形態も重要でしょう。人種も性別も混

 合でいいから、そこに居るみんなで楽しくやろう、という基本精神が世界中

 の若者の共感を掴んでいるようです。これもジャメカ音楽の愛想の良さとつなが

 っているかも知れませんね。

  では今度はイターリアのスカです。

  「ティーネイジ・キクス」、ブルー・ビーターズです。

M10.Teenage Kicks(4’05”)Blue Beaters

-O’Neill-  Records Kicks  RKX048

N  少々パンク的な「ティーネイジ・キクス」、ブルー・ビーターズでした。70年代半ばから80

 年代のロンドンではジャメカの音楽が大いに受け入れられました。折からあちらで

 はパンクがパンクしていた頃です。ジャメカは長い政情不安が続き、庶民の不平不満

 が日常化していました。その中でカウンター・ビートの強い音楽が生まれるのは当然

 です。ロンドンも大英帝国の没落で行き先を見失った若者たちがレゲやスカに共鳴

 したのはよく分かります。ブルー・ビーターズの演奏にもそんな雰囲気が感じられ

 ました。

  さて極東の島国にもカリブの音楽から多くを吸収している音楽家が大勢いま

 す。今朝はその代表格として、和田マコト率いるカセット・コンロスを聞きましょう。

  アルバム『カリプソ・ア・ゴーゴー』から、「ハイライフ」です。

M11.ハイライフ(5’18”)カセット・コンロス

-M.Wada- Con-Los Jazz International  CLJI-002

N  カセット・コンロスで、アルバム『カリプソ・ア・ゴーゴー』から、「ハイライフ」でした。リーダー

 の和田マコトはレゲ、スカの他にカリプソから多くを学んでいます。このレゲやスカの前

 に隆盛を誇ったカリプソは世界中で流行った民族音楽の祖かも知れませんね。

  確かに特に歌を作っていく過程では、この語り物音楽から得る部分は沢山

 あるでしょう。ジャムプ・ブルーズの雄、吾妻光良もカリプソを大いに参考にしてい

 るようです。

  さて極東の島国で生まれたカリブ・インフルーエンスド音楽にはこんな物もあります。

M12.スバル・サンバー(5’37”)Kunihiro Izumi  

-I.Kkunihiro-  Kitakara Records K-32

N  クニヒロ・イズミの「スバルサンバー」です。これにはやられましたね。お見事です。

 富士重工製造軽商業車スバル・サンバーへの限りない愛情を語っています。わたし

 も初めての自動車はスバルでした。初代の傑作360の次の世代、「R2」という

 名前でしたね。軽の規格がまだ360ccの頃です。最後は高速道路で大スピンを

 やらかして、お釈迦になりました。色々と逸話は多いのですが、ここでは控

 えておきましょう。

  クニヒロ・イズミは渋さ知らズのメムバでもあったという管楽器奏者。今の「サンバー」

 でもサクスフォンは結構本格的な音でした。でもそのほかはトーシロ芸のような緩さで

 す。緊張感の高い音楽を続けていた人が突然こういう表現をするのは珍しく

 はありませんが、それにしても面白い。

  但し、彼クニヒロ・イズミも言うときゃはっきり言います。

  「うそはやめてくれ」と。

  そうです、オリムピック招致委員界で世界に向かって嘘をついたこの国のソーリダイ

 ジンに、みんなで一緒に「うそはやめてくれ」と言いましょう。

  でも「あれは方便です」なんて言われたりするかもね・・・。甘く見られ

 たモノですね、この国の民は。

  「うそはやめてくれ」。

M13.うそはやめてくれ(5’30”)Kunihiro Izumi

-I.Kkunihiro-  Kitakara Records K-32

N  山梨県北杜市流ダブ「うそはやめてくれ」でした。次は新潟風フラメンコをお聞

 き下さい。

  徳永兄弟で、「赤とんぼ」。

M14.赤とんぼ(5’44”)徳永兄弟  

-trd.-  Pヴァイン PCD-25287

N  健太郎と康次郎の徳永兄弟、なかなかのアンサムブルで「赤とんぼ」でした。フラ

 メンコ・ギターというのは長い修行を重ねて会得出来るもので、最高峰に立てば高

 度な精神性も求められます。以前スペインのフラメンコ・ギター奏者のパコ・デ・ルシアが

 「スーパー・ギター・トリオ」と称して、ジョン・マクラフリン、アル・ディメオラと世界公演を行

 なった時は、その精神性の部分で他の二人は足元にも及ばなかったですね。

  但し、こういった生楽器の演奏ですと、どうしても超絶技術を尊ぶように

 なって、聞く方も禁欲的にストレスを溜め込んでしまう傾向になりがちですが、

 彼ら徳永兄弟は上手に現代の録音技術を取り込んで、面白いアルバムを作りまし

 た。それが『ギターラ・フラメンカ』、先月末に発売されています。ぜひ一度聞いてみ

 て下さい。

  では徳永兄弟でもう一曲、

  今度はご存知、「コーヒー・ルムバ」。

M15.コーヒー・ルンバ(2’21”)徳永兄弟   

-J.M.Perroni-  Pヴァイン PCD-25287

N  徳永兄弟で「コーヒー・ルムバ」でした。いい出来でしょう。

  しかしながらこの歌は、やはりこれでしょう。

M16.コーヒー・ルンバ(3’48”)西田佐知子          

K.Nakazawa, J.M.Perroni-   ユニバーサル UICZ-6041

N  西田佐知子で「コーヒー・ルンバ」でした。誰でも1日1回は飲むコーヒーが媚薬、

 惚れさせ薬だったとは・・・。世界は大変な事態になるのではないでしょう

 か。

  媚薬といえばこちらも有名ですね、ザ・クローヴァーズです。 

  「ラヴ・ポーション・ナムバ・ナイン〜媚薬第九番」、そう「恋の特効薬」。

M17.Love Potion NO.9(1’56”)The Clovers

-J.Leiber, M.Stoller-  One Day Music  DAY 2CD274 

M18.ヤガレ・テゼタ(6’53”)ザ・セレナイツ・バンド        

-unknown-  Pヴァイン  PCD-24919 

後TM Born In Chicago 「アサー入り / Paul Butterfield Blues Band

-N.Gravenites-  Rhino 8122 798434 0

N  逃げる2月の最初の放送、最後はエチオピアのジャズ・ファンク集団ザ・セレナイツ・バンド

 で、「ヤガレ・テゼタ」でした。石間秀機風のギターソロが耳に残ります。本人に聞か

 せたいなあ。東アフリカに位置するエチオピアは極めて独特な音楽性を集約していま

 して、中東の影響をモロに感じさせるかと思いきや、今の「ヤガレ・テゼタ」でも

 ありましたように、歌謡曲的な旋律が突然出てきたりします。だからと言っ

 て両者を安易に結びつけてはいけませんけれどもね。このザ・セレナイツ・バンド、

 アルバムを聞いてみたいですね。

  今朝の特別付録は、以下の隠し場所です。どうぞお楽しみ下さい。

  http://firestorage.jp/download/48b5c73397e65fcec8564639d99025ea9ad7ffd4
  ダウンロードパスワードは、0k1z1f6cです。

  今朝もちょうど時間となりました。

 こちらは、http://osamusawada.com/category/mornin-blues-by-isaowashizu/

 「幻」モーニン・ブルーズ、鷲巣功でした。来週も首都圏で9人のあなただけに。

   そして全国で9500万人のあなたにも、アサー。

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『河内音頭』  鷲巣功(著)
2019/11/20  本体 3,000円+税  ISBN:978-4-909483-44-7