カテゴリー : 2020年 5月

【幻】モーニン・ブルーズ 2020/05/30

mb20200530

 

TM. Walikin’ Blues「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-R.Johnson-  Rhino 8122 798434 0

 

N  おはようございます、ワツシイサヲです。「幻」モーニン・ブルーズ2020年5月30日

を始めましょう。明後日からはもう6月です。今年は空白の約3月間があり

ましたから、余計に早く感じます。気候も例年の様に徐々に暖かくなって来

て、「夏」というんじゃなかったですね。

さて今朝の1曲目はリアノン・ギデンズ、

「アップ・アバヴ・マイ・ヘッド」。

 

M01.Up Above My Head(3’10”)Rhiannon Giddens

-S.R.Tharpe-  nonesuch 7559-79563-1

 

N 「アップ・アバヴ・マイ・ヘッド、アイ・ヒア・ミュージック・イン・ディ・エア」、リアノン・ギデンズ

でした。わたしは今でも朝起きてからしばらく頭の中で特定の音楽がずっと

鳴り続けている事があります。この歌を聞くと、いつもそんな状況を想像し

ます。実はこれ、先週の最後に「河内ONdoLINE盆踊り」のケーキヅケにお届け

しようと用意していた1曲でした。それが時間の都合で、1週遅れの冒頭曲と

なりました。

「河内ONdoLINE盆踊り」はおかげさまで終了する事が出来ました。ご参

加下さった方々には厚く御礼申し上げます。最新流行のzoom会議システムを使っ

たテレ・フェス、やはり簡易中継の範疇を出ない送信でした。放送基準には敵いま

せん。ただし考えてみれば小型PCだけであそこまで出来るというのは凄い事

でもあります。今はテレビ出演も同じ様なシステムで行われているようです。特別

回線を使うのでしょうか、映像や音声の乱れはありませんね。今回の「河内

ONdoLINE盆踊り」では、途中でほぼシステム・ダウンに近い状況になってしまい

ました。そもそも通信環境のない稽古場ですから、ポケット・ワイファイを持ち込ん

で送信していて、容量不足になったようです。イヤコラセ東京のIT担当者が咄嗟

に携帯電話経由に切り替えてその後は何とかなりましたが、危なかったです。

受信される方も全員が万全ではなかったようで、ずっと音声が届かなかっ

たという状況でお付き合いを続けてくれた方もいらしたようです。それも複

数。課金方式をとったので、余計に面倒だったようですね。これは今後の課

題でもあります。

何人か見覚えのある方とも画面でお会い出来ました。嬉しかったですよ、

元気なお姿を拝見出来て。重ねて御礼申し上げます。

 

M02.Dreams Of A Mechanical Man(5’35”)アーロン・パークス

-unknown- BSMF 5096

 

N  アーロン・パークスという「天才」ピアニストの新譜からです。全12曲入りの新作は

なかなかの意欲作でして、いろいろと思わせぶりな楽曲が並んでいます。そ

の中でも最も印象的だったのが、今の表題曲「ドリームズ・オヴ・ア・メカニカル・マン」

でしょうか。ソロが初期のフュージョン的で、面白く聞けました。如何でしたか。

さて今週はある調べ事がありまして、古い雑誌を引っ張り出しました。そ

れは「ヌー・ミュージック・マガジーン」の1971年12月号です。中村とうよう編集長

のこの雑誌をわたしは1969年の創刊号からずっと読んでいましたから、バッ

クナムバもズラリと揃っていましたが、わたし自身が寄稿しなくなってからしばら

くして、一度それらを処分しました。書き込みや切り取り頁もなくずっと揃

っていたのに1円にもならなくて、なんとか引き取って貰ったのが実情です。

この1971年12月号は古本屋で見つけて買い直した一冊です。

ちょうど創刊3年目で調子が出て来た頃ですね。まだ福田一郎が「輸入盤

紹介」欄を担当していました。この号ではそこにこの盤が筆頭に来ています。

 

M03.New Ways Train Train(5’52”)Jeff Beck Group    

-J.Beck-  Epic PE 30973

 

M04.Reason To Believe(2’24”)Karen Dalton  

-T.Hardin-  ウルトラ・ヴァイヴ / Delmore  OTLCD 1702

 

N  短命に終わった第2期ジェフ・ベック・グループの「ヌー・ウェイズ・トレイン・トレイン」で

す。複雑な構成でしたね。彼らの1枚目が本国で出た直後だったのでしょう。

国内盤ではなく、輸入盤として紹介されています。文章の最後が「ジェフ・ベッ

クのカムバックに乾杯!!」と締め括られているのは、その前の足掛け3年間くらい、

ジェフは演奏活動をしていなかったんからです。ヴァニラ・ファッヂのティム・ボガート、

カーマイン・アピスとトリオを結成する直前に交通事故に遭って入院生活を送るハメにな

ったのが原因です。それでアメリカ人たちとの話は先送りになって、ロンドンで集め

たメムバと組んだのが、この第2期ジェフ・ベック・グループでした。

短命に終わったとは言え、マクス・ミドルトン、コージー・パウウェルなど、後に世界的

な活躍をするプレイヤーを擁していましたし、ジェフとコージーを除く3人はハミング・

バードという先進的なグループを結成するなど、音楽的には大きな可能性を秘め

ていました。何よりもジェフがヤード・バーズ以降のハード・ロックに見切りをつけた

作品として、わたしは見ています。それまで来日した事がなく、生実演が観

られなかったので、本当の彼のギター弾きとしての魅力は充分に伝わっていま

せんでしたが、精悍な容貌に狼カットのジェフは人気者でした。何しろシングルで「監

獄ロック」だからね。こんな背景もあって、福田一郎の「輸入盤紹介」でこの盤

が筆頭に来たのでしょう。

続けてお届けしたのはカレン・ドールトンが唄った「リーズン・トゥ・ビリーヴ」です。

彼女は同じ「ヌー・ミュージック・マガジーン」1971年12月号の「ニュー・スター登場」欄

に登場しています。尤も唄い手としての経歴は1960年からですから「ヌー・ス

ター」でもないでしょうが、本人名義の最初のアルバム『イン・マイ・オウン・タイム』が発

表された事で、ここでの紹介となったようです。

この頃の「ヌー・ミュージック・マガジーン」は明らかに日本の音楽雑誌の中で最先

端を突き進んでいました。まだそれほど偏っていなくて「幅広い」軽音楽の

健全な行き亘りを目指していましたから、彼女のような個性的かつ優れた音

楽家も紹介の範疇にありました。

今の「リーズン・トゥ・ビリーヴ」はご存知のようにティム・ハーディンの作品。カレンの吹

き込みは1966年という事になっていますが、どう考えても正規の録音ではな

いですね。多分デモ的なセッションだったのでしょう。2012年にアルバムの形に組ま

れた中に