カテゴリー : 2020年 6月

Real Rocks 【2020/06/28 O.A.】Playlist

ZIP-FM RealRocks PLAYLIST

2020.06.28 LADY GAGA Tシャツプレゼント企画あり!

M01: In The End (Live in NAGOYA 2007)/LINKIN PARK

M02: Colorado Bulldog/Mr. Big

M03: Pushin’ The Line/HORISONT

<コーナー: RockAroundTheWorld>

M04: Hero/WEEZER

M05: A Little Bit Off/Five Finger Death Punch

M06: Honeybee/The Head And The Heart

M07: death bed (feat. beabadoobee & blink 182) /Powfu

M08: Lost In Yesterday/Tame Impala

M09: Level Of Concern/twenty one pilots

<コーナー: RockAroundTheWorld>終わり

M10: Leave Out All The Rest (Live) /LINKIN PARK

M11: Always Remember Us This Way/Lady Gaga

<コーナー: RockSteadyGo >

M12: Sickness/Grey Daze

M13: What’s In The Eye/Grey Daze

M14: Sometimes/Grey Daze

M15: B12/Grey Daze

M16: Soul Song/Grey Daze

<コーナー: RockSteadyGo >終わり

M17: Runaway/HORISONT

<Ending>

<コーナー:メタルの光>

M18: New Colossal Hate/Lamb Of God

M19: Monday Morning (お別れソング) /Fleetwood Mac

【幻】モーニン・ブルーズ 2020/06/27

mb200627

 

TM. Walikin’ Blues「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-R.Johnson-  Rhino 8122 798434 0

 

N  おはようございます、ワツシイサヲです。「幻」モーニン・ブルーズ2020年6月27日

を始めましょう。6月最後の土曜日です。早いですね・・・などと当たり前の

事は言いません。特に今年は、3、4、5、6月が無かった様なものですから、

当然でしょうか。

今朝は先週の最後にお聞きいただいた1曲の、ヒットした仕様からお届けしま

す。クラーレンス・カーター、1970年の録音です。

「パチーズ」。

 

M01.パッチズ(3’11”)クラレンス・カーター

-R.Dunbar, N.Johnson-   ワーナー WPCR-27570

 

N  クラーレンス・カーター、1970年の録音で「パチーズ」でした。

先週の最後にお届けしたジョージ・ジョーンズとB.B.キングの「パチーズ」、あれは

名盤『リズム・カントリー・アンド・ブルーズ』を締め括るに相応しい出来の録音でした

ね。B.B.はオリヂナルを基にほとんどを語りで通していました。彼は英語圏での

実演では「歌を唄う」というよりも、「物語を詠む」様に観客に話しかけて、

その合いの手的にルシールをつま弾く、こんな形で通していたそうです。日本の

様に言葉が通じないと、どうしても「歌を唄う」構成になってしまいますが、

さだまさし並みに喋りまくるそうです。香港のショウはいつもこの形だったらし

いです。あそこは元英国領で、英語が通じますから。断じて中共の一部では

ない。

さて、この歌「パチーズ」をシングルにして大ヒットさせたのがクラーレンス・カーターです。

1970年にR&B番付で2位という、彼の代表作ともなっています。ですが、

オリヂナルは、チェアメン・オヴ・ザ・ボードという4人組ヴォーカル・グループのLP収録曲

でした。デトロイトのモータウンを追い出された栄光のヒット製造3人組、ホランド、ドジャー、

ホランドが興した新しいレイベル「インヴィクタス / ホットワックス」からのデビュー盤に入って

ます。その時はシングルにもなってなかったようです。一方のクラーレンスはアルバム表

題曲にしています。制作担当のリック・ホールがどこかで聞いて、知っていたんで

しょうか。今お届けしたのがそのヒットした仕様です。ハマリ具合が大変よろしい

ようで、まるでクラーレンスのために書かれたような歌に仕上がってますね。。

ではヴォーカル・グループによる原仕様をお聞き下さい。

チェアメン・オヴ・ザ・ボードで「パチーズ」です。

 

M02.Patches(3’32”)Chairman Of The Board 

-R.Dunbar, N.Johnson- ウルトラヴァイヴCDSOL-5555

 

N 「パチーズ」、チェアメン・オヴ・ザ・ボードのオリヂナル仕様でした。

さて、先ほどLP『リズム・カントリー・アンド・ブルーズ』の話が出ました。わたし

も発売以来、何千回聞いたか分からないこの名盤に、先週新たな事実を発見

したのです。それはゴスペル歌手、マーティ・ステュアートの存在です。彼についてはこ

れまで全く知識がなく、一昨年ですか、ウイルスン・ピケットでおなじみの「キュウジュウ

キュウテンゴ」を唄っているアルバムを手に入れて以来の付き合いでした。8枚組の

DVDで手に入れたケン・バーンズのテレビ記録映像作品『カントリー・ミュージック』にはし

ばしば顔を出していたので、そこで妙な親近感を覚えたのも事実なんですが、

とにかくここまでは知らない唄い手の筈でした。それが、なんとこの『リズム・

カントリー・アンド・ブルーズ』に参加していたじゃ、アーリマセンカ。

ジョージ・ジョーンズとB.B.キングの「パチーズ」の前のトラックの「ザ・ウエイト」をステイ

プル・シンガーズと唄っていたんです。まずマーティ、次がメイヴィス、そしてローバックと

唄い継がれていました。ほんとうにわたしは何千回と何を聞いて来たんでし

ょうか。ダメだな、もっと神経を研ぎ澄まさなきゃ。反省です。

では改めてマーティ・ステュアートとザ・ステイプル・シンガーズでお聞き願いましょう。

「ザ・ウェイト」。

 

M03.ザ・ウェイト(3’37”)ザ・ステイプル・シンガーズ・アンド・マーティ・スチュアート

-J.R.Robertson-  MCA MVCM-466

 

M04.I Saw The Light(3’03”)Willie Nelson & Leon Russell

-H.Williams-  BSMF 7609

 

N  反省の「重荷」を感じながら、「もっと光を」と、「アイ・ソウ・ザ・ライト」でし

た。特徴的な声でお分かりでしょうが、唄っていたのはリオン・ラッセルとウイリー・ネル

スンです。1979年にふたりで作った『ウイリー・アンド・リオン』が再発売されます。

奇人リオン・ラッセルはずっとブルーズ、R&B、ゴスペルなどの黒人音楽信奉者だと思

い込んでいましたが、その絶頂期とも言える1973年に黒人女性と結婚したと

思ったら、その直後に発表したアルバムが、本名のハンク・ウイルスンを名乗ってカントリー

音楽を讃える作品だったので、大いに面食らいました。その頃はわたしもキョー

リョーな音楽好きでしたから、この動きが「転向」と映りましてそれ以来リオンか

ら意識的に遠ざかった程です。今なら何ともないのですがね。

さてこの『ウイリー・アンド・リオン』は、ウイリーが他の音楽家と組んでアルバム制作

の幅を広げ始めた頃の作品です。わたしがウイリーを聞くようになったのは、クリ

ス・クリストファスンとのアルバムからですが、その前がこれだったのですね。国内で出

てたのかなあ。

内容は前半がリオンとのデユーオ、後半はウイリーがひとりで唄ってリオンは裏方作業。

楽曲は今の「アイ・ソウ・ザ・ライト」他、有名なものばかりです。その中に面白い

歌がありました。聞いて下さい。

「ザ・ワイルド・サイド・オヴ・ライフ」。

 

M05.The Wild Side Of Life(3’16”) Willie Nelson & Leon Russell

-W.Warren, A.A.Carter-  BSMF 7609

 

N  リオン・ラッセルとウイリー・ネルスンで「ザ・ワイルド・サイド・オヴ・ライフ」でした。再発アルバ

ムの『ウイリー・アンド・リオン』からです。これを聞いていて「おや」と感じた人も

多いのではないでしょうか。よく知られた「神様が居酒屋の天使をお作りに

なったんじゃないのよ」と同じ旋律が出て来ます。興味が湧いて調べたら、

この「ザ・ワイルド・サイド・オヴ・ライフ」のアンサソングが「イト・ヲズント・ガッド・フー・

メイド・ホンキ・トンク・エインジェル」だったのですよ。これも新発見。世界は広い。

「ザ・ワイルド・サイド・オヴ・ライフ」は、妻帯者が遊びの相手に「神さんが居酒

屋の天使を作ったのを知らなかったんでね」と、逃げの口実を唄っているよ

うな内容です。1952年にハンク・トムプスンが発表して大ヒットになりました。それ応

える形で「そうじゃないの、イーカゲンな男たちが悪いのよ。神様が居酒屋の天

使をお作りになったんじゃないの、分かって」と戒める「イト・ヲズント・ガッド・

フー・メイド・ホンキ・トンク・エインジェル」が同じ年に出されて大ヒット、今ではこちらの

歌の方が有名になっています。

唄ったのはキティ・ウェルズでした。

「イト・ヲズント・ガッド・フー・メイド・ホンキ・トンク・エインジェル」。

M06.It Wasnt’t God Who Made Honky Tonk Agels(2’32”)Kitty Wells

-J.D.Miller-  Sony / Legacy  19075960422

 

M07.That Lucky Old Sun(2’44”) Willie Nelson & Leon Russell

-B.Smith,H.Gillespie-  BSMF 7609

 

N  リオン・ラッセルとウイリー・ネルスンで「ザット・ラッキー・オールド・サン」、こちらの「サン」は

太陽、お天道様ですね。「何の苦労もなくいつものんびり回ってるだけでいい

なあ」、天動説です。久保田麻琴が50年も前に唄っていました。

「アイ・ソウ・ザ・ライト」、「ザ・ワイルド・サイド・オヴ・ライフ」、「ザット・ラッキー・オールド・

サン」、以上有名な3曲をこのたび再発売されるアルバム『ウイリー・アンド・リオン』から

お届け致しました。

コロナ禍の影響で、しばらくレコード店に出向いてなかったのですが、先々週あ

たりから時折り町へ出た時などに覗いています。さぞや沢山の新譜が・・・

と、思っていましたが、圧倒的に少なかったですね。世界的に音楽製造物の

制作、生産は少なくなっています。経済活動全体が低調という事もあります

がもうひとつ、CD離れが大きいいのではないでしょうか。あるラジオ番組の

プレイリストを専門店に持って行って見て貰ったら、全てが配信ファイルで「CDはど

れも出てないね」との事でした。これはショックだったなあ。

そんな状況下でも、何か心に引っ掛かる新譜はある筈。そう信じて探しま

した。次にご紹介するブランディ・クラークという女性の『ヨ・ライフ・イズ・ア・レコード』

という、題名からして象徴的なアルバムは良かったですよ。通して聞いていて、

8番目から3曲が、特に良かった。続けて聞いてもらいましょう。

「バド・カー」、

「フー・ブローク・フーズ・ハート」、

そして「キャン・ウィ・ビ・ストレインジャ」。

 

M08.Bad Car(3’03”)Brandy Clark

-B.Clark, J.Saenz-  Warner 093624895688

 

M09.Who Broke Whose Heart(3’03”)Brandy Clark

-B.Clark, S.McAnally-  Warner 093624895688

 

M10.Can We Be Stranger(3’29”)Brandy Clark

-B.Clark, J.J.Dillon,C.Daniels-  Warner 093624895688

 

N  「バド・カー」、「フー・ブローク・フーズ・ハート」、「キャン・ウィ・ビ・ストレインジャ」、アルバム

『ヨ・ライフ・イズ・ア・レコード』からブランディ・クラークでした。ジャケットはこの女性が

皮ジャンにニット系素材のパンタロンという衣装で表に立っている写真です。これは内

側も含めてセット撮影ですね。ここまでで私ちょっとダメなんですが、その傍ら

に大型ジュークボクスが置いてある。それも70年代的な45回転ドーナツ盤用の物

です。

これを見て「何かあるかな」と聞いてみました。この手の女性音楽家達は、

わたし苦手なんですけれども、良かったな。別に目新しいところはないけれ

ど、妙に新鮮でした。今の3曲では、最後の「キャン・ウィ・ビ・ストレインジャ」が心

に残っています。繰り返しが迫って来ます。

 

もう貴方を求めたりしない、愛したりもしない

もちろん憎んだりも、気にかけたりもしない

恋人同士として始まったふたりの仲・・・

わたしたちもう一度、他人同士になれるかしら

 

結構せつないでしょ。「恨みっこなしで別れましょうね」と唄う「二人でお

酒を」を連想しました。あ、あまりに俗かな。ブランディ・クラークの『ヨ・ライフ・イズ・

ア・レコード』からでした。

さて、「パッケイヂ・ミーディアの死」を続けましょうか。ファイル配信というやり方

は、印刷物やレコード、CDなど複製量産に頼らなければならなかった領域の商

品にとって、これほど都合の良い事はありません。まず、印刷所やプレス工場

という生産設備、環境が必要なくなります。これは圧倒的に大きい。今まで

は、この社会資本を持ってるところが製造の最終判断を握っていたのです。

ましてアフリカや東南エイジアなどこれまでにその種の設備のなかった地域では、

今後もそんな設備を整える必然がないのです。パルプ、塩化ビニールやポリカーボネイ

トなどの材料もいらない。これによって在庫とも無縁になる。取り次ぎ、卸し

などの流通経路も不要です。最終的には小売店もなくなる。制作者と購買者

が直接繋がる、自分の心から地球全体へ表現の発信が出来るのです。権限を

持つ石頭の編集者やディレクタのご機嫌を伺わずに、自由に創造が出来る、夢の

ような状況でしょう。

でも自分だけの考え、判断で物事を進める怖さを、あなたは感じませんか。

もちろんこれまでの制度や行程が全て正しく機能していた、とは申しませ

んが、途中に他者との接触があってこそ、物事は磨かれるのです。タモリも言っ

てるでしょ、「接触のないところに快楽は生まれない」と。

「テレワーク」のお陰で「事務所や仕事場なんて要らないのではないか」、とい

う考え方が台頭して来ています。おっしゃる通りかも知れません。ただね、

無駄な必要「接触」は絶対にあって、それなしでは人類も終わり、とまでわ

たしは考えます。ひょっとしたらもう終わったのかも知れませんが。コロナ禍で

わたしは、こんな事も考えるに至りました。

これは以前お話ししたように、決して「元の『密』に戻せ」ではありませ

ん。ぜひここのところのビミョーな境界線をご理解下さい。お願い致します。

さて、新譜の紹介を続けましょう。今度はイギリス人のカントリー・デューオです。そ

う言えば、これまで不思議と出会わなかったですね、この手の人たち。そも

そもカントリー音楽自体の大元はイギリスから持ち込まれているのにね。一度聞いた

ところでは、やはり基本的にはナッシュヴィル・サウンドに憧れているような感じでし

た。録音もご当地ナッシュヴィルで行われています。

では2020年の下半期の始まりにふさわしく、

「ヌー・イヤー」、シャイルズ、ベン・アールとクリッシ・ライムズの男女二人組です。

 

M11.New Year(3’49”)The Shires

-B.Warle, K.Rae-  BMG 538565512

 

M12.Madison Blues(4’37”)Fleetwood Mac and Others 

-James, Tristan- Columbia 480527 2

 

N  「ヌー・イヤー」、シャイルズでした。アルバムは『グド・イヤー』という題名です。生ギタ

ーの音が良かったですね。

それに続けましたのはフリートウド・マクがシカーゴのチェス・ステューディオで現地ブルーズメン

とセッションしたアルバム『ブルーズ・ジャム・イン・シカーゴ』から、「マディスン・ブルーズ」で

した。70年に日本でCBSソニーから出ていた時は題名が『ブルーズ・ジャム・アット・

チェス』でしたけど、今はCDの2枚組で『ブルーズ・ジャム・イン・シカーゴ』です。

この「マディスン・ブルーズ」は、先週の60年代ゴーゴー・パーティの「マディスン」の

ところでお聞き頂きたかったのですが、盤が見つけられなくて今週になりま

した。これはオリヂナルがエルモ・ジェイムズ。今のは「エルモアの真似しか出来ない」と

某イギリス人に言われているフリートウド・マクのジェレミー・スペンサーが中心になってのセッシ

ョンでした。サクスフォンのJ.T.ブラウンは原仕様にも参加している男です。久しぶりの

録音で吹いたのでしょうか、ピッチ、テムポー共に若干ズレているような感がなき

にしもあらず、でしたね。

さて、今年の黄金週間明けの悲しいヌーズはリル・リチャードの訃報でした。一度

観たかったですね、あの狂ったロケンロール・ショウを。そんな気分を紛らわしてくれ

るのが、次にお届けする実況録音盤かも知れません。既に全盛期を過ぎてい

た1967年にエピック傘下のオーケイから発表した『リル・リチャード・グレイテスト・ヒッツ・リコ

ーデド・ライヴ』です。聞いた限りでは実況録音場所は、どうもイギリスのようで

すが、果たして・・・。

バンドは現地調達だと思います。この人の音楽はチャック・ベリー御大と同じく、

本人がいれば、あの形になってしまいますから、心配ありません。きっと白

人ばかりの若い聴衆を前にノリノリでアジテイション、そして始めるのは「ジェニ、ジェニ」、

鈴木やすしもモップスもマッツァオです。

 

M13.Jenny, Jenny(2’45”)リトル・リチャード

-R.Penniman-  BSMF 7610

 

N  凄いねえ、この人は。神様だね。無条件で全面的に降参するしかないなあ。

この実況録音盤は、オーケイから発表したスタジオ収録盤と一緒にCD1枚に編集さ

れて再発されます。本人がデビューの時に持っていた殺傷能力は衰えていませ

んが、全体の仕上がりはだいぶ穏やかです。それが何故か、はっきりとは分

析出来ないものの、「時代」が絡んでいるのは確かでしょう。

さてキョーヨー番組「幻」、次はクラシックです。まずはお聞き下さい。

 

M14.キューバ舞曲(1942/1952改訂)(7’12”)レナード・スラットキン指揮 デトロイト交響楽団

-Copland-  ナクソス・ジャパン 8.55 9758

 

N   レナード・スラットキン指揮デトロイト交響楽団で、アメリカ人作曲家のエアロン・コープランド「ク

ーバ舞曲」でした。「まるで荒馬を易々と乗りこなすカウボーイの如く。これぞま

さしく『真のアメリカ音楽』です」と解説にありますが、これは同じ盤に収めら

れている「ロディオ」と題された別の交響曲の事でしょう。

この春に、以前から聞いていたNHK第一放送の朝の番組がそっくり入れ

替わってしまって、あまりわたしの感覚と合わないので、その時間帯はfm放

送を聞いています。クラシック音楽が多くて、ほとんど知らないものばかり。もち

ろんピンと来ない時もありますが、キョーヨーのためにと聞いていたら出会ったの

が、今の「クーバ舞曲」。

題名が成る程と感じられるモティーフを持っていました。カウベルが良かったです

ね。でも殆どの人たちが連想したのは、この歌ではないでしょうか。

 

M15.いい湯だな(3’30”)ザ・ドリフターズ

-R.Ei, T.Izumi-  東芝 TOCK-6352

 

N  ご存知ドリフターズの「いい湯だな」、これは永六輔、いずみたくとボニー・ジャク

スが組んで作った「にほんの歌」連作で発表されたのが初出と記憶しています

が、テレビ番組「8時だよ、全員集合」の幕引き歌であっという間に有名になり

ました。

わたしは年代的にも感覚的にもクレイジーキャッツ派なのですが、ドリフのカヴァ曲に

は一目置いております。「ズンドコ節」、「ミヨちゃん」など、選編曲のアイディアが素

晴らしい。「いい湯だな」は、きっと担当者がコープランドを聞いて閃いたのでし

ょう。これは決して盗作ではありません。神様から貰った「霊感」です。幸

いにも原曲があまり知られていなかった事も影響していますが。

NHK-fm番組の解説者も司会者も放送中に、絶対に気づいていましたね。

日本で暮らしていてドリフの「いい湯だな」を知らない人間がいる訳ありませ

ん。でも会話では触れていませんでした。残念です、実に。決して堅苦しい

雰囲気の番組じゃなかったのに。ザ・ドリフターズ「いい湯だな」、でした。

さてここのところ続けてお送りしている抜き出しシングル盤、今週は正に決定

的なこの1枚です。どうぞ。

 

M16.ナイアガラ音頭(3’06”) 布谷文夫 with ナイアガラ社中

-E.Ohtaki- コロムビア / ナイアガラ LK-15-E

 

N  布谷文夫・ウィズ・ナイアガラ社中で「ナイアガラ音頭」でした。このドーナツ盤が「突

然」段ボールから出て来た時には震えました。今はCDで簡単に聞けますが、

アナログ、しかもシングル、さらには「SAMPLE」とジャケットに穴抜き入りです。

感激の余韻も収まらないままに聞きますと、大滝詠一がいかに「本気」で

この音頭の制作に取り組んでいたのが分かりました。それはB面の「ヴァージ

ョン」仕様を聞けば、更に克明にお分かり頂けるでしょう。

 

M17.あなたが唄うナイアガラ音頭(3’20”)布谷文夫 with ナイアガラ社中 

-E.Ohtaki-  コロムビア / ナイアガラ LK-15-E

 

M18.Pledging My Love(2’10”)Chubby Checker with Dee Dee Sharp

-Robey,Washington-  Not Now Music NOT2CD729

 

N  さて、恥ずかしいのを覚悟で「マッシュポテトを見つめて」を告白しましたところ、

身近な人間から「あれは『マッシュポテトを煮詰めて』ではないのか。みんなそう

信じてるぞ」と本気で尋ねられました。なるほど。しかしマッシュポテトは茹でる

料理ですから煮ちゃダメです。他のレシピもあるのかなあ。煮ジャガイモ、どんな

踊りでしょうか。

それはともかく、先週は集中的にお届けした事で、ペタシ66さんにはチャビー・

チェッカーの素晴らしさが伝わったようです。ワツシ、大変嬉しい。今の「プレッシング・

マイ・ラヴ」はディー・ディー・シャープとの二重唱です。唄い出しのハーモニーが絶妙です

ね。このトゥイスト男はどうしても軽快なノヴェルティ曲専門委員長と捉えられますが、

こんな繊細なヴォーカル表現力も持っていたんです。

先週お届けしたカリブ海のビートへの対応も見事でした。今朝はメキシコ・トゥイスト歌

謡曲を聞いて下さい。

「ラ・パロマ・トゥイスト」。

 

M19.La Paloma Twist(2’12”)Chubby Checker

-Mann-  Not Now Music NOT2CD729

 

M20.Mi Niro Curo(3’33”)Paco De Lucia

-P.D.Lucia-  Philips / Universal 06007 5379798 (set 06007 5379796)

 

N  西班牙関連で、パコ・デ・ルシアの「ミ・ニーロ」でした。わたしも発売時に聞いて

いた1987年のLP『シロッコ』からです。冒頭のごく当たり前の和音が鳴ると、

何故か安心出来ます。先週、今週とトゥイストに翻弄されてしまった感のあるパコ

もあと2枚のアルバムを残すだけとなりました。もうしばらくお付き合い願いま

す。

 

M21.スター・スパングルド・バナー〜パープル・ヘイズ(3’43”~4’43”)ジミ・ヘンドリクス

-J.Hendrix-  ユニバーサル / MCA  MVCZ-10042

 

TM Born In Chicago 「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Bandravenites-  Rhino 8122 798434 0

 

N  ウドゥストークでのジミ・ヘンドリクスで「アメリカ国歌〜紫のけむり」でした。これが収め

られている『ライヴ・アット・ウッドストック』の解説で大鷹俊一が「アメリカの現実をギター

で串刺しにした」と書いているんです。カッコいいじゃないの、トシちゃん。正に

その通りですね。その「アメリカの現実」は、この演奏から51年経った今も変わ

っていないのかも知れません。

本当の事を言いますと、見難いカレンダのせいで、224回目のアメリカ合衆国独立

記念日を1週間間違えたのでした。来週ですね、7月4日は。今週は約束を

1 日間違えたりもしました。曜日や日付の感覚が狂ってるのでしょうか。

 

さて間違えられない生放送のお知らせです。ようやく決まりました。以下。

◆Awesome Beats & Mornin’ Blues深夜の生放送◆

日時:2020年7月31日(金曜) 24時~29時(8月1日午前0時~5時)

放送局:中央エフエム http://fm840.jp/

出演:澤田修&鷲巣功

 

今週はこの告知までです。どうぞお楽しみに。当日の名古屋の生放送、

修さん、大丈夫でしょうかね。寝過ごしたりして。

 

今朝の特別付録は、以下の隠し場所です。どうぞお楽しみ下さい。

https://firestorage.jp/download/b3260ac99636d49f2ce2958185c17927fbf16511

ダウンロード・パスワードは、zidjknnzです。

さて、ちょうど時間となりました。

こちらは、http://osamusawada.com/category/mornin-blues-by-isaowashizu/

「幻」モーニン・ブルーズ、鷲巣功でした。来週も首都圏で9人のあなただけに。

そして全国で9500万人のあなたにも、アサー。

♪♪ Twitter “#blues761″の閲覧はコチラ♪♪

OAした作品画像一覧のダウンロードはこちらからよろしくお願いいたします。

→ https://11.gigafile.nu/0726-d0a3cd48a874b20af69beb8c5b6b22923

 

 

Real Rocks 【2020/06/21 O.A.】Playlist

ZIP-FM RealRocks PLAYLIST
2020.06.21
M01: Greatest Of All Time/New Found Glory
M02: Woah Oh! (Me Vs. Everyone) /Forever The Sickest Kids
M03: Land Of The Free/The Killers
M04: Pushin’ The Line/HORISONT
<コーナー: RockSteadyGo リクエスト大会!>
M05: Hit That/The Offspring
M06: Love Comes in Spurts/Richard Hell
M07: If You’re Too Shy (Let Me Know) /The 1975
M08: Flawless/Port Noir
M09: The Whole Of The Moon/The Waterboys
M10: It’s My Life/Bon Jovi
M11: Bad Medicine/Bon Jovi
M12: Pitch Dark/CHON
M13: Rosewood/CHON
M14: Let It Be/THE BEATLES
M15: Here’s to Us/Halestorm
<コーナー: RockSteadyGo >終わり
<Ending>
<コーナー:メタルの光>
M16: Resurrection Man/Lamb Of God
M17: Monday Morning (お別れソング) /Fleetwood Mac

プレゼントの詳細はこちら→
https://zip-fm.co.jp/blog/real_rocks/

【幻】モーニン・ブルーズ 2020/06/20

mb200620

 

TM. Walikin’ Blues「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-R.Johnson-  Rhino 8122 798434 0

 

N  おはようございます、ワツシイサヲです。「幻」モーニン・ブルーズ2020年6月20日

を始めましょう。

明日21日は6月の第3日曜日、間違いなく2020年の「父の日」ですね。

先週勘違いして恥をかきましたが、今朝は堂々とお届けしましょう。

ザ・テムプテイションズ、1972年のグラミー受賞曲です。

「俺の親父は流れ者だった~パパ・ヲズ・ア・ローリング・ストーン」。

 

M01.パパ・ワズ・ア・ローリング・ストーン(6’54”)ザ・テンプテーションズ

-N.Whitfield, B.Strong-  Motown / ポリグラム OCD-28002

 

N  「パパ・ヲズ・ア・ローリング・ストーン」、ザ・テムプテイションズでした。これは7分程度

の「短縮仕様」です。確か本編は9分、いやそれ以上あったのではなかった

でしょうか。わたし自身も今の「短縮仕様」では少々物足りなく感じます。

それまで3分程度の尺で全てを解決しなければならなかったシングル・ヒット曲の

革命でした。「夜明け前のチベット山脈を明かりなしで歩いて行くような」イントロ

が、まずカッ コ良い。なかなか唄が出て来ませんが、それが却って期待感を煽

ります。いくつかカヴァがあるようですが、これはこの時代のテムプスでなければ

成立しませんね。久し振りに聞いて、完全に打ちのめされました。キョーレツです。

と言いましても、今朝は大幅に予定を変更してお送ります。「父の日」特集

ではありません。それにはこの人の音楽をまとめて聞いたからです。

 

M02.The Twist(2’35”)Chubby Cheker

-P.D.Glover-  Not Now Music NOT2CD729

 

N   2週ほど前にもトゥイスト関連でお送りしました、チャビー・チェッカー「ザ・トゥイスト」

です。黒人ヴォーカル・グループのハンク・バラードとミドナイターズの持ち歌でしたが、チャビ

ー・ザ・トゥイスト・チェッカーが1959年にカヴァして大ヒット。世界中をこの踊りに巻き込

みました。第二次世界大戦後に肥大して来た白人の若年購買層に受けたのが

成功の源ですね。しかも同じように黒人でありながら、リル・リチャードやチャック・

ベリーみたいに得体の知れない怖さを感じさせない健全さが、一般社会でも好

意的に受け取られたようです。

当時ではなくて、ヒットから20年以上経った頃、「アメリカン・バンドスタンド」の懷

メロ大会だったかな、テレビで動くチャック・チェッカーを見た事があります。「やあ、や

あ」とばかりに司会者と談笑中、突然「ザ・トゥイスト」が流れると即座に反応し

て踊り出す、それを周囲が「ちょ、ちょっと待ってよ」となだめる・・・、

これを繰り返すお約束のコント仕立ての後、通して「ザ・トゥイスト」を1曲、とい

う構成でした。もう体が大分太くなっていましたが、踊りは凄かったな。動

きが早いのよ。32分音符でビートを捕まえているようでした。

その昔、キングから出ていたキャミオ・パークウェイの編集LPを持っていましたから

大抵の吹き込み曲には馴染んでいた筈ですが、先日の聞き直しで大いに興味

が再燃して、廉価な2枚組を手に入れました。すると、ずらりと並んだダンス

曲に圧倒されてしまいました。偉いね、この人は。今朝は大幅に予定を変更

してチャビー・チェッカーのダンス曲を中心にお送りしましょう。

 

M03.マッシュポテトU.S.A.(2’51”)ジェイムズ・ブラウン

-J.Brown-  ユニバーサル  UICY-9285

 

N  はい、お分かりの通りジェイムズ・ブラウン「マッシュド・ポテイトU.S.A.」でした。

この「マッシュド・ポテイト」というのは、J.B.が得意にしていた踊りのひとつです

ね。ジャガイモを薄く切ってそれを棒ですり合わせて作る、肉料理の付け合せ、

なのかな、本来の言葉の意味するところは。そのすり合わせる時の動きを足

で真似する形「らしい」。

J.B.はこの踊りがとても上手です。リズムと同調させるのではなく、ビートを感

じつつも自由にすり動かすのです。ぴったり張り付いような「チキン・スラクス」を

穿いていれば見た目にも効果的ですね。

62年に唄われた弘田三枝子の「V-A-C-A-T-I-O-N」にも出て来ます。「マッシュ

ポテトを水辺であの人と踊るの・・・」ですね。ここを子供のわたしは「マッシュ

ポテトを見つめてあの人と踊るの」と聞いてまして、先の料理を見ながら踊る

のか、きっと高価な食べ物なんだな、きっと。でもそれがロマンチックかなあ・・・

とずっと疑問を抱いていましたが、今はそれも解決しています。

ではチャビー・チェッカーの「マッシュド・ポテイト」です。

「マッシュド・ポテイト・タイム」。

 

M04.Mashed Potato Time(2’34”)Chubby Cheker

-Brainbert, Sheldon-  Not Now Music NOT2CD729

 

N  「トゥイスト」の次は「マッシュド・ポテイト」、チャビー・チェッカーでした。REOスピード・ワ

ゴンの「イン・ヨ・レター」の原曲はこれだなあ。それとは別に、これを聞いてある

歌をすぐに連想しました。これです。

 

M05.Twistin’ Postman・(2’31”)The Marvelettes

-Holland, Bateman, Stevenson-  NotNowMusic  NOT2CD729

 

N  チャビー・チェッカーの「マッシュド・ポテイト・タイム」を耳にした時、すぐにマーヴェレッツのこ

の「トゥイスティン・ポストマン」を連想したのですが、改めて聞いてみると、全然違い

ますね。こんな激しい演奏だったとは・・・何故だろう。わたしの場合によ

くある記憶違いでしょう、きっと。

さて、「トゥイスト」「マッシュド・ポテイト」と来ました。次は・・・そうすです、忘

れちゃいけないこの踊り、「ワ・ツ・シ」です。

 

M06.The Wah Watsusi (2’35”)Chubby Cheker

-Apell, Mann- Not Now Music NOT2CD729

 

N  田辺昭知とザ・スパイダーズの前線3人、堺正章、井上順、かまやつひろしの

十八番だった「ワツシ」、チャビー・チェッカーのは「ザ・ワー・ワツシ」となってました。

掌を額の上にかざして遠くを眺めるような仕草をする踊り「ワツシ」、それをモロ

に題名とした歌もありました。

ザ・ヴァイブレイションです。

「ザ・ワツシ」。

 

M07.The Watsusi(2’40”)The Vivrations 

-Hall, Temple, Johnson-   Shout / RPM  RPMDSH 278

 

M08.The Fly(2’26”)Chubby Cheker

-Madara, White- Not Now Music NOT2CD729

 

N  今度は虫が飛び交う2分26秒、チャビー・チェッカーの「ザ・フライ」、ハエの歌でした。

「両手を空中で振れ」と唄っていましたが、羽の動きを真似するのかなあ。

どんな踊りでしょうか。子供に扮したいい歳の男が「ブーン、ブーン」と走り回

る、殺虫剤のテレビ・コマーシャルにもこういう音楽を使うセンスがあればなあ。

家庭に蔓延る害虫といえば、その王様はゴキブリ。本当に憎らしい奴です。

そのゴキブリの動きを真似した踊りもあったようです。

「ザ・ローチ」、ジーンとウェンドゥーです。

 

M09.The Roach(2’33”)Gene And Wendell

-A.Willis, K.Venetoulis-  MCA  MCAD-6228

 

M10.The Bug(2’15”)Barbra Lynn

-B.Lynn-  MCA  MCAD-6228

 

N  ジーンとウェンドゥーの「ゴキブリ」に続けまして、同じく昆虫踊りで「ザ・バグ」

バーバラ・リンでした。「ムシ」、カ、ハアリ、アブ、ウンカなどは日本特有の虫でしょうか。

そういう踊りは考案されなかったようです。ドジョウスクイが近いところにありま

すか。他に蜂、これはブルーズにはよく出て来ます。多分に性的な意味合いが

強いですけれど、余り悪い存在では無いですね。コルサロフの「熊ん蜂の飛行」は

見事な素描で面白く仕上がってました。

今はムシ自体が周りにいませんし、日常生活での関係も見つけたら殺すだけ

のようになってしまっているので、閃きも貰えなくなっているのでしょうか。

さあ次は鳥類です。チャビー・チェッカーの「ダンス辞典」から、

「ザ・チキン」。チャビー・チェッカーも、江戸家猫八なみに物真似をして聞かせます。

 

M11.The Chiken(2’46”)Chubby Cheker

-Gordon, Josea-  Not Now Music NOT2CD729

 

M12.ファンキー・チキン(3’17”)ルーファス・トーマス

-R.Thomas-  Pヴァイン PVCP-8113

 

N  「ニワトリ」と言えば、この人、ルーファス・トーマスです。チャビー・チェッカーの「ニワトリ」は

1960年生まれでした。ルーファスのは69年、「ファンキー」度が高くなっています。時

代と共に鳥も忙がしくなって来たのでしょうか。この人は「犬」、この「鶏」、

そして「ペンギン」、挙げ句の果てには「ロボット」までを踊りに取り入れていま

した。擬態描写踊りの神様です。

さて、ここまではチャビー・チェッカーの2枚組ベストCDからダンス曲を抽出してお

届けしています。この人、トゥイストだけではないんですね。このように様々な踊

りが百花繚乱だった1960年前後に、殆どの舞踏様式を吹き込んでいます。し

かもその品質が非常に高い。所詮こういったダンスものはノヴェルティ扱いされる類

なのですけれど、今までお届けした各曲は決して安易な造りではありません。

チャビー 自身も、その場限りのはかないダンス曲とは言え、真剣です。まず唄が

上手だね。

さて次は「マディスン」です。わたしはこれがよく分からない。スクール・メイツが大

勢で踏んでいたボックス・ステップのようなものか、と想像していますが、果たし

て・・・。歌の中で踊り方を教えてくれていますから、聞いてみましょう。

 

M13.The Madison(2’37”)Chubby Cheker

-Crombie, Brown- Not Now Music NOT2CD729

 

M14.The Madison Time pt.1(3’07”)Ray Bryant

-E.Morrison, R.Bryant- Sony / Collectables COL-CD-9335

 

N  分かりましたか、「マディスン」。2曲目はのレイ・ブライアントの出世作「ザ・マディスン」

です。彼はゴスペル・タッチの力強い左手を特徴とするジャズ・ピアニストで、シカーゴの

チェスで吹き込んでいましたが、62年に大手コロムビアで出したのがこのダンス・ノヴ

ェルティ「ザ・マディスン」でした。確かジョン・ハモンドも制作には一枚噛んでたんでは

なかったかな。日本でもブライアントは人気が高いのですが、おジャズ・ファンたちは

この種の「低俗な」踊りの音楽をケーベツする傾向にあり、「マディスン」が話題に

なる事はほとんどありません。でも今の「ザ・マディスン」の鋭いビート感覚は、

他で得られないものです。多分シングル盤のB面抱き合わせだったのでしょう、

これには「パートII」もあります。そちらはステップ解説なしで、よりピアノがしっ

かり聞き取れます。どうぞお聞き下さい。

 

M15.The Madison Time pt.2(2’45”)Ray Bryant

-E.Morrison, R.Bryant- Sony / Collectables COL-CD-9335

 

M16.Nothing Takes Place Of You(3’20”)Toussaint McCall

-P.Robinson-  MCA MCAD-6228

 

N  踊り疲れた貴方に、トゥーセイント・マコールの「ナッシング・キャン・テイク・ザ・プレイス・オヴ・

ユー」でした。先ほど、今朝はチャビー・チェッカーの2枚組ベストCDからお届けして

いる、と申し上げましたが、もう一枚、何回も使っている盤があります。

それは映画「ヘア・スプレイ」のサウンド・トラック盤です。わたしは1回観ただけで

すが、今も強く印象に残っています。1962年の時代設定で、北米の田舎町の

子供の日常を描いたものです。主人公は、決して美人ではなく少し太めの泉

山真奈美的少女、14歳くらいかな。彼女は踊りが大好きで、毎日学校から帰

ると飛び付くようにしてテレビの踊り番組に見入っています。その番組はガラン

としたスタジオで、レコードに合わせて地元の素人少年少女が踊るという、日本だ

ったら大橋巨泉、星加ルミ子の「ビート・ポップス」みたいなゴーゴー番組です。

そこで今朝ご紹介して来た様々な踊りが次々に披露されるのです。今回も

う一度見られたら、先の「バグ」や「マディスン」の解説がもっと分かり易く出

来たかも知れません。脚本と監督はジョン・ヲーターズ。公開は1988年でした。

当然そのサントラがまたご機嫌で、収録時間が短いのを除けば文句ありません。

その最後に収められていたのが今の「ナッシング・キャン・テイク・ザ・プレイス・オヴ・

ユー」でした。映画の中では、もう使われていない地下道で唄いながらひとり

の男が去ってゆく場面だったかな。トゥーセイント・マコール自身は出演していなかった

筈です。映画「ヘア・スプレイ」、もう一度観たいですね、

さて今朝の主役、チャビー・チェッカー。彼がトゥイストだけではなく、60年代初頭のダ

ンス音楽全般を凌駕していたのは先ほどお話しした通りです。しかも、これ

からお聞き頂くように、台頭しつつあったカリブ海のリズムにもしっかり対応し

ていたのです。これは今回見つけた大事な事実でしょう。この2枚組に2曲、

その傾向の歌が入っていました。もちろんダンス曲です。

ひとつは「リムボー・ロック」、

そしてレコード・レイベルの同僚、ディー・ディー・シャープとのデューオで

「恋とは不思議なカリプソのようなもの」です。

 

M17.Limbo Rock(2’26”)Chubby Checker

-Strange, Sheldan-   Not Now Music NOT2CD729

 

M18.Love Is Strange Chalypso(2’45”)Chubby Checker

-Smith-   Not Now Music NOT2CD729

 

N  チャビー・チェッカーで「リムボー・ロック」、そして「ラーヴ・イズ・ストレインヂ・カリプソ」、こ

ちらはディー・ディー・シャープとのデューオでした。予定を大幅に変更して、2枚組

の『ザ・ヴェリ・ベスト・オヴ・チャビー・チェッカー』を軸にお送りしてまいりました、

パコ・デ・ルシアもどこかに飛んで行ってしまった今朝の「幻」。最後はやはりトゥ

イストで締めましょう。

永遠の「トゥイスト・アンド・シャウト」。

 

M19.Twist And Shout(2’33”)Chubby Checker  

-Barns, Medley-  Not Now Music  NOT2CD729

 

M20.Let’s Twist Again(2’19”)Chubby Checker

-Apell, Mann- Not Now Music NOT2CD729

 

N   「トゥイストをもう一度」を最後にひと区切りがついた筈の2020年6月20日

付け「幻」でしたが、「トゥイスト」はまだ続きます。

「レッツ・ツイスト・ナムバ・ワン」、ユーヤ・ウチダ。

 

M21.レッツ・ツイストNO.1(2’56”)内田裕也

-J.Ohkura-   ワーナー・パイオニア  K-3A

 

N  先週の「おきなサイ」に説得力溢れるご投稿を2通も貰ったのは、わたしとし

ては驚きでした。「本当ですか」と問いたいくらいです。皆さん、しっかり聞

いていたのですね。桑名晴子が唄ってグド・タイム・ロール・バンドの実演曲目にな

ってたなんて知りませんでした。ありがとうございます。

さて「大きな犀」が入っていたシングル箱から抜いた他の1枚が今の「レッツ・

ツイスト・ナムバ・ワン」だったのですよ。これは昔、見本盤で持っていて覚えてい

ました。唄えます。この歌を書いたのがジョニーちゃん、キャロルのジョニー大倉です。

グループ解散の後、ジョニーは裕也さんの周りにいましたから、その関係かな。

そもそもキャロルのデビューのキッカケとなった劇的な「リヴ・ヤング」出演時には、内田

裕也の1815ロケンロー・バンドと一緒だったそうですね。もちろんその場で裕也さ

んに誘われたそうですが、結局ミッキー・カーティスと契約を結んだので、裕也さんは

例によってひとりで激怒していたそうです。クールスのジェイムズ藤木の自伝を最近

読みまして、その中でウッちゃん、内海利勝が語っていました。両者の因縁は

ここから始まったんでしょうかね。

キャロルの後半から、ジョニーは在日朝鮮人であるという出自を公にして生きまし

た。映画「異邦人の河」に出たのもその行動のひとつでしょう。その主題歌

が今回のシングル箱に入っていました。これは聞いた事なかったなあ。

一緒に聞きましょう。ドラムズつのだひろ、ギターはウッちゃん、内海利勝です。

「いつになったら」。

 

M22.いつになったら(3’12”)ジョニー大倉

-Y.Ohkura-  フィリップス / フォノグラム FS-1836

 

N  そしてもう1枚抜いたのがこれです。

矢沢永吉、「アイ・ラヴ・ユー、オウケイ」。

 

M23.アイ・ラヴ・ユー,OK(3’35”)矢沢 永吉

-Y.Aizawa, E.Yazawa-   CBSソニー SOLB 305

 

M24.Isn’t She Lovely(3’20”)Stevie Wonder

-S.Wonder-  Motown

 

N  エーちゃん、矢沢永吉のデビュー・シングル「アイ・ラヴ・ユー、オウケイ」でした。これ

はいい出来ですね。真ん中のソロにクラリネットを持ってきたのも正解。多分エーちゃ

んはもっとロック的にして欲しかったんじゃないかと思いますが、マイク・メルボーン

の編曲、トム・マックの制作、ツボを抑えています。実はわたし海外録音だったと

いう事を今まで知りませんでした。

そして、父親から見た娘の姿を唄ったスティーヴィー・ワンダの「イズント・シー・ラヴリ

〜可愛いアイシャ」、短尺仕様でお届けしました。

 

M25.パッチズ(6’16”)ジョージ・ジョーンズ・アンド・B.B.キング

 

TM Born In Chicago 「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-N.Gravenites-  Rhino 8122 798434 0

 

N  2020年父の日の前の日の「幻」、最後は名盤『カントリー・リズム・アンド・ブルーズ』

から「パチーズ」、B.B.キングとジョージ・ジョーンズでした。この歌はマスルショールズ・ステ

ューディオの映画「黄金のメロディ」でリック・ホールが熱く語るのを聞いて、そうか、そ

ういう歌だったのか、と気づきました。

死を前にした父親がベッドで息子に向かって告げるのです。

 

家族を頼む。しっかりやってくれ、

全てはお前の両肩にかかっているんだ、と。

 

クラーレンス・カーターで聞いたのはもう40年以上前の事。この仕様だって1994年

の発表ですから30年近く聞いている事になります。何にも分かってないね、

俺は。呆れます。

さて、今朝の特別付録は、以下の隠し場所です。どうぞお楽しみ下さい。

https://firestorage.jp/download/883041587dceced9df696debdb5a271ca72c43b0

ダウンロード・パスワードは、f7npy9pfです。

今朝もちょうど時間となりました。

こちらは、http://osamusawada.com/category/mornin-blues-by-isaowashizu/

「幻」モーニン・ブルーズ、鷲巣功でした。来週も首都圏で9人のあなただけに。

そして全国で9500万人のあなたにも、アサー。

♪♪ Twitter “#blues761″の閲覧はコチラ♪♪

OAした作品画像一覧のダウンロードはこちらからよろしくお願いいたします。

→ https://9.gigafile.nu/0719-b59e2435836f8c9d33e09d571861812cb

Real Rocks 【2020/06/14 O.A.】Playlist

ZIP-FM RealRocks PLAYLIST

2020.06.14

M01: The Pretender/Foo Fighters

M02: Heartbeat Song/The Futureheads

M03: Pushin’ The Line/HORISONT

<コーナー: RockAroundTheWorld>

M04: Bad Decisions/The Strokes

M05: death bed (feat. beabadoobee & blink 182) /Powfu

M06: Caution/The Killers

M07: Level Of Concern/twenty one pilots

<コーナー: RockAroundTheWorld>終わり

M08: A Change Is Gonna Come (Cover) /Greta Van Fleet

M09: On Hold/The xx

<コーナー: RockSteadyGo >

M10: Danger Zone/Kenny Loggins

M11: Alive/Daughtry

M12: Better/H.E.R.O.

M13: Supersonic/Oasis

M14: We Will Rock You (Movie Mix) /Queen

M15: Mother/In This Moment

<コーナー: RockSteadyGo >終わり

M16: Parachute/Covet

<Ending>

<コーナー:メタルの光>

M17: Routes (featuring Chuck Billy of Testament) /Lamb Of God

M18: Monday Morning (お別れソング) /Fleetwood Mac

【幻】モーニン・ブルーズ 2020/06/13

mb2020613

 

TM. Walikin’ Blues「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-R.Johnson-  Rhino 8122 798434 0

 

N  おはようございます、ワツシイサヲです。「幻」モーニン・ブルーズ2020年6月13日

を始めましょう。

今朝は普段と違いまして、襟を正して始めましょう。白人警察官に殺され

た黒人ジョージ・フロイドさんのお葬式が6月4日に行われました。その費用を、

同じく黒人で元ボクシング・チャムピオンのメイザー・ジュニアが負担した、という美談が

僅かばかりの気休めにもなります。

では「幻」からも、その足元にも及びませんが、同様の熱い想いを伝えま

しょう。ご静聴願います。

「ア・チェインヂ・イズ・ゴナ・カム」、サム・クック。

 

M01.ア・チェンジ・イズ・ゴナ・カム(3’17”)サム・クック

-S.Cooke-  ABKCO / ユニバーサル  UIGY-7043

 

N  「ア・チェインヂ・イズ・ゴナ・カム」、サム・クックでした。

アメリカ合衆国では白人警察官による黒人殺人事件を発端に人種差別反対運動

が燃え上っています。そこへ出てきましたね、オバマ元大統領です。彼はトラムプ

という史上最低の男に大統領職を譲った後、もうこのような場には出て来な

いだろうと思っていました。何も変えられなかった自分自身、そして変わろ

うとしなかったアメリカ合衆国という現実の壁の厚さに、辟易し戦意喪失してい

た筈です。でも、今回の騒動に鮮やかに登場して来ました。わたしは拍手で

迎えます。そして彼が大統領選期間中、常に口にしていた「チェインヂ」、これは

「ウィ・キャン」と同じく、音楽からの連想で生まれたキャッチ・フレイズですね、その

閃きを与えてくれた一曲、「ア・チェインヂ゙・イズ・ゴナ・カム」をお送りしました。

皆さんのご静聴に感謝致します。

音楽の世界では黒人優位の事実が、圧倒的とは言えないまでも進行してい

ますが、実際の社会、生活では、まだまだ人種差別が現状として存在するの

がアメリカ合衆国です。元々が先住民族を追い出して成立した難民の国なのに、

どうもそれを忘れているようですね。ただ巡査などの一般警察官達には潜在

意識として「黒人は凶暴で恐ろしい」という刷り込みがあるようです。ずい

ぶん前ですがヌー・ヨークの外れで、深夜何もしていないわたしが5台のパトカーに

囲まれた事があります。降りて来たのは全員が白人警察官でした。その時に

わたしは黒人と一緒に居たのです。それを見かけた何者かが通報したんでし

ょう。「不審な黒人がウロついている」と。職務質問を受けながら、「何で5台

も集まって来るんだ」と疑問でした。

「それは俺が黒人だからさ。奴らは田舎から勤務に来ている。日頃接触が

ないから特に黒人を怖がっている。ここでこんな時間帯なら、何をしでかす

か分からないという妄想を抱くんだ」と、解放された後にその友人が教えて

くれました。そう言えば警察官達は皆ビビッてましたね。

今度の事件も詳細な事実は分かりませんが、背景にはまず歴然とした人種

差別、そしてこのような拭えない黒人恐怖症があるのではないでしょうか。

確かに黒人達は体格に優れており屈強です。運動神経もいいから、とても敵

わない。極限状態での行動も読めません。例えば、今回もこの事件を切っ掛

けに暴動や略奪が起きています。しかしなぜ彼らがそういう状態に追い込ま

れてしまうのか、という根元を解明しなければ、このような事件は必ずまた

起こるでしょう。ロス・エインジェルズのロドニー・キングさんが射殺されたのは1992年。

それから大きな報道はされていませんが、似たような事件は皆無ではない筈

です。

人種差別がなくなるのは、「幻」モーニン・ブルーズの願いです。ワツシ・イサヲは、バ

ラク・オバマ元大統領に、大いに活躍を期待します。イギリスでは奴隷商人の記念像

が倒されたり、アメリカ本国でも大陸発見者コロムブスを「先住民虐殺者」と否定す

る見識が出たりしています。これらの動きを、わたしは遠くから複雑な気持

ちで見守るだけですけれども。

さて、今の「ア・チェインヂ・イズ・ゴナ・カム」は64年発表のLP『エイント・ザット・

グッド・ニューズ』に収められている原仕様です。お聞きのように3コーラスとサビの

構成で、今ではこちらが一般的になっているかも知れません。でもそれまで

はずっと第二コーラス抜きの短縮版が正規の「ア・チェインヂ゙・イズ・ゴナ・カム」で通

っていました。わたしがこの歌を知ったのはオーティス・レディングのカヴァでした。

そちらは短縮版をお手本に再現していました。ザ・バンドが『ムーン・ドグ・マチネ

ー』でカヴァした時も同じです。何より黄色いジャケットのLP『ザ・ベスト・オヴ・サム・

クック』に入っていたのが、こちらの短縮版だったのです。

わたし自身、長尺物の存在に気づいたのは、オリヂナルと同じ形でLP『エイント・

ザット・グッド・ニューズ』が出る事になって、その解説を担当した時で、1986年

という決定的に遅買ったのでした。

この取り除かれたコーラスは「映画を観に行ったら、『おい若いの、ウロウロすんじ

ゃねえ』という言葉を投げつけられた」という人種差別をほのめかす内容で

す。当時サムは明らかに黒人のリーダーでしたから、RCAの白人管理職たちが恐

れをなしてこの部分を抜き取ったのでしょう。暴動寸前に盛り上がるフロリダ、

ハーレム・スクエアの実況録音をオクラ入りにしたのも彼らでしたね。ですから去勢され

た「ア・チェインヂ゙・イズ・ゴナ・カム」は、生まれ育ちを振り返る、漠然とした美

しい歌になってしまっていたのです。オーティスもザ・バンドの連中もきっとシングル

盤を持っていたか、ラジオで親しんでいたのでしょう。

ただ、最後のコーラスの「生きているのはとても辛い、でも死ぬのは怖い」と

いう行りには、まだ奴隷制度の延長線上に置かれていた黒人達の境遇が現れ

ている、とわたしは読んでいます。

と、長い話で「ア・ チェンジ・イズ・ゴナ・カム」、でした。

 

M02.ホープ・ソー(3’45”)J・ラモッタ・すずめ     

-unknown-  Pヴァイン PCD-24952

 

N  「すずめ」と日本語、それもひらがなで芸名に入れているJ・ラモッタの新譜、

「ホープ・ソー」でした。イスラエル生まれ、ドイツに在住、歌は英語で、その響はお聞

きの通り、「新世代ソウルの女王」なんて呼ばれるらしいですけれど、まさに無

国籍な今の音楽です。今後おそらく特に女性のヴォーカル音楽は、ほとんどがこ

ういう造りになっていくのでしょう。それは時代的な必然ではないかと、わ

たしは考えています。

次はどうかな・・・。

 

M03.The Cat(4’18”)Long House

-J.Smith- アオラ / ABY 021

 

N  ジミー・スミスでお馴染み、「ザ・キャット」。これは子供の頃に深夜のテレビ番組の主

題曲として聞いた覚えがあります。おそらくアメリカの番組でしょう。わたしが

観られたのはたった1回だけですけれど、このヤクザっぽい旋律とハモンド・オルガ

ンの音色は瞬時に心の襞まで沁みこんで、今に至ります。どなたかこの番組を

覚えていないかなあ。

お聞きいただきましたのは、60年代のジミー・スミスではなくて、2018年のロン

グ・ハウス〜長屋という徳島のジャズ・コムボです。盤はこの6月に初めて見かけ

たから、今年の発売ではないでしょうか。現地で少なくとも40年ほどは演奏

を続けている人達です。皆堅気で、オルガンの伊藤和範は地方公務員だったそう

で、定年退職してから、演奏活動に力を入れ出したというお話。

このアルバム『阿波ジャズ』は阿波踊りを観に徳島を訪れた久保田麻琴が出会

って感激、即座に制作したもので、四国大学のスタジオでの録音となっています。

想像でしかありませんが、部屋の狭さが場末のジャズ・クラブ的な雰囲気を醸し

出していますね。

ではもう1曲アルバム『阿波ジャズ』から聞きましょう。ギターのトーンがとても個

性的です。

「匕首マック」。

 

M04.Mack The Knife(3’44”)Long House

-K.Weill, B.Brecht- アオラ / ABY 021

 

N  「マック・ザ・ナイフ」、徳島のロング・ハウスの演奏、アルバム『阿波ジャズ』からでした。

では真打にお願いします。ジミー・スミスで「ス・ワンダフォー」。

 

M05.S Woderful(4’59”)Jimmy Smith

-G.Gershwin, I.Gershwin-   Blue Note CDP 7 46097 2

 

N  ジミー・スミス、1959年のアルバム『ザ・サーモン』から「ス・ワンダフォー」でした。アブス

トラクト寸前のジミーのソロ、実にファンキーでしたね。トラムペットは、「サイドワインダー」の。リー・

モーガンです。このアルバムは各トラックの演奏時間がとても長い。そもそもアルバムとし

て企画制作されたものではなく、「時間のある人は来ていいよ」と声をかけて、

集まった人間のヘッド・アレンヂで形が決まったような内容です。表題曲「ザ・サー

モン」は、なんと20分を超えています。

オルガニストっていうのは一度神様から霊感を貰うと、しばらくはずっと弾き続

ける性格が共通しています。ベイスもペダル鍵盤だから、思うままに進行できま

すしね。それにしても驚異の長時間演奏です。これらの録音、LP時代にはこ

れと『ハウス・パーティ』の2枚に振り分けられていました。当然でしょう。

さてジミーではないもう一人のオルガン・スミスと来れば、ロニー・スミス。ぶっつけ本

番のセッション、次郎吉での収録『ライヴ・ジャム』から「スラウチン」。

 

M06.スラウチン(6’50”)ジャズ・ファンク・マスターズフィーチュアリング・ロニー・スミス

-L.Smith-  Pヴァイン PCD-2401

 

M07.Honey Bee(3’56”) Father Muddy Waters and Sons 

-M.Morganfield-   Chess / MCA CHD-92522

 

N  高円寺ブガルー「スラウチン」、ジャズ・ファンク・マスターズフィーチュアリング・ロニー・スミスでした。

さて続けて、先週勿体つけてお届けしたアルバムから同じく実況録音でお聞き

いただきました。父マディ・ヲーターズとその義理の息子達で「ハニー・ビ」こちらは

シカーゴのスーパー・コズミック・ジョイ・スカウト・ジャムボリー、1969年4月の録音です。

アルバム『ファーザーズ・アンド・サンズ』、これは本当の名盤ですね。一時期やたら

と流行った「トリビュート」物の唯一の成功例でしょう。ポール・バタフィルドとマイケル・

ブルームフィルドが中心になって、自分たちにたくさんの事を教えてくれた言わば

「父親」たちと一緒に演奏をして記録に残そう、それをひとりでも大勢の人

たちに聞いて貰って、ブルーズ音楽を愉しんで貰おう、と企画したこの2枚組

は、選曲、演奏、録音、すべての釣り合いがうまく取れていて、ミケロッティのシステ

ィーナ礼拝堂天井画をパロったジャケットも大変宜しかったし、何より題名『ファーザー

ズ・アンド・サンズ』が決定的だったですね。バタフィルドたちの狙いは見事に当た

りました。そのカモのひとりがわたしです。確か一昨年に亡くなった妹尾龍一

郎も、このLP2枚組を聞いてハモニカを吹き始めたと言っていました。嬉しかっ

たね。

「父の日」にちなんで今年はこの名盤を、と考えていました。しかし、6月

の第3日曜日は、明日ではなく来週だったのです。お粗末。

 

M08.Forty Days And Forty Nights(3’05”)Father Muddy Waters and Sons

-B.Ross-   Chess / MCA CHD-92522

 

M09.Sigi Gno Gonya(8’05”)Ballake Sissoko & BabaSissoko

Federation / homerecords.be  HR4446209

 

N  「40日と40夜」、マディ・ヲーターズとその義理の息子達でした。マディが元気一

杯なのには、聞いていてつい顔がほころんでしまいます。唯一の来日時に、

貫禄は感じられましたけれど、もう少し元気でいて欲しかったと願ったのは、

わたしだけではないでしょう。

続いてお届けしたコラとアフリカン・ドラムの演奏は、バラケ・シソコとババ・シソコの最新

盤『シソコ・アンド・シソコ』から「シジ・グノ・ゴニャ」。ブルーズ的なモチーフを繰り返して

その上に自由度の高い即興霊感演奏が拡がります。演奏している場所の空気

感が左右のスピーカの間に見えるように漂うのがなんとも素敵です。気分が変わ

りますよ。

似たようなブルーズ的なモチーフはこちらでも聞けました。ロビ・トラオレ、と発音す

るのかなあ、ギターを弾いて、私たちにも馴染みのあるブルーズ的なパタンを繰り

返します。彼は西アフリカ、マリの音楽家。エレキを弾く事が多かったですね。この溜

め込んだようなビート感は唯一のものでしょう。

曲名は「ア・ラメン」、と読んでいいのかな・・・。

 

M10.A Lamen(2’21”)Lobi Traore

Glitterhouse Records  GRCD 7111

 

M11.Higher Ground(3’43”)Stevie Wonder

-S. Wonder-  ビクター  BVCM-5007

 

N  続けましたのは、非常に酷似したリフレインで構成されたスティーヴィー・ワンダーの「ハ

イヤー・グラウンド」、絶頂期にあった1973年のLP『イナー・ヴィジョンズ』からです。

「ヘルプ・ミー」や「グリーン・オニオンズ」でも聞かれる、黒人ダンス物によく出てくる

パタン、ブルー・ノートを使用した相手に有無を言わせない強引な平行移動フレイズで

す。

さてスティーヴィーのLP『イナー・ヴィジョンズ』と言えばこの曲が忘れられません。

「リヴィン・フォー・ザ・シティ」です。そのカヴァ演奏を、発売直後に大阪アメリカ村のタワ

ー・レコーズの店内演奏で耳にして大いに気に入り、その場で購入しました。そ

の興奮が家では得られなかったのも事実ですが、充実した内容を持つ好盤と

して、今も時折聞いています。カーク・ウェイラムのサクスフォンでどうぞ。

「リヴィン・フォー・ザ・シティ」。

 

M12.Livin’ For The City(4’33”)Kirk Whalum

-S. Wonder-  Columbia  CK 64364

 

M13.ChaChaCha(3’06”)Brazzos Et O.K.Jazz

-unknown-  Soul Jazz Records  SJR CD437

 

N  「リヴィン・フォー・ザ・シティ」カーク・ウェイラムでした。そして「チャチャチャ」、演奏してい

るのはブラゾズ・エ・オウケイ・ジャズです。『コンゴー・リヴォルシオン』という編集アルバム

からで「リヴォルーショナリイ・アンドエヴォルーショナリイ・サウンズ・フロム・トゥー・コンゴーズ 1955-62」

という副題が付いていて、ベルギーとフランスふたつの国に領土を分けられていた

時代のダンス音楽を集めた盤です。立派な冊子も付いています。このコンゴーとい

う国はフランコという音楽の天才を輩出していまして、彼が組織していたオウケイ・

ジャズという集団がふたつのコンゴーの音楽に大きな影響を与えていました。こ

こに収められている演奏家集団のほぼ全てがオウケイ・ジャズに何らかの関連を持

っています。このアルバムはその時代のシングル曲、SP盤でしょうか、を集めた物

です。音質は頗る良好です。

お聞きのようにクーバ音楽の影響が強いのは、第二次大戦後のアフリカ独立国家

がその範をカリブ海の社会主義国クーバに倣った事による、副作用的効果です。

ですからカリブ海ダンスの基本パタン「チャチャチャ」が取り入れられている訳ですね。「マ

ムボ」なんて掛け声も聞こえました。

次も綴りこそ違え、同じ「チャチャチャ」です。

 

M14.Tcha Tcha De Mi Amour(3’09”)Brazzos Et O.K.Jazz

-unknown-  Soul Jazz Records  SJR CD437

 

N  前と同じグループ、ブラゾズ・エ・オウケイ・ジャズで「チャチャ・デ・ミ・アモール」でした。

これは「チャチャチャ」の二番煎じ曲でしょうか。何れにせよクーバから持ち込まれ

たリズムですね。エレキ・ギター主体の演奏が、ピアノを土台とする本家クーバとは違う

ところです。もちろん夜の飲食店やクラブで演奏されていたのでしょうが、響

きはあまり水商売的ではありません。

次も明るい太陽を連想させる楽しそうな演奏です。

エドゥとオウケイ・ジャズで「ソイ・サゲ・アモール」。

 

M15.Soi Sage Amour(3’07”)Edo Et O.K. Jazz

-unknown-  Soul Jazz Records  SJR CD437

 

M16.Les Voyeurs(2’39”) Rock-A-Mambo

-unknown-  Soul Jazz Records  SJR CD437

 

N  コーラス・ハーモニーが何とも楽しげな「ソイ・サゲ・アモール」。エドゥとオウケイ・ジャズでした。

そして、これも明るい器楽曲「レ・ヴォイヤーズ」、ロッカ・マムボというグループです。

管楽器の合わせ方がとても洗練されていました。これは独自の発案でしょう

か。同年代の北米ジャズにもなかなか見出せない響きです。粋でした。

さて先週大量のシングル盤がわたしの元にやって来ました。その昔に新宿のfm

局で一緒に働いていた人が「貰ってくれ」と送って来たのです。あらかじめ

話はついていたので全部目を通してから、シングル盤収集をしている友人のとこ

ろへ運び込みました。先方は歓迎してくれまして、無駄にならずに済んで良

かった。もちろんわたしも何枚か抜きましたが、興味を持った物の全てでは

ありません。何せわたしは収集家ではありませんで、既に管理しきれなくな

っております。

その抜いた1枚、これはLPの宣伝用に特別に作られた見本盤ですね。担当

者の熱心な解説が付いていました。今朝はそちらをお届けしましょう。

誰かお分かりでしょうか。

 

M17.おきなサイ(3’58”)山内テツ

-T.Yamauchi-  シーソー / キャニオン  WF-9002

 

N   お分かりになった方はおそらくいないでしょう。元明治大学フォーク・ソング同

好会員、その後ミッキー・カーチスとサムライ、ロド・スチュアートのいたフェイシズでベイスを担当し

た山内テツの「おきなサイ」です。フェイシズの解散に伴って帰国して作ったソロ・アルバ

ム『ききょう』の冒頭に収められていた1曲です。わたしは発売当時にラジオで

聞いた覚えがありますが、大向こうには全く理解されなかったのではないで

しょうか。あまりに本人がリラクスしすぎているような気は、当時わたしも感じ

ました。その頃の日本ではもっとハード・ロック的な要素が求められていましたか

らね。でもこのリラクス感は欧米ロックの最先端にあったのです。テツは当時世界最高

峰でロックを演奏していた男です。ですから日本の音楽界、いや歩みだしたばか

りのロックの世界との時差はどうしようもなかったのでしょう。

今ならわたしも、ゆっくりと聞けます。唄があまりにも弱々しい、とかの

指摘は出来ますが、この歌は力強かったら成立しません。ロック音楽の幅広さが

理解されない「夜明け前」の悲劇というには大袈裟かな。テツはこの後英国人

をリード・ヴォーカルに据えてグド・タイム・ロール・バンドを結成しましたが、こちら

の結果もパっとしませんでした。山内テツの「おきなサイ」、ソロ・アルバム『ききょ

う』からでした。

さて、パコ・デ・ルシアの連続聞き、ここまで何の反応もいただけておりませ

んが、あと4枚のLPをお付合い下さい。今朝は個人でなくて六人編成の名義

です。先週お届けした『ソロ・クイエロ・カミナー』の吹き込みに参加したメムバがほと

んどそのままパコ・デ・ルシア・セクステットとなって、世界巡業をしたのでしょう。

これは1984年5月にフランスで実況録音されています。スペインはフランスと国境を

接していまして、非常に近い関係にあります。多分客席にはスペイン系の人たち

も多かったのではないでしょうか。何度か大きな声がかかります。全体の編

集も前の実況盤より自然で上出来。タイトルは『ライヴ・・・ワン・サマ・ナイト』と

英語で来ました。

では最後に収められている「ジタノス・アン・ダルーセス」をどうぞ。六人の火の出

るような楽器演奏の応酬がたまりません。

 

M18.Gitanos An Daluces(5’27”)Paco De Lucia Sextet   

-P.D.Lucia-  Philips / Universal 06007 5379798 (set 06007 5379796)

 

TM Born In Chicago 「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-N.Gravenites-  Rhino 8122 798434 0

 

N  パコ・デ・ルシア六重奏団の演奏、いかがでしたか。ベイスの音色が何ともフュージ

ョン的なので、わたしとしては今ひとつ馴染めない部分もありましたが、この

音色は、このような民族楽器アンサムブルの為にあったのか、と思い知らされまし

た。更には、この位ならば世界を回っても娯楽音楽として親しまれる気がし

ます。パコひとりだけの演奏では、やはり個人の崇高な心根や姿勢が、取り付

き難い雰囲気を出し過ぎていたようにも思えます。

民族の音楽に限らず、文学や絵画、彫刻を含む広範囲な芸事が人に知られ

支持されて行く過程では様々な相互作用が起こります。その結果、最初に漂

わせていた本質が変わってしまう事例も珍しくはありません。パコの10枚の

アルバムを聞いていると、大衆性と真髄の駆け引きが感じられて、なかなかに面

白い。わたしは決してゴリガンなオリヂナル信奉者ではありませんので、お間違い

なきように願います。

さて芸能の変容について続けます。それが最初から「世界」という広い範

囲を対象として見えている人間の場合は、ちょっと違うんです。いま続々と

生まれているアフリカの音楽には、そういった非常に意識された世界感覚と極め

て狭い社会で継承されて来た共有感覚が混在していて、興味深く感じていま

す。あなたは如何でしょうか。

さて今朝の特別付録は、以下の隠し場所です。どうぞお楽しみ下さい。

https://firestorage.jp/download/c43542e7acc55a93b921e80d223552148a62cf93

ダウンロード・パスワードは、7ww016fbです。

今朝もちょうど時間となりました。

こちらは、http://osamusawada.com/category/mornin-blues-by-isaowashizu/

「幻」モーニン・ブルーズ、鷲巣功でした。来週も首都圏で9人のあなただけに。

そして全国で9500万人のあなたにも、アサー。

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Real Rocks 【2020/06/07 O.A.】Playlist

ZIP-FM RealRocks PLAYLIST
2020.06.07
今月はご愛聴大感謝祭!プレゼント毎週放出予定!
【今月のRealRocksSelectionArtist=HORISONT大特集】
M01: Beast and the harlot/Avenged Sevenfold
M02: Dancing Shoes/Arctic Monkeys & Buena Vista Social Club
M03: Pushin’ The Line/HORISONT
<コーナー: RockAroundTheWorld>
M04: High Hopes/Panic! At The Disco
M05: Bad Guy/Billie Eilish
M06: If You’re Too Shy (Let Me Know) /The 1975
<コーナー: RockAroundTheWorld>終わり
M07: Parachute/Covet
M08: Look For The Good/Jason Mraz
<コーナー: RockSteadyGo >
M09: 1901/Phoenix
M10: Into The Night/HORISONT
M11: Bad News/HORISONT
M12: Revolution/HORISONT
M13: Pushin’ The Line/HORISONT
M14: Hold On/HORISONT
<コーナー: RockSteadyGo >終わり
<Ending>
<コーナー:メタルの光>
M15: The Unforgiven(Live) /METALLICA
M16: Monday Morning (お別れソング) /Fleetwood Mac

【幻】モーニン・ブルーズ 2020/06/06

mb2020606

 

TM. Walikin’ Blues「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-R.Johnson-  Rhino 8122 798434 0

 

N  おはようございます、ワツシイサヲです。「幻」モーニン・ブルーズ2020年6月6日を

始めましょう。6の6解決ゾロ目土曜日、アサーです。今朝はニキ・ホプキンズの偏執

狂的ピアノが冴え渡るゴーカなブルーズ・ナムバで始めます。

ジェフ・ベックです、「ブルーズ・デラクス」。

 

M01.ブルース・デラックス(7’31”)ジェフ・ベック 

-Rod-  東芝TOCP-53094

 

N  ジェフ・ベックでアルバム『トゥルース』から、「ブルーズ・デラクス」でした。ジェフ・ベック、

ギター、ベイスがロン・ウド、ドラムズがミク・ヲーラー、そしてヴォーカルがロド・ステュアート、更

にピアノがニキ・ホプキンズという最強の布陣のジェフ・ベック・グループです。素晴らし

い面子ですね。ただ今回、長い間わたしは間違っていた事に気付きました。

この5人のままで2枚目のルネ・マグリットの「聞き耳をたてる部屋」がジャケットに

使われたLP『コーザ・ノーストラ・ベック・オーラ』を吹き込んだと信じ込んでいました

が、そちらはドラムズがトニー・ヌーマンに変わっているのですね。東芝から出ていた

「リンゴ」アルバムを聞いていたのは16歳の時だから、50年間も勘違いしたまま

でした。お恥ずかしい。

ミク・ヲーラーはわたしの大好きなドラマーで、ロドのソロ作でずっと付き合っていた

男です。「イッツ・オール・オーヴァ・ナウ」の叩きっぷりは天下一品、文句なしです。

今の「ブルーズ・デラクス」も、ミクがドラムズ担当でした。良かったでしょ。

もう一曲ブルーズ・ナムバを続けましょう。

「アイム・レディ」、マディ・ヲーターズです。

 

M02.I’m Ready(3’37”)Muddy Waters and etc. 

-M.Morganfield-   MCA / Chess CHD-92522

 

N  マディ・ヲーターズが取った事のない弟子たち、勝手に学んだ教え子たち、ポール・

バタフィルドやマイク・ブルームフィルドたちに担ぎ出されて制作した名盤『ファーザーズ・アン

ド・サンズ』からでした。こちらにつきましては、来週お話しします。とにか

くご機嫌でしたね、「アイム・レディ」。

さて、創業者コムビが退いてから、次の世代の経営となって新しい路線を、

と言いますか、音楽そのものの価値が大きく変わりつつある中で続いている

独立レイベルの祖、Pヴァイン・レコーズ。ここの新譜案内を見ていますと、かつてゴ

リガン・ブルーズしか出していなかった頃には想像もつかなかった領域の音楽が

発売されていて、時折驚かされます。そのひとつは日本で「アダルト・オリエンテド・

ロック」と改称された、北米西海岸風の巧みに造られたロックを土台とした軟派な

流行歌です。Pヴァイン創業者たちが忌み嫌っていた種類の音楽のはずですが、

今の制作陣にはこの手が好きな人がいるようですね。変われば変わるもので

す。

ではPヴァインの「アダルト・オリエンテド・ロック」今月の新譜から、

ティム・トレファーズで「オーサカ・ムーン」を聞きましょう。

なお「A.O.R.」は本来「アルバム・オリエンテド・レイディオ」の略称です。蛇足なが

ら申し上げておきます。

 

M03.オーサカ・ムーン(3’56”)ティム・トレファーズ

-unknown-  Pヴァイン PCD-24955

 

N  ティム・トレファーズで「オーサカ・ムーン」でした。冒頭の効果音は大阪の雑踏でしょう。

戎橋あたりで採取されたのでしょうかね。

「オーサカ・ムーン」と言えば、その昔に同名の洋楽曲がありました。ニック・セイント・

クラウスとかいう名の「A.O.R.」アダルト・オリエンテド・ロック音楽家が大阪限定国内発売

したアルバムがある程度の結果を出したので、直ぐに「有難う大阪」とばかりに

書き下ろして吹き込んだ物です。この一連の流れはわたしがFMラジオの洋楽

ディレクターに成り立ての頃の出来事で、実体験で知っています。ソニーの同系会社

エピックからだったな。

それとは別の「オーサカ・ムーン」、ティム・トレファーズでした。

 

M04.ニア・パーフェクト・シンクロナイゼーション(2’51”)中野公揮

-unknown-  Pヴァイン PCD-25300     オーヴァダブ

 

N  こういう種類の音楽がPヴァインから発売されるのにも、多少、驚きます。

中野公揮の「ニア・パーフェクト・シンクロナイゼーション」です。ピアノ1台でオーヴァダブを重

ねて、その上にノイズ的な具快音を載せる、極めて環境音楽的な仕上がりです。

作者の中野公揮という演奏家はパリで活動しているようですね。原盤はパリの

「No Format !」レイベルから出ています。「ニア・パーフェクト・シンクロナイゼーション」でし

た。

さて今朝もパコ・デ・ルシアを聞きましょう。先週までで、初めの5枚セットは

終了致しまして、これからは1981年から93年までの『ファイヴ・オリヂナル・アルバ

ムズ・ヴォリウム・トゥウ』からになります。今朝はそこから1枚目の『ソロ・クエイロ・

カミナ』です。

このアルバムは5人との共演、と言いますか、パコをリーダーとするセッション演奏の

録音です。これまでの実演などでは師弟関係がはっきりと見て取れまして、

パコ以外はあくまで伴奏者だったように聞こえましたが、今回は対等な立場

での応酬です。パコ自身もあの恐ろしい程の集中力はそのままに、更に伸びや

かなギター演奏を聞かせてくれます。

まず行きましょう、

「ルムバ」という但し書き付きの「コンヴィト」。

 

M05.Convite(rumba)(3’56”)Paco de Lucia

-P.d.Licia-  Philips / Universal Spain S.L. 06007 5379797(set 5379796)

 

N  パコ・デ・ルシア、アルバム『ソロ・クエイロ・カミナ』から「コンヴィト」でした。気心の知れ

た仲間とのしなやかな流れが特徴です。冒頭の和音には、ヨーロッパの香りが漂

っていました。この頃パコはもう世界中を旅して回っています。スペイン人以外

とも手を合わせていますから、その影響でしょうか。

さてアルバム『ソロ・クエイロ・カミナ』から、次は表題曲です。ここには唄が入って

います。今までお届けしたパコの楽曲はすべて演奏だけでしたが、この『ソロ・

クエイロ・カミナ』では全編ではないにしても、唄がフィーチュアされる部分があって、ギ

ター演奏との対比が絶妙です。こちらには「タンゴ」という但し書き付きです。

 

M06.Solo Quiero Caminar(Tangos)(6’17”)Paco de Lucia

-P.d.Licia-  Philips / Universal Spain S.L. 06007 5379797(set 5379796)

 

M07.Your Smiling Face(2’45”)James Taylor  

-J.Taylor- Columbia  CK85223

 

N  2ヶ月近くかかって到着したジェイムズ・テイラーの『グレイテスト・ヒッツ・ヴォリウム2』

から「ヨ・スマイリング・フェイス」でした。こういう響きが先に述べた「アダルト・オリエン

テド・ロック」として日本では無条件に受け入れられたのです。コロムビアに移籍し

て保守的な音楽制作を始めたJ.T.はその核だったかも知れません。みんなこ

の種の洗練されて小洒落た音楽に憧れて真似をしていました。ちょうどR&B

が「ブラック・コンテムポラリー・ミュージック」へと変わって柔らかな手触りだけの音楽に

になる頃と時期が同じですね。北半球の先進国が保守化して行く頃です。パン

ク現象はその反動でもありました。

ただジェイムズ・テイラーは昨今の活動を見てもわかるように、本当に音楽が好き

なだけの純なアメリカ人なのです。『グレイテスト・ヒッツ・ヴォリ ウム2』を通して聞いてい

ると、いくつかの時代を経ても基本的には変わらない世界観、宇宙観が伝わ

ってきます。

それはそうと、今週わたしは古くからの友人の訃報に接しました。美しき

十代に互いに迷い悩んだ間柄の男です。数年前に再会して、付き合いも復活

したばかりでした。あまりに急な事で、まだ動揺している心を抱えながら、

J.T. の『グレイテスト・ヒッツ・ヴォリウム2』から、かけがえのない友人、遠藤均に送

ります。

「ネヴァ・ダイ・ヤング」。

 

M08.Never Die Young(4’24”)James Taylor

-J.Taylor- Columbia  CK85223

 

M09.会いにゆく(3’17”)やのとあがつま

-A.Yano. H.Agatsuma-  ビクター VICL-65280

 

N  ジェイムズ・テイラーの「ネヴァ・ダイ・ヤング」、そしてやのとあがつまで「.会いにゆ

く」でした。

先週の「今夜おしえて」の3本ノックには、フェスロンゲさんからフィービ・スノウへの

ご賛同を頂きました。「世界で一番」なんだそうです。ありがとうございます。

フィービは決して商業的に成功した唄い手ではないでしょうが、このように潜

在的な支持者が多かったようです。わたしが持っているベスト盤の和文解説を

書いている滝上よう子と言う人もそうでしたね。この人は西新宿のFM放送

局のレコード室にいた方で、わたしは「返却が遅い」と、しょっちゅう追っかけ

られていたのですが、心の底から音楽が好きで特にフィービを愛していました。

フェスロンゲさんと同じく、「世界で一番」なんでしょう、きっと。

先週の「今夜おしえて」 を向き合って聞いて、今更のように彼女のブルーズ

感覚には舌を巻きました。わたしが彼女の事を気に留めたのは、ラジオから流

れていたこの歌を耳にした時からです。

 

M10.ドント・レット・ミー・ダウン(5’50”)フィービ・スノウ

-J.Lennon, P.McCartney-  ソニーSICP 8005

 

N  ジョン・レノンの最高傑作のひとつ、「ドント・レット・ミー・ダウン」です。アポー・ビル 屋

上セッションの原仕様に纏わり付いていた粘着性を濾過してあっさりさわやかに、

しかもブルーズ・フィーリングたっぷりに聞かせてくれたフィービ・スノウ。彼女をはっき

りと意識したのはこの時です。そのラジオ番組はNHK-fmの「軽音楽をあなた

に」だったかな。

さて先ほど紹介したベスト盤に入っている実況録音には面白いものがありま

す。彼女がデビュー・アルバムで唄っていた、

「グド・タイムズ」、サム・クックのオリヂナル作品です。

 

M11.グッド・タイムス(6’18”)フィービ・スノウ

-S.Cooke-  ソニーSICP 8005

 

N  「グド・タイムズ」これは1977年のヌー・ヨーク、カーネギー・ホールでの録音です。

クアイアというほど大所帯ではないものの、男女混成の合唱隊を従えて、本編に

入る前にルバートのカデンツァを存分に聞かせるフィービ・スノウ。ブルーズ・シンガレスの面目

躍如です。

多分ね、フィービはずっとこういう歌を唄っていたかったんじゃないかなあ。

「ポエトリー・マン」がヒットしてしまったので、女性シンガ・ソングライタの流れに加えら

れてしまって、当惑していたのではないのか、とも思います。もちろんそう

いう側面がないわけではないのですが、本人はヒットする作品を書くより、好き

なブルーズとかR&Bを唄っていられれば良かったんじゃないかな。

ではこのベスト盤の最後に収められている、多分先の「グド・タイムズ」と同じ

公演のアンコールにひとりで出て来て唄ったのでしょう、デビュー・アルバムの表題曲

「サンフランシスコ・ベイ・ブルーズ」です。唄い終わった後の笑いが、とても素敵です。

 

M12.サンフランシスコ・ベイ・ブルース(3’33”) フィービ・スノウ

-J.Fuller-  ソニーSICP 8005

 

M13.サンフランシスコ・ベイ・ブルース(3’01”)ピーター、ポール・アンド・マリー

-J.Fuller-  ワーナー WOCR-14347

 

N  ブルーズ・エンディングをカッコ良く決めてくれたのは、ピーター、ポール・アンド・マリーの

「サンフランシスコ湾ブルーズ」でした。この歌はジェシー・フラーのオリヂナルで、唄う人によ

って形が変わっても構わない、古いブルーズのような成り立ちを持っています。

そんな中で今のP.P.M.の仕様が最も洗練されていて、ポピュラーでしょう。わた

しはこの歌を一度でいいから上手に仕上げたかったな。ただいつものように

周囲に理解者が全くおりませんで、未だにこの願いは実現しておりません。

 

M14.The Twist(2’37”)Chubby Checker 

-H.Ballad-  Not Now Music NOT2CD565

 

N  突然の「ザ・ツイスト」、チャビー・チェッカーでした。実は以前の大滝詠一「コブラ・ツイ

スト」以来、わたしの頭の中ではずっと「ツイスティン・ダンス・パーティ」開催中でして、

毎朝目覚めてから床に就いて眠り始めるまで、ずっとツイストなんです。そこで

今朝はそれを皆さまにもお届けいたします。

この踊りは、1959年頃に北米で流行り始めたと伝えられます。多分白人

若年層の流行でしょう。それが1960年、チャビー・チェッカーの「ザ・ツイスト」で世界

的な流行になったのです。わたしが生まれて初めて同時代的に知った、イカれ

た踊りでもあります。ただまだ就学前の出来事ですから、実際にダンス・ホールで

踊ったりはしていません。小学校に上がった頃にマセた友達が「タバコをもみ消

すように足を動かすんだよ」なんて説明してたのを聞いた記憶があります。

この国ではやや遅れて1961~2年に流行ったのかなあ。スリー・ファンキーズの「でさ

のよツイスト」も62年ですしね。一世を風靡した割にブームはあっという間に終息

しまして、その途端に古臭くなりました。64年公開の映画「ビートルズがやって

来る ヤア! ヤア! ヤア!」の中では、ビートルズの4人を含めて、もう誰もツイストを踊っ

ていません。「ツイスト・アンド・シャウト」なんていう傑作を唄ってたのにね。

しかし、明確なエイトビートに載って腰を捻るツイストは、若者と若ヅクリな心と共に

不滅です。ではもう一度踊りましょう。

「レッツ・ツイスト・アゲイン」。

 

M15.Let’s Twist Again(2’19”)Chubby Checker 

-Mann, Appel-   Not Now Music NOT2CD565

 

M16.Let’s Twist Again(2’12”)The Ventures

-Mann, Appel-  Not Now Music NOT2CD565

 

N  「前の年の夏の日に踊ったみたいに、もう一度ツイストを踊ろうよ」という「レ

ッツ・ツイスト・アゲイン」、チャビー・チェッカー61年のオリヂナル、そしてヴェンチュアズ62年のカ

ヴァでお聞きいただきました。

さて「レッツ・ツイスト・アゲイン」と言えば、忘れちゃいけないのがこちらです。

「レッツ・オンド・アゲイン」。

 

M17.レッツ・オンド・アゲイン(‘81リミックス)

(5’04”)ナイアガラ・フォーリン・スターズ feat.アミーゴ布谷

-Mann, Appel, Ohtaki-  ソニー  SRCL3502

 

N   なかなか素直に終わらないナイアガラ・フォーリン・スターズで「レッツ・オンド・アゲイン(‘81

リミックス)」でした。これは実によく出来ています。リード・ヴォーカルのアミーゴ布谷は

お調子者の音頭取りを完璧に演じています。発声、唱法ともに吉幾三的です

ね、あ、逆かあ。

では今朝のツイスト・パーティの発端となった「コブラ・ツイスト」をもう一度。

 

M18.コブラ・ツイスト(2’12”)大滝詠一   

-E.Ohtaki-  ソニー  SRCL3500

 

M19.Soul Twist(2’48”)King Curtis  

-C.Ousley-   Not Now Music NOT2CD565

 

M20.チャンベレケ(3’08”)コルティーホ・イ・コンボ   

-unknown-   PCD 25295

 

TM Born In Chicago 「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-N.Gravenites-  Rhino 8122 798434 0

 

N  「コブラ・ツイスト」に続いては、キング・カーティスで「京城ツイスト」、そして最後はコルテ

ィーホ・イ・コンボで「チャンベレケ」、1959年録音のアフロ・クーバン・ダンス音楽です。LP

『エン・ヌーヨーク』からお届けしました。リード・シンガーは、イスマエル・リベーラです。

後半が早朝ダンス・ホールになってしまった今朝の「幻」モーニン・ブルーズ。

特別付録は、以下の隠し場所です。どうぞお楽しみ下さい。

https://firestorage.jp/download/9ac2ee615b576bf87f1c7f00dbd1243020c14a9e

ダウンロード・パスワードは、jyh9wcb5です。

今朝もちょうど時間となりました。

こちらは、http://osamusawada.com/category/mornin-blues-by-isaowashizu/

「幻」モーニン・ブルーズ、鷲巣功でした。来週も首都圏で9人のあなただけに。

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Real Rocks 【2020/05/31 O.A.】Playlist

ZIP-FM RealRocks PLAYLIST
2020.05.31
『Tom Misch & Yussef Dayes新作特集』
M01: I’m Not Right/Tetrarch
M02: Beyond Our Bodies/Pure Reason Revolution
M03: .NEVAREHT/Crooks
<コーナー: RockAroundTheWorld>
M04: Sickness/Grey Daze
M05: Honeybee/The Head And The Heart
M06: Deleter/Grouplove
M07: death bed Featuring beabadoobee/Powfu
M08: Caution/The Killers
M09: Level Of Concern/twenty one pilots
<コーナー: RockAroundTheWorld>終わり
M10: 4th Door/Nahko And Medicine For The People
<コーナー: RockSteadyGo >
M11: South Of The River/Tom Misch
M12: I Did It For You/Tom Misch & Yussef Dayes
M13: Nightrider/Tom Misch & Yussef Dayes
M14: Lift Off/Tom Misch & Yussef Dayes
<コーナー: RockSteadyGo >終わり
M15: Maelstrom/Pure Reason Revolution
<Ending>
<コーナー:メタルの光>
M16: Prosthetic/HAKEN
M17: Monday Morning (お別れソング) /Fleetwood Mac