カテゴリー : 2020年 7月

【幻】モーニン・ブルーズ 2020/07/25

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TM. Walikin’ Blues「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-R.Johnson-  Rhino 8122 798434 0

 

N  おはようございます、ワツシイサヲです。「幻」モーニン・ブルーズ2020年7月25日

を始めましょう。

恐怖の新型コロナ菌感染は拡大する一方です。それに対する対策として無謀な

「ゴウ・トゥ企画」が実施されました。さあこれから世の中、特にこの国はいっ

たいどうなってしまうんでしょうか。大いに興味があるところです。

今朝は預言者ランキン・タクシーのこの1曲です。

「ただいま診断中」。

 

M01.ただいま診断中(3’34”)ランキン・タクシー

-T.Shirahama, I.Washizu- ワーナー WPC6-8504/5 予言者ランキン・タクシー

 

N  多分1996年の発表だった変則アルバム『ダンスホールから墓場まで』から「ただい

ま診断中」でした。

この歌は当時、世界中を震え上がらせていた別の感染症の拡大に閃いて作

ったのですが、どうですか、現在の新型コロナ菌感染の拡大と全く同じ状況を物

語っているでしょう。「医者が撒き散らす感染症」「こんな時に頼りになるの

か健康保険証」「早く頂戴、特効薬、厚生省」ですってさ。

福島の原発事故を予言したかの如く、鮮やかに詠まれた傑作「誰にも見え

ない、臭いもない」と同じく、素晴らしい。といってもこの歌の存在自体が

全く知られていないので、どうって事はないのかもしれませんが。

さて、徐々に私たちの生活全体を覆い始めた新型コロナ菌感染、何より奇妙な

のはまず政権、そして東京都の対応です。なぜ「二次波」と認めないのでし

ょうかね。何かワケがありそうです。増え続ける「感染者」の数、あれは2日

前の数字なんですってね。わたしも毎日昼過ぎに「今日の」と発表されるの

は不思議に思ってました。だから「今日の感染者」というのは一昨日に判明

した人数なんだそうです。加えて、総数は都庁の関係部署の人間しか知りま

得ません。2日間あれば、いくらでも操作可能です。都知事選後に数量が拡大

したのは、もうどこでも調整出来ないくらいに増えてしまったからではない

か、とわたしは見ています。

2020年初頭にこの新型コロナ菌感染が中国から発表されてしばらく、この国

では何の対策も立てませんでした。こういう細菌感染は本当に恐ろしいんだ、

という認識がソーリダイジン、トチヂには全くなかった。おかげで中国旅行者を中心

に第一次感染が拡がって行きました。あの時点で完全な処置を施していたら、

決して今のようにはならなかった筈です。にも関わらず、予定通りオリムピックを

開催しようとムキになってたなんて、全くお笑いです。そ以前に花形競技マラソン

競技は勝手に他の都市へ持って行かれてます。開催地の主体性などは無に等

しいのに。

絶対安全地帯にいるつもりの人間たちは、明らかに感覚が麻痺している。

挙句の果てに突然浮上した「ゴウ・トゥ」企画の支離滅裂な推移は誰でもご存知

でしょう。ゴリ押しで進めようとした自民党の二階俊博幹事長は一般社団法人

「全国旅行業会」の会長なんです。こんな時にも票田対策を考えている人間

なんです。殆どの媒体がこの点に触れないのも不思議です。

目に見えない恐怖というのは普通の対策では抑えられません。テッテ的な処置

が必要です。少々乱暴ですが、発生時に中国に対し正式に原因、状況の開示

を求め、強制力、罰則制度を伴う規制で病原体を封じ込めるやり方を採るべ

きだった、と考えます。もちろん限定という一定期間です。その間に医療的

な分析を全力で行えば、ワクチン他の開発も少しは進んだでしょう。休業に伴な

うあらゆる補償は、政府や地方自治体の負担です。

このような対策を採っていれば、今はもう少しマシかもしれない。「その内な

んとかなる」とダラダラした様子見を続けて来たツケは大きい。もう取り立てが

迫っているのです。支払わなくてはならないのです。何が「苦渋の決断」だ。

この国は「密」で繁栄して来た事実を知らないわけではないでしょう。それ

を牽引して来たのがあなた達なのですよ。それを棚に上げて「新しい生活様

式」などとんでもない。人間の営みは全て「密」を基本にしています。接触

のないところに快楽は存在しないのです。

中途半端な「非常事態宣言」「マスク配布」や「アラート」には全く意味がなかっ

た。わたしたちは馬鹿にされていたのです。菅カンボーチョーカンがね、「まだ病床に

は余裕があるので非常事態宣言をする段階ではない」と、定例記者会見で答

えていました。このヒトに感染を止める、封じ込める意識はないみたいですね。

それに、医療現場の人たちが、もう精神も体力も尽きかけているゲンジツをご

存知ないようです。

こうやって上手に誤魔化し続けたので、いつの間にか民は、自分たちも絶

対安全地帯にいるつもりになって自由を求め出しました。我慢にも限度があ

りますからね。それ以前にここ半世紀ほど、民の誰もは欲望を満たすのが美

徳だ、とばかりに物質的に耐える経験なく生きて来ました。一旦緩んだこの

状況は、この後に及んでしまっては今更戻せません。わたしたちは、半年前

のあの空気を吸いたい、と望んでいるだけにも関わらず、「手洗い」「マスク着用」

「他人との距離確保」を強制され、「外出の『自粛』」を強要されているので

す。それが現在政府の採っている唯一の対策なのです。

お話が長くなりました。一曲どうぞ。

明るく楽しく「カリプソ・ツイスト」、ランキン・タクシーとトロピカル・キングズです。

  

M02.カリプソ・ツイスト(4’48”)ランキン・タクシーとトロピカル・キングズ

-T.Shirahama, I.Washizu- ワーナー WPC6-8504/5

 

N  これはマイティ・スパローが原曲でしたか。「カリプソ・ツイスト」でした。90年代初頭に

ランキン・タクシーのバックを請け負っていたトロピカル・キングズの唄と演奏です。

さて、先ほどの新型コロナ菌感染対策についてもう少し。昨今「夜の歓楽街」

がしきりと悪者扱いされています。自分たちの無策を誤魔化すためでしょう

か、まるで接客業が新型コロナ菌感染の根源であるかのような言われ方です。言

われる方も多少は後ろめたい部分があるのか、あまり抵抗しませんね。合法

的な業務形態なんだから、もっと文句を言ってもいいでしょう。これこそ露

骨な弱い者虐めです。こういう体質があるんだな、行政府や東京都には。個

人の感情的に「嫌い」というのは容認出来ますが、だからと言ってまるで「夜

の町」を悪場所だと見なして権威を利用して叩くのはおかしいですね、緑の

狸さん。こういう時には得意の横文字も出て来ない。エジプト語でなんて言う

んだろう、「夜の町」とは。

 

M03.In The Night(2’23”)Prosffessor Longhair

-R.Byrd-  Atlantic 7235-2

 

M04. ザ・ナイト・タイム・イズ・ライト・タイム(3’07”) クリーデンス・クリアウォーター・リヴァイヴァル

-Cadena, Herman-  ビクターVICP-62073

 

N   「イン・ザ・ナイト」プロフェッサ・ローングヘア、そして「ザ・ナイト・タイム・イズ・ライト・タ

イム」、ジョン・フォガティのクリーデンス・クリアヲータ・リヴァイヴォーでした。この歌はレイ・チャール

ズでCCRがカヴァする前にこの国でも紹介されていたそうです。その時の放題

がね、なんと「夜はお時間」だったそうです。これは素晴らしい。分かるよ

うなわからないような、聞いた人間の想像力を掻き立てくれます。一説によ

ると命名者はあの厳格な中村とうよう大先生だとか。お見事。

このように「夜」は昔から芸術芸能表現者の心を刺激する時間帯でした。

それを一概に否定しようとする風潮にも、わたしは断固反対です。まあこの

「幻」は、早朝番組ですけれどね。

 

M05.Good Rockin’ Tonight(2’43”)Wynonie Harris

-R.Brown-  Proper POPERBOX 20

 

N  「今夜町で面白い事があるって聞いたぜ」とワイノニー・ハリスが歌う「グッド・ロッ

キン・ トゥナイト」でした。何回聞いてもフェイド・アウトが不自然です。一度消えかけ

て、「あ、もうちょっと引っ張って」と指示が出たような混乱が伺えます。何

かあったのでしょうかね。

ビッグ・バンド・ジャムプ・ブルーズの雄、ワイノニー・ハリスの最高傑作とされるこの

「グッド・ロッキン・トゥナイト」、ナイル・ロジャーズやロバート・プラントのハニー・ドリッパーズがカヴ

ァしたのを聞いた時はわたしも嬉しかったですね。これを書いたのは同時代に

活躍したロイ・ブラウンというベイス奏者です。他にも沢山の楽曲を世に出していま

すが、担当楽器が当時は地味な存在だったので、あまり表立った実績は残し

ていません。けれど今の「グッド・ロッキン・トゥナイト」だけでも充分でしょう。

以前2回ほど紹介した「ホーム・オヴ・ブルーズ」というメムフィスのレイベルのコムピレイシ

ョンに彼名義の吹き込みがいくつかありました。いずれも1960年のもので、ル

ーベン・チェリーというレイベル・オウナーだった男は、全盛期を過ぎたブラウンの後見人的

な立場で、彼を支えていたようです。

ではまず、オーソドクスなリズム・アンド・ブルーズをお聞き下さい。

「ドント・ブレイク・マイ・ハート」、ロイ・ブラウンです。

 

M6.Don’t Break My Haert(2’24”)Roy Brown

-Brown, Cherry-  ウルトラ・ヴァイヴ OTLCD70174

 

N  唄っているのもロイ・ブラウン、「ドント・ブレイク・マイ・ハート」、ホーム・オヴ・ブルーズに

残した1960年の吹き込みです。ヴォーカル・グループ・スタイルでしたね。ハイトーンの声、

柔軟な節回しが特徴的でした。このレイベルでのブラウンのセッションには、トラムペットで

若き日のウイリー・ミッチェルが加わっている他、ベイスがルウィス・スタインバーグ、そしてドラ

ムズがアル・ジャクスンという初期ブカーTとエムジーズの面子だったのも興味深いとこ

ろです。

ではヴォーカリスト、ロイ・ブラウンがのたうち回る

「ア・マン・ウィズ・ザ・ブルーズ」の別録音仕様です。

 

M7.A Man With The Blues Alt. Take(3’40”)Roy Brown

-Brown, Cherry-  ウルトラ・ヴァイヴ OTLCD70174

 

N  凄まじい悶絶ぶりですね。「ア・マン・ウィズ・ザ・ブルーズ」、ロイ・ブラウンでした。

作者クレジットではレイベル・オウナーのルーベン・チェリーとの共作ですが主体はもちろんロイ・

ブラウン自身。この2曲だけでも相当に幅広い感覚を持っているのが分かります。

しかも「グッド・ロッキン・トゥナイト」と同じく、どこかしらポップなのも特徴のひと

つ。地方都市メムフィスのブルーズ愛好家の延長で音楽産業に入り込んだ好人物然と

したルーベン・チェリーがもうすこし適切なアドヴァイスをしてあげたら、大きなヒット曲

を生み出していたかもしれない、と思いました。

そんなポップさを感じさせてくれる1曲です。

「シュガー・ベイビー」。

 

M8.Sugar Baby(2’09”)Roy Brown

-Brown, Cherry-  ウルトラ・ヴァイヴ OTLCD70174

 

M9.Theme From “The Third Man” (2’25”)Chet Atkins 

-A.Karas- Jasmine / MCPS  JASMD 3726/7

 

N  ロイ・ブラウンの「シュガー・ベイビー」に続いては、 2週間前にマーティン・カーシーでお届

けした「第三の男」、今朝はチェット・アトキンズのギターでお届けしました。多分グレッ

チのテネシアンを弾いているのでしょう、トレモロ・アームの微妙な使い方が素晴らしい。

実は先日、ずっと手元にありながら観ていなかったチェット・アトキンズのDVDを、

テレビ番組があまりに面白くなかった晩に回してみました。おそらく北米のテレ

ビ出演時の映像だと思われますが、出演はチェットと彼のギターだけ。記憶に残っ

ている自分の演奏作品を採り上げて、まずは通して弾き、次にまつわる思い

出を語りながら奏法を説明するという内容。

それが自然でね。ギターの腕前は言うに及ばず、ごく当たり前のようにきれ

いに丁寧に弾いてみせる、それを「ここは難しい」なんて何回かやり直して

くれるのです。普通の愛好家からしたら、とんでもない演奏水準なんですけ

どね。話もとても優しくて、とにかく全面的に謙虚な性格が滲み出ていまし

た。2時間以上あったんですが、一気に観てしまいました。息をするのも忘れ

ていたかも知れません、あ、それはないですね。

 

M10.Country Gentleman(2’10”)Chet Atkins 

-Atkins, B.Bryant-  RCA / BMG / Buddha 74465 99672 2

 

N  「田舎紳士」、チェット・アトキンズでした。彼の1953年の録音です。まず軽快な

リズム、可愛らしく奏でられる旋律、そして何よりも甘い音色 、ジョージ・ハリスン

が憧れたのも頷けますね。

超絶的な演奏家がひしめく音楽の都ナッシュヴィルで「ミスタ・ギター」と呼ばれた訳

ですから、その腕前には疑問を挟む余地はありませんが、やはり演奏技術の

更に上の領域、音色の制御が完全に出来た男がチェット・アトキンズなのです。

 

M11.San Antonio Rose(2’29”)Chet Atkins 

-B.Wills-  Jasmine / MCPS  JASMCD 3726/7

 

N  カントリー・スウイングの御大、ボブ・ウィルス作の「サン・アントニオの薔薇」、チェット・アトキンズ

です。このDVDで各楽曲の奏法について語るチェットの口からは、何度かジェリー・

リードの名が出て来ます。わたしからするとチェットの方が遥かに格が上、なんせ

「ミスタ・ギター」と「ギター・マン」ですから、ジェリーはチェットの孫弟子のように感じ

られます。しかし謙虚なチェットは「これはジェリーが教えてくれた和音だよ」など

と、対等のギター弾きのように語るのです。ここにも大変好感を持てました。

ジェリーはナッシュヴィルでテレビ番組を持っていたようで、チェットもそこに何度か出演

していたようです。その模様を収めたCDがありますから、その中から聞い

てみましょう。

ジェリー・リードがギターで参加。女性歌手のスージー・ボーグスとのデューオで、チェット・

アトキンズが唄います。

「ミドナイト」。

 

M12.Midnight(2’57”)Chet Atkins, Jerry Reed And Suzy Bogguss 

-C,Atkins,B.Bryant-  CTS 55565

 

N  「ミドナイト」、レイ・チャールズも唄っていますが、作者のチェット・アトキンズでお送りし

ました。先のDVDでも解説をしながらチェットはしきりに唄います。口ずさむと

いった感じで、決して正規のヴォーカルではありませんが、こういう部分が彼の

爪弾く旋律に反映しているのがよく分かります。やはり歌心なんですね。

彼はギターを始めた当初ジャズに興味があったそうです。その他領域にこだわ

らず幅広く音楽を聞いて来たのは、ソロ作品のリパトゥワを見れば理解出来ます。

後年カントリー界の大御所に君臨した後で1975年に残したアルバムに『チェスター・アンド・

レスター』というのがありまして、主にジャズの領域で活躍した白人ギタリストのレス・

ポールと共演しています。これは名人の顔合わせというだけでなく素晴らしい

内容の1枚で、今は沢山の追加トラック付きのCDで聞く事が出来ます。片やグレ

ッチのチェット・アトキンズ・モデル、もう一方はギブスンのレス・ポール・モデル、共に自らの

名前を冠したギター2台の競演でもあります。

ではそこから、「ラヴァ、カムバック・トゥ・ミー」。

 

M14.Lover Come Back To Me(2’45”)Chet Atkins & Les Paul

-S.Romberg, O.Hammerstein II-  82876 76379 2

 

N  「ラヴァ、カムバック・トゥ・ミー」、チェット・アトキンズとレス・ポールでした。この時チェットは

51歳。なんと素敵な姿でしょう。

先ほど、若きジョージ・ハリスンはチェットに憧れていた、とお話ししましたが、そ

の20年ほど後に出て来たダイア・ストレイツのマーク・ノプラーも同じようにチェット信奉者

のひとりで、1990年にはふたりでアルバム作っています。そこからも聞いてみ

ましょう。

「スウィート・ドリームズ」、ピアノを弾いているのは、フロイド・クレイマーです。

 

M15.Sweet Dreams(3’24”)Chet Atkins & Mark Knopfler

-D.Gibson-  Sonny CK 45307

 

M16.Yellow Bird(1’57”)Chet Atkins 

-N.Luboff, M.Bergman, A.Bergman-  JASMCD 3726/7

 

N  マーク・ノプラーとのアルバム『ネック・アンド・ネック』から「スウィート・ドリームズ」でした。

漂うような音像の中で、寛いで集中したふたりの演奏、口数の少ない会話の

ようでしたね。所々で顔を出すフロイド・クレイマーのピアノも効果的でした。その次

は「イエロー・バード」1962年のシングル曲です。

さて、チェット・アトキンズを思いつくままに紹介して来た今朝の最後は、この美

しいソロ・ギターで取り敢えず幕と致しましょう。

「ミスタ・サンドマン」。

 

M17.Mr. Sandman(2’19”)Chet Atkins, Jerry Reed & Suzy Bo

-P.Ballard-  74321 754082

 

M18.遠く天井桟敷から(4’15”)タモリ

-K.Inoue-  ソニー SRCL 2598

 

M19.戦争は知らない(2’54”)本田路津子

-S.Terayama, H.Katoh-

 

N  チェット・アトキンズに続けましたのは、『寺山修司トリビュート 失われたボールを求めて』

に収録された「遠く天井桟敷から」、タモリでした。お聞きの通りの作品です。

そこに乱入したのは寺山修司作詞の「戦争は知らない」、こちらは 2枚組『寺

山修司 作詞+作詞集』から桜美林大学の本田路津子が唄いました。この歌は

関西の加藤ヒロシという人の作曲で、わたしはてっきり彼の所属していたリンド・

アンド・リンダーズが初出だと信じ込んでいました。しかし彼らにこの吹き込みは

ありませんで、フォーク・クルセダーズがオリヂナルになるんだそうです。加藤ヒロシはリンド・

アンド・リンダーズの創立メムバでしたが、早々にグループを離れ実業家的に生きてい

らしいんです。博打が好きで競馬場で寺山修司に偶然出会い、その場でこの

歌の曲付けを頼まれたと言いますが、本当でしょうか。とにかく出来上がっ

た「戦争は知らない」はリンダーズではなく、フォークルが吹き込む事になったよう

です。知らなかったなあ。

さて、次はあっと驚くお話しです。

その前に「バド・ヲーマン」、スピード・グルー & シンキです。オルガンをワイルド・ワンズ

の5人目のメムバだった、チャピーこと渡辺茂樹が弾いています。

 

M20.Bad Woman(4’35”)スピード・グルー & シンキ  

-M.Hanopol-   ワーナー・パイオニア MHD-25008

 

N  「バド・ヲーマン」、スピード・グルー & シンキでした。この演奏集団は、パワーハウスの

陳信輝がギター、ザ・ゴールデン・カップスの加部正義のベイス、そしてフィリピン国籍の

ジョーイ・スミスがドラムとヴォーカルの三人組ハード・ロック・トリオで、1971年に結成されて

います。LP『前夜』とシングル「ミスタ・ヲーキング・ドラッグストア・マン」で世に出まして、

今の「バド・ヲーマン」は2作目のアルバム収録曲でした。この2枚目はなんと無謀

な2枚組。たぶんアルバムの概念も何もなく結果的に2枚になってしまったので

はないでしょうか。制作担当の折田育造は、相当に振り回された筈です。楽

曲、演奏、その他ジャケットやクレジットなどのセンスが完全に「洋楽」でね、とにかく

カッコ良かったですよ。そもそも唄が完全な英語だしね。ただその頃の日本では

レコードだって売れず、出る場所もなかったでしょうから、それほどの実演もし

てなかった筈です。わたしは「この3人の生を観た」と言う人を知らない。

しっかりしたマネジメントもなくメムバも気まぐれで、自然消滅の形で終焉を迎え

ました。3人共まだ生きているようですが。

彼らのLP第1作は『前夜』と名付けられて、こちらも見事な美術装丁の「洋

楽」でした。カップスよりも全然ロックでしたね。そのオリヂナル盤を近所の中古レコード

店で見つけました。ジャケットを見て「ああ、これだったな」と思い出したんで

すが、そのお値段がなんと\270,000.-。27万円なんです。人差し指で零を数

えて、間違いがない事を確認しました。確かに珍らしいですけれど、この値

段で買う人がいるのかなあ。翌々日再び価格を確認しに行ったほどです。同

じでした。隣にあったのはブルースクリエイションの1枚目で、こちらは\210,000.-、21

万円。かつて静岡ロックンロール組合の『永久保存盤』を10万円で買って行った人

がいるらしいけれど、そんな価値はないですよ。言ってくれたらわたしの私

物を\99,000.-で分けて差し上げたのに。

それはともかく、スピード・グルー & シンキ第1作『前夜』は、今下北沢のディス

クユニオンにて\270,000.-で、ただいま販売中です。

 

M21.朝の雨(3’05”)ピーター、ポール & マリー

-G.Lightfoot-  WPCR-14347

 

M22.キャント・リフューズ(3’05”)J・ラモッタ・すずめ

-J.Lamotta-  Pヴァイン – PCD-24952

 

N  恐怖の高額中古盤のお話の後は「朝の雨」、ピーター、ポール・アンド・マリーでした。

「アサノアメ」じゃなくて「アシタノアメ」ですよ。カナダ人ゴードン・ライトフド作のこの歌が

何故か朝から気になっていた一日がありました。あなたも経験あるでしょ、

ずっと同じ歌が頭の中で鳴り続けている事。その日知人との約束で某音楽バー

に出向いたらば、なんとこの歌が流れたのです。流行ってる訳はないし、そ

れ程有名でもないこの「アシタノアメ」がです。何か霊感を感じた次第。以上。

その次はJ・ラモッタ・すずめの「キャント・リフューズ」、今月発売の新譜です。「すず

め」とひらがなで芸名に付けてくれている彼女、気になっています。

さて次はヌー・ヨークのキング・ソロモン・ヒクスと言うまだ若いギターを弾いて唄う男で

す。コトン・クラブにハコで入っていたらしいのですが、なかなかによろしい。気に

入りました。まずは器楽曲で「ラーヴ・イズ・アライヴ」。

 

M23.Love Is Alive(3’24”)King Solomon Hicks

-G.wright-  Provogue PRD 7561 2

 

N  この手の超オールドスクールR&Bを手がける若手は今や圧倒的に少数で、変わり

者として扱われているかも知れません。ただこのキング・ソロモンは変な力みもな

くごく当たり前のように超オールドスクールR&Bを聞かせてくれます。来週の生で

も聞いてもらおうかな。

ではこのデビュー作の目玉トラックです。

「アイ・ラーヴ・ユー・モー・ザン・ユール・エヴァ・ノウ」、

ブラド、スウェト・アンド・ティアーズのあの歌ですよ。

 

M24.I Love You More Than You’ll Ever Know(3’54”)King Solomon Hicks

-A.Kooper-  Provogue  PRD 7561 2

 

M25.We Go A Long Way Back(5’33”)Blood Stone

-C.Love-  R2 72753

 

TM Born In Chicago 「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-N.Gravenites-  Rhino 8122 798434 0

 

N  さて最後はブラド・ストーンの「ウイ・ゴウ・ア・ロング・ウェイ・バック」、知らない間に

ライノ編集のベスト盤が出ていまして、それに入っていた、わたしにとっての名曲

です。わたしが買った黒人ヴォーカル・グループの最後の新譜にもなりますかね。

先週は、「ゲット・オフ」を知っている人が首都圏の9人の中にいて、わたしも

あっと驚きました。嬉しかったですね。どうもありがとう。

使用音楽素材写真図版表示はなんとか元に戻します。ただ毎回、全てが並

んでいるわけではなくて順番も違っていますので、どうぞご注意下さい。今

朝のもそうです。

今朝の特別付録は、以下の隠し場所です。どうぞお楽しみ下さい。

https://firestorage.jp/download/890ab396add0acfbabc19ad7b0657d24dd8a9b49

使用音楽素材写真図版は、

https://firestorage.jp/download/503eee79046b83511208897524776d7234dd0e74

 ともにダウンロード・パスワードは、x9szhn8uです。

今朝もちょうど時間となりました。

こちらは、http://osamusawada.com/category/mornin-blues-by-isaowashizu/

「幻」モーニン・ブルーズ、鷲巣功でした。来週も首都圏で9人のあなただけに。

そして全国で9500万人のあなたにも、アサー。

さて、来週は生放送、ご期待下さい。

♪♪ Twitter “#blues761″の閲覧はコチラ♪♪

7月31日の生放送の告知画像はコチラです。。

→ https://15.gigafile.nu/0809-c9f3f033d341944a80f032ccbd3c8dadd

Real Rocks 【2020/07/19 O.A.】Playlist

ZIP-FM RealRocks PLAYLIST

2020.07.12

M01: Massacre, The New American Dream/Palaye Royale
M02: Cruising California (Bumpin’ In My Trunk)/The offspring ※リクエスト
<コーナー: RockAroundTheWorld >
M03: Don’t Let Me Down/Milky Chance & Jack Johnson
M04: Can You Hear Me/Korn
M05: Bad Decisions/The Strokes
M06: Caution/The Killers
M07: Hero/WEEZER
M08: Honeybee/The Head And The Heart
M09: Lost In Yesterday/Tame Impala
M10: Level Of Concern/twenty one pilots
<コーナー: RockAroundTheWorld >終わり
<コーナー: RockSteadyGo >
M11: Cannibal/Bury Tomorrow
M12: Spit/Tetrarch
M13: I’m Not Right/Tetrarch
M14: Open Eye/Orbit Culture
M15: See Through Me/Orbit Culture
<コーナー: RockSteadyGo >終わり
M16: Lonely/Palaye Royale
M17: 愛のテーマ (従来盤未収録音源)/Ennio Morricone
<Ending>
<コーナー:メタルの光>
M18: Prosthetic/HAKEN
M19: Monday Morning (お別れソング)/Fleetwood Mac

【幻】モーニン・ブルーズ 2020/07/18

mb200718

 

TM. Walikin’ Blues「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-R.Johnson-  Rhino 8122 798434 0

 

N  おはようございます、ワツシイサヲです。「幻」モーニン・ブルーズ2020年7月18日

を始めましょう。先週は日付けが間違ってましたね。決まった作業に慣れて

来ると、こういう当たり前の部分を見落としてしまうのです。以前有名な雑

誌の発行年号が違っていた事があります。ただ、当事者以外にはあまり気づ

かれなかったみたいでしたがね。これからは注意します。失礼しました。

さて、以前2曲ほどお送りしたアルバム『コンゴ・リヴォルシオン』からまた聞いて下

さい。実は先々週からずっとこぼれてしまっている2曲です。今朝は早めに

お送りしておきます。

まず「ンゴンガ・エベチ・インディペンデンス」、そして「エムエヌシー・ユフルー」。どちらも

アフリカン・ジャーズという演奏集団です。

 

M01.Ngonga Ebeti Independence(2’48”)African Jazz

-unknown-  Soul Jazz Records  SJR CD437

 

M02.MNC Uhuru(2’57”)African Jazz

-unknown-  Soul Jazz Records  SJR CD437

 

N  「ンゴンガ・エベチ・インディペンデンス」、「エムエヌシー・ユフルー」、アフリカン・ジャーズの演奏で、

アルバム『コンゴ・リヴォルシオン』からお届け致しました。これはリンガラと言う種類の

音楽でしょうか。「それは中村とうようが作った言葉で、本来はみんなルムバ・

ロックと呼ぶよ」と昔フランス人に教えてもらった事があります。ただ「ルムバ」と言

う言葉も各方面で多用されておりまして、共に一筋縄では行きません。そも

そもコンゴ自体、コンゴ共和国とコンゴ民主共和国のふたつがあります。それも第

二次大戦前の支配国の爪痕です。アフリカ大陸の地図を見ますとやたらに長い直

線で国境が仕切られているでしょ。地形や民族で境界線はもっと複雑な筈で

す。ましてアフリカです。あんな事は絶対に有り得ません。酷い事するね、欧州

の白人は。

それとは無関係に音楽はお聞きのようにほのぼのとした情緒を感じさせて

くれます。これには言葉の響き、リズムが大きく影響していますね。80年代に

「リンガラ」が日本に紹介された時、速いテムポーの直線的なギター演奏が過剰に取

り沙汰された傾向がありますが、この種の暖かい雰囲気も得がたい「ルムバ・

ロック」なのです。

今の2曲は当然ダンス音楽でしょう。唄と演奏には本来踊りが付き物です。

現代のダンス音楽と言いますと・・・,

 

M03.ティージング・ミー・ソー・バッド(5’49”)ミスター・プレジデントfeat. サバ・エムジー

-unknown-  Pヴァイン  PCD-24968

 

M04.Ring My Bell(3’34”)Anita Ward

-F.Knight- Rhino / TK  R2 71003

 

N  「ティージング・ミー・ソー・バッド」、ミスター・プレジデント・フィーチュアリング・サバ・エムジー

でした。続けたのがアニタ・ワォード1979年の「リン・マイ・ベル」です。最新のダンス

音楽と並べても遜色ありませんでした。アクセントになっている当時の最新兵器シン

セサイザー・ドラムの音が唯一時代を忍ばせるでしょうか。テムポー、曲調、ビート感

どれも同じですね。この41年間人類は一体何をしていたんだ、とは申しませ

ん。ミスター・プレジデントのはかつてのレア・グルーヴを意識した作品なんだそうです。

さて今のアニタ・ワォード「リン・マイ・ベル」は、もちろんTKレコードの大ヒット曲。日

本ではその頃このレイベルの発売権がRVCからCBSソニーに移ってましたから、

ディスコを舞台に意地を賭けて売った1曲でもあります。当時のジョーシキでLP仕

様は文字通り「ロング・プレイ」の長尺で、7分ほどあったんじゃないでしょうか。

ただ繰り返しが長いだけなんですがね。当然A面の1曲めでした。

実は先週TKの音楽を紹介しようとして探したら、持っていたはずのコムピ

盤が見つからず、安価で見つけたので新たに取り寄せたのです。しかし、放

送前に到着しませんで、手持ちのバラ素材で構成しました。地味だったのはそ

のせいです。今週になって届いたので、続けてTKでお楽しみ頂きます。こ

ちらの方がA面的かも知れません。まずは「リン・マイ・ベル」、アニタ・ワォードでし

た。

さてこのマイアミの芸能娯楽大企業のレコード・レイベルはもちろん黒人中心の音楽

を企画制作販売してきましたが、白人の存在が割と大きいのです。尤も、成

功した黒人音楽レイベルは大抵白人が絡んでいます。チェス、アトランティック、スタクス、デュ

ーク / ピーコックなど皆そうです。モータウンくらいかな、黒人だけでやれたのは。この

TKはマイアミの芸能娯楽提供大企業ですから、当然マイアミの顔役的白人大物が経営

者として存在したのでしょうけれど、その素顔が表に出て来る事はなかった

ですね。

売り出した音楽家にも割と白人が多かったんです。KCとサンシャイン・バンドの

表方ふたり、ウエイン・ケイシーとリチャード・フィンチは白人でしたし、正体不明で世の中

をかき回したボビー・コールドウェルも、実はマンハタン生まれの白人だったのです。

もうひとりピーター・ブラウンと言う白人男がいまして、彼はR&Bを熟知してお

り、多重録音の技を使って何曲もヒットを飛ばしていました。

 

M05.Dance With Me(3’50”)Peter Brown

-P.Brown, Rans-  Rhino / TK  R2 71003

 

N   ピーター・ブラウン1978年の「ダンス・ウィズ・ミー」でした。彼の事はその昔テレビ

の番組で見た記憶があります。ギターのオーヴァ・ダブをしている様が撮られてい

て、「ブラウンさんは今録音中です」なんて日本語ナレーションが載ってました。ひょ

っとしたらマイアミ娯楽産業の記録だったのかも知れません。ちゃんと観てたら

良かったのにと悔しがっても、もう遅いのであります。

さて「ロック・ヨ・ベイビ」で自動リズム器を大胆に導入したTKでは、ここでも

アクセントとしてオート・リズムを効果的に使用して時代をリードしていました。

リトル・ビーヴァで「パーティ・ダウン その1」、

 

M06.Party Down -PT.1-(3’38”)Little Beaver  

-Hole-  Rhino / TK  R2 71003

 

N  リトル・ビーヴァで「パーティ・ダウン その1」でした。後半のスキャットを重ねたギター・

ソロが面白かったですね。彼は本来ギタリストで、とても沢山のセッションで弾いていま

す。このトラックは、ベイス奏者ジャコ・パストリアスのもっとも初期の録音としても知ら

れています。異才の片鱗は伺えましたでしょうか。

さてここまでTKではいわゆる大物、いわゆる全国的なスターは登場していま

せん。それ以前にマイアミ出身のサム・アンド・デイヴは世界的な存在になっていまし

たが、彼らはヌー・ヨークのアトランティックを経由してメムフィスのスタクスに預けられて成功し

たので、この町の音楽とは言えなかったですしね。

そこへ突然、帝王がやって来ました。ジェイムズ・ブラウンです。80年前後は彼

も新しい音を求めて、何種類かのスタジオやプロデューサーを試していました。その

ひとつが、ご当地マイアミでのセッションでした。既にヒップホップが台頭しつつあった時

代です。なんと「ラップ・ペイバック(全知全能のモーゼは何処に)」で鳴り物入りの

登場を果たしました。

 

M07.Rap Payback(Where Is Moses)(4’40”)James Brown

-Brown, Brown, Stallings-  Rhino / TK  R2 71003

 

M08.Sweet Woman Love(3’29”)Otis Clay

-unknown-  TK / Kayvette 5133

 

N  1980年の「ラップ・ペイバック」ジェイムズ・ブラウン、当時のシュガー・ヒル周辺とも、

もちろん今のスタイルとも違うラップ、変えようのないJ.B.スタイルが鮮やかでしたね。

続けたのはオーティス・クレイの「スウィート・ヲーマン・ラーヴ」。先週の「レット・ミー・イン」と

のカプリングで発売されています。正確な資料はありませんが、こちらがA面で

はないかと推測します。少なくともわたしなら、そうするでしょう。

共にTKからの発売とは言え、あまりマイアミ的でない音のR&Bをお届けしま

した。

さて、先週もったいぶって予告、ヒントとして3曲先行してお届けしたら、案

の定「ピン」と来た人がいたようです。ここからはその「オート・リズムと共にTK

が引っ張った楽器革命 その2」です。

 

M09.Fools Fall In Love(2’29”)The Drifters

-J.Leiber, M.Stoller- Warner 8122-73249-2

 

N  先週エルヴィス・プレズリでお届けした「フールズ・フォール・イン・ラーヴ」、今朝は元祖の

ザ・ドリフターズ・フィーチュアリング・ジョニー・ムーアでお届けしました。さて、先週のエルヴ

ィス・プレズリ仕様を思い出して下さい。しばらくはそれについてお話しします。

この歌は永遠のロケンロー・ソングライター・コムビ、ジェリー・リーバーとマイク・ストーラーの作品

です。ふたりは「ハウンド・ドグ」の作者でもあり、初期にはお抱え作詞作曲コム

ビといってもいい程に、エルヴィスへ楽曲を提供していました。たぶん気がツバチリ

に合ったんでしょう。そこを当時のマネイジャ、悪評高きパーカー大佐に嫉妬され、

追い出されてしまいます。それでもエルヴィスは彼らの書いた歌が好きだったら

しく、直接の関係がなくなってからもこの「フールズ・フォール・イン・ラーヴ」をカヴァ

しました。今のリード・シンガーはジョニー・ムーアですが、不世出のハイ・テナー、前任者

のクライド・マクファターを好きだった、というのも影響していたかも知れません。円

熟期を迎えつつあったエルヴィスの天才的な勘の良さが冴えた、中期の傑作とし

てよく知られた1曲です。

この間奏で使われていたのが、ギターのトーキング・マシーン。わたしの知る限りで

は、最も古い録音での使用がこの歌です。誰が弾いたんでしょう。ジェリー・リー

バーとマイク・ストーラーのふたりはこの吹き込みに立ち会っていないでしょうから、

誰のアイディアだったのですかね。

この楽器は音ほど複雑な構造ではありません。昔からありましたし、20年

ほど前には随分と安価に出回っていました。パイプを口に咥えて声を出して、

つまり唄って、それと同じ音程のフレイズをギターで弾けば、まるで楽器が喋って

いる様な効果が出せます。たくさんの変化する母音がある方が効果的だそう

です。エルヴィスの「フールズ・フォール・イン・ラーヴ」では何と唄っているのでしょうか

ね。

演奏時には大音量が口から入ってくるので、頭蓋骨が過剰に振動して脳味

噌がイカレて馬鹿になるという噂が絶えませんでした。実際上手に操る人間の殆

どはイカれてましたからね。更には咥えたパイプ周辺からヨダレが垂れるので見た

目もあまり良くなかった。クールでファンキーなジェフ・ベックはそんな事なくてカッコ良か

ったですけれども。今はディジタルのアプリケイションで似た効果が出せるので、パイプ

を咥える人はあまりいない様です。調布に上手いのがいる、という話を聞い

ていました。まだ会った事は無いのですが、録音は何度か聞いています。お

元気でしょうか。

この効果的ではあるけれど厄介なトーキング・マシーンを武器にしてディスコ界に殴り

込んだ勇猛果敢な演奏集団がマイアミのTKレコーズにいました。

 

M10.Get Off (3’34”)Foxy

-Diggs, Ledesma-   Rhino / TK  R2 71003

 

N  もう誰の記憶にもないでしょう、フォクシーというグループの1978年のヒット「ゲット・

オフ」です。プエルトリコ人でサルーサ界ではボンゴの巨匠だったティト・プエンティの息子がメム

バのひとりだという説が流れてまして、実情を何も知らないのに「そうか、

やっぱり」とみな納得していたのが面白かったですね。

テレビ番組の「ソウル・トレイン」で映像を見た事があります。あらゆる部分でソウル

音楽のマナーを無視した姿や態度にショーゲキを受けました。ひどく狭いバーのよう

なところでの実演実写で、上半身裸で踊るリード・ヴォーカルが、まるでミック・ジャガ

ー。印象的な「ヒュー、ヒュー、ヒュー、ヒュー、ヒュー、ヒュー、ヒュー、ヒュー、ヒュー」というフレイズ

はすぐにヨーロッパ産ディスコ曲にパクられて一般化しましたが、これが最初じゃな

かったでしょうか。肝心のトーキング・マシーンについては、よく見えなかったのが

正直なところです。

しかしながら、この「ゲット・オフ」のカオス状態を引っ張るのは、全体から繰り

出される圧倒的なビートとトーキング・マシーンで加工されたヴォーカルです。それほど派

手にフィーチュアされているわけではないのですが却ってそれが効果的で、「何だ、

これ」と思わすには絶好のミクスでした。全体に強く圧縮されたような過密な音

像も特徴的で、当時としてはいくらなんでも有り得ない響きでもあり、故に

保守的なこの国のラジオでは全く相手にされませんでしたが、全米R&B番付で

は堂々の1位を獲得しています。

このヒットの後、「イッシュ」という例のミック・ジャガーがソロを発表したりして、グルー

プの存在は定かではありませんでしたが、翌79年にも殆ど同じ歌、と言って

も過言ではない「ホット・ナムバ」というヒットも出しています。

 

M11.Hot Number(3’45”)Foxy

-Ledesma-  Rhino / TK  R2 71003

 

M12.ファンキー・バウンス(6’51”)ザップ 

-R.Troutman, L.Troutman-  ワーナー WPCP-3665

.

N  トーキング・マシーンと言えば必ず登場するのが、御大ロジャー・トラウトマン。1980年のシ

ョーゲキ的デビュー・アルバムから「ファンキー・バウンス」でした。いや恐ろしい程にクール。

これは確か、その頃まだ音楽の周りをウロついていた山名昇に「これ、ファンキーだ

よ」と教えられて、ウイナーズに買いに行ったのかな。家に帰って針を落とした

第一印象は文字通り「何だ、これ」でしたね。理解出来なかった。でもこの

クールさ、ファンキーさには針金縛られ状態でした。

実演でもパイプを咥えての「弾き語り」でしたね。舞台の上下(カミシモ)に置か

れた同型のシンセ、立てられたブームスタンドにはマイクロフォーンとビニール・パイプ、その前

に「Roger」と筆記体で綴られたネオン管装飾、圧倒的にカッコかったです。思い出

すなあ。

実際ロジャーはトーキング・マシーン遣いとしては世界一でしょう。彼が使っていたの

はギターではなく、主にコルグ、京王技研のシンセサイザーでしたね。ロジャーは地元の楽

器屋で売れ残っていたこのシンセサイザーに運命的な出逢いを感じて持ち帰り、こ

の奏法に辿り着いたそうですが、手なづけるにはだいぶ苦労したようで、毎

日「エイ」、「ビー」、「シー」と一音づつ覚え込ませたんだ、と嬉しそうに語ってい

たのが印象に残っています。先のフォクシーのヒットや、遡ればエルヴィスの「フールズ・フォ

ール・イン・ラーヴ」があったからこそ、この風変わりな音色も拒絶されなかった

のかも知れません。

フォクシーで閃いた「オート・リズムと共にTKが引っ張った革命楽器 その2」、如

何でしたでしょうか。実は先週の予告で「ピンと来た」人が次の楽曲を教えて

くれました。ピーター・フランプトン‘、1975年のヒット曲「ショー・ミー・ザ・ウェイ」です。

先週この企画を思いついた時、この歌は全く頭の中にありませんでした。

投稿を読んで「そうかあ、普通の人なら『トーキング・マシーン』は『ショー・ミー・ザ・

ウェイ』なんだ」と素直に納得しました。

ただ肝心の盤を持ってなかったので、南大井の図書館まで自転車で借りに

行きました。あの暑かった日曜日、汗みどろでになってね。察して下さい。

往復20Km余りなんですが、大変な道程でした。更には迷ってだいぶ遠回り

しました。以前は毎日この辺りまで自転車で通っていたのですが、方向感覚

も全く衰えていました。頼りないですね、人間は。あ、わたしだけですか。

借りたのは1,000円のベスト盤で、その1曲目に収められていました。実況

録音ですね。イントロからトーキング・マシーンが登場し、喝采を浴びています。

心してお聞き願います。

 

M13.ショー・ミー・ザ・ウェイ(3’34”)ピーター・フランプトン

-P.Frampton-  ユニバーサル / A&M  UICY-90427

 

M14.Screamin’ And Hollerin’ Blues(3’06”)Charley Patton  

-C.Patton-  サンビーニャ ・インポート WNSI-23267

 

N  トーキング・マシーンから全くのアクースティク演奏に変わります。チャーリー・パトゥンで「スクリー

ミン・アンド・ホラーリン・ブルーズ」、アルバム『ザ・ラフ・ガイドトゥ・ザ・ルーツ・オヴ・ザ・

ブルーズ』からでした。これは「ザ・ルーツ・オヴ」とあるように、ブルーズとして

はっきりと定型化する前の黒人歌曲が集められた、とても充実したコムピ盤で

す。異常といっていいくらいにどのトラックもいい音で、大音量にも充分耐えら

れます。

以前もお話ししました日暮康文著「ブルース百歌一望」を、今週やっと読破

しました。1曲毎の章立てなので読み重ねて行くのは比較的容易なのですが、

やはりわたしには相当に難解な内容です。例に挙げられている殆どの楽曲に

馴染みがないのも事実ですが、あの人はブルーズという音楽をこういう風に聞

いていたのか、という思いが新たになります。「北米社会と黒人」という主題

は太く流れていまして、その視点の確実さには揺るぎがありません。思いの

ほか音楽的な分析が随所に見られ、成る程と共感する事もしばしばありまし

た。まあいずれにせよ、わたしは何回も読み直して、ほんの少しが分かるよ

うになるのでしょう。生きているうちに出来るかな、という気もしています。

ちょうど同じ時期に手に入れた『ザ・ラフ・ガイドトゥ・ザ・ルーツ・オヴ・ザ・ブ

ルーズ』を聞いて、彼の時代、彼の地に思いを馳せる・・・そんな想いでもあ

ります。

ではその初心者向け案内盤から、ブラインド・ウイリー・ジョンスンです。

「マザーズ・チルドレン・ハヴ・ア・ハード・タイムズ」。

 

M15.Mother’s Children Have A Hard Time(3’22”)Blind Willie Johnson  

-trd.-  サンビーニャ ・インポート WNSI-23267

 

N  初めから続く乱暴な節回しとは対照的に、終了部の驚くほど洗練された流麗

なギターが聞きものですね。「マザーズ・チルドレン・ハヴ・ア・ハード・タイムズ」ブラインド・

ウイリー・ジョンスンでした。

では同じアルバムから「ブルース百歌一望」にチャーリー・パトゥンと並んで何度も登場

する、重要で偉大なるブルーズ祖のひとり、ブラインド・レモン・ジェファスンで、

 

「シー・マイ・グレイヴ・イズ・ケプトゥ・クリーン」。

 

M16.See My Grave Is Kept Clean(2’52”)Blind Lemon Jefferson 

-B.J.Jefferson-  サンビーニャ ・インポート WNSI-23267

 

M17.サマー・ラヴ(4’35”)プリンス・ビリー・マージ・ライト

-unknown-  Pヴァイン PCD-24969

 

N  1928年の「シー・マイ・グレイヴ・イズ・ケプトゥ・クリーン」から約100年の隔たりを

経た、いやそれ程ではないですね、1980年の録音が再発売されます。プリンス・

ビリー・マージ・ライトの『ユー・ガット・ダット・ライト』から「サマー・ラーヴ」でした。シカーゴ

で演奏を続けていたプリンス・ビリー・マージ・ライト。「スピリチュアル・ジャズ」には、わ

たしも大いに惹かれる部分がありまして、今のところは、いわゆる思想性、

言論的主張とは違った場所からの音楽的訴えと理解しております。何故かい

つも不響的な要素が付きまとうのも、共通して感じる音楽要素です。昨今の

スピリチュアル・ジャズは大分プログレッシヴになっていまして、演奏技術の高等化とも

相まってわたしは付いて行けない事もありますが、この「サマー・ラーヴ」のスピリ

チュアル度なら大丈夫です。

さて、どうもパッと晴れない日が続くこの7月、今朝は強力な夏のロケンローで

一発気分転換といたしましょう。

まずはこれからです。ブルー・チアの傑作「サマタイム・ブルーズ」。

 

M18.Summertime Blues(3’47”)Blue Cheer

-Chocran, Capehart-  Mercury 314 514 685-2

 

M19.The Loco-Motion(2’45”)Grand Funk

-G.Goffin, C.King-  Capital 72435-80531-2-8

 

M20.太陽のツイスト・アンド・シャウト(3’58”)ベイス・スピナーズ

-Russell-  イーストウエスト AMCM-4296

 

M21.日の恋(2’45”)パーシー・フェイス・オーケストラ

-M.Steiner-  Columbia 4-41490

 

TM Born In Chicago 「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-N.Gravenites-  Rhino 8122 798434 0

 

N  一発気分転換夏のロケンロー集は

ブルー・チア「サマタイム・ブルーズ」

グランド・ファンク「ザ・ロコモーション」

ベイス・スピナーズ「太陽のツイスト・アンド・シャウト」、トーキン・ボクスもう一度でした。

そして勿体つけまして「夏の日の恋」、パーシー・フェイス・オーケストラ。これは永遠

の傑作ですね。のちのディスコ仕様はオリヂナルの前に霞んでしまいます。

 

今や貴重な存在の音楽雑誌「エリス」の最新号が出ました。わたしは自宅待機

を止む無くされた時期に読んだ一冊「私たちは洋楽とどう向き合ってきたの

かーー日本ポピュラー音楽の洋楽受容史」の読後感想文を寄せました。多少自

信のある内容です。どうぞお読み下さい。http://erismedia.jp/、ここから入っ

て行け ば、どなたも無料で購読が出来ます。印刷本もありまして、こちら

は有料ですが、いつも購入して下さる方もいらっしゃいます、感謝。タクシドライ

ヴァさん、ずっとありがとうございます。ご愛顧にお応えして萩原健太編集長

がご挨拶申し上げます。以下。

「第30号をお届けします。巻頭は、“泉麻人×亀渕昭信×萩原健太”によ

る鼎談。「カメのオールナイトニッポン」のプレイリスト(選曲表)を50年ぶ

りに発掘。時代を振り返りながら、楽しい音楽の話題がいっぱい」以上。

ここのところ人と長い話をしていないせいか、声がすぐに枯れて喉が痛く

なります。生放送本番までになんとかしなくちゃ。

 

 

今日は、自粛を強要されている都道府県境を超えで、知人のお見舞いに行

って来ます。決して相手が緊急な状態ではありませんが、機を逃したくあり

ません。同行する他の人間の都合もありまして、戒を破ります。お許しを。

わたしはこれまで誰とも元気なうちに会っておく、という考えでいました。

特に今、その思いが強くなっています。こういう時期ですから、葉書を出し

たりね。相互理解は、何より直接のふれ合いです。

この前消し忘れた下書きでは、こんな考えを伝えたかったのです。昨今「テ

レワーク」を煽動するテレビコマーシャルが目立つ様になって来ました。目にする度に、

イヤーな思いになります。もちろんハンコ押すだけに出社してたなんてのはお話に

なりませんが、それは案件決定の進め方に問題があるのです。在宅勤務とは

別の話でしょう。それよりも経済効率だけを考えて、大衆をどんどん孤立さ

せていく状況を招くような今の風潮に怖さを感じています。古い奴だとお思

いでしょうが、「交渉は対面、取引は現金」この路上感覚は死ぬまで失いたく

ないなあ。

さてこの「幻」ウェブサイト、管理人の話では画像掲示方法に変更があったらし

く、文字以外は改めて他から取得し直すやり方になっています。ご面倒をお

かけしております。なんとか改善努力中です。それとも使用素材写真なんて、

必要ないかも、ですね。ご意見お待ち致しております。

今朝の特別付録は、以下の隠し場所です。どうぞお楽しみ下さい。

https://firestorage.jp/download/c68e25be3e9c6d3c5fc058aafe1443831a64a9ef

使用素材の写真図版は、

https://firestorage.jp/download/b20dc362e363e36aa7427507332e2d69e6388f39

ダウンロード・パスワードは、両方ともhfy7m0wtです。

今朝もちょうど時間となりました。

こちらは、http://osamusawada.com/category/mornin-blues-by-isaowashizu/

「幻」モーニン・ブルーズ、鷲巣功でした。来週も首都圏で9人のあなただけに。

そして全国で9500万人のあなたにも、アサー。

 

♪♪ Twitter “#blues761″の閲覧はコチラ♪♪

7月31日の生放送の告知画像はコチラです。。

→ https://15.gigafile.nu/0809-c9f3f033d341944a80f032ccbd3c8dadd

Real Rocks 【2020/07/12 O.A.】Playlist

ZIP-FM RealRocks PLAYLIST

2020.07.12

M01: Sleep Now In The Fire/Rage Against The Machine

M02: I Did It For You/Tom Misch & Yussef Dayes

M03: Vertigo (猪木ボンバイエリミックス) /U2

M04: Massacre, The New American Dream/Palaye Royale

M05: You Make Me Feel… Feat. Sabi/Cobra Starship

<コーナー: RockSteadyGo >エンニオモリコーネ先生爆音追悼企画

M06: 夕陽のガンマン/Ennio Morricone

M07: Nuovo Cinema Paradiso/Ennio Morricone

M08: Love Theme/Ennio Morricone

M09: The Strength Of The Righteous (Main Title) /Ennio Morricone

M10: Al Capone/Ennio Morricone

M11: Four Friends/Ennio Morricone

M12: The Ecstasy Of Gold/Ennio Morricone

M13: The Ecstasy Of Gold (Live) /METALLICA

M14: Creeping Death (Live)/METALLICA

<コーナー: RockSteadyGo >終わり

M15: Lonely/Palaye Royale

<Ending>

<コーナー:メタルの光>

M16: Son of War/Black Crown Initiate

M17: Rebirth/Orbit Culture ※スウェーデンのメタリカ!

M18: Monday Morning (お別れソング) /Fleetwood Mac

 

【幻】モーニン・ブルーズ 2020/07/11

mb200711

 

TM. Walikin’ Blues「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-R.Johnson-  Rhino 8122 798434 0

 

N  おはようございます、ワツシイサヲです。「幻」モーニン・ブルーズ2020年6月13日

を始めましょう。

豪雨で大きな被害がまた出ました。温泉街は泣き面に蜂でしょう。まだ雨

が止んでいないのに、そしてまたすぐに降り出すのが分かっているのに、泥

水をかき出す作業に追われる人々、一度泥を浴びたら、もうそれはゴミにしか

ならないのです。心中いかばかりや・・・。

あちこちで募金活動が始まるでしょう。わたしも参加しますが、本当に現

地で困窮している方々に届くように確かめてね。こういう時にあの現金バラ撒

きスタンド・プレ イ男は何もしないのでしょうか。

コロナ禍と続いた長雨で、春、初夏という最もいい季節をすっかり奪われてし

まった2020年です。さあみんな、元気出して生きましょう。

忘れていました。毎年5月の下旬、陽射しが強くなってくる頃、いつもこ

の歌をお届けしていました。覚えていてくれたかな。

 

M01.Rock Your Baby(6’03”)George McCrae

-H.W.Casey, R.Finch-  Unidisc SPEC-1576

 

N  「ロック・ヨー・ベイビ」、ジョージ・マクレー、今はなかなか聞けない長尺でお届けし

ました。12 インチ・シングルとLPがこの長さでした。先日久しぶりに外で食事を

した際、そこの店内音楽が有線かなんかの70年代後半古めのディスコ・チャネルだ

ったようで、殆どが耳にした事のある物ばかり。それで思い出した、「ロック・

ヨー・ベイビ」です。そこから繋がって、マイアミのT.K.レイベルが蘇って来ました。

確かベスト・コムピがあった筈、と探したのですが見つかりません。最近ここ

のシブーいR&B / ソウルを国内で選曲編集した盤が出ているようですが、やはり

T.K.と来ればC調ディスコにトドメでしょう。日本ではKCとサンシャイン・バンドの「フ

ァンキー・ホーン」が最初だったかな、ヒットしたのは。1973年の事です。それからし

ばらくは「我が世の春」でしたね、TKディスコ。今朝はまずこのマイアミの響きで

始めましょう。

その頃ジョージ・マクレーの「ロック・ヨー・ベイビ」はどこのジュークボクスにも入ってい

て、誰かがこれを選んで回すと、店内の従業員もお客も一緒に振りを取るの

がフツーのコーケーでした。もはや誰も信じないでしょうがね。KCたちの協力もあ

って、「ロック・ヨー・ベイビ」は世界中で大ヒットしました。オート・リズムの大胆な導入

がイカしてますね。多分地元マイアミのスナックでのオルガン弾き語りからの発想でしょう。

エライ。中間部分の何も変化がないところが、この歌の肝です。このクールさ。今

でも充分にカッコいい。

これを唄っていたジョージの奥さんだったのが、やはりソウルの唄い手グエン・マク

レー。実力では彼女の方が上、と評する人もいる程の実力派でした。

これは1978年発表ですから油の乗り切った頃の吹き込み、スタクスのメル・アン

ド・ティムが元の歌です。

「スタティング・オール・・オーヴァ・アゲイン」。

 

M02.Starting All Over Again(3’51”)Gwen McCrae  

-P.Mitchell-  Sequel NEX CD 189

 

N  これは大変宜しい出来です、「スタティング・オール・・オーヴァ・アゲイン」グエン・マクレー

でした。彼女はこのように充実した70年代を送りましたが、80年代の変化

に対応出来なかったようです。

さてTKの女性歌手と言えば、もうひとり必ず揚がって来るのが、ベティ・

ライトです。グエンより10歳下の妹分で、大姉御の風格を漂わせていたグエンに較

べると、ずっと小悪魔のような可愛らしさを持っていました。彼女はTK時

代の後、レゲに傾倒して80年代を乗り越えました。わたしの推測では、その

陰に誰か「男」がいたような・・・。ファンだった私としては、マイアミのソウル・クイー

ンの意地をもう少し張って欲しかったですね。

では1974年のシングル曲です。アラン・トゥーセイント作の

「シュラー、シュラー」。

 

M03.Shoorah! Shoorah! (3’13”)Betty Wright   

-A.Tousaint-  Rhino R2 79861

 

N  「シュラー、シュラー」、ベティ・ライトでした。TKレコードはカリブ海に面したマイアミを拠点

として沢山のレイベルを抱えていまして、この避暑地全体の芸能娯楽を司ってい

たグループ企業です。地域的にクーバやジャメカとも深いつながりがありました。カリ

ブ音楽の新大陸進出はまずマイアミから、それともヌー・ヨークのどちらかでひと花咲

かせるのが成功への道だったのです。

Tコネクションもそんなカリブのファンク・グループで、バハマ諸島ナソーからマイアミにやって来

た6人組でした。1978年発表のアルバム『Tコネクション』のジャケットは、ブラックライトに

浮かび上がった黒い裸体でうずくまるメムバ写真。何とも言えない不気味さが

醸し出されていました。

 

M04.ファンカネクション(5’11”)Tコネクション

-M.Kemp, T.Coakley-  ワーナー WPCR-27743

 

N  Tコネクションで「ファンカネクション」、78年のアルバム『Tコネクション』からでした。

避暑地マイアミはアメリカでも裕福な現役引退者、高齢者が住むところ。一年中暖

かくて、暮らし易いようです。長年ヌー・ヨークのアトランティックで働いていたトム・ダウド

が自身のクライテリア・スタジオを置いたのもここです。

わたしはキングストンからの帰りに乗り換えで立ち寄った事がありますが、郊外

の大きな飛行場のそばのホテルに泊まったので、町中を楽しんだ訳ではありませ

ん。それでもTKのお膝元だから、とバスを使って繁華街に出てみました。

避暑の終わった頃だったからでしょうか、人通りも少なく盛り場の裏の顔

のような、非常に退廃的な雰囲気でした。帰りにバスを間違えたので相当に長

い距離を歩くハメにもなりまして、あまり良い印象はありません。マイアミ・ソウルの

真髄に少しは触れたかったのですけれどね。

それとは正に逆の明るく元気な音楽を聴かせてくれたのが、KCとサンシャイン・

バンドです。彼らは数年間の間、出すシングルが全てヒットしていました。その中で

もわたしが特に憶えているのは、これです。

 

M05.Get Down Tonight(5’15”)KC & The Sunshine Band

-H.W.Casey, R.Finch-  EMI 7243 4 94019 2 1

 

N  KCとサンシャイン・バンドで「ゲット・ダウン・トゥナイト」、こちらも5分を超える長尺

仕様でお聞き頂きました。わたしは彼らのリパトゥワの中で、この歌に一番官能

を感じます。最後の「ゲット・ダウン、ゲット・ダウン、ゲット・ダウン・トゥナイト、ベイブエ」

のところが堪りません。

この頃からわたしは都内のディスコに仕事の名目で出入りしていましてね、こ

の「ゲット・ダウン・トゥナイト」が流れると、お客さんたちがみんな立ち上がりまし

て、ハッソーと同時期に流行ってた「オールド・マン」というのを踊るワケ。今も鮮明に

憶えています。「ザッツ・ザ・ウェイ、アハ、アハ、アハ」とか「セッセッセッ、セクヨ・ブーチ」の

方が人気があるでしょうが、わたしは断然この「ゲット・ダウン・トゥナイト」です。

KCたちは2回来日してますね。初回は台風で飛行機が遅れて順延になった

んじゃなかったかな。だから後楽園ホールに2日続けて出かけました。次は飯倉

の森ビルの地下の宴会場だった筈です。どちらの会場にもマイアミでわたしの肌が

味わったのとは違う、ズーミーバイショー的退廃感が充満していました。

 

M06.Let Me In(3’54”)Otis Clay

-L.Keith, S.Pippin, J.Slate-   TK / Kayvette 5133

 

N  シカゴ出身、O.V.ライトの代打で来日して大成功したR&Bシンガー、オーティス・クレイ

もTKからシングル盤を出していました。1977年の「レット・ミー・イン」です。メムフィ

スのハイ・レコードの後、しばらくの空白を置いて発表されています。これは偶然

見つけて安く買った物です。本人は恐らくマイアミには行ってないでしょうね。

確か2回目の来日公演では唄っていた筈です。原曲はカントリーらしいですが、未

だ聞いた事がありません。

 

M07.Why Can’t We Live Together(4’40”)Timmy Thomas

-T.Thomas-  Collectables COL-5433

 

N  これが今日の1曲目の「ロック・ヨ・ベイビ」のオート・リズム導入に大きなインスピレイ シ

ョンとなった、とわたしは考えています。ティミー・トーマスの「ワイ・カーント・ウイ・リヴ・

トゥゲザー」でした。

彼はオルガン弾き。多分マイアミ「夜の街」の飲食店のハコ演奏が生業だったじゃな

いのでしょうか。オルガン1台あればある程度の音楽提供は可能です。それに唄

が付けば、スナックの弾き語りとしては充分。また1970年前後からはアムプ/スピーカ

内蔵の単体完結型オルガンにリズム・ボクスが組み込まれるようになり、これで更に

表現は拡がりました。今の「ワイ・カーント・ウイ・リヴ・トゥゲザー」はティミーひとりだ

けの、スナック・ハコ出演時と同じ形で録音された筈です。それを聞いたKCたち

が「その音、面白いね」と、「ロック・ヨ・ベイビ」に流用したのではないか、こ

れがわたしの説です。

その少し前にスライ・ストーンは既にリズム・ボクスを用いて音楽録音をしていました

が、こちらは非常に大胆で実験的な使用でして、TKで行われたような俗っぽ

さはありませんでした。何れにせよ「人間の代用」ではなく「新しい音」の

採用だったところに、柔軟な感性が見て取れます。TKの録音ではその他にも

この音は聞かれますから、テクノの祖はTKだった、という人は・・・、わたし

の他には誰もいませんね。

さて、TKが先導した音楽面での「革命」はまだ他にもありました。それに

関しましては、ちょうど時間となりましたので、来週お話し致しましょう。

そのヒントを3曲ほどお届けしておきます。何かピンと来たら、教えて下さい。

 

M08.She’s A Woman(4’22”)Jeff Beck With The Jan Hammer Group

-J.Lennon, P.McCartney-  Sony BMG / Legacy / Epic 88697302772

 

M09.Fool’s Fallin’ Love(2’07”)Elvis Presley 

-J.Leiber,M.Stoller-  BMG 3026-2-R

 

M10.ウォナ・ビー・ユア・マン(4’10”)ロジャー

-R.Troutman, L.Troutman-  ワーナー WPCP-5536

 

N  マイアミのTKレイベルがきっかけとなった音楽革命現象のヒント3曲、

ジェフ・ベックとヤン・ハマー・グループの「シーザー・ヲーマン」、

エルヴィス・プレズリで「フールズ・フォーリン・ラーヴ」、

そしてロヂャーの「アイ・ヲナ・ビ・ヨ・マン」でした。

 

M11. Mna Na hEireann(3’32”)Davey Graham 

-trd.-  Stefan Grossman Guitar Workshop SGGW122

 

N  デイヴィ・グレアムのなんと発音するか分からない「Mna Na hEireann」です。

多分イギリスの古語でしょうね。音楽自体も彼の地に伝承されていたものと思わ

れます。以前これをサイモンとガーファンコーの「スカボロフェア」の原曲であるかのように

紹介したことがあります。まあ、無関係ではないでしょう。ポール・サイモンは非

常に幅広く音楽を聞いていましたからね。この男性デューオが世に出られたのも

ポールが欧州放浪の際に培ったコネが大きく作用しています。そのイギリス滞在中に

出会った音楽家マーティン・カーシーから得たものは多かったようです。これを聞いて

下さい。

 

M12.Scarborough Fair(3’29”)Martin Carthy

-trd.-  Topic  TSCD770D

 

N  ご存知「スカボロフェア」です。これはマーティン・カーシーの1965年の録音。サイモンとガー

ファンコーがこの歌をシングルで出すのが1967年です。65年には既に詞も旋律もこ

の形で存在していた証明です。何かの時にポールがどこかで「スカボロフェア」を披

露したら、そこに居合わせたイギリスの音楽家と非常に気まずい雰囲気になった、

という余話を聞いた覚えがあります。そりゃそうでしょう、そのまんまパクっ

てるんですから。ただそれがこのマーティン・カーシー本人だったかどうかは分かりま

せん。機会があったら確かめてみます。

さてマーティン・カーシーはイギリス伝統音楽の大御所。いわゆるブリティッシュ・トラッド界の

頂点にいた人です。ここに2枚組のベスト盤があります。これまでじっくり聞

いた事がなかったので、この間通して聞いてみました。

はっきり言って歌は奇妙なものばかり。旋律や和音進行が今様ではないで

すね。これらの音楽が新大陸に持ち込まれてカントリー音楽の祖になった、とはよ

く言われますが、北米ではこの音楽が様々な人種によっていいようにいじら

れて大きく形を変えました。ナッシュヴィルの存在も大きいですしね。

ですから、ここで唄われるマーティン・カーシーの歌は今日的なカントリー音楽とはだい

ぶ距離があります。楽曲によっては、もはや非常に陳腐に聞こえる場合もあ

ります。「スカボロフェア」は例外的に普遍性を持っていたのかも知れません。

そんな中で比較的親しみ易いものをひとつお聞き下さい。

 

M13.Siege Of Delhi(4’21”)Martin Carthy 

-trd.-  Topic  TSCD770D

 

N  ギターの音色が古楽器の響きですね。6本の弦でしょうか、調弦法は今と同じ

なのでしょうか。「シージ・オヴ・デリ」、マーティン・カーシーでした。今のは太鼓が入っ

ていたので、テムポーとビートが門外漢を飽きさせませんでした。ギターのメロディに

も馴染みが持てましたが、他のアカペラで唄われる楽曲となると、ちょっと遠ざ

けたくなる気分にもなります。ここまでの印象を素直に申し上げました。

マーティン・カーシーはギター弾きとしてイギリス伝承音楽界の王座に君臨していました。

彼をお手本にした音楽家は大勢いる事でしょう。こんな録音もあります。

 

M14.The Harry Lime Theme(3’34”)Martin Carthy  

-A.Karas-  Topic  TSCD770D

 

N  アントン・カラスのチター演奏で知られる「第三の男」、マーティン・カーシーのギターでお聞きい

ただきました。この2枚組には全部で34曲入っています。ほとんどが素朴な

アンサムボーで、聞いていて歴史の重みを感じられる、そんな印象も受けました。

 

M15.The Prickle Holly Bush(4’09”)Martin Carthy 

-trd.-  Topic  TSCD770D

 

N  マーティン・カーシーで「ザ・プリコー・ホーリー・ブッシュ」、これを聞いていて「あっ」と

思い浮かんだのが、ピーター、ポール、アンド・マリーの「虹と共に消えた恋」でした。

この歌は唄っているピーターたち3人が作者として記載されていますが、元々

はアイルランドの古い 歌曲を土台にしているそうで、もっとよく似た物もあるよ

うです。わたしはことばの部分的な響きで連想しました。ちょっと聞いてみ

て下さい。

 

M16.虹と共に消えた恋(2’42”)ピーター、ポール、アンド・マリー

-Stookey, Travers, Yarrow, Okun-  ワーナー WPCR-14347

 

M17.Stealin’, Stealin’(2’59”)Memphis Jug Band

-W.Shade-   MCPS RGNET 1397CD

 

N  ピーター、ポール、アンド・マリーの「虹と共に消えた恋」、そして『分かり易いブルー

ズ入門』CDから「スティーリン」、メムフィス・ジャグ・バンドでした。憂歌団が生実演で

盛り上げに唄っていましたね。これは1928年の録音です。木村充揮たちは他

のカヴァを参考にしたんでしょう。わたしは知りませんが、この国で広く親し

まれている大衆仕様がある筈です。どなたかご存知でしたら教えて下さい。

さて、ここでお知らせです。だいぶ前になりますが、ピーター・バラカンとわたし

がピンポンDJを行った横浜は日の出町のジャズ・クラブ、ファースト。あそこがコロナ禍

で瀕死の痛手を負っています。ここに限らずあちこちで同じような話を聞き

ますが、52年続いているヨコハマ・ジャズの祖は危機に晒されています。わたしも

出入りして40年近くなるかな。店を取り仕切るオウナーの山崎昭さんは77歳に

なりました。

今回は「幻」の重度聴取者の皆さんに、ファースト救助に協力して頂きたいので

す。今ではかなり一般化したクラウド・ファンディング、大衆からの資金調達です。

終 了まで残り40日足らず。あともう少し集まれば目標額達成で、また続け

られます。どうぞ皆さま、下記に揚げた「ファースト」のウェブサイトまで出向いて下

さい。

https://camp-fire.jp/projects/view/292988、お家が側で歩いて15分、と

言っていたヴェンテンさんも見てね。お願い致します。

では音楽に戻りましょう。レッド・ガーランドのピアノで

「ビリー・ボーイ」。

 

M 18.Billy Boy(7’12”)Miles Davis (Red Garland Trio)

-trd.-   MCPS / Not Now Music / TowerRecords NOT 3CD208

 

M19.Rock Your Baby(3’53”)KC & The Sunshine Band

-HW.Casey, R.Finch-  EMI 7243 4 94019 2 1

 

TM Born In Chicago 「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-N.Gravenites-  Rhino 8122 798434 0

 

N  先々週でしたか、50年ぶりに渡辺貞夫の「イナー・トリップ」を聞き直して、ま

た新たな印象を受けました。その時に若干これまでの記憶と異なる事実に出

会ったので、16歳の時にLPを聞かせてくれた友達に葉書を出しました。

そうしたら丁寧なお返事を頂きましてね、大変恐縮致した次第です。

そこに、当時はまだ日本コロムビアから出ていたマイルズ・デイヴィスの『モードの探

求』という2枚組、これは家に置いてあった姉の所有物なのでしたが、その

中で「これがいいんだよ」と生意気に今の「ビリー・ボーイ」についてわたしが

喋っていたというんです、わたしが。出がけに受け取ったこの手紙を読んで

いたのは鮫洲の陸運局で、車検の順番を待ちながらだったのですが、顔から

火が出るくらいに恥ずかしかった思いです。

マイルズ・デイヴィス名義ですが、ピアノがレッド・ガーランド、ベイスにポール・チェインバーズ、

ドラムズはフィリー・ジョー・ジョーンズというスーパーなリズムセクションだけの演奏で「ビリー・

ボーイ」でした。最後のブルーズ・エンディング、カッコ良かったですね。

そして「ロック・ヨ・ベイビ」で始まったTKの朝、それらしく同じ曲で終わり

ましょう。こちらは KCとサンシャイン・バント名義゙の演奏です。ジョージのと同じマ

ルチ・トラック・テイプを使ってのリミクス的多重生演奏追加仕様ですね。

 

今朝は下書きをちゃんと消さなきゃね。先週は失礼いたしました。今月末

の生放送へのリクエストは、チューオー・エフエムに送ってください。曲名、歌唱演奏者名

を明記して下さいよ。メイルの会話の延長で何気なく言われても、時々分からな

い事があります。なんせ今もって未熟若輩者なので、申し訳ありませんで

 

今朝の特別付録は、以下の隠し場所です。どうぞお楽しみ下さい。

https://firestorage.jp/download/e1d60d1d5ca9b633694d3fab3c38b0b8f45fa16e

ダウンロード・パスワードは、9kdzzerpです。

 

今朝もちょうど時間となりました。

こちらは、http://osamusawada.com/category/mornin-blues-by-isaowashizu/

「幻」モーニン・ブルーズ、鷲巣功でした。来週も首都圏で9人のあなただけに。

そして全国で9500万人のあなたにも、アサー。

 

♪♪ Twitter “#blues761″の閲覧はコチラ♪♪

OAした作品画像一覧のダウンロードはこちらからよろしくお願いいたします。

→ https://15.gigafile.nu/0809-df4af4c90592279b177236ec2b3e1896c

7月31日の生放送の告知画像はコチラです。。

→ https://15.gigafile.nu/0809-c9f3f033d341944a80f032ccbd3c8dadd

 

Real Rocks 【2020/07/05 O.A.】Playlist

ZIP-FM RealRocks PLAYLIST

2020.07.05

M01: Cigaro/System of A Down

M02: One Step Closer Feat. Jonathan Davis (Live) /LINKIN PARK

M03: Massacre, The New American Dream/Palaye Royale

<コーナー: RockAroundTheWorld>

M04: Greatest Of All Time/New Found Glory

M05: Kyoto/Phoebe Bridgers

M06: My Strange Addiction/Billie Eilish

<コーナー: RockAroundTheWorld>終わり

M07: Sickness/Grey Daze

M08: Like A Stone/Audioslave

M09: Under The Bridge (Cover) /Straight No Chaser

<コーナー: RockSteadyGo >

M10: Pushin’ The Line/HORISONT

M11: Massacre, The New American Dream/Palaye Royale

M12: Ma Chérie/Palaye Royale

M13: Lonely/Palaye Royale

M14: Nightmares/Palaye Royale

M15: Black Sheep/Palaye Royale

<コーナー: RockSteadyGo >終わり

M16: Lavender Sky/Alex Henry Foster

<Ending>

<コーナー:メタルの光>

M17: Open Eye/Orbit Culture

M18: Rebirth/Orbit Culture

M19: Monday Morning (お別れソング)/Fleetwood Mac

【幻】モーニン・ブルーズ 2020/07/04

mb200704

 

TM. Walikin’ Blues「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-R.Johnson-  Rhino 8122 798434 0

 

N  おはようございます、ワツシイサヲです。「幻」モーニン・ブルーズ2020年7月4日

を始めましょう。まるで戦いのない今回の都知事選。オリムピック、コロナと失政

の多いタヌキ都知事でも、対抗がないからなあ。某音楽バーのオウナーがこんな事を

言ってました。「前回投票をしなかった人たちが出掛ければ、何か変わるかも

知れない」と。そうかも知れませんね。わたしは木曜日に済ませまています。

来訪者は割と多かったですね。ただこういう人はいつも投票してんだよなあ。

さあ、あなたは如何でしょうか。

 

M01.Sukkar, Sukkar, Sukkar(6’52”)Ali Hassan Kuban

-A.H.Kuban, A.A.Khalek-  Piranha PIR3166-CD

 

N  アリ・ハッサン・クバーン「スカー、スカー、スカー」、いい調子です。この「スカー」はジャケット

の英文解説によりますと「シュガー」の事だそうです。「モンキーズ・ショウ」の後釜

番組として始まった「アーチー・ショウ」の主役アーチーズのデビュー曲が「シュガー、シュガー」。

ウイルスン・ピケットも唄ってました。あ、関係ないですね。

このアリ・ハッサン・クバーンという人は、覚えてるかな、桜川唯丸の「サノセ」を横

浜のタクシーの中で聞いて閃いてカヴァしたエジプトの音楽家です。わたしはエチオピア

人だと思ってましたが、今回の作品表題が『フロム・ヌビア・トウ・カイロ』ですから、

エジプト人ですね。生まれた町ヌビアから大都会カイロ目指した彼の生涯を語る題名

ですね。頼めば卒業証紙を発行してくれる「カイロ大学」のあるエジプトの首都で

す。

2001年に亡くなっていますから、現在はこの「スカー、スカー、スカー」を冒頭に

置いたアルバムが遺作になってるようです。1989年に発表されていますから、

それ以前の録音でしょう。お聞きのようにとても元気です。声も若い。20年

以上前の音楽ですが、いま聞いても充分に新しい、というか彼が生きている

ように響きます。いや、いい調子。アルバム全体も同傾向の楽曲ばかりです。気

になったのは全てが7分前後の尺で仕上げられている点です。当時、彼の地

ではこの時間が何かの単位だったのでしょうか。12インチ・シングルかなあ。

 

M02.Moko Ti Y Lamban Don(4’20”)Lobbi Traore

-L.Traore –  Glitterhouse Records GRCD 711

 

N  以前、ブルーズ的なモティーフを持っているという事で1曲紹介したロビ・トゥラオレの

新作冒頭曲「モコ・ティ・イ・ラムバン」、音の響きの空気感がうまく捕らえられてい

ます。スティリオ・スピーカズの間にロビの大きな体が浮き上がって来るような音像で

す。アルバムは『レイニー・シーズン・ブルーズ』というもので、湿度も高そうな写真の

ジャケットです。レイベル自体はドイツのピラニアですけれど、アフリカ大陸西海岸、マリでの

録音。セッションは2009年8月ですから、これも11年前となりますが、聞き様に

よっては未来の響きでもあり、有史以前の音楽にも聞こえます。不思議です

ね、実に自然な鳴りです。

次はベルギーのハーヴという町で録音されたコラ奏者バラケ・シソコと打楽器担当のバ

バ・シソコのデューオ作品『シソコ・シソコ』からです。この「シソコ」姓は世襲で受け継が

れる音楽家の特別な名前で、「名人」の保証とも言えます。多分司祭などにも

欠かせない存在なのでしょう。

今朝はマイケル・ヘイジェロジュという、ベルギーの電気ベイス奏者が参加した「ディアンヌ・

カラヤラ」をお聞き下さい。異流儀の音楽に、彼がおっかなびっくり弾いている

姿が浮かびます。

 

M03.Diegne Kalayara(6’02”)Ballake Sissoko & Baba Sissoko

-Ballake Sissoko, Baba Sissoko-  

Homerecords.be / Federation / SCPP  Nonumber

 

M04.長い髪の少女(2’45”)ザ・ゴールデン・カップス

-J.Hashimoto, K.Suzuki-  キング KICW 8569

 

N  突然のザ・ゴールデン・カップスで「長い髪の少女」でした。この歌には独特の

湿り気がありまして、いつ聞いても何故か梅雨の時期を連想します。ただ発

売は68年の4月1日という事になってますから、本来は五月晴れの空の下で

唄われたのでしょう。本格的に流行ったのが6月だったのかな。

本人たちは「こんな歌謡曲は嫌だ」と突っ張っていましたが、わたしは断

然カップスはオリヂナル曲が好きだな。この他にも「愛する君に」とか「本牧ブルーズ」

なんて、唯一無二ですよ。しょせん全てはカヨーキョクなんです。

それはともかく、何故「長い髪の少女」かと言いますと、先週わたしは長

くしていた髪の毛を思い切って短くしたのです。思春期より様々な問題を起

こしてきた髪の毛、正直あんまり気にしてはいませんでしたが、死ぬ前に一

度は長くしたいと願い、この先あんまり時間がないので 2年ほど前から伸ば

していました。床屋へは通っていましたがまだまだ伸びるようで、髪が背中

に触るという初めての経験もしました。でもやっぱり煩わしくなってね。特

に家事などの作業をする時に非常に邪魔になるのです。洗って乾くまでも面

倒だし、それほど暑苦しくはなかったですけど、これは徐々に慣れていった

んでしょう。発起しまして「もういい」とばかりに切り落としました。プロフェ

ッサー・ロン毛さん並みには無理だとしても、「長髪族」に成りたかったのですが、

ここに諦めました。

この報告をする時に、欲しかった1曲があったのです。

こんな歌です。若い女性歌手が男声コーラスを従えて唄います。

 

(女)あなたに

(男たち)何故か何故か

(女)捨てられたから

(女)わたしは

(男たち)泣いて泣いて

(女)髪を切ったの

(男たち)髪を切ったの

 

これだけでも充分にC調な雰囲気が分かるでしょ。題名は「髪を切ったの」、

の筈です。14歳の時にラジオで聞いた覚えがあります。ずっと渥美マリの歌だと

思っていましたが、調べたら違います。「ツツイマリ」とかいう女もいたなあ、と

思い出したのですが、これも間違いでした。

自分の断髪に引っ掛けて、このC調歌謡の星「髪を切ったの」をご紹介し

たかったのですが、存在すら突き止められなかったので、カップスでお茶を濁し

た、というのが顛末。お粗末でした。どなたか、ご存知ではないでしょうか。

検索王、ムジ火の鳥さん、探してくれませんか。聴きたいなあ。

さて、先週の「ナイアガラ音頭」のB面には、正直なところ感服いたしました。

さすがイーチだなあ、と納得する事しきり。男たちの掛け声が特に良かった。そ

して、ひょっとしてここからの閃きではないか、と思い当たった次第です。

 

M05.フラメンコかっぽれ(2’45”)森繁久彌

-trd.-  コロムビア COCP-34538/9

 

N  多分これは一発合わせでしょう。事前に軽く練習して、後は本番、凄いねモ

リシゲは。充分な対応をしているギターのアントニオ古賀も大したものです。今の「カポ

ーレ、カポーレ」これが「ナイアガラ音頭」の「オドーレ、オドーレ」につながったのではな

いか、と推測いたします。森繁久彌で「フラメンコかっぽれ」でした。

さてここ数週間に亘って東京新聞の夕刊の「この道」という連載を担当し

ているのが、つのだ⭐ひろです。生まれた時のややこしい話から、音楽を志し

て太鼓叩きとして大成していく過程がかなり細かく丁寧に描かれていて、な

かなかに面白い。

ちょうど今は成毛滋たちとフライド・エッグを組んだ辺り。わたしも多少は想像

出来る世界ですから説得力がありまして、毎日読んでいます。これまでジャック

ス、赤い鳥、などのあまりリズム重視ではないグループに加入していたのも不思議

だったんですが、そのいきさつも明らかになって来ました。

彼自身が語っているように、つのだ⭐ひろは特定の音楽だけでなくあらゆる

領域で叩ける「ドラマー」を目指していたのです。当時の習わしとして、先生に

師事する事で音楽は全てが始まりまして、そのお師匠さんが天才、鬼才の富

樫雅彦だったという事も、わたしはこれまで知りませんでした。わたしには

非常に唐突にのように思えた渡辺貞夫グループへの参加は、ちゃんと筋道があ

ったのですね。

この連載でも貞夫さんに関連したよもやま話が何度か出て来ます。最もイク

サイティングな件りのひとつでしょう。

 

M06.ラウンド・トリップ ゴーイング(6’00”)渡辺貞夫

-S.Watanabe-  ソニー  SICP 4233

 

N  渡辺貞夫で「ラウンド・トリップ」の「ゴーインク」でした。渡辺貞夫以外は、ジャック・

ディジョネットがドラムズ、ミロストラ・ヴィトウスのベイス、そしてチック・コリアがピアノ、1970年

ヌー・ヨークでの録音です。多分これはテーマだけが書かれた譜面を渡して一回きりの

演奏でしょうから、こういう形にならざるを得なかったのは理解出来ます。

それにしても、激しいぶつかり合いですね。

つのだ⭐ひろが渡辺貞夫のグループに参加して直ぐ、彼らは世界演奏旅行に出

ます。まずヨーロッパから始まって、次に北米へと渡りヌー・ヨークでこのセッションが行わ

れました。その前にはスイスのモントルーであのジャズ・フェスティヴォーに出演しています。

こちらは貞夫さんの他、鈴木勲がベイス、増尾好秋がギター、そしてドラムズが、

つのだ⭐ひろです。この頃は8ビートを採り入れたジャズや管楽器の入ったロック

が「ジャズ・ロック」なんて呼ばれて、一括りにされていました。マイルス・デイヴィス

には遥かに及ばないのですが、「モダン」以降に行き先を失ったジャズは過渡期

だったのです。

貞夫さんはビーバップを通り抜けた後、更に表現を突き詰めていまして、アルト

サキソフォンをソプラノ、ソプラニーノに持ち替え、ベイス、ギターを電気仕様にして増強。そ

れを支える万全なリズムとして、つのだ⭐ひろに白羽の矢が立ったのです。

ではその渡辺貞夫グループによる、モントルー・ジャズ・フェスティヴォーの実況演奏、今

と同じ「ラウンド・トリップ」の「ゴーインク」を聞きましょう。MCの「サダオ・ワナタベ」

という紹介に何度も大笑いをしているのは、つのだ⭐ひろでしょう。

 

M07.ラウンド・トリップ ゴーイング(13’30”)渡辺貞夫

-S.Watanabe-  ソニー  SICJ 64

 

M08.Hunky Twist(2’27”)Gene’s‘Bowlges’Miller

-G.Miller-  ソリッド / Stomper Time OTLCD70174

 

N  白熱の実況演奏から一休み。今朝もトゥイストをどうぞ。メムフィスの「ホーム・オヴ・ブ

ルーズ」というレイベルのコムピ盤『ロッキン・リズムン・ブルーズ・フロム・メムフィス・ヴォリウム2』

から、ジーン・ボールグズ・ミラーで「ハンキー・トゥイスト」でした。こういう時間稼ぎ的

なC調器楽曲の前座が済めば、真打ちの登場です。

 

M09.Do You Know How To Twist(2’28”)Hank Ballard And Midnighters

-H.Ballard,G.Redd, N.Nathan-  Hallmark / MCPS 714302

 

N  ここのところずっとトゥイスト楽曲をお届けしておりましたが、本来の立役者、

ハンク・バラードとミドナイターズが登場していませんでした。大変失礼しました。今

朝はまず大滝詠一の傑作「コブラ・トゥイスト」にも唄い込まれている「ドウ・ユー・

ノウ・ハウ・トゥ・トゥイスト」をお届けしました。これは1962年のヒット曲です。その前

の1960年にハンク・バラードたちは「ザ・トゥイスト」を当ててまして、そこでこの踊

りがブームになっていたのです。

ではオリヂナルの「ザ・トゥイスト」、ハンク・バラードとミドナイターズです。

 

M10.The Twist(2’36”)Hank Ballard And Midnighters

-H.Ballard-  Hallmark / MCPS 714302

 

N  「ザ・トゥイスト」、ハンク・バラードとミドナイターズでした。チャビー・チェッカーに較べるとや

はり地味な印象ですね。まだR&B番付の上位曲という印象です。ただし踊り

流行の兆しは既にあったのでしょう。チャビーのあの明るさ全灯で同じ歌が2年

後に再びヒットして、そこから火が点きました。ユーチューブでは当時の踊りの様子

が何種類も観られます。その前のジターバグの延長で、アメリカの青少年層が何の

悩みもないように、全身全霊ので夢中に踊る姿は、正に戦勝国の活力が漲っ

ています。敵わないですね、これには。

ではお時間も宜しいようですので、また地元楽団のソウル・トゥイスト調器楽曲で

お別れです。今朝は非常に狭い「幻」トゥイスティン・フロアでした。

ジーン・ミラー楽団です。「ボウレグ・トゥイスト」。

 

M11.Bowleg Twist(2’26”)Gene’s‘Bowlges’Miller

-G.Miller-  ソリッド / Stomper Time OTLCD70174

 

M12.World’s In A Tangle(5’00”)Fleetwood Mac And Others

-J.Lane-  Columbia  480527 2

 

N  先週に引き続き、フリートウド・マックの『ブルーズ・ジャム・イン・シカーゴ』から「ザ・

ワールド・イズ・イン・ア・タングル」でした。2枚組のこのアルバムの2枚目の冒頭曲で

すね。1970年当時、CBSソニーから国内発売された時には1枚ずつのバラ売りで

した。わたしが先に買ったのは「ヴォリウム2」のこちらだったので、初めて自分

の家で聞いたブルーズ曲は、この「ザ・ワールド・イズ・イン・ア・タングル」という事

になります。

そもそもこのアルバムは脈々と活気が漲っている性質のものではありません

で、はっきり言ってダラけたセッションの記録です。今のも冒頭コーラスの途中でドラム

が演奏をやめちゃってます。本来ならNGでやり直しです。聞いていてもか

ったるかったでしょ。

参加しているシカーゴ・ブルーズの錚々たる顔触れに目を奪われて飛びついたわ

たしも、針を落として「こんなもんかなあ」と疑問が浮かびました。これを

聞くと、16歳のあの怠惰な暑い夏が蘇って来ます。

それを敢えてお聞き頂きましたのには、また少々訳があります。いま読ん

でいる「ブルース百歌一望」(日暮康文著 Pヴァイン)に突然この歌が出て来たので

す。高名で博識な研究家が書いたこの本では、わたしの知っているブルーズ曲

が全然出て来ません。それぞれの章を読めば、関連したいくつか心当たりの

ある楽曲、歌い手、録音テイクなどが浮かびますが、主題となっているレコード盤

には殆ど無縁です。多分ね、これは78回転のSP盤で聞いていたんじゃない

か、と思われます。

そこに唐突にシカーゴ・ジミー・ロジャーズの歌としてこの「ザ・ワールド・イズ・イン・

ア・タングル」出て来ました。主題は共産主義の脅威を唄ったものだそうです。

とは言えあまり「新聞」的な歌ではなくボヤキ節的何ですが、いま唄ってたダニ

ー・カーウィンはその事を分かってたのかな。歌詞にある「レッド」は「アカ」、共産主

義者の事ですって。

この「ブルース百歌一望」は北米における黒人社会史という側面も持ち合わせ

ていて、わたしには初めて接する事象が連なっています。だからこそしっか

り読み進められるのかも知れません。

わたしの「河内音頭」の次の刊行がこれに決まっていて、嫌味な事に原稿

は既に出来上がっていたのです。それを編集者に何度も言われましてね、辛

かったですよ。こちとらディザイナーの仕事場でまだ書いてるっていうのにね。

さて浅学のわたしがこの本で知ったお話を、ひとつ。南部の農園で働く黒

人たちの敵のひとつが害虫でした。最近はあまり集団発生の知らせを聞きま

せんが、かつては大きな難題だったようですね。ボール・ヴィーヴィルという虫は

綿花の収穫を食べ尽くしてしまう天敵で、南部は幾度となく被害にあってい

ます。人間の細菌病感染と並んで、その頃の恐怖の一つでしょう、その害虫

を芸名としたブルーズ唄いもいました。

ボ・ヴィーヴィル・ジャクスンで「デヴォー・アンド・マイ・ブラウン・ブルーズ」。

 

M13.Devil And My Brown Blues(3’11”)Bo Weevil Jackson

-S.Butler-  MCPS  RGNET 1397CD

 

N  非常に荒っぽい唄と演奏はボ・ヴィーヴィル・ジャクスン、「デヴォー・アンド・マイ・ブ

ラウン・ブルーズ」でした。

さて先週間違えたアメリカ合衆国の独立記念日は、7月4日、今日です。今年は

244回目。こんな短い歴史の国に世界は振り回されています。しっかりして

くれ、アメリカさんよ。頼むぜ。

 

M14.America The Beautiful(3’36”)Ray Charles

-K.L.Bates, S.A.Ward-  Rhino 8122-76098-2

 

N  「アメリカ、ザ・ビューティフォー」、これは19世紀からキリスト教会内で唄われ続けた歌

だったらしいですね。わたしはレイ・チャールズが野外公演で披露していたのを観

て、釘付けになり、探しまくって手に入れました。公式に吹き込んでいてく

れて嬉しかった、本当に。

レイ・チャールズの唄ったアメリカ史に関連した歌というと、わたしはランディ・ヌーマンの

「セイル・アウェイ」が忘れられません。極悪非情な奴隷商人がアフリカの黒人たちを船

に載せる時に、こんな事を言ってその気にさせたのかどうかは定かではあり

ませんが、この歌は想像力を持った人間に素晴らしい映像を拡げてくれます。

 

アメリカにはジャングルなんてないんだ

獅子や虎たちのような猛獣もいない

いつもたくさん食べられるし

天災の心配もない

さあ、行こう 船出をしよう

希望の国、アメリカへ

 

作者、ランディ・ヌーマンの唄でどうぞ。

 

M15.Sail Away(2’52”)Randy Newman

-R.Newman-   Rhino / Reprise  R2 75567

 

M16.We Need Some Money(8’16”)Chuck Brown And The Soul Searchers

-C.Brown-  RAW VENTURE VPA007-2

 

TM Born In Chicago 「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-N.Gravenites-  Rhino 8122 798434 0

 

N     マスタカードが何だ、ヴィザあ、知らねえよ

アメクスなんてブッ飛んじまえ

クレジットカードがエラソーしたって、現ナマが最高よ

 

244回目のアメリカ合衆国独立記念日の最後は「ウィ・ニード・サム・マニ」、チャック・ブ

ラウンとソウル・サーチャーズでした。先月で商店での現金以外の取り引き優遇は終了し

たのかな。わたしの周りにもこの処置の恩恵にあやかろうとムキになっている

人がいましたが、コロナ禍でそれほど使えなかったですね、わたしは。何かにつ

けて、トンチンカンな政策です。間が悪い。カッコ悪いね。さあ明日はトチヂセンの投票日、

資格のある方々、どうぞ棄権をなさらないように願います。そしてわたしか

らは以下のお知らせをひとつ。

◆Awesome Beats & Mornin’ Blues深夜の生放送◆

日時:2020年7月31日(金曜) 24時~29時(8月1日午前0時~5時)

放送局:中央エフエム http://fm840.jp/

出演:澤田修&鷲巣功

 

そろそろ準備を始めなきゃ。事前のご希望音楽は、エフエム中央へお寄せ下さ

い ( voiceアットマークfm840.jp ) 。「幻」宛てでも構いませんが、向こうにいった方がデモンストレイションとして有

効ですからね。

 

さて、今朝の特別付録は、以下の隠し場所です。どうぞお楽しみ下さい。

https://firestorage.jp/download/da3b707dd9aad5ba34bda438be0f4cc16aa08f45

ダウンロード・パスワードは、ht6reuw6です。

今朝もちょうど時間となりました。

こちらは、http://osamusawada.com/category/mornin-blues-by-isaowashizu/

「幻」モーニン・ブルーズ、鷲巣功でした。来週も首都圏で9人のあなただけに。

そして全国で9500万人のあなたにも、アサー。

 

何十年も前に友達に言われたこんな言葉を、わたしは今も座右に置いてい

ます。

「効率だけを求めるもんじゃない」

人と人の接触は、最も無駄の多い行為ですが、会えば相手の全てが分かり

ます。長く生きてたらその位の勘は身に付けなきゃね。

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7月31日の生放送の告知画像はコチラです。。

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