カテゴリー : 2020年 9月

Real Rocks 【2020/09/27 O.A.】Playlist

ZIP-FM RealRocks
PLAYLIST
2020.09.27
リンキンパーク『ハイブリッド・セオリー』20周年記念盤リリース記念!大特集!!

M01: I was Born To Love You (Live)/QUEEN
M02: Strange Days (with Robbie Williams)/The Struts
M03: Open Eye/Orbit Culture
<コーナー: RockAroundTheWorld>
M04: We Are Chaos/Marilyn Manson
M05: cardigan/Taylor Swift
<コーナー: RockAroundTheWorld>終わり
M06: Forgot Me Too Feat. Halsey/Machine Gun Kelly
<コーナー: RockSteadyGo >
M07: In The End/Linkin Park
M08: Papercut/Linkin Park
M09: One Step Closer/Linkin Park
M10: Downfall/Trust Company
M11: With You/Linkin Park
M12: Points Of Authority/Linkin Park
M13: Forgotten/Linkin Park
M14: By Myself/Linkin Park
M15: A Place For My Head/Linkin Park
<コーナー: RockSteadyGo >終わり
M16: Day of the Cloud/Orbit Culture
M17: Dreams/Van Halen
<Ending>
<コーナー:メタルの光>
M18: Color Wheel/Arch Echo
M19: To The Moon/Arch Echo
M20: Monday Morning (お別れソング)/Fleetwood Mac

【幻】モーニン・ブルーズ 2020/09/26

mb200926

 

TM. Walikin’ Blues「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-R.Johnson-  Rhino 8122 798434 0

 

N  おはようございます、ワツシイサヲです。「幻」モーニン・ブルーズ2020年9月26日、

9月最後ですよ、もう。今月は早いんだかゆっくりなんだか分からなかったで

すね。党員を無視した不実な選挙で新しいソーリダイジンが決まりました。大きな

出来事ですが、国政、庶民の生活にはあまり影響がないようでもあります。

いつまでこんな状態が続くのでしょうかね。

さあ、今朝も始めましょう。

 

M01.September In The Rain(2’09”)Dina Washington

-dubin, Warren-  Gold Stars GSS 5287

 

N  ダイナ・ヲッシントンで「九月の雨」でした。

ぐっと涼しくなった矢先に、珍しく本州を目がけて来た台風の影響で移り

気な雨に弄ばれた今週です。大きな被害がなくて幸いでしたが、ここにも変

わり始めた地球を見る事ができます。わたしは雨降りが嫌いではないのです

が、もう少し趣きのある降り方がいいなあ。

 

雨だれの音は、あなたが囁やいてくれた

   愛の言葉を繰り返しているように聞こえるわ

   あの9月は、わたしにはまるで春みたいだった

   でも今は、それとは別の、雨が降る九月   

 

だそうです。そうか、そんな九月もあるか。先日は太田裕美の「セプテムバー・

レイン」がラジオから流れていました。ちょっと聞いてられなかったですね、唄が。

それはともかく、いろいろな思いが行き交う秋の入り口です。ダイナの唄い

方は充分に情緒を理解しつつも、「そんな話もあるらしいわね。だけどそんな

こたあ、あたしの知ったこっちゃないわ」と、うっちゃりを食らわすような

本心が見え隠れして、面白い仕上がりです。彼女の紛れもない名唱のひとつ

でしょう。

次は現代の女性歌手、ジェシー・ワグナー。これまでは、シックやレニー・クラヴィッツなど

の、さまざまな録音セッションでバック・グラウンド・ヴォーカルを務めて来たようです。

これが初めてのソロ作品となります。なかなかに力の入ったアルバムでして、初対

面の女性は苦手のワタクシでも楽しめました。力強いエレキ・バンド・サウンドから繊細

なアクースティク・アンサムブルまで演奏形態は幅広く、どの楽曲も粗末に扱われていま

せん。それぞれの編曲が安易じゃないところも気に入りました。このままの

品質を維持して、大向こう受けする歌を書けるようになれば、当たる可能性

もありますね。「ジェシー・ワグナー」、覚えておきましょう。

そのソロ作から今朝は「ラヴァーズ・バハハーイ」、いや「ラヴァーズ・ララバーイ」。

 

M02.Lover’s Lullaby(4’09”)ジェシー・ワグナー

-unknown-  BSMF  REDN-0026

 

N  ジェシー・ワグナー「ラヴァーズ・ララバーイ」いかがでしょうか。音楽性が幅広いので

本人の性格が直接伝わってこない気もしますが、今のような繊細な感性もジェ

シー・ワグナーの一部だと言えますでしょう。

さて次はスティーヴ・ミラー・ブルーズ・バンドです。この音源は多分サンフランシスコのフィル

モアで行なった実演の際のPA出力録音でしょう。持ち出したのは、誰だ。

音質、バランスなどは決して宜しくありません。ヒスノイズが異常に高いですから、

カセット・テイプの録音ではないでしょうか。しかし、そんな中から迫ってくる真

実味は説得力に溢れています。1968年12月の収録だそうですから、まだ「ス

ティーヴ・ミラー・ブルーズ・バンド」と名乗っていて、ボズ・スキャッグズが抜けて替わ

りにボビー・ウィンケルマンが入ったばかりです。スティーヴ・ミラーと共にブルーズを熱愛す

る同好の士、ポール・バタフィールドが飛び入り的に参加していますが、どうもポール

はこの時、体調がすぐれなかったようですね。ちょっとラリッてるようすです。

その壊れかけたポール・バタフィールドが鬼気迫るハーモニカを吹きならす、

「バタフィールド・ブルーズ」を聞いて下さい。

 

M03.Butterfield Blues(5’51”)スティーヴ・ミラー・ブルース・バンド

-unknown-  BSMF  7614

 

M04.Motherless Child(7’29”)コズミック・ヴァイヴレーションズ

-Unknown-  BSMF 5104

 

N    スティーヴ・ミラー・ブルーズ・バンド「バタフィールド・ブルーズ」、凄いなあ。怖いです

ね。それに続けましたのはスピリチュアル・ジャズ・ヴォーカルを代表するドワイト・トリブル

が中心になって活動を続けるグループ、コズミック・ヴァイヴレイションズの新作『パスウェイ

ズ・アンド・パセイジズ』から「マザレス・チャイルド」でした。こちらも「美しい」と

か「楽しい」「面白い」といった表現を拒否するような唄、演奏です。「スピリチ

ュアル・ジャズ」にはわたしも興味を持っておりますが、未だその実態が釈然と

していません。ただこの音楽に、聞く者を凍りつかせるほどの存在性がある

のは事実で、皆さんも今の「マザレス・チャイルド」でお感じになったとおりです。

おどろおどろしいヴォーカルの陰であまり聞こえませんでしたが、後半の管楽器

の裏リフなど、非常に魅力的でした。それと冒頭と終了部分のベイスね。やっぱ

こういう表現はエレキじゃダメですね。

さて、ベン・ロンクー・ソウルという男を覚えていらっしゃいますか。ジェイムズ・ブ

ラウンの定番「プリーズ、プリーズ、プリーズ」を真面目にカヴァしていたほどの、一懸

命ソウル音楽に取り組んでいたフランスの黒人音楽狂です。聞いてもらった事ありま

すね。

そのベン・ロンクー・ソウルが新作を発表しています。今回は「ベン」と短く改名し

て、全曲書き下ろしのオリヂナルで勝負に出ました。スタイルは「今の」R&B調です。

わたしにはちょっと意外でしたが、本国北米での黒人音楽正常進行形に倣っ

たと言えなくもないでしょう。

では聞いて下さい、

アルバム『アディクテド・トゥ・ユウ』から「レト・イト・ゴウ」。

 

M05.Let It Go(3’58”)Ben

-R.Huqueleux, G.Ellwanger, Ben-  Decca France / Blue Note0873249

 

M06.シュガー・ベイビー・ラブ(3’30”)ルベッツ

– Bickertown, Waddington-  東芝 TOCP-67013

 

N  ベンの「レト・イト・ゴウ」、いかがでしたでしょうか。こういう北米以外の場所

の非黒人による進行形ソウルやR&Bには、疑問を持ちながらもずっと注目して

来たわたしですけれど、この『アディクテド・トゥ・ユウ』はそのひとつの答えにな

るでしょうか。

さて突然の「シュガー・ベイビー・ラブ」ルーベッツです。ある必要に迫られてヒットパ

レイド・コムピ盤を買いました。そこに入っていたのです。「もう死ぬまで出会う

事はないだろう」と思っていた1曲です。ここで聞けるとはね。

二十代の終わりころ、毎晩のように通っていた呑み屋がありました。そこ

は音楽とは全く無関係の小料理屋なんですが、有線放送のBGMがなぜか古

めの洋楽で、その選曲がなかなかに素晴らしく、いつもわたしは自分の部屋

でレコードを聞いているような気分になったものです。その時に何度か流れてい

たのがこの「シュガー・ベイビー・ラブ」で、その頃はてっきりアメリカの、フィル・スペク

ターに感化された仕事人が作った音楽だと信じて疑いませんでしたが、今回手

に入れた『僕たちの洋楽ヒット vol.7 1973-75』には、「ロンドンでスタジオ・ミュージシャン

6人を集めて録音された」とありまして、わたしの推測が間違っていた事を知

りました。そう言えば、音がアメリカではないですね。

この『僕たちの洋楽ヒット』は矢口清治が中心になって組んだ連作CDで、わ

たしの手元に既に5枚ほどあります。各巻の冒頭に記された「音楽は『心の

タイムマシーン』です」で始まり、「これらヒット曲はあなたがあの時代を生きてきた証

なのです」で終わる一文には、今なら「異義なし」と叫べます。

全15枚出たらしいのですが、もちろんとっくに廃盤で、今回入手した現物

も「お願い:歌詞カードは必ずお返し下さい」というシールが貼られた、レンタル落ち

の1枚でした。

 

M07.She’s A Rainbow(3’51”)モリー・タトル

-M.Jagger, K.Richerds-  BSMF 6193

 

N  これは珍しい「シーズ・ア・レインボウ」のカヴァ、モリー・タトルという女性です。元歌

はローリング・ストーンズ1967年のシングル曲。酷評されたLP『ゼア・サタニック・マジェスティ

ーズ・リクエスト』に先立って発売されています。印象的なピアノはニキ・ホプキンズが弾

いていました。

チャーリー・ワッツがビートを叩き出すと全体の雰囲気が変わりますが、覚えられ易

い個性的かつ優しげなメロディが基本ですから沢山のカヴァがあっても良さそう

ですが、わたしにはこの仕様が初めてでした。ミック・ジャガーの唄じゃなきゃ成

立しないのかな。モリー・タトルという女性はアメリカのカントリー音楽界傍流での実績があ

る人で、おそらく間奏部分のギターも本人が弾いていると思われます。上手で

すね。新しいアルバム『バット・アイド・ラザー・ビ・ウィズ・ユー』からです。他もさま

ざまなカヴァ・ソングが主体ですが、作品全体はひとつのモリー・タトルという個性が

貫かれている、と感じました。割と可愛いですよ。

では「シーズ・ア・レインボウ」、オリヂナル仕様をお聞き下さい。ザ・ローリング・ストーンズ

です。

 

M08.She’s A Rainbow(4’13”)The Rolling Stones

-M.Jagger, K.Richerds-   ポリドール POCD-1924

 

M09.Rainbow Road(2’47”)Percy Sledge

-D.Pen, D.Fritts-  MCPS / Ace CDCHD1370

 

N  「虹」つながりで、パーシー・スレッヂの「レインボウ・ロード」でした。ここ3週間ほ

ど続けてお送りしているコムピ・アルバム『ソングズ・バイ・ダン・ペーン・アンド・アザー

ズ』からです。

ダン・ペーンの書いた歌というと、ほとんどがR&Bで黒人によって唄われた

と思いがちですが、この『ソングズ・バイ・ダン・ペーン・アンド・アザーズ』には極

めて珍しい、カントリー曲も収められています。その中から今朝は、盲目の白人カン

トリー歌手、ロニー・ミルサップが唄った「アイ・ヘイト・ユウ」を聞いて下さい。

 

M10.I Hate You(2’50”)Ronnie Milsap  

-D.Pen, L.Daniels-  MCPS / Ace CDCHD1370

 

N  ロニー・ミルサップの唄い方からでしょうか、極めて普通のカントリー・ソングのように

聞こえました。「アイ・ヘイト・ユウ」です。こんな歌も書けるんですね。ダンはロニー

と数年間一緒に活動していました。共作者は自分で唄う事もあるリロイ・ダニエルズ

という男で、1973年にロニー・ミルサップがRCAレコーズに移籍して放った第一弾の

ヒット曲が、この歌でした。レコード会社移籍というのは本人にさまざまな重圧が

かかるものです。そこでヒットを出すのは立派ですね。意表を突く「アイ・ヘイト・

ユウ」という題名も影響したのかも知れません。

さて『ソングズ・バイ・ダン・ペーン・アンド・アザーズ』の最後、24曲目に収めら

れていたのが、この歌です。アルバート・キングが1971年にスタクスに吹き込んだ、「ラ

イク・ア・ロード・リーディング・ホーム」。

 

M11.Like A Road Leading Home(5’26”)Albert King

-D.Pen, D.Nix-  MCPS / Ace CDCHD1370

 

M12.メンフィス・ウーマン・アンド・チキン(4’32”)Dan Penn

-G.Nicholson, D.Fritts,D.Penn-  ワーナー WPCR-33

 

N  アルバート・キングのとても丁寧な唄い方が心に残る「ライク・ア・ロード・リーディング・

ホーム」でした。そしてその次は1994年にダン・ペーン名義で発表したアルバム『ド

ゥ・ライト・マン』から「メンフィス・ウーマン・アンド・チキン」でした。これは彼が古くから

の盟友であるマスルショールズのセッション・メン、デイヴィド・フド、ロヂャー・ホウキンズ、ジミー・

ジョンスン、そしてスプーナー・オールダムたちと作った1枚です。わたしは当時から大

好きだったんですが、地味な内容だったせいかあまり話題になりませんでし

た。このアルバムについて人と語った事がありません。

響きはお聞きの通りで、私はあの南部のアンサムブルは永遠だ、と再認識いたし

ました。まだ市場から消えてはいないようですから、気になりましたら探し

てみて下さい。いいですよ。

 

M13.アイ・ショット・ザ・シェリフ(4’23”)エリック・クラプトン

-B.Marley-  ポリドール POCP-2090

 

N  突然のエリック・クラプトンで、「アイ・ショット・ザ・シェリフ」でした。先週何気なくボブ・

マーリーを聞いていまして、「考えてみればクラプトンのカヴァでボブ・マーリーを知ったん

だな」と思い出し、妙に聞きたくなった次第です。

その前、1969年にジミー・クリフの一連のヒットはラジオで聞いていましたが、それ

がレゲという音楽である事は知りませんでした。それから5年経って、エリック・

クラプトンの『461オーシャン・ブールヴァード』で、「アイ・ショット・ザ・シェリフ」と出会った

のです。アルバムの中で一番惹かれた楽曲でしたが、当初はレゲのリズムが理解で

きませんで、解釈には仲間と一緒に苦労した思い出があります。エリック・クラプト

ンやカール・レイドルは上手にこのビートにのってましたね。それは今でも変わらずに

感じられます。でも、その後に出会った原曲はもっと難しかったのが事実で

す。

さてこの前の日曜日は珍しく映画館に出かけました。吉祥寺のアップリンクです。

大家さんの澤田修が一般公開後に「メイキング・モータウン」の事を教えてくれたので、

慌てて観て来たのです。ホント、何も知らなかった。お昼前の1回目に間に合う

ように行ったのですが、何と満員でね。立ち見も出来ないというんで、素直

に退きさがりまして、さて空いた時間をどうしようと考えた末、同じ劇場の

別の部屋で上映されていた上手く時間の都合がつくもう1本を観ました。

それは「ジャズ喫茶ベイシー Swiftyの譚詩(Ballad)」宮城県一関市のジャズ

喫茶「ベイシー」の映画。ここのあるじである菅原正二さんの事はもちろん知っ

ていまして、以前一緒に仕事をした事もあります。未だ当地には行けてない

んですが、さまざまな情報でここの周辺状況は大体分かったつもりでいまし

た。そこの記録映画を観る事が出来たのです。面白かったですよ、とても。

映像はほとんどがジャズ喫茶「ベイシー」の店内でした。そこに何回も映る、

飾ってあった雑誌の表紙の人が出てこなかったのが、わたしとしては非常に

心残りでした。それは菅原正二さんの卒業された大学軽音楽部での後輩にあ

たる人です。

 

M14.私と歌謡曲(0’28”)大林巨船

-音楽作品に非ず-  アルファ  TAMORI-3

 

M15.Uptown Festival(3’58”)Shalamar

-W.Robinson, E.Holland, L.DoZier, B.Holland, S.Wonder-   

Solar / Epic ZK 75308

 

N  大林巨船の語る「私と歌謡曲」に続けて、シャラマーの「アップタウン・フェスティヴァル」、

モータウン・ヒット・チャンチャカチャンですね。これはまだソラー・レコードができる前、ソウル・トレイ

ン・レコーズ時代のシャラマーの出したノヴェルティ・シングル曲です。最初はディスコで聞いた

んじゃなかったかな。もう少し長い仕様もあったような記憶があります。

ここでのシャラマーはテレビ番組「ソウルトレイン」の周辺にいた唄い手たちを集めてデッ

チあげた3人組で、その後とはメムバも違っています。でもLPを出しててね、

その中では確かスモーキーの「ウー、ベイビ、ベイビ」をカヴァしてました。今のチャンチャカ

チャンに出て来たヒット曲は、「ゴーイン・トゥ・ア・ゴウゴウ」、「アイ・キャント・ヘルプ・マイ・セル

フ」、「アップ・タイト」、「ストップ・イン・ザ・ネイム・オヴ・ラーヴ」、「イッツ・ザ・セイム・オールド・

ソング」です。お分かりでしたかな。

 

M16.You Can’t Hurry Love(2’51”)Phil Collins

-E.Holland, L.Dozier, B.Holland-  EMI / Statesside 7243 8 31625 2 9

 

N  フィル・コリンズで「恋はあせらず」、ダイアナ・ロスとスプリームズ1965年のヒット曲です。

ほとんどそのまんまコピーしたようなこのフィル・コリンズ盤も流行りましたね。ち

ょうどこの頃1982年にはプリテンダーズの「ドント・ゲット・ミー・ロング」も流行って

て、この「恋はあせらず」とビートが酷似していたので、どこのディスコでも続け

て回されていましたのですよ。

さて映画「メイキング・モータウン」は、豊富な映像をもとに創業者のベリー・ゴーディ

と重要人物のスモーキー・ロビンスンが語り合う中で進行していきます。他にはマーサ・

リーヴズが何度も登場して、貴重な証言をしていました。

 

M17.Dancin’ In The Street(2’41”)Martha Reeves & The Vandelas

-M.Gaye, J.Hunter, M.Stevenson-   Universal / Motown 5316864

 

N  マーサとヴァンデラズの「ダンシン・イン・ザ・ストリート」、いつ聞いても素晴らしい。正

に決定的な1曲です。これを制作したミッキー・スティーヴンスンも何回か出て来て喋っ

てます。わたしはこれまで彼の事をてっきり白人だと思っていましたが、三

ツ揃えを着た立派な黒人でした。彼の話も面白いですね。

ベリーとスモーキーは主にモータウンの光の部分を語ります。「栄光の歴史」は彼らと共

にあった訳です。ふたりともとても元気で、若々しい。ですからいわゆる年

寄りの昔話的ではありません。ベリーがスモーキーの楽曲作りを褒め称える場面で、

この歌を例に出したのが、わたしにはとても印象的でした。

 

M18.I’ll Try Something New(2’36”)Smorky Robinson & The Miracles

-W.Robinson,-  Motown 314530857-2

 

M19. Tracks Of My Tears(3’00”)Smorky Robinson & The Miracles

-W.Robinson, W.Moore-  Motown 374636312-2

 

N  スモーキー・ロビンスンとミラコーズ、62年の「アイル・トライ・サムシング・ヌウ」、65年の「トラクス・

オヴ・マイ・ティアーズ」、ふたつの偉大な傑作をお聞きいただきました。

ダイナ・ヲシントンの「九月の雨」で始まった2020年9月最後の「幻」、お別れは、

テムプテイションズ「想ひ出の九月」です。2020年の9月よ、さらば。

 

M20.Try To Remember(3’07”)The Temptations

-T.Jones, H.Schmidt-  ユニバーサル UICY-77403

 

M21.Bernadette(3’15”)The  Funk Brothers

-E.Holland, L.Dozier, B.Holland-  ユニバーサル UICY-1232

 

TM Born In Chicago 「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-N.Gravenites-  Rhino 8122 798434 0

 

N  最後の不思議な1曲は、2004年に「永遠のモータウン」という陳腐な邦題で公開

された映画のサウンドトラックから「バーナデット」のリミクスでした。モータウンはヒット曲制作過

程に画期的なやり方を導入したことで知られ、公開中の「メイキング・オブ・モータウ

ン」でも当時のよもやま話が語られます。一方録音でもかなり革新的でした。

1960年代以降の音楽制作は、モータウンがスネイク・ピットで試したさまざまな実験が

なければここまで進まなかったでしょう。ミクスルームの映像も何回か出て来ます。

興味のある方は必見です。今回この映画を観て驚いたひとつは、劇中で使わ

れる多くのカラオケ がほとんどがオリヂナルで、とても良い状態で保存されていた事

でした。今の「バーナデット」リミクスもその管理があってこそ成立したのです。

一方「永遠のモータウン」は原題が「スタンディング・イン・ザ・シャドウ・オヴ・モータウン」

という素敵なもので、華やかなヒットを支えた裏方、俗にファンク・ブラザーズと呼ば

れたインハウス・ミュージシャンズにスポットを当てた物でした。この「メイキング・オブ・モータウ

ン」はその表版、という事も出来ます。ひねくれた見方をすれば、ベリー・ゴーデ

ィによる「永遠のモータウン」に対する仕返し、ともなります。真相は、「スタンディング・

イン・ザ・シャドウ・オヴ・モータウン」、「スタンディング・イン・ザ・サニーサイド・オヴ・モータウン」、

両方をご覧になる事をお勧めしておきましょう。

 

今朝の特別付録は、以下の隠し場所です。どうぞお楽しみ下さい。

https://firestorage.jp/download/8d9756b0d922685a40d4b43a676ed715968ee6e1

ダウンロード・パスワードは、h5tjctrrです。

使用音楽素材の写真図絵は

https://firestorage.jp/download/b893fe2da39f5cc9f27843482cc95536119f6739

こちらのダウンロード・パスワードは、fk8pm5vzです。

あ、最後の1枚を忘れてた。すみません。

 

今朝もちょうど時間となりました。

こちらは、http://osamusawada.com/category/mornin-blues-by-isaowashizu/

「幻」モーニン・ブルーズ、鷲巣功でした。来週も首都圏で9人のあなただけに。

そして全国で9500万人のあなたにも、アサー。

♪♪ Twitter “#blues761″の閲覧はコチラ♪♪

Real Rocks 【2020/09/20 O.A.】Playlist

ZIP-FM RealRocks
PLAYLIST
2020.09.20

M01: Kiss This/The Struts
M02: Strange Days (with Robbie Williams)/The Struts
M03: Open Eye/Orbit Culture
<コーナー: RockAroundTheWorld>
M04: Black Eyes Blue/Corey Taylor
M05: What You Gonna Do??? Featuring Graham Coxon/Bastille
M06: Wolf Totem Feat. Jacoby Shaddix/The Hu
M07: Dangerous/Seether
M08: Bloody Valentine/Machine Gun Kelly
M09: Hallucinogenics/Matt Maeson
M10: Monsters Featuring blackbear/All Time Low
<コーナー: RockAroundTheWorld>終わり
M11: To The Moon/Arch Echo
<コーナー: RockSteadyGo >
M12: What A Time/Fickle Friends
M13: Animal/AURORA
M14: Daydreamer/AURORA
M15: Soft Universe/AURORA
M16: Churchyard/AURORA
<コーナー: RockSteadyGo >終わり
M17: Day of the Cloud/Orbit Culture
M18: Comfortably Numb/Pink Floyd※リクエスト
<Ending>
<コーナー:メタルの光>
M19: Natural Corruption/EPICA
M17: Monday Morning (お別れソング)/Fleetwood Mac

【幻】モーニン・ブルーズ 2020/09/19

mb200919

 

前TM. Walikin’ Blues「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-R.Johnson-  Rhino 8122 798434 0

 

N  おはようございます、ワツシイサヲです。

今週は急に涼しくなりました。陽が照っているとそこは充分以上に暑いの

ですけれど、あの灼熱地獄の頃に較べれば、だんだん弱っていくような「9月」

にふさわしい陽の光ですね。久しぶりに都心に出た16日の水曜日の夕方にそ

う感じました。

「幻」モーニン・ブルーズ、9月19日です。アサー。

 

M01.Sunshine Day(4’55”)Osibisa

-Osei, Tontoh, Amarfo-  Union Square / Universal PPDCD201

 

N  先週最後にお届けした「サンシャイン・デイ」、オシビサです。「某ラジオ番組でテーマ曲

に使っている仕様はこれと違う」とお話ししましたところ、ポーク・パイさんが

ヘッド・カウント入りの12インチを教えてくれました。それを収録したCDも出てい

たらしいのですが、今はどこでも品切れ状態。今後の偶然的かつ必然的遭遇、

つまり突然の出逢いに頼るしかないようです。ユーチューブにはその仕様が揚がっ

ていまして、聞く事ができます。確かに「ワン、ツー、サンシャイン」のヘッド・カウントが

入っています。ただ、某番組のテーマに使われている物とは、これまた少し違う

ようなんですよ。気になる人はこちらで試して下さい

https://www.youtube.com/watch?v=OR_mxtrJu1oです

さて、今週少々ワケがありまして、市井の実演家が自主的に揚げている楽器

演奏画像を何種類か観ました。どなたも大変お上手で、見事です。わたしな

ど、とても敵いませんですね。こういう個人練習の成果は恐ろしい水準に達

しているようです。さてその調べた楽曲とは、なんとこんな当たり前の基本

的なロケンローでした。

ザ・ビートルズです「ベイトーヴェンをぶっとばせ」。

 

M02.ロール・オーバー・ベートーヴェン(2’48”)ザ・ビートルズ

-C.Berry-   東芝 TOCP-71041/53

 

M03.Electric Beethoven(7’25”)The Fifth

-unknown-  Color Red number unknown

 

N  ぶっ飛ばされたベイトーヴェンが電気ショック療法で蘇りました。「イレクトリック・ベイトー ヴ

ェン」、ザ・フィフスという演奏家集団です。このようなクラシック音楽のジャズ的解釈

は、ジャック・ルーシェの『プレイ・バッハ』という名作が1960年代にありました。表

参道のバーの名前にもなったほど大ヒットしたレコードです。シャルル・アズナブールのピアニ

ストを務めていたジャック・ルーシェの企画発案で、今じっくり聞くと案外C調ですが、

ジャズ音楽の世界的な地位向上に大変貢献した作品です。

こういう古典素材の世俗的化粧直しは、あのキョーフの「フックト・オン・クラシック」に

トドメ を差すようでして、既にDJがミクス作業で仕上げるゲテ制作物という合意

も音楽界全体にあったようであります。ディスコ音楽の素材にもなってましたね。

それを2020年に人間たちが生で真剣に演奏する、という「暴挙」いや「快挙」

を成し遂げたのが、このザ・フィフスというグループです。題材は、ベイトー ヴェン作

品の中で最も知られた交響曲第五番の「ウンメー」で深い知性と教養の感じられ

る細かな編曲とアンサムブル、仕上がった響きも題名ほど電気的ではありません。

わたしはなかなかの好演、と聞きましたが如何でしょうか。

このフィフスというグループは北米コロラド州のデンバーで「毎週新譜を送り出して」

いる新興レイベルの所属で、こちらはこの夏から日本に進出したようです。わた

しのところへは東京多摩在住の個人プロモーターから接触があり、教えて貰いまし

た。ありがとうございます。送られて来たのは、今年2020年の見本コムピと、

ポリリズミクスという魅力的な名前のグループの最新盤『未来から来た男』でした。

2020年の見本コムピを聞いた限りでは、基本的にジャズ的で高度な器楽演奏音楽

が中心のようです。ただし最先端の制作物によくあるような研ぎ澄まされた

超絶演奏技術が超高速で展開する押し付けがましさはなく、落ち着ける響き

なので長い時間聞いていてもヘトヘトにはなりません。

 

M04.Man From The Future(6’12”) Polyrhythmics

-A.Brown, G.Schroff,N.Spicer-  Color Red 798576009991

 

N  北米コロラド州のデンバーの新興レイベル、カラーレッド2020年の新譜、ポリリズミクスのアル

バム表題曲「マン・フロム・ザ・フューチュア」でした。こちらも高品質な音楽です。ギタ

ー、ベイス、ドラムス、ピアノとオルガン、パカッション、トラムペット、サクスフォン、トロムボーンという

いずれも生楽器の8人組。その響きには往年の「ジャズ・ロック」的な雰囲気も、

漂います。みんな相当に上手いんでしょうね。

このカラーレッド・レイベルはエイベクッスを経由して国内制作も行っていくようです。

ところでそのエイベクッスの今は、東京谷口総研という経営コンサルタント会社の一部な

んですね。知らなかったな、浦島太郎は。

ではカラーレッド・レイベルが日本市場に送り出すポリリズミクスの最新アルバムから、

「セラダ」をどうぞ。わたしはこの曲にとてもスペイン的な情緒を感じています。

描かれる画は、これまた悪くありません。お聞き下さい。

 

M05.Chelada(5’09”)Polyrhythmics

-G.Schroff-  Color Red 798576009991

 

M06.Baby,I Need Your Loving(5’00”)Gayle Adams

-Holland, Dozier, Holland-  Deep Beats DEEPM -27

 

N  さて今朝は初めての女性の声かな。グロリア・アダムズの「ベイビー、アイ・ニードヨ・

ラヴィン」です。先週「夏枯れディスコの挽歌」をお届けした時に、2枚組コムピの中

に名前を見つけました。・・・グロリア・アダムズ、覚えてるなあ、確かプレリュード

から出てたLP持ってて、ラジオで紹介したり、月刊「ブラック・ミュージック・リヴュウ」

の新譜案内で評を書いた事あったなあ、「ベイビー、アイ・ニード・ヨー・ラヴィン」唄

ってたんじゃなかったかな・・・と、記憶が次々に蘇って来まして、いま手

に入るCDを探したら、ありました。イギリスのディープ・ビーツからの復刻盤、

しかもその頃は知らなかった1枚と一緒になっています。即座に注文をしま

した。

今のは1981年のLP『ラーヴ・フィーヴァ』の冒頭を飾った1曲、わたしは当時

からフォー・トップスで普通以上に親しんでいたものですから即合格となりました。

煉瓦の壁を背景にしたジャケットも覚えていました。グロリア・アダムズは1980年代

に大勢輩出されたディスコ系の黒人女性歌手のひとりですね。わたしはこの「ベ

イビー、アイ・ニード・ヨー・ラヴィン」しか記憶にはありませんで、特別に上手いとい

う訳ではありませんが、強く力をこめて唄う時の声が素敵ですし、終了部分

でのアドリブではR&Bの流れを受け継いだ実力派だという事が分かります。

このアルバムにはおそらく彼女唯一のヒット曲が入っていまして、それが先の2

枚組ディスコ・コムピ盤にも収録されていたのです。1981年には全く見向きもし

なかったトラックですが、「ベイビー、アイ・ニード・ヨー・ラヴィン」よりも、こっちの方

が出来が良いのではないか、と感じ始めています。反省。

ではお送りしましょう、グロリア・アダムズです。1981年のアルバム表題曲、

「ラーヴ・フィーヴァ」、シングル短尺仕様です。

 

M07.Love Fever(4’23”)Gayle Adams

-W.Lester, R.Brown-  Party Pepole / Union Square PPDCD201

 

M08.Are You Real?(3’01”)The Everettes

-K.Dommisch- GEMA WR2002CD

 

N  1980年代の典型的なディスコ歌曲「ラーヴ・フィーヴァ」、グロリア・アダムズでした。

変わって、マーヴェレッツ?、ヴァンデラズ?と疑問の湧くような、女性三声のヴォーカル

です。ディ・エヴェレッツの「あんた、本気なの」でした。

これは紛れもない現存進行中のグループ。しかもドイツはベルリンを本拠地とする、

おそらくは白人たちでしょう。ドイツという国はイナ・フォルスマンのラフ・レコードに代表

されるように、ブルーズやR&Bの愛好家が多いようで、このディ・エヴェレッツもそ

んな中から出て来たのでしょう。

1960年代のモータウン・ガール・グループをお手本にしているのは明白ですが、そ

れぞれの唄や演奏能力は一級で、雰囲気に流れる事なくツボの抑えられた内容

です。生の実演の様子は大体想像できますね。エヴェレッツの3人はラメのロングドレス、

バンドスタンドに勢ぞろいした演奏陣は全員ダークスーツに蝶ネクタイでしょう。「アコースティ

ック・スウィング」という造語の下に、男女混合でジャムプ、ジャイヴ、ジャグなどのスタ

イルで和気あいあいの演奏をする健全な音楽集団が日本でもたくさんあります

が、見た目だけでなく、このくらいまでやって欲しいですね。

ではディ・エヴェレッツをもう1曲どうぞ。

「ワチューシ・イズ・ワチューゲッ」。

 

M09.What You See Is What You Get(4’20”)The Everettes

-J.Roberts, J.Riese- GEMA WR2002CD

 

M10.Whatcha See Is Whatcha Get(3’59”)ドラマティックス

-K.Dommisch-  Pヴァイン  PCD-4930

 

N  ディ・エヴェレッツの「ワチューシ・イズ・ワチューゲッ」と同じタイトルの1971年ザ・ドラマティク

スのヒット曲、「ワチャ・イズ・ワチャゲッ」、ワツーシ・イサヲがお届けしました。

 

M11.The Dark End Of The Street(2’40”)Roy Hamilton

-D.Penn, C.Moman-  MCPS / Ace CDCHD1370

 

N  日本でも非常に人気があるソウル歌曲「ザ・ダーク・エンド・オヴ・ザ・ストリート」で

す。ジェイムズ・カーのゴールド・ワクス盤で知られましたね。カヴァもたくさんありま

す。かなり深刻な内容の不倫を唄ったものですが、作品自体は作者のダーン・

ペンとチップス・モーマンが退屈なラジオDJ会議を抜け出して興じていたトラムプ遊びの

途中で、30分もかからずに仕上げたんだそうです。アメリカ合衆国の南部一帯で

は不倫行為が日常茶飯事だという伝聞を証明するような作曲過程ですね。

今お聞きいただいたのは、ジェイムズ・カーのオリジナル吹き込みではなく、ロイ・ハミ

ルトンという黒人歌手が1969年に唄ったものです。穏やかな節回しからは、差

し迫った危機感がそれほど感じられませんが、作者のひとりであるダーン・ペン

は「これにもソウル音楽の真実が籠められている」と高く評価しているそうです。

さて先週に引き続いて、また訃報です。岸部シローではありません。「レゲ」と

いう言葉を世界で初めて使ったジャメカの偉大なる唄い手、トゥーツ・ヒバートが先週、

2020年9月11日に亡くなりました。77歳、まだ若いですね。新型コロナ菌に

感染していた、との説もあります。合併症ですかね。

わたしとトゥーツの出会いは、映画「ハーダー・ゼイ・カム」でした。

 

M12.プレッシャー・ドロップ(3’18”)メイタルズ

-F.T.Hibbert-  フォノグラム / Mango / Island  PHCR-6712

 

N  トゥーツとメイタルズで「プレッシャー・ドロップ」でした。映画の中ではハシリ役のジミー・ク

リフが何かを届けにで録音ステューディオに行き、遭遇するのがこの歌の吹き込み本

番だったはずです。トゥーツたちは振りを交えてとても楽しそうに唄っていまし

た。それを見てジミーは衝撃を受け音楽に目覚める、はずですが、曖昧な記憶

なので本当かどうか分かりません。それでもわたしにもこの場面は非常に印

象的で、特に腕を振って笑顔で唄うトゥーツの姿は、今でもすぐ浮かんできます。

彼はキングストンに生まれ、男性3人組ヴォーカル・グループ、メイタルズの中心人物とし

てスカ、ロックステディ、そしてレゲの時代にジャメカの王様として君臨しました。若い

頃には投獄された経験があって、その時の囚人番号を題名にしたこんな歌も

ヒットさせています。

「54-46は俺の番号」。

 

M13.54-46(2’55”)Toots & Maytals

-F.T.Hibbert-  Island 518 3099-2

 

N  「007」は殺しの番号で、「634-5789」は愛を探している人が回す電話番号。

ウイルスン・ピケットという男が受付で対応します。昔、都内の局番が三桁だった頃、

愛を探していたわたしも回したことがあります。この局番の地域は隅田川を

越えた辺りで、もちろん知らないおばあさんが出ました。フィンガー・ファイヴのアキ

ラは「6700」を回したか。そして「54-46」は、フレデリック・ナサニエル・ヒバートの服役

囚番号だったのです。

「おい54の46番、調べだ。出ろ」

滞在経験者によりますと、留置場では誰もが番号で呼ばれるそうです。刑

務所じゃなくてもね。

さて、今の「54-46」は、トゥーツの名刺がわりになりまして、2004年のアルバム

『トゥルー・ラーヴ』でも自分自身で再吹き込みをしています。ここで、もう本当

に嬉しそうに、唄にいちいち返答してちょっかいを出すのは、なんと、ジェフ・

ベックです。

 

M14.54-46(4’40”)Toots And The Maytals with Jeff Beck

-F.T.Hibbert-  V2 VVR1027102

 

M15.Funky Kingston(4’09”)Toots And The Maytals with Booty Collins

-F.T.Hibbert-  V2 VVR1027102

 

N  ジェフ・ベックとの「54-46」に続いて、ウイリアム・ブーツイ・コリンズとの「ファンキー・キン

グストン」、こちらもゴキゲンな出来映えでした。何よりも客演者のトゥーツに対する

尊厳がいっぱいに感じられます。気持ちがいいですね。みなさん、よくお分

かりのようです、トゥーツの偉大さが。

 

M16.Never You Change(3’10”)Toots & The Maytals

-F.T.Hibbert- ホステス / CaroLine  CAROLR019CDJ

 

N 彼は死の直前、2020年の8月にトゥーツとメイタルズ名義で『ガットゥービ・タフ』と

いうアルバムを発表していました。ここで聞くトゥーツ・ヒバートはとても元気です。

完成後に新型コロナに感染したんじゃないのかなあ。

コロナと言えば日本では患者数が毎日発表されていますが、医療体制の整って

いない地域では、この感染かどうか分からずに病む人たちが多いはずです。

ジャメカは決して清潔な国ではありませんから、きっと既に大勢の感染者が出て

いる筈ですが、それが知られていないのではないか。彼の死が決して無駄に

なりませんように。

そして、フレデリック・ナサニエル・トゥーツ・ヒバートの冥福を祈ります。

 

M17.Stand Accuse(3’32”) Toots And The Maytals

-F.T.Hibbert-  Trojan Jamaica 538600632

 

M18.Having A Party(5’19”)Toots And The Maytals

-F.T.Hibbert-  Trojan Jamaica 538600632

 

後TM Born In Chicago 「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-N.Gravenites-  Rhino 8122 798434 0

 

N  今朝の最後はトゥーツの遺作となってしまったアルバム『ガットゥービ・タフ』から、「ス

タンド・アキューズド」、「ハヴィング・ア・パーティ」をお届けしました。共に彼が大好き

だった北米のR&Bヒット曲と同じ題名の歌です。ここで聞くトゥーツは、とても元

気ですね。残念だ。偉大なるフレデリック・ナサニエル・トゥーツ・ヒバート、享年77でした。

 

確たるコロナ撲滅終了宣言もないまま、なし崩し的に経済活動が再開されてい

ます。こうやって放っておいて、「そのうち何とかなる」とハナ肇的対応でいい

のでしょうか。涼しくなって来るとまた病原菌の活動が活発化するでしょう。

先ほども触れましたが、豪州を除く南半球ではこれから猛威を振るい始める

筈です。その時の対応策や、如何に。総理大臣の交代で、もうすっかり新型

コロナの話題は片隅に追いやられてしまっていますが、決して終わっていません。

わたしたちは1年近く極めて控えめな生活を続けています。それも政府や自

治体が科学的な根拠に基づく明確な対策を施行しないから、我慢しているん

です。実際に有効なマスク、隔離透明スクリーンなどはそれぞれの負担です。これが

「自助」なんでしょうか。そればかりか、ワクチンは海外で開発された薬の買い

付けばかり。なぜ世界に冠たる技術力を持つはずの日本の医薬業界に、特効

薬の緊急開発を命じないのでしょう。それを世界標準仕様にしろ。ひょっと

して彼らは、国内で医者に胡麻すってるだけで世界水準には遠く置き去りに

され、開発能力がないのかも、それとも・・・。おいスガ、分かってんのか。

 

今朝の特別付録は、以下の隠し場所です。どうぞお楽しみ下さい。

https://firestorage.jp/download/63cb47c4e21130aa9783b783d651808f8088836e

ダウンロード・パスワードは、xfzt7c6pです。

仕様音楽素材の写真図絵は、

https://firestorage.jp/download/86a625067e98f9204acbb5b7c9e4510b2299c61e

こちらもダウンロード・パスワードは、同じxfzt7c6pとなります。

今朝もちょうど時間となりました。

こちらは、http://osamusawada.com/category/mornin-blues-by-isaowashizu/

「幻」モーニン・ブルーズ、鷲巣功でした。来週も首都圏で9人のあなただけに。

そして全国で9500万人のあなたにも、アサー。

♪♪ Twitter “#blues761″の閲覧はコチラ♪♪

Real Rocks 【2020/09/13 O.A.】Playlist

ZIP-FM RealRocks PLAYLIST
2020.09.13

M01: To The Moon/Arch Echo
M02: Sha Sha Sha/FONTAINES D.C
M03: Alphabet/Shame
M04: Open Eye/Orbit Culture
M05: Perfume/Marilyn Manson
M06: Hypa Hypa/Eskimo Callboy
<コーナー: RockSteadyGo >
M07: Kingdom Of Rust/doves
M08: Andalucia/doves
M09: Prisoners/doves
M10: Carousels/doves
M11: I Will Not Hide/doves
M12: Cathedrals Of The Mind/doves
<コーナー: RockSteadyGo >終わり
M13: Day of the Cloud/Orbit Culture
<コーナー:メタルの光>
M14: The Ecstasy Of Gold (Live)/METALLICA
M15: Master Of Puppets (Live)/METALLICA
M16: Enter Sandman (Live)/METALLICA
M17: Monday Morning (お別れソング)/Fleetwood Mac

【幻】モーニン・ブルーズ 2020/09/12

mb20912

 

TM. Walikin’ Blues「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-R.Johnson-  Rhino 8122 798434 0

 

N  おはようございます、ワツシイサヲです。「幻」モーニン・ブルーズ2020年9月12日

を始めましょう。夜が更けてもまだまだ蒸し暑い夜です。来週からかな、少

し涼しくなるというのは。もう何回も言ってますけれど、今年は暑さが応え

ました。地球規模、世界的な温度湿度の上昇、そして寄る歳波でしょうか。

さあ、今朝もアサー、です。

 

M01.長い髪の少女(2’47”)ザ・ゴールデン・カップス

-J.Hashimito, K.Suzuki-  東芝 TOCT-10760

 

N  今週は火、水、木曜日と留守しておりまして、その間SNSとも断絶されて

いました。ですので、次の訃報も金曜日に遅れて知った次第でした。ハギリョウ

さん、ヴェンテンさん、ありがとうございます。

ザ・ゴールデン・カップスのドラマー、マモル・マヌーが9月1日に亡くなっていたそうで

す。ブッチことケネス伊東、トキ坊ことデイヴ平尾に続いて、カップス3人目の物故者で

す。マモルはこのグループで一番GSアイドル的な男でした。他の人たちは本物の不良

みたいで怖かったです。そこがカッコいいんだけど、気安く近寄れない雰囲気が

あった。マモルはそんな事なかったから、一番人気あったんじゃないですかね。

だから今の「長い髪の少女」のサビで唄ったら、もう「キャー」ですよ。それは

凄かった。実際モテたようですしね。いつかモテ過ぎの延長で今のテレビ朝日、NET

の朝の生放送に遅刻したらしいんです。遅れて行ったらもう本番中で、マー坊、

ルイズルイス加部、加部正義がタイコ叩いてたって。おかしいですね、ホント。ずっと前

に横浜を舞台にしたテレビ・ドキュメント制作の手伝いをした時、コーちゃん、エディ藩

が日の出町でやってたブルーズ・バーでカップス的なグループの演奏をセットした時も、

ご本人は来なかったですね。トキさんは「タイコ叩かせるなんて言ったから来ね

えんじゃねえか」なんて何度も冗談を飛ばしてました。

カップスの映画「ワン・モア・タイム」にはとても積極的に関わっていたらしく、上

映会にも立ち会っていて、出がけに会釈されました。相変わらずモテてそうで

したね。デビュー直後から40万円以上の値がしたラディッグのドラム・セットを持って

て、てっきり米軍人の子供かと思ってましたけど、両親は堅気で純粋な日本

人らしいです。意外でした。マモルとカップスに関してはまた改めましょう。とり

あえず、今朝は「長い髪の少女」をお届けしました。キャーッ。

さて先週もお届けしたザ「5」ロヤールズ、今朝は先週B.B.キングとシェミキア・コープ

ランドとのデューオでお送りした「ベイビ、ドント・ドゥ・イト」のオリヂナル仕様をお聞き

下さい。アパロ・レイベルへ1952年に吹き込んでいます。

 

M02.Baby, Don’t Do It()The “5” Royals 

-L.Pauling-  429records FTN 17832

 

N  ザ「5」ロヤールズ、1952年の「ベイビ、ドント・ドゥ・イト」でした。

彼らのキング時代の録音がなかなか手に入らない、と先週ボヤいていたわたし

ですが、今週ほかの探し物をしていたら、キング時代のオリヂナル復刻CDがある

ではアーリマセンカ。即座に「そう言えば・・・」と思い出しました。これはCD時

代が到来した直後に配られた見本盤です。

詳しいお話は後ほどにしまして、まずはスティーヴ・クロッパが2011年のソロ・アル

バム『デディケイテド』でカヴァしていた「マイ・シュガー、シュガー」を聞きましょう。こ

ちらはジョン・ポッパーがリードを唄っていますね。そしてキング時代1960年発表の

オリヂナル復刻CD『ザ「5」ロヤールズ』収録の原仕様をお聞き下さい。

 

M03.My Sugsr Sugsr(3’07”)Steve Cropper with John Popper 5

-L.Pauling-  429records FTN 17832

 

M04.My Sugar Sugar(2’59”)The “5” Royals 

-L.Pauling-  King KCD-678

 

N  スティーヴ・クロッパとジョン・ポッパー、そしてザ「5」ロヤールズで「マイ・シュガー、シュガ

ー」でした。キング時代1960年のアルバム『ザ「5」ロヤールズ』からです。

さてこの「マイ・シュガー、シュガー」が入っている見本盤は越谷正義の書いた解

説の日付が1990年5月ですから、その年に発売予定だったのでしょう。1989

年に規格全貌が明るみに出たコムパクト・ディスクは、それまでのアナログ・レコードとは

全く異なった新しい音声記録ミーディアとして各方面から注目を集めていました

が、どこの音楽ソフト・メイカーも全面的に乗り換える事をためらって、周囲の様子

を窺っていました。

その点、シンシナティ、オハイオのキング・レコードは思い切りよくCDへの全面転換を決

定しました、と言うよりも既に制作部門が休業状態だった同レイベルは、これを

機に償却済みの豊富な原盤をもう一度 CDで売ろうと考えたのでしょう。素

早くCD製造の環境を整えて、完成品のCDを世界中に売ろうとしたのです。

この早さに付いて行けるレコード・メイカーは他にありませんでした。ディジタル規格

の発案者ソニーでさえ、まだ全面的な切り替えには及び腰だったくらいですから。

キングの完成品を卸す相手先として日本で選ばれたのは、目黒のヴィヴィド・

サウンド・コーポレイションでした。同社の長野兄弟は逸早くキングのCDを見本盤とし

て輸入し、国内他社に先駆けてプロモーションを展開しました。これは新ミーディア、

CDの告知宣伝でもあったのです。

ただよほど特殊なものでない限り、このような複製品の大量製造は、品質、

対価共に日本の方が優れています。おそらく直接的には卸価格で折り合いが

つかなくなったのでしょうか。このCD企画はいつの間にかたち消えになっ

てしまいました。

今もわたしの手元にある『ザ「5」ロヤールズ』は、まだまだヴィヴィド版キンクCD

企画が実現間近だった時に、新機軸開拓でノリノリの長野兄弟から手渡されたも

のと想定されます。確かにシンシナティ、オハイオのキング製ですが、粗悪な表1表4の

み印刷の二ツ折りジャケット紙の中に簡易印刷の日本語解説が入っている国内仕

様で、バックインレイ部分には「見本 SAMPLE」というスティッカーが貼ってあります。

特別な値打ちはないでしょうが、珍しい事は珍しい。まだ全トラック聞けました。

 

M05.I Do(2’34”)The “5” Royals

-L.Pauling-  MCPS / Westside WESM 591

 

N  こちらは以前からお届けしているMCPSが配給していたアパロ時代のザ「5」

ロヤールズの「アイ・ドウ」、1954年の吹き込みです。このグループは時代の要望に柔

軟に対応しながらも、いつもはっきりとした独創性を打ち出していますね。

世に数多蔓延るナムパな芸能の集だけでは済まないところを感じています。このような再確認もありまして、昨今ではレコード店のR&Bヴォーカル・グループの所へ

行きますと、「F」の括りを調べる、というのが習性になっています。

すると、ありましたキングの616番『シング・フォー・ユー』のCDが。この中古盤

屋ではちょっと前にアパロ時代の編集盤『オール・ライト』を見つけて買っています。

多分「ファイヴ・ロヤールズ売れるぞ」と、在庫を店頭に出したんでしょう。今では

コムピュータの管理デイタで状況が上がってくるのでしょうが、その昔は店の状態を

知っている古書店の主人などは、こういう事をよく分かっていました。大分

前になりますが、さほど知られていないある海外作家の文庫本を探していた

事がありまして、渋谷の駅裏にあった古本屋で見つけて即座に購入しました。

2、3日して同じ店に立ち寄ると、その作家の別の著作が同じ棚に入っている

ではアーリませんか。「オヤジ、分かってるな」、もちろんそれも買いました。そん

な事が3回ほど続いた結果、今でもわたしの書架にはその作家の小説が結構

な数で並んでいます。これと同じ事が続けば、スティーヴ・クロッパが打ちのめされ

たというの「シンク」が近いうちに聞けるかも知れません。期待。

皆さんも待っていて下さい。

ではこんな悦びをもたらしてくれたクロッパのソロ・アルバム『デディケイデド』から

ザ「5」ロヤールズの「アイ・ドゥ」です。ここでは何と、あのブライアン・メイがギターを

かき鳴らしています。

 

M06.I Do(2’48”) Steve Cropper with Bryan May

-L.Pauling-  429records FTN 17832

 

N  非常にブライアン・メイでしたね。このアルバムの異色トラックかも知れません。少なく」

ともわたしにはそう聞こえています。

さて先週もお話しましたように、この作品にはたくさんの有名音楽家が参

加しています。意外とメムフィス時代の仲間が少ないのですけれど、ダーン・ペンの

存在は大きいですね。マスル・ショールズなどでの録音中に唄い手が煮詰まってしま

うと、彼を呼んでひと節お願いする、そうすれば全てが解決する、こんな逸

話を聞いた事があって、その時は嘘だ、と思っていました。音楽を職業とし

ていない白人の子供なんですよ、その頃のダーン・ペンは。でも今では本当かも

知れない、そう感じられます。

 

M07.The Pupett aka I’m Your Pupett(2’48”)Dan Penn

-D.Penn, S.Oldham-  ACE CDCHD 1353

 

M08.イズ・イット・オーバー(4’30”)ドン・ブライアント 

-Bomar, Bryant-  ウルトラ・ヴァイヴ/ Fat Possum   CDSOL-5483

 

N  ジェイムズ・アンド・ボビー・ピューリファイ、そしてサム・アンド・デイヴでもおなじみで

すね。「アイム・ヨー・パペット」これがそれらの基になったデモ録音なんでしょうか。

ダーン・ペン、お前は何者なんだ・・・。

そして続けましたのは、先週タクシドライヴァ45979さんから熱い反応を頂いた、

ドン・ブライアントの最新アルバム『ユー・メイク・ミー・フィール』から「イズ・イト・オーヴァ」で

す。タクシドライヴァ45979さんは「本当に新録新譜か」、と半信半疑のようでした

が、正真正銘の2020年盤です。わたしも多少驚いています。

この年代の唄い手が今なにかやろうとすると、結局こういう形にしかなら

ないというのは良くも悪くもない事実でしょう。しかし、この漲った力、そ

して新鮮味はどうでしょうか。大抵は後ろ向きな音楽になってしまいがちな

んですが、この『ユー・メイク・ミー・フィール』は違いますね。あくまでも今の音楽と

して味わえます。

次はソロモン・バーク調に迫ります。「ドント・ターン・ユア・バック・オン・ミー」。

 

M09.ドント・ターン・ユア・バック・オン・ミー(4’01”)ドン・ブライアント  

-Bryant- ウルトラ・ヴァイヴ/ Fat Possum   CDSOL-5483

 

N  この新作は基本的にメムフィスで録音されています。そして、ハイ・リズムの要だっ

たハワード・グライムズのドラムズ、チャールズ・ホッヂズのオルガンが仕上がりに大きく影響

しているのはいうまでもありません。しかもあくまで2020年の音として響か

せているところが、流石です。

全体にスロウ中心の選曲になっているところは当然でして、ブライアントがいま言

いたい事は、このテムポーでしか語れないんですよ、きっと。

次も強烈です。「アイ・ゴウ・クレイジー」。

 

M10.アイ・ゴー・クレイジー(3’59”)ドン・ブライアント 

-J.Cross, J.Frierson, M.Frierson-  ウルトラ・ヴァイヴ/ Fat Possum   CDSOL-5483

 

N  「アイ・ゴウ・クレイジー」、ドン・ブライアントでした。この新作を企画制作したスコット・

ボーマーという人間をわたしは知りません。解説でも全く触れられていませんか

ら、ファット・ポッサム周辺にいた南部のプロデューサーなんでしょうか。聞いていてわ

たしが強く感じたのは、この男はブライアントの唄を誰よりも聞き続けたんだろう

な、という事です。そして的確な指示を与え、「もう一度、唄ってくれ」とば

かりに仕上げを促した、そんな気がするのです。それに応えたドン・ブライアント、

大したものです。

ドン・ブライアントの最新アルバム『ユー・メイク・ミー・フィール』から、今朝の最後は若干

アップ・テムポーのゴスペルです。

お聞き下さい、「ウォーク・オール・オーバー・ゴッズ・ヘブン」。

 

M11.ウォーク・オール・オーバー・ゴッズ・ヘブン(4’15”)ドン・ブライアント  

-Bomar, Bryant- ウルトラ・ヴァイヴ/ Fat Possum   CDSOL-5483

 

M12.アイ・ラヴ・ナイト・ライフ(3’01”)アリシア・ブリッジズ

-A.Bridges, S.Hutcheson-  ソニー SRCS 8732

 

N  さて、説得力に満ちたドン・ブライアントから一転、往年のディスコ・ヒット曲です。

1ヶ月ほど前にマイアミのTKレイベルの話をした時にフォクシーの「ゲット・オフ」にシビレ

てくれたハギリョウさんに刺激を受けまして、「ディスコか・・・、いいなあ」と

思いついたのですが、ノヴェルティ味たっぷりなC調ディスコのシングル盤の塊が所在

不明でして、「ゲット・オフ」の類いの、今は誰も聞かないけれど、絶対に知って

いる楽曲集が成立しませんでした。申し訳ない。捜索は続行しておりますの

で、お届け出来る日も必ず来ると信じております。そこで今朝は比較的いま

も心地よく聞ける、素性の宜しい、コムピCDにも入っているディスコ・ヒットを集

めてお聞きいただく事にしました。どうぞお楽しみ下さい。

まずアリシア・ブリッジズの「アイ・ラヴ・ナイト・ライフ」ですが、これ発売時には「夜

のアリシア」じゃなかったかな。わたしはある関わりがあって、知っています。

その後で映画の「ドラキュラ都へ行く」で使われて、多くの人の知るところとな

りました。わたしは媚びない唄いっぷりが好きで、特にこの「夜のアリシア」は、

とてもよく出来た1曲だと思っています。今もそう感じました。古くないで

しょ。42年前の音楽なんですよ、本当は。

次も「ドクターズ・オーダー」となっていますが、本来は「恋の診断書」という

邦題が付いていたはずです。キャロル・ダグラスでどうぞ。

 

M13.ドクターズ・オーダー(3’30”)キャロル・ダグラス  

-G.Stephens, R.Greenway, R.Cook-  ソニー SRCS 8732

 

N  キャロル・ダグラスで「恋の診断書」でした。この娘は可愛いくて、ドナ・サマーが台

頭する前のディスコ・クイーンは彼女だったんじゃないかな。確かスイング・ジャーナル社

刊の音楽誌「アドリブ」には毎月「キャロル!」なんてコーナーもありました。この後

キャロルはアバの「ダンシン・クイーン」も唄ってました。本家には敵わず、今では絶対

に出てこないでしょう。

ここまでは映画「ラスト・デイズ・オヴ・ディスコ」のサウンド・トラック盤からお送りし

ています。この映画をわたしは知らなかったのですが、この歌が入っていた

ので、手に入れました。

 

M14.チャンタで行こう(3’04”)マイケル・ゼーガー・バンド 

-A.Fields, M.Zager-  ソニー SRCS 8732

 

N  TKサウンドの時に欲しかったマイケル・ゼーガー・バンドの「チャンタで行こう」です。

このマイケル・ゼーガーが、ロック・バンドのテン・ウィール・ドライヴにいたなんてのも、こ

の「ラスト・デイズ・オヴ・ディスコ」のサウンド・トラック盤の吉岡正晴が書いてた解説で

知りました。

そして、このサントラから決定的なのは、これです。

 

M15.ノック・オン・ウッド(3’51”)エイミー・スチュワート   

-E.Floyd, S.Cropper-  ソニー SRCS 8732

 

N  エイミー・スチュワートが鮮やかにカヴァした、エディ・フロイドの「ノック・オン・ウッド」です。

これは充分に今でもカッコ良いですね。エイミーはラヴェル風な衣装で登場しまして、

この後も確か往年のR&Bのカヴァだった筈ですが、ショーゲキ度はやはりこの「ノ

ック・オン・ウッド」には敵いませんでした。

そして、日本では布施明が抜群の歌唱力で唄ったこれです。

 

M16.I Will Survive(3’16”)Gloria Gaynor

-D.G.Fakaris, F.J.Parren-  Universal 536 408 2

 

N  グロリア・ゲイナー「恋のサヴァイヴオー」、この大掛かりな演出、大向こう受けを堂々

と狙った編曲も偉いです。ディスコ音楽ならば、こういう事は決して恥ずかしく

ありません。

ところで、ディスコといえば誰でも「真夏の熱狂」が相応しいと思うでしょう

が、真夏、特に8月のディスコというのは淋しいもんです。みんな長い休みで、

遠くの海や山へ遊びに行ってしまうからでしょうか。あんまり人が入らない

のですよ。水商売で言う「ニッパチ」「夏枯れ」でしょうかね。でも普段と変

わらずに営業は続きます。「ショウ・マスト・ゴウ・オン」なのです。ところが、普段

と同じようにノリノリで刺激的な照明に照らされるフロアには本当に淋しい人たち

しか居ないのです。

 

M17.The Hustle(4’03”)Van McCoy & The Soul City Symphony

-V.McCoy-  Universal 536 408 2

 

N  初めて聞いた時から、何故かとても冷たい印象を受け続けているヴァン・マッコ

イの「ザ・ハッソー」でした。このセッションでザ・スタッフが生まれた、なんて話を聞い

た事があります。流行ったのは1975年、新宿のブラック・シープで淋しい8月に

ひとり聞いた経験がありますね、わたしには。

ディスコはノヴェルティ味の一発屋を大勢排出しました。ここまでの演者がいまど

こにいて何をしてるかなんて、誰も知らないでしょう。でも、それでいいの

です、いや、だから良いのかも知れません。

 

M18.Rock The Boat(3’03”)The Huse Coporation

-W.Holmes-  Universal 536 408 2

 

M19.Penguine At The Big Apple(4’54”)  

-N.Harris, R.Baker, E.Young, Hanley-  Fever Dream  FD-CD-7518

 

N  「愛の航海」、ヒューズ・コーポレイション、そして「ディスコ・インフェルノ」のヒットを持つトラ

ムプスで「ペンギン・アト・ザ・ビッグ・アポー」、ヴォーカル・グループのディスコ・ヒットを2

曲お届けしました。こう言うヴォーカル・グループがたくさん生まれたのもディスコだ

からでしょうね。

一方、ヴォーカル・アンド・インストゥルメンタル・グループもディスコが活躍の場でした。それ

もそのはずです。彼らにとってディスコは、重要なハコの仕事場でしたから。

 

M20.Too Hot Ta Trot(3’’25”)The Commodores

-T.McClary , W.Williams, W.Orange, L.Ritchie, R.LaPread, W.King-

LMLR / Universal 782 042

 

N  ザ・コモドアーズで「あの娘が標的」でした。ライオネル・リチーのベタベタ路線になって

しまう前のコモドアーズは、ディスコ出身らしいビートの効いたダンス・バンドでわたし

は好きだったですね。特にヲルター・オーレインジが唄うこういった引き締まった楽曲

は、やたらと大袈裟、大仕掛けになっていく他のヴォーカル・アンド・インストゥルメンタル・

グループとは一味違ってました。新宿厚生年金会館で観た実演では各メムハの楽器

持ち替えが頻繁で、これがダンス・バンドの姿なんだな、と妙な納得をしました。

なんせひと晩6回くらいの舞台をこなすハコ仕事ですから、全員がリード・ヴォーカ

ルを取れて、それ以外では沢山の楽器をこなして、盛り上げに貢献するのが任

務なのです。

 

M21.Last Dance(3’17”)Donna Summer

-P.Jabara-   LMLR / Universal 782 042

 

M22.Sunshine Day(4’55”)Osibisa 

-Osei, Tontoh, Amarfo-  Union Square / Universal PPDCD201

 

TM Born In Chicago 「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-N.Gravenites-  Rhino 8122 798434 0

 

N  ちょっと駆け足過ぎたかな、「夏枯れディスコの挽歌」この世界には色々な想い

がありますので、もっと充実した内容でお送りしたいと考えています。ただ

続けて聞いていると妙な虚しさを感じるのは、」わたしだけでしょうか。

 

ドナ・サマーの「ラスト・ダンス」に続いて、最後はオシビサの「サンシャイン・デイ」。これ

がコムピCD『ブーギ・ナイツ』に入ってたのは意外だな。あと2時間くらいすると

NHKのfmラジオから流れます。頭の「ワン、ツー、サンシャイン」というのはどの仕様

なんでしょうか。今度たずねてみます。

 

既にツイター欄で公開されていますが、また「幻」が「現」になります。以下。

AwesomeBeatsとMornin’Bluesの生放送、前回7月に続いて中央エフエムからお届けします! ◆2020年10月16日(金曜)24:00-29:00 ※10月17日(土曜)0:00-早朝5:00 出演: 澤田修&鷲巣功 #ab840 #ar840 #blues761 #blues840 #mb840 #abmb840 #中央エフエム

今朝の特別付録は、以下の隠し場所、どうぞお楽しみ下さい。

https://firestorage.jp/download/666a2977a8d6bf27809bafebc42f555fed9acd56

ダウンロード・パスワードは、txmp88g0です。

使用音楽素材の写真は今日中に揚げます。しばしお待ちを。コメント欄でお知

らせいたします。

今朝もちょうど時間となりました。

こちらは、http://osamusawada.com/category/mornin-blues-by-isaowashizu/

「幻」モーニン・ブルーズ、鷲巣功でした。来週も首都圏で9人のあなただけに。

そして全国で9500万人のあなたにも、アサー。

♪♪ Twitter “#blues761″の閲覧はコチラ♪♪

Real Rocks 【2020/09/06 O.A.】Playlist

ZIP-FM RealRocks PLAYLIST

2020.09.06

M01: MC Thunder II (Dancing Like A Ninja)/Eskimo Callboy

M02: Open Eye/Orbit Culture

<コーナー: RockSteadyGo >

M03: Mr. Brightside/The Killers

M04: Enterlude/The Killers

M05: When You Were Young/The Killers

M06: Human/The Killers

M07: Harmony Hall/Vampire Weekend

M08: My Own Soul’s Warning/The Killers

M09: Caution/The Killers

M10: Running Towards A Place/The Killers

M11: Land Of The Free/The Killers

<コーナー: RockSteadyGo >終わり

M12: Low Life In High Places (Live)/Thunder

<コーナー: RockSteadyGo >

M13: Lyrics Lie/Dance Gavin Dance

M14: Open Eye/Orbit Culture

M15: At The Front/Orbit Culture

M16: Day of the Cloud/Orbit Culture

<コーナー: RockSteadyGo >終わり

<Ending>

<コーナー:メタルの光>

M17: Quake/Bury Tomorrow

M18: Monday Morning (お別れソング)/Fleetwood Mac

【幻】モーニン・ブルーズ 2020/09/05

mb20905

 

TM. Walikin’ Blues「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-R.Johnson-  Rhino 8122 798434 0

 

N  おはようございます、ワツシイサヲです。「幻」モーニン・ブルーズ2020年9月5日

を始めましょう。

今年は何故か月の区切りで気候や天候が一変しています。7月はずっと雨、

8月になって殺人的危険な酷暑、9月に入ったらどこか秋の気配・・・、と言

ってもまだまだ暑い。わたしはふだん「暑い」「寒い」とかを余り口にしない

人間ですが、それでも今年ほど暑さが堪えた夏はない。歳の、年齢のせいで

しょうか。

大声で叫びます、「暑いぞ」。

 

M01.スカイ・パイロット(7’26”)エリック・バードン&ジ・アニマルズ

-Burdon, – ポリドール POCP-2096

 

N  エリック・バードンとジ・アニモーズで「スカイ・パイロット」です。愛も「キラメキ」の中です

ね、分かってますよ、ポーク・パイさん。

大量の原材料が入荷するイギリスの工業都市ヌーカスルから現れ、チャズ・チャンドラーが

ベイスを担当していたアニモー ズと、エリック・バードンがサイケ音楽の聖地サンフランシスコで組

んだアニモーズは、ブランドを流用していたものの全くの別物です。それまでの子

供向けイギリスのビート・グループから脱皮し、70年代の世界に通用する大人のロック・

バントを目指して、エリック・バードンとジ・アニモーズはアメリカ西海岸に生まれた、全く

新しいグループだったのです。

この混迷期、格上の大衆音楽には、唄う主題と楽音の抽象化、長時間演奏、

複雑な構成、古典楽曲的装飾の多用などが必要とされました。ほとんどはLP

『胡椒軍曹の寂寥会楽団』の影響で、これにブルーズを基調としたハードロックが

絡んで益々混乱して来るのですが、エリック・バードンはサイケ路線に留まり、そちら

に行かなかったですね。その新生アニモーズが1968年に発表したシングル曲が、こ

の「スカイ・パイロット」でした。日本に来たけれど公演予定をスッほかして帰ってし

まったアニモーズはこの時期の演奏団体です。今の「スカイ・パイロット」は本来の演奏

時間が長いので、A/B面で「パート1/2」処理をされていたようです。この国の

判断としては洒落てましたけど、果たしてその真意は伝わったのでしょうか。

とにかく、エリック・バードンとジ・アニモーズで「スカイ・パイロット」フル仕様でした。

先週の大発見「蔵王の雪男」は、あちこち探したら見つかりました。これ

が全てではないでしょうが、今2種類の歌詞が手に入っております。どちら

も「悲しきわがこころ」でバッチリ唄えます。まずはお試し下さい。

ではどうぞ、クレイジーキャッツで、「悲しきわがこころ」

 

M02.悲しきわがこころ(3’53”)クレイジーキャッツ

-T.Hagiwara- 東芝 TOCT-25568/9

 

「蔵王の雪男」その1
一 色は黒いが 気はやさし
胸にファイトの 血が燃える
身にはボロ服 まとえども
おいら蔵王の山男 ああ愉しき 我が心
二、雪崩れとどろく 雪道を
たどりゃ春風 我が頬に
シール外して 雪煙
おいら蔵王の山男 ああ愉しき 我が心
三、お花畑で 見る夢は
遠いカンチェか マナスルか
ザイルかついで あの壁へ
おいら蔵王の山男  ああ愉しき 我が心

「蔵王の雪男」その2
一、色は黒いが気はやさし
胸にファイトの灯がともる
肌にはボロを纏えども
おいら蔵王の山男  ああ楽しき我が心
二、お花畑でみる夢は
高いカンチェかマナスルか
ザイルさばいてあの壁を
おいら蔵王の山男  ああ楽しき我が心
三、なだれ轟く雪道を
たどり春風我がほほに
シールはずして雪だるま
おいら蔵王の山男  ああ楽しき我が心

 

N  如何ですか、しっかりハマったでしょう。わたしは「1-3」と「2-2」が気に入

りました。昭和中期には若者の行楽として、軟派に海で難破するのではなく、

厳しい山岳を登頂するのが美徳でして、夏も冬も風俗として「登山族」が存

在していました。「山男」は英雄だったのです。この「蔵王の雪男」も、そう

いう人たちが口ずさんでいたのでしょう。それがいつか「夜の街」に流れ、「東

京流れ者」と「悲しきわがこころ」に姿を変えて今も生きているのです。こ

の「蔵王の雪男」より遥かに健全な「山男の歌」というのもありました。「娘

さん、よく聞けよ・・・」というアレです。「俺たちゃ町には住めないからに」

と唄う「雪山賛歌」ってのもあったな。

当時の山ではよく遭難事故が起こりまして、生存者の大捜索という事態に

なると巨額の資金が必要となるので、遭難者を出した家が夜逃げした、など

という悲劇も語られていました。

さて、この「蔵王の雪男」のような「作者不詳」のヒット曲はかつてたくさん

ありました。今は曽祢幸明の作曲になっている「夢は夜ひらく」も当初は誰

が作ったのか分かりませんでした。盛り場のギター流しなどによって、人から

人に口伝えで拡がる俗謡曲を見出し、詞曲を固定し、商品として売れるよう

に生まれ変わらせる。これはプロの「お仕事」です。

ザ・ダーツ、ジャイアンツが「競作」として発表した「ケメ子の唄」も同じように当

初は「作者不詳」でしたね。今は「作詞作曲:馬場祥弘」になっています。

先の「夢は夜ひらく」は、ナンシー・シナトラでお馴染みの「サマー・ワイン」の盗作では

ないか、というわたしのコーサツもありますが、断じて「作曲:曽祢幸明」であ

ります。

こういうのは先に音楽著作権管理団体に楽曲登録した者の勝ちでして、ハワイ

や沖縄の俗謡、民謡が特定の個人の作品になっている例がいくつもあります。

敗戦直後の混乱期に庶民の間で大いに慕われてレコードも売れた歌が「作者不詳」

だった為、たくさんの「わたしが書いた」人たちが出て来ました。実際に作

ったのは、周囲に促されて控えめに名乗り出た吉田正でした。これは美しい

お話ですね。クレイジー・キャッツの「蔵王の雪男」改め「悲しきわがこころ」は今

も作曲者不詳のまま、は詞を付けた萩原哲晶が明記され、竹腰ひろ子の「東

京流れ者」は永井ひろしになっています。それにしても七名の構成員それぞ

れが描く見事な人格描写ですね、「悲しきわがこころ」、クレイジーキャッツ、1965年

4月の名作でした。

さて今朝はまず、先週ちょうど時間となりましてお届け出来なかった五枚

組オリディナル・サウンドトラック集『日活100年101映画』からお届けして行きます。

 

M03.無頼 人斬り五郎(2’22”)渡哲也

-J.Takida, H.Ibe-  テイチク TECS-10561/5

 

N  1968年の日活映画「無頼」主題歌「人斬り五郎」、唄は主演の渡哲也でした。

冒頭から「やくざあ・・・」です。凄いなあ。商業大衆音楽でこういう言葉

遣いはもう出来ないでしょうね、その他にも不可能な表現は増えています。

この傾向が進みますと、残るところ自費出版の小説でしかこの種の言語は使

えなくなるでしょう。いいのかなあ。

さて今の主題歌で映画「無頼」は始まりました。終了部分は、主人公渡哲

也の扮する五郎が三河の組織暴力団名振会の手下どもに刺されて血だらけと

なります。ここで再び聞こえて来るのが、同じ主題歌「人斬り五郎」です。

 

M04.無頼 人斬り五郎(1’40”)渡哲也

-J.Takida, H.Ibe-  テイチク TECS-10561/5

 

N  1968年の日活映画「無頼」をお楽しみ頂きました、と言ったところで、先

週も申し上げましたように、わたしは日活映画を1本も観たことがありませ

ん。しかしこの5枚組に付いているの佐藤利明の愛情あふれる解説を読んで

いますと、場末の三番館の終夜上映の客席にいるような気分になって来るの

です。

さて、渡哲也の訃報をきっかけにして始まったサウンドトラック集ですが、日活は

やはり石原裕次郎です。その裕次郎、この歌をおいて、ないでしょう。

ご存知「嵐を呼ぶ男」。

 

M05.唄うドラマー(嵐を呼ぶ男)(2’10”)石原裕次郎  

-U.Inoue, M.Ohmori-  テイチク TECS-10561/5

 

M06.おいらをを呼ぶドラマ(0’50”)牛原寅次郎  

-T.Takahira, H.Suzuki-   アルファ TAMORI-3

 

M07.九ちゃんのロカビリー(1’58”)坂本 九 

-unknown-  テイチク TECS-10561/5

 

N   日活の名画「嵐を呼ぶ男」からオリヂナル・サウンドトラックで「唄うドラマー」、石原裕

次郎でした。これは子供の頃にテレビで土曜日の午後に観た事があるなあ。裕

次郎、カッコ良かったですよ。おかしな擬似音声の混入を挟んで、それに続けた

のは「スキヤキ」前の坂本 九で「九ちゃんのロカビリー」でした。1960年の「すべ

てが狂ってる」からです。これは作者不詳となっていますが、おそらくは音

楽担当の三保敬太郎大先生から「なんでもいいからテキトーに演ってよ」という

注文で仕上げたデッチ上げヤッツケ録音でしょう。歌詞が洋楽ヒット曲で時々はっきり

聞こえる常套句をつないだだけ。全部デタラメです。よく続けられたなあ。演奏

はダニー飯田とパラダイスキングでした。

さて、裕次郎とくれば、アキラですね。

1962年の作品「歌う暴れん坊」から「アキラでボサ・ノヴァ」。

 

M08.アキラでボサ・ノバ(2’02”)小林旭

-T.Mizushima, S.Komabayashi-  テイチク TECS-10561/5

 

N  「アキラでボサ・ノヴァ」、小林旭でした。これ全然ボッサ・ノーヴァではないですけれ

ど、作詞が水島哲、あの「真冬の帰り道」の作者です。恐るべし・・・。

日活映画と言えば始めから「こんなのあるかよ」という筋立てで、登場す

るのは美男美女ばかり。問題の解決は漫画みたいで、あっという間に正義の

味方が勝つお話が多いですね。何せ「信用ある日活映画」であるからして、

あまりハメを外していませんでした。そんな中で次の作品は珍しいかもしれま

せん。藤田まことが石川五右衛門の霊で現れて現代の泥棒たちに業務指南を

するという、ここまでで笑いがこみ上げて来るような花登筺脚本の「大日本

コソ泥伝」です。

ではその始まりと終わりに流れた主題歌を聞きましょう。作編曲は萩原哲

晶で、大村昆、由利徹、佐山俊二、佐々十郎、かしまし娘が唄います。豪華。

 

M09.大日本ゴッツイ節(0’43”)

大村昆、由利徹、佐山俊二、佐々十郎、かしまし娘

-K.Hanato, H.Hagiwara-  テイチク TECS-10561/5

 

M10.大日本ゴッツイ節ed.(1’04”)

大村昆、由利徹、佐山俊二、佐々十郎、かしまし娘

-K.Hanato, H.Hagiwara-  テイチク TECS-10561/5

 

N  「大日本ゴッツイ節」、大村昆、由利徹、佐山俊二、佐々十郎、かしまし娘でし

た。この作品は観たいな。特に藤田まことの石川五右衛門をね。馬鹿馬鹿し

いのは分かっております。

さてこの五枚組は、収録曲ほとんどが想像通りの品質でした。その中から、

「幻」に相応しい特筆すべき異色楽曲をお届けしています。如何でしたか。

次はその中でも誰も気に留めないだろう一曲です。表題は「小さな酒場の

ブルーズ」。たぶん映画の中でも場面転換、場繋ぎ的に用いられたであろう1分

あまりの短い歌です。

唄っていたのは、ケン・サンダーズ。本編の作品は「みな殺しの拳銃」というも

ので、当然ながらわたしは知りませんでしたが、ケン・サンダーズには記憶があり

ます。彼は横浜あたりにいた黒人米兵が無責任に遺して行った混血児で、孤

児院で育てられたという生い立ちが語られていました。芸名の「サンダーズ」と

いうのはその孤児院の名前で、名付け親がテレビ映画「コムバット」の主演、ヴィック・

モロウ扮する「サンダーズ」軍曹だ、と来ると、子供でも「本当かなあ」と猜疑心

を抱きました。

「ワン・ナイト、ワン・キッス」という持ち歌をテレビで観た記憶があります。後年『昭

和カタコト歌謡曲』収録の候補にもなったのですが、当時の印象とまるで違って

いてノヴェルティ味も漂う明るい歌だったので、大いに面食らいました。

ではケン・サンダーズで「小さな酒場のブルーズ」。

 

M11.小さな酒場のブルース(1’10”)ケン・サンダース 

-K.Miyahara, H.Okusawa-  テイチク TECS-10561/5

 

M12.くちなしの花(3’34”)渡哲也

-K.Mizuki, M.Endoh-  トーラス TACL-2415

 

N  さて五枚組オリディナル・サウンドトラック集『日活100年101映画』からの「幻」的

選りすぐり集、如何でしたか。わたしはこの箱物を手に入れた時、「いつか聞

く時があるカモな」程度の気分しかなかったのです。それがこんなに奥が深く

面白かった。全く正に「キーてみなきゃ、ワッカらないモンだねえ」でした。

そして最後に、今回のきっかけとなった渡哲也「くちなしの花」をお聞き

頂きました。渡哲也は、青山学院大学卒業というのがずっと引っ掛かってま

したが、空手部の主将でしたから軟派ではないでしょう。姿や立ち居振る舞

いからは非常に真面目な人格が見えまして、回って来る役柄も、実生活も、

その通りだったようです。こうやって唄を聞くと、ケレンとは無関係の、朴訥と

した、生真面目なあの表情が浮かびます。この歌の魅力はそこでしょう。最

初にリクエストをくれた人はワタリが好きだったのかな。ありがとうございます。

 

M13.Rocking And Crying Blues(2’28”)ザ・ゴスペラーズ  

-R.Toombs-  ソニー KSC2 295

 

N  「ロッキン・アンド・クライン・ブルーズ」、これはザ・ゴスペラーズのカヴァ仕様です。

ではオリヂナルを聞いてみましょう。

 

M14.Rocking And Crying Blues(2’22”)The Five Keys  

-R.Toombs-   Collectables COL-5632 S21-18441

 

N  ゴスペラーズのカヴァは、ほとんどオリヂナルそっくりなのが分かりました。てつや

の声は流石に違っていますがね。こちらはファイヴ・キイズです。実はスティーヴ・クロ

ッパの2000年に入ってからのソロ作、『デデイケイテド』を聞いて「いいな、これは」

と思ったっ時に、クロッパが捧げたのはてっきりファイヴ・キイズだと勘違いしてい

たのです。それでベスト盤を引っ張り出してきたら、ちっとも同じ収録曲が見

つからない。それで「あ、ファイヴ・ロヤールズだったのか」と分かった次第です。

50年代、60年代に活躍した黒人ヴォーカル・グループのほとんどは、教会のクヲー

テットから始まっています。大抵はギター伴奏者が一人いて、他4人の唄方。合計

五人で唄うのですが4声のハーモニーなのでヴォーカル・クヲーテットを名乗ります。ただそ

れでも名前は「ファイヴ・・・」となりますので、混乱しますね。ファイヴ・キイズ、

ファイヴ・ロヤールズのふたつもそうですし、ファイヴ・デュトーンズ、ファイヴ・サテンズも同

じような成り立ちです。

さてクロッパがアルバム1枚を捧げたファイヴ・ロヤールズは、今オリヂナル吹き込みがなか

なか手に入りません。昔イギリスのエイスでベスト盤が組まれていたそうですが、お

そらくは1回きりのプレスでしょうから、今では中古でも在庫に出会う事が奇

跡的です。幸いなことにアパロ・レイベル時代のベスト盤が手元にありました。

 

M15.Help Me Somebody(3’03”)Steve Cropper

-L.Pauling-  429records FTN 17832

 

N  スティーヴ・クロッパのギターで、「ヘルプ・ミー、サムバディ」、効果機器を通さないテレキャス

ターの生の音が冴えていましたね。クロッパはスタクス時代を始め、70年代、80年代

にもソロ作品を発表していますが、ギターの音色だけに限っても、この『デディケイ

テド』が一番良い、とわたしは感じています。いわゆるエムジーズ時代の音です。

では今の「ヘルプ・ミー、サムバディ」のオリヂナル仕様を聞いてみましょう。

ザ・ファイヴ・ロヤールズです。

 

M16.Help Me Somebody(3’04”)The “5” Royales

-L.Pauling-  MCPS / West Side WESM 591

 

N  オリヂナルも結構ですが、これはクロッパも相当に健闘した演奏だったのがお分か

り頂けましたでしょうか。ザ・ファイヴ・ロヤールズは1953年、スティーヴ・クロッパのは

2011年の録音です。

これはロヤールズがアパロ・レイベルに吹き込んだ一曲ですが、クロッパが直接に衝撃

を受けたのはその少し後のキング・レイベル期の作品ようです。複雑な原盤権利の

詳細は分かりませんが、この時代のロヤールズの盤が見つからないんですよ。た

だ今なら音声ファイルで聞く事が出来ます。今回探している時に出会いました。

それで少々抵抗を覚えながらも、ダウンロードして手に入れました。シレルズがヒット

させた「デディケイテド・ザ・ワン・アイ・ラーヴ」の原仕様がこれです。

ザ・ファイヴ・ロヤールズ。

 

M17.Dedicated To The One I Love(2’45”)The “5” Royales

-L.Pauling, R.Bass-  Amazon Downlord

 

M18.Dedicated To The One I Love(3’15)

Steve Cropper with Lucinda Williams and Dan Penn

-L.Pauling, R.Bass-  Amazon Downlord

 

N  「デディケイテド・ザ・ワン・アイ・ラーヴ」、1957年のオリヂナル仕様に続いて、クロッパ

のアルバムから21世紀のカヴァを聞いて頂きました。こちらはルーシンダ・ウイリアムズと

ダーン・ペンが唄っています。ここではルーシンダが素晴らしい。ダーンはそれを生か

すべく、一歩下がって控え目に唄っているようですね。

さてこのようにファイヴ・ロヤールズは比較的長い活動期の間に、ブルーズ、ゴスペル、

ドゥ・ワップなど自らのスタイルを常に昇華させて来ています。それは激変を重ねて

行くR&B界への対応でもありました。オハイオのキング・レイベル時代には同僚だっ

た男のこんな歌も吹き込んでいます。

 

M19.Please, Please, Please(3’36”)The “5” Royales

-Brown, Terry-  Stomper Times STCD 39

 

M20.Thirty Second Lover(3’50”)Steve Cropper with Steve Winwood

-L.Pauling, G.Paul-  429records FTN 17832

 

N  ザ・ファイヴ・ロヤールズで「プリーズ、プリーズ、プリーズ」、そしてクロッパのアルバムから

冒頭曲の「サーティ・セコンド・ラヴァ」、久しぶりのスティーヴ・ウインウドがヴォーカルでした。

やはり彼の唄は良いですね。

そして、同じアルバムから、B.B.キングの登場です。ジョニー・コープランドの娘、シェミ

キア・コープランドとのデューオで

「ベイビ、ドント・ドゥ・イト」。

 

M21.Baby, Don’t Do It()Steve Cropper with B.B.King & Shemekia Copeland

-L.Pauling-  429records FTN 17832

 

M22.Baby, Take All Of Me()The “5” Royales

-Unidentfield-   MCPS / West Side WESM 591

 

N  B.B.キング、シェミキア・コープランドとのデューオで「ベイビ、ドント・ドゥ・イト」でした。

シェミキア・コープランド、良いですね。彼女は自身のグループでも唄っているようです。

もっと聞いてみたくなりました。

続けましたのはザ・ファイヴ・ロヤールズが1952年に吹き込んだ「ベイビ、テイク・

オール・オヴ・ミー」、先のファイヴ・キイズ的なまだジャムプ・ブルーズ・スタイルのヴォーカル・

ハーモニーが聞けました。これも大変宜しい。

さてすっかりファイヴ・ロヤールズのお話ばかりになりましたが、本来聞いている

のはスティーヴ・クロッパの今世紀に入ってからのアルバム『デディケイテド』です。ここ

までに登場した客演歌手たちはみんな大物ばかり。これもクロッパの人徳でしょ

う。先ほどは女性に敬意を評した紳士ダーン・ペンですが、ひとりで唄ったこの

トラックでは、彼の素晴らしい唄の魅力が遺憾なく発揮されています。

お聞きください「サムワン・メイド・ユー・フォー・ミー」。

スティーヴ・クロッパのアルバム『デディケイテド』からです。

 

M23.Someone Made You For Me(3’36”)Steve Cropper with Dan Penn

-H.Glover-  429records FTN 17832

 

M24. いつも心に太陽を(0’27” +2’44”)ルル

-D.Black, M.London- ワーナー  WPCR-17926

 

M25.I Close My Eyes And Smile(3’26”)Al Green 

-E.Wilson, J.Brown-  Right Stuff 72435-25282-2-6

 

N  ダーン・ペンの「サムワン・メイド・ユー・フォー・ミー」、の次は出目狸、ルールの「いつも心

に太陽を」、そしてアル・ゴスペル・グリーンの「アイ・クローズ・マイ・アイズ・アンド・スマイル」

でした。先週の「ジョーク」のカヴァを聞いてルールのこの歌を連想してくれたタクシド

ライヴァ45979号さん、ありがとうございます。これをアル・グリーンも『ベル』アルバ

ムの次の『トゥルース・アンド・タイム』の中でカヴァしていました。それで探したのです

が出て来なかったので、ゴスペル界に戻って行った後のアルバム『アイル・ライズ・アゲ

イン』から「アイ・クローズ・マイ・アイズ・アンド・スマイル」を聞いて頂きました。

さて、R&Bの男性ヴォーカル好きには応えられないアルバムが出ました。今朝の

最後は、まずそこから2曲お送りしておきましょう。唄い手はドン・ブライアント

です。今週もちょうど時間ですので、詳しくはまた来週。

まず「アイ・ダイ・ア・リトル・イーチ・デイ」

そして「ア・ウーマンズ・タッチ」、続けてどうぞ。

 

M26.アイ・ダイ・ア・リトル・イーチ・デイ(2’51”)ドン・ブライアント

-Bryant-  ウルトラ・ヴァイヴ / Fat Possum Records CDCOL-5483

 

M27.ア・ウーマンズ・タッチ(5’11”)ドン・ブライアント

-Bomar, Bryant- ウルトラ・ヴァイヴ / Fat Possum Records CDCOL-5483

 

TM Born In Chicago 「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-N.Gravenites-  Rhino 8122 798434 0

 

N  ドン・ブライアント、良いでしょう。この新作からはまた来週、お届けします。

どうぞお楽しみに。

 

さてソーリダイジンが変わっても、大きな変化はないでしょうね、国政では。な

んせ次期権力者があの下痢男の指名ですから。権力に群がる愚かな人間達は

それを通す為に地方や若い議員の意見を無視した暴挙に出ています。こんな

に主権者を軽んじている政権は、「先進国」にはないでしょう。たぶん辞任後

も「院政」的に権力を振うでしょう。「ケンポーカイセー」とか騒ぎますよ。許せま

すか。

ソーリダイジン職辞退後に支持率が上がったとか、ミーディアが「お疲れ様」を言わ

ない、という批判が出る世論にもあきれます。これでいいんだな、アンタ達は。

東京新聞が毎朝一面で死者に鞭打ってます。あらゆる報道機関は類似した考

察をなんで出来ないんでしょうか。それより新政権にどうやってワタリを付ける

か、の方が大切みたいです。そんな事をやっていれば、あの腹黒い無能集団

の思うままですよ。ビョージョーも回復しちゃうかも。ワンポイント・リリーフの筈のスガ

が、8年後にソーリダイジン在任期間の記録を作ったりしてえ。その間の答弁は全

て、あの表情と声で「コメントは差し控えます」ですね。恥ずかしい。この国は

これからどう進んで行くのでしょうか。

 

今朝の特別付録は、以下の隠し場所です。どうぞお楽しみ下さい。

https://firestorage.jp/download/cb372777097b7f1ed1b950b86986ad96b3cbc3b2

ダウンロード・パスワードは、pk360k3nです。

仕様音楽素材の写真は、

https://firestorage.jp/download/05f2e43da6ec5d17268d49d949d3ec4eb717444c

にございまして、こちらのダウンロード・パスワードは、s5fzzkz4です。あ、アニモーズ

のジャケット入っていませんね、失礼致しました。

 

さて、今朝もちょうど時間となりました。

こちらは、http://osamusawada.com/category/mornin-blues-by-isaowashizu/

「幻」モーニン・ブルーズ、鷲巣功でした。来週も首都圏で9人のあなただけに。

そして全国で9500万人のあなたにも、アサー。

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