カテゴリー : Diary (日記)

Halseyの卓上加湿器プレゼント!

1月18日(土曜)深夜のZIP-FM RealRocksではHALSEY(ホールジー)の新作『Manic』を特集!

ホールジーのレーベルページ

プレゼントあり!
Halseyの卓上加湿器を2名様に差し上げます。

欲しいという方は、
●メール、またはZIP-FMのwebsiteにあるメッセージまでアクセスしてください。
メール・アドレスは realrocks@zip-fm.co.jp
ZIP-FM websiteは zip-fm.co.jp です。
郵便番号、住所、お名前、電話番号をご記入ください。
Twitterでの応募も可能です。
●リアルロックスのTwitterアカウント @ realrocks をフォローしていただき、プレゼント告知ツイートをRTしてください。当選者にはDMいたします。

応募締切は、1月23日(木曜)いっぱいまでとさせていただきます。

来日公演も5月に決定!(東京のみ)
https://www.creativeman.co.jp/artist/2020/05halsey/

 

【幻】モーニン・ブルーズ 2020/01/18

mb200118

TM. Walikin’ Blues「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-R.Johnson-  Rhino 8122 798434 0

N  おはようございます、ワツシイサヲです。「幻」モーニン・ブルーズ2020年1月18日

 を始めましょう。今朝は日常の標準的な形でお送り致します。

  今週の水曜日、15日は雨上がりが気持ち良かったですね。春先の午後のよ

 うな感じでした。それで自転車で出かけたんです。空気はけっこう冷たくて

 ね、寒さはフツーでした。ただレコード屋で油を売っていたらまた雨が降っていた

 らしく戻ったら自転車が濡れていて、結局のところ帰り道ではモロに降られま

 した。もちろんびしょ濡れ。皮肉な事に家に辿り着いたら止みました。

  さてその雨上がりの午後を思い出させる爽やかな音楽です。

  ジ・オーディアンズで「フィーリン・ハイ」。

M01.フィーリング・ハイ(3’23”)ジ・オーディアンズ

-unknown-  PヴァインPCD-83026

N  「フィーリン・ハイ」でした。とても爽やかな唄を聞かせてくれた、このジ・オーデ

 ィアンズというのは「アイランド・ジャズ」を標榜するスペインの8人組。スカやレゲは、 

 もはや音楽の世界共通語なんだな、と実感します。特に黄色人種や白人の

 間で自然に流布している様には圧倒されます。それも最新型では無くて、ラガ

 マフィンのダンスホール・スタイルが出てくる前の70年代までのビートが広く受け入れられ

 ているようです。このオーディアンズは「昔気質の人間たち」という意味なんでし

 ょうか。綴りは「oldians」です。

  さてこの人も「昔気質」なのかな・・・。

M02.自動車ショー歌(1’28”)小林旭

-T.Hoshino, G.Kanoh-  テイチク  TECE-28909

N  「自動車ショー歌」凄い歌ですね。2020年に聞いてもブッ飛びます。いや、発 

 表された1965年には逆にフツーの表現だったかも知れません。何れにせよアキラ

 の唄が秀逸です。決して「無意識過剰」なんかでは無く、非常に細かな感情

 表現が施されています。星野哲郎と叶玄大の詞曲を貰って、直感的に閃いた

 のでしょうか。決してガラスの向こうから演出して出るもんじゃないですね、

 この雰囲気は。脚本の現わしたい情景を、役者たちが完全に理解し自発的に

 動き回って場面を作っていく、寅さんの映画みたいだ。

  1分28秒という短さで、この殺傷能力。これは「投げたダイスが明日を呼ぶ」

 という日活映画の主題歌になった仕様ですから短縮版でしょう。確かオリヂナ

 ルでは最後が「鐘が鳴るなるリンカーン、慌てて勉強セドリック」だったと記憶してい

 ます。

  では、今お届けした最初のコーラスを現代口語訳してみましょう。

   あの娘と親しくなりたいからと言って

   毎日のようにその娘のところへ通うのは愚かだよ

   心底痺れていても袖にされるのが落ちだ

   焼け酒を痛飲し続けるのもいい加減にして

   ここらでもう卒業するのが頃合いではないか

  お分かりでしょうか。既に世から消えてしまった車名も多く含まれていま

 すから、若い方にはピンとこないかも知れません。自動車少年だったわたしに

 は今でも全て分かります。パッカード、ビュイック、タウヌスだよ。

  おーたかさんのリクエストが生放送現場の混乱で上手にお届けできなかったの

 で、そのお詫びに回した「自動車ショー歌」、痺れました。アキラ、1枚買おうかな・・・。

  さてそれでは改めておーたかさんのリクエストをお届けします。

  小林旭で「恋の山手線」。

M03.恋の山手線(2’45”)小林旭

-T.Kojima, K.Hamaguchi- コロムビア COCA-71091 

N  「恋の山手線」、小林旭でした。放送の時もお話しましたが、小島貞二のこ

 とばがキョーレツです。「ワタシハアナタニ愛うえお」の柳亭痴楽「痴楽綴り方教室」が基

 になっている、と解説にあります。それは知らなかったな。「ダカラテガミヲ書き

 くけこ」「フッタラホーチョーデ刺しすせそ」と続く「痴楽綴り方教室」、これも傑作

 でね。21世紀になって間もない頃に必死で探し回った事があります。今は

 ユーチューブで見られるようですね。

  それはともかく上野からの内回りで山の手線の駅名を読み込んで行く構成

 はお見事です。特に五反田以降が素晴らしい。ただ、高田馬場から直接すぐ

 に新宿へ行ってしまう。新大久保駅がありません。これはなぜでしょうかね。

 大正3年にこの駅は営業を始めてますから、この歌が発表された昭和39年に

 は当然あった筈です。何故だろう。ソーリダイジンアベ「シンオオクボ」もご存知ないか。

  さて、こんどは先日の生放送の終了間際に到着したリクエストで、持ち合わせが

 なかったのでお届け出来ませんでした。ですから今朝お聞きいただきましょ

 う。

  マーヴィン・ゲイです、「ホワッツ・ハプニング・ブラザー」。  

M04ホワッツ・ハプニング・ブラザー(2’54”)マーヴィン・ゲイ   

-A.Cleveland, M.Gaye,R.Benson-  ユニバーサル UICY-15840

N  マーヴィン・ゲイで「ホワッツ・ハプニング・ブラザー」でした。皆さん既にご存知の通り、 

 これは奇跡的名盤『ワッツ・ゴイノン』が発表されて約1年後の1972年に行われた

 ワシントン公演の実況録音で、これまで世の中に出ていなかった物です。LP『ワッツ・

 ゴイノン』は発表当時から圧倒的な評価を得ていました。個人の社会意識の高揚

 とその挫折を経て生き残った人間たちに、心の熱さを保ちながらもあくまで

 冷静に事実認識を呼びかけたこの作品の主題は、世界中で誰の心にも響きま

 した。その問題提起をしたのがひとりの黒人歌手だったのです。

  この現象に出身地元の仲間たちが興奮しない訳がありません。この音楽会

 はワシントンの彼らの力で実現した、マーヴィン本人にとっても久しぶりの公演でした。

  今回の実況盤を聞いていると、終始漂い続ける熱量にこちらの体までが燃

 え上がってしまうような気持ちになります。そのくらいに熱い1枚です。同

 時に多分、女の人たちは伝わってくる官能性にヤられてしまう筈です。それも

 充分に分かります。多分録音状態の悪さが理由でお蔵入りとされていたので

 しょうけれど、関係ないですね。生のジェイムズ・ジェイマスンも聞けるんです。大

 久保のソウル・バーでこの時の画をもういちど確認したくなりました。

  さて、先週の生放送でお届けした「北国の少女」に「北国の少女」から問

 い合わせがその場で入りました。「She once was a true love of mine」の行り

 がサイモンとガーファンコーの「スカボロフェア」と同じである、この関係性や如何に、とい

 うものでした。わたしは咄嗟にその場凌ぎ的な答えをして済ませようとしま

 したが、勤勉な北国の少女はその後に自分で調べて、納得が行く解決を得た

 ようです。やはりボブ・ディランは「スカボロフェア」を聞いて、件のフレイズに感銘を

 受け、仕舞っておいて「北国の少女」で使った、という訳です。

  ではこちらをお聞き下さい。 

M05.Scaborough Fair(3’25”)Martin Carthy

-trd.-  Topic TSCD770D

N  マーティン・カーシーの、そのものズバリの「スカボロフェア」でした。マーティン・カーシーという

 のはイギリスのギター弾き語り男で彼の地のフォーク界では一目置かれる存在です。ボ

 ブ・ディランも「奴は信じられない位に素晴らしい」と絶賛していました。

  今の1965年吹き込みの「スカボロフェア」の編曲は、「サイモンとガーファンコーの仕様の

 楚となった」と解説にあります。というか、そのまんまですね。ことばもクリソ

 ツ。「She once was a true love of mine」も含まれています。
  ではこちらは如何でしょうか。

M06.Mna Na hEireann(3’10”)Davey Graham

-trd.-  Stefan Grossman’s Gutar Workshop SGGW122

N  こちらは、やはりイギリスの民族系弦楽器奏者デイヴィ・グレアムの「ムナ・ナ・エイリー

 ン」、と読むのかなあ、アイルランド音楽という記載がある伝統楽曲です。これも「ス

 カボロフェア」ですね。初めて聞いた時にわたしは、「なんだ、サイモンとガーファンコーは

 これかあ」と思ったほどです。イギリスでは古くから伝わっていた歌なんですね。

  そもそもサイモンとガーファンコーの「スカボロフェア」マーティン・カーシーに知らされず発表され、

 それを聞いた当人は「深く傷ついた」そうです。

  ではマーティン・カーシーを深く傷つけたサイモンとガーファンコーでお聞き下さい。

  ギター演奏はマーティン・カーシーのとほとんど同じですが、ヴォーカルのアレンヂメントは、立 

 派なオリヂナルと言っていいでしょう。それはそれで素晴らしい。

  「スカボロフェア」です。

M07.Scaborough Fair(3’07”)Simon And Garfunkel

-trd.-   ソニー SRCS 7445

M08.胸いっぱいの愛を(5’33”)レッド・ツェッペリン

-J.Page, R.Plant, J.P.Jones, J.Bonham-   40P2456/7

N  悪い奴らは何処にもいます。これはウイリー・ディクスンを「深く傷つけた」、レド・

 ゼペリンの「胸いっぱいの愛を」です。今ではこれがマディ・ヲーターズの「ユー・ニード・

 ラヴ」だというのは、もう誰でも知っている事ですけれど、1988年に出され

 た2枚組編集盤『クラシック・ロック』でも、未だに作者としてはゼップの4人が記載

 されていました。フテブテしいというかアツカマしいというか、ヤりますね、ならず

 者ハードロック人たちは。

  「聖母たちのララバイ」なんか発売後に作者クレディットが変わったんだよ。ジョージ・ 

 ハリスンだって「マイ・スウィート・ロード」は「いかした彼」の盗作ですって白状したの

 にね。

  ではマディ・ヲーターズ「ユー・ニード・ラヴ」、邦題「胸いっぱいの愛を」をどうぞ。

M09.You Need Love(2’43”)Muddy Waters  

-W.Dixon-  Chess CHD2-16500

N  マディ・ヲーターズ「ユー・ニード・ラヴ」でした。ハモンド・オルガンが効いてましたね。

 誰が弾いているのでしょうか。

  さて、先週お話ししましたように先週の11日は5時に番組を終えてから荒

 川土手の凧揚げ会場へと向かいました。発電機2台を持って現場に着いたの

 が6時前。まだ真っ暗でした。30分ほど仮眠したかな。その後お昼までは陽

 が雲に隠れていて寒くてね。わたしは末端冷え症なので、指先がすぐにカジカ

 んでしまうのです。弱りました。

  この「堀切大凧揚げ大会」は基本的に地元の中学生たちが大きな凧を揚げ

 る催しで、地域住民の積極的な協力で運営されています。当初は各「凧揚げ

 開始」の指示だけを拡声機で伝えれば良い、という事だったのですが、現場

 監督に「競技中に音楽は必要でしょうか」なんて振ったら「いいですねえ、『ス

 カイ・ハイ』、ジグソー、お願いします。ミル・マスカラスです」と寝た子を起こすような

 事になってしまいました。

  それで品川図書館からCDを借りてきまして、最初の大凧が揚がる時に流

 しました。

  では改めて、ジグソー1977年のヒット曲です。「スカイ・ハイ」。

M10.スカイ・ハイ(2’53”)ジグソー

-C.Scott,D.Dyer-  SICP 5836

N  「スカイ・ハイ」、ジグソーでした。これに続けて先週のお別れに使った「愛のテーマ」

 を回したら、カントクが大いに喜んで「テッパンです。文句なし」とご丁寧に放送席

 まで言いに来てくれました。良かったあ。

  急な準備でしたがその他にもいろいろと探して選んで持って行ったのです

 よ。それはわたしにとって割と楽しい作業でした。冒頭の2曲ほどはあんま

 り分かって貰えなかったようですが・・・。

M11.空よ(2’29”)トワ・エ・モア

-H.Namba-  東芝  BSCD-0012

M12.青空のように(3’04”)大滝詠一

-E.Ohtaki-  ソニー  SRCL 5009

M13.青空を抱きしめよう(3’09”)森山加代子

-R.Ei, H.Nakamura-  東芝  TOCT-6695

M14.風船のお話(2’39”)ザ・ランチャーズ

-T.Mizushima, O.Kitajima-   東芝CT25-5570

M15.風が泣いている(2’42”)ザ・スパイダーズ

-K.Hamaguchi-  フォノグラム  PLD-8004

M16.風(3’26”)はしだのりひことシューベルツ

-O.Kitayama, N.Hashida-  東芝  BSCD-0012

N  「空よ」トワ・エ・モア、

  「青空のように」大滝詠一、

  「青空を抱きしめよう」森山加代子、

  そして「風船のお話」ザ・ランチャーズ、

  「風が泣いている」ザ・スパイダーズ、

  「風」はしだのりひことシューベルツ、

  以上、「第12回堀切大凧揚げ大会」のバック・グラウンド音楽でした。

  ラジオと違って野外での皿回しは特別な配慮が必要です。この時は何しろす

 ぐ側が首都高速道路だったので、自動車の走行音など騒音レヴェルがずっと高く、

 風も吹きさらしでした。一般的に野外では音圧が一定して高い録音が有効で

 す。アクースティクの繊細な演奏は無意味ですね。それと「スカイ・ハイ」のように一発

 で分かる強烈なキャラクターを持った響きが重用されます。先に並べた楽曲は多分

 に「独りよがり」的で「考えオチ」なところがありまして、現場で無視されて

 も仕方ないでしょう。

  それでも久しぶりの外回し、とても楽しく過ごせました。眠くもならなら

 ずに無事に帰り着く事が出来ました。翌日発電機を返却して、わたしの「第

 12回堀切大凧揚げ大会」は終了しました。

  さて、再び先週の生放送でお届け出来なかった1曲をお送りします。

M17.紅子のバラード(4’08”)アイ・ジョージ

-T.Ishihama, I.George-   テイチク TFC-617 

M18.Girl Don’t Let It Get You Down(3’38”)The O’Jeys

-K.Gamble, L.Huff-  Knight KNCD 82001-7

M19.Lady Love(3’40”)Lou Rawls

-K.Gamble, L.Huff-  Knight KNCD 82001-6

N  「紅子のバラード」アイ・ジョージでした。トラムペットが見事ですね。このハイトーン・ヒ

 ッターは「永尾公弘」と特別にクレディットされています。生放送当日に頂いたヴェンテ

 ンさんからのお手紙に「アイ・ジョージとか・・・」とありましたので、「ベニコ」、 

 お届けしました。

  その次は「黄昏のバラード」という邦題が付いたオージェイズ1980年のヒットです。

 残念ながら本命対抗候補の「恋の立ち直り」は採用されませんでした。それ

 に続けてフィラデルフィアつながりでルー・ロウルズの「レイディ・ラーヴ」、やっぱりこうい

 うバリトン声には敵いませんね。ああ、今でもいい声が欲しい。

  先週カントリーを続けてお送りした中では、タミー・ワネットの「スタンド・バイ・ヨ・マン」

 が好評でした。何年か前に観た、やたらと人が死ねフランス映画では、北米大陸

 に逃亡した主人公が、荒野のフリーウェイを激走中に事故を起越した場面で、ひっ

 くり返って大破したアメ車のカーラジオから流れるのが、このタミー・ワネットの「スタンド・

 バイ・ヨ・マン」でした。半ば退屈しながら観ていたわたしはそこで思わず声を

 上げてしまった思い出があります。全くもって状況にツバチリでした。

  今週ツイター欄にギロガエルさんが上げてくれたブルーズ・ブラザーズの「スタンド・バイ・

 ヨ・マン」も面白い場面ですね。騒乱状態だった田舎の安酒場がこの歌を聞いて

 平和に収まっちゃう。傑作です。

  今週は、同一楽曲で日本ではオリヂナルよりも話題となったR&B仕様をお聞き

 下さい。

  キャンディ・ステイトンです。「スタンド・バイ・ヨ・マン」。

M20.Stand By Your Man(2’59”)Candy Staton

-B.Sherrill,T.Wynette-  PCD-17470/1

N  「スタンド・バイ・ヨ・マン」、キャンディ・ステイトンでした。

  わたしは新世代のジャズ音楽に、実は注目しています。少々難しく言います

 と、古い伝統のシガラミを全く払拭した若い演奏家たちが、高度な演奏技術を駆

 使してなにをどのように表現したいのか、これがわたしの興味の対象です。

  今年になって届いた最新の1枚からその好例をご紹介しておきましょう。

 ロンドンを拠点とする「フューチャー・ジャズ」の騎手、ニュー・グラフィック・アンサムブルです。

 今朝はなにも言わずにお届けしましょう。最新アルバム『フォールデン・ロード』から

  「サムシング・イズ・ミッシング」。

M21.サムシング・イズ・ミッシング(6’00”)ニュー・グラフィック・アンサンブル

-unknown-  Pヴァイン  PCD-20419

N  「フューチャー・ジャズ」とは上手い名前を付けたもんですね。「サムシング・イズ・ミッ

 シング」、ニュー・グラフィック・アンサンブルでした。あなたにも何かが伝わりましたでし

 ょうか。

  さてケン・バーンズ監督のテレビドキュメント連作「カントリー・ミュージック」ようやく「エピソ

 ード・スリー」を見終えました。2時間というのはやっぱり長い。あと5枚です。

 それだけで10時間です。

  一切の字幕なしでは殆どが分かりません。門外漢ながらある程度はこの音

 楽の流れを知っていますから、なんとかそれを頼りに推測しながら観ていま

 す。大部分は現存している関係者の証言で構成されています。そこに何度も

 顔を出すのが、以前も紹介したマーティ・ステュアート、ファビュラス・スーパーレイティヴズを率

 いる唄い手です。日本では全く無名なこの男、これだけ出て来るには多分重

 要な事を語っているのでしょう。あー、何を話してんのか知りたいなぁ。

  今朝は彼を知るきっかけとなった「99.5」をもう一度お届けします。これ

 はウイルスン・ピキットのが最高の仕上がりですが、マーティの方が原曲には近いのでは

 ないでしょうか。多分ですけど。

  ではどうぞ。マーティ・ステュアートで「キュウジュウキュウテンゴ」。

M22.99-1/2 Won’t Do(2’12”)Marty Stuart And His Fabulous Superlatives

-trd.-   Gaither SHD8945 7884894528

M23.アイル・シー・ユー・アゲイン(4’46”)ファニア・オールスターズ

-N.Coward-  RVC FAN-5020

TM Born In Chicago 「アサー入り / Paul Butterfield Blues Band

-N.Gravenites-  Rhino 8122 798434 0

N  最後は「第12回堀切大凧揚げ大会」で全くウケなかったファニア・オールスターズの

 「アイル・シー・ユー・アゲイン」でした。「愛のテーマ」と同じジーン・ペイヂのアレンヂなん

 だけどなあ。 

  さて久し振りの「現」放送、お聞きいただきましてありがとうございます。

 こういう時に昔からの人々がまだ聞いていてくれるのが分かるのが、とても

 嬉しいですね。本当にありがとうございます。それにこういった機会がある 

 と、音楽もどんどん拡がって行きます。それもとても有り難い。生きた人間

 たちとの接触の重要性を思い知ります。「接触のないところに官能は生じな

 い」W大のジャズ研究会で、ずっと範とされていた格言です。正しいなあ。こ

 れからも皆さん、頼みます。

  不完全ではありますが11日の放送曲目も揚げてあります。ご覧下さい。

  そして今朝の特別付録は、以下の隠し場所です。どうぞお楽しみを。

https://firestorage.jp/download/3b391a5637e7ea376a58f752bd2fc383da57a5f2

  ダウンロード・パスワードは、9xntzuw0です。

  今朝もちょうど時間となりました。

 こちらは、http://osamusawada.com/category/mornin-blues-by-isaowashizu/

 「幻」モーニン・ブルーズ、鷲巣功でした。来週も首都圏で9人のあなただけに。

   そして全国で9500万人のあなたにも、アサー。

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【生】モーニン・ブルーズ 2020/01/11放送曲目

まずはオーサムビーツの代打として行った30分程度の放送。こちらは控えがありませんで、以下のような音楽をお届けしたのではないか、と推察しております。

シュガーシュガー/アーチーズ

Sugar Sugar/Willson Pickette

笑って、ローズマリーちゃん/フライング・マシーン

曲目不詳/Peter Noon

Y.M.C.A./Villege People

そして以下は「現」モーニング・ブルーズの2020年1月11日の放送曲目です。

M01.Stand By Me(3’32”)John Lennon

-Leiber, Stolle,King-  EMI / Apple 509999065028

M02.Supremes’ Medley(10’00”)Diana Ross & The Supremes

Stop! In The Name Of Love~Back In My Arms Again~Come See About Me~

Love Is an Itching In My Heart~Where Our Love Go~Baby Love

-B.Hollamd, L.Dozier,E.Holland-    UK Motown 12’MG 1180

M03.ディスコは恋の合言葉(4’01”)リッチー・ファミリー

-J.Morali, R.Rome, H.Belolo,Ph.Hurtt-  CBSソニー 06SP 106

M04.恋の山手線(2’52”)小林旭

-S.Kojima, K.Hamguchi-  コロムビア COCA-71091

M05.ノー・ウーマン・ノー・クライ(6’03”)レネゲイズ・スティール・ドラム・オーケストラ

-B.Marley-  Melodie 79587-2

M06.スキヤキ・チャチャ(2’10”)スリム・ゲイラード

-S.Gailard-  ビクター VIM-5608

M07.ソウルこれっきりですか(6’10”)マイナー・チューニングバンド

横須賀ストーリー〜きみ可愛いね〜春一番〜春うらら〜ねえ、気がついてよ〜想い出ぼろぼろ〜およげ!たいやきくん〜ビューティフル・サンデー〜木綿のハンカチーフ〜山口さんちのツトム君〜あなただけを〜セクシー・バス・ストップ〜北の宿

-Y.Agi,R.Uzaki,Y.Aku,T.Miki,Y.Hoguti,,T.Saisyu,T.Nakazato,Y.Aku,K.Ohno,Y.Agi,R.Uzaki,H.Takada,JSase,R.McQueen,D.Boone,T.Matsumoto,K.Tsutsumi,R.Minami, M.Ohno, Y.Tsunetomi, Daiamonds,Y.Aku, A.Kobayashi-

CBSソニー 06SH 95

M08.演歌チャンチャカチャン(2’05”)平野雅昭

-調査中- 調査中

M09.Brothers And Sisters(3’36”)Mavis Staples

-B.Harper-  Anti Cat.# 87670-2

M10.One More Change(4’13”)Mavis Staples

-B.Harper-  Anti Cat.# 87670-2

M11.ピアノ・ジョイント(ディス・カインド・オヴ・ラヴ)イントロ~ピアノ・ジョイント(ディス・カインド・オヴ・ラヴ)~アナザー・ヒューマン・ビーング(インター・ルード)~リヴィング・イン・デナイアル

(2’18” + 3’50” + 1’50”+3’29”)マイケル・キワヌーカ

-M.Kiwanuka- ユニバーサル UICP-1198  

M12.Hey, Good Lookin’(3’15”)オレンジ・カウンティ・ブラザーズ

-H.Williams, Y.Iida-

M13.Me And The Boys In The Band(4’41”)Zac Brown Band

-unknow- BMG 5053-847755

M14.Me And Bobby McGee(4’22”)Kris Kristoferson

-K.Kristofferson-  Legacy / Sony 19075960422 

M15.Stand By Your Man(2’39”)Tammy Wynette

-B.Sherrill, T.Wynette-  Legacy / Sony 19075960422

M16.Girl From North Country(3’42”)Bob Dylan with Johnny Cash

-B.Dylan-  Legacy / Sony 19075960422

M17.冬の散歩道(2’18”)サイモンとガーファンクル

-P.Simon-  ソニーSRCS 7445

M18.真冬の帰り道(2’35”)ザ・ランチャーズ

-T.Mizushima, O.Kitajima-   東芝CT25-5570

M19.恋の仲直り(5’41”)ピーチズ&ハーブ

-D.Fekaris, F.Perren-  ユニバーサル  UICY-4410 

M20.Girl, Don’t Let It Get You Down(3’37”)O’Jays

-K.Gamble, L.Huff-  Knight KNCD 82001-7

M21.愛のテーマ(4’06”)バリー・ホワイト

-B.White-  ユニバーサル  UICY-4410

いずれも現場が大混乱で部分的に不十分です。申し訳ありません。更に詳細を

お知りになりたい方は、どうぞ投稿欄でお問い合わせ下さい。

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【幻】モーニン・ブルーズ 2020/01/04

mb200104

TM. Walikin’ Blues「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-R.Johnson-  Rhino 8122 798434 0

N  明けました。もうとっくに始まっている新年2020です。皆様の年明けは如

 何でしたか。わたしは元旦はとにかくロードーらしき事をせずに過ごしました。

 そしたら、何か急に後ろめたくなってしまって、片付けとかを始めました。

 貧乏人はこれだからダメですね。

  さて、おはようございます、ワツシイサヲです。「幻」モーニン・ブルーズ輝く2020年

 01月04日を始めましょう。まずは先週お話した通り、昨年も押し迫った頃

 に発表されたマーヴィン・ゲイの『ワッツ・ゴイノン・ラーイヴ』です。

  1曲めはかなりの長尺ですが、アルバム冒頭に収められている彼自身のヒット曲を

 綴ったメドリーです。この種のものは人気歌手マーヴィン・ゲイとしては実演の際に

 必ず仕込んでおかないとお客さんが納得しない。帰ってくれない。以前の『レ

 ッツ・ゲティトン』ライヴでも、B面は同じような長いメドリーで始まってた筈です。

  ではお聞き下さい、マーヴィン・ゲイ『ワッツ・ゴイノン・ラーイヴ』から、

  「シクスティーズ・メドリー」。

M01.60’sメドレー:恋とはこんなもの/ユー/悲しいうわさ/リトル・ダーリン/

ユアー・オール・アイ・ニード/エイント・ナッシング・ライク・リアル・シング/ユア・プレシャス・ラヴ/

プライド・アンド・ジョイ/スタボン・カインド・オヴ・フェロウ(13’24”)マーヴィン・ゲイ

-Whitfield, Strong / G.H.Bowen / Whitefield, Strong / Holland Dozier, Holland / Ashford, Simpson / Ashford, Simpson / Ashford, Simpson / Whitfield, Gaye, Stevenson / Gaye, Stevenson, Gordy- ユニバーサル UICY-15840

N  マーヴィン・ゲイで『ワッツ・ゴイノン・ラーイヴ』から、「シクスティーズ・メドリー、恋とはこん

 なもの~ユー~悲しいうわさ~リトル・ダーリン~ユアー・オール・アイ・ニード~エイント・ナッシング・ 

 ライク・リアル・シング~ユア/プレシャス・ラヴ~プライド・アンド・ジョイスタボン・カインド・オヴ・フェ

 ロウ」でした。

  冒頭での神経質なピアノ演奏は、先週お伝えした大久保のソウル・バーで垣間見

 た映像の時と同じ演奏ですね。まだそこで実際に確かめては居ませんが、そ

 の時のフィルムでしょう。確かジェイムズ・ジェイマスンが一緒だった筈です。もう一度

 見なきゃね。ヒット・パレイドとは言え、シングル盤の編曲とはかなり変わっていま

 すから、固有の言葉で「ああ、あれか」と分かる唄もあります。この形でリハ

 ーサルを重ねたというか、マーヴィンの気まぐれで繋がって行く感じです。それにし

 っかり対応するリズム陣は流石ですね。大半はシングル盤の録音にも参加していた

 人たちなのでしょう。

  今週の投稿に「赤坂でマーヴィンに会った」人の話がありました。1回きりの来

 日の時、確か東急プラザ・ホテルに宿泊していた筈ですから、信憑性があります。

 どんなとこに出かけたんだろう。二日間連続の武道館公演、わたしはもちろ

 ん2回とも出かけました。友達の分も含めて38枚入場券を買いましたね。

  二日目の開演前、マーヴィンはホテルの前に出て座り込んで何やら考え事をしてい

 たそうです。スーパー・スターが行方不明ですから大騒ぎになりました。発見され

 た時マーヴィンは「今夜、唄うべきか、唄うべきではないか、それが問題だ」と、

 ハムレット並みに、屈みこんで天に尋ねていたとか。

  二日目の舞台から客席に放り投げたスパンコール貼りのツバなし帽子、幸運にも

 それを受け取ったのはわたしの知り合いでした。レコード屋の店長でね、もちろ

 ん大のR&B好き。モータウンの箱組CDを作った時には借りて写真を撮らせても

 らいました。

  タクシドライヴァ45979さん、「ここという時」の「ワッツ・ゴイノン」ですか。そんな

 つもりはないんだけどなあ。でも悪くない気分です。どうもありがとうござ

 います。

  さて、ここぞという 2020年の始まりですから、今朝も「ワッツ・ゴイノン」を

 聞いてもらいましょう。これはアンコールの時のですから、同じ晩でも先週とは違

 います。お客さんたちが興奮して帰らないので、「何を唄ったらいいんだ」と

 問いかけたら「新しいLPを全部唄ってくれ」なんていう返事が投げ掛けられ、

 情緒不安定なマーヴィンはオロオロしています。リズム陣に「そのまま音楽を続けてく

 れ」と指示を出して、「では『イナーシティ・ブルーズ』をお願いする」と始めます。

 ごゆっくりお楽しみ下さい。

M02.ステージ・ダイアローグ(2’33”)

ユニバーサル UICY-15840

M03.インナー・シティ・ブルース(5’40”)マーヴィン・ゲイ

-M.Gaye, J.Nyx- ユニバーサル UICY-15840

M04.ホワッツ・ゴーイン・オン(4’11”)マーヴィン・ゲイ  

-A.Cleveland, M.Gaye, R.Benson- ユニバーサル UICY-15840

N  マーヴィン・ゲイの実況録音盤、『ワッツ・ゴイノン・ラーイヴ』、如何でしたでしょうか。 

 咋年末にはこの他にも、凄い実況盤が出ていました。メイヴィス・ステイプルズがロンド

 ン で行なった公演の録音です。これも全く知らなかったので、見つけた時は

 驚きました。ギター・トリオにふたりのバック・グラウンド・シンガという小編成ですが、

 内容は充実そのもの。メイヴィスは今年の7月で81歳。世界で一番元気なおばあ 

 ちゃんですね。

M05.Slipperly People(3’53”)Mavis Staples 

-D.Burne, C.Franz, J.Harrison, M.Weymouth –  ANTI 87652-2

M06.What You Gonna Do(4’43”)Mavis Staples

-R.Staples-  ANTI 87652-2

N  メイヴィス・ステイプルズ『ライヴ・イン・ロンドン』から「スリッパリー・ピーポー」でした。

 これはプライヴェイト・アイという日本人も経営者のひとりに名を連ねていた、シカコ

 のレイベルから1980年代に発売されていた楽曲ですね。当時飛ぶ鳥を落とす勢

 いにあったトーキン・ヘッヅのデイヴィッド・バーンが録音に参加していたんじゃないか

 な。今の実演ではディジタル録音技術を生身で凌駕するような高度な喉を披露し

 ていました。ガンガンやってくれ、メイヴィス。

  ご機嫌な短い喋りの後に続いたのは、そこにも出てきたメイヴィスの父親、ローバ

 ック・ステイプルズ作の「ワッチュー・ゴナ・ドウ」でした。ここでのギターはリック・ホームストーム

 という演奏者です。いいですね。

  さてメイヴィス・ステイプルズ『ライヴ・イン・ロンドン』、最後にカーティス・メイフィールドが音楽

 を担当した映画の主題歌です。

  「ドウ・イト・アゲイン」。

M07.Do It Again(5’48”)Mavis Staples

-C.Mayfield-  ANTI 87652-2

N  やはりメイヴィスは、世界で一番元気なおばあちゃんですね。『ライヴ・イン・ロンド

 ン』から、「ドウ・イト・アゲイン」でした。

  その「パサディナのおばあちゃん」より元気なメイヴィスおばあちゃんはこの実況

 盤とほぼ同じ時期にスタジオ録音の新作を出していました。これにも驚かされま

 した。やっぱりしょっちゅうレコード屋に行ってないとダメですね。

  そちらの新作はベン・ハーパーが制作責任者でして、伴奏者は先のロンドン実況盤

 と同じです。ラーイヴは録音が2018年の9月ですから、そのあとの録音なので 

 しょう。こちらも充実の1枚でして、メイヴィスの生きる力には舌を巻きます。

 わたしも皆さんも、負けちゃいられない。

  ではその新作の表題曲です。

  プロデューサーのベン・ハーパーも演奏に加わった「ウイ・ゲット・バイ」。

M08.We Get By(3’36”)Mavis Staples

-B.Harper-  ANTI CAT # 87670-2

M09.Cypress Grove(2’08”)Jimmy “Duck” Holmes 

-N.C.James-  Easy Eye Sound EES-011 

N  元気なおばあちゃんに続いたのは不気味な爺さんの声。と言ってもこちらは

 今年の誕生日で73歳ですからメイヴィスからすれば、「未熟若輩」者の、ジミー・

 ダック・ホームズです。ミシシッピでブルーズ・カフェを営んでいるブルーズ・マンです。愛好

 家の発掘対象としては恰好ですが、このアルバムの造りには好感が持てます。彼

 を骨董品扱いせず、ベイスやエレキを入れて今の音を目指す、古臭いから良い、と

 いう保守的な観念を振り切っています。まあお聞きのように決して新しい音

 ではありませんが。

  では続けてお聞き下さい。ジミー・ダック・ホームズで

  「キャット・フィッシュ・ブルーズ」、

  そして「トゥ・ウイメン」。 

M10.Catfish Blues(4’11”)Jimmy “Duck” Holmes

-R.Petway-  Easy Eye Sound EES-011

M11.Two Women(4’10”)Jimmy “Duck” Holmes  

-J.D.Holmes-  Easy Eye Sound EES-011

N  2020年の新しいブルーズ、ジミー・ダック・ホームズの「キャット・フィッシュ・ブルーズ」、

 「トゥ・ウイメン」でした。如何でしょう。振り返れば、21世紀を前にして、こう

 いった古いスタイルのブルーズが注目されました。これはあまりに機械的な進行を

 続ける音楽そのものへの反動でもあったでしょう。ただ、過去の形をなぞる

 だけでは今に生きている意味もありません。やはり新しい何かを聞かせてく

 れなくてはね。そう、ケブ・モみたいに。この国でもこの種の音楽を奏でる人

 たちが何人もいます。彼らにも同じことを伝えたい。

  さて、次は先週もお届けしたロンドン生まれのザイール人、マイケル・キワヌーカです。今

 回のアルバム『キワヌーカ』には妙に心を奪っていく部分がありまして、印象度も強

 い作品となっています。これからの黒人音楽は、彼らのような、意識的であ

 れ、アフリカにはっきりとした根っこを持つ人たちが引っ張っていくのは間違い

 がないところです。そのひとりとしてマイケル・キワヌーカもどんな音楽を創って行く

 のでしょうか。わたしは注目しています。

  今朝は2曲お聞き下さい。

  「アイヴ・ビーン・デイズド」、

  「ファイナル・デイズ」、新しいアルバム『キワヌーカ』からです。

M12.アイヴ・ビーン・デイズド(4’25”)マイケル・キワヌーカ    

-M.Kiwanuka-  ユニバーサル UICP1198 

M13.ファイナル・デイズ(4’11”)マイケル・キワヌーカ

-M.Kiwanuka-  ユニバーサル UICP1198 

N  マイケル・キワヌーカで「アイヴ・ビーン・デイズド」、そして「ファイナル・デイズ」でした。

 さてわたしの2020年はスロウ・ペイスで始まりましたが、週が明ければすぐに忙

 しくなります。まずはラジオ日本の「DJ’Sファイル」があります。これは火、水、

 木、金曜日の4日間、毎晩9時45分から15分間を3週連続で計12回担当

 する番組です。お話を聞いて、どうやったら良いのだろうかなあ、と少々当

 惑いたしました。ひとつの方法は見つけ出しましたが、それが果たして正解

 かどうか、その鍵を握るのは9500万人のあなたです。どうなるかな・・・。

  さてワツシイサヲ版「DJ’Sファイル」の放送内容を探るヒントをここでご紹介しておき

 ましょう。何も言いません。次の3曲です。

    「たどり着いたらいつも雨降り」、ザ・モップス

  「ハレルヤ、アイ・ラーヴ・ソウ・ハー」、ハムブル・パイ

  そして鳴門家寿美若で「ヤンレー植松」、以上です。

M14.たどり着いたらいつも雨降り(3’29”)ザ・モップス

-T.Yoshida-  東芝 TOCT-6604

M15. ハレルヤ(アイ・ラーヴ・ソウ・ハー)(5’08”)ハムブル・パイ

-R.Charles-  ユニバーサル UICY-200095

M16.ヤンレー植松(4’23”)鳴門家寿美若

-trd, arr.by S.Narutoya-   コロムビアCOCJ-33829

M17.ミラノ(4’23”)モダン・ジャズ・カルテット

-J.Lewis-  ユニバーサル UCCO-5506

TM Born In Chicago 「アサー入り / Paul Butterfield Blues Band

-N.Gravenites-  Rhino 8122 798434 0

N  2020年の年明け、1月4日の最後はお正月らしく穏やかにのんびりと、MJQ、

 モダーン・ジャズ・クヲーテットで「ミラノ」です。名作『ジャンゴ』からお届けしました。

 「穏やかにのんびり」などと申しましたが、当人たちは神経を研ぎ澄まして、

 全知全能全技術を持ち込んでの演奏です。1953年の録音ですから、老人ワツシイ

 サヲもまだこの世に居ません。そんな時代にこの演奏、そしてそれを受け入れ

 られた聴衆、信じがたい知性と理解力です。

  ところでワツシイサヲ版「DJ’Sファイル」のヒントすぐにお分りいただけたのではない

 でしょうか。わたし自身はそんなに奥が深くありませんから。真相はどうぞ

 本番でお確かめ下さい。

  なおトランス・ワールド・ミュージックの受信案内が来ていますので、そのまんまご案

 内いたします。

トランス・ワールド・ミュージック・ウェイズ

 出演:田中美登里 ゲスト:鷲巣功(首都圏河内音頭推進協議会議長)

 テーマ:オレの人生を変えた『河内音頭』

 2020年1月26日(日)4:30~5:00am TOKYO FM&radiko.jp(1週間以内な

 らタイムフリー聴取可。ただし首都圏限定、聞き始めから24時間以内、計3

 時間)

http://radiko.jp/share/?sid=FMT&t=20200126043000

 ※全国のFMが無料で聴けるアプリ→WIZ RADIO(タイムフリーではない)

 1月26日(日)4:00~4:30am K-MIX(FM静岡)

 1月26日(日)0:00~1:00am MUSICBIRD THE AUDIO

 MUSICBIRDはTOKYO FMグループの高音質CS衛星デジタルラジオ。

 クラシック、ジャズなどジャンル別に多数のチャンネルがあり、   

 これを聴くには専用のチューナーとアンテナが必要。

 お問合せは03-3221-9000

http://www.musicbird.jp/

 「トランス・ワールド・ミュージック・ウェイズ」アーカイヴズも放送中 

 (月~土)0:00~1:00  MUSICBIRD THE AUDIO

  以上です。ほんの30分なのにえらく仰々しいですね。わたしとしては

 ごく気楽に美登里さんのご質問にお答えするつもりで行って来ます。時間帯

 が「幻」と重なるアサーですね。

  今年初めての特別付録、お年玉第一弾は、以下の隠し場所です。どうぞお

 楽しみ下さい。

https://firestorage.jp/download/830284302ca088e8afbdd5926ad5eec1d68301b9

  ダウンロード・パスワードは、25e8cxg3です。

  さあ、今朝もちょうど時間となりました。

 こちらは、http://osamusawada.com/category/mornin-blues-by-isaowashizu/

 「幻」モーニン・ブルーズ、鷲巣功でした。来週も首都圏で9人のあなただけに。

   そして全国で9500万人のあなたにも、アサー。

♪♪ Twitter “#blues761″の閲覧はコチラ♪♪

いよいよ、来週末!!!!!

AwesomeBeats + Mornin’ Blues 生放送!

AwesomeBeats + Mornin’ Blues 新春特番

2020年(令和二年)1月10日(金曜) 24:00-29:00
※1月11日(土曜)00:00-早朝05:00まで
出演:澤田修、鷲巣功
中央エフエムから生放送!乞うご期待!





【幻】モーニン・ブルーズ 2019/12/28

mb191228

TM. Walikin’ Blues「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-R.Johnson-  Rhino 8122 798434 0

N  おはようございます、ワツシイサヲです。「幻」モーニン・ブルーズ2019年12月28日

 を始めましょう。

  CD時代になってわたしが有難かった事のひとつは、かつて「幻」の名盤と

 称されて、希少高額だったLPが比較的手に入り易くなった現象です。これは

 「世界初のCD化」である程度の量の注文が取れるのと、本来の原盤権保持 

 者が、「あんたが何かしたいんなら預けてやるよ、もう償却済みだけど」と、

 第三者に発売を委託する傾向が一般化した事です。加えて、もう行き渡って

 しまったソフトウエアに需要を喚起すべく、昔の名前の作品が破格値で市場に出て

 来るのも異常な現象ではなくなりました。過去の作品を何枚かまとめて箱に

 入れて廉価で出すやり方は一般化していますし、特別に組まれた集約盤にも

 あっと驚く低価格品があります。

  先週レコード屋の店頭で嬉しい新作に出会いました。『ディ・エセンシャル・ロド・ステュ

 ワート』という3枚組です。これがなんと760円。マーキュリー時代の、本当に唄う事

 が楽しくて仕方なかった頃のロド「ザ・モド」ステュワートの名唱を46曲も詰め込ん

 だベストものです。

  正式な表題にもなっているこれをまず聞いてもらいましょう。

  「ハンドバッグと外出着」、1970年の作品です。

M01.Handbags & Gladrags(4’20”)Rod Stewart

-M.D’abo- Spectrum Music BIEM / SDRM IC05064  

N  いいですね、ロド・ステュワート。この歌はマンフレッド・マンに居たマイク・ダボが書いた

 作品で、目の見えない人間が通りを渡ろうとしているのを見た、と始まる割

 と複雑な内容を持っています。主題となっているのは、時代の流れと一個人 

 の生活感覚でしょうか。ロドはこの歌の訴えを正しく洞察し、唄い上げていま

 す。この頃のロドはこの種の瞬間的な解釈が素晴らしかった。

  この3枚組『ディ・エセンシャル・ロド・ステュワート』という3枚組は主にマーキュリー時代

 の傑作アルバムから成り立っていますが、それ以外の録音も多く入っています。

 「イッツ・オール・オーヴァ、ナウ」がテイク違いだったのには驚きました。

  1972年のLP『ネヴァ・ダル・モメント』に入っていたこの歌も忘れられません。

  「ユー・ウェア・イト・ウェル」。

M02.You Wear It Well(4’23”)Rod Stewart

-R.Stewart, M.Quittenton-  Spectrum Music BIEM / SDRM IC05064

N  頭で「特にすることがない、この暖かい午後・・・」と来ますから、決して

 冬の歌ではないでしょうが、わたしは聞く度に晩秋、から初冬を連想します。

 アクースティク楽器の響きがそうさせるのでしょうか。「ユー・ウェア・イト・ウェル」でした。

  さてこの『ディ・エセンシャル・ロド・ステュワート』を迷いなく購入した動機、それは

 この「オウ、ノウ、ノット・マイ・ベイビ」が入っていたからです。これはシングル盤のB

 面かなんかで世に出て、正規のアルバム収録曲ではありませんでした。日本では

 中途半端なベストものに入っていて、多分わたしは持ってなかったと思います。

 今回、この3枚組でやっと自分のものになりました。初めて聞いてから、40

 年は経っています。好みというのは変わらないものですね。

  この廉価盤をわたしは二つ買って、親友への今年のクリスマス・プレゼントにしま

 した。値段が安いとこういう贈呈も抵抗なく出来ます。

  では「オウ、ノウ、ノット・マイ・ベイビ」、ロド・ステュワートで聞いて下さい。

M03.Oh! No Not My Baby(3’40”)Rod Stewart     

-Goffin, King-  Spectrum Music BIEM / SDRM IC05064

M04.インタールード(ラヴィングザ・ピープル)〜ソリッド・グラウンド(2’40”+3’53”)マイケル・キワヌーカ

-M.Kiwanuka-  ユニバーサル UICP-1198

N  現場演奏家たちによる即興的なオーヴァ・ダビングでしょうが、実によく考えら 

 れたアンサムブル、それに美しい弦が重なった演奏でロド・ステュワートが唄ってくれた

 「オウ、ノウ、ノット・マイ・ベイビ」、ストーリーズの「ブラザー・ルイ」みたいですね。そう

 言えばこの間、知り合いのバーに友たちを連れて行きました。そこは昔のジャ

 ズ・バーで早い時間帯は正しい定評ある器楽曲LPを流しているんですが、夜

 も更けて来ると、カウンター男が調子に乗ってシングルを回し始めるんです。お客の

 会話を聞いていて、その話題につながる皿で突っ込んで来るんです。以前は

 延々と歌謡曲が続きまして、本当にこの時は盛り上がった。

  今回は洋楽中心だったので、わたしが「『ブラザー・ルイ』あるか」と聞いたら

 「大好きだよ」と回してくれました。いや、これも良かった。ただ、その1

 曲で盛り上がったおかげで、わたしは最終電車に乗り過ごしてしまいました。

  それはともかくロド・ステュワートの「オウ、ノウ、ノット・マイ・ベイビ」でした。それに

 続けたのは、マイケル・キワヌーカという東アフリカはウガンダ出身の音楽家の最新作『キワヌー

 カ』から「インタールード(ラヴィングザ・ピープル)」と「ソリッド・グラウンド」でした。非

 常に風変わりな響きで、さらにマイケル・キワヌーカ自身のヴォーカルもちょっとした電気

 操作が加えられているのでしょうか、普通ではありません。奇妙です。だた、

 しきりに感情が揺さぶられます。試聴機で聞いて、「これは凄い」と直感しま

 した。言葉は英語、マイケル・キワヌーカはロンドンの生まれ育ちで、本格的な音楽活動

 もそこで始め今も本拠地はロンドンです。わたしにはカマシ・ヲシントンにも共通して感

 じる、21世紀時代の最新アフリカ黒人感覚が太い流れとなって打ち寄せて来る思

 いでした。カッコいいですね。この作品からはまたお届けすることをお約束致し

 ます。

  それとは何の関係もなく、いま繰り返された表題の「ソリッド・グラウンド」が

 「サニ・ブラウン」に聞こえて仕方がありませんでした。陸上競技の100と200メ

 ートル、そして華の400メートル・リレーでオリムピックのメダルを狙うトラックの星、あの男の名

 前です。ずーっとね、「サニ・ブラウン」に聞こえてました。「何故『サニ・ブラウン』

 だろう」と疑問を感じ、タイトルを見て「ああ、ソリッド・グラウンドか」と悟った次

 第です。

  フロリダ・ジョージア・ラインの「ディス・イズ・ハウ・ウイ・ロール」の「イチ、ニイ、サン」に端

 を発した「幻ミミ騒動」は「ルイジアナ・ママ」に飛び火しています。これね、わた

 しは「ロニオリ」と聞いていました。唄い出しも「あの娘はルジヤのママ」でして十

 歳にまだ届かないワツシイサヲは「この『ルジ屋』というのは何を売っているんだろ

 う」と深く悩んでおりました。

  関連してエルヴィス・プレズリの「ハウンド・ドグ」ね、あれの唄い出しは「ユー・エイ

 ント・ナシング・バット・ア・ハウンド・ドグ」ですが、博多では「ユエンナツバラハウンドグ」

 だったそうです。「湯煙夏原」と漢字で書いて覚えたとタモリ師が言ってました。

 「馳運動具」だったのでしょうか。

M05.ホワッツ・ゴーイン・オン(5’42”)マーヴィン・ゲイ 

N  さてこれも四ツ谷のバーで聞いた新譜でした。マーヴィン・ゲイのライヴと言います

 と、『レッツ・ゲティトン』の後の超弩級実況録音盤が有名ですが、『ワッツ・ゴイノン』発

 表直後に一般公演をしていたのですね。断片的ですが、以前大久保のソウル・バ

 ーでピアノを弾きながら神経質に唱うマーヴィンの映像を観た事があります。それと

 同じ時かもしれません。収録は1972年5月です。

  長いスラムプを抜け出して大作を創り上げたマーヴィンは人の前に出て唱う事か

 らも遠ざかっていたせいで、ちょっと緊張気味。集まった聴衆たちの過剰な

 反応に当惑しています。ほとんどが黒人だろうなあ。演奏はデトロイトからモータウン

 のファンク・ブラザーズを空輸。ドラムズがリチャード・ピストル・アレンで、ベイスはジェイムズ・

 ジェイマスンです。うわー。

  非常に荒く、進行も滞りますが、恐ろしい程の真実味には圧倒されます。

 フィルモアのアリサ・フランクリン実況と並んで、ソウル・ミュージックの頂点かもしれません。来

 週、新年早々の「幻」でもここからお届け致します。

  マーヴィン・ゲイのライヴ新譜から「ワッツ・ゴイノン」でした。

M06.テイク・マイ・ハンド・プレシャス・ロード(3’19”)エルヴィス・プレスリー

-T.A.Dorsey-  BMG  BVCM 34062

N  クリスマスも過ぎたのに・・・、と訝しがる方もいらっしゃったでしょう。 12

  月28日の「テイク・マイ・ハンド・プレシャス・ロード」、エルヴィス・プレズリでした。先々週

 あたりから「今年はあまり町場にクリスマス感が漂っていない」などと言ってまし

 たが、実際はそうでなかったようです。24 日夜は渋谷の町は凄かったらしい 

 ですね。NHKのラジオで聞きました。何が面白かったんでしょうか。

  ごく普通の日本人たちが一年で最もキリスト教に近づくのが、この時期です。

 それが過ぎると「大晦日」そして「お正月」と仏教や神道の季節感に切り替

 わります。ただキリスト教自体はクリスマスの馬鹿騒ぎでおしまいという訳ではなく、

 その後、少なくとも年が変わるまで教徒たちは神妙に過ごします。昨晩も家

 への帰り道で、教会の集まりに参加しませんか、と誘いを受けました。逆に

 このクリスマス期が勧誘はやりやすいのかも知れませんね。

  わたし自身はクリスチャンであろうはずもなく、あの教義とは距離を置いている

 つもりですが、北米の音楽に親しんでいる者としては、避けては通れません。

 特に彼の地ではほとんどの社会通念がキリスト教に則っているのは、認めるしか

 ない事実です。クリスチャンでなくても、従わざるを得ない現実があります。

  音楽においては「ゴスペル」という聖なる宗教音楽が、ほとんど全ての領域

 を覆っていますから、音楽に携わる者ならば、一生を通じてキリスト教とは無縁

 では過ごせないでしょう。ですから、ゴスペルとの付き合い方を見れば、意外

 な程その人の心根が分かったりします。

  この事に気付かせてくれたのが、今のエルヴィス・プレズリでした。「反逆のロカビ

 リー男」として世に出て、良妻賢母的おば様たちから集中砲火を浴びたエルヴィス

 ですが生前には沢山の宗教歌を吹き込んでいます。それのどれもが清く美し

 いのです。「神様の前では心が洗われるのか」とわたしは本気で考えました。

 もちろん彼には様々な反宗教的な醜聞も取り繕いています。ただ、人間は「聖」

 と「俗」で簡単に割り切れるものではないんだ、という事も彼から学びまし

 た。

  そんな事を考えていたら、クリスマスが過ぎて新年までのこの時期に、ちょっと

 ゴスペルを聞いてみたくなりました。皆さんもお付き合い下されば嬉しい。

  では、評判高き放蕩息子、ハンク・ウイリアムズです。

  「エルサレムからジェリコまで」。

M07.From Jerusalem To Jericho(3’57”)Hank Williams

-W.M.Robison-  Time Life 24587-D

N  ハンク・ウイリアムズで「エルサレムからジェリコまで」でした。エルヴィスと同じく欲望のまま

 に生きたとも言われる彼の音楽は、基本的にキリスト教義を背景にしていまして、

 その禁欲精神があるから、満たされない煩悩が芽生える、という図式を反映

 しているようにも思えます。死んでしまう日の朝、「とうとうお迎えが来たよ

 うだ」と言って床から起き上がったそうです。

  さてゴスペルが「聖」なら、対極的に「俗」の象徴として称されるのが、悪

 魔の音楽であるブルーズです。ただ音楽的本質はかなり重なる部分がありまし

 て、決してかけ離れた別のものではない、とわたしは考えます。

  B.B.キングが唄います、「主は本当に大切な物を賜わり下さった」。

M08.Jesus Gave Me Water(3’05”)B.B.King

-L.Campbell-   WQED / Rhino  R2 78160

M09.O How I Love Jesus(2’25”)Alan Jackson

-trd.-  ACR / EMI Nashville   509997 23639 2 8

N  ソウル・スターラーズ時代のサム・クックの決定的な吹き込みがよく知られている「ジーザ

 ス・ゲイヴ・ミー・ヲーター」、B.B.キングでした。彼はブルーズを唄って一般の人気を

 掴み出した頃にゴスペルのアルバムを発表しています。その表現もお聞きの通り、

 B.B.キングのブルーズ流儀に反するものではなく、全く自然体です。もともとライト

 ニン・ホプキンズのような煩悩爆裂パンク派ではなかった事も関係していますが、彼

 のブルーズはゴスペル的な「愛」で支えられている、とわたしは考えています。

  続けましたのはカントリー界の大御所アラン・ジャクスンで、これもよく知られたナムバ

 ですね、「オウ、ハウ・アイ・ラーヴ・ジーザス」でした。彼もゴスペル・アルバムを何枚か

 出しています。

  さて次も大物、ジョニー・キャッシュです。彼もやはりカントリー界の異端児として世に

 出ました。ただしゴスペル音楽とはいつも一緒に生きていたようで、50年代か

 ら宗教音楽のアルバムを発表しています。常に主の教えを意識しながら自分の音

 楽を考えていた姿が、時おりはっきりと見えます。

  2曲続けましょう。

   神様は出て来ませんが、父親を労う孝行息子の歌、

   「スノウ・イン・ヒズ・ヘア」。

   そして超有名曲です、

   「スウィング・ロウ、スウィート・チャリオット」。

M10.Snow In His Hair(2’55”)Johnny Cash

-M.T.Pack-  Sony / Legacy MOCCD13818

M11.Swing Low, Sweet Charioy(1’53”)Johnny Cash

-trd.-  Sony / Legacy MOCCD13818

N  ジョニー・キャッシュで「スノウ・イン・ヒズ・ヘア」、「スウィング・ロウ、スウィート・チャリオット」でし

 た。次は変人として知られるジョージ・ジョーンズです。わたしはまだ彼の人間性

 が把握出来ていません。独特の風貌と同じように取っ付き難いのは事実です

 が、非常識なエピソードだけで判断してはいけない様でもありまして、もう少し

 時間が必要です。彼も一筋縄では行かないクリスチャンですね。反宗教的な発言、

 行為も多かったようです。

  歌はトラディショナルな定番曲で、

  「グレイト・ジャッヂメント・モーニング」。

M12.Great Judgement Morning(6’12”)George Jones

-trd.-  Bandit Records 78340-2

N  有名な音楽家のゴスペル・ソング集、如何でしたでしょうか。これらの歌は長い

 年月をかけて唄い継がれ、どれも完成度が高い上に主題が正当ですから、採

 り上げ易いものばかりです。広く周知もされていますから、その点でも有利

 でしょう。ただ先にも言いましたように、その人間の世界観、世の中に対す

 る考え方が露わになり易い。あ、そんなモンでいいの、と安易に仕上げられた

 ゴスペルも多くあります。今ご紹介した人たちのはどうだったかな。

  さてこのような伝統的な聖書を基に作られた定番曲の他に、キリスト教義の社 

 会通念を色濃く反映した新しい歌も、特に北米では生まれています。厳密な

 定義こそないものの、新作ゴスペルと言っていいのではないでしょうか。ここ

 からは、そんな歌をいくつか聞いてみましょう。

  まずは、ローラ・ニーロの「クリスマス・イン・マイ・ソウル」です。これは「楽しいはずの

 クリスマスなのに・・・」という背景で唄われています。バンド・エイドの「ドウ・ゼ

 イ・ノウ・イッツ・クリスマス」と似てまして、余計なお世話だと取られかねないかも知

 れませんが、わたしは聞いていて、あの悲壮な「フランダースの犬」を連想しまし

 た。

  ではローラ・ニーロ、「クリスマス・イン・マイ・ソウル」です。

M13.クリスマス・イン・マイ・ソウル(7’02”)ローラ・ニーロ

-L.Nyro-   CBSソニー CSCS 6059

N  唐揚げ食って呑んで騒ぐのではなく、また恋人が来ないだけでもない、こ

 のように追い詰められたクリスマスも世界にあるのです。それとは別に、唄い方、

 音楽全体から、とてもキャロル・キングを連想した。ローラ・ニーロの「クリスマス・イン・マイ・

 ソウル」でした。

  さて新作ゴスペルと言えばボブ・ディランの作品は全てがそうかも知れません。

 彼は1979年にユダヤ教からキリスト教に転向します。そのきっかけは、ある晩指の

 先に光が宿って全てが変わって見えた、という突然の出来事だったとか・・・。

  その後は急にキリストの教えに近づいたかの様で、彼の作品がゴスペルとして取

 り上げられる事も頻繁になりました。ただ、以前の「時代は変わる」とか「風

 に吹かれて」などには同じ様な思想が込められているとも言えます。彼の歌

 の基本には「肯定」的な主題が流れていたのに、60年代的な「抵抗」「反抗」

 という、背負わされた一般認識が強過ぎたとも感じられます。

  まあ彼は世界で一番音楽を面白がってやって来た男ですから、ゴスペル、特

 に黒人たちの表現形式で自分の作品がどうなるのか、大いに興味を持ってい

 た事でしょう。特別に作られた『ガッタ・サーヴ・サムバディ  ザ・ゴスペル・ソングズ・

 オーヴ・ボブ・ディラン』はその集大成です。この中で彼はおそらくお気に入りの

 ゴスペル歌手、メイヴィス・ステイプルズとほぼ全編デューオの形で1曲新作を披露してい

 ます。ここには彼女に対する尊敬が現れています。

  「ゴナ・チェンジ・マイ・ウェイ・オヴ・シンキング」。

M14.ゴナ・チェンジ・マイ・ウェイ・オヴ・シンキング(5’17”)ボブ・ディラン     

-B.Dylan-  ソニー MHCP-8

M15.I Shall Be Released(3’53”)Nina Simone      

-B.Dylan-   WQED / Rhino  R2 78160  

N  「ゴナ・チェンジ・マイ・ウェイ・オヴ・シンキング」、メイヴィス・ステイプルズとボブ・ディラン

 でした。そしてボブ・ディラン作の20世紀ゴスペルの代表曲、「アイ・シャル・ビ・リリー

 スト」、ニーナ・シモンです。この仕様、とても良いですね。流石はニーナです。

  さてクリスマス後のゴスペル歌集、最後も20世紀の新しい作品です。

  「世界は愛を求めてる」、スウィート・インスピレイションズ、

  そして

  「明日に架ける橋」、エアロン・ネヴィルでどうぞ。

M16.What The World Needs Now Is Love(2’57”)Sweet Inspirations   

-B.Bucharach, H.David-  WQED / Rhino  R2 78160   

M17.Bridge Over Trouble Water(5’00”)Aaron Neville  Aretha編曲

-P.Simon-  WQED / Rhino  R2 78160   2-23

M18.What Are You Doing New Year’s Eve? (3’42”)   

Rod Stewart  feat. Ella Fitzgerald & Chris Botti

TM Born In Chicago 「アサー入り / Paul Butterfield Blues Band

-N.Gravenites-  Rhino 8122 798434 0

N  2019年最後の「幻」曲は「新年に何をするの」でした。エラ・フィッツジェラルド

 とロド・ステュアート、エラは始めの一節を唄ってすぐに居なくなってしまうので、

 後半はクリス・ブーチが参加していました。 驚異の廉価盤3枚組『ディ・エセンシャル・

 ロド・ステュワート』からです。

  今年の生放送は今朝でおしまいです。この1年も何とかやって来れました。

 皆さん、どうもありがとうございます。わたしの年明けは忙しいですよ、7日

 からラジオ日本のディー・ジェイズ・ファイルに3週間出演、11日には中央エフエムでアサー

 放送。エフエム東京にも出るし、エリスの締め切りも・・・、あ、それは関係ないで

 すね。

   さあ、みんな元気で新年を迎えましょう。「幻」を聞いていれば、きっと良

 い1年になりますよ。

  今年最後の特別付録は、以下の隠し場所です。どうぞお楽しみ下さい。

https://firestorage.jp/download/495e467e42c4375f2abdc588b4e878c77bdadb67

   ダウンロード・パスワードは、u33iuzx5です。

  今年もちょうど最後となりました。

 こちらは、http://osamusawada.com/category/mornin-blues-by-isaowashizu/

 「幻」モーニン・ブルーズ、鷲巣功でした。来週も首都圏で9人のあなただけに。

   そして全国で9500万人のあなたにも、アサー。良いお年をお迎えください。

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AwesomeBeats + Mornin’ Blues 生放送!

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2020年(令和二年)1月10日(金曜) 24:00-29:00
※1月11日(土曜)00:00-早朝05:00まで
出演:澤田修、鷲巣功
中央エフエムから生放送!乞うご期待!



【幻】モーニン・ブルーズ 2019/12/21

mb191221

TM. Walikin’ Blues「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-R.Johnson-  Rhino 8122 798434 0

N  おはようございます、ワツシイサヲです。「幻」モーニン・ブルーズ2019年12月21日

 を始めましょう。今日は日中とても暖かく、本当に冬至なのか、とも思いま

 した。でもここのところどうも晴れ間が少ないですね。いつも鉛色の空です。

 果たしてこれから先は暖かいのか、寒いのか。年の瀬だからでしょうか、

  町には大勢の人が出ています。みんななんとなく急いでいるみたい。シハスで

 すね。ここは温かなこの歌声で暖まって貰いましょう。

  パーシー・ヲーム・アンド・テンダー・ソウル・スレッヂです。

  「フォール・インサイド・ヨー・アイズ」。

M01.Fall Inside Your Eyes(4’11”)Percy Sledge

-J.Lomax- BSMF 7601

N  気分に任せてオブリガート的な伴奏をしているようなギターがとても効果的。いい

 気持ちになります。「フォール・インサイド・ヨー・アイズ」、パーシー・スレッヂでした。彼な

 らではの暖かみ、変わっていませんね。

  これは新録で1990年に出ていた『ヴォイシーズ』という企画アルバムの再発売の

 際に加えられた吹き込みです。若くして亡くなってしまった唄い手の名作を

 カヴァする、という企画意図があって、この「フォール・インサイド・ヨー・アイズ」は、

 ジャッキ・ローマクスの書いた歌だそうです。ジャッキ・ローマクスは、わたしの記憶では、

 アップル初期の契約音楽家のひとりだった筈です。ジョージ・ハリスンが制作を担当し

 ましたがヒット曲は生まれず、わたしもこれまで名前しか聞いたことはありませ

 んでした。その後アメリカに渡って暮らしていたようですね。この「フォール・インサイド・

 ヨー・アイズ」もその頃の作品ではないでしょうか。パーシー・スレッヂのおかげて聞

 くことが出来ました。どうもありがとう。

M02.ザット・ガール(2’59”)スティーヴィー・ホアン

-unknown-  PヴァインPCD-24899

N  頭の部分が切れていたような始まり方の「ザット・ガール」、スティーヴィー・ホアンでし

 た。「美メロR&B王子」だそうです。なるほどね、その通りだ。白人青年です。

 わたしは40年くらい前に話題となった、ユジーン・ワイルドを連想しました。当初

 は無理のない自然な造りが気に入りましたが、よく聞けば効果機器による高

 度な録音技術が多用されています。

  さあ、次のこれはどうでしょうか。

M03.Day Tripper(2’47”)Sugar Blue

-J.Lennon, P.McCartney-  BSMF 2683

N  ご存知「デイ・トリッパ」、シュガー・ブルーの新譜『カラーズ』からです。この歌は

 ビートルズの「恋を抱きしめよう」とのカップリングで世に出ました。リズム・ギターの

 刻みが素晴らしくてね。一度気づいてからは聞く度にそちらに耳を奪われて

 しまいます。ジョン・レノンなのかなあ。でも印象的なあのリード・リフも妙にジョン的

 に聞こえます。どっちがどっちでしょうか。

  この「デイ・トリッパー」は、オーティス・レディングのカヴァでも知られます。エムジーズ の

 ソリッドでタイトなリズムが最高でした。スパイダーズはそのアレンヂで演ってましたね。

 マサアキとジュンそしてカマヤツの三人が前に出て、イカしたビートに合わせて面白い振り

 で踊るのです。これがまた素晴らしい。もう一度観たかったな。

  おっとシュガー・ブルーのファンク「デイ・トリッパ」は如何でしたか。わたしには想像

  以上でしたね。カッコいい。高域強調のシュガーのハープはやはり違います。そして

 今回のシュガーは、電気ロック調だけでなく、こんなカントリー・スタイルも披露しています。

 これも成功例でしょう。

  「グーッド・オールド・デイズ」。

M04.Good Old Days(2’50”)Sugar Blue

-unknown-  BSMF 2683

M05.Tiptina(6’20”)Nevile Brothers

-P.Longhair-  BSMF 2683

N  シュガー・ブルーの「グーッド・オールド・デイズ」に続けましたのは、ネヴィル・ブラザ

 ーズの「ティピティーナ」、2008年コロラド州のテルライド・ジャズ・フェスティヴォーでの録音で

 す。このCDは地元ラジオ局の録音をそのまま使っているらしく、途中でナレイショ

 ンが入ったりして驚かされます。ネヴィルズの演奏はちょっと荒っぽいかな。そ

 れが逆に功を奏した出来栄えなのが、今の「ティピティーナ」でしょう。全員がハマ

 って狂い始める過程が実に面白い。これもカッコいいですね。年明け、1月29

 日の発売になります。

  さて先々週、先週と続けてお送りしたフロリダ・ジョージア・ラインの「ディス・イズ・

 ハウ・ウイ・ロール」には、早速タクシ・ドライヴァ45979さんから「『1、2、3』て言っ

 てますか」というお問い合わせを頂き、確認のために先週も聞いて頂きまし

 た。実はわたしには何の事か分かりませんで、「別に『1、2、3』て唄ったっ

 て悪い事はないのに・・・」程度でした。そうしたら先週のお便りで「1、2、

 3」は「イチ、ニ、サン」だという事だと知りました。

  「そうか、『イチ、ニ、サン』か」、今週もう一回聞いてみましょう。

  ご静聴ねがいます。

  フロリダ・ジョージア・ラインの「ディス・イズ・ハウ・ウイ・ロール」です。

M06.This Is How We Roll(3’37”)Florida Georgia Line feat.Luke Bryan

-T.Hubbard, B.Kelley, L.Bryan, C.Swindell-  BMLG 0843930046300

N  分かりましたか皆さん、「イチ、ニ、サン」が。始まって2分あたり、ギター間奏の

 次です。バック・グラウンド・ヴォーカルが「イチ、ニ、サン」、ここですね。そうか、この

 事だったのか。分かりました。フロリダ・ジョージア・ラインが日本語で「イチ、ニ、サン」、

 確かにこれは興味深い。ただわたしにはずっと「イーチ・ハンズ・オン~each hands on」

 と聞こえていて、気づきませんでした。こういう「ソラミミ」は、騙し絵と同じ

 く一度そのように聞こえてしまうと、離れられなくなります。タクシ・ドライヴァ

 45979さん、困っているのではありませんでしょうか。

  そのタクシ・ドライヴァ45979さんの心を癒して差し上げましょう、

  ブレンダ・リーです。「ワーズ」。

M07.Words(3’29”)Brenda Lee

-B.Gibb, R.Gibb, M.Gibb-   サンビーニャ・インポート  WRSI-5529

N  ビージーズ、1968年のヒット曲、ブレンダ・リーで「ワーズ」でした。わたしに無断で

 発売されていた『シングズ・カントリー・コレクション第2集』からです。ミス・リル・ダイナマイ

 トはビージーズ特有のヴィヴラートを意識しながらも、結構なカントリー風に仕上げてい

 ますね。合格。

  では同じく『シングズ・カントリー・コレクション』の第1集から、どうぞ。

  「オクラホマ・スーパスター」。

M08.Okulahoma Superstar(3’06”)Brenda Lee

-J.Durrill-  サンビーニャ・インポート  WRSI-5408  

M09.Walking In Jerusalem(Just Like John)(1’58”)Marty Stuart

-trd.- Gaither SHD8945 788-4894528

N  「オクラホマ・スーパスター」、ブレンダ・リーでした。そしてマーティ・スチュワートで「ヲーキング・

 ジェルサレム・ライク・ジョン」でした。

  そしてケン・バーンズ監督「カントリー・ミュージック」はまだ全部観終わっていません。

 そもそもが映像作品を苦手としているわたしは、1本2時間の大作を見るとな

 ると、まずそれなりの心構えが必要なのです。さあ、年末年始には残りの7

 本を観るぞ。ただ一挙に観ると絶対に最後の方はどうでも良くなって来るの

 で、慎重な日程調整も必要です。

  1本目を観ていて、「あ、こいつ知ってる」という男が出て来ました。以前

 「99.5(キュウジュウキュウテンゴ)」を聞いてみたマーティ・スチュワートです。結構何度も、それ

 もかなり長い時間しゃべってます。あれから彼とは何もありませんで、ゆき

 ずりの縁でしかなかったのですが、こうやって再び、それも意外なところで

 出会うと、まるで昔からの仲のような気になるものです。ケン・バーンズ監督「カ

 ントリー・ミュージック」の印象はこれでグッと良くなりました。

  そのサウンドトラックから今朝もお送りしましょう。

M10. If The River Was Whisky(3’10”)

Charlie Poole With The North Carolina Ramblers

-C.Poole, N.Woodieff-  Sony nonumber 

M11.Whisky River(3’38”)Willie Nelson

-J.Bush-  Sony nonumber

N  ケン・バーンズ監督「カントリー・ミュージック」サウンドトラックから、「イフ・ザ・リヴァ・ヲズ・

 ウイスキ」、チャーリー・ポールと北キャロライナ・ラムブラーズ、そして「ウイスキ・リヴァ」、こちらは

 ウイリー・ネルスン1978発表の実況録音でした。ウイリーのギター・ソロ、良かったですね。

 多分はじめのが原曲といいますか、後者の発想の源でしょう。こちらはフレデ

 ィ・フェンダも唄っている、定番曲になっています。川がウイスキだったら、どうな

 んでしょう、泳ぎにくいでしょうね。水から上がったら体ベトベトですよ。

  さて弦楽器スモール・コムボーが主体のカントリー・ミュージックにも大編成の楽団はいくつ

 もありまして、ウエスターン、あるいはカントリー・スウィングと呼ばれる世界を構成してい

 ます。大体10人くらいの世帯で管楽器が入っていますね。これで演奏曲目が

 グッと拡がります。

  その祖とも呼ばれるのが、ボブ・ウィルズ・アンド・ヒズ・テキサス・プレイボーイズ。

  聞いてみましょう、「ヌー・サン・アントニオ・ローズ」。

M12.New San Antonio Rose(2’38”)Bob Wills & His Texas Playboys

-B.Wills-  Sony nonumber

N  なんともいい雰囲気のボブ・ウィルズ・アンド・ヒズ・テキサス・プレイボーイズで、

 「ヌー・サン・アントニオ・ローズ」でした。ボブ・ウィルズというのは今の中で「ホワー」と

 か「アリー」と掛け声をかけていた人です。ダンスホール・レゲでのMCマンみたいな役

 割ですね。ウエスターン・スウィング楽団のリパトゥワはこういったアップテムポーのダンス曲が主

 体。ちょっと大きめの田舎酒場が仕事場です。古くは専用のバスで移動。ケン・

 バーンズ監督「カントリー・ミュージック」サウンドトラックの付録冊子にもそのバスの前に整列

 した楽団員を御大ボブ・ウィルズが白馬に跨って閲兵している写真があります。

  一方、スモール・コムボーのビル・モンローとブルー・グラス・ボーイズはステイション・ワゴンで旅

 公演をしていたようで、その珍しい写真も同じ冊子に掲載されていました。

M13.Honky Tonk Man(2’47”)Dwight Yoakam 

-H.Hausey, T.Franks, J.Horton-  Sony nonumber

N  ホンキ・トンク、北米の田舎にある安酒場には、必ず天使がいるはずなんですが、

 やさぐれ男もいました。ドゥワイト・ヨーカムで「ホンキ・トンク・マン」でした。これは比

 較的新しい、1984年の作品です。今のを聞きますと、音質は格段の向上を見

 せていますが、1930年録音のチャーリー・ポールと北キャロライナ・ラムブラーズによる「イフ・

 ザ・リヴァ・ヲズ・ウイスキ」と基本アンサムブルが何も変わっていない事がわかります。

  さて先週はブルーレイ1枚目でジミー・ロジャーズの紹介に時間が割かれていると

 お話しいたしました。この人はハンク・ウイリアムズと同等のカントリー音楽貢献者です。

 田舎鉄道の踏切番か保守工員のような身分から唄い手に転身しました。まだ

 確立していなかったレコード音楽の世界ではそれほど大きな成功を手にした訳

 ではありません。この時代の人間としては珍しくなかった結核を患っていて、

 享年わずか35で亡くなりました。しかしながらその功績は知る人ぞ知る今も

 大きく聳え立つものです。

  この人はギター弾きとしても傑出した才能を持っていました。現在でも大く

 のギター弾きが彼を絶賛しています。マイケル・ブルームフィールドが監修したギター教則

 CDの中で歴代の秀逸なギタリストを挙げる際に、「ジミー・ロジャーズ、アンド・オールソウ・

 シカーゴ・ジミー・ロジャーズ」と白人黒人、そしてカントリーとブルーズの巨頭を呼び上げ

 る面白い部分があったのを覚えています。「ヲーキン・バイ・マイ・セルフ」のあいつで

 す。

  そしてこの人は唄でも別格的存在でした。声はどちらかと言えば貧弱で、

 唄い方もドスの効いたジョニー・キャッシュに較べるとまるで頼りない。しかしそこに

 何かがありまして、ボブ・ディランやヴァン・モリスンは具体的な影響を受けているよ

 うでもあります。特徴的なのはヨーデル唱法を多用した部分で、この現象につき

 ましてはワツシイサヲも非常な興味を持ち、ここ2年間ほどケンキューチューであります。

 いずれその成果を発表出来る日が来るといいのですが。

  今朝はここまでお話しして来ました、ジミー・ロジャーズを聞いて貰いましょう。

  まず「ブルー・ヨーデル・ナムバ・ナイン」です。

M14,Blue Yodel Number 9(3’19”)Jimmy Rodgers

-J.Rdgers-  Sony nonumber

M15,In The Jailhouse Now(3’19”)Jimmy Rodgers 

-J.Rdgers-  Sony nonumber

N  ジミー・ロジャーズで「憂鬱なヨーデル第9番」、そして「イン・ザ・ジェイル・ナウ~そし

 て今は監獄で」でした。いいですね、胸にジーンと来ます。それをはぐらかす 

 ように入って来る裏声のヨーデルがなんとも言えません。ジミー・ロジャーズは殆ど

 の音源が既に原盤権消滅状態なので安価な全集や入門用の単盤などがたくさ

 ん出回っています。どうぞお手に取ってお試しください。

  ではお祈りを・・・エイメン。

M16.Blue Christmas(2’05”)Elvis Presley    

-B.Hayes, J.Johnson-   BMG BVCM-34072

N   なんとなく静かなこの12月です。毎年のように馬鹿騒ぎをしていた「幻」

 も今年は控えめに構成しております。でも先週の投稿にあった「年の瀬感も

 メリクリ感もちっともありません」というのが気になりました。

  昔から農業は日射、太陽の光が全てですから、陽の光が少なくなる、つま

 り昼間の時間が短くなって行く冬至近辺は、太陽が弱って行く時期として、

 人々も不安になりました。北半球ではちょうど今頃が不安の頂点となります。

 でもそれを越えると、また太陽は元気になって行く。寒さは別として、明日

 からは昼間の時間も長くなって来るのです。ですから温帯に暮らす人々がこ

 の辺りに一年の節目を置くのは自然な事でしょう。ヤクザの暦でも12 月の前半

 に新しい一年は始まりますし、クリスマスだってそうです。やはりこの一ヶ月は特

 別なのです。

  「年の瀬感もメリクリ感も」、慌ただしいこの特別な31日間の中で、充分に味

 わって下さい、わたしたちの特権です。

  さあ、これを聞いて元気出して下さい。

  三びきの山奥リス集団です。

  「もみの木」。

M17.O Christmas Tree(2’25”)Chipmunks

-trd.-  東芝 TOCP-67281

N  元気出たかな。さて今年は意外な時期に意外な場所でクリスマス音楽と出会いま

 した。ジャンゴ・ラインハルトを経由して辿り着いたモダーン・ジャズ・クヲーテットです。彼

 らはクリスマス曲として知られる「イングランズ・キャロル」を早いうちからリパトゥワにして

 いましたが、1971年にアトランティック・レイベルに復帰して発表した『プラスティック・ドリ

 ーム』の中に、そのものズバリの「クリスマス・テーマによる変奏曲」を収録しています。

  録音自体は初夏5月頃だったので、別に季節的な連鎖ではないでしょう。

 またアルバム自体が年末商品として企画された物でもありません。バッハを慕うジ

 ョン・ルイスが教会音楽の中に、純粋な美しさを感じ取ったからだろうと私は邪推

 します。その旋律が世俗にはクリスマスを連想させただけなのでしょう。しかしな

 がら、今年の収穫として、この時期に皆様とご一緒に聞いて行きます。

   MJQ、モダーン・ジャズ・クヲーテットで「クリスマス・テーマによる変奏曲」。

M18.クリスマス・テーマによる変奏曲(4’29”)モダン・ジャズ・カルテット    

-J.Lewis-  WPCR-29324

M19.別れのワルツ(3‘40”)丸山明宏     

-M.Maruyama, trd.-  コロムビア COCP-35902

N  今年の収穫、モダーン・ジャズ・クヲーテットの「クリスマス・テーマによる変奏曲」に続けて、 

 一足早い「蛍の光」、こちらは「丸山」時代の美輪明宏でした。1957年録音

 です、昨年「『オバQクリスマス』よりジングル・ベル」を聞いてもらった『昭和クリスマ

 ス』からお届けしました。この人にしか醸し出せない独特の雰囲気、かないま

 せんね。

  そして同じアルバムからこれも、この人にしか醸し出せない独特の雰囲気です。

  美空ひばり、「クリスマス・ワルツ」。

M20.クリスマス・ワルツ(3’27”)美空ひばり

-K.Fujiura, M.Yoneyama-  コロムビア COCP-35902

N  そして・・・、これです。

M21.Woman(3’30”)John Lennon

-J.Lennon-  Geffen   2001-2  

M22.Happy Christmas(3’32”)John Lennon

-J.Lennon-  Universal(香港)XR-0260

M23.Christmas Is Annoying(2’12”)Kev’ Mo’

-K.Moore, E.demosey-  Cocord 00888-72118065

M24.One More Year With You(4’16”)Kev’ Mo’

-K.Moore, B.N.Campbel-  Cocord 00888-72118065

TM Born In Chicago 「アサー入り / Paul Butterfield Blues Band

-N.Gravenites-  Rhino 8122 798434 0

N  後半4曲はわたしの今年の12月、ですね。

  ジョン・レノンの「ヲーマン」、これだなあ。聞く度になんとなく寒さを感じます。

 もちろんあの事件と無関係ではありません。当日の事もまだ克明に覚えてい

 ます。

  そしてやはり「ハッピ・クリスマス」、地球上の全世界に共通する師走感はここに

 集約されるでしょう。

  人に元気を付けるはずがなんとなくシンミリしてしまったので、その次に今年

 の大収穫、ケブ・モのクリスマス・アルバムから2曲お届けしました。「クリスマス・イズ・アナ

 ウイング」、そして「もう1年君と〜ワン・モ・イヤーズ・ウィズ・ユー」です。綺麗に終

 わりましたね。

  このアルバムは歴代のクリスマス・ノヴェルティの中で「傑作」と呼んで間違いのない作

 品です。ケブ・モ、偉い、よくやった。彼のまごころが自然に表出されていま

 す。毎週ほとんどをお届けして来ましたが、残ってるトラックもあります。気に

 なったらレコード屋さんへお急ぎ下さい。

  来週は2019年最後の放送になります。

  今朝の特別付録は、以下の隠し場所です。どうぞお楽しみ下さい。

https://firestorage.jp/download/d474fcc6e9d0baf8bcaf86d0f32d6bf4dd996645

  ダウンロード・パスワードは、89cwumpgです

  今朝もちょうど時間となりました。

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【幻】モーニン・ブルーズ 2019/12/14

mb191214

TM. Walikin’ Blues「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-R.Johnson-  Rhino 8122 798434 0

N  おはようざいます、ワツシイサヲです。「幻」モーニン・ブルーズ2019年12月14日を  

 始めましょう。

  12月も、もう14日。今年もあと17日間です。わたしとしましては9月か

 ら時の過ぎ行くのが急に速くなったように感じます。単に自分の状況でしょ

 うか。取り敢えず、ここまで生きて来られた事には感謝。さあ、問題は来年

 以降だ。

  皆さま方は、それぞれの年の瀬をお過ごしでしょう。暖冬だという割に寒

 さを感じるのは歳のせいかな。今朝も元気で行きますよ。

  ちょっと待ってね、1曲めの用意が出来てませんで、普段より長く前テーマを

 引っ張ります。よし、準備完了だ。「モーニング娘ブルーズ」では、少なくとも「幻」

 になってから初めて登場のこのグループです。

M01.Arabesque(5’38”)Coldplay 

-Ragovoy, Berns-  Parlophone  nonumber

N  お分かりの方、いらっしゃいますね。コールドプレイの『エヴェデイ・ライフ』からで

 す。「アラベスク」をお送りしました。アラベスクと言っても「ハロー、ミスタ・マンキ」じゃ

 ないですよ。ただの唐草紋様でもない。この響きからわたしはアフロ・ビート、そ

 れもフェラ・クティを強く連想しました。冒頭の路上採集音は中東の町で拾った物

 かも知れませんね。

  この新作『エヴェデイ・ライフ』は非常に思わせぶりな造りです。まずジャケットが

 サイズからして変則です。やや縦長の文庫本型。26頁の厚紙で出来た、「上製仕

 立て」となっています。中のタイプ打ちされた印字、古いモノクローム写真と、特別

 な意思を感じさせるのに充分な舞台装置が整っていまして、一筋縄では行か

 ない予感がします。

  コールドプレイは20世紀末に現れたイギリスの4人組ロックバンドで、商業主義に抵抗

 したり、薬物には手を出さない内規があったりと、好き勝手し放題だったそ

 れまでの人たちとは少々違いますね。この『エヴェデイ・ライフ』を通して聞きま

 しても、わたしには非常に内省的に響きまして、凝った装丁とも相まって高

 い境地にある作品に思えました。

  決定的なのはCD番号を持っていない事で、所属レイベルのパーロフォンのロゴタイプ

 こそ控え目に入ってはいますが、商品を特定する通し番号がないのです。流

 石にワーナー・ミュージックから出ている国内盤はWPCR-18287という続きに準じた

 連番を持っていますが、オリヂナルに商品特定コードを持たないというのは、メム

 バにしてみればこれは「商品ではない」という意思表示なのでしょうか。

 決して「忘れた」のではない筈です。その他、沢山の記載事項がとても読

 み難いのには苛立たされます。

  ただし、わたしがこの新譜に興味を惹かれた切っ掛けは、レコード店頭で

 流れていたこの歌でした。

M02.Cry Cry Cry(2’46”)Coldplay  

-Berryman, Buckland, Champion, Martin, Le Trio Joubran, Stromae-  Parlophone  nonumber

N  街角路上合唱団を思い浮かばせるドゥ・ワップ・スタイルの「クライ、クライ、クライ」です。

 これがとても心地よく聞こえまして、すぐに「只今演奏中」を調べて手に入

 れた、という訳です。黒人の唄ではないというのはすぐに分かりましたが、

 今時こんな事を演るのは一体どんな奴らだろう、という興味が強かったです

 ね。

  全体からは嘘のない、彼らの日常的な生活感覚が伝わってきます。それは

 「禁欲」的に管理されているような気がします。世界中で金銭的に大成功を

 収めている音楽集団として表現に矛盾はないでしょうが、それがそのまま大

 衆の支持を集めている、とは思いませんがね。

  今回の新譜『エヴェデイ・ライフ』にはもうひとつヴォーカルグループ・スタイルの歌が入

 っていました。こちらはゴスペル的です。そう言えば冒頭曲の題名が「チャーチ」、

 教会でした。

  ではコールドプレイで「ブロークン」。

M03.Brokwn(2’29”)Coldplay  

-Berryman, Buckland, Champion, Martin- Parlophone  nonumber

M04.Everywhere(5’35” )Bill Frisell(Harmony)

-B.Frisell-  Blue Note 00602508001635

N  コールドプレイの「ブロークン」に続けて、ビル・フリゼルの『ハーモニー』から「エヴェウェア」、

 両者に共通する響きをお感じ頂けたでしょうか。この『ハーモニー』も基本思想、

 コールドプレイの『エヴェデイ・ライフ』と設計図が似ているように思えます。ただし造

 り自体はコールドプレイの方が、遥かに複雑です。

   成功者たちコールドプレイを筆頭に今朝の「幻」は大物が勢ぞろいしています。

 この人も活発な制作活動の延長で、また新作を発表しました。

  ヴァン・モリスンです。

  「フェイム・ウィル・イート・ザ・ソウル」。

M05.Fame Will Eat The Soul(4’54”)Van Morrison

-V.Morrison-  ユニバーサル UICB-1003

N ヴァン・モリスンで「フェイム・ウィル・イート・ザ・ソウル」でした。後半になって絡んで来

 る男はビル・メドリー、「ふられた気持ち」のライチャス・ブラザーズの低音部担当者で

 す。正確無比なリズムのヴァンに較べると、唄い出し直後は、ややタイミングがズレて

 いるようでもありますが、だんだんノッて来ますね。若い頃の姿が浮かびまし

 た。と言いましてもわたしは動くライチャスを観た事がないのですけれども。

  ヴァン・モリスンの新作からもう1曲参りましょう。

  表題曲です。「主要三和音の真実」

M06.Three Cords And The Truth(5’02”)Van Morrison 

-V.Morrison-  ユニバーサル UICB-1003

N  「スリー・コーズ・アンド・ザ・トゥルース」、ヴァン・モリスンの新作からお届けしました。

 当たり前と言いますか、流石なんでしょうか、非常に充実した内容の新作、

 『スリー・コーズ・アンド・ザ・トゥルース』です。わたしは勿論ここまでもヴァンを聞い

 て来ましたが、世俗をうろついている人間には、どれもちょっと神々し過ぎ

 まして取っ付き難かったのも事実です。それが今回のはとても楽しく通せま

 した。その裏には勿論ヴァンの真摯な音楽に対する姿勢、それと他の参加者達

 の理解があります。

  それと、聞いていて感じるのは「みんな一緒にやってるな」という収録方

 法です。ひとりづつオーヴァ・ダビングを繰り返して仕上げるよりも同じ部屋で

 一緒に最初からお仕舞いまで、という音楽の基本に忠実な工程が、その場に

 参加していた人間たちの意思の交流につながって、ひと味違うものに仕上げ

 ているような気がしました。

  それに対して、こちらはどうでしょうか。

M07.The First Cut Is The Deepest(4’42”)Rod Stewart 

-C.Stevens-   Warner 803497848968

N  ロド・ステュアートの、「さびしき丘」という邦題が付いていたかな、「ザ・ファースト・

 カット・イズ・ザ・ディーペスト〜初恋の傷跡」です。これはキャット・スティーヴンスの作品

 ですね。ロドは絶頂期1976年のLP『ナイト・オン・ザ・タウン』でカヴァしてました。

 彼が真面目に唄った最後の歌かも知れません。

  今の仕様は新譜として出た『ヨー・イン・マイ・ハート  ロド・ステュアート・ウィズ・ロイヤル・

 フィルハーモニック・オーケストラ』というアルバムからでした。この作品が造られたいきさつ

 は知りませんが、以前に録音してあったマルチ・トラックの素材を利用して、弦楽オー

 ケスタラを新たに加えた再録音、と言って良いでしょう。ロイヤル・フィルハーモニック・オーケス

 トラは、60年代にディープ・パープルと録音してまして、以降わたし達の間でもよ

 く知られています。今回はこの団体との再録音という成り立ちがキモになって

 いるせいか、弦の編曲が少々大げさですね。

  ロド自身も全曲を唄い直していますね。ただし、それらを聞くと声も感覚も

 非常に瑞々しくて、「まだ出来るじゃないの。やっぱり素材、つまり詞曲がし

 っかりしてると違うんだなあ」という思いも新たです。中面には腰掛けて楽

 譜を真剣に読んでいるロドの写真があって、それがとてもカッコイイのですよ。

 眼鏡をかけて普段通りのお洒落な出で立ちでね。

  選曲もなかなかに宜しい。もう一曲聞いて下さい。初期のソロ作品で吹き込

 んでいた、「リーズン・トゥ・ビリーヴ」。

M08.Reason To Believe(3’52”)Rod Stewart  

-T.Hardin-  Warner 803497848968

N  肝心なところで、少々雑音が入りまして、大変失礼いたしました。ロド・ステ

 ュアートで『ウィズ・ロイヤル・フィルハーモニック・オーケストラ』アルバムから「リーズン・トゥ・ビリーヴ」

 でした。

  さてロドの邪魔をした雑音は、次のこの歌の頭出し作業の音でした。

M09.Rhinstone Cowboy(3’21”)Bruce Springsteen

-L.Weiss-  Colubia 19075995452

N  ブルース・スプリングスティーンの「ラインストン・カウボーイ」、確かグレン・キャムベルがパイオニアの

 スティーリオのコマーシャルで唄っていた歌のような気がするけど、違うかな。

  スプリングスティーンの一番新しいアルバムは『ウエスターン・スターズ ソングズ・フォー・ザ・フィル

 ム』で、その前、夏に発表されていた作品『ウエスターン・スターズ ソングズ』の全曲を

 一般公演ではなく、閉鎖された会場で実況の形で収録したものです。その最

 後に収められていたのが、この「ラインストン・カウボーイ」でした。コマーシャルの印象か

 らか、あるいはこの頃の「スカと爽やかコカコーラ」のグレン・キャムベルからの連想でし

 ょうか、てっきりC調な歌だと思っていましたが、カッコだけの「アーベイン・カウボ

 ーイ」の淋しさを唄った、真面目な内容です。グレン自身はラジオ偶然に聞いて吹

 き込みをプロデューサーに提案したというこぼれ話があります。ブルース・スプリングステ

 ィーンが唄う程ですから、いい加減な楽曲ではありませんでしょう。

  「この新作を掲げての旅公演を行なわない事になっていたから、皆んな実

 際には聞く事が出来ない。そこで実況仕様として制作した」とは何ともヨユーの

 発言ですが、こちらもコムボだけでなく大編成のオーケストラを従えた豪華仕様です。

 実況とは言え、演奏、音質も完全。今回はやたらにブルースの唄が上手く聞こえ

 ました。その場でもこんな風に聞けたんでしょうか。ごく少量の立ち会えた

 人たちの拍手、歓声が入っています。羨ましいなあ。

  大迫力のブルース・スプリングスティーンです、上手な唄をもう1曲どうぞ。

  「ザ・ウェイファラー」。

M10.The Wayfarer(4’46”)Bruce Springsteen

-B.Springsteen-  Colubia 19075995452

M11.From Levis To Calvin Klein Jeans(3’47”)Brenda Lee

-C.Nlack, J.Cunningham-  サンビーニャ・インポート WRIS-5408

N  ブルース・スプリングスティーンで「ザ・ウェイファラー」、そしてブレンダ・リーでした。歌は、  

 「リーヴァイスからカルヴァン・クライン・ジーンズの間に」です。先週の第2集の前に出て

 いた『シングズ・カントリー』、つまりその第1集ですね、比較的簡単に入手できま

 した。そこから、リーヴァイス、カルヴァン・クライン、ポルシェ、グッチなどのブランド名がた

 くさん出て来る「リーヴァイス・トゥ・カルヴァン・クライン・ジーンズ」でした。先進国家で

 の贅沢な物質の消費がやたらと価値を高め始めた1981年の作品です。

  ブレンダ・リーは、こちらの第1集でもそれほどカントリー色は強くありませんでし

 た。この「リーヴァイス・・・」が目立つ位ですからね。やはりごく普通のポップ・

 シンガーだったんだなあ、と再認識した直後に出会いました。これです。

M12.Jambalaya(2’09”)Brenda Lee

-H.Williams-  Sony / Legacy  nonumber

N  ブレンダ・リーの出世作「ジャムバラヤ」、1956年12歳の彼女です。このシャックリ唱法

 は明らかにヒルビリー系のものをヒントにしていますね。真似と言ってもいいかも知

 れない。部分的にはエルヴィス・プレズリにもつながります。それを一生懸命に演

 っているのが何とも健気な姿、いと可憐。

  先週の日曜日にケン・バーンズの「カントリー・ミュージック」の正編5枚組サウンド・トラック

 を澤田修から貸りました。45回転シングル盤くらいの大きさの箱入りで、同寸の

 冊子が付いています。そこに12歳のブレンダ・リーがマイクの前に立っている写真

 が1頁いっぱいに掲載されていました。白いワンピースでおメカししてます。野外

 のテラスのような舞台で、大勢の人が見つめています。だいぶおシャマな感じです

 ね。可愛いですよ、本当に。ただし、その彼女が今の「ジャムバラヤ」を唄った

 ら、みんな驚きますね。そこがリル・ミス・ダイナマイトたる所以でしょうか。都はる

 みも16歳で世に出ています。その前の子供時代は、浪曲師の得意とする唸り

 を親の前で真似していた、と言いいます。うまく唸ると5円貰えるので、こ

 ちらも一生懸命唸ったそうです。ブレンダ・リー12歳の時の「ジャムバラヤ」を聞い

 て、そんな事を思い出しました。

  それはともかく、この「カントリー・ミュージック」正編5枚組には圧縮版の2枚組

 には入っていないトラックがたくさんあります。今朝はそこから少々お楽しみ下

 さい。

   まずはレイ・プライスです。

  ウイリー・ネルスン作の「ナイト・ライフ」。

M13.Night Life(4’45”)Ray Price 

-W.Nelson-  Sony / Legacy  nonumber

N  B.B.キングも持ち歌にしていました。ウイリー・ネルスンのオリヂナルもなかなかのもので

 すが、レイ・プライスの「ナイト・ライフ」、やはり素晴らしいですね。

  さすがは正編5枚組、全105曲入り。豊富な音源を厳選してタイトルに遜色の

 ない内容に仕上がっています。中には「こんなのもあったのか」という珍し

 いものも収録されています。先日は2枚組の方からレイ・チャールズでお送りした、

 「愛さずにはいられない」を、ジョニー・ロドリゲスで聞いてみましょう。

M14.I Can’t Stop Loving You(2’57”)Johnny Rodriguez  

-H.Williams-  Sony / Legacy  nonumber

N  途中でスペイン語になるところがいいですね、ジョニー・ロドリゲスで「愛さずには

 いられない」でした。

  テレビ・ドキュメントのブルーレイは何と1本が2時間で全部で8枚ですから、全部観

 るとなると最低でも16時間かかります。しかも向こうの商品ですから字幕な

 し。相当な忍耐力を必要とします。先週ようやく1本目を観ました。主に現

 存する関係者のインタビュウで進行しますが、昔の貴重なフィルムの断片もありまして、

 面白いですよ。でも一挙に続けるのは大変だろうなあ。

  1本目の後半はジミー・ロジャーズについてかなりの時間が割かれていました。

 2本目、「エピソード2」はサウンドトラックではハンク・ウイリアムズの歌が並んでいます。動

 くハンクを観られるのでしょうか、楽しみです。

M15.I Saw The Light(2’15”)Hank Williams  

-H.Williams-  Sony / Legacy  nonumber

M16.Hey, Good Lookin’(3’20”)Hank Williams 

-H.Williams-  Sony / Legacy  nonumber

N  ハンク・ウイリアムズで代表曲「アイ・ソウ・ザ・ライト」、そして「ヘイ、クー゙ッド・ルキン」、い

 ずれも「カントリー・ミュージック」の正編5枚組サウンドトラックから、本来の発売盤ではな

 くラジオ出演の際の録音からお届けしました。テレビ映画ではここのところがど

 んな画になっているのでしょうかね。

  ハンク・ウイリアムズの代表曲、もうひとつ行きましょう。

  今度は正規にリリースされた仕様です。

  「泣きたいほどの淋しさだ」。

M17.I’m So Lonsome I Could Cry(2’47”)

Hank Williams With His Drifting Cowboys  

-H.Williams- Sony / Legacy  nonumber

M18.Slow Burn(4’07”)Kacey Musgraves

-D.Tashian, I.Fitchuk, K.Musgraves-  MCA Nashville 00602567334453

N  カントリーのオールド・スクール筆頭ハンク・ウイリアムズで「泣きたいほどの淋しさだ」でした。

 続けましたのは新機軸代表のケイシー・マスグレイヴズで「スロウ・バーン」です。彼女は

 すでに実績のある唄い手で、昨年には来日もしていました。既に熱心なファンも

 大勢位いるようです。今の「スロウ・バーン」は2018年発表のLP『ゴールデン・アワ

 ー』の冒頭曲です。唄声を聞いていると、カントリー色がそれほど強くなく、フォーク

 あるいはシンガ・ソングライタの部類に入りそうな感じですね。エミルー・ハリスが出てき

 た時もこんな感じだったかな。ケイシー・マスグレイヴズでした。

  先週フロリダ・ジョージア・ラインをお届けしたところ、タクシ・ドライヴァ4509797さん

 から「その歌では1-2-3と唄っているか」とのご質問がありました。今週も同

 じ歌をお届けしますので、一緒に確認しましょう、あ、音声を落としてあれ 

 ば何回でも聞けるか・・・。

  とにかく、フロリダ・ジョージア・ラインです。新作『アクースティク・セッションズ』から

  「ディス・イズ・ハウ・ウイ・ロール」。

M19.This Is How We Roll(3’37”)Florida Georgia Line feat.Luke Bryan

-T.Hubbard, B.Kelley, L.Bryan, C.Swindell-  BMLG 0843930046300

M20.When The Children Sing(3’06”)Keb’ Mo’ feat. Gerald Albright

-K.Moore, M.Davis-  Concord  00888072118065      1:13’30”

TM Born In Chicago 「アサー入り / Paul Butterfield Blues Band

-N.Gravenites-  Rhino 8122 798434 0

N  12月「町はクリスマス一色」ではないですね。夏の大きな災害を考えれば、控え

 めになって当然でしょう。今朝の最後は、そんな今年に相応しい「子供たち

 が唄い出せば」、毎週お届けしているケブ・モのクリスマス・アルバムからでした。

  にもかかわらず、自らの身に降りかかった火の粉を散らす目的で「スウィート・

 ルームを備えた高級ホテルをこれから先に50軒作る」などとウソぶく、この国のカンボ

 ーチョーカンの生活感覚はどうなってるのでしょうかね、全く。あんな奴を選んだ

 のは誰だ、ハイ、わたし達です。

  トキオエフエムの「トランス・ワールド・ミュージック・ウエイズ」から出演依頼が来ました。件

 の「河内本」について、田中美登里女史から厳しい質問を受けそうです。し

 っかり応じられるかなあ。放送日がはっきりしましたら、またお知らせしま

 す。あ、この「幻」と時間帯が重なるかな。でも大丈夫、先方は「収録」、こ

 ちらは「生」ですから。

  さて、今朝の特別付録は、以下の隠し場所です。どうぞお楽しみ下さい。

https://firestorage.jp/download/b0025583fb0e411f37d207353817ec5bf4038f5c

     ダウンロード・パスワードは、mv5pjufyです。

  今朝もちょうど時間となりました。

 こちらは、http://osamusawada.com/category/mornin-blues-by-isaowashizu/

 「幻」モーニン・ブルーズ、鷲巣功でした。来週も首都圏で9人のあなただけに。

   そして全国で9500万人のあなたにも、アサー。



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AwesomeBeats + Mornin’ Blues 生放送!

AwesomeBeats + Mornin’ Blues 生放送!

AwesomeBeats + Mornin’ Blues 新春特番

2020年(令和二年)1月10日(金曜) 24:00-29:00
※1月11日(土曜)00:00-早朝05:00まで
出演:澤田修、鷲巣功
中央エフエムから生放送!乞うご期待!





【幻】モーニン・ブルーズ 2019/12/07

mb191207

TM. Walikin’ Blues「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-R.Johnson-  Rhino 8122 798434 0

N  おはようざいます、ワツシイサヲです。「幻」モーニン・ブルーズ2019年12月7日を  

 始めましょう。

  あっと言う間に12月、昔からわたしはこの時期になるとシワスイサヲと・・・あ、

 それはないですね。師走です。寒い北風が吹いて来ます。火の用心、火の用

 心、火の用心・・・。

M01.状況詩「しはす」(3’57”)ランキン・タクシー

-T.Shirahama-   ワツシ / ヴィヴィド WACD-002

M02.Shake Your Money Maker (2’28”)The Paul Butterfield Blues Band

-adpt. Butterfield, M.Chivalree-  Elektra 7294-2

N  ランキン・タクシーのお馴染、ではないか、「状況詩『しはす』」に続きましては、先

 週予告しました通り今朝の焦点、エルモ・ジェイムズの名作の「シェイク・ヨ・マニ・メイカ」、 

 ザ・ポール・バタフィールド・ブルーズ・バンドのカヴァ演奏でした。怒ってるみたいな

 ポール・バタフィールドのヴォーカルがいいですね。ご存知の通り、これはダウンタウン・ブー

 キー゙ウーギー・バンドの「スモーキン・ブーギー」の原曲です。が、歌の旋律が全然別物

 ですから、彼らのオリヂナルとしてよろしいでしょう。ただイントロから唄い出しま

 では「シェイク・ヨ・マニ・メイカ」のパクリ、と言われても仕方ないですね。わたしも

 初めて聞いた時は驚きました。その「スモーキン・ブーギー」が1974年です。エルモ

 本人のヴァージョンはともかく、それ以前にこのバタフィールド・ブルーズ・バンドの「シ

 ェイク・ヨ・マニ・メイカ」カヴァ演奏は日本でも紹介されていました。

  それともうひとつ、イギリスのブルーズ・バンド、フリートウド・マックの仕様も70年に 

 は日本で発売されていました。宇崎竜童たちはどちらをお手本にしたのでし

 ょうか。

M03.Shake Your Money Maker (2’57”)Fleetwood Mac

-unknown-  Columbia 88697625922

N  フリートウド・マックの「シェイク・ヨ・マニ・メイカ」でした。こちらの方が律儀な演奏です

 ね。ボトムリフのビートがビンビン来ます。カッコ良い。

  さて今朝の主人公エルモ・ジェイムズのオリヂナルはどんなでしょうか。本当はこれ

 にも更なる原曲があるようですが、エルモは完全に別の楽曲に仕上げています。

 一度失敗して中断するテイク1、「OK」直ぐに始めてとなったテイク2と続けてお

 聞き下さい。

M04.Shake Your Money Maker(2’50”)Elmore James

-E.James-  SNAJ 722 CD

M05.Dust My Broom(2’43”)Elmore James 

-E.James-  SNAJ 722 CD

N  「シェイク・ヨ・マニ・メイカ」、エルモ・ジェイムズの原曲でした。この魅力を悟ってリパト

 ゥワに入れたふたつのブルーズ・バンドのセンスは流石ですね。エルモが録音したのは

 1961年ですから、数年たってのカヴァとなります。どうやって原録音に辿り着

 いたのでしょうか。 SPでも聞いたのかな。

  続けたのは、生涯エルモ・ジェイムスの名刺がわりともなった「ダスト・マイ・ブルーム」

 の最初の録音でした。「シェイク・ヨ・マニ・メイカ」の10年前、1951年8月のサニー・

 ボーイ・ウイリアムスンII世のセッションでの録音です。彼のハーモニカが実に効果的ですね。

  最終コーラスで繰り返される

   俺は知ってるんだ 長生きは出来ないってね

  このフレイズが伝えたかった事は一体何なのか、わたしにはまだ分かりません。

 同時期には他のブルーズメンも似たような事を唄っていましたから、その頃の流

 行りの言い回しだったのかも知れませんが、聞く度に哲学的な暗示を感じて

 います。

  この「ダスト・マイ・ブルーム」は当時のR&Bチャートの上位に入って、いわゆるヒッ

 ト曲になりました。以降この「ブルーム調」はエルモのトレイド・マークのようになり、死

 ぬまでこの三連を弾き続けました。

  それにしても圧倒的なスタイルですね。これに敵うギター奏法はない、と言って

 も正しいでしょう。ですからエルモと来ればジャジャジャ ジャジャジャ ジャジャジャ ジ

 ャジャジャとなりました。確かにその通り。ただ、いわゆるブルーム調でない他の

 楽曲にも共通する三連感覚ですし、彼は唄に於いても強力な魅力があります。

 わたしは子供の頃から、そちらにも大いに惹かれておりました。

  では彼の唄が冴え渡る2曲をどうぞ。どちらも大空に関連しています。

 「ザ・サン・イズ・シャニング」 

  そして、「スカイ・イズ・クライング」

M06.The Sun Is Shinig(2’44”)Elmore James

-James, Lewis, Robinson-  Not Now Music NOT3CD149

M07.The Sky Is Crying(2’49”)Elmore James

-James, Lewis, Robinson-  SNAJ 722 CD

N  このキョーレツな唄。エルモ・ジェイムズで「ザ・サン・イズ・シャニング」、「スカイ・イズ・クライ

 ング」でした。「タフ」と呼ぶのに相応しい情感が込められています。いや凄い。

  イギリスで出ていた『タフ』と名付けられた編集盤があります。ひとりでおっか

 なびっくり入った京都のロック喫茶の薄暗い空間に例の三連ギターが鳴り響いて

 「これは聞いた事があるぞ」と壁を見ると、「只今演奏中」の額に掛かってい

 たのはそのLPでした。「エルモ・ジェイムズというのか。そういえばあのレコードで・・・」

 と、その時以来この男の名前はわたしの心に刻み込まれ、忘れられなくなっ

 たのです。

M08.Sho Nuff I Do(2’53”)Elmore James    

-Whittaker-  Not Now Music NOT3CD149

N  エルモにしては比較的甘いトーンで始まる「ショウ・ナフ・アイ・ドゥ」、これも有名な歌

 です。同時代のブルーズメンは皆そうでしたが、今残されている彼の膨大な録音

 には同じ曲が何種類もあります。それでも昔の名前で出ています的音楽家に

 よくある再録感が乏しく、全てが「オリヂナル吹き込み」で通用しそうです。今

 の「ショウ・ナフ・アイ・ドゥ」は比較的音が新しいので1960年代の物と思われます

 が、非常に新鮮な味わいですね。生演奏感に溢れています。

  彼は生前の活動中に音楽家組合の決まり事をちゃんと守らなかったようで、

 何度か罰を受けています。会費の納入を怠ったり、契約を無視して他のレイベル

 に録音を行う事が頻発して、何度も資格を剥奪されますが、そんな事にお構

 いなく話があれば、直ぐ吹き込みに応じています。場所も生まれ育ったミシシッピ、

 ロスエインジェルズ、ヌーオーリンズとあちこちでやりました。本人は夜毎の拾い仕事を続

 けるギター弾きで、定住せずに声のかかった場所に流れて行く暮らしでした。

 バンドも一応「ブルーム・ダスターズ」という一流演奏家の集団を結成していました

 けれど、旅公演に同行する事は余りなかったようで、現地調達が主な形です。

 ヒット曲がありますから、まずそれで合わせる事が出来ます。その後は成り行き

 でしょう。何と言ってもエルモ・ジェイムズが居れば、ショウは全て成立です。

M09.It Hurts Me Too(3’05”)Elmore James 

-E.James, B.Robinson-  SNAJ 722 CD

N  今の「イト・ハーツ・ミー・トゥ」は、「ショウ・ナフ・アイ・ドゥ」と同じく、12小節では

 ない変則的な8小説ブルーズです。今回、ハウリン・ヲーフの「シティン・トップ・オヴ・ザ

  • ヲールド」と重なって聞こえて困りました。年代的にはヲーフの方が上ですが、

活躍はエルモの方が先です。これらの歌には何らかの関係があるのかも知れませ

ん。

  さて次は「アイ・ヘルド・マイ・ベイビ・ラスト・ナイト」、これも複数の録音がありま

 す。先ずは1959年の仕様をお聞きいただき、その後でオリヂナルとも言える52

 年の吹き込みを聞いてみましょう。

M10.I Held My Baby Last Night(2’53”)Elmore James

-E.James, Taub-  Fire & Enjoy

Not Now Music NOT3CD149

M11.I Held My Baby Last Night(3’25”)Elmore James

-E.James, Taub-  Not Now Music NOT3CD149

N  わたしが17歳の時に題名を聞くだけで興奮していた「アイ・ヘルド・マイ・ベイビ・

 ラスト・ナイト」、ふたつの吹き込みを聞いて頂きました。歌の内容はこじれた愛情

 問題なので、興奮するほどの官能性はなかったですね。

  これら同じ曲のふたつの録音を聞いて分かるのは、エルモの歌は決まった形を

 持っていない事です。歌詞は吹き込みの度に違っています。それで再録音感

 が乏しく全てがオリヂナル吹き込みに聞こえるのかも知れませんが、こういう部

 分も前近代的とは言えなくもないですね。

  あ、遅くなりましたがエルモ・ジェイムズは1918年1月27日生まれで、63年5

 月19日に亡くなっています。主にイギリスのハードロック・グループによって北米のブ

 ルーズ音楽が注目される少し前ですから、その恩恵にあやかってはいません。

  けれども、ザ・ローリング・ストーンズ結成のきっかけは、ブライアン・ジョーンズが持ち

 込んだエルモ・ジェイムズだったかも知れないと言われますし、ザ・ビートルズも「フォ

 ー・ユー・ブルー」の中で「Elmore James Gotta Nothing On This, Baby」なん

 て会話に出て来たりするくらい、死後の影響力は強く残りました。やっぱり

 あの三連リフが大西洋を超えてキョーレツに鳴り響いたのでしょう。わたしが彼と出

 会えたのも、イギリスの真面目なブルーズ・バンド、フリートウド・マックが導いてくれた

 からです。

M12.Happy Home(2’46”)Elmore James

-James-  Not Now Music NOT3CD149

N  ブルーム調ながら唄い出しにストップ・ブレイクを置いて変化をつけた「ハピィ・ホーム」

 でした。これも後期の再録音ですね。スライドが非常に滑らかになって来ていま

 す。子供の頃はこの歌を真似して演奏していました。今になって聞くと、自

 分のパートで拾った音が間違っていたのに気付きます。これじゃ演奏家にはな

 れませんです。

  さて、エルモについては「幻」男ロバート・ジョンスンとの関係がよく指摘されます

 が、その事実は今の所はっきりしていません。確かに運命的な示唆を持った

 主題や、三連のリフなど共通する部分は多いのですが、どういう関係にあった

 かは不明です。それでもエルモは有名な「十字路」を唄っています。

M13.Standing At The Crossroads(2’48”)Elmore James

-R.Johnson arr.by James, Josea-  Not Now Music NOT3CD149

N  唄う声が裏返っています。熱の入れ方が、ちょっと他と違う感じですね。乗

 り移っているのは、ジョンソンの霊でしょうか。

  気軽に考えたエルモ・ジェイムズ集、聞けば聞くほど興味が多岐に渡り深まって、

 こんな短い時間じゃ彼の全貌を照らし出すのは無理のようです。ただし彼の

 残した豊富な録音は、CD時代になって以前より手軽に聞けるようになって来

 ています。何より安価です。ボビー・ロビンスンのファイア・レイベルに吹き込んだ全曲

 を収録した3枚組も先だって出たばかりです。また今なら本屋さんに彼を特

 集した「ブルーズ・アンド・ソウル・レコーズ」誌最新号が置いてあります。こちらに

 は特別付録でCDも付いています。今朝の放送で興味をお感じたら、ぜひお

 手に取ってみて下さい。

  さてわたしをエルモ・ジェイムズに導いてくれたフリートウド・マックは、この11月に昔

 の真面目なブルーズ・バンド時代の音源がまとめられて発表されました。「幻」

 とは別の土曜日の朝のfm音楽番組でも特集されていましたね。このグループ

 にはジェレミー・スペンサーという「エルモ・ジェイムズの真似しか出来ない男」がいまし

 て、そればっか演っていましたが、このグループが大きな商業的な成功を収め

 る前の1970年に早々と抜けています。そして直後に単独作品を発表しました。

 全編がエルモ風だろうと思われましたが、実際はロケンロー的に幅広い内容を持って

 いて、豊かな音楽的な背景を感じさせてくれました。そうなんだ、そのまん

 まを演っちゃダメなんですよ。

  ただギターのスタイル、これはどうしようもありませんでした。

  これを聞いて下さい。

  「ドント・ゴウ、プリーズ・ステイ」。

M14.Don’t Go Please Stay(2’39”) ジェレミー・スペンサー

-unknown- BSMF 7519

N  唄自体は悪くありませんね。いい雰囲気出してます。でもリヴァーブたっぷり

 の音色からしてギターはモロにエルモ・ジェイムズでした。それも良し。やはりエルモ病原

 体感染力の恐ろしさでしょう。ジェレミーはエルモがまだ極く一部の愛好家にしか知

 られていない頃からの信奉者でした。だから余計にあのスライド奏法は特異でし

 た。それだけに印象は深くキョーレツで、わたしの心にも引っ掻き傷を残したので

 すね。

  それが21世紀の今では、ブルーズ演奏におけるひとつの定番にもなりました。

 今もエルモ・スタイル感染者は更に拡大の傾向を見せていまして、こんな女性もいま

 す。イリア・ライチネンです。

  2014年のロンドンでの実況録音から、

  エルモ・ジェイムズの有名な「ハンド・イン・ハンド」を聞きましょう。

M15.Hand In Hand(2’33”)イリア・ライチネン  

-James, Josea, Ling, Taub-  BSMF 2515

M16.Too Much Alcohol(3’49”)J.B.Hutto & His Hawks

-J.B.Hutto –  BSMF 7594  

N  イリア・ライチネンのスライド・ギターが冴えた「ハンド・イン・ハンド」に続いては、これも

 先週お伝えした「アン・アーバー・ブルーズ・フェスティヴァル」の実況録音です。まずは

 やはりエルモ・ジェイムズの信奉者、ジョセフ・ベンジャミン・ハットーの「トゥ・マッチ・アルカホル」 

 でした。彼はエルモに実際に会ってギターついて尋ねたそうですから、直系ですね。

  今お聞き頂いた録音にはどなたも「酷い音だな」とお感じになったでしょ

 う。確かにこれは50年前、1969年の野外音楽会の、ただの記録用です。正

 規の音楽収録ではないのです。多分ポータブル・レコーダーを観客席に置いて、そこ

 で自動録音されたのでしょう。ですから側に座っているお客さんの会話や咳

 き込みなどがフツーに音楽よりも大きな音で入ってしまっています。特にこの「ト

 ゥ・マッチ・アルカホル」は舞台上の音が遥か遠くです。それでも伝わるエルモ・ビート、

 流石です。オリヂナル時代に比べてリズムの解釈が変わって来ているのも感じ取れ

 ますね。

  1969年8月には、愛と平和と音楽の3日間「ウードゥストーク・ミュージック・アンド・

 アート・フェスティヴァル」が開催されましたが、ここミシガン大学では「アン・アーバー・ブル

 ーズ・フェスティヴァル」が開かれていました。ブルーズ音楽に感化された同大学の転

 入生ジョン・フィッシェルが中心となってシカゴからブルーズメンを呼んで、開催された北

 米初のブルーズ音楽大会です。

  今回の2枚組アルバムは奇跡的に残っていた記録録音を念入りに再生した、そ

 の全貌を伝える物です。音が酷いのは当たり前で、わたしは「よくここまで

 聞けるようになったな」と感心しました。

  この時の録音の一部は、既に1981年に『マジック・サム・ライヴ』として発表さ

 れていました。その時の音の酷さといったら、雑音の向こうにマジック・サムが時々

 見え隠れする程度のものでしたから、同じ時の録音でここまで聞けるのは驚

 きです。もちろん最新のディジタル技術と担当者の忍耐の産物であります。

  その時の『マジック・サム・ライヴ』にも収められていた

  「アイ・フィール・ソウ・グド」を聞いてみましょう。

M17.I Feel So Good(4’56”)Magic Sam

-unknown-  BSMF 7594

N  凄まじいビートの放出です。この時マジック・サムはギターを持って来なかったそう

 です。ずっと私物では持ってなかったのかも知れません。その場で誰かに借

 りて舞台に上がったと伝えられます。一口にギターと言いましても同じ形をし

 ているものの、弦の太さや高さなど、神経質な人は自分用に調整された楽器

 でなくては触る事も出来ません。それを現場で借りてここまで弾き倒すとは、

 マジック・サム。本当に恐ろしいですね。この 「アン・アーバー・ブルーズ・フェスティヴァル」

 当時、彼がどの位の絶頂にいたかは知れません。この猛獣が獲物に噛みつく

 ような狂気のリズム、怖くなります。音質なんて吹っ飛びますね。

  この「アン・アーバー・ブルーズ・フェスティヴァル」に出演したほとんどのブルーズメンは

 それまで白人の若い聴衆の前で音楽を披露した経験などありませんでした。

 ですからどの出演者も戸惑いと喜びと感謝が交錯したMCが特徴で、それが

 とても微笑ましい。たぶん皆、自分が生きているうちにこんな機会が訪れる

 とは思ってもいなかったのでしょう。

  ミシシッピ・フレッド・マクダウェルです、「ジョン・ヘンリー」。

M18.John Henry(4’41”)Mississippi Fred McDowell

-trd.-  BSMF 7594

M19.Key To The Highway(5’40”)Sam Lay

-trd.-  BSMF 7594

N  この2枚組「アン・アーバー・ブルーズ・フェスティヴァル」の実況録音盤は、ブルーズ音楽

 が世界中で聞かれるようになる直前の姿を捉えています。白人の若い世代を

 前に一応の体裁は整えられていますが、音楽自体は取り繕う事も出来ず普段

 の流儀でやるしかないのでしょう、シカゴの黒人専門クラブでの表現のままです。

 この後、この音楽は新しい聴衆の前で次の段階へと変化して更なる底力を発

 揮していくのですが、ここに収められた1969年8月のブルーズは永遠です。

  「メディアで大きく報道される事はなかったが、この10年とは言わずとも今

 年最高のフェスであるのは間違いない」とダウン・ビートで評されたのは全く正しい。

 「ウドストーク」よりも有意義で実りの多い催事だったのです。

  カナダのウインザー・スター紙の「アメリカは黒人に対する借りを返し始めている」とい

 う表現も適切です。

  そして最後に、ジム・オニールの言葉をここに置いておきましょう。

  「60年代の生き残りたちは未だに“ウッドストックにいたかい?”と尋ねあって

 いる。私たちのようなブルースへ改宗した者ならこう尋ねる。“アナーバーにいたか

 い?”と」

  衝動に取り憑かれてこの「アン・アーバー・ブルーズ・フェスティヴァル」を開催してし

 まったジョン・フィッシェルに限りない賛辞と拍手を送ります。

M20.Hawaiian Boogie(Version 2)(2’21”)Elmore James

-E.James-  BMR 150

N  珍しくブルーズで彩られた2019年12月7日の「幻」、中締めには「ブルーズ・ 

 アンド・ソウル・レコーズ」誌最新号特別付録CDから「ハワイアン・ブーギー第二番」をお 

 届けしました。

M21.Wheels Of Laredo(4’15”)Highwoman

-T.Haseroth, B.Cadlie, P.Hanseroth-  Elektra  / LCS   0075678651748

N  先週ご紹介したハイヲーメンで「ウィールズ・オヴ・レイリド」でした。ハーモニー・ワークが際立

 っています。思わせぶりな唄の表情も妙に心に残ります。女性4人のスーパー・

 ヴォーカル・グループ、ハイヲーメンでした。

  そしてこちらは澤田修推薦の男性2人組、フローリダ・ヂョーヂア・ライン、今回は

 『ディ・アクースティク・セッションズ』と題して生音を主体にした録音です。

  「」ディス・イズ・ハウ・ウィ・ロール」。フィーチュアリング・ルーク・ブライアンでどうぞ。

M22.This Is How We Roll(3’37”)Florida Georgia Line feat.Luke Bryan

-T.Hubbard, B.Kelley, L.Bryan, C.Swindell-  BMLG 0843930046300

M23.Moonlight, Mistketoe & You(3’29”)Keb’ Mo’ feat. Gerald Albright

-K.Moore, A.Ollendoff-  Concord  00888072118065   

TM Born In Chicago 「アサー入り / Paul Butterfield Blues Band

-N.Gravenites-  Rhino 8122 798434 0

N  今朝も最後はケブ・モのクリスマス・アルバムから表題曲「月光と柊、そして君」でし

 た。この歌、お届けするのは初めてですね。なんか前に使ったような気がし

 ますが、ケブ・モの新曲、つまり新しいクリスマス・ソングです。偉いぞ、ケブ。

  日頃お世話になっている皆様へ2020年のお年玉、モーニン・ブルーズの生放送

 告知は皆さん既にご覧の通りですが、その前にもう少し広範囲の方々にお年

 玉をあげられる事になりました。秋に澤田修がヘヴェメトー飛礫を関東一円に投げ

 つけたラジオ日本の「DJズ・ファイル」と言う番組、そこに年明け早々、わたしの

 出番が回って来ました。信ずる者は救われるのです、エイメン。

  2020年1月の7、8、9、10日、週が明けて14、15、16、17日、更には

 21、22、23、24日、火曜日から金曜日の21時45分に放送です。「何をや

 ってもいい」というお話で、修も「普段のモーブルでいいんじゃないですか」な

 んて言ってますが、わたしはちょっと捻った企画を考案中です。聞いてね。

  わたしの初めての著作「河内音頭」、だんだん行き渡って来ている様です。

 既にお読み頂いた方々、どうも有り難うございます。先週の投稿にあったペタ

 シ66さん、「外題十八番」面白かったでしょう。何せここは原典の名作があ

 りますから、この一冊の中で一番充実してると、わたしも素直に認めます。

  たべるトンちゃんの「なぜ『十九の春』を楽しそうに歌われたのでしょう」

 という問いかけも新鮮でした。どうしてだったのだろう、と考えています。

  それから45979さん、「ナタリーがナタリー・ウッズ」というご指摘も有り難うござ

 います。彼女はナタリー・ドロンになった女性でしょうか。わたし映画の話が全く

 ダメでして・・・。DVD8枚組「カントリー・ミュージック」、見なきゃ。

  今朝の特別付録は、以下の隠し場所です。どうぞお楽しみ下さい。

https://firestorage.jp/download/6c6e716cdbac0b6fb4bf169b3ceeb3905e9194fb

  ダウンロード・パスワードは、48w5vqcqです。

  今朝もちょうど時間となりました。

 こちらは、http://osamusawada.com/category/mornin-blues-by-isaowashizu/

 「幻」モーニン・ブルーズ、鷲巣功でした。来週も首都圏で9人のあなただけに。

   そして全国で9500万人のあなたにも、アサー。

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AwesomeBeats + Mornin’ Blues 生放送!

AwesomeBeats + Mornin’ Blues 生放送!

AwesomeBeats + Mornin’ Blues 新春特番

2020年(令和二年)1月10日(金曜) 24:00-29:00
※1月11日(土曜)00:00-早朝05:00まで
出演:澤田修、鷲巣功
中央エフエムから生放送!乞うご期待!



【幻】モーニン・ブルーズ 2019/11/30

mb191130

TM. Walikin’ Blues「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-R.Johnson-  Rhino 8122 798434 0

N  おはようざいます、ワツシイサヲです。「幻」モーニン・ブルーズ2019年11月30日を  

 始めましょう。寒いですね。23区最低気温記録保持を自称するこの仕事部屋

 では、手がかじかんで鍵盤操作が上手くいかず誤字脱字が頻発・・・あ、そ

 れはないですね。

  今月は西向くサムライで小の月、もう明日からは師走です。わたしはその昔、

 シワスイサオと呼ばれ・・・あ、これもないですね。

  さあ2019年11月の最後の最初はチャック・ベリーです。マイク・ジト企画制作の新

 譜『ロケンロー、ア・トリビュート・トゥ・チャック・ベリー』から、先週漏れてしまったこれ、

  「特に行くアテもないけれど」。

M01.No Patrticular Place To Go(2’50”)

Mike Zito and Friends feat. Jermiah Johnson

-C.Berry-   BSMF 2681

N  「ノー・パティキュラ・プレイス・トゥ・ゴウ」、マイク・ジトとジャミヤ・ジョンスンでした。「Jermiah

 Johnson」という有名な西部劇映画があるそうですが、このジャミヤ・ジョンスン

 は、同名のブルーズ・ギタリストです。歌も唄ってたようですね。ラフな仕上げ具合

 が大変宜しい。若い世代がディジタル録音でロケンローを演ろうとすると、美しくな

 り過ぎてしまいます。それじゃダメ。そこんとこがこのマイク・ジトの『ロケンロー、ア・

 トリビュート・トゥ・チャック・ベリー』は、いい感じでツボが抑えられています。

  今週、チャックの「『メムフィス』を探したら・・・」という投稿を頂きました。わ

 たしもその映像をすぐ観ました。投稿者ち冷えさんが仰る通り、カッコいい。グ

 ンバツです。また、これを観ていて、この人は世界で一番奇妙なギターの弾き方

 だ、という事実が明確になりました。いわゆる「ちゃんとした」奏法をしな

 いんですね。「分かってるけど、俺はこれでいいんだ」という感じです。真似

 をしようにも普通のギター弾きは憚かるでしょう。正しいメソッドと違い過ぎる。

 そんな思いと共に観たチャック・ベリーの「メムフィス」実演映像でした。

M02.Dream Baby(2’10”)Jerry & Reggie

-C.Walker- ACE  CDCHD 1537

N  殆ど同じ造りで、わたしはずっと先に例を挙げた「メムフィス」だと思っていた

 「ドリーム・ベイビー」、ジェリーとレヂーです。先週チャックの「キャロル」をお届けした『レヂ

 ー・ヤング~セッション・ギター・スター』から、こちらもビル・ブラックズ・コムボのジェリー・アー

 ノルドとレヂー・ヤングの演奏でした。その時には。ビル・ブラックがドラマーと申し上げ

 ましたが、彼はベイス奏者ですね。訂正します。ビル・ブラックズ・コムホのドラマーは、

 今のジェリー・アーノルドでした。

  さて「メムフィス」そっくりな「ドリーム・ベイビー」はロイ・オービスン1962年のヒット曲。

 チャックのは59年ですから、彼の方が早く世に出しています。ま、この際そんな

 事はどうでもいいですね。

  「ドリーム・ベイビー」、ロイ・オービスンです。

M03.Dream Baby(2’35”)Roy Orbison

-C.Walker-  Rhino R2 71493 

M04.Boys(2’11”)The Shirelles

-Dixon, Farrell-  One Day Music  DAY2CD154  

N  ち冷えさんは「メムフィス」の映像情報と共に「ガール・グループをガンガンやれえ」

 とゲキレーして下さいました。お応えしましょう、手元に『ウィル・ユー・ラヴ・ミー・

 トゥマロウ 〜 ガール・グループズ・オヴ・ザ・フィフティーズ・アンド・シクスティーズ』というコムピ

 があります。この間の片付けで出て来ました。3枚組だと思ってましたが、2

 枚組でした。

  まずはリンゴ・スターがリード・ヴォーカルを取った事で知られている「ボーイズ」、シュレ

 ルスでした。これはガール・グループに目がなかったジョン・レノンがリンゴに唄わせたん

 じゃないかな。1960年の録音です。

  さて次は 80年代後期にダイアナ・ロスがカヴァしてリヴァイヴァルしたこの歌です。

  ザ・ボベッツ、「ミスタ・リー」。

M05.Mr.Lee(2’16”)The Bobbetts

-Dixson, Pought-  One Day Music DAY2CD154 

M06.I Shot Mr.Lee(2’32”)The Bobbetts

-Pought, Pought, Dixon, Farrell-  One Day Music DAY2CD154 

N  ザ・ボベッツで、「ミスタ・リー」、そして「アイ・ショット・ミスタ・リー」でした。この「ア

 イ・ショット・ミスタ・リー」は、もちろん「ミスタ・リー」のアンサ・ソングです。ボベッツは自

 ら返事をしていました。

  ただし、今お聞き頂いた「ミスタ・リー」は、アンサ・ソングの「アイ・ショット・ミスタ・リー」

 が発売されて ヒットした後にボベッツが再び吹き込んでヒットさせた「ミスタ・リー」な

 んです。もちろん他のレイベルからですから揉めたらしいですよ。この時代の柳

 の下には、どぜうが何匹もいたようです。

  それにしても大好きな男性を、簡単に撃ち殺してしまう短絡な発想の恐ろ

 しさ。これも誰でも銃を手に入れられる国情の反映でしょうか。ただ関西の

 ヤクザは自動小銃を持っていますから、よその国の話だとも言えないようです。

  この「ミスタ・リー」は商業的な成立過程の前に、庶民、子供達の間で唄われて

 いた伝承的な戯れ歌ではないかな、という気がします。一応形をまとめた作

 者たちがいますけれどもね。子供達の歌う歌には結構残酷ですから良い人も 

 簡単に撃たれてしまうのでしょう。わたしたちも狸を鉄砲で撃って煮て焼い

 て喰ってしまう野生動物虐待の歌を大切にして来ました。

  さて50年代、60年代のガール・グループの歌は、このような奥は深いが表面

 上は他愛のない「キャー、あの子素敵。たまんない」という感じです。もちろん

 子供ならではの純で切実な思いを、夜更けの窓辺で唄い上げた名唱もありま

 す。

M07.There’s No Other Like My Baby(2’32”)The Crystals

-Spector, Bates-   One Day Music DAY2CD154  

M08.Maybe(2’51)The Chantels

-Barrett-  One Day Music DAY2CD154  

N  クリスタルズで「他にはもう誰も」、そしてガール・グループの「孤独の叫び」と言え

 ばこれしかないですね、「メイビ」シャンテルズでした。ドゥワップの女声版と言えなく

 もありませんが、ガール・グループはそれにもっとポップな味付けがされたスタイル

 だと、わたしは考えています。

  そのガール・グループの性格が変わるのは、60年代中期からです。モータウン快進撃

 の急先鋒スプリムズがヒットを連発し始めてからでしょうか。特にセンターの座を勝ち

 取ったダイアナ・ロスが成熟するに連れて全体に対象年齢も上がって行き、ガール・

 グループではなくウーマン・グループになります。つまりそれまでの、諸事情からメムバ

 が変わっても誰も気付かない、といった十把一絡げ的なノヴェルティ集団ではなく

 なって来たのですね。ここに50年代から60年代を彩ったガール・グループは終

 息します。

  フィル・スペクターはガール・グループの存在を最大限に利用して多くの試行錯誤を重

 ねました。ジョン・レノンもガール・グループから多くを学んだ事でしょう。思い返し

 て見ればビートルズが1964年に全米チャートで繰り広げたスプリムズとの1位獲得の戦

 いは象徴的です。

M09.Please, Mr. Postman(2’30”)The Marvelettes

-Holland, Bateman, Gorman,Garrett-  One Day Music DAY2CD154  

N  マーヴェレッツで「プリーズ・ミスタ・ポストマン」でした。これには面白い裏話がありま

 す。ビートルズ側からカヴァの許諾願いを受け取ったモータウンは会議で審議しました。

 社長のベリー・ゴーディー・ジュニアはあまり乗り気ではなかったのですが、多数に

 押されて承認、即座に「許そう」と返事を出しました。するとその日の午後

 にはビートルズの「プリーズ・ミスタ・ポストマン」が、録音され、プレスされ、袋に入れ

 られて、レコード店頭に並んでいた、というのです。どういう事でしょうか。

  さて『ウィル・ユー・ラヴ・ミー・トゥマロウ 〜 ガール・グループズ・オヴ・ザ・フィフティーズ・

 アンド・シクスティーズ』からお届けした数々のお嬢ちゃん合唱団、最後はここに入

 れて貰えなかったガール・グループを紹介しておきましょう。

  マーサとヴァンデラズです。モータウンで事務職員として働きながら世に出る切っ掛け

 を窺っていたマーサ・リーヴスを中心とする3人組です。彼女たちはスプリムズの陰に

 隠れてしまって、モータウン史ではそれ程大きな存在として捉えられていませんが、

 実力は同等かそれ以上。複数の制作陣と渡り合って、いつも斬新な唄声を響

 かせていました。とても活発な印象がありますね。彼女たちを十把一絡げで

 ガール・グループと呼んでしまうのには、実は少し抵抗があります。時代的にも

 ガール・グループ以降の優れた音楽家集団でした。

  「幻」ではいつも「ダンシン・イン・ザ・ストリート」でしたが、今朝はしみじみと

  「ア・ラヴ・ライク・ヨーズ」をどうぞ。

M10.A Love Like Yours(2’30”)Martha Reeves And The Vandellas

-Holland, Dozier, Holland-  Motown 530 230-2

M11.Lush Life(3’55”)Harmony

-B.Strayhorn-  Blue Note / Fresh Grass  00602508001635

N  一聴しただけでは奇を衒った風変わりな組み合わせのように響くかも知れ

 ませんが、唄、ギターともに高度な技術に支えられていて、ふたりが絶妙の呼

 吸で合わせている「ラッシュ・ライフ」、ビル・フリゼルの『ハーモニー』からでした。

  ギターはビル・フリゼル、唄はペトゥラ・ヘイデンでした。不思議な魅力に溢れていま

 す。アルバム全体もこんな感じでして、本来わたしはこういうのが苦手なのです 

 が、なぜか惹かれまして手に入れて以来、何度も繰り返して聞いています。

 これまでにも何曲か聞いて頂きましたが、今朝はビリー・ストレイホーン作の「ラッシュ・

 ライフ」でした。

M12.Sweet Memories(3’27”)Blenda Lee

-M.Newburry-  Sambiniha Import  WRSI-5529

N  ミッキー・ヌーベリが作った「スウィート・メモリーズ」、ブレンダ・リーです。やっぱり彼女は

 歌が上手ですね。こういう慣れ親しんでいない楽曲ですと、余計に分かりま

 す。と言ってもこの歌はエミルー・ハリスやウイリー・ネルスンも唄っていますから、有名曲

 でしょうか。

M13.How Sweet It Is(3’17”)Blenda Lee

-Holland, Dozier, Holland-  Sambiniha Import  WRSI-5529

N  「君の愛に包まれて」という邦題のジェイムズ・テイラーのカヴァでもお馴染みの「ハ

 ウ・スウィート・イティーズ」でした。これもブレンダ・リーです。実はレコード屋のカントリー盤

 置き場で『ブレンダ・リー・シングズ・カントリー ~ アルティメイト・カントリー・コレクション VOL.2』

 というのを見つけました。今年の発売です。俺に黙っていつの間に、しかも

 第2集とは・・・、と思いながらききました。はっきり言ってしまえば、「アル

 ティメイト・カントリー・コレクション」ではないですね。ポール・マカートニやビージーズ、スティーヴィー・

 ワンダの歌なども入っています。それらがカントリー的に編曲されているわけでもな

 いし、今の「君の愛に包まれて」だって、普通のポップソング仕立てです。国内

 で付けた帯には「珠玉の名曲のカントリー・アレンジ・カヴァーを多数収録!」と言い訳

 がましい文句がありますが、ブレンダのポップ・ソング集とした方が宜しい。

  1950年代まで、特別な支援体制がない唄い手、殊に女性ですと、リパトゥワは

 いわゆるスタンダードでしかなく、それが広義の「ジャズ歌手」と呼ばれる所以と

 なります。ところがエラ・フィッツジェラルドやサラ・ヴォーンには誰もがなれる筈もなく、

 「ジャズ歌手」の看板を掲げたまま流行歌を唄うようになります。ミス・ダイナマイ

 ト、ブレンダ・リーはポップ・ソング「ダイナマイト」でデビューした時からジャズの唄い手

 ではありませんでしたが、強力な制作体制を待たずに歌手活動を続けて行く

 にあたって、ジャズの世界を利用したのではないでしょうか。唄い手を選ばな

 い名曲がゴマンとありますし、彼女ならそれらを上手に唄えます。

  その結果ジャズ・スタンダードを唄っていた時期がありました。「ジャズ歌手」と

 いう肩書きは非常に便利なのです。それと同じように「カントリー歌手」という肩

 書きも大いに有効ですが、ブレンダ・リーにとっては、「ちょっと唄ってみようか

 しら」程度の気分ではなかったのでしょうか。

  わたし自身は彼女の魅力はR&B調の歌曲で発揮される、という確信があり

 ますから、帯の「70年代に入るとカントリー歌手へと転身」なんて言葉は、全く信

 じません。カントリー音楽初心者のわたしには知っている楽曲もそれ程多くないで

 すし、ブレンダ・リー自身がカントリーを意識した唄い方をしている訳でもありません。

  それでも、これをどう唄っているのかには興味がありました。

M14.Before The Next Teardrop Falls(2’47”)Blenda Lee

-V.Keith, B.Peters-  Sambiniha Import  WRSI-5529

N  テクスメクスの色男フレディ・フェンダでお馴染み「涙のしずく」でした。ブレンダ・リー

 はスペイン語を使いながらメキシコとの国境も近いテキサス風情を表現していますが、過

 剰な感情表現に至らないように極めて平坦に唄っているようでもあります。 

 でもサビの辺りは往年のミス・ダイナマイトそのままでした。合格です。

  さて『ブレンダ・リー・シングズ・カントリー ~ アルティメイト・カントリー・コレクション VOL.2』

 いろいろとケチをつけるような紹介をして来ましたが、お聞きのように大変結

 構です。実は『VOL.1』を探してみるつもりです。

  では最初にお届けしたミッキー・ヌーベリの作品をもうひとつどうぞ。

  「ザット・ヲズ・ザ・ウェイ・イト・ヲズ・ゼン」。

    わたしはナタリーで、

    あなたはジェイムズ・ディーンのようだったわ

  ナタリーって誰だろう・・・。

M15.That Was The Way It Was Then(3’43”)Blenda Lee

-M.Newburry- Sambiniha Import  WRSI-5529

M16.Turn Off The News(Build A Garden)(3’43”)

Lukas Nelson & Promise Of The Real

-L.Nelson, & Promise Of The Real- Fantasy  00888072095 185

N  はい、元気よく男の子で参りましょう。ウイリーそっくりな唄声のルーカス・ネルスン

 率いる真実の証明楽団の新譜です。今回はヒット曲を連発していた頃のイーグルズ

 を彷彿とさせる響き、実にアメリカ大陸的です。これが今のカントリー音楽ですね。

  今の「ヌーズを消して庭を作ろう」でハーモニーを付けていたのはシェリル・クロウです。

 ツバチリにキマってました。気持ち良かっただろうな。

  もう1曲行きましょう。

  「ウェア・ダズ・ラヴ・ゴウ」。

M17.Where Does Love Go(3’43”)Lukas Nelson & Promise Of The Real

-L.Nelson, & Promise Of The Real- Fantasy 00888072095 185

N 「ウェア・ダズ・ラヴ・ゴウ」、ルーカス・ネルスンとザ・プロミス・オヴ・ザ・リアルでした。

 こちらはえらく浜田省吾的ですね。言葉以外はほとんど同じ、と言ってもい

 い。ルーカス・ネルスンとザ・プロミス・オヴ・ザ・リアルはこの新譜で、このような元気一

 杯の若々しい音楽を演ってます。ジャケット写真に写ったメムバは皆、カントリー野郎度

 120%で、都会的な洗練はありませんが、カッコいいですよ。中のセッション中の写真

 を見ると使っている録音機材が恐ろしく旧式なのです。それで充分なんだな。

  さて、ここのところひとりで騒いでいたケン・バーンズ監督作品「カントリー・ミュージ

 ック」、ブルーレイ8枚組で入手しました。少々値が張りましたが、思い切りました。

 5枚組のサントラCD、こちらも近々聞けそうです。映画の方は輸入盤で字幕なし

 なので、観る度に悪戦苦闘です。何よりも8枚物ですから時間がかかる。7

 枚目に進んだ頃には最初の方を忘れているのではないでしょうか。この週末

 から独占公開です。

  ではそのサントラからウイリー・ネルスンがマール・ハガードと唄っている、

  「ポンチョ・アンド・レフティ」。どんな場面で使われているのでしょうか。

M18.Poncho And Lefty(4’48”)Willie Nelson & Merle Haggard   

-T.V.Zandt- Sony / Legacy19075960422 

M19.Old Soul(5’45”)The Highwomen   

-M.Morris, L.Dick, L.Veltz-  LCS / Elektra  0075678651748

N  ウイリー・ネルスンとマール・ハガード、田舎男ふたりの「ポンチョ・アンド・レフティ」に続けま

 して、「オールド・ソウル」21世紀のカントリー・ガール・スーパー・グループです。その名もハ

 イヲーメン。この夏にジャケットを見た時に「ああ、これはウイリー・ネルスン、クリス・クリストファス

 ン、ジョニー・キャッシュ、ウェイロン・ジェニングズたちが組んだ『ハイウェイメン』の女版だな」

 とすぐに分かりました。モノクロームの写真もクリソツでしたから。カントリー界で今をとき

 めく女性歌手4人が組んだスーパー・グループだそうですが、わたしは正直言って

 誰ひとりとして知らない。あまり美形もいないし・・・。この前レコード屋で見

 たら値段がだいぶ下がっていたので購入した次第であります。

  とは言え四人とも大物ばかりですから、メムバが変わったらすぐに分かりま

 す。名プロテューサーを擁した制作陣が控えた一大プロジェクトなのです。CDという

 パッケイヂ・ミーディアがどんどん市場を失っていく中で、よくこういう事を仕組む

 なあ。勝算が立つのでしょうか。しばらく遠くから見守っていましょう。

  ではハイヲーメン、もう1曲。

  「天国は田舎の居酒屋」。

M20.Heaven Is A Honky Tonk(3’54”)The Highwomen  

-B.Carlile, R.Lamontagne, N.N. Hemby, B.Carlisle- 

LCS / Elektra  0075678651748

N  21世紀のカントリー・ガール・スーパー・グループ、ハイヲーメンで「ヘヴン・イズ・ア・ホンキ・ト

 ンク」でした。この一大プロジェクトがどうなるか、興味深いところです。しばら

 くは、太平洋の遠く彼方から見守っていましょう。

  さて来週のお知らせを少々いたします。本来なら今週お届けするはずでし

 たが、ガール・グループとかブレンダ・リーに惑わされまして、来週送りになりまし

 た。それはエルモ・ジェイムズです。

  雑誌「ブルーズ・アンド・ソウル・レコーズ」の150号がわたしの人生を変えたこの

 男の特集でした。それで珍しくしっかりと読みました。もう書いているのは

 知らない若い人たちばかりですけどね。それもこの三連男の影響力の凄さで

 しょう。そんな事もあって、エルモ・ジェイムズを聞いてみようかな、と思い立っ

 た次第です。どうぞお楽しみに。

  では「ブルーズ・アンド・ソウル・レコーズ」の150号の特別付録に付いていたCD

 から1曲。

  「ハワイアン・ブーギー」。

M21.Hawaiian Boogie(2’34”)Elmore James             

-E.James-  BSR150号付録BSR-150

N  「ハワイアン・ブーギー」、エルモ・ジェイムズでした。そしてもう一つの予告です。

 11月29日、昨日発売になりました2枚組『アナーバー・ブルーズ・フェスティヴォー1969』

 の実況録音も、あれ以来お届けしていませんでしたから、何曲か聞いてもら

 うつもりです。今朝は割と女性の声が多かったから、これで釣り合いが取れ

 るかな。

  オーティス・ラッシュです。

  「ソウ・メニ・ローズ、ソウ・メニ・トレインズ・・・」。

M22.So Many Roads, So Many Trains(4’31”)Otis Rush

-M.Paul, O.Rush-  BMF 7594

M23.Merry, Merry Christmas(4’34”)Keb’ Mo’                  

-K.K.Taylor- Concord  00888072118065

TM Born In Chicago 「アサー入り / Paul Butterfield Blues Band

-N.Gravenites-  Rhino 8122 798434 0

N  今朝も最後はケブ・モでクリスマス・アルバム『月光とヤドリギと君』からブルーズ・ナムバ

 の「メリー、メリー、クリスマス」でした。ココ・テイラーの作品ですね。

  先々週の訂正をします。場所はそれぞれお探し下さい。下記が正しい表記 

 です。えーい、イマイマしい奴らだ。登場順です。

 「大抵レッド・ゼペリン以降に参入して来たハード・ロック・・・」

 「ロケンローと同じように、子供だったジョンとポールを大いに刺激したのでしょう」

 「蘇らなかった」

 「誰にもこの形での継続はもう不可能だったでしょうね」

 「生涯」

 取り敢えず以上です。まだあるかも知れません。こういうのはシラケんだよね。

もう書店に出ているわたしの著作「河内音頭」も1頁目から脱字で、読む気を

失くしました。進めば進むほど訂正の山。手元の一冊は付箋で倍の厚さに膨れあがっています。ご購入された方々、大変申し訳ありません。願わくば版を重ねて頂きまして、その折に完全に直します。今、会う人みんなに謝ってるのよ。

  今朝の特別付録は、以下の隠し場所です。どうぞお楽しみ下さい。

http://firestorage.jp/download/c641df02a30d23adc2e3c9dfa90be69369890f64

  ダウンロード・パスワードは、mhdhib2eです。

  今朝もちょうど時間となりました。

 こちらは、http://osamusawada.com/category/mornin-blues-by-isaowashizu/ 

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   そして全国で9500万人のあなたにも、アサー。

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AwesomeBeats + Mornin’ Blues 生放送!

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AwesomeBeats + Mornin’ Blues 新春特番

2020年(令和二年)1月10日(金曜) 24:00-29:00
※1月11日(土曜)00:00-早朝05:00まで
出演:澤田修、鷲巣功
中央エフエムから生放送!乞うご期待!



【幻】モーニン・ブルーズ 2019/11/23

mb191123

TM. Walikin’ Blues「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-R.Johnson-  Rhino 8122 798434 0

N  全国9500万人の皆様、おはようございます、ワツシイサヲです。「幻」モーニン・ブル

 ーズ2019年11月23日を始めましょう。

  今日は「勤労感謝の日」です。キンローしてますか、あ、セコムしてましたか。こ

 の日はアメリカの「レイバー・デイ(Labor day)」に準じて作られた戦後の祝日だと、

 わたしは長い事信じ込んでいましたが、古くは皇室の「新嘗祭」だったので

 すね。これは下手をするとコーシツやテンノーにその年の豊穣した五穀を収める儀式

 とされてしまいますが、農耕国である日本ならば、農民、庶民の収穫祭なの

 です。皆様の日頃のキンローを讃え、送りましょう。

  ソニー・ロリンズです、「イズント・シー・ラヴリイ」。

M01.Isn’t She Lovely(6’39”)Sonny Rollins

-S.Wonder- Milestone  OJCD-893-2 

C.I. Johnson gtr.

N  「可愛いアイシャ」、ソニー・ロリンズでした。わたしの「可愛い愛車」はラレーのクラブ・

 スポーツ、もう10年以上乗ってます。今年は前照灯を付け替えました。あ、関

 係なかったですね。

  今の「イズント・シー・ラヴリイ」は、ソニー・ロリンズ1977年の発表『イージー・リヴィング』

 の冒頭曲です。トニー・ウイリアムズのドラムズ、当時新進気鋭のポール・ジャクスンがベイス、

 そしてクセ者ジョージ・デュークの鍵盤という、それぞれが高度な演奏技術を持った

 大物ではありますが、ちょっと音楽的な共通点が見出せない顔ぶれのセッションで

 す。ギターのC.L.ジョンスンというのは、ここでしか知りませんが、なかなかに突

 っ込みのキツい音を出してますね。ブルーズです。この前にロリンズが出したのが

 『ザ・ウェイ・アイ・フィール』という、ソニロリ好きなダンモ・ファンが聞いたら顔をしかめ

 る「フュージョン」的な内容の作品で、パトリース・ラシェンも参加していました。この頃

 ロリンズは新しい事をやりたかったんですよ、きっと。

  確か『イージー・リヴィング』を出す前に来日してます。わたしは新宿厚生年金

 会館での公演に潜り込んで観ました。スタンド・マイクロフォンではなくてテナーの朝顔に 

 つけたピックアップで自分の音を表に出していました。MCもそれで、つまりサクス

 フォンの吹き出し口に顔を突っ込んで喋るのです。それがサーヴィスたっぷりで、シー

 リアスな名盤『サクスフォン・コロサス』で夢想している姿とはかけ離れていて驚きました。

  その時に既にこの「可愛いアイシャ」を採り上げていて、いつも最後はこれで

 終わる構成じゃなかったかな。ダンモ・ファンはあまり肯定的に捉えてはいません

 でした。何しろエレベですからね。それだけでダメなんですよ、あの人たちは。

  多分この録音はそれから後に行われたのでは無いでしょうか。多少その時

 の演奏と手触りが異なっています。リズムの解釈とかがね。

  「イズント・シー・ラヴリイ」、以前「幻」でこの歌の評判が上がった時、「そう言

 えばソニロリも演ってたな」と、思い出して手に入れたアルバム『イージー・リヴィング』

 からでした。

  さて、先週の「50年後のアビー・ロード」は、皆様からの好意的な反響を頂く

 事が出来ました。ありがとうございます。以前のジューシィ・フルーツ騒動でも思い

 知りましたが、やっぱりヒットするのは大事ですね。大向こうウケを甘く見ちゃい

 けない。

  「リミクス、リマスターですよ」と澤田修が教えてくれました。その裏には「あんた、

 そんな事も知らないの」というケーベツがアリアリでした。えろうすんませんです。

  それじゃ、お前はこれを聞いた事あんのか・・・、と問いましょう。

M02.アイル・ゲット・ユー(2’06”)ザ・ビートルズ  

-J.Lennon, P.McCartney-  東芝TOCP-71052

N  ザ・ビートルズで「アイル・ゲット・ユー」です。「シー・ラヴス・ユー」のB面で、ジョニー

 ちゃんが好きだったという以外、なんでもない1曲です。が、この録音には

 決定的な間違いが放置されたまま世に出て、もう56年経ちます。サビの部分

 でジョンとポールの唄う詞が違うのです。ジョンは「When I’m gonna “make” your

 mind」なんですがポールは「When I’m gonna “change” your mind」なんです。

 ここのところは多分オーヴァダビングで吹き込んでいると思いますが、ジョンが間

 違えたのでしょう。ポールがそれに気付いて、一瞬「おっ」とばかりに怯んで

 いるようにも聞こえます。それがとても面白い。遮音ガラスの向こうの調整室

 では制作陣がこの間違いにその場で気づいたようですが、ジョージ・マーチンは「い

 いよ、いいよ」とそのままにした、というのを「ザ・ビートルズ・レコーディング・

 セッションズ」で読んだ事があります。残念ながらこの時のオリヂナル・テイプは紛失と

 いう事になっていて、今それぞれを確認する事は出来ませんので、これから

 もこのままでしょう。『アビイ・ロード』ほどの完璧な作業をした彼らにも、こん

 な誤りがあった、というマメ知識でした。

  さて、先週お話しした3枚組『トゥイスト・アンド・シャウト ~ ビートルズを刺激した

 60曲』、やはりこれは楽しいアルバムです。今までに知らなかった楽曲も多く、

 「そうか、これがアレになったのか」と頷けるネタにも気づかされます。こうい

 うのを喜んでいる自分には多少気も引けますが、今朝もここからお聞き下さ

 い。

  リヴァプール時代のジョンはガール・グループが好きでね、これにはそういうのが沢

 山入ってると思ってましたが、意外と少なく3枚目にチョロチョロとあっただけで

 す。今朝はそのチョロチョロをお届けしましょう。

  まず1チョロは知れるず、シュレルズの「ベイビ、イッツ・ユウ」バート・バカラックの作です。

M03.Baby, It’s You(2’43”)The Shirells   

-B.Bacharach, H.David-  MCPS  BT3145

N  シュレルズの「ベイビ、イッツ・ユウ」でした。

  では『トゥイスト・アンド・シャウト ~ ビートルズを刺激した60曲』からの2チョロ、

  クッキーズで遅延す、「チェインズ」。こちらはキャロル・キング作品です。

M04.Chains(2’33”)The Cookies

-J.Goffin, C.King-   MCPS  BT3145

N  幾分シーリアスな「ベイビ、イッツ・ユウ」シュレルズ、そして愛の拘束に耐えながら、「半

 ば嬉しい」悲鳴をあげている「チェインズ」クッキーズ、いずれもオリヂナル・アーティスツで

 お聞き頂きました。

  ジョンはガール・グループだけじゃなくてヴォーカル・グループ全体が好きだったよう

 で、正規の録音で残されてはいませんが、ノヴェルティ味満載のザ・コースターズなん

 かをよく唄っていたようです。ただ彼らがカヴァして有名になったヴォーカル・グル

 ープの歌といえば、次にお届けする「これ」を置いて他には無いでしょう。

  『トゥイスト・アンド・シャウト ~ ビートルズを刺激した60曲』にも入っている、ミラクー

 ズの「ユーヴ・リリー・ガッタ・ホールド・オン・ミー」、ゾンビーズがコピーして、それをゴール

 デン・カップスがコピーし損なったモータウン・リヴュウからの実況録音です。

M05.You’ve Really Got Hold On Me(5’45”)The Miracles

-W.Robinson, B.White-  Motown M5 215V1

N  ミラクーズの「ユーヴ・リリー・ガッタ・ホールド・オン・ミー」でした。途中でサム・クックの「悲

 しき叫び」につながるところで「キャーッ」と湧く嬌声が実にいいですね。1963

 年アポロ劇場での実況録音でした。

  さて「幻」ではかなり優先的なおもてなしをしているギタリストのマイク・ジトが

 やってくれましたよ、チャック・ベリーに捧げた作品集です。それも日頃の付き合

 いのある実力派をゲストに呼んで20曲を仕上げています。今の時代ですから、

 演奏がハードなエレキのソロ主体になってしまうのはやむを得ませんが、その押さえ

 どころが絶妙で、素晴らしい作品に仕上がっています。みんな本当に嬉しそ

 うに演ってる。聞いてると、こっちもニヤニヤしてしまいます。

  まずはこれをどうぞ。

  アンダーズ・オズボーンをフィーチュアした「メムフィース」。

M06.Memphis(3’05”)Mike Zito and Friends feat. Anders Osborne  

-C.Berry-   BSMF 2681

N  マイク・ジト、アンダーズ・オズボーンをフィーチュアして「メムフィース」でした。小気味いい

 リズムが全体を締めていました。これなら無理解な女房に娘と引き離された主

 人公のゲンメツ親父も立ち直れそうです。

  さあマイク・ジトのチャック・ベリーに捧げた作品集から次は、ポール・マカートニの「バック・

 イン・ザ・ソヴィエト社会主義共和国連邦」の閃きに繋がった、「バック・イン・ザ・アメ

 リカ合衆国、ユー・エス・エイ」、エリック・ゲイルズというギター弾きが客演しています。

  アメリカ、バンザーイ。

M07.Back In USA(3’02”)Mike Zito and Friends feat. Eric Gales  

-C.Berry-   BSMF 2681

N  「バック・イン・ザ・ユー・エス・エイ」、これにはややこしい名前の新進ギタリスト、

 エリック・ゲイルズが参加していました。このマイク・ジトのチャック・ベリーに捧げた作品

 集は、正式な題名が『ロケンロー、トリビュート・トゥ・チャック・ベリー』でして今年のクリスマス、

 12月25日の発売です。ロケンロー三太に感謝。

  続けて行きましょう。ロベン・フォードが引っ張り出されてます。若くして弾み

 で結婚すると、何が起こるか分からないよ、それも人生だけど、と唄う

  「ユー・キャン・ネヴァ・テル 〜 セ・ラ・ヴィ」。

M08.You Can Never Tell(4’00”)Mike Zito and Friends feat. Robben Ford 

-C.Berry-   BSMF 2681

N  小出斉が書いた「意味も知らずにロックンロールを歌うな!?」(リットー・ミュージ

 ック刊 2017年)では、「それが人生 ってね 何が起こるかわからない」とキメ

 られている「ユー・キャン・ネヴァ・テル 〜 セ・ラ・ヴィ」でした。ここの空きマスは、

 原書通りです。

  先ほども言いましたように、この『ロケンロー、トリビュート・トゥ・チャック・ベリー』は、

 非常にうまくツボが抑えられていまして、ともすればかつてのハードロック台頭期

 のように安易なブルーズコードの繰り返しになってしまいがちなチャックの作品を、

 それぞれの歌の主題を踏まえた録音に仕上げています。収録作品にもひと捻

 りありますね。その代表的なトラックをどうぞ。

  ティンズリー・エリスをフィーチュアした「約束の地」。  

M09.Promised Land(3’29”)Mike Zito and Friends feat. Tinsley Ellis

-C.Berry-   BSMF 2681

M10.Carol(2’09”)Bill Black’s Combo  

-C.Berry-   MSI 1260

N  ちょっとサウンドが変わって、「キャロル」、映画「ヘイル、ヘイル、ロケンロー」の中で、

 チャックがキース・リチャーズを虐めて苛めてイビリ倒す場面の練習曲です。

  これは今回のマイク・ジト企画制作の『ロケンロー、トリビュート・トゥ・チャック・ベリー』か

 らではなく、今年亡くなった南部のギター名手、レジー・ヤングの参加したセッションを

 集めたアルバム『セッション・ギター・スター』からです。今年になって発売されました。

 一緒に演奏していたのは、ビル・ブラックズ・コムボ。エルヴィス・プレズリの初代バックバ

 ンドのドラムズ担当者が組んだトリオですね。エルヴィスがRCAと契約したために追い

 払われてしまったビルが七光りの消えぬ間にと、この名前で活動していて、レジ

 ー・ヤングはそこに雇われたのです。

  レジー・ヤング、彼は「巧者」という言葉がピッタリ当てはまるギター弾きで、楽曲

 の主題を瞬時に捉えて、気の利いたフレイズ展開をします。でも決して表に出て

 「どうだ」的な弾き方はしない。そこがまた「通」の心をくすぐりました。

  わたしは南部のR&Bセッションでその名前を何度も見ていましたから、てっき

 り黒人だと思っていましたが、れっきとした白人です。チャック・ベリーの楽曲が

 しっくり来るのは、両人種をよく分かっているからかもしれません。レジー・

 ヤングの参加したセッションの傑作を集めた『セッション・ギター・スター』からはまた何曲か

 お届けしましょう。

M11.I’m So Proud(3’35”)The Main Ingredient   

-C.Mayfield-   BSMF 7599

N  はい、日本ではジェフ・ベックとティム・ボガートとカーマイン・アピスのいわゆるBBAが

 カヴァして有名になった「アイム・ソウ・プラウド」、今俳優で売れているクーバ・グディ

 ング・ジュニアのお父さんがいたヴォーカル・トリオ、メイン・イングリーディエントでお送りしま

 した。これは『ムーヴ・オン・アップ~ ザ・ソングズ・オヴ・カーティス・メイフィールド』とい

 うこちらも偉大な庶民音楽家に捧げられたコムピ盤からです。こちらは先のチャッ

 ク・ベリーとは違いまして全てが新規録音ではありませんが、念入りな選曲が為

 された高品質な内容です。

  イムプレッションズで売り出したカーティス・メイフィールドは 1990年代に入って男を上げ

 たアーティストの筆頭でして、ここではその証明に若い世代によるカヴァが沢山収録

 されています。ですが、今朝は彼と同時代にソウル・ミュージックを更新した同志た

 ちの歌をお聞き下さい。新しい唄い手に関しては少々調べが必要でもありま

 すので。

  まずグラディス・ナイトとピップスで「オン・アンド・オン」、ここでのピップスのバックグラウ

 ンド・ヴォーカルはとてもいいですよ。

  そしてステイプル・シンガーズで、「レッツ・ドゥ・イト・アゲイン」、こちらは確か映画の

 サウンド・トラックになっていた筈です。

  二曲続けてどうぞ。

M12.On & On(4’17”)Gladys Knight & The Pips    

-C.Mayfield-   BSMF 7599

M13.Let’s Do It Again(3’28”)The Staple Singers  

-C.Mayfield-   BSMF 7599

M14.オレンジ・ブロッサム・スペシャル(3’36”)ジョニー・キャッシュ

-E.T.Rouses-  Sony SICP 2701/3

N  「オン・アンド・オン」、「レッツ・ドゥ・イト・アゲイン」、ともに『ムーヴ・オン・アップ~ ザ・ 

 ソングズ・オヴ・カーティス・メイフィールド』からお届けしました。それに続いた録音は

 ジョニー・キャッシュのフォルサム刑務所での慰安公演実況でした。カントリーの定番曲「オレンジ・

 ブロッサム・スペシャル」です。囚人たちが熱狂していますね。脱走を煽る「ミドナイト・

 スペシャル」なんかを唄ったらここの刑務所はどうなっていたでしょうか。

  実はここでキャッシュは先週お届けした殺人事件の歌、「ザ・ロング・ブラック・ヴェ

 イル」を唄っているんです。親友の妻との不義密通を隠し続けて死刑になって

 しまった男の歌を囚人の前で、です。すごい神経ですね。それを認める刑務

 所側も大したもんだ、本当に。

  聞いて下さい、キャリフォーニァ州立フォルサム刑務所での実況録音です。

  「ザ・ロング・ブラック・ヴェイル」。

M15.黒く長いヴェール(3’43”)ジョニー・キャッシュ

-M.Milkin, D.Dill-  Sony SICP 2701/3    

N  クライマクスになっていく途中で囚人が喜んで手を叩きます。それにキャッシュは応え

 てひと喋り。その後この歌の主人公は絞首刑にされます。「俺以外誰も知ら

 ない事だ」と言いながら死んでいくのです。囚人を前にしてこれを唄うんで

 すよ。いや、想像するだけで、なんと言いますか、いや表現できない雰囲気

 に包まれますね。

  もっと凄いのはあと25分で死刑執行される死刑囚が唄う「あと25分」を、

 やはりここで披露している事です。見物客の中には死刑囚も必ずいたでしょ

 うが、主人公が24、23、22、とカウントダウンしていくこの歌をですよ、恐ろしい

 としか今のわたしには言えません。しかし囚人たちは別にしんみりと聞いて

 いるわけではありませんで、結構ウケも取ってます。分かんねえなあ、俺には。

M16.あと25(3’53”)ジョニー・キャッシュ

-S,Silverstein-  Sony SICP 2701/3

N  ジョニー・キャッシュ、フォルサム刑務所での実況録音で「あと25分」でした。今朝は

 2009年に完全盤として出たCD2枚組を使ってお送りしました。ここでいろ

 いろと話す事を考えていたんですが、1968年1月の収録現場の状況を思い浮

 かべると、何も言えなくなりました。

  気分直しにはなりませんが、そもそもの発端となった、ザ・バンドの「ザ・

 ロング・ブラック・ヴェイル」を聞き直しましょう。レフティ・フリゼルのオリヂナル・ヒット仕様

 を聞いている時には、こんな事になるとは全く考えていなかったのです。

  では改めて、ザ・バンドです、「ザ・ロング・ブラック・ヴェイル」。

M17.The Long Black Veil(3’05”)The Band

-M.Milkin, D.Dill-  Capital 7243 525390 2 4

M18.It Wasn’t God Who Made Honky Tonk Angel(2’32”)Kitty Wells

-J.D.Miller-  Legacy 19075960422

N  ザ・バンドの「ザ・ロング・ブラック・ヴェイル」、そしてキティ・ウェルズの「居酒屋の

 天使を創造されたのは神様ではないことよ」でした。往年のカントリー女性歌手特

 有の舌足らずカマトト唱法、これで刑務所からは少し離れる事が出来たかな。

  テレビのドキュメント・シリーズ「カントリー・ミュージック」、なんとか観られないものかと

 手を回しましたが、どうやら無理のようです。ただ本国ではDVDになって発

 売されてますね。ブルーレイも出ています。値段が少々お高いのですが、仕方ね

 えな、買うか。

  ただ海外への発注になりますので不安があります。リージョン・コードの問題も

 あるしなあ。いつか買って観られなかった盤もあります。もう何だったか忘

 れちゃいましたけど、まだ観ていないのは確か。

  今のところはこの圧縮版CD2枚組で想像するしかありません。でも観たい。

M19.Streets Of Bakersfield(2’51”)Dwight Yoakam With Buck Owens

-H.Joy-  Legacy 19075960422

N  テレビのドキュメント・シリーズ「カントリー・ミュージック」のサウンド・トラックからドゥワイト・ヨーカム

 とバック・オウエンズ、世代を超えたデューオで「ベイカーズ・フィールドの表通り」でした。

 確かヨーカムはオウエンズと一緒にアルバムを作ってましたね。多分どこかにある筈です

 から、探してみます。

  さてこの「カントリー・ミュージック」のサウンド・トラック圧縮版CD2枚組は同じ楽曲で

 始まり、終わります。演者は違いますが、これまたカントリーの定番。今朝は最後

 にその冒頭曲と最終曲をお届けします。

  死んだ母親を墓場に送りながら親族が唄う、

  「ファミリー・サークル」、ザ・カーター・ファミリー、そしてニティ・グリティ・ダート・バンドです。

M20.Can The Circle Be Broken(3’09”)The Carter Family 

-trd.-  Legacy 19075960422

M21.Will The Circle Be Broken(4’47”)The Nitty Gritty Dirt Band 

-trd.-  Legacy 19075960422

M22.I’ve Got My Love To Keep Me Warm(4’17”)          

Keb’ Mo’ feat.Melissa Manchester

-I.Berlin- Concord 00888072118065

TM Born In Chicago 「アサー入り / Paul Butterfield Blues Band

-N.Gravenites-  Rhino 8122 798434 0

N  今朝も最後はケブ・モのクリスマス・アルバムから、「アイヴ・ガット・マイ・ラヴ・トゥ・キープ・

 ミー・ヲーム」でした。一緒に唄っているのは、メリサ・マンチェスターです。と言っても「幻」

 聴取者の中で、何人が知ってるかなあ。わたしは以前のリビー・タイタスの時と

 同じくらいの驚きがありました。まだ唄ってんだ・・・と。

  先週の「幻」、文章の間違いが沢山ありましたですね。読み直して恥ずかし

 かった。それぞれ細かく直そうと思いましたが、誤字脱字ではちょっと嫌な

 連想がありまして、来週にでも詳しくいたしましょう。後枠の時間も短いし。

   あ、わたしの初の著作、もう良識ある本屋さんには並んでいるようです。

 既にご購入頂いた方たちもいらっしゃいます。ありがとうございます。

  今朝の特別付録は、以下の隠し場所です。どうぞお楽しみ下さい。  

http://firestorage.jp/download/72040fa9ed3648592e0d84af1cf973c4818e9f83

 ダウンロード・パスワードは、sgwwg11iです。

  今朝もちょうど時間となりました。

 こちらは、http://osamusawada.com/category/mornin-blues-by-isaowashizu/

 「幻」モーニン・ブルーズ、鷲巣功でした。来週も首都圏で9人のあなただけに。

   そして全国で9500万人のあなたにも、アサー。

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AwesomeBeats + Mornin’ Blues 新春特番

2020年(令和二年)1月10日(金曜) 24:00-29:00
※1月11日(土曜)00:00-早朝05:00まで
出演:澤田修、鷲巣功
中央エフエムから生放送!乞うご期待!