カテゴリー : Diary (日記)

Real Rocks 【2018/10/13 O.A.】Playlist

Real Rocks【2018/10/13 O.A.】Playlist

10月13日のリアルロックスは、
twenty one pilotsとNile Rodgers & Chicの新作を紹介!

 

どちらも注目の作品です。

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M01: Come Out to LA  /  Don Broco ※12月に来日!

M02: You Never Know  /  Beartooth ※新曲

M03: Rock Is Dead  /  Beartooth

M04: We’ll Be OK  /  POP ETC

<コーナー: RockSteadyGo Part.1>

M05: Guns For Hands  /  Twenty One Pilots

M06: THE JUDGE  /  Twenty One Pilots

M07: Stressed Out  /  Twenty One Pilots

M08: Jumpsuit  /  twenty one pilots ※新曲

M09: Morph  /  twenty one pilots ※新曲

M10: My Blood  /  twenty one pilots ※新曲

M11: Pet Cheetah  /  twenty one pilots ※新曲

<コーナー: RockSteadyGo >終わり

M12: The Stone  /  ASHES dIVIDE

M13: Far Away  /  Nickelback ※初となる名古屋公演が来年実現!

M14: Hero Feat. Josey Scott  /  Chad Kroeger

M15: Fishbelly 86 onions  /  All Them Witches

M16: Nasty feat. Jason Richardson  /  POLYPHIA

<コーナー: RockSteadyGo Part.2>

M17: Give Life Back To Music  /  Daft Punk ※素晴らしいナイルさんのカッティングギター

M18: I’ll Be There with The Martinez Brothers  /  CHIC

M19: Till The World Falls  /  Nile Rodgers & Chic

M20: I Want Your Love  /  Nile Rodgers & Chic ※ガガ様の存在感が凄い。

M21: Queen  /  Nile Rodgers & Chic

<コーナー: RockSteadyGo >終わり

M22: Sleight Of Hand  /  POP ETC

<Ending>

<コーナー:メタルの光>

M23: Breathe Life  /  Killswitch Engage

M24: It Falls on Me  /  Killswitch Engage

M25: The Age  /  Bury Tomorrow ※英国産メタルコアバンド。名曲です。

おしまい♪

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2018年10月のリアルロックス・セレクション!


POP ETC『ハーフ』
今月のRealRocksSelectionアーティストは、
日本人アーティストのプロデュースも手掛けるクリス・チュウ率いるPOP ETC(ポップ・エトセトラ)。
よいメロディ満載の名盤です。

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POLYPHIAがCOVETと日本にやってくる!
さらに名古屋公演あり!

Covet!!
名古屋にやってくる!しかもPOLYPHIAと!!!
2018/11/19(月) 名古屋ell. FITS ALL
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COVET 『EFFLORESCE(エフロレース)』


POLYPHIA 『New Levels New Devils』

【幻】モーニン・ブルーズ 2018/10/13

mb181013

TM. Walikin’ Blues「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-R.Johnson-  Rhino 8122 798434 0

 

N  おはようございます。アサー、ワツシイサヲでございます。気持ち良く肌寒い、この

位の気候がわたしは一番好きです。

先週のジャケット写真一覧からある一枚が漏れていました。何も今に始まった

事ではなく、厳しく観察していれば頻繁に起こる不祥事ですが、今朝は自ら

の過失を反省いたしまして、その盤からもう1曲お届けします。

『ザ・ワイルド・ワンズ・アルバム』から「帰らぬ舟」。

 

M01.帰らぬ舟(3’22”)ザ・ワイルドワンズ

-K.Yasui, K.Kase-  東芝 TOCT-8703

 

N  ザ・ワイルド・ワンズで「帰らぬ舟」でした。再発のCDでお送りしました。

森岡賢一郎の弦編曲が秀逸で御座います。この主人公は、嵐が来そうな海

へ漕ぎ出した恋人を心配して浜で待つ女性を第三者として想い慕ってこの歌

を唄っているのでしょうか。その「恋人」は主人公の先輩かもしれない。複

雑な人間関係が浮かび上がります。聞くたびに51年前の少年ワツシイサヲは考えて

いたのでした。

1967年6月にLPの形で出た『ザ・ワイルド・ワンズ・アルバム』は、当時ベイス担

当の 島英二にイカれていた姉が買いまして、家にありました。ジャケット表が赤

いニッサン・シルヴィアにまだ4人だったメムバがアイヴィの装いで寄り掛かっている、な

んとも明るく健全な写真。裏は6台しか造られなかったコブラ・フォード・デイトナ・

クープを、胸にヴァン・ジャケットのエムブレムが縫い付けられたレイシング・スーツの4人が囲

んでいます。67年当時最先端の風俗でしょう。特選自動車用品店、千葉市川

の式場病院理事の式場壮吉がする経営「レーシング・メイト」も撮影協力していたん

じゃないかな。

内容はこれまでのシングルA面2曲、勝負を賭けた3枚目の「夕陽と共に」を

加え、他は書き下ろしのオリジナル曲。それも詞曲はメムバによるものばかり。「帰

らぬ船」が安井かずみ、もう1曲「ひとりぼっちの渚」を岩谷時子が書き、

弦を中心とした編曲は、ご存知森岡賢一郎という当代一流の人たちも関わっ

ていますが、何より加瀬邦彦、ワイルド・ワンズの主体性が強く伝わって来る点が

出色です。

その頃ここまで創造的なオリヂナリティを持っていたグループ・サウンズは他になか

ったでしょう。アルバムといえば、シングル曲に洋楽ヒットの安易なカヴァでお茶を濁し

たような物ばかりで、内実が全く伴っていませんでした。翌年発売のザ・タイガ

ーズ『ヒューマン・ルネサンス』は統一概念を持ったアルバムと評価されましたが、これは

時流を読んだ渡辺プロダクション主体の企画で、業界人の「お仕事」ですから、「愛、

自由、平和」を主張する根拠も怪しいものです。そういった中で、この『ザ・

ワイルド・ワンズ・アルバム』は圧倒的であります。

しかし67年夏にワイルド・ワンズの加瀬邦彦が目指していたのは生まれて間も

ない「フォーク・ロック」という理解して楽しむのにはある程度の知性を必要とする、

新しくも比較的地味な音楽領域だったために、先に述べたような秀でた個性

もあまり大向こうウケは得られませんでした。何よりもワイルド・ワンズにはGSの

バカ馬鹿しさが不足してましたから。

それでもこの『ザ・ワイルド・ワンズ・アルバム』は、私の中で51年間という時を

超えて輝き続けています。その中から「帰らぬ舟」でした。1曲めから随分話

しましたね。

さて次も来週からの話題、ジョー・サイモンです。彼についてわたしは詳しくあ

りません。それで今回のヒット集2枚組は全貌を摑むいい機会になると思ったの

ですが、わたしにとっては重要な、これに入ってなかった1曲の入手に時間

がかかりまして、ジョー・サイモン解剖は来週以降に延期いたしました。ご了承下

さい。とは言いましても、今朝も1曲お届けします。

1969年のヒット曲、「チョーキン・カインド」。

 

M02.The Choking Kind(2’42”)Joe Simon

-H.Howard-  BSMF 7570

 

M03.Ain’t No Woman Like The One I’ve Got(3’04”)ザ・フォー・トップス 

-D.Lambert, B.Potter-  BSMF 7569

 

N  なぜか復活以降のエルヴィス・プレズリを連想させるジョー・サイモン「チョーキン・カインド」。

てっきりエルヴィスも唄ってると思ってましたが、調べてみても何処にもありま

せん。イントロで、白いジャムプ・スーツが浮かんじゃうのは何故だろう。誰方か何

か・・・。

続けましたのはザ・フォー・トップスの「エイント・ノー・ヲーマン・ライク・ザ・ワン・アイヴ・

ガット」1972年のヒットですが、日本ではもう少し後かな。大分長い間に亘って

聞き続けられていました。

そのフォー・トップスのダンヒル / ABC時代の作品集も2枚組で出ます。彼らの絶

頂は何と言っても栄光のモータウン時代です。その功績があまりにも偉大なので、

その後移籍したダンヒルでの活動はほとんど無視されていました。事実は冷酷で

あります。

わたしは彼らによってヴォーカル・グループ好きになった、とも言えるのですが、

この時代をしっかり記憶しているかと言うと、自信がありません。ですから

この2枚組はとてもありがたい。今のような名曲がありましたし。

次の1曲も覚えていますね。1974年のヒット「ミドナイト・フラワー」。

 

M04.Midnight Flower(3’31”)ザ・フォー・トップス

-M.Jackson, R.Dozier-  BSMF 7569

 

M05.Ask The Lonely(2’44”)The Four Tops 

-W.Stevenson, I.J.Hunter-   Motown B0000488-2

 

N  もっとレゲのアクセントが強かったような記憶の「ミドナイト・フラワー」、そして1965

年、栄光のモータウン時代の「アスク・ザ・ロンリー」、ザ・フォー・トップスでした。

これはモータウン初期のA&R責任者、ベリー・ゴーディ・ジュニアの片腕として多大な

貢献をしたウイリアム・ミッキー・スティーブンスンが、アイヴォリーではなくて、アイヴィ・ジョー・

ハンターと書いた歌です。フォー・トップスはソングライター・プロデューサー三人組のブライアン・ホラ

ンド、ラモント・ドヂャー、エドワード・ホランドが専任制作担当として付き、見事な成功

を納めていましたが、ミッキーの作品も唄っていたんですね。

でもミッキー・スティーブンスンと言えば、何と言ってもこれでしょう。

マーサとヴァンデラスです。「ダンシン・イン・ザ・ストリート」。

 

M06.Dancin’ In The Street(2’38”)Martha Reeves And The Vandellas  

-W.Stevenson, M.Gaye I.J.Hunter-  Motown 530 230-2

 

N  マーサとヴァンデラス、永遠の「ダンシン・イン・ザ・ストリート」でした。マーサはミッキー・スティ

ーブンスンの秘書だったそうです。唄い手志望でモータウンに勤めていて、マーヴィン・ゲ

イのバック・グラウンド・ヴォーカルも担当していました。そこから自分の名前を冠し

たグループで世に出られるようになった訳です。

これは1964年の大ヒット曲。飛ぶ鳥を落とす勢いだったモータウン行進曲でもあり

ます。わたしにとっては「探していたパーフェクト・ビート」曲のひとつです。ここ

で試された錬拍法は制作担当者ミッキー曰わく「企業秘密」なんだそうですが、

ドラムズに鍵がありそうです。2拍目4拍目で打ち鳴らされるハイハット、シムバル、ス

ネア、タムバリンの混ざったような音は80年代に流行ったクラップ・マシーンと全く同じ

響きです。冒頭でマーサは「新しいビートよ、あんた大丈夫かしら」と呼びかけて

アジります。「待ってました」と応えましょう。

こう言うダンス物はミッキー・スティーヴンスンの得意とするところ。次の1曲もどうぞ。

「俺みたいにジャークを踊れるかい」、ザ・コントゥアーズ1962年のヒットです。

 

M07.Can You Jerk Like Me(2’29”)The Contours

-W.Stevenson, I.J.Hunter-   Motown / Universal 544 259-2

 

M08.What Becomes Of The Brokenhearted(3’01”)Jimmy Ruffin

-W.Weatherspoon, P.Riser, J.Dean-    Motown  374636312-2  prd.

 

N  「キャン・ユー・ジャーク・ライク・ミー」ザ・コントゥアーズ、そしてジミー・ラフィン1966年の

名曲「ワット・ビカムズ・オヴ・ザ・ブロークン・ハーテド」でした。ここではミッキーは曲作

りには関わらず制作だけを担当しています。これには何か邦題が付いていま

せんでしたか。この原題のままでヒットは無理だなあ。

さてフォー・トップスに始まって、ここまでウイリアム・ミッキー・スティーブンスン絡みの楽曲

を聞いて頂いたのには、ワケがあります。それはミッキーのソロ・アルバム『ヒア・アイ・アム』

のCDを中古レコード店で見つけたからです。「こんなのを出してたのか」と、

正直とても驚きでした。1972年発表のそのLPにはこんな歌のカヴァが入って

いて、これも非常に意外です。

 

M09.Rocky Racoon(3’23”)Mickey Stevenson

-J.Lennon, P.McCartney-  Fantastic Voyage  FVCD009

 

N  先月の動物愛護週間にケモノ歌を少し集めてお届けしたときの「山狸」、ザ・ビ

ートルズと言いますか、ポール・マカートニの「ロキー・ラクーン」でした。この歌のカヴァを

聞いたのは初めてです。しかも黒人のミッキー・スティーブンスンが唄っているんです。

MGMから出たこのアルバムは表に「60年代のモータウンのプロデューサー」と栄光の肩書

きが添えられていますが、全体はいわゆるモータウン風な音ではないですね。ミッキー

は60年代初頭の黒人音楽制作者としては例外的に幅広い音楽性を持っていま

した。サンフランシスコでスライ・ストーンとも親交があった位で、いわゆるそれ迄の旧態依

然R&B派じゃないんです。だからこそ画期的な「ダンシン・イン・ザ・ストリート」を

体現化出来たのでしょうけれど、このソロ作品でそれまでの領域を超えていく

感覚が随所に感じ取れます。その現れがこの「山狸」でしょうか。そもそも

『ホワイト・アルバム』を聞いてたって事実が、わたしには素直に納得出来なかった。

ウイリアム・ミッキー・スティーブンスンは当初唄い手としてモータウンの扉を叩きましたが、社

長ベリー・ゴーディ・ジュニアの「A&Rマンが欲しいんだよ」という言葉を聞いて、「A&R」

が何を意味するかも知らないというのに、「俺の他に誰がいると言うんだ」と

強引にその仕事に就いた男です。その判断は間違っていませんで、このよう

にたくさんの成功例があります。が、やはり歌手志望だった本性はこのソロ作

品の「唄」によく出ていて、このソロ・アルバムも「裏方のご挨拶」と言うよりは、

かなりの演出を自ら施して唄っています。その基調がR&B唱法であるのはご

愛嬌ですね。

ではそんな出自がよく分かる一曲、「ゴナ・ビ・オールライト」。

 

M10.Gonna Be Alright(3’17”)Mickey Stevenson

-M.Stevenson-   Fantastic Voyage  FVCD009

 

N  「ゴナ・ビ・オールライト」、ウイリアム・ミッキー・スティーブンスン1972年発表のソロ・アルバム『ヒ

ア・アイ・アム』からお届けしました。ミッキーは67年にモータウンを離れます。MGMに

引き抜かれたんです。その頃、世界のレコード産業はヒット連発の「ザ・サウンド・オヴ・

ヤング・アメリカ」、モータウンの唄い手、制作者に注目していましたから、ベリー・ゴーデ

ィ・ジュニアより良い条件の引き抜きが表面化していました。モータウン初期のA&R

責任者、ベリー・ゴーディ・ジュニアの片腕として多大な貢献をしたミッキーに声が掛か

ったのも当然でしょう。

その時にモータウンから一緒に連れて出たのが、女性歌手のキム・ウェストン。彼らは

婚姻関係にもありました。キム・ウェストンと言えばマーヴィン・ゲイとのデューオでも知ら

れています。ミッキーはマーヴィンのモータウン時代の初期から付き合っていましたから、

そこで関係が出来たのかも知れません。またその頃のマーヴィンとミッキーの唄い方

には沢山の共通点があります。切なく絞り出す高い声、突然放り出すような

掛け声など、どちらがどうだとは、分かりません。相互作用でしょうか。

ではウイリアム・ミッキー・スティーブンスンが書いて制作、キム・ウェストンとマーヴィン・ゲイの唄

でヒットした「イト・テイクス・トゥ」を聞いてください。1966年末に発売されていま

す。

 

M11.It Takes Two(2’59”)Marvin Gaye & Kim Weston   

-M.Stevenson, S.Moy-  Motown 3746352462

 

M12.Oh Not My Baby(2’36”)Maxine Brown

-G.Goffin, C.King-  Varese Sarabande 302 066 378 2

 

N  キム・ウェストンとマーヴィン・ゲイの「イト・テイクス・トゥ」でした。ここまで、偶然にソロ・

アルバムに出会ったウイリアム・ミッキー・スティーブンスンについて、しばらくお話ししました。

それに続けましたのは、「オウ、ノット・マイ・ベイビー」、マキシン・ブラウンの、これが

オリヂナル・ヴァージョンですね。これまではロド・ステュアート、アリーサ・フランクリンでよく聞い

ていました。マキシンのは初めてではありませんが、持ってはいなかった。25曲

入りのベスト盤からです。

ここには彼女の代表曲が並んでいます。その中に、これまた意外な1曲が

ありました。殆どの方はキング・カーティスのサキソフォン・ブロウでご存知でしょう。歌詞

が付いたヴォーカリーズ仕様もあったのですね、知らなかった。

「ソウル・セレネイド」です。

 

M13.Soul Serenade(2’39”)Maxine Brown   

-C.Ousley, L.Dixson-  Varese Sarabande 302 066 378 2

 

N  マキシン・ブラウンで「ソウル・セレネイド」でした。1967年の吹き込みで。ルーサー・ディク

スンが言葉を載せています。この手の歌曲となったR&B器楽曲としては、「ソウ

ルフル・ストラット」改め「グルーヴィー・シチュエイション~ハマった関係」というのがありますね。

ヴォーカライズ、器楽曲の歌曲化というのは、高度な言語感覚、旋律感覚が必要で、

天才ジョン・ヘンドリクスがその頂点に居ます。歌曲「ソウル・セレネイド」、如何でしたで

しょうか。

このマキシンのベスト盤は、収録楽曲の作家陣がけっこう豪華です。先のゴフィン=

キングでしょ、アシュフォード・アンド・シムプスン、ヴァン・マッコイ、デイヴィド=バカラックなど錚々

たる顔触れ。そこに混じって、この人の作品もありました。オーティス・レディング

です。

 

M14.Slipping Through My Fingers(2’18”)Maxine Brown    

-O.Redding-  Varese Sarabande 302 066 378 2

N  マキシン・ブラウンでオーティス・レディング作の「スリッピング・スルー・マイ・フィンガーズ」でした。

オーティスは喉の手術後、飛行機事故で亡くなる直前まで、自らの活動範囲を積極

的に拡げていました。充分以上に分かり合えていたたスタックス以外でセッションを行

ったり、他人の制作を手掛けたりもしました。

マキシン・ブラウンの「スリッピング・スルー・マイ・フィンガーズ」もそのひとつ。マキシンの所

属していたワンド・レコード主導で、オーティス・レディングに彼女を預けてみようという

企画が持ち上がり、「スリッピング・スルー・マイ・フィンガーズ」ともう1曲「ベイビー・

ケイクス」をマスルショールズで録音したのです。共に書き下ろし。その後両者は実演で

も付き合ったりして、長い関係を希望していたのですが、あの事故でそれっ

きりになってしまいました。「スリッピング・スルー・マイ・フィンガーズ」の終了部が

きちんと処理されていないのは、実に思わせぶりです。

さて話はウイリアム・ミッキー・スティーブンスンに戻ります。彼のソロ・アルバム『ヒア・アイ・アム』

には他に興味深い題名の曲がありました。「40日と40夜」というのがそれで、

わたしは即座にマディ・ヲーターズのあの歌を思い浮かべ、「ミッキーはストレイト・ブルーズ

も好きなんだ」と勘違いしたのですが、こちらはカントリー調の全く別物でした。

そもそもこの言葉、聖書ではジーザス・クライストが修行のために飲まず食わずで過

ごした苦難の期間だそうで、「40」という数はキリスト教の「数霊」の一つと

も言われています。ミッキーの歌の中では「長い辛い時間」というような意味で

用いられています。「人の噂も七十五日」や「嘘八百」の数量と同じですね。

「北京の55日」というのもあったなあ。これは違ったか。

 

M15.Forty Days Forty Nights(3’10”)Muddy Waters

-B.Ritch-  Chess / MCA  CHD-92522

 

M16.Mo Jodi(3’49”)デルグレス

-P.Danae-  PIAS / ホステス JV570160J

 

N  マディ・ヲーターズ、アルバム『ファザーズ・アンド・サンズ』から「フォ-ティ・デイズ、アンド・

フォーティ・ナイツ」でした。ここでも「長い苦しい間」として「40日と40夜」が

使われていました。ポール・バタフィールドのハーモニカが少しうるさかったですね。憧

れのマディと一緒に出来るのが嬉しくてたまらない感じです。

それに続けたのが、デルグレスの「モージョディ」。8月末に発売された最新アルバム

の表題曲です。彼らは新進気鋭のカリブ海はリーワード島出身の3人組。ドラムズと

ギター、ここまでは良い のですが、あと一人がサクスフォーンという変則編成。今の

ようにテューバが低音部を受け持つこともあります。言語はフランス語。カリブ諸国は

統治時代の名残りでフランス語を使う国がまだ多く、ちょっと前までだったら英

語を公用語とするのは、ジャメカ、バルベイドス、トリニダード、ドベイゴの4カ国、こ

れらは「キャリコム」として連帯、通関などで便宜を図り合っていました。今キャリコ

ムと言うとは中米のもっと大きな繋がりですが、以前のキャリコムが拡がったもの

かどうかは不明です。

デルグレスの中心人物パルカス・ダナエはカリブを脱出してオランダに亡命しアムステルダムに

住んでいた経歴があり、そんな処から世の中に対する主張も明確です。お聞

きのように響きは独特。しかもフランス語が絡む事によって、更に特別になって

います。その底に流れているのは、ブルーズ。世界の共通言語としてブルーズが

機能している姿をここに確かめられます。ダナエはこの音楽によって、自らを

解放できたそうです。

 

M17.The Promise(0’20”)デルグレス

-non credit- PIAS / ホステス JV570160J

 

M18.MR President(3’34”)デルグレス

-B.Brondy, R.&P.Danae –  PIAS / ホステス JV570160J

 

N  デルグレスで、インストゥルメンタルという特記が付いた「ザ・プロミス」、そして切実に迫

った「ミスタ・プレジデント〜権力を握っている支配者への問いかけ」でした。彼

らの最新アルバム『モージョディ』は力作。来週以降も聞いて貰いましょう。

次も3人組。こちらはアップライト・ベイスとギター2本の編成。アルバムでは全曲ドラ

ムズが入っていて、3人と並列にクレジットされていますが、写真は3人だけです

から、メムバではありません。なんせ「デヴィル・メイクス・スリー」というのがグループ

名ですから。ベイスのルシア・トゥリーノは女性で、北米先住民族インディアンのような顔立

ちです。キャリフォーニァのサンタ・クルスで結成されて、もう10年以上のキャリアがあります。

今回の新譜は品質保証のレイベル「ヌー・ウエスト」からです。カントリーと大きく括る事

が出来なくもありませんが、どこかで聞いたような親しみやすいリフの裏に

沢山の複雑な要素が絡み合った味わいの深い音楽です。

静かに始まります 奥行きのある音です。「オール・イズ・クワイエット」。

 

M19.All Is Quiet(5’03”)The Devil Makes Three   

-P.Bernhard-  New West NW625

 

M20.ダム・ナム(Ain’t Goin’ To Vietnam)(4’47”)レオン・トーマス

-L.Thomas-  BMG BVCJ-37317

 

N  ちょっとテムポーを変えましょう。リオン・トーマスで「ダム・ナム」、「狂ってると思うか

もしれないけど、俺はヴィエトナムなんか行かないぜ」でした。

かつてサンタナに在籍して一躍有名になったリオン・トーマスは、ジャズ・ヴォーカリストの

ひとりではありますけれど、その表現法は独自のものです。節も言葉も全く

自由に編み出されたもので、ちょっとアブストラクトでもあります。女性なら甘く

切ない愛の歌をリパトゥワにしていれば許されるジャズの唄い手でも、男性の場合

は更に踏み込んだ表現をしたくなるのでしょうか。今の「俺はヴィエトナムなんか

行かないぜ」でお分かりの通り黒人意識に支えられた主張が随所に見られ、

なかなかのクセ者である事が分かります。

その彼が当たり前の「A列車で行こう」をどう唄ってOKとしたか、聞い

てみましょう。

 

M21. A列車で行こう(2’08”)レオン・トーマス

-B.Strayhorn-  BMG BVCJ-37317

 

M22.Everyday I Have The Blues(5’30”)Jo Williams    

-P.Chatman, M.York-  Jazz Image 38040

 

N  「A列車で行こう」、リオン・トーマスでした。そして同じくジャズ・スタンダードの

「エヴェデイ・アイ・ハヴ・ザ・ブルーズ」、こちらは『ジョー・ウイリアムズ・シングス、カウント・

ベイシー・スイングス』という素敵な題名が付けられた1955年録音のアルバムからでし

た。フレディ・グリーン、サド・ジョーンズ、フランク・フォスターが居た黄金期のベイシー楽団。

ユーモアたっぷりな編曲も良かったですね。終了部分でジョー・ウイリアムズがファルセトーを

ずっと伸ばしていたの、聞こえましたか。こういう所でそっと「ザマア見ろ」

をやるんですね、技術巧者は。粋です。

ジョー・ウイリアムズとベイシー楽団、もう1曲聞きましょう。

これもよく知られた「ティーチ・ミー・トゥナイト〜今夜教えて」。

 

M23.Teach Me Tonight(3’06”)Jo Williams 

-S.Cahn, G.DePaul-  Jazz Image 38040

 

M24.Skin In The Game(3’50”)Jon Cleary

-unknown-  BSMF 2623

 

TM Born In Chicago 「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-N.Gravenites-  Rhino 8122 798434 0

 

N モーニン・ブルーズ、今朝の最後はジョン・クリアリーで「スキン・イン・ザ・ゲイム」でした。

来週は彼の実演が見られます。10月20日、21日東京恵比寿のガーデン・プ

レイス。初日は彼の単独演奏、二日目はトリオです。どちらも楽しみですが、私は

特にソロが聞きたいですね。「ピーター・バラカンズ ライヴ・マヂック 2018」です。

今朝の特別付録は、以下の隠し場所です。どうぞお楽しみ下さい。

http://firestorage.jp/download/875c3c1ed0b06d2b86707847eaf2b9462af9ab99

  ダウンロードパスワードは、0vgv5if0です。

今朝もちょうど時間となりました。

こちらは、http://osamusawada.com/category/mornin-blues-by-isaowashizu/

「幻」モーニン・ブルーズ、鷲巣功でした。来週も首都圏で9人のあなただけに。

そして全国で9500万人のあなたにも、アサー。

 

 Twitter “#blues761″の閲覧はコチラ

Awesome Rock【2018/10/12 O.A.】Playlist

※今週13日土曜の再放送は24時から!

Awesome Rock【2018/10/12 O.A.】Playlist

388回目、10月12日の番組は、

Twenty One Pilotsの最新作『TRENCH』を特集しました。


通算5作目、Fueled by Ramen契約後としては3作目の作品。支配に対する反抗をテーマにしたものや内省的なものも多いです!


M01: 40oz  /  POLYPHIA ※新作日本盤は10月24日発売

M02: Come Out to LA  /  Don Broco ※12月に来日決定!

M03: Hold On  /  Don Broco

<コーナー: AwesomeRecommendation>

M04: Morph  /  twenty one pilots

M05: My Blood  /  twenty one pilots

M06: Smithereens (スミザリーンズ) /  twenty one pilots

<コーナー: AwesomeRecommendation>終わり

M07: I Want Your Love Feat. Lady Gaga  /  Nile Rodgers & Chic※ガガさんの存在感凄いっす

おしまい♪

 


中央エフエム Awesome Rock
澤田修の完全監修番組。選曲、編集、トーク、全て担当!
毎週金曜日21時~21時半。再放送:毎週土曜日23時~23時半

REAL ROCKS SELECTION 2005.04 – 2018.10

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ZIP-FM REAL ROCKSでは2005年4月から毎月、一か月間にわたって番組がプッシュしていくアーティストを紹介しています。それをREAL ROCKS SELECTIONと呼んでいます。

なんと14年の歴史があります!選ばれたアーティストのリストを備忘録として挙げておきます。
すでに解散しているバンドもいますが思い出深い作品、楽曲ばかりです。

 

2005年当初は、アーティスト並びにオシ楽曲も選んでいました。

【2005年度】

04月 TRUST COMPANY「Stronger」

05月 WAKING ASHLAND「I AM FOR YOU」

06月 NINE BLACK ALPS「COSMOPOLITAN」

07月 BULLET FOR MY VALENTINE「Cries In Vain」

08月 MAE「Anything」

09月 MEW「Special」

10月 HARD-FI「Hard To Beat」

11月 TOWERS OF LONDON「FUCK IT UP」

12月 DOVER「KING GEORGE」

01月 ARCTIC MONKEYS「When The Sun Goes Down」

02月 BLEEDING THROUGH「Kill To Believe」

03月 SOFT 「Higher」

【2006年度】

04月 JACK’S MANNEQUIN「Dark Blue」

05月 THE FUTUREHEADS 「Skip To The End」

06月 JOHNNY BOY「You Are The Generation That Bought More Shoes And Get What You Deserve」

07月 RAZORLIGHT「In The Morning」

08月 RED JUMPSUIT APPARATUS 「Face Down」

09月 POP SHUVIT 「Let Sleeping Dogs Lie」

10月 TRIVIUM 「Ignition」

11月 MUTEMATH 「Chaos」

12月 MY CHEMICAL ROMANCE 「Welcome to the Black Parade」

01月 BLONDELLE 「Started When You Were Young」

02月 THE HEIGHTS 「Night Relay」

03月 ENTER SHIKARI 「Sorry You’re Not A Winner」

【2007年度】

04月 NORTHERN ROOM 「Galaxy」

05月 MELEE 「Stand Up」

06月 SHELLSHOCK 「Insight」

07月 DOVER 「Let Me Out」

08月 STRUNG OUT 「The King Has Left The Building」

09月 MOTION CITY SOUNDTRACK 「Broken Heart」

10月 SUNSHINE 「Top!Top!The Radio」

11月 WE SHOT THE MOON 「Waters Edge」

12月 OPERATOR PLEASE 「Just A Song About Ping Pong」

<<2008年1月からアーティストと作品単位の推薦に変更>>

01月 MUTEMATH 『Mutemath』解説:澤田修!

02月 48MAY 『Streetlights&Shadows』

03月 SKINDRED 『Roots Rock Riot』

【2008年度】

04月 FLOGGING MOLLY 『Float』

05月 VIOLENCE TO VEGAS 『Princess to Poison』

06月 FOREVER THE SICKEST KIDS 『Underdog Alma Mater』

07月 THE CAB 『Whisper War』

08月 MIKE VIOLA 『Lurch』

09月 PARKA 『Attack of the Hundred Yardman』

10月 THE SCRIPT 『The Script』

11月 RUNNER RUNNER 『Your Greatest Hits』

12月 COPELAND 『You Are My Sunshine』

01月 RISE AGAINST 『Appeal to Reason』

02月 BRING ME THE HORIZON 『Suicide Season』

03月 THE VIRGINS 『The Virgins』

【2009年度】

04月 FLEET FOXES 『Fleet Foxes』

05月 LACUNA COIL 『Shallow Life』

06月 PHOENIX 『Wolfgang Amadeus Phoenix』

07月 CUT OFF YOUR HANDS 『You & I』

08月 STEEL PANTHER 『Feel the Steel』

09月 DEAD BY APRIL 『Dead By April』

10月 GIRLS 『Album』

11月 BLESSTHEFALL 『Witness』

12月 FIRST SIGNS OF FROST 『Atlantic』

01月 THE YEAH YOU’S 『Looking Through You』※Madfoxに改名

02月
03月 FLOBOTS 『Survival Story』

【2010年度】

04月 PAPER TONGUES 『Paper Tongues』

05月 HEAVEN SHALL BURN 『Invictus』

06月 SOMA 『Jewel & the Orchestra』

07月 AUTOMATIC LOVELETTER 『Truth or Dare』

08月 THE REIGN OF KINDO 『This Is What Happens』

09月 YOUNG GUNS 『All Our Kings Are Dead』

10月 THE DEVIL WEARS PRADA 『Zombie EP』

11月 CARPARK NORTH 『Lost』

12月 CHUNK! NO, CAPTAIN CHUNK! 『Something For Nothing』

01月 GLAMOUR OF THE KILL 『The Summoning』

02月 FUNERAL PARTY 『The Golden Age Of Knowhere』

03月 Dropkick Murpheys 『Going Out in Style』

【2011年度】

04月 SLAVES TO GRAVITY 『UNDERWATEROUTERSPACE』


05月 AMARANTHE 『Amaranthe』

06月 LA VIDA BOHEME 『Nuestra』

07月 RIVAL SONS 『Pressure And Time』

08月 STEPHEN JERZAK 『Miles And Miles』

09月 BORN OF OSIRIS 『TheDiscovery』解説:澤田修!

10月 RISE TO REMAIN 『City of Vultures』

11月 TEAM ME 『Team Me EP』

12月 TRANSIT 『Listen & Forgive』

01月 BLESSED BY A BROKEN HEART 『Feel the Power』

02月 SKRILLEX 『Bangarang EP』

03月 TEAM ME 『To The Treetops! 』

【2012年度】

04月 FUN. 『Some Nights』

05月 SCARS ON 45 『Scars on 45』

06月 THE HEARTBREAKS 『Funtimes』

07月 FAIL EMOTIONS 『Transfornation』

08月 THE DODOZ 『Forever I Can Purr』

09月 PERIPHERY 『Periphery II』解説:澤田修!

10月 POEMA 『Remembering You』

11月 JAKE BUG 『Jake Bug』

12月 THE AMITY AFFLICTION 『Chasing Ghosts』

01月 BEYOND ALL RECOGNITION 『Drop=Dead』

02月 DOWNTOWN STRUTS 『Victoria! 』

03月 HEAVEN’S BASEMENT 『Filthy Empire』

【2013年度】

04月 DAUGHTER 『If You Leave』

05月 THE NEIGHBOURHOOD 『I Love You』

06月 GLASS TOWERS 『Collarbone Jungle』

07月 CHVRCHES 『EP』

08月 ASKING ALEXANDRIA 『From Death to Destiny』解説:澤田修!

09月 BORN OF OSIRIS 『Tomorrow We Die Alive』解説:澤田修!

10月 THE 1975 『The 1975』

11月 DIVIDED FRIDAY 『Modern Memories』

12月 SATELLITE STORIES 『Pine Trails』

01月 PERIPHERY 『Clear』解説:澤田修!

02月 A GREAT BIG WORLD 『Is There Anybody Out There? 』

03月 ARCHITECTS 『Lost Forever // Lost Together』

【2014年度】
04月 AMERICAN AUTHORS 『Oh, What A Life』

05月 THE VAMPS 『Meet The Vamps』

06月 VA 『Sumerian Ceremonials』

07月 KONGOS 『Lunatic』

08月 HEARTIST 『Feeding Fiction』

09月 MAGIC! 『Don’t Kill the Magic』

10月 CATFISH AND THE BOTTLEMEN 『The Balcony』

11月 ANDREW MCMAHON IN THE WILDERNESS 『Andrew Mcmahon in the Wilderness』

12月 VINYL THEATRE 『Electrogram』

01月 RISE OF THE NORTHSTAR 『Welcame』

02月 ATTILA 『Guilty Pleasure』解説:澤田修!

03月 NEW EMPIRE 『In a Breath 』

【2015年度】
04月 WE ARE HARLOT 『We Are Harlot』

05月 CHON 『GROW』

06月 SAY LOU LOU 『Lucid Dreaming』

07月 AUGUST BURNS RED 『Found in Far Away Places』解説:澤田修!祝グラミーノミネート!

08月 SAINT RAYMOND 『Young Blood』

09月 DESTINY POTATO 『Lun』

10月 PRESS TO MECO 『Good Intent』おそらく日本初OA

11月 NOTHING BUT THIEVES 『Nothing But Thieves』

12月 JAMIE LAWSON 『Jamie Lawson』

01月 THE SLACKERS 『TheSlackers』

02月 BURY TOMORROW 『Earthbound』解説:澤田修!

03月 HIGHHIGHS 『The Cascades』

【2016年度】

04月 YASHIN 『The Renegades』解説:澤田修!

05月 ANDY BLACK 『The Shadow Side』

06月 ISSUES 『Headspace』

07月 HUASKA 『ボサノヴァ・メタル教典』解説:澤田修!

08月 CROWNTHEEMPIRE 『Retrograde』解説:澤田修!

09月 THE STRUTS 『Everybody Wants』

10月 TOTHERATSANDWOLVES 『Dethroned』解説:澤田修!

11月 ANY GIVEN DAY 『Everlasting』

12月 TIGERCUB 『Abstract Figures in the Dark』

01月 STRAWBERRY GIRLS 『American Graffiti』

02月 GALACTIC EMPIRE 『Galactic Empire』

03月 YOUTH IN REVOLT 『The Broken』

【2017年度】

04月 AQUILO 『Silhouettes』

05月 SLAUGHTER TO PREVAIL 『Misery Sermon』

06月 MISS MAY I 『Shadows Inside』解説:澤田修!

07月 ANDREW MCMAHON 『ファイア・エスケイプ』

08月 OCEAN GROVE 『The Rhapsody Tapes』おそらく日本初OA

09月 FACES OF EVE 『Faces of Eve』おそらく日本初OA

10月 STRAY FROM THE PATH 『Only Death Is Real』

11月 SAVE US FROM THE ARCHON 『Melancholia』

12月 POLARIS 『The Mortal Coil』おそらく日本初OA

01月 SAVAGE MESSIAH 『Hands Of Fate』

02月 DON BROCO 『Technology』解説:澤田修!

03月STARCRAWLER 『Starcrawler』

【2018年度】

04月ARCH ECHO 『Arch Echo』

05月FROM ASHES TO NEW 『The Future』解説:澤田修!

06月ROYAL MOB 『Cinematic』おそらく日本初OA

07月DEVILDRIVER 『Outlaws ‘Til The End, Vol. I』解説:澤田修!

08月VENUES 『Aspire』解説:澤田修!

09月COVET 『Effloresce』

10月POP ETC 『ハーフ』

11月 LEDGER 『Ledger』

Real Rocks 【2018/10/06 O.A.】Playlist

Real Rocks【2018/10/06 O.A.】Playlist

10月06日のリアルロックスは、
今月のRealRocksSelectionに選ばれたPOP ETCを紹介!

アコースティックの曲、バンドの曲
クリスがアメリカと中国のハーフということなど、タイトルには様々な想いが込められています。

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M01: Mantra  /  Bring Me The Horizon

M02: A Night At The Spleen  /  Closure in Moscow

M03: We’ll Be OK  /  POP ETC

<コーナー: RockAroundTheWorld>

M04: Californication  /  Red Hot Chili Peppers

M05: Stressed Out  /  Twenty One Pilots

M06: Dark Saturday  /  Metric

M07: Die Happy  /  Metric

M08: Say Amen (Saturday Night)  /  Panic! At The Disco

M09: Yesterday  /  Imagine Dragons

M10: Proper Dose  /  The Story So Far

<コーナー: RockAroundTheWorld>終わり

M11: Separate Ways (Worlds Apart)  /  Journey

M12: No Erasin’  /  Steve Perry

<時報>

M13: I Like The Way  /  Against The Current

M14: Pet Cheetah  /  twenty one pilots

<コーナー: RockSteadyGo>

M15: howl  /  covet

M16: We’ll Be OK  /  POP ETC

M17: Halfway To Heaven  /  POP ETC

M18: Sleight Of Hand  /  POP ETC

M19: Fingerprints  /  POP ETC

M20: Never In Love  /  POP ETC

M21: ばらの花 (QURULI COVER)  /  POP ETC

<コーナー: RockSteadyGo >終わり

M22: Till The World Falls Feat. Mura Masa, Cosha & Vic Mensa  /  Nile Rodgers & Chic

M23: I Want Your Love Feat. Lady Gaga  /  Nile Rodgers & Chic

<Ending>

<コーナー:メタルの光>

M24: Dim  /  Skyharbor

おしまい♪

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2018年10月のリアルロックス・セレクション!


POP ETC『ハーフ』
今月のRealRocksSelectionアーティストは、
日本人アーティストのプロデュースも手掛けるクリス・チュウ率いるPOP ETC(ポップ・エトセトラ)。
よいメロディ満載の名盤です。

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POLYPHIAがCOVETと日本にやってくる!
さらに名古屋公演あり!

Covet!!
名古屋にやってくる!しかもPOLYPHIAと!!!
2018/11/19(月) 名古屋ell. FITS ALL
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COVET 『EFFLORESCE(エフロレース)』


POLYPHIA 『New Levels New Devils』

【幻】モーニン・ブルーズ 2018/10/06

mb181006

 

TM. Walikin’ Blues「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-R.Johnson-  Rhino 8122 798434 0

 

N  10月に入って初めてのアサーです。毎週台風に襲われる日本列島。毎回「これ

までにない大型規模」という呼称で紹介されて25号。しかも農作物の収穫期

を狙ったようにやってくる暴風雨。いまいましい事まったく限り無し。せめ

て皆さまどうかご無事で。

楽しい事もまだまだあります。今月20日、21日に行われるライヴ・マジックも

そのひとつ。そこでの演奏に期待の集まるジョン・クリアリーの新譜、来日記念盤で

すね。そこから、

「ダイナ-マイト」。

 

M01.Dyna-Mite(4’21”)John Cleary

-unknown-  BSMF-2623

 

N  いい感じ、です。ジョン・栗蟻「ダイナ-マイト」。今月のライヴ・マジックでわたしはソロ

のステイジを楽しみにしています。

次も、ジョンの実に秀逸な感覚が光ります。スロウ・ソングですよ。

「『わたしのあの人』を唄う21世紀の放浪者」

 

M02.21st Century Gypsy Singing Lover Man(6’24”)John Cleary

-T.Mahal-  BSMF-2623

 

N  ライヴ・マヂックが楽しみですね、ジョン・クリアリ。「トゥエンティファースト・センチュリ・ジプシ・

シンギング・ラヴァ・マン」、いい唄でした。

 

M03.Hey Mr. Pinetop Perkins(3’29)Pinetop Perkins feat. Angela Strehll

-unknown-  BSMF  7023 9

 

N  今のは「ヘイ、ミスタ・パイントップ・パーキンズ」、先月に再発されたパイントップ・パーキ

ンズ2004年発表のアルバム『レイディーズ・マン』からです。ここでは各曲にそれぞれ

大勢の女性歌手を据えて唄わせています。それぞれがパイントップへの尊敬があ

るからでしょうか、コミュニケイションがとてもうまく行っている感じです。今のヴォー

カルはアンジェラ・ストリールでした。

次はマデリーン・ペルーです。2004年ですと、彼女がまだそんなに知られていな

かった頃ですね。ベッシー・スミスの持ち歌だった「ヒーズ・ガット・ミー・ゴーイン」。

 

M04.He’s Got Me Goin(3’38”)Pinetop Perkins feat.Madeliene Peyroux

-Gray-  BSMF  7023

 

N  「ヒーズ・ガット・ミー・ゴーイン」、パイントップ・パーキンズ、唄はマデーリン・ペルーでした。

パイントップ・パーキンズは1913年の生まれで、2011年に亡くなっています。60

年代後半にオーティス・スパンの後釜でマディ・ヲーターズのバンドに居た事で知られてい

ますが、有名な生演奏ラジオ番組「キング・ビスケット・タイム」にレギュラー出演していた

他の豊かな経歴を持っているブルーズ第一世代のひとりです。サム・フィリップスのサ

ン・レコーズでパイントップ・スミスの「パイントップ・ブーギー」を録音して以来「パイントップ」

と呼ばれるようになり、パイントップ・パーキンズと名乗るようになったそうです。

初代の許諾を貰っていたかどうかは分かりません。

では2004年版の「パイントップ・ブーギー」を聞いて下さい。

 

M05.Pinetop’s New Boogie Woogie(4’30”)Pinetop Perkins feat. Marcia Ball

-P.Perkins-  BSMF  7023

 

N  「パイントップズ・ヌウ・ブーギー・ウーギー」、パイントップ・パーキンズでした。これには

マーシャ・ボウルが参加していますが、唄ではなくてピアノ、それも二台の連弾です

ね。冒頭でパーキンズに話しかけて、最後のコーラスに入るところで「これで終わり

よ」と声を上げているのが彼女です。

わたしは彼女が2003年にアリゲイタから出したアルバム『ソウ・メニ・リヴァーズ』がと

ても好きで、一時期こればかり聞いていました。今回このパイントップのアルバムで

名前を目にして、久しぶりにそのアルバムを聞きました。やっぱり良かったです。

あまり、というかほとんど知られていないマーシャ・ボウル、少なくともわたしは

他所で名前を聞いた事がありませんが、彼女の事ご存知でしたか。

ではその『ソウ・メニ・リヴァーズ』からお聞き下さい。

「フォアクローズ・オン・ザ・ハウス・オヴ・ラーヴ」、マーシャ・ボウルです。

 

M06.Foreclose On The House Of Love(4’46”)Marcia Ball

-J.L.Sanders-  Alligator  ALCD 4891

 

N  鰐が踊り出しそうなヌー・オーリンズ調で「フォアクローズ・オン・ザ・ハウス・オヴ・ラーヴ」、

マーシャ・ボウルでした。テキサス州オレンヂ郡出身という正しい血統の彼女はずっとオーステ

ィンに住み音楽活動を続けています。その容貌も含め、わたしにはとても素敵

な女性に映ります。今の「フォアクローズ・オン・ザ・ハウス・オヴ・ラーヴ」、その前の「パ

イントップズ・ヌウ・ブーギー・ウーギー」で分かるように、明るくて元気でね。こんな

人が当たり前のように演奏しているテキサスという土地は羨ましいですね。

もう1曲マーシャ・ボウルを聞いて下さい。

今度はスロウ・ソングです「ザ・ストーム」。

 

M07.The Storm(4’46”)Marcia Ball

-M.Bell-  Alligator  ALCD 4891

 

N  「幻」モーニン・ブルーズ2018年10月の第一回放送、今朝はなぜかピアノ弾きの

音楽でここまで来ました。ならば、先週もお届けしたプリンスのピアノ・アルバムか

らお届けしましょう。最後に収められているこの一曲です。

「ワイ・ザ・バタフライズ」。

 

M08.Why The Butterflies(6’27”)Prince

-Prince- Warner Bros. 603497861293

 

N  「ワイ・ザ・バタフライズ」、プリンスのピアノ・アルバムからでした。張り詰めた空気感

が実にプリンスらしい。ただ、ずっとこんな雰囲気の中にいたら神経が切れてし

まいそうです。わたしには無理だなあ。今の6分半だって、ひとりで悶えて

集中し続けるのは並大抵の事ではないでしょう。このピアノ作品集は、このアルバ

ムために改めて録音された、という話を耳にしました。ならば尚更だ。プリンス

はこういうところが違ったのですね。

今の「ワイ・ザ・バタフライズ」、先週お届けしようとしたのですが、時間の都合

で今朝のご紹介となりました。本来は「バタフライズ」で、次の音楽に繋げよう

としていたのです。

 

M09.バタフライズ / アイ・リメンバー(2’09”)ニッキ・ジヨバンニ

-N.Giovanni, A.Mardin-  WPCR-27520

 

N  ニキ・ジヨバンニで「バタフライズ / アイ・リメンバー」、後にスタッフとなるコーネル・デュープリー、

リチ・ティー、ゴードン・エドワーズらのゆったりとした演奏が素晴らしかったですね。

二匹の蝶々がわたしの体に授けてくれた歓びの周りを舞っている・・・詩

人の言う事は難解です。このアルバム『ザ・ウェイ・アイ・フィール』で詠まれている詞

のすべては和訳本に掲載されているそうです。読んでみたい。手に入るかな。

ラジオ朗読のお話をしたら、ち冷えさんが松平定知の「徳川慶喜」を聞いた、

と伝えてくれました。わたしも先週末、台風情報を知るためにラジオを点けっ

放しにして寝ていたら宿敵「深夜便」の冒頭で朗読をやってました。村上春

樹が書きそうな、過剰な神経戦を展開する同棲生活者たちの物語だったので、

わたしには面白くなくてすぐに切りましたがね。

先週の「ヒップホップ前夜」では、北米政治における演説の重要性などにも触

れました。そんな折、自分の本棚に「ニガーよ、死ね」というまだ読んでいな

い古い一冊を発見。著者はラップ・ブラウン。手に取って読んでみました。

 

M10.Violence Is As American As Cherry Pie(0’31”)Rap Brown

– R.Brown –  Shout! D2K 37398

 

N  今のは「ニガーよ、死ね」の著者ラップ・ブラウンの「暴力はアメリカ人にとってチェリー・

パイみたいなものだ」という有名な演説の一部です。ラップ・ブラウンの「ラップ」

はヒップホップのラップ、喋りまくるという単語のラップです。古くから路上で行な

われていたダズンと呼ばれる罵り合いの言葉喧嘩が別格的に強かった彼に付

けられた愛称です。

ラップ・ブラウンは1960年代にNAG(非暴力行動グループ)の議長、SNCC(非暴力

学生委員会)の委員長を務めていました。70年に日本で訳本として出された

この「ニガーよ、死ね」は、「政治的自伝」と副題がついていて、彼の闘争史が

語られています。

彼の論理の基本は、北米の黒人は白人のために尽くし働いて生きる「ニグロ」

と自分たちで勝手にやる「ニガー」に大別される、という処にあります。「ニグロ」

は無意識のうちに人種差別を肯定しその中で一生を白人社会に捧げますが、

結局は搾取され続けて終わるのです。これは人種差別社会に限らず見られる

現象で、例えば先日の沖縄県知事選で敗れた佐喜眞淳候補は時の権力安倍晋

三に勘違いして擦り寄って利用され、最後には銃弾尽き刀折れ見捨てられま

した。初入閣なんて言ってはしゃいでるギーンさんたちも同じ様なもんだぜ。

世界中でこのような例は枚挙にいとまがありません。北米では肌の色と言う

分かり易い理由が差別の根拠ですから、余計に露わです。ラップ・ブラウンはそう

いった主体性を持たない惨めな存在を「ニグロ」と呼んでいます。

一方「ニガー」は白人社会に対するに報われない献身をせずに、自分たちの

流儀で権利も主張して生きる黒人たちですから、当然ながら最後は白人にな

ぶり殺されて終わります。「ニガーよ、死ね」と言うこの著作の題名は白人の誰

もが持っている意識を言葉にしたものですが、逆説的に自分たちの存在をも

否定する意味合いが感じ取れます。

全編かなり激しい口調で語られていまして、それが60年代に彼が生きてき

た北米の人種差別をはっきりと縁取ります。読むのがつらくなる程に酷い部

分も沢山あります。実際に今も特に警察官による暴力、発砲事件などを見聞

きすれば、この「差別」は根絶されていない事がお分かりでしょう。

先に紹介したラップ・ブラウンの語りは『ブラック・パワー』と言う2004年に出た

2 枚組CDからのトラックです。そこに録音詳細はないものの、これはこの著作

「ニガーよ、死ね」の最終章に収められている「デトロイトでの演説」からの抜粋

のようです。

ここでは

この国は暴力から生まれたのである。

暴力はチェリー・パイと同じようにアメリカ的である。

と綴られているのです。ほとんど同じ内容でしょう。彼は非暴力学生委員

会の代表を務めながら、「暴力は革命的な闘争の必要な部分である」と、それ

を否定せず、自身も銃を帯同していた事を語っています。革命のために暴力

を行使したかどうかは不明。

ここで「チェリー・パイ」と言う単語が用いられているのが、わたしは気になっ

ていました。辞書で調べると北米社会では「あって当たり前の物」の比喩で

 

使われるのだそうです。なるほど、合点が行きます。「アメリカでは暴力はあって

当然」 なのです。ただしこの「チェリー・パイ」、「シュガ」「ハネ」などと同じよう

に、愛しい人を例えて表現する場合にも用いられるのは、勿論で御坐います。

 

M11.Nothing Can Change This Love(2’36”)Sam Cooke

-S.Cooke-  RCA  PD87127

 

N  サビで「君はリンゴ、チェリー・パイ」と唄われるサム・クックの「ナッシング・キャン・チェインヂ・

ディス・ラーヴ」でした。ここでの「チェリー・パイ」がわたしの頭に引っ掛かってい

たのであります。

さてここからは、「ヒップホップ前夜」に引き続き「森岡賢一郎 編曲のツボ」の

復讐戦を行います。

まずはこれから。西田佐知子「涙のかわくまで」。

 

M12. 涙のかわくまで (2’39”)西田佐知子 

-S.Tsukada, H.Miyagawa-   ユニバーサル UICZ-6041

 

N  「涙のかわくまで」、西田佐知子でした。若干ブガルーを意識したリズムが心地

よく、弦と管のあしらい方はモロに森岡賢一郎流。中村晃子「虹色の湖」にも

通ずるこの手のエレキ歌謡でも彼の才能は冴えてます。いや、素晴らしい。

次は1960年後半に「作曲者不詳」のまま競作となってそれぞれが固有の詞、

編曲で競い合った「夢は夜ひらく」です。これは70年に発表された藤圭子の

その名も「圭子の夢は夜ひらく」が圧倒的ですが、初出は園まりの66年版で、

この編曲を森岡賢一郎が担当していました。トレモロの効いたエレキとヴォックス・オルガ

ン、そこに絡むヴァイブラフォーンが、「来ない貴方は罪な人」の寂しい情感を醸し出

しています。

 

M13.夢は夜ひらく(4’05”)園まり

-T.Nakamura, S.Tomita, K.Sone-  ユニバーサル UPCY 9286

 

M14.夢酒場(3’23”)内山田洋とクール・ファイブ 

-T.Araki, K.Suzuki-  コロムビア  COCP-35453/4

 

N  「夢は夜ひらく」園まりに続きましては、内山田洋とクール・ファイブ「夢酒場」

でした。前川清は、本当に唄が上手いね。しかも気持ち良く唄ってるのが伝

わって来ます。こういうオーソドックスな汎歌謡曲をきちんと仕上げられるのは、

音楽の基礎がしっかりしている証拠です。彼は特に楽器の特性、楽音の効果

を理解しているなあ。若干遊び風なサビ導入部のベイスの動きがいいですね。

さて、戦後の日本にはありとあらゆる西洋大衆音楽が流布して、制作陣も

それらに振り回されていた感があります。職業音楽家なら、一年を通してハワイ

アン、マムボー、ロカビリー、シャンソーン、サーフィンなどなどを上手に扱えなきゃなりません。

タンゴも一部から熱烈な支持を受けていました。「これがタンゴだ」というラジオ番

組がありましたね。何回か聞いた事があります。

森岡賢一郎も仕事の中で「タンゴ」を料理しています。奥村チヨの「思い出の

タンゴ」がそれですが、「なぜこれがタンゴ何だろう」と疑問が湧くほど、全くタン

ゴでないのが何とも言えません。

 

M15.思い出のタンゴ(2’32”)奥村チヨ  

-K.Katagiri, J.DeShannon-  ユニバーサル TYCN-60010/11

 

N  「思い出のタンゴ」奥村チヨでした。声量、パンチに溢れたこの頃の彼女、とても

素敵です。

さて、次は「予想屋」ムジ日野さんが上げてくれた1曲。わたしは知らなか

ったな。この盤は幡ヶ谷のツタヤかどこかで中古を手に入れたもので、冊子の表

1と表4以外が抜け落ちていました。ですので録音楽曲詳細が分かりません。

「予想屋」ムジ日野さんの情報を信用してお届けしましょう。

森岡賢一郎編曲、「ドリフのパイのパイのパイ」。

 

M16.ドリフのパイのパイのパイ(2’40”)ザ・ドリフターズ

-S.Soeda, Y.Mori, H.C.Work-  TOCT-6352

 

N ザ・ドリフターズで「ドリフのパイのパイのパイ」スマップ並みに5人で斉唱、随所に薬

味を効かせたディスコ調のアレンヂが光ります。「ドゥ・ザ・ハッソー」という掛け声が何

度も聞かれますから、ヴァン・マッコイ「ザ・ハッスル」のヒット後1976年くらいの発表でしょ

うか。

さて「森岡賢一郎 編曲のツボ」今朝も、作者本人による原曲、そして森岡

賢一郎の編曲を経た完成形を較べてみましょう。

マナイタ曲は、これです。加山雄三「蒼い星くず」。

まずはランチャーズとの気楽な器楽演奏、そしてシングル曲として岩谷時子、森岡

賢一郎らによって整えられた完成版です。

 

M17.Three Blue Stars (2’37”)加山雄三

-K.Dan-  東芝  ドリーミュージック MUCD-1005

 

M18.蒼い星くず(2’21”)加山雄三

-T.Iwatani, K.Dan-  ドリーミュージック MUCD-1002/3

 

N  如何でしょう。全体構成は殆ど変わりません。それでもこの仕上がり。人気

街道爆進中のスターが繰り出すシングル曲に相応しい出来映えと言えます。間奏も

原曲仕様と変わりがないように聞こえますが、節目で旋律を低い主音に戻す

所がミソ。ここにも冴え渡る森岡賢一郎手法が窺えます。

加山雄三を始めとして彼は東芝音楽工業の作品で沢山の傑作を生み出して

来ました。初期のワイルド・ワンズのヒット曲も彼の手で美しく仕上げられています。

その代表は「思い出の渚」でしょうが、全曲メムバのオリヂナルという意欲作品、

一枚目の『ザ・ワイルド・ワンズ・アルバム』の最後を飾った、「小さな倖せ」を聞い

て下さい。流れるような弦の旋律にご注意を。

 

M19.小さな倖せ(2’41”)ザ・ワイルド・ワンズ   

-The Wild Ones, K.Kase-  東芝 TOCT-8703

 

M20.Looking Back(2’22”)Joe Simon

 

N  「森岡賢一郎 編曲のツボ」の復讐戦は如何でしたでしょうか。「予想屋」ムジ

日野さんの一覧表を見ますと、わたしの知らない、かつ興味深い楽曲が沢山

あります。残りの人生で、このうちのいくつに出逢えるでしょうか。それも

大きな楽しみです。それらがまとまったら、また「森岡賢一郎 編曲のツボ」

第二集をお届けしましょう。ここまでお付き合い頂き、どうもありがとうご

ざいます。

さて秀逸なカントリー・バラッドは「ルッキング・バック」今度2枚組のベスト盤が出る

ジョー・サイモンです。このアルバムは来週もお聞き頂く予定です。お楽しみに。

 

M21.I Can’t Help My Self(6’10”)Bobby Broom 

-S.Wonder-

 

TM Born In Chicago 「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-N.Gravenites-  Rhino 8122 798434 0

 

N  今朝の最後はボビー・ブルームとオーガニゼイションでスティーヴィー・ワンダー作品の「アイ・キ

ャント・ヘルプ・マイ・セルフ」、最新盤『ソウル・フィンガーズ』からです。

9月29日にオーティス・ラッシュが亡くなりました。10月1日にはシャルル・アズナヴール

も。今年は実に沢山の音楽関係者が他界しています。わたしの周りでも同じ

で、これまで毎月お葬式に出ています。先月は静岡ロックンロール組合時代の仲間、

ギタリストの岩崎孝弘が亡くなって、とうとう残りは3人だけになってしまいま

した。既に過半数がこの世にはいません。これも時の流れなのでしょう。乗

り越えて生きてやるぞ。

今朝の特別付録は、以下の隠し場所です。どうぞお楽しみ下さい。

http://firestorage.jp/download/93f7e72474f69f85df3b480cc52adb24cf66ed20

ダウンロードパスワードは、1c437qseです。

今朝もちょうど時間となりました。

こちらは、http://osamusawada.com/category/mornin-blues-by-isaowashizu/

「幻」モーニン・ブルーズ、鷲巣功でした。来週も首都圏で9人のあなただけに。

そして全国で9500万人のあなたにも、アサー。

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Awesome Rock【2018/10/05 O.A.】Playlist

Awesome Rock【2018/10/05 O.A.】Playlist

387回目、10月05日の番組は、

Nile Rodgers & Chicの最新作『It’s About Time』を特集しました。


ナイル・ロジャース先生のカッティングギターが大好き!ファンク、ディスコかもしれないですが、
めちゃめちゃ 

ROCK です!!


M01: I’ll Be There with The Martinez Brothers  /  CHIC ※2015年の踊れる名曲

M02: My Blood  /  twenty one pilots ※10月5日5作目世界同時発売

<コーナー: AwesomeRecommendation>

M03: Till The World Falls Feat. Mura Masa, Cosha & Vic Mensa  /  Nile Rodgers & Chic

M04: Queen Feat. Emeli Sandé & Elton John  /  Nile Rodgers & Chic

M05: I Want Your Love Feat. Lady Gaga  /  Nile Rodgers & Chic

<コーナー: AwesomeRecommendation>終わり

M06: New Slaves   /  Tenside ※来日公演無事終了!

おしまい♪

 


今年下半期、屈指の踊れる名盤!


中央エフエム Awesome Rock
澤田修の完全監修番組。選曲、編集、トーク、全て担当!
毎週金曜日21時~21時半。再放送:毎週土曜日23時~23時半

Real Rocks 【2018/09/29 O.A.】Playlist

Real Rocks【2018/09/29 O.A.】Playlist


9月29日のリアルロックスは、
Bury Tomorrowの新作『Black Flame』を紹介しました!

アートワークの漆黒色はこだわりなんだそうです。

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M01: Take Me Back  /  Story Of The Year

M02: Wanna Lie With You  /  Royal Mob

M03: Like This  /  Royal Mob

M04: howl  /  covet

M05: Yas feat. Mario Camarena and Erick Hansel  /  POLYPHIA

<コーナー: RockAroundTheWorld>

M06: My Blood  /  twenty one pilots

M07: When The Curtain Falls  /  Greta Van Fleet

M08: All My Friends  /  Revivalists

M09: Gold Rush  /  Death Cab For Cutie

M10: Burn The House Down  /  AJR

M11: Natural  /  Imagine Dragons

<コーナー: RockAroundTheWorld>終わり

M12: Primadonna Like Me  /  The Struts

M13: TOOTIMETOOTIMETOOTIME  /  THE1975

<時報>

M14: Who Let the Dogs Out feat. BAHA MEN (Cover)  /  Our Last Night

M15: Pizza  /  ATTILA

M16: Mind Your Manners  /  Slash

<コーナー: RockSteadyGo>

M17: Here To Love  /  Lenny Kravitz

M18: Livin La Vida Loca(Cover)  /  Bury Tomorrow

M19: Royal Blood  /  Bury Tomorrow

M20: Memories  /  Bury Tomorrow

M21: Knife Of Gold  /  Bury Tomorrow

M22: The Age  /  Bury Tomorrow

M23: Stormbringer  /  Bury Tomorrow

<コーナー: RockSteadyGo >終わり

M24: Whole Lotta Love (胸いっぱいの愛を)  /  2Cellos

M25: glimmer  /  covet

M26: Euphoria  /  POLYPHIA

<Ending>

<コーナー:メタルの光>

M27: This Is What We Die For  /  Tenside

M28: New Slaves  /  Tenside

おしまい♪

————————————————————-

BURY TOMORROW『Black Flame』
丁寧な解説は澤田修!”The Age”は名曲です。
————————————————————-

2018年9月のリアルロックス・セレクション!

2018年9月のリアルロックス・セレクションは、Covet(コヴェット)!!
名古屋にやってくる!しかもPOLYPHIAと!!!
2018/11/19(月) 名古屋ell. FITS ALL
詳細はコチラ

 


 

【幻】モーニン・ブルーズ 2018/09/29

mb180929

 

TM. Walikin’ Blues「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-R.Johnson-  Rhino 8122 798434 0

 

N  おはようざいます。アサー、ワツシイサヲです。涼しいを通り越して、寒くなってき

ました。もう半袖シャツ1枚では居られません。気温が15度から19度です。

この位の温度では、記憶能力が向上するそうです。「朝の涼しいうちに勉強

しましょう」なんて標語が「夏休みの友」にあったのを思い出しますね。

さて今朝は酷暑の通り過ぎたアサーにふさわしい1曲から始めましょう。

ボビー・ブルームで「蒼い陰」。

 

M01.A Whiter Shade Of Pale(4’37”)Bobby Broom

-G.Brooker, J.Fisher, K.Reid-  Jazzlife N 77059

 

N  ボビー・ブルームで「蒼い陰」。これ正式な邦題は「青い影」何ですが、深い陰

影に富んだこの傑作は、「蒼い陰」の方が相応しいのではないでしょうか。オリ

ヂナル仕様で唄われている言葉は支離滅裂でして、ラリってる時の閃きではない

か、とわたしは見ています。

今の演奏はジャズ・ギタリストのボビー・ブルーム。60歳前のヴェテランです。デイヴ・

グルーシンのGRPオールスターズや渡辺貞夫の『オレンヂ・イクスプレス』に参加していた、

とありますから、わたしもどこかで出会っていたかも知れませんが、覚えて

いませんでした。『ソウル・フィンガーズ』というイカした表題の最新盤からです。

「カム・トゥゲザ」で始まるこの器楽演奏集は「ドゥ・イト・アゲイン」「俺のギター咽

ぶ間に」「サマブリーヅ」「ゲッレディ」そして「蒼い陰」など興味深い曲目がずらり。

過剰な派手さのない地味な響きは何処となく1950年代のオルガン・ジャズのLP

のようです。わたしは店頭試聴でいたく気に入りまして直ぐに入手いたし

ました。

今の「蒼い陰」は、「オーガニゼイション」というオリヂナル・トリオでの演奏。これが基

本編成です。他にはスティーヴ・ジョーダンなどが臨時差し込み演奏で参加していま

す。

ではもう一曲興味深い演奏をどうぞ。ジャスティン・トーマスがヴァイブラフォーンで加わ

った、

ボビー・ジェントリーの、いやキング・カーティスで知られた「オード・トゥ・ビリー・ジョウ」。

 

M02.Ode To Billie Joe(5’45”)Bobby Broom

-B.Gentry-  Jazzlife N 77059

 

M03.Looking For The Perfect Beat(7’00”)

Afrika Bambaataa & The Soul Fonic Force 

-A.Baker, J.Robie, Soul Sonic Force-  TBCD 1457

 

N  ボビー・ブルームとオーガニゼイションで「ビリー・ジョーの唄」そして、アフリカ・バムバータ・

アンド・ザ・ソウル・ソニック・フォースで「完璧ビートを探して」でした。ボビー・ヲマックは

60年代から「愛」を探していましたが、ヌーヨークのバムバータたちは「完璧なビート」

を1983年に追い求めていました。

唐突にオールド・スクール・ヒップ・ホップですが、これは先週放送された上越エフエムの

「サースデイ・グルーヴ」で漏れた1曲なんです。なんせ1時間番組でしょう。普

段と勝手が違います。まして12インチ・シングルの長尺物主体。泣く泣く落とした

名曲が幾つもありました。今朝はそれらを返り討ちです。

番組中でバムバータは大物となってからの作品で、ジェイムズ・ブラウンとの「ユニティ」

をお聞き頂きました。これはこれで大変結構でしたが、恵まれない制作環境

でムキになって新しいリズムを創り出そうとしていた頃の健気な姿にも、聞く人

の心を打つ物があります。その象徴がこの「無欠なビートを追い続け」でしょ

う。集団ユニゾーン・ラップ、貧弱な音響効果機器、薄っぺらなシンセサイザーの音色、

稚拙な仕上げなど、全てが時代遅れですが、未成年者たちの生命力が伝わっ

て来ます。いや今聞いても心を洗われる思いです。

バムバータはまずその名前、集団の長としての存在、そしてラップ、ブレイクDJ

的音響制作能力と、ヒップ・ホップ現象の全てを一人で備えていた点で別格でし

た。第一世代の最後に登場するのに相応しい属性をも持ち合わせていた男で

す。

ヒップ・ホップのDJ感覚はラップより先に一般化しました。その代表格はグラン

ド・ミキサ・DST。ハービー・ハンコックが「ロッキット」で起用して以来、彼の地名度はバム

バータの比ではなく、一躍時代の寵児となりました。なんせハービーだからね。

「ターンテイブルで音楽作っちゃう奴がいるんだって」とトーシロに持て囃され有名

になって行く過程を、「ラッパーズ・ディライト」以降、極東の島国でこの世界に精

通しているという自負を持つわたしは、横目で苦々しく見ておりました。

わたしはこの男からファンキなセンスをあまり感じなかった。そもそもハービーがファン

キじゃないからね。

「だいたいが名前からしてフラッシュのパクりじゃねえか」とばかりに、ね。

では、けなしてばかりいないで「ロッキット」以前のDSTの作品を聞いてみま

しょう。「ヒップ・ホップの故郷」、1984年の作品です。

 

M04.Home Of Hip Hop(3’49”)Grand Mixer DST

-D.Shward, T.Johnson-  Sessions  SESHDCD206

 

N  グランド・ミキサ・DSTで「ホーム・オヴ・ヒップ・ホップ」でした。

80年代初頭にヌー・ヨークの郊外の貧しい庶民の間から起こったヒップ・ホップ現象

は、このようにターンテイブルを操って音楽を進行させて行く、DJという職種を生

み出しました。彼等はまず沢山の音楽を聞き、記憶して、それを私物で消耗

品として所有していなければ務まりません。次にはそれらを選び出して繋げ

る感覚とその技術が必要とされる、高度な専門領域で生きていくのです。20

世紀末に全世界の音楽に対して多大なる影響を与えた、ヒップ・ホップ流儀の大

きな流れは彼等が産み出したと言えます。もちろんそこには、良いものだけ

があったあった訳ではありませんけれどもね。

他人の創造を分析し模倣し咀嚼して自分の物とするより、手っ取り早くそ

のまんま使った方が楽だし、カッコいいじゃん、というカッパライ思想は「サムプリング」

という響きの良い言葉に置き換えられて、20世紀末の主流文化となって行き

ました。その発端は彼等ヒップ・ホップのDJたちにあったのです。先週放送のサ

ースデイ・グルーヴ本編では、正にその象徴として「ディ・アドヴェンチュア・オヴ・グラン

ドマスタ・フラッシュ・オン・ザ・ウィールズ・オヴ・スティール」をお聞き頂きましたが、今朝

は映画「ワイルド・スタイル」にも登場したDJ、ファヴ・ファイヴ・フレディが、ヒップ・ホップ

現象に早くから目を着けたフランスのセルロイド・レイベルから発表したブレイク・ミクス、

「チェインヂ・ザ・ビート」をどうぞ。世界初のフランス語ラップが聞けます。

 

M05.Change The Beat(7’37”)Fab Five Freddy

-Material, B.Zekri- Sessions 206 SESHDCD

 

N  ファヴ・ファイヴ・フレディで「チェインヂ・ザ・ビート」でした。彼は映画「ワイルド・スタ

イル」の前宣伝で日本に来ている筈です。わたしが初めて接したブレイクDJでし

た。池袋のスタジオ200だったかな、至近距離でその技を確認しようとしたので

すが、見れば見るほど何をやってるんだか分からなくなりました。その位に

レコード遣いが鮮やかだった。

さて上越エフエムの「サースデイ・グルーヴ」で漏れた大変な1曲があります。それ

はグランドマスタ・フラッシュ・アンド・ザ・フューリアス・ファイヴの「ザ・メッセヂ」です。それ

までは、自分が「如何に美形で、洒落ていて、力持ちで、誰からも一目置か

れていて、どこでも顔パスで、綺麗な姉ちゃんたちの注目の的」であるか、を

延々と喋っていたラップ音楽の言葉を変えた楽曲です。

大都会の底辺で貧しさと闘いながら暮らす有色難民、移民の現実を、素晴

らしい音韻で表現した傑作「ザ・メッセヂ」。ヒップ・ホップを紹介するのなら絶対

に取り出さなければいけない1曲だったのですが、収録直前の選曲決定です

んなりと外してしまいました。今朝はその後で思い出した7インチのドーナツ盤用

に編集された最短尺仕様をお聞き頂きましょう。

1982年、グランドマスタ・フラッシュ・アンド・フューリアス・ファイヴ、

3分10秒の「ザ・メッセヂ」。

 

M06.The Message(3’10”)Grand Master Flash & Furious Five

-E.Fletcher, M.Glover, S.Robinson, J.Chase-  Union Square METRDCD606

 

N  おそらく7インチ盤の短尺版「ザ・メッセヂ」、グランドマスタ・フラッシュ・アンド・ザ・フュ

ーリアス・ファイヴでした。通常の7分超に慣れてしまった耳には、確かに短くて

物足りないですけれど固有のビート、ジリジリと切迫してくる恐怖感は失われて

いませんね。時空を超えた確かな傑作です。

この「北米大都会裏側からの主張」は世界中に響き渡りました。これ以降

「如何に美形で、お洒落で、力持ちで、誰からも一目置かれていて、どこで

も顔パスで、綺麗な姉ちゃんたちの注目の的」的な自画自賛は影を秘め、様々

な社会的不平不満がビートに乗せて語られるようになります。人種差別という

高く厚い壁が厳然と存在し続けた北米合衆国では、昔から極く少数ながらも、

圧倒的白人優位な不均衡を叫び続けた人たちがいました。かつてのその種の

指導者も再認識され、彼等の生前の演説をコラージュしたヒップ・ホップの傑作があ

ります。これも「サースデイ・グルーヴ」でお届けできなかった1曲です。

「ノー・セル・アウト」マルコムX。

 

M07.No Sell Out(5’40”)Malcom X  

-Malcom X, K.LeBlanc-  Tommy Boy TB 840

 

N  マルコムXの演説をとても上手にコラージュした「ノー・セル・アウト」でした。これ

を作ったのが、デューク・ブーティという、先程の「ザ・メッセヂ」にも関わっていた

男です。この頃には録音関係の周辺機器がディジタル的に長足の進歩を遂げまし

て、高度なターンテイブル操作技能がなくても所望するフレイズを切り貼りする事が、

以前より容易に出来るようになりました。ブレイクDJたちはこの現場に雪崩れ

込んで新時代の響きを模索したのです。「ノー・セル・アウト」はその成功例で、デュ

ーク・ブーティはこの後ソロ・アルバムを発表するまでに至りました。

仇花的に見られていたヒップ・ホップ要素は、行き詰まった商業大衆音楽の突

破口として用いられました。ポップ曲をブレイクDJ感覚で仕上げたり、ラップを盛

り込む手法です。

ではそれが素晴らしく上手く行ったこの1曲をどうぞ。

シャカ・カーン、「フィール・フォー・ユー」。

 

M08.Feel For You(4’09”)Chaka Kahn

-Prince-  Warner  PRO-A-2185

 

N  シャカ・カーン、「フィール・フォー・ユー」でした。ラップはフューリアス・ファイヴの中心人物メリー・

メルです。これが1984年の大ヒット曲。この頃すでにランDMCたち、つまり第二

世代が台頭し始めまして、ヒップ・ホップは全面的に更新されます。機械による

自動演奏は当たり前で、わたしにはそれが音楽のダイナミズムを失ったように聞

こえ、徐々に遠ざかるようになりました。皮肉な事にこの時期からヒップ・ホップ

現象は世の中で肯定されるようになり、その感覚はあらゆる領域で根付いて

行くのです。ひとことで言えば、安易で便利だったのでしょう。その他、風

俗のカジュアル化への引導はヒップ・ホップが渡したようなものです。

どうもこの話題になると言いたい事がたくさん出てきます。もう少し纏め

て、いつかまたお話ししましょう。「ヒップ・ホップ前夜」の復讐戦、ここ迄です。

さて今の「フィール・フォー・ユー」はプリンスの書いた曲でした。今週レコード店に出掛

けたらありましたよ、以前から噂になっていたプリンスのピアノ曲集が。興味がず

っとありましたから、即座に入手。既に何回か通して聞いています。録音が

同一ステューディオなので、この盤のためのセッションかとも思われますが、未完成デモ

や気分で唄っているトラックも散見されますから、死後残された録音を編集した

ものと言っていいでしょう。

何でもテッテ的にやるプリンスなので想像は出来たのですが、それ以上のピアノ演

奏技術には驚きました。いい加減な和音弾きではなく、両手がしっかり機能

しています。冒頭には技術者に指示する会話も入っていますから、常時他人

が立ち会っていたんでしょうが、完全に孤独な宇宙に飛んで唄い弾いている

のも凄い。プリンスの録音として完全に仕上げた作品は、わたしには過剰である

事が多く苦手でもありますが、これはいい。プリンス・ネルスンが見える。

今朝は「パープル・レイン」、ジョーニ・ミッチェルの「ア・ケイス・オヴ・ユー」、「メアリー、ドント・

ウィープ」の3曲を続けて聞いていただきましょう。実際に続けて唄ったかどう

かは分かりません。おそらくは緻密な編集が施されている筈です。こういう

所もわたしには少々煩わしい。もう本人がいないのに、彼の意思が受け継が

れているのでしょうか。

ではお聞きください。

プリンスの新譜『ピアノ・アンド・ア・マイクロフォーン1983』からです。

 

M09.Purple Rain(1’27”)~A Case Of You(1’44”)~Mary Don’t You Weep (4’43”)

Prince

-Prince, J.mitchell, trd.- Warner Bros. 603497861293

 

N  「パープル・レイン」、「ア・ケイス・オヴ・ユー」、「メアリー、ドント・ウィープ」、プリンス、『ピア

ノ・アンド・ア・マイクロフォーン1983』からでした。無理やり繋げているから、次の「風

変わりな関係」の冒頭部分が出てしまった。失礼。

さて「サースデイ・グルーヴ」でも紹介した詩人ギル・スコット・ヘロンのようなスタイル、

つまり厳選された音楽を背景に朗読をするという形で主張を続けている人間

は世界中に居ます。リントン・クワシ・ジョンスンのような「ダブ・ポエット」はその代表

でしょう。

上手な朗読を聞くのは大変宜しい物です。だいぶ前ですがNHKのFM

放送ではお昼前に朗読の時間がありまして、わたしはよく聞いていました。

朗読こそラジオ深夜便などで取り扱う最良の材料の筈ですが、昨今はどうなん

でしょうか。モーニン・ブルーズでも「現」時代には仮想敵「ラジオ深夜便」をぶっ

飛ばすべく、「朗読の時間」を考えましたが、わたしのこの声では、絶対に成

立しませんね。今年、何回かミーディアを通して自分の語りを聞く機会があって、

その都度「ひどい声だ」と実感しております。本当にこれは人に聞かせる声

ではない。

さて次は美しい声を持った音楽詩人、朗読家のひとり、ニキ・ジョヴァンニです。

この女性を知ったのは1975年の作品がCDになって出た2012年の事でした。

コーネル・デュープリー、リチ・ティー、ゴードン・エドワーズという後の「スタッフ」が演奏を付

けています。加えてこのトラックは、バナード・パーディがドラムズ。

ではニキ・ジョヴァンニ、「ザ・ウェイ・アイ・フィール」。

 

M10.ザ・ウェイ・アイ・フィール(2’’54”)ニッキ・ジヨバンニ

-N.Giovanni, A.Mardin-  WPCR-27520

 

N  如何でしたかヌー・ヨークのR&B詩人ニキ・ジョヴァンニの「ザ・ウェイ・アイ・フィール」。

それでは日本代表、横浜生まれのダブ・ポエット、ランキン・タクシーでお聞き下さい。

「誰にも見えない、匂いもない」。

 

M11.誰にも見えない、匂いもない(4’00”)ランキン・タクシー

-T.Shirahama-  ワツシ / ヴィヴィド WAZCD-002

 

N  続々と核発電所の操業再開が裁判所で認可され始めました。今後は徐々に

東北大地震で停止される前の状態に戻るのでしょう。あれから7年間核発電

なしに過ごせたという事は、こんな物は必要ない事の証明です。わたしは地

震が起きたら危険だから、ではなくて「核発電そのものから手を引け」とい

うのが主張ですが、現状は「これ以上停めたままだと、電気代が上がる」と

脅かされて、誰も見て見ぬ振りです。そんな事は絶対ない。わたし達はこれ

まで英知を集約し技術改革を実現させて、この種の困難を克服してきたでは

ありませんか。この7年間に風や太陽光、地熱による発電技術開発利用への

参入を自由にして競争させたら、絶対に世界一の自然発電国になれた筈です。

わたしたちは優秀なんだ。

そうしないのは、すでにこの国の政財官の中に核発電ムラという巨大な世界

が出来上がってしまっていて、戻れなくなっているのです。東海核発電所は

40年で廃炉する約束でしたが、その期限ギリギリに20年の使用延長を通すん

ですよ。詐欺だ。他所では新設なんていう時代錯誤の馬鹿げた話もあるらし

いし、こんな危険な施設を海外で造るのを手伝ったりもしている。何てこっ

た。隣国に核廃棄を迫っているのにです。

山道で迷った時、必要なのは引き返す勇気です。関わってる誰もが、自分

の生きているうちは大丈夫、と考えているでしょうが、地球の我慢にも限り

があります。今の「誰にも見えない、匂いもない」は31年前、1987年の作

品です。この時に想定していた仮説が全て事実となっているのに気がつかな

いのでしょうか。この録音は『ジャパニーズ・レゲエ・ファンデーション・ミックス』という

新譜に引用されているようです。それを通じて事実に気づいて貰えると有難

いなあ。

「またか」とウンザリしないで、核発電のゆくえから目を離さないで下さい。

さて樹木希林が好きだったという「朝日のあたる家」のリクエストが来ていまし

た。1965年の録音でどうぞ。内田裕也が寺内タケシとブルージーンズをバックに叫び

ます。

 

M12.朝日のあたる家(3’51”)内田裕也 寺内タケシとブルージーンズ  

-A.Price-   東芝 TOCT-11140/1

 

M13.バラ色の桜ンボの木と白い林檎の木(3’13”)イヴェット・ジロー  

-Louiguy, L.Jacques, T.Iwatani-   コロムビア COCP-39523

 

N  カタコト英語の次は片言ニホンコ。イヴェット・ジローで「バラ色の桜ンボの木と白い林檎

の木」でした。この歌は「セレソ・ローサ」という題名の他に「チェリー・ピンク・チャチャ」

という名前も持っています。場所によっては「チェリー・ピンク・マムボ」とも呼ば

れているらしい。この事は先週出掛けた見砂和照(カズアキ)と東京キューバン・ボ

ーイズの演奏会の曲目紹介で知りました。キューバン・ボーイズなら、マムボですね。

このラテン楽団は和照の父、直照(タダアキ)が戦後の1949年に結成し、生の大

型楽団の受難期が始まる1980年に一度解散しています。2005年に本場クーバ

からお声がかかったのを機に、和照が一切を引き受け再結成したそうです。

彼は美乃家セントラルステイションという演奏集団を主宰しドラムズを担当していて、大橋

純子のバックで演奏していたのが知られています。わたしも「キューバンの見砂さ

んの息子だよ」と教えてもらった事があります。その時のギタリストはマー坊こと、

土屋の昌己でした。

ここまでに至るにはもっと複雑ないきさつがあったのでしょうが、東京キュー

バン・ボーイズは、今でも素晴らしいラテンの響きを聞かせてくれます。この日バン

マスはビッグ・バンドの窮状を訴え、このように響きの良い場所で思い切り演奏

できる事は本当に嬉しいと、歓びを全身で表現していました。わたしも感動

です。2018年9月17日は、とても素晴らしい1日になりました。

では手元にある東京キューバン・ボーイズの録音から、「花笠踊り」をどうぞ。

1970年発表の作品です。

 

M14.花笠踊り(3’13”)見砂直照と東京キューバン・ボーイズ 

-trd.arr.N.Maeda-  コロムビアCOCB 54062

 

N  「花笠踊り」、これはバンド・マスターが先代の見砂直照時代の録音ですね。彼ら

は数え切れない程のレコードを吹き込んでいて、このような日本の伝承音楽を素

材にした企画盤も何種類か出していました。クーバのオリヂナルに対抗する思いも

あったのでしょう。戦後の動乱が収まって進駐軍がいなくなると、欧米追従

の主体性のなさが見直され始め、特にジャズの世界ではこのような試みが多く

見られました。そんなひとつの例、「ホーハイ節」を聞いてもらいましょう。三橋

貴風という尺八奏者を、邦人ジャズプレイヤーたちが盛り上げます。1976年の作

品。ギターは杉本喜代志ですよ、あの。

 

M15.ホーハイ節(3’41”)三橋貴風、山屋清  

-trd.-  コロムビア COCB 54062

 

N  三橋貴風の尺八で「ホーハイ節」でした。70年代によく見られた他流試合の一

例です。この頃は山本邦三という尺八奏者がクロス・オーヴァな活動をしていまし

てね、よくジャズ演奏家たちと手を合わせていました。

さて17日に福生までキューバン・ボーイズを観に行ったのは民謡クルセイダーズとの

合同コンサートだったからです。民クルは福生のグループで、一方キューバン・ボーイズには

この町の在住者がいて、それが縁となって実現した音楽会でした。市民会館

で文芸員のような女性が司会を務めて、曲目紹介などをしたり、和照バンマスと

絡んだりする演出は今時得難いもの。それなりに面白かったですよ。先ほど

の「チェリー・ピンク・マムボ」という呼称もこの場で聞きました。

当日は大先輩キューバン・ボーイズに敬意を払って、まず前座で民クルが登場。地

元の英雄たちの凱旋とあって、贔屓筋が立ち上がって踊り出しました。酔っ

払いのタコ踊り的ではなく、溌溂とした若さと元気一杯。脇のP.A.スピーカー前で

したから誰の邪魔にもならず、雰囲気も盛り上がりました。生DJ会でよく見

かける顔もいましたね。

一部が無事終了して休憩の時にロビーに出たら、係員に苦情を伝えているお

ば様たちがいます。興味が涌いて側で聞き耳を立てました。するとあの贔屓

たちの騒ぎに抗議してるんです。「ライヴハウスじゃあるまいし」とか「わたし達

は聞きに来たんです」。見るからにお行儀の良さそうな、見識豊かで、保守的

な方々でした。昭和40年代のご意見です。わたしは一瞬、信じられなかった

な。係員は平身低頭で苦情を聞くばかり。案の定、二部のキューバン前には「ど

うぞお座りになったままお楽しみ下さい云々」の一言が入りました。その前

のキューバン紹介で「ラテン音楽は聞く愉しみ、そして観る愉しみもあります」とか

も言ってましたが、何より「踊る愉しみ」が一番じゃないのかな。本番中に

舞台の上で上手なペアのダンス演出があっても良かったと思った位です。

こんな事があっても会場は険悪な空気にならなくて幸いでしたが、和照バン

マスを始めキューバン・ボーイズも、ほんとは踊って欲しかった筈です。かつてのナイト

クラブのように。東京都福生市2018年秋の出来事でした。

では民謡クルセイダーズ、一枚目のアルバムから、

今と同じ「ホーハイ節」、48年間の隔たりや、如何に。

 

M16.ホーハイ節(5’12”)民謡クルセイダーズ

-trd.-  Pヴァイン  PCD-23218

 

TM Born In Chicago 「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-N.Gravenites-  Rhino 8122 798434 0

 

N  木曜日の上越エフエム放送「サースデイ・グルーヴ」を聞きました。門外漢のわたしの

歌謡曲紹介ですから、仕上がりには自信がなかったのですが、とにかく面白

がって聞いている様子は伝える事が出来たようで、ホッとしました。

放送に先立ってムジ日野さんが「流されそうな曲目」リストを揚げてくれてい

ます。これが驚異的充実度でして、わたしも「和久田竜」「ベイビーツ」などの

名前にはトキメキました。来週は今朝に倣って、「泣いて別れた森岡健一郎編によ

る名曲集」でも行きましょうか。やはり世界最強の大衆音楽は歌謡曲です。

親切なお方のお陰で、わたしもツイターが読めるようになりました。本編に反

映は無理かなあ、大家さん。共益費が必要ですか。

今朝の特別付録は、以下の隠し場所です。どうぞお楽しみ下さい。

http://firestorage.jp/download/a46e39ba4a61cf496211ecdb212f54732908ed72

   ダウンロードパスワードは、2stgy3ihです。

今朝もちょうど時間となりました。

こちらは、http://osamusawada.com/category/mornin-blues-by-isaowashizu/

「幻」モーニン・ブルーズ、鷲巣功でした。来週も首都圏で9人のあなただけに。

そして全国で9500万人のあなたにも、アサー。

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Awesome Rock【2018/09/28 O.A.】Playlist

Awesome Rock【2018/09/28 O.A.】Playlist

386回目、9月28日の番組は、

初来日公演を実現させたドイツのメタルコアバンドTENSIDE。
彼らの轟音楽曲を改めて紹介しました。


9月27日@東京・初台WALL。記念すべき初来日公演!
機材トラブルもありましたが、分厚いメタルコアサウンド、堪能いたしました!


M01: 40oz  /  POLYPHIA

M02: Yas feat. Mario Camarena and Erick Hansel  /  POLYPHIA

M03: howl  /  covet

<コーナー: AwesomeRecommendation>

M04: This Is What We Die For  /  Tenside

M05: Unbreakable  /  Tenside

M06: New Slaves  /  Tenside

<コーナー: AwesomeRecommendation>終わり

M07: Primadonna Like Me  /  The Struts

おしまい♪

 


テンサイド『コンヴァージェンス』
本人への取材を基に書いております…解説は澤田修。

中央エフエム Awesome Rock
澤田修の完全監修番組。選曲、編集、トーク、全て担当!
毎週金曜日21時~21時半。再放送:毎週土曜日23時~23時