カテゴリー : Mornin’ Blues by IsaoWashizu

【幻】モーニン・ブルーズ 2018/12/15

mb181215

TM. Walikin’ Blues「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-R.Johnson-  Rhino 8122 798434 0

N  おはようざいます、ワツシイサヲです。「幻」モーニン・ブルーズ2018年12月15日を  

 始めましょう。

  今週は2日銀座に出ました。どこの店舗も音楽は「クリスマス」。町中でお祝い

 をしています。4丁目交差点を中心にキリスト教国家が成立したかの様です。もち

 ろん健全で安心できる優しい器楽曲中心。皆さんの町では如何ですか。

  「幻」モーニン・ブルーズも負けずに行きましょう。基主益大舞踏会の始まり。

M01.Sledge Ride(2’19”)The Ventures

-Anderson-  Rhino R2 75767

M02.Santa Claus Go Straight To The Getto(3’00”)James Brown

HIP-O Select Com / Universal   B0014791-02

M03.Merry Twist-Mas(2’07”)The Macels

-Wolfson, Hall,Singleton-  Rhino R2 71057 

M04.Santa Claus U.S.A.(2’10”)Lonnie & The Crisis

-unknown-  Pヴァイン PCD-1618

M05.Merry Christama Baby(2’56”)Chuck Berry

-Baxter, Moore-  DigMode / First Music Co.,LTD. XCD-006

M06.遙かなクリスマスのブルース(3’21”)リトル・エスターとメル・ウォーカー

-unknown-   オーディオブック  AB125 

M07.クリスマスはそこに(2’27”)ブルック・ベントン

-Owens, Holliis-  DigMode / First Music Co.,LTD. XCD-006

M08.White Cristmas(3’39”)

The Drifters feat.Clyde McPhatter & Bill Pinckney

-Berlin-  Rhino R2 71057

N  毎度お馴染みの年末の馬鹿騒ぎに便乗して、暫くお楽しみ頂きました。

 「幻」モーニン・ブルーズ基主益大舞踏会、如何でしたでしょうか。

  お届けしましたのは、番組定番ですね、ヴェンチュアズの「そり滑り」。

  そしてジェイムズ・ブラウンで「サンタよ、貧民街へ突っ走れ」。

  これは初登場かな、「ツイストマスおめでとう」、マーセルズです。見事な「ザ・トウィ

 スト」のパロディです。

  同じく初登場の「サンタクロースU.S.A.」、ロニーとクライシス。こちらも「マッシュ・ポテイト

 U.S.A.」の痛快な変唱歌でした。変声期前の男声ソプラノは使い様によって、い

 い味が出せますね。

  テムポーを落としまして、「クリスマスおめでとう、愛しき人よ」チャック・ベリーです。

  「遙かなクリスマスのブルース」こちらは14歳のリトル・エスター・フィリップスとメル・ウォーカー、

 共にジョニー・オーティス楽団在籍時の録音です。エスターは未成年ですが、素晴らしい

 表現力ですね。もう男を知ってんのかな。

  そして「クリスマスはそこに」をブルック・ベントンが美しい声で礼儀正しく納めてく

 れて、最後はクライド・マクファターのファルセトーが冴え渡った「夢見る純白クリスマス」、ザ・

 ドリフターズでした。

  「幻」重度聴取者の中には、玄関に「伴天連降誕祭」のお飾り、クリスマス・リー

 スでしょうか、を飾って邪教除けにしている方がいるそうですが、クリスマスとい

 うのは、冬至を祀る催事との複雑な関係があります。秋分を境に弱って来た

 太陽が回復に転じる重要な日が冬至ですから、25日前後にはキリスト教が拡がる

 前から東欧ではお祭りのような行事は存在していました。一概にジーザス・クライ

 ストの誕生日と結びつけるのには無理もあります。そもそも中東で生まれた筈

 なのに厩の周りは雪が降ってたりする伝承には多くの矛盾も見られますしね。

 冬至を一年の終わりとして出直そう、という人類共通の叡智でしょうか。日

 本でもヤクザや芸者さんたちはお正月を 12月中に行うそうです。とにかく、

 クリスマスもここまで来たらキリスト教とは無関係の年忘れ馬鹿騒ぎで構わないでは

 ないか、自分自身でも最近ではこんなヤケッパチ的な想いにもなっています。

  来週の放送は22日ですから、まだ間に合いますね、もう一回何曲か、お届

 けしますのでお楽しみに。どんな並びにしようかな。

  さて馬鹿騒ぎをクールな実況録音で、冷ましましょう。連続してお送りしてい

 るベン・シドランの3枚組ライヴから、今朝はポップ曲を集めた3枚目です。

  この1枚目がリズム主体の「グルーヴ編」、2枚目は「ビー・バップ集」、そして3

 枚目が「ポップ」という括りは、なんとなく分からないでもないのですが、今

 ひとつ釈然としないのが本当のところ。まあ「リズム・トーク」という学位論文を

 基にした一冊を著しているインテリのベンですから、その思想は未熟若輩無学非才

 のわたしには分からなくて当然なのでしょうが。

  それはともかく、この3枚組を通して強く感じられるのは、ベン・シドランが

 如何に音楽を愛しているか、という一言につきます。全て実況録音ですから、

 余計にその場での本人の瞬間的肉体反応が伝わって来ます。舌を巻きました。

 信頼に値する音楽家ですね。

  今朝も実演を充分に楽しんでいるベンの姿をお見せしましょう。

  「マイ・リル・シェリー」、素晴らしい出来栄えです。

M09.My Little Sherry(4’35”)ベン・シドラン

-C.Rouse, S.Sidran-  BSMF

N  「マイ・リル・シェリー」、演奏終了を待ちきれず拍手が間髪をおかずに沸き起こ

 る、分かりますね。スキャットの様な囁き女声ヴォーカルは、ジョイ・ドラグランド、女医

 か。サクスフォーンはボビー・マラックでした。ベンはここでオルガンを弾いています。最後

 に来るソロ・オーダーの導入部分、カッコ良かったですね。この3枚組は数量限定で

 す。お早めにどうぞ。

  さて、次はハード・ロック。ジャニス・ジョプリンをリード・ヴォーカルに擁した、ビッグ・

 ブラザーとホールディング・カムパニです。妄想のカオス1968年のフィルモア・オーディトリアムでの

 実況録音とされているLP『チープ・スリルズ』。これは「実況そのままではなく、

 オーヴァ・ダビングを追加した制作過程を経ているのではないか」と、16歳の少

 年鷲巣功が当時自費出版していたミニコミ誌に書いていました。それはともかく、

 その『チープ・スリルズ』からです。

  「心のかけら」。

M10.Piece Of My Mind(4’17”)Big Brother & The Holding Company

-B.Berns, J.Ragovy-  Columbia CK 9700

N  16歳の少年は、最後のギターの音が消えてゆく余韻に「永遠」を感じていま

 した。50年近く前の話ですが、今も聞いて同じ気持ちになっていました。

  これを突然お聞き頂いたのは、今週オリヂナル・ヴァージョンを聞いてみたからで

 す。1967年に全米R&Bチャートで10位まで上がったこの歌を唄っていたのはア

 ーマ・フランクリン。アリーサ・フランクリンの4歳上のお姉さんですね。11月の四谷いーぐる

 でのアリーサ追悼集会でも一度だけ名前が上がりました。あ、わたしが出したの

 か。

  夭折したレコード制作者の作品を集めた『バート・バーンズ・ストーリー第二集』に入

 っているオリヂナルは当然ながら、こんな歪んだギターが活躍するハード・ロックではな

 く趣のあるR&Bです。よく聴けばジャニスもアーマの唄をなぞっているのが分かり

 ますが、ビッグ・ブラザーたちの大音量に反応してあんな唄い方になってしまっ

 たのでしょうか。

  では聞いてください。アーマ・フランクリンで「心のかけら」。

M11.Piece Of My Mind(2’36”)Erma Franklin

-B.Berns, J.Ragovy-  ACE CDCHD 1251

N  「心のかけら」、アーマ・フランクリンのオリヂナル仕様でした。とてもいいでしょう。

   彼女の1969年のブランズウィック盤LPが5年ほど前にCDになっていまして、

 そこにも面白い録音がいくつかあります。ブランズウィックで働きはじめたシャイ・ライ

 ツのユージン・レコードが書いた歌を唄っているのもそのひとつ。69年というと、

 R&Bが少しづつ変わりはじめた頃です。その好例としてスライ・ストーン・インフルーエン

 スドな1曲を聞いて下さい。なお、ユージンはこのアルバム『ソウル・シスター』のプロデュー

 サーも担っています。

  「ガッタ・ファインド・ミー・ア・ラヴァ」。

M12. ガッタ・ファインド・ミー・ア・ラヴァ(24 Hours A Day)(2’17”) アーマ・フランクリン

-E.Record, C.Davis-  Solid / ウルトラ・ヴァイヴ CDSOL-5725

M13.キャント・シー・マイ・ウェイ (2’20”)アーマ・フランクリン

-E.Franklin-  Solid / ウルトラ・ヴァイヴ CDSOL-5725 

N  「ガッタ・ファインド・ミー・ア・ラヴァ」、そしてアーマ・フランクリン自信の作品で「キャント・

 シー・マイ・ウェイ」でした。誰でも、ついアリーサと較べてしまうでしょうけれど、

 彼女もひとりの自立している唄い手です。こうやってオリヂナル曲だって書いて

 ます。そこんとこを忘れなく。

  しかし、次の1曲はやはり偉大な妹絡みです。元々はアリーサの為に用意され

 たのですが、彼女に唄う事を拒まれたので、彼女を担当していたジェリー・ウエクス

 ラーがイギリス人のダスティ・スプリングフィールドに回したらヒットしてしまった「サン・オヴ・

 ア・プリーチャー・マン」です。これは日本でもシングル盤で出ていた筈です。ラジオのヒッ

 ト・パレイド番組で聞いた覚えがあります。邦題は単に「プリーチャー・マン」。それを

 アーマがここで採り上げていました。

M14. サン・オヴ・ア・プリーチャー・マン(2’37”) アーマ・フランクリン

-J.Hurley, R.Wilkins-  Solid / ウルトラ・ヴァイヴ CDSOL-5725

M15.Son Of A Preacher Man(2’29”)Dusty Springfield

-J.Hurley, R.Wilkins-  Atlamtic R2 8214

N  アーマ・フランクリン、ダスティ・スプリングフィールドで「サン・オヴ・ア・プリーチャー・マン」を

 聞いて頂きました。最終的にアリーサも唄う事になった、ややこしい過程を持つ

 歌です。

  さてこのダスティ・スプリングフィールド、日本では「この胸のときめきを」で知ら

 れています。若干カマトト的な唄い方が印象的ですが、本人は性技の二刀流、バイ

 セクシュアルを自称したりして、隅に置けませんですね。海外での評価は頗る高く、

 ローリング・ストーン誌の選ぶ100人の歌手にも選ばれています。ちょっと意外。

  彼女は60年代から主体性を持った制作活動を志しておりまして、1968年

 にマスルショールズを訪れてアルバムを吹き込んでいます。これも凄い行動力。別

 にR&Bを指向した訳ではないように思えますが、南部の響きに何か共感を得

 たのでしょうか。この『ダスティ・イン・メムフィス』は、バランスの取れた良い出来のアル

 バムです。

  その時に制作を受け持ったのが、ジェリー・ウエクスラーとトム・ダウド、そして新進

 気鋭のアリフ・マーディンでした。「サン・オヴ・ア・プリーチャー・マン」の謎も解けて来ます。

  『ダスティ・イン・メムフィス』は作家陣が大変充実していまして、ゲフィン=キング、バカラ

 ック=デイヴィド、ミシェール・ルグランもいます。ランディ・ヌーマンを起用しているのも先進

 の気概ですね。

  アトランティックのR&Bプロデューサー、ジェリー・ウエクスラーはこの「サン・オヴ・ア・プリーチャー・

 マン」のヒットで気を良くしたのか、続いてやはりイギリスのパンチ狸娘、ルールをメムフィス

 に連れて行き、アルバム制作を行いました。その中で、やはりアリーサ・フランクリン

 が後年カヴァする事になるこの歌を聞いて下さい。

  「オー・ミー、オー・マイ ~ お馬鹿さん」、1969年のヒットでした。

M16.Oh Me Oh My(I’m A Fool About You Baby)(2’47”)Lulu

-J.Doris-   BSMF 7511 

M17.アシー・エレス・トゥ(4’22”)アカツ         

-J.Santamaria-  オフィス・サンビーニャ PM-982

N  50年を隔てた音圧感の差が如実に現れました。先週と同じくコムピ盤『スカ・

 アラウンド・ザ・ワールド』から、スペイン代表のアカツです。当然スペイン語。スカを生んだ

 国ジャメカは元々スペイン領でしたから、無関係でもないですね。スパニッシュ・タウンと

 か、セイント・ルチアなんて地名も残ってますし、睫毛が長い人たちはスペインの血が

 入っているのではないかな、とも思えます。

  さて『スカ・アラウンド・ザ・ワールド』から、今度はカナダ代表です。その名も、クリ

 ス・マーリーで「ザ・リアル・スカ」。

M18.ザ・リアル・スカ(2’07”)クリス・マーレイ

-D.C.Nurray-  オフィス・サンビーニャ PM-982

N  「ザ・リアル・スカ」、クリス・マーリーでした。カナダもジャメカと関係あります。陸上競技

 短距離のベン・ジョンスンはジャメカ人ですが楓の葉を胸につけてカナダ代表として走

 っていました。移民ですね。カナダは好意的にジャメカからの人々を受け入れてい

 ました。寒さ平気かなあ。ダウン・ジャケットとか着られて嬉しいか。彼らが故郷

 に帰るのがクリスマス休暇。常夏ですからこの時期も野外で終夜のダンスホール。そこ

 で旧友と再会するのです。

  大橋康一さんからカナダ人のシェンタ・チェイムバーランドという人のリクエストを頂きまし

 た。有難うございます。ただしわたしも初対面。探しておきますね。

  さて『スカ・アラウンド・ザ・ワールド』から次はブラジル代表です。

  オルケスタ・ブラジレイラ・デ・ムジカ・ジャマイカで「アトランティダ」。

M19.アトランティダ(4’12”)オルケスタ・ブラジレイラ・デ・ムジカ・ジャマイカ  

-S.Soffiatti-  オフィス・サンビーニャ PM-982

N  スカパラ調の演奏でした。オルケスタ・ブラジレイラ・デ・ムジカ・ジャマイカで「アトランティダ」。

 ブラジルといえば圧倒的にサムバですけれど、ジャメカ音楽恐るべし。今のは器楽曲

 でしたが、歌曲はポルトガル語が載るんでしょうね。聞いてみたいな。

  さてこんな風に世界各国で親しまれているスカは、もうロックやレゲと同じく完

 全に地球上での市民権を獲得しているのが分かります。その素は・・・、や

 はりあの裏打ちビートでしょう。こういうカウンター拍というのは、抵抗、叛逆の意

 思表示です。その逆説的証明となるのが頭打ちだけの行進曲で、裏が全くな

 いでしょ。『スカ・アラウンド・ザ・ワールド』を聞けば、世界中で庶民の不平不満が

 爆発寸前なのが分かるのです。

  さて最後はアメリカ東海岸のヌー・ヨークのスカです。別に珍しくもない感じですが、

 冒頭部分のアジテイションが流暢な英語なのに、なぜか落ち着きます。ザ・ニューヨーク・

 スカ・ジャズ・アンサンブルという名前から、クラシック畑の人間による編成を想像しまし

 たが、ほとんどジャメカそのまんまでした。

  曲名は「ブッダ」です。

M20.ブッダ(4’00”)ザ・ニューヨーク・スカ・ジャズ・アンサンブル

-D.James-  オフィス・サンビーニャ PM-982

M21.Matilda(3’41”)Harry Belafonte

-N.Span-  FreMeaux & Associates FA 5664

N  さてスカの次は、こちらも先週に引き続き『キャリビアン・イナメリカ1915-1962』から

 です。まずはカリプソ全世界普及の貢献者ハリー・ベラフォンテで「マティルダ」でした。

 1955年かあ。しかもちゃんとした作者が記載されてます。こういうのは元々

 が民間伝承歌なんでしょうが、楽曲としてまとめ上げて作品登録した人の物

 になります。でもきっと元歌がある筈です。 

  次はそのベラフォンテもリパトゥワにしていた「ママ・ルック・ア・ブーブー」。わたしはこ

 の3枚組『キャリビアン・イナメリカ1915-1962』で、初めて他の唄い手による仕様を

 聞きました。ベラフォンテのよりも発音が明瞭に聞こえます。

  「ママ・ルック・ア・ブーブー」、エアロン・コリンズ、1965年の録音です。

M22.Mama Look A Boo Boo(2’43”)Aaron Collins

-F.Alexander-  FreMeaux & Associates FA 5664

M23.Siesta(2’20”)Josephine Premice  

-S.Manning-  FreMeaux & Associates FA 5664

N  ビートの効いた「ママ・ルック・ア・ブーブー」から一転、如何にも眠たそうな声で

 「おひるね」です。ジョセフィーン・プリマイスという女性歌手、1956年の吹き込み。

 彼女は極く短期間にこのノヴェルティ味で一世を風靡したのでしょう。当時ヴァーヴ

 から出ていたレコード・ジャケット写真が付属冊子に掲載されていまして、見事なま

 でにカリプソ娘です。

  さて、『キャリビアン・イナメリカ1915-1962』、カリブ海の表玄関はヌー・オーリンズ。この

 元フランス領だった音楽の町を代表するふたりのピアノ弾きにも登場してもらいま

 しょう。ここは北米というよりも、カリブの町のひとつのようにも思えません

 でしょうか。  

  アラン・トゥーセイントで「チコ」、怒らないでね。

  そしてファッツ・ドミノーです。

  「イト・キープス・レイニン」。

M24.Chico(2’18”)Allen Tousaint

-A.Tousaint-  FreMeaux & Associates FA 5664

M25.It Keeps Rainin’(2’47”)Fats Domino

-A.Domino-  FreMeaux & Associates FA 5664

M26.Sleeping Beauty(4’18”)Beress Hamond      

-H.Hammond-  Harmony House / VP  VP2564  

TM Born In Chicago 「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-N.Gravenites-  Rhino 8122 798434 0

N 歴史的カリブ再訪の最後は、2018年現在のジャメカの音楽、ベレス・ハモンドの

 「眠れる森の美女」でした。唄い出しの高域が、実にジャメカ的です。 

  さて今週、月曜日NHK総合テレビの「家族に乾杯」に、偶然湯浅学が出て

 来たのには驚きました。加山雄三と埼玉県の東秩父村を尋ねるこの回で湯浅

 が横浜の倉庫を追い出されて、新しくこの村に資料、主にレコード盤を移してい

 る作業現場に鶴瓶が遭遇したのです。追い出された話は聞いていたのですが、

 まさか引越しが全国版テレビで報道されるとはねえ。それにしても凄い量でし

 た。カセット・テイプも沢山あったなあ。わたしはこれまで何回か突然「全部いら

 ねえや」というような気分になって処分してしまっていますが、あいつは違

 うみたいだね。でもこんな大量の「資料」どうすんの。先は短いんだよ。

  それに関連しまして 1月26日に三鷹の梅勇藝徒で行う「新春生語り皿回

 し」のネタを「ロジャーとザーップ」に決めて素材確認をしていたら、アナログが全然

 見つからないんですよ。サインをして貰った盤が何枚もある筈なんだけどなあ。

 当日まで捜索を続けます。『VI』や新譜の『VII』も含めて、あのビートに酔い

 ましょう。ぜひお越し下さい。お問い合わせは、0422-55-5782までどうぞ。

  その前に中央エフエムの早朝生放送ですね。そろそろこっちも内容を考えなきゃ。

  今朝の特別付録は、以下の隠し場所です。どうぞお楽しみ下さい。

http://firestorage.jp/download/8b1e0d26f25d7891bc68f82b0f9a094d58275832

    ダウンロードパスワードは、x60ukixzです。  

  今朝もちょうど時間となりました。

 こちらは、http://osamusawada.com/category/mornin-blues-by-isaowashizu/

 「幻」モーニン・ブルーズ、鷲巣功でした。来週も首都圏で9人のあなただけに。

   そして全国で9500万人のあなたにも、アサー。

♪♪ Twitter “#blues761″の閲覧はコチラ♪♪

【お知らせ】

今年最後の生放送!

AWESOME BEATS + Mornin’ Blues


今年最後の生放送は、

2018年12月26日24時〜29時 (12月27日早朝0時〜早朝5時)】です。

放送局:いつもの中央エフエム
出演:いつもの澤田修&鷲巣功

澤田は2018年ベストをテーマにお届け予定!

【幻】モーニン・ブルーズ 2018/12/08

mb181208

 

TM. Walikin’ Blues「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-R.Johnson-  Rhino 8122 798434 0

 

N  おはようざいます、ワツシイサヲです。「幻」モーニン・ブルーズ2018年12月8日を

始めましょう。

今週水曜日に手帳を、といっても中身だけですが、2019年仕様に変更いた

しました。少ないながらも来年の予定が入っていまして、それをまず書き込

んで新年の開始です。今更「早いですね」はなし。フツーに師走を過ごして、2019

年を迎える、そんな心境でしょうか。暑かったり、急に冷え込んだりする気

候にも少し落ち着いてもらって、この1ヶ月ゆっくり味わいたいですね。た

だでさえ慌ただしいですから。

一時期より多少は控え目になりましたが何の勘違いか家の外へ向けた電飾

を見かけることがあります。あれで景観向上に貢献していると思えるんでし

ょうか。この国の年末はもっと地味で静かな佇まいのはずです。

さて、今朝の1曲目は、ベン・シドランの3枚組実演集から、「ビー・バップ」と

題された2枚目からです。

「ハード・タイムズ」。

 

M01.Hard Times(5’01”)ベン・シドラン

-R.Charles-  BSMF 5057

 

N  わたしにとっては最も理想的な音楽を鳴らしていた頃のクルセダーズが十八番

にしていた「ハード・タイムズ」、ベン・シドランの3枚組実演集からお届けしました。

ご存知、レイ・チャールズの名作です。レイはヴォーカル版、演奏版で録音を残していま

す。今のベンの仕様では、そのオリヂナル・セッションで付き合っていたレイの盟友、デイ

ヴィド・ファットヘッド・ヌーマンがサクスフォンを吹いていました。2008年のヌー・ヨーク「ジャズ・

スタンダード」という場所での収録です。

今回の実況セッションのほぼ全トラックで付き合っているのが、ドラムズのリオ・シドラン。

ベンの息子ですね。親父譲りの手堅い演奏が光っています。ただ、どうなんで

しょう、親子で旅回りをしながら音楽演奏を続ける、というのは・・・あ、

毎度毎度の余計なお世話ですね。

2枚目の「ビー・バップ」集にはこの他、ビリー・ジョーの「ヌー・ヨークの想い出」

なども入っています。これが10分を超える長時間物。確か初めての来日公演

でも唄っていました。厚生年金会館で観た覚えがあります。好きなんですね、

この歌。

ベンは非常に幅広い音楽性を持っていまして、単なるジャズ・マンではありま

せん。一口に「ジャズ」と言いましてもほとんどの演奏家は得意領域で更に狭

い自分だけの個人の音楽を演っています。まあ流行り物ならなんでも手を出

すハービー・ハンコックという輩がいますが、この人はお金のためという前提が付き

ます。そこへ行くと、ベン・シドランの音楽理解力の範疇は驚異的で、この2枚

目の最後ではバップ調の演奏に載せて歴代の名ピアニストが実名で次々に出て来

る「ピアノ・プレイヤー」というオリヂナル曲を披露しています。ほとんど「ジャイヴ」

といって良い洒落た感覚でまとめられていまして、こういう才能も特筆すべ

きでしょう。

ベン・シドランの3枚組実演集、来週は「ポップ」ナムバーをまとめた3枚目から

です。どうぞお楽しみに。

 

M02.ベルナルドのアイスクリーム・ショップ(3’22”)ザジ

-H.Dorrestijn-  オフィス・サンビーニャ  PM 952

 

N  聞き慣れない言語ですね、これはオランダ語でしょうか。『スカ・アラウンド・ザ・ワ

ールド』という素敵なコムピ盤から、オランダ代表のザジ唄う「ベルナルドのアイスクリーム・

ショップ」でした。「スカ」という全世界で認知された音楽形態が、それぞれの土

地でどのような形で継承されているか、そこまで大袈裟ではありませんが、

地球上のスカ事情を記録したのが、この 『スカ・アラウンド・ザ・ワールド』です。少

し前に手に入れた盤ですが、今年の発売のようです。英語圏以外での中北米

英語圏音楽に興味を持っているわたしにとっては、貴重な研究資料となりま

す。特に厳密な基準を設けず、手近にあった音源を集めた感じがして、それ

が余計に臨場感の高い内容につながってるようです。

ザジというグループはアムステルダムの女性3人組。写真ではウクレレ、アコーチディオン、

マンドリンを持っていますが、今の「ベルナルドのアイスクリーム・ショップ」ではそれらの

どの楽器の音も聞かれませんでした。

さて世界のスカ音楽、次はスパイのやって来るロシアからの集団、セイント・ピーターズバ

ーグ・スカ・ジャズ・レヴューと名乗る大型楽団。寒い国では殊更に暖かいカリブの音

楽が歓迎されるのでしょう。なかなか本気、日本でいうならスカ・パラダイス・オー

ケストラでしょうか。2005年のアルバムから、「真実の理念〜ポリシー・オヴ・トゥルース」

を、どうぞ。

 

M03.ポリシー・オヴ・トゥルース(3’25”)セント・ピーターズバーグ・スカ・ジャズ・レヴュー

-M.L.Gore-  オフィス・サンビーニャ  PM 952

 

M04.Jamaica Farewell(2’33”)Sam Cooke    

-I.Burgie-  FreMeaux & Associates FA 5664

 

N  スカを生み出したカリブの島国から去りゆく旅人の歌「さらばジャメカ」、11日に

54回目の命日を迎えるサーム・クックでした。美しい。同じRCAレコーズの先輩、ハリ

ー・ベラフォンテの成功例を脳裏に描いて唄っていたのでしょうか。

これもしばらく前に手に入れた『カリビアーン ・イナメリカ 1915-1962』という3

枚組、お馴染みのフランスはフレミュー・アンド・アソシエイツから2017年に出されたコムピ盤

からです。1915年から62年まで、まだ今ほどカリブ諸島が近くなかった頃、

そして逆にクーバとの国交も盛んだった時代の、アメリカ本土におけるカリビアーン音楽

集です。

これまた興味深い、と言いますか、実に面白い。まずジャケット写真。座って

ギターを抱えているのは白人の顔面黒塗りのようです。でも手も黒いなあ。合

いの子かあ・・・このようなアメリカとカリブの混血曲が66も詰め込まれています。

今朝はその中から、インストゥルメンタルのジャズ、カリビアーンのビート、戦慄に刺激を受け

て創作された北米大陸器楽曲を紹介していきましょう。

先ずはディヂ・ガリスピ。この人の守備範囲も広かったですね。本国内では「モ

ダン」ジャズの創始者的に奉り上げられましたが、もっと俗でファンキーな人間だ

った筈です。ジャイヴが本領ではなかったか、とわたしは考えています。

そしてラテン感覚の吸収も早かった。自分の居る北米本土にない民俗的雰囲気

に惹かれる気持ちは、よく分かります。

そのガリスピの真骨頂、1947年発表の「クーバノ・バップ」。

 

M05.Cubana Bop(3’18”)Dizzy Gillespie

-J.B. Gillespie,G.A.Russell-  FreMeaux & Associates FA 5664

 

N  ディヂ・で「クーバノ・バップ」でした。冒頭からずっと続くチャントと打楽器の乱

れ打ち、本当にガリスピか、と心配になりました。「バップ」というよりも「カリブ

組曲序章」といった響きでした。

そしてチャーリー・バード・パーカーです。この人もカリブのビートには大いに影響を受

けています。よく知られたところで、1948年の「バルベイドース」、1952年の「ラ・

パローマ」を続けてお聞き下さい。

 

M06.Barbados(2’32”)Carlie Parker

-C.Parker-  FreMeaux & Associates FA 5664

 

M07.La Paloma(2’41”)Carlie Parker    

-S.Iradier-  FreMeaux & Associates FA 5664

 

N  チャーリー・パーカーで「バルベイドース」、「ラ・パローマ」、続けてお聞き頂きました。

「ラ・パローマ」、とても良かったですね。ラテン・ジャズの理想形に聞こえました。

50年代のラテン・インフルーエンスド・ジャズ、ガリスピ、パーカーと来まして、次はソニー・

ロリンズです。彼はヌー・ヨーク生まれですが、両親はカリブから渡って来ている筈で

す。何故ならば、所縁のある島の名を冠したこんな曲を書いているからです。

もちろん「セイント・トーマス」、発表は1956年です。

 

M08.St.Thomas(6’47”)Sonny Rollins    

-S.T.Rollins- FreMeaux & Associates FA 5664

 

N  ソニロリ作、となってはいますが、ヴァージン諸島の民間伝承歌曲説もある「セイント・

トーマス」でした。これは「カリプソ」を堂々とジャズに持ち込んだ最初の例、とし

て知られますが、今朝お聞きのように、これ以前にも沢山の例は存在します。

ロリンズはビートだけでなく旋律を大切に美しいまま表に出した点が、それ迄と違

いました。「カリプソをジャズに持ち込んだ最初の例」という名誉ある称号に誰も

異論はないでしょう。

冒頭で申し上げましたように、この3枚組『カリビアーン ・イナメリカ 1915-1962』

はとても面白く、しばらくは愛聴盤になりそうです。また折を見て紹介して

行きましょう。

さて12 月、町はクリスマスです。ここ数年、大馬鹿騒ぎはハロウィンに取って代わら

れていますが、こちらには大量のノヴェルティ・ソングズという主砲があります。ど

うだ、参ったか夜行の百鬼ども。

新録ではありませんが、今年「幻」のクリスマス棚に加わった新しいゲテ歌から

参りましょう。

リオン・トーマス・ブルーズ・バンドで「エヴェイヤー・アイ・ゲット・ザ・ブルーズ」。

 

M09.エヴリ・イヤー・アイ・ゲット・ザ・ブルース(5’44”)ザ・レオン・トーマス・ブルース・バンド

-L.Thomas-  エピック / ソニー  28・8P-5031

 

N  痛快な出来栄え「エヴェイヤー・アイ・ゲット・ザ・ブルーズ」、リオン・トーマス・ブルーズ・

バンド、リード・ヴォーカルはダナウ・スミスでした。

 

毎年クリスマスが来る度に俺は泣いてんだよ

ずっと前の元旦にあいつは出てっちまってよ

それから11ヶ月間、俺は探し続けんたんだぜ

でもあの女、見つかりゃしねえ

ありったけの贈り物を捧げたっていうのに

あの女からは微笑み返しだけだった

忌わしいのはあの12月24日さ、こん畜生め

 

笑えないお話ではあります。これと似た事実は世界中に星の数ほどある筈

です。男からも女からも恨まれるクリスマス、特にこの国では宗教的背景が希薄

ですから、異性に限らない恋愛交際の重要な一里塚、今年も沢山の悲劇を生

み出す事でしょう。俗世に幸多かれ。

次は5年前から「モーニン・ブルーズ12月の歌」として親しまれています。

ジミー・ウィザスプーンが質屋にラジオを預けて七面鳥代を工面する、

「俺がどのくらいクリスマスを憎んでいるか」です、じっくりとどうぞ。

 

M10.How I Hate To See Xmas Come Around(2’49”)Jimmy Witherspoon

-A.Potlic, L.White-  Fantastic Voyage  PVCD079

 

 

N  「きっと君は来ない・・・」とか唄ってるような場合じゃないですね、

ジミー・ウィザスプーンで「ハウ・アイ・ヘイト・トゥ・シー・クリスマス・カム・アラウンド」でした。

さて、今年の秋、まだ夏の残り香が漂っている頃、某所にて2枚のCDを

入手しました。それを使ってこれからひとつの放送劇をお楽しみいただきま

しょう。

題して「クリスマス 昭和」。ごゆっくりどうぞ。

 

M11.クリスマス・ファンファンーレ(1’25”)スマイリー小原とスカイライナーズ

-pd. arr.by K.Morioka-  キング KICS 144

 

M12.サンタのおじさんやって来る(2’45”)中村メイコ

-T.Oka, G.Autry, O.Halderman-  コロムビア  COCP-35902

 

M13.もみの木(2’00”)鹿内タカシ    

-trd., Y.Namiki-  キング KICS 144

 

M14.サンタ・クロースがやって来る(1’59”)飯田久彦  

-L.Hattori, G.Autry, O.Halderman –  コロムビア  COCP-35902

 

M15.聖しこの夜(2’10”)田辺靖雄・梓みちよ

-Y.Yuki,  Hym 105, pd.-  キング KICS 144

 

M16.(オバQ クリスマスより)ジングル・ベル(5’07”)曽我町子、石川進ほか

-M.Takada, J.Pierpont-  コロムビア  COCP-35902

 

M17.クレイジーのクリスマス(7’22”)ハナ肇とクレイジー・キャッツ     

 サイレント・ナイト~わらの中の七面鳥~サンタが町にやってくる~クレイジーのクリスマス

– Hym 105, Foster,H. Gillespie,,J.F.Coots, Y.Aoshima,T.Hagiwara-

arr.by C.Cats, S.Tsukada, T.Hagiwara-  キング KICS 144

 

N  お届けしましたのは、順に

「クリスマス・ファンファンーレ」スマイリー小原とスカイライナーズ

「サンタのおじさんやって来る」中村メイコ

「もみの木」鹿内タカシ

「サンタ・クロースがやって来る」飯田久彦

「聖しこの夜」田辺靖雄・梓みちよ

「(オバQ クリスマスより)ジングル・ベル」曽我町子、石川進ほか

「クレイジーのクリスマス」ハナ肇とクレイジー・キャッツ、以上。

使用しましたのはキング・レコードCD 、 KICS 144番『メリー、メリークリスマス』、

およびコロムビア・レコードCD  COCP-35902番『昭和クリスマス』でした。

曽我町子、圧倒的にかわいいねえ。その他のご感想は、ご自由に。

では聖なる2018年ジーザス・クライスト降誕祭、本来の宗教儀式に則りまして

続けて参ります。

 

M18.ゴルトベルグ変奏曲第1変奏/ J.S.バッハ(1’32” )アウラ   

-J.S.Bach-   Toera Classic TEAR-4

 

M19.ひいらぎの枝で飾れ(2’48”)ザ・シンガーズ・アンリミテッド

-pd. Arr.by G.Pueling-  ポリドール POCJ-1506

 

M20I’ll Be Home For Christmas(3’48”)The Carpenters     

-k.Cannon, W.Kent, B.Ram-  A&M CD5173 DIDx 186

 

M21.外は寒いよ(6’14”)ウェス・モンゴメリーとジミー・スミス      

-F.Loesser- ポリドール 20MJ 0050

 

TM Born In Chicago 「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-N.Gravenites-  Rhino 8122 798434 0

 

N  宗教儀式2018年ジーザス・クライスト降誕祭、お届けしましたのは、

「J.S.バッハ作曲 ゴルトベルグ変奏曲第1変奏」アウラ

「ひいらぎの枝で飾れ」ザ・シンガーズ・アンリミテッド

「クリスマスはお家で」ザ・カーペンターズ、以上でした。

そのあと、今朝の最後は、「歌の内容がセクシュアル・ハラスメントではないか」という

指摘を受けて北米のあるラジオ局が取扱禁止とした「外は寒いよ」、ウエス・モンゴメ

リとジミー・スミスのダイナミック・デューオでお聞き頂きました。針が埃にやられてだん

だん音が悪くなってきましたね。申し訳ない。

確かにこの歌は家族の心配を気にして帰りたがる相手を、冷え込んだ気候

を根拠に、引き留める内容ですが、これが「セクハラ」だったらこの世から求愛

の歌は無くなってしまいます。永遠の名作「もう少しだけ付き合ってくれよ

~ステイジャスタ・リルビッロンガ」も唄えない世界には生きていたくない。断固反対で

す。こういう寛容さに欠けた勘違い義憤が世論になると嫌だなあ。

先ほどの「クレイジーのクリスマス」は、以前フォノシートで見つけた事があり、それほど

高い値でもなかったのに買わなかったのを後悔していましたが、ここで再開

出来るとは・・・、生きてて良かった。後半に収められているのは、とても

貴重な、クレイジー本人たちによる演奏ではないでしょうか。最後はスカイライナーズが

きっちり締めてますが、その前の少々乱れたジャム的器楽曲の事です。萩原健

太の解説はそこんとこ触れてないなあ。

クレイジーと言えば、シンコーミュージック・エンタテインメントから、「クレイジー音楽大全」という

大著が出ています。彼らを題材にした書物はこれまでに沢山刊行されていま

すが、これは決定版となるでしょう。とにかく、詳細です。ご一読下さい。

さてその健太が編集長を務め、毎号超一流の執筆陣でお送りしています音

楽雑誌「エリス」25号が公開になっています。末席を汚しておりますわたし、ワ

ツシも駄文を寄せておりますので、ご興味のある方はお読み下さい。今回は印

刷本完成後に大きな「抜け」が見つかりまして、ウェブ版だけを滑り込みで追

加訂正して貰いました。わたしは野球選手だったら、きっと盗塁王になれま

すね。http://erismedia.jp/ から、第25号購読者パスワード kt69nで閲覧

出来ます。どうぞ。

今日は太平洋戦争の始まった日ですね。77年経ちました。明後日はオーティス・

レディングの命日。もう51年前の事です。

こちらの特別付録は、以下の隠し場所です。どうぞお楽しみ下さい。

http://firestorage.jp/download/fbbda9ce48403c3aafdc10e12b18e63dc9633d4d

ダウンロードパスワードは、1bzyypqvです。

今朝もちょうど時間となりました。

こちらは、http://osamusawada.com/category/mornin-blues-by-isaowashizu/

「幻」モーニン・ブルーズ、鷲巣功でした。来週も首都圏で9人のあなただけに。

そして全国で9500万人のあなたにも、アサー。

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【お知らせ】

今年最後の生放送!

AWESOME BEATS + Mornin’ Blues


今年最後の生放送は、

2018年12月26日24時〜29時 (12月27日早朝0時〜早朝5時)】です。

放送局:いつもの中央エフエム
出演:いつもの澤田修&鷲巣功

澤田は2018年ベストをテーマにお届け予定!

【幻】モーニン・ブルーズ 2018/12/01

mb181201

 

TM. Walikin’ Blues「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-R.Johnson-  Rhino 8122 798434 0

 

N  おはようざいます、ワツシイサヲです。カレンダーもこの1枚でお終いです。1秒、1

秒には違いがないのに12月はなぜか特別です。もっと大きな行事、新年を迎

える1月がすぐに普通の日常に戻ってしまうのに較べて、12月は大晦日の31

日があるからでしょう、最後まで特別ですね。

だからと言って特別に装わず、フツーに「幻」モーニン・ブルーズ2018年12月1

日、今朝も寒い部屋からお送りしましょう。

エリック・ビブの新譜から「ギャザリング・オヴ・ザ・トライブズ」。

 

M01.Gathering Of The Tribes(2’51”)エリック・ビブ   feat. Solo Cisokho

-unknown-  BSMF 26361

 

N    なんて素晴らしい日だ

たくさんの部族が集まっている

音楽伝道師が唄い出す

さあ、澄んだ水を飲もう

 

エリック・ビブの新譜『グローバル・グリオ』から「ギャザリング・オヴ・ザ・トライブズ」

でした。世界の部族集会を目の当たりにしての感動でしょうか。クロズビー、ステ

ィルシュ・アンド・ナッシュの「ウード・ストーク」のようですね。特定の催しを唄ったもの

かどうかは不明ですが、このような異民族、多種部族の集まりはヒッピーたちが

主導していた60年代以降、盛んに行われているようです。日本民族は、こう

いう場所への参加が今ひとつ出遅れているような気もします。「自分たちは既

に土着的な民族ではない」という自惚れと伝承されている文化の乏しさに起

因するところでしょうか。

エリック・ビブの『地球の音楽伝道師』という最新作は2枚組で、かなり手応

えがあります。今お聞きのように西アフリカの民族国家公認の世襲音楽伝道師で

あるグリオ、セネガルのソロ・シソコ、マリのハビブ・コイテらを呼んで一緒に作り上げた、

極めてアフリカ音楽的な出来です。彼らが参加していない楽曲でも、閃きやモチーフ

は非常にアフリカ的です。今朝はそんな象徴的なリパトゥワを続けて聞いて貰いまし

ょう。

「ウェアザ・マニ・アッ」、

そして「スピリット・デイ」。

 

M02.Wherza Money At(4’38”)エリック・ビブ

-unknown-  BSMF 2636

 

M03.Spirit Day(5’51”)エリック・ビブ  

-unknown-  BSMF 2636

 

N   エリック・ビブの最新作2枚組『地球の音楽伝道師』から、「ウェアザ・マニ・アッ」

そして「スピリット・デイ」でした。「スピリット・デイ」には先ほどと同じく、ソロ・シソ

コが参加しています。極めてアフリカ的ですが同時にブルーズ感覚を強く感じます。

これを以って「ブルーズ音楽の発端はアフリカだ」とまで言う気はありませんが、

『地球の音楽伝道師』と言う表題は当を得ていますね。

エリックを知ったのはもう随分と前です。まだサムズ・レコードショップの東京支店が

渋谷警察の裏にあった頃です。20世紀ですね。その頃に火が消えかかってい

たカントリー・ブルーズのスタイルで同時代的な表現を、という姿勢が妙に新しく感じら

れました。スウェーデンに住んでいるのにも興味を惹かれたひとつです。それから

もう20年以上。基本的に同じやり方で質を落とさず続けて来たエリック・ビブ、

今回の作品は、ここまでの集大成と言えるかもしれません。

彼の叔父にはモダン・ジャズ・クヲルテトーのジョン・ルイスがいるなんて事は全く知り

ませんでした。新作には「漕げよマイケル」が入っていて、「おや」と感じたので

す。そうしたら、父親はフォーク・シンガーだったとか。納得です。

 

M04.Michael, Row Da Boat Ashore (4’14”)エリック・ビブ

-unknown-  BSMF 2636

 

M05.Chori Ne Vamwe(4’35”)Oliver Tuku Mtukudzi

– O.Mtukudzi –  Gallo Record Cmpany  SLCD 402

 

 

N  エリック・ビブで「漕げよマイケル」でした。この歌に生きているうちに新譜で出会

うとは思わなかったな。前後のSP盤的仕上げも含めて面白い仕上がりでした。

国内ではこの新譜『グローバル・グリオ』は、今月14日の発売です。その前に

来週もまた何曲か聞いて貰いましょう。

続けたのは、ジムバブウェの音楽家、オリヴァ・ムツークジの2年前のアルバム『エーカ! ナ

ーイ ヤーウェ』から冒頭の1曲「コリ・ネ・ヴァムウェ」でした。彼を大変気に入ってい

た割には新作を追いかけていなかったので、これまでに10作ほどを逃してい

た事になります。これは2016年に、自身が65歳になる年に作ったアルバム

です。なんと65枚目ですって。凄いなあ。全体の手触りはオリヴァならではの

独特な柔らかさ、これは変わりません。そのせいかこれまでと同じようにも

聞こえますが、65作目であることから、それなりの準備対応をしていました。

その一つが、次の「ビーザ・ラ・マムボー」、南アフリカのヒュー・マサケラがフリューゲル・ホーン

で、チネムビリ・コドドがムゴマで参加したセッションです。柔らかな6/8リズムが堪らない

ですね。

尚、ここまでいずれも曲名、演奏者とも読み方は不詳です。

 

M06.Bhiza Ra Manbo(5’48)Oliver Tuku Mtukudzi

feat. Hugh Masekela flugel horn, Chinembiri Chododo Ngoma

-O.Mtukudzi-  Gallo Record Cmpany  SLCD 402

 

N  ジムバブウェの音楽家、オリヴァ・ムツークジで「ビーザ・ラ・マムボー」でした。

次は意外な新譜です。ベン・シドランの未発表実況録音集。1975年から先おと

としの2015年まで40年間の実演の中から選ばれた27曲が収められていま

す。こちらは3枚組。まだ1枚目を聞いただけですが、ベンらしい、クールで知

的な演奏がたっぷりと聞けます。東京や大阪での収録もあります。

今朝は2009年に丸の内のコトン・クラブで録音された「ファンキー恐竜〜ファンカザウルス」。

ボビー・マラックがサクスフォーン、ウィル・バナードがギターを弾いています。

 

M07.Funkasaruus(8’42”)ベン・シドラン  

-unknown-  BSMF 5057

 

N  最後に来るベンのオルガン・ソロがカッコ良かったですね、「ファンカザウルス」でした。

熱狂的でないお客さんの反応も大変宜しい。コトン・クラブはわたしにはよそよそ

しい場所なのですが、皆さん充分に寛いでいますね。3枚組はそれぞれ音楽傾

向でまとめられていまして。1枚目はこういったリズム物、2枚目がビーバップ集、

そして3枚目はポップ・ソング集となっています。来週またお届けしましょう。

お楽しみに。

さて、次もちょっと長い演奏です。『スピリチュアル・ジャズ 第8集ジャパン その1

と2』という輸入盤からです。イギリスで編集された「精神性の高いジャズ演奏」

で組まれているシリーズで、この盤は1960年代、70年代の日本の自主制作に近

い形で出されていた録音からの名演抜粋となっています。

正直なところ、わたしの苦手とする世界ですが、意外や意外、充分な内実

で迫られました。それぞれの演奏家については丁寧な解説で知る事が出来ま

す。英文ですが日本語訳がついていますから、大丈夫。参加している演奏家

は、渡辺貞夫、秋吉敏子、森山威男、杉本喜代志、ギター日本一沢田俊吾先生、

高柳昌行といった超一流どころが揃います。

これらの熱い演奏を現在の感覚から「無理解と誤解」の産物としてしまう

事は簡単ですが、物質的にはおろか、何の情報もなく耳と想像力だけで、「ジ

ャズ」という不可解この上ない音楽に向き合って格闘を続けた姿には、心の底

を打たれます。それを支えた「尊く高き志」に、この2枚組では触れる事が

出来ます。

今朝は1969年録音のフォー・ユニッツというグループの演奏をお聞き下さい。

宮沢昭サクスフォーン、佐藤允彦ピアノ、荒川康男ベイス、 富樫雅彦ドラムズというパー

スネルです。

 

M08.Scaborough Fair(7’47”)Four Units

-P.Simon-  Jazzman Records Limited  JMANCD 096

 

M09.スカボロー・フェア(3’08”)サイモン&ガーファンクル

-P.Simon-  ソニー SRCS 7445

 

N  宮沢昭サクスフォーン、佐藤允彦ピアノ、荒川康男ベイス、 富樫雅彦ドラムズからなるス

ーパー・グループ、フォー・ユニッツで「スカボロフェア」でした。「暗中模索」「手探り」とい

う印象の演奏でしたね。解説ではこの演奏が「素晴らしいパロディーだ」と評さ

れた事について「不当」であると異議を申し立てています。それも充分に頷

ける説得力がありました。

この『スピリチュアル・ジャズ』シリーズは、日頃は器楽曲というとR&Bしか聞かな

いわたしような人間にとって、非常に興味深いものですので、他の編も含め

てこれから何度か紹介したいと思っております。

さて圧倒的に迫られたフォー・ユニッツの「スカボロフェア」に続けては、原曲をサイモンと

ガーファンクルでお届けしました。と言いましてもこれには更なる原曲があります。

皆さんご存知の通り、イギリスの伝統的な旋律をポール・サイモンが編曲しているので

すね。ポール・サイモンは熱心な人で、知らない音楽への興味が人一倍強く、この

原曲もそんな彼の琴線に触れたのでしょう。お聞きのように素晴らしい出来

で、全世界でヒットしました。

ただギター他のアレンヂメントは、イギリス人弦楽器奏者デイヴィ・グレアムの考えた物の

パクリだという説があります。当のデイヴィ・グレアムはサイモンとガーファンクルの「スカボロフ

ェア」を聞いて怒ったとか、サイモンと出くわした時は非常に気まずい雰囲気にな

った、などの余話が語られています。

これが当該曲かどうかは分かりませんが、それらのいきさつを知らないわ

たしでもデイヴィ・グレアムのこの演奏を聞いて、「似てるなあ」と感じたもので

す。

「ネーナ・ナ・エイリーン」、これも曲名の読み方不詳です。

 

M10.Nena Na hEireann(3’32”)Davey Graham

-trd.-  Stefan Grossman’s Guitar Workshop  SGGW122

 

N  「スカボロフェア」に酷似している「ネーナ・ナ・エイリーン」、イギリスの弦楽器奏者デイヴィ・

グレアムでした。

さて、先日レコード屋の店頭でベレス・ハモンドの新譜を見つけまして、その時に

「ああ、今年はレゲの新録音を聞かなかったなあ」という思いが湧きました。

見限ったわけではありませんが、手に入れたくなるような魅力を持った作品

と出会わなかったのです。ベレス・ハモンドのはジャケットからして良さそうだったの

で、すぐにその場で入手しました。聞いてみたところ、突出した楽曲はあり

ませんが、平均して質は高く穏やかにまとめられています。これがベレス調な

んでしょうけれども。

どれもヴォーカルの魅力が最大限に引き出されている、そんな印象を受けまし

た。今朝はこの1曲です。

「アイ・ウィル・テイク・ユー・ゼア」、アルバム『ネヴァ・エンディング』からどうぞ。

 

M11.I Will Take You There(4’05”) Beress Hamond  

-H.Hammond-  Harmony House / VP  VP2564

 

N   アルバム『ネヴァ・エンディング』から「アイ・ウィル・テイク・ユー・ゼア」、ベレス・ハモンド

でした。実に暖かい歌声ですね。このタイトルを見て、即座に連想したのが、こ

れ、ステイプル・シンガーズです。

「アイル・テイク・ユー・ゼア」。

 

M12. I’ll Take You There(3’15”)Staple Singers 

-A.Isbell-  Kent CDKEN2 240

 

M13.状況詩「しはす」(3’57”)ランキン・タクシー       

-T.Shirahama-  ワツシ / ヴィヴィド  WAZCD-002

 

N   「師走のお馴染み、町のあちこち」、ランキン・タクシーで「状況詩『しはす』」

でした。忘年会に名を借りた集まりの多い今月31日間、どうぞお気をつけて

お過ごし下さいませ。

その忘年会に名を借りた、渋谷エルスール・レコーズの21周年記念会、先週日曜日

に行ってまいりました。そして御大津田耕次の音響を務めました。

ただねえ、当日の仕切りが全く杜撰で、あまり上手くやれなかったのが、

本当のところです。まず、当日は18時開場というのに、17時30分まで、同

じ場所で別の貸切り宴会が入っているのです。定刻をすぎて入れ替わったの

ですが、日曜日だから皆さんの足も早くて、準備中にすでに会場は埋まって

しまって、マイクロフォン・ケイブルをお客さんに回してもらう始末。回線確認だけし

か出来ませんでした。当初の計画を覆して、折角ある程度の機材を持ち込ん

だのにねえ。

そんな混乱の中で、ご本人の持ち込んだCDカラオケを回す、という簡単な

オペレイションだったのに1曲間違えて頭を出してしまいました。これは大失態。

申し訳なかったです。その他、御大も空調にやられて喉を痛め、終盤を端折

ったのですが、それでも1時間以上のショウ、聞き応えありました。

 

M14.河内番長(3’24”)津田耕次  

-unknown-

エルスール・レコーズ特製2枚組『Best Of Tsuda Kohji Crown RecordsYears』より

 

N  本番前に初めて本人と話せました。滋賀の生まれと聞いていましたが、愛知

の一宮市出身だそうです。「河内」とは直接の関わりはなく、昭和30 年代後

半の、鉄砲光三郎、今東光らによってもたらされた「河内復興」に作詞家た

ちが便乗した形で「遊侠伝」が作られた、とも語っていました。渋谷のエルスール・

レコーズ特製の2枚組『Best Of Tsuda Kohji Crown Years』を通して聞くと、

この人があらゆる領域に手を抜かず挑戦した歴史が分かります。その舌を巻

く程に「本気」の姿は、この晩の実演からもしっかりと伝わって来ました。

これからも「幻」には突然、津田耕次が出てくるかも知れません。驚かない

で下さい。

 

M15.男と男と男(2’46)津田耕次

-unknown-

エルスール・レコーズ特製2枚組『Best Of Tsuda Kohji Crown RecordsYears』より

 

N  「男と男と男」津田耕次でした。曲目だけが記載されている、この2枚組に

入ってる40曲の録音詳細を調べなきゃいけません。これは結構な作業だなあ。

さて、『ザーップVII』から、今朝はブーチー・コリンズが参加した「メイキット・ファンキー」

です。確かブーチーがロジャーの事をワーナー・ブラザーズに紹介した、というかデビュー・

アルバムの口利きをした、つまりわたしたちがこのファンク集団を知る切っ掛けを作

ってくれた訳です。それをワーナー・パイオニア時代の制作担当者がちょっと混乱し

て『Pファンクってなんだ』という焦点のズレたアルバム邦題になった、これが真相

のはず。

では改めて、ロジャー・アンド・フレンズ、フィーチュアリング・ブーチー・コリンズでお聞き下

さい。

「メイキット・ファンキー」。

 

M16.Make It Funky(4’32”)Roger & Friends feat. Bootsy Collins    

-L.Troutman jr, K.Gillian, W.B.Collins-  Leopard / Delta Music  M 77054 3

 

M17.One Good Man(4’12”)Janis Joplin

-J.Joplin-  Columbia  CK 9913

TM Born In Chicago 「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-N.Gravenites-  Rhino 8122 798434 0

 

N   ロジャー・アンド・フレンズ、フィーチュアリング・ブーチー・コリンズで「メイキット・ファンキー」に

続いて、今朝の最後は「ワン・グーッド・マン」でした。

先週のブラデスト・サキソフォン、フィーチュアリング・クリスタル・トーマスの「ワン・グーッド・マン」

では、作者表記が間違っていました。デイヴ・メイスンではなくてジャニス・ジョプリン

です。彼女のアルバム『コズミック・ブルーズ』に原曲がありましたので、お聞きいた

だきました。このギターはマイケル・ブルームフィールドのように聞こえるのですが、皆さ

ん如何でしょう。愛想のないジャケット記載では、ホールディング・カムパニのサム・アンドル

ーとなっていますが、極めてマイク調です。尤もこの盤は相当に古いので、今出

回っている物には追加訂正録音詳細が付いているかも知れませんね。どこか

で確認出来ないかなあ。

今朝の特別付録は、以下の隠し場所です。どうぞお楽しみ下さい。

http://firestorage.jp/download/eed6301545c7561f3a4dd77e5399fb1ed9a09598

     ダウンロードパスワードは、vn2j6cy3です。 

今朝もちょうど時間となりました。

こちらは、http://osamusawada.com/category/mornin-blues-by-isaowashizu/

「幻」モーニン・ブルーズ、鷲巣功でした。来週も首都圏で9人のあなただけに。

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今年最後の生放送!

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今年最後の生放送は、

2018年12月26日24時〜29時 (12月27日早朝0時〜早朝5時)】です。

放送局:いつもの中央エフエム
出演:いつもの澤田修&鷲巣功

詳細は後日お伝えします。

 

【幻】モーニン・ブルーズ 2018/11/24

mb181124

 

TM. Walikin’ Blues「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-R.Johnson-  Rhino 8122 798434 0

 

N  おはようざいます、ワツシイサヲです。「幻」モーニン・ブルーズ2018年11月24日号

を始めましょう。先週は「寒い」というわたしの意見に「暑い」と反論を貰

いました。「Tシャツと半ズボンで裸足」という方もいらっしゃったようで、この

秘密「幻」基地と外界はだいぶ温度差があるようです。でもカレンダーは後1枚。

寒くなってくるのは間違いありません。お気をつけくださいませ。

さて今朝も新譜『ザーップVII』からです。今週はCDが入荷いたしました。

内容に違いはありません。ジャケットもLPの縮小版。クレジットはこちらの方が詳し

いですけれど、基本的に同じ物と言って良いでしょう。まず1曲、ロジャー・トラ

ウトマンがしっかり「ヴォーカル」と記されている、

「ザーップ・アンド・ロジャー」。

 

M01.Zapp And Roger(3’05”)Roger & Friends

-L.Troutman,J.Ward-  Leopard N 77054

 

N  新譜『ザーップVII』から「ザーップ・アンド・ロジャー」でした。この新譜、突然

の発表で、確かにショーゲキでありましたが、このファンク軍団は2003年と2015年

に変則的な形で録音作品を出していたようです。東京のビルボード・ラーイヴにも

ロジャー抜きで出演していました。これは電車の中吊り広告で見た覚えがありま

す。懐メロ・ショウでもやってるのかな、と思いましたが、実際に観た人間の話で

は、「ロジャーがいないだけで、殆ど同じ事を演ってた」そうで、別に解散した

訳ではないのですね。今一番必要なのは新しいヒット曲でしょう。

今回の新譜は、落ち着いて聞けばやはり全ての起爆剤が居ないのは大きい

ですが、尊厳と伝承でここまで作ったのは称賛に値します。充分に楽しめま

すしね。嫌味がありません。アーティスト名は「ロジャー・アンド・フレンズ」が正しいよ

うですが、やっぱり「ザーップ」ですよね。

今度はスロウ・ソングです。「エインジェル」。

 

M02. Angel(3’35”)Roger & Friends

-R.Troutman, L.Troutman, T.Troutman, B.Beck-  Leopard N 77054

 

N  ロジャー・アンド・フレンズの「エインジェル」でした。殆ど売り切れ状態の新譜『ザーッ

プVII』、そろそろ2回目の入荷がある頃ですから、現物を見つけたらお早め

にお買い求めください。

さて、現代音楽にも強いポークパイさんから、お便りを頂きました。「片山広

明さんを追悼してJazz Funk Mastersの最初のアルバムからぜひとも」です。

そうですか、広明さん亡くなってしまいましたか。命日は11月13日、享

年六十七でした。これまでに何度か生命の危機が噂され、今から10年ぐらい

前には「いつ死んじゃうか分からないので」と、予定されている実演を全て

収録していた人間もいましたが、そこで持ち直して今年まで生きて来ました。

遺作は夏に出た『ハッピ・アワ』で、4年ぶりの録音だったようです。わたしも

梅津和時経由で何度もお世話になりました。ジャズ・ファンク・マスターズのセッションで

は、3枚とも吹いて貰っています。

ではポークパイさんのリクエストにお答えして、

まず、ロニー・スミスとの『ラーイヴ・ジャム』から「スラウチン」、

そしてバナード・パーディとの『ファット・バック』から「ソウル・セレネイド」、

最後にルイス・ジョンスンとの『モー・ファンク』から「リール・シング」、

3曲続けてどうぞ。お静かに。吾妻光良のヘッドカウントが聞こえますよ。

 

M03.スラウチン(6’50”)ジャズ・ファンク・マスターズ・フィーチュアリング・ロニー・スミス

-L.Smith- Pヴァイン PCD-2401

 

M04.ソウル・セレナーデ(6’28”)ジャズ・ファンク・マスターズ・フィーチュアリング・バナード・パーディ

-C.Ousley,L.Dixon- キング KICP 312

 

M05.リアル・シング(4’36”)ジャズ・ファンク・マスターズ・フィーチュアリング・ルイス・ジョンスン  

-J.Ashford, V.Simpson-  キングKICJ 2086

 

N  11月13日に亡くなった片山広明がテナー・サクスフォンを吹いている「スラウチン」、「ソ

ウル・セレネイド」、「リール・シング」、いずれもジャズ・ファンク・マスターズでした。直接の死

因は肝不全との事です。10月半ばには「予定通り」の入院をしていたようで

す。お酒が好きでね。アルコール中毒でしたから、誰も不思議がらないでしょう。

一時期は片時も手放さず呑んでました。『ラーイヴ・ジャム』の時にはワンカップ持ち

込みでした。開始前にはほろ酔い気分。仕事を頼んだ方としては、「大丈夫か

なあ」と心配になりましたが、お聞きのように酩酊演奏ではなく、しっかり

吹いてくれています。まだ前の場所にあった東中野のポレポレで河内音頭と激

突した時の勇猛果敢なブロウも忘れられません。奥様がとても綺麗な人だった

事も、伝えておきましょう。

どうぞゆっくりお休み下さい。合掌。

さて先週「ロウ・ライダー」をお届けした、いかがわしい体臭を撒き散らすレイ・

カマチョと彼のスーパー・バンドで、今朝もまず1曲どうぞ。

「テル・イト・ライク・イト・イズ」のスペイン語仕様です。

 

M06.Dime La Verdad (2’51”)Ray Camacho Super Band

-G.Davis,L.Diamond-  Everland 015CD

 

N  エアロン・ネヴィルの名唱で知られる「テル・イト・ライク・イト・イズ」、なかなか宜しい出

来ですね。先週の「ロウ・ライダー」よりはマジな感じです。いや、あれもマジなの

かな。彼らはヴォーカルグループ・スタイルでも聞かせてくれますよ。

ドゥー・ワップ調にキメた「インディアン・ラーヴ・コール」をどうぞ。

 

M07.Ruego De Amor(Indian Love Call)(3’22”)Ray Camacho Super Band

-R.Firmi,O.Harbach, O.Hammersmitein-  Everland 015CD

 

N  レイ・カマチョと彼のスーパー・バンドで「インディアン・ラーヴ・コール」でした。そもそも

この1978年に制作された彼らのアルバムに出会ったのは、某レコード店で無駄話を

していた時でした。アメリカン・ヨーデルを集めたアルバムを話題にしていたのですが、

その延長でジャック・ニコルスンが主役の火星人が地球を襲う映画の話になりました。

わたしは観ていませんが、そこの店主が教えてくれました。圧倒的優位に立

った奴らの攻撃によって、地球は壊滅寸前。ところが火星人は壊れたレコード・

プレイヤが鳴らし続けるヨーデルを耳にした途端に戦意を喪失してしまいます。

この弱点が暴露され、スペクトラム光線対ヨーデル合戦の結果、地球に再び平和がも

たらされる、という実にくだらない物語です。その火星人をやっつける切っ

掛けとなったヨーデルの歌が、今の「インディアン・ラーヴ・コール」でした。映画の中で

はこのようなドゥー・ワップ・スタイルではなく、カントリー・バラッド的でしたが、なぜか

レイ・カマチョと彼のスーパー・バンドがこれをカヴァしてまして、そこで聞かせて貰っ

て彼らを知ったのです。

全く関係のない「瞳は君ゆえに」の「チバッチバ」を盛り込んでしまう節操の

なさはありますが、先ほどの「テル・イト・ライク・イト・イズ」に勝るとも劣らない、

なかなかの出来栄えでした。このアルバムでは他にジェイムズ・ブラウン調のダンス・ナム

バも手掛けていますが、わたしはこういったヴォーカル物が気に入りました。

さて同じく異国情緒溢れる、そうです、ジャネット・クラインと彼女のパーラー・ボーイ

ズのベスト盤『上海シャッフォー』からもお届けしましょう。

「あんた、それは恋に決まってるじゃないの」

 

M08.Baby It Must Be Love(2’03”)Janet Klein And Her Parlor Boys

-White, Robinson-  Moga Records

 

M09.Somedy Sweet Heart(3’00”)Janet Klein And Her Parlor Boys

-Spikes-  Moga Records

 

N  ジャネット・クラインがウクレレを弾きながら唄った「ベイビ・イト・マスト・ビ・ラーヴ」、そ

してトムという楽団員の唄で「サムデイ・スウィート・ハート」でした。これを聞いて連想

したのがジム・クウェスキンでした。オールド・タイム的な素材の他にも共通する要素がた

くさんありますね。特に声と唄い方かな。

聞いて下さい、「スウィート・スー」。

 

M10.Sweet Sue(3’57”)Jim Kweskin

-W.J.Harris-   Bixstreeet G2-10091

 

M11.Rocket 88(7’26”)マイク・ジト、ヴァーニャ・スカイ、バーナード・アリソン

-J.Brenston-  BSMF 2635

 

N  突然、騒々しくなりました。ドイツはラフ・レコードの主宰する恒例ブルーズ・キャラヴ

ァンのステイヂから、マイク・ジト、ヴァーニャ・スカイ、バーナード・アリソン、2人のブルーズ・マン

とひとりのウイミンが揃い踏みしたライヴ盤です。先週もお届けしましたね。

この新譜にはDVDも付いていまして、それで舞台の様子が確認できます。

最初は3人で、次にヴァーニャ・スカイ、そしてマイク・ジト、バーナード・アリスンの順です。

先週の「ロウ・ライダー変奏曲」、そしてこの「ロケット88」は、バーナード・アリスンのリパ

トゥワ。白人のベイス、ドラムズというハード・ロックのギター・トリオ編成です。ここでバーナ

ードはスライドを多用してブルーズ・ナムバ主体の演奏に徹しています。観ていてジ

ミ・ヘンドリクスを想い浮かべました。たぶんジミヘンもこういったブルーズ主体のクラ

ブ・ギグから、あのような個性的な舞台、音楽を創り上げて行ったのでしょ

う。

一方のマイク・ジトは堅実にまとめ、クロアチアからのヴァーニャ・スカイは紅一点として

存在を主張する、バランスの取れた3人の顔合わせです。

さて「ロケット88」と来れば、わたしにはこの仕様も今年の収穫の一つでした。

ナツコがヴォーカルとブルーズ・ハープでキメてくれます。

 

M12.Rocket 88(3’03”)Natsuko

-J.Brenston-  Local Production Records LPR 0001

 

M13.One Good Man(6’05”)ブラッデスト・サキソフォン  フィーチュアリング・クリスタル・トーマス

-D.Mason-  スペースエイジ SPACE-016  8

 

N  ナツコという正体未確認のブルーズ・ウイミンに続けては、ブラデスト・サクスフォンの新作か

ら「ワン・グッド・マン」、クリスタル・トーマスという女性歌手の唄でした。彼らがテキサス、

オースティンで吹き込んで来たアルバム『アジャスト・ヲナ・メイク・ラーヴ・トゥ・ユー』が近々に

発売されます。これには現地で5人の女性がヴォーカルで参加。全編歌物になっ

ています。出来はかなり良いですよ。ほとんどライヴと同じような全員同時に

唄と演奏をする形での録音でして、一体感があります。日頃のドサ周りの成果

が出ましたね。

彼らはそのクリスタル・トーマスを年末に招いて実演を披露します。東京は12月22

日に下北沢の「440、フォー・フォーティ」で。25日にも同じ下北沢の「メムフィス兄弟」

観られますので、お運び下さい。

そしてわたしは、明日25日に、青山でこの人の音響を担当します。

 

M14.河内遊侠伝(3’22”)津田耕次       

-T.Hoshino, M.Shimizu-  クラウン CW-691

 

N  歴史的編集盤『続、続々カワチモンド』から「河内遊侠伝」、津田耕次でした。

この人が、わたしが日頃よく出入りしているレコード店の21周年記念の会に

特別出演します。1週間ほど前に立ち寄った時に「音響担当がいない」と聞い

て、「簡単な事なら手伝えるよ」と志願して、請け負うことになりました。会

場は青山の小さな酒場なので、限界があります。簡素な機材で果たしてどこ

まで出来ますか、お楽しみ。

津田耕次本人に関しては、わたしはこの歌で知って「いいなあ」と受け止

めていたのですけれど、ここのレコード店主はぞっこんで、既発の音源を全てを

収集するに至り、21周年記念の会に来て貰う事になった、というお話。彼が

特別に作った2枚組のベストがありまして、これを聞きますと、唄い手津田耕

次の偉大さが分かります。それに関しては25日が済んでから、また改めてお

話し致します。

今朝はその片鱗を感じさせる津田耕次版「東京流れ者」を聞いて下さい。

 

M15.東京流れ者(2’48”)津田耕次

-unknown-  unknown

 

N  「東京流れ者」、津田耕次でした。なおエルスール・レコーズ21周年記念の会は、

11月25日午後6時から、渋谷区渋谷二丁目7番14号の「なるきよ」で行わ

れます。電話は03-5485-2223。ドリンク付きで入場料1500円。あとはそれぞれ

自由な注文が可能です。至近距離での津田耕次が1500円、これは絶対にお得

ですよ。ぜひどうぞ。

さてそのエルスール・レコーズで見つけた珍しいZZトップの実況盤があります。この

レコード店はワールドミュージック主体の品揃えで、ハード・ロックがある事自体が異例なの

ですが、どうも店主に何かの必要性があって取り寄せたようです。当初は海

賊盤で出ていたようで、それが関係者の知るところとなり、突き止められて、

それなりにとっちめられた後、正規の物として出し直しされたようです。多

分ラジオ放送用の録音ではないか、とわたしは睨んでおります。演奏曲目を見

ますと、非常に魅力的。まず冒頭の1曲をどうぞ。

なんと、サム・アンド・デイヴの「アイ・サンキュー」でショウが始まります。

 

M16.I Thank You(3’14”)ZZ Top            

-D.Porter, I.Hayes-   FMIC FMICD 46

 

N  キョーフの音、時事トップで「アイ・サンキュー」でした。そのまま「ウエイティン・フォー・ザ・

バス」へつながっていきます。1980年、ヌー・ジャージイでの演奏です。まだ「イリ

ミネイタ」のヒットが出る前ですから、一般認知はテキサスの変わり者3人組程度だった

筈ですが、どうでしょう、既に圧倒的な喝采を浴びてます。多分3段積みアンプ

の壁を背に演奏しているんでしょうね。あー、とてもうるさそうです。

この後はオリヂナルのヒットを続けますが、最後がまた魅力的

「ダスト・マイ・ブルーム」

「監獄ロック」と来て、

「タッシュ」で終演となります。

耳栓をしてお楽しみ下さい。

1980年6月15日、ヌー・ジャージイ、パサイクでのヂヂ・トップです。

 

M17.Dust My Broom(3’22”)ZZ Top

-E.James-  FMIC FMICD 46

 

M18.Jailhouse Rock(1’50”)ZZ Top

-J.Leiber, M.Stoller-  FMIC FMICD 46

 

M19.Tush(3’50”)ZZ Top

-B.Gibbons-  FMIC FMICD 46

 

M20.セクシー・セディ(3’15”)ザ・ビートルズ

-J.Lennon, P.McCartney-  東芝 TOCP-71041-53

 

TM Born In Chicago 「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-N.Gravenites-  Rhino 8122 798434 0

 

N  ZZ トップ、大音量の狂宴、最後の「ダスト・マイ・ブルーム」、「監獄ロック」、「タッシュ」

でした。いやはや、凄いもんですね。ただこうやって聞くと、俺たちゃロックンロ

ールやブルーズが大好きなんだ、という熱い想いが伝わって来ます。あの個性的

な風貌は別としてね。

今朝の最後は「ビートルズならなんでもいい」という類似穴さんからのリクエスト

にお答えして、『ホワイト・アルバム』から「セクシー・セディ」をお届けしました。いつ

かこのアルバムを聞きながら居眠りをしていまい、気がついたら「セクシー・セディ」

が流れていた、という思い出があります。起きてとても寒かったな。50年以

上前の話ですが、そんなこともあってか、寒い時期のビートルズというと、わた

しはこの2枚組になります。つい最近、超豪華な仕様の特別盤が出ています

が、わたしは未聴。ここの大家の澤田修が手に入れたようなので内容を探っ

てみましょうか。

今朝の特別付録は、以下の隠し場所です。どうぞお楽しみ下さい。

http://firestorage.jp/download/1b043e292c06729b1181c395b4bc3ad3f0332c54

  ダウンロードパスワードは、hyc8du58です。

今朝もちょうど時間となりました。

こちらは、http://osamusawada.com/category/mornin-blues-by-isaowashizu/

「幻」モーニン・ブルーズ、鷲巣功でした。来週も首都圏で9人のあなただけに。

そして全国で9500万人のあなたにも、アサー。

♪♪ Twitter “#blues761″の閲覧はコチラ♪♪

 

【お知らせ】

今年最後の生放送!

AWESOME BEATS + Mornin’ Blues


今年最後の生放送は、

2018年12月26日24時〜29時 (12月27日早朝0時〜早朝5時)】です。

放送局:いつもの中央エフエム
出演:いつもの澤田修&鷲巣功

詳細は後日お伝えします。

 

【幻】モーニン・ブルーズ 2018/11/17

mb181117

 

TM. Walikin’ Blues「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-R.Johnson-  Rhino 8122 798434 0

 

N  アサー、2018年11月17日の「幻」モーニン・ブルーズの始まり、始まりです。

冷えて来ましたね。都内23区で最低気温を記録する、間違いなく最も寒い

部屋からお送りする「幻」、冬場はお任せを。もう既に指先がカジカんでます。

今朝は全く予期せぬ、虚を衝かれた1枚からどうぞ。

なんと、あのザーップです。7枚目のアルバムから、冒頭曲、

痺れて下さい。「ロック・ヤ・バディ」。

 

M01.Rock Ya Body(3’40”)Roger & Friends  

-L.Troutman jr., B.Chambers, B.Reith- Leopard N78054

 

N  「ロック・ヤ・バディ」、突然の新譜『ザーップVII』からでした。これは10日の

いーぐるアリーサ・フランクリン追悼集会の後で立ち寄ったジャズ・バーで聞かされて知

ったんです。まさかザーップの新作にこの世で出会えるとはねえ。

もちろんこの狂気音娯楽集団の総師だったロヂャーは1999年4月になくなっ

ていますから参加していませんが、今お聞きのように「モロ」のザーップ感溢れ

る出来映えです。ロジャーがが生前に残していたデモなどを素材として組み立て

られた物でしょうが、ありがちな欺瞞的な不自然さがなく抵抗なく楽しめま

す。ビートが実によく研究されていますね。よくやった。

わたしは慌てて店頭に残っていたアナログを手に入れて聞いています。CDも

取り寄せ中。今朝は、LPでお届けしています。

『ザーップVII』から、もう一曲行きましょう。

A面2曲目の「シャイ」です。

 

M02.Shy(3’42”)Roger & Friends

-L.Troutman jr., B.Chambers, B.Reith- Leopard N78054

 

M03.汽車を待つ無法者のように(4’33”)ガイ・クラーク

-G.Clark-  ソニーSICP 5815/6

 

N  『ザーップVII』から「シャイ」でした。このアルバムはこれからもしつこく聞いて

頂きます。どうぞお楽しみに。

続けましたのは、先々週、先週、と続けてお聞きいただいた2枚組コムピ盤

『荒くれ者たちと複数の甲殻狸  カントリーの騒然たる70年代』からガイ・クラークで

「汽車を待つ無法者のように」でした。先週時間の関係でお届け出来なかっ

た1曲です。1975年の発表。「汽車を待つ無法者のように」という比喩が今

ひとつ分かりませんが、しみじみと味わえる名曲です。唄声が胸に迫ります

ね。

いやあ『荒くれ者たちと複数の甲殻狸  カントリーの騒然たる70年代』は本当

にいい企画だ。皆さんにもぜひ聞いて頂きたい。出来るなら国内盤で、詳細

な解説をお楽しみ下さい。それによって更にこれらの素晴らしい歌曲の背景

を知る事が出来、更なる理解に繋がります。

 

M04.谷茶前(1’42”)

唄・三線:

照喜名朝一、大城助吉、渡口光雄、山内秀雄、金城武信、国場徳八、新城徳祐

-trd.-  コロムビア COCJ-40464

 

N  こちらも連続紹介中の久保田麻琴がまとめた琉球諸島音楽4枚シリーズから、

今朝は『かなす ウチナー』です。主に沖縄本島の伝承芸能が収められています。

先週の「子守唄(我んが守り)」には、たべるトンちゃんからお褒めの言葉を頂き

ました。「子供は音程不安定だがこれはブレてない」とのご感想です。前半で

お届けした、フィンガー・ファイヴのアキラも正確でしたね。彼らも沖縄出身。琉球民

族の特徴のひとつは正しい音程なのでしょうか。

只今お届けしましたのは、「谷茶前 タンチャメー」でした。照喜名朝一、大城助

吉、渡口光雄、山内秀雄、金城武信、国場徳八、新城徳祐、以上7名の唄と

三線でした。

次も同じ顔触れによる唄と演奏です。前半の旋律はあなたも覚えがある筈。

「かき回し」を意味する「カチャーシー」と呼ばれるダンス音楽ですね。2曲がメドリー

的に奏でられます。

「加那よ」そして、「天川」。

 

M05.加那よ 天川(6’16”)

唄・三線:

照喜名朝一、大城助吉、渡口光雄、山内秀雄、金城武信、国場徳八、新城徳祐

-trd.-  コロムビア COCJ-40464

 

N  「死んだら神様よー」と同じく、本土でも親しまれているメロディを含んだ

「加那よ」それに連続して「天川」でした。三線が三連音符風に弾かれる

ところは、意識的に制御されているのでしょうか。高度な技術です。凄いな。

指笛も効果的ですね。おそらくは即興で合わせているのでしょうが、こうい

う瞬間的反応に琉球民族の音楽性の高さを感じます。

今度は葦笛のような音が聞こえる「路次楽 ルジガク」という楽曲です。確た

る根拠はありませんが、中国、それも内陸、蒙古との文化的関連を、わたし

はどうしても考えてしまいます。

演奏は、与儀富三、嶺井政明、川上精孝、大城三郎、以上4名です。

 

M06.路次楽(2’10”)演奏:与儀富三、嶺井政明、川上精孝、大城三郎

-trd.-  コロムビア COCJ-40464

 

N  如何でしょう、「路次楽 ルジガク」、「蒙古との文化的関連」と申しましたが、

この笛の音を聞いてわたしがすぐに連想したのは、いつかご紹介した、白人

研究家が自宅に持ち込んだら当人がすぐ死んだ、という呪い付きの大きなアフリ

カ産吹奏楽器でした。覚えてるかな。わたしはソーゾー力が豊かですので、こう

いう響きからは、何処かしら未知の民族が周りを囲んで来ているような怖さ

を感じます。

「ホッホッホッ」と声が掛かります。このタイミング、間合いは正に絶妙。わたしが

合わせようとしても、なかなか出来ませんでした。

次は琉球ドゥーワップ。口三味線で伴奏が奏でられます。ミルス・ブラザーズ風です。

「木宝蔵」、大城文男、与那城忠吉、大城ウシヤ、東江トシの唄になります。

 

M07.木宝蔵(2’24”)唄:大城文男、与那城忠吉、大城ウシヤ、東江トシ

-trd.-  コロムビア COCJ-40464

 

N  酒宴で酔っ払いが調子に乗った感じですが、妙なるオツな味です、「木宝蔵

キープゾ」 もうちょっと人数が多ければ、更に迫力が出て、ゴスペルのクアイアと

張り合えるかも知れません。と言いましても、既に絶えてしまったでしょう

ね、こういう芸は。

この夏に出た、久保田麻琴監修の琉球諸島音楽4枚シリーズ、今朝が最後です。

如何でしたでしょうか。ここまで20曲近くお送りしましたが、わたしが言語

を確実に理解出来た歌は一つもありません。なんと遠い国なのでしょう。

新しい県知事が生まれても、基地新設問題で揺れ続けている沖縄。振り返

ってみれば、琉球王国が日本に併合されてから、この島々はずっと不当な待

遇を受け続けて来ました。その象徴は太平洋戦争末期の、見捨て切り落とし

です。それから米国に支配されて何も変わらず日本に復帰、そして重い基地

負担をずっと背負わされています。しかもその根拠は米国のロシア、中国、北鮮

牽制のためでしかありません。アメリカよ、お前たちの領土じゃないんだぜ。琉

球の人たちの悲鳴を一切聞こうとしない米軍。本土の日本人も沖縄を差し出

す事でアメリカのご機嫌を取り、ここでなら何をしても構わない、とまで考えて

います。

にも関わらず、こんなに豊かな音楽文化が伝承されていたのです。逞しく

美しい。心強いじゃアーリマセンカ。この琉球諸島音楽4枚シリーズは度々申し上げて

いる通り、久保田麻琴の仕事も見事です。ぜひ一度、通してお聞き下さい。

とりあえずの最後に「かぎやで風節 カジャディフーブシ」をお送りします。唄と

三線が川田松夫、お琴は与儀小夜子です。

 

M08.かぎやで風節(3’54”)唄・三線:川田松夫 琴:与儀小夜子

-trd.-  コロムビア COCJ-40464

 

M09.ユーモレスク(3’54”)アウラ 

-E.Pacini, A.Dvorak-  エトラ TEAR-4

 

N  リューキュー音楽に続いて突然の「ユーモレスク」、ドヴォルザークのポピュラーな小品です。

古い友人が長い事面倒を見ている「アウラ」という女声アカペラ・グループがありま

して、先週久しぶりに会った時に手渡された最も新しいアルバム『ルミナーレ』か

らお届けしました。

この楽曲は、子供の頃に家にあったレコードで何度も聞いた事がありまして、

時々頭の中に蘇っていたのがこの主旋律です。その都度「これは『ユーモレスク』

だったよな」と自分で言い聞かせて来たのですが、確認の方法も無く今日ま

で来ました。それが、『ルミナーレ』の曲目表を見たら「ユーモレスク」とあったので、

早速確かめてみた次第です。当たっていました。

アウラは全員が大学の声楽科を卒業した女性5人の編成。たまたま出くわした

インストア・ライヴで実演に接した事もあります。それぞれが自負を持った妙齢の女

性たち。それも5人。わたしなら面倒を見るなんて出来ませんね。アルバムはこ

れで7枚目。テレビのコマーシャル音楽にも採用されているようで、友人の岸健二郎

はよく続けているなあ。

 

M10. Shanghai Shuffle(2’42”)Janet Klein And Her Parlor Boys

-Rodemich, Conley- Moga Records  nonumber

 

N  なんとも奇妙なこの音楽。ジャネット・クラインという女性と彼女を取り巻く男たち

パーラー・ボーイズの「上海シャッフォー」です。1930年代に流行っていた音楽の形を

継承して異国情緒とゲテ物風味を売り物に活動を続けています。先月には来日

していたようですね。その時にお土産として持って来たのが「上海シャッフォー」。

20周年記念というベスト盤。そこからお聞き頂きました。1998年に同曲が世に

出てヒットしていたそうですが、わたしは知りませんでした。矢口清治が喋って

いたラジオ番組「ミュージック・トゥデイ」が続いていたら、何度か紹介されたような

手触りです。澤田修の「オーサム・ビーツ」で極く短期間スポット・ライトを浴びたカロ・

エメラルドのもっと古い仕様でもあります。

この楽曲「上海シャッフォー」で中心人物のジャネットは、中間部で一声かけただけ

でしたが、ジャケット写真での存在感は圧倒的。錦鯉とか尾長鶏などの脇役と見

事な調和を見せます。

ではもう一曲、異国情緒とゲテ物風味でどうぞ。

「ホノルル・ストムプ」。

 

M11.Honolulu Stomp(2’39”)Janet Klein And Her Parlor Boys  

-Pilio- Moga Records  nonumber

 

N  「ホノルル・ストムプ」、ジャネット・クラインと彼女のパーラー・ボーイズでした。ハワイアン音楽に

ストムプ形式はありませんけれど、いかにもありそうな響きですね。こういうの

を下卑ずに仕上げるのはかなり難しい事でして、パーラー・ボーイズは上手に演っ

ています。相当にハワイ音楽を勉強しているようです。

この盤に出会ったのは、某大型レコード店の試聴機でして、その時に最も聞き

たかった、と言いますか、確かめたかったトラックを呼び出そうとしたら、試聴

機が故障して動かなくなってしまって、急いでもいたので「ええい、間違い

ないだろう」と聞かずに購入しました。それが次にお届けする「酒がのみた

い」です。ご存知バートン・クレインのあの歌のカヴァでした。オリヂナルは1931年です

から、ジャネット・クラインが採り上げるのに不可解な理由はありませんが、「なぜこ

の歌を」「何処で知ったの」という疑問が付きまといます。ひょっとして、か

の名盤『昭和カタコト歌謡曲』を聞いていたのか・・・。

 

M12. Sakega Nomitai(2’07”)Janet Klein And Her Parlor Boys   

-B.Crane- Moga Records  nonumber

 

M13.酒がのみたい(2’35”)バートン・クレイン

-B.Crane-  コロムビア  COCP-39524

 

M14.El Pachuco(3’03”)Ray Camacho

-Allen, Brown, Dickerson, Gordman, Miller, Oscar, Scott, Goldstein-

Ever Land 015 CD

 

N  最後はバートン・クレインとは別の、異国情緒溢れるゲテ物風味イカガワシ音楽が出て

来ました。3曲目はレイ・カマチョというメキシコ人のスーパー・バンドによる「エル・パチュー

コ」です。ドン・ガバチョではありません。有名な「ロー・ライダー」のスペイン語カヴァ

です。リード・ヴォーカルは楽団内でサクスフォーンとピアノを担当するマヌエル・パラフォクス。何

とも言えない雰囲気を醸し出してますね。

古い米国車のサスペンションを切り摘んで車体全体を低く落としてゆっくり走る

ロー・ライダー文化はメキシコ発祥ですから、先祖返りとも言えますが、どうですか、

このイカガワシサ。たまりませんね。この盤は今年ドイツでCD化されました。偉い

ね、再発した人は。よく行く小規模レコード店である映画の挿入歌の話をしてい

て、引き合いに出されたのがこのアルバム。わたしは興味を惹かれた「ロー・ライダ

ー」に一発でノックアウトされました。奥が浅いんだか深いんだか分からないこの「ス

ーパー・バンド」の魅力は、また改めてお届けします。

今朝はそのオリヂナルを聞いてもらいましょう。もちろんヲーです。

 

M15.Low Rider(3’10”)War

-Allen, Brown, Dickerson, Gordman, Miller, Oscar, Scott, Goldstein-

Avenue R2 75903

 

N  ヲーのスマッシュ・ヒット「ロー・ライダー」でした。さて連鎖というものは頻繁に起こる

ようでして、その小規模レコード店へ出かける前に家で聞いていたブルーズのライ

ヴ・ジャムで、この「ロー・ライダー」のリフがかなり荒っぽく使われていたのですが、

その時は出処が思い浮かばず「これ何だっけ」と一生懸命思い出そうとして

いたのです。でもその日の午後に謎も解けて、気持ち悪さも解消されました。

では、そのブルーズのライヴ・ジャムを聞いて下さい。暫くすると出て来ますよ、

あの特徴的なリフが。

マイク・ジト、ヴァーニャ・スカイ、バーナード・アリソンの3人で演奏しています。

「イン・ディ・オープン」

 

M16.In The Open(5’20”)マイク・ジト、ヴァーニャ・スカイ、バーナード・アリソン

-unknown-  MSFB 2018

 

M17.Trompe-L’oeil(5’28”)Midori Takada

-M.Takada-  WRWTFWWO 19CD/ PFCD006

 

N  マイク・ジト、ヴァーニャ・スカイ、バナード・アリスンの3人のライヴ・ジャム『ブルーズ・キャラ

ヴァン2018』から「イン・ディ・オープン」、そして日本人打楽器奏者、高田みどり

の1983年の作品『スルー・ザ・ルッキング・グラス』から「トロムペ・ロエイル」でした。

実はこれ、輸入盤なんです。土曜日の「アリーサ・フランクリン追悼集会」でこれま

た古い知人と出会いまして、今はヨーロッパに邦人音楽家の作品を紹介する仕事

に着いているとかで、翌日見本を送ってくれたのです。その中に昔聞いてい

た事のあるこの1枚が入っていました。

高田みどりは非常に優れた打楽器奏者で、活動歴も長く国際的にも認めら

れています。この人の演奏は抽象的ですが絵を描くような雰囲気でして、わ

たしの心にはローリー・アンダースンとの実演の印象が鮮明に残っています。録音作品

はそれほど多くはないでしょうが、この『スルー・ザ・ルッキング・グラス』なら、世

界水準を軽く超えているとして自信を持って紹介出来るでしょう。

今の「トロムペ・ロエイル」は彼女の多重録音。打楽器の他に怖い笛の音も出て来

ました。皆さんには神様と、天と、宇宙と会話しながら演奏する高田みどり

の姿が見えましたでしょうか。

 

M18ネヴァー・リーヴ・ユー・アゲイン(4’28”)アレサ・フランクリン     

-C.Rooney, S.Combs, K.Price-   BMG BVCA-737

 

N  さて、その「アリーサ・フランクリン追悼集会」、相手は巨匠たちだからね、わたしは

おとなしくしていたつもりです。もう少し鈴木啓志さんがチェスの頃の歌を聞か

せてくれるだろうと期待していたんですが、やはりアトランティック時代が中心にな

りました。わたしの持ち込みも「過大評価だ」と高地明に揶揄されたジョン・

ハモンド制作のコロムビア時代を除くと、殆どがアトランティックの物でした。それ以降、アリ

スタとかRCA時代のアリーサはわたしには過剰である事が多く、「なぜこんな事を

やらなきゃいけないんだろう」という疑問が付きまといます。唯一持って行

ったのは『ア・ローズ・イズ・スティル・ア・ローズ』、98年制作のアルバムです。今の「ネ

ヴァー・リーヴ・ユー・アゲイン」はこの中から選んだのですが、本番では時間の都合

でお届けできませんでした。ちょっと重過ぎるかもしれませんがアドリヴ・スキャ

ットが印象的です。

もう1曲お届け出来なかった歌があります。そちらもどうぞ。

「オウ、ノウ、ノット・マイ・ベイビー」。

 

M19.Oh No Not My Baby(2’55”)Aretha Franklin

-J.Goffin, C.King-  Atlantic 8122-71525-2

 

N  「オウ、ノウ、ノット・マイ・ベイビー」、アリーサ・フランクリンでした。もう1曲、今度は男性

ヴォーカルをどうぞ。本来はギタリストですから、歌の女王アリーサの後に唄わされて憤

慨しているかも知れません。オルガン・トリオと仕上げた最新作『ホールド・オン』から

です。

アルバムではかなり激しくギターを弾いている物もありますが、ここでは落ち着

いた唄声を、じっくりお聞き下さい。

「ユー・ニード・ミー」。

 

M20You Need Me(3’47”)カーク・フレッチャー

-unknown-  BSMF 2632

 

M21.Eyes Of Faith(6’06”)Bobby Broom & The Organi-Station

– B.Broom-  Jazzline N 77059

 

TM Born In Chicago 「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-N.Gravenites-  Rhino 8122 798434 0

 

N  2018年11月17日の「幻」モーニン・ブルーズ、最後はボビー・ブルームとオーガニ・

ステイションで「アイズ・オヴ・フェイス」でした。何度もお届けしている最新盤『ソウル・

フィンガーズ』からです。このアルバムは選曲がとても面白いのですが、これはボビ

ー本人の作品です。いい感じにツボを押さえていますね。皮のギターケイス、皮のコー

ト、そして革手袋で完全武装したボビー・ブルームのジャケット写真が似合う季節にな

って来ました。寒さにお気をつけ下さい。

今朝の特別付録は、以下の隠し場所です。どうぞお楽しみ下さい。

http://firestorage.jp/download/41e94477cd67cb0699333ba61467b8825799e8ab

   ダウンロードパスワードは、r3mgc7c0です。

今朝もちょうど時間となりました。

こちらは、http://osamusawada.com/category/mornin-blues-by-isaowashizu/

「幻」モーニン・ブルーズ、鷲巣功でした。来週も首都圏で9人のあなただけに。

そして全国で9500万人のあなたにも、アサー。

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【お知らせ】

今年最後の生放送!

AWESOME BEATS + Mornin’ Blues

今年最後の生放送は、
2018年12月26日24時〜29時 (12月27日早朝0時〜早朝5時)】です。

放送局:いつもの中央エフエム
出演:いつもの澤田修&鷲巣功

詳細は後日お伝えします。

 

【幻】モーニン・ブルーズ 2018/11/10

mb181110

 

TM. Walikin’ Blues「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-R.Johnson-  Rhino 8122 798434 0

N  2018年11月10日、アサー。「幻」モーニン・ブルーズ、ワツシイサヲです。

「島田の袖も由比ヶ浜・・・」、そうだ、白浪五人男もいた。トンちゃん、有

難う。先週の「5を名乗るグループ集め」、国内では「エレキ・ギター・バンドの井上

宗孝とシャープ・ファイヴくらいしか浮かびません」などと言ってましたが、リス子

どののご指摘通り「いけない人」でした。何よりもこの人たちを忘れちゃい

けませんね。大変失礼いたしました。

内山田洋とクール・ファイヴです。コムピ盤『山口洋子作品集』から、「噂の女」。

 

M01.噂の女(3’50”)内山田洋とクール・ファイブ

-Y.Yamaguchi, K.Inomata-  テイチク TECE-3302

 

N  「噂の女」、内山田洋とクール・ファイヴでした。この人たち、デビューの時は6人

編成だったんですよね。内山田洋と、前川清を含んでイカした五人だから、間

違ってはいない。当時はヴォーカル・アンド・インストゥルメンタル・グループでして、ちゃん

と演奏しながら唄っているのをテレビで観た記憶があります。「ファイヴ」といえ

ば、まずクール・ファイヴ、失礼いたしました。

他にも皆さんから教えていただいた中では、「サニー・ファイヴ」を知ってたな。

名前だけですけど。

そして、このグループも盲点でした。すみません。

フィンガー・ファイヴです。今回、彼等の1枚目のアルバムを初めて聞きまして、驚

きました。全12曲中半分以上の7曲がジャクスン・ファイヴ関連のカヴァで、かなり

徹底した意識が感じられます。言葉は和訳、和異訳に置き換えられています

が、アキラがよく唄っています。曲間には録音中のメムバの喋りが挟まれていて、

アイドル盤的な造りになっています。

ではお聞き下さい、1973年のフィンガー・ファイヴで「小さな経験」。オリヂナルはジ

ャクスン・ファイヴで1970年のヒットでした。

 

M02.小さな経験(2’23”)フィンガー・ファイヴ

-K.Katagiri, D.Richards, F.Perren, F.Mizell, B.Gordy jr.-

フォノグラム  PHCL-3020

 

M03.さよならは言わないで(3’00”)ジャクソン・ファイヴ

-C.Davis-  ポリドール DCI-3061

 

N  フィンガー・ファイヴで「小さな経験」、そしてお手本となった本家ジャクスン・ファイヴ

の「さよならは言わないで」、こちらは1971年にヒットしています。ディスコ時代

にグロリア・ゲイナーがカヴァして、こちらも当りましたね。デイヴィド・T・ヲーカーが弾

いてまして、わたしはこれが好きだな。先週「5」と来て、ジャクスン一家が閃か

なかったのは、なぜだろう。ボケて来たのかな。

さてフィンガー・ファイヴは沖縄出身。今朝も久保田麻琴がまとめた4枚の編集

CDから琉球諸島音楽を聞きましょう。3枚目は『かなす ミャーク』です。この

盤はアカペラで唄われたトラックが多く、殊更に印象が強い1枚ですね。

まずは宮古島平良の舟漕ぎ歌です、「仲屋まぶなりゃぬアヤグ」。

 

M04.仲屋まぶなりゃぬアヤグ(3’51”)唄:仲間玄徳、伊波善雄、小禄恒栄

-trd.-  コロムビア  COCJ-40465

 

N  「仲屋まぶなりゃぬアヤグ」、唄は仲間玄徳、、伊波善雄、小禄恒栄の3人でし

た。たいへん力強い節ですね。返答的に返されるバック・グラウンド・ヴォーカルが、

舟漕ぎ歌だと連想させてくれます。言葉は殆ど分かりませんが、生まれた6

人の子供がすべて女で最後に出来たのが男の子だったという、舟漕ぎとは関

係ない内容だそうです。

次は伊良部島の佐良浜に伝わる素朴で美しい歌、女性の独唱です。

「佐良浜ぬはいま」。

 

M05.佐良浜ぬはいま(1’51”)唄:諸久島マツ子 

-trd.-  コロムビア  COCJ-40465

 

N  「佐良浜ぬはいま」、諸久島マツ子の唄でした。この4枚シリーズの合言葉「かな

す」が何度も出て来ましたね。「いとおしさと神々しさの混じったジーンとくる

感覚、ブラジルではサウダージと呼ばれ、マレー語圏ではリンドゥとも呼ばれる感覚」を

表現する、久保田麻琴が本4枚シリーズに与えた造語です。浜辺で網を繕いなが

ら唄われている情景が浮かびましたが、果たして実態は如何に。「はいま」と

いう名前の蟹が脱皮を目指してリキむ姿を唄っているそうですが、今ひとつ理

解出来ませんです。

無伴奏琉球伝承歌が続きましたので、今度は三線の伴奏付きでどうぞ。

「狩俣ぬいさみが」、宮古島平良に伝わっていた歌です。

 

M06.狩俣ぬいさみが(3’12”)唄・三線:伊波善雄、新里 敏   

-trd.-  コロムビア  COCJ-40465

 

N  「狩俣ぬいさみが」、唄と三線は伊波善雄、そして新里 敏でした。女の人

の声が聞こえましたが、シンザトトシさんは女性なのでしょうか。こちらは如何に

も琉球的なリズム、旋律です。現代では民謡というと大抵がその特定地方でひ

とつの楽曲に統一されて伝承されていますが、この4枚シリーズには重なる同じ

歌、節がありません。なんと豊かな音楽群でしょうか。ただし、見方を変え

れば、本来なら日本でも全国に小さな隣り合った集落ごとでも異なった節や

拍が伝わっていた筈で、近代に入って都道府県別に地域がまとめられた事や、

メディアの発達によって、その種の細かな違いが押し並べられたのではないか、

とも言えます。いずれにせよ、本土復帰前の1960年代半ばまでは、琉球にこ

れらの音楽が日常に溶け込んでいたのですね。美しい。

次は、まだ幼い子供が唄っていると思われる「子守唄」です。

 

M07.子守唄(我んが守り)(3’24”)唄:古堅明子 三線:古堅宗雄

-trd.-  コロムビア  COCJ-40465

 

N  フェイド・アウト処理が誠に残念です。「子守唄(我んが守り)」、唄は古堅明子、三

線が古堅宗雄でした。今回の4枚ではこの『かなす ミャーク』が一番気に入った

かな、わたしは。最後にいつものように最新リミクスをお届けしましょう。クレジッ

トには「ミキオ・ブラック・ワクス」とあります。宮古島のジャズ・ファンク楽団のドラマーと

久保田麻琴の手になる21世紀更新版「佐良浜ぬはいま」です。

 

M08.SARAHAMA NU HAIMA(3’54”)

Mikio “Black Wax” & Makoto Kubota

-trd.-  コロムビア  COCJ-40465

 

N  「佐良浜ぬはいま」、これは素晴らしい仕上がりですね。

久保田麻琴がまとめた4枚の琉球諸島音楽CD、来週は最後に残った1枚、

『かなす ウチナー』を聞きましょう。どんな音が飛び出してくるでしょうか。

どうぞ、お楽しみに。

さて、次はトニー・ジョー・ホワイトの新作です。本人曰く「ようやく作るべき時

が来た」、という会心のブルーズ・アルバムなんですが、トニー・ジョー特有の、暗い煙

が 立ち込めるような響きで全曲が覆われていて、正直なところ「これでい

いのかなあ」という感じもしました。有名曲のカヴァが多いのも特徴です。

その中から、これどうでしょう。どなたでもご存知のあの歌です。

 

M09.Heartbreak Hotel(3’44”) トニー・ジョー・ホワイト

-T.Durden, M.B.Axton-  BSMF 6153

 

N  トニー・ジョー・ホワイトで「ハートブレイク・ホテル」でした。歌の主題から遠くはない仕上

がりでしょうけれど、この「傷心宿」は相当に息が詰まりそうに重苦しい空

気が漂っています。ここに泊まっていたら、失恋の痛手からなかなか抜け出

せそうもありません。もし、あなたが今なにかの事情でこんな雰囲気がたま

らなくお好きでしたら、トニー・ジョー・ホワイトの新譜『バーッド・マウシン』をお聞きく

ださい。思う存分に浸れますよ。

さて、先週2曲だけ紹介したコムピ盤『荒くれ者たちと複数の甲殻狸  カントリー

の騒然たる70年代』を、今週はもう少し聞きましょう。

まずパンク・カントリーの親玉、ジョニー・キャッシュです。実に意外ですが、ザ・ローリング・

ストーンズの名盤『乞食の晩餐』に収録されていた歌を唄っています。お聞き下

さい。

「何のあてもないまま」。

 

M10.ノー・エクスペクテーションズ(3’11”)ジョニー・キャッシュ

-M.Jagger, K.Richards-   ソニーSICP 5815/6

 

N  ジョニー・キャッシュで「ノー・エクスペクテイションズ」でした。これはストーンズの原曲も秀逸

ですが、こちらの仕様も魅力的ですね。キャッシュは調子を少し変えて、軽快なビ

ートで唄っています。そしてそれが余計に「お先まっ暗」感を煽っています。

絶望に向かって走り続けている感じかな。大いに気に入りました。

次は今やカントリー界の女王、と呼んで差し支えないエミルー・ハリスです。彼女はナッシ

ュヴィルでも成功を収めましたけれど、1970年代半ばに登場した時にはそれま

での舌足らず的女声カントリー唱法と全く無縁の唄い方で、それがはみ出し者たち

に歓迎されまたようです。ウイリー・ネルスンと一緒にトゥアをしていたと聞けば、どん

な演奏態度だったか想像出来ますね。

1978年の作品です、「イージー・フロム・ナウ・オン」。

 

M11.イージー・フロム・ナウ・オン(3’06”)エミルー・ハリス

-S.Clark, C.Routh-  ソニーSICP 5815/6

 

M12.コズミック・カウボーイ(3’57”)マイケル・マーフィー  

– M.Murphy –  ソニーSICP 5815/6

 

N  エミルー・ハリスの「イージー・フロム・ナウ・オン」に続けましたのは、マイケル・マーフィーの「コ

ズミック・カウボーイ 上巻」。この「コズミック・カウボーイ」という言葉の意味するところ

が、わたしにはさっぱり分からないまま、この歳になってしまいました。横

浜は保土ヶ谷のダグ・サームこと、オレンヂ・カウンティ・ブラザーズの飯田雄一は新しい

グループを「コズミック・カウボーイズ」と名付けていましたから、ピンと来ていたよう

です。多分、気ままに行動するヒッピーの事なんでしょう。対訳に拠ればマイケル・

マーフィーはここで「俺はなりたいコズミック・カウボーイ、超自然のカントリー・ロッキン馬鹿」

と唄っています。このヒットの後、「斬新的なカントリー・シンガーはコズミック・カウボーイ&ガ

ール」として知られるようになるのであった」そうです。

ではこれまた異端者、コズミック・カウボーイのウェイロン・ジェニングズで、

「安酒場の英雄たち」。

 

M13.ホンキー・トンク・ヒーローズ(3’38”)ウェイロン・ジェニングス

-B.J.Shaver-  ソニーSICP 5815/6

 

N  ウェイロン・ジェニングズ「ホンキ・トンク・ヒーローズ」でした。ここまでお聞きになってお

分かりのように、ソニーから発売中のこの2枚組『荒くれ者たちと複数の甲殻狸

カントリーの騒然たる70年代』には、特にこの国で紹介され難かったカントリー音楽が

たくさん入っています。わたしが買ったのは輸入盤で、国内盤を澤田修から

借りたのですが、こちらにはオリヂナル盤の詳しい解説が、妙訳によってたいへ

ん分かり易い読み物となって付いていて、入り組んだカントリー音楽の世界を理解

するのに役立ちます。カントリー初心者ワツシイサヲ、お勧めの1枚、いや2枚組です。

どうぞご自身でもお聞き下さい。

さて、先週「5」を名乗るヴォーカル・グループを探している途中で、アイズリー・

ブラザーズにこんな歌があるのを見つけました。彼らは70年代にソリッドなファンク

で圧倒的な人気を集めました。その代表とも言える73年発表の定番曲に「ザ

ット・レイディ」というのがあります。その原曲は64年に発表されていた「フーズ・

ザット・レイディ〜あの女だれだ」でした。

 

あのいい女、誰だか知ってるか

   チョー綺麗じゃん、紹介して欲しいな

 

一般男性としてはたいへん共感を持てるメッセヂが込められています。音楽の

造りにはカーティス・メイフィールドの「ジプシー・ヲーマン」から閃きを貰ったような感じも

あります。多分ファンの人たちには当たり前の如き事実なのでしょうが、これが

9年後に更に強力な「ザット・レイディ」となって、歌舞音曲の場でドギツイ欲望を

剥き出しに撒き散らしていたのです。21世紀に新たな認識をしたワツシイサヲであ

りました。お聞き下さい。

 

M14.Who’s That Lady(2’48”)The Isley Brothers

-R., O., R.Isley-  EMI CDP-7-95203-2

 

M15. 翼(4’14”)石川セリ

-T.Takemitsu-  コロムビアCOCY-78624

 

N  突然の「翼」、石川セリでした。モーニン・ブルーズでは既に何度か紹介しています。

実は今、作者の武満徹と小澤征爾の対談集、その名もズバリ「音楽」、という

文庫本を読んでいます。この手の談話物は、普通あっという間に読めてしま

う筈なんですが、付箋を付けたりして何度も読み返す部分が多いからか、例

外的に時間がかかっています。もちろん現代音楽を含む西洋古典音楽が主題

ですから、わたしは門外漢なのですけれど、頷ける発言がとても多いのです。

今の「翼」もタケミツの作詞作曲でして、ここで唄われる思想が一貫して彼に

は流れているような気がします。「希望」、「夢」、「自由」を運ぶ「翼」。彼の

音楽も、「希望」、「夢」、「自由」を運ぶのでしょう。つまり彼は正しい人間な

のです。

 

M16.明日ハ晴レカナ曇リカナ(2’05”)石川セリ

-T.Takemitsu-  コロムビアCOCY-78624

 

N  こちらも作詞作曲が武満徹「明日ハ晴レカナ曇リカナ」、同じく石川セリでした。

さて作曲家タケミツの出世作は「ノヴェムバ・ステップス〜11月の階梯」でした。1967

年にヌー・ヨーク・フィルハーモニックからの依頼で作られたオーケストラ曲です。ここでフィーチュアさ

れているのは尺八と琵琶という和楽器。この組み合わせだけで当時、大きな

話題となりました。価値の変革、混乱がアヴァンギャルド表現になって行く過渡期

の最先端の形だったでしょう。

「ブォーッ」「ベベベーン」「ヒューンヒューン」「ジャジャジャジャーン」といった音が飛び交

う難解な抽象表現が短絡的に想像されます。事実、そういう音も出て来ます

し、最初に提示される主題がオドロオドロしいのは否定できません。しかし20分

を通して、苦痛を覚える人はいないでしょう。作品の背景には多少難しい西

洋古典音楽の流れが横たわっていますし、前衛芸術で、且つ環境音楽的でも

ありますが、軽いバック・グラウンド・ミュージックでもあると言う事も出来ないでし

ょうか。スピーカーと向き合わず、何か他の事をしながらでも充分に流していら

れます。実際にわたしはそんな風に聞いていました。ここにも「希望」、「夢」、

「自由」を運ぶ武満徹がいるのです。

では20分を超える長さとなりますが、季節もよろしいようです。

「霜月の階梯」をお聞き下さい。

小澤征爾指揮、トロント交響楽団の演奏、琵琶 鶴田錦史、尺八は横山勝也、

演奏は超一流の保証付です。

 

M17.ノヴェンバー・ステップス(20’24”)小澤征爾      

-T.Takemitsu-   ソニー  SICC 30014

 

N  武満徹作曲「ノヴェムバ・ステップス〜11月の階梯」、小澤征爾指揮、トロント交響楽

団、琵琶 鶴田錦史、尺八は横山勝也でした。始まってしばらくの響きが、ジ

ョン・レノンの「レヴォルシオン・ナムバ・ナイン」を連想させます。あちらはジョージ・マーティン

がアビー・ロード・ステューディオにあった有り物のテープを使ってコラージュを作り上げた

ようですが、妙な類似感がありますね。成立期は、ほぼ同じ。時代の響きだ

ったのでしょうか。

録音に臨んで、タケミツは琵琶と尺八のふたりに、西洋音楽ではなく「自分た

ちの間」で演奏して欲しい、と要望したそうです。カナダの交響楽団を使って

いる訳ですから、現場は五線紙上で作業が進んだと思われます。それでも作

者の意図は見事に表現されています。それを振ったオザワも大したものですね。

先ほどは、「軽いバック・グラウンド・ミュージックでもある」などと申しましたが、

やはり圧倒されてしまいそうな内実を持っています。霜月に聞くタケミツの「ノヴ

ェムバ・ステップス」如何でしたでしょうか。

それでは短いヴォーカル曲で今朝の最後といたしましょう。先週、レスター・ブーイ

が熱演してくれた「ザ・グレイト・プリテンダ〜そのフリ仮面」、オリヂナル仕様です。

ファビュラス・ザ・プラターズでどうぞ。

 

M18. グレイト・プリテンダー(2’42”)プラターズ    

-B.Ram-   ユニバーサル  UICY 80014

 

TM Born In Chicago 「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-N.Gravenites-  Rhino 8122 798434 0

 

N  今朝の最後は「ザ・グレイト・プリテンダ」、ザ・プラターズでした。わたしはプラター

ズでこの歌が一番好きかな。もちろん「墓場まで持っていく1001曲」に入っ

ています。先週のレスター・ブーイ録音のバック・グラウンド・ヴォーカルには、フォンテラ・バス

も参加していたのですね。詳細を読んで発見し、少々驚きました。

さて今日は昼前に浅草の木馬亭に行って鉄砲光丸の音頭を見届けて、午後3

時からは四谷の伝説的ジャズ喫茶「いーぐる」でアリーサ・フランクリン追悼集会に参加

です。時間的には余裕がある筈ですが、当日のハシゴ移動というのはちょっと

緊張ですね。仕切り進行役の佐藤英輔も取材からの流れ込みと聞きましたが、

本編の前に京王技研、コルグの新機軸のデモ演を行うようです。これはわたし自

身も聞いてみたいなあ。どちらかでお会いできましたら、どうぞお声を掛け

て下さいな。

今朝の特別付録は、以下の隠し場所です。どうぞお楽しみ下さい。最近ダウ

ンロード数が増えて来ました。ここまである一定量を目安にして来ましたが、そ

れを超えてしまうと・・・、お早めにどうぞ。

http://firestorage.jp/download/7bac7ee9813d27234c5bcbb52db1a3f792011135

   ダウンロードパスワードは、dcpcp0hz です。

今朝もちょうど時間となりました。

こちらは、http://osamusawada.com/category/mornin-blues-by-isaowashizu/

「幻」モーニン・ブルーズ、鷲巣功でした。来週も首都圏で9人のあなただけに。

そして全国で9500万人のあなたにも、アサー。

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【幻】モーニン・ブルーズ 2018/11/03

mb181103

 

TM. Walikin’ Blues「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-R.Johnson-  Rhino 8122 798434 0

 

N  アサー、おはようございます、ワツシイサヲです。気がつけば11月。10月は過ぎて

行くのが速かったなあ。そうでもなかったですか。わたしには9月の次が11

月だったような気分です。色々な事があったからかなあ。

さてモーニン・ブルーズ、今朝は今週の始めから何故か頭の中で鳴りっぱなしだ

ったこの歌で始めましょう。

ザ・ファイヴ・テュトーンズです、「シェイク・ア・テイル・フェザー」。

 

M01.Shake A Tail Feather(2’23”)The Five Du-Tones

-Hayes, Williams, Rice-  Shout! SHOUT 28

 

N  「シェイク・ア・テイル・フェザー」。1963年のザ・ファイヴ・テュトーンズでした。

目覚める前の脳は音感が鋭くなっていて、偉大なる音楽は大体この時間帯

に生まれる事が多い、そんな学説を聞いた事があります。アトランティック・レコーズの

創始者アーメット・アーティガンは、数少ない自作曲はみな目覚める前に自然と生まれ

て来た、と語っていました。決して傑作をたくさん生み出した訳ではありま

せんけれど、1950年代のブルーズ曲で「Nugitre」とクレジットされている作品が

いくつかありまして、これは「アーティガンErtigun」をひっくり返した綴りで、

アーメット・アーティガンの作品です。

わたしも毎朝、起きる前の脳味噌はフル回転で音楽を奏でていまして、時に

は「これだ」という決定的なリフやフレイズが閃きます。忘れないように飛び起き

て録音機に吹き込むのですが、朝食後に聞くと殆ど全く大した事ないですね。

あるいは睡眠中の潜在意識の中で既成の特定楽曲から離れられなくなる事

もあります。今週月曜日の目覚め前ヘヴィ・ローテイションがファイヴ・テュトーンズの「シェイク・

ア・テイル・フェザー」で、これはその日の午前中、繰り返して鳴り続けていました。

そこでみなさんにも同じような睡眠効果を味わって貰おうと、聞いて頂い

た次第です。映画「ブルーズ・ブラザーズ」の中で質屋の親父のレイ・チャールズが突

然唄い出して、周辺のみんなが合わせて踊り出す場面を思い出してくれまし

たでしょうか。

 

M02.Dedicated To The One I Love(2’44”)The 5 Royals

-F.Parris- Fantastic Voyage FVTD 190

 

N  2018年11月4日の「幻」モーニン・ブルーズ第2曲は、ザ・ファイヴ・ロイヤルズで「デ

ディケイテド・トゥ・ザ・ワン・アイ・ラーヴ」でした。ファイヴ・テュトーンズからの連想です。

「そうかファイヴ・デュトーンズか・・・、そういえば名前にファイヴの付くヴォーカル・

グループは多いなあ」と思いつき、手近なところで「5」たちを探してみました。

先ずはザ・ファイヴ・ロイヤルズ。しかし「5」といえば゚、やはりこれ。

ザ・ファイヴ・サテンズです、「イン・ザ・スティル・オヴ・ザ・ナイト」。

 

M03.In The Still Of The Night(2’58”)The Five Satins 

-E.Pitte- Fantastic Voyage FVTD 116

 

N  永遠の「イン・ザ・スティル・オヴ・ザ・ナイト」。ザ・ファイヴ・サテンズでした。セント・ル

イスのテュトーン、ノース・カロライナのロイヤル、シカーゴからサテンと並んだ「5」、まだ来ます。次

はブルックリン、ヌー・ヨーク出身のザ・ジャイヴ・ファイヴです。

「俺のホントの物語」。

 

M04.My True Story(2’36”)Jive Five

-R.Bass, L.Pouling- Fantastic Voyage FVTD 190

 

N  いいですねえ、ザ・ジャイヴ・ファイヴ「マイ・トゥルー・ストーリー」。1961年のヒットで

した。

「5」を名乗るヴォーカル・グループまだあります。これでどうでしょう。

ザ・ファイヴ・キイズです。これまた決定的な「ザ・グローリー・オヴ・ラーヴ」。

 

M05.The Glory Of Love(3’09”)The Five Keys 

-B,Hill-  Collectable COL-5632  S21-18441

 

N  秋の夜長に窓辺で聞くのに相応しい「ザ・グローリー・オヴ・ラーヴ」、ザ・ファイヴ・

キイズでした。

今週は突発事がありまして、かなり慌ただしく「幻」の準備を致しました。

そんな中で「5」を名乗るヴォーカル・グループを・・・と探していましたところ、

素晴らしい閃きが降りて来ました。日頃の行いがよろしいせいでしょうか。

これです。ザ・5スペラーズ。先ほどのザ・ファイヴ・キイズのナムバを唄っています。

「ロッキン・アンド・クライング・ブルーズ」。

 

M06.Rockin & Crying Blues(2’29”)ザ・ゴスペラーズ

-R.Toombs-   ソニー   KSC2 295

 

N  「ロッキン・アンド・クライング・ブルーズ」、ザ・5スペラーズでした。これは彼らが1999

年に発表した5枚目のアルバム、その名も『ファイヴ・キイズ』に収録されています。

ただし、ジャケットにこの曲目表記はありません。実際にこのアルバムを持っていて

も、存在を知らなかった方もいる事でしょう。「5」人のメムバで1994年から「5」

年間続けて来て「5」枚目のアルバムです。凝り症の村上てつやとしては、何か

を引っ掛けたかったのですね。それがザ「5」キイズの「ロッキン・アンド・クライング・

ブルーズ」をカヴァするという案でした。しかもこれはいわゆる「隠しトラック」な

んです。

全10曲が終了して、そのまま盤を回していると、無音状態がしばらく続き、

時間表示が「5分55秒」になったところで、突然この「ロッキン・アンド・クライング・

ブルーズ」が始まります。てつやの欲求は満たされたでしょうか。この曲の録

音だけに参加した演奏家、技術者、そして制作担当の鷲巣功の名前は、スペシア

ル・サンクス欄にあるだけですから、知らない人には全く分からない事実です。

わたしは「5」関連で本当に久しぶりに聞きました。結構、いい感じでした

ね。実はこの短尺仕様の他に、テイクの違う長時間演奏仕様も録音された事を、

そっとお伝えしておきましょう。

 

M07.わが名を聞く人あり(2’47”)ファイヴ・ブラインド・ボーイズ・オヴ・ミシシッピ

-A,Brownlee-    ユニバーサル  UCCC-3040

 

N  「5」を名乗るヴォーカル・グループ集め、これが出て来なきゃ始まりませんね。

ファイヴ・ブラインド・ボーイズ・オヴ・ミシシッピです。曲は「わが名を聞く人あり」、

彗星の如くゴスペル界に登場して注目を集めつつあった1950年前後の作品で

す。途中からリードを奪うように務めるアーチー・ブラウンリーのシャウト、スクリーミング唱法が

出色です。大勢のソウル・シンガーに多大なる影響を与えた彼の底力ですね。いや、

全く凄い。

彼らは名前通り「ミシシッピ」州ジャクスンの出身者を中心に結成されていますが、

みなさんもご存知の通り「ファイヴ・ブラインド・ボーイズ」を名乗る有名なゴスペル・

グループはもうひとつあります。それはファイヴ・ブラインド・ボーイズ・オヴ・アラバマ。

1944年結成で、2014年にも内容の濃いアルバムを発表しています。全員の健康

状態が良い時は、まだ実演活動をしているのかも知れません。

では聞いて頂きましょう。これも1950年の録音です。

アップ・テムポーのゴスペル・ダンス曲、「リヴィン・フォー・マイ・ジーザス」。

 

M08.Living For My Jesus(2’29”)Five Blind Boys Of Alabama

-trd.-  MCPS  NOT2CD292

 

M09.Because(2’24”)Dave Clark Five      

-Clark-   Universal 1781774

 

N  「5」を名乗るヴォーカル・グループ集め、最後は番外的にデイヴ・クラーク・ファイヴを

お届けしました。デイヴ、マイク、デニス、リック、レニーの5人組。1960年代中期に活

躍したイギリスのビート・グループです。アメリカのR&Bに魂を抜かれてしまったよう

にベッタリの親米派。運転手付きのフォード・ギャラクシー2台と一緒に写っている写真

にそのイカレ具合が象徴されています。ただ、それによって逆にイギリスの白人グル

ープである個性が浮き彫りにされていたのが、とても面白いですね。「幻」で

は、「グーッド・オールド・ロケンロー」の初演者としての方が強調されていますが、今

の「ビコーズ」、こちらもまぎれもない傑作でしょう。

「5」を名乗るヴォーカル・グループ集め、慌ただしい中での準備でしたので、完

璧とは言えず、コジ付けも混ざりました。ただ、5人組という形は、大衆音楽

の基本形のように思えます。テムプテイションズもローリング・ストーンズも5人です。ゴスペ

ルの世界では5人でもクヲーテットと呼びます。これは「4声のハーモニー」を基本とす

るヴォーカル・グループという事で、5人目が入ればリードが充実し、ファルセトーも加えら

れようになって無敵です。ただし、冒頭のザ・ファイヴ・テュトーンズのジャケット写真

には、6人のメンバが写っていました。どういう事でしょうかね。

ところで日本で「5」を名乗るグループというと、エレキ・ギター・バンドの井上宗

孝とシャープ・ファイヴくらいしか浮かびませんでした。他に絶対あるはずです。

どなたか、教えて下さい。

2018年11月初めての「幻」「5」を名乗るヴォーカル・グループ集め、以上お粗

末でした。

 

M10.黒島口説(5’45”)

唄・三線:大浜賢扶、玉代勢長伝、笛:大浜源吉、太鼓:国吉長扶

-pd.-   コロムビア COCJ-40466

 

N  先週お届けした1965年発表の『沖縄音楽総攬』を久保田麻琴がCD4枚に

まとめたシリーズ、早速ヴェンテンさんから反響を頂きました。ありがとうございま

す。今朝は八重山諸島の音楽をまとめた『かなす ヤイマ』からお届けします。

今お聞き頂きましたのは「黒島口説」、「くるしまくどぅき」と読むのが正

しいようです。唄と三線は大浜賢扶、玉代勢長伝、笛が大浜源吉、太鼓は国

吉長扶でした。この形は琉球全域に知られているそうですが、わたしは何故

か江戸のお囃子に近いものを感じました。部分的に入る締め太鼓の音が、仙

波清彦の継承している和楽器アンサンブルと似ているように聞こえるのです。不思

議です。唄はモロに琉球的ですけれどね。

さて次は本土でも最もポピュラーな沖縄民謡のひとつでしょう。

「安里屋ユンタ」です。「チィンダラカヌシャマヨー」。

 

M11.安里屋ユンタ(2’50”)大浜賢扶、玉代勢長伝、新城ムツ、本部ツル、大浜マス  

-pd.-   コロムビア COCJ-40466

 

N  「安里屋ユンタ」、大浜賢扶、玉代勢長伝、新城ムツ、本部ツル、大浜マス、各氏のヴ

ォーカルでした。印象的な最後の繰り返しは「チィンダラカヌシャマヨー」、「おお、愛おしい

乙女よ」という意味だそうです。「死んだら神様よ」ではありません。

さて、台湾に近い琉球諸島は物によって類似した文化を持ちます。わたし

の直感的な印象なので、決して定かではありませんが、次の「いんきゃらぬ

唄」には、金属製打楽器の使い方、響きに、長崎の中華街のお祭りで聞いた

ような台湾とのつながりを感じました。皆さんは如何でしょうか。

 

M12.いんきゃらぬ唄(1’55”)

川平 亀、新本 米、新本善康、川平 節、桴海ヨシ、

仲島一夫、桴海 亀、仲島 玉

-pd.-   コロムビア COCJ-40466

 

M13.INKYARA NU UTA(5’39”)Makoto Kubota

-pd.-   コロムビア COCJ-40466

 

N  1965年発表の『沖縄音楽総攬』を久保田麻琴がCD4枚にまとめたシリーズか

ら、今朝はCD『かなす ヤイマ』をお届けしています。川平 亀、新本 米、新本

善康、川平 節、桴海ヨシ、仲島一夫、桴海 亀、仲島 玉らによる「いんき

ゃらぬ唄」、そしてそれを久保田真琴がリミクスした「いんきゃらぬ唄」でした。

この「かなす」という言葉は、久保田真琴の造語で、沖縄で「カナサン」、八

重山で「カヌシャ」、宮古なら「カナシャ」と発音される「いとおしさと神々しさの混

じったジーンとくる感覚、ブラジルではサウダージと呼ばれ、マレー語圏ではリンドゥとも

呼ばれる感覚」を表現しているのだそうです。なんとなく分かりますね。

今回のこのシリーズ、久保田真琴の仕事がとても良い。ここまで彼が民族音楽

をいじる時にあった「ゴリガンさ」が影を潜め、とても謙虚な姿勢で臨んでい

るように感じられます。リミクスもここまでは嫌味じゃないですね。

来週は『かなす ミャーク』からご紹介しましょう。ご期待下さい。

 

M14.ミー・アンド・ポール(3’47”)ウイリー・ネルソン

-W.Nelson-   ソニー SICP 5515/6

 

N  突然のあの声、ウイリー・ネルスンです。紹介がずっと遅れていたコムピ盤『荒くれ者

とアルマヂロ カントリーの騒然たる70年代』からです。ナッシュヴィルに馴染めない

はみ出し白人たちのパンク・カントリー音楽を集めた秀逸な2枚組です。これはそう

簡単にやり過ごせないので、来週以降もう少し詳しく聞いて行きます。それ

でも今朝は取り敢えず2曲聞いて下さい。

今のウイリー・ネルスンは「ミー・アンド・ポール」、そして

「グルーヴァーズ・パラダイス」、ダグ・サームです。

 

M15.グルーヴァーズ・パラダイス(3’23”)ダグ・サーム

-D.Sahm-   ソニー SICP 5515/6

 

N  2枚組『荒くれ者とアルマヂロ カントリーの騒然たる70年代』から ウイリー・ネ

ルスンで、「ミー・アンド・ポール」、そして「グルーヴァーズ・パラダイス」、ダグ・サームでし

た。

さて先週のコリン・ジェイムズ、如何でしたか。わたしはアルバム全体が気に入って

います。決して派手なところのない、どちらかと言えば地味なブルーズ・アルバム

ですが、そこが良い。大人になったコリン・ジェイムズが普通にブルーズに取り組ん

でいる、そんな感じかな。彼の身体にも心にも、既にブルーズが染み込んでい

る事実を感じました。彼はカナダ生まれの白人です。

今回のアルバムで冒頭と最後を飾るのは同じ曲。それをイレクトリックとアクースティクで

演り分けています。両方を聞いて下さい。

ジェイムズ・コトンが1974年に挑戦したファンキー・ブルーズ、その完成形です。

「ワン・モー・マイル」。

 

M16.One More Mile(3’25”)Colin James

-J.Cotton-  BSMF 2633

 

M17.One More Mile(acoustic)(2’59”)Colin James

-J.Cotton-  BSMF 2633

 

N  「ワン・モー・マイル」、コリン・ジェイムズでした。アクースティク仕様のヴォーカル・ハーモニーが良か

ったですね。この新しいアルバムは『マイルズ・トゥ・ゴー』という表題です。コリンは

まだまだ演ってくれそうです。

さて、先週「ジョナサン・スケイルズの新譜が国内で初めて発売される」とお伝え

しました。ポークパイさん、ご反応ありがとうございます。わたしは確か前回の

来日時に至近距離で彼のスティール・パンの音を浴びています。一心不乱状態で演

奏に没頭している姿は、本当に感動的でした。非常にシムプルな構造のこの楽器

は、時として前衛的音楽の武器になります。今朝は先週と同じ『ピラー』とい

 

うアルバムから、その類の演奏を聞いて下さい。

「ウィ・ケイム・スルー・ザ・ストーム」。

 

M18We Came Through The Storm(7’41”))ジョナサン・スケイルズ・ファーケストラ

-unknown-  BSMF 5055

 

M19.The Great Pretender(13’30”)Lester Bowie  

-B.Ram-  ECM  1209 1776214

 

TM Born In Chicago 「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-N.Gravenites-  Rhino 8122 798434 0

 

N 「ウィ・ケイム・スルー・ザ・ストーム」、ジョナサン・スケイルズ・ファーケストラ、そして最後はレスター・

ブーイの「ザ・グレイト・プリテンダ」でした。1981年発表のアルバム表題曲です。

実は今の始まるところから更に3分以上の演奏がありまして、今朝は途中

から聞いて貰いました。

アート・アンサムブル・オヴ・シカーゴの中心人物だったこの人、非常なクセ者ですが、

わたしは何よりも彼の知性を評価します。今の、途中で部分的にはアブストラクト

にもなる「ザ・グレイト・プリテンダ」でも一貫したセンス・オヴ・ユーモアが伝わって来

ます。アルバム全体を通しても、同じですね。わたしはその前のジョナサン・スケイルズ・

ファーケストラの「ウィ・ケイム・スルー・ザ・ストーム」のような抽象的な音楽はあまり得意で

はないのですが、時折、ググーっと惹かれる事があります。レスター・ブーイの「ザ・

グレイト・プリテンダ」でした。

ムジさん、ラジオの情報、ありがとうございます。今日の放送ですね。聞きま

すよ。これまでに知らない森岡賢一郎の編曲を聞けるだろうから、楽しみで

す。でも圧倒的物量でやられちゃうだろうなあ。

11月3日 17時55分からラジオ日本「タブレット純 音楽の黄金時代」です。

来週11月10日土曜日には、15時から四ツ谷のいーぐるでアリーサ・フランクリン追

悼会。大御所の鈴木啓志、高地明、佐藤英輔たちと一緒です。

前評判が割と高いらしのですが、果たして・・・。四ツ谷いーぐるでは事

前予約を受け付けていないようですが、電話番号をお伝えしておきましょう

 

03-3357-9857です。わたしはその日、浅草の木馬亭から直行。夏に錦糸町を

湧かした河内音頭の鉄砲光丸が、浪曲師真山隼人と二人会です。開演が12時

30分と早いので、光丸さんを観てから四ツ谷に向かいます。

そして今年最後のビッグなお知らせ。中央エフエムでオーサム・ビーツ、そして「現」

モーニン・ブルーズが生放送。2018年、12月27日午前0時00分から5時までの

5時間。もう年末休暇の人も・・・、ちょっと早過ぎますね。慌ただしい年の

瀬、ご都合ついたら、お聞き下さい。また情報は改めてお伝えします。

今朝の特別付録は、以下の隠し場所です。どうぞお楽しみ下さい。

http://firestorage.jp/download/a10f2a848dc758b2de5bf2fd4670b638e0299565

    ダウンロードパスワードは、mcz7n0d8です。

今朝もちょうど時間となりました。

こちらは、http://osamusawada.com/category/mornin-blues-by-isaowashizu/

「幻」モーニン・ブルーズ、鷲巣功でした。来週も首都圏で9人のあなただけに。

そして全国で9500万人のあなたにも、アサー。

 Twitter “#blues761″の閲覧はコチラ

【幻】モーニン・ブルーズ 2018/10/27

mb181027

 

TM. Walikin’ Blues「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-R.Johnson-  Rhino 8122 798434 0

 

N  お早うございます。アサー、ワツシイサヲです。完全に秋ですね。早くも「寒い」な

んて言葉が口から出るようになりました。にもかかわらず、このシーズンは「暖

かい」とか。ところが、南洋上にはまた大きな台風26号が生まれて、北上の

機会を狙っています。地球は悲鳴をあげています。

では今朝もお付き合い下さい。

コリン・ジェイムズで、「朝6時まで飛び跳ねろ」。

 

M01.Jump From 6 To 6(2’54”)Colin James

-L.Scott-  Warner CD 23010

 

M02.Ooh Bay Hold Me(3’27”)Colin James

-C.Burnett-  BSMF 2633

 

N  「ジャムプ・フロム・シクス・トゥ・シクス」に続けまして、「オウ・ベイビー、ホールド・ミー」

共にコリン・ジェイムズでした。これはフリートウド・マックがシカーゴのジャムで演ってたな。

コリンの新譜『マイルズ・トゥ・ゴウ』からです。この人カナダ生まれなんですね。国

籍はどこだろう。新しい写真ではだいぶ歳を取ったなという印象ですが、音

楽は相変わらず若いですね。声にもギター演奏にも張りがあります。今回は極

く普通のブルーズ・アルバムですけれど、とても心地良い響きです。今朝1曲目の

アルバム『アンド・ザ・リル・ビグ・バンドII』が1998年ですから、20年かあ。長

いけど、早いなあ。新譜にはまだ聞き物があります。来週以降にご紹介致し

ましょう。

次はここのところ連続して聞いて貰っているデルグレスです。フランス語のガレーヂ

的ブルーズ・ロック。今朝は、中心人物のパスカル・ダナエがドブロ・ギターを使っている

ナムバです。本人はこの楽器に出会って「救われた」と語っていました。

「ヴィヴレ・スール・ラ・ルートゥ」

 

M03.Vivre Sur La Route(3’27”)デルグレス   

-P.Danae-  PIAS / ホステス JV570160J

 

N  デルグレス、最新盤から「ヴィヴレ・スール・ラ・ルートゥ」でした。切実に迫るパスカル・

ダナエの声がいいですね。説得力あります。

さて先週のジョー・ウイリアムズ、八王子60オーヴァさんから反応ありました。有難

うございます。投稿にあった「あなたの勝ちよ」、同じアルバムにも入っていま

す。これはてっきり女性の歌だと思っていましたが、そうでもないのかな。

素晴らしいスウィング感をご満喫下さい。

「オールライト、オーケイ、ユー・ウイン」、ジョー・ウイリアムズとベイシー楽団です。

 

M04. Alright Okay You Win(3’07”)Joe Williams, Count Basie orchestra

-M.Watts, S.Sidney-  Jazz Images 38040

 

M05.エヴリ・イヤー・アイ・ゲット・ザ・ブルース(5’44”)ザ・レオン・トーマス・ブルース・バンド

-B.Seal, G.D.Wise-  ソニー 28・8P-5031

 

N  ジャズ・ブルーズを続けました。ここのところ気になっているリオン・トーマスです。

彼の最終作品がこの『リオン・トーマス・ブルーズ・バンド』と言う表題のアルバムで、1988

年1月に録音されています。その冒頭曲「エヴリ・イヤー・アイ・ゲット・ザ・ブルース」

をお聞き頂きました。クリスマス・イヴに消えた恋人を探して町を彷徨う男の歌で

す。厳しい内容ですが、参加者全員が大笑いしながら演奏している感じです

ね。

表現が非常に直接的で、嘆きが愚痴に変わって、「どうせ俺は毎年ブルーズさ」

となります。悪くないですね。ところが今のリード・ヴォーカルは、リオン本人ではな

く、ドナルド・スミスという男です。この作品では彼が唄う事が多く、リオンらしい

重要と思われる楽曲でも彼が起用されているのが謎です。

次もドナルド・スミスが唄う、ひと捻りが加えられたナムバですね。

「ザ・ブルーズ・イズ・ザ・ブルーズ、イズ・ザ・ブルーズ」。

 

M06.ザ・ブルース・イズ・ザ・ブルーズ、イズ・ザ・ブルース(3’55”)

ザ・レオン・トーマス・ブルース・バンド

-H.Ott-  ソニー 28・8P-5031

 

N  ドナルド・スミスが唄う、「ザ・ブルース・イズ・ザ・ブルーズ、イズ・ザ・ブルース」、

ザ・レオン・トーマス・ブルース・バンドでした。「ブルーズはブルーズでしかない、という

考え方こそがブルーズなんだよ」と、なかなかに奥の深い真理を持っています。

間奏のスライド・ギターはヒュー・マクラケンでしょうか。なおベイスはゴードン・エドワーズ、

ドラムズはバナード・パーディ、テナー・サクスフォーンはヒューストン・パースンです。

豪華な陣容のザ・リオン・トーマス・ブルース・バンド、では今度こそリオン・トーマスのヴォ

ーカルをどうぞ。岩浪洋三の解説では、「ビル・ヘイリー・アンド・ヒズ・コメッツの最初の

ミリオン・セラーとなったロックン・ロール・ナンバー」ですけれど、わたしならビッグ・ジョー・

ターナーの決定的なジャムプ・ブルーズと紹介します。ジャケット写真ではリオン・トーマス、

ビッグ・ジョーを意識したような衣装、ポーズで写っています。

「シェイク、ラトル・アンド・ロール」。

 

M07.シェイク、ラトル・アンド・ロール(3’42”)ザ・レオン・トーマス・ブルース・バンド

-J.Stone, C.Calhoun-  ソニー 28・8P-5031

 

N  ザ・リオン・トーマス・ブルース・バンドで「シェイク、ラトル・アンド・ロール」でした。こんな

風にストレイトなブルーズを上手にこなすリオン・トーマス、自身の名前を冠したブルーズ・

バンドのアルバムの中途半端な仕上がりがわたしには理解できません。お聞きの

ように収められている各トラックはみな良い出来なのですけれどもね。

さてここ数週間はリオン・トーマスという名前を意識して過ごしました。すると、

レコード店でも結構な出会いがありまして、しかも人気歌手ではないので、値段

が安い。既に4枚ほど揃いました。ベスト盤があったのには驚きました。

そこにも収められていた、同じく知性派のM.J.Q.ミルト・ジャクスン作の名曲を

ヴォーカライズした「バグズ・グルーヴ」を聞きましょう。

 

M08.Bag’s Groove(3’17”)Leon Thomas

-M.Jackson- BGP CDBGP 270

 

N  「バグズ・グルーヴ」、リオン・トーマスのヴォーカル仕様でした。彼はイムパルス・レコードを

創立したボブ・シールから高い評価を受けていて、レコード制作を続けられたよう

です。ボブがイムパルスの後に立ち上げたフライング・ダチマンからあまり売れそうもな

い一風変わった作品を出していました。そんなキャリアの中で、やはり知性的クセ

者ファラオ・サンダーズと活動を共にした頃、数少ない、いや唯一のヒットを出してい

ます。

それが次にお聞き頂きます、

「ザ・クリエイター・ハズ・ア・マスタ・プラン」です。

 

M09.The Creator Has A Master Plan(Peace)(4’23”)Leon Thomas

-P.Sanders, L.Thomas-   Soul Brother Records CD SBP J1

 

N  「ザ・クリエイター・ハズ・ア・マスタ・プラン」、リオン・トーマスでした。これを初めて聞い

た時にヲーの「サマー」を連想しました。

 

M10.Summer(6’36”)War

-Allen, Brown, Dickerson, Jordan, Miller, Oscar, Scott, Goldstein-

Avenue Records R2 750903

 

M11.My Special Prayer(2’50”)Freddy Fender

-Scott-  Edsel EDCD 604

 

N  「サマー」、ヲーでした。「ザ・クリエイター・ハズ・ア・マスタ・プラン」とよく似ていません

かね。聞いていると音から見える像が重なって来ます。

それに続いては先週ジョー・サイモンでお聞きいただいた「マイ・スペシャル・プレイヤー」

のフレディ・フェンダー版。わたしの記憶にあったのは、ひょっとしてパーシー・スレッヂ

じゃなかったかな、とも思いましたが、フレディ・フェンダーで間違っていませんで

した。やれやれ、良かった。多分1970年前の録音の筈です。

さて先週末、ライヴ・マヂックは無事終了しました。お客さんも大勢来てくれま

したし、今回も大成功ですね。わたしには馴染みの出演者があまり居なかっ

たのですが、充分に楽しめました。

ツイターで教えて貰ったデレブ・ジ・アンバサダーも聞きましたよ。彼らはずっと

嬉しそうにステイヂを務めて、マナーがたいへん宜しかったですね。パンチ・ブラザ

ーズのノーム・ピルケニーとステュアート・ダンカンは絶品でした。フィドルとバンジョーで「世界」

を作っていました。ここまでの職人的演奏家にはなかなか触れる事は出来

ません。良かったな。そこで、と言いますかちょっとこじ付けですがバンジ

ョーの世界第一人者ベラ・フレックが2015年この催事に出演したスティール・パン奏者

のジョナサン・スケイルズと共演した1曲を聞いて下さい。ジョナサン・スケイルズはこの

アルバム『ピラー』が日本で初登場となります。

「フォーカス・ポエム」をどうぞ。

 

M12.Focus Poem(4’36”)ジョナサン・スケイルズ・フォーケストラ feat.Bela Fleck

-unknown-  BSMF 5055

 

N  第5回ライヴ・マヂック2018、今年も正面入り口にはヴォルヴォの実車展示があり

まして、そこでアンケートに答えると、ピーター・バラカン選曲の特製CDが貰えます。

明日にでもセールスマンが訪ねて来そうな具体的な質問が並んだ質問に答えて、わ

たしも1枚入手。かなりファンキーなソウル・ジャズのコムピレイションで、面白い出来です。

そこから聞きましょう。

グラント・グリーンがデトロイトのクラブ・モザンビークで演奏した時の実況録音です。

バート・バカラックの名曲、「ヲーク・オン・バイ」。

 

M13.Walk On By(7’11”)Grant Green

-B.Bacharach-  Volvo 0001

 

N  グラント・グリーン、ギター、クラーレンス・トーマス、ヒューストン・パースン、サクスフォーン、ロニー・フォスタ

ー、オルガ ン、そしてイードリス・ムハムマドがドラムズという強力な布陣がデトロイトのクラブ・

モザンビークで演奏した「ヲーク・オン・バイ」でした。穏やかで奥の深い響きですね。

とても宜しい。

クラブ・モザンビークという場所は1970年前後にいくつかの名演奏が行われた場

所で、ジャズの音楽家たちにたいへん気に入られていました。オルガン奏者ロニー・

スミスも半ばハコのような形で、ここで毎晩演奏を続けて居た時期がありまして、

今のグラント・グリーンに勝るとも劣らない名盤を残しています。

ロニー・クーバ、ジョージ・ベンスンらのサイドメンも好演、ここではロニーさん、まだターバ

ンを巻く前で、ハンティング・キャップです。ジェイムズ・ブラウンを連想させる掛け声がと

ても効果的です。

「アイ・キャント・スタンド・イト」。

 

M14.I Can’t Stand It(8’24”)Lonnie Smith

-L.Smith-  Blue Note CDP 7243 31880 2 4

 

N  「アイ・キャント・スタンド・イト」、『ロニー・スミス・ライヴ・アット・クラブ・モザンビーク』からで

した。この盤は他もファンキーなトラックばかりで演奏時間も非常に長い。収録時間は

73分を超えています。LP時代は2枚組だったのかも知れません。今の「アイ・

キャント・スタンド・イト」もフェイド・アウトだったでしょ。もっと続いていたんですね。

こんな演奏を毎晩続けるって、どういう感覚なんでしょうか。ちょっとわた

しの想像を超えますね。

さて、次は誰でもご存知の沖縄のヒット曲です。まずはお聞き下さい、どうぞ。

 

M15.ハイサイおじさん(3’54”)喜納昌吉と喜納チャンプルーズ

-S.Kina-  コロムビア COOJ-40467

 

N  喜納昌吉と喜納チャンプルーズで「ハイサイおじさん」でした。これがオリジナルですね。

この度、久保田麻琴が日本コロムビアに残されていた豊富な琉球諸島の音楽を掘

り起こしまして、取り敢えず4枚の編集CDにまとめています。コロムビアは1970

年代に大量の現地録音を行っていまして、その模様は当事者から、どこだっ

たかな、高円寺の円盤だったかな、そこで行われた座談会で聞いた事があり

ます。その臨場感溢れる話にはだいぶ興奮させられました。今回はこの4枚

を聞いて、再び想像しています。

4枚は、『ハイサイ!沖縄』『かなすヤイマ』『かなすウチナー』『かなすミャーク』となって

いまして、わたしもまだ全貌を掴むには至っておりません。今朝はその導入

部として、「ハイサイおじさん」を聞いて頂きました。残されている膨大な録音は、

おそらくまだ手着かずの物もあるでしょう。以前LP16枚の組物で発売され

た時ですら、それぞれが短縮版に切り詰められていたそうです。

それぞれ20数曲入りで、マスタリングまでを久保田麻琴が担当。もちろん彼の

手によるリミクスも入っています。

 

M16.NAHKNY-TIMATOH Remixed by Oorutaichi(4’20”)山内昌徳ほか 

-trd.-  コロムビア COOJ-40467

 

M17.When You Are My Girl(3’25”)The Four Tops   

-L.Gottlieb, M.Blatte-  Motown / Universal 80000488-02

 

TM Born In Chicago 「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-N.Gravenites-  Rhino 8122 798434 0

 

N  オオルタイチという名義で収録されている「ナークニー・チミトー」、唄は山内昌徳、お囃

子は黒島あき子、川田公子、仲宗根冴子、池田清子、中里勝子、比嘉国子、

高津ヨシエでした。いい感じで仕上がってましたね。残りの3枚も通して聞いて、

いくつかお届けしましょう。来週以降にご期待下さい。

今朝の最後は先週お届け出来なかったフォー・トップスの復活ヒット、1981年の「ウ

ェン・シー・ヲズ・マイ・ガール」でした。リーヴァイ・スタブスはやはり良い。永遠の唄い

手です。

ライヴ・マヂックでは皆さんから声をかけて頂きまして、有難うございます。去

年ほど大勢の人たちには会えませんでしたが、みなさんきっとお起こしの事

だったでしょう。楽しかったですか。ある方からはこの「幻」継続を労って

頂きました。これにも感謝。

この次わたしが人前に姿を晒すのは、11月10日土曜日です。15時から四

ツ谷のいーぐるでアリーサ・フランクリン追悼会。大御所の鈴木啓志、高地明、司会進

行が佐藤英輔です。船頭多くして何とやら、わたしは大人しくしているつも

り。多分それぞれに珍しい盤を持って来たりするんでしょうが、わたしはフィル

モアの「リスペクト」が聞ければ、それで満足なのです。

でもこの企画、前評判が割と高くて、ライヴ・マヂックで出会った人たちからも

お話に出ていました。四ツ谷いーぐるでは特に予約を受け付けていない、と

の情報が入っていますが、それぞれテイブルに着くような形ですから、意外と収

容人員は少ないかも。お早めにお越し下さい。と言ってもわたしはその日、

浅草の木馬亭から直行なので、ギリギリに入る予定です。もう入れて貰えなか

ったりしてね。四ツ谷いーぐる、電話番号は03-3357-9857です。

その後、年を越えて三鷹の梅勇芸徒、渋谷のリポでもお目にかかれそうです。

また詳細がはっきりしましたら、お伝えいたします。「あしながおじさん」

がこんなにちょくちょく人前に出て来ちゃダメかな。

今朝の特別付録は、以下の隠し場所です。どうぞお楽しみ下さい。

http://firestorage.jp/download/a00439643ac13df70500bf1fc8176429fc0cc41f

  ダウンロードパスワードは、qx57ztcfです。

今朝もちょうど時間となりました。

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「幻」モーニン・ブルーズ、鷲巣功でした。来週も首都圏で9人のあなただけに。

そして全国で9500万人のあなたにも、アサー。

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【幻】モーニン・ブルーズ 2018/10/20

mb181020

 

TM. Walikin’ Blues「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-R.Johnson-  Rhino 8122 798434 0

 

N  お早うございます。アサー、ワツシイサヲです。寒いね、実感です。窓を開けている

と、はっきりと外気の冷たさが感じられます。普段家にいる時の短パンから、

いきなり冬用の厚手長ズボンに衣替えです。本来ならば、間に薄手長ズボンの

時期がもう少しあるのに。こういう時に風邪をひくと、厄介ですよ。お気を

つけ下さいな。

さて勿体つけたように小出しにして来たジョー・サイモン、お待たせしました。

私が欲しかったのは、これです。

世界中の、今朝お誕生日を迎えた方にお送りします。

「ハピー・バースデイ、ベイビー」。

 

M01.Happy Birthday、Baby(5’10”)Joe Simon

-J.Simon, V..Pike-  South Bound / ACE  CDSEWD 131

 

N  ジョー・サイモン1979年のヒット「ハピー・バースデイ、ベイビー」でした。あまり、と言

いますか殆ど知られていませんね、この歌は。今回紹介している『ステップ・バ

イ・ステップ~ザ・コムプリート・ポップ・ヒッツ』にも入っていません。尤もこの2枚組

はポップ・チャートに入った歌だけが選ばれているので、そのせいでしょう。この

歌は発売当時、新宿二丁目にあったR&Bバーの「勝手チャート」で長い間第1位

にありまして、その影響でよく聞いていました。「Baby, You’re Everything

To Me」だってさ。

当時は世界中がこの種のディスコ・ビートで回ってまして、ジョー・サイモンとの相性

も悪くなく、同傾向のヒット曲をいくつか出しています。

こちらなら皆さんもご存知でしょう。

75年の大ヒット「ゲット・ダウン、ゲット・ダウン」。

 

M02.Get Down Get Down(Get On The Floor)(3’44”)ジョー・サイモン

-Gerald, Simon-  BSMF 7570

 

N  具体的には思い出せないけれど、いつかどこかで聞いた事があるでしょう。

「ゲット・ダウン、ゲット・ダウン、ゲット・オン・ザ・フロア」でした。

ジョー・サイモンはルイジアナ州の生まれ。ご多聞に漏れずゴスペル音楽で育った後、R&B

歌手として世に出ました。スーパー・スターの座には着けませんでしたが、64年か

ら76年までの間に35曲もヒットさせているのは、並大抵の業績ではありません。

先週お届けした69年の「チョーキン・カインド」ではグラミーも受賞しています。今は

基督司教としてゴスペル界に戻っています。

わたしは彼を思うと必ず連想するのがアル・グリーンです。簡単に語った略歴が

似ているだけでなく、声、歌い方などに非常に近い物を感じます。アル・グリーン

には、ウイリー・ミッチェル、ハイ・リズム、つまりハイ・レコーズという強力なレイベルによって

育てられた幸運があり、プロデューサー、ミュージシャン、ステューディオを変えて活動を続け

たジョー・サイモンとは環境が全く違いますが、わたしは両者の音楽の質にも近い物

を感じ続けています。

 

M03.My Spacial Prayer(2’44”)ジョー・サイモン

-Scott-  BSMF 7570

 

N  ジョー・サイモンで「マイ・スペシャル・プレイヤー」、1966年に発表したシングル曲です。確か

フレディ・フェンダーも唄っていたような気もします。ジョー・サイモンはアーサー・プライソニック

の影響も受けているようで、この歌は彼をお手本に唄われているようですね。

どことなくカントリー調を滲ませる点でもアル・グリーンとの類似性を感じる訳です。

ふたり共クリス・クリストファスンをカヴァしてるしね。

通してもわずか6曲、ジョー・サイモンの極く一部ではありましたが、なぜか気

になるこの歌い手がぼんやりとは見えて来ましたでしょうか。

最後もカントリー調です。「ハンギン・オン」、ジョー・サイモンは1968年にヒットさせていま

す。

 

M04.(You Keep Me) Hangin’ On(2’44”)ジョー・サイモン

-Mize, Allen-  BSMF 7570

 

M05.Chains Are Broken(3’16”)The Devil Makes Three

-P.Bernhard-  New West Records NW6425

 

N  ジョー・サイモンの「ハンギン・オン」、ポップ・ヒットを集めた2枚組からお届けしました。

それに続けましたのはザ・デヴォー・メイクス・スリーの新譜表題曲「鎖が切れた」。

この歌ではコーラス部分で紅一点ルシア・トゥリーノの声がはっきりと聞こえました。や

っぱり女だった。

妙にイギリス人たちのグループダ、イアストレイツ風ですが、そこの中心人物マーク・ノプラ

ーはカントリー通で、本当はこういう音楽を演りたかったんじゃないかな、と思い

当たりました。彼のギターの音色は明らかにカントリー音楽のそれでして、ナシュヴィル

の穏やかさとは違って、地平線の向こうに竜巻が起こりそうな、限りなく拡

がった南部の大地が浮かんで来ます。ザ・デヴォー・メイクス・スリーの奏で出す響き

も同じような光景を連想させますね。「チェインズ・アー・ブロークン」、ありふれたよ

うな歌の旋律、ギターのリフが何故か新鮮です。

さて次も三人組、先週紹介したデルグレスです。カリブ産フランス語ブルーズ、今朝も

聞いて下さい。

「ミスタ・プレジデント」。

 

M06.Mr.President(3’27”)デルグレス

-P.Danae-  PIAS / ホステス JV570160J

 

N    俺はあんたに投票したんだ

だけど何もしてくれなかった

苦しさだけが続いている・・・

 

デルグレスの『モー・ジョディ』から「ミスタ・プレジデント」でした。プリンスのピアノ・

アルバムとは別の緊張感が漂いますね。主題からの連想でしょうか、返答を迫

られているような気にさせられます。真面目に返事しろ、安倍晋三、ボーっと

生きてんじゃねえよ。

デルグレスのアルバムを聞いていて、別の1枚が浮かびました。去年買った数少

ないアナログ盤のひとつ、75 Dollar Billです。その後の音沙汰が無いのか、わ

たしが知らないのか、現状近影は不詳。当時ブルックリンに居た二人組で、演り方

はミニマル的ですが豊かな音楽を奏でます。わたしの頭の中では打楽器の響きが

このふたつを結びつけたようです。

長い演奏時間ですが、久しぶりに聞きましょう。ロンドンの音楽雑誌「アンカット」

の2017新年号特別付録CDの最後に入っていた、

「ベニ・セッド」。

 

M07.Beni Said(12’28”)75 Dollar Bill

-C.Chen, R.Brown-   Thin Wrist Recordings TW-J

 

N  2年経過しても良さに変わりがありませんね。単純なモチーフを繰り返しながら

少しづつ変化させ、大きくしていく過程がそのまま描写されます。効果機器

を使いながらも一貫したエンヤコラ精神で通す潔さ。12分以上の長さは正当です。

聞き入ってしまいました。75ダラーズ・ビルで「ベニ・セッド」でした。

さて先週ご紹介したリオン・トーマス、彼はジョー・ウイリアムズの後にカウント・ベイシー楽団

にヴォーカリストとして加入したんだそうで、そういう縁を知っていて繋げた訳で

はなかったのです。そうか、あのヨーデル唱法はジョー譲りか・・・、と短絡的に

は考えませんで、これについては後日改めます。八王子60オーヴァさん、来週

楽しみにしててね。

それとは別に今朝はリオン・トーマス本来の創作を聞いて行きましょう。これも長

い演奏時間ですが、お付き合い下さい。

ファラオ・サンダーズの書いた「マルコムズ・ゴーン」、

暗殺されたマルコムXを唄っています。1969年ヌー・ヨークでの実況録音です。

 

M08.Malcom’s Gone(8’45”)Leon Thomas

-P.Sanders-  BMG BVCJ-37317

 

N  「マルコムズ・ゴーン」、リオン・トーマスでした。感動的な仕上がりですね。終了部分で

客席から自然に拍手、歓声が沸き起こる醍醐味、感じて貰えたかな。哲学的

鍵盤奏者ロニー・リストン・スミスが参加しているのもこの雰囲気には寄与してるので

しょう。作者ファラオ・サンダーズの代わりにサキソフォーンを吹いて居るのはジェイムズ・

スポルディングで、サン・ラーの処にも居たそうです。クセ者が集まってますね。

 

M09.Um, Um, Um(1’42”) Leon Thomas

-L.Thomas-    BMG BVCJ-37317

 

N  前作と変わって2分足らずの短尺で「有無、有無、有無」。同じくリオン・トーマ

スでした。

この「ウム、ウム、ウム」は、カーナビーツもカヴァしたカーティス・メイフィールド作のダンス曲と

は別の歌です。異様に短いのも収録後に摘ままれているからで、本編はもっ

と長い筈。

リオン・トーマスは先々週お話ししたH.ラップ・ブラウンと共同名義で1枚アルバムを出し

ています。学生非暴力調整委員会(Student Nonviolent Codinating Committee)

での演説が殆どで、これまた各トラックが非常に長い。更にはマイクロフォーン設定が不

完全だったり、アナログ・テイプの転写があったりして聞き辛い録音ですが、「アフリ

カ、ラテンアメリカだって自由にしなければならない」と強固に主張するラップ・ブラウン

には迫力があります。この頃はストークリー・カーマイケルに代わってSNCCの委員長だっ

たのでは無いでしょうか。その長い演説の途中、そろそろ飽きが来る後半に、

先の「ウム、ウム、ウム」の断片が差し込まれて来て、ちょっと面食らうのです。

多分それなりの意図ある編集なのでしょうが、わたしにはその理由までは分

かりません。

これはアマゾンの配信で購入した物で、ジャケットがありません。同サーヴィスは「10

月からアイ・チューンズへの対応を停止した」とかで、ファイルを探し出すのに苦労し

まして、こうやってお届けするまでに結構な手間がかかったのです。詳しい

人間のとこにPCを持って行ってね。そしたら30秒で解決してしまって、恥

ずかしかったな。でももう大丈夫。とは言え、わたしはやっぱり盤の現物が

いいな。録音詳細も付いているし。

ではまた長尺ですが、覚悟して聞いて下さい。

ラップ・ブラウンで「SNCCでの演説 第四章」。

 

M10.H. Rap Brown Part IV SNCC’s Rap(10’10” )H. Rap Brown Leon Thomas

-H.R.Brown, L.Thomas-  Flying Dutchman / Amazon

 

M11.ウー・シュー・ヒィ゙・ドゥ・ビィ(2’33”)ジョー・キャロル 

-J.Carroll, B.Graham-   エピック / ソニー ESCA 7766

 

N  はい、ラップ・ブラウンで「SNCCでの演説 第四章」、お疲れさまでした。耳休め

にお届けしたのはジャイヴ歌手ジョー・キャロルで「ウーシュビドゥビ(ドゥ、ウ)」。彼の自作

曲です。リオン・トーマスは子供の頃にジョー・キャロルの唄から閃きを貰ったと言います。

ジョー・キャロルはやはりジャイヴ好きなトラムペッター、ディジ・ガレスピのバンドでヴォーカ

リストを務めた男。一時はジョー・ビバップ・キャロルとも呼ばれ、器楽奏者が自由に

旋律を解体していく様を見て「俺は同じ事を唄でやってやる」と挑んだ勇気

ある者です。リオン・トーマスが感じた閃き、分かりますね。

では1956年にレイ・ブライアントと吹き込んだアルバムから、

ジュリー・ロンドンの旦那だったボビー・トゥループの作品で「ルート66」。

 

M12.ルート66!(4’03”)ジョー・キャロル

-B.Troup-  エピック / ソニー ESCA 7766

 

M13.We All Gotta Stick Together(3’50”)フォー・トップス

-L.Payton, R.Knight, F.Bridges, R.Beasley-  BSMF-7569

 

N  ジョー・ビバップ・キャロルの「ルート66」に続きましては、こちらも連続企画で

ダンヒル時代のフォー・トップスです。今の1曲は1975年の「ウィ・オール・ガッタ・スティック・

トゥゲザー」でした。

モータウンでは常にリーヴァイ・スタブスの泣き節を前面に出して、後はH-D-Hの「ザ・

サウンド・オヴ・ヤング・アメリカ」。女性のバック・グラウンド・ヴォーカルが加えられる事も

普通でしたから後の3人のメムバは「その他大勢」的存在でしたが、ダンヒルに移

籍してからはリードを持ち回ったりして、4人のヴォーカル・グループである事を強調

していました。今の「ウィ・オール・ガッタ・スティック・トゥゲザー」も、リーヴァイの声では

なかったですね。

R&Bがソウル・ミュージックへと変わっていくこの時代、フォー・トップスは思い切った

脱皮を図る事が出来ませんでした。かつての競合者テムプテイションズが時代感覚を

上手く反映した企画で常に先頭を走っていたのと対照的です。それでも、大

きな事を言わずに個人的な身近な出来事を歌い続けた4人のヴォーカル・グループ

は、今回紹介しているダンヒル時代も含めて不滅でしょう。

 

N14.Look At My Baby(3’44”)フォー・トップス  

-R.&V.Benson-  BSMF-7569

 

N  1976年のアルバム『キャットフィッシュ』から「ルック・アット・マイ・ベイビイ」でした。ジョー・

サイモンと同じく僅か数曲でおさらいしたダンヒル時代のフォー・トップス、少しでもこの

ヴォーカル・グループの、モータウン時代とは違う魅力を感じていただければ、嬉しいと

ころです。

とは言え、やはりリーヴァイの泣き節は余人をもって代え難し。正直なところ

改めてそう感じました。これ言っちゃダメかな。最後は元々ジャズ系のヴォーカル・

グループだった事を証明するかのように気持ちの良いスウィング感を聞かせてくれ

ます。

1975年のヒット曲で「セヴェン・ロンリー・ナイツ」。

 

M15.Seven Lonely Nights(2’56”)フォー・トップス    

-J.R.Bailey, K.Williams, R.Clark-  BSMF-7569

 

M16.Tonight I’m Gonna Love You All Over(4’37”)Four Tops

-M.Williams, R.Ferguson-  Motown / Universal 80000488-02

 

TM Born In Chicago 「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-N.Gravenites-  Rhino 8122 798434 0

 

N  フォー・トップスは、1981年にカサブランカ・レイベルから「ウェン・シー・ヲズ・マイ・ガール」

で鮮やかに復活します。これは嬉しかったですね。同時に芸能の世界で長く

第一線に留まる事の厳しさを痛感も致しました。その時のアルバムから2枚目の

シングルとして切られた「トゥナイト、アイム・ゴナ・ラーヴ・ユー・オーヴァ」です。これも

素晴らしく良かったな。

新聞記事で見た知らせ。

『キャッチ・ウェイヴ』の小杉武久が10月12日に亡くなりました。享年八十。

わたしは彼の音楽をそれ程知っていた訳ではありませんが、70年代初頭の

全てが釣り合いを失なっていたこの国の最前線で狂奏したタージ・マハル旅行団の

首謀者、小杉武久には一目を置いております。その思想は現代の渋さ知ラズに

受け継がれている部分もあるでしょう、と想像します。彼の作品から紹介を、

とも考えましたが、手元にある『キャッチ・ウェイヴ』は、これまたLPの片面1枚

が1曲になっていてとてつもなく長い。KCの番組に侵入しちゃいます。特に

今朝は長尺物が多かったんで、遠慮しました。改めて合掌です。

あー、手を合わせる事が多いなあ。

さて今日と明日は「ライヴ・マヂック」です。わたしも出かけます。目当ては・・・。

今朝の特別付録は、以下の隠し場所にあります。どうぞお楽しみ下さい。

http://firestorage.jp/download/8f6cc3155dac63b42d21f67ddc1c91d72d5bcf5a

   ダウンロードパスワードは、gjg0rku7

今朝もちょうど時間となりました。

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「幻」モーニン・ブルーズ、鷲巣功でした。来週も首都圏で9人のあなただけに。

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【幻】モーニン・ブルーズ 2018/10/13

mb181013

TM. Walikin’ Blues「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-R.Johnson-  Rhino 8122 798434 0

 

N  おはようございます。アサー、ワツシイサヲでございます。気持ち良く肌寒い、この

位の気候がわたしは一番好きです。

先週のジャケット写真一覧からある一枚が漏れていました。何も今に始まった

事ではなく、厳しく観察していれば頻繁に起こる不祥事ですが、今朝は自ら

の過失を反省いたしまして、その盤からもう1曲お届けします。

『ザ・ワイルド・ワンズ・アルバム』から「帰らぬ舟」。

 

M01.帰らぬ舟(3’22”)ザ・ワイルドワンズ

-K.Yasui, K.Kase-  東芝 TOCT-8703

 

N  ザ・ワイルド・ワンズで「帰らぬ舟」でした。再発のCDでお送りしました。

森岡賢一郎の弦編曲が秀逸で御座います。この主人公は、嵐が来そうな海

へ漕ぎ出した恋人を心配して浜で待つ女性を第三者として想い慕ってこの歌

を唄っているのでしょうか。その「恋人」は主人公の先輩かもしれない。複

雑な人間関係が浮かび上がります。聞くたびに51年前の少年ワツシイサヲは考えて

いたのでした。

1967年6月にLPの形で出た『ザ・ワイルド・ワンズ・アルバム』は、当時ベイス担

当の 島英二にイカれていた姉が買いまして、家にありました。ジャケット表が赤

いニッサン・シルヴィアにまだ4人だったメムバがアイヴィの装いで寄り掛かっている、な

んとも明るく健全な写真。裏は6台しか造られなかったコブラ・フォード・デイトナ・

クープを、胸にヴァン・ジャケットのエムブレムが縫い付けられたレイシング・スーツの4人が囲

んでいます。67年当時最先端の風俗でしょう。特選自動車用品店、千葉市川

の式場病院理事の式場壮吉がする経営「レーシング・メイト」も撮影協力していたん

じゃないかな。

内容はこれまでのシングルA面2曲、勝負を賭けた3枚目の「夕陽と共に」を

加え、他は書き下ろしのオリジナル曲。それも詞曲はメムバによるものばかり。「帰

らぬ船」が安井かずみ、もう1曲「ひとりぼっちの渚」を岩谷時子が書き、

弦を中心とした編曲は、ご存知森岡賢一郎という当代一流の人たちも関わっ

ていますが、何より加瀬邦彦、ワイルド・ワンズの主体性が強く伝わって来る点が

出色です。

その頃ここまで創造的なオリヂナリティを持っていたグループ・サウンズは他になか

ったでしょう。アルバムといえば、シングル曲に洋楽ヒットの安易なカヴァでお茶を濁し

たような物ばかりで、内実が全く伴っていませんでした。翌年発売のザ・タイガ

ーズ『ヒューマン・ルネサンス』は統一概念を持ったアルバムと評価されましたが、これは

時流を読んだ渡辺プロダクション主体の企画で、業界人の「お仕事」ですから、「愛、

自由、平和」を主張する根拠も怪しいものです。そういった中で、この『ザ・

ワイルド・ワンズ・アルバム』は圧倒的であります。

しかし67年夏にワイルド・ワンズの加瀬邦彦が目指していたのは生まれて間も

ない「フォーク・ロック」という理解して楽しむのにはある程度の知性を必要とする、

新しくも比較的地味な音楽領域だったために、先に述べたような秀でた個性

もあまり大向こうウケは得られませんでした。何よりもワイルド・ワンズにはGSの

バカ馬鹿しさが不足してましたから。

それでもこの『ザ・ワイルド・ワンズ・アルバム』は、私の中で51年間という時を

超えて輝き続けています。その中から「帰らぬ舟」でした。1曲めから随分話

しましたね。

さて次も来週からの話題、ジョー・サイモンです。彼についてわたしは詳しくあ

りません。それで今回のヒット集2枚組は全貌を摑むいい機会になると思ったの

ですが、わたしにとっては重要な、これに入ってなかった1曲の入手に時間

がかかりまして、ジョー・サイモン解剖は来週以降に延期いたしました。ご了承下

さい。とは言いましても、今朝も1曲お届けします。

1969年のヒット曲、「チョーキン・カインド」。

 

M02.The Choking Kind(2’42”)Joe Simon

-H.Howard-  BSMF 7570

 

M03.Ain’t No Woman Like The One I’ve Got(3’04”)ザ・フォー・トップス 

-D.Lambert, B.Potter-  BSMF 7569

 

N  なぜか復活以降のエルヴィス・プレズリを連想させるジョー・サイモン「チョーキン・カインド」。

てっきりエルヴィスも唄ってると思ってましたが、調べてみても何処にもありま

せん。イントロで、白いジャムプ・スーツが浮かんじゃうのは何故だろう。誰方か何

か・・・。

続けましたのはザ・フォー・トップスの「エイント・ノー・ヲーマン・ライク・ザ・ワン・アイヴ・

ガット」1972年のヒットですが、日本ではもう少し後かな。大分長い間に亘って

聞き続けられていました。

そのフォー・トップスのダンヒル / ABC時代の作品集も2枚組で出ます。彼らの絶

頂は何と言っても栄光のモータウン時代です。その功績があまりにも偉大なので、

その後移籍したダンヒルでの活動はほとんど無視されていました。事実は冷酷で

あります。

わたしは彼らによってヴォーカル・グループ好きになった、とも言えるのですが、

この時代をしっかり記憶しているかと言うと、自信がありません。ですから

この2枚組はとてもありがたい。今のような名曲がありましたし。

次の1曲も覚えていますね。1974年のヒット「ミドナイト・フラワー」。

 

M04.Midnight Flower(3’31”)ザ・フォー・トップス

-M.Jackson, R.Dozier-  BSMF 7569

 

M05.Ask The Lonely(2’44”)The Four Tops 

-W.Stevenson, I.J.Hunter-   Motown B0000488-2

 

N  もっとレゲのアクセントが強かったような記憶の「ミドナイト・フラワー」、そして1965

年、栄光のモータウン時代の「アスク・ザ・ロンリー」、ザ・フォー・トップスでした。

これはモータウン初期のA&R責任者、ベリー・ゴーディ・ジュニアの片腕として多大な

貢献をしたウイリアム・ミッキー・スティーブンスンが、アイヴォリーではなくて、アイヴィ・ジョー・

ハンターと書いた歌です。フォー・トップスはソングライター・プロデューサー三人組のブライアン・ホラ

ンド、ラモント・ドヂャー、エドワード・ホランドが専任制作担当として付き、見事な成功

を納めていましたが、ミッキーの作品も唄っていたんですね。

でもミッキー・スティーブンスンと言えば、何と言ってもこれでしょう。

マーサとヴァンデラスです。「ダンシン・イン・ザ・ストリート」。

 

M06.Dancin’ In The Street(2’38”)Martha Reeves And The Vandellas  

-W.Stevenson, M.Gaye I.J.Hunter-  Motown 530 230-2

 

N  マーサとヴァンデラス、永遠の「ダンシン・イン・ザ・ストリート」でした。マーサはミッキー・スティ

ーブンスンの秘書だったそうです。唄い手志望でモータウンに勤めていて、マーヴィン・ゲ

イのバック・グラウンド・ヴォーカルも担当していました。そこから自分の名前を冠し

たグループで世に出られるようになった訳です。

これは1964年の大ヒット曲。飛ぶ鳥を落とす勢いだったモータウン行進曲でもあり

ます。わたしにとっては「探していたパーフェクト・ビート」曲のひとつです。ここ

で試された錬拍法は制作担当者ミッキー曰わく「企業秘密」なんだそうですが、

ドラムズに鍵がありそうです。2拍目4拍目で打ち鳴らされるハイハット、シムバル、ス

ネア、タムバリンの混ざったような音は80年代に流行ったクラップ・マシーンと全く同じ

響きです。冒頭でマーサは「新しいビートよ、あんた大丈夫かしら」と呼びかけて

アジります。「待ってました」と応えましょう。

こう言うダンス物はミッキー・スティーヴンスンの得意とするところ。次の1曲もどうぞ。

「俺みたいにジャークを踊れるかい」、ザ・コントゥアーズ1962年のヒットです。

 

M07.Can You Jerk Like Me(2’29”)The Contours

-W.Stevenson, I.J.Hunter-   Motown / Universal 544 259-2

 

M08.What Becomes Of The Brokenhearted(3’01”)Jimmy Ruffin

-W.Weatherspoon, P.Riser, J.Dean-    Motown  374636312-2  prd.

 

N  「キャン・ユー・ジャーク・ライク・ミー」ザ・コントゥアーズ、そしてジミー・ラフィン1966年の

名曲「ワット・ビカムズ・オヴ・ザ・ブロークン・ハーテド」でした。ここではミッキーは曲作

りには関わらず制作だけを担当しています。これには何か邦題が付いていま

せんでしたか。この原題のままでヒットは無理だなあ。

さてフォー・トップスに始まって、ここまでウイリアム・ミッキー・スティーブンスン絡みの楽曲

を聞いて頂いたのには、ワケがあります。それはミッキーのソロ・アルバム『ヒア・アイ・アム』

のCDを中古レコード店で見つけたからです。「こんなのを出してたのか」と、

正直とても驚きでした。1972年発表のそのLPにはこんな歌のカヴァが入って

いて、これも非常に意外です。

 

M09.Rocky Racoon(3’23”)Mickey Stevenson

-J.Lennon, P.McCartney-  Fantastic Voyage  FVCD009

 

N  先月の動物愛護週間にケモノ歌を少し集めてお届けしたときの「山狸」、ザ・ビ

ートルズと言いますか、ポール・マカートニの「ロキー・ラクーン」でした。この歌のカヴァを

聞いたのは初めてです。しかも黒人のミッキー・スティーブンスンが唄っているんです。

MGMから出たこのアルバムは表に「60年代のモータウンのプロデューサー」と栄光の肩書

きが添えられていますが、全体はいわゆるモータウン風な音ではないですね。ミッキー

は60年代初頭の黒人音楽制作者としては例外的に幅広い音楽性を持っていま

した。サンフランシスコでスライ・ストーンとも親交があった位で、いわゆるそれ迄の旧態依

然R&B派じゃないんです。だからこそ画期的な「ダンシン・イン・ザ・ストリート」を

体現化出来たのでしょうけれど、このソロ作品でそれまでの領域を超えていく

感覚が随所に感じ取れます。その現れがこの「山狸」でしょうか。そもそも

『ホワイト・アルバム』を聞いてたって事実が、わたしには素直に納得出来なかった。

ウイリアム・ミッキー・スティーブンスンは当初唄い手としてモータウンの扉を叩きましたが、社

長ベリー・ゴーディ・ジュニアの「A&Rマンが欲しいんだよ」という言葉を聞いて、「A&R」

が何を意味するかも知らないというのに、「俺の他に誰がいると言うんだ」と

強引にその仕事に就いた男です。その判断は間違っていませんで、このよう

にたくさんの成功例があります。が、やはり歌手志望だった本性はこのソロ作

品の「唄」によく出ていて、このソロ・アルバムも「裏方のご挨拶」と言うよりは、

かなりの演出を自ら施して唄っています。その基調がR&B唱法であるのはご

愛嬌ですね。

ではそんな出自がよく分かる一曲、「ゴナ・ビ・オールライト」。

 

M10.Gonna Be Alright(3’17”)Mickey Stevenson

-M.Stevenson-   Fantastic Voyage  FVCD009

 

N  「ゴナ・ビ・オールライト」、ウイリアム・ミッキー・スティーブンスン1972年発表のソロ・アルバム『ヒ

ア・アイ・アム』からお届けしました。ミッキーは67年にモータウンを離れます。MGMに

引き抜かれたんです。その頃、世界のレコード産業はヒット連発の「ザ・サウンド・オヴ・

ヤング・アメリカ」、モータウンの唄い手、制作者に注目していましたから、ベリー・ゴーデ

ィ・ジュニアより良い条件の引き抜きが表面化していました。モータウン初期のA&R

責任者、ベリー・ゴーディ・ジュニアの片腕として多大な貢献をしたミッキーに声が掛か

ったのも当然でしょう。

その時にモータウンから一緒に連れて出たのが、女性歌手のキム・ウェストン。彼らは

婚姻関係にもありました。キム・ウェストンと言えばマーヴィン・ゲイとのデューオでも知ら

れています。ミッキーはマーヴィンのモータウン時代の初期から付き合っていましたから、

そこで関係が出来たのかも知れません。またその頃のマーヴィンとミッキーの唄い方

には沢山の共通点があります。切なく絞り出す高い声、突然放り出すような

掛け声など、どちらがどうだとは、分かりません。相互作用でしょうか。

ではウイリアム・ミッキー・スティーブンスンが書いて制作、キム・ウェストンとマーヴィン・ゲイの唄

でヒットした「イト・テイクス・トゥ」を聞いてください。1966年末に発売されていま

す。

 

M11.It Takes Two(2’59”)Marvin Gaye & Kim Weston   

-M.Stevenson, S.Moy-  Motown 3746352462

 

M12.Oh Not My Baby(2’36”)Maxine Brown

-G.Goffin, C.King-  Varese Sarabande 302 066 378 2

 

N  キム・ウェストンとマーヴィン・ゲイの「イト・テイクス・トゥ」でした。ここまで、偶然にソロ・

アルバムに出会ったウイリアム・ミッキー・スティーブンスンについて、しばらくお話ししました。

それに続けましたのは、「オウ、ノット・マイ・ベイビー」、マキシン・ブラウンの、これが

オリヂナル・ヴァージョンですね。これまではロド・ステュアート、アリーサ・フランクリンでよく聞い

ていました。マキシンのは初めてではありませんが、持ってはいなかった。25曲

入りのベスト盤からです。

ここには彼女の代表曲が並んでいます。その中に、これまた意外な1曲が

ありました。殆どの方はキング・カーティスのサキソフォン・ブロウでご存知でしょう。歌詞

が付いたヴォーカリーズ仕様もあったのですね、知らなかった。

「ソウル・セレネイド」です。

 

M13.Soul Serenade(2’39”)Maxine Brown   

-C.Ousley, L.Dixson-  Varese Sarabande 302 066 378 2

 

N  マキシン・ブラウンで「ソウル・セレネイド」でした。1967年の吹き込みで。ルーサー・ディク

スンが言葉を載せています。この手の歌曲となったR&B器楽曲としては、「ソウ

ルフル・ストラット」改め「グルーヴィー・シチュエイション~ハマった関係」というのがありますね。

ヴォーカライズ、器楽曲の歌曲化というのは、高度な言語感覚、旋律感覚が必要で、

天才ジョン・ヘンドリクスがその頂点に居ます。歌曲「ソウル・セレネイド」、如何でしたで

しょうか。

このマキシンのベスト盤は、収録楽曲の作家陣がけっこう豪華です。先のゴフィン=

キングでしょ、アシュフォード・アンド・シムプスン、ヴァン・マッコイ、デイヴィド=バカラックなど錚々

たる顔触れ。そこに混じって、この人の作品もありました。オーティス・レディング

です。

 

M14.Slipping Through My Fingers(2’18”)Maxine Brown    

-O.Redding-  Varese Sarabande 302 066 378 2

N  マキシン・ブラウンでオーティス・レディング作の「スリッピング・スルー・マイ・フィンガーズ」でした。

オーティスは喉の手術後、飛行機事故で亡くなる直前まで、自らの活動範囲を積極

的に拡げていました。充分以上に分かり合えていたたスタックス以外でセッションを行

ったり、他人の制作を手掛けたりもしました。

マキシン・ブラウンの「スリッピング・スルー・マイ・フィンガーズ」もそのひとつ。マキシンの所

属していたワンド・レコード主導で、オーティス・レディングに彼女を預けてみようという

企画が持ち上がり、「スリッピング・スルー・マイ・フィンガーズ」ともう1曲「ベイビー・

ケイクス」をマスルショールズで録音したのです。共に書き下ろし。その後両者は実演で

も付き合ったりして、長い関係を希望していたのですが、あの事故でそれっ

きりになってしまいました。「スリッピング・スルー・マイ・フィンガーズ」の終了部が

きちんと処理されていないのは、実に思わせぶりです。

さて話はウイリアム・ミッキー・スティーブンスンに戻ります。彼のソロ・アルバム『ヒア・アイ・アム』

には他に興味深い題名の曲がありました。「40日と40夜」というのがそれで、

わたしは即座にマディ・ヲーターズのあの歌を思い浮かべ、「ミッキーはストレイト・ブルーズ

も好きなんだ」と勘違いしたのですが、こちらはカントリー調の全く別物でした。

そもそもこの言葉、聖書ではジーザス・クライストが修行のために飲まず食わずで過

ごした苦難の期間だそうで、「40」という数はキリスト教の「数霊」の一つと

も言われています。ミッキーの歌の中では「長い辛い時間」というような意味で

用いられています。「人の噂も七十五日」や「嘘八百」の数量と同じですね。

「北京の55日」というのもあったなあ。これは違ったか。

 

M15.Forty Days Forty Nights(3’10”)Muddy Waters

-B.Ritch-  Chess / MCA  CHD-92522

 

M16.Mo Jodi(3’49”)デルグレス

-P.Danae-  PIAS / ホステス JV570160J

 

N  マディ・ヲーターズ、アルバム『ファザーズ・アンド・サンズ』から「フォ-ティ・デイズ、アンド・

フォーティ・ナイツ」でした。ここでも「長い苦しい間」として「40日と40夜」が

使われていました。ポール・バタフィールドのハーモニカが少しうるさかったですね。憧

れのマディと一緒に出来るのが嬉しくてたまらない感じです。

それに続けたのが、デルグレスの「モージョディ」。8月末に発売された最新アルバム

の表題曲です。彼らは新進気鋭のカリブ海はリーワード島出身の3人組。ドラムズと

ギター、ここまでは良い のですが、あと一人がサクスフォーンという変則編成。今の

ようにテューバが低音部を受け持つこともあります。言語はフランス語。カリブ諸国は

統治時代の名残りでフランス語を使う国がまだ多く、ちょっと前までだったら英

語を公用語とするのは、ジャメカ、バルベイドス、トリニダード、ドベイゴの4カ国、こ

れらは「キャリコム」として連帯、通関などで便宜を図り合っていました。今キャリコ

ムと言うとは中米のもっと大きな繋がりですが、以前のキャリコムが拡がったもの

かどうかは不明です。

デルグレスの中心人物パルカス・ダナエはカリブを脱出してオランダに亡命しアムステルダムに

住んでいた経歴があり、そんな処から世の中に対する主張も明確です。お聞

きのように響きは独特。しかもフランス語が絡む事によって、更に特別になって

います。その底に流れているのは、ブルーズ。世界の共通言語としてブルーズが

機能している姿をここに確かめられます。ダナエはこの音楽によって、自らを

解放できたそうです。

 

M17.The Promise(0’20”)デルグレス

-non credit- PIAS / ホステス JV570160J

 

M18.MR President(3’34”)デルグレス

-B.Brondy, R.&P.Danae –  PIAS / ホステス JV570160J

 

N  デルグレスで、インストゥルメンタルという特記が付いた「ザ・プロミス」、そして切実に迫

った「ミスタ・プレジデント〜権力を握っている支配者への問いかけ」でした。彼

らの最新アルバム『モージョディ』は力作。来週以降も聞いて貰いましょう。

次も3人組。こちらはアップライト・ベイスとギター2本の編成。アルバムでは全曲ドラ

ムズが入っていて、3人と並列にクレジットされていますが、写真は3人だけです

から、メムバではありません。なんせ「デヴィル・メイクス・スリー」というのがグループ

名ですから。ベイスのルシア・トゥリーノは女性で、北米先住民族インディアンのような顔立

ちです。キャリフォーニァのサンタ・クルスで結成されて、もう10年以上のキャリアがあります。

今回の新譜は品質保証のレイベル「ヌー・ウエスト」からです。カントリーと大きく括る事

が出来なくもありませんが、どこかで聞いたような親しみやすいリフの裏に

沢山の複雑な要素が絡み合った味わいの深い音楽です。

静かに始まります 奥行きのある音です。「オール・イズ・クワイエット」。

 

M19.All Is Quiet(5’03”)The Devil Makes Three   

-P.Bernhard-  New West NW625

 

M20.ダム・ナム(Ain’t Goin’ To Vietnam)(4’47”)レオン・トーマス

-L.Thomas-  BMG BVCJ-37317

 

N  ちょっとテムポーを変えましょう。リオン・トーマスで「ダム・ナム」、「狂ってると思うか

もしれないけど、俺はヴィエトナムなんか行かないぜ」でした。

かつてサンタナに在籍して一躍有名になったリオン・トーマスは、ジャズ・ヴォーカリストの

ひとりではありますけれど、その表現法は独自のものです。節も言葉も全く

自由に編み出されたもので、ちょっとアブストラクトでもあります。女性なら甘く

切ない愛の歌をリパトゥワにしていれば許されるジャズの唄い手でも、男性の場合

は更に踏み込んだ表現をしたくなるのでしょうか。今の「俺はヴィエトナムなんか

行かないぜ」でお分かりの通り黒人意識に支えられた主張が随所に見られ、

なかなかのクセ者である事が分かります。

その彼が当たり前の「A列車で行こう」をどう唄ってOKとしたか、聞い

てみましょう。

 

M21. A列車で行こう(2’08”)レオン・トーマス

-B.Strayhorn-  BMG BVCJ-37317

 

M22.Everyday I Have The Blues(5’30”)Jo Williams    

-P.Chatman, M.York-  Jazz Image 38040

 

N  「A列車で行こう」、リオン・トーマスでした。そして同じくジャズ・スタンダードの

「エヴェデイ・アイ・ハヴ・ザ・ブルーズ」、こちらは『ジョー・ウイリアムズ・シングス、カウント・

ベイシー・スイングス』という素敵な題名が付けられた1955年録音のアルバムからでし

た。フレディ・グリーン、サド・ジョーンズ、フランク・フォスターが居た黄金期のベイシー楽団。

ユーモアたっぷりな編曲も良かったですね。終了部分でジョー・ウイリアムズがファルセトーを

ずっと伸ばしていたの、聞こえましたか。こういう所でそっと「ザマア見ろ」

をやるんですね、技術巧者は。粋です。

ジョー・ウイリアムズとベイシー楽団、もう1曲聞きましょう。

これもよく知られた「ティーチ・ミー・トゥナイト〜今夜教えて」。

 

M23.Teach Me Tonight(3’06”)Jo Williams 

-S.Cahn, G.DePaul-  Jazz Image 38040

 

M24.Skin In The Game(3’50”)Jon Cleary

-unknown-  BSMF 2623

 

TM Born In Chicago 「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-N.Gravenites-  Rhino 8122 798434 0

 

N モーニン・ブルーズ、今朝の最後はジョン・クリアリーで「スキン・イン・ザ・ゲイム」でした。

来週は彼の実演が見られます。10月20日、21日東京恵比寿のガーデン・プ

レイス。初日は彼の単独演奏、二日目はトリオです。どちらも楽しみですが、私は

特にソロが聞きたいですね。「ピーター・バラカンズ ライヴ・マヂック 2018」です。

今朝の特別付録は、以下の隠し場所です。どうぞお楽しみ下さい。

http://firestorage.jp/download/875c3c1ed0b06d2b86707847eaf2b9462af9ab99

  ダウンロードパスワードは、0vgv5if0です。

今朝もちょうど時間となりました。

こちらは、http://osamusawada.com/category/mornin-blues-by-isaowashizu/

「幻」モーニン・ブルーズ、鷲巣功でした。来週も首都圏で9人のあなただけに。

そして全国で9500万人のあなたにも、アサー。

 

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