カテゴリー : Mornin’ Blues by IsaoWashizu

【幻】モーニン・ブルーズ 2017/12/09

mb171209

前TM : ヲーキン・ブルーズ(夜に近いアサー仕様)P.B.B.B.

 

N  おはようございます。アサー、ワツシイサヲです。お疲れ様でした。有給を取ってま

で聞いてくれた方、本当にありがとうございます。やっぱ放送は聞いてくれ

ている人とつながるね。そんな実感を新たにしました。もう少しヨユーでやり

たいな、これは今後の過大な課題。実は大切な前後テ—マ曲素材を忘れましてね。

「ヲーキン・ブルーズ」と「ボーン・イン・シカゴ」ならあるよ、と修が言ってくれまし

たけど「アサー」がないとねえ。チューオー・エフエムのお力をお借り致しまして、何と

か「夜に近いアサー」で始められました。いやどうしようかと・・・。

さて、おさらいしましょうか。

 

M01.Winter Danger Land(3’55”)ハワイ・ファイヴ・オウ

-B.Smith-  ワツシ / ヴィヴィド WAZCD-005

 

M02.どこかで狼が哭いている(3’15”)誰がカバねんロックンロールショー

-D.Yoshitaka-  ショーボート / トリオ 3B-174

 

M03.サンタクロース・アイ・アム・橇(3’45”)トニー谷  

-T.Tani, T.Miyagawa, J.Pierpont, O.Tajyo-  ビクター VICL-61712

 

これは、高橋 路夫 埼玉県白岡市さんのリクエスト。「私一番のクリスマスソング」だそ

うです。

 

M04.クリスマス・イヴ(2’47”)加山雄三   

-T.Iwatani, K.Dan-  東芝TP-4100

 

M05.君といくつまでも(1’00”)葉山雄三

-unknown-  アルファ TAMORI-3

 

M06.クリスマスの憂鬱(4’05”) ハワイ・ファイヴ・オウ

-I.Washizu-  ワツシ / ヴィヴィド WAZCD-005

 

M07.We Wanna See Santa Do The Mambo(2’03”)Terry Fell 

-unknown-  BSMF 7543

 

M08.Blue Christmas(2’27”)Hank Snow

-unknown-  BSMF 7543

 

M09.Woman(3’32”)John Lennon & Yoko Ono

-J.Lennon –  Geffien  2001-2

 

12月8日に亡くなったジョン、ジョン・レノンの思い出に添えて、八王子60オーバ−

さんのリクエスト、アーロ・スミスのファンクラブ番号が三桁というお方でした。

 

M10.In My Life(2’25”)The Beatles  

-J.Lennon, P.McCartney- 東芝 TOCP-71036

 

M11.メドレー:トライ・ア・リトル・テンダネス~センチメンタル・リーズンズ〜ユー・センド・ミー(4’45”)

サム・クック    

-Campbell, Connely, Watson, Best, Cooke- ユニバーサル UIGY-7042

 

こちらは以前「幻」でディー・ディーのを流した時にち冷えさんが「サムのも聞き

たい」と言ってくれたのでお届けしましたが、分ったかな。

 

M12.Try A Little Tenderness(3’54”)Otis Redding  

-Campbell, Connely- Rhino 8122 79827 4

 

M13.When A Boy Falls In Love(2’35”)Sam Cooke

-S.Cooke-  Abco  0602498077061

 

恋に憧れる男の子の1日をローマンティックに唄ったアマーイ1曲「子供が恋に陥ちる時」、

サム・クックでした。久し振りだな、聞くのは。いいですね、ほんと。十代の始め

のワツシイサヲもこうだったかどうか、あ、ちょうど時間となりました。

 

M14.Shake(2’38”)Otis Redding

-S.Cooke-  Atco / Rhino  R2 422140

 

この「シェイク」、「音がいい」とのコメントを頂いています。2008年に出たモノ / スティ

ーリオ両方のミクスの2枚組「コレクターズ・エディション」から、モノ・ミクス仕様です。

 

M15.A Change’s Gonna Come(3’14”)Sam Cooke  

-S.Cooke-  Abco  0602498077061

 

M16.何のために(3’04”)ザ・フォーク・クルセダース 

-O.Kitayama, N.Hashida- 東芝CP-9022

 

同志社大学へ通っていた端田宣彦、2日に亡くなっています。最期の頃は

歩く事もままならぬようだったそうです。加藤和彦、北山修たちとは二歩も

三歩も距離をおいた動きが、わたしはずっと気になっていました。ザ・フォーク・

クルセダーズの一枚目のLPの最終曲としておさめられていた1曲です。合掌。

 

M17.ノー・ノー・ボーイ(2’43”)ザ・スパイダース

-S.Tanabe, H.Kamayatu- 日本フォノグラム PLD-8004

 

古軸泉さんが送ってくれたこの歌の周辺事情が気になりまして、それとかま

やつ師へのおくやみで「ノー・ノー・ボーイ」。作詞は田辺昭知です。

 

M18.ソラン節(2’35”)パンチョップ・チャイプラ 

-trd.- EM Records EM1143

 

ペタシ66さんのご希望でしたね。リズムが「ドドンパ」だ、という反応を頂きま

した。そうなんですよ。わたしも栗櫃天業でした。これにつきましては、後

日・・・、フフフ。

 

M19.真室川音頭(4’43”)民謡クルセイダーズ     

-trd.- Pヴァイン PCD-25239

 

「『相撲甚句』をわたしも」というヴェンテンさん、両国に座興でこれを披露す

る飲食店があります。そこはもと相撲部屋で、稽古用の土俵がそのまま残っ

ています。「相撲甚句」そのものはほとんど素人芸ですが、ご興味がありま

したらお出掛け下さい。日本相撲協会には、本当の「膿」出しを願います。

 

M20.相撲甚句(3’06”)民謡クルセイダーズ    

-trd.- Pヴァイン PCD-25239

 

Kuraさんが曲目不肖だけども「応援団の応援みたいな感じで和太鼓?の音を

バックに朗々とお経のように歌う(歌?)です」と、リクエストしてくれたのは、こ

れで正しかったですか。今朝はLPからお届けしましたが、テイチクからの2枚組

『続、続々カワチ・モンド』に入っていて、現在も入手可能ですよ。ただ他のトラック

の体臭がキョーレツですから2枚続けて聞くと、体調がおかしくなるかもしれませ

ん。お気をつけ下さい。

 

M21.南河内大学応援歌(3’47”)異邦人   

-pd.- 徳間  KC-7051

 

M22.Baby, It’s Cold Outside(5’56”)Jimmy Smith

-F.Loesser-  Verve  314 513711-2

 

ジミー・スミス、ウエス・モンゴメリー、グレイディ・テイト、そして鈴はレイ・バレットという豪華

なパースネルで「外は寒いよ」でした。これは、「日野無地酉」さん、「隣人より

愛を込めて」さん、そして吾妻光良の同曲を望んでいらした方がいた筈です

が、誰だったかなあ、それらの方々のリクエストを総括したつもりです。細かくは

また「幻」でね。

 

M23.Sleigh Ride(2’32”)The Ventures

-Anderson-  Rhino R2 75767

 

これはアサーの元気付け。アイム橇、トゥー。

 

後TM:ボーン・イン・シカゴ 「アサー」入り P.B.B.B.   1:57’30”

 

N  とまあ、こんな具合でお届けした生放送です。やはり普段から馴れていない

と落ち着かないですね。あの頃よくやれてたなあ、とわたし自身も感じます。

「若さゆえ」かな。音楽の全体時間は普段の「幻」と大体同じでしたね。こ

れは偶然です。

エリスの最新号が出来上がりました。わたしはちょっと気になっていた事をい

つものように慌ててまとめました。「日比野音」が面白いかもしれません。

昨日のお昼12時に発行・配信スタートしました。

第21号URL:http://bccks.jp/bcck/152409/info

購読者用パスワードは、ja45zです。

 

来週のDJ実演についてもお知らせしておきましょう。

 「鷲巣功 モ—ニン・ブルーズ 生語り、皿回し三鷹冬の陣」 

日付:12月14日(木)開場19:00 開演20:00

会場:三鷹 バイユー・ゲイト 東京都武蔵野市中町一丁目17番2号

アビエス1階 電話 0422-55-5782

料金:前売1500円 / 当日2000円(それと1杯のご注文)

更なる詳細は、http://bayougate.voxx.jp/eventschedule.htmへどうぞ。

開演20時かあ。定刻で始めますから、どうぞ遅れませぬように。

今朝の特別付録は、以下の隠し場所です。どうぞお楽しみ下さい。

http://firestorage.jp/download/b194df9956c65db451ff115fbe114411eeef819d

  ダウンロードパスワードは、3f7fbrppです。 

さて、ちょうど時間となりました。

こちらは、http://osamusawada.com/category/mornin-blues-by-isaowashizu/

「幻」モーニン・ブルーズ、鷲巣功でした。来週も首都圏で9人のあなただけに。

そして全国で9500万人のあなたにも、アサー。

 

 

 

【12月7日24時~】Awesome BeatsとMornin’ Bluesが、中央エフエムで再び復活!

Awesome BeatsとMornin’ Bluesが、
中央エフエムで再び復活!


・Awesome Beats

2017年12月07日24時~27時生放送  Navigator:澤田 修
局地的ヒット企画・・・夜食コーナー、千本ノック実施予定。選曲はもちろんギリギリまで取り掛かりません!
Twitter: #ab840

・Mornin’ Blues

2017年12月07日27時~29時生放送  Navigator:鷲巣 功
最近、各メディアに引っ張りだこ!音楽を愛するオトコの選曲は当日のお楽しみ。
Twitter: #blues840

 

聴取方法は、中央区内で周波数84.0に合わせて聴いていただくか、
サイマルラジオ http://www.simulradio.info/ から聴いていただくのがオススメです。

リクエスト、メッセージは voice@fm840.jp まで!

中央エフエムウェブサイト http://fm840.jp/

 

【Awesome Beats/オーサム・ビーツ】12月7日24時~27時 担当:澤田修
爆音ロックを愛する澤田修が、好きな音楽を過度な情熱・熱量と共に生放送でお届けする音楽番組!突然夜食を食べたり、少し変わったコーナーもご用意しております。にぎやかな木曜深夜を演出いたします!

【Mornin’ Blues/モーニン・ブルーズ】12月7日27時~29時 担当:鷲巣功
電波でこれあり?って番組でした。凄さは、翌朝のピーター・バラカンの番組が「メジャー」に感じた位です。「夜に近いアサー」なのに生。終了後も番組を語る声は耳に多く、その結果です。(三鷹バイユー・ゲイト12/14の実演「モーニン・ブルーズ生語り皿回し 三鷹冬の陣」告知を抜粋。文責鷲巣)

【幻】モーニン・ブルーズ 2017/12/02

mb171202

 

前TM : ヲーキン・ブルーズ(夜に近いアサー仕様)P.B.B.B.

 

N  おはようございます。アサー、ワツシイサヲです。

なんとか無事に「鉄砲光丸芸道七十年記念東京公演」を終えられました。

皆さま、ご理解ご協力、ありがとうございます。その後でわたしは風邪の

ぶり返しにやられそうになりまして、必死で食い止めた1週間でした。お気

をつけ下さいませよ。

さあ12月、2017年最後の1ヶ月です。軽快なシャッフォーで始めましょう。

ジェイムズ・アームストロング、「ハウ・スウィーティーズ」。

 

M01.How Sweet It Is(3’41”)James Armstrong

-Holland, Dozier, Holland- BSMF 2586   スライド

 

N  間奏のスライドがカッコ良い。素晴らしい。ジェイムズ「腕白」ア—ムストロングの「ハウ・ス

ウィーティーズ」。原曲はH-D-Hによる大傑作。マーヴィン・ゲイやジュニア・ヲーカーでヒットし

ています。ジェイムズ・テイラーのカヴァが素敵でね。「君の愛に包まれて」なんてい

う邦題も付いていました。他にはシカーゴのR&B歌手、タイロン・デイヴィスの仕様も

イカしてました。「現」時代に聞いて貰っている筈です。ジュニアの録音は、ベイス

がジェイムズ・ジェイムスン。彼の切るビートはシャッフォーのお手本だ、と誰か有名なベイス

奏者が言ってたなあ。

おっとジェイムズ・ア—ムストロングでしたね。彼はロス・エインジェルズ生まれの、60歳を

越えたシンガー・ギタリストです。略歴にね、影響を受けた音楽家としてロバート・クレイ

が挙げられているのが、なんとも・・・。確かにクレイは、80年代以降のブルーズ

界をひとりで懸命に牽引した男として評価されて然るべきですが、腕白とは

同い年くらいじゃないか。謙虚な人ですね。

今回のアルバム、好調に進みます。全体にシャッフォー感がいいね。軽快です。この

ビート、昨今は人間が気持ち良く叩き出しているのに、とんとご無沙汰な感じ

でしたが、この腕白のアルバムで、再確認。安心しました。同じビートで行きまし

ょう。

「ブルーズ・ビーン・グッド・トゥ・ミー」。

 

M02.Blues Been Good To Me(2’55”)James Armstrong

-unknown-  BSMF 2586

 

N  還暦越えのヴェテランという割には新鮮なジェイムズ「腕白」ア—ムストロング、「ブルーズ・

ビーン・グッド・トゥ・ミー」でした。「ブルーズはずっと身近でいい感じ」、その通

り。文句なし、ライト・オンです。

再来週の14日三鷹の梅勇芸徒での実演です。そろそろ準備しなきゃね。こ

このウェブサイトの紹介に「現」時代のモ—ニン・ブルーズについて書かれていまして、

それは身に余る光栄で大変有り難いのですが、「ブルーズ番組じゃない」とい

う表現がありました。そこでは「だからダメだ」という事ではなく、採り上げ

る音楽があまりに幅広く、音楽ジャンルとしての「北米黒人ブルーズ」を遥かに超

えている、と褒めてくれていたように勝手に解釈しておりますが、少々戸惑

ったのも事実です。

それまでは自分が好きになる音楽は共通する感覚を持ち合わせていて、そ

れらは即ち全てブルーズである、と認識していましたから、モ—ニン・ブル—ズの音

楽は全部ブルーズであり、従ってモーニン・ブルーズはブルーズ番組だ、と思い込んで

いたのですが、「そうじゃなかったんだ」と気が付かされたのです。まあ確

かにこの国の「ブルーズ・ファン」がこだわるブルーズでは決してないでしょうがね。

わたしが感じるところ、この国の音楽愛好家は全般に、人間として最も恥

ずべき「狭量」と貴い「純粋」を、混同しているフシがありまして、「ハード・

バップしか聞かない」とか「持ってるレコ—ドは女声ヴォ—カルだけ」なんて言うと

「偉い」という賛辞が贈られたりする。そうでしょうかねえ。俺はサム・クックだ

けじゃ生きて行けないよ。朝から晩まで河内音頭もゴメンです。

この国に生きる最大の利点は、世界のどこよりも幅広く音楽に親しめる、

という事だと思います。わたしはその中に自分と共有出来るビ—ト感、情感、

品位があるかないか、それを選別の基準として音楽を聞いて来ました。

その軸になったのは、子供の頃、主体的に聞き始めたブルーズでした。その

特異な表現の中には、市井の庶民の歓び、ときめき、あるいは絶望、嘆きな

ど生活感情の全てがあった。無条件で共感出来ました。でもそのうちに、こ

れは北米の黒人音楽だけの特徴じゃない。歌謡曲もロックンロ—ルも全部おんなじだ、

と気付かされたのです。わたしの音楽感の基本はこれです。だから「ピンと来

た音楽ならしっかり聞かなきゃ」と心掛けて、生きています。皆さんもきっ

と同じ筈です。だから毎週聞いてくれてるんでしょ。

ブルーズとかロックンロ—ルという名称は、殊更に多大なる誤解を伴います。もし

モ—ニン・ブルーズに接して、「なんだブルーズじゃないじゃないか」と去って行く

人たちがいたら、「あんた、そこまでの人生だな」とブル—ズを贈りましょう。

ジェイムズ「腕白」ア—ムストロングで、「ブルーズはずっと身近でいい感じ」でした。

 

M03.After A While(5’31”)Wee Willie Walker

-unknown- BSMF 2581

 

N  これも目から鱗のソウル・バラッド。ウィー・ウイリー・ヲーカーの「アフタ・ア・ワイル」、最新

アルバムの表題曲です。メムフィスのゴールド・ワックスに吹き込み経験があるといいます

から、決して「遅咲き」ではなかったでしょうが、この2017年のアルバム、驚異

的な出来映えです。何よりも透き通った想いの込められた唄声ですね。一語

一語から真心が伝わります。南部R&B唱法には一点の非の打ち所もありませ

ん。部分的に後期の円熟したジョニー・テイラーを連想させてくれます。楽曲、アンサム

ブル、演奏も完璧。「昔っぽく演りゃいいのかい」なんて意地悪な声が聞こえ

て来そうですが、そこんとこは非常に微妙で複雑ですから、時間をかけてお

話ししましょう。

今朝は敢えて王道的なスタイルを外して選びました。ウィー・ウイリー・ヲーカーの最新作

『アフタ・ア・ワイル』、皆さんにも是非お聞き頂きたい。

もう一曲どうぞ。「サンクス・フォ−・ザ・ダンス」。

 

M04.Thanks For The Dance(4’55”)Wee Willie Walker

-unknown- BSMF 2581

 

M05.My Prayer(fast)(3’35”)Dee Dee Bridgewalter 

-G.Boulanger, J.Kennedy- AMCY-2857

 

N  響きが急に現代風になりましたが、こちらの方が先ほどのウィー・ウイリー・ヲーカー

より40年も前の音楽になります。ディー・ ディー・ブリヂヲーターの「マイ・プレイヤー」、

彼女の出世作ですね。先週の「イエス、アイム・レディ」、「テンダネス」がとても好評

だったので、出逢いの1曲を聞いてみたくなって探しました。日野さんが揚げ

てくれた1976年「ソウルトレイン」の動画ありがとうございます。ひょっとしたらこ

の放送時に同じ物を観ていたかも知れません。ジュンの提供で東京12チャンネルで放

送していたのをね。

アトランティックでのLPは日本でもCD再発されていたんですね。ジャケットの感じが違

うなあ。オリヂナルはこれを90度右に回して顔写真が横になってなかったかなあ。

新宿歌舞伎町にあったジャズ・レコード喫茶ディグで、その向きで「只今演奏中」

の枠に掲げられているのを何度も見ました。店員が間違えてたのかな。

とは言え、当時からラジオで聞いた「マイ・プレイヤー」以外は全く知らず、今日

まで来ました。この曲の印象が強過ぎたようで、その後もわたしの苦手な、

雑誌「アドリブ」で持て囃されそうな、フュージョン系女性ヴォーカルの世界にずっと留

まっているような気がして、だいぶ彼女を誤解していたようです。再認識し

始めたのは『レッド・アース』の頃からなんですが、それ以前から主体的に興味深

い活動をしていたのを、今回レコ—ド屋を回って知りました。

今回のR&Bを唄ったアルバムには彼女自身による挨拶があって、そこで「確か

にわたしは今、ジャズの唄い手だ」と書いています。そのなんとも自信に溢れ

た行りは、わたしの心をゴーンと打ちましたね。

さて1976年のLP『ディー・ディー・ブリヂヲーター』は、結構複雑な成立ちでして、

ヌー・ヨーク、ロス・エインジェルズ、更にはアラバマのマスルショールズでセッションを行なっています。

ジェリー「植草」ウェクスラーが制作担当だったのも知らなかったな。16ビ—トを強調す

るクロス・オーヴァ、ディスコ・ビートの台頭を利用してこの多才な唄い手を試してみよ

う、そんな手探りの制作方針も感じられます。その象徴とも言えるのが、今

の「マイ・プレイヤー」でしょう。そしてアルバムの最後には、言い訳のように同じ歌

の低速仕様が収められていました。こちらはロヂャー・ホウキンズがドラムズ、デイヴィ

ド・フッドがベイスのマスルショールズ録音。「おい、いつもみたく演っていいのか」、

「分らねえよ」二人のこんな会話が聞こえて来そうなトラックで、それが面白い。

ディー・ディーは、本来の姿で唄っています。いいですよ。

 

M06.My Prayer (ballad)(5’38”)Dee Dee Bridgewalter

-G.Boulanger, J.Kennedy- AMCY-2857

 

M07.B.A.B.Y.(4’04”)Dee Dee Bridgewalter

-I.Hayes, D.Porter- Sony/Okeh 889854506112

 

N  はいディー・ディー・ブリヂヲーター、2017年の新作から「B.A.B.Y.」でした。スタック

スのお姫様、カーラ・トーマスの代表作です。ディー・ディーは楽しそうに唄ってました

ね。みなさんが素直に反応してくれたように、この作品は手応え充分な出来

です。わたしにとっては収録曲が馴染み深いものばかりですから、それだけ

で合格かも知れませんが、それは逆。審査は厳しくなるのですよ。

次はこのアルバムで知った、ヴァン・マッコイの曲です。

「ギヴィング・アップ」。

 

M08.Giving Up(4’55”)Dee Dee Bridgewalter

-V.McCoy-  Sony/Okeh 889854506112

 

M09.Squeeze Me(4’31”)Duke Robillard feat. Madeleine Peyroux

-C.Williams, F.Waller-  BSMF 5048

 

N   飛び切り唄の上手な女性が続きます。昨年のモ—ニン・ブルーズ幸薄歌合戦の

幸い組のトリを飾った、と記憶していましたが、調べたら違っていましたね。

とにかくマデリーン・ペルーです。ここのところ古い音楽ばかりを採り上げてオール

ド・タイマーと言ってもよい感じのギタリスト、デューク・ロビラードの新作は女性歌手を

何人もフィーチュアしたヴォーカル・アルバムです。そこにこのマデリーン・ペルーが参加してい

たのは、少々驚きでした。どういう関係でしょうかね。今朝は「スクーズ・ミー」、

ファッツ・ヲーラーの1925年の作品を聞いて頂きました。

このアルバムにはもうひとりの目玉女性歌手が参加しています。真夜中のオアシス

から飛んできました。

マリア・マルダーで「ガッタ・ザ・サウス・イン・マイ・ソウル」、これも古い歌ですね。

 

M10.Got The South In My Soul(3’24”)Duke Robillard feat. Maria Muldaur

-V.Young, N.Washington, L.Wiley-  BSMF 5048

 

M11.I’m Making Believe(3’13”)Ella Fitzgerald with The Inkspots

-M.Gordon, J.V.Monaco-  Decca GRD-663

 

N  デューク・ロビラードの新作からマリア・マルダーをフィ—チュアして「ガッタ・ザ・サウス・イン・

マイ・ソウル」でした。それに続けたのは、エラ・フィッツジェラルドとディ・インク・スポッツ

ででした。以前にも聞いて貰っていますね。

今回ディー・ディーを探して、滅多に立ち入る事のない「女性ジャズ・ヴォ—カル」

の売り場を徘徊しました。そこで破格値で出ていたのでつい購入したのがこ

の『エラ、アンドフレンズ』です。これ、既に持っていますが、店頭に出ていると誰

かにあげよう、聞いて貰おうとつい買ってしまいます。今手持ちで複数ある

のは『キング・カーティス・ライヴ・アット・フィルモア・ウエスト』『ホンキ・トンク・ジャムプ・パーティ』

と『リズム、カントリー、アンド・ブルーズ』かな。これらは全て1万円だとしても満足

が行く内容ですが、何かの時に「あの人」にと、在庫を切らしていません。

でも「あの人」が居ないんだな、今のところ。

チャールズ・フークワの素晴らしいファルセトーで「アイム・メイキング・ビリーヴ」でした。

さて男の唄も聞きましょう。ヴァン・モリスンです。サム・ライトニン・ホプキンズの

「ビル大友ブルーズ」。

 

M12.Automobile Blues(3’40”)Van Morrison   

-S.Hopkins-   Caroline International  SRDM 5703574

 

M13.She Loves You / Ticket To Ride(4’28”)Sugarpie & The Candy Men

-J.Lennon, P.McCartney-  Irma IRM 1402 CD

 

N  ヴァン・モリスンで「オウトモウビル・ブルーズ」でした。自身が弾くギター、いいですね。

不器用さ丸出し、非エリック・クラプトン的でグっと来ます。ヴァンはハ—モニカもこんな

感じですね。よく聴けば唄もそうかな。

「あの娘お前の事好きだってさ〜涙の乗車券」は、先々週、先週と続けて

登場したシュガパイとキャンディ・メン、2015年のアルバム『レット・イト・スウイング』からお

届けしました。グループ名とアルバム表題を間違えてしまったお詫びに同じアルバム

からメドリーをもうひとつどうぞ。

「しんどかった一日の晩」と「この愛のすべて」です。

 

M14.A Hard Day’s Night / All My Loving(4’03”)Sugarpie & The Candy Men

-J.Lennon, P.McCartney-  Irma IRM 1402 CD

 

M15.The Fool On The Hill(4’07”)ホット・クラブ・オヴ・サン・フランシスコ

-J.Lennon, P.McCartney-  BSMF 5043

 

N  14曲目の頭に雑音が入りました。申し訳ありません。なんせ生ホーソーだもの

ですから。シュガパイとキャンディ・メンに続いては、ホット・クラブ・オヴ・サン・フランシスコの

「丘の上に立つ挙動不審者」でした。このアルバム『ジョン、ポール、ヂヨーヂ、アンド・

ジャンゴ』も以前ご案内しています。その時に「素晴らしいセンス。人が集まった

時などに小音量で流していたら、きっとあなたの評判が上がるでしょう」と

かなんとか言ってましたが、わたし自身、それ以来聞いていませんでした。

シュガパイとキャンディ・メンで思い出して、今朝また聞いて貰いました。圧倒的な演

奏能力と幅広い音楽性、流石のブル—グラス集団ですね。

申し遅れましたが、今日は12月2日、2017年も最後の一ヶ月となりました。

そうです、こんな音楽があちこちから流れ出します。

 

M16.Christmas Here With You(5’07”)Four Tops feat. Aretha Franklin 

-L.Payton,F.Bridges, G.Rountree-  Motown B0005031-02

 

N  フォー・トップスがアリサ・フランクリンと吹き込んだ「クリスマス・ヒア・ウィズ・ユー」でした。こ

れは偶然見つけた彼らのクリスマス・アルバムからです。1995年にモータウンからLPの形

で出ていたようです。わたしは知らなかったな。彼らは70年代前半にモータウンを

離れていますから、これは一回限りの企画盤だったのでしょうか。元々のジャ

ズ・ヴォ—カル・グループ的な傾向が強く出ていまして、栄光のモ—タウン時代とは違う

味が楽しめます。特にリーヴァイ「泣き節」スタブス以外の3人がリードを取るトラックも

あって、実像フォー・トップスに接する事が出来るのが、わたしは嬉しい。落ち着

いて聞いていられますよ。アリサはもう2曲、「ホワイト・クリスマス」「聖しこの夜」と

いう決定的な歌を披露しています。ちょっとトウガタッタ感じですけれどね。

今年は今のところ、町なかでもクリスマスがうるさくないですね。以前には11月

に入るとすぐに商業施設などで「ジンゴーベル」とか「赤鼻」が鳴り続け、いい

歳の大人たちがはしゃぎ回る恥ずかしい光景がそこら中で見られました。も

っと静かに過ごしたいですね、日常が慌ただしいが故に。

しかし、モ—ニン・ブルーズでは賑やかにお祝いです。

 

M17.Hey Santa Claus(2’25”)The Moonglows

-H.Fuqua-  BSMF 7539

 

N  これまたすっかりお馴染みになったムーングロウズの「ヘイ、サンタクロウス」でした。今

年は大阪茨木のBSMF レコーズから一挙に8枚のクリスマス・アルバムが発売されてい

ます。1924年から63年真でのブルーズ/R&Bの傑作クリスマス歌曲がぎっしりで

す。この他にも面白いものがあります。来週もお届けしましょう。

さて、このモ—ニン・ブルーズのクリスマス定番といいますと、ご存知のあの歌ですが、

今回のBSMFシリーズにも入っていました。国内盤で手に入る大きなチャンスです。

行きましょう、「俺がどのくらいクリスマスを憎んでるか」。

 

M18.How I Hate To See Christmas Coming Around(2’47”)

Jimmy Witherspoon 

-A.Patric, L.White-  BSMF 7539

 

N  一年振りのご挨拶、ジミー・ウィザスプーンの大傑作「ハウ・アイ・ヘイト・トゥ・シー・クリ

スマス・カミング・アラウンド」、いつもながらの絶好調です。「きっと君は来ない」だ

けではないクリスマス名曲集、来週もお楽しみに。

さて朝の夕方5時55分からのアール・エフ ラジオ日本「宮治淳一のラジオ名盤アワ—」

にワツシイサヲが出演です。かなり急な依頼で、しかも「あなたの名盤10枚10曲」

と来ました。いきなりこういうのは無理です。そこで前々から考えていた追

究課題を発表する事にしました。かなり単純な内容でして聞いた人が「なん

だこれは」と怒り出すかも知れませんが、有名曲満載の楽しい時間になる筈

です。分ってもらえるかな。

さてその追究課題とは・・・。今朝はヒントをひとつだけお送りしましょう。

ライチャス・ブラザーズです。「ふられた気持ち」、さて課題は何でしょうか。

 

M19.You’ve Lost That lovin’ Feelin’(3’40”)The Righuteous Brothers 

-B.Mann, C.Weil-   Karussell OKD 3050

 

 

後TM:ボーン・イン・シカゴ 「アサー」入り P.B.B.B.

 

N  一番いいところ、重要なヒントの部分で雑音が入ってしまいました。何せ生

ホーソーですからして。多分ね、これだけでは雲を摑むようで何も分らないでし

ょう。ただ今の「ふられた気持ち」、忘れないでね。きっとなるほど、と頷い

てもらえる筈です。

さてずっと告知して来ました「鉄砲光丸芸道七十年記念東京公演」には、

沢山のお運びを頂きまして、ありがとうございます。本場河内でも、まして

や関東のミヤコでは河内音頭にお金を払う人は、まだまだ数が少ない。そんな環

境の中でみなさん、長い時間も割いて下さって熱心にお聞き頂きました。光

丸本人も感激しておりました。心より御礼申し上げます。重度聴取者の方々

も多数おいで頂き、ありがとうございます。

何から何まで自分たちで造り上げなければならなかったので、正直なとこ

ろ本番開催が怖くなった位です。滞りなく無事に終了出来まして、皆さまに

は篤く御礼申し上げます。

さて来週は東京84.0メガヘルツ 中央エフエムで生放送ですから、「幻」9日分は、

そのプレイリストでお許し下さい。その晩、ちょっと重要な集まりもありましてね。

翌週16日は14日の梅勇芸徒の後になります。これはどうしようかな。お

さらい的に振り返りましょうか。なんせ定員が一杯ですから大勢の方に聞い

て頂けないかも知れませんので。

下記、ご参考にどうぞ。

 「鷲巣功 モ—ニン・ブルーズ 生語り、皿回し三鷹冬の陣」 

日付:12月14日(木)開場19:00 開演20:00

会場:三鷹 バイユー・ゲイト 東京都武蔵野市中町一丁目17番2号

アビエス1階 電話 0422-55-5782

料金:前売1500円 / 当日2000円(それと1杯のご注文)

更なる詳細は、http://bayougate.voxx.jp/eventschedule.htmへどうぞ。

今朝の特別付録は、以下の隠し場所です。どうぞお楽しみ下さい。

http://firestorage.jp/download/206ae41a99e7fc16129214bc901c123c1532db66

  ダウンロードパスワードは、9wytpdj4です。

今朝もちょうど時間となりました。

こちらは、http://osamusawada.com/category/mornin-blues-by-isaowashizu/

「幻」モーニン・ブルーズ、鷲巣功でした。来週も首都圏で9人のあなただけに。

そして全国で9500万人のあなたにも、アサー。

 

 

【幻】モーニン・ブルーズ 2017/11/25

mb171125

 

前TM : ヲーキン・ブルーズ(夜に近いアサー仕様)P.B.B.B.

 

N  おはようございます。アサー、ワツシイサヲです。大変慌ただしい中で、「本家鉄砲

節 河内音頭 鉄砲光丸芸道70周年記念公演」の当日を迎えました。準備その

他、今日は手一杯ですが、全力で行ないます。どうぞ皆さんもお越し下さい。

詳細は番組終了前に最後の告知を致します。お待ちしていますよ。

では今朝も始めましょう。ディー・ディー・ブリヂヲーターです。

「あたし用意できてるの」。

 

M01.Yes, I’m Ready(4’57”)Dee Dee Bridgewater

-B.Mason-  Sony/Okeh 88985406112

 

N  ディー・ディー・ブリヂヲーターで、「あなた用意はできてるの、あたしは大丈夫〜

イエス、アイム・レディ」でした。バーブラ・メイスン1965年のヒット曲です。80年にテリ・ティ゙

サリオとケイシー・フィンチがカヴァして、こちらもヒットしました。わたしは先にこれで知

りました。

バ—ブラ・メイスンとバ—ブラ・ルイスがすぐごっちゃになってしまいますが、こちら

はバ—ブラ・メイスンの「イエス、アイム・レディ」、ディー・ディー・ブリヂヲーターの最新アルバム

『メムフィス、イエス、アイム・レディ』からです。今回は彼女が育ったメムフィスにゆかりの

あるR&B曲を集めた内容。非常に好印象の1枚です。フィラデルフィア出身のメイスンの

唄った今の「イエス、アイム・レディ」とメムフィスのつながりは不明ですが、ひょっとし

たら子供の頃に地元のラヂオでよく聞いていたのかな。お父さんが学校で音楽

を教えたり、ディスク・ジョッキーを務めていたりしたそうですから、そんな縁もあ

るのかも知れません。

どちらかと言えば楽器演奏に重きを置いた「フュージョン」音楽が台頭して来る

前に、同類の音楽が「クロス・オーヴァ」と呼ばれていた時期がありまして、ディー・

ディー・ブリヂヲーターは、プラターズの「マイ・プレイヤー」を細かな16ビ—トでアレンヂしたヴ

ァ—ジョンで華やかに登場し、「クロス・オーヴァ界の歌姫」的な存在になりました。

モノクロームのジャケットも印象的でね、あちこちに飾られていました。その後も同じ

世界で活動を続けていましたが、昨今はアフリカに出向いたりして、主体的な音

楽制作活動が注目のひとりです。

彼女の手書きになる短い解説がこの最新アルバム『メムフィス、イエス、アイム・レデ

ィ』には添えられていまして、そこには「わたしは確かにジャズシンガ—ではある

けれど、これらを唄うのはこれまでずっと夢見て来た事だ」、とあります。

それを実現させたそれぞれの楽曲は、充分な手応えでここに並んでいます。

ではオーティス・レディングのヴァ—ジョンをほぼそのまま踏襲した形です。お聞き下

さい。

「トライ・ア・リトル・テンダネス」。

 

M02.Try A Little Tenderness(5’25”)Dee Dee Bridgewater  

-J.Cambpell, R.Connelly, H.M.Woods-  Sony/Okeh 88985406112

 

M03.Mean Old World(4’59”)Van Morrison   

-W.Jacobs- Exile/Caroline International  nonumber

 

N  これ以上の形が考えられない「トライ・ア・リトル・テンダネス」、ディー・ディー・ブリヂ

ヲーターでした。元々は古いスタンダード曲で、オーティスはサム・クックのコパカバーナでの実況

盤で聞いていたのかな。それがスタックスの演奏家たちのお陰でこんな形に生まれ

変わった訳です。誰でも一度はこうやって唄いたいでしょうね。ただその場

合には相当な歌唱力が求められます。ここでのディー・ディーは立派に合格。後

半では、エラ・フィッツジェラルドやサラ・ヴォーン的な貫禄も感じられました。この後に

何を手掛けるか、早くも気になります。

続けてお聞きいただきましたのは、ヴァン・モリスンの『ロール・ウィズ・パンチーズ』

から「この忌み多き世界」、リトゥル・ヲルターの代表作のひとつですね。ヴァン・

モリスンの新しいアルバムも確かなものでしたが、ここまで「幻」では集中的に採り

上げられなかったですね。数曲は紹介して来たかな。今朝は同じような制作

意図、構造を持つディー・ディーのアルバムと抱き合わせでお聞きいただきます。

今回のヴァンのアルバムには、「音楽を唄い演奏する事の歓び」が溢れている、

そんな印象を強く感じます。考えてみれば表現行為として当たり前ですけれ

ど、こんな風に全編を通して歓びが漂っている1枚には、しばらく出会ってい

なかったなあ。これには長い付き合いの信頼出来る仲間の存在も大きいです

ね。

ではヴァン・モリスン、『ロール・ウィズ・パンチーズ』からもう1曲お聞き下さい。

盟友クリス・ファーロウとジェフ・ベックが一緒です。

南部の香り高きスロウ・ソング、「トランスフォーメイション」。

 

M04.Transformation(3’30”)Van Morrison  

-V.Morrison-  Exile/Caroline International  nonumber

 

M05.I Must Have A March(3’21”)リチャード・トンプソン

-R.Thpompson-  Pヴァイン PCD-25244

 

N  またまた2曲続けのダブル・プレイ。ヴァン・モリスン「トランスフォーメイション」に続いては、

リチャ—ド・トムプスンの新しいアルバム『アクースティク・レアリティーズ』から「アイ・マスト・ハヴ・ア・

マーチ」でした。イギリスの新しいフォーク音楽を創り上げたフェアポート・コンヴェンション周辺

に関しまして、わたしは全く知識がありませんで、今「ごろああそうなのか」

と教えてもらう事ばかりです。思い起こせば50年くらい前、彼らを熱心に聞

いていた人たちが既に何人か居ましたね。その頃のわたしは形としてのブルー

ズ音楽に夢中で余裕がなく、「センスがいいんだなあ」とその人たちを遠くから

見ていただけです。リチャード・トムプスンはそのフェアポート・コンヴェンションの中心人物で

した。

今回は既に発表してあった楽曲をやり直したり、秘蔵の未発表曲を披露し

たりしていますが、基本的に自分ひとりの弾き語りです。多分この人は凄く

真面目なんでしょう。通して聞いていると、素朴な純情が迫って来ます。今

の「アイ・マスト・ハヴ・ア・マーチ」は、彼が長年興味を持ち続けているというドイツ

の作曲家、クルト・ヴァイルからのインスピレイションで書き上げた楽曲、確かにそんな感

じですね。

リチャ—ド・トムプスン、新作『アクースティク・レアリティーズ』からもう一曲どうぞ。これは

彼の最初のソロ・アルバムで既に発表済みです。それを45年間唄い続けてきて、今

回再び録音しました。旧作をご存知の方、如何でしょうか。

「プア・ディチング・ボーイ」。

 

M06.Poor Ditching Boy(3’09”)リチャード・トンプソン

-R.Thpompson-  Pヴァイン PCD-25244

 

M07.Jambalaya(3’29”)The Bunch

-H.Williams-  Talking Elephant/Island TECD227

 

N   三度のダブルプレイ、今回はリチャード・トムプスンの新作から「プア・ディチング・ボー

イ」、そして1972年に彼らイギリスのフォ—ク仲間が集まって作ったロクンロール・アルバム

『ロック・オン』から「ジャムバラヤ」、リチャード・トムプスンのギターとヴォ—カルでした。フェアポ

—ト・コンヴェンション周辺に関してはこれから聞いてみたいとも思っています。詳し

い方、どうぞ何か教えて下さい。

さて次もきちんと紹介し損なってしまったアルバムです。ブルー・グラスのジェリー・

ダグラス・バンドの『ワット・イフ』。エレキを使っているので、厳密にはブルーグラスと言

えないかも知れませんが、メムバー全員の演奏技術の高さから、ついそう呼びた

くなってしまいます。しかも管がふたり、サクスフォーンとトラムペットが入っています

から、無敵の編成とも言えますね。今朝はその確かな能力をたっぷりとお楽

しみ頂きましょう。

「アンフォールディング」、7分余りの演奏です。ジェリー・ダグラス・バンド。

 

M08.Unfolding(7’13)Jerry Douglas Band  J.Beck

-E.Meyer- Rounder 1166100259

 

N  ジェリー・ダグラス・バンドで「アンフォールディング」。エレキ・ギターがどことなくジェフ・

ベック的でしたね。担当はマイク・シールという人間です。さて、このアルバム『ワット・

イフ』に収められていた面白いカヴァ、以前にも紹介したかな、もう一度どうぞ。

ジミ・ヘンドリクスでお馴染み「ヘイ、ジョ−」。

 

M09.Hey Joe(4’03”)Jerry Douglas Band

-B.Robertts- Rounder 1166100259

 

M10.Fire(3’08”)Sugarpie And The Candy Men

-Hendrix-  Irma Records IRM 1614

 

N  4度めのダブル・プレイでお届けしたのは、先週グループ名とアルバムの題名を間違

えてお伝えしたシュガー・パイとキャンディ・メンです。シュガー・パイとキャンディメン、これ

がこのイタリアのアクーステク・アンサムブル楽団の名前、『コトン・キャンディ・クラブ』は最新アルバ

ム名でした。ご指摘下さったムジさん、ありがとうございます。シュガー・パイと

キャンディメンは、以前ビ—トルズのカヴァ盤を紹介していましたね。2017年発売のこの

アルバムでは先週お届けしたイタリア語楽曲に混じって、こちらもジミ・ヘンドリクスの「フ

ァイア」を採り上げていました。そしてもうひとつ、面白いロックンロ—ル・ナムバが・・・。

 

M11.Rock’nRoll All Nite(3’03”) Sugarpie And The Candy Men

-Simons, Stanley-  Irma Records IRM 1614

 

M12.ロックンロ—ル・オールナイト(2’49”)接吻大魔王

-Simons, Stanley, I.Washizu-  イーストウエスト AMCM-4257

 

N  はい、キッスの「ロケンロー・オール・ナイト」、シュガー・パイとキャンディメンの気持ちの良いカ

ヴァでした。愛嬌たっぷりでしたね。そして、同じ「ロケンロー・オール・ナイト」の大

阪弁ヴァージョン、接吻大魔王の唄と演奏でした。コピ—に近い演奏に日本語訳を

付ける形が10年以上前に突然上昇気流に乗りまして、その時のドサクサで作られ

た1枚『浪花ロックシティー』からお届けしました。

「もっと騒げや、 でっかい声で騒げや、嗚呼、浪花ド根性、どうや」

ここんとこ、結構面白かったですね。久し振りに聞きました。

さて先週はイタリアのグル—プで名前とアルバム・タイトルを間違えて、フランス語は読み方

綴り方がなっていなかったようです。これまたヴェンテン様にご指摘いただきま

した。11月25日分の投稿欄に、貴重なおフランス語講座も解説して頂いておりま

す。ご覧下さい。

わたし第二外国語はおフレンチだったのですが、卒業間際に単位未修得でえら

い騒ぎになりました。その反省を込めて今再びおフランス歌曲を鑑賞致します。

 

M13.枯葉(4’11”)越路吹雪

-T.Iwatani, J.Kosma-  東芝 TOCT-10852

 

M14.東京落葉(2’55”)竹腰ひろ子

-H.Yokoi, S.IIda-  キング KICK 3566

 

N  フランス歌曲中、永遠の名作「枯葉」、岩谷時子訳、内藤法美編曲、越路吹雪

唄でお聞き頂きました。そして今も隠れている1曲、竹越ひろ子で「東京落

葉」です。「花が咲く時寄る人は、花が終れば背く人」ですってさ。思い当

たる事ありますか。

さて枯れ葉が落葉となって寒い季節がやって来ます。あ、青空を求めて北

へ帰る人たちがいます。

 

M15.北帰行(2’36”)ボニー・ジャックス

-H.Uda- キング KICK 6130

 

N  ボニー・ジャックス「北帰行」、明日は何処の町か・・・、これも冷え込んだ時期

に響きますね。

北へ帰るには、やはり汽車でしょう。聞き鉄の皆様、今朝も幻電鉄、始発

の時刻です。ロ—カル線ですが、行き先はどうもおかしいですね。

「ロンドン急行」、かまやつひろし。

 

M16.ロンドン急行(3’42”)かまやつひろし   

-Y.Inoue- 東芝 TOCT-5786 6

 

N  幻電鉄本日の第一便はかまやつひろし運転士の「ロンドン急行」でした。これ、

井上陽水の作品なんですね。「恋人よ、行き先は着いた時に教える」、ここ

がとても陽水らしい。

さて幻電鉄第二便は新大陸列車です。

大瀧詠一で「恋の汽車ポッポ」

 

M17.恋の汽車ポッポ(2’15”)大瀧詠一

-D.Edoya, B.Tarao-  Oo/ソニー OOCO 1

 

N  大瀧詠一「恋の汽車ポッポ」お届けいたしました。これは彼のソロ第一作の、

シングルにも切られていたヴァ—ジョンですか。イントロのスネア連打からして「ロコモーション」

ですね。ダンス曲でしょうか。想定された振りはあったのかな。祖となった「ロ

コモーション」は、汽車ごっこの振りをデッチ上げて流行らせたんでしたね、確か。

さてこの汽車ポッポ、ルイジアナからメムフィスまで走り続けるらしいですね。遠いで

すよ。

さて今日の幻電鉄は早くも最終になってしまいました。19番ホ—ムより0時5

分発です。お乗り遅れのないよう願います。

 

M18. 0時5分発の最終列車(2’38”)キャロル

-Y.Okura, E.Yazawa- フォノグラム PHCL-3028

 

N  「0時5分発の最終列車」キャロル、2枚目のLP『ファンキ満期ベイビ』のB面の最

終曲でしたね。0時5分、この最終が出る駅は川崎か横須賀だ、と初めて聞い

た時から確信しています。横浜じゃないな。如何でしょうか。

さて一方の西日本、近畿関西の午前0時はどんなでしょう。ここは大阪のシテ

ィ・ホテルの一室でしょうか。ちょっと覗いてみましょう。

 

M19.大阪午前0(5’00”)浅田あつこ               

-A.Itou, S.Makaino-  徳間 TKCA-73448

 

N  第三者の登場により、恋の行方が定まらず、優柔不断な男に決意を迫る午前

0時の大阪、これは半ばもう修復不可能な別れ話ですね。大阪の地下鉄は比較

的早く最終が出てしまいます。午前0時になると、もう帰れないんじゃないか

なあ。この後、気まずいふたりは朝までどうするんでしょうか。あ、余計な

お世話ですね。

浅田あつこ、アルバム『近畿物語』から「大阪午前0時」でした。北国行きロンド

ンからルイジアナ、メムフィス経由で横須賀を通過して大阪着、幻電鉄本日の運行を終

了いたします。また明日のご乗車をお待ちしております。

 

M20.河内のカッパ(3’53”)浅田あつこ      

-R.Hayato, T.Yano-  徳間 TKCA-90735

 

後TM:ボーン・イン・シカゴ(アサー仕様)P.B.B.B.

 

N  「幻」モ—ニン・ブルーズ、今朝の最終曲は「河内のカッパ」浅田あつこでした。シ

ングル盤「秋恋」のB面曲です。「河内音頭ギタ—:寺内裕紀」という特記があり

ますが、それほど河内調ではなかったですね。それよりも相の手の最後に入

る「 ハイー」が、あそこの地域性、あの民族性を反映していたように感じます。

あつこの河内歌謡連作、この後も期待しましょう。

 

さて今日が本番「本家鉄砲節 河内音頭 鉄砲光丸芸道70周年記念公演」

午後3時会場 5時本編開演です。4時から生演奏で踊りの練習会を開催。

出演は、

音頭  鉄砲光丸

地方(ぢかた:伴奏者)は以下の通り、鉄砲光丸社中の面々となります。

三味線      京極由加

エレキ・ギター    河洲ゆめほ

ふみあき

太鼓     弥生みゆき

河洲健司

囃子       河洲美佐子

河洲直美

河洲一丸

真夏の盆踊り会場とは違う静かな環境で、じっくりと節、味をお楽しみ頂

けます。友情出演には歌謡曲歌手の香西かおり。あの大スタ—を至近距離で観

られます、聴けます。生伴奏の民謡も披露してくれる予定です。

ゲストには浪曲師の玉川太福。

玉川みね子を曲師に、オリヂナルで「鉄砲光丸一代記」。

これに踊りの練習も加え、幅広く豊かな内容となっています。

当日入場料は4,000円。

どうぞこの記念公演が成功しますよう、皆様ご協力の程お願い致します。

本編司会は、不肖ワツシイサヲが担当致します。ご声援下さい。

 

12月8日の中央エフエム生放送、14日の三鷹バイユー・ゲイトでの「鷲巣功モーニン・

ブルーズ生語り、皿回し 三鷹冬の陣」も、すべてはこの「本家鉄砲節 河内音

頭 鉄砲光丸芸道70周年記念公演」が終ってから。ニイタカヤマノボレ、決行だ。

それらとは別に、来週の週日曜日 12月3日17:55-18:55にラジオ日本の「ラ

ジオ名盤アワー」に突然の出演です。振られた主題は「わたしの名盤10選」。こ

こは柔軟に今年の追究課題の10曲と解釈し、独自に構成して臨みます。わた

しに とっては珍しく良く知られた楽曲が多くなりますが、その切り口が・・・。

細かな内容はお聞きになってのお楽しみ。放送を待っていて下さい。あ、教

え子の生放送とぶつかるな。御免。

今朝の特別付録は、以下の隠し場所です。どうぞお楽しみ下さい。

http://firestorage.jp/download/30f63b362df92fde98caf71fffaa306dd7d0fb98

  ダウンロードパスワードは、49k0177tです。

今朝もちょうど時間となりました。

こちらは、http://osamusawada.com/category/mornin-blues-by-isaowashizu/

「幻」モーニン・ブルーズ、鷲巣功でした。来週も首都圏で9人のあなただけに。

そして全国9500万人のあなたにも、アサー。

今日は丸井錦糸町店8階サンライズ・ホ—ルでお会いしましょう。待ってます。

 

 

【幻】モーニン・ブルーズ 2017/11/18

mb171118

 

前TM : ヲーキン・ブルーズ(夜に近いアサー仕様)P.B.B.B.

 

N  おはようございます。アサー、ワツシイサヲです。今週の始めに風邪を引いてしまい

まして、大切な音声を痛めております。寒くなったからでしょうか。毎年23

区最低気温を記録するこの仕事部屋もかなりの冷え具合です。先月から膝掛

けをしている位です。鼻水が出て喉が痛む、わたしの風邪は大抵こんな症状

で始まります。喉の痛みは某所より戴いた差し入れの秘薬で鎮めましたが、

鼻水は一向に止まらない。ちょうど月曜日の晩に急死した知人のお通夜があ

って、すすり上げている事自体はおかしくなかったのですが、別の理由もあ

ったのですよ。信繁さん、安らかに。

わたしの風邪は引き始めで止めないと大事になってしまうので、充分に気

をつけている筈ですが、虚を突かれた。治療方法は沢山食べて暖まりゆっく

り眠る事、単純な方法なのですが、これが一番効きます。お陰さまで今朝は

大分楽になって来ました。

さあ「モーニン・ブルーズ」、今朝も元気に始めましょう。ナッシュヴィル周辺の作詞作

曲家が中心になっているグループ、オ—ルド・ドミニオンです。

「傷ついた心ほど痛むはない」。

 

M01.No Such Thing As A Broken Heart(2’58”)Old Dominion

-M.Ramey, T.Rosen,B.Tursi, J.Frasure-  RCA/Sony   98542939-2

 

N  もうわたしが何を言うか分るでしょう。その通り、ブラッド・ペイズリーにつな

がる、という事です。このテムポー、ビート感、唄い回し方など、やはり今の主流

なのですね。グループの中軸となるマシュウ・ラムジーとトリヴァー・ロ—ゼンはケニー・チェズニー

など多くの唄い手に作品を提供しているようです。このアルバムにはとてもポッ

プな印象の楽曲が多く、ああ、こういう人たちがカントリー音楽の真ん中にいるん

だな、と認識させられます。ヴォ—カルもこのふたりが中心。コーラス・ハーモニーを楽し

そうにとっているのには、好感です。

もう1曲聞いて下さい、「ノット・エヴェシング・アバウト・ユー」。

 

M02.Not Everything’s About You(3’54”)Old Dominion 

-M.Ramey, T.Rosen, B.TursiA.Dorf-  RCA/Sony   98542939-2

 

M03.Don’t Blame It On Me(2’41”)Fats Domino 

-Domino,Barthoromew-  Proper PROPERBOX 133

 

N  先週はお休みした「ファッツ・ドミノー劇場」、ドミニオンに続いてドミノーが始まります。

まずは1956年の録音の「ドント・ブレイム・オン・ミー」です。「それを俺のせいにし

ないでくれよ」、ファッツのペーソスが存分に発揮、いや滲み出た1曲です。声、唄

い方それらが造る表情、こういうのは敵う人がいませんね。ファッツは多分歌に

接して、瞬時に自分なりの正しい解釈が浮かび上がるのでしょう。

次はビ—トの効いたピアノ演奏が魅力です。

「アイ・ヲント・ユー・トゥ・ノウ」。録音は1957年です。

 

M04.I Want You To Know(1’58”)Fats Domino 

-Domino,Barthoromew-  Proper PROPERBOX 133

 

M05.Waliking To New Orleans(1’57”)Fats Domino   

-Domino,Barthoromew-  Avid Entertainment AMSC 1272

 

N  不定詞の副詞的用法で「アイ・ヲント・ユー・トゥ・ノウ〜分って欲しいんだよ」でし

た。その次は「ヲーキング・トゥ・ヌー・オーリンズ」、こちらは1960年の吹き込み。先

週までの「ファッツ・ドミノー劇場」で、わたしはプロパーの4枚組を主に使って来ま

した。「1949年から1957年までのファッツの絶頂期を収録」とあって、プロパ—

らしくデイタ、解説も細やかです。ただ57年までなので、今の「ヲーキング・トゥ・

ヌー・オーリンズ」は収録されていません。

そこで『ファッツ・ドミノ− 5枚の古典的アルバム集』というCD2枚組を探して手に

入れました。これはシムプルな造りですが、『ザ・ファビュラス・ミスタ・ディー』『スウイン

グ』『レッツ・プレイ・ファッツ・ドミノー』『ア・ロット・オヴ・ドミノー』『レット・ザ・フォー・

ウインズ・ブロウ』の5枚を要領よくまとめ、読み難いですが録音詳細も付いてい

る頼りになる盤です。この国では『ア・ロット・オヴ・ドミノー』以外は正式に紹介

されていなかったんじゃないかな。ファッツにご興味の方はぜひお求め下さい、

と言ってもアマゾーンの最後の1枚をわたしが買ってしまったので品切れだろう

と思ってたら、もう既に新たに入荷してますね。1975円なら、絶対に安いで

すよ。

先々週の土曜の朝のNHKを聞いていたら似たような事をやってまして、

2007年の表敬アルバムも使われていましたね。そのタイトルにもなった

「ゴーイン・ホーム」を聞いて下さい。

 

M06.Goin’ Home(2’10”)Fats Domino   

-Domino, Young-  Avid Entertainment AMSC 1272

 

N  「ゴーイン・ホーム」、これは1949年の録音ですから、4枚組、2枚組どちらにも

入っていました。

次は「ワン・ナイト」、1960年の吹き込みですから2枚組でしか聞けません。

 

M07.One Night(2’46)Fats Domino  

-D.Barthoromew, P.King-  Avid Entertainment AMSC 1272

 

N  ファッツ・ドミノー劇場、「ワン・ナイト」でした。これは同じヌー・オーリンズの唄い手で頻

繁な交流もあったスマイリー・ルイスが1956年に放ったヒット曲です。両者の後ろ盾だっ

たプロデューサー、デイヴ・バソロミュウが仲を取り持つ間柄でした。これは恵比寿プレズ

リのカヴァでも有名です。

エルヴィスの方は59年の発表ですが、その前にちょっとした経緯があります。

今のファッツのをお聞きになればお分かりでしょうが、唄い出しが「One night

of sin」になっていました。「罪を犯す一晩」ですね。これは「未婚者同士が

性行為に耽る夜」と解釈され、健全な北米若者文化を牽引するエルヴィス・プレズ

リには相応しくない。それでエルヴィスの正式吹き込み時には「One night with you」

に書き換えられたのです。日本でこの歌は当然エルヴィス盤で認知されましたか

ら、坂本九ちゃんも、キャロルも「ウィズ・ユー」で唄っていましたね。1回目のファッツ・

ドミノー劇場でお届けした、2枚組表敬版『ゴーイン・ホーム』に収録のコーリー・ベイリー・

レアは「One night of sin」でした。

さて、土曜の朝のNHK番組で耳にした、それまで知らなかった1曲があり

ます。これがカッコ良くってね。その時純英国風の発音でしょうか「セコンド・タイム」

と聞こえたので調べたのですが、同名曲がありません。NHKのホームペイヂから

更に調べたら「Sick And Tired」だと判明しました。それは『ザ・ファビュラス・

ミスタ・ディー』に収録されていまして、今回『ファッツ・ドミノ− 5枚の古典的アルバム

集』でわたしも聞く事が出来るようになったのです。お届けしましょう。

 

M08.Sick And Tired(2’35”)Fats Domino 

-Kenner, Bartholomew, Domino-  Avid Entertainment AMSC 1272

 

N  ファッツ・ドミノー、「シック・アンド・タイアード」1952年の録音。歌のタイム感、リズムが素

晴らしい。演奏は完全なエイト・ビートです。カッコいいですね。ラジオで聞いた時に、

これは絶対にアール・パーマーのドラムズだ、と確信したのですよ。そして1956年の

これにつながったんだ、そう想像しました。

 

M09.Lucille(2’27”)Little Richard

-A.Colins, R.Penniman-  ACE ABXCD 1-4

 

N  「ルシヤ」、リトル・リチャードでした。蒸気機関車のように前進していく力強いビ—

ト、ファッツ・ドミノーの「シック・アンド・タイアード」と共通するものがあります。ところ

が、『ファッツ・ドミノ− 5枚の古典的アルバム集』の詳細記載によると、ドラムズは、

コーネリアス・コールマンという男になっていました。アレー。50年代初頭にヌー・オーリンズに

はこの位のビ—トを叩き出せる人間が何人もいた、という事でしょうか。既に

エイト・ビートは、この町のリズムになっていたのですね。やられたな、この事実。

今の「ルシヤ」は1989年にエイスから出たCD8枚組のリトル・リチャード・スペシャルティ大全

集からお聞き頂きました。これにはいろんなNG版も入ってまして、「ルシヤ」

の失敗テイクもあります。ストップ・ブレイクでサクスフォーンが間違えて演奏中断となるの

ですが、耳を澄ませば、出鼻を挫かれてリチャードがムクレる様が無音の中に聴き取

れます。

さあ、どうぞ。

 

M10.Lucille(1’39”)Little Richard

-A.Colins, R.Penniman-  ACE ABXCD 1-4

 

N  リチャード、セッド「いやーね、あの子ったら。まだ分らないのねぇ。もういやん」

 

M11.Quand Je L’ai Vue Devant Moi(2’44”)Johnny Hallyday 

-Lennon, McCartney-  Magic Records 3930632

 

N  さて安易なラヂオ発想「秋だからシャンソーン」、今朝も参ります。お届けしました

のは、ジョニー・アリデイ、シルヴィ・バルタン星人の旦那さんだった人ですね、彼の「ク

ァンド・ジュ・レイ・ヴ−・デヴァン・モア」でした。フランス語の「アイ・ソー・ハー・スタンディ

ング・ゼア」です。

次は仏蘭西人のカタコト英語洋楽曲、これもビ—トルズの「ミッシェル」。

 

M12.Michelle(3’13”)Michel McLean     

-Lennon, McCartney-  MCPS/Metro METRCD075

 

N  定番の間奏がアコーディオンのソロになるのが、さすがおフランスの「ミッシェル」、ミシェール・

マクリーンでした。「I」をはっきりと「アイ」と発音する非常にカタカナ的なカタコト英語に

親近感が持てましたね。これは原曲にフランス語の行りがあり、演奏もなんとな

くフランス調。彼の国にはきっと沢山のカヴァ・ヴァージョンがあるのでしょう。

次はフランス語訳に戻ります。

あの決定的な「抱きしめたい」、唄と演奏は、レス・リンクー、でいいのかな。

 

M13.Je Te Veux Toute A Moi(2’06”)Les Lionceaux   

-Lennon, McCartney-  Magic Records 3930632

 

M14.Under The Bridges Of Paris(2’36”)L’accordeoniste 

-Scotto, Coulon, Marcuse-  MCPS/Metro METRCD075

 

N  ル・リンクーの「ジュ・テ・ヴ−・トゥーテ・ア・モア」に続いては「パリの橋の下」ラコーデ

ィオニステでした。フランスという国は公開ギロチンをやる位に残酷でして、決して自由、

平等、博愛だけではありません。東北大震災の時に即座に駆けつけて「安全

な」原発を売り込もうとしたのも、この国でしたしねえ。

官能に寛容なのもこの国の特徴。1969年に発表されたこのシングル曲には、誰

もが驚きました。ラジオでは特別に持て囃され、若者文化として定着する前の

オトナの深夜番組では定番のように流れていました。東海の田舎町では主題曲に

していたお色気番組があった程です。一部ではこの音声は実況ではないかと

詮索もされていました。もちろんプロモ—ション・ヴィディオなどがない時代ですが、

日本全国の青少年の脳裏には、確実な映像が焼き付いていた筈です。悶えま

くるジェ—ン・バーキンに較べて、男の方、セルジュ・ゲンズブールが妙に冷静なのが、

わたしは子供の頃から気になってました。

ではお聞き下さい。ジェーン・バーキンの「ワン・ナイト・オヴ・シン」。

 

M15.ジュテーム・モワ・ノン・ブリュ(4’10”)ジェーン・バーキン&セルジュ・ゲンズブール

-S.Gainsbourg-  ユニバーサル UICZ-1435/6

 

M16.Stand By Your Man(2’41”)Carla Bruni

-S.Billy N, R.T.Wynette-  Universal/Barclay 577 260-6

 

N  甘美な官能の世界、ジェーン・バーキンとセルジュ・ゲンズブールの実況録音から打って

変わって、簡素で清楚な「スタンド・バイ・ヨー・マン」をお聞き頂きました。もち

ろんキャンディ・ステイトン、タミー・ワィネットのあのヒット曲です。唄っていたのは、カルラ・ブ

ル−ニ。一時この国でも話題になったフランスの女声歌手です。なぜ名前が売れたか

と言うと、ニコラ・サルコジ元フランス大統領の夫人だからです。元々はモデルで2002年

頃から歌も唄い始めました。今回のアルバムは5年振りの発表で、全てが本人の

好きな歌のカヴァ。割とベタな選曲の中にこの「スタンド・バイ・ヨー・マン」が入って

いるのには驚きますね。カントリー、好きなのかな。

付属冊子には各曲のオリヂナル・アーティストとそれにまつわるエピソードが記されてい

ます。彼女はドリー・パートンのカヴァが気に入っているそうですが、わたしがいつ

か観た、やたらと人が死ぬフランス映画で、退役兵の主人公がアメリカの田舎を逃げ

回る時に、カーラヂオからタミーのこの歌が流れて来るんです。彼の国では意外と親

しまれている一曲なのかも知れません。

サルコジ嫁のカルラ・ブル−ニのお気に入り曲、もうひとつはこれです。

アバの「ウイナー・テイクス・イト・オール」。

 

M17.The Winner Takes It All(3’31”)Carla Bruni  

-B.Andersson, B.Goran K, U.Bjoern K-  Universal/Barclay 577 260-6

 

N  カルラ・ブル−ニ、この人はイタリア人なんですね。でもフランス暮らしで、今回の作品は

すべて英語で唄われています。ちょっとつまらないなあ。さっきのジョニー・アリ

デイたちみたいに、仏語訳が聞きたかったのが本当のところです。特に「スタン

ド・バイ・ヨー・マン」をね。

さて次は、イタリア語で唄う人たちを紹介しましょう。世界の音楽「幻」モ—ニン・

ブルーズです。

コトン・キャンディ・クラ−ブです、「コージー・スプレンディダ−」。

 

M18.Cosi Splendida(3’23”)Cotton Candy Club

-Delfini, Ottaviano-  Irma Records IRM 1614

 

N  「コージー・スプレンディダ−」、コトン・キャンディ・クラ−ブでした。いかにも仲の良さそ

うな、女性ひとりを含むイタリアの5人組、レコ—ド屋のどこで見つけたのだったっ

け。サルコジの嫁の隣だったかな。ウエスターン・スウィング、ジャムプ・ブルーズなどのルーツ

音楽を土台にして洒落たセンスを競う、いかにも21世紀を感じさせるヴォ—カル・アン

ド・インストゥルメンタル・グループです。今のヨーロッパはこの形か、先週の「アベギャパドゥ」

のビム・バム・オーケストラのようなアフロ・ビート・グループに面白い物がありますね。

今回のコトン・キャンディ・クラ−ブのアルバムには面白いカヴァが入っていましたが、そ

れは来週のお楽しみ。今朝はやはりイタリア語のオリヂナル曲をもうひとつどうぞ。

「ヴェディ・ディ・サペル・カンター」。

 

M19.Vedi Di Saper Cantar(3’05”)Cotton Candy Club 

-Delfini,Podesta, Lupo, Ottavino-  Irma Records IRM 1614

 

N  「ヴェディ・ディ・サペル・カンター」、イタリアのコトン・キャンディ・クラ−ブでした。世界の

音楽「幻」モ—ニン・ブルーズ、次はアルゼンチンへひとっ飛び。アストル・ピアソラの音楽で

す。先週の11月10日に大阪で行なわれたNHK杯フィギュアスケ—ト、ショート・プログラム

男子に出場したロシアのセルゲイ・ボロノフが使った楽曲がピアソラでした。中継を観て

いてとてもいい選択だったな、と感心した次第です。フィギアの音楽はとても難

しい。氷の上を、滑って跳んで止まって。を繰り返す訳ですから、ステディなビ

—ト音楽では折り合いが付かない部分が出て来ます。そんな中で敢えて流行り

のクラブダンス曲を選ぶ滑り手もいますが、ジョン・トラヴォルタやマイクー・ジャクスンのよう

には行きません。その点このピアソラの音楽は、テムポ—が一定ではなく、其処彼

処に微妙なキメが盛り込まれていて、もちろん大きなクライマックスもある。この進行

にそって様々な技を繋げた振りを付ければ、音楽と滑りが調和した演技が完

成するのではないか、と思いつきました。結果、セルゲイ・ボロノフは優勝でした。

ではそれを祝ってお送りしましょう。

アストル・ピアソラ五重奏団で「ブエノスアイレスの冬」、1969年に初演されています。

 

M20.ブエノスアイレスの冬(6’34”)アストル・ピアソラ五重奏団  

-A.Piazolla-  RVC  BVCP-2329

 

N  「ブエノスアイレスの冬」、アストル・ピアソラ五重奏団でした。「冬」といってもブエノス

アイレスを首都とするアルゼンチンは南半球ですから、6、7、8月の事です。今の時期

じゃない。2017年NHK杯フィギュアスケ—ト、ショート・プログラム男子優勝セルゲイ・ボロノフ

のお祝いにお送りしました。

わたしのスケ—ト音楽と言いますと、当然ピアソラではなく、「みんなのうた」で

「こーおりのーみーずうみー」と日本語詞を覚えた「スケ—タ—ズ・ワルツ」でもあ

りません。中学校2年生の時に続けて通った郊外のスケ—トリンク、そこはナムパな不

良の溜まり場で、誘惑が渦巻いていました。思い出すとなかなか危険でした

ね。町中から送迎バスに乗って行くんです。わたしはあくまでも「運動」とし

て楽しんでいました。スピード靴を履いてね。小さな頃に叩き込まれていたの

で多少は滑れたのです。

そこの場内音楽はレコ—ドで、ド—ナツ盤が回されていました。わたしが通った

数回は、ほとんどこの歌だけが繰り返し繰り返し、いやというほど続けて流

れていました。ですからわたしは今でもスケ—トと言えば、これです。

ディ・オックス「スワンの涙」。

 

M21.スワンの涙(2’49”)オックス  

-J.Hashimoto, K.Tsutsumi- テイチク TECH 32412/3

 

M22.ごむたいな(4’30”)香西かおり    

-K.Akimoto, T.Goto-  ポリドール POCH-1526

 

N  さて先週に引き続き、11月25日土曜日に行なわれる「本家鉄砲節 河内音頭

鉄砲光丸芸道70周年記念公演」に友情出演の香西かおりの歌です。1995年の

「ごむたいな」お聞き頂きました。ひらがなで綴られると九州の方言のよう

に感じますが、「ご無体な」と書いて「酷いではアーリマセンカ」というヒョージュンゴ

です。

ひとりきりは ごむたいな

  という結句です。作詞は秋本康、流石というところでしょうか。

さて次は「花挽歌」です。これは「ごむたいな」の後の作品ですね。わた

しの印象ですが、彼女の歌はこのあたりから、グっと説得力が増して来るよ

うに聞こえます。普通ですと「やっぱり初期だよ」となりがちですがここが

香西かおり、他とは違うところかも知れません。

では改めて「花挽歌」、香西かおりです。

 

M23.花挽歌(4’35”)香西かおり

-M.Ichikawa, T.Miki- ポリドール POCH-1526

 

M24.坂崎 出羽守 誉の巻  第四章「予は満足じゃ」(5’45”)鉄砲光丸

-Y.Yamamoto-  コロムビア COCJ-33828

 

後TM:ボーン・イン・シカゴ 「アサー」入り P.B.B.B.

 

N  最後がちょっと慌ただしくなりました。おまけに後テ—マ曲が突然無音になっ

たりして大混乱です。なんせ生ホーソー・ポール・デスモンデ。もう一回音出なくなり

ますよ、ほらね。CD盤に大きなゴミが付いていて、そこのデイタを読めなかっ

たのが原因です。ちゃんと綺麗にして回さなきゃね。失礼いたしました。

香西かおり「花挽歌」に続いては、坂崎 出羽守 誉の巻  第四章「予は満

足じゃ」、鉄砲光丸でお届けしました。

先週国立劇場の歌舞伎に出掛けました。わたしは長谷川伸原作の「沓掛時

次郎」が目当てだったのですが、どちらかと言うとこちらはオマケで、トップ・ビ

ルはこの「坂崎 出羽守」でした。歌舞伎では大阪城の救出場面はそれほど時

間が割かれてはおらず、その後の主人公が苦悶する物語が主になっていまし

た。

今朝お聞きになった通り、燃え盛る大阪城内から必死の思いで千姫を救

い出し、祖父の徳川家康から彼女を嫁に摂らせると賜った出羽守は有頂天で

す。武勇伝は津々浦々に知れ渡り大名間でも株が急上昇。「予は満足じゃ」

となります。

けれども後半はその運命が逆転します。どうしても千姫が出羽守を好きに

なれないのですね。当時の政略結婚ではこんな事は言ってられなかったでし

ょうし、現在でも打算結婚なんてのはいくらでもありますから、想いと想い

が縁でつながって一緒になる、と決まってはいませんが、家康爺は孫に甘か

ったのかな。無理矢理の嫁入りはさせないのです。しかも出羽守は千姫救出

の際に顔に大火傷をしてその跡が残っていて、はっきりと本人も言わねども、

それで千姫が出羽守を嫌う遠因になっているという残酷な話です。おっとこ

の先、続きは当日も販売するCD「コロムビア COCJ-33828」でお楽しみ頂くと

して、音頭師鉄砲光丸の東京公演は以下の通りです。

 

  「本家鉄砲節 河内音頭 鉄砲光丸芸道70周年記念公演

開催日時 は2017年 11月25日(土曜日)

午後3時会場 5時本編開演ですが、4時から生演奏で踊りの練習会を開催。

出演は、

音頭  鉄砲光丸

地方(ぢかた:伴奏者)は以下の通り、河洲社中の面々となります。

三味線 京極由加

エレキ・ギター    河洲ゆめほ

ふみあき

太鼓  弥生みゆき

河洲健司

囃子  河洲美佐子

河洲直美

河洲一丸

盆踊り会場とは違う静かな環境で、じっくりと節、味をお楽しみ頂けます。

友情出演には先ほど紹介の歌謡曲歌手の香西かおり。あの大スタ—を至近距離

で観られます、聴けます。生伴奏の民謡も披露してくれます。

ゲストには浪曲師の玉川太福。

玉川みね子を曲師に、オリヂナルで「鉄砲光丸一代記」。

これに踊りの練習会も加えて、幅広く豊かな内容です。

入場料は、前売り3,500円、当日4,000円。

前売り券は、JR錦糸町駅南口のミュージックショップセキネ(03-3631-8506)や、

関係者手売りの他、ウェブサイト:https://www.iyakorase.comでも予約可能。

どうぞこの記念公演が成功しますよう、皆様ご協力の程お願い致します。

 

12月8日の中央エフエム生放送、14日の三鷹バイユー・ゲイトでの「鷲巣功モーニン・

ブルーズ生語り、皿回し 三鷹冬の陣」も、すべてはこの「本家鉄砲節 河内音

頭 鉄砲光丸芸道70周年記念公演」が終ってからの事。みんな、頼んだよ。

そうそう、こんな話も飛び込んで来ました。毎週日曜日17:55-18:55にラ

ジオ日本で放送中の「ラジオ名盤アワー」に突然の出演です。何があったの

でしょうかねえ、こんな急に・・・。しかも振られた主題が「わたしの名盤

10選」だって。これは無理だよいきなり。どうなりますでしょうか。とにか

くお楽しみに。

以前の番組中でタモリ師のお名前を「和義」と間違えてたようです。これはい

けませんね。正しくは「森田一義」です。「和義」はロス疑惑ランボルギーニ三浦で

した。訂正いいたします。

さて今朝の特別付録は、以下の隠し場所です。どうぞお楽しみ下さい。

http://firestorage.jp/download/e47d6efc6fca0ddd2c33441a346d8873fbfa7851

   ダウンロードパスワードは、dmxjj1b2です。

ここでちょうど時間となりました。

こちらは、http://osamusawada.com/category/mornin-blues-by-isaowashizu/

「幻」モーニン・ブルーズ、鷲巣功でした。来週も首都圏で9人のあなただけに。

そして全国で9500万人のあなたにも、アサー。

 

 

【幻】モーニン・ブルーズ 2017/11/11

mb171111

 

前TM : ヲーキン・ブルーズ(夜に近いアサー仕様)P.B.B.B.

 

N  おはようございます。アサー、ワツシイサヲです。今日は11月11日、同じ数字が

4つ並ぶ、一年で一度しかない日です。ノヴェムバー・イレヴンス、赤坂にこの名前

のライヴ・スポットがありました。宇崎竜童の奥さんの阿木曜子が経営者でした。

充分に名の売れた職業音楽家や民族音楽系の出演が多く、クロ−ト受けする場所

でしたね。経営者ご本人も店に出てました。1111、わたしには何か特別な日

です。2011年や平成11年には111111と並んだワケか。意識してなかったな。

さて今朝もモーニン・ブルーズ始めましょう。

ジェイムズ・コトンです。「ガタ・ゲッチュー・オフ・ママイン」。

 

M01.Got To Get You Off My Mind(2’10”)James Cotton   hca solo

-J.S.McDonald-  Vanguard 79536-2

 

N  以前フランスのニコ・ウェイン・トゥセイントのカヴァで聞いて頂いた「ガタ・ゲッチュー・オフ・ママ

イン」、これがオリヂナルです。と言ってもこちらもカヴァ。本来はビッグ・ソロモン・バー

クの持ち歌でした。このヴァンガード盤を聞きますと、ニコがほぼそのままの形で

演奏していたのが分りますね。ソロモンのと同じく、このコトンのヴァ—ジョンも優劣付

け難い位に秀逸なアレンヂですね。コトンはハーモニカという武器がある分だけ有理かな。

短いですけれど良いソロでした。

1966年のヴァンガード3枚連作『シカゴ/ブルーズ/トゥデイ』の後、同じレイベルでコト

ンは1枚LPを吹き込んでいます。監修はサミュエル・チャーターズ、この時期にブルーズ音

楽の魅力を世界中に発信した研究者です。今の「ガタ・ゲッチュー・オフ・ママイン」は

ヴァンガード時代のベスト盤CDでお届けしました。これに『シカゴ/ブルーズ/トゥデイ』

に「ジミー」コトン名義で収録されている5曲が全て入っているのは、あのオーティス・

スパンらとのセッションが如何に素晴らしかったを物語るのに充分です。その他はヴ

ァンガード側の意向なのか、割とスタンダ—ド的な有名曲があって、チャーターズ自身も

この音楽を一人でも多くの人間に伝えたい、という目的のために努力してい

る様子が伺えます。

ではもう1曲ジェイムズ・コトンを『ベスト・オヴ・ザ・ヴァンガード・イヤ−ズ』からお

聞き下さい。ジミー・リードの有名曲、ザ・ローリング・ストーンズもデビュ−・アルバムで採

り上げていました。

「オネスト・アイ・ドゥ」。

 

M02.Honest I Do(2’53”)James Cotton  

-J.Reed-  Vanguard 79536-2

 

M03.ストレンジャー・ザン・ダーク(6’20”)マイケル・ブルームフィールド他     

-Bloomfied, Gravenites, Naftalin, Kahn, Jones,Kamin-  ソニー SICP 1966

 

N  ジェイムズ・コトンの「オネスト・アイ・ドゥ」に続けたのは、コトンの「ワン・モ−・マイル」を

タージ・マハルが唄っていた、邦題『永遠のフィルモア・ウエスト』の復刻CDのボーナス・トラッ

クから「ストレンヂャ−・ザン・ダート」でした。ややこしいですか。

子供の頃に夢中になって何度も聴き返していたこのアルバム、今になって冷静

に聴くと、殆どがジャム演奏だったというのが分ります。ニック・グラヴェニティースの

「イト・テイクス・タイム」やマイク・ブルームフィールドの「オ−、ママ」などはそれぞれの持ち歌

としてあったのでしょうが、参加者全員で何度も合わせている楽曲とは思え

ません。両曲とも最初の部分をやり直してるしね。他は「じゃあキイはこれ、

テムポーはこんなもんかな」と始められているようです。11分を超える「ウエストサイ

ドのブルーズ」ではニックの歌、つまり歌詞もその場のアドリブ、即興なんだ、と気

付きました。BS&Tの2枚目で、リズム隊が順番に即興演奏をする「ブルーズ・パ

ートII」でも、デイヴィド・クレイトン・トーマスが同じような事をやってましたね。ヴォー

カリストはこの位の事が出来なきゃダメなんでしょう。ライヴ・ショウでもコーダの繰り

返し部分で、その場その時に閃いた話を語りながらどこまで盛り上げて行け

る か、ここでヴォーカリストの即興能力は測れます。ゴスペルという土壌を持って

いた黒人たちは、基本的にこういう事への対応が上手でした。ニック・グラヴェニテ

ィースもクレイトン・トーマスも、白人ながらそこまで受け継いでいたのです。偉いなあ。

さて『永遠のフィルモア・ウエスト』での、器楽ジャムのひとつは今お届けした「ストレン

ヂャ−・ザン・ダート」でした。後半マイクが「イースト・ウエスト」で聞かせたようなラーガ

調のスケイルを使ったソロに持ち込む所が面白かったですね。しかし、その土台は

絶対にこれだ、と断定しましょう。

「ユー・ドント・ノウ・ライク・アイ・ノウ」、サム・アンド・デイヴです。

 

M04.You Don’t Know Like I Know(2’39”)Sam & Dave

-I.Hayes, D.Porter- ワーナー 20P2-2366

 

N  どうです、そっくりというか始めのうちは明らかに「ユー・ドント・ノウ・ライク・

アイ・ノウ」を演ろうとしていますね。ドラムズのボブ・ジョーンズのハイハットが、アル・

ジャクスン風になるのが大変面白かったです。

さて不定期便でお送りしています「幻」電鉄早朝便、これまで大事な列車

を忘れていました。それは本電鉄の先頭と最終を受け持つシカゴ本線から引き

込んでいるバタフィールド車両です。

今朝の始発はまず「謎の暁鉄道」、

そしてすぐ後の発車になります「二両列車並走中」。

 

M05.Mystery Train(2’45”)The Paul Butterfield Blues Band

-Unknown-  Elektra  7294-2

 

M06.Two Trains Running(3’50”)The Paul Butterfield Blues Band

-Davis-  Elektra  7315-2

 

N  バタフィールド車両、無事に通過致しました。機関良好でしたね。そして3番ホ—ム

に入ってきましたのは、各駅停車のロ—カル線です。ゆっくりと走りますので、

御用とお急ぎでない方は、どうぞお乗り下さい。発車します。

ロバート・ジョンスン運転手が汽笛を鳴らします。

「むなしき愛」。

 

M07. むなしい恋(2’24”) ロバ—ト・ジョンソン

-R.Johnson- ソニー FCCP 80046/7

 

N  駅を舞台に、夜汽車を題材とした永遠の名曲「むなしき愛」ロバ—ト・ジョンスン

でした。ストーンズは「愛」、本人のは「恋」になってます。

夜汽車がお前を乗せて出て行った

最後尾に点いた二つの灯り

紅い方は離れて行く恋人

青いのは俺の憂いに満ちた心

 

名文句ですね。演奏も文句なし。2回録音された中でこちらのテイク2は、もう

完璧と言って良い仕上がりです。この歌を有名にしたのはあのザ・ロ—リング・

スト—ンズ。ストーンズは「愛」、本人は「恋」、わたしは「愛」を採ります。アルバム

『レット・イト・ブリード』、『ゲット・ヨー・ヤヤズ・アウト』でそれぞれ素晴らしいテイクを

残しています。その前の『乞食の晩餐会』では、既にこの「むなしき愛」か

ら閃きを貰ったようなオリヂナル曲を発表していました。こちらにも駅と列車が

出て来ます。

お聞き下さい。「ユメもチボーもないままに」。

 

M08.ノー・エクスペクテーションズ(4’01”) ザ・ロ—リング・スト—ンズ

-Jagger, Richard-  ポリドールP25L 25043

 

M09.Walkin Talkin’ Blues(2’49”)Sippie Wallace

-Daveport-  One Way Music DAY 2CD220

 

N  最後に飛行場へ行って飛行機に乗ってしまうザ・ロ—リング・スト—ンズの「ノー・イ

クスペクテイションズ」に続きましたのは臨時便です。

シッピ・ヲレスの「ヲーキン・トーキン・ブルーズ」、本来の運行予定には入っておりませ

んが、ポイントの操作間違いでしょうか、突然本線を走って行きました。お乗り

にはなれません。ご注意下さい。

では改めて発車いたします。

チャーリー・マコイとボ−・カーター乗務員の誘導です。

「あの哀愁列車が俺の女を連れて行っちまった」。

 

M10.That Lonsome Train Took My Baby Away(3’00”)

Charlie McCoy & Bo Carter

-Perry-  One Way Music DAY 2CD220

 

N バンジョ—でしょうか、マンドリン、時にはギターのようにも聞こえるとても正確な

演奏、チャーリー・マコイとボ−・カーターで「ザット・トレイン・トゥック・マイ・ベイビ−・アウェイ」。

1930年の録音です。今から90年も前にこんなきっちりと形式が出来上がって

いて、しっかりと演奏されていたのには驚きです。

さて「ザット」の次は「ディス」、わたしの大変気に入っているアルバム、その名

も『グローリ・トレイン〜誉れ高き列車』アルバムから、ランディ・トラヴィスです。

「ディス・トレイン(イズ・クリーン・トレイン)」。

 

M11.This Train(3’41”)Randy Travis

-Sister Rosetta Tharpe-  Word/Curb/Warner Bros. WD2-886402

 

N  さて「この列車」の次、今朝のあの世行き列車最終発車は「ピーポ−・ゲット・

レディ」号で終了です。乗車券は要りません。どうぞそのままお上がり下さい。

名手カーティス・メイフィールド機関士がご案内いたします。

 

M12.People Get Ready(2’37”)The Impressions featuring Curtis Mayfield

-C.Mayfield- Universal HMNCD 005

 

N  みなさま、お疲れ様でした。幻電鉄、これにて今朝も運行終了です。突然の

乱入車両がありました事、深くお詫び申し上げます。ではまた次のご乗車を

お待ちしております。

 

M13.Toe Jam(6’24”)Bim Bam Orchestra

-Bim Bam Orchestra-  Mud Club MCBBOCD 2

 

N  先週お届けした際に、繰り返される「アベギャパドゥ」にハマった人がいたよう

です、ビム・バム・オーケストラでした。先週の写真図版で、このアルバムが逆さになっ

ていました。こちらもお詫びいたします。このオーケストラは16人編成。唄が女ひ

とり、男ふたり。5管、打楽器がドラムズを入れて5人あとはベイス、ギター、鍵盤。

白人が多数派ですね。この位の数がいれば、それぞれ担当楽器に専念出来ま

すし、何でも出来るでしょうね。みなさん、大変伸び伸びと演ってらっしゃ

る。結構な事です。

では彼らの最新盤の表題曲をお聞き下さい。

「壁を乗り越えろ」。

 

M14.Break You Border(5’21”)Bim Bam Orchestra

-Bim Bam Orchestra-  Mud Club MCBBOCD 2

 

M15.Grandhotel Cosmopolis(3’29”)Micro Guagua

-Micro Guagua-  Kasba B-15104-2015

 

N  ビム・バム・オーケストラの「ブレイク・ヨー・ボーダ−」に続いては、昨年の5月に紹介し

たスペインのグループ、ミクロ・グアグアでアルバム表題曲の「グランドホテル・コスモポリス」でし

た。この曲は彼らの自作曲となっていますが、主旋律がシャンソーンの名曲にあっ

たような気がしてなりません。かなり知られた曲だと思います。いろいろと

調べたのですが、結局今朝までには見つけられませんでした。とても気にな

ります。どなたか、ご存知ではありませんか。教えて下さい。

そんな事もありまして、シャンソーンに接した今週です。秋だからシャンソーン、こう

いう短絡なラジオ発想を、若い頃はテッテ的に軽蔑していたのですが、今その通り

やってます。お恥ずかしい限りです。

 

M16.C’est Si Bon(3’18”)Les Holles  

-Sealen, Hormez, Betti-  MCPS/Metro METRCD075

 

M17.Chanson D’amor(2’46”)Paris Express 

-Shaklin- MCPS/Metro METRCD075

 

M18.シャンソン「パリの屋根の下にテームズ河は流れていない」(0’53”)タモリ

-pd.- ソニー MHCL-1239

 

N  おシャンソーンで「セシ・ボーン」、「シャンソン・ダムール」、そして「パリの屋根の下にテー

ムズ河は流れていない」、秋の定番をお送り致しました。

さて、先々週、先週に引き続き「本家鉄砲節 河内音頭 鉄砲光丸芸道70周

年記念公演」関連でお届けしましょう。今朝はまず今回の友情出演者、香西

かおりを紹介します。今やオ—ソドックスな歌謡曲歌手として不動の地位を築いて

いる彼女は大阪の生まれで、商業高等学校を卒業後、一度は銀行に就職した

経験があります。安定した生活が保証されていた筈ですが、それでも唄への

夢が捨て難く退職して歌手の道を歩み直したという過去は、志の強さを物語

りますね。子供の頃から民謡に親しみ、沢山のコンテストで賞を取っていたとは言

え、出直してプロの唄い手になるのは簡単な事ではありません。唄に毅然とし

た表情が感じられるのも、思いの一本通った彼女の心根が自然と出ているの

でしょうか。歌手となってからの活躍ぶりは、皆さんもご存知の通りです。

では沢山あるヒット曲の中からふたつお届けしましょう。

もうすっかりお馴染みの「無言坂」、

そして「京の送り火」です。

 

M19.無言坂(4’32”)香西かおり    

– M.Ichikawa, K.Tamaki-  ポリドール POCH-1526

 

M20.京の送り火(4’09”)香西かおり     

-K.Aki, M.Sugimoto-  ポリドール POCH-1526

 

N  「無言坂」そして「京の送り火」香西かおりで聞いて頂きました。この大ス

タ—が友情出演する「本家鉄砲節 河内音頭 鉄砲光丸芸道70周年記念公演」、

開催はもう間近。詳細は最後にお伝えしますので、みなさんもぜひお運び下

さいませ。

さて鉄砲光丸「坂崎出羽守 誉れの巻」先週の続きを聞いてもらいましょ

う。今朝の行りは、津和野藩主の坂崎出羽の守が燃え盛る炎の中で千姫を助

け出し、家康の陣に連れ帰るまでです。火の海と化した大阪城天守閣、その

状況描写、家来の武士とのやりとりなど、聴き処が多く、浅照の太鼓、司家

征嗣の三味線、二代目井筒家小石丸のギタ—もノッてます。こうした伴奏楽器の

インサイド・ワークも河内音頭の大きな魅力です。

では、鉄砲光丸「坂崎 出羽守」誉の巻、第三部「舞う火の粉」の章

三味線 司家征嗣 太鼓 浅照 ギタ— 井筒家小石丸

囃子 河洲美佐子、河洲つばさ、月乃家小菊、以上でお聞き下さい。

 

M21.坂崎 出羽守 誉の巻  第三章「舞う火の粉」の章(5’39”)鉄砲光丸

-Y.Yamamoto-  コロムビア COCJ-33828

 

後TM:ボーン・イン・シカゴ 「アサー」入り P.B.B.B.

 

N  坂崎 出羽守、無事に千姫救出に成功、「馬引けい」と千姫を抱きかかえて

家康の元に走る坂崎出羽守、今朝はここでちょうど時間となりました。来週

はいよいよ「誉れの巻」最終部分となります。お楽しみに。

 

さて、只今の音頭師、鉄砲光丸の東京公演は以下の通り行なわれます。

「本家鉄砲節 河内音頭 鉄砲光丸芸道70周年記念公演」

開催日時 は2017年 11月25日(土曜日)

午後3時会場 5時本編開演ですが、4時から生演奏で踊りの練習会を開催。

出演は、もちろん鉄砲光丸。地方(ぢかた:伴奏者)は河洲社中の面々。

三味線 京極由加

ギター    河洲ゆめほ

ふみあき

太鼓  弥生みゆき

河洲健司

囃子  河洲美佐子

河洲直美

河洲一丸

盆踊り会場とは違う静かな環境で、じっくりと節、味をお楽しみ頂けます。

友情出演には、先ほども紹介した歌謡曲歌手の香西かおり。

あの大スタ—を至近距離で観られます、聴けます。民謡も披露してくれますよ。

ゲストは浪曲師の玉川太福。「鉄砲光丸一代記」を特別披露。

本編開演前は踊りの練習もあり幅広く豊かな内容。必ずご満足頂けますよ。

ちょっと事情がありまして、本編の司会はわたしが務めます。上手く出来

るかな。多少不安でもありますが、そこはナマホーソーの強者、お任せ下さい。

入場料は、前売り3,500円、当日4,000円。前売り券は、

JR錦糸町駅南口のミュージックショップセキネ(03-3631-8506)や、

関係者による手売りの他、

ウェブサイト:https://www.iyakorase.comでも予約可能です。

どうぞこの記念公演が成功しますように、ご協力の程お願いいたします。

 

「散歩の達人」の話はグリ子さんの言う通り。わたしは現物確認が遅れたの

で、先に見つかってしまいました。失礼しました。おっしゃる通り、16頁で

す。立ち読みで結構。どうぞご覧下さい。

12月8日のアサー3時は再び中央エフエムで「モーニン・ブルーズ」生放送です。84.0メガ

ヘルツにあなたのラジオ・ダイアルを合わせて下さい。世界中からPCでも聞けます。

http://www.simulradio.info/#kantou ここから「中央エフエム」に入って下さい。

三鷹の梅勇芸徒「鷲巣功モーニン・ブルーズ生語り、皿回し 三鷹冬の陣」

こちらも正式なお知らせがまだでしたね。済みません。もう予約をしてくれ

た人もいらっしゃるようです。ありがとうございます。詳細は以下の通りと

なります。

日付:12月14日(木)開場19:00 開演20:00

会場:三鷹 バイユー・ゲイト 東京都武蔵野市中町一丁目17番2号

アビエス1階 電話 0422-55-5782

料金:前売1500円 / 当日2000円(それと1杯のご注文)

更なる詳細は、http://bayougate.voxx.jp/eventschedule.htmへどうぞ。

スケジュール欄にはかなり大袈裟な事が書かれていて、赤面です。さて、何を話

そう、回そうか・・・。とても小さな店です。ご予約された方が宜しいので

はないかと存じます、と控え目に言っておきましょう。

 

さて、今朝の特別付録は、以下の隠し場所です。どうぞお楽しみ下さい。

http://firestorage.jp/download/b9ded174f6c39318baf062a71bc044fd8e9eff81

    ダウンロードパスワードはg1k59xm8 です。

今朝もちょうど時間となりました。

こちらは、http://osamusawada.com/category/mornin-blues-by-isaowashizu/

「幻」モーニン・ブルーズ、鷲巣功でした。来週も首都圏で9人のあなただけに。

そして全国で9500万人のあなたにも、アサー。

 

 

【幻】モーニン・ブルーズ 2017/10/28

mb171028

 

前TM : ヲーキン・ブルーズ(夜に近いアサー仕様)P.B.B.B.

 

N  おはようございます。アサー、ワツシイサヲです。先週末は非常に慌ただしく過ぎま

して、少々疲労感を覚えました。寄る年波でしょうか。折しも政治の中心人

物たちとわたしの年齢比較が行なわれたものですから、改めて実感していま

す。絶対的な経年、これだけは避けられない物でありますし、その事実を認

識する事は必要でしょう。ただ心身の健康状態、若さもまた自身の責任で維

持しなくてはならない。大変なんですよ、歳を取って行くという事は。

さあモーニン・ブルーズ、今朝も若々しく元気一杯に参りましょう。

いきなり汽車列車の歌です。

「ゲットン・ザ・ボ−」、ウィ・バンジョー・スリー。

 

M01.Get On The Board(4’09”)We Banjo 3 

-E.Bibb, –  We Banjo 3 WB3CD003

 

N  今回のライヴ・マヂックのハイライトとも言えた、アイルランドの4人組、ウィ・バンジョー・ス

リー、素晴らしい実演でした。二日目のホールでの最終演奏、あの興奮はまだ心に

鮮明です。今の「ゲットン・ザ・ボ−」も確か演奏してくれましたね。エリック・ビブ

の作品だとは知らなかったな。会場で即売されていたCDセットをわたしも購入

して、サインもして貰いました。どちらにもソーリダイジンに読ませたい位の丁寧な

解説が付いていまして、彼の2008年のアルバム表題曲だそうです。そうだっ

たのか。覚えていません。

高度な技術で演奏するだけでなく、唄や語り、そして踊りで楽しませてく

れたウィ・バンジョー・スリー。わたしは敢えて言います。彼らは音楽大道芸の王様

です。楽器の持ち替えを始め、細かな周辺機器の操作、位置移動など、本当

に細やかな神経で破綻なく進行する様は、世界中何処へ行っても通用するで

しょう。途中ギタ—の弦が切れた時にギタリストのマーチン・ホウリーはそのまま喋りを続

行。手の空いているフィドルのファーガル・スカヒルが素早く張り替えを済ませて、何事

もなかったように続けて行く鮮やかさには、舌を巻きました。流石です。

アンサムブル感覚も超一流。生演奏の説得力を土台にした編曲構成もお見事でし

た。実演の様は圧倒的ですが、全てに於いて過剰でなかったのも大きな美点。

まず何よりも基本的な演奏能力が逞しい。痛感いたしました。

 

M02.Over The Waterfall / LibertyPolka(2’32”)We Banjo 3

-trd.-  Music Network WB3CD001

 

N  ウィ・バンジョー・スリーで「オーヴァ・ザ・ヲーターフォール〜リバティ・ポルカ」のメドリー、2012

年発表の『ルーツ・オヴ・ザ・バンジョー・スリー』からお届けしました。「アイリッシュ・オー

ルドタイム・ブルーグラス」という添え書きに違わない素晴らしい響きです。

もう1曲、これもあの日、唄っていましたね。

「ウイ・オール・ニード・モー・カインドネス・イン・ザ・ワールド」。

 

M03.We All Need More Kindness In This World(3’17”)We Banjo 3 

-G.Davis-  We Banjo 3 WB3CD003

 

N  「ウイ・オール・ニード・モー・カインドネス・イン・ザ・ワールド」、2017年のライヴ・マヂック

を鮮やかに彩ったウィ・バンジョー・スリーでした。当日のリパトワは殆どがトラディショナル

曲でしたが、1曲意外なカヴァがありました。お気付きになったでしょうか、

これです。

 

M04. 帰って欲しいの(2’59”)ジャクソン5

-The Corportion-  ポリドール DCI-3061

 

N  ジャクスン・ファイヴの「帰って欲しいの」、終わり近くにデイヴィドの一生懸命な唄

で披露されていました。若い彼らですから、ヒットしていた頃に聞いている訳が

ありません。どこで聞いたのでしょうか。サイン貰った時に訊ねれば良かったな。

さて、先々週お届けした「男が女を愛する時」と同じく、懐かしいR&Bが

コマ—シャルで使われていますね。こちらはオリジナルでなく歌詞を載せ変えた新録音

のようです。商品は確か飲み物じゃなかったかな。

ザ・テムプテイションズ、永遠の「マイ・ガール」。

 

M05.My Girl(2’51”)The Temptations

-W.Robinson, R.White- Hip-O-Select Universal B0015942-02

 

M06.かあちゃん(2’51”)浪花タマシーズ

-W.Robinson, R.White-  イースト・ウエスト AMCM-4258

 

N  ザ・テムプテイションズで「マイ・ガール」、そして日本語詞によるカヴァで「かあちゃん」

浪花タマシーズでした。よくやりますね、こんな事を真面目に。いや、こんな事

だからこそ、真面目にやらなきゃ、という事でしょうか。

今のテレビでは70年代の有名曲がコマ—シャルに使われています。石鹸、ボディシャム

プーだったかな、新しい録音でこの曲もひんぱんに流れています。そして誰も

がすぐ思い浮べるのは、こちらののヴァージョンでしょう。

名盤『つづれおり』の冒頭を飾った、キャロル・キングの「空が落ちて来る」。

 

M07.空が落ちて来る(2’50”)キャロル・キング      

-C.King- ソニー  EICP 842

 

N  最近イギリスでの実況録音盤を出したらしいキャロル・キングで「空が落ちて来る」

でした。この人の実演をわたしは2回観てます。両方ともとてもいい雰囲気

で大団円を迎えたのですが、最後に「ロコモ—ション」を力まかせのよう粗雑さで

唄うんですね。これをブチ壊しと感じた人は多かったのではないでしょうか。

盛り上げて終るのが当たり前、と誤解しているような気がします。ジェイムズ・

テイラーと一緒の時も同じでした。さすがにジェイムズは引っ込んでしまいましてね。

キャロルひとりが60年代気分丸出しのゴーゴ−を踊ってました。もっと可愛らしい

アレンヂで全体に溶け込ませる事も出来た筈なんですがねえ。新しい実況盤の最

後はどうなっているのでしょうか。そちらでは、今の「空が落ちて来る」で

キャロルと見事な掛け合いを演じていた、ギタ—のダニー・クーチマーも参加しているそう

です。

さてキャロル・キングと言えば『つづれおり』これだけで充分だ、という人もい

るようですが、わたしはその後の『ミュ—ジック』アルバムをとても高く評価してい

ます。過度なベタつきもなく、適度に乾いた手触りが絶妙です。ただこれまで

同じ意見の人に会った事はありません。皆様にご認識して頂きたく、ここで

改めてお送りしましょう。

ジェイムズ・テイラーとのデユーオです、「想い出の歌に寄せて」。

 

M08.Song Of Long Ago(2’45”)Carole King

-C.King- Epic EK 34949

 

M09.Guava Jelly(2’33”)Cynthia Schloss 

-B.Marely-  Pヴァイン PCD-24674

 

N  女声の唄を続けました。こちらはジャマイカのシンシア・シュロス。1976年に世に出た

アルバムが再発されています。今のは「グアヴァ・ジェリ−」、ボブ・マーリーの傑作のひ

とつですね。これをラヴァーズ・ロック・スタイルで上手にカヴァしています。豊潤では

なく若干乾き気味の制御された声が全体の雰囲気をひとつに絞り込んでいま

す。熱くはならないものの、節回しは絶妙で、いい感じ。

次はソリーナ的なシンセサイザーが時代を感じさせるローウェル・エイトキン作の「ナイトフォール」、

これがアルバム中のベスト・トラックでしょうかしらん。

 

M10.Nightfall aka Cherrie(3’33’)Cynthia Schloss 

-L.Aitken-  Pヴァイン PCD-24674

 

N  暑い一日が終って、紅い夕陽が沈んで行く静かな波が打ち寄せるカリブの砂浜

を連想しませんか。「ナイトフォール」、シンシア・シュロスでした。このアルバムは全体がこん

な雰囲気でして、ちょっと小さめの音で流すとケッコーな雰囲気を作ってくれま

す。季節的にはちょっとズレているかもしれませんが、悪くないですよ。

そして、わたしには意外だったのがこのカヴァです。「幻」ではもうすっかり

お馴染みですね、ヌー・オーリンズのジョニー・アダムズのオリヂナルです。

「アイ・ヲント・クライ」。

 

M11.I Won’t Cry(3’48“)Cynthia Schloss  

-Labostrie, Ruffino-  Pヴァイン PCD-24674

 

M12.Baby, I’m Yours(2’24”)Barbra Lewis 

-McCoy- Charly CDRB18

 

N  3週間ほど前かな、ツイター投稿にあったバーブラ・ルイスの「ベイビ−、アイム・ヨーズ」、

お届けしました。わたしがこの歌を知ったのは19歳の時かな。オリヂナル・ヒットが

1965年ですからかなり遅れてます。その後の80年前後にパット・ブーンの娘、デ

ビ−・ブーンがシングルのB面に入れていたのを覚えています。知る人ぞ知る隠れた

名曲といったところでしょうかね。バ—ブラは確かこの「ベイビ−、アイム・ヨーズ」

を表題としたアルバムを出していたんじゃないかな。アトランティックの中袋の広告で見

た事がある。今のはイギリスのチャ—リ—から出ていた『ハーレム・シャッフォー』というR&Bコ

ムピからお届けしました。バ—ブラ・ルイスは他にも入ってます。これはイヴォンヌ・

エリマンのカヴァでご存知の方が多いのではないでしょうか。

「ヘロー・ストレインヂャー」。

 

M13.Hello Strager(2’36”)Barbra Lewis  

-Lewis- Charly CDRB18

 

N  バ—ブラ・ルイス「ヘロー・ストレインヂャー」、先ほどの「ベイビ−、アイム・ヨーズ」も、アトラン

ティックのアナログとは若干ミクスが違うような感じがしました。如何でしょうか。

このR&Bコムピ『ハーレム・シャッフォー』はなかなか面白い出来で、俗にワン・ヒット・ワ

ンダーと呼ばれる一発屋、パツイチヤローたちが背揃いしている観があります。その

中でも極め付けは、この人のこれでしょう。

ブレントン・ウド、「ギミ・リトル・サイン」。

 

M14.Gimmie Little Sign(2’17”)Brenton Wood  

-Smith, Hooven, Winn- Charly CDRB18

 

N  先週の「サーチン・フォ−・マイ・ラーヴ」と同じく、わたしはゴ—ルデン・カップスで知っ

た歌「ギミ・リル・サイン」でした。デイヴ平尾はこういうヤクザっぽいR&B曲が、

本当に上手かったですね。アルバムにも入れてたんじゃなかったかな。これがデ

ィスコティークで流れるとチンピラ風なオニ—さんがフロアに出て来て、ストップ・ブレイクから

「Just gimme some kind of sign, girl」に入るとこでイキがって細かいステップを

踏むんです。それが何とも怪しくカッコいい。憧れていましたね。

このブレントン・ウド、この手のノヴェルティ・ワン・ヒット・ワンダーの代表格ですね。わ

たしは昔LP持ってましたが、この「ギミ・リトル・サイン」しか覚えていない。ただ、

『ハーレム・シャッフォー』にはもう1曲収録されています。こちらもゲテモノ風味たっぷ

りです。

「ザ・ウーガム・ブーガム・ソング」。

 

M15.The Oogum Boogum Song(2’29”)Brenton Wood

-Smith- Charly CDRB18

 

M16.The Cattle Call(2’41”)Eddy Arnold 

-T.Owens- Complete Country  SCOUNTCD010

 

N  ゲテモノヴェルティの王様ブレントン・ウド「ザ・ウーガム・ブーガム・ソング」に続いては、

晴れ女ヴェンテンさんのリクエストで、「家畜の鳴き声」、エディ・ア—ノルドでした。これは

エディのカヴァ−仕様です。雪の日に動物たちを思いやる優しい歌です。富士山は

冠雪。北海道では市街地でも雪。寒くなって来ますよ、すぐに。

さて10月24日にファッツ・ドミノーが亡くなりました。最期は穏やかだったらし

いですね。いかにも彼らしい。89歳でした。ご冥福をお祈りして、まず1曲。

 

M17.Don’t Lie To Me(2’17”)Fats Domino

-Domino-  Proper 138

 

N  この左手のビ—ト、別格ですね。ゴスペル系とも、ブーギー・ウーギ−系とも違う、

ヌー・オーリンズ的ファッツ奏法。ロックンロ—ル・ピアノの基本はやっぱファッツだな。ほのぼのし

た中にどこかユ—モアが感じられるのも大きな特徴です。次はサイドマンがちょっと

演り過ぎた感じの、「コリア・ブルーズ」。

 

M18.Korea Blues(2’16”)Fats Domino 

-Bartholomew, Young-  Proper 138

 

N  10月24日に89歳で亡くなったファッツ・ドミノー「コリア・ブルーズ」。このパツラ、デ

イヴ・バソロミュが吹いてる事になってますが、本当でしょうかね。確かファッツは朝

鮮戦争に従軍していた筈です。音楽家としての正式な来日は1974年ですが行

き帰り時に日本にも立ち寄っているかも知れません。いや、きっと寄ってる

ね。横田に降りて、休暇には銀座や赤坂に出掛けていたのかも。

次の曲です。インストゥルメンタルで、「セコンド・ライン・ジャムプ」。

 

M19.Second Line Jump(2’35”)Fats Domino 

-Domino, Bartholomew-  Proper 138

 

M20.Don’t You Hear Me Calling You(2’09”)Fats Domino

-Domino, Bartholomew-  Proper 138

 

N ファッツ・ドミノー、インストゥルメンタルの「セコンド・ライン・ジャムプ」に続いては。1955年の

録音で「ドンチュー・ヒア・ミー・コーリング・ユー」、テナー・サクスフォ−ンはリー・アレンが吹いてい

ました。

さてここまではあまり有名でない曲で繫いで来ましたファッツ・ドミノー集、やは

り最低でもこれは必要でしょうね。ジョン・レノンの『ロックンロ—ル』に収録された事

で、新しい世代にもよく知られるようになったこの1曲、

「エイント・イト・ア・シェイム」です。

 

M21.Ain’t It A Shame(2’09”)Fats Domino

-Domino, Bartholomew-  Proper 138

 

M22.My Blue Heaven(2’05”)Fats Domino

-Domino, Bartholomew-  Proper 138

 

N  「エイント・イト・ア・シェイム」そして「わたしの青空」、10月24日にブルー・ヘヴン

に旅立ったヌー・オーリンズ・ロックンロ—ルの王様、ファッツ・ドミノーでした。

彼は大変な数のヒット曲を持ってまして、俄には信じられないのですが、ビン

グ・クロズビ、恵比寿プレズリ、そしてビ—トルズの次、つまり黒人では最上位に

います。そして、あ人間性で本当に幅広く愛されました。以前もご紹介した

彼に捧げられたアルバム、『ゴ—イン・ホーム』に参加した音楽家を並べれば一目瞭然

です。2007年に制作されたこの2枚組はよくあるC調な企画盤ではありませ

ん。参加者ひとりひとりが如何にファッツと彼の音楽を愛しているか、という証

明です。そこからも聞いてみましょう。

 

M23.ブルー・マンデイ(2’22”)ランディ−・ニューマン

-Bartholomew-  キング KICP1274/5

 

M23.ウォーキング・トゥ・ニュー・オーリンズ(3’15”)ニール・ヤング

-Bartholomew-  キング KICP1274/5

 

N   ランディ・ヌーマン「ブルー・マンデイ」、ニール・ヤングの「ヲーキング・トゥ・ヌー・オーリンズ」、

共に素晴らしいカヴァを聞いて頂きました。ファッツに対する尊厳が確実に伝わっ

て来ましたね。重厚感を漂わせながらユ—モアを忘れない、流石歴戦のお二人で

す。特に「ブルー・マンデイ」、全体に強烈な皮肉が臭いました。

次は若い世代からの賛辞を聞きましょう。1979年生まれのコリーヌ・ベイリー・レ

イが、ヌー・オーリンズの伝説的なライヴ・スポット、ティピティーナで行なった実演の録音で

す。スマイリ—・ルイスのオリヂナル・ヒットです。

絶体絶命「ワンナイト」。

 

M24.ワンナイト(3’43”)コリーヌ・ベイリー・レイ

-Bartholomew, King-  キング KICP1274/5

 

M25. ビ−・マイ・ゲスト(3’13”) ベン・ハーパー・ウィズ・ザ・スカタライツ

-Domino, Marascalo, Boyce- キング KICP1274/5

 

N  コリーヌ・ベイリー・レイで「ワンナイト」、そしてルーツ音楽に理解の深いベン・ハーパーはスカ

タライツと一緒に「ビ・マイ・ゲスト」、いずれも10月24日に89歳で安らかに永眠し

たアントン・ファッツ・ドミノーに生前捧げられた2枚組『ゴーイン・ホーム』から、お送りし

ました。合掌。でもね、モ—ニン・ブルーズでは誰も死にません。そもそも「幻」

ですから、チャック・ベリーもジェイムズ・コトンも元気に生きてます。リクエスト下さいね。

さてライヴ・マヂックが終ったばかりですが、来月の実演案内をいたします。こ

れはわたしも制作に絡んでいまして、ぜひともみなさんにお越し頂きたい催

事です。

それは本家鉄砲節 河内音頭 鉄砲光丸芸道70周年記念公演

今では大変な人出で賑わう「すみだ錦糸町河内音頭大盆踊り」の最大の貢献者である

鉄砲光丸が芸道七十年を祝う記念公演の東京編です。

開催日時 は2017年 11月25日(土曜日)

午後3時会場 5時本編開演ですが、4時から生演奏で踊りの練習会を開催。

出演は、もちろん鉄砲光丸。地方(ぢかた:伴奏者)は河洲社中の面々。

盆踊り会場とは違う静かな環境で、じっくりと節、味をお楽しみ頂けます。

友情出演にはなんと歌謡曲歌手の香西かおり。

あの大スタ—を極く至近距離で観られます、聴けます。

ゲストには浪曲師の玉川太福。

玉川みね子を曲師に、オリヂナル仕立ての「鉄砲光丸一代記」を特別披露。

踊りの練習会も加えて、幅広く豊かな内容です。

入場料は、前売り3,500円、当日4,000円。前売り券は、

JR錦糸町駅南口のミュージックショップセキネ(03-3631-8506)や、

関係者による手売りの他、

ウェブサイト:https://www.iyakorase.comでも予約可能です。

どうぞこの記念公演が成功しますように、ご協力の程お願いいたします。

それでは当日の主人公、鉄砲光丸の録音作品「坂崎 出羽守」をお聞き頂き

ますが河内音頭は語り物でとにかく長尺、これも前後編で40分を超えていま

す。そこで公演本番まで5回の放送で、順を追ってお届けしましょう。

では、鉄砲光丸「坂崎 出羽守」誉の巻、第一部「序」

三味線 司家征嗣 太鼓 浅照 ギタ— 井筒家小石丸

囃子 河洲美佐子、河洲つばさ、月乃家小菊、以上です。

 

M26.坂崎 出羽守(3’50”)鉄砲光丸

-Y.Yamamoto-  コロムビア COCJ-33828

 

後TM:ボーン・イン・シカゴ 「アサー」入り P.B.B.B.

 

N  「大御所さま・・・」、今朝はここでちょうど時間となりました。来週はこ

こからの続きをお楽しみ頂きます。11月25日の東京公演、宜しくお願いし

ます。

ファッツ・ドミノ—に前後して、亀渕由香、遠藤賢次の両名も旅立たれました。由

香さんは亀渕昭信大先輩の妹さんでもありましたし、エンケン師からは盆踊りに

お提灯を毎年頂いておりました。懸命な不完全燃焼には共感するところがあ

ります。おふたりとも、ゆっくりとお休み下さい。合掌。

今朝の特別付録は、以下の隠し場所です。どうぞお楽しみ下さい。

http://firestorage.jp/download/b835fcf1c157f052826fd795449a21fd851ed1e9

    ダウンロードパスワードは、w70vc8dkです。 

「幻」も、ちょうど時間となりました。

こちらは、http://osamusawada.com/category/mornin-blues-by-isaowashizu/

「幻」モーニン・ブルーズ、鷲巣功でした。来週も首都圏で9人のあなただけに。

そして全国で9500万人のあなたにも、アサー。

あ、澤田修家主から、またお知らせがありますよ。果たして何でしょうか。

本日午前3時解禁のお知らせはコチラ → http://osamusawada.com/diary/2017/10/28/11792/

 

 

【幻】モーニン・ブルーズ 2017/10/21

mb171021

 

前TM : ヲーキン・ブルーズ(夜に近いアサー仕様)P.B.B.B.

 

N  おはようございます。アサー、ワツシイサヲです。ゴダイゴミナトノヨーコさん、「カンザス・シテ

ィ」いいですね、師走に取っときます。もうしばらく待ってね。さあ、今朝は

ライヴ・マヂックの朝です。民クル、ソウライヴと魅力的な顔触れですね、初日は。それ

に負けずに、「幻」も景気付けて行きましょう。ご存知かな、憶えてるかな、

ヲルター・トラウトです。

「ドゥ・ユー・スティル・シー・ミー・アト・オール」。

 

M01.Do You Still See Me At All(4’22”)Walter Trout feat. Jon Trout

-W. Trout-  Provogue PRD75282  Jon Has My Musical DNA  in the womb

 

N  ヲルター・トラウト、イギリスのブルーズ系ギタリストです。まだ「現」時代にロンドンで発行さ

れているギター雑誌の特別付録CDで、お届けした事があります。秋だったな。

先日レコ—ド屋でこの新譜『ウィ・ア−・オール・トゥゲザー』を見つけました。

全曲でケニー・ウェイン・シェパード、サニー・科学者・ランドレス、エリック・ゲイルズ、江戸川

ウインタ−などをフィーチュアしたブルーズ・ロック・アルバムです。力作、という表現が当ては

まる、力一杯の演奏が詰め込まれています。

今の「ドゥ・ユー・スティル・シー・ミー・アト・オール」は息子のジョン・トラウトとの競演で

した。「母親のお腹の中に居る頃から俺のブルーズを聞いている息子は、俺の

音楽DNAを受け継いでいる」と語ってます。ほぼその通りですね。マイナー・キイ

のブルーズ、いい感じでした。

次はここのところ元気なチャーリー・マッセル・ホワイトのハーモニカが冴えます。

「ディ・アザ−・サイド・オヴ・ザ・ピロウ」。

 

M02.The Other Side Of The Pillow(4’55”)Walter Trout feat. Charlie Musselwhite

-W. Trout-  Provogue PRD75282

 

N  「不倫合戦」のような歌でしたね。「ディ・アザ−・サイド・オヴ・ザ・ピロウ〜枕

の向こう側」。ちょっとジミ・ヘンドリクスが演りそうなテムポ感です。こういうのを

カッコ良く仕上げるのは結構難しいんですが、チャーリー・マッセル・ホワイトのハーモニカも冴え

ていて良い出来でした。

このヲルター・トラウトは、弾きまくり型のギタリストですが、このアルバムでは競演者か

ら沢山の刺激、閃きを貰ってる感じです。その象徴的な1曲を聞いて下さい。

誰だか分らずに2枚組を買って、その後ずっと聞き続けている白人若手ギタリスト、

ジョ−・ボナマッサとの掛け合いが竜巻のように繰り拡げられる素晴らしい表題曲、

「ウィ・ア−・オール・トゥゲザー」、うるさいですよ、ご用心。

 

M03.We All In This Together(7’57”)Walter Trout feat. Joe Bonamassa

-W. Trout-  Provogue PRD75282

 

M04.You Can Have Watergate(3’19”)Sweet Pea Atkinson feat. Mindi Abair

-J.Brown- Blue Note 00602557810196  was not was

 

N  ジョ−・ボナマッサを迎えて、ヲルター・トラウトの最新アルバム『ウィ・ア−・オール・トゥゲザー』、

表題曲をお届けしました。これはテイク1、つまり初回の演奏で「これ以上必要

ないね」とオーケイが出たんだそうです。ふたりの凄い集中力と冷静な余裕を聴

き出す事が出来ます。同時に強く感じたのは、ジョ−・ボナマッサは物事を端正に

仕上げる男なんだな、という事です。みなさん如何でしょうか。

続けてお聞き頂いた「ヲーターゲイト」は、スウィート・ピ−・エイトキンスンという1945年生

まれの黒人歌手の新譜『ゲット・ワッチュ—・ディザーヴ』から。彼はヲズ・ノット・ヲズ

のリ—ド・シンガーだった男です。なーんて分ったような事を言ってますけど、

このヲズ・ノット・ヲズというグループを、わたしは全く知らない。もはや死語とも

なったテクノ・ポップのバンドだとずっと思ってました。かなり違うらしいですね。

名盤『リズム・カントリー・アンド・ブルーズ』以来素晴らしい仕事を残しているドン・

ヲズが在籍していたらしい、という話を聞いて驚き、去年かな、エミルー・ハリスの

ライヴ盤のクレジットを見て「ドン・ヲズって最近ベイス弾くの」と萩原健太に訊ねた

ら、「え、知らないの、ヲズ・ノット・ヲズで弾いてたじゃない」と軽くあしらわ

れた経験しかないのです。ヲズ・ノット・ヲズ、未だに一度も聞いた事がない。工

場の屋根に見えるジャケットだけは何故かずっと憶えているんですがね。

そのヲズ・ノット・ヲズでリード・ヴォ—カルだったという注釈付箋に惹かれて試聴し

たら「こりゃいい」となって手に入れたアルバムが、今回の『ゲット・ワッチュ—・ディ

ザーヴ』です。曲によって制作がドン・ヲズとケブ・モで分かれています。今の

「ヲーターゲイト」はドン・ヲズの責任制作、ベイスはもちろん、ドンが弾いていました。

ミンディ・エイベアという人気女性サクスフォーン奏者が一緒に吹いてます。

アルバムを通して聞いていて、「なんかヲマックぽいなあ」と感じ始めたその矢先、

流れ出て来た音楽が、なんとこれでした。

 

M05.You’re Welcome, Stop On By(4’09”)Sweet Pea Atkinson

-T.Thomas, B.Womack-  Blue Note 00602557810196

 

N  「ヨー・ウェルカム、ストッポン・バーイ」、ご存知ボビ−・ヲマックのヒット曲です。大昔、ロス・

エインジェルズのラジオのライヴ番組でシャカ・カーンとデューオでボビ−が唄ってたのを聞いた

事があります。本当にカッコ良かったよ。ひょっとしたらその時のドラムズは沼澤

尚だったかも。それはともかく、今のスウィート・ピ−・エイトキンスンのは、唄が完全に

ヲマック節でしたね。声がほんの少し軽いかな、エイトキンスンの方が。

アルバム全体がこのようなヴィンテイヂ・ソウルの味わいに満たされていて、ゴキゲン。

でも決して古臭い訳ではありません。それは今、貴方が感じてくれている通

りです。わたしが店頭試聴器で聞いた一曲目が次にお届けするこの「ア−・

ユー・ロンリー・フォ−・ミー」でした。多分どなたもノックアウトされてしまうでしょう。

どうぞ、スウィート・ピ−・エイトキンスンです。

 

M06.Are You Lonely For Me Baby(3’20”)Sweet Pea Atkinson

-B.Russel-  Blue Note 00602557810196

 

N  スウィート・ピ−・エイトキンスンで「アー・ユー・ロンリー・フォ−・ミー、ベイビイ」。いいでしょう。

これもヲズの制作です。ドラムズがジェイムズ・ギャドスン、ベイスはドン・ヲズ。典型的

なR&Bスタイルです。それもそのはず、イントロのドラムからして、これとクリソツなので

あります。

 

M07.Searchin’ For My Love(2’29”)Bobby More & The Rhythm Aces

-B.Moore-  Kent CDKENT 140

 

N  ボビ−・ムーアとリズム・エイシズ1966年のヒット曲「サーチン・フォ−・マイ・ラーヴ」、ボビ−・

ヲマックも80年代にビヴァリ−・グレンからのアルバムでカヴァしてましたね。わたしはお

そらくゴールデン・カップスで聞いたのが最初ではないかな。時坊、デイヴ平尾が「ノ

ウ、ノウ、ノウ、ノウ、ノウ、ノウ」とやるのがカッコ良くってね。ブラウン管を見つめていま

した。ボビ−・ムーアはヌー・オーリンズ生まれ、アラバマのモンゴメリーで音楽活動をしてい

ました。マスル・ショールズのフェイムで録音したこの曲にレナード・チェスが目を着けて自分

のチェッカー・レイベルから発売し、ヒットに繋がったという事です。

名著スタックス・レコード物語にボビ−・ムーアはちょこっと出て来ます。この伝説的

なヒット量産ステューディオへ録音に来たらしいですね。とても礼儀正しく、しっかり

と練習も済ませており、作業の段取りも的確で驚かされた、と誰かが言って

たかなあ。これは、普段そうでない人たちとばかり仕事をしていた事の証し

でしょう。

さて先のヲルター・トラウト、スウィート・ピ−・エイトキンスンと、今朝の「幻」は看板に偽り

なしの内容でお送りしています。次もまた素晴らしい新譜。ヴァン・モリスンです。

情報を知らなかったので、先々週かな、レコ—ド店で見た時には驚きましたが、

聞いて再びクリビツテンギャウ。

これまでヴァンの作品は、正直言いますと、わたしには高尚過ぎました。も

ちろん大好きですし何の不満もありませんが、聞く度にわたしの理解出来な

いところで、何か凄い事を唄っているような気がしてなりませんでした。時

には近寄り難いほどの高潔さも感じ、わたしは俗な輩なので、こういうのを

あまり得意としないのです。

今回のは扱っている素材がわたしもずっと馴染んで来たブルーズやR&Bだと

言う事もあって、とても親しみ易い。演奏も単純にごく当たり前の形です。

時々ジェフ・ベックがウロウロしますけど、それもご愛嬌。ジェフは素晴らしい唄い手

たちと一緒に居るのが嬉しくてたまらない、といった感じです。

まずはお聞き下さい。

「ゴーイング・トゥ・シカーゴ」、誰と一緒に唄っているでしょうか。

 

M08.Goin’ To Chicago(5’29”)Van Morrison feat. Georgie Fame 

-C.Basie, J.Rushing-  Caroline International  SRDM 5703574

 

N  「ゴーイング・トゥ・シカーゴ」、まず唄い出したのは、そう、ジョージ・フェイムです。

始まって2分過ぎからヴァンが出て来ます。ジョージがバックグラウンドに回ると、ヴォ

ーカリーズの鬼男、ジョン・ヘンドリクス的なフレイジングが聞かれます。これも乙ですね。

ジョージはもちろんハモンド・オルガンも弾いています。ヴァンはギタ—とハーモニカ、上手で

すね。ゆったりしたリズムがまたタエです。ウッド・ベイスはクリス・ヒル、ジェイムズ・パウ

ェルがドラムズでした。アルバムではこのふたりとは別のリズムも使っていますが、全

体の統一感は乱れていません。

それではロウレンス・クートゥルのベイス、メス・クロウのドラムスで聞いて下さい。こんどは

「ストーミー・マンデイ」と「ロンリー・アヴェヌ−」の素晴らしいメドリーです。

 

M09.Stormy Monday / Lonely Avenue(5’31”)   

Van Morrison feat. Jeff Beck & Chris Farlowe  

-A.Walker, D.Pomus-  Caroline International  SRDM 5703574

 

N  「ストーミー・マンデイ〜ロンリー・アヴェヌ−」これも素晴らしい出来。ヴァンのアヴァンギャ

ルドなハーモニカ、光ります。ここで一緒に唄っているのは、なんとクリス・ファーロウ。

彼も伝説的なイギリスのR&Bシンガ—です。スト—ンズの「アンダー・マイ・サム」を唄ったん

ですよね、確か。ちょっとトム・ジョーンズ的な唄い上げ方は、イギリスのR&B実力

派の伝統でしょうか。イングランドとウェールズの違いがあるか。ジョージといいクリスと

いい、そしてジェフ・ベックなど昔の仲間とこうやって旧交を温めつつ、前向き

な創造に挑戦している姿、羨ましいなあ。

ではクリス・ファーロウ1967年のシングル曲を聞いてみましょう。全英33位だからヒット

してますね。

「ハンドバッグと外出着」。

 

M10.Handbags & Gladrags(3’25”)Chris Farlowe      

-Mike D’Abo-  Charley CD IMM Box 4/3

 

N  「ハンドバッグと外出着」、クリス・ファーロウでした。これを聞いて、おや、と思っ

た方も多いでしょう。ロッド・ステュアートが1969年のソロ・デビュ−・アルバムで唄ってま

した。わたしもほとんどおんなじだあ、と直感しました。では確認してみま

しょう。

 

M11.ハンドバッグと外出着(4’30”)ロッド・スチュワ—ト

-Mike D’Abo- ユニバーサル UICV-20027

 

N  あー、失礼。クリソツではなかったですね。印象的なピアノのリフが同じなので、つ

い似ていると連想してしまいましたが、大分違います。でも、ちょっと考え

させられる歌の内容とその表現、これには同じ物が流れています。まあ、こ

の頃のロッドは何を唄っても素晴らしい説得力があったのですけれどもね。

「ハンドバッグと外出着」、クリス・ファーロウとロッド・ステュアートで聞いてもらいました。

さて、今朝も「幻」電鉄、運行を開始します。あの後も次から次へと汽車

列車鉄道関連の歌が心に浮かんで来ましてね。人間がこの乗り物に馳せた想

いの深さに感心している次第です。ドキュメントの四枚組『トレインズ・アンド・カーズ』

からの発想でお送りして来ましたが、やはり自動車よりも汽車や列車の方が

想像力を刺激するのでしょうかね。スウィート・ピ−・エイトキンスンの「アー・ユー・ロンリー・

フォ−・ミー、ベイビイ」でも「ジャクスンヴィル行き最終列車」と唄っていましたね。汽

車列車から人間がもらったインスピレイション、これは古い時代に限らないようです。

マサチューセッツ州ウースターのまだ若いギター弾き語り男、デイヴ・ケラーも今年のアルバムで唄

ってます。

「鈍行列車」、今朝の始発です。シュッパーツシンコー。

 

M12.Slow Train(4’01”)Dave Keller     

-D.Keller-  Tastee Tone TT-3043

 

N  デイヴ・ケラー運転手の「鈍行列車」に続きまして、2番線を快速急行が通過致

します。危険ですので黄色い線まで下がって下さい。通過します。

 

M13.トレイン(2’41”)1910フルーツガム・カンパニー   

C.Ritchie/K.Jerry, K. Jeffry –  テイチク CD5-1

 

N  1910フルーツガム・カンパニーで「トレイン」でした。それまで「サイモン・セズ」とか「1,2,3,

レッドライト」などの童謡に毛の生えたような健全で分り易い歌を唄っていた1910

フルーツガム・カンパニーが大変身、マイナー・キイで求愛を絶叫したから、そもそもデッチ上

げの実体のない存在だと云う事を知らない日本のファンは大慌てでこの変節を

見守ったのでした。でもこの「トレイン」は大ヒット。その年の本邦初の国際的野外

ロックフェスティヴァル、箱根アフロディーテに来日した時は、肩までの長髪にタンクトップ・シャツ、

フリンヂ付きベストにレス・ポールを弾いていて、「あ、ロックだ」と誰もが驚愕しました。

果たして誰が1910フルーツガム・カンパニーの名で日本に来たのでしょうか。

この快速急行トレインは、去って行った恋人を連れ戻してくれるらしいのです

が、逆に恋人から逃げ出す時に汽車を使う男もいるようです。

ビッグ・ジョ−・ターナーが唄います。

「夜更けの弾丸特急便」。

 

M14.Midtnight Cannonball(2’32”)Big Joe Turner 

-J.Turner-  Rhino R2 72968

 

N  「誰かテケツを買ってくれ、お前から逃げ出すんだ、夜更けの弾丸特急便でさ」、

ジョー・ターナー1955の逃避行でした。ビッグ・ジョ−はどうやら深夜便専門のようで

すね。こんな「オリヂナル」曲も唄っています。

「ミドナイト・スペシャル・トレイン」。

 

M.15Midtnight Special Train(2’36”)Big Joe Turner 

-A.Ertegun, J.Wexler-  Rhino R2 72968

 

N  ア—メット・アーティガンもジェリー植草ラーも、これを「オリヂナル」曲登録するのは、遺憾

ですね。懲役刑で投獄された囚人たちがその光りを浴びると脱走に成功する

と奉られた列車を唄った「ミドナイト・スペシャル」と同じじゃないですか。ビッグ・

ジョ−のその前のヒット曲「コリナ、コリナ」そっくりな部分もあったりして、笑わせて

くれます。このC調さ、たまりませんね。

さて、全ての夜汽車はがヂョーヂア行きに決まっているという説があります。

1973年以来、43年間ずっと走り続けている古い車両ですが、まだまだ現役で

真夜中を突き進みます。

グラディス・ナイト女車掌ほか5人の男性乗務員が今夜も貴方をヂョーヂアにお連れ

致します。シュッパーツシンコー。

「夜汽車よ、ヂョーヂアへ」。

 

M16.Midnight Train To Georgia(4’36”)Gladys Knight & The Pips 

-J.Weatherly-  Music Club Deluxe MCDLX061

 

M17.Soul Tarin(5’19”)Bim Bam Orchestra   

-Bim Bam Orchestra-  Mud Club  MCBBOCD2

 

N  アフロ・ビートですね、「ソウル・トレイン」。トロムボーンのソロがアフリカの大草原を走る蒸気

機関車を連想させてくれました。ビムバム・オーケストラはフランスのグル—プですから、

フランス領のアフリカ大陸かな。「ゲット・オン・ザ・ボード」としきりに勧めます。料金

は後払いなのでしょうか。

さて「ソウル・トレイン」と言えば、フィラデルフィア発でしょう。もちろんこれです。

 

M18.T.S.O.P.(5’48”)MFSB  

-K.Gamble, L.Huff-  Legacy/Epic ZK 66689

 

後TM:ボーン・イン・シカゴ 「アサー」入り P.B.B.B.

 

N  今朝の「幻」電鉄は、だいぶあちこちを走り回りました。ビムバム・オーケストラ

の「ソウル・トレイン」で連呼される「ゲット・オン・ザ・ボード」でまた某有名曲が閃

いちゃった。この電鉄、期間限定の運行でしたが、まだ続けましょうか。皆

さんの反応も大変宜しい。やはり汽車列車の持つ魅力なのでしょうね。

今朝の特別付録は、以下の隠し場所です。どうぞお楽しみ下さい。

http://firestorage.jp/download/07bc17ce3dcb0c94a6786995d85069b4a22522cb

  ダウンロードパスワードは、1ingrke4です。 

今日、明日とライヴ・マヂック開催。わたしも行きます。会場でお会いしましょ

う。そして明日の衆議院選挙、こちらもお忘れなく。あなたの意見を、一票

に。わたしは既に期日前投票を済ませております。

今朝もちょうど時間となりました。

こちらは、http://osamusawada.com/category/mornin-blues-by-isaowashizu/

「幻」モーニン・ブルーズ、鷲巣功でした。来週も首都圏で9人のあなただけに。

そして全国で9500万人のあなたにも、アサー。

 

 

【幻】モーニン・ブルーズ 2017/10/14

mb171014

 

前TM : ヲーキン・ブルーズ(夜に近いアサー仕様)P.B.B.B.

 

N  おはようございます。アサー、ワツシイサヲです。今朝は先週の最後に思い出して悔

しかった1曲で始めます。10月の4日は、中秋の名月でした。しかし、満月

の二日前。雲が多くてよく見えませんでしたが確かに満月じゃなかった。そ

れはともかく、この歌です。

ザ・ビートルズ、「オッツキサーン」。

 

M01.Mr.Moonlight(2’37”)The Beatles

-R.L.Johnson- Parlophone CDP 7 46438 2

 

N  ザ・ビートルズ、「ミスタ・ムーンライト」でした。ジョンの唄が素晴らしい1曲です。発

表当時の解説ではポ−ルがハモンド・オルガンを弾いて、リンゴがアフリカン・ドラムを叩いた

との事ですから、彼等にとっては変則的楽器編成です。しかもオーヴァ・ダブで

はなくて、全員の同時演奏で吹き込まれています。彼らの柔軟性をもった演

奏能力の証明です。

ところでこれはガヴァ仕様。オリヂナルはこちらです。

 

M02.Mr.Moonlight(2’39”)Dr.Feelgood & The interns

-R.L.Johnson- Varese Sarabande  302 066 334 2

 

N  『ザ・アメリカン・ルーツ・オヴ・ザ・ブリティッシュ・インヴェイジョン〜英国勢興隆のアメリカ・

ネタ』というわたしの大好きなアルバムから、快感センセと研修生たちで「ミスタ・ムーンラ

イト」でした。この僅かな1例をとっても、ビートルズの咀嚼能力の高さが分りま

すね。しかもこれは1962年の「ダクタ・フィールグッド」というシングル盤のB面曲だ

ったと言いますから、名曲発掘嗅覚の鋭さにも脱帽です。

さて満月ではないチューシューの名月、みなさんはご覧になりましたか。先ほど

も言いましたように、雲間に見え隠れするお月さんは確かに左上の方が欠け

ていました。それを見ているうちに、月は真円形なのか、という今までに抱

いた事のない疑問が涌いて来ました。地球だって経度方向に延びた楕円球で

しょ。段々不思議な気持ちになってきて、思い浮かんだ1曲が、これです。

 

M03.Moonlight Sonata(5’01”)Brian Pezzone

-L.V.Beethoven-  Compass Productions  L532-188-2

 

M04.今宵の君は(2’21”)ザ・ジャガーズ

-J.Kern, D.Fields-  東芝 CP32-5817

 

N  ご存知ベイトーヴェンのムーンライト・ソナタ、そしてそのリフを上手に取り込んだザ・ジャ

ガーズ「今宵の君は」でした。「月光の曲」は作られた後で「あたかも水面に

映った月が微かな波で揺れ動いているような」雰囲気からの連想でこう呼ば

れるようになったそうなので、創作の契機と月は無関係ですが、昼間の太陽

よりも人の心にさまざまな想いを呼び起こす存在ですね、お月さんは。

そしてその光りは大判千枚にも値します。

 

M05.月光価千金(2’24”)榎本健一

-L.Shay, W.Jerorme, C.Tobias, S.Namijima-  東芝 TOCT-6019/20

Get Out And Get Under The Moon

 

N  榎本健一の「月光価千金」、唄い出しから「美しいシ−トに」です。「両手」

の巻き舌もカッコいい。「R」の発音は合格です。ひとり芝居のように繰り拡げ

られるエノケン劇場、聞き惚れてしまいます。ただ唄われている内容にはお月さ

んは全く出て来ません。題名に偽りあり、ですね。この他に偽りのない訳詞

もあるそうですが、わたしは未だ聞いた事がありません。誰がどんな風に唄

ってるんだろう、興味ありますね。

さて、先日のチューオーエフエム生放送の時に兵庫県豊岡市石坪慎一郎さんのリクエスト

でお送りした水前寺清子の「だめでもともと」、その時によく似た題名で「だ

めでもともと音頭」というのがあるらしい、とお話ししました。その時は楽

曲確認が出来ていなかったのですが、辿り着きましたよ。

まずはお聞き下さい。

「だめでもともと音頭」、水前寺清子です。

 

M06.だめでもともと音頭(4’05”)水前寺清子

-T.Hoshino, S.Kitajima- クラウン CRCN-41124

 

N  「だめでもともと音頭」、水前寺清子でした。当初は同じ歌を音頭調に再編

曲した物ではないかと考えていましたが、まったくの別モノでしたね。唄われ

ている主題にはそれほど大きな違いはありません。この頃「だめでもともと」

という言葉が流行ったのかな。シングルのA面にはなっていませんね。

水前寺清子はクラウン・レコードの自社番、花王石鹸提供「歌う王冠」で、デビュ—

の時から知ってます。「365歩のマーチ」に代表される前向き努力推奨歌で高度

成長期を風靡しましたが、早々にキャラクタ—を固定されてしまった感がありまし

て、正直なところ本人は辛かったんじゃないかな、このパブリック・イメヂが。

心中お察しいたします。

それではもう一度「だめでもともと」を聞いて下さい。1970年10月の発表

です。

 

M07.だめでもともと(3’34”)水前寺清子

-T.Hoshino, M.Yoneyama- クラウン CRMEG-10387

 

N  「だめでもともと」水前寺清子でした。さてその時にお送りしたもう1曲の

珍品歌謡、坂本スミ子の「メロンの心」、「気持ち」ではなく「ココロ」でしたね。訂

正のココロ。

その後、「『日本民謡とラテン・リズムの融合』って『ドドンパ』じゃんか。ん

なもん、とっくにやってる人達がいるんだよ~って話。だからおスミの『メロンの

心』は重要なんだよなぁ~~」という投稿を頂きました。送信者は、あの「さ

さきがく」という人です。

これ民謡クルセイダーズの「ホ—ハイ節」の事を言ってるのかなあ。改めて聴き直し

てみましたら、確かに「ドドンパ」に聞こえない事もないですね。ただ彼らに

その認識があったかどうか、不詳です。「ドドンパ」ねえ。だったらもう少し

軽薄さを意識的に強調すると思うんですが。

その代表例をどうぞ。

 

M08.お座敷小唄(2’13”)和田弘とマヒナスタ—ズ  

-pd.,A,Mutsu-  キング KICX 2725

 

N  和田弘とマヒナスタ—ズで「お座敷小唄」でした。これ、オリヂナルじゃないですね。

レイベルがキングで、安倍律子とのデューオになってます。図書館で借りて来たんだ

けど、歌謡曲の世界では本人が平気で吹き込み直すから、よく調べなくては

いけませんでした。失礼。近々正式な原ヴァージョンをお届けしましょう。ただ、

原仕様とそれ程の違いはないと思いますよ。「ドドンパ」のリズムはむしろこち

らの方が強調されているでしょう。

この「お座敷小唄」は、その成立にかなり複雑な背景をもっていますが、

簡単に言うと「作者不詳の俗謡歌」となるんでしょうか。この頃は忘年会が

始まる12月になると決まってこの種の「小唄歌謡曲」が流行りました。それ

に「ドドンパ」のリズムは最適だったのです。

 

M09.東京ドドンパ娘(3’28”)渡辺マリ

-T.Miyagawa, Y.Suzuki-  ビクター VICL-5109

 

N  これは カッコいいですね。渡辺マリの「東京ドドンパ娘」です。1961年にヒット

したのを朧げながら憶えているなあ。その頃わたしはこの手のイカレた音楽に

惹かれ始めていたのですが、カテーのジジョ−でなかなか親しむところまでは辿り

着けませんでした。よく同じ学級の不良が「ドドンッパ、ドドンッパ、ワッタシの

ムーネーに」と唄っていましたね。小学校1年生で、既に不良。どんな奴だ。

「ドドンパ」はどうやら国産のビ—トらしいのですが、「フィリピン・マムボ」とも

呼ばれていた事があるそうです。フィリピンのダンス・ビートが土台になってるよう

ですね。ノヴェルティ風味満載、きわめて安易で脳天気、こんなビ—トも世界に珍し

い。スウィングからエイト・ビートへ移って行く間に、この国にはこんな素敵なリズムが

生まれていたのです。

 

M10.松の木小唄(2’53”)三島敏夫

-pd. M.Nishizawa, arr.by T.Mishima –  コロムビア 2CD-457(GES-14)

 

N   これも年の瀬小唄として流行ったかな。三島敏夫「松の木小唄」です。彼

は不思議な、魔力と言った方がいいような雰囲気の唄い手で、子供のわたし

は気持ち悪くて仕方なかった。この嫌らしさは、別格ですね。今の1曲でその

「味」は充分に伝わります。ここでも控え目な「ドドンパ」ビートが全体を支

えています。洋風のナイトクラブでもお座敷でも通用する万能リズム、「ドドンパ」。

大変ケッコ—です。結構なことね、ジョン。本当に結構なことよ。

 

M11.Eghit Days A Week(2’46”)The Beatles  

-J.Lennon, P.McCartney-  Parlophone CDP 7 46438 2

 

N 再びザ・ビートルズ、先ほど同じアルバム『売り出し中』から「エイト・デイズ・ア・

ウィーク」でした。突然これが出て来たのにはワケがあります。

「お座敷小唄」や「松の木小唄」などは国産ゲテモノ歌謡曲のコムピ盤に収録さ

れている事が多く、またこういう盤には非常に珍しい一発曲が入っていたり

するので、わたしも見つけた時には手に入れるようにしています。殆ど1回限

りの発売で廃盤になってしまう運命です。今回「松の木小唄」を日本コロムビア

のサブ・チャンネルから発売された『宴会・お座敷艶歌』という2枚組で探していた

時に、発見したのですよ。今の「エイト・デイズ・ア・ウィーク」創作の基になった

歌謡曲を。

これです。五月みどり「一週間に十日来い」。

 

M12.一週間に十日来い(3’21”)五月みどり

-K.Kojima, M.Endo-  コロムビア 2CD-457(GES-14)

 

M13.I Stand Alone(3’39”)Al Kooper

-A.Kooper-  Columbia  88875099072

 

N  五月みどり「テン・デイズ・ア・ウイーク」でした。それに続けたのはアル・クーパー

3週連続で、「アイ・スタンド・アローン」でした。「ソフト・クリームを持っている」自由の

女神に扮したジャケット画で知られる、あのソロ作『アイ・スタンド・アローン』の表題作で

す。「アイ・スタンド・アローン~わたしは一人で立っている」、ここでアル・クーパーはヌー・

ヨ—ク港に立つ自由の女神になって、行き来する人々の営みをじっと見て、さま

ざまな事を思い浮べる。このアルバムは全編に沢山の具体音/効果音が含まれて

いて、それがアメリカ合衆国の音楽であるかのように構成されています。自由の

女神の耳にも、沢山の会話、騒音が入って来ることでしょう。マイケル・ブルームフィ

ールドがイレクトリッック・フラッグを結成して、あらゆる雑音の集合として「アメリカン・ミュー

ジック・バンド」を提唱した発想も実はここにあったのではないか、とも思えま

す。「アイ・スタンド・アローン」はアルバムを象徴する1曲です。

一方、わたしはこの表題曲を聞く度に「幸福の王子」を思い出します。ツバ

メに自分の身体を覆う純金板を剥がさせて恵まれない人間に届けさせ、最後に

は自分が崩れ落ちてしまうというオスカー・ワイルドの短編です。アルの意図はもう少

し別の所にあったかも知れませんが、先週「ケンタキーの青い月」を聞いた後、妙

に想いが昂って、今朝お届けしました。ブラッド、スウェット、アンド・ティアーズそっく

りな管楽器のリフが出て来ましたね。

早朝労働に勤しむ女性のリクエストで聞き始めたアル・クーパーの世界、正直これま

で疎遠でした。時間をかけて、もうちょっと探索してみます。

今朝は昔の音楽ばかりですね。最も古いのは1801年ベイトーヴェン作のピアノソ

ナタ第14番嬰ハ短調 作品27-2「幻想曲風ソナタ」です。凄いなあ。そこで新

譜から、と言っても原曲はマイケル・フランクス1976年の作品です。

「マンキ・シー、マンキ・ドゥ」、ティム・トリファズ。

 

M14. モンキ−・シー、モンキ−・ドゥ(3’29”)ティム・トレファーズ  

-M.Franks- Pヴァイン PCD-24673

 

N  コ—ダ部分で出て来る女性のバック・グラウンド・ヴォーカルが魅力的でしたね。何と

いう人だろう。ティム・トリファズでマイケル・フランクスの「マンキ・シー、マンキ・ドゥ」でした。

日本でマンキ・ダンスが流行ったのは1967年から68年、メイジャー・ランスの「満期」

が63年ですから、発祥の地アメリカではもっとずっと前でした。わたしは「マンキ」

といえばミラクルズの「ミッキーズ・マンキ」をすぐに連想します。タミ・ショウのあのエクサイテ

ィングなダンス場面が忘れられません。

では「ミッキーズ・マンキ」ミラクルズ、「マキです。安全運転お願いします」意味不明。

 

M15.Mickey’s Monky(2’44”)The Miracles   

-W.Robinson- Motown 31453-0420-2

 

N  カッコいいね、「ミッキーズ・マンキ」ミラクルズ。タミ・ショウではスモ—キ—と他のメムバが向き合

って振りの掛け合いをするんです。わたしは二十歳を過ぎてから観ましたが、

性的に興奮しました。密林の奥に住む民族の祈祷儀式のようにも見えました。

さて同じモータウンのレイベル・メイト、フォートップス。以前「松笠公園」のフル・ヴァ—ジョン

がCDになっていないからと、ひどく音の悪いLPで聞いてもらったことがあり

ます。この間の片付けの時に出て来たごく初期の2枚組に、なんと6分31秒で

しっかり入っていました。今朝はあらためてその長尺でお聞き頂きます。冒

頭部分がほんの少し切れているような気もしないようではないのですけれど、

リーヴァイ・スタブスの泣き節、ご堪能下さい。

フォートップス、「マッカーサー・パーク」。

 

M16.MacArthur Park(6’31”)Four Tops 

-J.Webb- Motown 530 190-2

 

M17.男が女を愛する時(2’55”)パーシー・スレッジ 

-C.Lewis, A.Wright-  ワーナー 20P2-2368

 

N  フォートップス「マッカーサー・パーク」に続けましては、缶コーヒーのコマーシャルでしきりテレビ

から流れているパーシー・スレッジの名唱「男が女を愛する時」です。印象的なイント

ロからハイトーンの唄が始まる瞬間までのほんの僅かな時間です。ベタついたナレイション

も許してあげましょう。このコ—ヒ—は十年ほど前の発売時にスティーヴィー・ワンダーに

オリヂナルのコマ—シャルソングを唄わせてましたね。次は何をするのだろう。

さて同じアトランティックからのソウル・ミュージックで、この時季にとてもしっくり来る1

曲をお届けしましょう。

マージ・ジョセフ、ご存知でしょうか。彼女のアトランティックでの第一弾アルバムから、

アル・グリ—ンの名作「レッツ・ステイ・トゥゲザー」。

 

M18.レッツ・ステイ・トゥゲザー(3’25”)マージ・ジョセフ

-A.Green-  ワーナー WPCR-27535

 

M19.スタンド・バイ・ミー(2’59”)ベン・E・キング

-J.Leiber, M.Stoller, P.Spector-  ユニバーサル UICZ-1055/6

 

N  今朝、聞いてよかった、そんな気がするマージ・ジョセフの「レッツ・ステイ・トゥゲザ

ー」、如何でしたでしょうか。彼女はアリサ・フランクリンの後継者としてスタックス/ヴォル

トからアトランティックに引き抜かれました。このアルバムは当時新進気鋭のアリフ・マーディン

がアリサとほぼ同じ制作環境で仕上げた物です。弦が秋を感じさせますね。聞い

てよかったな、本当に。

その次は言わずもがなの「スタンド・バイ・ミー」、ベン・E・キングです。これは

図書館で借り出した、ヒット映画の主題歌を集めたアルバムにたまたま入っていた

トラックで、アトランティックR&Bの流れでお届けしました。同名映画の主題歌でしたね。

先週「ドリーム」という映画を観ました。アメリカ合衆国の黒人差別を背景に航空

宇宙局で働く勇敢な女性3人の物語。いい作品でしたよ。挿入されている音楽

も最初の方は60年代のR&B中心で文句なしでしたが、終了部分で有人衛星の

発射に成功し、帰還するまでの長いシークエンスで流れている音楽が、どうにもこ

うにもある既存の映画音楽に聞こえてしまって仕方なかったので、確認の意

味でもう一度、そちらを聞いてみる事にしました。それで図書館に行ったの

ですよ。

これです、ヴァンゲリス「炎のランナ—」。どうぞ。

 

M20.炎のランナ—(3’40”)ヴァンゲリス    

-Vangelis-  ユニバーサル UICZ-1055/6

 

M21.ヴェジョ(2’41”)アルヴァーロ・ランセッチ

-unknown-  Pヴァイン PCD 25243

 

N  懐かしいでしょう、ヴァンゲリス「炎のランナ—」。わたしは昔日曜日の深夜に放送

されていたラジオ番組「ナガオカ・ワールド・ミュージック」でかなり長い間続けて流れて

たのを思い出しました。キャッシュ・ボックスのチャ—トでずっと好成績だったのでしょ

うね。

かなり話題になった映画は観てまいせん。あら筋も未だに知りません。長

距離走者の成功物語なんでしょうか。

「ドリ—ム」ではハピー・エンドの場面で今のメロディに酷似した音楽が鳴り続ける

もので、気になって気になって、クライマクスに没頭出来ませんでした。スコアはハービ

ー・ハンコックがバイト的にやってたみたいです。サントラ盤は2種類が出てまして、ファレル・

ウイリアムズが全編に絡んでますね。「ドリーム」、いい映画ですよ。まだ公開中。

お早めにご覧下さい。

その次のポルトガル語の歌は「ヴェジョ」、アルヴァーロ・ランセッチというブラジル人。彼

の地ではかなりの売れっ子のようです。短いながら一瞬の涼気を吹き込んで

くれました。最新アルバムは11月上旬の発売。通して聞いてみるつもりです。

さて先週の「幻」電鉄、「定刻通り運行中」と申し上げておりましたが、

発車を忘れた運転手がいました。臨時ダイヤで今朝の始発便とします。

本来は「サンフランド行き最終便」、ジョニ—・ダンカンとブル—・グラス・ボーイズです。

 

M22.Last Train To San Ferando(2’26”)

Johnny Duncan & The Blue Grass Boys

-S.Devere,R.Padmore-  ACE CDCHD 1450

 

M23.The Train From Kansas City(3’18”)Shangri-Las

-J.Barry, E.Greenwitch-  ACE CDCHD 1450

 

M24.Kansas City~Hey,Hey,Hey(2’33”)The Beatles 

– J.Leiber, M.Stoller, R.Peniman-  Parlophone CDP 7 46438 2

 

後TM:ボーン・イン・シカゴ 「アサー」入り P.B.B.B.

 

N  ジョニ—・ダンカンとブル—・グラス・ボーイズで「サンフランド行き最終便」、次発は

シャングリ・ラーズが乗った「カンザス・シティからの列車」、そして折り返し運転で、

三度ザ・ビートルズ、また同一アルバム『売り出し中』から連結車両で「カンザス・シテ

ィ〜ヘイ、ヘイ、ヘイ」でした。

今朝の特別付録は、以下の隠し場所です。どうぞお楽しみ下さい。

http://firestorage.jp/download/df932f8ec573beb429d729779182d81b1fbd9778

   ダウンロードパスワードは、nyx391fbです。

夏のように暑い日のあと急に冷えて来ました。もう午後6時で真っ暗です。

今朝の日の出は午前5時45分。昼間は12時間を割り込んでいます。月日は

風のように去って行きますね。

今朝もちょうど時間となりました。

こちらは、http://osamusawada.com/category/mornin-blues-by-isaowashizu/

「幻」モーニン・ブルーズ、鷲巣功でした。来週も首都圏で9人のあなただけに。

そして全国で9500万人のあなたにも、アサー。

 

 

【幻】モーニン・ブルーズ 2017/10/07

mb171007

前TM : ヲーキン・ブルーズ(夜に近いアサー仕様)P.B.B.B.

N おはようございます。アサー、ワツシイサヲです。生放送直後の日程がちょいとばか
りキツかったので時間がかかりましたが、体調も復活してまいりました。生の
余波はまだ続いております。
「俺は生きる証しを見つけたんだ。一人きりで死んでなるものか」、同感。
ル−カス・ネルスンです。「ダイ・アローン」

M01.Die Alone(2’39”)Lukas Nelson
-L.Nelson- Universal Fantasy 0888072033481

N 唄い出しからして声が父親ウイリーにクリソツでした、ル−カス・ネルスン「ダイ・アローン」。先々
週に引き続き登場です。このアルバム、良く出来てますね。まず何よりも、言葉
をうまく音楽に絡ませる能力が流石です。ちょっとエレキを弾きまくり過ぎかな。
確かに上手いですが。全体の音も重過ぎ、これは性格の反映かな。いずれに
せよ手応え充分な1枚です。今の「ダイ・アローン」では4人を配した女性バック・グ
ラウンド・ヴォーカルが効果的でしたね。9月2日にサム・シェパ—ドの死去に捧げてお届
けしたボブ・ディランの「ブラウンズヴィル・ガ—ル」を思い出しました。
さてわたしが勝手にロドニー・クロウェルと間違えていたクリス・ステイプルトン、あの「ケン
タキ・ウイスキー」男です、彼の新作もなかなかの物でした。独特な節回しが随所に
感じられて、北米カントリ—の健全な成長を目の当たりにする思いです。完全にロッ
ク以降の音楽です。
今朝はその中から、非常にジョン・フォガティ調のこいつをどうぞ。
「セカンド・ワン・トゥ・ノウ」。

M02.Second One To Know(2’57”)Chris Stapleton
-C.Stapleton, M.Henderson- Mercury 0060255742069

N 「セカンド・ワン・トゥ・ノウ」、クリス・ステイプルトンでした。ブロック・コ—ドでイントロを造って
行くのが、正にジョン・フォガティでした。彼もギタ—の腕は確かですね。表に出な
い細かいところの大切さをちゃんと分ってる、そんな感じです。
さて男性新興勢力の次は女王さま、カントリ—皇后の登場です。数年前の実況録
音が出たばかり、と思ったら今度は1991年初夏にナッシュヴィルで行なわれた実演
の記録が発表されました。ナッシュ・ラムブラーズという男五人組と一緒の演奏は、
とても高品質。音楽も音質もちっとも古くない。エミルーの声は可愛いですね。
91年というと頂点に近づいてはいましたが、まだ今のように君臨してはいな
い頃です。
まずはお聞き下さい。ブルース・スプリングスティ—ンの書いた曲で、
「マンション・オン・ザ・ヒル」。

M03.Mansion On The Hill(4’25”)Emmylou Harris
-B.Springsteen- Nonsuch 7559-79390-7

N 「マンション・オン・ザ・ヒル」でした。多分スプリングスティ—ンは生まれ育ったヌー・ジャー
ジ−の工業地帯を唄ったのでしょうが、エミルーの唄からは野原が見えて来ました。
このアルバムでは、バックを付けているナッシュ・ラムブラーズのアンサムブルがとても良くて、
過剰ではない演奏がエミルーを引き立てます。アップライトのウッド・ベイスが功を奏して
いますね。
では彼らとの演奏で、ハンク・ウイリアムズを唄った「ローリン・アンド・ラムブリン」をど
うぞ。

M04. Rollin’ And Rumblin’(The Death Of Hank Willims)(3’34”)
Emmylou Harris
-R.Williams, L.Williams, R.Huskey- Nonsuch 7559-79390-7

N 「ローリン・アンド・ラムブリン~ハンク・ウイリアムズの死」でした。この実演収録の時の映
像がユーチューブに揚がっていまして、そこには「1992年」となっていますが、演
者の衣装がアルバム・ジャケット見開きの舞台写真と同じなので、この時、91年の撮
影でしょう。
ジャケットと言えば、昨今のCDは、紙製の昔のLPなら「二つ折り」と呼ばれた
形がかなり一般的になって来ました。片側の袖に盤、もう片方に解説書と収
まりも良いし、厚みがないので収納空間も稼げます。強度がないから、あま
り積み重ねられないけどね。
これ迄のPケースと呼ばれる汎用形は、盤そのものの出し入れがし易くて便利
なのですが、材料も紙だけだからこっちの方が環境的にも宜しいのではない
か、とも思われます。輸入品の場合は袖に剥き出しで盤が入っているのに抵
抗がありまして、わたしは薄手のビニール袋に入れ直しております。国内だと値
段の面でまだ汎用形が優勢ですが、生産量の問題ではないでしょうか。
いわゆる「紙ジャケ」は縦横比の関係でサイズが一回り大きくなってしまいま
す。この「紙製二つ折り」が普及して欲しいですね。今朝使用したカントリ—音楽
の新譜はすべてこの形でした。
さて、先ほどの「マンション・オン・ザ・ヒル」、これは同名の歌がハンク・ウイリアムズに
もあります。スプリングスティ—ンも当然それを知っていて、先の自作曲に同じ題名
を付けたのではないでしょうか。ひょっとしたら創作のきっかけだったかも。
ではそちらも聞いてみましょう。
ハンク自身の唄で「マンション・オン・ザ・ヒル」。

M05.Mansion On The Hill(2’34”)Hank Williams
-Williams, Rose- ポリドール POOP 29001/7

N かつてソデにされた恋人が暮らす丘の上に建つ邸宅を眺めながら谷底のアバラ
屋で暮らす日々、どういう心持ちでしょうか。間柄が幼馴染みだったら実際
にある話かも知れません。毎日が嫌だろうなあ。それ以上は考えない事にし
ましょう。ハンク・ウイリアムズ、「マンション・オン・ザ・ヒル」でした。
ここで突然、音楽が変わります。

M06.Do You Hear Me Talking’ To You(4’04”)ピープルズ・プレジャー
-K.Yhomas- Pヴァイン PCD-24661

N なんとアナログのオリヂナル盤には40万円という値段が付いたというピープルズ・プ
レジャーのアルバム『ドゥ・ユー・ヒア・ミー・トーキング・トゥ・ユー』から表題曲でした。
40万円ですよ、40万円。かの有名な静岡ロックンロ—ル組合のLP『永久保存盤』
ですら10万円なのに、その4倍です。セリでつり上がったのかなあ。競争となる
と人間は冷静な判断力を失いますからね。9曲入りなので、まず44,444円分お
聞き頂きました。
それはともかく、決して一流ではない、田舎のディスコ・バンドです。正式に
は「People’s Pleasure with L.A.’s No.1 band Alive And Well」となるらしく、
そもそもピープルズ・プレジャーというグル—プ自体がデッチ上げだったかも知れませ
ん。母体はディスコの音楽形式が確立するちょっと前、まだ生演奏主体の飲食兼
遊び場に月単位で出ていたハコ・バンドでしょう。そこにテキト—な女性ヴォ—カルを注
して、「ゲット・ダウン」とか流行りの掛け声を繰り返させて、一丁上がり。当
時のディスコ曲は概ねこんな造りでした。この国だとビクタ—音楽産業が得意とし
ていましたね、こういうのは。
ただ40万円の値が付くだけあって、そこそこの面白さ。特にベイス・プレイヤー
はなかなかの才能と見ました。ヘンリ—・コックという、ここ以外では聞いた事のな
い名前ですが、フェンダ・ベイスがリズム音楽の核として表現領域を拡大して行く時
代を予言象徴するような演奏です。
次の44,444円分はインストゥルメンタルです。
「あの世みたい気分」。

M07.Heavenly Feelings(5’20”)ピープルズ・プレジャー
-K.Yhomas- Pヴァイン PCD-24661

M08.Got To Get You Off My Mind(2’21”)ニコ・ウェイン・トゥーサン
-J.S.McDonald- BSMF 2573

N ピープルズ・プレジャー・ウィズ・ナムバ・ワン・エルエイズ・バンド・アライヴ・アンド・ウェル
の「ヘヴンリー・フィーリングス」でした。ベイス、やるでしょう。考えようによっては、
彼の国ならばこの位の人はいくらでもいたのかも知れませんが、今この人、
何してんのかな、ちょっと気になります。
続いたR&Bはご存知「ガタ・ゲッチュ・オフ・マ・マイン」、ソロモン・バーク尊師の大ヒッ
ト曲です。カヴァしていたのはニコ・ウェイン・トゥーセイント、あトゥーサンかな。フランスのブル—ズ
狂、わたしは今回が初めての出会いです。13曲入りの新作『プレイズ・ジェイムズ・
コトン』からお届けしました。表題でお分かりの通り、今年3月16日、チャック・ベ
リ—の前に亡くなったブルーズ男、ジェイムズ・コトンに捧げられたアルバムです。
贔屓の引き倒し的に終ってしまうこの手の作品の中では、成功例でしょう。
コトン好きな思いはハ—モニカを聞けば充分に伝わって来ます。それ以上にわたしが
気に入ったのは、ヴォーカルです。下手な真似をしないで、自分流に咀嚼して唄
っているところに、とても共感出来ました。フランス人だというから発音にはど
こか問題があるのかも知れませんが、少なくともわたしには抵抗なかった。
黒人みたいに唄うんじゃなくて、そこから吸収した事を外さずに自然に唄う、
それでいてしっかりブルーズを感じさせる、心から良いなあ、という気分にな
りました。
次はあの名曲「コトン・クロップ・ブルーズ」です。

M09.Cotton Crop Blues(2’27”)ニコ・ウェイン・トゥーサン
-J.Cotton- BSMF 2573

M10.Rocket 88(1’58”)ニコ・ウェイン・トゥーサン
-J.Brenston- BSMF 2573

N ニコ・ウェイン・トゥーサンで「コトン・クロップ・ブルーズ」、そして「ロケット88」でした。ジ
ェイムズ・コトンもヴァンガードの3枚組『シカ−ゴ/ ブルーズ/ トゥデイ』でカヴァしてます。そ
れをお手本にしたようです。唄が良かったね。
さてこれは1951年型オールズモービル88クープを唄ったジャッキー・ブレンストンの決定的な
1曲ですね。ドキュメントの4枚組『トレインズ・アンド・カーズ』にもふたつの仕様で収め
られています。
先週、これと同等のコムピ盤があってここでも紹介した事を思い出しました。
『オール・アブロード』というエイスの鉄道唱歌集です。たしか武蔵小山で買ったな。
それを眺めていて、独自の鉄道路線を引いてみようと思い立ちました。
ではご乗車願います。ホ—ムと電車の隙き間にご注意下さい。
昨晩セントルイスを発車、夜通し走って参りました。鈍行夜汽車。当駅からその
まま「幻」電鉄、今朝の始発列車となります。運転手は、森慈英結。
ではシューウパーツシンコー。

M11.Night Train(2’58”)ジミー・フォレスト
-J.Forest- Pヴァイン PCD-4701

M12.Train Kept A Rollin’(2’47”)Tiny Bradshaw
-Bradshaw, Mann- Charly 43

M13.Stop That Train(3’13”)Keith & Tex
-T.Dixon,D.Harriott, W.Jones, K.Rowe- Ace CDCHD 1450

M14.むなしい恋 テイク2(2’24”)ロバート・ジョンソン
-R.Johnson- ソニー FCP 80046/7

M15.ザ・ミッドナイト・スペシャル (4’14”)クリーデンス・クリアウォーター・リヴァイヴァル
-trd.- ビクターVICP-63514

M16.“武蔵と小次郎” part3 冒頭部 (0’44”)タモリ
-音楽著作物に非ず- ソニー MHCL 1238

M17.Psychedelic Train(2’05”)Derrick Harriott & The Chosen Few
-D.Harrio- Ace CDCHD 1450

M18.Blue Moon Of Kentucky(2’17”)Al Kooper
-B.Monroe- Columbia 88875099072

M19.The Last Train For Clarksville(2’45”)The Monkees
-T.Boyce, B.Hart- Music Club Deluxe MCDLX074

M21.One After 909(2’44”)The Beatles
-J.Lennon, P.McCartney- EMI 07243 595713 2 4

M22.Big Train(1’44”)Bobby Wayne
-B.W.Snyder- Ace CDCHD 1450

M23.Hell Train(2’37”)Billy Strange
-Strange- ドキュメント 222687-354

M24.Freedom Train(2’18”)James Carr
-S.Bogard, L.Rodgers,C. Wells- Ace CDCHD 1450

N 「幻」電鉄、運行状況は正常でございます。各車両のご案内を申し上げます。
まず「夜汽車」ジミ—・フォレスト
続きまして「恋人強奪終夜便」タイニー・ブラッドショウ
次発「あの列車を停めろ」キースとテクス
四番線から「むなしい恋」ロバ—ト・ジョンスン
南部特急は「真夜中の脱走列車」クリーデンス・クリアウォーター・リヴァイヴァル
アフリカ大陸横断線車内放送「備前ナイロビ駅前」タモリ
以下「ラリッた暴走機関車」デリック・ハリオットとチョ—ズン・フュウ
「ケンタキー月見号」アル・クーパー
「恋の終列車」ザ・マンキズ
「彼女は909号の次の便」ザ・ビートルズ
「大型列車」ボビ−・ウエイン
「地獄急行」ビリー・ストレインヂ
そして「幻」電鉄、今朝の最終便は「耶蘇会解放線」ジェイムズ・カーでした。
皆さんは何処まで行かれましたか。途中鉄道のない邪賣珈を二度通過しま
したが脱線転覆などありませんでしたでしょうか。てんぷくトリオ三波信介がご
案内いたしました。
さて、「現」に戻って、ドブロの名手ジェリー・ダグラス率いる彼の楽団の新譜
から目玉の1曲です。
ジミ・ヘンドリクスでお馴染みの「ヘイ・ジョ−」。目も眩むような超高等演奏技術
の応酬にお気をつけ下さい。

M23.Hey Joe(4’19”)Jerry Douglas Band
-B.Roberts- Rounder 1166100259

M24.Sympathy For The Devil(6’29”)The Rolling Stones
-M.Jagger, K.Richards- ポリドール P25L 25043

後TM:ボーン・イン・シカゴ 「アサー」入り P.B.B.B.

N 最後はご存知「悪魔に寄せる同情」、ザ・ローリング・ストーンズでした。いつ聞い
ても素晴らしいですね。これはビ—トルズにも出来ないね。躍動感溢れるベイスは
キース・リチャードが弾いているという話をずっと昔に耳にした事があります。本当
かも知れません。ミック・ジャガーは、ジーザス・クライストの処刑に関わったピラト、悲
劇のロシア皇帝アナステイシア姫など歴史上の有名人を引き合いに出して、自分が如何
に縁起の悪い男であるかを訴え続けます。
そして中盤に突然、
「俺は叫んだ、ケネディ一家を殺したのは誰なんだと」
という行りが出て来ます。ジョン・フィッツジェラルドに続いて弟のロバート・フランシス・
ケネディが暗殺されたのは1968年の6月。正にこのアルバム『乞食の晩餐会』録音
中の出来事でした。多分ミックはその報道を聞いて閃いたんでしょう。如何にも
彼らしい。
今朝この傑作をお聞き頂いたのは、その次に来る言葉を確かめるためです。
ミックはこう唄うのです。
「今となっては結局、その犯人は俺とあんた達だろう」
ここです。すべては自分たちのしでかした事なんだ。因果応報、自業自得
ですか。レゲの「アイ・アンド・アイ」とも繋がる考え方のようにも思えます。ミック
がそこまで考えていたかどうかは不明ですが、十代の頃からわたしは妙な納
得がありました。
さて、お立ち会い。強引な解散の後、愚かな議席対策、権力闘争に明け暮
れて自滅しかねない野党勢力。既に危機を脱したかのようなヨユーの独裁与党。
この茶番劇は毎日のテレビ・ショウで長い時間報道されています。正に恰好の題材
ですね。その前までは品行の怪しい代議士たちの話題で持ち切りでした。そ
こに毎朝出て来て得意満面で喋ってる男女たち・・・。
しかし、あらゆる特権で固められた地位に、これらの、お話しにならない
頭が悪く下品な人間たちを選び送り出したのも「俺とあんた達」なんです。
この選挙民不在の政争への怒りから「投票しない」運動も起こりつつある、
と聞きました。でもそれじゃダメ。はっきりと意思表示しましょう。わたした
ちの権利はこれだけです。そしてその後も何をしているか、追っかけましょ
う。頼むね。
トム・ペティ、三条正人と訃報が入っています。安らかにお休み下さい。合掌。
今朝の特別付録は、以下の隠し場所です。どうぞお楽しみ下さい。
http://firestorage.jp/download/f14469f1f68ff59adeb42e890a8bccde86192013
ダウンロードパスワードは、27skje95です。
今朝もちょうど時間となりました。
こちらは、http://osamusawada.com/category/mornin-blues-by-isaowashizu/
「幻」モーニン・ブルーズ、鷲巣功でした。来週も首都圏で9人のあなただけに。
そして全国で9500万人のあなたにも、アサー
今月の合言葉、「再放送するくらいなら生一回」。
あ、思い出しました。そうだった。忘れた。悔しい。来週はその1曲から
始めます。果たして・・・。アサー。