Mumford & Sons 『Babel』

Mumford & Sons 『Babel』

一枚、まるっと聴きました。
かっこいい。。。
「Sigh No More」をさらにパワーアップさせた作品で、ファンにとって大歓迎の内容でした。
本当にかっこいい!
ボーカルの声が、さらに男の色気と力強さが増していてDave Matthews Bandに匹敵するエネルギーのある作品です。
“Hopeless Wanderer”. “Below my Feet”はかなりグッときました。
要聴取!!

————————————–

マムフォード&サンズ /バイオグラフィ 2012
「今回は何か臆面もないことをやりたかったんだ」と、ベン・ロヴェット(Ben Lovett)は語る。「僕らには自信があるし、バンドとしての今の立ち位置にも満足している —— これまで僕らに起きたことは何もかも期待以上だったし、ずっと驚きの連続で、覚悟していたよりも全てが遥かに大掛かりになっている。だから今回のアルバムをレコーディングするに当たっては、僕らには選択肢があったんだよ。つまり、そこを敢えて避けて通るか、それとも世の中の人々が僕らのやっている音楽を高く評価してくれているってことを自覚し、そのエネルギーを使って何か確固たるものを作るか、という選択肢がね」。
2010年12月、マムフォード&サンズは、前年の夏から続いていたツアーの途中にあった。華々しく、次から次へと様々なことが起きた波瀾万丈の、しかも過酷なスケジュールに追われる日々。ウキウキした気持ちとヘトヘトな気分が相半ばする所にいた彼らの次なる計画は、セカンド・アルバムに向け新たな曲を試してみようとの意図のもと、4人のメンバーが数週間それぞれ離れて過ごし、曲作りをしながら元気を回復して、それから新年が明けた後、ナッシュヴィルで再集合しよう、ということだった。
英国ではクワドラプル・プラチナ(※120万枚以上)のセールスを上げ、米国ではダブル・プラチナを獲得した、2009年のデビュー作『サイ・ノー・モア』(原題:Sigh No More)。それに続くアルバムに着手するに当たり、テネシー州でのセッションが形式張らないものだったことは、恐らく彼らが抱いていたであろう緊張感を払拭するのに役立ったようだ。バンドはある一軒家の居間に集まり、各自が一人で取り組んできた曲を共有する所から取り掛かった。「協力し合って、お互いの持ちネタを分かち合うことが重要だったんだ」と、ベン・ロヴェット(キーボード、アコーディオン、ドラムス担当)が説明する。「それぞれが、別々に過ごしていた時間に生まれたアイディアを持ち寄るってことだね。緊張感があったとしても、それはアルバムに対する緊張感じゃなく、新しい曲に関するアイディアがどう転がってくかってことに関する緊張感だったんだ。でも僕らとしては、とにかく一緒に曲を弾いてみようと思っていただけで、まだ実践的な取り組みをすべきタイミングじゃないってことも分かっていた。そういった所からまた新しい一年をスタートさせようって、そういう感じだったんだよ。で、それがすごく気持ち良かったんだ。すごく新鮮で、自然に感じられたんだよね」
ナッシュヴィルで過ごした時間から生まれたのが、今回のニュー・アルバムに収録されているゴージャスな「ラヴァーズ・アイズ」(Lover’s Eyes)と「ホープレス・ワンダラー」(Hopeless Wanderer)の2曲だ。それから更にツアーを重ね、グラミー賞やブリット音楽賞の授賞式でも演奏し、その後、夏には南ロンドンのバーモンジーにあるスタジオに入った彼ら。そこでバンドは、映画『Wuthering Hights(嵐が丘)』のサウンドトラックの表題曲をレコーディングすると共に、「バベル」(Babel)、「アイ・ウィル・ウェイト」(I Will Wait)、「ノット・ウィズ・ヘイスト」(Not With Haste)、「ブロークン・クラウン」(Broken Crown)、「ラヴァー・オブ・ザ・ライト」(Lover Of The Light)といった、新作の曲の足掛かりを掴んだ。「それから、」と、マーカス・マムフォード(Marcus Mumford:リード・ヴォーカル、ギター、ドラムス)が回想する。「僕らはサマセットの農場に行って、“10曲ゲーム”っていうのをやったんだよ。それは、ある一定の期間を決めて、その間に10曲書かなくちゃいけないっていうゲームなんだ、曲の質の良し悪しは問わずにね」。バンドが愉快そうに振り返る、その“10曲ゲーム”の結果、まずはテッド・ドウェイン(Ted Dwane:ストリング・ベース、ドラムス、ギター)が、自然な流れでマーダー・バラッド(※英国の伝統的バラッドのジャンルの1つで、悪漢を主人公にした殺人歌・犯罪歌)を書くようになり、次に「リマインダー」(Reminder)という新たな曲が誕生した。「いい訓練になるんだよね。“完璧指向”が取っ払われるから」とドウェイン。「防御の構えを解いたら、思う存分暴れられるのと同じようなものさ」。それは、マムフォードが既に書きためていた曲に再び焦点を合わせる際にも役立った。「今回のアルバムには、もしかしたらもっと率直さを注入する必要があるんじゃないか、って感じるポイントが多々あったんだ。多分それが「リマインダー」に表われているんじゃないかな」と彼は語る。「今作には、以前より若干難解な所があるんだけど、「リマインダー」は気持ち的にすごく共感できる曲なんだ。多分「アイ・ウィル・ウェイト」も同じだと思う。最高の作品を作るという観点から、僕らにはこういった曲が必要だと感じたんだ」
2011年、新作への取り組みはゆっくりと具体化されていった。1年をかけて、プロデューサーのマーカス・ドラヴス(「彼は心の師匠みたいな存在なんだ」とロヴェット)や、エンジニアのロビン・ベイントン(「彼は最ƌ 40;の耳の持ち主なんだよ」とマムフォード。「でも、正確さを優先して、ヴァイブを犠牲にすることは絶対にない」)と、新しい曲の素材について話し合いながら、新作の基盤となる楽曲を築き上げていった彼ら。マーカスは『サイ・ノー・モア』を手掛けた人物でもある。彼らはスケジュールが許す限り、更なる曲作りとスタジオでの作業に時間を費やした。だが彼らにとってもっと重要だったのは、自分達が目指しているのはどのようなアルバムか、ということだった。「その時は、自分達が何をしようとしているのか、ハッキリした考えが全然なかったんだよね」と、ロヴェットは率直に語る。「曲は沢山あって、とにかくそれをレコーディングしていただけだった。で、自分達に必要なのはそれだけだと思っていたんだ。でも、それはちょっと違うぞ、ってことに気づいたんだよ」クリスマスの少し前、彼らは一息入れることにし、手持ちの曲を携えてデヴォン州にあるベンの実家に行き、新曲群を再検討することにした。「新作のヴィジョンが本当の意味で見えてきたのは、その時だったんだ」とマムフォード。「というか、そこでヴィジョンが固まったんだよ」「突如として、自分達のやっていることに本当に自信が持てるようになり、作っているものに満足できるようになったんだ」と、ドウェインが付け加える。「よし、ここからいよいよ本格的に始まるぞ、って。そこから、このアルバムが“独自性”ってやつを少し主張し始めたんじゃないかと思う。アルバムとして筋道が立つようになり始めたんじゃないか、とね。そしてその時、自分達がどういった作品を作っているのか自覚したんだ」。『バベル』の独自性については、ドウェインがシンプルにこう説明する。「すごく僕達らしいんだよ。ファースト・アルバムは、2009年のマムフォード&サンズの姿を収めたスナップ写真だった。今回も全く同じなんだ —— ただ、今現在の僕らのスナップ写真だってこと。そしてここには、ライヴのエネルギーがたっぷり注入されている。僕らが今回形にしたかったのは、まさしくそれだったんだ。1年にわたってアルバムを創り上げる過程で、僕らはスタジオに入り、またツアーに戻り、それからまたスタジオ入りして……まるでツアーが、このアルバムの中に受け継がれてるみたいなんだ」  マムフォード&サンズが驚異的なライヴ・バンドになったことの影響は、激情に燃えるアルバム表題曲から、グッと胸を締めつけるアルバム最後の曲「ノット・ウィズ・ヘイスト」まで、『バベル』には顕著に表われている。「ここ2、3年の間に実感したんだと思う、自分達がレコーディングした曲をどのくらいライヴ演奏しなくちゃならないのかってことにね、」とマムフォード。「それで、何回も何回も繰り返して演奏しても大丈夫だと自信が持てるよう、そしてどんな風にレコーディングしても曲そのものが生きるよう、今回の曲に関しては本当にじっくり考えたんだ」  結果として『バベル』収録曲のいくつかは、ライヴ演奏でレコーディングされることになった。「ヘッドフォンをつけて、マイクを前にして、観客のいない部屋にメンバーだけが集まってやる場合、ライヴとはかなり違った演奏になるんだ」とマムフォード。「この5年間、あれだけの数のライヴをこなしてきた経験を踏まえてるから、よりエネルギッシュで、ちょっとアドレナリン全開になっていたりする所があるんじゃないかな。でもそのせいで多分、ちょっとその逆を行くする必要もあって。けど今度のアルバムには、静かな曲が入る余地も残しておきたかったというのも本当なんだよ、そういうのをライヴでもやれるようにね」。何より『バベル』には、真の意味での完成度の高さが、十分な一体感が、そして音楽的・歌詞的な豊かさ —— 強さと活力との加わったロマンティシズム —— がある。つまり、美によって調和のとれている逞しさがあるのだ。
「前作と比べて、今回のアルバムには、よりしっかりしたテーマがあると思う。少し僕らも成長したと思うんだよね」とマムフォード。「より無防備で、ありのままの姿を晒していると感じるよ。テッドはずっと、物語のようなアルバムを作りたいって言ってたんだ」と、言い添えるマムフォード。「必ずしもちゃんとした筋がなくてもいいんだけど、最初から最後まで聞いて、意味が通っているようなものをね。僕らが今回やろうとしていたこと、そしてやり遂げたことが、それだと思う」。ウィンストンがこう締めくくる。「そして今、アルバムがこうして完成したから、僕らはまたツアーに乗り出せる。それこそ、僕らがバンドを始めた時から目指していたことだからね。“仕事に戻る”ってことさ」。

マムフォード&サンズ、ニュー・アルバム『バベル』
9月25日発売予定
http://www.mumfordandsons.com

 

この記事へのコメントは閉じられています。