【幻】モーニン・ブルーズ 2015/11/14

mb151114

 

前TM : ヲーキン・ブルーズ(夜に近いアサー仕様)P.B.B.B.

 

N  おはようございます。モーニング小僧。ワトゥーシ・アイザヲです。輪投師藍蔵王です。

首都圏で8人の熱烈聴取者の中にはカントリ—系への反応が鋭く手強い人がいまし

て、先週の「デューエリング・バンジョーズ」のオリジナル・ヒットのヴァ—ジョンを映像付でコメ

ントしてくれました。それがとても楽しめました。この映画も観たくなったな。

しかもそのツワモノ様はそのサウンドトラックがどこで手に入るかも教えてくれまし

た。その情報に従い手に入れたのが、これです。

エリック・ワイズバーグとスティーヴ・マンデルで

「デューエリング・バンジョーズ」。

 

M01.Dueling Banjos(3’16”)Eric Weiseberg & Steve Mandell

-trd.arr.by E.Weisberg

N  映画「脱出」から挿入曲「デューエリング・バンジョーズ」、エリック・ワイズバーグとスティ

ーヴ・マンデルでした。このサウンドトラック盤には二人のデューオの形で18曲が収められ

ています。すべて「トラディショナル」と表記されていますが、ギタ—やバンジョ—弾き

の運指練習、あるいは手すさびのような、単純なモチーフのシ—クエンスの延長です。

こういうのを高速化、複雑かして行く事で驚愕のブルー・グラスが確立して行っ

たんでしょう。

みんな短くて殆ど1分、2分台のものばかり。18曲でも35分ちょっと。

聞き様によっては全部が「フォーギー・マウンテン・ブレイクダウン」です。

ではそんな1曲、「フェアウエル・ブルーズ」。

 

M02.Farewell Blues(2’00”)Eric Weiseberg & Steve Mandell

-trd.arr.by E.Weisberg

 

M03.One Blue Truth(4’20”)Bela Fleck

-B.Fleck-  Rounder 11661-9142-2

 

N  エリック・ワイズバーグとスティーヴ・マンデルで「フェアウエル・ブルーズ」、曲調からすると、

これは「さよならのブルーズ」ではなくて「ブルーズよ、さらば」ではないでし

ょうか。

さてすっかり早朝バンジョー教室になってしまった幻モーニン・ブルーズ、今の時代

でこの楽器と言えば、この人、ベラ・フレックでしょう。その驚異的な演奏技術は

恐ろしいという表現領域です。今お聞きいただいたのは、ジャズピアノのマーカス・

ロバーツとのステューディオ・セッション『アクロス・ザ・イマジナリー・ディヴァイドゥ』から「ワン・ブ

ルー・トゥルース」でした。これ作者がベラになってますが、ほかのヴァ—ジョンで聞い

たことあるなあ。誰でしたっけ。ベイスの音がとてもいいですね。ベラも音色、

フレイジングに細心の注意を払っているようで、ピアノ・トリオの清楚なアンサムブルがし

っかりと保たれています。美しい。先ほどの「バンジョ—決闘」での音色との

違い、お感じになられましたでしょうか。ジャケット裏とかイナー・スリーヴにあるベラ

の写真が、いわゆるバンジョー奏者のイメヂとかけ離れていて、それもタエです。

さて、バンジョ—通の方の上げてくれた映像終了後、次の画面に現れたのは、

グレン・キャムベルが同じ「デューエリング・バンジョーズ」を演奏するシークエンスでした。グレ

ンはわたしの好きな歌い手でもありますが、割とC調という印象強いのが正直

なところです。ただし、もともはギター奏者でしたから、腕前は確かです。そ

んな興味もあって、つい続けて観てしまいました。

それはもう上手でした。それも若年バンジョー奏者を立てながらヨユ—でやって

る感じでした。流石です。

ではそのグレン・キャムベルの歌う

「リーズン・トゥ・ビリーヴ」をどうぞ。間奏のギターは本人です。

 

M04.Reason To Believe(2’34”)Glen Campbell

-T.Hardin-  Capital 243 8 21834 26

 

N  「リーズン・トゥ・ビリーヴ」、グレン・キャムベルでした。彼は歌う時はこのように自分

で弾くのを基本としていたようです。

今の歌はシンガー・ソングライター、ティム・ハーディンのオリジナル。

涙にくれている目の前で、あんたはわたしを笑い飛ばした

何故なんだ、今もその訳を探している

と迫るティムのヴァ—ジョンはとても切実です。わたしの持っているアルバムのジャケッ

トは不細工な彼の顔写真なので、余計に説得力あります。ジーンと来ますね。

同じ思いをロックンロ—ルで叫べば、ビ—トルズの「アイム・ダウン」になるのでしょうが、

この「リーズン・トゥ・ビリーヴ」は沢山の人にカヴァされている名曲。わたしはロッド・

ステュアートのも好きです。グレン・キャムベルは如何でしたでしょうか。

カヴァと言えば、先週のイズの「スタ—ティング・オ—ル・オ—ヴァ・アゲイン」、良かったで

しょ。わたしの記憶からも削除されていたトラックだったので、あれ以降は何度

も何度も聞いています。それで今週も、というと「またか」になってしまう

ので、皆さまには先週号の特別付録で確認して頂いて、今朝はその時も話し

たマイアミの大姉御、グウェン・マクレアのヴァ—ジョンで聞いてもらいましょう。1978年

の録音です。

「スタ—ティング・オ—ル・オ—ヴァ・アゲイン」。

 

M05.Starting All Over Again(3’51”)Gwen McCrae

-P.Mitchell-  Sequel Records NEX CD 189

 

N  「スタ—ティング・オ—ル・オ—ヴァ・アゲイン」、グウェン・マクレア。75年から79年までの編

集ベスト盤からお届けしました。この時代の彼女は、ブロウ・フライという別名で18

禁専門歌手をやっていたクラレンス・リードの書いた、性愛色の濃い楽曲を歌わされ

ていた感じですが、なかなかどうして、おしなべていい仕上がりです。昔は

そんな風に感じなかったけどなあ。グウェン・マクレアでした。

さて、現在この幻への皆さまの反応は、間借り先にある「コメント」欄そしてなぜか継続している「幻」のまぼろし「http://blues761.webcrow.jp/1026.htm」

のツイターで確認しているわたしです。

いつもありがとうございます。先週の「ムジ火の鳥」さんのお言葉には「上

から目線で申し訳ありません」とありましたが、とんでもない。そのまま、

そのまま。大いにご指摘下さい。

低次不祥事に揺れる某在京悪徳球団は、組織構造も歪んでおりまして、一

度は退任した元オ—ナ—の暴言が未だに最大の影響力を持っています。これは民

主主義の考え方からも大いに遺憾です。元左翼という本人の経歴が泣くとい

うものです。あ、ヒダリの方が独裁的になり易いのも事実ですから「俺は最後

の独裁者だ」、という暴言のひとつは間違ってないかもね。ただ「最後」と云

うほど大物じゃないけどな。

それはともかく、較べましてヒステリー系精神マゾヒストの集まりである在阪B級球

団は、一番発言力が強く偉いのが熱狂的支持者、つまりファンなのです。これは

娯楽産業たる職業野球団のあるべき姿なのです。正しい組織構造が成績に繋

がるかどうかは別ですが。

それと同じようにこの番組も「みなさまのNHK」、いや「全国8万人の皆

様の支えるマボロシ」であります。ご心配なく。

そう言えば先週の書き込みに「元祖 嘘です、違います」という方がいらっ

しゃいましたね。確かにそうだ、「嘘です、違います」には、先代がいた。

脱帽。

さてそれぞれのご意見欄に、先週だったかな、謎の書き込みがありました。

今朝も既に登場している大御所さまからです。何気なく「しのぶれど色に

いでにけり・・・」とありました。

ご存知、拾遺和歌集に収められている平兼盛の名歌ですね。百人一首に

も入っています。

わたしはどちらかというと俳句よりも和歌が好きで百人一首には親しんで

いた方です。それでこの歌にはすぐ反応しました。ご投稿のその先を追っか

けてないので、どういう背景だったかは未だに謎のままですが、いつもの貧

弱な連想で浮かび上がったのが、この一曲でした。

しのぶれど色に出にけりわが恋は ものや思うと人の問ふまで

 

M06.Secret Love(3’34”)Freddy Fender

-S,Fain, P.F.Webster- Back Porch 74438-11720-2-5

 

N  「秘かなる恋心」、フレディ・フェンダーでした。後半スパニッシュで歌っているのがい

い。これと「涙のしずく」は部分的にスペイン語を入れると、カッコいいですね。

それはさておき、この「シークレット・ラヴ」はフレディのオハコ中のオハコでして、彼は

どのアルバムにも必ず入れてます。

誰にも言えぬ胸の内に秘めざるを得ない恋心・・・先ほどの兼盛の一首に

遠く繋がる一曲でしょう、と半ばコジ付けさせて貰います。

歌の中にある、

多くの夢見る人たちと同じように

わたしは夜空の星に語りかけた

とか

丘の上にからこの想いを叫びたい

聞いていてくれるのが金色の水仙だけだとしても

なんてとこにグッと来るのですよ。

これがハマクラ作、裕次郎歌の「夜霧のしのび逢い」などとなると、訳あり関

係が見え見えで、ちょっと情景が変わって来ます。そちらはそれで大変よろ

しいのですけれども。

以上、「しのぶれど色に出にけり」からの勝手な感傷的鑑賞から、フレディ・

フェンダーのオハコで、「シークレット・ラヴ」でした。

さて和歌からのインスピレイションというと「イフ・アイ・ディドゥント・ケア」が、わたし

の心に浮かび上がって来ます。

インク・スポッツのその曲には、どんな邦題がついていたと思いますか。

それは、「昔はものを」でした。

 

M07.If I Didn’t Care(3’05”)The Ink Spots

-Lawrence-  Disky  MP 791822

 

N  インク・スポッツ1939年のヒット「イフ・アイ・ディドゥント・ケア」、いつ聞いても素晴らし

いですね。テナーのビル・ケリーの声、節回し、バリトン・ヴォイスの語りがまたいい。

今も持ち続けている、某所から持ち出したままのLPの1曲目がこの「イフ・

アイ・ディドゥント・ケア」で、「昔はものを」という邦題がついています。

権中納言敦忠ですね

逢ひ見ての後の心にくらぶれば 昔はものを思はざりけり

確か平安時代の通い婚の風習が背景にある、と教わったな。それよりも、

この歌に込められた教科書が燃えてしまうような熱い想いに、美しい十代の

ワトゥーシは感心していたのですよ、授業中に。

こんな勝手な感傷的鑑賞ばかりしていただけなので、古文の点数が格段に

良かった、という訳では決してありません。

「この一首を、自分の最近の体験をもとに、分り易く解釈せよ」なんて設

問が、中間考査で出るわけないですから。

それはともかく、インク・スポッツはこの「昔はものを」の大当たりで、ヴォーカル・

グループの筆頭に躍り出ます。今なら「ジャヴァ・ジャイヴ」の方が有名かもしれ

ませんが、「昔はものを」のイントロ進行パタンを使った曲を連発しまして、そちら

もヒットしました。先のベスト盤を聞いてると皆同じ始まり方なんです。チャック・ベ

リーのレコードを聞いてるみたいです。そしてそのイントロを有り難く頂いた曲もたく

さん登場しました。

これもきっとそのひとつでしょう。

「アイル・カム・ラニング・バック・トゥ・ユー」、サム・クックです。

 

M08.I’ll Come Running Back To You(2’15”)Sam Cooke

-S.Cooke-  ユニバーサル 0602498074466

 

M09.Dos Lunas(6’07”)Gaia Cuatro

-A.Kaneko-  abeat for Jazz AB JZ 054

 

N  キラク感傷詩集の最後は、サム・クックの「アイルカム・ラニング・バック・トゥ・ユー」でした。

続いてお届けしましたのは以前にもお聞きいただいたガイヤ・クヮトゥロ−の「ドス・

ルナス」、これは「ふたつのお月さん」という意味でしょうか。先月までの冒頭

曲候補でしたが、期間中に行方不明になってしまい今回グレン・キャムベル捜索隊

に無事保護され、お聞きいただきました。ヤヒロトモヒロ率いるクヮトゥロ−は、只今欧

州巡業中です。

さて、次はどこの国の演奏集団でしょうか。

 

M10.Lady In White Satin(5’21”)Juan De La Cruz Band 

-unknown-   Shadonks Music 013

 

N  英語詞ですがどこか違う、イントロにはポール・マカートニの「恋する事のもどかしさ」

の露骨な盗用・・・、歌全体もそこからの発想が感じられます。これはフィリピ

ンのジュアン・デ・ラ・クル—ズ・バンドの「レイディ・イン・ホワイト・サテン」という一曲です。

この国では全く知られていないでしょうね、多分。夏に営業を停止してしま

ったレコ—ド店で流れていて気になり、入手しました。

フィリピンは元スペイン領、第二次大戦以前から沖縄と同じようにアメリカの重要な軍

事拠点でした。荒くれがストレスを発散する米軍基地内外の娯楽施設に、生演奏

は付き物です。彼らの要求に応える音楽を提供するのには、それなりの腕前

が必要。そういう場で鍛えられたフィリピン人たちは耳が良く、タフで、公用語が

英語という事もあり、優れた能力を備えていました。

彼らと日本との音楽的な関係は戦後のナイトクラブ、ディスコなどにハコで入った出

稼ぎバンド時代から深まって行きました。日本人同業者は「ピンバン」と言って

差別してましたけど、先に挙げた領域では敵わないことが多く、茅ヶ崎のパシ

フィックホテルに出ていたデ・スーナーズは後期グループ・サウンズ、日本のロック創成期に大き

な影響を与えているほどです。

そのフィリピンで1960年代の後半から活動していたロックバンドのパイオニアが、この

ジュアン・デ・ラ・クル—ズ・バンドです。この作品は1971年のもの。デビュ−LPに

なるのかな。年代を考えるとかなりのセンを行ってますね。当時の日本にはこ

こまで出来るグル—プはそんなにいなかったんじゃないでしょうか。パクリもあ

るけど、楽曲はオリヂナルだしね。何より本格的レコード制作の過程を経ています。

もとスペイン領というだけでも音楽的に豊かです。戦後はアメリカ多大な影響を受

けてました。もちろん地元に伝わる伝統音楽もあるし、南太平洋との関連も

多少はあるかも知れません。

ただ71年にこういうロックが出来ていたのは、メムバ—が上級役人、財閥系の子

弟などといった、かなり恵まれた環境あった、というからではないでしょう

か。ハコでトップ40だけ演ってたんじゃ、こういう音楽は生まれて来ない気もす

る。ちゃんと24チャンネル回してるしね。まあ、毎度お馴染みわたしの邪推です。

彼らが71年に発表したLPが、ドイツのレイベルを経由してCDになり、44年

経ってわたしの耳に入った、という事です。レコ—ド店頭で最初にわたしが聞い

たのはボ—ナス・トラックの実況録音の部分でした。こちらは現地言語で歌われてい

て、演奏もよりフィリピン的でした。それで興味が湧いたのも事実です。おそら

くは、英米人の耳に日本のロックもこんな違和感と共に響いているんでしょう。

ではその生々しいライヴ演奏です。

「バロン・マライム」。

 

M11.Balong Malaim(2’41”)Juan De La Cruz Band

-unknown-  Shadonks Music 013

 

M12.My Time Is Experience(2’49”)Clarence Gatemouth Brown

-D.Roby-  MCA MVCM-305

 

N  フィリピンからテキサスはヒュ—ストンにひとっ飛び。軍事基地があった頃はこんな軍用機

ルートもあったに違いありません。そこから1947年の録音でクラーレンス・ゲイトマウス・

ブラウンの「俺の時給は高いぞ」でした。

実は、るいじあなさんから、「ジョニー・ウインター以外の、ギブスン・ファイア・バード

遣い手」というリクエストをもらっていましてね・・・ここからまた始まります。

今朝は話が長いね。

先々週のライヴ・マヂックに出たティンパンの鈴木茂、彼がファイアバード遣いでして、

この日も型の異なる2台を持ち込んでいました。わたしが43年前に初めて観

たはっぴいえんどの時も確か同じモデルだったから、相当気に入ってるんです

ね。ただ、この晩はアイヴォリーのストラトキャスターを弾いていた時の方が多かったよう

です。

ファイア・バードはブライアン・ジョーンズも使っていましたね。彼はヴォックスの琵琶形

とか変わったギターが好きだったようです。

他にいろいろ考えまして思い当たったのが、今のクラーレンス・ゲイトマウス・ブラウン。

逆ゾリじゃないなで肩モデルを持っている写真を憶えています。初めて日本に来

た時もその型でした。飾りの付いたカントリー・シャツにテンガロン・ハット、カウボーイ・ブーツ

という、およそブルーズ・マンらしくない出で立ちに、あの深い青緑の、いや焦

げ茶かな、とにかくファイア・バードで、ミョウな調和がありした。

それをとても器用に使っていたのを憶えています。MCではギターと会話を

したりしてね。トーキング・モジュレイターもワウ・ペダルも使わずに、左手のハンマリングと

右手のヴォリウム・コントロールで、喋らせるんですよ。腹話術みたいなもんです。上

手かったですよ。ファイア・バードの言語はテキサス訛りの英語でした。

ただし、今の「俺の時給は高いぞ」は、同器ではないですね。こちらの録

音は49年です。ファイア・バード登場は63年ですから。ゲイトマウスのギターには面白

い話がありまして、ピーコック・レコードの親分、悪名高き搾取男ドン・ロビーは、あ

る晩クラブでゲイトマウスを観て気に入り、翌日ギブスンL-5を買い与えたそうです。

ウエス・モンゴメリーも使っていた高級器ですね。今の曲もセミアコ的な音色ですから、

買ってもらったL-5かな。一方、当時のピーコック・レコードの公式アーティスト写真では、

テレキャスターを持って写っています。「オーキー・ドーキー・ストムプ」は、テレキャスター的な音で

した。ラウンダーから出てたアルバム持ってる筈なんだけど、見つからない。

余談ですが、その写真を見ると異様に手が大きく指が長いですね。ギターはこ

ういう体で弾く楽器なんだ、と思い知らされます。

話を元に戻すと、今のところは以上でして「ジョニー以外のファイア・バード遣い」

のリクエストには、お答え出来ていません。しばしお待ちを。

さて、何気なくお届けしたケイク、山奥から反応がありました。意外です。そ

れでそちらのご要望にも、お答えすべく探し出たのは『安楽鷲』という、先

週の『プロロンギング・ザ・マヂック』に極めて酷似したジャケット・ディザインのアルバムで

す。これは2001年の発表。愛想の無い、やる気のないような、断片的にジョ

ン・レノンを連想させるヴォーカルは相変わらずですが、リズムが逞しくなってます。

かなり面白く聞きました。

では山奥栗鼠保護保存会を代表してお送りしましょう。

ケイクで「ラヴ・ユー・マドリー」。

 

M13.Love You Madly(3’57”)Cake

-J.McCrea-  Columbia  CK 62132

 

M14.アイ・ビリーヴド・ユー・ソー(4’22”) ロス・ロボス

-Rosaz-  ビクター  VICP 65343

 

N  ケイクの「ラヴ・ユー・マドリー」に続いて、先週もお届けしたロス・ロボスの新譜から

「アイ・ビリーヴド・ユー・ソー」でした。こういうブルーズが自然に出来ちゃうのが

シャラクサイですね、このバンドは。ロスエインジェルズに出て来た当初は、仕事をするに

もリパトワ不足で、とりあえずブルーズ・ナムバーを並べて凌いだ、という話を聞い

た事があります。本当のようです。

先週は彼らの事を「ザ・バンド・フロム・イーストL.A.」と紹介しましたが、正確

には「ジャスト・アナザ−・バンド・フロム・イーストL.A.」、でしたね。失礼しました。

では同じ名前の編集アルバムから1987年、ハリウッドでの実況録音です。

「ヴォルヴァ、ヴォルヴァ」

 

M15.Volver, Volver(3’47”)Los Lobos

-D.Hidalgo, L.Perez-  Slash 9  45367-2

 

N  「ヴォルヴァ、ヴォルヴァ」、1987年のロス・ロボスでした。お客さんの殆どはメキシコ

系でしょうか。音楽的な根っこを共有できるというのは有り難い事です。わ

たしたちにそう種の物は、あるのでしょうか。

さて皆さん既にご存知のように、ニューオーリンズの巨星、アラン・トゥーセイントが11月

10日77歳で亡くなりました。先週身辺で不幸が重なりまして少々慌ただ

しかったわたしは、トドメを刺された感じです。

彼の偉大なる功績を短時間ではお伝えきれませんので、今朝は初期の代表

的楽曲を連続して聞いて追悼といたしましょう。謹んでご冥福をお祈りいた

します。合掌、礼拝。

 

M16.Over You(2’18”)Aaron Neville

-A.Toussaint-  Curb D2-77303

 

M17.Working In A Coal Mine(2’53”)Lee Dorsey

-A.Toussaint-   Charly CDCHARLY 14

 

M18.Mother-In-Law(2’37”)Earnie K-Doe

-A.Toussaint-  Charly CDCHARLY 99

 

N  ショパンの「葬送行進曲」で始まったエアロン・ネヴィルのあの声の「オ−ヴァ・ユー」、

リー・ドージーで「炭坑労働」、そしてアーニー・ケイドゥウで「義母」、いづれも故アラン・

トゥーセイントの代表曲をお送りしました。御直り下さい。

1950年代後半からニュー・オーリンズの裏で表で活躍していたアラン・トゥーセイント、ど

の作品にも乾いた明るさが共通して感じられます。主題は楽天的なものばか

りではないのですけれども、土地柄、歌い手の個性、そして彼の企画制作演

出で、こういう風に仕上がるんですね。表方としての作品といえば、あの不

気味な効果による「サザーン・ナイト」がすぐに挙げられるでしょう。今朝はおそ

らくどこでも紹介される事のない録音をどうぞ、名盤『リズム、カントリー・アンド・

ブルーズ』に収められているヴァ—ジョンで聞いて下さい。チェット・アトキンズと一緒で

す。

「サザーン・ナイト」。いま一度の合掌、礼拝。

 

M19.Southern night(4’44”)Chet Atkins & Allen Toussaint

-A.Toussaint-  MCA  MCAD -10965

 

M20.Southern night(2’58”) Glen Campbell

-A.Toussaint-  Capital 243 8 21834 26

 

M21.森を歩こう(2’54”)ホルスト・ヤンコフスキー

-H.Jankowski-  ビクタ— WF-5015

 

後TM:ボーン・イン・シカゴ(アサー仕様)P.B.B.B.

 

N   御直り下さい。チェット・アトキンズとアラン・トゥーセイントに続いては、グレン・キャムベルの

同じ曲でした。さっき使ったばかりの2枚組ベストに入っているのを思い出し

て、急遽追加。1977年の発表です。グレンの絵に描いたような、録音したよう

な健全さがスピーカー一杯に露出されています。バンジョー使われていましたね。

ラベルの「レイディ・ママレイド」のヒットの後かな、彼自身が音楽界の表層に浮上し

て来まして、ポール・マカートニのアルバム制作を請け負ったのもこの頃です。わたし

も、このグレン・キャムベルで「これがアラン・トゥーセイントの作った歌か」、と聞いた憶え

があります。もちろんその前から彼の関わった沢山の作品には意識せずに親

しんでいたのでしたが。

改めて皆さん、一緒に冥福を祈って下さい。ラベル、聞きたくなったなあ。

最後は「森を歩こう」、ホルスト・ヤンコフスキーでした。イ—ジ—・リスニングで仕上げられ

たこのヴァージョンとは別の、アドリブも盛り込んだ録音が彼にはあります。それ

を取り出したら、なんと盤が入っていませんでした。只今夜の大捜索線で、

行方を追っております。その代わりに、こちらでお楽しみいただきました。

今朝の特別付録は、以下の隠し場所にあります。どうぞお楽しみ下さい。

http://firestorage.jp/download/0c9322cd7e91b590f1289f70599a09d8f72f0426

ダウンロードパスワード cx40q0nc 今朝は早く上げられた。これじゃなきゃ。

さて、今朝もちょうど時間となりました。

こちらは、http://osamusawada.com/category/mornin-blues-by-isaowashizu/ 「幻」モーニン・ブルーズ、まだまだ続きますですよ。

鷲巣功でした。来週もあなただけに。

 

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    • ちびえ
    • 2015 11/14 3:36am

    さすが、国文科!

    • まゆりん
    • 2015 11/14 5:40am

    ワッシーさん、オーサムさん
    更新をありがとうございます。

    僭越ながら わたくしも、感傷的鑑賞させて頂いております。

    感激し耽溺する、あさー!

    •  るいじあな
    • 2015 11/14 7:12pm

    J.W.のはリヴァースモデルでスルーネックのバンジョーペグ以下省略。とにかく自称ギタリストでは弾きこなせない”飛ばない火の鳥”らしいです。ジョニーは火を噴いて飛翔。。。。J.W.のギター本を読み返したのですが興味深いことが書いてありました。おまけで、、、http://www.mediaspin.com/images/gate07.jpgピックガードは特注の革でしょうか? gate07を09に手入力するとhey you blues。

    リー・ドーシーのチャーリーのCD番号が若くて色々感じてしまいます。

    • プロフェッサー ロンゲ
    • 2015 11/15 12:06am

    安らかに )) アラントーサン (( お休みください

    M18.Mother-In-Law(2’37”)Earnie K-Doe
    今のところずっとくりかえし繰り返し。聴かせて頂いております。
    父さんへ届け。

  1. 感謝。

    • ヴェンテン
    • 2015 11/15 4:14pm

    今週も更新ありがとうございます\(^o^)/♪。全国の幻ファン1/80,000として嬉しいです☆。しかし、「昔はものを」ですか〜、なんと雅な邦題があったものよ(笑)。リクエストは、トニー・ベネットちゃまとガガさまの、ア・レイディ・イズ・ア・トランプ ♪。邦題は、…まあ、「これやこの」とでも。( 意味不明(笑)).。

    • ヴェンテン
    • 2015 11/15 4:19pm

    おっと、ア・レイディではなくザ・レイディのまつがい(^_^;)(笑)。

    • ちびえ
    • 2015 11/16 2:36pm

    Deliveranceのサントラ、みんな同じ曲みたいでちょっとつまらなかったかしら?
    まあ、ブルーグラスや古〜いカントリー(アタシの大好きなマールトラヴィスとか)は大体こんな感じですよね(笑)。ソコが好き。
    アタシはこの流れでレヴァランド・ギャリー・デイヴィスが大好きになりました。
    彼の「The Guitar & Banjo Of Reverend Gary Davis」サイコー。

    それと ガイヤ・クヮトゥロ− やっぱりカッコいいですねー。
    ヤヒロさんてチリチリアタマしてるでしょ?
    「それ地毛ですか?」ってぶしつけな質問をしたのは19歳のアタシです(笑)

    • いじわるミー
    • 2015 11/18 5:41pm

    鷲巣様 澤田氏 何時も「まぼろし」音楽探偵 更新ありがとうございます。感謝!!今回”ピンバン”に参ったな〜。そんな単語があるのも、驚きですが。
    でね。いじわるミーの校閲チェック。
    “これがハマクラ作、裕次郎歌の「夜霧のしのび逢い」”とありましたが、たぶん、”これがハマクラ作、裕次郎歌の「夜霧よ今夜もありがとう」”ではないでしょうか?前出の〜しのび逢い は英国映画であるみたいです。観てないけど。日活のルリ子共演のは観ました。しかし、裕次郎ってなんか私にはピンとこないんですよ。やっぱ、日活は渡哲也だぜーーー!東京流れ者最高!清順、最高!!清順が訳がわからないと会社から勧告され、日活を首になった「殺しの烙印」はDVDで月一観てます。ではでは、またまた、楽しみに待ってます!ambient!

    • いじわるミー
    • 2015 11/19 9:16am

    いじわるミー、余計な御世話チェックついで。
    M12.My Time Is ExperienceはM12.My Time Is Expensiveかと思われる。れる。
    れろ。れら。

    • プロフェッサー ロンゲ
    • 2015 11/20 4:02am

    非律賓 )) 初聞耳 (( 音楽団

    鷲巣功様 大家の修様 こんばんは。
    11月14日の放送とても楽しみました。

    まずは少し前の話題です。

    【レコードのパイド】
    青山骨董通りのお店は木の床と壁で決して広くはなかったと思いますが、当時のレコード店にしてはめずらしくゆとりのある空間でしたね。
    ドクタージョンのガンボかはっぴいえんどのラスト(ジャケットの缶バッチ付き)かさんざん迷った結果どっちも買わないで帰った記憶があります。ドクターは輸入版LPではっぴいは初再発のCDだったかと記憶してます。その後どっちも別のところで入手していますが、今となってはパイドで買っておけばよかったと思います。
    きっとその時は手持ちのお金が少なかったんでしょうね。
    忘れたな〜。そのへんでコロッケそばでも食べて帰ったのかな?

    【ライブマジック】
    ライブなので歌っている(演奏してる)演奏者の姿を見てしまいます。
    今回のマジックで特に素敵だなと思ったのは3人。
    ランチンの野田ちんの息子さん。
    アイム・ウィズ・ハーのセーラセーラ・ジャローズ。
    TIN PANのキーボードの小島良喜さん。
    また来年も楽しみにしています。

    【ピンバン】
    86年頃沖縄の万座ビーチホテルに仕事で3泊した時のことですが
    夜になると大広間がダンスフロアーになり宿泊客にディスコを提供
    していました。
    たしか薬師丸ひろ子さん主演のメインテーマっていう映画のロケで
    使われていたホテルでした。
    そこのハコバン(笑)はアジア系で全員歌と演奏テクニック抜群。
    どんな曲でも余裕しゃくしゃくで披露されてました。
    もしかしたら「デ・スーナーズ」だったかもしれません。
    いや。きっと「幻デ・スーナーズ」だったと思います。(笑)

    【Juan de la Cruz Band】
    M10はカンタベリー系かと思うような曲でびっくり。
    フルート、サックス、オルガン、ドラムはまるでソフトマシーン。
    でもM11のライブではまた違う表情が聴かれました。

    いくつになっても教えられることはたくさんあります。
    幻MM本当にありがとうございます。

    • ささきがく
    • 2015 11/28 10:21am

    フィリピンバンドが帰国する際にFENDERやGIBSONを安く買い叩いて、

    それを10倍以上で売りさばいて儲けていた店がいまの某大手楽器店なんだよね。

    フィリピンバンドの最後期は地方で結構見たなぁ。

    身体能力の高さとコピー能力の高さは香港系のバンドで良く解る。

    香港のスタジオ・ミュージシャンは凄腕が多い。

    ブルース・リーの「ドラゴンへの道」のサントラは実に良い。

    ・・・グレン・キャンベルのを取り上げて貰えてうれしい!実にうれしい!

    彼は西海岸の重要人物なんだけど、日本はズートルビ大国だからね~~

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