【幻】モーニン・ブルーズ 2017/01/28

mb170128

 

前TM : ヲーキン・ブルーズ(夜に近いアサー仕様)P.B.B.B.

 

N  おはようございます。アサー、ワツシイサヲです。暖かくして聞いてくれていますか。

本当に寒い日が続きました。ただよく考えると、50年程前はこのくらいの気

候だったんではないでしょうかね。もちろん暖房環境も貧弱でした。羽毛入

りの上着なんて、まだな普及してかったし、着物で過ごす人も居たわけです

から、体感上は、もっと寒かったかも。

わたしは瞬間湯沸かし器の導入時に「きっとこの利器はもう止められない

だろうな」という予感がしました。その通り、朝の洗顔時を除くと、今では

一年中使っています。人間の弱さですね。しかし文明の歴史は肉体的心理的

負担の軽減でもあります。うー、開始早々むつかしいぞ。

ではますます冷え込んで来る真冬の夜明けに相応しい音楽を聞きながら、

考えて下さい。

ジーノ・シツォンで「シング・ジーン」。

 

M01.Song Zin’(3’46”)Gino Sitson

Gino Sitson –  Buda/Universal  5709663

 

N  まだ一番電車も走っていません。外は寒気で凍り付いています。先週は、「ナ

ット・キング・凍る」というお便りを戴きました。その寒さをますます厳しくし

そうな響きでしたが、いかがでしょう。

ア—ティスト一人の音声多重録音で仕上げたアルバム『ボディ・アンド・ヴォイス』から、

「シング・ジーン」、ジーノ・シツォンでした。アカペラのコーラスを聞くと感じるのが、人間

の声というのは暗いな、という事です。皆さんは思い当たりませんか。シンセサイ

ザ—の肉声サムプルなどを聞くと、これはもう悲しいほど、いや怖いほど暗い響

きです。ですから声だけでアンサムブルを作ると、どうしても沈んだ印象の物にな

りが。ひとりでの多重となると相当な集中力を必要としますから、暗くなっ

て当たり前です。ボビ—・マクファリンは「心配するなよ、上手くやれよ」なんて、

よくあそこまで明るく唄えたな、と感心します。

このジーノも決して暗い表現をしようとしている訳ではないでしょうが、寒

い夜にひとりで聴き込んでいると、内省的になって来ます。逆に今の季節に

合っているのではないか、そんな気持ちでもう1曲。こんどは両手、両頬も使

っていますから、少し感じが違うかも知れません。

ジーノ・シツォンのひとり多重録音アルバム『ボディ・アンド・ヴォイス』から、

「トゥ・ハンズ、トゥ・チークス、ワン・マウス」。

 

N02.Two Hands, Two Cheeks, One Mouth(3’30”)Gino Sitson

– Gino Sitson –  Buda/Universal  5709663

 

M03.Con Alma(4’43”)Simona Parrinello

-D.Gillespie-  Dot Music DT9049

 

N  ジーノ・シツォンの「トゥ・ハンズ、トゥ・チークス、ワン・マウス」に続けました。シモーナ・パリネ

ロという女性歌手の「コン・アルマ」でした。名前から推測するとイタリアの人のよう

ですね。録音もイタリア中部のペル−ジァで行なわれていますし。「コン・アルマ」は、

ディジ・ギレスピの作った器楽曲。わたしはレイ・ブライアントでよく聞いていました。

ヴォ—カル物とは初めての出逢いで、それがこのシモーナのアルバムを手に入れた動機で

す。スキャットで仕上げていましたね。

先々週、先週とアメリカ以外のアメリカ音楽をまとめて聞きました。それで今朝は

ジャズか、と先回りした方もいらっしゃるでしょうが、ジャズはもう世界共通

の音楽になっている、とわたしは考えます。ヴォ—カルも含めてね。このアルバムも、

これ以外は極めてオ—ソドックスなジャズのスタイルで、ちょっとハラホロしましたが、そ

の位にジャズという形、響きは確立しているのでしょう。それを思い知った1

枚です。

ただし最近は、特に女性に多いんですが、いわゆる「ヴォ—カル」の領域を飛

び出した、民族音楽の香りを漂わせながら独自の表現法を披露する歌い手が

多くいて、彼女たちは結局「ジャズ」の世界に入れられている現象が見受けら

れます。

次に聞いて貰うカレン・ダルトンは年代からして、フォークとかシンガ・ソングライターの仲

間に入っていますが、もし今の時代に登場していたら、きっとそういった領

域をクロスオーヴァした存在として注目を集めたでしょう。

今朝はティム・ハーディンの作品を唄います。

彼らしい歌ですね、「ハウ・ディド・ザ・フィーリング・フィール・トゥ・ユー」。

 

M04.How Did The Feeling Feel To You

-T.Hardin-  megaphone CDMEGA 10

N  「ハウ・ディド・ザ・フィーリング・フィール・ユー」、カレン・ダルトンでした。この空間浮遊

唱法は、誰も真似出来ませんね。一緒に演奏している人たちは、どこを唄っ

てるのか分るのでしょうか。気になります。

わたしが彼女の唄全体からいつも感じるのは、ブル—ズ感覚です。ブル—ズ的

な、といった方がいいかもしれません。特定の形ではなく、ブル—ズ音楽の持

つ漠然とした自由さと同じ物が漂っているのです。彼女がそれを意識してい

たかどうかはわかりませんが。

昨年の「幻」モーニン・ブルーズ幸薄歌合戦で大好評を博した、マドリーン・ペルーに

も同じような物を感じます。こちらはもう少ししっかりした形を作って、相

方たちとの確かな会話を聞かせてくれます。

「ジャズ」のところに置かれていますけれど、ちっともジャズ的ではなく、

「21世紀のビリー・ホリデイ」という呼び名をとても陳腐に感じたのは、わたしだ

けではないでしょう。今週あるDVD売り場で目にした国内の安易なオールディー

ズ・グル—プに「日本のエルヴィス」と書かれていたのと同じ位に貧困な発想です。

では、マドリーン・ペルーのアルバム『世俗的宗教歌』から、トラディショナル歌曲です。

正に今のタイミングで、「トラムピン」。

 

M05.Trampin’(3’01”)Madeleine Peyroux

-trd. Arr. M. Peyroux-  Impulse!/Universal  060255701704

 

M06.Jambalaya(On The Bayou)(2’43”)Brenda Lee

-H.Williams-  Not Now Music NOT3CD240

 

N  「芸術」から「大衆芸能」へと急に雰囲気が変わりました。先週突然のブレ

ンダ・リ—は皆様を驚かしてしまったようで、全く反応がありませんでした。年

末から年明けは沢山お便りを戴いていたので、余計に淋しかったです。単独

ボ—ソ—だったかな。「バイロン・リー」との関連をガクが教えてくれただけです。バイ

ロンはリ—家に生まれ育ったんじゃなくて、ブレンダ・リ—からだったのか。

それはともかく、あの手の女性歌手はこの「幻」では未だ登場した事がな

かったからでしょうか、「沈黙」でした。今朝はまず、デビュ—曲の「ジャムバラヤ」、

そして愛称になった「ダイナマイト娘」の由来であるこの歌です。

発破炸裂、「ダイナマイト」。

 

M07.Dynamite(2’03”)Brenda Lee

-Garison-  Not Now Music NOT3CD240

 

N  いかがでしょうか。「ジャムバラヤ」、「ダイナマイト」、共に外れたセンスのアレンヂが印象

的でした。前のが12歳、後のは13歳の時の吹き込みです。正に小型ダイナマイ

トの爆発、凄いパンチ力です。先週お話した大先輩のお言葉も「御意」と従うし

かないでしょう。ちょっと気になったのは、ブレンダはいつでもどこでもこう

いう殺傷能力を要求されるのに困惑したのでないか、という部分です。やは

り十代半ばでデビュ—した都はるみの「唸り」と同じですね。大衆は昔から残

酷なのです。

さて、次も「幻」モ—ニン・ブルーズでは珍しい種類の音楽かも知れません。

 

M08.Hey Girl(2’17”)Small Faces

-Marriott, Lane-  London 820 766-2

 

N  すぐに分った人もいるでしょう。スモール・フェイシズの「ヘイ、ガール」です。1966

年の作品。非常にモッド風ですね。これ1曲でまた雰囲気がガラリと変わってし

まいました。このモッドと云うのが、わたしは未だによく分らないままです。

同時代に日本に紹介された風俗は、花柄のシャツに細身のパンツ、八枚天のキャスケット

という軟派なものだったようですが、スモール・フェイシズの写真はそんなヤワではな

いですね。活動的な細身の三ツボタンのジャケットをきちんと着こなしています。色

使いがそれまでと違って、ちょっと鮮やかかな。でも充分に労働者的です。

ザ・フーとスモール・フェイシズがモッドたち、つまりモッズの音楽的な英雄だった、と

いうのも理解し難いですね。だって、両者はぜんぜん性格が違っています。

これまでスティーヴ・マリオット個人は何回も登場しましたけれど、グループとしてスモ

ール・フェイシズに光を当てた事はなかった筈です。実は突如スモール・フェイシズのアルバム

が大量に手に入ったのですよ。今朝はその一部を聞いて貰いましょう。

次も彼ら、と言いますかスモール・フェイシズの中心人物スティーヴ・マリオットとロニー・レイン

の作品です。

「マイ・ウェイ・オヴ・ギヴィング」。

 

M09.My Way Of Giving(2’18”)Small Faces

-Marriott, Lane-  テイチク 25CP19

 

N  スモール・フェイシズの「マイ・ウェイ・オヴ・リヴィング」、これもカッコいいですね。わたし

はロッド・ステュアートが唄ってるのを聞いて好きになりました。ロッドも「ロッド・ザ・

モッド・ステュアート」と云う異名を取っていたといいます。やはりモッドの代表格な

のでしょうか。

スティーヴ・マリオットとロッドの唄にはたくさんの共通点があります。まず声が似て

ますね。こういう声で唄の上手いイギリス人がR&Bに痺れるとこうなる、とい

う典型とも言えます。もうちょっと大人を感じさせるジョ−・コッカー派の説得力

とは異なって、瞬間的なスピ—ド感に溢れています。

次は彼らの数少ないヒット曲ですね、「シャラララ・リー」。

 

M10.Sha-La-La-La-Lee(2’49”) Small Faces

-Lynch, Shuman-  London 820 572-2

 

N  スモール・フェイシズ「シャラララ・リー」、1965年のヒットでした。「ラストダンスは私と」のモ

—ト・シュ—マンが作者というのが意外でした。それが理由でしょうか、よく出来た

曲です。

こういうグループサウンズ的な側面もスモール・フェイシズにはあります。と言いますか、

この時代のビ—ト・グループはみんな同じですね。それとR&Bや硬派ロックンロ—ルを

吸収してロック確立に辿り着くまでの端境期にあったのが、ひょっとしたらモッド、

こんなわたしなりの解釈が、いま浮かび上がりました。どうでしょうか。

次は意外な、というか私は知らなかったカヴァです。

「涙の街角」。

 

M11.Runawy(2’48”)Small Faces

-Shannon, Crook-  London 820 766-2

 

N  スモール・フェイシズの「涙の街角」、こんなのもリパトゥワにしてたんですね。67年

の録音です。日本ではデル・シャノン版がロカビリー時代に大当たりしただけですが、

イギリスではずっと聞かれ続けてたんでしょうかね。70年代にボニー・レイットが、当

時メムバに小原礼もいたバンドでカヴァしてました。シングルにもなったな。

スティーヴはとても荒っぽくキメていました。自暴自棄的な表情が歌に相応しか

ったですね。アレンヂ、演奏にも既に本格的なロックが感じられます。こういう上

手なカヴァをしながら、オリヂナルを磨いて行ったんでしょう。

次もスティーヴ・マリオットとロニー・レインの作品です。

「アンダスタンディング」。

 

M12.Understandig(3’21”) Small Faces

-Marriott, Lane-  London 820 766-2

 

N  スティーヴ・ザ・モッド・マリオット、カッコいいですね。60年代半ばには、ロンドンではも

うギタ—・ソロ偏重で荒々しい表現歓迎のハ—ド・ロックが動き始めていました。その

中で、堂々と唄で勝負する姿が美しい。日本にはあまり紹介されていません

でしたが、人気も相当ありました。でもスティーヴは女子供に騒がれるのが嫌で、

グループを飛び出したのもそれが理由だった、と言います。

これにはわたしの疑問があります。まず、女子供に騒がれるのが、なぜ嫌

なのかという点です。人気稼業なんだからいいじゃないか、わたしはこう思

いますけれどね。「キャー」なんて言われたら、ウチョーテンになってしまいますよ、

ワツシは。それにスモール・フェイシズを飛び出して組んだ相手がピーター・フラムプトンだった

事。ハ—ドというグル—プにいたピ—タ—はより美形で、女子供が騒ぎ出すのは火を

見るより明かだった筈です。これも分らない。スティーヴの謎、ふたつでした。

さて今回こんなカヴァにも出会いました。イギリスでのモ—タウン人気を物語ります。

「ユーヴ・リアリ・ガタ・ホーロン・ミー」。

 

M13.You’ve Really Got a Hold On Me(3’21”)Small Faces

-W.Robinson-  London 820 766-2

 

N  部分的にジェイムズ・ブラウン調でしたね、「ユーヴ・リアリ・ガタ・ホーロン・ミー」。

そして、これもロッド・ステュアートと重なるカヴァです。やり方も殆ど同じ。

サム・クックの「シェイク」。

 

M14.Shake(2’47”)Small Faces

-S.Cooke-  London 820 572-2

 

M15.Sugar Dumpling(2’44”)Valentinos

-S.Cooke-  Abkco  8259-2

 

N  サム・クックのカヴァと言えば、先日三鷹のライヴハウスで教えてもらった1枚のCD

からお届けしましした、「シュガー・ダムプリング」、ボビ−・ヲマックのヴァレンティノーズで

す。これは今まで未発表でした。2014年に出たヴァレンティノーズの『コムプリート・サー・

コレクッション』です。ヴァレンティノーズをわたしはだいぶ前に出ていた、サム・クックが興し

た自身のレイベル、サーのコムピ盤で断片的に聞いただけでしたので、こうやってま

とめた盤は有り難い。教えてもらった次の日には発注していました。

次もこのテイクは未発表でした。やはりサム・クックの作品です。

「悲しき田舎暮らし」。

 

M16.Tired Of Livin’ In The Country(2’24”)Valentinos

-S.Cooke-  Abkco  8259-2

 

N  ヴァレンティノーズで「タイアード・オヴ・リヴィング・イン・ザ・カントリー」でした。アル・グリ

ーンもサム・クック好きでしたから、「悲しきひとり暮らし」は、ここからの閃きだ

ったのかも知れませんね。

ヴァレンティノーズの前身はヲマック・ブラザーズと名乗る家族で唄うシンシナティのグループで

した。巡業中のサムの目に止まりサ—に迎えられ、当初はゴスペルの吹き込みをし

ていました。この完全仕様アルバムには、その時代の録音も4曲が収録されてい

ます。

ではそこから「イエールド・ノット・トゥ・テムプテイション」、ヲマック・ブラザーズです。

 

M17.Yield Not To Temptation(2’26”)Womack Brothers

-B.Womack-  Abkco  8259-2

 

M18.Lookin’ For Love(2’33”)Valentinos

-J.W.Alexander, A.Samuels-  Abkco  8259-2

 

N  ヲマック・ブラザーズからヴァレンティノーズのヒット曲、「ルッキン・フォ−・ラヴ」でした。これ

は名曲ですね。ボビ—が一人になってもカヴァしただけでなく、アルバム表題曲に

したのも頷けます。62年かあ。その頃に聞けていた人たちは、幸せですね。

さてヴァレンティノーズの「イッツ・オール・オーヴァ、ナウ」はザ・ローリング・ストーンズの全英

第一位獲得曲の第一号として有名ですが、それ以前にイギリスでも発売されてい

たオリヂナル・ヴァージョン、つまりこのヴァレンティノーズ盤を当時のストーンズのマネジャだっ

たアンドルー・オールダムが買い占めて、自分たちの盤のチャート上昇を有利にした、と

いう説があります。今回の完全仕様盤も発売がアブコ、悪名高きアラン・クラインのレイ

ベルです。アンドル—もこれには一枚噛んでるような気がしますね。音楽の世界に

はこういうキナ臭さが付き物ですが、なんとなく嫌だなあ・・・。

ではヴァレンティノーズの「イッツ・オール・オーヴァ、ナウ」を気持ち良く聞きましょう。

 

M19.It’s All Over Now(2’55”)Valentinos

-B.&S.Womack-  Abkco  8259-2

 

M20.You Can Make It If You Try(2’27”)Johnny Adams

-T.Jarrett-  Ace CDCHD1424

 

N  ロ—リング・スト—ンズがカヴァした地味なR&Bの代表として、「ユ—・キャン・メイキット・

イフュー・トライ」があります。スト—ンズ、と言いますかマイケル・フィリップ・ジャガ−は、

ジーン・アリスンのヴァ—ジョンで聞いていたようですが、ジョニ—・アダムスがこんな素敵

に唄っていました。彼の『ザ・コムプリート・リック・アンド・ロン・シングルズ1959-1964』

からです。彼がニュー・オーリーンズのリックとロンに吹き込んだシングル盤のA/B面24曲集、

2015年の発売でした。これも同じ三鷹のライヴハウスで収集した情報によるモノで

す。

ジョニ—・アダムスはお聞きのように綺麗な節をもった歌い手で、バラードにはカント

リ—の味わいが色濃く出ます。強烈な刺激は持ち合わせていませんが、なんと

も心休まる唄を聞かせてくれます。その魅力に対して、大きな成功を収めた

訳ではありません。それは彼がニュー・オーリーンズを出なかった事も影響していた

カモ。

そんな彼の若い時代を想像させてくれるには充分の内容を持った『ザ・コムプ

リート・リック・アンド・ロン・シングルズ1959-1964』です。

では珍しくノヴェルティ調、これはリトル・ウイリー・ジョンの「フィーヴァ」のパロディでし

ょう。

「オ−、ソー・ナイス」。

 

M21.Ooh So Nice(2’36”)Johnny Adams

-F.Kaz, C.Morgan-  Ace CDCHD1424

 

M22.I Won’t Cry(2’24”)Johnny Adams

-D.L.Bostrie, J.Ruffino-  Ace CDCHD1424

 

N  ジョニ—・アダムス、「オ−、ソー・ナイス」に続いては、ヒットしなかった名曲の「私は泣

かない」でした。こんな題名の映画がなかったかな。オ—スチンのダグ・サームが自

分のお気に入りばかりをカヴァしたアルバム『ジュ—クボックス・ミュージック』の冒頭に持

って来ていた1曲です。いい味ですね。ダグの気持ちが分ります。

ライヴ・ショウの休憩時間にこれが流れてね。わたしはすぐにカウンタ—に駆け寄っ

て「今の、ジョニー・アダムスか」と尋ねて、他にもいろいろ教えてもらいました。

当の実演はR&Bとは全く関係のない音楽でしたが、いや、行って良かったな。

さて・・・、

 

M23.Mad Dog Blues(3’25”) ドン・コヴェイ

– D.Covay –  セピア・トーン  Stone11

 

N  ローリング・ストーンズの『ブル—・アンド・ロンサム』、早くも未発表トラックが発売されまし

た。今の「マッド・ドッグ・ブルーズ」がそれで・・・はありません。正確には

ドン・コヴェイの作品です。唄がミックにそっくりでしょう。ドンはアトランティックで「マーシ

ー、マーシ−」や「シーソー」などのヒットを持つ唄い手。独特なノヴェルティ味を持っていて

ソングライター、プロデューサーとしても仕事を残しています。でも相当なやんちゃ坊主

で、メムフィスのスタックスに預けられていた時は悪戯が過ぎて、ニュ—ヨ—クに連れ戻され

たという余談も残っています。

彼が69年に真面目にブルーズに取り組む目的で組んだ、とされるジェファスン・

レモン・ブルーズ・バンドの『ザ・ハウス・オヴ・ブル—ライト』という非常に珍しいLPが

CDになって出ていました。これは三鷹情報ではありません。

スト—ンズの「マーシー、マーシー」はかなりよく出来たカヴァだとわたしは評価してい

ますが、そこでミックはドンそっくりに唄っています。もともと声の質が似てい

るのと、微妙な表情付けで勝負する点が共通していました。

例によってわたしの推測ですが、このLPは、ロック・バンドの頂点に昇り詰め

たスト—ンズ、そしてミック・ジャガ—から多くのヒントを得て、持ち前の企画力をフルに

発揮して造り上げたブル—ズ・アルバム、と言えます。もちろん彼の事ですから全

曲、一筋縄では行きません。簡単には分らないヒネリがたくさんあるようです。

次はジョン・ハモンド・ジュニアとの共作。

「ステディ・ローラー」。

 

M24.Steady Roller(3’33”)ドン・コヴェイ

-D.Covay, J.Hammond jr.-  セピア・トーンStone11

 

N  タイトルからして「ステディ・ローリン・マン」のパロディですね。ドン・コヴェイで「ステディ・

ローラー」でした。ジョン・ハモンド・ジュニアがドブロを弾いているのかなあ。はっきり

したクレジットはありません。

さてこの『ザ・ハウス・オヴ・ブル—ライト』、表題曲は二つの仕様が収められてい

て、第一部は7分半の長さ。複雑な楽器構成で、ややサイケ調です。今朝は短い

方、第二部をお聞き頂きましょう。同名のカントリ—スウィングの名曲とは何も関係が

ありませんので、ご注意下さい。アルバム『ザ・ハウス・オヴ・ブル—ライト』は、この

ようにドンの異才が随所に冴え渡った1枚です。

では「ザ・ハウス・オヴ・ブル—ライト、パートII」。

 

M25.House Of Blue Lights pt.2(4’04”) ドン・コヴェイ

-D.Covay –  セピア・トーン Stone11

 

M26.Bouldwe Birmingham(4’01”)Emmylou Harris

-B.Danoff, E.Harris-  Rounder/Universal  0888072009103

 

後TM:ボーン・イン・シカゴ(アサー仕様)P.B.B.B.

 

N  ドン・コヴェイの真面目なブルーズ・アルバムの表題曲「ザ・ハウス・オヴ・ブル—ライト、パ

ートII」に続けましたのは、エミルー・ハリスの実況録音盤『ザ・ライフ・アンド・ソングズ・

オヴ・エミル—・ハリス』から、最後の大団円「ボルドー・トゥ・バーミングハム」です。

写真が投稿されているのでご存知でしょうが、今週音楽雑誌エリスの新年会が

ありまして、いつもながらのソーソーたる執筆者の方々が参列いたしました。そ

こで、ごく素直に「ドン・ヲズって、ベイス弾くの」と尋ねたら、「そんな事もし

らないのか」と、もう非難の嵐。それぞれの方から丁寧にベイス奏者ドン・ヲズ

を教えて頂きました。この実演でずっとベイスを弾いているのも彼ドン・ヲズ自

身でした。改めてお伝えいたします。あ、みんなとっくに知ってましたね。

75ドルの請求書については、済みません、今週はなにも新情報がありませ

ん。雑誌アンカットの記事をじっくりと読んだくらいです。そこでリック・ブラウンが叩

いているのは「搬送用の合板木枠」だと説明があった事だけを、今朝はお伝

えしておきます。来週はアルバムを聞ける予定です。待っててね。

今朝の特別付録は、以下の隠し場所です。どうぞお楽しみ下さい。

http://firestorage.jp/download/07104cb97ee0c46e9c5420b4e50fcf1997bf1e5d

ダウンロードパスワード 430250ks

今朝もちょうど時間となりました。

こちらは、http://osamusawada.com/category/mornin-blues-by-isaowashizu/

「幻」モーニン・ブルーズ、鷲巣功でした。来週もあなただけに。

 

 

    • 類似穴
    • 2017 1/28 3:23am

    間違えて先週の番組にコメントしてしまいました。再掲

    あるラジオ番組を聴いていてダイナマイト娘は弘田さんで納得していました。
    パンチ力ではシ”゙ャッジ類似穴”は判定でヒロタミエコ。

    • 類似穴
    • 2017 1/28 3:26am

    すいません、
    だって14歳で”こどもぢゃないの”
    驚異的。

    • ビス子
    • 2017 1/28 5:01am

    キャーッ!
    ワツシーーっ!! キャーキャー

    о(ж>▽<)y ☆

    • 八王子60オーバー
    • 2017 1/29 11:41pm

    鷲巣様、
    ブレンダ・リー、懐かしく聴かせていただいていました。
    ダイナマイト娘でしたが私は「アイム ソーリー」も記憶にあります。
    弘田三枝子さんは何故エラに付いて行かなかったのかしら、勿体ない~(信憑性は?ですが)と思った記憶があります。
    大好きなコニー、D・レイノルズのー「タミー」も未だ心ときめきます。(ベリーゴーデイが、といのも何だか嬉しくて)。

    スモールフェイセス、(ツエッペリン、オーサムさんオマージュコーナー当確の)「ユーニードラヴィン」のボーカル♪、
    当時ハンブルパイは、やっぱりフランプトン キャーッ!でした。(近年の彼をTVで見ましたが、それなりに歳を重ねていても、王子様の面影もすこ~し残ってました)

    2004年のザ・フー来日公演で貫禄のついたピートが、まさかのお約束ギターぶっ壊しをしてビックリしました。
    キンクス、ヤードバーズ、、、ブリテイッシュロックは独特の魅力が。

    ミーハーで気の利いた事も書けずにいますが、今週も大好物のヲマックもあってたっぷり堪能させていただいています。有難うございます。
    これからもどうぞ宜しくお願いいたします。

  1. 時差で、感謝!

    • 類似穴
    • 2017 2/2 10:34pm

    ワニ(B1)のテンチョーさんはリリィの元○○??

    • フェス ロンゲ
    • 2017 2/3 10:41pm

    キンコン♫カンコン♪ )) 新春のど自慢 ((  キンコン♪カンコン♬

    鷲巣さん 澤田さん こんばんは。
    昨年は紅白歌合戦で幕を閉じ、新春は幻のど自慢大会の一ヶ月でした。
    もちろんインストもありましたが、1月は本当に歌もので毎週楽しみ。
    くりかえし。くりかえし。

    その中いちばんはエミリーハリス。
    先々週と今週のライブはグットだわ。
    (国営の週末陽光でもこの日のライブで2曲かけてましたが
    エミリーが出てばう曲でした。もちろんOK。)

    では明日の放送楽しみにしてます。
    チャオ!

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