【幻】モーニン・ブルーズ 2017/02/25

mb170225

 

前TM : ヲーキン・ブルーズ(夜に近いアサー仕様)P.B.B.B.

 

N  おはようございます。アサー、ワツシイサヲです。

今朝は元気の良いオ—ストラリアの女性のR&Bで始めましょう。昨日の朝、顔を洗

う時に流していたら、とてもイーカンジになりました。さあ行け、ス—。

「ハウ・スウィ—ト・イティーズ」。

 

M01.How Sweet It Is(4’05”)Sue Barker

-E.Holland, B.Dozeir, B.Holland-  BSMF 7528

 

N  イギリスには同姓同名のテニス・プレイヤーがいるようですが、こちらはオーストラリアの女

性シンガー、スー・バーカーで、「ハウ・スウィ—ト・イティーズ」でした。通常は短い間奏の後

に出て来る部分からの唄い出しで驚かせてくれました。彼女は他のカヴァ・ソング

でも微妙に単語を置き換えていたりと、なかなか独特な言語感覚の持ち主の

ようです。

このアルバム『ラーヴ・トゥ・ザ・ピーポ−』は、今から40年も前の1976年に発表さ

れた物です。当時はもちろんLPでして、現在はかなり貴重盤扱いされている

ようですが、大阪府茨木市で熱心なリリースを続けるBSMFから、今回初めて

CDになって出ます。実はワツシ、その存在すら全く知りませんでした。

ここのところ、ドイツとかオランダ、フランスなどのブルーズやR&Bをよく紹介して

いたので「オーストラリア」ということで興味が涌いて聞いてみたら驚く程の痛快な

唄で、しかも76年の発表という事を知り、名誉白人もびっくりでました。

「豪」快な感覚、という表現がぴったり来る感じですね。もう1曲、モータウン・

ヒットを聞いて下さい。

「悲しいうわさ」。

 

M02.I Heard It Through The Grapvine(3’37”)Sue Barker

-N.Whitefield-  BSMF 7528

 

N  これまたご機嫌な仕上がり。特に黒人的に意識して唄っているのではないの

でしょうが、腹の底からの迫力ある声、よくこなれた節回しで気持ち良くさ

せてくれます。今回のCDはLPには入っていなかった3曲がオマケで付いてい

ます。収録曲はこういったR&Bのカヴァがほとんどですが、ラスカルズの「グルーヴ

ィン」やジャニス・ジョプリンの「半月」、ザ・ローリング・ストーンズの「無情の世界」など

も採り上げています。これは時代気運の反映かな。バック演奏がちょっと大味

ながら、唄中心のサウンド構成はオーソドックスにまとまっていて、合格点をあげて良

いでしょう。

やっぱり彼女の唄ですね。スウィング感、三連、付点のノリが素晴らしい。次も

大きな揺れを伴う抜群のシャッフル・ビ—トで聞かせてくれます。

ウィルスン・ピケット代表曲のひとつ、「634局5678番」。

 

M03.634-5789(3’39”)Sue Barker

-E.Floyd, S.Cropper-  BSMF 7528

 

M04.God Bless The Child(3’00”)Billie Holiday

-Holiday, Herzog-  Rhythm And Blues RANDB036

 

N  「634局5678番」、オ—ストラリアのスー・バーカーでした。続けたのは、ご存知ビリー・

ホリデイで「ガッド・ブレス・ザ・チャイルド」、「幻」ではすっかりお馴染みのナムバーで

す。只今のは間奏前で一瞬の音飛びがありました。こちらの原因です。失礼

致しました。

さてその「金の切れ目が運の尽き」、今回は実に興味深いアルバムからお届け

しています。そのアルバムとは『ミシシッピ・ジューク・ジョイント・ブルーズ』という4枚

組で、1941年9月9日付けのミシシッピはクラ—クスデイルのジュークボックスに入っていた

レコ—ドを網羅した曲が収められているのです。当時の現物はもちろんSP盤で

した。

この頃はヒットチャ—トの順位決定材料に、レコ—ド盤そのものの売り上げやラジオで

の放送回数の他に、ジュ—クボックスでの演奏回数も含まれていました。聞きたい

人がその都度お金を払って回す訳ですから、説得力ある要素ですね。

定期的に設置場所を巡回して機械の状態を調べ、リクエストの多かった盤は残し

て不人気なものは新譜に差し替えていくのがジュ—クボックス業者の仕事。担当者

の判断でリストを書き換えて行くのですから、想像するとなかなかエクサイティングな

業務です。店の姉ちゃんなんかと冗談を交しながら1日10軒くらい回るので

しょうか。レイベルから賄賂のユーワクなんかもあったんじゃないかな。いいね。

1971年にトニー・ラッセルという研究者が出版した、「チキン・シャック」「ディプジー・ド

ゥードウ」「ラッキの店」「メセンヂャーズ・カフェ」「ヌー・アフリカ」というクラ—クスデイルにあった5

つの飲食店の1941年9月9日付けの楽曲リストから102曲が集められて、この

4枚組に仕上げられたそうです。基になった「ルイス・ウェイド・ジョーンズのクラークス・

デイルの遊び場のジュ—クボックス・レコ—ド・リスト」は、今もアメリカン・フォークライフ・センタ—の

アラン・ローマックス収集品で揃っているそうです。こういうのが、多面な文化を持つ

アメリカ合衆国の正しい姿なんです。憧れるなあ。

この4枚組はある場所で現物を見せられて、興味熱波が急上昇、すぐに手

に入れました。それらを順番に聞いて行きましょう。今朝はまず1枚目です。

ビリー・ホリデイに続いては、ビッグ・ジョ−・ターナーが唄います。

「ウィー・ベイビイ・ブルーズ」。

 

M05.Wee Baby Blues(2’56”)Art Tatum with Big Joe Turner

-Tuner, Jhonson-  Rhythm And Blues RANDB036

 

N  ビッグ・ジョ−・ターナーで、「ウィー・ベイビイ・ブルーズ」。これは41年にデッカに吹き

込んだもの。アート・テイタムがバック演奏を付けていました。というよりも、アート・

テイタムの演奏にジョ−・ターナーが唄い手として参加、と言った方がいいかな。

41年というとビッグ・バンドの黄金時代の延長で、都会では「ジャズ」が人気

を浴びていた頃です。この4枚組はミシシッピの田舎町の黒人酒場クラークスデイルで、

よく聞かれていた音楽集ですが、やはり時代を反映していて、この手のジャ

ズ・ブルーズが多いですね。地元ミシシッピやテネシ—のカントリ—・ブルーズの割合はそれほ

ど多くない、というかそれは生で毎晩聞ける。まだ録音自体も少ないだろう

し、ジュ—クボックス業者の間に出回っていない状況が想像されます。何といって

もレコ—ド産業は都会が舞台ですからね。

次はこの時代に人気のあったバンド・リ—ダ—、バディ・ジョンスン。名曲「シンス・

アイ・フェル・フォ−・ユー」を書いたあの人ですね。

彼が自分のバンドで妹のエラに唄わせた「お願い、ジョンスンさん」。

 

M06.Please Mr. Johnson(2’57”)Buddy Johnson

-B.Johnson-  Rhythm And Blues RANDB036

 

N  「お願いだから、ジョンスンさん、ブルーズをそんなに淋しく唄わないで・・・」、

なんて言われながらも、お兄さんはかなり擦って泣かせています。

バディ・ジョンスンで「プリーズ・ミスタ・ジョンスン」、唄は妹のエラ・ジョンスンでした。

これは調査の前の年、1940年の10月発売ですから、1年近くこのジュ—クボ

ックスに入っている事になります。ロング・セラーですね。この町クラ—クスデイルは淋しい

人が集まる場所、傷心宿、失恋食堂ばかりだったのでしょうか。

アルバムを通して聴きながら心に引っ掛かったトラックがスロウ・テムポーの物だったの

で、ちょっとシンミリした楽曲集になってしまいました。もちろん元気の良いダン

スナムバ—もたくさんあります。来週以降にもご期待下さい。

さて4枚組『ミシシッピ・ジューク・ジョイント・ブルーズ』1枚目からの最後は白人バ

ンドの器楽曲です。まずは聞いて下さい。

 

M07.Blue Flame(3’18”)Woody Herman

-Noble, Cordy-  Rhythm And Blues RANDB036

 

N  ご記憶の方、いらっしゃいましたでしょうか。その昔、昭和中期の歌番組で、

司会者が「演奏は原信夫とシャ—プス・アンド・フラッツです」と紹介すると、舞台後

方に控えたビッグ・バンドが立ち上がってジングルのような演奏をします。その

時のモチーフが、今の「ブルー・フレイム」冒頭の2小節でした。久し振りだなあ、と

聴き入っていたら、ある連想が浮かびました。

ここ2、3年時折わたしが生演奏を聞きに行く「ブラデスト・サクスフォン」という

グル—プがあります。50年代までのジャムプ・ジャズを主なリパトゥワにしていて、い

つも元気な演奏で楽しませてくれる若い楽隊です。彼らの定番ギャグ曲に「スナ

ック宇宙」というのがありまして、この原曲は今の「ブルー・フレイム」ではないか、

という閃きです。こんどの実演でユキサマに尋ねてみよう。

さて、あらぬ所に飛び火した4枚組『ミシシッピ・ジューク・ジョイント・ブルーズ』、

来週はディスク・トゥ、2枚めからお届けします。お楽しみに。

 

M08.Sunny(2’44”)Bobby Hebb

-Hebb-  ソニ— MHCP 190

 

N  大ヒット曲、黒人カントリ—歌手ボビ—・ヘブの「サニ—」でした。これ、本国ではB面

だったような覚えがありますが、果たしてどうだったのでしょうか。誰か知

ってないかな。マイナ—・キイが日本人の肌が合ったんでしょう、チャート・アクションは定

かではありませんが、とても長く親しまれました。曲も詞も簡単ですからグル

ープ・サウンズがよくカヴァしてましてね。更にはそれを田舎の不良たちが唄う現

象もよく見られたものです。ダットサンの1,000cc大衆車が一般公募で名前を「サ

ニ−」に決めたのは、この曲の影響もあったのではないか、とわたしは今でも

思っています。

そしてこの1曲は、60年代後期には日本のどこのジュ—クボックスにも必ず入っ

ていたのです。オリヂナルミックスでも過大なエレキベイスが、あの音で更に強調されて、

その場の不健全さを助長していました。

そしてもう1曲、60年代後期どこのジュ—クボックスにも必ず入っていたのが、

これでした。

 

M09.A Whiter Shade Of Pale(4’04”)Procol Harum

-Brooker, Reid-    BR Music BRCD 37

 

N  「青い影」、プロコル・ハラ—ムでした。これはバッハのカンタータからのインスピレイションで造

られたハモンド・オルガンのメロディがとにかく印象的で、ともすればそちらだけが過

大に評価されますが、わたしは何と言ってもギャリー・ブルッカーのヴォ—カルに惹かれ

ます。少々ラリッたような言葉が連なっていて、わたしには意味不明ですが、と

にかく素晴らしい。

この決定的な録音はジュ—クボックスの籠った音質によく調和していまして、何

かやたらと雰囲気が出る。何度も何度も聞いたのを憶えています。怪しい光

に包まれた曲目リストにはいつでも並んでいましたから、相当長い間に亘って聞

かれ続けたんでしょう。分るね、その理由。

この国では「純」ではない喫茶店とか、ゲーム・センタ—など、どちらも健全な

青少年の出入りしない場所に置かれた魔法の宝箱ジュ—クボックス、それは、貧し

き田舎少年でも全時代の全世界へ旅立てるパスポ—トでした。1曲40円という

のが当時のわたしには大金でしたから、側に居て他人が回す曲を聞いていた

方が多いのですけれど、「大人になったらジュ—クボックスを買おう」と心に誓った

程です。

これも嫌というほど聞きました。

 

M10.Stand By Me(2’59”)Ben E. King

-B.E.King, J.Leiber, M.Stoller-  ワーナー  32XD-800

 

M11.When A Man Loves A Woman(2’53”)Percy Sledge

– C. Lewis, A. Wright – Atlantic  8122-79994-7

 

N  日本のジュークボックスR&B、ベンEキングの「スタンド・バイ・ミー」、そしてパーシー・

スレッヂの「男が女を愛する時」でした。「愛す」ではなくて「愛する」ですよ。

だいたいどこも左側のリストは定番もの、右が新曲です。これら4曲は当然なが

ら左側に鎮座していました。ミシシッピから遠く離れた極東の島国の話になりま

したが、4枚組『ミシシッピ・ジューク・ジョイント・ブルーズ』、来週もお楽しみに。

さて先週もお届けした青山ミチです。今朝はクラウン時代のシングル曲を集めた2枚

組CDからお送りする、と言っておりましたが、この2枚組は非常に面白く、

傑作が沢山収録されています。それで、まずその1枚目からお届けします。2

枚目は来週です。結局3週間も続ける事になりました。いいでしょ。彼女が

そのくらいの唄い手だった事を、改めて認識している次第です。

まずはポリド—ル時代の良い子、可愛い子の装いを脱ぎ捨てた66年の新生ミチ

です。

じっくり聴いて下さい、「情熱の波止場」。

 

M12.情熱の波止場(3’43”)青山ミチ

-H.Azuma, I.saeki-  ディスクユニオン DSKA023/024

 

N  擦り過ぎとも言える位の仕立てです。「情熱の波止場」でした。非情なサダメ

を肯定しながら刹那にすがりつく状況。お大人のワケあり恋愛物語には、これ

まで

あまり積極的に取り組んでいなかったミチですけれど、新天地で新境地開拓で

すね。この手の歌謡曲を今の若い人たちは「ヤサグレ」という言葉で括りますが、

それにはちょっと抵抗がありますね。古い奴だとお思いでしょうが。

ポリドール時代に較べると発声がかなり違います。スパンコールを散りばめたロング

ドレスが似合う女、青山ミチ。もう1曲行きましょう。

「マンハタン・ブルーズ」。

 

M13. マンッハタン・ブルース(3’44”)青山ミチ

-R.Yukawa, G.Kanoh-  ディスクユニオン DSKA023/024

 

N     青山ミチ、67年の作品、「マンハタン・ブルーズ」でした。作詞は湯川れい子大先

生、赤坂のナイト・クラブが思い浮びます。弱音器を使ったトラムペットにはシビれます

ね。これがエレキギターのワウワウ・エフェクターの基だった事を知っている人はもう少ない

のではないでしょうか。この歌でもミチの多彩な発声が効果を出しています。

吹き込み時の指示もあったでしょうが、それ以上に本人が歌を身体で理解し

ている様子が伝わって来ます。

さて次は大ヒット曲の余波を当て込んで造られたような「泣く女」。

 

M14. 泣く女(4’01”)青山ミチ

-J.Takahashi, T.Miki-  ディスクユニオン DSKA023/024

 

N  「泣く女」でした。これは泣くオンナ森進一ですね。あんまりな企画です。オリ

ヂナルに「泣いてすがった年上のヒト」とありますから、そこまでパクリです。お

そらくは、計画性のない育成「計画」ゆえの場当たり的な企画だったんでし

ょう。ただしヴォ—カル表現としては、完璧です。制作意図を理解して、その通

りに仕上げています。「年上の女」を聴いて真似したのですかね。わたしには

あまり真似とは思えない。先の2曲、そしてこの「泣く女」でそれぞれの人

格を、声で表現しています。彼女のこういう能力を周囲は理解していなかっ

たのかなあ。大歌手だよ、青山ミチは。

さて当のご本人、今度は「男オレ様」に豹変いたします。これも「東京流れ

者」から閃きを戴いた感じですが、堂々とした唄いっぷりは竹越ひろ子と同

等です。

「男ブルーズ」。いいですね、歌謡曲は。

 

M15.男ブルース(3’30”)

-A.Okamoto, T.Higashiyama, S.Sasaki-  ディスクユニオン DSKA023/024

 

M16.Mercy Medley(5’24”)Mads Tolling

-J.Zawinul, D.Covay, M.Gaye-  BSMF 5044

 

N  青山ミチ「男ブルーズ」、来週はクラウンのシングル盤集の2枚めからお届けします。お

楽しみに。

それに続けた小粋なメドリ—は、若手ヴァイオリニスト、マッズ・トゥリングの最新作『60

年代を奏でる』からの「慈悲連作」です。キャノンボール・アダリーの「マーシー、マーシー、

マーシー」、ドン・コーヴェイの「マーシー、マーシー」、そしてマーヴィン・ゲイの「マーシー、マーシー、ミー」

と、「哀れみ」にゆかりある3曲を絶妙のテムポーで繫いだ、とても趣味の良い

演奏です。

今回のアルバムの他の収録曲は、「マイ・ガール」、「ピンク・パンサー」とか「恋の面影」、

「我が心のジョージア」など、文字通りの「60年代」ヒットばかり。編曲、演奏は

お聞きの通り一級品で、しかもそれぞれにひとヒネリありますから、先週のビート

ルズ・カヴァ集『ジョン、ポール、ジョージ・アンド・ジャンゴー』と同じく、何気なく流

していたらきっとセンスの良さを評価される事、間違いなしです。

わたしも、まさかこんなカヴァが出て来るとは思いませんでした。

 

M17.Hawii 5-0(4’44”)Mads Tolling

-M.Stevens –  BSMF 5044

 

N  テレビ映画「ハワイ・ファイヴ・オウ」のテ—マです。リ—ド楽器がヴァイオリンなので、「はて

何だろう、聞いた事ある、知ってる曲だな」と、考え続けて特定出来ず、曲

目表で「なあーんだ、やられた」と脱帽、起立、礼でした。こういうのはあ

っさり演ってしまうのが豚コツですね。でもそれには並外れた演奏能力が必要。

ここでの主役マッズ・トゥリングは、それが出来る男です。

彼はここまで数々のセッションで名演を残していますが、ベイス奏者のスタンリー・クラー

クとも何度か手を合わせていて、このアルバムではスタンリーが客演しています。では、

そのスタンリーがウッド・ベイスを弾いているナムバー、

「ビューティフォー・サヴァイヴァ−」をどうぞ。アルバム最終曲です。

 

M18.Beautiful Savior(4’43”)Mads Tolling

-unknown –  BSMF 5044

 

N  一般的なスタンリーのイメヂから言えば珍しい、静かな調和の「ビューティフォー・サヴァイ

ヴァ−」、マッズ・トゥリングの最新盤からでした。ただ、スタンリーはとても幅広い音楽

性の持ち主で、いわゆるエレベのチョッパー弾きだけでは終らない才能を備えてい

ます。ジャズ・フュ—ジョン興隆期にもハード・ロックみたいの好きで演ってたものね。

そのスタンリーがサウンドトラックを手掛けた映画があります。「バーバ−・ショップ  ザ・

ネクスト・カット」という黒人コメディです。同一人物が長時間滞在する床屋はかつて

町の情報機関でした。そして世俗ヴォ—カル・グル—プ、バーバ−・ショップ・クヲーテットの

生まれた場所でもあります。この映画について詳しくは知りませんが、多分

黒人庶民の日常を描いた、何でもない物語でしょう。

レコ—ド屋の棚で見つけまして、「スタンリーかあ」と手に取りました。オリジナル・スコ

アですから、正直言って退屈です。けれど、さまざまな楽曲の基を成す小さな

モチーフ、リフがたくさん出て来て、それらが将来楽曲として組み立てられて行く

のですね。そんな思いで聞いていると、部分部分で頷ける断面に出会えます。

機械は使わず、ヒュ—マンセッションで仕上げられていて、さすがにベイスは確かです。

では「バーバ−・ショップ  ザ・ネクスト・カット」オリジナル・スコア・サウンドトラックから、短

いシ—クエンスのブリッヂを続けて聞いて貰いましょう。

「カルヴィンのテーマ」

「ダ−ム、ドラーヴァ」

「ノン・リファンダボー」

「ミーン・アス・メイボー」。

 

M19.Calvin’s Theme(0’48”) “The Next Cut” Original Score Soundtrack

Music By Stanley Clarke

-S.Clarke-  Sony 889853 24222

 

M20.Damn Draya!!!(1’08”) “The Next Cut” Original Score Soundtrack

Music By Stanley Clarke

-S.Clarke-  Sony 889853 24222

 

M21.Non-Refundable(1’00” “The Next Cut” Original Score Soundtrack

Music By Stanley Clarke

-S.Clarke-  Sony 889853 24222

 

M22.Mean Ass Mabel(2’30”) “The Next Cut” Original Score Soundtrack

Music By Stanley Clarke

-S.Clarke-  Sony 889853 24222

 

N  ベイス奏者は日本では昔「立ちん坊」なんて言われて、舞台に居れば弾かなく

てもギャラが貰えたそうですが、その時期に本場のジャズ界では音楽が低音部か

ら進化していたのです。また、ベイスを演る人間は音楽そのものが好きで、全

体を聞きながら演奏している、とも言われます。実際チャ—リ—・ミンガスやポール・

マカートニはこの説に当てはまりますね。

ではスタンリ—・クラークがサウンドトラックを担当した「バーバ−・ショップ  ザ・ネクスト・カット」

オリジナル・スコア・サウンドトラックから、

「ピース・イン・ザ・ランド・オヴ・シカ−ゴ」。

 

M23.Peace In The Land Of Chicago(0’55”)

“The Next Cut” Original Score Soundtrack

Music By Stanley Clarke

-S.Clarke-  Sony 889853 24222

 

M24.Car Wash(3’16”)Rose Royce

-N.Whitefield- Universal 556 408 2

 

後TM:ボーン・イン・シカゴ(アサー仕様)P.B.B.B.    

 

N  黒人コメディ映画「バーバ−・ショップ  ザ・ネクスト・カット」オリジナル・スコア・サウンドトラック

の「ピース・イン・ザ・ランド・オヴ・シカゴ」の次は、洗車場を舞台にした黒人映画、

1977年に公開され日本では殆ど観客動員がなかった「カー・ヲッシュ」の主題歌を

お届けしました。これはノ—マン・ウィットフィールドがサントラを担当。唄と演奏は、ローズ・

ロイスというヴォ—カル・アンド・インストゥルメンタル・グル—プが担当していました。たしか

LPは2枚組だったな。

先週突然爆発した「ダイナマイト」はいまだ詳細不明ですが、北国から質問のあ

った「   2  一番好き チョホホッピリ」これは、わたしの覚え書き、メモです。消し

忘れですね。他にも校正不備が見つかりましたが、教えない事にしておきま

しょう。

来週は3月です。「春だあ」と浮かれていると、風をひきますよ。弥生三月

は意外と寒いものです。ご注意下さい。

今朝の特別付録は、以下の隠し場所です。どうぞお楽しみ下さい。

http://firestorage.jp/download/83b86e1c9cd1198e63ea48211f9048debab7d898

  ダウンロードパスワードはbywb4eqiです。

あ、今朝もちょうど時間となりました。

こちらは、http://osamusawada.com/category/mornin-blues-by-isaowashizu/

「幻」モーニン・ブルーズ、鷲巣功でした。来週もあなただけに。

 

    • 山奥のあなた
    • 2017 2/25 10:41am

    今週も 一番好き チョホホッピリ♥

    • 海辺のあなた
    • 2017 2/25 3:46pm

    先週の 一番好きは
    カリフォルニアの夢
    最近タムバリンの音に弱いの♥

    • 大橋 康一
    • 2017 2/25 10:25pm

    青山ミチにしびれ、マーシーマーシーマーシーにやられました。

    • クリやん
    • 2017 2/25 10:28pm

    毎週【幻】をありがとうございます。
    久しぶりに聞いた青山ミチのブルースは、すごいッ。
    また、それに関するワッシーのコメントも魅力的です。
    これからも、楽しみにしています。
    ではでは。。。。

  1. 感謝です。4月から電波界に戻ってきてね。(あと確定申告はお早めに(笑))

    • 泉の助走ダラ
    • 2017 3/3 5:20pm

    鷲巣さま、澤田大黒氏、今週も読むラジオの更新有難うございます。どこにいても、いつでも聴けるからありがたいなーーー。
    で、首都圏9人のリスナーさんがよく言われている”モーブル”という短縮固有名詞を見るたびに、牛が(それもホルスタインですよ。)”モー”と鳴いて、ブルってる様子の図を思い浮かべる不思議よ。日本語の短縮語、凄い威力だね!
    モーと言って、ブルっとラジオ始まんねーかなあ。笑)))
    しかし、始まんなくても、有難うでヤンス。

    • 類似穴
    • 2017 3/4 1:15am

    今週の感想
    god blessが改めて沁みました。sunnyは譲爺フェイムに慣れ親しんでいたのでヘブのは鉄琴が印象的でした。
    長くなりそうなので割愛いたします。

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