【幻】モーニン・ブルーズ 2017/03/04

mb170304

 

前TM : ヲーキン・ブルーズ(夜に近いアサー仕様)P.B.B.B.

 

N  おはようございます。アサー、ワツシイサヲです。皆さん、既にご存知でしょうが、

ムッシュこと、かまやつひろしが1日に亡くなりました。昨年秋に癌を発表して、

それ以来治療に専念していたようですが、残念ながら帰らぬ人となりました。

彼がこの国の音楽界に残した功績は実に多大なものがありまして、この「幻」

でも何かにつけて関連した四方山話を紹介して来ました。生まれからして普

通じゃないし、居場所が特別でしたから、わたしが騒ぎ立てなくても安泰だ

ったワケですが、大いに刺激され影響を受けたひとりとして、ご冥福をお祈り

いたします。

思い出の歌はいくつもありますが、やはりスパイダーズ時代がわたしには鮮烈

でした。ファルセトーのバック・グラウンド・ヴォーカルをハワイアン出身の歌謡コ—ラス・グループと

は違う響きで持ち込んだのは、子供心にも斬新に響きましたね。

NHKテレビでは「我が良き友よ」、東京新聞の朝刊コラムは「フリフリ」、第一放送

「すっぴん」の高橋源一郎は「あの時君は若かった」で追悼していました。

わたしはこれ、ごく初期の1曲です。ツイターでヴェンテンさんが語ってましたね。

「ノー・ノー・ボーイ」、ここではスパイダーズで聞いて貰いましょう。

 

M01.ノー・ノー・ボーイ(2’43”)ザ・スパイダース

-S.Tanabe, H.Kamayatsu-   フォノグラム  PLD-8004

 

N  田辺昭知作詞、かまやつひろし作曲、「ノー・ノー・ボーイ」でした。これはリ—ド

ヴォ—カルがムッシュですね。マチャアキもジュンもまだ唄い手としては半人前でしたから、

グル—プの音楽を引っ張っていた彼が「この歌はこう唄うんだ」と、お手本を

見せたのでしょうか。

「だーけーどーだめさ ドボヂテモ」、ここんとこがいい。好きです。

それまでのこの国に若い自作自演者が居なかった訳ではないでしょうが、

かまやつひろしの場合は、出て来る物が違った。世界とほぼ同時代的に新し

い要素を取り込んで咀嚼する力は、恐ろしい位の物がありました。トーヨーなど

の問題がなかったとは言えませんが、どれも原作者が思わず笑ってしまうよ

うな愛嬌を伴った形になってましたね。

さて次はわたしの知る限りでは完全なオリヂナルでしょう。今の時期にもピッタリ

です。成長した井上順が唄います。

「風はいい奴」。かまやつひろしよ、永遠なれ。

 

M02.風はいい奴(2’47”)ザ・スパイダース

-K.Ohta, R.Nakanishi, H.Kamayatsu-   フォノグラム  PLD-8004

 

M03.Saxa Woogie(2’40”)Louis Jordan 

-Jordan-  Rhythm And Blues Records RANDB036

 

N  さて先週からお届けしている4枚組『ミシシッピ・ジューク・ジョイント・ブルーズ』、今

朝はその2枚目から選んでお送りします。今のはルイ・ジョ—ダンの「サイクソ—・ブー

ギ−」でした。ルイは40年代、ロックンロ—ル前に全盛期を迎えていますから、この4

枚組にしばしば登場します。先週の1枚目にも、2曲が収められていました。

何よりこのアルバムは彼の「ドゥ・ユー・コール・ザット・ア・バディ」で始まるのですか

ら、人気の度合いも分るってなもんです。今の「サイクソ—・ブーギ−」は1941年

にデッカに残した録音。お客さんがこれを選んでくれれば、飲食店に明るく楽

しい雰囲気を提供するジュークボクスの役割は充分に果たせますね。

次も似たようなブルーズのダンス曲です。

アーティー・ショウで「ブルーズ・パート2」。

 

M04.Blues Part 2(3’09”)Artie Show

-Still-  Rhythm And Blues Records RANDB036

 

N  「ブルーズ・パート2」アーティー・ショウでした。これはテムポーの違うやはりブルーズ・

スタイルの「ブルーズ・パート1」と並んで収録されています。おそらくはA面が「パ

ート1」、B面が「パート2」だったのでしょう。このC調さ。

限られた枚数を有効に使う為にジュ—クボクスには両面が並ぶのも特徴です。

この頃はA/B面で唄い手、演奏者が異なった盤が珍しくなかった事もありま

す。日本でも昭和30年代まではよくあった現象ですが、シングル盤の性格が「売

り出すのはA面」と確立されていく過程で、B面は殆どが隠された不人気曲

になってしまいました。フィル・スペクターは初期の自作盤のB面を敢えて器楽曲、

インストゥルメンタルにして、そちらがラジオなどでエアプレイされる事を阻止した位です。

わたしも先週お届けしたジュークボクスの洋楽定番のB面曲は、全く覚えていませ

ん。

さてこの4枚組『ミシシッピ・ジューク・ジョイント・ブルーズ』の2枚目では、とても

ブル—ズ色が強くなっています。12小節のブルーズ形式が「新しくてカッコ良い物」

として認識されてきた空気をとても感じますね。先の2曲は都会的なアンサムブル

で最先端のスタイルを紹介してくれました。次はそのオオモトと言えるような、カントリー

ブルーズです。

初代のソニー・ボーイ・ウイリアムスンで、

「ヲー・タイム・ブルーズ」。

 

M05.War Time Blues(2’59”)John “Sonny Boy” Williamson

-Williamson-  Rhythm And Blues Records RANDB036

 

N  初代ソニー・ボーイ・ウイリアムスンで、「ヲー・タイム・ブルーズ」でした。これは1940年の

吹き込み。当時bヨ—ロッパではドイツが周辺にやたらと闘いを仕掛けていました

が、アメリカはまだ参戦していません。忍び寄る戦争の足音を聞きつけての創作

でしょうか。「新聞読んだか」なんて言葉で唄い始めていました。

さて先週は都会のジャズ・ブルーズを聞いて貰いました。その「ジャズ」は、

日毎に洗練されて行きます。その旗手がデューク・エリントンでした。この時期に、

もはや形式としてのブルーズを凌駕して、既に新しい音楽の創造段階にありま

す。

その象徴のような1曲をお聞き下さい。

「ソリテュード」、ビリー・ホリデイの唄でどうぞ。

 

M06.Solitude(3’17”)Billie Holiday

-Ellington-  Rhythm And Blues Records RANDB036

 

N   ミシシッピ、クラークス・デイルの安酒場に置かれていたジュークボクスに入っていたSP

盤を集めた4枚組『ミシシッピ・ジューク・ジョイント・ブルーズ』から、ビリー・ホリデイの

「ソリテュード」でした。先ほどのようなジャムプ曲でダンスに興じる合い間には、

こんな歌も聞かれていたんでしょう。ソ—ゾ—が膨らみますね。

さて当時は公爵エリントンともう一人のジャズ貴族が彼と並んで鎬を削っていま

した。そうです、男爵ベイシ—です。彼が40年にジミー・ラシングに唄わせて吹き込

んだこの歌、

「アンディサイディド・ブルーズ」。

 

M07.Undecided Blues(2’57”)Count Basie with Jimmy Rushing

-Rushing-  Rhythm And Blues Records RANDB036

 

M08.Take Time To Know Her(3’02”)Percy Sledge

-S.Davis- Atlantic 8122-79994-7

 

N  カウント・ベイシーがジミー・ラシングと吹き込んだ「アンディサイディド・ブルーズ」でした。

4枚組『ミシシッピ・ジューク・ジョイント・ブルーズ』来週はディスク・スリー、3枚めからお

送りします。どうぞお楽しみに。

続いてお聞き頂いたのは、パーシー・スレッヂの「恋は時間をかけて」です。先

週パーシーは、ジュークボクス定番曲として「男が女を愛する時」をお届けしました

が、この「恋は時間をかけて」もやはりジュークボクスで聞かれていたようです。

その昔、六本木の防衛庁の角に「ジョ—ジの店」というR&Bバ—がありまして、

そこで20回続けてこの歌がかけられた記録があるそうです。1回40円とし

て、800円です。その頃シングル盤は400円だから、2枚買えます。あ、確か3

曲100円の割引があったから、もう少し安かったかな。

それはともかく、この繰り返して聞きたい気持ち、分りますね。北米には

ビ—トルズの「抱きしめたい」を1時間回し続けたDJも居ました。わたしは今

でも、時々こういう聞き方をしますね。この間はブレンダ・リ—の「今夜教えて」

が急に大好きになって、掃除をしながら流し続けていました。でも20回には

及ばない。恐れ入りました。

わたしにとってジュークボクスというと、何しろお金のない子供時代ですから、

滅多には聞けません。自分で払って聞いた音楽というと、中学校の修学旅行

で京都に行った時に、宿泊した修学旅行旅館の玄関にジュ—クボクスが置いてあり

ました。そこで、土産物を買って来るように持たされた規定の小遣いを使っ

て3回続けて鳴らしたのが、この決定的な革命歌でした。

 

M09.リヴォルーション(3’23”)ザ・ビートルズ

-J.Lennon, P.McCartney- 東芝 CP32-5602

 

N  「レヴォルシオン」、ザ・ビートルズでした。これは「ヘイ・ジュード」のカップリング曲で、

ジュ—クボクスならではのB面選択可能方式で聞けたワケですね。ジュ—クボクスの再生

は決してハイファイではありませんで、酷い音です。この時もやたらとモコモコした響

きの革命歌が、修学旅行旅館の玄関に轟きました。付き添いの教師たちは、

誰も実にイマイマしそうにしてましたね。わたしの気分としては、「ザマミロ」以外

の何モノでもありませんでした。ツーカイでしたよ。

子供の頃のジュ—クボクスの想い出はもうひとつ。今の「レヴォルシオン」から遡る事、

何年だろう、4~5年かなあ。まだ小学生でしたから。極めて珍しく家族で行

楽に出掛け、立ち寄ったドライヴ・インにあったのです、ジュ—クボクスが。父親に

しつこく付きまとってようやく40円を騙し取り、リクエストしたのが、この歌

でした。

 

M10.マイ・ボニー(2’44”)ザ・ビートルズ・ウィズ・トニー・シェリダン 

-trd.- ポリドール POCP-2306

 

N  「マイ・ボニー」、ザ・ビートルズ・ウィズ・トニー・シェリダンです。正式なデビュ—前の録

音ですね。ビ—トルズが世界を席巻した後にこれもシングルで出て、9500万人のポ

ピュラ—・リクエストで上位に進出する大健闘をしました。ビ—トルズ時代は既にロックンロー

ルを大きく超えた音楽を創り始めた頃です。わたしは今も昔もこういう単純な

ロックンロールが大好きで、この時そこのジュ—クボクスの収録曲にこの「マイ・ボニー」が

入っているのを確認して、40円セビったのです。嬉しかったですね、とても。

しかし、馴れないボタンの押し間違えでドライヴ・インに響き渡ったのは、なん

とこの1曲だったのです。

 

M11.フラメンコかっぽれ(2’46”)森繁久彌

-trd.-  コロムビア  COCP-34539/40

 

N  森繁久彌の「フラメンコかっぽれ」、これが鳴り響いてしまいました。わたしは

当初何が起こったかも分りませんでした。その後は呆然。そして堪らなく恥

ずかしくなったのは言うまでもありません。よりにもよって、「カポーレ」です

よ。一緒にいた姉からは露骨に軽蔑されましたね。それ以来この歌は忘れた

事がありません。

今回ジュ—クボクスの事を考えていたら、すぐに連想したのがこの一大事件でし

た。それで図書館でモリシゲのベスト盤を借りて来て、聞き直しました楽曲自体の

存在は既に知っていましたが、わたしにはこの時の恥ずかしさが蘇ってしま

うので、シャクでこれまで向き合って聞いた事がなかったのも事実です。そうし

たら、お聞きの通りの起立、脱帽、礼でした。素晴らしい。偉大です。

借りて来たのは生前2007年に発売されたの『森繁久彌大全集』というCD2

枚組です。聞いた事のあるような楽曲も多々収録されていましたが、興味が

沸いて通しました。全部楽しめた、というワケではけっしてありませんが、い

ろいろ複雑な事を考えました。驚いたのは、丁寧な解説が付いていた事です。

歌謡曲のベスト盤というと、楽曲、唄い手に愛情のかけらも感じられない、

選曲、装丁で、ウンザリする事ばかりですが、これは違いましたね。しかもチョーチ

ン文ではなくて冷静さを保って書かれているのも、素直に喜べました。即座に

ニューシュした位です。

「複雑な事」は、それが届いてから聞き直してまた考えるとして、今朝は

同2 に枚組に収録の、素晴らしいもう1曲を聞いて貰いましょう。

森繁久彌、昭和35年の紅白歌合戦でも披露した「ソ—ラン節」。

 

M12.ソ—ラン節(3’14”)森繁久彌

-trd.-  コロムビア  COCP-34538/39

 

M13.恋のブルース(3’19”)青山ミチ

-H.Furuki, K.Mihara-  ディスクユニオン DSKA023/024

 

N  森繁久彌のショーゲキ的「ソ—ラン節」、如何でしたでしょうか。先の「フラメンコかっぽ

れ」と同じく、皆様のご反応を知りたい。ぜひお聞かせ下さい。

さて、青山ミチ追悼特集の3回目、今朝はクラウンのシングル集の2枚目ですね。ま

ずは1970年発表の「恋のブルーズ」でした。これはお聞きの通り、「伊勢佐木

町ブルーズ」が透けて見える青江三奈調です。実に安易な制作です。ただそれ

に全身で応えるミチは素晴らしい。森進一や青江三奈という極彩色の個性的な

声を造り出せる彼女の力を、なぜ堂々と表に出してやれなかったのか、わ

たしには理由が見つかりません。

さあ新しいミチの魅力を、続けてお聞き下さい。

同じく70年発表の

「おもちゃの女」、

そして「雨の夜の恋は終った」です、どうぞ。

 

M14.おもちゃの女(3’20”)青山ミチ

-H.Nishizawa, Y.Kubo-  ディスクユニオン DSKA023/024

 

M15.雨の夜の恋は終った(3’29”)青山ミチ 

-E.Katayama, K.Mihara-  ディスクユニオン DSKA023/024

 

N  「おもちゃの女」、そして「雨の夜の恋は終った」青山ミチでした。70年前後

の新旧歌謡曲スタイルですね。「雨の夜・・・」のドラム・ビ—トは、カッコいい。音色

も他では聞けないものです。誰が叩いているのかな。タイトルの句ではミチも巻き

舌を使って対応。ここでも歌の上手さが目立ちます。

歌謡曲歌手は通常の場合、売り出した後には似たようなパタンを、続けて、

重ねて、一般的特性、パブリック・イメヂの定着を図るものです。一発ヒットが出れ

ば、しばらくはその路線一本道をまっしぐら、それが飽きられて落ち目にな

ると「イメチェン」と称して過激に転向する、こういった歌謡曲界のやり方はずっ

と続いている伝統ですが、先々週、先週、そして今週とミチを聞いて来ますと、

同一の雰囲気や情景を持った歌があまりないですね。敢えて言えばポリド—ル初

期のノヴェルティ路線でしょうか。

企画ごとに毎回著しく替わる主人公の運命、個性、環境に自分自身の声、

唄い方を変えて新しい人格を作るのは、それほど簡単な事ではありません。

ここまでの幅を持った表現を破綻なくやって見せた青山ミチは、ただ者ではな

かったな、と実感しきりです。

次もここまでになかった女を演じています。

「或る女の人生」。

 

M16.或る女の人生(3’27”)青山ミチ

-T.Araki, H.Nakagawa-  ディスクユニオン DSKA023/024

 

N  71年発表の「或る女の人生」でした。これも素晴らしい。3種類の女の姿

を歌の世界でしっかりと描き上げています。それぞれの事情を理解して上げ

ている豊か包容力が感じられます。オーソドックスな全体の仕上げも美しい調和を

聞かせています。制作陣はこういう路線を本気で考えなかったのかなあ。

次は若い歌謡曲ファンに人気の「むらさきの京都」です。カヴァもされているら

しいですね。テンション・コ—ド、16ビ—ト、ファズ・ギタ—、多彩なパカッションと、70年代

のニュー・カヨーキョクの標本のような出来映えです。

ではお聞き下さい、「むらさきの京都」。

 

M17.むらさきの京都(2’36”)青山ミチ

-H.Nose, I.Saeki- ディスクユニオン DSKA023/024

 

N  長崎のむらさき色に染まった「むらさきの京都」でした。これがクラウン時代の

最後の曲のようです。結局の所、ひとつも大きなヒットは出せずに終ってしまい

ましたが、お聞きの通り何処へも彼女は全力投球していました。

歌の優れた能力を肯定的に押し出さず、ずっと定まらなかった路線には、

この国の偏見、差別が絡んでいるとわたしは見ています。「黒人兵との混血」

という出自が昭和の30年代、40年代に当人にとってどの位の障害だったか。

想像以上の筈です。周囲も「所詮は・・・」という扱いでしかなかったでし

ょう。これが白人兵との混血だったら全然違いまして、山本リンダ・・・、違

い過ぎですか。

もちろん彼女自身、唄が上手くて品行方正な、いい子だけではなかったと

は思いますが、それ以前に「所詮・・・」という目で見られていたのです。

残念な事をしたなあ。いい歌をもっと残して欲しかった、若い頃にね。映画

「悪名」で観られる「ひとりぼっちで想うこと」を唄う彼女は、本当に可愛

いですよ。

さて結果として3週続きになってしまった青山ミチ名唱歌曲集、彼女の魅力

のごく一部しかお伝え出来なかったとは思いますが、好きになってくれまし

たでしょうか。

最後はこの2枚組で初めて世に出た未発表曲です。戦後感を漂わせる背景

が時代遅れとでも判断されて、ボツにされたのでしょうか。いつものような全

力投球の唄はもちろん、表情が素晴らしい。どこかこの世の中への諦めを感

じさせる発声は、美空ひばりの子供時代にもつながって聞こえます。

味わって下さい、「流れ星キッド」。

 

M18.流れ星キッド(3’11”)青山ミチ 

-S.Makii, I.Saeki-  ディスクユニオン DSKA023/024

 

M19.With A Dolla’ In My Pocket(3’52”)Eric Bibb

-unknown-  BSMF 2548  56’00”

 

N  まるですぐ隣で弾いているようなギタ—の音は、国道61号線沿いに歩くエリッ

ク・ビブの新譜から「ウィズ・ア・ダラ・イン・マイ・ポケット」でした。今回のは今ま

でになくブルーズ色が濃く、加えて録音も素晴らしい、かなりの出来映えです。

彼が日本で紹介されたのはもう20年以上前になるでしょうか。北欧に暮ら

してブル—ズを演奏している米国黒人とい珍しい存在に興味を持って聞いてみ

たのが出会いでした。その後は新作が出る度に確かめていましたが、このアルバ

ム『ミグレイション・ブルーズ』は、これまでで一番手応えを感じた作品かもしれませ

ん。後日改めて聞いて貰おうと思いますが、まず今朝は続いて短い器楽曲を

どうぞ。

フランス人のハ—モニカ奏者J.J.ミルトゥとの「ラ・ヴィ・セ・コーム・ユヌ・オニョン」

そして「ブッカーからの絵葉書」。

 

M20.La Vie C’est Comme Un Oignon(2’39”)Eric Bibb

-unknown-  BSMF 2548

 

M21.Postcard From Booker(0’53”)Eric Bibb

-unknown-  BSMF 2548

 

N  エリック・ビブの新作『ミグレイション・ブルーズ』から、インストゥルメンタルの小品「ラ・ヴィ・

セ・コーム・ユヌ・オニョン」、「ブッカーからの絵葉書」でした。この他はやはりブル—ズ的

な作品がほとんどです。テーマもブルーズの古い情景を連想させるものが多く、そ

もそも『ミグレイション・ブルーズ』というタイトルは、母国の今を重ね合わせているの

かも知れません。

こんな1曲も入っていました。

ウディ・ガスリー作の「我が祖国」。

 

M22.This Land Is Your Land(3’17”)Eric Bibb 

-W.Guthrie –  BSMF 2548

 

M23.This Land Is Your Land(2’19”)Woody Guthrie 

-W.Guthrie –  Not Now Music NOT5CD 915

 

N  「我が祖国」、エリック・ビブの新作『ミグレイション・ブルーズ』からの最新ヴァージョン、

そしてウディ・ガスリーのオリヂナル・ヴァージョンでした。

昨年の今ごろウディ・ガスリーとピ—ト・シーガーを聞くんだ、と決意を新たにしま

したが、この1年間は殆ど聞けずに過ぎてしまいました。今ビブの新譜の同

曲で思い出して、お届けした次第です。机のすぐ脇に箱物がずっと置いてあ

るんだけどね。

今の「我が祖国」、説得力ありましたね。流石です。これからの1年でもう

少し聞いてみますから、皆様もお付き合いの程、お願い致します。

その手始めに、今朝は実際にあった列車事故を唄った古い作品「レック・オヴ・

ディ・オ—ルド97」を聞きましょう。

事故自体は1903年に起こり、24年に発売された原曲はベストセラ—になったそ

うです。「新聞詠み」とは言えませんが、当時よくあった残酷な犯罪を主題に

したカントリー・マーダー・バラッドの系譜に並ぶ歌ですね。

ではウディ・ガスリーで「レック・オヴ・ディ・オ—ルド97」、

この吹き込みは1945年です。

 

M24.Wreck Of The Old ‘97(2’14”)Woody Guthrie

-trd. George, arr. W.Guthrie –  Not Now Music NOT5CD 915

 

M25.Georgia On My Mind(5’23”)Mads Tolling

-F.Carmichael-  BSMF 5044

 

後TM:ボーン・イン・シカゴ(アサー仕様)P.B.B.B.

 

N  ウディ・ガスリーで「レック・オヴ・ディ・オ—ルド97」に続けたのは、「我が心のゲルジ

ア」、いや「我が心のヂョーヂア」、先週洒落たメドリー「慈悲連作」を聞かせてくれ

たマッズ・トゥリングでした。大橋康一さんが「マーシー、マーシー、マーシー」を気に入って

く れたようですね。どうもありがとうございます。

特定少数の方にだけお送りしている今朝の特別付録は、以下の隠し場所で

す。どうぞお楽しみ下さい。

http://firestorage.jp/download/e6164cfaa9332fd63f38f4ce44ca6ba2828e9616

ダウンロードパスワードは、bjbjtkfnです。

ようやく今朝もちょうど時間となりました。

こちらは、http://osamusawada.com/category/mornin-blues-by-isaowashizu/

「幻」モーニン・ブルーズ、鷲巣功でした。来週もあなただけに。

    • 山奥の特定少数
    • 2017 3/4 3:37am

    ゴロワースの歌、聴きたかったです。

    • ヴェンテン
    • 2017 3/4 5:17am

    アサ〜ッ( ^ω^ )♪。久しぶりのコメント。ノー・ノー・ボーイありがとうございました。GS世代ではないけれど、この曲には思い入れがあって、あの時代にカッコよかった方々が浮かびます。ムッシュもおヒョイも巨ちゃんもなくなりました(>_<)。
    フラメンコかっぽれ!しかしこれは、ただの企画モンではないですね。タモリが演じていると言ってもいいような?森繁先生さすがです。
    ウツツ時代にミッチーを知り(聴いていたはずだけどそれまで記憶になかった)、以来ツボで、放送後すぐに、彼女の生まれ育った麦田の町を散策したほどです。亡くなって改めて、聴けば聴くほどハマってます。今ひとつ売れなかったのは、やはり出自という彼女の奥底の暗いものが・・・?それと、上手過ぎて声を使い分け過ぎたような?流れ星キッドなんて、完全、ひばりちゃんの唄い方にひっぱられてますよね。でも惜しい。今という時代に、再びのミッチーブームを望みます。「昭和」が受けてるらしいし( ^ω^ )。

    • nrj45979タクシードライバー
    • 2017 3/4 5:37am

    ムッシュ、お悔やみを、いつ昨年の暮れにおのせしました。半蔵門からご自宅でした。
    防衛庁横の“ジョージの店”ついこの間まで看板があったような?鷲巣さん懐かしすぎる。

    • ヴェンテン
    • 2017 3/4 5:40am

    あっ、そういや、私には讃美歌に聴こえるミッチーの「叱らないで」の歌い出しで、ソミレドソミレドと繰り返しますが、あれを藤圭子ちゃんが唄うのを石坂まさを先生が聴いて、ドレミソドレミソとひっくり返して大ヒット曲「新宿の女」が生まれたそうですよ( ^ω^ )。

    • ヴェンテン
    • 2017 3/4 3:26pm

    連投失礼。森繁先生のソーラン、高音の伸びが素晴らしいですね、でも発声は歌謡曲なので惜しい。民謡のコブシがちゃんと出る人に、このアレンジで唄って欲しいなーと思いましたです。この全集にはなんかもっとお宝がありそうですね( ^ω^ )。

    • フェス ロンゲ
    • 2017 3/4 6:19pm

    No )) 少年 (( No

    鷲巣さん 澤田さん こんにちは。

    ムッシュ。

    最後に拝見したライブは2011年の京浜ロックでのブルースブッチャーズ
    との共演でした。みんな黒いスーツできめて本当にカッコよかったですヨ。
    もひとつ思い出すのは銀座松坂屋で1990年頃の地下お総菜売り場。
    黒いニットキャップでダークブルーのつなぎ(オールインワン)の
    ムッシュがお弁当を注文しておられました。
    デパちかであんなにかっこいい人を見たのは生涯最後です。
    皆様安らかに。
    本当に安らかに。

      • 泉の助走ダラ
      • 2017 3/6 2:30pm

      ロンゲよ。銀座松屋の間違いじゃなかろか?ポイントカード持ってたでしょ?前、辻留はいってたなあ。そこか?買った事ないけどさ。

  1. 毎度遅くなりましたが、感謝!
    ムッシュ親子 http://oyako.weblogs.jp/news/2017/03/%E3%83%A0%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%81%8B%E3%81%BE%E3%82%84%E3%81%A4%E3%81%95%E3%82%93%E3%81%AE%E3%81%94%E5%86%A5%E7%A6%8F%E3%82%92%E7%A5%88%E3%81%A3%E3%81%A6.html

    • ワツシイサヲ
    • 2017 3/6 10:48pm

    ソーノスケ、「ロンゲよ」って呼びかけ、かっこいいじゃないか。オレ、ココロ打たれたね。シビレたよ。
    今夜は「シビレ節」だ。みなさん、こんな感じで気楽にやって下さい。元気よく、仲良く、チョーシよく。

    • 類似穴
    • 2017 3/6 10:55pm

    世の中わかりません。分かりようがない。
    面白いものは、ちょっと怖い。 ルイルイ

    • フェス ロンゲ
    • 2017 3/7 5:22am

    私が間違っておりました。
    確かに銀座松屋が正しいです。

    ソーノスケさんの指摘。
    ワツシイサオさんの仲裁。
    どうもありがとうございました。

    • 類似穴
    • 2017 3/11 2:31am

    リクエスト

    ウィリー&ハンドジャイヴ 少なくとも3年ぐらい聴いていないのではと突然感じました。
    CDで聞こうかと思いましたが止めました。

    リクエストします。

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