【幻】モーニン・ブルーズ 2017/12/16

mb20171216

 

TM. Walikin’ Blues「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-R.Johnson-  Rhino 8122 798434 0

 

N  おはようございます。アサー、ワツシイサヲです。今週もモーニン・ブルーズ、変則的にお

届けします。14日の木曜日に三鷹のバイユー・ゲイトでお送りした「鷲巣功 モ—ニ

ン・ブルーズ 生語り、皿回し三鷹冬の陣」のおさらいです。この晩は時間が比

較的自由で、と言いますかお客さんがずっと居てくれたので時間がかなり長

くなりました。ですからその日の皿回し内容を基本としていますが、一部抜

粋で、しかも部分的に敢えて変更を加えた特別仕様となっています。なお使

った盤は特別付録制作時の物を記載してあります。

冷え込んだ寒い晩でした。そんな中、みなさんお越し下さって、ありがと

うございます。まずは本番通りに始めましょう。

ジミー・コトン・ブルーズ・バンドで「コトン・クロップ・ブルーズ」。

 

M01.Cotton Crop Blues(2’19”)Jimmy Cotton Blues Band  

-J.Cotton-  Vanguard  VSD-79217

 

N  今年の3月16日に亡くなったブルーズ歌手、ハ—モニカ奏者のジェイムズ・コトンの出

世作「コトン・クロップ・ブルーズ」、この日に旧友から借りたアナログ盤でお聞き頂き

ました。1935年7月1日生まれでしたから享年82、合掌。

そしてその2日後に、死なない筈のこの人が亡くなりました。奇しくも「初

めての」主体的作品を完成させたばかり。とても皮肉でな出来事でしたが、

極めて彼らしい、とも言えるでしょう。

チャック・ベリーです。「レイディ・ビ・グ−ッド」。

 

M02. レイディ・ビ・グッド(2’55)チャック・ベリー   

-C.Berry- Decca ユニバーサル UICO-1293

 

M03.トゥー・プープド・トゥ・ポップ(2’34”)チャック・ベリー  

-C.Berry-  MCA MVCM-48001/3

 

N  こちらのチャック・ベリーは1926年10月18日生まれですから90歳。どうでし

ょう、自分の人生には満足していたんじゃないでしょうか。

更にはこちらの御大も11月前に訃報が入ってきました。

 

M04.What Will I Tell My Heart(2’28”)Fats Domino 

-Gordon, Lawrence, Tinturin-  AVI AMSC 1272

 

N  1928年2月26日うまれのピアノ奏者、唄い手ファッツ・ドミノは89歳で亡くなり

ました。これら3人の偉大な音楽家、いずれも既に絶頂期は過ぎていまして

衝撃的な出来事ではなかったですけれど、やはり愛好家の皆様は誰もが大き

な悲しみに包まれました。改めてご冥福を祈ります。

でもね、レコ—ドという素晴らしい物があるおかげで、ジミーもチャックもファッツも、

いつでも声を聞けます。こちらから話しかける事も出来ます。忘れるなんて

事はありません。3人とも永遠にそのままの音楽を続けてくれるでしょう。

 

M05.男が女を愛する時(2’53”)パーシー・スレッジ

-C.Lewis, A.Wright-   ワーナー 20P2-2368

 

M06.When A Woman Loves A Man(2’55”)Ester Phillips   

-C.Lewis, A.Wright-  Ace CDCHD 1166

 

N  缶コ—ヒ—のテレビ・コマーシャルで、この秋にその良さが再認識された「男が女を愛す

る時」パーシー・スレッヂと、そのアンサー・ソング、返歌ですね「女が男を愛する時」、

エスター・フィリップスでした。これが収められている編集盤『ディ・アンサー・フォ−・エヴェ

リシング』には傑作なものが多く、とても楽しめます。そこから1曲代表的な物

を。その前に、オリヂナルをどうぞ。

 

M07.スタンド・バイ・ミー (2’55”) ベン・E・キング  

-B.E.King, J.Leiber, M.Stoller-  ワーナー・パイオニオ P-13427

 

N  ご存知ベン・E・キングの「スタンド・バイ・ミー」を、同名映画のサントラ盤からお送

りしたところ、会場から「本当にベン・Eか」と疑いが問いかけられました。

こちらは盤質を考えて、滅多に針を落とさなかったこの盤で持って来ました。

正真証明ベン・E・キングの唄です。ただしわたしも経験がありますが、この曲

はその昔、複数のマスターが流通していたようで、明らかに違うテイクがシングルとし

て発売されていました。最近はマスタ—も統一されていますが、それが昔持って

いた人たちのテイクとは違う可能性がないとも言えません。なかなかに深いご質

問、ありがとうございます。勉強になりました。

 

M08.I’ll Be There(2’46”)Damita Jo

-O.Jones, B.E.King, J.Leiber, M.Stoller,-  Ace CDCHD 1166

 

N  これがその「スタンド・バイ・ミー」の返歌。テキサスのダミタ・ジョ−という女性の唄で

す。先ほどの別テイク説のご質問者は「なんだダミタ・ジョ−か」とご存知のようで

した。これも凄いな。感心させて貰います。

この後、「スタンド・バイ・ミー」と同じ根本を持つアル・グリーンの「ガッド・イズ・

スタンディング・バイ」を聞いて貰った後で、一説。

このような機知に富んだ返歌は、あるだけあった方が大衆文化は潤う。そ

れにつけてもこの国は、日毎にその種のユーモアが否定されつつある。全く怪し

からん事である。この勇気ある試みを見習え、とお送りしたのが、

浅田あつこの「私の彼は河内男」でした。

 

M09.私の彼は河内男(3’41”)浅田あつこ  

-R.Hayado, W.Seigawa-  徳間 TKCA-90842

 

N  このあと休憩に入ったのですが、一番前に陣取った宮治淳一が、家が遠いか

らここで帰るという事になって、今月末に発売する『DJ糸居五郎 黄金のレイデ

ィオ・ヒッツ・ゴ−・ゴ−・ゴ−』のお知らせをしていってくれました。これはなか

なか面白そうな内容なので、「幻」でも改めてご紹介しましょう。

そして、後半はこれから始めました。

 

M10.Moanin’(2’35”)Lambert, Hendricks And Ross       

-J.Hendricks, B.Timmons-  Real Gone DGJCD415

 

N  これまた11月22日に亡くなってしまったジョン・ヘンドリクスです。96歳でした。

彼の偉業についてはこれまでもお話してきましたので、短くて分り易いこの

「モーニン」を聞いてあの狂ったような言語感覚を偲びました。

さてこの時期にこの人に触れない訳にはいきません。

 

M11.(I Love You)For The Sentimental Reasons(2’35”)Sam Cooke 

-Watson, Best-  ABKO 0602498074466

 

N  1964年12月11日、33歳でこの世を去ったサム・クックです。滅多に聞かれな

い、ナムパなポピュラ—曲「センティメンンタル・リーズンズ」でした。これは当時既に白人社

会で成功を収めていたナット・キング・コールに刺激されての吹き込みではないか、

などと邪推して、こちらを聞いて貰いました。

 

M12.(I Love You)For The Sentimental Reasons(2’51”)Nat “King” Cole

-Watson, Best- DMG LEGENDS003

 

N  ナット・コールも若くして亡くなっています。65年の2月15日、45歳でした。

わたしはその時にラジオで流れたニュウズを聞いた記憶があります。「L-O-V-E」を

紹介しながらでした。確か肺癌でしたね。写真も煙草を手にしている姿が多

くあります。

生語りではここでハーレム・スクエアでの63年のサム・クックの実況録音から「センティメンン

タル・リーズンズ」の熱唱をお聞きいただきましたが、その録音が長く世に出なか

った理由として、この聴衆の熱狂を聞いて白人支配階級の感じた恐怖につい

て一言。そしてもっと凄い例として、サムがゴスペルのソウル・スターラーズに在籍して

いた頃の実況の話をしました。ここではそちらを聞いてもらいましょう。

 

M13.Nearer To Thee(8’37”)Sam Cooke 

-Cooke-  Specialty SPCD-7045-2

 

N  そして命日がサムの前日、12月10日となるオーティス・レディングです。アパロの実況

盤から全く無名なオ—ティスが初めてのお客さん達を興奮させる様子が手に取る

ように伝わる「ペイン・イン・マイ・ハート」を、まずお聞き頂いた後、この場で初め

て開封するLP『オーティス・ブルー』の豪華仕様のモノ盤でリクエストを募ったら、即座に

この曲の希望が沢山あがりました。もちろんお届けしましたよ。

 

M14.Shake(3’29”)Otis Redding

-S.Cooke-  Rhino R1 347282

 

M15.Wonderful World(3’31”)Otis Redding

-S.Cooke, L.adler, H.Alpert-  Rhino R1 347282

 

M16.Change Gonna Come(4’13”)Otis Redding

-S.Cooke, L.adler, H.Alpert-  Rhino R1 347282

 

N  LP『オーティス・ブルー』の中でオーティスが唄っているサムの曲をすべて、「幻」では

お送りしました。いずれも全く別の魅力に溢れています。もちろんサムへの尊

厳があり、貰ったインスピレイションが活かされているのは言うまでもありません。

さてこのバイユー・ゲイトは割とオーディオに気を使っていまして、この日も真空管

パワー・アムプでJBLのLE8Tを鳴らしていました。アナログ・カートリッヂもかなりの

高価格製品。そこでこれまでわたしが自身のシステム診断用に使って来たレイ・ブラ

イアントのLP『アローン・アット・モントルー』を持ち込んで音を確かめてみました。

再生特性に優れた盤の外側に斬り込まれた1曲目「ガッタ・トラヴェル・オン」で

す。

 

M17.ガッタ・トラヴェル・オン(4’45”)レイ・ブライアント

-P.Clayton, L.Ehrlich, D.Lazar-  ワーナー 30XD-1030

 

M18.Have You Seen Her(5’09”)Chi-Lites 

-E.Record-  Edsel DIAB 872

 

N  左手の強烈なビ—ト、レイ・ブライアントを楽しんで頂きました。終ってからカウンタ—

にいたお客さんがレイについて質問してくれました。とても嬉しかったのです

が、片付けもあって満足な対応が出来ず、申し訳ありませんでした。使った

LP情報は店の有に伝えてありますので、ぜひお聞き下さい。

ここから後はわたしの12月の定番「誰かあの娘を知らないか」のラップ使用

をMCハマーの12インチ・シングルで聞きました。このキック・ドラムの音が良かったです

ね。ここではオリヂナルの1971年にシャイ・ライツがヒットさせた仕様でどうぞ。そして

わたしが今年買ったもっとも同時代的なアナログLPで「カミングズの瀧」、75ダラ

ー・ビルです。意外にも好意的に受け入れてもらえました。感謝しております。

 

M19.Cummins Falls(4’20”)75 Dollar Bill  

-unkown-  TW-J A-1

 

N  そしてこの年末に東京でライヴを行なう予定になっている、ラップ音楽の祖、ヌ

ー・ジャーヂ−の三人組、シュガヒル・ギャングの「ラッパーズ・ディライト」を当時の国内盤

シングルでお聞き頂きました。「幻」ではカーティス・ブロウが監修した3連作『ザ・ヒス

トリー・オヴ・ラップ』第二集の冒頭に収められている12インチ・シングル・ヴァージョンで

どうぞ。

 

M20.Rapper’s Delite(7’10”)Sugarhill Gang 

-N.Rodgers, B.Edwards-  Rhino R2 72852

 

N  最後のつもりで、この三鷹の泥湿地帯に敬意を表して、クリーデンス・クリアヲーター・

リヴァイヴァルの「ボーン・オン・ザ・バイヨー」を数年前に出たシングル盤セットからお届け

しました。後はご自由に、というつもりでロッキン・シドニーの「マイ・トゥート・トゥート」

を回したんですが、皆様すぐにはお帰りにならなくて、もうちょっと続けま

した。「幻」ではこちらを大団円とさせて貰います。

寒い夜に遠くからお出で頂いて、どうも有り難うございます。お疲れさま

でした。

 

M21. ボーン・オン・ザ・バイヨー(3’50”) クリーデンス・クリアヲーター・リヴァイヴァル 

-J.Fogerty-  ビクター VICP-63512

 

TM Born In Chicago 「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-N.Gravenites-  Rhino 8122 798434 0

 

N  2週続けて変則的な「幻」でした。お付き合い頂き、有り難うございます。

今年も残りあと2回だけですね。来週は本来の形で、何いこうかな。「ラ・バ

ムバ」論説の補充にしようかな、それとも・・・お楽しみに

今朝の特別付録は、以下の隠し場所です。どうぞお楽しみ下さい。

http://firestorage.jp/download/8674112c02c12c82858c9a143b047e148a507a51

  ダウンロードパスワードは、50ejsenzです。

今朝もちょうど時間となりました。

こちらは、http://osamusawada.com/category/mornin-blues-by-isaowashizu/

「幻」モーニン・ブルーズ、鷲巣功でした。来週も首都圏で9人のあなただけに。

そして全国で9500万人のあなたにも、アサー。

 

  1. 【幻】更新 感謝・多謝。

    『鷲巣功 モーニンブルーズ生語り、皿回し 三鷹冬の陣』(「春の陣」に期待 !!!)
    DJ!ありがとう。お疲れ様。

    石田ゆり子 キリンファイアCM 
    ( コンビニ 店員篇 交通警備員篇)⇨https://www.youtube.com/watch?v=Wvsp6faJvMI
    (漁港篇 冬の高台通年篇)⇨https://www.youtube.com/watch?v=T7hlB-1VuJU

    石田ゆり子 キリンファイアCM 
    コンビニ 店員篇・交通警備員篇 TVCM メイキングフルヴァージョン
    ⇨https://www.youtube.com/watch?v=6oKh96qGpf8

    • フェス ロンゲ
    • 2017 12/17 7:07pm

    鷲巣功様 澤田修様 こんばんは。
    今週も幻の更新ありがとうございます。
    やっぱり12月はハブユーンシーハーですね。

    三鷹のバイユーゲイトではMCハマーの12インチ!
    これも本当に良い音でした。
    鷲巣さんの熱の入ったDJに身も心も暖まり帰宅しました。

    今更ですが12月8日の中央エフエムでのオーサムビートで
    「西武ロックンロールの野球場ミックス」がまた聴けました。
    澤田さんのミックス。ぐーです。 

    チャオ!

  2. ありがとうございます。良き12月となりました。定期的なラジオ復活も夢見て。感謝。

    • ワツシイサヲ
    • 2017 12/18 12:37pm

    重度聴取者筆頭三大御所さま、ありがとうございます。こっちに投稿がないと、大家がひがむので、ひと安心です。ロンゲさま、チューオーエフエムへ切手代金納付、ありがとうございます。田中和樹担当がキョーシュクしていました。

      • 62円
      • 2017 12/18 3:02pm

      いえいえ。切手代金の立替え本当に失礼いたしました。
      銀座中央FMの受付していただいた女性の方。
      ありがとうございました。
      さっき中央FMの田中様がおっしゃった「来年の日程考えてますよ。良いお年を。」
      涙! フェス ロンゲ

    • リス子(w/ビスコ)
    • 2017 12/18 5:10pm

    三鷹の陣
    楽しゅうございました!

    あっという間に時間が過ぎていきましたねー

    チュウオウFMは
    次いつかなー゚*。(・∀・)゚*。

    • グリ子(w/300メートル)
    • 2017 12/19 8:53pm

    三鷹へ足を運べませんでしたが、名唱。名演。名盤。
    今週の幻はすごいです。
    自分が元気で耳が達者なうちはいっぱい聞いておこう。
    そんなふうに思う曲ばかり。
    CCRがモーニングブルース的でかっこよかった。
    糸居五郎さんのCDは来年是非聞かせてくださいね。

    郡山のワンステップはCD20枚組だとか。
    サンタさん家に来ない?(笑)

    鷲巣さん澤田さん
    今週もありがとう

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