【幻】モーニン・ブルーズ 2017/12/23

mb171223

 

TM. Walikin’ Blues「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-R.Johnson-  Rhino 8122 798434 0

 

N  おはようございます。アサー、ワツシイサヲです。

昨日は今年の冬至でした。日の出が6時46分、入りが16時32分。今日は

それより4秒ほど陽のある時間が長くなってます。もう昼間が延び始めてる

んだよ、みんな。春だよ。とは言え寒い日が続きます。お体大切に。

先週末にハーモニカ奏者の妹尾ウイーピング・ハープ隆一郎が亡くなりました。体調不

良で闘病中だったらしいですね。わたしにとっては、国内のブルーズ音楽家の

中でいつでも気持ちよく話せる珍しい存在、特別でした。歳を取らないとい

うか、昔から同じ外観、人間性。初めて観たのは六本木のロアビルの客寄せ

催事で演奏してた時です。ローラー・コースター名義だったかな。みんなボロみたいな

デニム着てて、汚くてね。吾妻光義がギタ—を弾いてた。全編シカゴ・スタイルのコピー

演奏に近かったけど、ちゃんと歌を分ってる、というのが伝わって来た。そ

れからだいぶ経ってあちこちで出会うようになり、仲良くして貰いました。

本人はお酒を一滴も呑めなくてね。それでも周りの酔っ払いと普通に付き合

ってた。いい男だったですよ。大阪で亡くなりましたが、東京でも多分この

後に何か行なわれる事になるでしょう。分り次第お知らせします。

まずは合掌。安らかにおやすみ下さい、セノーチャン。

さあ、久し振りの標準仕様、そして年の瀬、今年もうあと2回となってし

まった「ブルーズ番組ではない」猛人武流主です。今朝は看板に偽りなしで参

りましょう。

正に決定的なこの男、エルモ・ジェイムズ、「シェイキョー・マニメイカ」。

 

M01.Shake Your Money Maker(2’51”)Elmore James 

-E.James- Charly SNAJ 722 CD

 

N  エルモ・ジェイムズで「シェイキョー・マニメイカ」、冒頭で間違っている、というか全くい

い加減に始まった没試技「テイク1」も含めてお聞き頂きました。唄い出し前の

細かなコード・トリルが美しい。エルモと言いますと一発ゴリガン男のように捉えられ

ていますが、粗雑な録音セッションでもかなり細かな表現をしているのが聴き取れ

ます。そのひとつが今のコード・トリルでしょう。

さてこの「シェイキョー・マニメイカ」をそのまんまパクった大ヒット曲、と言えば皆さん

誰でもご存知のこれです。

ダウンタウン・ブギウギ・バンド、「スモーキン’ブギ」ナインティーン・セヴンティーフォ−。

 

M02.スモーキンブギ(2’54”)ダウンタウン・ブギウギ・バンド 

-T.Arai, R.Uzaki- 東芝 CA32-1205

 

N  1974年発売のダウンタウン・ブギウギ・バンド出世作「スモーキン’ブギ」でした。これ

を聞いて「シェイキョー・マニメイカ」じゃないか、と閃いた人は、まだこの国には少な

かったでしょう。だからパクれた、ヒットしたのでしょう。その3年も前から既

に原曲を自分たちのリパトゥワにしていた子供達、自称「日本で唯一の、ハ—ドロック

的じゃない本格的ブルーズ・バンド」で活動していたわたしたちが大いに憤慨し

たのは、言うまでもありません。

実際にはわたしたちも「シェイキョー・マニメイカ」はエルモ本人に出会う前にバタフィールド

の仕様を聞いていて、そっちをお手本にしていたんじゃなかったかな。エレクトラ

の『ワッツ・シェイキン』というオムニバス盤に入っていた筈です。お察しの通り、わた

しの所有物ではなかったですけれど。

毎回のようにお話ししていますが、エルモとの出逢いは1970年真夏の京都の

ロック喫茶でした。あの薄暗い空間に鳴り響いたスライド・ギタ—の三連符の衝撃。

その時からわたしの人生は変わってしまった。大袈裟な話ではなく、明白な

事実です。今わたしはエルモ・ジェイムズに何と言ったらいいのでしょう。感謝か

恨みか・・・。

 

M03.Dust My Bloom(2’47”)Elmore James 

-E.James- Charly SNAJ 722 CD

 

N  エルモ・ジェイムズ、「ダスト・マイ・ブルーム」でした。これが最初の、オリヂナル仕様と

いう事になるのかな、この曲をエルモは何回も吹き込んでますから。今のハーモニカ

はライス・ミラー、二代目サニー・ボーイ・ウイリアムスンですね。宇崎竜童を始めDTBWBの

メムバがどの程度ブル—ズを意識していたかは実感では分りません。「シェイキョー・

マニメイカ」もひょっとしたらフリートウド・マックからのヒントだったかも。ただし、今聞

くと実にオリヂナルで巧妙な造りになっているのが聴き取れます。上手い。こう

いうノヴェルティ調の物こそ真面目にしっかり作らなきゃダメだ、という鉄則を理

解出来てます。これは裏方の制作陣の勝利です。その正しい思想が、後日こ

のような傑作を生んだのです。

 

M04.港のヨーコ、ヨコハマ、ヨコスカ(4’35”)ダウンタウン・ブギウギ・バンド  

-Y.Aki, R.Uzaki-  東芝 CA32-1205

 

M05.ラ・バンバ(2’56”)ロス・ロボス

-adapted By R.Valens-  ポリドール POCD-1813

 

N   ダウンタウン・ブギウギ・バンドで「港のヨーコ、ヨコハマ、ヨコスカ」でした。いくつか気

になる所がない訳ではありませんが、ほぼ完璧な出来映えと言って良いでし

ょう。これは紛れもない傑作だ。

さて続けましたのはご存知「ラ・バムバ」。ロス・ロボスの演奏で、同名映画主題

歌としてお送り致しました。

実は12月3日のラジオ日本「名盤は泡」放送以来、「50年間ヒット曲ラ・バムバ

説」が水面下で話題になっているそうです。先週の三鷹「梅勇芸徒」のカウンタ—

では、毎晩「これもラ・バムバだ」、とネタの発掘が盛んに行なわれているそうで

す。沢山の事例が集まっているでしょうね。今朝はその「50年間ヒット曲ラ・バ

ムバ説」の、3日の放送でこぼれてしまった分を中心に具体的な裏付けを進め

ていきます。お付き合い下さい。

まずね、「50年間ヒット曲ラ・バムバ説」。これはわたしが提唱したのではなく、

米大手レコ—ド会社、ワーナー・ミュ—ジックの社長までに昇り詰めたダグ・モリスの言葉で

す。彼はその後ユニヴァーサル、ソニ—の要職を渡り歩いた、70年代以降の米大手レコ

ード業界の象徴のような人物なのですが、ご多分に漏れず若い頃に音楽を志し

て挫折、その後制作者として出直して、このような成功者となりました。

その突端となったのが、悲劇のプロデューサー、バート・バーンズの元での丁稚奉公

でした。バート・バーンズといえば、「ツイスト・アンド・シャウト」の作者です。彼も若い

頃になんとか音楽界で身を立てようと苦闘し、自信を持てる作品「ツイスト・アン

ド・シャウト」を持ってアトランティックに出向き、幸運にも採用となりました。ただ制

作進行は当時リーバー・アンド・ストーラー預かりのような立場で、アトランティックの制作周

辺雑務をしていた駆け出し時代のフィル・スペクター。元々の複雑な人間性と故郷を

遠く離れたヌー・ヨークの環境の違いに順応できず、調子の出ていなかったスペクタ—

はアトランティックの重鎮ジェリ−・植草甚一・ウエクスラーと、録音現場で混乱しながら陣頭

指揮。結局このバート・バーンズの決定的名作を滅茶苦茶にしてしまいました。

後日バートは大先輩ウエクスラーにこう言ったそうです。

「てめえがぶち壊しやがったんだよ」。

 

M06.Twist & Shout(2’07”)Top Notes

-B.Russel, P.Medley-  イースト・ウエスト  AMCY-25

 

N  フィル・スペクターとジェリ−・ウエクスラーがぶち壊した「ツイスト・アンド・シャウト」、トップノウツ

というグループ名義で、1961年に発表されています。

お聞きになってどうですか、これじゃダメだよね。ヒットは無理でしょう。原

曲の大きさが感じられない。「どうでもいいから、早く終ろう」なんて空気の

漂う敗戦処理セッションです。

吹き込みに立ち合って一部始終を見ていたバ—トは相当に悔しかった事でし

ょう。翌年に、自らの責任制作で同じ曲を見事ヒットさせます。これがアイズリー・

ブラザーズの、あの傑作「ツイスト・アンド・シャウト」でした。

その後もバートは楽曲作り、制作業務を続けひとかどの人物になります。そ

こに弟子入りしたのが、ダグ・モリス。そして彼の下で修行を続けるうち、モリス

はヒットの方程式を摑み取ります。それが「50年間ヒット曲ラ・バムバ説」でした。

早川書房から出版されている「誰が音楽をタダにしたか」の56頁にこの金言

「この50年にヒットした曲はすべて『ラ・バムバ』の焼き直しだ」、は出て来ます。

本書に於いてはそれほど重要ではない一句ですが、わたしにとっては我が意

を得たり。そこから今回のような調査研究が始まりました。

 

M07.Hold On Baby(2’29”)The Hockadays

-B.Russel, P.Medley-  Ace CDCHD 1178

 

N  「ホールド・オン・ベイビ−」、ザ・ハカデイズ1963年の作品です。ヒット状況は不明。

でも「ノー、ノー、ノー、ノーバディ、バット・ミー」のヒューマン・ベインヅが、シングルにしていな

かったかな。わたしは1967年にテレビ番組、桂小金治のアフタヌーン・ショウで彼らが

これを唄ってたのを観ています。来日公演宣伝のために出演したのでしょう。

その前にラジオの「オール・ジャパン・ポップ・トゥエンティ」にで突如参戦して来て、

アシスタント名目の娘が「『ツイスト・アンド・シャウト』に似てると思ったら、作曲者が同じ

なんですってえ」と構成者から渡された原稿を意図的な舌足らず調でボ−読み

してたのも覚えています。わたしの「50年間ヒット曲ラ・バムバ説」は、この時に

創案されたのかも知れません。

バート・バーンズはとても立派なプロデュ—サ—でして、R&Bとロックの受け渡しに多

大なる功績があります。白人なのに黒人に沢山の楽曲を提供していて、それ

がまた傑作ばかり。何度かロンドンに赴いて制作もしています。アイルランドのソウル歌

手ヴァン・モリスンに出会ったのもそんな時。まだ彼がビート・グループのゼムにいた頃

でした。バ—トはヴァンの人間性、才能にいたく心を動かされ、後に本格的に彼

を支える計画まで建てます。バ—トは明らかに次の時代の音楽の姿を考えてい

たのでしょう。初めてヴァンに出会った時に提供したのが、あの「ヒア・カムズ・

ザ・ナイト」。そして同じ楽曲をグラスゴウから来た十代の少女、ルールにも唄わせた

のです。

 

M08.Here Comes The Night(2’51”)Lulu

-B.Russel- Ace CDCHD 1178

 

N  「ヒア・カムズ・ザ・ナイト」、ル—ルでした。ヴァン・モリスンが唄ったビ—ト・グループ、ゼ

ムの仕様とはだいぶ趣が異なっていますね。ル—ルは後年、謙虚にヴァンの方が上

手く唄ってると語っていますが、秀逸な出来である事に差異はありません。

今のは「ラ・バムバ進行」ではなかったですね。ただ単純ながら印象的なモチ—

フを繰り返すのはバ—トに共通する作風で、これは北米黒人ゴスペル音楽からの影

響とわたしは見ています。違うかな。

さて、今イギリスのエイスから『バート・バーンズ物語』という編集盤が第一集、第

二集と出ていまして、これを通して聞いていると、2曲に1曲は「ラ・バムバ

進行」が出て来ます。流石に全編そのまんま、というのは年代を経るに連れ

て影を潜めて来ますが、部分的には必ず「ラ・バムバ進行」が含まれています。

3週間前にライチャス・ブラザーズの「ふられた気持ち」を聞いて貰って、「覚えて

いてね」と言ったの、皆さん、忘れてませんでしょうね。これの第一主題が

終って繰り返しの「You’ve lost that lovin’ feelin’」に入る前のブリッヂ、ここ

はモロに「ラ・バムバ進行」です。作者は「ツイスト・アンド・シャウト」をぶち壊したフィル・

スペクター。影響の逆流でしょうか。

 

M09.Piece Of My Heart(2’36”)Erma Franklin

-B.Russel, J.Ragovoy-  Ace CDCHD 1251

 

N  ジャニス・ジョプリン、それを真っ向から堂々とコピ—した、内田裕也とフラワ—ズの麻

生レミでもお馴染みの「心のかけら」、これもバ—ト・バ—ンズの曲です。唄ってい

たオリヂナル歌手はア—マ・フランクリン、アリサのお姉さんです。これが1967年ですから、

5年間も同じ事やってます。「ラ・バムバ進行」信仰の神はバ—トの心にかなり深

くまで乗り移っていたようです。

ただね、土台は同じでも上に載る主旋律はどれも全然別物で、これがバート

の才能のすばらしいところ。特にこの時代には編曲、アンサムブル、楽器も変わっ

て来ている状況で、あらたな展開を盛り込んでいました。同じ「ラ・バムバ進

行」でもかなり広範囲の表現になって来てます。

そして、この魅力は海を越えて英語圏を超えて更に意外な形でヒット曲の構成

に貢献しました。第一主題に於ける低音の流れにご注意下さい。

これです。

 

M10.ジュテーム・モワ・ノン・プリジュ(4’10”)ジェーン・バーキン & セルジュ・ゲンズブール

Je T’aime Moi Non Plus(4’10”)Jane Birkin & Serge Gainsbourg  

-S.Gainsbourg-  ユニバーサルUICZ 1435/6

 

N  「ジュテーム・モワ・ノン・プリジュ」、ジェーン・バーキンとセルジュ・ゲンズブールでした。一

ヶ月程前におフランスのソウル・ミュージックを紹介した時にも、聞いて頂きましたね。

わたしもその時に久し振りに聞いて、「ラ・バムバ進行」を発見。嬉しかったで

すよ。

さて12月3日の放送ではこの原形としてク—バの民俗伝承歌「グアンタナメラ」を

お聞き頂きました。これはホセイト・フェルナンデスという人間の作品になってますが、

それは楽曲として形を固定させ登録した人で、本来はその地域全般に類似し

た歌曲が沢山あって継承されていた、とわたしは推測します。「ラ・バムバ」の

作者表記は「adapted by R.Valenz」ですから、これは正しいですね。

このような観点から聞いてみますと、カリブ周辺ではこの「ラ・バムバ進行」

的な楽曲に数多く遭遇します。これは偶然ではない。そんな中から、これは

如何でしょうか。

 

M11.The Tide Is High(2’42”)The Paragons    

-J.Holt- Treasure Isle Production Records TI CD 109-1

 

N   デビ−・ハリーがいたブロンディの「夢見る難波・ワン」としても有名な「潮は高い

ぞ」でした。ベッタリ同じではありませんが、非常に類似しています。これはジ

ャメカのヴォーカル・グループ、ジョン・ホルトの居たパラゴンズのオリヂナル仕様でした。

さて「ラ・バムバ進行」、このように考えますと、世界共通語のようにも思え

て来ます。その象徴が「ひとりぼっちの世界」や「ライク・ア・ローリング・ストーン」

になるのでしょう。3日の放送と重なりますが、それら「ラ・バムバ進行」の

超重要曲を続けてお聞き下さい。わたしとしては、あの日もこんな風に繫ぎ

たかったのであります。

 

M12.ひとりぼっちの世界(3’00”)ザ・ローリング・ストーンズ

-M.Jagger, K.Richards-  ポリドール POCD -1056

 

M13.ライク・ア・ローリング・ストーン(5’59”)ボブ・ディラン

-B.Dylan-  Sony 88697791672

 

M14.Dig It(0’50”)The Beatles

-J.Lennon, P.McCartney-  Capital  0946 4 82472 2 7

 

M15.ツイスト・アンド・シャウト(2’36”)ザ・ビートルズ

-B.Berns, R.Medley-  東芝 TOCP-71041

 

N  「ひとりぼっちの世界」ザ・ローリング・ストーンズ

「ライク・ア・ローリング・ストーン」ボブ・ディラン

「ディギット」ザ・ビートルズ

「ツイスト・アンド・シャウト」ザ・ビートルズ

大物音楽家による「ラ・バムバ進行」の超有名曲を続けて聞いて頂きました。

このような、ある程度先を読める音が繋がった明確な展開は聞く人を安心さ

せるのでしょうか。ましてこの進行には明るさがあります。ヒットに繋がる肝は、

そこかなとも思います。但し、この裏を行くような逆の短調下降移動という

のもあって、そのパタンで造られているヒット曲も数えきれない程あります。こっ

ちの方が多いかもしれない。この国の大衆商業音楽の過去の実績から「ラ・バ

ムバ進行」は今のところ見つけられていませんが、こちらの「短調下降移動」、

別名「『ハ—ト・ブレイカー』進行」、あるいは「『傘がない』展開」と呼ばれている

かどうかは知りませんが、例えばAm-G-F-E7と繰り返す、あの形なら演歌で

もジエイパップにもいくらでもあります。分るでしょ。これを沢山集めて流した

ら、相当に暗い雰囲気になります。一度お試し下さい。

さて放送後、「幻」に一通の投稿がありました。それには、やられましたね。

わたしも気付かなかった。

そうです、この名曲も「長調上昇移動」が土台です。

「ラ・バムバ進行」よ、永遠なれ。

ピーター、ポール・アンド・マリーです、「天使のハンマー」。

 

M16.天使のハンマー(2’12”)ピーター、ポール・アンド・マリー

-Seeger, Hayes-  ワーナー WPCR-14347

 

M17.太陽のツイスト & シャウト(3’58”)ベイス・スピナーズ

-B.Berns, R.Medley, adapted by R.Valens-  イーストウエスト AMCM-4296

 

N  ピーター、ポール・アンド・マリーで、「天使のハンマー」。そして「ツイスト・アンド・シャウト」と

「ラ・バムバ」をメドリーにしてしまった、正にこの企画の主題曲とも言えそうな

決定版「太陽のツイスト・アンド・シャウト」、ベイス・スピナーズ、1997年の録音でした。

ラジオ日本の「名盤アワー」の補足版としてお送りした「ラ・バムバ進行」名曲の

数々、如何でしたでしょうか。実はあの日の放送はいい歳の男達がはしゃい

でいただけのような印象が残りまして、終って暫くは恥ずかしかったのです

よ。しかもこんな下らない話題でね。もっと真剣に語られなくてはいけない

問題が沢山あるだろう・・・、まったく御意。仰せの通りであります。しか

し、この「ラ・バムバ進行」考察も、何人かの市井の人間にとっては命を賭け

た大切な課題なのである事をお忘れなく。

ところで、ラジオ日本で放送された「名盤アワ—」12月3日分、どなたか録音

をお持ちでしょうか。「ラ・バムバ進行保存会」から「もう一度聞けないか」と

頼まれております。今回の「幻」を含め、奉納したいのです。状態は何でも

構いません。どうぞお知らせ下さい。

さてそれでは「幻」早朝憂鬱電鉄、久し振りの運行に入ります。始発は特

別年末ダイヤ編成に則りまして、

「クリスマス・チュ—・チュ—・トレイン」、運転手はコイ・マクダニエル、車掌はスモーキー・ヲーレンで

す。

 

M18.Christmas Choo Choo Train(2’36”)Coy McDaniel & Smokey Warren

-unknown-  BSMF 7543

 

N  以前数曲お届けした『クラシック・カントリ—&ウエスタン・クリスマス1945-1949』から「クリス

マス・チュ—・チュ—・トレイン」、コイ・マクダニエルとスモーキー・ヲーレンでした。1945年から1949

までと言いますと太平洋戦争集結時からその後、日本では終戦直後と呼ばれ

ていた時代です。あの壮絶な戦争の数年間、北米本土ではその影響があまり

なくてそれ以前と変わりのない生活が続いていた、と聞きます。音楽もそれ

と同じだったのでしょう。この国のブルーズ・ファン達は「プリヲー」「ポストヲー」とか

言って第二次大戦前、その後で区別をする傾向がありますけれど、実際には

全ての音楽は切れ目なく続いています。戦時中の規制統括で庶民の生活感覚

が抑えられ、それが掌を返したように解放された戦後という、この国とは大

分異なっているようです。

『クラシック・カントリ—&ウエスタン・クリスマス1945-1949』から続けましょう。

ロンゾとオスカーの「ヂャンゴー・ベルズ」

そしてボブ・ウィルスとテキサス・カウボーイズ、「サンタ・イズ・オン・ヒズ・ウェイ」。

 

M19.Jangle Bells(2’50”)Lonzo & Oscar   

-unknown-  BSMF 7543

 

M20.Santa Is On His Way(2’32”)Bob Wills & Texas Cowboys  

-unknown-  BSMF 7543

 

N  アルバム『クラシック・カントリ—&ウエスタン・クリスマス1945-1949』から、ロンゾとオスカーの「ヂ

ャンゴー・ベルズ」。そしてボブ・ウィルスとテキサス・カウボーイズは、「サンタ・イズ・オン・ヒズ・

ウェイ」でした。

今日は12月23日、明日の日曜日がクリスマス・イーヴで翌日が振替休日にならな

いのが残念ながら、大晦日前の年末セミファイナル、どんなご予定でしょうか。「現」

時代には修と皆さんと一緒になってこの時期に大騒ぎをしていましたね。思

い出されます。今年は妙に静かな年の瀬クリスマスでして、縞栗鼠3兄弟も自宅の

居間に一度出て来ただけです。町もかつてのように狂っていない。落ち着い

た雰囲気には、大いに共感で来ます。全く根拠不明でくだらないハロウウィンとか

があるからかなあ。

それはともかく、今年の聖なる夜に、わたしからの贈り物は極めて保守的

に徹します。静かな中でお楽しみ下さい。

皆さん、メリー・クリスマス、2017。

 

M21.Blue Christmas(2’09”)Elvis Presley 

-B.hayes, J.Johnson-  BMG BVCM-34072

 

M22.I’ll” Be Home For Christmas(3’48”)Carpenters

-K.Gannon,W.Kent, B.Ram-  A&M CD 5173 DIDX 186

 

M23.Away In A Manger(2’44”)Four Tops 

-J.P.Murray-  Motown B000531-02

 

M24.The Christmas Song(3’11”)Nat King Cole 

-M.Torme-  Capital CDP 7 46318 2

 

N  エルヴィス・プレズリ「ブルー・クリスマス」

カ—ペンタ—ズ「お家でクリスマス」

フォ−・トップス「アウェイ・イン・ア・メインジャー」

そしてナット・キング・コールで「ザ・クリスマス・ソング」

静かで平和なあなたのクリスマスのためにお送りしました。

さて「やっぱり12月はハブユーンシーハーですね」とプロフェッサー・ロンゲさんから頂き

ました。こちらも我が意を得たり。有り難うございます。今朝は1980年の

再吹き込み仕様をお届けしましょう。フェイドアウト際の「イッツ・ナインティーンエイティ、アイム・

スティル・ルッキング・フォ−・マイ・ベイビ・・・」 ここんとこまで、しっかり聞いて

下さいよ。

では今年最後のシャイ・ライツ、「ハヴ・ユー・シーン・ハー」です。

 

M25.Have You Seen Her(5’29”)Chi-Lites      

-E.Record-  Expansion Records EXP2CD11

 

TM Born In Chicago 「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-N.Gravenites-  Rhino 8122 798434 0

 

N  三の酉過ぎ 静かに開けゆく 冬至過ぎのアサー・・・ぬわんちって。

さあ2017年最後の一週間ですよ。すべてにお気をつけてお過ごし下さい。

 

2018年新春第一回の放送は、『DJ糸居五郎 黄金のレイディオ・ヒッツ  ゴ−・ゴ−・ゴ−!』からお送りしま

す。

ただあんまり喋るとエリスの次号でも採り上げるつもりなので、浅学非才がバ

レてしまうかも。その為にも正月合宿です。この三枚連作はかなり充実してい

て、誰にもお楽しみいただける内容ですから、わたしの絡んでいない部分も

含め、これらすべてを、どうぞお楽しみに。

 

今朝の特別付録は、以下の隠し場所です。どうぞお楽しみ下さい。

http://firestorage.jp/download/1838122890d887c564de3994a893dcd262b379f6

  ダウンロードパスワードは、3xzqwqh3です。

さてちょうど時間となりました。

こちらは、http://osamusawada.com/category/mornin-blues-by-isaowashizu/

「幻」モーニン・ブルーズ、鷲巣功でした。来週も首都圏で9人のあなただけに。

そして全国で9500万人のあなたにも、アサー。芽瑠璃クリスマース。

 

 

    • 類似穴
    • 2017 12/23 8:23am

    類似穴

    PCのラジコからラインで繋いで録音したものがあります。本題に入る前、番組開始数分後に数秒切れている部分がありますが。。。まだやったことがありませんがSDカードに転送出来そうです。

      • ワツシイサヲ
      • 2017 12/25 10:14pm

      ありがとうございます。何処かに揚げてくれると、取りに行けます。有り難いですね。それかメディアを直接受け渡しでも、その方法は・・・、ちょうど時間となりました。

    • osamu
    • 2017 12/23 1:24pm

    大家です。

    最近、サーバーが不調でダウンすることが頻発しております。

    改善、復旧を目指しておりますが、しばらくご不便をおかけして申し訳ありません。

    • フェス ロンゲ
    • 2017 12/23 8:33pm

    ブギー )) 泣 (( ハープ

    最初に聞いたのは高校生の時にラジオから。
    NHK「若いこだま」で上田正樹と妹尾隆一郎の二人だけのスタジオライブの放送がありました。

    その時既にサウスのライブ公演を経験してた私はこの日の放送を録音して何度もくりかえし聞いてました。
    有山さんのギターとのゆるいアコースティックセットとは全然違う、ブルースとブギーにのりのり。
    ヴォーカルとハーモニカだけなのですが、妹尾さんの歌もよくあの熱い魂も伝わりました。
    妹尾さんソロの2作のLPと無くした宝物の「若いこだま」テープは今何処。

    私にとっての最初のブルースハープは妹尾隆一郎さん。
    今も響き続いてます。
    安らかにお休みください。

    • リス子(縞栗鼠3兄弟+1)
    • 2017 12/23 9:26pm

    27時ジャストにこちらが開かずの間で心配しましたが、
    サーバーの問題でしたか。
    風邪でもめされてダウン、とかにならない様、
    ご自愛くださいね。

    街中が賑わうのはこれからかもしれませんよー。

    • イブのグリ子(冬至+2)
    • 2017 12/24 4:25pm

    ラバンバその1
    ボブデュランの本をパラパラめくってたら1965年6月15日の
    ライクアローリングストーンの録音時のことが、
    「ラバンバのようなコード進行のワルツの曲」と書いてあった。

    ラバンバその2
    ボブデュランのローリングサンダーデビューのライブ盤。
    邦題が激しい雨の一曲目「マギーズファーム」の後半の間奏で、
    ラバンバの前奏そのまんまのギターが入ってた。

    今日はオーブンでチキン焼きながら、牡蠣と豆腐の鍋であったまる。
    少しのお酒で静かにすごそう。

    なぜだかテーブルの上には柚子とかぼちゃそのままに。
    どうしようかな?

      • 縞栗鼠3兄弟+1
      • 2017 12/24 9:08pm

      そうなのね。
      ボブは確信犯だったのね。
      くふん。

      • 泉の助ソウダラは共喰いの季節
      • 2017 12/26 3:48pm

      鷲巣さま、大黒氏、毎週有難う御座います。

      一粒で300mなグリ子さん。
      ローリング・サンダー・デビュー・ ライブ76 は「レビュー」じゃないですか?デュランてディラン?
      そうね。ショパンにもラ・バンバの忠太郎を空耳してしまいます。この頃は。笑
      御機嫌よう。良い年末年始を!

    • ワツシイサヲ
    • 2017 12/27 10:11am

      さて年明け早々に、こんなイヴェント出演となりました。公式告知が今朝からなので、お知らせするのが遅くなりました。ご容赦下さい。

        2018年1月13日(土)代官山蔦屋

       「DJ糸居五郎、深夜放送、このころの洋楽」を語るトークショウ

      三枚連作『DJ糸居五郎 黄金のレイディオ・ヒッツ ゴ−・ゴ−・ゴ−!』制作者

      宮治淳一の対談相手にワツシイサヲの登場です。お正月は箱根駅伝も観ずにこの

     三枚を聴いてリロンブソーしとかなきゃ。

      当日は、たぶん13時45分に開場して、14時から開始です。

      入場出来るのはこのCDを予約あるいは購入した方先着100名様ゲンテー、急げ。 

      詳しくは、蔦屋代官山店までお問い合わせ下さい。

       〒150-0033 渋谷区猿楽町17-5

       電話:03-3770-2525

       event_daikanyama@ccc.co.jp 

       http://real.tsite.jp/daikanyama/event/index.html

      • リス子(本家)
      • 2017 12/28 9:16am

      (ヒソヒソ…)

      (たぶん、まだ買ってなくても電話すれば、入場予約できます)
      (急げ)

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