【幻】モーニン・ブルーズ 2018/01/13

mb180113

 

TM. Walikin’ Blues「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-R.Johnson-  Rhino 8122 798434 0

 

N  おはようございます。アサー、ワツシイサヲです。今日は代官山蔦屋で

「DJ糸居五郎、深夜放送、このころの洋楽」を語るトークショウ当日です。

かなり会場が広いですから、みなさん、挙ってお出掛け下さい。淳は深夜

放送グッズを持って来ると言っていますけれど、何があるのかなあ。あの頃か

らずっと持っていたというのも凄いなあ。楽しみにしましょう。

さて先週リルで始まりリルで終った、というのは「ワツシの美学」、とのお言葉を

頂きました。有り難うございます。しかしながらあれは偶然で、まだ子供だ

ったが故に名前に「リトル」と冠を被されていたエスタ・フィリップスに気が付いただけ

でした。あ、「美学」と言っておけば良かったかな。わたしの場合、仕組むと

外す、無意識が評価されるという「悪い星の下に」生まれたようです。

エスタにつきましては、綴りの間違いがありました。投稿欄の日野さんのご指

摘通り、「Esther Phillips」です。失礼いたしました。「リル」に関してはチョーサ

チュー。銀座に舞い戻ったのは知らなかったなあ。歌舞伎町に流れたら逢えたか

もしれないのに。大勢のケメ子やヨーコが名乗りを挙げる前に、リルもたくさん居た

のですね。興味が膨らんでいます。いつかリル大会やろうか。生語りがいいで

すね。こういうアンサ・ソングの琴オーシューが丁々発止で行なわれていたのに、いつ

からこの国はこんなに窮屈になってしまったんでしょうか。答えは風の中に

舞っているのかも知れませぬ。

さてワツシ美学の集積所「幻」モーニン・ブルーズ、今朝もイヒョーを突いてこの歌から。

 

M01.The Cold Days Of My Life(4’21”)The Chi-Lites

-E.Record- Edsel / Brunswick DIAB 872

 

N  今年の冬は寒い。先週ちょっと暖かくなりましたが、また冷え込んで来てお

ります。年齢でしょうか着込んだり暖房を強くしたり、対策にオーワラワです。そ

んな折、台所のガス・ストーブが壊れてしまいました。ランキン・タクシー宅から頂いた

もので、もう20年以上使って来ました。さすがにお役御免で、新規導入を決

定、電気屋に探しに行ったのですが、炎が見えて上に薬缶を乗せられる形の、

言ってみれば最も単純な形のものが、今は当たり前じゃないのですね。結局

注文という事になってまだ届いてません。今週の朝は特に寒かったですよ。

そこで今朝の第一曲は「我が生涯の最も冷えた日」でした。ザ・シャイ・ライツ

です。去年からずっとフィ−チュアされ続けているシャイ・ライツ、年末にベスト盤をひと

りじっくり聴く機会がありまして、「やっぱりいいなあ」と再認識しました。

殆どの楽曲はユージン・レコ—ド作でして、その世界は大体ワンパ・ターン。淋しいよ

う、淋しいよう、と男がひとりでベソかいてるような内容です。その頂点が先

週の「たれかあの娘を知らないか」なのは、皆さんご存知の通り。そしてこ

の「我が生涯の最も冷えた日」もそれに続く出来映え、というか他の楽曲も

殆ど一緒、おんなじ主題です。

今のはシングル用短縮版。LP仕様は7分位の長尺で、特に大きな変化もなく、

延々と繋がって行きます。これがまた大変宜しい。今のではちょっと物足り

なかった。長尺版はCDになっているのかな。こんな風に徹底して、悲しく

苦しい胸の内を唄うユ—ジン・レコード、彼をワン・トリック・ポニーと称してはいけませ

ん。哀愁をこんなに沢山の形で表現してくれたのですから。さすが友人レコード。

昔、横田基地で彼らのショウを観た事がありまして、前半のクライマックスが、この

「ザ・コールデスト・デイ・オヴ・マイ・ライフ」でした。中間部の起伏に乏しい繰り返

しを延々と続けながら、司会進行を務めるマ—シャル・トムプスンが車のステアリング・ウィー

ルを操作する真似をしながら、「俺は今ドライヴ中だ。おや、テネシー州に入ったよ

うだ。ここにテネシ—から来てる奴は居るか」と呼びかけるんです。すると客席

から「おー、ここにいるぞ」と声が上がる。本土を遠く離れた駐留基地です

から、アメリカ全国の人間が集まっている訳でして、次には「ルイジアナ出身者はど

こだ」「ハーイ」と応答で盛り上がって行きます。

彼らの「シャイ」というのは「シャイ・タウン」、シカーゴの事ですから、「ウインディ・シティ」

と呼ばれるこの町を理解して付けられた邦題が「北風の中で」なのでしょう。

これも傑作ですね。「我が生涯の最も冷えた日」じゃお話になりません。シカーゴ

の灯火、シャイ・ライツでした。

さて年が明けけてから変則的に直接、「犬」に因んだリクエストを頂きました。

喜んでお届けしましょう。遠くで聞いてくれている池田小鹿さんのご希望で、

ザ・ビートルズ、「ヘイ、ブードグ」。

 

M02.ヘイ、ブルドッグ(3’12”)ザ・ビートルズ

-Lennon, McCartney- 東芝 TOCP-65300

 

N  LP『イエロ・サブマリン』から「ヘイ、ブードグ」でした。「レイディ・マドーオナ」に似た

ビ—トでしたね。いま気付いた。このPVは確か一昨年に発売されたDVDにも

入っていました。その時の印象は、ラリッたジョンの仕切る混乱したセッションのよう

だったのですが、こうやって聴きますと、随分しっかりと出来上がっていま

すね。「レイディ・マドーナ」のプロモーション・フィルムの画が、実はこの「ブードグ」を演

奏しているところだったとか、沢山の記録素材を持つこのグル—プにありがち

な事情が付きまとっているようです。わたしはいま聞きながら、何かの漫画

に出て来た「ラムプ」という名前の、警察犬ではなくて、犬の警察官を連想し

ていました。池田小鹿さんありがとうございます。

さて今のはジョンの犬、今度はポ—ル・マートニの飼っていた犬です。

「マーサ・マイ・ディア」。

 

M03.マーサ・マイ・ディア(2’30”)ザ・ビートルズ

-Lennon, McCartney-  東芝 TOCP-71050/1

 

N  ザ・ビートルズ、2枚組の内部分裂失敗作、俗称『ホワイト・アルバム』から、ポ—ル・

マートニの「マーサ・マイ・ディア」でした。これは重ねられた弦以外の全ての楽器をポ

—ルが演奏してるんですってね。珍しくもないけれど、全体の統一感は流石で

す。ハンター・デイヴィス著「ビートルズ」の初版口絵に当時の恋人ジェーン・アッシャーと一

緒に写っていた大きな毛の長い犬です。確か文中にも一度登場していますね。

ブルドッグとオ—ルド・イングリッシュ・シープドッグ、戌年に因んでジョン・レノンとポール・

マカートニの犬の歌をお届けしました。

次はジェリ−・リーバーとマイク・ストーラーの犬小屋で生まれて、ウイリー・メイ・ソーントン母堂

の下で育てられ、南部の勤労青年が愛犬家ロックンロール大会で優勝させた狂犬です。

 

M04.Hound Dog(2’17”)Elvis Presley    

-J.Leiber, M.Stoller-  RCA 07863 66050-2

 

原文

湯煙夏原破雲怒告

蔵院翁留沙汰異夢

湯煙夏原破雲怒告

蔵院翁留沙汰異夢

家憂延音場請裸人

縁能不連胴部魔隠

和漢朗詠文

湯煙ノ夏原ニ、雲破レテ怒リ告ゲル

蔵院ニ翁留マル沙汰、夢異ナリテ

家ハ憂イノ音ガ延ビ場ヲ裸人請ケ

縁能ワズ連カヌ胴部、魔隠レタリ

 

N  エルヴィス・プレズリの「ハウンドグ」でした。上に揚げた漢詩は、その昔、博多で

詠まれていたというこのロックンロ—ル曲の歌詞とその読み下し文です。一部不詳で

して、完全ではありませんが、参考までに見てもらいました。森田一義氏の

ご協力、ありがとうございます。

さて新年ですから新しい音楽も聞きましょう。昨年末の発売でしたね。わ

たしは今年になってから手に入れました。

リ—・アン・ヲマックで「シャイン・オン・レイニデイ」。

 

M05.Shine On Rainey Day(3’18”)Lee Ann Womack

-B.Cobb, A.Combs-  ATO0412CD

 

N  北米カントリ—界の、もう中堅どころになるのかな、リ—・アン・ヲマックの新譜『』か

ら「シャイン・オン・レイニデイ」でした。ちょっと線の細い感じですがなかなかどう

して、しなやかで強靭な唄いぶりですね。演カントリー歌手とは違って、シンガ・ソン

グライタ的な側面を強く持っているリ—・アン・ヲマック、アルバムからは割と濃いゴスペル

色も感じられました。いずれまたお届けしましょう。

さて同じく北米はカントリー・ミュ—ジック・ステイト、テキサスからの新譜です。ダラスを本

拠地としているスタジオ・セッション音楽家の集団、テキサス・ジェントーメン、ジェルメン。これ

が自分達の名義では初めてのアルバムになるのかな。内容は一言で表現するのな

ら、スタジオ・ジャム。それをオーヴァ・ダビングで楽曲単位にまとめた印象です。ま

たゆっくり聞いて貰うつもりですが、今では得難い、というか70年代のロック・

アルバムは皆こんな感じだったなあ、という思いと共に聞きました。

今朝は冒頭の一曲「ハービー、ドゥービー」、スタッフの「フーツ」に似たモチーフが繰り返

されてます。

 

M06.Habbie Doobie(6’16”)The Texas Gentleman

-D.Creamer-  New West NW6407

 

M07.恋のほのお(2’51”)エジソン・ライトハウス 

-B.Mason, T.Macaulay-  ワーナー WPCR-17928

 

N  さて出ましたCD三枚連作『DJ糸居五郎 黄金のレイディオ・ヒッツ ゴ−・ゴ−・ゴ

−』、今日の生語り皿回しに備えて、当日のアサー漬けでおさらいです。

まずお届けしたのは、エヂスン・ライトハウスで「ラーヴ・グロウズ〜恋の炎」、流行り

ましたね。これにはわたしもひとつ思い出がありまして・・・あ、これは蔦

屋でお話しましょう。1970年ですね、日本で流行ったのは。イギリスのデッチ上

げグル—プ、衛士さん灯台。こうやって聞くと、手の込んだ造りで実に良く出

来てます。これで当たらなきゃ恥ってなもんです。

今朝も沢山のヒット曲をお届けますから、さっそく次へ行きましょう。まずは

柔らかな手触りの健全洋楽流行歌からどうぞ。

トレメローズで「サイレンス・イズ・ゴールデン」。

 

M08.サイレンス・イズ・ゴールデン(3’07”)トレメローズ    

-B.Crewe, B.Gaudio-  ワーナー WPCR-17927

 

N  最後の裏声無段階移動が良かったですね。貴乃花部屋親方はこの歌が好きな

んでしょうか。「沈黙はキン也」、トレメロ—ズでした。オリヂナルはフォーシーズンズなんです

っ てね。知らなかった。彼らのB面曲に目を着けたのは、デイヴ・クラーク・フ

ァイヴのメムバだったマイク・スミスだった、というのも余話として充分な事実です。

次もファルセトー・ヴォーカルで唄われます。

ウィッシュフル・シンキングの「ピーナッツ」

 

M09.ピーナッツ(2’20”)ウィッシュフル・シンキング  

-J.Cook-  ワーナー WPCR-17927

 

N  これもフォーシーズンズで有名らしいです。前の曲と同じく、ザ・ワイルド・ワンズが

「スタ−誕生」の原形「タレント・スカウト・ショウ〜あなた出番です」で唄っていたのを

覚えています。鍵盤楽器担当で5人目に入った天才少年渡辺茂樹、通称チャッピ

ーが得意のウラ声でリードを取ってました。わたしはウィッシュフル・シンキングというグループ

自体、このCDで知ったのであります。

あの忌まわしきハード・ロックの対極に出て来たようなソフト・ロックという概念は、

ひとつの特別な形のように捉えられていますが、若々しい新感覚を持ったポッ

プスの主流派だったのですね。加瀬邦彦のワイルド・ワンズはこの手のものを選ぶ

センスがとても良かった。ウィッシュフル・シンキングの「ピーナッツ」でした。

次も忘れられないですね。

ザ・シーカーズで「ジョージ・ガール」。

 

M10.ジョージ・ガール(2’17”)シーカーズ

-T.Springfield, J.Dale-  ワーナー WPCR-17928

 

N  「ジョージ・ガール」、ザ・シーカーズでした。大好きでした。イントロの口笛がなんと

も魅力的です。引っ込み思案で優柔不断な女の子に「しっかりしなよ」と元

気づける、義務教育で音楽の時間に唄われても差し支えない歌です。

13歳の初夏ですね、流行っていたのは。この歌も先の2曲と同じように、

日本人の唄でテレビから覚えました。木の実ナナと尾藤イサオの「ザ・ヒットパレード」

です。誰が唄っていたかなあ。槙みちるだったかなあ。シーカーズがオーストラリアのグ

ル—プだというのは、今日まで知らなかったです。メムバにカンガル−とコアラが居たか

どうか、今日の午後、淳に聞いてみましょう。ビージーズ以前に成功例があっ

たんですね。

ここまでの3曲どれも健全な洋楽流行歌で、それを好きだったというわた

しも、まだイーコだったのでしょうか。

次の歌は1966年と69年に日本でヒットした、と解説にありましたが、始めの

方は体験していません。69年の時はラジオでよく流れていて、唄い出しの「Have

You Ever Seen・・・」で現在完了形を頭に叩き込んでいました。

P.F.スローンで「孤独の世界」。

 

M11.孤独の世界(3’04”)P.F.スローン 

-P.F.Sloan-  ワーナー WPCR-17928

 

M12.青春の光と影(3’14”)ジュディ・コリンズ

-J.Mitchell-  ワーナー WPCR-17928

 

N  P.F.スローンで「孤独の世界」、そして以前ジョーニ・ミッチェルの仕様で聞いて貰った

「青春の光と影」オリヂナル・ヒット・ヴァ—ジョン、青い目のジュディ・コリンズでした。

当然ながら、こちらの方が売れ筋を意識した巧みな造りですね。これもラジオ

で何回も聞いたなあ。わたしがチャ—ト狂だったのはとても短い間でしたから、

多分スタンダ—ド化してから後の事だったように思います。

さて、CD三枚連作『DJ糸居五郎 黄金のレイディオ・ヒッツ ゴ−・ゴ−・ゴ−』、の

第二集、第三集でお届けしている今朝の「幻」モーニン・ブルーズ、先週もお届け

したコマ—シャルなビート・ポップスを続けて参りましょう。

まずトミー・ジェイムズ・アンド・ザ・ションデルスの「モニー・モニー」

アーチーズで「シュガー・シュガー」

レーン&ザ・リーキングズ「ストップ・ザ・ミュージック」、以上の3曲です。どうぞ。

 

M13.モニー・モニー(2’51”)トミー・ジェイムズ・アンド・ザ・ションデルス 

-B.Bloom, R.Cordell, B.Gentrey, T.James –  ワーナー WPCR-17927

 

M14.シュガー・シュガー(2’45”)アーチーズ

-Barry, Kim-  ワーナー WPCR-17928

 

M15.ストップ・ザ・ミュージック(2’53”)レーン&ザ・リーキングズ

-C.G.Westlake, M.Subotsy-  ワーナー WPCR-17927

 

N  健全ビート・ヒット・ポップス三連発、今朝はトミー・ジェイムズ・アンド・ザ・ションデルス

の「モニー、モニー」、アーチーズで「シュガー、シュガー」、そしてレーン&ザ・リーキングズですね、

「ストップ・ザ・ミュージック」をお届けしました。

「モニー、モニー」は今でも充分にカッコ良いです。68年のヒットから20年位経った

頃、スキ—場のゲレンデ放送で耳にした事がありまして、その時も「カッコいいなあ」

と興奮しました。レイ・チャールズ「ワダイセイ」の白人十代仕様ですね。

「シュガー、シュガー」は子供向けアニメイション・テレビ番組の主題歌だったそうです。

全米全英で第一位獲得。日本で68年に発売された時からわたしも親しんで

いましたが、何と言ってもウイルスン・ピケットがフィラデルフィアで吹き込んだ仕様が気に

入っています。ジェフ・バリーが書いた原曲がいいからですね、きっと。立派な

大人の音楽です。

「ストップ・ザ・ミュージック」、解説では「湯原昌幸のスウィング・ウエストがカヴァ−して

いた」とありますが、わたしの記憶は萩原健一のテムプターズですね。LPに入れ

てた筈です。「ストップ・ザ・・・」と誰でも分る英語の表題を連呼する時に、

リズム・ブレイクがあるでしょう。ここで客席から「キャーッ」と来るんです。当時の

お約束です。ショーケンが何かポ—ズで特別な見栄を切るのかな。今のレーン&ザ・リー

キングスのには、この「キャーッ」がないもんだから、何か物足りないのですよ、ハイ。

歌はダンスにジョノカを連れて行ったら他の男に獲られた、という「テネシー・ヲーツ」

と同じく、これまた永遠の主題を持っています。完奏の最後は、エレキのアーミング

でキメて欲しかったですね。

さて先ほどは英語の現在完了形記憶法が出て来ましたが、今度は世界地理

の時間です。イギリス北東部第一の工業都市は、ヌーカソー、ニュ—カッスル。大きな港を持

っている事から、試験前には「入荷する」なんて風に覚えませんでしたか。

一方、 次に唄われるふたつの都市は鉄道で繫がれていて関係が深く、繊維

製品を中心に19世紀のイギリス経済を支えた事で知られています。

ではお聞き下さい。ピンキーとフェラスで「マンチェスタ—とリヴァプール」。

 

M16.マンチェスターとリヴァプール(2’18”)ピンキーとフェラス  

-Popp, Marnay, Fishman-  ワーナー WPCR-17928

 

N  これは本国では全くヒットしていないそうです。世界中で知られていると思っ

ていましたが、分らないもんですね。中学校の社会科学習にも多大なる貢献

をした、ピンキーとフェラスで「マンチェスタ—とリヴァプール」でした。

さて次の2曲はいずれも当時のグループサウンズのシングル曲にもなりました。

1曲目めはザ・ジャガーズ、そしてカーナビーツのカヴァ、覚えてるかな。続けてど

うぞ。

 

M17.キサナドゥの伝説(3’34”)デイヴ・ディー・グループ

-A.T.Blaikley, K.Howard-  ワーナー WPCR-17927

 

M18.オブ・ラ・ディ・オブ・ラ・ダ(3’00”)ベッドロックス  

-Lennon, McCartney-  ワーナー WPCR-17928

 

N  デイヴ・ディー・グル—プというのは日本だけの呼び名で、本当はデイヴ・ディー、

ドージ−、ビーキー、ミック、アンド・ティッチだ、というのは某英国人から教わりました。

ジェフ・ベック・グループも、本当はジェフ、ミック、ロニー、ニッキー、アンド・ロッドだった、

というのは聞いた事がありませんです。

このグル—プの前の曲「オーケイ」はロシア民謡をアレンヂしたと言われ、このモンゴルに

あったとされている歓楽の都を唄った「キサナナドゥの伝説」は、何故か最後に「オ

ーレイ」と入りそうなスペイン / メキシコ調です。パツラ3本のマリアッチ調は、プロの仕事。

詳細不詳ながらワ—ルド・ミュ—ジックの祖です。

1968年の発表直後に何故か姉が瞬間的に魅了され、ドーナツ盤を買って来て

ました。ただ、わたしの方が長く聞き続けましたね。貴重なシングル・レコ—ドで

すから。かなり刺激的な鞭の音が効果音として入っていますが、ジャガ—ズの

方はこれがショボくてね。ヤング720に出て唄ったときは岡本信がしきりに鞭を

振り回すものの、音は全く聞こえず可哀想でした。「おお、愛に生きて死のう、

あなたを連れて行きたい遥かなキサナドゥ」という唄い出しだった筈です。

時は流れて1980年、同じ綴りが「ザナドゥ」と読み換えられ、映画で大ヒット。

六本木には同じ名前のディスコもありましたね。急にお洒落になっちゃった。わ

たしは一貫して「木更津」で通しました。デイヴ・ディー、ドージ−、ビーキー、ミック、

アンド・ティッチ、「木更津の伝説」でした。

その次「オブ・ラ・ディ・オブ・ラ・ダ」はママレイドのカヴァの方が日本では有名で

しょうか。アーサー・コンリーのも良いですね。「オバディ・オバダ」なんて発音でね。

このベッドロックスのも日本で当たったそうです。ドラムスがいいですね。確実なビ—

トだ。何て奴だろう。

カーナビーツのカヴァは「デズモンド」と「メアリ」を、「太郎」と「花子」と置き換え

て、アイ高野が唄ってました。

さて、先週末に古くから唄っている人間と長い話をしました。相手はそ

の昔、京都のディスコに出ていて、その頃からブルーズ音楽を志していたのですが、

憧れのスローものを唄い出すとヤクザのマネイジャがすっ飛んで来て、「他のもっと踊

れるのにしろ」と迫られたそうです。そして毎晩、最後にこれを演奏しない

と帰して貰えなかった、と言って教えてくれたのが、この曲です。

 

M19.ヴィーナス(3’34”)ショッキング・ブルー

-R.V.Leeuwen-   ワーナー WPCR-17927

 

N  永遠のヒット曲「ヴィーナス」、ショッキング・ブルーでした。オランダのグル—プでしたね。「帰

してもらえなかった」というと、毎晩演るワケだ。ブルーズを指向している人間

には辛いですね。心中お察し致します。80年代にバナナ・ラーマで2度目のヒットも

記録しています。イギリスのヌーウェイヴ・グル—プのひとつとわたしが見ていたバナナ・

ラーマがこれを唄った時には、大いに落胆致しました、ハイ。

さて遠い昔のヒット・メドリー、いかがでしょう。流行音楽界は十年一日ではあ

りません。今のチャ—ト上位曲とは、全く比較にならない物が並んでいます。た

だ、現在の欧米のチャ—トをちょっと真剣に聴いてみると、それほど音楽そのも

のは変わっていない、という事に気付きます。流行るか、流行らないかの表

層的付加価値は、その世界の中にいないとチンプンカンプンですが、人々に受け入

れられる音楽の要素自体は普遍のように思えます。酷いのはこの国の商業音

楽です。作り手、売り手の都合だけで発せれられている雑音ですね、ほとん

ど。時々訪れる携帯電話ショップが、店内音楽として有線放送でこの国の最新ヒッ

ト曲を流しているのですが、正直言って耐えられません。いつでも早く帰りた

い、ここから逃げ出したい、そんな思いが募って来ます。

それはともかく、2018年も明けたばかり。これから507年後のヒット曲はど

うなっているのでしょう、果たして・・・。

 

M20.西暦2525年(3’15”)ゼーガ−とエバンス 

-Evans-  ワーナー WPCR-17928

 

M21.誓いのフーガ(2’45”)フェアリー・ダスト  

-Hill, Cochrane-  UICZ-1435/6

 

N  ゼーガ−とエバンスで「西暦2525年」。全米一位獲得後、一切音信がないという

潔い一発屋の鏡です。そして原題を「2010年」という「誓いのフーガ」でした。

こちらはCD三枚連作『DJ糸居五郎 黄金のレイディオ・ヒッツ ゴ−・ゴ−・ゴ−』に

は収められていません。「2525」との関連でどうしてもお届けしたかったので

図書館で借りて来ました。内容は「43年先の2010年、わたしたちはまだ愛

し合っているだろうか」といった、割とフツーの愛の歌でした。その2010年を

通り過ぎてしまった現在、作者、実演者に問いかけてみたいですね、「愛しあ

ってるかい」と。それから今、聞いていて感じました。バッハの音楽は結構残

虐ですね。

さて、『DJ糸居五郎 黄金のレイディオ・ヒッツ ゴ−・ゴ−・ゴ−』の第二集、第三

集、如何でしたか。この三枚連作には、懐かしいR&Bも沢山収録されていま

すが、今回は半ば意図的に避けてお届けしました。その訳は、自分自身もこ

れが出なければ生涯聞かなかった筈のヒット曲をもういちど確かめたかったか

らであります。これまでにかなりの回数を通して聞いていますが、全然飽き

なかっ たですね。昔のヒットのオムニバスに共通して漂う古びた印象もない。通し

て聞いていると気分が上向きになると言いますか、まだハ—ド・ロックに汚染され

ていないし、エルモア・ジェイムズの洗礼を受ける前のハツラツとした十代前半のワツシイサ

ヲになっている自分を感じました。一方、何の進歩成長もしていない自分もそ

こ居ました。昔話もいろいろ長かったですね。だから年寄は嫌われる・・・

あ、お時間よろしいようで。

 

M22.オー・ハッピー・デイ(5’00”)エドウィン・ホーキンズ・シンガーズ

-E.Hawkins-  ワーナー WPCR-17928

 

M23.You’re Number One(In My Book)(5’12”)Gladys Knight & The Pips

-W.Raglin, W.Zimmerman, D.Meyers, L.Sylvers-  Columbia 982735 2

 

TM Born In Chicago 「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-N.Gravenites-  Rhino 8122 798434 0

 

N  『DJ糸居五郎 黄金のレイディオ・ヒッツ ゴ−・ゴ−・ゴ−!』第二集、第三集から

お届けした今朝の「幻」モ—ニン・ブルーズ、最後はエドウィン・ホウキンズ・シンガーズの

「オウ・ハピー・デイ」、1969年全米第四位を記録したヒット曲です。大所帯のゴスペ

ル・クアイアです。トップ10入りした中で最も大勢の人間が録音に参加した楽曲と

いう記録を持っていなかったかな。こういうのは矢口清治が詳しい。

最後は『ゴ−・ゴ−・ゴ−!』とは関係なく、グラディス・ナイトとピップスの『ヨー・

ナムバ・ワン・イン・マイ・ブック』。コロムビアへ残した録音を集めたベスト盤からお届け

致しました。グラディスは、何時聞いても本当にいいですね。

 

本日のイヴェントのお知らせをここでもう一度しておきましょう。

2018年1月13日(土)、今日です。代官山の蔦屋、綺麗なところですよ。

「DJ糸居五郎、深夜放送、このころの洋楽」を語るトークショウ

三枚連作『DJ糸居五郎 黄金のレイディオ・ヒッツ  ゴ−・ゴ−・ゴ−!』

の制作者、宮治淳一の対談相手にワツシイサヲが出演します。

13時45分に開場して、14時から開始の予定。入場出来るのはこのCDを予約

あるいは購入した方先着100名様ゲンテー、急げ。と言ってもこの前の梅勇芸徒

みたいに一杯になってくれるかなあ。会場自体が広そうだし。

病的重度聴取者たちを招集いたします。蔦屋だよ、全員シューゴー。

詳しくは、蔦屋代官山店までお問い合わせ下さい。

〒150-0033 渋谷区猿楽町17-5

電話:03-3770-2525

event_daikanyama@ccc.co.jp http://real.tsite.jp/daikanyama/event/index.html

 

そして、関係皆様のご尽力で中央エフエムでの生放送、今年の第一回が決定し

ました。

2018年2月15日木曜日の24時、午後12時、つまり、二日が重なる一瞬、

2018年2月16日金曜日の0時、午前0時から、修と5時間です。

送信周波数は84.0メガヘルツです。受信機の調整をしておいて下さい。

45979号、2月16日早朝は、中央、江東、墨田周辺を流せ。

大家の修が2017年の優秀作品を並べるそうで、わたしはどうしようかな、

と思案中です。何か妙案ございましたら、お伝え下さいな。

今朝の特別付録は、以下の隠し場所です。どうぞお楽しみ下さい。

http://firestorage.jp/download/bd3169149d1c99f338eb5f376d0b2756ac0f210c

ダウンロードパスワードは、wv8gxgbzです。

今朝もちょうど時間となりました。

こちらは、http://osamusawada.com/category/mornin-blues-by-isaowashizu/

「幻」モーニン・ブルーズ、鷲巣功でした。来週も首都圏で9人のあなただけに。

そして全国で9500万人のあなたにも、アサー。

 

 

    • リル子じゃないよリス子だよ
    • 2018 1/13 6:24am

    うわぉ!!
    2月のヴァレンタイン明けに生でお耳にかかれるのね!!
    チョッコレートなスイートなサウンド、期待しておりますね。

    • 類似穴
    • 2018 1/13 10:34am

    ヴィーナスをヨッパライながら聴いていてジェファーソンエアプレインのサムバディ・トゥ・ラヴと似ているなと、ふと思いました。
    調べてもいないし、そもそも感じたので、考えてもいません。
    どっちが先??鞭な私は分からない。生まれる前?のことなので、、、

    • nrj45979タクシードライバー
    • 2018 1/13 8:25pm

    2月16日の件了解。戌年つながりで今から50年近く前に “MOON DOGS”というビートルズのコピーバンドがいました。ビートルズのデビュー前のグループの名前と聞いた記憶があります。月夜に吼える犬ということで、唐突ですがMR.ムーンライトが聞きたくなりました。

    • フェス ロンゲ
    • 2018 1/13 8:57pm

    街緑 )))) 駅伝 (((( 甲斐

    午後の代官山。
    お二人の貴重なお話であっという間に1時間強。
    特に宮治さんの気配りあふれるお人柄が印象的でした。
    時報で始まるサイン入りのCDは愛聴盤になります。
    ありがとうございました。

    (ゴーゴーナイアガラ音源、気になりますね。)

    • 日曜日のグリ子
    • 2018 1/14 9:13pm

    今回のCD3枚組。
    ほんとうにたっぷりありがとうございました。

    糸井五郎さんがご自身で記録されていた放送テープが
    一度渡った海の向こうから、戻って来た。
    それを丁寧にデジタルでリマスタリング。
    それであんなに艶のある「 GO GO GO!」に。

    「は〜い。こんばんは。」
    70年代に深夜聞いてたときは、枕の下に入れておくピロースピカーを
    イヤホンジャックにつないでいました。

    古いテープをいい音で聞くなら
    60度で80分焼くらしい。
    試験にもでるよ。

      • リル子じゃないよリス子だよ
      • 2018 1/15 1:38am

      まあ、グリコさん!
      代官山にいらしてたの?!

      面白かったですねー (*゚▽゚)ノ

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