【幻】モーニン・ブルーズ 2018/02/10

mb180210

 

TM. Walikin’ Blues「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-R.Johnson-  Rhino 8122 798434 0

 

N  おはようございます。アサー、ワツシイサヲです。

今年になってから面白い話題が少ないですけれど、これは面白くなるかも。

昨日から21世紀の茶番ショウ、冬季オリムピック平昌大会が始まりました。果たして

無事に終わるのかどうか・・・。韓国は完全に政治利用していますね。平和

だとか統一なんて言葉を使ってね。しかし、もう北鮮にいいように弄ばれて

る。あの大統領のスタンドプレイでしょうかしら。ロシア薬物疑惑の出場可否も土壇

場まで揉めてました。この競技会自体、当初は国家単位での参加ではなかっ

た筈です。雑音だらけ、競技以外の話題が満載の冬季オリムピック平昌大会。大き

な事件がなければいいですがね。

今朝はこの忌まわしき世界の清濁を併せて包み込む、久しぶりにスティーヴィー・

ワンダーの歌声で始めましょう。

ゴスペル歌手のティナ・キャムベルのアルバムに客演しています。

「ラーヴ、ラーヴ、ラーヴ」。

 

M01.Love Love Love(3’35”) ティナ・キャンベル  feat.Stevie Wonder

-unknown-   BSMF 2582

 

M02.旅する前に(1’57”) ジェファーソン・エアプレイン  

-Y.Kaukonen- BMGジャパン BVCM-37053/4

 

N  「ラーヴ、ラーヴ、ラーヴ」、ティナ・キャムベルとスティーヴィー・ワンダーでした。「ラーヴ、ラーヴ、

ラーヴ」と言えば、沢田研二のザ・タイガーズの最後期、加橋かつみが抜けてサリ

ーの弟シローが入ってから出したシングル曲の題名と同じです。クリームの「ホワイト・ルーム」

的なワウワウを使った、「時はつかの間に・・・」とか言う唄い出しでしたか。も

ちろんこちらはそれとは別の歌。昨年末に発表されたティナ・キャムベルのアルバムか

らです。当初は配信のみだったこの作品は、それでも2015年にビルボードのゴ

スペル・チャートで第1位を記録しました。既に「配信」だけでこんなマーケットを確立

していたのですね。

日本市場はまだパッケーヂ商品としてのCDが異常に売れる国なんだそうです

が、その流れは、せめてわたしが死ぬまで続いて欲しい。これは「悲しき願

い」なのでしょうか。

続けたのはジェファスン・エアプレインの「旅する前に」でした。「あなただけを」の

ヒットの後にグループの名前が知れ渡って、サンフランシスコ周辺のラジオ局で盛んに流れた

器楽曲です。ブルーズ好きで、後にジャック・キャサディとホット・ツナという変則的かつ

個性的な演奏体を組むヨーマ・カウコネン が書きました。ジェファスン・エアプレインと言う名

前自体、ヨーマがふざけて付けた「ブラインド・レモン・トーマス・ジェファスン・エアプレイン」か

ら来てるそうです。盲目のブルーズ歌手と第3代合衆国大統領が共存する素晴

らしい感覚です。

実はちょっと気になる事があって、先週ジェファスン・エアプレインを聞いていまし

た。「あなただけを」以外、これまではあんまり聞いてなかったですね、実は。

図書館で借りて来たのは『ヒッツ』と言う2枚組のベスト盤。

まずはこれをどうぞ。1968年の時点で「メイド・イン・ジャパン」という言葉が

聞かれる、グレイス・スリックの書いた

「グリージー・ハート」。

 

M03.グリージー・ハート(3’25”)ジェファーソン・エアプレイン  

-G.Slick- BMGジャパン BVCM-37053/4

 

N  「グリージー・ハート」でした。この頃グレイスはロック界の女性リーダー的な立場にあり

ました。ロンドンのヨーコ・オノ、シスコのグレイス・スリックてな感じです。またLSDに代表

される新しい薬物との関係も親密でして、今の「グリージー・ハート」も主題はそ

こにあるようです。

これ以前にサンフランシスコを中心にヒットして彼らの名を上げた名曲、やはりグレイス・

スリックの書いた「ホワイト・ラビット」という作品があります。これはルイス・キャロルがラリ

って書いた小説「不思議な国のアリス」を基にしていると言われています。

 

M04.ホワイト・ラビット(2’32”’)ジェファーソン・エアプレイン  

-G.Slick- BMGジャパン BVCM-37053/4

 

N  ジェファスン・エアプレインで「ホワイト・ラビット」でした。1967年のヒットです。確か「あ

なただけを」のB面が「イカした車」という歌で、原題が「She Has A Funny

Car」。わたしは西海岸のホットロッドを連想したのですが、その解説を書いていた

福田一郎センセには理解できず、チンプンカンプンな記述があったのを覚えてます。こ

の歌もラリった時のヒラメキ、発想が動機で作られたものではないでしょうか。違

いますかな。

その頃月刊「ミュージック・ライフ」には巻末に「ヒー・セッド、シー・セッド」というペイヂ

がありまして、読者からの短い雑文、コントが掲載されていました。直後に押し

寄せる深夜放送ラジオ文化にも繋がる受験生的投稿合戦の発端です。

そこにね、「グレイスフルというのは美しいという事なのね。じゃあジャニスフルとい

うのは醜い事なの?」という一通がありまして、わたしはこの機知に「なる

ほど」とガテンして、「グレイスフル」という英単語を一つ覚えました。

確かに真っ直ぐの長い髪を揺らして歌うグレイスは綺麗でした。わたしは憧れ

ていたな。と言っても、不鮮明な写真一枚くらいでしか彼女の姿は知らなか

ったのですがね。それに較べれば、ジャニスの唄の切実さには、迫られて迫られ

て憧れるなんてモノじゃなかったですよ。

さて今回ジェファスンを聞いた切っ掛けは、彼らの「ヴォランティアーズ」という作品

がずっと気になっていたからです。昨今、主に野外の催事などで、しきりに

重宝がられるのが「ボランティア」という存在です。事前の打ち合わせ等でも処理

に困る雑用など、「それはボランティアに任せて・・・」と解決される事が多い。

最終的な現場では、放り出せない人たちが見るに見かねたような状況で対応

するのが実情ですから、「勤労奉仕」という義務的な実働を「ボランティア」とい

うカタカナで誤魔化しているような気がしてならないのです。もちろん文字通り

「志願して」作業をしてくれる人たちへの非難ではありません。運営者の意

図的な狡さの指摘です。開催中の冬季五輪平昌大会では「ボランティア」の就労拒

否事件もあったと聞きました。その原因は「寒さ」だったようなので、ちょ

っと複雑ではありますが。

それに関連して、この言葉を初めて聞いたのはジェファスンのアルバム・タイトルだっ

たな、と思い出した訳です。ジェファスンの存在は、当時の新しい反体制社会意識

によって支えられていた部分があります。 その表題曲「ヴォランティアーズ」の

歌詞です。

 

   世の中で何が進行しているか、見極めよ

   革命だ、革命だ

   街中で踊り出そう

   出合いはなんて素敵なんだ

   俺たちはこの国を変えていく志願兵だ

 

明確な社会改革主張ですね。作者のひとりマーティ・バーリンは朝のゴミ収集車の

荷台への書き込みから閃いたそうですが、その位に昂まった思想をいつも持

っていた証拠でしょう。それではジェファスン・エアプレインイン1969年の作品です。

「ヴォランティアーズ」。

 

M05.ヴォランティアーズ(2’03”)ジェファーソン・エアプレイン  

-Balin, Kantner- BMGジャパン BVCM-37053/4

 

N  ジェファスン・エアプレインインの「ヴォランティアーズ」でした。

この2枚組の1枚目は、彼らのロック音楽とその思想がどう流れて行ったか、

如実に伝えるものでした。そもそも音楽的な志向を一にして集まった仲間で

はないため、演奏や響きにひとつの太いものが流れ続けている訳ではありま

せん。それが余計に、サン・フランシスコという土地柄の中で長く維持された音楽ブラ

ンドの歴史であり、時代を映し出すものになっています。件のグレイス・スリックは、

かなりの発展家で身近な男とすぐデキちゃう性癖があって、それがこの飛行機

の進路決定に大きく影響していたのもシスコの流儀でしょうか。

またこのグループは、町に集まって来ていた若き才能ある音楽家たちが集い

交わう場の中心となっていまして、この功績も大きかったでしょう。C.S.&N.

の結成以前から彼らと付き合っていた事もよく知られています。これもブラン

ド力のお陰でしょう。

ではデイヴィド・クロズビーとスティーヴン・スティルスも加わっている「ウードゥン・シップ」、

アルバム『ヴォランティアーズ』からです。

 

M06.ウッドゥン・シップ(6’24”)ジェファーソン・エアプレイン     

-Crosby, Kantner, Stills- BMGジャパン BVCM-37053/4

 

M07.I Fall To Pieces(2’50”)Patsy Cline  

-H.Cochran,H.Howard-  Ace CDCHD 845

 

N  ジェファスン・エアプレインインの「ウードゥン・シップ」でした。これはC.S.&N.のデビュ

ー・アルバムにも収められていましたね。

わたし自身、いろいろな意味で勉強にもなった飛行記録でした。ただし、

2枚目の方ね、ジェット、ロケットのエンジンになってからのジェファスンは、ちょうど今の

超高価格高級車のように動力性能装備共に過剰で、実際のところ全部を聞い

ていられませんでした。蛇目樽的ギターと辛勢和音それに射烏兎専門の叫び声、

これらが高音圧で押し寄せてくる、ジャーニーみたいな80年代のメガヒット・ポップス

の典型です。スター・シップ時代に来日した時はもうサン・フランシスコのフォーク・ロック・グル

ープの面影は全くなかった。あの精神性は何だったんだろう、私は一抹の寂し

さを感じていました。ただし誰もそんな事は言いませんで、ヒット曲のお陰か、

人気はあったようです。プロペラ飛行時代のジェファスン・エアプレインを一緒に聞いて

頂きました。

さてそれに続いては先週お届けした『ザ・ゴールデン・エイジ・オヴ・アメリカン・

ロックンロール』、の「カントリー・エディション」からです。先週は「聞き覚えのある物が少

ない」とボヤいていましたが、それでもこんな有名曲が入っていました。

まずお聞きいただいたのは「アイ・フォール・トゥ・ピーシーズ」、パッツィ・クライン1961

年のヒットです。大変なポピュラー・ソングですから、どなたもご存知でしょう。

そして1956年レイ・プライスがヒットを放ってから、これまた大勢の人たちが唄っ

たこの曲。これもご存知でしょう、「クレイズィ・アームズ」。

 

M08.Crazy Amrms(2’34”)Ray Price

-C.Steals, R.Mooney-  Ace CDCHD 845

 

N  サビのバックグラウンド・ヴォーカルが素敵なレイ・プライスの「クレイズィ・アームズ」でした。

『ザ・ゴールデン・エイジ・オヴ・アメリカン・ロックンロール』、「カントリー・エディション」はエイス・

レイベルの例に倣って各曲毎に詳しい説明が付いています。それも楽曲作成段階、

吹き込み時点での生々しい余話ばかり。こんな解説付きコムピ完全盤を作れる

なんて、本当に羨ましくなります。

さてこれに収録のもうひとつの有名曲は、これまた説明の必要もない位の

決定的なこの歌です。スラップ・ベイスのような鋭いギターは、ジミー・コルヴァード

という録音現場に居合わせた子供が引いているのだそうです。

ではどうぞ。「シクス・デイズ・オン・ザ・ロード」、デイヴ・ダドゥリーです。

 

M09.Six Days On The Road(2’18”)Dave Dudley

-C.Green, E.Montgomery-  Ace CDCHD 845

 

N  『ザ・ゴールデン・エイジ・オヴ・アメリカン・ロックンロール』、「カントリー・エディション」から、

「シクス・デイズ・オン・ザ・ロード」、デイヴ・ダドゥリーでした。

さて先週、革命歌「インタナショナル」を聞いて、ソ連の国歌がこれだったのか、と

確かめようとしましたら、わたしの手元にあった世界の国歌集は1991年の同

国崩壊後のものなので、「インタナショナル」ではありませんでした。1993年に制定

された新しい国歌は、グリンカという作曲者の、歌劇の終幕で歌われる合唱曲を

転用しているそうです。

それでは改めまして、小澤征爾指揮 新日本フィルハーモニー交響楽団で、

「ロシア連邦国歌」。

この冬季五輪では聞けませんので、ここで斉奏致します。

 

M10.ロシア国歌(1’30”)小澤征爾指揮 新日本フィルハーモニー交響楽団 

-Glimka- ユニバーサル PHCP-1115

 

M11.「君が代」(1’04”)前場コウ

-pd.-  キング KICG 3074

 

N  非常に小音量でしたから、お聞き取りになれない方もいましたか。ヴォリウム

を上げてもう一度、どうぞ。小澤征爾指揮 新日本フィルハーモニー交響楽団

演奏の「ロシア国歌」に続いては、日本国歌です。

この「君が代」は何と英語詞で唄われています。しかも明治36年生まれの

前場コウと言う人が唄っています。

そもそもこの「国歌」は、開国後イギリス王子が日本にやって来て、先方が

「女王陛下に幸あれ」と共に訪問地の国歌を演奏するしきたりに則ろうとし

た際、この国にはそれがない。対応に当たった役人が慌てて英国軍楽隊長の

ジョン・ウイリアム・フェントンに作らせた、と言う代物です。随分前に「作曲 フェントン」

となっているのを目にした時は不思議に感じたものです。

唄われる言葉、旋律の由来は、その後様々な、半ばコジツケ的諸説が入り乱れ

ておりますが、まず現在の形にまとめたのはアイルランド人だったというのが衆知

の事実ですから、英語詞が付いていてもおかしくは無い、と考えられなくも

無い・・・、三重否定で更にややこしくなって来ますが、こんな形の「君が

代」が伝わっていたのですね。

さてそのイリミダレタ諸説の根拠ともなるものを聞いて下さい。まずは宮中で和

歌を披露する時に詠まれる「君が代」です。これは一種の喉慣らしで、練習

曲、エチュード的に用いられていたようです。無伴奏斉唱、アカペラです。450年前

から伝わると言われていますから、河内音頭より歴史は浅いですね。

続いて雅楽版の「君が代」。近代国家において国歌、国旗は非常に厳密なも

のでして、迂闊には扱えない。公式の場では徹底して管理されます。いつか

国技館の「第九」の手伝いをした時、本番当日に某国大使館から国旗の差し

替えを要求されたことがあります。縦横比が違う、と言うんです。それから

すると星条旗をオートバイの燃料タンクやTシャツの柄にしている感覚は、一体何だ。

不敬罪の対象にならないのか。確かデイヴ平尾も星条旗柄の長いクルタ服みたい

の着てましたね、2枚目のLPジャケットで。ボーイスカウト時代に国旗と国歌へも忠誠

を叩き込まれた身としては、理解に苦しみます。ただ、わたしも持ってます

よ、ユニオンジャック模様の靴下。

国歌も同じく、正式には政府が公認した譜面、歌詞でなければそうは呼べ

ないとの事です。この雅楽版「君が代」は、宮内庁楽部の演奏ですから、正

式な形なのでしょう。

 

M12.和歌披講「君が代」(1’45”)芝 祐靖、石川 高、八木千暁、田渕勝彦

-pd.- キング KICG 3074

 

M13.雅楽版「君が代」(2’21”)宮内庁楽部

-pd.- キング KICG 3074

 

N  厳かに「君が代〜ヨー・ワールド」でした。フー・アー・ユー。さて星条旗は俗な商品の

文様になりまして一般化し、国歌「星条旗」は素晴らしいロックに姿を変えて親

しまれました。

CD付属の大鷹俊一の解説によれば「アメリカの現実をギターで串刺しにした」、

そうです、その通り。ジミ・ヘンドリクスが1969年8月18日月曜日、ヌー・ヨーク郊外

のウドゥストークで奏でたアメリカ国歌、「星条旗」です。

 

M14.スター・スパングルド・バナー ~ パープル・ヘイズ~                  

  ウッドストック・インプロヴィゼーション ~ ヴィラノヴァ・ジャンクション(16’34”)ジミ・ヘンドリックス

-J.S.Smith, adpd. by J.Hendrix, J.Hendrix- ユニバーサル MVCZ-10042/3

 

N  途中で針を上げようにも上げられない連続した熱演、ウドゥストークのジミヘンでし

た。いやはや。この時、彼自身そして集められたメムバのコンディションは最上では

なかったと言います。何よりリハーサル不足がジミは気になっていたようですが、

その苛立ちが緊張感に昇華したような17分間。この月曜日朝の本番の頃には

お客さんも帰り始めていて、「僅か」2万5千人しかいなかったと言います。

平日の朝日が昇ってだいぶ経つ9時。受け入れ環境も良いとは良いとは言え

ませんね。それでも最後の「ヴィラノヴァ・ジャンクション」まで、見事な構成で繋い

だジミ・ヘンドリクス。針を上げなくて良かった。その突端に持って来たのがアメリカ国

歌、「星条旗」でした。よくアメリカ国歌「星条旗よ永遠なれ」と呼ばれます。こ

のユバーサル盤の和文録音詳細でもそうなっていますが、そちらはスーザ作の行進

曲。アメリカ国歌は単純に「星条旗」です。

ジミヘンは最後のライヴ録音となったイギリスはワイト島のフェスティヴァルに参加した時、

彼の国の国歌である「女王陛下に幸あれ」を演奏しています。もし来日が実

現していたら、「君が代」をこんな感じで演奏し、それを実況盤で発売しよう

としたら、右の圧力で止められた、なんてね。

さて「インタナショナル」からのつながりでここまで来た「国歌」、こんな例もあり

ます。

 

M15.アイランド・ウイ・ラヴ(4’05”)ランキン・タクシー ダニー・ドレッドと共に     

-T.Shirahama, Hon, R.Lightbourne, O.J.- 東芝 TOCT-24894

 

N  ランキン・タクシーが「たまたま来日中」だったダニー・ドレッドと一緒に唄ったジャメカ

国歌「我が愛する島」でした。この国家もジャメカがイギリスの植民地になって、

60年代に独立した歴史を持ち、国歌もその後に作られたものです。形は完全

に常識的な西洋のものですし、歌詞は標準的なクイーンズ・イングリッシュ。

今朝使っている国歌は、小澤征爾指揮 新日本フィルハーモニー交響楽団に

よる『世界の国歌』と言うアルバムからの演奏です。オーケストラですから当然かもし

れませんが、収められている67ヶ国の殆ど全てが、こう言う西洋音楽の様式

で作られていて、それぞれの地域性や民族性は微塵もなく、全部が「チャチャチャチ

ャーン」で終わる。こういうのに違和感感じないのかなあ、オザワも。そこへ行く

と「君が代」は明らかに異色です。まあ、これを国歌として認めるかどうか

は別の問題としてね。

一時期、国際運動競技会などで斉唱する時にこれでは迫力不足だ、と言う

批判が上がりましたが、安易な行進曲風だと、私は帝国軍歌を連想してしま

います。先週の「ともしび」の『たたかいのうた』を聞いていても何度かそ

んな気分になりました。自分たちを、他とは違ってエラいんだ、ツヨいんだ、と

自賛していると、どうしても同じ様な表現にたどり着くのでしょうか。難

しいところだな。

では近代に西洋的な独立をした第三世界の国家の象徴であるジャメカの国歌

を、先ほどのような不遜の輩による低俗下劣軽佻浮薄体ではない、正規の演

奏で聞きましょう。

ジャメカ国歌「アイランド・ウイ・ラーヴ」斉奏。

 

M16.ジャマイカ国歌(1’05”)小澤征爾指揮 新日本フィルハーモニー交響楽団  

-Hon, R.Lightbourne, O.J.- ユニバーサル PHCP-1115

 

N  ジャメカ国歌「アイランド・ウイ・ラーヴ」、小澤征爾指揮 新日本フィルハーモニー交

響楽団でした。

ジャメカとのボブスレー使用契約を破棄された大田区の町工場の人たち、悔しい

でしょうね。ただ日本側が関係に安心しきっていたのではないか、と言う疑

念がわたしにはあります。契約条項とは別に、一度約束したら最後まで大丈

夫、と言う訳ではないですよ、海外とは。特にジャメカ人は侮れません。第三者

立会いの契約書面があったとしてもね。

一度締結された国際条約を「あれは前任者のした事。だからもう一度見直

しを」なんて言い出してるのはオトナリの国です。

さて、国歌でつないできました今朝のモーニン・ブルーズ、次はアメリカ大陸西部の

テキサス人馬牛共和国の讃歌をお聞きください。大統領ダグ・サームが「サン・アントニオ

国家を讃えるこの歌を送ろう」と宣言して始めます。

「ヘイ、ベイビ、ケパソ」。

 

M17.Hey Baby Que Paso(4’11”)Texsas Tornados     

-A.Meyers, B.Sheffield-  Virgin  7243 8 47751 2 4

 

M18.South Of The Border(4’20”)Texsas Tornados 

-N.Kennedy, M,Carr-  Virgin  7243 8 47751 2 4

 

 

N  テキサス国讃歌「ヘイ、ベイビ、ケパソ」、に続いて「国境の南」、これも針を上げら

れませんでした。ダグ・サーム、フレディ・フェンダー、いいですね、ほんとにいい。

さて「ミナミ」があれば「キタ」もあるのが「幻」モーニン・ブルーズ。季節に相応し

く参りましょう。同名ミュージカルが日本にも回って来るようです。

ボブ・ディラン作「北国の少女」。

 

M19.Girl From North Country(8’27”)ダニー・ブライアント   

-B.Dylan-  BSMF  2597

 

M20.Les Mauvaises Herbes(4’33”)ガイ・ベランジャー   

-unkown-  BSMF 5049

 

N  イギリスのギタリスト、ダニー・ブライアント、2007年の実況録音で「北国の少女」でし

た。ヲルター・トラウトの後継者として嘱望されているダニー、確かに卓越した腕前で

す。

続けて聞いてもらったのは、先週もお届けしましたね、カナダはフランス語圏の

ケベック州からやってきたハーモニカ吹きガイ・ベランジャーの最新アルバムから、これ何て

発音するんだろ、「レ・ムヴェジアルブ」、でいいのかな、ヴェンテン様。意味は「ザッソ

ー、雑草」でした。小さな楽器ハーモニカを掌で覆ったり露わにしたりして音色に

微妙な変化を付ける、細かな技が見て取れるような演奏ですね。

沖縄県名護市の市長選、4日朝の投票開始直後から嫌な予感がしたのです

が、それが当たってしまいました。現地とはなんの繋がりもないシンジローを2

回も呼んで煽った挙句、基地反対の市長の時に凍結させていた米軍再編交付

金を、自党の推薦者が当選したらすぐに再開と言います。三権分立ではない

のか、この国は。

そもそも国の金で地方を治めると言う考え、流れがおかしいのですが、例

えば東京を例に取ると、町は区に、区は都に、「助成金」の名目で金を貰わな

きゃやって行けない仕組みなんですよ。現実を取らざるを得ない民の選択は、

一概に否定できません。まして沖縄の状況はもっともっと複雑。ただ、一番

大事なのは「個人の尊厳」です。全ての政策は、これを基本に考えるのが当

然でしょう。

「今朝のロンチョー」でした。それでは「幻」放送局、本日の放送を終了いたし

ます。

 

M21.君が代(1’05”)小澤征爾指揮 新日本フィルハーモニー交響楽団

-trd.-  ユニバーサル PHCP-1115

 

TM Born In Chicago 「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-N.Gravenites-  Rhino 8122 798434 0

 

N  しばらく前にBBCが国会議員から放送終了時に国歌「女王陛下に幸あれ」

を流せ、と強要された時、即刻テレビ放送で「分かりました。では『女王陛下

に幸あれ』です」とセクス・ピストルズの同名異曲のPVを流していたそうですね。

いやあ、やるなあ。ミィーディアはこういう独立感覚を持ってなきゃね。今どこか

の国では政権に胡麻を擦るのが業務の主体となっています。特に電波ね。紙

媒体は運動競技界の不祥事とか、どうでも良い著名人の不純交遊を追っかけ

て叩くのが義憤と勘違いしてる。かけがいのない媒体人たちよ、大いなる誇

りと高き理想で仕事してくれ。頼んだぜ。

来週は中央エフエムで生放送です。早いなあ。まだ2017優良盤の選定が出来て

いません。今日から始めなくてはね。ただ部屋が寒くて寒くて・・・。

生放送は2018年2月16日3時からです。84.0Mhz中央エフエムでお聞き下さ

いその前の3時間、同日0時からはここの大家さん、澤田修の「アーサム・ビーツ」、

何でもこの日はプログレを流すとか、さて・・・。

その翌々日、2月18日は両国回向院「ほくさい音楽博」、

http://www.toppingeast.com/event/888/

3月17日は池袋東京芸術劇場で「東京都民俗芸能大会」でウロウロしています。

https://tomin-fes.com/list/mingei.html

そして4月3日は下北沢タウンホールで「ブルースをよろしく!ありがとう妹尾隆

一郎」です。ここでは実行委員ですから喪服着用。

「エレキング」と言うウェブ報に妹尾隆一郎への感謝を書いたのですけれど、こ

れが公表されてから、訂正の繰り返し。当初はそれ程ではない引用事項だっ

たのですが、見直しを重ねて行くうちに、本人の名前とか没年までが違って

いたりして大騒ぎ。えらい事でした。当方の校正の不徹底です。ご指摘下さ

った方々に、深く感謝いたします。昔の記載事実が違っている、というご意

見もいただきました。タウンホールでお会い出来れば、お話をしたいですね。あと2

箇所、自分でも気に入らない部分がありますが、表現上の筆致ゆえ、戒めと

してそのままにしてあります。現状はもう大丈夫の筈。どうぞご覧下さい。

http://www.ele-king.net/news/rip/006124/ に掲載されて御座います。

そして今朝の特別付録は、以下の隠し場所です。どうぞお楽しみ下さい。

http://firestorage.jp/download/8c3af2c7ff48b6b0a67882ac52c956ea82ca9916

       ダウンロードパスワードは、jjwk6135です。

今朝もちょうど時間となりました。

こちらは、http://osamusawada.com/category/mornin-blues-by-isaowashizu/

「幻」モーニン・ブルーズ、鷲巣功でした。来週も首都圏で9人のあなただけに。

そして全国で9500万人のあなたにも、アサー。

 

    • ヴェンテン
    • 2018 2/10 5:37am

    いひひ、Les Mauvaises Herbesは「レ・モヴェズ・エルブ」ですかね( ^ω^ )。ところでKミガヨとかHノマルとかはビミョーな世界ですね。SNSでも非公認のチェックが入ることがあるようです。今回のスポーツの祭典も、ビミョーな目で見てしまいます。でもトワエモワの「虹と雪のバラード」はダイスキです。

    • 大橋 康一
    • 2018 2/10 7:46am

    ご無沙汰しております。私は、夏にバスの中で転倒して大怪我をしてしまいました。最近やっと元の生活に戻ることが出来るようになりました。幻は毎週聴いていて、心の支えでした。ありがとうございます。40代の厄年を抜けたので、これからガンガン頑張ろうと思います。夏に錦糸町でお会いできるよう更に身体を治し、河内音頭で音頭を踊りたいと思います。今週も更新、ありがとうございました。

  1. 【幻】更新 感謝・多謝です。

    ジャメカとボブスレーというと
    『クール・ランニング』(Cool Runnings⇨https://www.youtube.com/watch?v=f_LMqmcz1Tw)と
    Jimmy Cliff の「I Can See Clearly Now」(⇨https://www.youtube.com/watch?v=MrHxhQPOO2c)を思い出してしまいますね。

    さて、話は変わりますが【お知らせ】です。

    【お知らせ】

    「ブルースをよろしく!ありがとう妹尾隆一郎」(東京)の発起人の一人でもある永井ホトケ隆さんのラジオ番組『永井ホトケ隆の Blues Power』(コミュニティFM)で妹尾隆一郎さんの追悼特集があるそうです。

    番組HP⇨http://blues-power.jp

    【永井ホトケ隆の #BluesPower】
    2月16日(金)弘前市 FMアップルウェーブ  金曜21時半〜
    2月16日(金)盛岡市 ラヂオもりおか 金曜21時~
    2月17日(土)八戸市 Be FM 土曜 20時~
    2月17日(土)酒田市 ハーバーRADIO 土曜 21時~
    2月17日(土)仙台市 RADIO3 土曜 21時半~
    2月17日(土)塩竈市 BAYWAVE 土曜 22時~
    2月18日(日)喜多方市 FMきたかた 日曜20時〜
    2月18日(日)秋田市 ACB秋田コミュニティーFM 日曜21時〜
    2月18日(日)奄美市 あまみエフエム 日曜22時~
    2月19日(月)いわき市 SEA WAVE FMいわき 月曜19時半〜
    2月21日(水)(山形県)長井市 エフエムい~じゃん おらんだラジオ 水曜AM10時半~
    2月22日(木)石巻市 ラジオ石巻 木曜19時半~

    サイマルラジオ、リスラジなどで聴けます。

    ちなみに今は、Nina Simone の デヴュー盤の『Little Girl Blue』特集をやっています。

    それと、またまた話が変わりますが…、
    「虹と雪のバラード」はブルコメ盤もありますね。
    (⇨https://www.youtube.com/watch?v=1Jjh37-yuGM)

    • フェス ロンゲ
    • 2018 2/15 8:35pm

    鷲巣功様 澤田修様
    こんばんは。
    今日この後0時からの中央FMでの生放送。
    オーサムビートとモーニングブルース楽しみです。
    朝の5時までお願いしますね。

    • 深夜のグリ子
    • 2018 2/16 1:20am

    中央エフエム
    オーサムビートとモーニングブルース様へ   
    マリアマルダーの「ミッドナイトアットオアシス」
    深夜のラジオで流れるのを聞かせてほしいので、お願いします。

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