【幻】モーニン・ブルーズ 2018/07/14

mb180714

 

TM. Walikin’ Blues「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-R.Johnson-  Rhino 8122 798434 0

 

N  おはようございます。アサー。暑いです、本当に。でも眠る時はレッグ・ヲーマー着

用のワツシイサヲです。

中国、近畿の大雨被害、甚大です。先週木曜日から不穏でしたものね。こ

のわたしですら、5日の晩には京都に住んでいる不仲の姉に見舞いの電話を入

れていました。「ここのところずっと降り続いている」という返事が印象的で

した。幸いな事に、親族には何事もありませんでしたが、打撃を受けた方々

には、これからの「復旧」が大きくのしかかります。及ばずながら、まず募

金します。

今朝のモーニン・ブルーズ、1曲目はバディ・ガイ、

最新アルバムから「コーニャック」。

 

M01.Cognac(5’22”)Buddy Guy feat. Jeff Beck & Keith Richards

-B.Guy, T.Hambridge, R.Fleming-  RCA 19075812472

 

N  「コーニャック」、バディ・ガイでした。お聞きの通り、このトラックはジェフ・ベックとキー

ス・リチャーズが客演しています。ジェフは凄いね。導火線が音を立てて燃えていく

様なオブリガート、ソロでバディを文字通り煽ります。それに対してキースはワリを食っ

た感じで手が出ません。最後にちょっと持ち直すかな。でもジェフの圧倒で決

着です。彼ら全員70歳を越えてます。恐ろしいね。

ブルーズで開けた今朝のモーニン・ブルーズ、続けましょう。次も新しい録音です。

ローリー・ブロックという女性フォーク歌手の新譜は、「ブルーズの皇后」と呼ばれたベッシ

ー・スミスの持ち歌のカヴァ企画です。

そこから「キチン・マン」。

 

M02.Kitchin Man(4’01”)ローリー・ブロック  

 

N  ルーシンダ・ウイリアムズ調と言いますか、カレン・ダルトン風でもありまして、更にはマリ

ア・マルダー的にも聞こえたヴォーカルは、ローリー・ブロックの「キチン・マン」でした。彼女

はこれまで戦前の偉大なブルーズメンへ捧げるアルバムを作り続けてきましたが、こ

れから先は影響を受けた女性歌手たちへの賛歌集をシリーズ化して行くようで、

その「パワー・ヲーメン・オヴ・ザ・ブルーズ」の第一弾が、ベッシー・スミス作品を集めた

『ア・ヲーマンズ・ソウル』です。他の収録曲も全てベッシーの物で、この「キチン・マン」

以外は、ちょっと本人を意識し過ぎの感あり。だいぶ力が入っています。

ベッシーは19世紀、1894年の生まれで、活躍していた頃にレコード録音が一般

化しつつあったので吹き込みも多く、女性ブルーズの祖として崇められていま

す。もちろん彼女以前にも多くの唄い手はいたのでしょうが、何しろ録音が

ないので、なかなか実態、実力に辿り着けません。「ブルーズの皇后」として

ベッシーが君臨するのは妥当なところでしょう。

まだ満足な拡声装置のなかった頃ですから、とにかく声を大きな体に響か

せて、力強く前に進んで行くリズム感が大きな特徴でした。当然その後の女性

歌手たちに大きな影響を与えまして、全く別の唄い方をしたビリー・ホリデイです

ら、ベッシーの事を大いに尊敬していたと言います。

ではそのベッシーを聞いてみましょう。グイグイと引っ張るようなリズムをお楽し

み下さい。

「エムプティ・ベッド・ブルーズ」の第一部と第二部、1928年の録音です。

 

M03.Empty Bed Blues(pt.I & II)(6’23”)Bessie Smith

-J.C.Johnson-  Columbia  CK44441

 

M04.Tangwanana(3’43”)ベカオ・カンテット

 

N  ベッシー・スミスで「エムプティ・ベッド・ブルーズ」でした。続けましたのはベカオ・カン

テットで「タングワンナ」、2018年最新の作品『マリ・フォリ・コーラ』からです。

フランス人エメリック・クロールがドラマーとして参加している、マリの新民族音楽家集団。

前作『バマコ・トゥデイ』は大変結構な快作でした。今回の『マリ・フォリ・コーラ』も充

実しています。わたしにはエレキギターにしか聞こえなかったリード楽器は、どうや

らドンソ・ンゴ ニという楽器のようですね。小型エフェクターを多用して、この音色を

作っているようです。今の「タングワンナ」の実演映像はここに揚がっています。

これを観れば実態も分かるでしょう。何より自然な演奏態度、姿勢が宜しい。

https://www.youtube.com/watch?v=z-ElgTAo3J0 です。

慣れ親しんだ伝統楽器を使いながらも、響きは極めて今日的で、メムバたち

もモダーンな世界を向いて演奏しているようです。今回からグループ名から「カンテッ

ト」を外して「BKO」と名乗り始めていますが、日本国内ではまだ「ベカオ・カ

ンテット」で売って行くとか。

 

M05.Salta(4’30”)ベカオ・カンテット

 

N  ベカオ・カンテットで「サルタ」でした。2018年最新アルバム『マリ・フォリ・コーラ』は冒頭2

曲だけでこの充実度。この先も紹介する予定です。お楽しみに。

さて先々週の「フロム・スピリチュアルズ・トゥ・スウイング」でブーギー・ウーギー・ピアノを

聞いた後に片付けをしていたら、今度は『伝説のブギ・ウギ・ピアノ』というの

アルバムが出て来ました。故中村とうようが豊富なMCA音源をふんだんに使っ

て組んだ中身の濃いコムピ盤です。これを聞くと、ブーギー・ウーギーのリズムは、決

して大都会だけの物では無かった、という事が分かります。当然飲盛り場の

飲食店で持て囃されたのでしょうが、それはカントリー・ブルーズでも同じ事です。

注目すべきは、片田舎でも同じようなビート革命が進行していた事です。

今朝は『伝説のブギ・ウギ・ピアノ』から、アラバマ洲の伝説的ブーギー・ウーギー・

ピアニストを紹介しましょう。

まずカウ・カウ・ダヴェンポートです。

「ステイト・ストリート・ジャイヴ」。

 

M06.ステイト・ストリート・ジャイヴ(3’05”)カウ・カウ・ダヴェンポート

-C.C. Davenport-  MCA MVCE 24058

 

N  カウ・カウ・ダヴェンポートで「ステイト・ストリート・ジャイヴ」、1928年7月の録音です。

声を出していたのは、カウ・カウの相棒。一緒にドサを回っていた踊り子のアイヴィ・

スミスという女性。ピアノとダンスが対になっていたのですね。

お聞きのようにブーギー・ウーギーはピアノの左手から繰り出されるビートが命です。

どの弾き手も、力強い左手という事では共通しています。この辺りは後のゴス

ペルにも受け継がれていますね。とにかく前進するリズムの強調が必須です。

先ほど「ブーギー・ウーギーは、大都会だけの音楽ではない」と申しましたが、

これらの録音はシカーゴで行われています。ふたりのピアニストたちは、多分巡業の

途中に立ち寄った、あるいは見出されて招かれて吹き込まれたのでしょう。

1920年代、南部の黒人たちがたむろす場所では熱烈なリクエストがあ理、頻繁に

披露されていたビートがブーギー・ウーギーです。

さあ次は名人の名曲が登場します。

1928年12月の録音です。パイントップ・スミスで、「パイントップス・ブーギー」。

 

M07.パイントップス・ブギ(3’20”)パイントップ・スミス 

-P.T.Smith-  MCA MVCE 24058

 

M08.民踊河内音頭 (4’32”)初音家賢次

-P.D.-  ニッポン・レコード NP-1001

 

N  「ハイ、右へ4歩」「そこで止って」、と言っているかどうかは分かりません

が、ラジオ体操のように動きへの指示が入るピアノ曲、「パイントップス・ブーギー」、

パイントップ・スミスでした。

続けましたのはこちらも名人と呼ばれた初音家賢次の「民踊(ミンヨウ)河内音頭」

です。1970年代に大阪にあったインディペンデント・レイベルだったニッポン・レコードに

吹き込まれています。ピアノが入ってますが、これはこの時期の録音としては

珍しくない形です。アンサムブルからの必然性というよりは、「スタジオに行ったら

置いてあったので、勿体無いから弾いた」程度のものでしょう。生演奏で用

いられた例は全く無い筈です。

賢次の所属していた初音家という会派は近代河内音頭の本流に在り、創始

者初音家太三郎の下、現在の音頭様式を整えた由緒ある集団です。お聞きに

なってお感じでしょうが、掛け声が異なります。通常「イヤコラセ、ドッコイセ」と来

る処が「ヨイトコセ、ドッコイショ」です。かつては会派や地域によって独自の掛け声

が用いられていたそうで、初音家は最後までそれを持ち続けていました。こ

の録音の頃には、老舗の誇りと共にまだ使われていたのでしょう。

初音家賢次はその二代目の会長として君臨しました。それ以上に音頭取り

としての実力が途方もなく優れておりまして、多くのファン、贔屓を持っていま

した。下手に大声を出す事なく、絶妙の節回し、リズムで縦横無尽、自由自在

に音頭を操ります。今の短めの「民踊河内音頭」でもその断片は感じ取れた

事でしょう。加えてこの人には、いつもパンク臭が漂いまして、わたしはそこ

に惹かれております。初音家賢次でした。

さて季節です。今年もやって来ました「すみだ錦糸町河内音頭大盆踊り」

今回で第37回、平成期最後の開催となります。そこで、ここまで規模が大き

くなったこの盆踊りを、第一回以来支えてくれた錦糸町馴染みの三会派、本

場河内の里でも「音頭ご三家」と呼ばれる歴史と伝統を誇り、それに見合っ

た個性と実力を兼ね備えた三つの音頭会を招きます。出演者は、以下の通り。

 

鳴門会

鳴門家寿美若(音頭)

鳴門家清若(音頭、太鼓)鳴門家文若(三味線)、鳴門家ひろし(太鼓)

鳴門家寿美宏(ギター)、鳴門家寿々佳(音頭、囃子)、

鳴門家寿々女(音頭、囃子)、鳴門家加寿若(音頭、囃子)

 

五月会

五月家一若(音頭)

五月家雪若(音頭)、五月家ゆき(音頭)

五月家一蘭(音頭)、五月家音若(音頭)

五月家きよし(三味線)、五月家二郎( ギター)

五月家鷹若(三味線、ギター)

五月家真次丸(太鼓)、五月家夢若(太鼓)

 

鉄砲光丸会

鉄砲光丸(音頭)

河洲虎丸(音頭、太鼓)、河洲直美(音頭)

弥生みゆき(太鼓)、虹友美(三味線)、河洲ゆめほ(ギター)

ひろわか(ギター)、河洲美佐子(囃子)、河洲つばさ(囃子)、河洲一丸(囃子)

永田充康(音頭、太鼓)

 

前半は各会派若手の精鋭がぶつかり合い、後半は三師匠にじっくりと喉を競

い合ってもらう特別構成です。どうぞお楽しみに。

あ、日時会場をお伝えしなくてはいけませんね。

 

第37回、平成期最後の「すみだ錦糸町河内音頭大盆踊り」は、

2018年8月29日水曜日、30日木曜日 午後5時30分開演

墨田区錦糸町駅南口 首都高速道路 7号線高架下

竪川親水公園内特設会場で行われます。入場無料。どうぞお越し下さい。

なお、毎年頂いておりますお提灯、今年もお願い致します。これまで頼ん

でいた張らなきゃ食えない提灯屋の文字書きが一人になってしまい、作業の

集中が予想されますので、新規の方お早めにご注文下さい。昨年までお世話

になっておりまして、お持ち帰りになられている方も、まずはご連絡をお願

い致します。まずはこちらからどうぞ。 https://www.iyakorase.comです。

 

M09.機関車(3’48”)小坂忠

-C.Kosaka-  ソニー  MHCL 1483

 

N  小坂忠で「機関車」でした。先週末の日曜日に忠さんの演奏会が開かれまし

た。昨年の同じ頃にも予定されていた公演は突然の入院で本人不在となって

いました。わたしも本当に心配しましたが、奇跡的に回復し今年は林立夫、

小原礼、ダクタ・キョン、そして鈴木茂を従えた万全の布陣で臨めました。まだ一

部に要治療箇所があるようでしたが、唄声にはなんの問題もなく、若い頃よ

りも声出てるんじゃないかと思わせるほどの力強さだった事を報告しておき

ます。今の「機関車」は、娘さんのエイジアのバック・グラウンド・ヴォーカルが素敵で

した。リズムのアレンヂは三連で、これも良かった。小坂忠、元気です。

さて先週ドラマー、D.J.フォンタナの訃報を偲んで1曲、「トラブル」をお送りしまし

た。これはこれで充分な追悼表明だったのですけれど、一番好きだった彼の

ドラミングが冴え渡った歌が出て来ませんで、大いに慌てました。その後で持っ

てない筈がないと一週間探し続けました。そしてようやく発見。今朝はそれ

を含めて、D.J.フォンタナの軽快なビート打ちが冴え渡る数曲を続けてどうぞ。いず

れもエルヴィス・プレズリの唄です。

まずは1966年5月28日の録音、「フールズ・フォール・イン・ラーヴ」。

 

M10.Fools Fall In Love(2’04)Elvis Presley  

-J.Leiber, M.Stoller-  RCA 3026-2-R

 

M11.(Now And Then There’s) A Fool Such As I(2’35”)Elvis Presley 

-B.Trader-  RCA 07863 66050-2

 

M12.Big Hunk Of Love(2’12”)Elvis Presley   58.June 10.11  

-A.Schroder, S.Wyche-   RCA 07863 66050-2

 

M13.I Need Your Love Tonight(2’04”)Elvis Presley  

-Wayne, Reichner-  RCA 07863 66050-2

 

M14.Fools Fall In Love(2’29”)The Drifters

-J.Leiber, M.Stoller-  WarnerPlatinum  8122-73249-2

 

N  恵比寿プレズリで、

「フールズ・フォール・イン・ラーヴ」

「ナウ・アンド・ゼン・ゼアズ殺虫剤」

「恋の大穴」

「アイ・ニード・ヨー・ラーヴ・トゥナイト」でした。

いずれもD.J.フォンタナ、冴えてましたね。「恋の大穴」の間奏でエルヴィスが思わ

ず「ラララララララ」、と唄い出してしまった位、気持ちの良いリズムです。

最後は「フールズ・フォール・イン・ラーヴ」のオリヂナル。ザ・ドリフターズ、フィーチュアリング・

クライド・マクファターです。彼の事をエルヴィスは大好きだったようで、初期にはいくつ

かのカヴァを吹き込んでいます。これらふたつの「愚か者の歌」は、わたしに

は甲乙つけ難い仕上がりで、常に頭の中のジュークボクスで鳴っています。そのエル

ヴィスの仕様を収めた盤が、なかなか出て来なかったのでした。

 

M15.オーキー・フロム・ムスコーギー(3’50”)ジム・クウェスキン

-M.Haggard, R.Burris-  ワーナー WPCR-15002

 

N  バーブラ・デインに端を発したリアル・フォーク再考で、注視していたジム・クウェスキンの ア

ルバムは今たくさん出ているようですね。先日その1枚『ジム・クウェスキンズ・アメリ

カという1971年発表作品を見つけました。ジャケットが印象的です。J.F.ケネディ、

エイブラハム・リンコン、ジェイムズ・ディーン、ファッツ・ヲーラー、ビリー・ホリデイなどの写真がコラー

ジュされています。フォークを通じて様々なルーツ音楽に目覚め、新興宗教にも染ま

ったクウェスキンは、母国アメリカについて考えるようになったのでしょう。オリヂナル曲

はひとつもなく、それまで歌い継がれていたアメリカの歌の集大成のような内容

です。国内盤の鈴木カツ解説には「クウェスキンのブルース・アルバムともいえそうだ」と

書かれています。この指摘は正しいですね。

今の「オーキー・フロム・ムスコーギー」は、マール・ハガードの作品でした。わたしはこの

歌に何らかの思い出がある筈なんですが、頭脳PCを検索しても出て来ません。

何だったかなあ。

次はメムフィス・ジャグ・バンドの「スティーリン」、日本のフォーク愛好家たちがこの歌を

知ったのは、このヴァージョンだったのではないでしょうか。憂歌団も含みます。

ジム・クウェスキンでどうぞ。

 

M16.スティーリン(4’27”)ジム・クウェスキン     

-The Memphis Jug Band-  ワーナー WPCR-15002

 

M17.Counting All My Tears(3’06”)Joshua Hedkey

-J.Hedkey-  Third Man RecordsTWR-505

 

N  うって変わって、見事なまでに完璧な保守的カントリー。曲名は「カウンティング・オー

ル・マイ・ティアーズ」。

先週「姿形も歌声も、そして全体の響きもお聞きのように典型的なカントリー。

今時ここまでカントリー的なカントリーがあるのか、と言いたくなるようなカントリー音楽」

と評したジョシュア・ヘドリーというカントリー野郎の最新アルバム『ミスタ・ジュークボクス』から

です。ジャケット写真が、気持ち悪い入れ墨にも見えるドギツイ刺繍の施されたカント

リー・スーツ姿。わたしはこれだけでもう「アカン」でしたが、聞いてあまりに変哲

のないカントリー・スタイルにまた驚き。音数は少なく控えめですが、説得力がありま

す。

ウイリー・ネルスンの「ファニー、ハウ・タイム・スリップス・アウェイ」的な主題ですが、こちらの

主人公は相手の左手に光る指輪を気にしたりしてまだご愁傷さまのようです。

なかなかいい歌ですね。声は見かけよりも若い。アルバムは全曲長くても4分足

らずで仕上げられ、トラック間も長く取られているので、昔のLPみたいです。

雑音の少ない澄みきった音を除いては。

もう1曲聞いて下さい、「レッツ・テイク・ア・ヴァケイション」。

 

M18.Let’s Take A Vacation(3’49”)Joshua Hedkey 

-J.Hedkey-  Third Man RecordsTWR-505

 

M19.Tie A Yellow Ribbon Around The Ole Oak Tree(3’27”)

Tony Orland & Dawn

-I.Levine, L.R.Brown-  Arista 07822-19036-2

 

N  ジョシュア・ヘドリーの「レッツ・テイク・ア・ヴァケイション」でした。それに続きましたのは、

誰でもご存知「幸せの黄色いリボン」、ドーン1973年のヒット曲です。

この歌の基となった、刑務所を出た男を黄色いリボンで出迎える感動的な物

語は、『僕たちの洋楽ヒット』盤の矢口清治による解説を引用して、以前お話し

しましたね。実はそれと同じ原作を持つ邦画「幸せの黄色いハンカチ」を先週観

たんです。ある所でDVDを借りてね。

出てくる役者が皆達者なので、展開には文句なし。画も宜しい。山田洋次

らしさも随所に見られて、大変楽しめた1本でした。狂言回し役の武田鉄矢

が素晴らしい演技でね。なぜこの路線で行かなかったのか不思義になるほど、

いい加減な中途半端で行く当てのない若者を、完璧に演じてました。

音楽は今ひとつ。そこで原作にちなんだこの「幸せの黄色いリボン」を思い

出した次第です。これまでは図書館から借りてきた盤でお届けしていました

が、安いベスト盤も出ている事だし、これを機会に入手して聞きました。する

と全体の質の高さに脱帽。ちょっとノヴェルティ味の強いありきたりなポップ・

グループという印象がブッ飛びました。

残り時間が少ないのでまた改めますが、後2曲ほど聞いて下さい。

トニー・オーランド・アンド・ドーンです。

 

M20.Knock Three Times(3’00”)Tony Orland & Dawn

-I.Levine, L.R.Brown-  Arista 07822-19036-2

 

M21.He Do’t Love You Like I Love You(3’39”)Tony Orland & Dawn

-B.Butler, C.Carter, C.Mayfield-  Arista 07822-19036-2    17

 

TM Born In Chicago 「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-N.Gravenites-  Rhino 8122 798434 0

 

N  トニー・オーランド・アンド・ドーン、大ヒットした「ノックは3回」、そして「ヒー・ドント・

ラーヴ・ユー・ライク・アイ・ラーヴ・ユー」続けて聞いて頂きました。この原題は「ヒー・

ウィル・ブレイク・ヨー・ハート」で、イムプレッションズのビリー・バトラーのヒット曲です。

 

あいつは本気じゃないね

俺ほどにゃ君を愛しちゃいない

巧言令色仁少なからずやって言うだろ

これまで何度も他所で稽古してんだから

美味いこと言うに決まってるよ

きっといつか捨てられるね、だから・・・

 

他人の恋愛に対する何と言う非難中傷横車でしょうか。人の恋路を邪魔す

る奴は犬に噛まれて死んじまえ、って言いたいですね。こうやって迷いの

ある恋に身を置く不安な相手を誘い出す危険な手口。それとも恋の闘いに敗

れた夢見る青少年のボヤき泣き言でしょうか。この歌の陰湿さに較べれば、

 

お前はフラれたって言ってっけどさ

あの娘はお前のこと好きなんだってよ

だから自信持って行けよ

 

と煽る「シー・ラーヴス・ユー」の健全さ、前向きぶりが光ります。

あ、話はトニー・オーランド・アンド・ドーンでしたか。この歌を聞いたのは弁当屋で

配達をしていた頃です。当時はFEN放送でヲーフマン・ジャック・ショウを午後の時間

帯に流していました。昼飯の食器回収がちょうどその時間帯。軽トラで中野、

杉並、練馬の細い道を走りながら、毎日聞いていましたね。74年の初夏です。

知らないグループの「ヒー・ウィル・ブレイク・ヨー・ハート」は、いやと言う程のヘヴィ・ロー

テイション。かなり好きにさせられていましたが、そのすぐ後でビリーのオリジナルを聞

いてしまって、この時のカヴァは棚に載せられたままでした。

それと同じ曲がトニー・オーランド・アンド・ドーンのベスト盤に入っていて、瞬間に「あ

の時のはこれだったのか」、と記憶が蘇った次第です。ただしその真偽は只

今解明中。もう少し時間を頂いてから、公表致します。

今朝の特別付録は、以下の隠し場所。どうぞお楽しみ下さい。

http://firestorage.jp/download/45f390890e354a162325cb74ce455ba20a522af9

     パスワードは、4hhmdq6d、使用音源はヨガ・マットの上です。

さて、ちょうど時間となりました。

こちらは、http://osamusawada.com/category/mornin-blues-by-isaowashizu/

「幻」モーニン・ブルーズ、鷲巣功でした。来週も首都圏で9人のあなただけに。

そして全国で9500万人のあなたにも、アサー。

 


【大家よりお知らせ】

真夏の深夜の生放送決定!
2018年8月8日(水) 24時~29時(8月9日になった瞬間から早朝5時まで)
放送局:中央エフエム(84.0Mhz)

Awesome Rock 24:00-26:00
Mornin’ Blues 26:00-29:00
出演:ワシズイサヲ、サワダヲサム

ピーター・バラカンさんのイベント、「出前DJ」に鷲巣さん出演!
日本最古の映画館・高田世界館でPing-Pong DJのようです。
日 時 2018年9月15日(土) 16:30開場 17:00開演
場 所 高田世界館 上越市本町6丁目 TEL 025-520-7626
入場料 前売 3,000円 当日 3,500円
高田世界館、戸田書店などで販売
電話予約可 前売料金で当日精算 025-520-7626

    • 茹でリス
    • 2018 7/14 9:49am

    よかったー!
    更新待ってる間に一眠りしてしまった。
    錦糸町はもう来月、早いもんだ。

  1. 先週はコメント忘れ、2週分感謝〜。

    • フェス ロンゲ
    • 2018 7/14 1:17pm

    鷲巣功様 澤田修様
    こんにちは。
    今週も幻ありがとうございます。
    先週のM18のチャーリークリスチャンのソロ聴きました。
    何で落とされたんでしょうね?
    いい演奏でした。
    今週はこれからDLします。
    先週1曲聴いたカントリー野郎が楽しみです。

    • 45979タクシードライバー
    • 2018 7/14 10:46pm

    暑い中更新ありがとうございます。お身体を大事してください、私もレッグ・ヲーマが離せません!

    • 45979タクシードライバー
    • 2018 7/14 10:50pm

    P.S.おもいがけずプレスリーありがとう❗

    • 焼きグリ子
    • 2018 7/16 12:35pm

    先週と今週は古い録音の音楽がたくさん聞けてなんだかゆくっりできます。
    そんな中でバディガイはすごい。
    体の細胞の奥深くにブルーズがしみてる人の演奏ですね。
    鷲巣さん 澤田さん
    今週も更新ありがとう。

    今日は休日。
    きのこのオムレツを焼いてチャイニーズスープを煮る。
    赤ワインを冷やしてちびチビだな。

    • フェス ロンゲ
    • 2018 7/20 8:42pm

    恵比寿 ))愚かな愛(( 漂流者 
    鷲巣功様 澤田修様
    こんばんは。
    今週はM10と14でのりのり。
    こうして一緒に聴いたことが無かったです。
    オリジナルはもちろんエルビスの歌とリズム隊もすごいですね。
    もちろん「ミスタージュークボックス」の何で今?ここまでカントリー?これもよかった。
    これからも幻のお勧めカントリー聴かせてくださいな。
    では明日の幻を楽しみに。
    チャオ!!

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