【幻】モーニン・ブルーズ 2018/07/21

mb180721

 

TM. Walikin’ Blues「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-R.Johnson-  Rhino 8122 798434 0

 

N  おはようございます。アサー、ワツシイサヲです。「異常」を通り越して「危険な」

暑さです。わたしには地球が悲鳴を上げているように思えます。

今朝は特別に皆さんだけに、この暑さを解消する方法を伝授いたしましょ

う。それは今すぐ、冷房を切る事です。それもひとりじゃダメ。全員でやるん

です。みんなクーラー使ってるでしょ。あれは熱気を外へ異常なほど輩出してい

るのです。だから外気温が高くなる。室外機の側へ行って御覧なさいな。高

級乗用車だけでなく、今やバス、ダムプ、軽トラまでクーラーは当たり前。これらも

全部停止。そうすれば気温は、特に過密した都会の中心部では絶対下がるに

決まっています。あくまでも全員でやるのが条件です。抜け駆けは死罪、無

期懲役、あるいは重税を課す。「非合法冷房飲食店」が摘発されたりしてね。

禁酒時代みたいです。

と言っても核兵器と同じで、一度持ったら手放せない文明の利器。玉手箱

を開けてしまった人類は、果たして何処へ・・・。

こんな時は居直って、灼熱大陸から激温風を送ります。

ベカオ・カンテットで「ビー・ケイ・オウ・ナナ」。

 

M01.BKO nana(3’37”)ベカオ・カンテット

-unknown-  アオラ  BNSCD-5511

 

N  演奏終了後に調整室からトークバックで「サバー、どんな感じかな」と声が掛かり

ます。それに答えて、聞こえませんが多分「ツバチリだよ」という感想が返され、

再び調整室から「メルシー、ありがとね」の答えでセッション終了。理想的な進行状況が

伝わって来ます。

西アフリカ、マリの伝統を基としながらも、現在進行形の世界感覚を併せ持ち、

電化する事で響きを更に力強くしているベカオ・カンテット、最新作『マリ・フォリ・コーラ』

は、どの断面にも逞しい生命が宿っています。 今の「ビー・ケイ・オウ・ナナ」は

前作に同名のトラックがありましたが、それとは別の楽曲。演奏が進むにつれて

段々と同時代的な要素が加わって来る、それも新しい音色をオーヴァ・ダビング

して行くのではなく、唄い手、各楽器担当者の感性がより研ぎ澄まされて来

ているように聞こえます。熱いけれども不快ではない気持ちの良さでした。

しかし、暑い。次はインド洋からの激温風です。

ランディゴの最新アルバム『』から、「アイナマ」。

 

M02.アイナマ(3’47”)ランディゴ

-H.J.O.Araste, L.Marceline-  オルター・ポップ AFPCD-36359

 

N  ランディゴの最新アルバム『コムサ・ガヤール』から、「アイナマ」でした。西洋のスタイルでし

たらハイハットのような連続打音に音程感が全体を印象付けています。

ランディゴはインド洋のレユニオン島の音楽「マロヤ」を演奏する集団。この島の過去に

はお決まりの欧州白人の侵略がありまして、元々の先住民、新参フランス人、そ

して労働力としてマダガスカル島から強制的に連れて来られたアフリカ人たちの民族

特性、そしてレユニオン島の日常的社会情勢が混ざり合って生み出されたインド洋の

ブルーズがランディゴの音楽と言っても良いかもしれません。

ただその響きはカヤンブ、ルーレー、ピケといった、この島独自の聞きなれない打

楽器の他に、西アフリカのドゥンドゥンなども採り入れたアンサムブルです。そして、唄で

すね。アルバムを通してわたしの印象に残ったのも、繰り返される力強い唄声の

呼応でした。

 

M03.エンゴマ・アナオ(5’48”)ランディゴ     

-H.J.O.Araste, J.A.-  オルター・ポップ AFPCD-36359

 

N  「グラシアス」、「メルシー」と謝辞が飛び交う「エンゴマ・アナオ」、ランディゴです。

全てクーバで録音されたという、このアルバム『コムサ・ガヤール』は全篇にこのような

唱和が聞かれます。オリヂナルのライナには「このアルバムのどこかで『もう方法は無

い、音楽を楽しめ、もう方法は無い、人生を楽しめ』と言っているのが聞こ

える」とあります。わたしにも聞こえました。

さて第三世界音楽夏季集中講座、今朝の最後は、バントゥー・コンティヌア・ユフルー・

コンシシァスネス、バントゥー系民族自由意識連続体、頭文字でB.C.U.C.です。南アフリカの

黒人居住区ソウェトで結成され活動歴は10年を超えています。現在は男2人、女

1人の唄い手、そして3人の打楽器奏者という基本編成。連続する強烈なビー

トの上で、3人が次から次へと唄い継いで行きます。必然的に一つの区切りが

長くなりまして、アルバムでは19分、16分を超える長さ。河内音頭並みです。

今朝はその中で最も短い「ノウバディ・ノウズ」をお聞き下さい。

 

M04.ノバディ・ノウズ(3’12”)BCUC

-B.C.U.Consciousness-  オルター・ポップ AFPCD-36360

 

N  ゴスペルの「誰も知らない私の悩み」を土台に様々な音声表現を盛り込んだ「ノ

ウバディ・ノウズ」。バントゥー・コンティヌア・ウフルー・コンシシァスネス、バントゥー系民族自由意識連

続体、頭文字を取ってB.C.U.C.でした。南アフリカは元イギリス領で公用語が英語、

キリスト教国家です。60年代からフォーミュラ・ワン・グランプリが行われていた程の「欧米」

ですが、その恩恵に浴する事が出来なかった黒人たちが、有色人種差別主義

撤廃後20年余りで、ここまで独自で世界基準の音楽を創り上げています。

2000年の歴史を誇る極東の島国でオンガクサンギョー、オンガクカタチは、何をしている

んでしょうか。

 

M05.Whiskey, Beer And Wine(4’30”)Buddy Guy  

-B.Guy, T.Hambridge-  RCA  88875-12037-2

 

N  はい、先週お届けしたバディ・ガイ、お料理好きで洒脱な嗜好家グリ子さん

に気に入って頂けたようです。「体の細胞の奥深くにブルーズがしみてる人の

演奏ですね」という表現もなかなかでございます。その通りでしょう。

新しいアルバムでは「コーニャック」、「ウイスキー・フォー・セイル」とお酒にちなんだ題名

の楽曲が目立ちました。そう言えばこの前のアルバム『ボーン・トゥ・プレイ・ギター』

にもあったな、と聞いて頂いたのが、今の「ウイスキー、ビア、アンド・ワイン」でした。

同じアルバムからもう1曲聞いてください。ジョス・ストーンをフィーチュアして、

「ベイビー、ユー・ガット・ワット・イト・テイクス」。

 

M06.(Baby) You Got What It Takes(3’18”)Buddy Guy feat. Jess Stone  

-C.Otis, M.Stein, B.Benton-  RCA  88875-12037-2

 

N  後半ジョス・ストーンがアリサ・フランクリンそっくりになってしまう「ベイビー、ユー・ガット・

ワット・イト・テイクス」でした。改めてジョスの唄の上手さが分かる1曲ですね。

ではバディ・ガイ、今朝は新しいアルバムの表題曲です。

「ブルーズは元気に生きてるぜ」。

 

M07.The Blues Is Alive And Well(5’13”)Buddy Guy

-T.Hambridge, G.Nicholson-  RCA  19075812472

 

N  バディ・ガイ、新しいアルバムの表題曲で「ブルーズ・イズ・アライヴ・アンド・ウェル」で

した。どっしりとした安定感、余裕を感じさせる出来です。「体の細胞の深

くにブルーズがしみてる人」は違います。

中間部に聞かれたアルペジオのような単音リフを聞いて、「ニヤリ」とした方もい

るでしょう。これはライヴァル的存在だったオーティス・ラッシュの「オール・ヨー・ラーヴ」の

お約束間奏ですからね。これもバディ・ガイの余裕、ユーモアなのでしょう。

ではその原型をどうぞ。

オーティス・ラッシュで「オール・ヨー・ラーヴ」です。

 

M08.All Your Love(2’35”)Otis Rush  

-Rush-  PヴァインPCD-3741

 

N  オーティス・ラッシュの十八番、「オール・ヨー・ラーヴ」でした。1958年の録音です。1934

生まれで48 年にシカーゴに出てきたオーティス・ラッシュは、36年生まれのバディ・ガイ

とほぼ同期で、B.B.キングが世界的な存在になっていく時代のエレクトリック・バンド・

ブルーズを支えました。イギリスのハード・ロック・ギタリスト達に最も直接的な影響を与

えたのもラッシュでしょう。

もう随分と前の話になりますが、ある若いバンドを聞いた後で、そのギタリスト

に「ラッシュが好きなのか」とちょっと嬉しくなって尋ねたところ、怪訝な顔を

した相手から「ジミー・ペイヂなんですけど」と言われた事がありまして、「あ

あ、そういう事なのか」と妙に納得しました。そのくらい影響力大だったの

ですね。

さてこの「オール・ヨー・ラーヴ」のギター旋法は、この世界的ヒット曲に登用され

た事が有名です。

 

M09.ブラック・マジック・ウーマン(5’20”)サンタナ  

-P.Green-  CBS/ソニー 25DP 5549

 

N  はい、ご存知ストリップ劇場の定番曲「ブラック・マジック・ウーマン」、サンターナです。こ

の印象的なギター演奏は、もちろんカルロス・サンターナの編み出した決定的な素晴らし

い産物ではありますが、先ほどのオーティス・ラッシュの「オール・ヨー・ラーヴ」から絶対

的な閃めきを貰っています。カルロス・サンターナ本人が「これはラッシュをパクったんだ」

と言って両方のフレイズを弾き、「な、同じだろ」って言ったんですから本当で

しょう。

 

M10.Black Magic Woman(2’51”)Fleet Wood Mac 

-P.Green-   Columbia 88697625922

 

N  こちらは「ブラック・マジック・ウーマン」のオリヂナル、フリートウッド・マックです。1969年

のアルバム、『聖なる鳥』からでした。作者はピーター・グリーン。いかにも彼らしい

ギター演奏が聞けましたね。しかし、この盤からは甲乙付け難い出来映えのも

う1曲を聞いてもらいましょう。

客演のピアニスト、エディ・ボイドをフィーチュアしてジェレミー・スペンサーが憧れのエルモ・ジェ

イムズを讃えます。

「ザ・サン・イズ・シャイニン」、照るぞう、暑くなるぞう。

 

M11.The Sun Shining(3’15”)Fleet Wood Mac   

-E,James-  Columbia CBS/ソニー 25DP 5549

 

N  「太陽は燃えている」、フリートウッド・マックでした。このテイク、完璧ではないけれ

ど、とても宜しい。昔から大好きです。

あ、他所道に逸れてしまいました。バディ・ガイを聞きましょう。

「初めてブルーズに出会った時は森の中だった」という唄い出しで、多くの

日本人を惑わせたこの歌です。

「ファースト・タイム・アイ・メット・ザ・ブルーズ」。

 

M12.ファースト・タイム・アイ・メット・ザ・ブルーズ(2’17”)バディ・ガイ  

-E.Montgomery-  ユニバーサル UICY-3203

 

N  この暑苦しさ。気温摂氏40度、湿度80パーセントの7月末日本では、堪りま

せん。ただ若い頃のバディ・ガイはこういった激しい表現が強烈な個性でした。

大音量で圧倒するというより、細い鋭い音で細かなフレイズを早弾きし、ベンド

で引っ張ったロング・トーンで緊張感を煽る。唄は投げつける、吐き出す、この

スタイルで人気を博していました。よく「顔で弾く」という表現があるでしょう。

バディは「全身で弾く」男でして、まだブルーズの演奏現場なんてこの国の誰も

知らない時代にNHKテレビで放映された実演動画では、その弾き方から「ノケゾ

リング・ギター」なんて言われたものです。

では聞いて下さい。燃えるギターの、激しく暑苦しいバディ・ガイ・ノケゾリング・

ブルーズ、

「テニヤーズ・アゴウ」。

 

M13.テン・イヤーズ・アゴー(2’36”)バディ・ガイ  

-B.Guy-  MCA MVCM-22009

 

N  「10年前」、バディ・ガイ1961年の録音でした。「10年後」というグループ

がイギリスにありましたけれど、何か関係あるのでしょうかね。

とにかく若い頃のバディ・ガイはこんな緊張度の高いブルーズで名を馳せまし

た。そして今は、先々週からお聞きのような、「文字通り元気に生きている

ブルーズ」を唄っています。「ヴェテランらしい余裕も感じられ、何より声に張り

があるので全体が引き締まっている感じ」、共に先々週の自分の文言を引用

致しました。新しいアルバム『ブルーズ・イズ・アライヴ・アンド・ウェル』、ぜひ聞いて

みて下さい。果たしてこの暑さが吹っ飛びますかどうか・・・。

さて、先ほどの「ブラック・マヂック・ヲーマン」を探している時に、棚から偶然面

白い1枚が出てきました。まだ「CBS/ソニー」という名前のレコード会社が存在し

た頃にカタログ増強のために盛んに出されていた編集盤のひとつ『懐かしのスクー

ル・デイズ』シリーズ。CDの創世期です。この第6集が「フォーク・クラシック」でして、

フオーク再発見、再考中のわたしとしましては、手に取らざるを得ません。

当時CBSが権利を持っていた主に60年代の録音をまとめたものです。アメ

リカ大手のコロムビア原盤ですから、その気になればもっと古く稀少な物もたくさ

ん集められたでしょうが、何せ『懐かしのスクール・デイズ』ですから、あの時代

の「フォーク・リヴァイヴァル」で脚光を浴びた人間、楽曲が並んでいます。割と純度

は高いですよ。ボブ・ディランが入っていない事を除けばね。

そこに大きな間違いがありました。それは何か・・・、まずはお聞き頂き

ましょう。

カーター・ファミリー・ウィズ・ジョニー・キャッシュで「オハイオの銀行」。

 

M14.オハイオの銀行(4’07”)カーター・ファミリー・ウィズ・ジョニー・キャッシュ

-A.P.Carter-  CBS/ソニー 25DP 5550

 

N  カーター・ファミリー・ウィズ・ジョニー・キャッシュで「オハイオの銀行」でした。もうお分かり

の方もいる事でしょう。

この歌は「フランキー・アンド・ジョニー」や「トム・ドゥーリー」と同じような「マーダー・

バラッド」呼ばれる殺人事件伝承歌です。昔も今も人間は残酷、残虐で、沢山

の酷い事件を起こしています。ミーディアが発達していなかった頃は、そういう

出来事が歌や戯曲のネタになって、人々に伝わっていました。ジャメカではつい先

頃までこの種の時事ダンスホール・レゲが機能していました。

その中で凶悪犯罪、殺人事件は大衆最大の興味対象です。この国でも19世

紀末、明治26年に大阪と奈良の間の赤坂水分村で勃発、その三日後には天王

寺で浪花節となって詠まれていたという「河内十人斬り」などはその象徴で

しょう。

実際にアメリカ開拓時代には凶暴な英雄が居て、彼らにまつわる武勇伝、残酷

物語は数多くあった事でしょう。それがかなりの誇張を施され、言い伝えら

れているのです。クールじゃなかった頃のカントリー音楽には、この種の犯罪を主題

とする歌が沢山残っています。民間伝承説話の音楽版です。ただ誰も現場を

知りませんから、唄い手たちは皆「見てきたような嘘」をついていました。

この「オハイオの銀行」は一人称で出てくる主人公が恋人を殺す話です。その

原因が金銭の貸し借りで、犯人は口座を持つ「オハイオの銀行」に乗り込んで人

質を取って立て籠もり、親族の説得にも応ぜず、最終的に警察隊の突入で大

勢の犠牲者を出した、と言うのならこの「オハイオの銀行」と言う邦題も成立し

ますが、その恋人殺害の現場は土手の上でした。この「Bank」は、「銀行」

ではなく「川の堤」なのです。

この歌が知られるようになったのは19世紀末だと言われますが、日本に紹

介されたのは、おそらく1960年代の始め頃ではないでしょうか。その時に

どこかの音楽出版社あるいはレコード会社のイーカゲンな担当者が、先ほどのような

逞しいソーゾー力ではなく、浅はかな知識で「オハイオの銀行」と訳したのでしょう。

西新宿の放送局で仕事を始めた頃、わたしの師事した先輩は「これを『オハイオ

銀行』と言った奴がいる」と明らかに馬鹿にしていました。

その恥ずかしい邦題が20世紀末、1989年に発売されたCDでも使われて

いたのです。これは驚き。「CBS/ソニー」という名前のレコード会社の人間はみな

高学歴で優秀だった筈ですがねえ。更には付属の解説もこの題名を踏襲し、

歌の本質に触れていません。その担当者は、鈴木カツ。先週ジム・クウェスキンのライ

ナで褒めてあげたばかりなのに。

わたしは発売当時にもこの部分に気が付いていた筈ですが、今回見つけて

再び思い出しました。ただし、この邦題はもう動かせない特別な「地位」に

あるのかも知れません。この国の音楽業界には理解不可能なしきたりがあり

まして、一度付けた邦題は変えられない、和訳も「定訳」と呼ばれて、一字

一句変えてはならない、などの全くナンセンス、無意味な馬鹿げたタダの悪習です。

現役史上最強のロケンローバンドのアルバム再発時に不粋な邦題を付け替えたら、初

代邦題命名者から注文が付いて印刷物を差し替えたと言う事件があった話を

聞いた事があります。このゴッドファーザーは当時ギョーカイのチョーテンに君臨していま

したから、明らかな自己顕示欲による嫌がらせです。担当者は泣きながら訂

正作業を行ったのでしょう。

ひょっとしたらこの『懐かしのスクール・デイズ』シリーズ制作部署の上の方にか

つての「オハイオの銀行」命名者がいて、現場は忖度でそのまま使用し解説でも

触れないようにしたのかも知れません。こういう事が実際にあるんですよ。

失礼、随分と長い話になりました。『懐かしのスクール・デイズ』第6集「フォーク・

クラシック」からもう1曲お聞きください。アパラチア地方で歌い継がれていた「黒は

恋人の髪の色」です。ニーナ・シモンも唄っていましたね。こういう点から彼女が

自分自身を「わたしはジャズではなくフォーク・シンガーだと思う」と言うのは分か

ります。

では『懐かしのスクール・デイズ』第6集「フォーク・クラシック」からどうぞ。

「ブラック・イズ・ザ・カラー」、オーリエル・スミスです。

 

M15.ブラック・イズ・ザ・カラー(2’53”)オーリエル・スミス  

-W.Raim-  CBS/ソニー 25DP 5550

 

M16.Mama Look A Booboo(3’30”)ドリンキン・ホッピーズ 

-L.Melody-  Pヴァイン PCD-25260

 

N  先々週お届けしたドリンキン・ホッピーズ、全編を聞いてみました。そこから意外

なカヴァ曲、「ママ・ルック・ア・ブーブー」です。彼らはリーダーの富山浩嗣が吾妻光良

の真似をしたくて続けていたスウィンギン・バッパーズのコピー・バンドだったそうで

す。こういうカリプソをリパトゥワに採り入れるところも、吾妻光良からそのまま受

け継いでいるようですね。

この歌はハリー・ベラフォンテが唄って人の知るところとなりました。わたしの家

に初めて「スティーリオ」再生装置が来た時に付いていたダイジェスト試聴盤の中にも

入っていて、それ以来50年以上の付き合いになります。

では、カーネギー・ホールでの実況録音からどうぞ。

「ママ・ルック・ア・ブーブー」。

 

M17.Mama Look A Booboo(5’23”)Harry Berafonte 

-L.Melody-   RCA 74321 15713 2(2)

 

M18.Jamaca Farewell(5’11”)Harry Berafonte 

-L.Burgess-  RCA 74321 15713 2(2)

 

N  ハリー・ベラフォンテの「ママ・ルック・ア・ブーブー」、そして「さらばジャメカ」、カーネギ

ー・ホールでの実況録音から聞いて頂きました。歌と歌の間で「子供の頃西インド

諸島で過ごした。仲間と泳いで船乗りたちの唄を聞いた」と思い出を語りま

す。ベラフォンテはアメリカ生まれの筈ですが、幼少時代には父母の故郷で過ごしてい

たのでしょうか。避暑避寒で行っていたりすると、ちょっと印象変わります。

「さらばジャメカ」はサム・クックでも知られています。ハリー・ベラフォンテは同じメイジ

ャーのRCAレコードの先輩で成功者。サムは自分に不可能はない、とあらゆる機会

に自分を試していましたから、ひとつの挑戦として唄ってみた感じなのかな

あ。わたしと致しましては、このカリプソ路線。もう少し突っ込んで欲しかった

ですね。

 

M19.Vaya Con Dios(3’08”) Tony Orland & Dawn   

-I.James, B.Pepper, L.Russel-  Arista 07822-19036-2

 

 

N  「ラスト・ダンスは私に」と「渚のボードヲーク」をくっつけたようなこの歌は、

先週開眼したばかりのトニー・オーランドとドーンの「バイヤ・コンディオス」です。

トニー・オーランドがリード、テルマ・ルイーズ・ホプキンズ、ジョイス・ヴィンセント・ウィルスン、二人

の黒人女性がバック・グラウンド・ヴォーカル。この手のユニットにありがちな、「リード以

外は誰でも同じ」的組み合わせではなく、バック・グラウンド・ヴォーカルも固定され

ていました。しっかり顔写真もあるしね。

明確にゲーノー界内の存在ですが、オリジナル楽曲の出来、カヴァのセンス、そしてヴォ

ーカルを含めた編曲もプロのお仕事で、非常に質が高い。まず松崎しげる的トニー・

オーランドの唄が非常に宜しい。今の「バイヤ・コンディオス」でもそれはお分かりの事

でしょう。ここまではいずれもセンスの良い選曲を上手に料理したカヴァをお届け

して参りましたが、今朝はオリヂナル曲もお聞きいただきます。

1973年のヒット曲、「たれかジプシー・ローズを知らないか」。

このトリオのほぼ専属作家だったアーヴィング・リヴァインとラッセル・ブラウンの作品です。

 

M20.Say, Has Anybody Seen My Sweet Gypsy Rose(2’55”)

Tony Orland & Dawn 

-I.Levine, L.R.Brown-  Arista 07822-19036-2

 

 

TM Born In Chicago 「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-N.Gravenites-  Rhino 8122 798434 0

 

N  今頃「ドーンはいい」なんて騒いでるのは、世界中でワツシイサヲだけと自負して

います。「セイ・ハズ・エニバディ・シーン・マイ・ジプシ・ローズ」でした。いいね。

さて狂ったように暑い日々は続きます。2年後、この時期に運動競技の世界

祭典が行われます。このまま行けば、今より暑くなるでしょう。その対応に

本来必要のない手段が講じられ、どれほどの血税が投入されるのでしょうか。

最悪事態として犠牲者が出るのではないか、と思わずにはいられません。競

技日程が発表されました。衛星放送主導の時間帯割り。わたしは未だに「開

催反対」です。

毎週たくさんのお便りを有難うございます。首都圏で9人の方々だけでな

く、全国で9500万人のあなたからも、お待ちしています。いろんな異論歓迎

ですよ。どうぞ聞かせて下さい。

さて今週の特別付録は、以下の隠し場所です。どうぞお楽しみ下さい。

http://firestorage.jp/download/80f4426ebcbafe81ced9962c959b12d76adb853a

ダウンロード・パスワードは、p80t4bfzです。とても上手に撮れた写真です。何

の上でしょうか。

今朝もちょうど時間となりました。

こちらは、http://osamusawada.com/category/mornin-blues-by-isaowashizu/

「幻」モーニン・ブルーズ、鷲巣功でした。来週も首都圏で9人のあなただけに。

そして全国で9500万人のあなたにも、アサー。

 

 


【大家よりお知らせ】

真夏の深夜の生放送決定!
2018年8月8日(水) 24時~29時(=8月9日になった瞬間から早朝5時まで)
放送局:中央エフエム(84.0Mhz)

Awesome Rock 24:00-26:00
Mornin’ Blues 26:00-29:00
出演:ワシズイサヲ、サワダヲサム

ピーター・バラカンさんのイベント、「出前DJ」に鷲巣さん出演!
日本最古の映画館・高田世界館でPing-Pong DJのようです。
日 時 2018年9月15日(土) 16:30開場 17:00開演
場 所 高田世界館 上越市本町6丁目 TEL 025-520-7626
入場料 前売 3,000円 当日 3,500円
高田世界館、戸田書店などで販売
電話予約可 前売料金で当日精算 025-520-7626

    • 夜行性リス
    • 2018 7/21 3:16am

    空の様なブルーですね。

    こんな処に載せたら
    とけちゃうんじゃない?
    ((笑))

    • 45979タクシードライバー
    • 2018 7/21 6:52pm

    暑い中更新ありがとうございます。連日の猛暑、国や東電は電力不足を言わなくなった❗日本列島一斉にエアコン停止!大賛成‼️

    • 無期懲役のグリ子
    • 2018 7/22 4:52pm

    今日みたいに熱い日は胡瓜とお酢でうざくをいただきます。
    幻を聴きながら畳に座って瓶ビール。

    たくさんのバディガイ。
    本当にありがとうございます。

    • 類似穴
    • 2018 7/24 11:20pm

    今週のNHKFM、平日0時夜のプレイリストの選盤(?)は弘田三枝子です。
    http://www4.nhk.or.jp/yoruplaylist/ 
    リアルタイム世代ではないのですが、昨日放送を聞いて、昔からあのような特徴的な話し方なのか一寸気になりました。この番組は良くも悪くも放送当日まで内容がわかりません。
    長文ですがとりあえずご連絡まで。

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