【幻】モーニン・ブルーズ 2018/09/01

mb180901

 

前TM. Walikin’ Blues「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-R.Johnson-  Rhino 8122 798434 0

 

N  おはようございます。アサー、ワツシイサヲです。ふうー、大仕事が終わりました。

二日間は戦場に居るようでしたね。以前起きてから眠るまで立ちっ放しだ、

と言いました。今年はさすがに何度か座りたくなりました。加齢かな。とに

かく今年の「すみだ錦糸町河内音頭大盆踊り」は無事終了。わたしにも秋が

来ます。

今朝は、この決定的な1曲で始めましょう。

 

M01.Long Tall Sally(2’00”)ビートルズ

-Johnson, Penniman,Blackwell-  Aplle / Parlophone CDP 7 90043 2

 

N  「ロング・トール・サリー」。正に決定的な、ザ・ビートルズのカヴァで聞いて頂きました。

エルモア・ジェイムズに出会う6年前、10歳の時に聞いた「のっぽのサリー」は、わた

しの人生を決定づけた大事な1曲です。エイトビートで打ち続けられるピアノ、オクター

ヴ利用のギター・ソロなど、聴きどころを多く持つ完全な出来ですが、何よりも

ポールの絶叫とスイングとブーギーの中間のようなビート感がわたしを虜にし、聞くた

びに心拍は高まり、これがロケンローだ、と確信したのです。

冒頭の「メリー叔母さんにチクッちゃうぞ・・・」の行りがとにかく強烈。その

後のワツシイサヲ形成に絶大なる影響を与えました。

1964年3月1日の録音ですから、それから1年くらい後に日本でシングル盤

になったのでしょうか。B面が「アイ・コール・ヨ・ネイム」で、わたしも持ってまし

たね。LPでは国内編集のモノ盤「ナムバ・ファイヴ」に入ってました。後年ミュージック・

ライフのラジオ・スポットに使われていました。

 

M02.Long Tall Sally(2’10”)リトル・リチャード

-Johnson, Penniman,Blackwell- Pヴァイン PVCP-8109

 

N   「のっぽのサリー」のオリジナル、リトル・リチャードでした。これを聞いたのは、ずっ

と後の事。直接的な刺激度はビートルズのカヴァ仕様の方が高いかもしれません。

当初はビートルズのカヴァ仕様にはない猥雑感に馴染めませんでした。そしてそれ

が麻薬のように自分の身体を侵食している事にも気づかなかったのです。

さて、今さら珍しくもない「ロング・トール・サリー」についてああこう言ってい

るのには、ちょっとしたワケがあります。

盆踊り絡みでいくつかラジオの取材を受けた時に、自称「サリー」と言うDJに

会いました。とても仕事熱心で可愛らしい女性でしたけれど小柄だったので、

「サリーはのっぽだよね」と言ったのですが、通じなかった。同行していた男性

ディレクタもチンプンカンプン。この高度なカマシは失敗に終わりました。その敵討ちを、

ここで遂げた次第。お付き合い頂きまして、誠に有り難う御座います。

 

M03.リトル・ダーリン(2’06”)ダイアモンズ 

-M.Williams-   MCA / WEA WMC5-87/8

 

N  さて、先週の土曜日、以前も顔を出した新宿のカブキラウンヂへ他所からの帰り

に立ち寄りました。するとクリビツテンギャウ、11月イーグルでの対戦相手、鈴木啓志

巨匠が回しているじゃアーリマセンカ。その晩はワーナーからのドゥー・ワップ編集盤発売記

念イヴェントだったようで、巨匠は希少貴重なシングル盤を持ち込んで、入手時の四

方山話などと共に聞かせてくれました。こういう場所に集う人々はみんな膨

大なコレクションを持ち、経験豊富の「通」ばかり。わたしは全く敵いません。こ

こで初めて見かけた歴戦の強者的愛好家がいまして、この人がしきりに語っ

ていたのが、この歌「リトル・ダーリン」についてでした。

今のは永遠のサントラ盤『アメリカン・グラフィーティ』からお届けしました。オリヂナルはグ

レイディオラズの1957年ですが、最もヒットしたダイアモンズの録音は良く出来ていて、

わたしはこちらの方が好きだなあ。その強者が話していたのは伊藤素道のカヴ

ァについて。「日本語詞が付いていて面白いんだ。この男は慶応の医学部だっ

たけど、親に黙って文学部に移って、こんなのばかり唄ってたんだよ」と、

見て来たように言ってました。「ユーチューブで観られるよ」と教えてくれたんで、

家に帰ってから検索しました。お聞きの通りほとんど掛け声のようなこの歌

をどうやって和訳しているのか興味があったのです。

伊藤素道はリリオ・リズム・エアーズというグループで、1950年代に一般的馴染みの

ある洋楽曲全般を唄った人気者でした。この「リトル・ダーリン」も持ち歌の一曲

で、『アメリカン・グラフィーティ』の初回CD盤の解説には名前がありました。ただし、

辿り着いたユーチューブ動画では日本語詞の面白さがあまり感じられなかったで

すね。彼らは室内履きスリッパを使った「ローハイド」で一番ウケを取ったようです。

さて、ドゥー・ワップの夜は、流石に鈴木啓志巨匠だけあって、わたしにはチンプ

ンカンプンな珍しい物ばかり。聞いている「通」なお客さんたちの反応も特別で

した。

 

M04.Devil Or Angel(2’23”) The Clovers

-B.Carter-  ワーナー・パイオニア 35XD-647

 

N  ザ・クローヴァーズで、「悪魔か天使か」でした。この晩、巨匠は持ち込んだシング

ル盤をわたしに見せてくれました。そこにあった1枚が、コースターズの国内盤「ラ

ヴ・ポーション NO.9」でした。これはかなり珍しいですね。彼らを育てた作者

コムビのジェリー・リーバーとマイク・スートラーの作品ですから吹き込んでいても不思議で

はなく、わたしも聞いた事はあるような気がしないでもない。一時期までは

コースターズと信じていた位です。

ただ昨今の彼らの盤からはなぜか無視されていまして、アトランティックに残した

ほとんど全ての録音を集めた吹き込み集にも収録されていません。この時は

聞く事が叶わなかったのですが、今度四ツ谷のいーぐるに持って来て貰おう

かな。

しかしながら「ラヴ・ポーション NO.9」と言えば、やはりザ・クローヴァーズです。

 

M05.Love Potion (1’56”)The Clovers

-J.Leiber, M.Stoller-  One Way Music DAY2CD0274

 

N  「恋の特効薬」という邦題で呼ばれる事も多い「ラヴ・ポーション NO.9」、ザ・

クローヴァーズでした。一方のコースターズも数字「9」の付く歌を歌っています。ご存

知ですね、「第九監房の叛乱」。

 

M06.The Riot Cell Block No.9(3’03”)The Coasters

-J.Leiber, M.Stoller-  Rino / Atlantic R2 7 1090

 

M07.Adorable(2’42”)The Drifters

-B.Ram- Rino / Atlantic 8122 79837 3

 

N  「第九監房の叛乱」、ザ・コースターズに続いてはザ・ドリフターズ・フィーチュアリング・ク

ライド・マクファターで「アドラボー」、こちらは四方山話のひとつに出て来た楽曲です。

もうひとつ話題に上った歌がありまして、それは「ストーリー・アントールド」、ナツメグ

ズの代表曲です。これのア・カペラ仕様を昔廉価版LPで持っていたような気が

するのですが、見当たりません。当然ながら聞いてもいません。確か終わり

で非常にスリリングなファルセトーが聞けた筈。これについても巨匠に次は静かな場所

で質問してみましょう。

今朝は伴奏付き、ナツメグズでお聞き下さい。

「語られなかった物語」。

 

M08.Story Untold(2’16”)Nutmegs

-L.Griffin-  Fantastic Voyage FVTD116

 

N  冒頭で申し上げましたように、この晩はわたしのような「半可通」には分か

らない事が多く、ヴォーカル・グループの奥の深さを思い知りました。流れている

音楽はどれも素晴らしく、またカブキラウンヂの再生装置の音が良いので、しばら

くは50年代のコーラス・ハーモニーに浸って居りましたところ、突如時代は70年代に

突入、鳴り響いたのがこの歌です。

 

M09.Penguin At The Big Apple / Zing! Went The Strings Of My Heart(4’54”)

The Trumps

-N.Harris, R.Baker, E.Young, Hanley-  Fever Dream FD-CD-7518

 

N  ご存知「ペンギン、ヌー・ヨークへ行く」、トラムプスです。しばらく古い音の音楽が続

いたのでこのチェインヂ・アップは抜群に効果的。思わずわたしはDJ台の前で踊り

始めました。するとミョーレーの女性が飛び出して来て、一緒に付き合ってくれま

した。シングルでも演奏時間の長い部類に入る盤でしたから、楽しかったですよ。

このヒトは若い頃にディスコに出入りしていたな、そんな感じがしました。

 

M10.Cupid(5’39”)   I’ve Loved For A Long Time

-S.Cooke, MZager-  ワーナーWPCR-27591

 

N  こちらは80年のスピナーズ。白人制作者マイケル・ゼイガーと組んで、ディスコ・サウンド

をうまく利用した企画展開で、順調にヒットを重ねていた時代の代表作『ラーヴ・

トリッピン』からのシングル曲です。リード・シンガーのジョン・エドワーズがサム・クックそっく

りに唄っています。現モーニン・ブルーズ時代、終了間際に流したら、朝の番組出

演の英国人が「今のはサム・クックなの」と聞きながらスタジオに入って来た事があ

りました。その位にクリソツです。この『ラーヴ・トリッピン』はとても良い出来で、

人に薦められる1枚です。80年代のヴォーカル・グループをお探しでしたら、ぜひ

どうぞ。

さて、ここまでは50年代、60年代、70年代、そして80年代とちょっと

昔の音楽をお届けして参りました。始めの方はほとんど3分未満の曲ばかり

でしたね。ただしこの幻モーニン・ブルーズはあくまで同時代音楽番組。新しい作

品も紹介して行きましょう。

90年代、そして今世紀に入ってから各方面で活躍していた男、ショウ・タイムの

新譜は、なかなか気持ち良い。唄のスタイルが本格的で、昨今聞かれる喉から口

先だけの声とは違います。管を多用した演奏もダイナミックに迫ります。

聞いて下さい、「デジャ・ヴュ」。

 

M11.Deja Vu(3’28”)ショウ・タイム 

-unknown- BSMF REDN-0006

 

M12.Second To None(3’)キャット・リギンス  

-unknown- BSMF 2624

 

N  ショウ・タイム「デジャ・ヴュ」に続けましては、これも往年のシカゴ・ソウル的な響き。

タイロン・デイヴィスみたいですね。こちらもホーンが効いてます。バット・マンに出て来

たキャット・ヲーマンみたいな出で立ちの姿がジャケットの『イン・ザ・ボーイズ・クラブ』か

ら、キャット・リギンスで「セコンド・トゥ・ナン あんたは誰にも負けないよ」でした。

彼女はこのアルバムで実に様々なブルーズの影響下にある音楽を手掛けていま

す。本来はもう少し過激な持ち味を売り込みたいようですが、わたしにはこ

のオーソドックスなスタイルが響きました。キャット・リギンス、聞いてみて下さい。

 

M13.Lasting Kind Of Love(4’50”)Ana Popovic

-unknown-  BSMF 2622

 

N  音飛びや空白、そしてノイズとあまり状態の良い音ではありませんでしたが、

お届けしました。アナ・ポポヴィッチの新作です。お聞きのようにこの冒頭曲はケブ・

モをフィーチュアしています。彼女も「男勝り」的なイメヂで演って来ましたが、今作

はちょっと趣を変え、落ち着いて自分の音楽を作っています。今朝はまず「ラ

ースティング・カインド・オヴ・ラーヴ」でした。来週は、ケニー・ウェイン・シェパード、ロベン・

フォードとの共演などを聞いてもらいましょう。お楽しみに。

 

M14.Money Bags(3’35”) バナード・パーティ &フレンズ 

-unknown-  BSMF 5051

 

N  ヌー・オーリンズ風なインストゥルメンタルは、バナード・パーティと友人たちで「マニ・バグズ」

リラクスしたジャムの雰囲気が良いですね。パーディは例のハイハットとスネアのコムビネイションで

多用するフレイズ「タチーチー」で、再認識されているようです。ま、わたしに言わ

せればアタボーよ、てなモンですが、この最新作では極端なファット・バック・スタイルでは

なく、のんびりとした中にエッヂを効かせたドラミング主体です。これも流石。

さて今日は9月1日、暑い日々はもう終わってくれるのかな。酷暑の中に

初めて加齢を感じた2018年の夏が去って行きます。時に、毎年初夏にお送り

していたモーニン・ブルーズ夏の定番を、今年はお送りしていなかったようです。

今ここにゆく夏を遠く観てお届けします。

ナンシー・シナトラとリー・ヘイゼルウドで「サマー・ワイン」。

 

M15.Summer Wine(4’12”) 

-L.Hazlewood-  Paradiso PA-711-2

 

N  そして夏は終わります。

 

M16.夏の終わり(2’52”)キャロル  

-Y.Ohkura, E.Yazawa-  フォノグラム PHCL-3031

 

N  そして秋が来ます。

 

M17.夕月(3’29”) ジュン

-R.Nakanishi, T,Miki-  東芝 TPCT-10854

 

M18.霧雨の舗道(2’21”)加山雄三とランチャーズ

-K.Dan-  東芝 TP-7120

 

N  ナンシー・シナトラとリー・ヘイゼルウドで「サマー・ワイン」、「夏の終わり」キャロル、黛 ジュンで

「夕月」、そして加山雄三とランチャーズのインストゥルメンタル曲、「霧雨の舗道」続けてお

送りいたしました。すっかり秋雨前線が近づいたようです。この秋はあなた

をどんな事が待ち受けているでしょうか。楽しみですね。

さて、カブキラウンヂの帰り最終電車で戻って来まして、駅についてから久しぶ

りに地元にあるロック・バーに立ち寄りました。店主はベイス奏者でね。自然とそ

ちらに会話が進み、気がつくとこの人についてお互い語っていました。

ルイス・ジョンスンです。

 

M19.ストンプ(6’37”)ブラザーズ・ジョンソン

-L.Johnson, G.Johnson, V.Johnson, R.Temperton-  キャニオン D32Y3063

 

N  中間部のルイスのチョッパーが聞き物となっている「ストムプ」、ブラザーズ・ジョンスン

でした。このチョッパー弾きをね、誰が始めたか、なんていうありきたりの話に

なって、暫く盛り上がった後に、ベイス奏者のその店主がこう言ったんです。

「ポール・マカートニを7回も観られるとは考えてもいなかった」って。

彼は毎回来日公演に行っていたのですね。偉いなあ。わたしなどは大麻持

ち込みで中止となった初回公演の入場券を買ったまででした。考えると一度

観てない。今度の公演が多分最後でしょう。名古屋にでも観に行くか。

では「のっぽのサリー」で始まった9月の幻モーニン・ブルーズ、

ポール・マカートニのロケンローを聞いて、元気よく終わりましょう。

まずはジェイムズ・ポール・マカートニ風解釈のガーシュウィン楽曲からです。

去り行く夏を惜しみながら、「サマー・タイム」。

 

M20.サマータイム(4’57”)ポール・マッカトニー      

-I.Gershwin, G.Gershwin-  東芝TOCP-6669

 

M21.ローディ・ミス・クローディ(3’16”)ポール・マッカトニー 

-L.Price-  東芝TOCP-6669

 

M22.ルシール(3’13”)ポール・マッカトニー 

-Cllins, R.Penniman-  東芝TOCP-6669

 

TM Born In Chicago 「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-N.Gravenites-  Rhino 8122 798434 0

 

N  ポール・マカートニのロケンロー・アルバム『バック・イン・ザ・U.S.S.R.』から、「サマータイム」、

「ローディ・ミス・クローディ」、「ルシヤ」でした。緊急事態のように短時間で録音され

たこのアルバム、ポールのロケンロー魂がかなり生々しく荒っぽく記録されています。

今も同じような情熱を持ち続けているのは驚愕の事実です。これには誰も敵

わないでしょうね。

さて今朝の特別付録は、以下の隠し場所です。どうぞお楽しみ下さい。

http://firestorage.jp/download/85bdf7011252403e9fb7c9243aeeee907ffe2a74

   ダウンロードパスワードは、h392nshzです。

今朝もちょうど時間となりました。

こちらは、http://osamusawada.com/category/mornin-blues-by-isaowashizu/

「幻」モーニン・ブルーズ、鷲巣功でした。来週も首都圏で9人のあなただけに。

そして全国で9500万人のあなたにも、アサー。俺は眠たいよ。

    • ゴーゴーリス子
    • 2018 9/1 3:17am

    はい。
    見ちゃいましたよ!!
    ワッシーが
    踊ってるところ。
    アレはモンキーダンスというかゴーゴーダンスに見えたけど
    一応ステップや振りがあるんでしょうかね。
    動画撮っとけばよかったー(笑)

    • 川崎の五大洋光ハギリョウ
    • 2018 9/1 7:30am

    ハギリョウ久々書き込みします。
    今年の錦糸町は川崎で俳人活動のため不参加残念無念ッ。のっぽのサリー、て題名だけで俳人からロケンローラーにカクセイッ。
    ジョニーの恋の特効薬もリクエストッ、、、からのキャロル/夏の終わりッに涙ッ
    そいえばキャロルはのっぽのサリーのみって録音してたかな?と新たな疑問も。
    更新感謝感激雨あられ♬

      • 川崎の五大洋行ハギリョウ
      • 2018 9/3 5:52pm

      大忙しの中での〆踊りありがとうございました!
      今年は本番行けなかったので昨日参加でき感謝であります^o^♬
      帰宅後改めてキャロルの件調べましたがのっぽのサリーのみverは知りうる限りやはりなさそうですね(T-T)のでジョニーのポップンロール・コレクションから恋乃特効薬をー(#^.^#
      のっぽのサリーTheKinks.verも捨てがたいのですが^o^

    • フェス ロンゲ
    • 2018 9/4 9:17pm

    鷲巣功様

    夏の大仕事本当におつかれさまでした。
    私は8月河内音頭三昧楽しみました。

    昨日は渋谷アップリンクに仕事帰りに寄りましたが、
    残念ながら当日では映画は満席で見られませんでした。
    もし再上映があれば是非お知らせください。
    「河内の語り屋」
    「初代桜川唯丸 江州音頭革命記」
    アンコール上映を希望します。

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