【幻】モーニン・ブルーズ 2018/11/24

mb181124

 

TM. Walikin’ Blues「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-R.Johnson-  Rhino 8122 798434 0

 

N  おはようざいます、ワツシイサヲです。「幻」モーニン・ブルーズ2018年11月24日号

を始めましょう。先週は「寒い」というわたしの意見に「暑い」と反論を貰

いました。「Tシャツと半ズボンで裸足」という方もいらっしゃったようで、この

秘密「幻」基地と外界はだいぶ温度差があるようです。でもカレンダーは後1枚。

寒くなってくるのは間違いありません。お気をつけくださいませ。

さて今朝も新譜『ザーップVII』からです。今週はCDが入荷いたしました。

内容に違いはありません。ジャケットもLPの縮小版。クレジットはこちらの方が詳し

いですけれど、基本的に同じ物と言って良いでしょう。まず1曲、ロジャー・トラ

ウトマンがしっかり「ヴォーカル」と記されている、

「ザーップ・アンド・ロジャー」。

 

M01.Zapp And Roger(3’05”)Roger & Friends

-L.Troutman,J.Ward-  Leopard N 77054

 

N  新譜『ザーップVII』から「ザーップ・アンド・ロジャー」でした。この新譜、突然

の発表で、確かにショーゲキでありましたが、このファンク軍団は2003年と2015年

に変則的な形で録音作品を出していたようです。東京のビルボード・ラーイヴにも

ロジャー抜きで出演していました。これは電車の中吊り広告で見た覚えがありま

す。懐メロ・ショウでもやってるのかな、と思いましたが、実際に観た人間の話で

は、「ロジャーがいないだけで、殆ど同じ事を演ってた」そうで、別に解散した

訳ではないのですね。今一番必要なのは新しいヒット曲でしょう。

今回の新譜は、落ち着いて聞けばやはり全ての起爆剤が居ないのは大きい

ですが、尊厳と伝承でここまで作ったのは称賛に値します。充分に楽しめま

すしね。嫌味がありません。アーティスト名は「ロジャー・アンド・フレンズ」が正しいよ

うですが、やっぱり「ザーップ」ですよね。

今度はスロウ・ソングです。「エインジェル」。

 

M02. Angel(3’35”)Roger & Friends

-R.Troutman, L.Troutman, T.Troutman, B.Beck-  Leopard N 77054

 

N  ロジャー・アンド・フレンズの「エインジェル」でした。殆ど売り切れ状態の新譜『ザーッ

プVII』、そろそろ2回目の入荷がある頃ですから、現物を見つけたらお早め

にお買い求めください。

さて、現代音楽にも強いポークパイさんから、お便りを頂きました。「片山広

明さんを追悼してJazz Funk Mastersの最初のアルバムからぜひとも」です。

そうですか、広明さん亡くなってしまいましたか。命日は11月13日、享

年六十七でした。これまでに何度か生命の危機が噂され、今から10年ぐらい

前には「いつ死んじゃうか分からないので」と、予定されている実演を全て

収録していた人間もいましたが、そこで持ち直して今年まで生きて来ました。

遺作は夏に出た『ハッピ・アワ』で、4年ぶりの録音だったようです。わたしも

梅津和時経由で何度もお世話になりました。ジャズ・ファンク・マスターズのセッションで

は、3枚とも吹いて貰っています。

ではポークパイさんのリクエストにお答えして、

まず、ロニー・スミスとの『ラーイヴ・ジャム』から「スラウチン」、

そしてバナード・パーディとの『ファット・バック』から「ソウル・セレネイド」、

最後にルイス・ジョンスンとの『モー・ファンク』から「リール・シング」、

3曲続けてどうぞ。お静かに。吾妻光良のヘッドカウントが聞こえますよ。

 

M03.スラウチン(6’50”)ジャズ・ファンク・マスターズ・フィーチュアリング・ロニー・スミス

-L.Smith- Pヴァイン PCD-2401

 

M04.ソウル・セレナーデ(6’28”)ジャズ・ファンク・マスターズ・フィーチュアリング・バナード・パーディ

-C.Ousley,L.Dixon- キング KICP 312

 

M05.リアル・シング(4’36”)ジャズ・ファンク・マスターズ・フィーチュアリング・ルイス・ジョンスン  

-J.Ashford, V.Simpson-  キングKICJ 2086

 

N  11月13日に亡くなった片山広明がテナー・サクスフォンを吹いている「スラウチン」、「ソ

ウル・セレネイド」、「リール・シング」、いずれもジャズ・ファンク・マスターズでした。直接の死

因は肝不全との事です。10月半ばには「予定通り」の入院をしていたようで

す。お酒が好きでね。アルコール中毒でしたから、誰も不思議がらないでしょう。

一時期は片時も手放さず呑んでました。『ラーイヴ・ジャム』の時にはワンカップ持ち

込みでした。開始前にはほろ酔い気分。仕事を頼んだ方としては、「大丈夫か

なあ」と心配になりましたが、お聞きのように酩酊演奏ではなく、しっかり

吹いてくれています。まだ前の場所にあった東中野のポレポレで河内音頭と激

突した時の勇猛果敢なブロウも忘れられません。奥様がとても綺麗な人だった

事も、伝えておきましょう。

どうぞゆっくりお休み下さい。合掌。

さて先週「ロウ・ライダー」をお届けした、いかがわしい体臭を撒き散らすレイ・

カマチョと彼のスーパー・バンドで、今朝もまず1曲どうぞ。

「テル・イト・ライク・イト・イズ」のスペイン語仕様です。

 

M06.Dime La Verdad (2’51”)Ray Camacho Super Band

-G.Davis,L.Diamond-  Everland 015CD

 

N  エアロン・ネヴィルの名唱で知られる「テル・イト・ライク・イト・イズ」、なかなか宜しい出

来ですね。先週の「ロウ・ライダー」よりはマジな感じです。いや、あれもマジなの

かな。彼らはヴォーカルグループ・スタイルでも聞かせてくれますよ。

ドゥー・ワップ調にキメた「インディアン・ラーヴ・コール」をどうぞ。

 

M07.Ruego De Amor(Indian Love Call)(3’22”)Ray Camacho Super Band

-R.Firmi,O.Harbach, O.Hammersmitein-  Everland 015CD

 

N  レイ・カマチョと彼のスーパー・バンドで「インディアン・ラーヴ・コール」でした。そもそも

この1978年に制作された彼らのアルバムに出会ったのは、某レコード店で無駄話を

していた時でした。アメリカン・ヨーデルを集めたアルバムを話題にしていたのですが、

その延長でジャック・ニコルスンが主役の火星人が地球を襲う映画の話になりました。

わたしは観ていませんが、そこの店主が教えてくれました。圧倒的優位に立

った奴らの攻撃によって、地球は壊滅寸前。ところが火星人は壊れたレコード・

プレイヤが鳴らし続けるヨーデルを耳にした途端に戦意を喪失してしまいます。

この弱点が暴露され、スペクトラム光線対ヨーデル合戦の結果、地球に再び平和がも

たらされる、という実にくだらない物語です。その火星人をやっつける切っ

掛けとなったヨーデルの歌が、今の「インディアン・ラーヴ・コール」でした。映画の中で

はこのようなドゥー・ワップ・スタイルではなく、カントリー・バラッド的でしたが、なぜか

レイ・カマチョと彼のスーパー・バンドがこれをカヴァしてまして、そこで聞かせて貰っ

て彼らを知ったのです。

全く関係のない「瞳は君ゆえに」の「チバッチバ」を盛り込んでしまう節操の

なさはありますが、先ほどの「テル・イト・ライク・イト・イズ」に勝るとも劣らない、

なかなかの出来栄えでした。このアルバムでは他にジェイムズ・ブラウン調のダンス・ナム

バも手掛けていますが、わたしはこういったヴォーカル物が気に入りました。

さて同じく異国情緒溢れる、そうです、ジャネット・クラインと彼女のパーラー・ボーイ

ズのベスト盤『上海シャッフォー』からもお届けしましょう。

「あんた、それは恋に決まってるじゃないの」

 

M08.Baby It Must Be Love(2’03”)Janet Klein And Her Parlor Boys

-White, Robinson-  Moga Records

 

M09.Somedy Sweet Heart(3’00”)Janet Klein And Her Parlor Boys

-Spikes-  Moga Records

 

N  ジャネット・クラインがウクレレを弾きながら唄った「ベイビ・イト・マスト・ビ・ラーヴ」、そ

してトムという楽団員の唄で「サムデイ・スウィート・ハート」でした。これを聞いて連想

したのがジム・クウェスキンでした。オールド・タイム的な素材の他にも共通する要素がた

くさんありますね。特に声と唄い方かな。

聞いて下さい、「スウィート・スー」。

 

M10.Sweet Sue(3’57”)Jim Kweskin

-W.J.Harris-   Bixstreeet G2-10091

 

M11.Rocket 88(7’26”)マイク・ジト、ヴァーニャ・スカイ、バーナード・アリソン

-J.Brenston-  BSMF 2635

 

N  突然、騒々しくなりました。ドイツはラフ・レコードの主宰する恒例ブルーズ・キャラヴ

ァンのステイヂから、マイク・ジト、ヴァーニャ・スカイ、バーナード・アリソン、2人のブルーズ・マン

とひとりのウイミンが揃い踏みしたライヴ盤です。先週もお届けしましたね。

この新譜にはDVDも付いていまして、それで舞台の様子が確認できます。

最初は3人で、次にヴァーニャ・スカイ、そしてマイク・ジト、バーナード・アリスンの順です。

先週の「ロウ・ライダー変奏曲」、そしてこの「ロケット88」は、バーナード・アリスンのリパ

トゥワ。白人のベイス、ドラムズというハード・ロックのギター・トリオ編成です。ここでバーナ

ードはスライドを多用してブルーズ・ナムバ主体の演奏に徹しています。観ていてジ

ミ・ヘンドリクスを想い浮かべました。たぶんジミヘンもこういったブルーズ主体のクラ

ブ・ギグから、あのような個性的な舞台、音楽を創り上げて行ったのでしょ

う。

一方のマイク・ジトは堅実にまとめ、クロアチアからのヴァーニャ・スカイは紅一点として

存在を主張する、バランスの取れた3人の顔合わせです。

さて「ロケット88」と来れば、わたしにはこの仕様も今年の収穫の一つでした。

ナツコがヴォーカルとブルーズ・ハープでキメてくれます。

 

M12.Rocket 88(3’03”)Natsuko

-J.Brenston-  Local Production Records LPR 0001

 

M13.One Good Man(6’05”)ブラッデスト・サキソフォン  フィーチュアリング・クリスタル・トーマス

-D.Mason-  スペースエイジ SPACE-016  8

 

N  ナツコという正体未確認のブルーズ・ウイミンに続けては、ブラデスト・サクスフォンの新作か

ら「ワン・グッド・マン」、クリスタル・トーマスという女性歌手の唄でした。彼らがテキサス、

オースティンで吹き込んで来たアルバム『アジャスト・ヲナ・メイク・ラーヴ・トゥ・ユー』が近々に

発売されます。これには現地で5人の女性がヴォーカルで参加。全編歌物になっ

ています。出来はかなり良いですよ。ほとんどライヴと同じような全員同時に

唄と演奏をする形での録音でして、一体感があります。日頃のドサ周りの成果

が出ましたね。

彼らはそのクリスタル・トーマスを年末に招いて実演を披露します。東京は12月22

日に下北沢の「440、フォー・フォーティ」で。25日にも同じ下北沢の「メムフィス兄弟」

観られますので、お運び下さい。

そしてわたしは、明日25日に、青山でこの人の音響を担当します。

 

M14.河内遊侠伝(3’22”)津田耕次       

-T.Hoshino, M.Shimizu-  クラウン CW-691

 

N  歴史的編集盤『続、続々カワチモンド』から「河内遊侠伝」、津田耕次でした。

この人が、わたしが日頃よく出入りしているレコード店の21周年記念の会に

特別出演します。1週間ほど前に立ち寄った時に「音響担当がいない」と聞い

て、「簡単な事なら手伝えるよ」と志願して、請け負うことになりました。会

場は青山の小さな酒場なので、限界があります。簡素な機材で果たしてどこ

まで出来ますか、お楽しみ。

津田耕次本人に関しては、わたしはこの歌で知って「いいなあ」と受け止

めていたのですけれど、ここのレコード店主はぞっこんで、既発の音源を全てを

収集するに至り、21周年記念の会に来て貰う事になった、というお話。彼が

特別に作った2枚組のベストがありまして、これを聞きますと、唄い手津田耕

次の偉大さが分かります。それに関しては25日が済んでから、また改めてお

話し致します。

今朝はその片鱗を感じさせる津田耕次版「東京流れ者」を聞いて下さい。

 

M15.東京流れ者(2’48”)津田耕次

-unknown-  unknown

 

N  「東京流れ者」、津田耕次でした。なおエルスール・レコーズ21周年記念の会は、

11月25日午後6時から、渋谷区渋谷二丁目7番14号の「なるきよ」で行わ

れます。電話は03-5485-2223。ドリンク付きで入場料1500円。あとはそれぞれ

自由な注文が可能です。至近距離での津田耕次が1500円、これは絶対にお得

ですよ。ぜひどうぞ。

さてそのエルスール・レコーズで見つけた珍しいZZトップの実況盤があります。この

レコード店はワールドミュージック主体の品揃えで、ハード・ロックがある事自体が異例なの

ですが、どうも店主に何かの必要性があって取り寄せたようです。当初は海

賊盤で出ていたようで、それが関係者の知るところとなり、突き止められて、

それなりにとっちめられた後、正規の物として出し直しされたようです。多

分ラジオ放送用の録音ではないか、とわたしは睨んでおります。演奏曲目を見

ますと、非常に魅力的。まず冒頭の1曲をどうぞ。

なんと、サム・アンド・デイヴの「アイ・サンキュー」でショウが始まります。

 

M16.I Thank You(3’14”)ZZ Top            

-D.Porter, I.Hayes-   FMIC FMICD 46

 

N  キョーフの音、時事トップで「アイ・サンキュー」でした。そのまま「ウエイティン・フォー・ザ・

バス」へつながっていきます。1980年、ヌー・ジャージイでの演奏です。まだ「イリ

ミネイタ」のヒットが出る前ですから、一般認知はテキサスの変わり者3人組程度だった

筈ですが、どうでしょう、既に圧倒的な喝采を浴びてます。多分3段積みアンプ

の壁を背に演奏しているんでしょうね。あー、とてもうるさそうです。

この後はオリヂナルのヒットを続けますが、最後がまた魅力的

「ダスト・マイ・ブルーム」

「監獄ロック」と来て、

「タッシュ」で終演となります。

耳栓をしてお楽しみ下さい。

1980年6月15日、ヌー・ジャージイ、パサイクでのヂヂ・トップです。

 

M17.Dust My Broom(3’22”)ZZ Top

-E.James-  FMIC FMICD 46

 

M18.Jailhouse Rock(1’50”)ZZ Top

-J.Leiber, M.Stoller-  FMIC FMICD 46

 

M19.Tush(3’50”)ZZ Top

-B.Gibbons-  FMIC FMICD 46

 

M20.セクシー・セディ(3’15”)ザ・ビートルズ

-J.Lennon, P.McCartney-  東芝 TOCP-71041-53

 

TM Born In Chicago 「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-N.Gravenites-  Rhino 8122 798434 0

 

N  ZZ トップ、大音量の狂宴、最後の「ダスト・マイ・ブルーム」、「監獄ロック」、「タッシュ」

でした。いやはや、凄いもんですね。ただこうやって聞くと、俺たちゃロックンロ

ールやブルーズが大好きなんだ、という熱い想いが伝わって来ます。あの個性的

な風貌は別としてね。

今朝の最後は「ビートルズならなんでもいい」という類似穴さんからのリクエスト

にお答えして、『ホワイト・アルバム』から「セクシー・セディ」をお届けしました。いつ

かこのアルバムを聞きながら居眠りをしていまい、気がついたら「セクシー・セディ」

が流れていた、という思い出があります。起きてとても寒かったな。50年以

上前の話ですが、そんなこともあってか、寒い時期のビートルズというと、わた

しはこの2枚組になります。つい最近、超豪華な仕様の特別盤が出ています

が、わたしは未聴。ここの大家の澤田修が手に入れたようなので内容を探っ

てみましょうか。

今朝の特別付録は、以下の隠し場所です。どうぞお楽しみ下さい。

http://firestorage.jp/download/1b043e292c06729b1181c395b4bc3ad3f0332c54

  ダウンロードパスワードは、hyc8du58です。

今朝もちょうど時間となりました。

こちらは、http://osamusawada.com/category/mornin-blues-by-isaowashizu/

「幻」モーニン・ブルーズ、鷲巣功でした。来週も首都圏で9人のあなただけに。

そして全国で9500万人のあなたにも、アサー。

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【お知らせ】

今年最後の生放送!

AWESOME BEATS + Mornin’ Blues


今年最後の生放送は、

2018年12月26日24時〜29時 (12月27日早朝0時〜早朝5時)】です。

放送局:いつもの中央エフエム
出演:いつもの澤田修&鷲巣功

詳細は後日お伝えします。

 

    • 45979タクシードライバー
    • 2018 11/24 3:44am

    確かに温度差の激しい日々です。12月26日に向かって、風などひかぬように

    • リス・アタック
    • 2018 11/24 5:41pm

    ジャック・ニコルソンが主役の火星人が地球を襲う映画…て「マーズ・アタック]?(笑)

      • ワツシイサヲ
      • 2018 11/25 10:55am

      そうです。これも何かのパロディみたいです。

    • 平成最後のいい肉の日の前日のグリ子
    • 2018 11/28 9:19pm

    先週からの厳しい冷え込みで家でも長ズボンになりました。
    ブリ大根と春菊の和え物でワインをいただきます。
    今週の幻は前半のファンクジャズがめっちゃいい感じ。
    今年も本当に後一枚になってしまいましたね。
    27日に仕事納めが迎えられるように、
    無理せずゆっくり肉も食べて、スピード上げていきましょう。
    今週もありがとうございます。

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