【幻】モーニン・ブルーズ 2019/02/16

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TM. Walikin’ Blues「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-R.Johnson-  Rhino 8122 798434 0

N  おはようざいます、ワツシイサヲです。「幻」モーニン・ブルーズ2019年02月16日を  

 始めましょう。

  温度が上がったり下がったりと慌ただしい気候です。今週も冷えましたね。

 木曜日、金曜日と気温がそれ程上がらなかった時にテレビやラジオなどで「真冬

 並みの寒さ」と表現していたのが、ちょと気になりました。2月半ばは真冬

 じゃないのかな。確かに暦の上では先週から「春」ですけれどもね。今日は

 多少暖かくなりそうです。

  さて先週、先々週と生イヴェントのおさらいで賑やかにお送りしました。今朝

 はこれまでと趣向を変えて行きましょう。

01.Afro Blue(4’58”)Dawda Jobarteh   

-M.Santamaria-  Sterns Music STCD1130

N  モンゴ・サンタマリア作の「アフロ・ブルー」、先週「川の側であの娘を見かけたよ」と

 いう穏やかな風情が漂う器楽曲を紹介したダウダ・ジョルバテというガンビアのコラ

 奏者の新譜から聞いて頂きました。同じ曲は10年ほど前にディー・ディー・ブリッ

 ヂヲーターもカヴァしていましたが、だいぶ趣きが異なります。歌が無いからかな

 あ。ひょっとしたら別の楽曲かも・・・。

  使われている楽器は、多分にイフェクトをかけた電気コラです。聞いているとギター

 のように弾いている姿が連想されますが、どんな形をしていて、どんな姿勢

 で使うのか、実写映像を観たくなります。細やかな表現に変わりはありませ

 んが、「川の側であの娘を見かけたよ」とは別物ですね。「アフロ・ブルー」、ダ

 ウダ・シジョルバテでした。

  次は同じく先週1曲聞いて頂いた、バシア・サノゴの弾くマカレ・ンゴニという弦楽

 器です。

  「デニ・ニ・カグニ」。

02.Deni Ni Kagni(3’15”)Bachir Sonogo         

-B. Sonogo-  Production Bachir Sonogo  nonumber

N  歪みのないコラ、と言ってもいいかな。西アフリカのマカレ・ンゴニという楽器で、

 「デニ・ニ・カグニ」でした。コラのような民族楽器は全てが手造りでして、同一

 規格ではありません。よく調弦出来るなあと思えるような構造です。音色も

 均一ではなく、加えて精度の不足から「歪み」が出ます。三味線で揺れる弦

 が棹に当たって「ビィーン」となってしまう「サワリ」のような音色の変化ですね。

 アフリカの楽器には多かれ少なかれ、この種の濁り、歪みが付き物です。すっか

 り一般的になった西海岸の打楽器ジェムベには金属製の、シンバルで使う、シズラー

 のような付属品を付けて鳴らす部族がいます。これも一種の濁り、歪みの付

 加ですね。エレキのファズやディストーションンと同じです。このマカレ・ンゴニにはその種の

 共鳴がない、素の音です。そこに絡みつくような唄に独特の情感があります。

 バシエール・サンゴで「デニ・ニ・カグニ」でした。

  さて、今年になって出会った傑作アフロ・ファンク・アルバムから行きましょう。

  ヴォードゥー・ゲイムです。今朝は「センス・インテルディ」。

03.Sens Interdit(6’10”)ヴォードゥー・ゲーム

-P.Solo-  オルター・ポップ AFPCD-36361

04.Ngamale(6’08”)Salif Keita

-S.Keita-  Naïve NJ629011

N  軽快とドス黒さを同時に感じさせる高速アフロ・ファンク、ヴォードゥー・ゲイム の「セン

 ス・インテルディ」に続けましては、現役引退発表をしたサリフ・ケイタのアルバム『アン・オウ

 トレ・ブラン』から「ンガマレ」、この曲名、ジャケットでは「Ngamale」と「Gnamale」

 ふた通りの表記があります。仏語と英語の綴り違いなのでしょうか。 南アフリ

 カのヴォーカル・グループ、レイディスミス・ブラック・マムバーズがコーラスで参加していました。

  このように一口にアフリカと言っても地域、部族によって表現は千差万別。そ

 れぞれ固有の愛好家がいますが、知識の足りないわたしは地図を見ながら聞

 かないと全く分からない状態で、もう何十年も聞き続けています。

  それでも何処の誰もが、極東の何処かの国のように誤った西洋化をせず、

 自分たちの受け継いだ血を新しい文化とゆっくり混ぜ合わせて行くやり方に

 は、憧れを感じてしまいますね。

  もう一曲聞いて下さい。ジムバブエのオリヴァ・ムツクジです。

  「クサテレラ」。  

05.Kusaterera(4’35”)Oliver “Tuku” Mtukudzi

-O.Mtukudzi-  Tuku / Sheer Sound / Gatto SLCD 402 

N  「クサテレラ」、オリヴァ・ムツクジでした。唄の節回しとヒュー・マサケラのトラムペットの絡み

 合いが、非常に気持ち宜しかった。何よりオリヴァの声は別格です。

  さて、英語圏に参りましょう。ヒルベンダーズの新作が届きました。20日の発

 売です。今回は自分たちのグループ名が表題。第一印象は、極くフツーのブルーグラス・

 アルバム。どっちかと言うと地味かも知れません。この辺りにこの集団の着実な

 性格が表れているようにも憶えます。

  今朝は分かりやすい曲名で一曲、

  「飛行機、列車、そして自動車」。

06.Planes, Trains, & Automobiles(3’10”)Hilbenders

-unknown-  BSMF 6161

N  ヒルベンダーズで「プレイン、トレイン、アンド・大友ビル」でした。いいでしょ、気に入

 ってます。このアルバムからは追って他の歌も聞いて貰いましょう。

  さてまた非英語圏に戻ります。今度は葡萄牙の言葉。でもオランダを本拠地と

 する白人演奏集団の新譜からです。メムバには二人程有色人種も参加している

 ようです。

  3週間ほど前に一度聞いてもらった、ザ・ジャズインヴェーダーズ、彼らがブラジ

 ルの大御所フュージョン・グループと一緒に作り上げた新作です。

  女声のユニソーンが印象的なミルトン・ナシメントの「シルソ・マリムボンド」と読むのかなあ。

07.Circo Marimbondo(4’03”)Jazzinvaders   

-M.Nacimento-  Pヴァイン PCD-24806

N  「シルソ・マリムボンド」、ザ・ジャズインヴェーダーズでした。言葉の音韻がリズミックに

 連鎖する、いかにもブラジル音楽的な響きが素敵、可愛らしかった。

  技巧者の集まりザ・ジャズインヴェーダーズはこの前にダクタ・ロニー・スミスとジャズ・

 ファンクのアルバムを創っていたそうです。こちらも是非聞いてみたいですね。

  さて、今の「シルソ・マリムボンド」を聞いていたら、この歌を連想しました。

  LP『ザーップVII』から、掛け声が好印象です、「バイランドー」。

08.Bailando(4’26”)Zapp

-L.Troutoman jr,, F.J.Bautista jr., E.C.Anene jr., D.Manuel-

Delta Music Media / Leopard N 77054  LC 08597 

09.A Change Is Gonna Come(3’14”)Sam Cooke

-S.Cooke-  RCA / Abkco PD87127

N  突然のチェインヂ・オーヴ・ペイス、サム・クックで「ア・チェインヂ・イズ・ゴナ・カーム」でし  

 た。実は身近なところで不幸が続きました。葬儀は共にご親族だけで済ませ

 ておられたので、今週の始めに遅ればせながらお線香を上げに言って参りま

 した。今の「ア・チェインヂ・イズ・ゴナ・カーム」は、そのふたりに贈ります。「生

 きていくのは辛い、でも死ぬのは怖い」と唄ったサム・クック、御意。

  ひとりはツイターにも投稿があった、河内音頭取りの桑舞昇栄です。彼とは37

 年の付き合いでした。ずーっと年下だと思っていて「ショーエー」「ショーエー」なん

 て呼んでいましたが、早生まれでわたしより2ヶ月年長です。何度か身体を

 悪くしていましたが、その度に復活してここ2年ほどは元気だったので訃報

 は驚きでした。そんなに悪かったとは・・・。大阪市内のお宅を訪ねたら、

 2枚の遺影が並んでいて、これにも驚き。昇栄の10日前にお父さんが亡くな

 っていました。その葬儀を取り仕切った疲れから倒れたそうです。合掌。

  もうひとりはワツシ家の従姉妹。一番上の女性です。若い頃は聖路加で看護婦

 をしていたんですが、医者と病院が嫌いで、生前には「延命処置拒否の覚え

 書き」を記していた程です。遺体も「散骨をして欲しい」と言っていたそう

 で、残った旦那さんが只今手配中。大変みたいです。

  頻繁に会っていなくても、やはりこういう出来事には心が重たくなります。 

 でも生きている者の宿命として、元気に暮らし続けなくてはいけません。わ

 たしの信条は、「お葬式こそ派手に賑やかに」です。みなさん頼みます。

  ではギャラクティックとボーイフレンドに元気で演って貰いましょう。

  「俺の葬式での踊り」

10.Dance At My Funeral(2’50”)Galactic feat.Boyfriend

-unknown- Pヴァイン PCD-20401

11.ブラーヴォお葬式(4’35”)ランキン・タクシー

-T.Shirahama-  WEA  WMC3-6

N  ギャラクティックとボーイフレンドで「ダンス・アット・マイ・フューネラル」、流石ヌー・オーリンズの

 ギャラクティック、21世紀のセカンドラインでしょうか。ちょっとテムポーが速過ぎるかな。

  続けましたのは、ランキン・タクシー「ブラーヴォお葬式」です。1991年の作品です。

 結構よく出来てますね。ランキンさんもこういうのを沢山作ってくれていたらな

 あ。

  「終活」なんて言葉がフツーに使われるようになって、老い先、死後の準備を

 自分でしておくのが当然のようです。せめて身の回りだけでも片付けとかな

 いとね。わたしの蔵書、音楽素材は寄付だな。誰か引き受けてくれませんか。

 でもまだしばらくは、持ち主が生きてますよ。

12.Teach Me Tonite(2’45”)Dinah Washigton

-Chan, Depaul-  GOLD STARS  GSS5381

N  ブレンダ・リーやフィービ・スノウでお送りしていた「今夜教えて」、今朝は大姉御

 ダイナ・ヲッシントンで聞いて頂きました。今週フィービの唄を何度か聞いて連想しまし

 た。名曲ですから誰のもよく仕上がりますが、やっぱりダイナ・ヲッシントンでしょ

 うか、と簡単には言いませんが、ひと味もふた味も違ってますね。

  では21世紀のダイナ・ヲッシントン・・・、これもご両人に失礼か。

  イナ・フォルスマンです。「エヴリ・シングル・ビート」。

13.Every Single Beat(5’00”)イナ・フォルスマン

-unknown-  BSMF 2644  

N  珍しくラテン調のリズムで唄い上げる、イナ・フォルスマン。終了部分がキモですね。こう

 いうところで緊張を保てるのは、やはり唄が上手だからです。新しいアルバムか

 らは何度もお送りしていますが・・・、まだ残ってるトラックがあります。この

 先もどうぞお楽しみに。

  土曜日、大阪に向かう前に荻窪のライヴ・ハウスを覗きました。知り合いのちょ

 っとしたブルーズ実演があったのです。1曲目が始まって到着したわたしは、扉

 を開けて、お客さんの平均年齢の高さに圧倒されました。10年ほど前にジョニ

 ー・ウインターを観に行った時も、開演前に並んでいる年寄り集団に「何だろう、

 この人たちは」と訝しんだ事を思い出しましたが、わたしこそ、その一員な

 のであります。

  その晩は昔のブルーズ・バンドの猛者たちが集まって、これまたセイム・オールドな

 名曲を聞かせてくれました。その中で珍しくクラレンス・神社仏閣門構的前歯・ブ

 ラウンの反朝鮮戦争ブルーズがあって、それを家で探したのですが見つかりません

 でした。続けて捜索致します。

  今朝は有名なところから、1953年吹き込みです。

  「十字路の闇取り引き」。

14.Dirty Work At The CrossRoads(2’48”)Clarence “Gatemouth” Brown 

-D.Robey-  Rounder / MCA CD 2039

15.For Now So Long(2’43”)Clarence “Gatemouth” Brown

-C.Brown-  Rounder / MCA CD 2039

N クラレンス・ゲイトマウス・ブラウンで「ダーティ・ワーク・アッザ・クロスローズ」、そして「フォー・

 ナウ、ソー・ロング」でした。ゲイトマウスも、やっぱり別格です。唄がいい。ただし、

 この国ではこの器楽曲が最も知られているでしょう。

  素晴らしいリード・ギター、リズム・アレンヂ、そしてホーンのアムサムブル。

  クラレンス・神社仏閣門構的前歯・ブラウンです。

  「時々ストムプ」。

16.Okie Dokie Stomp(2’31”) Clarence “Gatemouth” Brown

-C.Brown-  Rounder / MCA CD 2039

17.僕のマリー(2’24”)ザ・タイガース

-J.Hashimoto, K.Sugiyama-  キープ株式会社 12CD-1212A   

N  神社仏閣門構的前歯・ブラウンの「ドキドキ・ストムプ」に続きましては、ザ・タイガ

 ーズのデビュー曲「僕のマリー」でした。

  「幻」ツイターに明治製菓のタイガーズ・ノヴェルティ、大量に出て来ますね。こんな

 にあるのか。音源は箱組みCDに収録されていると聞きましたが、これは や

 はりフォノシートが価値ですね。この前のリポでの生DJの場には、「まだ持ってい

 る」方が複数いらっしゃいました。大切な想い出か。誰を好きだったんだろ

 う。

  わたしはシャボン玉ホリデーでデビューの時からこのグループを観ていまして、同時

 代的に親しんでいました。この「僕のマリー」が一番好きだったのですが、今聞

 いて、結構複雑なヴォーカル・ワークをこなしている点を新発見。こうやって唄の響

 きを磨いて行けばよかったのに。ジュリーの人気に依存した陳腐な企画で大衆を

 惹きつけられるとでも考えていたんでしょうか。そんなに甘くはありません。

  それにつけても思い出されるのが、この歌の加橋かつみのハーモニーです。

18.風は知らない(2’24”)ザ・タイガース

-T.Iwatani, K.Murai-  キープ株式会社 12CD-1212A

N  「風は知らない」ザ・タイガースでした。これのA面が、とてもドラマチックに作ら

 れている、こちらでした。トッポこと加橋かつみが抜けて岸部シローが加入。そし

 て発表された新生タイガーズの初シングル曲です。 

  「美しき愛の掟」をどうぞ。

19.美しき愛の掟(3’13”)ザ・タイガース

-M.Yamagami, K.Murai-  キープ株式会社 12CD-1212A 

20.For The Love Of You –Pts. 1 & 2(5’36”)The Isley Brothers 

-Isley, Isley, Isley, Isley, Jasper-  Rhino / Sony R2 70909

TM Born In Chicago 「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-N.Gravenites-  Rhino 8122 798434 0

N 「美しき愛の掟」、仰々しいですね。やっぱこういうワザとらしい方がいい

 のかなあ。若干サドマゾ的でもあります。愛のカタチとして、それは有り得ますけ

 どね。

  今回「落ち葉の物語」を探して手に入れたのは、非常に粗悪なベスト盤でし

 た。発売元も渡辺プロ原盤を専門に扱う、ワゴン物納入業者みたいなところで

 す。収録曲も足りない。大体「ラーヴ、ラーヴ、ラーヴ」が入ってないじゃないか。

  この国の過去音源の扱いは最低ですね。『全曲集』『スーパー・ベスト』などの

 安易なネイミング、テキトーで少ない選曲、味気ないディザイン、そして貧弱な録音詳細

 記述、要するに制作側の愛情が感じられないのです。それを今時2500円で売

 ってたりする。欲しけりゃ箱物を揃えろ、でしょうか。それもあんまりじゃ

 ないの。「本人歌唱」という特記には笑ってしまいます。とにかく、価値あ

 る財産だぞ。

  今朝の最後はアイズリー・ブラザーズの「フォー・ザ・ラーヴ・オヴ・ユー」でした。先

 週の「寂しい夜」、これをアイズリーがカヴァしてたのをツイター投稿で思い出して、

 これまた探したのですが見つからず、そこで出会った懐かしいこの歌、聴い

 て貰いました。これもよく出来てるな。

  ヴェンテンさま、エアー・チョコレイト、確かに受諾、多謝。

  今朝の特別付録は、以下の隠し場所です。どうぞお楽しみ下さい。

http://firestorage.jp/download/3bb80036c490a25684e96208e1af1ad119351e7d

  ダウンロード・パスワードは、g14v93gtです。

  今朝もちょうど時間となりました。

 こちらは、http://osamusawada.com/category/mornin-blues-by-isaowashizu/

 「幻」モーニン・ブルーズ、鷲巣功でした。来週も首都圏で9人のあなただけに。

   そして全国で9500万人のあなたにも、アサー。

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    • 齧歯類前歯小動物
    • 2019 2/16 3:29am

    確かに・・・
    派手で賑やかなお葬式を
    あげてもらえる様な人はイイネ

    ワッシー、任せて!! (笑)

    私はひっそりと
    かなーw

    所で先週はDLに
    矢鱈時間かかったのよ~w

    • ヴェンテン
    • 2019 2/17 1:07am

    エアーのチョコレート届きましたか、エアーだから深夜に食べても虫歯にならないから安心でつよ〜。タイガースといやあ、ジュリーの歌謡曲三枚組買っちゃいました。ところで最近私も身内のお葬式を出しましたが、お墓があるが故に菩提寺との連携もややこしく、散骨など思いも寄らない世界でした。でも今後はお寺も葬式屋でなく、自由な葬儀も認められるようになってほしい。身辺整理とゆうのは大事ですね。意思をはっきり書き遺された従姉妹さんは本当にご立派だと思います。

    • 日曜日のグリ子
    • 2019 2/17 3:01pm

    今頃の季節に食べたくなるのはクリームシチューです。
    たくさん作ってフランスパンと赤いワイン。
    「今夜教えて」を聞きながら、お腹の中から暖まります。

  1. いつもありがとうございます!!(書き込み久々ですみません)

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