【幻】モーニン・ブルーズ 2019/08/10

mb190810

TM. Walikin’ Blues「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-R.Johnson-  Rhino 8122 798434 0

N  おはようざいます、ワツシイサヲです。「幻」モーニン・ブルーズ2019年08月10日を  

 始めましょう。

  言いたかないけど、本当に暑い。今週は昼間自転車に乗る事が何度かあり

 まして、走ってる時はいいのですが、止まったり降りた時がたまらなかった

 ですね。もちろん赤信号の交差点は日陰で待機なのですけれど、汗が噴き出

 して来ました。甲子園も始まって、ニッポンの夏、キンチョーの夏、今が盛りです。

  さあ夏はここに、時は今だ、町の中で踊りだそう

  マーサとヴァンデラス、「ダンシン・イン・ザ・ストリート」。

M01.Dancin’ In The Street(2’38”)Marth & The Vandellas

-W.Stevenson, M.Gaye, I.J.Hunter-  Motown 530 230-2

N  マーサとヴァンデラスで「ダンシン・イン・ザ・ストリート」、モータウンのヒット曲でわたしが「マイ・

 ガール」と並んで上位、いや1位に挙げる大好きな歌です。発売は1964年、前

 の東京オリムピックの年ですね。その頃は全く知らなかったなあ。これはモータウン幹

 部が「ダンス物は夏だ」と英断を下して市場に投下、それが見事に当たって大

 ヒット、永遠の名曲になりました。ウイリアム・ミッキー・スティーヴンスンの企画制作感覚がモロ

 に冴えてますね。バリトン・サクスフォーンがシビれるリフを聞かせてくれます。クリッシー・

 ハインドの居たプリテンダーズのデビュー直後の実演はこれが流れる中、メムバが出て来

 て定位置に着いてからの演奏開始。わたしはそれだけで興奮していましたよ。

  さて、ここでまたゲストDJです、どうぞ。

M02.ケ・セラ(イズ・ディス・ラヴ)(3’10”)ベイビー・バッシュ&フランキー・J feat.チキス・リヴェーラ

-F.Bautista jr., R.Bryant, J.Martin, L.Mendes, E.Rios, D.Salas-

バリオ・ゴールド / ミュージック・キャンプ BG-5233

M03.ドゥ・ユー・ラヴ(4’17”)トリシュ・トレドfeat. ベイビー・バッシュ

-B.Bryant, E,Rios,J.Quinonets,T.Toledo-

バリオ・ゴールド / ミュージック・キャンプ BG-5233

N  先週もおいで願いました、メキシコ人のダニー・トレホさんです。あの、カフの使い方、

 お分かりですね、よろしく願います。今朝お持ちいただいたシングル盤は、ベイビ

 ー・バッシュとフランキー・J、チキス・リヴェーラをフィーチュアした「ケ・セラ」、そしてトリシュ・トレド

 とベイビー・バッシュで「ドゥ・ユー・ラヴ」でした。

  日本では「オールディーズ」と十把一絡げにされてしまう、こういう甘いポップ

 楽曲が、アメリカとメキシコの国境沿いではいつも変わらず聞かれているようです。

 スペイン語で唄われる主旋律と英語のラップのコムビネイションで、立派な21世紀仕様に

 なっていますが、醸し出す雰囲気は1950年代的であります。

  この『ダニー・トレホ・プレゼンツ チカーノ・ソウル・ショップ第1巻』はお聞きのように

 DJ入りで仕上げられた一枚。かつて、1980年前後の浮かれ始めたこの国に

 も沢山この手の「DJ入り特別仕様」がありました。車の中で流すためのカセット

 に多かったようです。大抵はイカサマの即席DJが、あたかも北米西海岸のFM

 ラジオ局で流れているように装ってね。音楽はナムパなロック的ポップスですから、わ

 たしはあまり縁がなかったですけれど、確かに流行っていたな。音楽の間に

 波の音が入っていたりもしましたね。みんな、何を夢見ていたのでしょうか。

  さて先週ダニー・トレホさんが持って来てくれた「マイ・エインジェル・ベイビー」、実に

 久しぶりに聞きました。流れている内に、初めて聞いた時のターン・テイブルが見

 えて来たりしてね。もちろん「幻」で。こういう映像を伴う音楽の思い出、

 皆さんにはありませんか。

  「音で画を見せろ」、これは修行時代によく言われた事です。ラジオには画

 がないからこそ、言葉と音楽で聞いている人たちの心に情景を浮かばせるん

 だ、という事です。これは大変な事ですよ。聞く側のソーゾー力にもよるしね。 

 如何でしょうか。

  それとは別に、この「マイ・エインジェル・ベイビー」で閃いた平山三紀の「真夜中

 のエインジェル・ベイビー」を探して聞いてみましたが、どうも印象が違うんです。

 思い浮かんだのは別の歌なんでしょうか。1975年発表っていうのも、記憶と

 少し違うなあ。もう少し後だったような気がするんです。鍵となっている「真

 夜中のエインジェル・ベイビー」のところの旋律が違って聞こえるし、全体の響きも

 こんなハード・ロック調ではなかったような・・・。

  皆さんにお聞きいただいて、ご意見を頂戴しましょう。

  では平山三紀の「真夜中のエンジェル・ベイビー」です、どうぞ。

M04.真夜中のエンジェルベイビー(3’22”)平山三紀

-J.Hashimoto, K.Tsutsumi-  CBSソニー30DH423  

N  「真夜中のエインジェル・ベイビー」、平山三紀でした。これは彼女がCBSソニーに移

 籍してからのシングルです。作者は橋本淳、筒美京平で変わっていませんが、音

 が確かにこの時代のソニー的ですね。

  しかし今の時期、平山三紀と言えば、やはりこの歌でしょう。

  「真夏の出来事」。

M05.真夏の出来事(4’26”)平山三紀

-J.Hashimoto, K.Tsutsumi-  コロムビア  CA-4386/7

N  「真夏の出来事」、平山三紀でした。素晴らしい仕上がり、永遠の名曲です。

 作編曲者の仕事歴から察するに「原曲」がありそうですが、これは正真正銘

 の創造作品と信じております。何かご存じでしたら。ぜひお教え下さいませ。

 確かシングル盤のジャケットには二代目のシヴォレイ・コーヴェット・スティングレイが遠くに写っ

 ていたな。真夏の夜に車でナムパされた娘の歌です。朝になって女の方から去

 って行くのが、新しい恋の形だったのでしょうか。でも「But we are part now」

 なんて分かったのかなあ、みんな。

  英語と言えば、全英女子で優勝した渋野日向子ね、取材ではしっかりとし

 た自然な答えをしています。これは立派。ですが優勝直後の、側近が書いた

 物を見ながら読んでた英語メッセヂが、酷かったですね。この時のヴィディオはも

 う流されなくなったようですが、恥ずかしかったなあ。国際的に活動してい

 る運動競技選手は英語の日常会話が出来て当り前の時代です。彼女も高校卒

 業してんだから、6年間はこの外国語を学んでる筈です。

  「笑顔が素敵」「シンデレラ」だとか言って、やたらと持ち上げるミーディアにも嫌

 気が差しました。「シンデレラ」は西城正三だけなの。こういう時には一同「絶

 賛」の嵐、そして不祥事が起きれば、一億総動員で罵倒です。進次郎に関し

 てもね。

  さて、「真夏の出来事」これは今回、図書館で借り出したCD盤です。題名

 は『エバーグリーン・ポップス・ヒッツ』コロムビアの2枚組、と言っても両方で78分だか

 ら、1枚でも行けます。収録曲を見て、これは久しぶりに聞きたいなと、くす

 ぐられたヒット曲をちょっとご紹介しましょう。

  まずは「白いサンゴ礁」、ズーニーブーです。

M06.白いサンゴ礁(2’44”)ズーニーブー

-Y.Aku, K.Murai- コロムビア  CA-4386/7

N  ズーニーブーで「白いサンゴ礁」でした。このグループはGS狂乱時代の終わり頃 

 に「R&Bなら日本一」という触れ込みで登場しました。わたしは「日本一の

 R&B」を是非とも聞きたかったのですが、当時出演していたテレビ番組では、 

 このオリヂナルしか歌っていませんでしたね。オルガンがハモンドじゃなく、ヴォックスの

 キッチュな音とも違って、なんでしょうね。エレクトーンかな。阿久悠と村井邦彦とい

 う新しい世代による新しい歌謡曲です。

  さて、60年代後期からのポップ調歌謡曲集コロムビア『エバーグリーン・ポップス・ヒッ

 ツ』は、こういった洋楽的な響きの楽曲が並べられています。その象徴として、 

 1枚目の1曲目、冒頭はこの歌で始まるのです。

M07.真っ赤な太陽(2’38”)美空ひばり  ジャッキー吉川とブルーコメッツ

-O.Yoshioka, N.Hara-  コロムビア  CA-4386/7

N  「真っ赤な太陽」、美空ひばりでした。これはGS狂乱時代の煽りを食らっ

 て、女王ひばりも68年に遂にブルコメと共演、と話題になった1曲です。確か

 に彼女はポップ・コムボとはそれまで吹き込んでいませんでした。ただ、いつの

 間にか和風歌曲の頂点に君臨していましたが、洋楽的な、折衷楽曲は得意と

 するところでして、ジャズのスタンダードには定評がありまして、他に「お祭りマン

 ボ」「ロックンロール剣法」なんていう傑作がすぐに浮かびます。また「真っ赤な太

 陽」を、わたしは長い間ブルコメの井上忠夫(後に大輔)の作曲だと信じて疑わ

 なかったのですが、ビッグバンド、シャープス・アンド・フラッツの原信夫だったんです

 ね。同じテナー吹きという事でしょうか。

  吉岡治の「いつかは沈む太陽だから、涙にぬれた恋の季節なの」という詞

 (ことば)が14歳のワツシイサヲの心には妙な余韻を伴って響きまして、そこで諸 

 行無常を悟ったとか、未だに悟っていないとか・・・。

  「真っ赤な太陽」、美空ひばりでした。

  さてこの『エバーグリーン・ポップス・ヒッツ』では、こんな歌にも出会えました。

M08.ヤンキーの兄ちゃんのうた(1’52”)嘉門達夫

-T.Kamon-  コロムビア  CA-4386/7

N  嘉門達夫で1983年の「ヤンキーの兄ちゃんのうた」です。彼は即興的なこの手

 の小作品を得意としています。ただしこれには、原曲がありますね。そう、

 1976年に大ヒットしたこの歌です。

M09.河内のオッサンの唄(3’12”)ミス花子

-H.Miss-  コロムビア COCJ-33830 

N  これまた永遠の傑作、ミス花子で「河内のオッサンの唄」でした。先の「ヤンキーの兄

 ちゃんのうた」は、これのパロディでしょう。録音状態からすると実演の場で

 唐突に唄い出したようでもありますが、整理された詞(ことば)、節回しから

 しますと、周到な準備があったようにも思えます。

  さて、何回かお知らせしております、アートアクアリウム夏まつり/盆踊りです。

  今日と明日、日本橋「福徳の森」で開催。音頭はスーパーDJが生で皿回し、

 腕と脚に覚えのある音頭狂、踊り好きが集まって、再開発成ったビルの谷間で

 河内音頭の盆踊りです。もちろん腕と脚に覚えのない方も大歓迎。河内音頭

 は連など組まなくても、ひとりで簡単に踊りの輪に入れます。みんなと一緒

 に3周もすれば習得出来る簡単な踊りです。その代わり、奥は深いですよ。

 まあ、それは現場で確かめて下さい。

   今日10日(土曜日)は午後5時30分、7時00分の2回

   明日11日(日曜日)は同7時00分からです。

  日曜日の前半は東京牛深ハイヤの会のみなさんが、熊本のハイヤ節を踊っ

 てくれます。一部では「ドレスコードあり」「浴衣着用」などと騒がれていますが、

 もちろんそんなドレスコードはありません。銀ブラ途中の自由なカッコで大丈夫です。

 どうぞ挙ってご参加下さい。ワツシイサヲがお待ちしております。

  地下鉄 銀座線、半蔵門線「三越前」駅A6を出て、右側へ徒歩1分の場所。

  主催は一般社団法人 日本盆踊り協会です。なお台風の影響など悪天候時に

 は、公式の開催発表が次のサイトに掲載されますのでご確認下さい。 

   http://artaquarium.jp/  https://bon-odori.net/aa-natsumatsuri/

   では、今年吹き込まれた新作音頭をお聞き下さい。

  錦糸町の盆踊り開催に貢献し、三年前に惜しくもなくなったダービー通りの

 呑み処「たこ八」の店主を詠み上げましたるこの外題、

  「上野英夫半生記」、ファミリー光博でございます。

M10.上野英夫物語(9’36”)ファミリー光博 

-M.Family, I.Washizu-   FM   FM-1904

M11.Guava Jelly(3’20”)シンシア・シュロス

-B.Mareley-  PCD-24674

N  ファミリー光博の新作「上野英夫半生記」、如何でしたでしょうか。ご存知のよう

 にかつて河内音頭は新聞(シンモン)詠みと言いまして、最新の出来事を報道番

 組のように大衆に伝える役割を果たしてもいました。ですから新作の外題が

 いくつも出ておかしくはないのですが、ここのところは浪曲の定番を手堅く

 詠むのが定着しております。今の「上野英夫半生記」は追悼音頭ですが、こ

 のように新しい、昨今の話題をすくい上げた外題がもっともっと作られて欲

 しいですね。そういうことが出来るのも河内音頭の大きな魅力ですから。

  続けてお送りしましたのはシンシア・シュロスというジャメカの女性歌手の「グァヴァ・

 ジェリー」、ボブ・マーリーの歌です。彼女は1971年にタレント競技会で優勝して、この

 世界に入りました。その頃はまだジャメカのヴォーカル・スタイルが今みたいに確立して

 いませんで、北米のR&Bを素直に唄う魅力的な様式があったのです。76年

 発表のこのアルバム『シンシア・シュロス レディ・アンド・ウェイティング』でもその名残りは漂

 っていまして、ちょっと気怠く甘い唄がまだ聞けます。シンシア・シュロスでした。

  さて冒頭の「ダンシン・イン・ザ・ストリート」のように、かつて夏場はレコード市場が

 賑やかでしたが、今年は特に低調ですね。もっとも音楽のパッケイヂ商品自体が

 商品として機能しているのはこの国だけだそうですから、これでも活況なの

 かもしれませんが、とにかく新譜が少ない。復刻や再発が目立ちます。新譜

 も「過去の響きを再現」するのが美徳として認知されているようで、新しい、

 万人の目を覚ますような音と出会うのは稀です。庶民のビート音楽はこのまま

 無くなっていくのかも・・・、と不安になります。

  レゲの世界は殊更に新譜枯渇現象が顕著です。これまでならば、棚に入りき

 らない程の新人、新作が並んでいましたが、ここ3ヶ月くらいは見た目も余

 り代わり映えしません。イキの良い音を聞きたいですね。

M12.Every Word And Move(4’31”)Bitty McLean Sly & Robbie

-D. McLean L.Danbar, R.Shakespiare-  Tabou1 SRCD002

N   数週間前にも紹介した今年のレゲ新譜、ビティー・マクリーンが憧れのスライ・アンド・ 

 ロビーと制作した『ラーヴ・リスタート』から「エヴリ・ワード・アンド・ムーヴ」でした。

 このアルバムはオーソドックスな手法で造られていまして、わたしのような浦島太郎

 も無理せずに楽しめる1枚です。そこが気に入っているのですが、正直なと

 ころ、もう少し革新性が欲しかったですね。人間とは欲張りなものです。

  さて、ジャンゴ・ラインハルトというギター弾きをご存知ですね。ジプシーの血を引い

 てこの世に現れ、チャーリー・クリスチャンよりも早く、リード楽器としてのギターの可能性

 を世界に知らしめた男です。火傷をして左手が不自由だったのですが、その

 短所を独自の鍛錬で克服し、逆に他人が真似できないような奏法で傑作を沢

 山残しました。ヨーロッパを訪れた北米のジャズ・メンとの交流も盛んで、彼の地か

 らも大いに注目されていました。ただし録音制作の記録が系統立てて整理さ

 れていないので、月光仮面状態な存在です。そんな彼の『ソロ・アンド・デュエット・

 レコーディングズ』が2枚組で出ます。わたし自身、これまで余り聞いていなかっ

 たものですから、有難い発売です。

  改めて何曲か聞いて貰いますが、今朝はソロの作品から、これまた独創的な

  「二人でお茶を」、こちらをどうぞ。

M13.Tea For Two(2’51”)ジャンゴ・ラインハルト

-V.Youmans, I.Caesar-  BSMF 7586

N   ジャンゴ・ラインハルトのソロ・ギターで「ティー・フォー・トゥ」でした。これはとても真似

 出来ませんね。来週以降のジャンゴ・ソロ、デューオ作品、どうぞお楽しみに。

  さてカントリー界の巨匠、チェット・アトキンズでも同じような成り立ちの2枚組を見つ

 けました。こちらは自己名義と、セッション参加の吹き込みをそれぞれ1枚づつの

 CDに集めたものです。ソロ作品は素晴らしいものばかりです。流石はカントリー・

 ジェントルマン・オヴ・ギターですね。興味深いのはセッション作品で彼の幅広い対応能力

 が分かります。

  まずナッシュヴィルの腕利きピアニスト、フロイド・クレイマーの

  「オン・ザ・リバウンド」。

M15.On The Rebound(2’06”)Floyd Cramer feat.Chet Atkins 

-F.Cramer- ウルトラヴァイブ OTLCD 70072(Jasmine JASMCD 3726/7) 

N  「オン・ザ・リバウンド」、チェット・アトキンズが参加したフロイド・クレイマー作品でした。

 こういうのは、セッション・ギター弾きとして、なんでもない仕事でしょうね。

  そして、この印象的なイントロのギターがチェットだというのは知らなかったなあ。

  威張りブラザーズで、「起きなよ、スージー」です。アサーだよ。

M16.Wake Up Little Susie(1’58”)Everly Brothers 

-F.Bryant, B.Bryant-  ウルトラヴァイブ OTLCD 70072(Jasmine JASMCD 3726/7

N   チェット・アトキンズはナッシュヴィルのギタリストからRCAレコーズの役員にもなった男です

 が、彼の全盛期にはエルヴィス・プレズリという革命児が人気絶頂で、世界が彼を

 中心に動いているかの如く、全方位に影響を与えていました。チェットも何回か

 はセッションにも参加する、立場的には制作責任者でもあったようですが、どうも

 上手く行かなかったようでして、ギタリストとしてのクレジットに留まっています。

 多分、新しい世代の価値観に戸惑う事が多かったのではないでしょうか。

  では幸いにも破綻せずに成功した、エルヴィスとのセッションから

  「マニ、ハニ」。1956年の録音です。

M17.Money Honey(2’37”)Elvis Presley

-J.Stone- ウルトラヴァイブ OTLCD 70072(Jasmine JASMCD 3726/7)

M18.Sunshine(3’26”)Tony Momrelle feat. Ben Jones      

-T.Momrelle, B.Jones-  Vibe VBE 45002CD

M19.My Pradise(5’10”)Tony Momrelle  

-T.Momrelle, O.Lazarus, A.Economides, M.PattoA.Wynen-

Vibe VBE 45002CD

N  戎プレズリの「マニ、ハーニ」に続けました、トニー・スティーヴィー・ワンダ・モムレルです。こ

 れでアルバムの半分くらいを紹介しちゃったかな。ほぼつながっている感じの「サ

 ンシャイン」と「マイ・パラダイス」でした。確かに「笑えるほどクリソツ」と言いますか、

 流しているといつの間にかスティーヴィーを聞いているつもりになってしまい、突

 然ワレに返って「ああ、トニーなんだ」と気づく次第です。にも関わらず気持ちが

 悪くなったりしないのは、彼の素直な自然体の為せる技でしょうか。

M20.学生節(3’34”)クレイジーキャッツ

-D.Nishiyama, T.Hagiwara-  東芝 TOCT-25568/9

N  「遺憾に存じます」のイントロが「抱きしめたい」だった、そうです。ただしヴ

 ェンチュアズの演奏ですがね。日本で圧倒的人気だったふたつのグループを繋げちゃ

 う感覚も恐ろしいです。それをテーコーなく聞かせるのも植木等の人格でしょう。

 この「誠に遺憾に存じます」というフレイズが先ごろの吉本興業の謝罪文にあり

 まして、その出典を皆様にお聞きいただきたく、先週はお届けしました。確

 か大源は昭和40年代の官僚の国会答弁だったんじゃないかな。このころは一

 応過ちを認めて謝っていたんですね。今と違います。

  さて今お届けしたのは、「学生節」でした。これは、おそらく町なかで唄い

 継がれていた戯れ歌の形を整えて作品としたのではないか、というのがわた

 しの邪推です。かつてはこういう成り立ちでヒットした歌謡曲がいくつかありま

 した。「ケメ子の歌」、「夢は夜開く」なんかはその代表かな。当初は「作者不詳」

 でしたね。

  この「学生節」では、信じる事の大切さを主題としていますが、「信じる者

 は皆、騙される」というランキン・タクシーの名言もございます。お気をつけ下さい。

  久しぶりにクレイジー周辺を聞くと他の傑作も思い出します。正に「いろいろ

 あるよ、いろいろね」です。

M21.虹を渡って来た男(2’21”)啓   

-N.Tanami, T.Hagiwara-  東芝 TOCT-25568/9

N  「ヒンビキ・カラカラ・ヒビリキリン」、「虹を渡って来た男」谷 啓でした。彼の個性は

 非常にクレイジーにとって重要でした。ギャグを突然シラケさせる才能は圧巻でした

 ね。その一方で、ほのぼのした暖み溢れる、曖昧な希望を抱かせてくれる歌

 がよく似合いました。「ヘンチョコリンなヘンテコリンな娘」とかね。この「虹を渡って来

 た男」は、谷 啓の主題歌と言ってもいいんじゃないでしょうか。映画「クレイ

 ジーだよ奇想天外」の中で唄われました。

M22.いとしのレイラ(7’05”)デレク・アンド・ドミノス

-E.Clapton, J.Gordon, E.Patrick-  WEA AMCY-2600/1

TM Born In Chicago 「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-N.Gravenites-  Rhino 8122 798434 0

N  最後はデレク・アンド・ドミノーズで「いとしのレイラ」でした。これもわたしには真

 夏の印象がありますが、何故でしょうか。

  皆さんよくご存知の通り、これはエリック・クラプトンがジョージ・ハリスンの妻パティ・

 ボイドに恋をしてしまい、その横恋慕の苦しみを唄ったとされています。パティ

 はその後エリックと一緒になったので、ジョージは哀れな被害者というのが一般的

 な認知ですが、実はその前にエリックの当時のガールフレンドとジョージははデキていた、

 というショーゲキ的事実が「ルーフトップ・コンサートのビートルズ」にありました。笑ったね。

 ジョージはリヴァプール時代からこの道がお好きだったらしいのですが、「やっぱり」

 でした。

  本と言えば、毎年この時期になると、ああ、読んでおけば良かった、と後

 悔する1冊を、今年は読破するつもりです。古本で買ったのは、もう30年も

 前でしょうか。ずっと気になっていましたが、今年こそと探し出して読み始

 め、あと一章のところまで漕ぎ着けています。書名は「8月15日の子どもた

 ち」。この国の無条件降伏で過酷な戦争が終わったあの日に、まだ幼かった子

 どもたちが何処で何をしていてどう感じていたか、アンケートのような形で集めた

 肉声をまとめた本です。奥付けによれば1987年7月25日発行となっていま

 した。語られているのは、いずれも生々しく恐ろしい話ばかり。ほとんどの

 人たちはほとんどなんです。この国が如何に狂っていたか、絶対的な価値を

 見失っていたか、よく分かります。74回目の8月15日の前に読み終えるつ

 もりです。

  さて、先日は投票にイケイケなんてけしかけて、それっきりでした。失礼。わ

 たしは投票率高くなったんじゃないか、という感触を持ちましたね。投票所

 に割と大勢の人たちが居た事などから判断したのですが、そうでもなかった

 です。そして結果も想像通り。最悪の事態は避けられましたが、あの国民を

 馬鹿にした政治は当面、変わらないでしょう。もっと酷くなるかな。

  わたしは「NHKから国民を守る党」の動きに注目しています。NHKに関

 する政策方針にも賛同します。それ以上に、党籍を剥奪されたダメ議員を引き

 込んで国会内での政党として認められるようにするやり方に非難が集中して

 いますが、これが国政の現状、茶番なんですよ。そこを露わにして、どこが

 悪いんだと居直っているのが痛快です。この制度をずっと黙認してきた国民、

 その上でやりたい放題して来た全ての与野党は、ちゃんと見解を発表せい、

 これがわたしの意見です。

  さて、「表現の不自由展」の中止騒ぎは中央ミーディアにおいてはもはや過去の

 話題のようですが、根は非常に深く、心ある人たちの間ではまだ終焉を迎え

 ていません。こんなツイートを目にしました。

  《わざわざ「表現の不自由展」なんか開催しなくても、今の日本自体が「表

 現の不自由展」そのものだ。参院選での安倍晋三の札幌の演説で「安倍やめ

 ろ」と言った市民の強制排除から、沖縄辺野古での新基地建設反対派の強制

 排除に至るまで、今の日本は北から南まで安倍政権による言論弾圧が常態化

 している。》(きっこ)
  https://twitter.com/kikko_no_blog/status/1157947870072299520

  これ、馬券を100円ずつ買っているという噂の、かつての「現」聴取者の

 「きっこ」さんじゃないかな、ふとそんな連想をしました。お元気なようで

 すね。良かった。もちろん論旨には完全に同意致します。

   関連した発言では、以下に興味を持ちました。

  《あいちトリエンナーレの「表現の不自由展・その後」は、中止してはい

 けなかった。テロ予告や脅迫は犯罪だ。警察は犯人を捕まえろ。正当な表現

 の自由を守るために、警察はアベ首相の選挙演説と同じくらいの警戒措置を

 とるべきだった。誰のための警察なのだ?》(前川喜平)
     https://twitter.com/brahmslover/status/1158107864654729217

  《テレビから帰宅して資料読みをしています。やっぱ、今書かなきゃなら

 んと思うのは『表現の不自由展』について。警察がテロ予告の犯人を捕まえ

 る気なさそうなのに驚愕。こんなんでオリンピックとか万博開ける? 一方、

 あの方に野次を飛ばしたくらいで警察に囲まれる。警察ってそういう組織で

 いいんか?》(室井佑月)
     https://twitter.com/YuzukiMuroi/status/1157893752968474624

   わたしはテロ予告があったんだから、警察が自慢の力でそれを防いで、犯

 人を現行犯逮捕して起訴出来れば良い例となるだろう、と真剣に考えました

 が、皆様はいかがでしょう。

  今朝の特別付録は、以下の隠し場所です。どうぞお楽しみ下さい。

http://firestorage.jp/download/b8b23058bca1a50ceb086f0ce70361a20f24a3c6

    ダウンロード・パスワードは、r8x57034です。

  今朝もちょうど時間となりました。

 こちらは、http://osamusawada.com/category/mornin-blues-by-isaowashizu/

 「幻」モーニン・ブルーズ、鷲巣功でした。来週も首都圏で9人のあなただけに。

   そして全国で9500万人のあなたにも、アサー。

   夕方、日本橋でお待ち致します。ワツシイサヲでした。

♪♪ Twitter “#blues761″の閲覧はコチラ♪♪

    • リスリス
    • 2019 8/10 4:38am

    土日は天気大丈夫そうですねd(*´∇`*)
    熱中症にはくれぐれも気をつけて~!!

      • ワツシイサヲ
      • 2019 8/10 9:44am

      ありがとうございます。日頃の行いかかな。それとも「晴れ女」のおかげでしょうか。

    • タクシードライバー45979
    • 2019 8/11 3:44pm

    「真夏の出来事」と来たらキャロルの「夏の終わり」もお願いいたします。猛暑の日々街に出かける勇気がありません、鷲巣さん身体に気を付けてください。いつもありがとうございます。

    • 日曜日のグリ子
    • 2019 8/12 1:14am

    日本橋で鷲巣さん。
    踊りの輪の中にお元気な姿を拝見しました。
    ビルの中で河内音頭。
    この季節にぴったんこな幻の昭和歌謡。
    休みの明日はカセットに入れて海へドライブです。

  1. 書き込み久々で、更に時差ですみません。前回に続きダニー・トレホさま、ありがとうございます。こちらは私も買いました。Music Camp系、イベント等にも割と行くのです。ダニー・トレホさま語りべ最高です。では〜

    • 喉が渇いて仕方がない類似穴
    • 2019 8/13 9:15pm

    トゥイッタマスターワツシ様

    こんなツブヤキも。

    妹尾隆一郎公認ツイッター

    @RandK_Senoh
    ·
    8月12日

    昨日からYouTubeのチャンネル登録者数がドンドン増えて、嬉しいと云うより恐ろしい、というのは一晩のうちに400件以上のメールが届いていたから

    アメリカの『reddit』に投稿されたらしい

    「もうすぐ登録者1000人になるね」と妹尾さんに話し掛けていたので、やはり嬉しい

    • カワサキロケンローラーハギリョウ
    • 2019 8/14 2:01pm

    まだまだ暑い日が続きますがお身体お気をつけて!日野てる子さんの夏の日の思い出聴きたいです!(キャロルの夏の終わりも聴きたいけど(^o^))

    • フェス ロンゲ
    • 2019 8/15 8:32pm

    BON )) 盆 (( BON

    鷲巣功様 澤田修様
    こんばんは。

    一曲目はマーサとバンデラスで快調にスタート。
    「書を捨て町で踊ろう」ってな夏休みの始まり。
    今年は忘れていた名曲「真っ赤な太陽」が一緒です。

    今週もありがとうございます。

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