【幻】モーニン・ブルーズ 2019/11/02

mb191102

TM. Walikin’ Blues「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-R.Johnson-  Rhino 8122 798434 0

N  おはようざいます、ワツシイサヲです。「幻」モーニン・ブルーズ2019年11月02日を  

 始めましょう。

  郵便局員が未使用切手換金5億円着服だって。印紙じゃないから凄い量だ

 ろうなあ、と思いました。発覚を恐れて沢山の金券屋を使ったとしてもアシが

 絶対に付くだろうに、ともね。でも数年間続けられたって、おかしいね。関

 電の贈収賄とおんなじです。こんな大犯罪が内部で問題にならない訳が無い。

 それを隠してたっていうのもなあ。無駄な公共事業も含めて、こういうおか

 しな出費とか使途不明金を綺麗にしたら、絶対に財政は健全に体力を回復す

 る、これはわたしの確信です。

  しっかりしろい、ポストメン。

M01.Please Mr. Postman(2’31”)Marveletts

-B.Holland, R.Bateman, B.Gordy jr.-   Motownm 374636312-2

M02.にくい貴方( 2’40”)ナンシー・シナトラ

-L.Hazelewood-  Paradiso PA 711-2 (NS307)

N  マーヴェレッツの「お願い、郵便屋さん」に続いてはナンシー・シナトラで、「にくい貴方」

 と来ました。オールディーズ番組みたいな今朝の「幻」です。ただこれには訳が

 ありまして、先週の「ライヴ・マヂック」で実演を体験したスタイナー・ラクネスのアルバム収

 録曲には変わった物が多い、とお話ししていましたが、その1曲が今の「に

 くい貴方」だったのです。ナンシー・シナトラ、1966年の全米第一位獲得曲です。

  多分ね、「ライヴ・マヂック」での実演でも披露していたとは思います。「これ『に

 くい貴方』じゃないかな」とは思ったのですが、「そんな事はあるはずがない」

 ときめつけてました。ボブ・ディランの「マギーの牧場で働くのはもうウンザリだ」

 は、すぐにわかったのですが、まさかナンシー・シナトラとはねえ・・・。

  スタイナーはこんな風に演ってます。

  「にくい貴女」、スタイナー・ラクネス。

M03.Thses Boots Are Made For Walking(3’13”)Steinar Raknes   hca

-L.Hazelewood-     Recknless Records RR513

N  ハーモニカが効果的でしたね、「にくい貴女」、スタイナー・ラクネスでした。この歌は

 調子の良いことばっか言って真心が感じられない相手に「この長靴は歩くた

 めに作られてるけど、今にかあんたを蹴っ飛ばしてやる道具になんのよ」と、

 戦意むき出しの談判です。ナンシーが怒りで清算を迫るのは分かるけど、スタイナーは

 どういうつもりで唄っているのでしょう。下手に蹴っ飛ばしたら虐待だよ。

  非常に真面目に作られている彼の最新作『真実を追いかけて』は、この種

 の、奥底にユーモアが深く忍ばされているようなカヴァ曲が入っています。

  他に有名なのは、サザランド・ブラザーズの「セイリング」でしょうか。

  まずはロド・ステュアートでお聞き下さい。

M04.Sailing(4’38”)Rod Stewart

-G.Southerland- ワーナー WPCR-75088

M05.Sailing(3’49”)Steinar Raknes

-G.Southerland-  Recknless Records RR513

N  こちらもミキー・ラファエルのハーモニカがいい感じでした、スタイナー・ラクネスの「セイリング」。

 一筋縄ではいかないこの北欧男、面白そうです。

  さてライヴ・マヂック二日目の一番大きなホールの最終出演者は、J.ラモッタ。「すずめ」

 という名前を自らつけたイズリアルちゃんです。彼女のアルバムの冒頭曲、「イフ・ユー・

 ヲナ」をどうぞ。

M06.If You Wanna(4’50”)J・ラモッタ・すずめ

-unknown-  Pヴァイン PCD-24815 

N  「イフ・ユー・ヲナ」、J・ラモッタ・すずめでした。まだ世に出て間もない女性歌手の

 すずめ、正直に言うとこの音楽催事の大トリは役が重い印象もなくはなかった

 のですが、舞台に責任を持って臨んでいた姿勢には、大いに好感が持てまし

 た。これなら鳳啓助も安心出来た事でしょう。

  こういうスタイルは70年代の終わりから主に北米の新世代白人女性歌手が試み

 ていたもので、「都会的洗練」が一つの鍵言葉でした。40年経った今、世界中

 からかなり高品質で同類の音楽が生まれているのが現状です。

 今の「イフ・ユー・ヲナ」ではテナー・サクスフォンが印象的でした。こういう音が落ち着い

 て聞けるポップ・ミュージックというのは、今まわりを見渡してもそんなにありま

 せん。ですから余計に印象深く聞こえました。

  先ほどのスタイナー・ラクネスのクヲーテットが新宿のピットインで実況録音した『ライヴ・イン・

 トーキョー』では、John Paal Inderberg、ジョン・ポール・インダバーグと読むのかな、

 この人のバリトン・サクスフォーンが効いていました。それもとても分かり易いフレイズの

 連続だったのも半ば驚きです。高度に研ぎ澄まれた感性と技術を持ちながら、

 それだけの世界に迷い込まない姿は、とても美しい。これも知性のなせる技

 でしょうか。

  ではスタイナー・ラクネスをもう一度、『ライヴ・イン・トーキョー』から、

  「ベイス・コンテムプレイション」〜「ブルーズ・フォー・アレクス」と続きます。

M07.Bass Contemplation(2’37”)Steinar Raknes Quartet

-S.Raknes- Reckless Records RR504

M08.Blues For Alex(6’30”)Steinar Raknes Quartet

-S.Raknes- Reckless Records RR504   

N  バリトン・サクスフォーンだけでなく、ピアノもとても分かり易いフレイズでしたね。スタイナ

 ー・ラクネス・クヲーテット、2012年10月新宿ピットインで録音された『ライヴ・イン・トーキョー』

 から「ベイス・コンテムプレイション」と「ブルーズ・フォー・アレクス」でした。

  さて今年のライヴ・マヂックにはタミクレストも出演していました。ただアルバムや以前

 の実演などと比較すると、あまり感心出来なかった、というのが正直なとこ

 ろです。大音量のギター・ソロで延々と引っ張るのを見ていると、この国の40年

 前のロックバンドを連想してしまいました。

  その翌週、砂漠のロックバンドの祖ともいうべきティナリウエンの新作に出会いました。

 このグループにも登場時に大きな衝撃を受けましたが、その後の活動は必ずし

 もわたしを満足させてくれた訳ではありません。ですから、今回は少し慎重

 に聞いたのですが、ゴーカクよ。

  まず冒頭の1曲を聞いて下さい。

  「テレネ・マローラ」。

M09.Tenere Maloulat(3’42”)ティナリウエン 

-unknown- Pヴァイン PCD 17805

N  ティナリウエンの最新アルバム『アマジャー〜名もなき旅人』から「テレネ・マローラ」でした。  

 「テレネ」というのは砂漠の名前ですね。確かオフロード用のモーターバイクにも同じのが

 あったような、なかったような・・・。 

  今回のアルバムハはモロッコからヌアクショットへの旅をしながら録音制作されたそうで

 す。そのせいでしょうか、声や楽器の音がスタジオ的ではなくて、自然です。こ

 れはいいですね。最近わたしはスタジオにアレルギーがありまして、ああいう場所は

 音楽に最も相応しくないのではないか、とさえ考える程です。砂漠ですから 

 夜なら他の雑音はないし、自然の反響が得られます。気持ちいいだろうな。 

  ただ砂のシャワーを浴びる楽器や機材はたまんないですね。多分すぐに使えな

 くなるでしょうね。それと録音のための電力、これもどうしたのでしょうか。

 発電機を帯行したのかな。砂漠だから掘れば石油はいくらでも出て・・・、

 あ、それはないですね。

  とにかく今回のティナリウエンの最新アルバム『アマジャー〜名もなき旅人』、いい出来

 です。

  もう一曲どうぞ。応答形式のコーラスワークが素敵です。

  「アニナ」。

M10.Anina(3’43”)ティナリウエン 

-unknown- Pヴァイン PCD 17805

M11.リトル・ビット(4’47”)エリカ・ド・カシエール 

-unknown- Pヴァイン PCD 24891

N  晩秋の「幻」号は、砂漠から北欧手間へのデンマークへ移動です。首都コペンハーゲ

 ンからの新しい唄声は、エリカ・ド・カシエール。案内所には「エレクトロR&B」とありま

 すが、そうか、わたしには割と自然に聞こえたこういうのも、そうなっちゃ

 うのか、という思いです。12月の最初の週に発売だそうです。他のトラックはど

 んなでしょう。「エレクトロR&B」なのかな。

  さて次の歌は、何だとお思いでしょうか。まず聞いて下さい。

N12.Where Has All TheFlowers Gone(3’10”)Bill Frisell

-P.Seeger-  Blue Note / Fresh Grass 00602508001635

N  変態ギタリスト、ビル・フリゼルのこれは新しいグループなのでしょうか、ハーモニーと名

 づけられた4人組です。男3人、女ひとり。皆楽器も演奏しますが、ヴォーカル・

 アンサムブルが主体です。何しろ名前がハーモニーですから。

  今お聞き頂いたのは、何と「花はどこへ行った」、ピート・シガーの「Where Have 

 All The Flowers Gone」なんですよ。わたしも最初は「ああ、同名異曲か」

 と思いながら聞いていたのですが、どうも言葉に覚えがある。作者を見たら、

 「ピート滋賀」あるではアーリませんか。本人も驚きでしょうね、これには。

  このハーモニーというグループは、どうやら個性的で高度な音楽活動を経てきた4

 人が「声」を使ってもう一度素朴な音楽を作ってみよう、という趣旨を持っ

 ているようです。これはわたしの推測ですがね。

M13.Everywhere(5’30”)Harmony   

-B.Frisell-  Blue Note / Fresh Grass 00602508001635 

N  ビル・フリゼル主宰のグルーフ、ハーモニーの「エヴェウェア」でした。゚レコード店の試聴機で

 聞いたこのアルバム冒頭曲は、当初えらく「エレクトロ」調に聞こえまして、やっぱ

 りビル・フリゼルだなあ、とその場で納得いたしましたが、アルバム全体を聞くと

 エレクトロ調は影を潜め、実に素直な、それも夕食後の居間で家族が声を合わせて

 いるような雰囲気に包まれました。いいですよ、とても。

  こんな歌が入っていたのも嬉しかった。

  「紅い河の谷間」。

M14.Red River Valley(2’50”)Harmony

-trd-   Blue Note / Fresh Grass 00602508001635    

M15.Hard Times(3’57”)Harmony

-S.Foster-  Blue Note / Fresh Grass 00602508001635  

N  ビル・フリゼルのハーモニーで「紅い河の谷間」でした。

   サボテンの花、咲いてる 砂と岩の西部 

   夜空に星は輝き 狼鳴く西部

  これ以外の英語詞は初めて聞きました。10代の頃からずっと「レッド・リヴァ

 ー・ロック」でしたからね。こういう仕様でもいい歌です、本当に。

  そしてスティーヴン・フォスターの「苦しい時よ、もう来るな」です。こちらもこん

 なに素直に唄われた仕様に出会ったのは初めてです。ビル・フリゼルを始めハーモニー

 の4人は歴戦の強者たち。相当な音楽経験を通ってきている筈です。それが

 こんなに素朴に唄えるとは、これも音楽の魔法でしょうか。ハーモニーでした。

M16.I Don’t Wanna Ride The Rails No More(4’27”)Vince Gill  

-V.Gill-  MCA Nashville 00602577797552

N  日本の70年代フォークのような始まり方でしたが、しっかりと現代カントリー音楽

 で終わりました。ヴィンス・ギルの新しいアルバム「オーキー」から「もう鉄道なんか載

 りたくない」でした。ヴィンスはここのところ上手なギタリストとしての側面を打ち

 出していましたが、今回の作品はこのようなヴォーカルを聞かせる内容になって

 います。とは言え、付属小冊子にはギター倉庫に並んだ名器の前で、ご本人が

 満足そうな顔をして立っていますけどね。

  彼の持つ繊細な旋律が生きている「ブラック・アンド・ホワイト」を聞いて下さい。

M17.Black And White(3’45”)Vince Gill  

-V.Gill-  MCA Nashville 00602577797552 

M18.Finish What We Started(3’35”)Zac Brown Band feat. Brandi Chalilei

-Z.Brown-  Zac BrownCollective / BMG  538477552

N  ヴィンス・ギルで「ブラック・アンド・ホワイト」、そしてザク・ブラウン・バンドで、「フィニッシ

 ュ・ワット・ウイ・スターテド」でした。

  山に登る人たちはよくご存知でしょうが、「引き返す勇気」という言葉があ

 ります。道に迷ってしまった時、人間誰でも「行っちゃえ、行っちゃえ」と

 ばかりに進みたがります。大抵はそれが更に酷い事態を引き起こしてしまう。

 だから「危険」を感じたら、そこから戻って、出直すのが正しい。でもそう

 素直になれないものです。だから「引き返す勇気」が大切、これは真実でし

 ょう。

  オリムピックのマラソンが何と札幌で行われる事になりました。これは前代未聞の大

 事件です。ただ、そもそも灼熱の東京に誘致した事自体が間違っていたので

 す。嘘までついてね。暴走しかけている節々で「引き返す勇気」を出せたら、

 こんなに出場者を迷わす事も起こらなかったのではないでしょうか。

  「始め事を終わりにしよう」、ザク・ブラウン・バンドでした。

  さて、先週もお届けした、わたしが今いちばん観たい映画の一本である

 「カントリー・ミュージック  ア・ストーリー・オーヴ・アメリカ・ワン・ソング・アト・ア・タイム」のサウンド・

 トラックから今朝は、これも超有名曲ですね、

  レイ・プライスです、「クレイジー・アームズ」。

M19. Crazy Arms(2’32”)Ray Price 

-R.Mooney, C.Seals-  Sony / Legacy 19075960422

M20.Me and Bobby McGee(4’22”)Kris Kristofferson

-K.Kristofferson-   Sony / Legacy 19075960422

TM Born In Chicago 「アサー入り / Paul Butterfield Blues Band

-N.Gravenites-  Rhino 8122 798434 0

N  今朝の「幻」、最後はやはり「カントリー・ミュージック  ア・ストーリー・オーヴ・アメリカ・ワン・

 ソング・アト・ア・タイム」のサウンド・トラックから、クリス・クリストファスンで「ミー・アンド・ボビー・

 マギー」でした。実況録音でしたね。これも何年たってもいい歌である事に変

 わりありません。

  ここしばらく生活の全てを奪われていた著作執筆活動、ようやく木曜日に

 終了いたしました。皆様のご支援がここまで導いてくれました、有難うござ

 います。ラグビー日本代表のような事を申し上げましたが、本心です。

  とはいえ校了の翌朝に間違いに気づいたりね、ヤケクソ的な気持ちもあります。

 これから刊行までは、一切関連事案には触れないつもりです。気持ちの良い

 達成感には少々距離がありますね。自信もありますけど。まずはお楽しみに。

  今朝の特別付録は、以下の隠し場所です。どうぞお楽しみ下さい。

http://firestorage.jp/download/bfa86f454a32c15b94a0ebf676c1f7fe58e8c2e0

    ダウンロード・パスワードは、kd2e3jz3です

  今朝もちょうど時間となりました。

 こちらは、http://osamusawada.com/category/mornin-blues-by-isaowashizu/

 「幻」モーニン・ブルーズ、鷲巣功でした。来週も首都圏で9人のあなただけに。

   そして全国で9500万人のあなたにも、アサー。

♪♪ Twitter “#blues761″の閲覧はコチラ♪♪

    • ハギリョウ
    • 2019 11/2 7:32am

    憎い貴方、憎い貴女、ときたら♬噂のあの娘にイカレぇ〜♬

    • 首都圏りす子
    • 2019 11/2 2:07pm

    ああワッシー
    本当にお疲れ様でございます!!

    • タクシー・ドライバー・45979
    • 2019 11/2 3:40pm

    ナンシー・シナトラ私のイメージでは赤いワンピースに白いロングブーツ昔、米国の音楽番組をどこかの放送局が流していたような、ほとんど口パクでしたね、「エド・サリバンショウ」・「ソウル・トレイン」・「モンキーズ・ショウ」等々白黒TVだったのかなぁ

    • 日曜日のグリ子
    • 2019 11/3 4:46pm

    先週も今週もナイスな選曲。
    秋深い素敵な幻ありがとうございます。

    野菜のぬか漬け。
    牛肉の味噌漬け。
    キャベツのシュークルート。
    お酒。

    冷蔵庫の備蓄といっしょに楽しんでます。

    • フェス ロンゲ
    • 2019 11/8 10:26pm

    ではまた来週。

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