【幻】モーニン・ブルーズ 2020/09/26
- 2020 9/26
- カテゴリー : Diary (日記) . Mornin' Blues by IsaoWashizu
- 投稿者 : 大家
- コメントを書く
mb200926
前TM. Walikin’ Blues「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band
-R.Johnson- Rhino 8122 798434 0
N おはようございます、ワツシイサヲです。「幻」モーニン・ブルーズ2020年9月26日、
9月最後ですよ、もう。今月は早いんだかゆっくりなんだか分からなかったで
すね。党員を無視した不実な選挙で新しいソーリダイジンが決まりました。大きな
出来事ですが、国政、庶民の生活にはあまり影響がないようでもあります。
いつまでこんな状態が続くのでしょうかね。
さあ、今朝も始めましょう。
M01.September In The Rain(2’09”)Dina Washington
-dubin, Warren- Gold Stars GSS 5287
N ダイナ・ヲッシントンで「九月の雨」でした。
ぐっと涼しくなった矢先に、珍しく本州を目がけて来た台風の影響で移り
気な雨に弄ばれた今週です。大きな被害がなくて幸いでしたが、ここにも変
わり始めた地球を見る事ができます。わたしは雨降りが嫌いではないのです
が、もう少し趣きのある降り方がいいなあ。
雨だれの音は、あなたが囁やいてくれた
愛の言葉を繰り返しているように聞こえるわ
あの9月は、わたしにはまるで春みたいだった
でも今は、それとは別の、雨が降る九月
だそうです。そうか、そんな九月もあるか。先日は太田裕美の「セプテムバー・
レイン」がラジオから流れていました。ちょっと聞いてられなかったですね、唄が。
それはともかく、いろいろな思いが行き交う秋の入り口です。ダイナの唄い
方は充分に情緒を理解しつつも、「そんな話もあるらしいわね。だけどそんな
こたあ、あたしの知ったこっちゃないわ」と、うっちゃりを食らわすような
本心が見え隠れして、面白い仕上がりです。彼女の紛れもない名唱のひとつ
でしょう。
次は現代の女性歌手、ジェシー・ワグナー。これまでは、シックやレニー・クラヴィッツなど
の、さまざまな録音セッションでバック・グラウンド・ヴォーカルを務めて来たようです。
これが初めてのソロ作品となります。なかなかに力の入ったアルバムでして、初対
面の女性は苦手のワタクシでも楽しめました。力強いエレキ・バンド・サウンドから繊細
なアクースティク・アンサムブルまで演奏形態は幅広く、どの楽曲も粗末に扱われていま
せん。それぞれの編曲が安易じゃないところも気に入りました。このままの
品質を維持して、大向こう受けする歌を書けるようになれば、当たる可能性
もありますね。「ジェシー・ワグナー」、覚えておきましょう。
そのソロ作から今朝は「ラヴァーズ・バハハーイ」、いや「ラヴァーズ・ララバーイ」。
M02.Lover’s Lullaby(4’09”)ジェシー・ワグナー
-unknown- BSMF REDN-0026
N ジェシー・ワグナー「ラヴァーズ・ララバーイ」いかがでしょうか。音楽性が幅広いので
本人の性格が直接伝わってこない気もしますが、今のような繊細な感性もジェ
シー・ワグナーの一部だと言えますでしょう。
さて次はスティーヴ・ミラー・ブルーズ・バンドです。この音源は多分サンフランシスコのフィル
モアで行なった実演の際のPA出力録音でしょう。持ち出したのは、誰だ。
音質、バランスなどは決して宜しくありません。ヒスノイズが異常に高いですから、
カセット・テイプの録音ではないでしょうか。しかし、そんな中から迫ってくる真
実味は説得力に溢れています。1968年12月の収録だそうですから、まだ「ス
ティーヴ・ミラー・ブルーズ・バンド」と名乗っていて、ボズ・スキャッグズが抜けて替わ
りにボビー・ウィンケルマンが入ったばかりです。スティーヴ・ミラーと共にブルーズを熱愛す
る同好の士、ポール・バタフィールドが飛び入り的に参加していますが、どうもポール
はこの時、体調がすぐれなかったようですね。ちょっとラリッてるようすです。
その壊れかけたポール・バタフィールドが鬼気迫るハーモニカを吹きならす、
「バタフィールド・ブルーズ」を聞いて下さい。
M03.Butterfield Blues(5’51”)スティーヴ・ミラー・ブルース・バンド
-unknown- BSMF 7614
M04.Motherless Child(7’29”)コズミック・ヴァイヴレーションズ
-Unknown- BSMF 5104
N スティーヴ・ミラー・ブルーズ・バンド「バタフィールド・ブルーズ」、凄いなあ。怖いです
ね。それに続けましたのはスピリチュアル・ジャズ・ヴォーカルを代表するドワイト・トリブル
が中心になって活動を続けるグループ、コズミック・ヴァイヴレイションズの新作『パスウェイ
ズ・アンド・パセイジズ』から「マザレス・チャイルド」でした。こちらも「美しい」と
か「楽しい」「面白い」といった表現を拒否するような唄、演奏です。「スピリチ
ュアル・ジャズ」にはわたしも興味を持っておりますが、未だその実態が釈然と
していません。ただこの音楽に、聞く者を凍りつかせるほどの存在性がある
のは事実で、皆さんも今の「マザレス・チャイルド」でお感じになったとおりです。
おどろおどろしいヴォーカルの陰であまり聞こえませんでしたが、後半の管楽器
の裏リフなど、非常に魅力的でした。それと冒頭と終了部分のベイスね。やっぱ
こういう表現はエレキじゃダメですね。
さて、ベン・ロンクー・ソウルという男を覚えていらっしゃいますか。ジェイムズ・ブ
ラウンの定番「プリーズ、プリーズ、プリーズ」を真面目にカヴァしていたほどの、一懸
命ソウル音楽に取り組んでいたフランスの黒人音楽狂です。聞いてもらった事ありま
すね。
そのベン・ロンクー・ソウルが新作を発表しています。今回は「ベン」と短く改名し
て、全曲書き下ろしのオリヂナルで勝負に出ました。スタイルは「今の」R&B調です。
わたしにはちょっと意外でしたが、本国北米での黒人音楽正常進行形に倣っ
たと言えなくもないでしょう。
では聞いて下さい、
アルバム『アディクテド・トゥ・ユウ』から「レト・イト・ゴウ」。
M05.Let It Go(3’58”)Ben
-R.Huqueleux, G.Ellwanger, Ben- Decca France / Blue Note0873249
M06.シュガー・ベイビー・ラブ(3’30”)ルベッツ
– Bickertown, Waddington- 東芝 TOCP-67013
N ベンの「レト・イト・ゴウ」、いかがでしたでしょうか。こういう北米以外の場所
の非黒人による進行形ソウルやR&Bには、疑問を持ちながらもずっと注目して
来たわたしですけれど、この『アディクテド・トゥ・ユウ』はそのひとつの答えにな
るでしょうか。
さて突然の「シュガー・ベイビー・ラブ」ルーベッツです。ある必要に迫られてヒットパ
レイド・コムピ盤を買いました。そこに入っていたのです。「もう死ぬまで出会う
事はないだろう」と思っていた1曲です。ここで聞けるとはね。
二十代の終わりころ、毎晩のように通っていた呑み屋がありました。そこ
は音楽とは全く無関係の小料理屋なんですが、有線放送のBGMがなぜか古
めの洋楽で、その選曲がなかなかに素晴らしく、いつもわたしは自分の部屋
でレコードを聞いているような気分になったものです。その時に何度か流れてい
たのがこの「シュガー・ベイビー・ラブ」で、その頃はてっきりアメリカの、フィル・スペク
ターに感化された仕事人が作った音楽だと信じて疑いませんでしたが、今回手
に入れた『僕たちの洋楽ヒット vol.7 1973-75』には、「ロンドンでスタジオ・ミュージシャン
6人を集めて録音された」とありまして、わたしの推測が間違っていた事を知
りました。そう言えば、音がアメリカではないですね。
この『僕たちの洋楽ヒット』は矢口清治が中心になって組んだ連作CDで、わ
たしの手元に既に5枚ほどあります。各巻の冒頭に記された「音楽は『心の
タイムマシーン』です」で始まり、「これらヒット曲はあなたがあの時代を生きてきた証
なのです」で終わる一文には、今なら「異義なし」と叫べます。
全15枚出たらしいのですが、もちろんとっくに廃盤で、今回入手した現物
も「お願い:歌詞カードは必ずお返し下さい」というシールが貼られた、レンタル落ち
の1枚でした。
M07.She’s A Rainbow(3’51”)モリー・タトル
-M.Jagger, K.Richerds- BSMF 6193
N これは珍しい「シーズ・ア・レインボウ」のカヴァ、モリー・タトルという女性です。元歌
はローリング・ストーンズ1967年のシングル曲。酷評されたLP『ゼア・サタニック・マジェスティ
ーズ・リクエスト』に先立って発売されています。印象的なピアノはニキ・ホプキンズが弾
いていました。
チャーリー・ワッツがビートを叩き出すと全体の雰囲気が変わりますが、覚えられ易
い個性的かつ優しげなメロディが基本ですから沢山のカヴァがあっても良さそう
ですが、わたしにはこの仕様が初めてでした。ミック・ジャガーの唄じゃなきゃ成
立しないのかな。モリー・タトルという女性はアメリカのカントリー音楽界傍流での実績があ
る人で、おそらく間奏部分のギターも本人が弾いていると思われます。上手で
すね。新しいアルバム『バット・アイド・ラザー・ビ・ウィズ・ユー』からです。他もさま
ざまなカヴァ・ソングが主体ですが、作品全体はひとつのモリー・タトルという個性が
貫かれている、と感じました。割と可愛いですよ。
では「シーズ・ア・レインボウ」、オリヂナル仕様をお聞き下さい。ザ・ローリング・ストーンズ
です。
M08.She’s A Rainbow(4’13”)The Rolling Stones
-M.Jagger, K.Richerds- ポリドール POCD-1924
M09.Rainbow Road(2’47”)Percy Sledge
-D.Pen, D.Fritts- MCPS / Ace CDCHD1370
N 「虹」つながりで、パーシー・スレッヂの「レインボウ・ロード」でした。ここ3週間ほ
ど続けてお送りしているコムピ・アルバム『ソングズ・バイ・ダン・ペーン・アンド・アザー
ズ』からです。
ダン・ペーンの書いた歌というと、ほとんどがR&Bで黒人によって唄われた
と思いがちですが、この『ソングズ・バイ・ダン・ペーン・アンド・アザーズ』には極
めて珍しい、カントリー曲も収められています。その中から今朝は、盲目の白人カン
トリー歌手、ロニー・ミルサップが唄った「アイ・ヘイト・ユウ」を聞いて下さい。
M10.I Hate You(2’50”)Ronnie Milsap
-D.Pen, L.Daniels- MCPS / Ace CDCHD1370
N ロニー・ミルサップの唄い方からでしょうか、極めて普通のカントリー・ソングのように
聞こえました。「アイ・ヘイト・ユウ」です。こんな歌も書けるんですね。ダンはロニー
と数年間一緒に活動していました。共作者は自分で唄う事もあるリロイ・ダニエルズ
という男で、1973年にロニー・ミルサップがRCAレコーズに移籍して放った第一弾の
ヒット曲が、この歌でした。レコード会社移籍というのは本人にさまざまな重圧が
かかるものです。そこでヒットを出すのは立派ですね。意表を突く「アイ・ヘイト・
ユウ」という題名も影響したのかも知れません。
さて『ソングズ・バイ・ダン・ペーン・アンド・アザーズ』の最後、24曲目に収めら
れていたのが、この歌です。アルバート・キングが1971年にスタクスに吹き込んだ、「ラ
イク・ア・ロード・リーディング・ホーム」。
M11.Like A Road Leading Home(5’26”)Albert King
-D.Pen, D.Nix- MCPS / Ace CDCHD1370
M12.メンフィス・ウーマン・アンド・チキン(4’32”)Dan Penn
-G.Nicholson, D.Fritts,D.Penn- ワーナー WPCR-33
N アルバート・キングのとても丁寧な唄い方が心に残る「ライク・ア・ロード・リーディング・
ホーム」でした。そしてその次は1994年にダン・ペーン名義で発表したアルバム『ド
ゥ・ライト・マン』から「メンフィス・ウーマン・アンド・チキン」でした。これは彼が古くから
の盟友であるマスルショールズのセッション・メン、デイヴィド・フド、ロヂャー・ホウキンズ、ジミー・
ジョンスン、そしてスプーナー・オールダムたちと作った1枚です。わたしは当時から大
好きだったんですが、地味な内容だったせいかあまり話題になりませんでし
た。このアルバムについて人と語った事がありません。
響きはお聞きの通りで、私はあの南部のアンサムブルは永遠だ、と再認識いたし
ました。まだ市場から消えてはいないようですから、気になりましたら探し
てみて下さい。いいですよ。
M13.アイ・ショット・ザ・シェリフ(4’23”)エリック・クラプトン
-B.Marley- ポリドール POCP-2090
N 突然のエリック・クラプトンで、「アイ・ショット・ザ・シェリフ」でした。先週何気なくボブ・
マーリーを聞いていまして、「考えてみればクラプトンのカヴァでボブ・マーリーを知ったん
だな」と思い出し、妙に聞きたくなった次第です。
その前、1969年にジミー・クリフの一連のヒットはラジオで聞いていましたが、それ
がレゲという音楽である事は知りませんでした。それから5年経って、エリック・
クラプトンの『461オーシャン・ブールヴァード』で、「アイ・ショット・ザ・シェリフ」と出会った
のです。アルバムの中で一番惹かれた楽曲でしたが、当初はレゲのリズムが理解で
きませんで、解釈には仲間と一緒に苦労した思い出があります。エリック・クラプト
ンやカール・レイドルは上手にこのビートにのってましたね。それは今でも変わらずに
感じられます。でも、その後に出会った原曲はもっと難しかったのが事実で
す。
さてこの前の日曜日は珍しく映画館に出かけました。吉祥寺のアップリンクです。
大家さんの澤田修が一般公開後に「メイキング・モータウン」の事を教えてくれたので、
慌てて観て来たのです。ホント、何も知らなかった。お昼前の1回目に間に合う
ように行ったのですが、何と満員でね。立ち見も出来ないというんで、素直
に退きさがりまして、さて空いた時間をどうしようと考えた末、同じ劇場の
別の部屋で上映されていた上手く時間の都合がつくもう1本を観ました。
それは「ジャズ喫茶ベイシー Swiftyの譚詩(Ballad)」宮城県一関市のジャズ
喫茶「ベイシー」の映画。ここのあるじである菅原正二さんの事はもちろん知っ
ていまして、以前一緒に仕事をした事もあります。未だ当地には行けてない
んですが、さまざまな情報でここの周辺状況は大体分かったつもりでいまし
た。そこの記録映画を観る事が出来たのです。面白かったですよ、とても。
映像はほとんどがジャズ喫茶「ベイシー」の店内でした。そこに何回も映る、
飾ってあった雑誌の表紙の人が出てこなかったのが、わたしとしては非常に
心残りでした。それは菅原正二さんの卒業された大学軽音楽部での後輩にあ
たる人です。
M14.私と歌謡曲(0’28”)大林巨船
-音楽作品に非ず- アルファ TAMORI-3
M15.Uptown Festival(3’58”)Shalamar
-W.Robinson, E.Holland, L.DoZier, B.Holland, S.Wonder-
Solar / Epic ZK 75308
N 大林巨船の語る「私と歌謡曲」に続けて、シャラマーの「アップタウン・フェスティヴァル」、
モータウン・ヒット・チャンチャカチャンですね。これはまだソラー・レコードができる前、ソウル・トレイ
ン・レコーズ時代のシャラマーの出したノヴェルティ・シングル曲です。最初はディスコで聞いた
んじゃなかったかな。もう少し長い仕様もあったような記憶があります。
ここでのシャラマーはテレビ番組「ソウルトレイン」の周辺にいた唄い手たちを集めてデッ
チあげた3人組で、その後とはメムバも違っています。でもLPを出しててね、
その中では確かスモーキーの「ウー、ベイビ、ベイビ」をカヴァしてました。今のチャンチャカ
チャンに出て来たヒット曲は、「ゴーイン・トゥ・ア・ゴウゴウ」、「アイ・キャント・ヘルプ・マイ・セル
フ」、「アップ・タイト」、「ストップ・イン・ザ・ネイム・オヴ・ラーヴ」、「イッツ・ザ・セイム・オールド・
ソング」です。お分かりでしたかな。
M16.You Can’t Hurry Love(2’51”)Phil Collins
-E.Holland, L.Dozier, B.Holland- EMI / Statesside 7243 8 31625 2 9
N フィル・コリンズで「恋はあせらず」、ダイアナ・ロスとスプリームズ1965年のヒット曲です。
ほとんどそのまんまコピーしたようなこのフィル・コリンズ盤も流行りましたね。ち
ょうどこの頃1982年にはプリテンダーズの「ドント・ゲット・ミー・ロング」も流行って
て、この「恋はあせらず」とビートが酷似していたので、どこのディスコでも続け
て回されていましたのですよ。
さて映画「メイキング・モータウン」は、豊富な映像をもとに創業者のベリー・ゴーディ
と重要人物のスモーキー・ロビンスンが語り合う中で進行していきます。他にはマーサ・
リーヴズが何度も登場して、貴重な証言をしていました。
M17.Dancin’ In The Street(2’41”)Martha Reeves & The Vandelas
-M.Gaye, J.Hunter, M.Stevenson- Universal / Motown 5316864
N マーサとヴァンデラズの「ダンシン・イン・ザ・ストリート」、いつ聞いても素晴らしい。正
に決定的な1曲です。これを制作したミッキー・スティーヴンスンも何回か出て来て喋っ
てます。わたしはこれまで彼の事をてっきり白人だと思っていましたが、三
ツ揃えを着た立派な黒人でした。彼の話も面白いですね。
ベリーとスモーキーは主にモータウンの光の部分を語ります。「栄光の歴史」は彼らと共
にあった訳です。ふたりともとても元気で、若々しい。ですからいわゆる年
寄りの昔話的ではありません。ベリーがスモーキーの楽曲作りを褒め称える場面で、
この歌を例に出したのが、わたしにはとても印象的でした。
M18.I’ll Try Something New(2’36”)Smorky Robinson & The Miracles
-W.Robinson,- Motown 314530857-2
M19. Tracks Of My Tears(3’00”)Smorky Robinson & The Miracles
-W.Robinson, W.Moore- Motown 374636312-2
N スモーキー・ロビンスンとミラコーズ、62年の「アイル・トライ・サムシング・ヌウ」、65年の「トラクス・
オヴ・マイ・ティアーズ」、ふたつの偉大な傑作をお聞きいただきました。
ダイナ・ヲシントンの「九月の雨」で始まった2020年9月最後の「幻」、お別れは、
テムプテイションズ「想ひ出の九月」です。2020年の9月よ、さらば。
M20.Try To Remember(3’07”)The Temptations
-T.Jones, H.Schmidt- ユニバーサル UICY-77403
M21.Bernadette(3’15”)The Funk Brothers
-E.Holland, L.Dozier, B.Holland- ユニバーサル UICY-1232
後TM Born In Chicago 「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band
-N.Gravenites- Rhino 8122 798434 0
N 最後の不思議な1曲は、2004年に「永遠のモータウン」という陳腐な邦題で公開
された映画のサウンドトラックから「バーナデット」のリミクスでした。モータウンはヒット曲制作過
程に画期的なやり方を導入したことで知られ、公開中の「メイキング・オブ・モータウ
ン」でも当時のよもやま話が語られます。一方録音でもかなり革新的でした。
1960年代以降の音楽制作は、モータウンがスネイク・ピットで試したさまざまな実験が
なければここまで進まなかったでしょう。ミクスルームの映像も何回か出て来ます。
興味のある方は必見です。今回この映画を観て驚いたひとつは、劇中で使わ
れる多くのカラオケ がほとんどがオリヂナルで、とても良い状態で保存されていた事
でした。今の「バーナデット」リミクスもその管理があってこそ成立したのです。
一方「永遠のモータウン」は原題が「スタンディング・イン・ザ・シャドウ・オヴ・モータウン」
という素敵なもので、華やかなヒットを支えた裏方、俗にファンク・ブラザーズと呼ば
れたインハウス・ミュージシャンズにスポットを当てた物でした。この「メイキング・オブ・モータウ
ン」はその表版、という事も出来ます。ひねくれた見方をすれば、ベリー・ゴーデ
ィによる「永遠のモータウン」に対する仕返し、ともなります。真相は、「スタンディング・
イン・ザ・シャドウ・オヴ・モータウン」、「スタンディング・イン・ザ・サニーサイド・オヴ・モータウン」、
両方をご覧になる事をお勧めしておきましょう。
今朝の特別付録は、以下の隠し場所です。どうぞお楽しみ下さい。
https://firestorage.jp/download/8d9756b0d922685a40d4b43a676ed715968ee6e1
ダウンロード・パスワードは、h5tjctrrです。
使用音楽素材の写真図絵は
https://firestorage.jp/download/b893fe2da39f5cc9f27843482cc95536119f6739
こちらのダウンロード・パスワードは、fk8pm5vzです。
あ、最後の1枚を忘れてた。すみません。
今朝もちょうど時間となりました。
こちらは、http://osamusawada.com/category/mornin-blues-by-isaowashizu/
「幻」モーニン・ブルーズ、鷲巣功でした。来週も首都圏で9人のあなただけに。
そして全国で9500万人のあなたにも、アサー。
シーズ・ア・レインボウ
大好きな曲です。
No Rain No Rainbow 虹が見たいなぁ❗
メイキング・モータウンN.H.Kbsで見た気がします。ソウルトレインちゃんちゃかちゃん懐かしい。最近YouTubeにはまって若い女性がエレキベース一本でボブマーリーをカバーしている画像を見ました、なかなかでした。来月の生放送楽しみです。天候が急に変化しました体調に気を付けてください。
ミラクルズのトラックス・オブ・マイ・ティアーズ。
またかかった。
ほんとに不思議で素敵なギターのイントロです。
モータウンの映画は見に行かなきゃね。
今日は金沢の塩辛と樽酒を熱燗で。
今週も更新ほんとにありがとう。