【幻】モーニン・ブルーズ 2020/10/03

mb201003

 

TM. Walikin’ Blues「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-R.Johnson-  Rhino 8122 798434 0

 

N  おはようございます、ワツシイサヲです。「幻」モーニン・ブルーズ2020年10月03日

を始めましょう。

この時代にかつて親しんだ音楽家が他界するのは当たり前の事ですが、今

週知ったこの訃報には、さすがのわたしも驚きました。かなり大袈裟な評価

を受けていたこの人の演奏ですが、正規の録音、それもデビューのオリヂナル曲で

既にこんなにブッ翔んでいたんです。

心してお聞き下さい。

ザ・ゴールデン・カップス、「銀色のグラス」。

 

M01.銀色のグラス(2’45”)

-J.Hashimoto, K.Suzuki-  東芝 TOCT-10760

 

N  凄まじいですね、ルイズルイス 加部のベース。彼はもともとギター弾きだったという

事もあって、こんな風に弾けるんでしょうか。同じように天才、ポール・マッカート

ニも似た感じですが、彼の場合はあくまでもハーモニーを意識しての演奏です。そ

こが彼の師とするジェイムズ・ジェイマスンとそっくりな部分でもありますが、マー坊、

加部正義の場合はそんな事関係ない。「今、こう感じた」と気分で音を出して

来るのです。それが滅茶苦茶にならずに、大きな魅力となって全体に寄与し

ている、理想的ですね。

その人、ルイズルイス 加部が亡くなっていたそうです。この知らせは衝撃でし

た。マー坊は死んじゃいけない、死なない人だったんです。今までもわたした

ちはあの人だけトクベツに考えていました。「なぜ捕まらないんだろう」という

単純な疑問もありましたが、やっぱりトクベツでした。それが多臓器不全で9月

26日に亡くなっていたんです。しかも入院していただなんて・・・。マモルがこ

の間いなくなったばかりなのに。

この人が娘さんに促されて始めた自伝「気ままに生きる」に偶然であった

のが三年ほど前かな。これはマー坊が64歳の時に書き始めたもので、それは面

白い。特に音楽なんてどうでもいいような生き方をしてるのが、素晴らしい。

チャーにジョニー、ルイス、アンド・チャーへの参加を打診された時に自分の楽器を持って

なかったとか、今でもコード・ネイムを全く知らないとか、ジョーシキ人の想像を絶し

ます。あっという間に読んでしまいました。

その後で、これを人に言っていいものかどうか迷いまして、これまでたっ

たひとりにアドレスを教えただけです。でも今回、みなさんに公開しておきます。

https://www.berrys-cafe.jp/pc/book/n730755/202/です。まだ削除されていま

せん。早く覗いてみて下さい。これをマー坊に書かせた娘さんというのは、横

浜石川町にあったクラブ、ジーン・ジニーの上のコンビニで偶然見かけた時に連れてた

あの子なのでしょうか。

ブッチが、トキさんが、そしてマモルやマー坊もいなくなってしまったザ・ゴールデン・

カップス、再結成的な動きもあったようですが、もう完全にダメです。

このカップスで加部正義は1曲オリジナルを吹き込んでいます。これも前半は輸入

楽器に付いて来た教則フォノシートを早回ししてそのまんま使っているという犯罪

的な成り立ちです。そのタネ明かしを聞いた時には、本当にこれでいいのかな。

東芝の制作部門は許諾を出したのかな、という疑問が浮かびました。後半に

出て来る「誰かが午前3時に話しかけた」というのは貴重なマー坊の唄のよう

です。

ではお聞き下さい、「午前3時のハプニング」。

 

M02.午前3時のハプニング(2’42”)ザ・ゴールデン・カップス

-L.Kabe-  東芝 TOCT-10760

 

M03.ユー・ キープ・ミー・ハンギング・オン(3’17”) ファンク・ブラザーズ

-B.Holland, L.Dozior, E.Holland-   ユニバーサル / Motown UICY-1232

 

N  ヲール・ジャスティスことルイズルイス加部作「午前3時のハプニング」、ザ・ゴールデン・カップ

スでした。その次は先週もお届けした「永遠のモータウン」オリジナル・サウンドトラックから、

「キープ・ミー・ハギノン〜恋はおしまい」でした。もちろんモータウンのオリジナルカラオケ。

これでスプリームズは唄ってたんですね。ファンク・ブラザーズの演奏、ベイスはジェイムズ・

ジェイムスンでした。本当にいい音で保管されてますね。わたしはディジタル化にあ

たって演奏をやり直したんじゃないか、と思ったほどです。

さて次も先週お届けしたアルバムから、時間の都合でお届けしたそこなった

2曲です。コムピCDアルバム『ソングズ・バイ・ダン・ペーン』からです。まず、

「ドゥ・ライト・ヲーマン、ドゥ・ライト・マン」、ブレンダ・リーです。アリーサ・フランクリンの持ち歌

をほとんど同じ環境で唄う、ブレンダもいい度胸してます。彼女は1970年に『メ

ムフィス・ポートレイト』というアルバムを発表しているようですね。とても聞いてみた

くなりました。その次はエスタ・フィリプスの「チータ・マン」これも面白い出来です。

 

M04.Do Wright Woman, Do Wright Man(2’58”)Brenda Lee

-D.Pen, C.Moman-  MCPS / Ace CDCHD1370

 

M05.Cheater Man(2’18”)Ester Phillips

-D.Pen, C.Moman-  MCPS / Ace CDCHD1370

 

N  「ドゥ・ライト・ヲーマン、ドゥ・ライト・マン」ブレンダ・リー、そしてエスタ・フィリプスの「チー

タ・マン」でした。今更のようですが、昨今ダン・ペーンの作品に心を奪われてい

ます。それはこの『ソングズ・バイ・ダン・ペーン』のようなコムピ・アルバムを聞き直

して彼の作品が立体的に見えて来るからです。そのほとんどはイギリスの編集再

発レイベルのエイスから出ています。とても柔軟な感覚が生きているので、これま

での固定概念を突き抜けてダン・ペーンに触れる事が出来ました。エイスにはとて

も感謝しています。

彼と似た人間にボビー・チャールズがいます。電話口で唄ってレナード・チェスのオーデ

ィションに合格。出してもらったレコードがこれでした。

 

M06.シー・ユー・レイター・アリゲイター(2’52”)ボビー・チャールズ 

-B.Charles-  MCA  MVCM-22078

 

N  「シー・ユー・レイター・アリゲイター」でした。俗称「ありげたや節」あ、それはない

ですね。レナード・チェスは電話口で唄っていたボビー・チャールズを黒人と信じて契約

したので、シカーゴにボビーが来た時には騒ぎだったらしいです。「何だ、あの白

人は」というようなものでしょう。チェスの黄金期を描いた映画「キャディラック・レコ

ード」の中で、チャック・ベリーが仕事で旅先のクラブに出向くと、そこの白人支配人

に「チャック・ベリー、あいつは白人だ」と入れて貰えない非常に面白い場面があ

ります。その逆でしょうか。

昔は情報量が少なかったですから、初対面の際にこういう間違いは日常茶

飯事だったようです。文通している相手と初めて出会う時なんかは、緊張し

たでしょうね。残念ながら、わたしにはそんな経験がありません。その昔、

えらく出来の良い漫画を送って来た離れ小島に住む投稿者に、「あなたは早く

東京に出て来て本格的に書き始めた方が良い」と編集部が電報を打ったら、

学生服を着た子供がやって来て出版社のみんなが驚いた、なんて事があった

そうです。これも面白い話ですね。その子は確か有名な漫画家になったはず

です。

 

M07.Hey, Good Lookin’ (2’03”)Bobby Charles   

-H.Williams-  MCA  MVCM-22078

 

N  ボビー・チャールズの「ヘイ、グッド・ルッキン」でした。ハンク・ウイリアムズの作品ですね。

ボビーおよびその周辺では、R&Bだけでなくこういうカントリーを唄うのも普通だ

った筈です。ブルーズ/ R&Bとカントリーを人種差別的にはっきり線引きして考える

のは、日本人の悪い伝統です。だからわたしは今頃ボビー・チャールズを聞いてる。

ボビーは人前で唄うのがあまり好きではなかったので、すぐに歌手としての

経歴に見切りを付けてレコードの制作宣伝などの裏方仕事をします。とても控え

めながら冷静に当時の音楽界状況を理解しています。こういうところも、わ

たしの好きな部分です。一方で歌を作る事はずっと続けていました。

 

M08.Walking To New Orleans(1’58”)Fats Domino

-Domino, Bartholomew, Guidry- AMSC1272

 

N  ファッツ・ドミノーの「ヲーキング・トゥ・ヌー・オーリンズ」でした。これはファッツ自身とデイヴ・

バソロミュウ、そしてボビーの共作になっています。最後の「ギドリ」というのがボ

ビーの事で、ロバート・チャールズ・ギドリ、これが本名なんです。デイヴ・バソロミュウは

ヌーオーリンズの音楽界の顔役、この町の実演や録音を仕切っていた男です。ファッツ・

ドミノーを売り出した立役者ですね。先週いつものようにCDを整理していたら、

こんな録音に再会しました。

 

M09.Jump Children(2’20”)Dave Bartholomew

-Domino, Bartholomew-  Blue Note 7243 8 54364 2 0

 

N  これは題名からして、この歌と同じでしょう。

 

M10.Jump Children(Vooit Vooit)(2’35”)The Flamingos

-J.Carter-   CD Charley 22

 

N  ザ・フラミンゴーズで「ジャムプ・チルドレン」です。作者記載やアレンヂこそ異なります

が、先にお届けした1曲と「同じ歌」といって良いでしょう。バソロミュウはジャム

プ楽団的、フラミンゴーズは正統的なヴォーカル・グループのスタイルです。だいぶ昔にこの

プロモーション・フィルムを観た事がありまして、それは驚きましたね。ブレイクダンスもぶ

っ飛ぶ迫力でした。フラミンゴーズは「千葉ッ、滋賀ッ」の「瞳は君ゆえに」で知ら

れていますから、こんなに激しく踊る姿が全く想像できませんでした。これ

はもう一度観たいですね、死んでしまう前に。

さて自分の「ジャムプ・チルドレン」では作者に名を連ねているデイヴ・バソロミュウ

は、先ほども申しましたように、ヌー・オーリンズ音楽業界の顔役、シカーゴでならさ

しづめウィリー・ディクスンのような存在でしょうか。同時期この町には同じように

バンドリーダー / アレンジャー / プロデューサーとして仕事をしていたポール・ゲイトンがいま

す。別名「チェス・キング・オヴ・ヌー・オーリンズ」と呼ばれたくらいです。この名前

でお分かりのように、彼はチェス・レコードのヌー・オーリンズ窓口を務め、バソロミュウと同

等の活躍をしていたのでしょう。デイヴ・バソロミュウはイムペリアル・レイベルの仕事を

ほぼ専門にしていましたから、ボビー・チャールズはポール・ゲイトンとの付き合いの

方が多かった筈です。

ではそのポール・ゲイトンを1曲どうぞ。4枚組コムピ『チェス・リズム・アンド・ロール』

から、「イフ・ユー・ラーヴ・ミー、テル・ミー・ソウ」。

 

M11.If You Love Me, Tell Me So(2’39”)Paul Gaton

-unknown-  MCA / Chess CHD4-9352

 

M12.バット、アイ・ドゥ(2’19”)クラレンス・ヘンリー

-C.Henry-  MCA MVCE 2206

 

N  ポール・ゲイトンで「イフ・ユー・ラーヴ・ミー、テル・ミー・ソウ」、そしてボビー・チャールズ

の書いた傑作「(アイ・ドント・ノウ・ワイ) バット、アイ・ドゥ」、クラレンス蛙男ヘンリーでした。

この「バット、アイ・ドゥ」のアンサ・ソングではないか、とわたしが目を付けたのが、

アバのこの歌です。

 

M13.I Do, I Do, I Do, I Do, I Do(3’15”)Abba

-B.Anderson, B.Ulvaeus-  Polydor / Polar 519 353-2

 

N  アバのヒット曲、「アイ・ドゥ、アイ・ドゥ、アイ・ドゥ、アイ・ドゥ、アイ・ドゥ」です。もち

ろん彼らのオリヂナル曲ですが、題名からして「バット、アイ・ドゥ」ですね。1974

年の発表ですから、ふたつの作品の間には13年の隔たりがあります、わたし

はずっとこの決定的事実を知らないままいて、気づいたのは21世紀間際でし

た。おそらくね、チェスのR&Bばっかり聞いている人たちは今も知らないでし

ょうし、分かったとしても相手にしないと思います。「俺が聞くのは黒人音楽

だけだ。嗚呼、なんて潔い姿なんだろう」こんな偏見的美学を持った人が多

いですから。

わたしはこのアバの「アイ・ドゥ、アイ・ドゥ、アイ・ドゥ、アイ・ドゥ、アイ・ドゥ」も

蛙男の「(アイ・ドント・ノウ・ワイ) バット、アイ・ドゥ」、両方とも大好きです。

 

M14.アイ・ドゥ、アイ・ドゥ、アイ・ドゥ、アイ・ドゥ、アイ・ドゥ(4’05”)ロニー・マーフィー

-B.Anderson, B.Ulvaeus-  ポリスター PSCW-1116

 

M15.オリビアを聞きながら(3’57”)浦島りん

-A.Ozaki-  エイベックス AVCD-11110

 

N  スカタライツ風「アイ・ドゥ、アイ・ドゥ、アイ・ドゥ、アイ・ドゥ、アイ・ドゥ」、ロニー・マーフィー

そしてレゲ調「オリビアを聞きながら」浦島りん、どちらもこの国で制作された

カヴァです。

今の「オリビアを聞きながら」には「メイキング・グッド・シングズ・ベタ」という行

りがあります。唐突に出て来る1行ながら歌の鍵にもなっているようです。

わたしはずっと「何故だろう」と疑問を感じていました。それが先週の片付

けで、似た表現のR&B曲を見つけたのです。

それはなんデニース・ラサールの、歌の題名のみならず、コムピ盤の表題にもなっ

ていました。ほとんどそのまんまです。

お聞き下さい、「メイキング・ア・グッド・シング・ベタ」。

 

M16.Making A Good Thing Better(3’07”)Denise Lasalle 

-D.Lasalle-  ACE CDSEWD 152

 

N  「メイキング・ア・グッド・シング・ベタ」、デニース・ラサール1973年のシングル曲です。

女性コーラスがタイトルを繰り返し叫んでいましたね。当然「オリビアを聞きながら」は

この後の作品ですから、果たして尾崎亜美がデニースを聞いていたか・・・、そ

んな事はないでしょう。この「メイキング・ア・グッド・シング・ベタ」はウエスト・バウン

ドというデトロイトのマイナー・レイベルから出たシングル盤で、当時もその後も日本に何

枚入っていたかどうか、という希少なものです。デニース自身はこの直後から「通」

が聞き始めていたようですけれど、ニューミュージック界のお姫様だった尾崎亜美が

マイナーR&B女性歌手を聞いていたなんて事は有りえない事ですから、これは

「偶然の一致」で済ませます。お疲れ様でした。「オリビア」での「メイキング・グッ

ド・シングズ・ベタ」は「なんとかしなくちゃね」程度の軽い掛け声でしょう。

2018年1月8日に他界したデニース・ラサールの、ある意味で一番良い時期、油

が乗り始めた頃のウエスト・バウンド作品を集めたこのコムピ盤『メイキング・ア・グッド・

シング・ベタ』は、その後の開花を予想させる素晴らしい内容です。少しですが

聞いて行きましょう。まずはデニースが世に知られる切っ掛けになったヒット曲、

「恋に囚われて」。

 

M17.Trapped By A Thing Called Love(2’49”)Denise Lasalle 

-D.Lasalle-  ACE CDSEWD 152

 

N  以前もお聞き頂いた15分にも及ぶ実況録音のメドリーで最後に唄い大受けを

取っていた「トラップド・バイ・ア・シング・コールト・ラーヴ」の原仕様です。声が若い

ですね、まだ。でも既に貫禄の片鱗を感じさせるのが恐ろしいところ。デニース

は唄はもちろんですが、作家としても素晴らしい歌を書き続けていました。

最終的に自分で唄って表現できるからでしょうか、造りが他の作者とは一味

違っています。また周りには編曲者をはじめとして理解者が多く、彼女の意

思を尊重する制作体制が常に整っていたのも良かった。

コムピ盤『メイキング・ア・グッド・シング・ベタ  ザ・コムプリート・シングルズ 1970-76』

から、またお聞き下さい。弦の絡ませ方が絶妙な「ヒア・アイ・アム・アゲイン」。

 

M18.Here I Am Again(3’23”)Denise Lasalle 

-D.Lasalle-  ACE CDSEWD 152

 

M19.Married, But Not To Each Other(3’41”)Denise Lasalle  

-D.Lasalle、F.Miller-  ACE CDSEWD 152

 

N  デニース・ラサール,『ザ・コムプリート・シングルズ 1970-76』から、75年の「ヒア・アイ・

アム・アゲイン」そして、彼女の作品の中でひときわ輝きを放っている「マリード、

バット・ノット・トゥ・イーチ・アザー」、配偶者以外の相手との恋を唄ったとても切ない

1曲です。こういう話は南部R&Bには当たり前のように出て来る題材ですが、

ほとんどが男歌でして、女が唄うのは珍しい。さすがデニース・ラサールです。当事

者ではなく、二人称に「お気をつけなさいよ」と、呼びかけます。でも段々

と本人の物語になって来るところがデニースならではの情感表現で、全く脱帽で

すね。

 

M20.Gold Watch & Chain(4’07”)Nitty Gritty Dart Band feat.Kris Kristferson

-A.P.Carter-  Ryco / Americana 63579158827

 

N  さてガラリと変わって、ニティ・グリティ・ダート・バンドとクリス・クリストファスンで「金時

計と鎖」2004年に発表されたアルバム『永遠の絆』の中の1曲です。ライコーとい

う北米の独立レイベルが発売していた『ディス・イズ・アメリカーナ』という編集盤に収

録されていました。この盤をレコード店で見つけた時には『ディス・イズ・アメリカ』

で、国情を憂う歌を集めたのかと思っていましたが、「アメリカーナ」音楽集だった

のです。

わたしの大好きな唄い手のフレディ・フェンダ、彼はれっきとしたアメリカ人ですが、

両親はメキシコ人で、スペイン語も出来ます。大ヒット曲「涙のしずく」は英語で唄い

出して間奏の後をスパニッシュで攻める、なんてしゃらくさい事を上手にこなして

いました。唄う歌は、カントリー、R&B、そしてスペイン系のメキシコ音楽と、テクス・メクス

を絵に描いたような音楽性を持っていて、どれも素晴らしい。もうこの世に

はいませんが、「好きな歌い手は誰ですか」と尋ねられたら、必ず出て来る名

前です。そんな彼の作品は、この「アメリカーナ」という括りのところに入ってい

まして、基本的にカントリーなんだけど、それだけでは収まりきらないような、広

い領域を跨いだ北米の音楽を「アメリカーナ」と呼ぶんだな、とわたしもようやく

最近になって分かりかけております。

さらに今のニティ・グリティ・ダート・バンドとクリス・クリストファスンの「ゴールデン・ヲッチ・

アンド・チェイン」には、フォークの要素も入っていました。このフォークと言うのも微妙

な存在でして、アクースティク・アンサムブルながら、テキサスやナッシュヴィルの音とは違う、都

会のインテリの音楽であるけれど、それがすべてではないし、ましてコーセツやタクロー

とは全く別という厄介な代物です。ただ一瞬の響きで「あ、フォークだ」と感じ

る時があります。わたしの最近の例では、バーブラ・デインが「フォーク」でした。

主に白人の音楽ですが、例えばリチー・ヘヴンスなんかも「フォーク」ですね。

さて釈然としない「アメリカーナ」音楽、CD『これがアメリカーナだ』から聞いてみま

す。モロのカントリーじゃないのかな、とわたしは感じるノートリアス・チェリー・ボムズで、

「ちょっと待ってくれ」。

 

M21.Wait A Minute(2’47”)The Nortorious Cherry Bombs 

-R.Crowell, H.Devito-  Ryco / Americana 63579158827

 

N  モロにカントリーに聞こえるノートリアス・チェリー・ボムズの「ウェイタミニ」、これもアメリカーナなん

ですね。このコムピ盤、選曲はJDメイという人間が行い、他に四人の愛好家が自

らの選んだ10枚のアメリカーナ音楽のアルバムをライナ上で発表している充実した内容の

このCDを、わたしがある程度理解するにはもう少し時間が必要のようです。

アリスン・クラウスの「エヴェタイム・ユー・セイ・グドバーイ」がこれに入っていたのは、嬉

しくもあり納得できました。

そうか、こういうのがアメリカーナかーな、ぬわんちって・・・。

 

M22.Every Time You Say Goodbye(2’53”)Alison Krauss & Union Station

-J.Pennell-  Ryco / Americana 63579158827

 

M23.Mama Didn’t Lie(2’00”)Jan Bradley

-C.Mayfield-  MCA MCAD-6228

 

 

N  またまた突然の「母、ウソつかない」、ジャン・ブラドリでした。今週の月曜日、

朝起きたら、ずっとこの歌が頭の中で鳴っていて困りました。特別に好きだ

ったのではないのですが、なぜでしょうか。カーティス・メイフィールドなんですね、こ

の歌を書いたのは。改めてそれを知っただけでも有難いとしましょうか。

 

M24.You’d Be So Nice To Come Home To(5’40”)Nina Simone

-Cole-  Nina Simone At Newport

 

M25.Hard Times(3’42”)Maceo Parker 

-P.F.Mitchell-  Funk Garage  TFG76092

 

TM Born In Chicago 「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-N.Gravenites-  Rhino 8122 798434 0

 

N  「戻ってくれたら嬉しいわ」、日本ではヘレン・メリルの決定的な吹き込みで知ら

れますが、今朝はニーナ・シモンのヌー・ポートでの実況録音でお送りしました。1960

年出演の時の記録ですね。先週お話ししたジャズ喫茶「ベイシー」の記録映画の

中で店主菅原正二さんがこのLPを持っていたのが妙に記憶に残っていまし

て、お届けしました。ここでニーナはほとんど唄わずに若い頃に学んでいた古典

音楽からの発想でしょうか、ピアノでバロック的なモティーフを繰り返すのが印象に残

ります。聞いた話ですが、ジャズ喫茶「ベイシー」は店での実演よりも大きな音

でLPを鳴らすらしいですね。録音に立ち会った人が「驚いた」と言ってまし

た。どのくらいの音量なんでしょうか。

そして最後はメイシオ・パーカーの『ソウル・フード』から「ハード・タイムズ」、レイ・チャールズ

のアレンヂをお手本にしているようです。メイシオからソロを吹き継ぐパツラのエイシェリン・

パーカーとは親族なのかな。なかなかの鳴らしっぷりでした。

 

今朝の特別付録は、以下の隠し場所です。どうぞお楽しみ下さい。

https://firestorage.jp/download/3fd78176b82500e577e2eb5ee35d9f8247367c18

ダウンロード・パスワードは、kti7xibgです。

使用音楽素材写真は、こちら。今朝のはボケてこそいませんが、反射をうま

く抑えられていません。難しいな、写真は。

https://firestorage.jp/download/1fba6a5038d176c2a506ed8113f8a1536cf15287

ダウンロード・パスワードは、2iwgqvzdになります。

 

 

エフエム中央での生放送は2週間後、10月17日土曜日の0時からです。もうすぐですね、と慌てて準備に入るワツシです。

今朝もちょうど時間となりました。

こちらは、http://osamusawada.com/category/mornin-blues-by-isaowashizu/

「幻」モーニン・ブルーズ、鷲巣功でした。来週も首都圏で9人のあなただけに。

そして全国で9500万人のあなたにも、アサー。

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    • フェス ロンゲ
    • 2020 10/3 3:30am

    ピンククラウドなベース。
    ルイズルイス加部さん
    たくさんたくさんありがとうございました。
    ご冥福をお祈りします。

    • カワサキのロケンローラーハギリョウ
    • 2020 10/3 8:07am

    マモルマヌー、ルイズルイス、、、
    聞いた事も見た事も無い横文字の名前だけでも当時の僕には幼いながらインパクトありすぎて
    その後音楽を意識して聴き始めた頃に近田センセのANN(GS特集)で♬銀色のグラス♬
    にブッ飛んで不思議な横文字名前とカップスが一致して、その何十年後に映画(ワンモアタイム)
    観て改めてブッ飛んで地元カワサキの市民ミュージアムに加部さんの(ぞくぞく家族)がライブにやって来て
    観に行き即興演奏に感動してネットで色々検索して偶然出会った(気ままに生きる)を一日中一気に読み、、、
    まさかこんな日が訪れようなんて(絶句)
    ♬4グラムの砂♬を追悼リクしよう、と思った矢先に(涙)

    • タクシードライバー45979
    • 2020 10/3 8:41pm

    いつかはこういう時が来るのは分かっているけど自分と同年代の人達が逝くのは残念だなぁ……………..
    みんな身体に良いことなんか何一つしてない 酒 ドラッグ 等々 今週の選曲で秋を感じたのは私だけではないですよねなぜかな?コード進行かな? ブレンダ Lee エスターフィリップス M19. ニーナシモンとても良い 哀しい気分の仲秋です。ユビソがこれ程哀しく感じられるのははじめて・・・凄いな
    今週もありがとうございました。

    • 魂のジュリエット・グリコ
    • 2020 10/4 8:47pm

    麻辣ピーナッツ と紹興酒。
    最近この組み合わせがお気に入り。
    後でたっぷり山椒を使って麻婆豆腐を作ります。
    パンチの効いた女性ボーカルと。

  1. いつもありがとうございます。遅れてアクセスしましたら「(0004)該当のファイルは削除されました。」になっていました。。あららん、

      • タクシードライバー45979
      • 2020 10/8 12:40pm

      最後のひらがな二文字外してください

    • タクシードライバー45979
    • 2020 10/8 12:50pm

    今朝の東京新聞,筆洗にロバート・ジョンソンとエディ・ヴァン・ヘイレンに関する記事が出ています、記者のセンスがなかなかいい

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