Mb160625
前TM : ヲーキン・ブルーズ(夜に近いアサー仕様)P.B.B.B.
N おはようございます。アサー、ワツシイサヲです。今朝のはちょっとレヴェル低いですよ。
意図的にそのようにしています。当初のテストで不快な歪みが生じましたので、
問題解決の前にナマホーソーを優先し、低めのレヴェル設定としました。普段より少し
再生音量を上げてお楽しみ下さい。ち冷えさんに指摘される前にお知らせし
ときます。
この一週間、各地で大雨が降りました。皆さんの地域では大きな被害は出
ていませんか。ここのところ、日本列島は頻繁に天変地異が起こるようにな
っています。と言ってもそれにどう対応したら良いのか、明確な答えは有史
以来まだ出せていません。せめて早めに知る事、予知情報を得る事でしょう
か。しかし、それが出来たからと言って・・・。
さあ、今朝の一曲目はハワイからです。
「シー・オヴ・ジョイ」、イヅ「伊豆の守」。
M01.Sea Of Love(3’06”)IZ
-P.Phillips, G.Khoury- Discos Tropical STCD 6005
N ロバート・プラント、ナイル・ロジャーズたちが組んだハニー・ドリッパーズで、1984年以降
に大いに知られる事になった「シー・オヴ・ジョイ」。その後、89年に同名映画が
作られていたそうですね。知らなかったな。その主題歌として唄われたのが、
今のイヅ「伊豆の守」イズリアル・カマカウィヲーレのヴァージョンだったそうです。先週末の
仕事で耳にして気に入りまして、その場で今朝の1曲目に決めました。オリヂ
ナルは1959年、フィル・フィリップスの唄でした。
さて、次はリチャード・ボナです。ボナと言えば渡辺貞夫のベイス奏者としての活
動が日本では知られています。才能を無限に感じさせる男で、タイプこそ違い
ますがマーカス・ミラ—のような幅広い音楽性、対応能力を持っています。
カメルーン出身の彼がコンゴのロクア・カンザ、マルチニークのジェラルド・トトと組んだトリオ、トト、
ボナ、ロクアがアルバムを発表しています。そこから聞いてもらいましょう。
まず「ガーナ・ブルーズ」。
M02.ガーナ・ブルース(2’59”)トト・ボナ・ロクア
-R.Bona-Norfmat NOF.3 ライス NFR-692
N リチャード・ボナですから、パッキーンと完璧にハマった演奏主体か、と思いきや、ヴ
ォーカル主体のそれも歌というよりは声を出しあって造って行くヴォイス・リズム・アン
サムブル、意外でした。アルバム全体このような歌声モチーフが続きまして、それぞれ
の出身地域の素朴な音声表現を上手に組み合わせた面白い内容になっていま
す。これをまとめたのは、やはり幅広い音楽に接して来たリチャード・ボナの力が
大きく作用している筈です。
もう一曲行きましょう。
「ナ・イエ」。
M03.ナ・イェ(3’33”)トト・ボナ・ロクア
-R.Bona-Norfmat NOF.3 ライス NFR-692
M04.Ngoma Yarira(2’08”)Thomas Mapfumo
-T.Mapfumo- Lion Songs LS 001
N トト・ボナ・ロクア「ナ・イェ」に続いては「ジムバブウェのライオン」ことトーマス・マプフーモ
の、1973年から2010年までの録音を集めた『ライオン・ソングズ』から、語りで
「ハレルヤ」そして音楽「ンゴマ・ヤリヤ」でした。アイランド系列のマンゴーから発表され
た『コラプション〜腐敗』で、世界中に知られるようになったトーマス・マプフーモ。日本
ではその前にもラフトレイド時代のLPが出ていまして、その時は「トーマス・マフモ」と
表記されていました。今は音楽の世界にいない遠藤斗志也が解説書いてなか
ったたかな。昨年ですか闘病生活から復帰して、活動を再開しています。こ
の集大成『ライオン・ソングズ』では、今のようにそれぞれのトラックの前に彼自身に
よる語りが入っていまして、その歌に関する直接的なメッセヂが聞けるようにも
なっています。
次は「トンネル先の明かり」と題された語りに続いて1998年の作品で、
「ンディヤ・ワパラザ・ムーシャ〜だれがわたしの家を壊してしまったの」。
M05.Ndiyani Waparadza Musha(Who Has Destroyed My Home)(5’58”)
Thomas Mapfumo
-T.Mapfumo- Lion Songs LS 001
M06.Valerie ’68 version(4’00”)Amy Winehouse
-S.Payne, D.McCabe.A.Harding, B.Chowdhury, R.Pitchcord-
Island 279 043 6
N ちょっと違和感のあるツナギでしたか。ライオンから「女豹」と言えなくもない
エイミー・ワインハウスの「ヴァレレイ’68ヴァージョン」をお届けしました。
ようやく映画「エイミー」を観れました。最終試写会でした。満員で補助椅子
に座っての2時間。迫真、といっても全てが実写ですから当然ですが、相当
な説得力で迫るドキュメントでした。緊張度が高く、あまり楽しくない事実が連続
しますから、画面から目を離せませんが、観た後で「面白かった」と言いき
れる人がいるかな、そんな思いもしたのが本当のところです。
彼女が彗星の如く登場して来た時、「お、いい声だな」と、わたしの心は反
応しました。仕事場でワカイモンが聞いていたのを「これ、誰だ」と訊ねた位です。
ただ次の1曲を聞いてかなりシラケたのを憶えています。
M07.Tears Dry On Their Own(4’07”)Amy Winehouse
-A.Winehouse, V.Simpson, N.Ashford- Island 171 304 1
N エイミー・ワインハウス「ティアーズ・ドライ・オン・ゼア・オウン」でした。造りがまるで「エイン
ト・ノー・マウンテン・ハイ・イナフ」ですね。もうオリヂナルを忘れてると思って、こんな事
やるのか、と鼻白んでしまいまして、それ以降彼女を肯定的に見る事が出来
なくなっていました。こういうのを先入観というのでしょう。泥酔状態で救
急搬送とか、麻薬依存症の治療入院という知らせにも「やっぱりな」「またか」
という冷淡な気持ちしか持てなかったですね。挙げ句この世からいなくなっ
てしまった時も「自業自得ではないか」、とさえ思いました。
それからだいぶ経って、ある時に酒場で流れていた唄声にとても感情を刺
激され、「これ誰が唄ってんの」と聞いたところ、相手が「こんなのも知らね
えのか」という顔で教えてくれたのが、エイミー・ワインハウスだったのです。すぐに
家に帰って聴き直したのは言うまでもありません。そして以前よりも等身大
の彼女自身が見えて来たような気がしました。
M08.Body And Soul(3’18”)Amy Winehouse with Tony Benett
-E.Heyman, R.Sour, F.Eyton, J.Green- Island279 043 6
N 映画「エイミー」の中にも吹き込み場面が挿入されているトニー・ベネットとの「ボデ
ィ・アンド・ソウル」でした。この歌も凄いですね。オーハシ・キョセンに聞かせたい。そ
して感想をお聞きしたい。
さて、だいぶ遅れて接したわたしですら、エイミー・ワインハウスに関しまして語る
には、もう少し長い時間が必要のようです。その位に、沢山の事を感じた映
画「エイミー」でした。また来週お話ししましょう。音楽も選び直さなきゃね。
M09.Dying Bed Maker(3’47”)Kacy & Clayton
-K.Anderson, C.Linthicum- New West NW6349
N ケイシーとクレイトンの新譜『ストレインヂ・カントリ—』の最終曲「ダイニング・ベド・メイカー」で
した。「死に床誂え人」とでも行ったらいいのかな。もう助からない病人介護
者の歌です。この2人組は、おそらくカナダのフランス語圏でも人気があるのでし
ょう。フランス語関連サイトもありましたから。アナログの30cmLPも出されているよ
うで、そちらと共通ディザインの、ちょうど昔の洋楽日本盤のLPに付いていた
ような歌詞カ—ドが四つ折りで入っています。
世界に、特にアメリカには、カントリ—とは違う「フォーク」という領域があって、そこ
には独自の表現法が軸として確立しているんだな、と感じ始めていた昨今、
大規模販売店の試聴器で聞いた男女2人組です。昨年末に発表されていたよ
うです。女性の発声や節回しが、古くはジョーン・バエヅにも遡るフォークの唄い方
のお手本のようです。ただし、形を守っているというよりは、これが自然な
んだ、という説得力を持っています。まあ声の質が澄みきっていないと出来
ない唱法、表現でしょうけれども、体格、身体の構造も共通しているのかも
知れません。ともかく、ナッシュヴィル以外のアメリカの田舎で、女の人が唄い出すと、
自然とこんな風な響きになるのでしょう。この事実も素敵ですね。
もう一曲、ケイシーとクレイトンでお聞き下さい。
トラディショナル・ナムバーです。「ザ・プレインズ・オヴ・メキシコ」。
M10.The Plains Of Mexico(2’13”)Kacy & Clayton
-trd.- New West NW6349
N さてフォークと言えば、当節わたしにはこの方がまず浮かび上がります。決して
澄みきった声ではありませんが、実にフォークだなあ。カントリ—じゃないね。
ルーシンダ・ウイリアムズで「ハウス・オヴ・アース」。
M11.House Of Earth(5’29”)Lucinda Williams
-L.Williams, W.Guthrie- H2003
M12.The Real Thing(3’25”)Martina Mcbride feat.Buddy Miller
-H.Lndsey, G. Sampson, T.Verges- Nash Icon 0843930022540
N 同時代フォークの女権化、ルーシンダ・ウイリアムズの「ハウス・オヴ・アース」でした。
続けたのは、マルティナ・マクブライドが用心棒バディ・ミラーと唄った「ザ・リール・シング」
でした。こちらは、フォ—ク色が薄く、もっとポップなカントリ—に近い仕上がり。バデ
ィのヴォ—カルが気持ち良い出来映えに貢献しています。流石。
ここ数日「フォークかあ」と考えていたら、「あ、この人もそうなんだなあ」と
思わされる歌い手に出逢いました。今年のライヴ・マヂックに出演するそうです。
サラ・レクター。この催事のチラシとポスターを分けてもらうサポーター・イヴェントというのが
ありましてわたしも出掛けたのですが、座ったところが柱の影で、DJのオ—ルド
スク—ルpcからの途切れ途切れの映像も全く見えませんでした。その最後にボ—
ナス実演で男性ギタリストを従えて出て来たのが、このサラ・レクター。こんどは見えま
した。潔いステージ・マナーで、わたしは即落ちでした。ギタ—弾き語りスタイルから解
き放たれる唄のビートが素晴らしい。感心しました。「CDを持って来てる」と
言っていたので、終演後、本人から売ってもらいました。その時にはこちら
の賛辞を伝えただけで、質問は何もしていません。知りたい事は沢山あるの
ですが、まずは聞いてからだ、と思いましてね。
その場では「あ、この人もフォークの流れの中に居るんだなあ」と感じました。
発声、息継ぎ、節回しが、わたしの肯定出来るフォ—ク調で、7曲入りのCDもそ
の延長線上にあるだろうと想像していたのですが、それはちょっと外れてい
ましたね。ピアノ・トリオを基本に仕上げられた各曲の唄からは、もっとロックが感
じられました。ちょうど先週、女性のロック・ヴォーカルについて話したばかりだっ
たので、なにか妙に共感も得られた気もしました。今朝は1曲だけ聞いて貰
いましょう。
リサ・レクターです。「ホーム」。
M13.Home(4’34”)Sara Rector & m.s.t.
-S.Rector- Doggies Music
N リサ・レクターで「ホーム」いかがでしょうか。まだこれだけじゃ分らないかな。
この先、もう少し聞いてもらいます。お楽しみに。
さて、この晩はサポーター・イヴェント会場からテキサスのメキシカン・レストランでホセ・クエルヴォ
の15回戦に挑んだのですが、3回で時間切れでした。そこでリタ—ン・マッチを誓
って、「最後のカウボーイ挽歌」、ザ・ハイウェイメンを高らかに鳴らしましょう。
M14.The Last Cowboy Song(3’10”)The Highway Men
-E.Brouce, R.Peterson- Columbia 88985306692
N 3週間前にヒノさんが教えてくれましたね。チップス・モーマンが亡くなった事。60
年代の南部R&Bのあちこちに顔を出す男です。彼は71年に南部を離れて西
部に向かい、もっぱらカントリーの世界で動いていました。今お届けしたザ・ハイウェ
イメンの作品にも、彼が制作を担当した作品が多くあります。ただね、モ—マンと言
えば、やはりR&Bでしょう、今のところのワツシとしましては。
高い志があったかどうかは知りませんが、元はギタリストでこの世界に登場し
ました。メンフィスのスタックスからシングル盤を出しています。その名もザ・トライアンフス。
イギリスのバイク/スポーツカー・ブランドです。この延長でブカー・ティーたちのグル—プが
「エムジー」ズと名付けられた、という事実かどうか分らない余談もあります。
ハワード・グライムスがドラムズ、初期のエムジーズのメムバーだったルイス・スタインバーグのベイス、
マーヴェル・トーマスがキーボードと言いますから、相当な実力派グループですね。
ではギタリスト、チップス・モ—マンが聞けるザ・トライアンフスのヒット曲、
「焦げたビスケット」
N15.Burnt Biscuits(1’58”)The Triumphs
-C.Moman- ワーナー WPCR-12578/86
N 亡きチップス・モーマンをギタ—にフィ−チュアしたザ・トライアンフで「焦げたビスケット」でした。
これは制作担当もモ—マンで、メムフィスのスタックスでのお仕事。先ほど彼を「60年代の
南部R&Bのあちこちに顔を出す男」と紹介しましたが、彼の名が急速に浮
上するのはアラバマのマスルショールズ周辺での活動です。代表的なのはやはりこれで
しょう。
アリサ・フランクリンの「ドゥ・ライト・ヲーマン、ドゥ・ライト・マン」1967年の作品、
モ—マンはダン・ペンと共に作者としてクレジットされています。
M16.Do Right Woman-Do Right Man(3’18”)Aretha Franklin
-D.Penn, C.Moman- Atlantic 8122 798277 9
N 今の「ドゥ・ライト・ヲーマン、ドゥ・ライト・マン」は正式にはヌー・ヨークのアトランティックでの
セッションですが、マスルショールズ人脈が土台になっている事は衆知の事実です。67年
と言うとモ—マンは既にメムフィスに自分のアメリカン・ステューディオを持っていまして、ダン・
ペン、スプーナー・オールダムらと積極的な制作を行ない、数々の傑作を残しています。
今度はそこでの録音作品からどうぞ。
あのディオンヌ・ワーウィックが唄います。チップス・モ—マンの制作で「恋の操り人形」。
M17.I’m Your Puppet(3’01”)Dionnne Warwick
-D.Penn, A.Oldham- ACE CDCFD 1284
N ジェイムズ・アンド・ボビ−・ピューリファイ、そしてサム・アンド・デイヴでもお馴染みの
「アイム・ヨ・パペット」、ディオンヌ・ワーウィック1968年の吹き込みでした。この後です
か、彼女がバカラックと快進撃を始めるのは。まだかなりの泥臭さを持ってます
ね、ディオンヌも。女性歌手と言えば、モ—マンはもう一人、超弩級と仕事をしてい
ました。あまり知られていませんが、当時はまだガ—ルグル—プを率いていた、
パティ・ラベールです。’67年の録音を聞いて下さい。これも制作担当がモ—マンです。
「ドリーマー」。
M18.Dreamer(2’21”)Patti LaBelle & The Bluebells
– A.Oldham, D.Penn – ACE CDCFD 1284
N アリサ、ディオンヌ、パティ・ラベール、凄い人達と仕事をして来たチップス・モーマン、2016
年6月13日に79歳で亡くなりました。合掌。
お直り下さい。ではやはり女性ですが、唄の質が大いに「変化」します。
M19.雨上がりのダウンタウン(2’58”)アグネス・ラム
-K.Yamakawa,K.Dan- コロムビア COCP-39523
N 「グラビア・クイーン」の祖、アグネス・ラムで「雨上がりのダウンタウン」でした。ご記
憶にありますでしょうか、この唄声。実はわたしは全く知らなかったのです
よ。あれだけ騒がれていたので、レコ—ドくらいは出していたのだろう、とは思
っていましたが、聞いたのはこれが初めて。作曲が弾厚作、つまり加山雄三
だった事も初耳でした。編曲は森岡賢一郎。「君といつまでも」の黄金コムビで
す。
なんで伝説的黒人ディーヴァズの後がアグネス・ラムなのか、確かに疑問ですが、
わたしが命をかけて企画制作したコムピレイション盤が、来週水曜日、2016年6月
29日にようやく発売になるのです。
その名も、ジャーン『昭和カタコト歌謡曲』「女声編」、「男声編」です。
5月のカメちゃんとの「聞くエリス」の時にも多少お話し致しましたが、混乱し
た現場では中途半端にしかお伝え出来なかったので、今週、来週と、この「幻」
でも紹介させて戴く事に致しました。ここまでとガラリと変わった音声芸術を
お楽しみ下さい。
この企画は、基本的に外国人が唄った日本語詞の歌謡曲を集めたものです。
昨今はあまり例を見ませんが、かつてこのパタンはよくありました。それぞれ
の事情はさることながら、全ては逞しき歌謡曲商売魂が動機です。ほとんど
は急造的突貫作業ですから、母国語ではない言語で唄わされる人達の当惑も
理解出来ます。仕上がりは当然ながら「カタコト」感漂う作品でした。
ところが、この東洋の島国ではそれが逆に持て囃される傾向があり、人々
の心にしっかりと記憶されて行ったのです。本企画の根底には、こういった
複雑に屈折した現象に非常なる興味を抱いたワツシの、もっと幅広く国籍不明の
消化不良音楽を集積し、日本の国際感覚の実態その他を露わにしよう、とい
う野望があったのです。
が、当の本人も持て余す程の大きく遥かなこの主題は、やはり誰からも簡
単には理解されず、門前払いタライ回しされる事数年以上。それでも諦めず努力
邁進を続けた結果、まずはこのような形で陽の目を見る事が出来ました。周
囲の方々のご理解に深く感謝いたします。
それが「アグネス・ラムか」という声が聞こえます。ではこれでいかがでしょう。
ベッツイ & クリスで「白い色は恋人の色」。
M20.白い色は恋人の色(2’42”)ベッツイ & クリス
-O.Kitayama, K.Kato- コロムビア COCP-39523
N 『昭和カタコト歌謡曲〜女声編』から「白い色は恋人の色」、ベッツイ & クリスでし
た。あまりカタコト度は高くなかったものの、やはり日本人がリューチョーに唄った物
では出せない感覚が漂っています。何と言ってもこれは名曲ですしね。
この『昭和カタコト歌謡曲』は決してゲテ物を集めたものではなく、基本的に美
しい楽曲を並べようと心掛けました。それでも当時の時代背景を映し出した、
現在では理解出来ない作品にも出逢います。例えばこれ、どうでしょう。
マーガレット・アンの「ポスター」。
M21.ポスター(2’45”)マーガレット・アン
-A.Imaizumi, K.Inoue- コロムビア COCP-39523
N 唄われている画像を思い浮べて行くと、気が狂いそうになるのは、この頃を
よく憶えている人達でしょう。50歳未満の人にはおそらく何も分らないので
は・・・。それにしても際立つ作品です。これもフツ—の日本人じゃ唄えない。
感受性の鋭い歌手だったら想像が混乱して、唄いながらラリッてしまう。
このような個性的なものから、既にヒットして定番となった歌を、外国人の感
性を通した上でひと味変えて聞かせる、そんな試みも行なわれています。
サンドラ・アレキサンドラで、相良直美のレコード大賞受賞曲です。
「いいじゃないの幸せならば」。
M22.いいじゃないの幸せならば(2’25”)サンドラ・アレキサンドラ
-T.Iwatani, T.Izumi- コロムビア COCP-39523
N 「いいじゃないの幸せならば」、サンドラ・アレキサンドラでした。情緒の捉え方は合
ってますね。内容を英訳して説明したのかな。彼女はアメリカに戻ってまだ現役
活動中です。ゴスペル的なR&Bが主な持ち歌。今これを唄えるかどうか、興味
深いですね。
もうひとつヒット曲を外国人がカヴァしたものをどうぞ。
大歌手カトリーヌ・ヴァレンテが、今も海外で人気のあるこの曲を唄います。
「恋のバナンス」、オリヂナルはザ・ピーナッツでした。
M23.恋のバカンス(2’19”)カトリーヌ・ヴァレンテ
-T.Iwatani, H.Miyagawa- コロムビア COCP-39523
M24.ヴァケイション(2’21”)コニー・フランシス
-H.Hunter, C.Francis, G.Weston, K.Szanami- コロムビア COCP-39523
後TM:ボーン・イン・シカゴ(アサー仕様)P.B.B.B.
N ちょっと駆け足になってしまった『昭和カタコト歌謡曲』「女声編の紹介、最後
は、ほぼ定番ですね、「ヴァケイション」コニー・フランシスでした。ワツシ子供の頃は、この
「マッシュポテトを水辺で・・・」という所が分らなく、「なぜ食べ物のマッシュポテイト
ーを見つめて踊るんだろう」と、ずっと思っていました。今ではお笑いです。
来週は『昭和カタコト歌謡曲』「男声編」からお聞き頂きます。もう少し上手に
紹介しないといけませんね。今週は宿題が多いなあ。
今朝はちょっと低めのレヴェルでお送りしました。ディジタルのレヴェル設定という
のは、今も完全には分りません。この位で歪みは出ない筈なんだけどなあ。
これも宿題だ。
先週お話しした甲府での生卓球試合、ようやくチラシが出来上がりました。貼
り付けておきますね。

今朝の特別付録は、以下の隠し場所です。どうぞお楽しみ下さい。
http://firestorage.jp/download/02ec260c96e5d8e6c5aa93f573ad5c6cb099745c
ダウンロードパスワード 15ni138q
今朝もちょうど時間となりました。
こちらは、http://osamusawada.com/category/mornin-blues-by-isaowashizu/
「幻」モーニン・ブルーズ、鷲巣功でした。来週もあなただけに。

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