【幻】モーニン・ブルーズ 2018/03/31
- 2018 3/31
- 投稿者 : 大家
mb180331
前TM. Walikin’ Blues「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band
-R.Johnson- Rhino 8122 798434 0
N おはようございます。アサー、ワツシイサヲです。えらく暖かいですね。この国で一
番過ごしやすい「春満開」、「初夏」が無くなって、冬から真夏へ直結です。
海外へ出ると、ああ自分たちには「四季」というものがあるんだなあ、と
思い知らされるものですが、こんな感覚も過去の物になって行くのでしょう
かね。
さて今朝の1曲めは季節のない国、セネガルのオルケスタ・バオバブです。新譜から
です。10年ぶり、そんな前でしたか。
アルバム冒頭曲の、「フーロ」。
M01.フーロ(4’14”)オーケストラ・バオバブ
-trd.- World Circuit Production WCDO92
N オルケスタ・バオバブ10年ぶりの新譜『ンジュガ・ジェンに捧ぐ』から冒頭曲「フーロ」
でした。題名で分かるように、この作品はメムバで1昨年11月10日に亡くな
ったリード・シンガーのンジュガ・ジェンに捧げられています。享年69でした。グループ
自体は20世紀に一度解散してまして、2001年に復活したものの、07年以来、
新作の発表はありませんでした。1970年代からの歴史があるバオバブですか
ら、ここまで何度もメムバが入れ替わっていまして、今回も新しく参加した演
奏家がいます。
ただ独特の気持ち良さは不変で、それぞれの演奏者の能力と言うより、セネガ
ル音楽の底力ように感じられます。特に腰が浮くようなベイスのリズムは秀逸です。
単純なフレイズを正確に同じように繰り返しながらも、部分部分で微妙に異なっ
た色付けが施されているのは、演奏者チャーリー・ンディアニャが「感じて」いる証拠。
あす日曜日の午前中にでも、大きめのスピーカーで少し大きな音で鳴らしてみて
下さい。きっと虜になってしまいますよ。
そう言えば、今スピーカーで音楽を聞く人が少ないんだってね。以前音響専門
学校生の過半数以上がスピーカー持ってない、と言うショーゲキ的な調査結果に接し
て、呆然となった事がありました。殆どはケータイで聞くんだそうです。嗚呼。
今回のバオバブのアルバムの話題のひとつは、コラを使っている事です。実に意
外ですが彼らはこれまでこの楽器をアンサムブルに使った事が無かったとか。では
その象徴的な1曲、「アレクマ」を聞きましょう。10年ぶりの新譜は、これで終
わっています。
M02.Alekouma(2’43”)Orchesta Baobab
-trd.- World Circuit Production WCDO92
N さてオルケスタ・バオバブに続いてもうひとつ別のオルケスタ、こちらケニヤはナイロビの
演奏集団です。その名もオルケストル・レ・マンゲレパ。バオバブと同じく長い経歴を
持っているヴェテランたちで、今も健全に活動中。音が若いですね。去年新譜を
発表。写真をみるとみんな相当のお歳のようですが、バオバブが年齢を超えた
円熟味を醸し出すのに較べて、こちらはまだ若い衆が面白がって演奏を楽し
んでいるような雰囲気を残しています。
新譜『ラスト・バンド・スタンディング』から聞きましょう。
「スザーナ」、オルケストル・レ・マンゲレパです。
M03.Suzanna(7’36”)Orchesta Les Mangelepa
-K.Nzaazi- Strut 159CD
M04.Onye Nyame Nipa(4’01”)Kyekyeku
-unknown- nolabel nonumber
N オルケストル・レ・マンゲレパの「スザーナ」に続けて、2016年のミュージック・マガジーンで
ワールド部門の第一位となったチェチェクの「オニニャメニーパ」でした。いつ聞いても気持
ち良いですね。先ほどのオルケストル・レ・マンゲレパの新譜『ラスト・バンド・スタンディング』
を紹介しているディスク・ユニオンの広告には、「よく晴れた日に窓を開けっぱなし
て聴きたいです!」とありました。このチェチェクも全くその通りです。もちろん
大きめのスピーカーで少し大きな音で鳴らしてみて下さい。夜が明けたらね。
この手のアフリカの音楽、私の場合は日常的に聞く事が稀なのですが、一旦始
めると、止まらなくなってしまう傾向にありまして、今朝もそんな感じです。
連鎖を恐れて普段聞かないようにしている、こんな姿勢も無きにしも非ず。
今朝はここまで来ましたから、もう1曲行きましょう。
以前も紹介しましたね。2015年発表、アフリカ西海岸の音楽王国マリの伝統を
集約したような音楽性で高く評価されたガムバリ・バンドです。
「ガムバリ」。
M05.Gambari(3’34”)Kokuma
-Gambari- membrane 233987
N ガムバリ・バンドの「ガムバリ」でした。「ガムバリ」と言うのはマリの複合リズムの
総称のようです。広い大陸アフリカでは地域ごとに音楽に微妙な違いがあり、そ
れぞれかなり厳密な、はっきりした特性を持っているそうです。以前、ママドゥ・
ドゥムビアを中心としたセッションで「何人かセネガル人が入っているために、合わせに
気を遣う」と言う意見をマリ側の人間から聞いた事があります。わたしは全く
気付いていませんでしたが、そういうものか、と納得した覚えがあります。
ちなみに今朝のここまでの四つの演奏集団が披露してくれたのは、場所も成
立年代もみな違う音楽でした。
さてそれぞれに違う音楽は、当然それぞれに名前を持っていますが、一般
的には「ルムバ」ひとことでまとめられる事も多いようですね。今に繋がるアフリ
カ音楽が世界的になり始めた頃に持て囃されたコンゴの音楽を、中村とうよう周
辺が「リンガラ」と名付けましたが、「ありゃ、『ルムバ・ロック』って言うんだよ。
誰も『リンガラ』なんて呼ばないね」と、フランス人から聞いた事があります。
そうか、ルムバかあ・・・魅力的な名前だなあ。「ルムバ」「マムボ」「チャチャ」この
3つの違いが表現出来なければ、キャバレーのハコは務まらなかったそうです。極東
の昭和時代のお話ですが。
いずれにせよ「ルムバ」、非常にきになる響きです。わたし自身解釈が出来て
いないので申し訳ありませんが、やはりそのビートのおおもとはクーバではない
か、と睨んでおります。ベイスとボンゴ、そしてクラーベスの絡みから生まれてくる
ウネリが音楽全体を支配した時に、「ルムバ」は成立する、とも考えます。
では、適切な例かどうかは判断できませんが、以前お届けした廉価版2枚
組『カフェ・クーバ』から題名に「ルムバ」とついた楽曲を紹介しましょう。
カーノ・ポーゾで「ルムバ・アン・スウィング」、
そして「ルムバ・ラプソディ」、ノーロ・モラレス・ヨーケスタです。
M06.Rumba En Swing(2’36”)Chano Pozo
-unknown- Not Now Music NOT2CD0361
M07.Rumba Rhapsdy(3’02”)Noro Morales Y Orquesta
-unknown- Not Now Music NOT2CD0361
N 非常に俗っぽい響でしたが、「ルムバ」の外郭を想像していただけましたでし
ょうか。カーノ・ポーゾで「ルムバ・アン・スウィング」、「ルムバ・ラプソディ」、ノーロ・モラレス・
ヨルケスタでした。
さて実況録音盤『パリのウェズ・モンゴメリ』、手に入れて聞いた人は居るかな。
CD2枚は強面男四人の無愛想な演奏に終始し、その何処を切ってもダンディズ
ムが吹き出て来る、こんな印象でしょうか。ウェズに関して言えば、かなりフレイジ
ングが完成されていまして、この後のイーズィー・リスニング・ジャズ路線で聞けると
あのウェズ節は、この辺りから確立されていたんだな、と推測出来ます。
今朝はかなり長い演奏ですがCD2枚目の「ブルーズン・ブーギー」を聞いて貰
います。中盤に繰り出されるブロック・コードでの即興は凄まじいですよ。逆に、
この頃この位の演奏はどこでも演ってたかも知れない、とも思えなくもない
のですがね。
それを受けるテナー・サクスフォンのジョニー・グリフィンがまた素晴らしい。演奏が終わ
って、各パートを紹介するのはウェズ自身です。こういう声してたのか・・・。
M08.Blue ‘N Boogie / West Coast Blues(13’14”)Wes Montgomery
-J.Gillespie, F.Pararelli- Resonance HCD-2032
M09.悲しき願い(4’41”)ジョー・コッカー
-B.Benjamin, G.Caldwell, S.Marcus- テイチク 25CP-34
N 電光石火のウェズ・モンゴメリ・トリオ・プラス・ワン、パリでの実況録音、如何でしたで
しょうか。クールダウンとして続けましたのはジョー・コカーの名盤『ウィズ・ア・リトゥル・
ヘルプ』から「悲しき願い」でした。この仕様もわたしは大好きですね。
さて、ここのところ続けてお送りしている「悲しき願い」、そのきっかけは
タクシ・ドライヴァ45979さんから2月24日に頂いたお便りでした。以下、引用
いたします。
鷲巣さんいつもありがとう。さっそくですが、ジェニファー・ロペス主演のT.V.
ドラマ(D-LIFE)「ジェイズ・オブ・ブルー」の挿入歌に「悲しき願い」がありま
すとても切なく良い感じです。もしご存じでしたらよろしく
続いての投稿ではどうやらそれを歌っているのはニーナ・シモンらしい、とのお
話でした。
不思議な事に同じ頃この歌の初出がニーナ・シモン だと知って、とても聞きたか
ったのです。実況仕様は手元にありましたが、あまり状態が良くなかったの
でスタジオ吹き込みを探していました。1964年録音の『ブロードウェイ・ブルーズ・バ
ラッズ』というアルバムそれがある、というのは比較的すぐに突き止められました
が、だいぶ前に紙ジャケット仕様で出たきりで、中古盤の値段はなんと13000円
以上。もう高い値段のレコードは買わない、と誓ったわたしですから手が出ませ
ん。
そんなある日、新宿へ出た際に立ち寄ったレコード店に、なんと税込1340円
で並んでいるではアーリませんか。即刻入手したのは、言うまでもありません。
ではタクシ・ドライヴァ45979さんほか、9500万人の方々にお送りしましょう。
ニーナ・シモンです、「悲しき願い」。
M10.悲しき願い(2’44”)ニーナ・シモン
-B.Benjamin, G.Caldwell, S.Marcus- ユニバーサル UCCM-9185
N ニーナ・シモンで「悲しき願い」でした。
わたしは決して悪い人間じゃないの
だからお願い、誤解されたくないの・・・
恨みに濡れた目頭が浮かんで来ます。単純に「誤解しないで」じゃなくて、
「Let me be」と入れて、「されたくない」と持って回った表現にしていると
ころが肝ですね。ニーナの本当の心の叫びようです。表現も大変結構。特に最後
のパラグラフでの謳いは格別です。
『ブロードウェイ・ブルーズ・バラッズ』と題されたこのアルバムは、おそらく商業的
な成功を目標に企画されたのでしょう、弦やコーラス付きで大向こう受けするよ
うな造りです。しかしながら、その目論見はやや破綻気味。ジャズからポピュラ
ーへという安易な路線にニーナが拒絶反応を示しているようです。それでもこの
出来。流石、姉御です。
この中で唯一、実況録音のトラックがあります。パカッションに唄を載せた造りが、
後年リミクスの対象にもなったようです。ニーナはこういうのが昔から得意ですね。
「シー・ライン・ウーマン」。
M11.シー・ライン・ウーマン(2’57”)ニーナ・シモン
-G.Bass- ユニバーサル UCCM-9185
M12.Good Morning Blues(5’11”)Barbara Dane
-trd.arr.by O.Mendez, B.Dane- Smithsonian Folkways SFW CD 40227
N 自称フォーク歌手ニーナ・シモンに続いては、こちらもクロスオーヴァしているアメリカの白人
フォーク歌手、バーブラ・デインで「グド・モーニン・ブルーズ」でした。今週で3回連続
のお届けになりますが、ここまでずっと名前の綴りを「Barbra」としていま
した。正しくは「Barbara」でした。お詫びして訂正いたします。盤から聞こ
えてくる呼び方では「バーバラ」、とはっきり言っている訳ではありませんから
カタカナ表記はこのままにしときます。リジェンツ / ビーチ・ボーイズの「バーバラ・アン」
は「バーバラ」って唄ってますけどね。
そのバーブラ・デインの孫のギター弾き、オサム・メンディスのアルバム用に録音したのが、
このハード・ブルーズ・ロックの「グド・モーニン・ブルーズ」。正しい理解で、とても気
持ち良さそうに唄っています。この人、たぶん体は大きくないだろうけれど、
この歌の大きさ。気に入りました。
M13.What’s The Matter With You(2’16”)Walter Horton
-Philipps, Taub- Virgin V2-86304
N 今のは「ワッツ・ザ・マター」ヲルター・ホートンのハモニカでした。ブルーズのハーモニカと言えば、
やはりサニー・ボーイ・ウイリアムスンIIことライス・ミラー、そしてリトゥル・ヲルターことヲルター・ジェ
イコブズでしょう。このふたりだけで、ブルーズでハモニカの出来る事を八割がたや
ってしまった、と言っても過言ではありますまい。その位に幅広く深い表現
を創造しています。ただ、それ以外にも魅力的なハモニカ奏者は大勢いまして、
このヲルター・ホートンもその一人。ジェイコブズが「リトゥル」なら俺は「ビッグ」だと、
捻った芸名を使う場合もあります。他に「シェイキー・ホートン」なんて名前も持って
いました。
さて、皆様にご協力いただいている「ブルーズをよろしく! ありがとう妹尾
隆一郎」、開催は来週の火曜日、もうすぐです。この国のハモニカ奏者全てがその
恩恵にあやかっている元締め、妹尾隆一郎への暖かいご理解ありがとうござ
います。この番組で出したお花には、既に偶然出会いのあったお二人の方々
から、供花代金を頂いています。どうもありがとうございます。
そこで今朝は、そのお二人様と9500万人の方に、特別プレゼントです。
リトゥル・ヲルターの「ブルー・ライツ」。
M14.ブルー・ライツ(3’18”)リトル・ウォルター
-W.Jacobs- non released track
N リトゥル・ヲルターの「ブルー・ライツ」でした。おそらく何人の方は、「おや」と感じ
てくれたでしょう。なんでこれが特別プレゼントなのか。
この「ブルー・ライツ」は1954年7月14日に録音されています。ここでヲルター
は変調自在のクロマチックと10穴のブルーズ・ハープを持ち替えて表現を行なっていま
す。タイトル通りの青い炎を連想させるハーモニカの音色、メロディ。秀逸な出来栄えで
す。ただこのオリヂナルには音飛びがあるのです。最初から50秒過ぎ辺りが本来
の演奏進行とは違っています。おそらくはマスター・テイプの破損と思われまして、
かなり強引な繋ぎを施されて世に出ていました。
十代の頃に初めて聞いて以来、それがずっと気になっていたワツシイサヲという
男はなんとか復元したいと考えていましたが、行方不明の紛失箇所が手に入
る訳がなく、着手出来ずにいました。21世紀を迎え、ディジタルでの音楽編集作
業が当たり前になり、当時ちょうど録音スタジオ運営に従事していたワツシは、こ
の技術でなんとかやれるのではないか、と考えまして、丁稚奉公中のアシスタント・
エンヂニアをこき使って、この「ブルー・ライツ擬似完全版」を作り上げたのです。
ただ喜んだのは本人だけで、某コムピュータの奥底にファイルは仕舞われたままでし
た。今回、先ほどのお二人様と9500万人の方に何かプレゼントを、と考えた時、
この「ブルー・ライツ擬似完全版」が浮かびまして、検索し発掘、ここでお聞きい
ただいた次第です。お粗末。
M15.土曜の夜に何が起こったか(2’00”)
石川晶 & The Jazz Rock Band Alfa Singers
-M.Yamagami, K.Murai- ポリスター MTCC-1001
N 先週の「ケメ子の歌」の反響には凄まじいものがありました。皆さん、こうい
うの好きなんですね。おまけに「わたしが別の某収録曲欲しさに同アルバム
『ギャグ・ジ ャムボリー』購入か」なんて投稿もされてしまいました。いや、本
当に聞きたかったのは藤田まことの「てなもんや三度笠」だったのですけれ
ど、こちらは全然知らない別の歌だったのです。一度アルバムを通してから、バ
ーブラ・デインの「イッツ・ナイス」を聞いていたら、「ケメ子の歌」が連想されて、そし
て・・・というのが真相です。
今の「土曜の夜に何が起こったか」がその疑惑を持たれた某収録曲でした。
「曜日歌」の関連を疑われましたが、これは今回初めて聞いた歌。主題歌と
なっていたテレビ番組も知りませんでした。出来につきましては、何も言わず
におきましょう。
では「曜日歌」の傑作を耳直しにお届けします。一時期この国で一番売れ
たシングル盤と持て囃されたこれです。
ダニエル・ブーンで、ご存知「ビューチフォー・サンデイ」
M16.ビューティフル・サンデー(3’01”)ダニエル・ブーン
-R.Muqueen, D.Boone- ユニバーサルUICZ-1352/3
N ダニエル・ブーン「ビューチフォー・サンデイ」でした。これをわたしは、フォーリーブスの歌で
聞きました。「ハーッ、ハーッ、ハーッ」のところの2/4拍目でスネアを強調して盛り上げ
てましたね、覚えています。なぜかトシ坊が浮かんで来ちゃう。
これは図書館で借りてきた『ニッポン洋楽ヒッツ』というなかなか痛快なコムピ盤
に入っています。2010年の発売で、史上ここにしか入っていない楽曲もいく
つかありますね。邦題で並んでいるのも大変嬉しい。
そこで見つけた珍しい1曲を聞いて下さい。これです。
M17.アイ・ラブ・ロックンロール(3’00”)アロウズ
-Merill, Hooker- ユニバーサルUICZ-1352/3
N フェイド・アウト尻、消え際が良くなかったですね、「アイ・ラブ・ロックンロール」、アロウズで
す。これは後にジョーン・ジェットとブラック・ハーツがカヴァして世界的なヒットになりまし
たが、オリヂナルが今のアロウズです。70年代に東京でヲッカ・コリンズのメンバだったアラン・
メリルの作品で、それ以前にはあまり知られていませんでした。イギリスでは少し
売れたのかな。解説には「清涼飲料水のコマーシャル云々」とありますが、それは
ジョーン・ジェットの方じゃなかったかな。
アランは、本当の産み母親は違うらしいけど、音楽をする上でこの暖簾を使わ
ない手はないと、ヌー・ヨークのため息ヘレン・メリルの子供で通ってます。70年代初頭
に日本に住んでいて、本場のロック感覚でギターを弾く事が出来た数少ない人間で
す。
彼の作った「アイ・ラブ・ロックンロール」をジョーン・ジェットは耳にして、当時自分の参
加していたグループのリパトゥワに入れようと働きかけたそうですが、聞き入れら
れず苦節八年、自分のグループでヒットさせたというお話が、この『ニッポン洋楽ヒッツ』
の解説にありました。お見事、ジヨーン。
そしてその時に彼女が在籍していたグループというのが、これです。
M18.チェリー・ボンブ(2’17”)ランナウェイズ
-J.Jett, K.V.Fowley- ユニバーサルUICZ-1352/3
M19.春がいっぱい(3’00”)シャドウズ
-Bennett, Welch- ワーナー WPCR-17926
後TM Born In Chicago 「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band
-N.Gravenites- Rhino 8122 798434 0
N 『ニッポン洋楽ヒッツ』からラナウェイズで「悩殺爆弾チェリーボーム」、そして最後は同類の
楽しいヒット曲コムピ盤、『DJ糸居五郎 黄金のレイディオ・ヒッツ ゴー・ゴー・ゴー!』
からシャドウズの「春がいっぱい」でした。インフルエンザを始め、風邪などを引いて
この季節を楽しめていない人たちにお送りします。山奥にいる臆病な人にも
ね。早く元気になって下さいよ。
「ありのままを教えてくれよ」とエアロン・ネヴィルに歌ってもらったのに、真相
は明らかになりませんでした。野党が全くダメだ。文春並みの調べが出来ない
んだ。調査費貰ってるだろうに。わたしは立川志らくと全くおんなじ意見。
「疑惑を深めてどうすんの」だ。これで終わりにしようというセーフの思惑は明
らか。監視を続けよう。
貴乃花の抵抗も身内の暴力事件発覚でお終いとは情けない。あれは刺され
たんだと見ていますね、わたしは。それと戦略が不味かった。聡い参謀が付
いていいなかったんでしょう。こうやって、旧態依然の体制は護られて行く
のです。24時間360度の監視を続けよう。
不調CDプレイヤーを指で高速回転させる話、いいですね。わたしの生活信条
は、「気に入った相手と長く付き合う」です。ヒトもモノもセカイもジダイも、もち
ろん音楽もです。どうぞ大切に使ってあげて下さい。こういうのは割と簡単
に治りますけど、修理に出すと定額最低一万円です。先日別の調子が今ひと
つだったCDプレイヤーの外装を、思い切って外して開けて自分で手入れしまし
た。「手入れ」という程のことでもないのですが、その結果、以前読まなか
った盤が再生できるようになり、特別付録も問題なく作れています。費用0
円。ウェブには各種の簡易修理法も揚げられていますから、ご参考に。
今朝の特別付録は、以下の隠し場所です。どうぞお楽しみ下さい。
http://firestorage.jp/download/7ebde6d87b5b812d3b09cb900120d7d984eb6320
ダウンロードパスワードは、「uriurkti」です。
今朝もちょうど時間となりました。
こちらは、http://osamusawada.com/category/mornin-blues-by-isaowashizu/
「幻」モーニン・ブルーズ、鷲巣功でした。来週も首都圏で9人のあなただけに。
そして全国で9500万人のあなたにも、アサー。
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