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前TM. Walikin’ Blues「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band
-R.Johnson-
Rhino 8122 798434 0
N
おはようざいます、ワツシイサヲです。「幻」モーニン・ブルーズ2019年04月06日号
を始めましょう。もう4月うづき、月日の経つのが早い過ぎるう。わたしの
今年3月は殆ど無かったに等しいですね。本当にアッという間でした。今日は
普通なら入学式かな。でも月曜日始まりのところが多いのでしょうか。
さて今朝はまず新年度に効果的なおまじないをお教えしましょう。
アーサー・コンリーで「オバディ、オバダ」。
M01.オブラディ・オブラダ(3’06”)アーサー・コンレー
-J.Lennon, P.McCartney- ワーナー WPCR-27575
N 「オバディ、オバダ」、アーサー・コンリーでした。先週友達との話題にこの歌が出てき
まして、久し振りに聞いてみました。いいですね。ノヴェルティ調の歌がアーサー・
コンリーは上手です。オーティス・レディングの肝入りでデビュー・ヒットとなった「スウィート・
ソウル・ミュージック」が同傾向でしたし、「ファンキー・ストリート」なんて面白いのもあった
な。デビュー以来やや低迷していたアーサーが心機一転でカヴァしたビートルズ『ホワイト・
アルバム』収録のナムバです。日本ではビートルズのオリヂナルが特別にシングルとして切ら
れました。他にカーナビーツが「太郎と花子」とかいう題名でカヴァ盤を出していま
したね。
歌われているのは若い庶民階級の男女が出逢い、結ばれ、幸せな家庭を築
くといういかにもポール・マカートニらしい物語です。発表当時は、歌の内容以上に
ビートルズがジャメカの音楽「スカ」を採り上げた、と大きな話題になりました。
皆さまもご存知の通り、ジャメカは17世紀から大英帝国の支配下にあって、
1962年に独立していますが、強い関係は今も変わっていません。アイランド・レコ
ーズもイギリス人の荘園主クリス・ブラックウェルが始めたレイベルです。
独立後は合法的にイギリスへと民族が流れまして、首都ロンドンの一角にジャメカ人
たちの町を作りました。70年代には暴動も起きた南のブリクストン辺りです。60
年代にはこの辺りは最も危険な地域だったそうですが、そういう所は刺激的
な風俗で彩られていて、人を惹き付ける魅力があります。ヒップの最先端を生
きていたビートルズの四人も、特にジョン・レノンは頻繁に出入りしていたようです。
ターン・テイブルを仕込んだモーリス・ミニに乗ってね。
原仕様、オリヂナル・ヴァージョンでは天才演奏家ポール・マカートニが効果的なミュートを効
かせたベイス・ラインでスカのリズム感覚を実にポップに呈示しています。きっとこの
町で感じたビートがヒントになっているのでしょう。「オバディ・オバダ」でした。
M02.ミス・ジャマイカ(2’31”)ジミー・クリフ
-J.Clif-
TOCP-5956
N ジミー・クリフで「ミス・ジャメカ」でした。映画「スキャンダル」のサウンド・トラックからで
す。これは1950年代末から60年代前半にかけて大英帝国の中枢部を震撼さ
せた一大醜聞事件を題材にした90年公開の作品で、音楽もその時代のものが
使われています。そのサントラから63年のヒット「ミス・ジャメカ」でした。
件の一大醜聞とは俗にプロヒューモ事件と呼ばれている騒ぎで、その軸となるの
がクリスチーン・キーラーという売春婦だったので、別名「キーラー嬢事件」と呼ばれる事
もあります。その舞台には当時最もヤバかった地区のブリクストン周辺が描かれま
す。先の「オバディ・オバダ」からの連想で、この映画を思い出して久し振りに
サントラを聞いてみました。思った程ジャマイカ色が強くなかったのが正直なところ
です。
わたしはご当地ブリクストンにあったリントン・クワシ・ジョンスンのスパークサイド・スタジオに1
週間ほど通った事があります。昼間の仕事だったので、バスや地下鉄を利用し
て行きました。その時の印象は、緑が多く清潔で平和な郊外で、かつての暴
動とは結びつきませんでした。確かに黒人が多いのですが、キングストンの雑踏を
知る身には秩序が整然と保たれているように見えたのです。
ただし、「60年代のロンドンで最もヤバい地域ブリクストン」は、映画「スキャンダル」の
影響もあって、わたしなりの画が心の中にあります。そこにはいつもジャメカ
音楽が暗く重く流れているのです。
そんな先入観が少々空回りしたところで、「桜咲く春のスカ」をお送りする事
に致しました。「真冬のボッサ・ノーヴァ」に失敗したので、今回は段々と暖かく
なって行くこの時期に、飛び跳ねるアクセントをお楽しみ頂きたい。お時間見えま
すまで、お付き合い下さい。
M03.インディペンデント・アニヴァーサリー・スカ( 4’03”)ザ・スカタライツ
-unknown-
ポリスター P27D-10071
N これは「インディペンデント・アニヴァーサリー・スカ」、スカタライツです。作者不明の「独立
記念スカ」となっていますが、原曲はビートルズの「恋する二人」ですね。モロのカヴ
ァですが、これもまだ具体的な支配が続いていた大英帝国との関係を物語る選
曲でしょう。
ビートルズがブリクストン周辺をウロつき出すのは60年代の後半で、「オバディ・オバダ」
が67年暮れ、その前のシングル曲「ヘロー、グドバイ」のコーダ部分でジョンがスカの
ビートを口で「ンチャ、ンチャ」と入れているのには直接的な影響が窺えますね。
当時すでに世界的流行の兆しを見せていた、英国秘密諜報部員を主人公
にしたこの映画もジャメカでは人気でした。
M04.ジェームス・ボンド(3’08”)ローランド・アルフォンソ
-unknown-
ポリスター P27D-10071
M05.007(シャンティ・タウン)(2’31”)デスモンド・デッカー
-Daores, Kong- Trojan
TJDDD019
N ジャメカの誇るグランド・オーケストラ、ザ・スカタライツの軸、サキソフォーン奏者のローランド・アルフ
ォンソ名義の「ジェームス・ボンド」、そして「イズリアルちゃん」デスモンド・デッカーで「ダ
ボーオウセヴン~シャンティ・タウン」、それぞれ66年、67年のヒットでした。
ダボーオウセヴン、ジェイムス・ボンド・シリーズをイアン・フレミングはジャメカで書いたそうで
すから、やはりこの島と大英帝国との関係は深いですね。
一方、この手の活劇はジャメカで評判が良く、昼間のテレビではアメリカの探偵物語
などが今も放送されています。スカタライツはこんな曲も吹き込んでいました。
「ディック・トレイシー」。
M06.ディック・トレイシー( 2’14”)ザ・スカタライツ
-unknown-
ポリスター P27D-10072
M07.ハウスワイフズ・チョイス(2’42”)デリック&バッツィ
-unknown-
ポリスター P27D-10071
N ザ・スカタライツの演奏でアメリカのテレビ映画「ディック・トレイシー」主題曲に続いては、
1961年、デリック・アンド・バッツィの放ったナムバ・ワン・ヒット、「ハウスワイフズ・チョイス」で
した。独立前のジャメカ国内事情は相当に厳しかったでしょうが、スカのビートに載
ったとてものんびりした唄が印象的です。
ジャメカの音楽のおおもとはカリプソにあります。そのカリプソは物語性を持った言
葉を語るように唄う音楽です。スカを生み出した具体的な音楽の影響はマイアミか
らの北米R&Bが強いのですが、ここにも河内音頭の「新聞(しんもん)詠み」
のように世間の出来事を「見て来たように」語るカリプソの伝統は受け継がれて
いました。
ロード・ブライナー・アンド・ザ・シークスです。
1960年の独立以来繰り返されたアフリカの紛争を伝える「コンゴ・ヲー」。
M08.コンゴ・ウォー(3’19”)ロード・ブライナー・アンド・シークス
-unknown-
ポリスター P27D-10072
N 講釈師によるコンゴ紛争報道「コンゴ・ヲー」、ロード・ブライナー・アンド・ザ・シークスで
した。独立前後のジャメカでは活劇と並んで映画では戦記物が人気を集めていま
した。次はザ・スカタライツの重要なリパトゥワのひとつでもあった61年のアメリカ映画「ナ
ヴァロンの要塞」の主題曲ですね。わたしが小学生の時に観た唯一の洋画です。
山中に隠れていたナチス・ドイツの砲台がその全貌を曝す時にこの音楽が流れてい
たような気がするのですが、実際はどうだったでしょう。64年のシングル曲です。
「ガンズ・オヴ・ナヴァロン」。
M09.ガンズ・オヴ・ナヴァロン(2’29”)ザ・スカタライツ
-C.Dodd-
Island IBXCD 1 518 399-2
N 「桜咲く春のスカ」、如何でしょうか。ザ・スカタライツが中心なってしまいました
が、今朝お届けした各曲は名義こそ異なっていても殆どがスカタライツの演奏と言
って良いでしょう。その位、このグランド・オーケストラはジャメカの録音界に君臨して
いました。そのブランドは世紀が変わっても廃れずに保たれています。2001年
にパリで吹き込まれた21世紀仕様のザ・スカタライツを聞きましょう。オリヂナル・メムバ
だったトラムペッターのジョニーディジー・ムーアが書いた
「グローリー・トゥ・ザ・サウンド」をどうぞ。
M10.グローリー・トゥ・ザ・サウンド(4’23”)ザ・スカタライツ
-J.Moore-
オフィス・サンビーニャ PM-982
M11.Why(2’28”)Dolly
Parton with Mavis Staples
-D.Parton-
Sony / RCA 1907589908 2
N 「桜咲く春のスカ」からナッシュヴィル・カントリーへとチェーンヂ。先週もお届けしたドリー・
パートンの新作『ダムプリン』から、お分かりですね、この声。メイヴィス・ステイプルズ
とのデューオで「ワイ」でした。
実はレコード店でこの新譜を手に取った時にこの曲名を見てステイプル・シンガーズ
のあの歌か、と想像したのです。「何でそんなに虐めるの」というあれです。
ドリーとメイヴィスで・・・、決して悪くないですね。
でもそんな安易なカヴァではありませんでした。お聞きのように新しいオリヂナ
ルです。今回のアルバムで強く感じたのは、唄もさることながら、こうして新曲
を書き続けるドリーの音楽作家としての能力です。デューオ・アルバムというと、時
としてお付き合い的な側面だけで終始する事がありますが、ここではどれも
書き下ろしの新しい素材でした。組んだ相手にとっても真剣な勝負だった筈
です。
ではメイシー・グレイとドロシーをゲストに唄います。
「トゥー・ドアーズ・ダウン」。
M12.Two
Doors Down(4’06”)Dolly Parton, Macy Gray & DOROTHY
-D.Parton-
Sony / RCA 1907589908 2
N ドリー・パートンがメイシー・グレイとドロシーと唄った「トゥー・ドアーズ・ダウン」でした。ひ
と昔前でしたら、ドリーのようなナッシュヴィル歌手が黒人R&Bの唄い手と対等なデ
ューオを組むセッションなどあり得なかったかも知れません。音楽による深い人間相
互理解がこのような形を実現させてくれた、と言ったら美し過ぎるかな。
現在ある程度の経験を積んだ上で音楽を続けている人たちは、この表現活
動を生涯追求の課題として捉え自問自答しながら様々な作業を行っているよ
うに見えます。別に難しい物に限りません。その形は全て自由ですが、音楽
に限らずあらゆる芸能芸術は今こういった段階に差し掛かっているのではな
いのではないでしょうか。上手に言えませんけれど、ドリー・パートンの新作『ダム
プリン』を聞いていて、ふとそんな事も考えました。
もう一曲、今度はロンダ・ヴィンセントとアリスン・クラウスが一緒に唄います。
「イフ・ウイ・ドント」。
M13.If
We Don’t(2’24”) Dolly Parton with Rhonda Vincent & Alison Krauss
-D.Parton-
Sony / RCA 1907589908 2
M14.神様お願い!(2’11”)ザ・テンプターズ
-Y.Matsuzaki- テイチク TECH 3212/3
N 冒頭の不協和音で、お分かりですね。ザ・テムプターズの「神様お願い!」です。
これ題名にビックリ・マークが付いていたんですね、50年近く気づかなかったなあ。
ショーケンこと萩原健一が亡くなりました。68歳、わたしと変わらないのに、何
でこんなに早く・・・。ほとんどの人生を俳優として生きてきましたから、
テレビでは各種ドラマの保存映像を利用しての追悼がしきりに行われていました。
ただわたしにとってはやっぱりテムプターズのヴォーカリストです。
13才の時、彗星の如く現れた大宮の不良集団ザ・テムプターズにわたしは注目
していました。リーダーのヨッチンこと松崎由治の才能は群を抜いていまして、その
虜になってしまったのです。デビュー曲「忘れ得ぬ君」はヨッチンが唄っていまし
て、その背後でハーモニカを吹いていたショーケンは、第二弾でヴォーカルを披露します。
この「神様お願い!」は、奇跡的な傑作ではないでしょうか。イントロからコーダ
まで、素晴らしい疾走感であっという間に過ぎてしまう2分11秒の中に極上
の「ロック」が詰め込まれています。終了前にリズム・チェインヂしてからのドラムズ、
カッコいいね。アール・パーマーみたいな前進ビートです。ヒロシやるじゃないか。高久昇
のベイス・ラインも独創的です。自分たちで既成の領域に頼らずここまで創り上げ
たのは、偉い。そこにヨッチン の才能が大きく寄与しているのは言うまでもあり
ません。
ただね、当時のレコード・レイベルや所属事務所、田辺昭知のスパイダクションは、優
れた音楽創造力よりも少女たちにもっと金切り声を上げさせる効率の良い制
作方針を選択し、このような路線に転向せざるを得ませんでした。
M15.エメラルドの伝説(3’02”)ザ・テンプターズ
-R.Nakanishi, K.Murai- キング KICW 8569
M16.純愛(2’44”)ザ・テンプターズ
-R.Nakanishi, K.Murai- テイチク TECH 3212/3
N 名曲「エメラルドの伝説」、そして「純愛」、ザ・テムプターズでした。共に過激で危
険な暴走する十代の恋の歌です。ショーケンの人気はここで決定的になりました。
もう出て来るだけで「キャーッ」です。タイガーズのジュリーこと沢田研二とこの国の
少女たちの人気を二分していたのが萩原健一でした。
亡くなるまでの認知は圧倒的に俳優としてですが、本人は音楽に愛情をず
っと持ち続けていて、時間的な隔たりはあるものの、歌を唄う事は続けてい
ました。特に実演が良かった。いくつかの名場面を記憶している方も多い事
でしょう。
大宮の不良時代、ザ・テムプターズ初期に目指していたのがどんな音楽だった
か明確には語られていませんが、イギリスで出た『GS、アイ・ラーヴ・ユウ』の第2
篇は収録27曲中、8曲がテムプターズでして、どれも興味深い作品ばかりです。
まずカヴァから聞いて下さい。
「ストップ・ザ・ミュージック」。
M17.Stop
The Music(2’59”)The Tempters
-C.Westlake, M.Sugotsky- Big Beat
CDW1KD 196
N 「ストップ・ザ・ミュージック」、イギリス盤『GS、アイ・ラーヴ・ユウ』からです。これは
テムプターズ1枚目のLPに入っていた筈です。フェイド・アウトがこんなに無神経だっ
たかは不詳ですが、殆どがギョーカイ職人が作ったオリヂナル歌謡曲が並ぶこのコムピ
盤の中でこのカヴァは引き立ちます。イギリス人の選曲者も自分たちと共通するビ
ートを感じたのでしょうか。
次はヨッチンのオリヂナルです。英語詞で唄われる、
「テル・ミー・モー」。
M18.Tell
Me More(3’40”)The Tempters
-Y.Matsuzaki- Big Beat
CDW1KD 196
M19.Kidotta
Ano Ko(2’43”)The Tempters
-Y.Matsuzaki- Big Beat
CDW1KD 196
N ザ・テムプターズで「テル・ミー・モー」、「気取ったあの娘」でした。共に欧米のビー
ト・グループ水準の出来栄えです。もう一度デビューLPを通して聴きたくなりま
した。お手本が見えて来ない点が秀逸です。みんなで考えて練った形なので
しょうか。
次は傑作ですね。なんかのB面だったかな。これも松崎由治作品です。
「秘密の合言葉」
M20.Himitsu
No Aikotoba(2’55”)The Tempters
-Y.Matsuzaki- Big Beat
CDW1KD 196
N カッコいいでしょう、ザ・テムプターズ「秘密の合言葉」でした。ただ「キャーッ」で
すからごく初期を除けば、ヒットしたGS歌謡曲を唄っていればそれで可、みた
いな活動じゃなかったかな。でもグループ活動後期に出した次の歌は、萩原健
一作詞、松崎由治作曲の純粋なオリヂナル。軟派路線ではありますが、ここから
またグループの個性を創造して欲しかったな。
ショーケン、萩原健一を偲んで、の筈がテンプターズ特集、それも松崎由治に光を当
てるような内容になってしまいましたが、ここに嘘はありません。あ、「嘘」
は5日も前の話でした。
ではお聞き下さい、ショーケンが唄います。
「雨よふらないで」、ザ・テンプターズ。
M21.雨よふらないで(2’48”)ザ・テンプターズ
-K.Hagiwara, Y.Matsuzaki- テイチク TECH 3212/3
M22.Calling
You(5’14”)マーク・ジョーダン tp.Randy B.
-B.Telson-
BSMF 8026
N 3月26日に亡くなった萩原健一の唄で、ザ・テンプターズ「雨よふらないで」
でした。続けたのは映画「バグダッド・カフェ」の主題歌「コーリング・ユー」です。
この歌は誰が唄っても大抵は成功します。緊張と官能が交差する原曲の不思
議な魅力が自ずから世界を作ってくれるのでしょう。テレビのドキュメンタリー番組で、
ストリップ劇場のショウのBGMにこれを使った場面を見た事があります。感心しま
した。
今のカヴァはマーク・ジョーダンの新譜からです。地平線の向こうで鳴るミュート・トラム
ペットを吹いているのはランディ・ブレッカーです。先週お届けした21世紀のスタンダード
歌手マット・ダスクをえらく気に入って下さった八王子60オーバーさん、如何でした
でしょうか。
M23.いとしのレイラ(7’06”)デレク・アンド・ドミノス
-E.Clapton, J.Gordon- イーストウェスト AMCY-2600/1
後TM Born In Chicago 「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band
-N.Gravenites-
Rhino 8122 798434 0
N 「幻」モーニン・ブルーズ、2019年4月6日の最後は、年号改変を祝しデレク・
アンド・ザ・ドミノーズで「いとしの令和」をお届け致しました。
今回の珍騒動、全くお笑いですね。「初めて国書である万葉集から採用した」
とか言ってるけど、あの時代を中国、韓国の文化と切り離すのはナンセンスです。
何かっていうと「歴史を正しく」なんて言う人間に限って、「歴史を都合よく」
自分たちの利益に結び付けるんですよ。それに内閣総理大臣が「俺が決めた
んだよね」とシャシャリ出て、エラそうに自分の政策と関連させて自画自賛するなん
て、もっての他。時代を作るのは、わたしたちひとりひとりです。斎藤美奈
子によれば、既に機能を持たず「文化財に近い」この年号、テレビでは「おめ
でたい」とまだ浮かれ騒ぎを続けていますが、来年開催予定の五輪大会と同
じく、冷静に考え直した方が良いのではないでしょうか。
と国家に噛み付いたところで、自身の訂正をひとつ。先週のテイラー家にいつ
も流れていたモータウン・ヒット曲の行りで「ダンシン・イン・ザ・トーマス」と出てきました
が、これは「ダンシン・イン・ザ・ストリート」の間違いです。リヴィングストン・テイラーのカヴ
ァがカーラ・トーマスとのデューオで、カーラの事を考えていたらこんなになってしまいま
した。やはり校正は自分だけじゃダメですね。今週も何かあるかも。申し訳あ
りませんでした。
今朝の特別付録は、以下の隠し場所です。どうぞお楽しみ下さい。
http://firestorage.jp/download/fd5421e30ea16f0941671b6a859b6d8a1d3d584b
ダウンロード・パスワードは、g9t36btnです。
今朝もちょうど時間となりました。
こちらは、http://osamusawada.com/category/mornin-blues-by-isaowashizu/
「幻」モーニン・ブルーズ、鷲巣功でした。来週も首都圏で9人のあなただけに。
そして全国で9500万人のあなたにも、アサー。
♪♪ Twitter “#blues761″の閲覧はコチラ♪♪
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