カテゴリー : 2020年 4月

Real Rocks 【2020/04/26 O.A.】Playlist

ZIP-FM RealRocks PLAYLIST

2020.04.26

M01: All My Life/Foo Foghters

M02: Memory/Dead By April

M03: InFear/Code Orange

<コーナー: RockAroundTheWorld>

M04: Never Destination/Pearl Jam

M05: Until Olympius Returns/The Mountain Goats

M06: Dance Monkey/Tones And I

M07: My Strange Addiction/Billie Eilish

M08: Bad Decisions/The Strokes

<コーナー: RockAroundTheWorld>終わり

M09: Don’t Look Back In Anger/OASIS

M10: Carelessly/H.E.R.O.

<コーナー: RockSteadyGo >

M11: Pushin’ The Line/Horisont

M12: Some Kind Of Disaster/All Time Low

M13: Trouble Is/All Time Low

M14: Sleeping In/All Time Low

M15: Superblood Wolfmoon/Pearl Jam

M16: Take The Long Way/Pearl Jam

<コーナー: RockSteadyGo >終わり

M17: You And You Alone/Code Orange

M18: Dust In The Wind (すべては風の中に)/KANSAS

<Ending>

<コーナー:メタルの光>  

M19: The End Of All We Know/Bleed From Within

M20: Monday Morning (お別れソング) /Fleetwood Mac

【幻】モーニン・ブルーズ 2020/04/25

mb200425

TM. Walikin’ Blues「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-R.Johnson-  Rhino 8122 798434 0

N  おはようございます、ワツシイサヲです。「幻」モーニン・ブルーズ2020年4月25日

 を始めましょう。

  恐ろしいコロナ禍はいつ晴れるとも知れずに続いています。にも関わらず、

 他府県で営業中のパチンコ屋や波のないショーナン海岸に密集する愚かな民の群れに

 は呆れるしかないですね。彼らは自らの武勇伝を人に語りたくて、ああいう

 向こう見ずな事をするんでしょう。その結果の恐ろしさを考えずにね。遊伎

 事業団体からの献金の兼ね合いで休業要請は出来ない、それに休業させたら

 合法的にパチンコで食ってる人達の生活保障も必要になります。一方134号線を

 閉鎖すれば地元の人たちが困る、こういう時、人類は結局「祈る」事しか出

 来ないのです。

M01.祈り(3’10”)セルジオ・メンデス & ブラジル’66

-E.Lobo, R.Guerra-  ユニバーサル  UICY-3704

N   セルジオ・メンデス & ブラジル’66で「祈り」でした。先週「ブラジルは西暦1977

 年に歴史を閉じた」と申し上げましたが、ち冷えさんのご指摘通り、「’88」と

 いうのがありましたね。思い出しました。その時のシングル曲は聞いた覚えもあ

 ります。なんとも安易なディスコ音楽で、さすがはセルジオ・メンデス、発売時には話

 題になりましたが、その時だけだったです。

  今の「祈り」はやはりブラジルの音楽家エドゥー・ロボの作品で、本人のよりも

 セルメンとブラジル’66の仕様で有名になりました、少なくともこの国ではね。

  天災や今回のコロナ禍のような伝染病といった抗えない現象が人類の前に立

 ちはだかった時こそ、「祈り」の出番です。ローマ法王には支配しているつもり

 の全世界を代表してやってもらいましょう。回教も断食月ラマダーンが重なり、

 その時期に「三密」を避けるため「教会へ行くな」と呼びかけたり大騒ぎで

 すが、「祈り」で何とかならないのかな。仏教は何をやってるのでしょう。「境

 内閉鎖」「拝観禁止」だけじゃダメですよ。朝夕のオツトメ、欠かさないようにね。

  平成の明仁天皇は業務をほとんど「祈り」に費やしたそうです。皇居には

 天井の高い祈祷専用の部屋があって、そこで古式ゆかしく1日じゅう祝詞を

 あげていたと言われます。これほど天災の多い国の象徴として、国土、国民

 を護る為に「祈り」しか出来なかったのでしょう。もどかしさを感じながら

 も、他に出来ることはない。人間はかくも弱い存在なのです。あ、あの人は

 神の子か。政り事は頼りになるジミントー政府が司ってくれますからダイジョーブで

 す。浩宮はしっかり祈ってくれるのでしょうか。

  さて、セルジオ・メンデス & ブラジル’66の「祈り」は1968年発表のアルバム『フール・

 オン・ザ・ヒル』に収められています。「デイ・トリッパー」以降、ビートルズのカヴァが期

 待されていましたが、この「フール・オン・ザ・ヒル」は原曲に依存しないオリヂナル

 的な味わいでした。主旋をワルツで料理する発想には度肝を抜かれましたし、シタ

 ール的な音色のリフも独創的でね、カッコよかった。当時、このポップ・コムボに憧れ

 た人たちは世界中にいました。彼らを目標に組まれたグループも多かったよう

 です。「恋の季節」のピンキーとキラーズもそうだった、と聞いたのは最近ですが、

 唄える女性を前に置いて洒落たアレンヂのポップ・ヒットを連打する姿は、時代の

 寵児のように見えた事でしょうね。

M02.フール・オン・ザ・ヒル(3’18”)セルジオ・メンデス & ブラジル’66  

-J.Lennon, P.McCartney-  ユニバーサル  UICY-3704

M03.Entre Dos Aguas(6’03”)Paco De Lucia

-P.Lucia, J.Torregrosa, R.Algeciras-  Philips  06007 5379790   

N   こちらも先週に引き続き、パコ・デ・ルシアです。彼を有名にした「二筋の川」、 

 これが母国スペインで大ヒットして、パコはフラメンコ・ギタリストとして知られるようにな

 りました。なんとこの「二筋の川」はヒットパレイドで第一位になったと言います。

 1972年の作品で、お聞きのように、フラメンコ・ギター1本だけでなくパカッション、控

 えめながらベイスが加わっています。サイド・ギターの採用は大きかったんではな

 いでしょうかね。音楽表現の幅が広がっただけでなく、過度の緊張感緩和に

 もつながっている気がしました。詳細ではこの楽曲に「ルムバ」と書き加えら

 れています。スペインでルムバは「アフリカ2拍子音楽」とされ、パコがフラメンコの世界に

 持ち込んだリズムなんだそうです。その「ルムバ」スウィング感が気持ち良いですね。

 ひとつのウネリに全員がノってます。

  次はパコのギター1本で奏でられる、この「二筋の川」収録のアルバムの本来の

 表題曲です。

  「湧く泉,ゆたかな流れ」、という邦題がつけられていました。

M04.Fuente Y Caudal(5’12”)Paco De Lucia 

-P.Lucia, J.Torregrosa-  Philips  06007 5379790       

M05.古調津軽あいや節の説明と津軽あいや節  (6’00”) 長谷川裕二 

-trd.-  コロムビア COCF-13189        

N  ギター1本から三味線1本へ。始めのは演奏者自身による解説です。長谷川裕

 二の『地蔵伝承〜津軽じょんから節・語り世界〜』からでした。

  この盤は、当然ながら三味線演奏と謳い節が収録されていますが、その間

 に今のような語りで説明がされています。ですから通して聞けば、初心者や

 門外漢にもなんとか津軽音楽の成り立ちが想像出来るようになります。

  今の話を聞けば、九州の音楽が本州最北端の津軽に伝わった過程が見えて

 来ますね。感の鈍いわたしはこの確固たる定型を持たない音楽群を、まだ耳

 で判断をする事が出来ませんが、少しこの身近になって来た気がします。ひ

 とつ気になるのはこれらが、なぜ津軽にしか残っていないか、という事です。

  次は「津軽あいや節」と「津軽詩吟」です。

M06.津軽あいや節と津軽詩吟(4’00”)長谷川裕二       

-trd.-  コロムビア COCF-13189                    

N  「津軽あいや節」と「津軽詩吟」、津軽三味線弾きの長谷川裕二でした。

 「津軽詩吟」は、盤に記載はありませんでしたが、NHK「みんなの歌」でし

 ょうか、子供の頃に知った「春になれば・・・」の元歌ですかね。「どじょっ

 こ、ふなっこ」というのが題名だったかな。

  この『地蔵伝承〜津軽じょんから節・語り世界〜』は、何回か紹介してい

 る2枚組『真説じょんがら節』の解説で存在を知り探しました。江州音頭と

 同じネタの節もあってね、大変有難い。何度かしっかり聞くつもりです。

  不要不急の個人行動を自粛していると、こうした静かな音楽に接する時間

 が長くなるような気がします。ただ今回「幻」での禁欲的音楽連の発端は、

 リアノン・ギデンズの新譜にありました。今朝はその表題曲をお届けしましょう。 

  「ヒー・ウィル・シー・ユー・スルウ」。

M07.He Will See You Through(3’59”)

Rhiannon Gidens with Francesco Turrisi

-R.Gidens, D.Powell-  Nonesuch  7559-79253-0

M08.Standing In The Need Of Prayer(1’53”)デイヴィッド・ブロムバーグ 

-unknown-  BSMF 6290   

N  リアノン・ギデンズの新譜表題曲「ヒー・ウィル・シー・ユー・スルウ」に続けましたのは、

 デイヴィド・ブロムバーグです。ギターの名手として何人かの大物の録音に客演して

 いたブロムバーグ。確か「現」時代にオットセイのジャケットの新作を紹介した事があり

 ます。今回はかなりリラクスした内容で、古い自分のルーツを気楽に再演したような

 感じです。

  今のは「スタンディング・イン・ザ・ニード・オヴ・プレイヤー」。原曲を聞いた事はあり

 ませんが、たぶん初期のゴスペルでしょう。粗雑な仕上がりですけれども、き

 ちんと各パートに別れた合唱が聞けます。とても自然な雰囲気で、雰囲気に呑

 み込まれそうになります。ベイスがしっかり居るのがいい感じ。きっと彼の地

 ではひとりが唄い出すと、こんな風に皆なが付いて来て仕上がるのでしょう。

 羨ましいですね。

  もう一曲、田舎ゴスペルを聞きましょう。

  デイヴィド・ブロムバーグ、「テイク・ディス・ハマー」。

M09.Take This Hammer(4’12”)デイヴィド・ブロムバーグ

-unknown-  BSMF 6290     

N  「テイク・ディス・ハマー」、デイヴィド・ブロムバーグでした。今回の新作はこのように

 リラクスした中で録音されています。わたしはこれら2曲、そして次にお送りす

 る「ジョージ、マール、アンド・コンウェイ」という歌が気に入りました。この歌の謎解

 きは、来週致します。お楽しみに。

M10.George, Merle & Conway(4’49”)デイヴィド・ブロムバーグ

-unknown-  BSMF 6290       

M11.(Love Is Like A)Baseball Game(2’44”)The Intruders

-K.Gumble, L.Huff-  Legacy / Epic ZK 66688  

N  普段ならとっくに開幕しているはずのプロ野球。様々な記録や、選手報酬が

 どういう扱いになるのか、興味深いですね。「5月中の開幕は無理ではないか」

 との見方も台頭しています。いま現在、野球に限らず各競技の団体、委員会

 の独自性、見識が問われています。この国の運動競技団体はその辺が心配だ

 なあ・・・あ、これは国家地方を問わず、政治も同じですね。こういう困難

 な時こそ、日ごろ蓄えた叡智を結集した先見で力強くわたしたちを牽引して

 頂きたいのですが、全くお粗末。頼りない限りです。でもそういう人間を選

 んだのは、選挙民のわたしたちなのです。リス子、区長選、投票に行ったかな。

  さてアメリカのメイジャー・リーグも開幕のメドが立ちません。今シーズンも沢山の話題

 があっただけに、早く迫力の試合を展開して欲しいところです。

  東海岸のフィラデルフィアはナショナル・リーグ東地区フィリーズの本拠地。博打好きのピート・

 ローズも在籍してました。かつてアメリカ合衆国の首都でもあったこのペンシルヴェイニア

 の州都は、R&Bでも重要な町です。それは70年代に権勢を揮ったフィラデルフィア・

 インタナショナル・レコーズがあったからで、このP.I.R.を無視して現代ソウル・ミュージックは

 語れません。けれど、スタクスやモータウンにずっと夢中で同時代的に乗り遅れたわた

 しは、流行っている最中にはあまり親しんでいなかったのが事実です。それ

 でも8枚組の箱物や編集盤などで追いかけて聞きました。

  先日片付けをした時に出て来たのが、フィラデルフィア・インタナショナル・レコーズ台頭期

 にその礎を築いたヴォーカル・グループ、イントゥルーダーズのベスト盤です。ビニール表装が

 そのままなのは、聞いていなかったからですね。早速開けて回しました。

  そこからお送りしたのが、今の「ラーヴ・イズ・ライク・ア・ベイスボール・ゲイム」で

 す。野球ケンじゃないですよ、野球の試合です。「三振したらアウトだよ」なんて

 唄ってましたが、フィリーズの応援歌にでもなったのかな。

  通して聞きますと、良くも悪くも70年代のヴォーカル・グループの典型ですね。

 響きは流れるような心地よさで、それには大編成の弦楽器群が貢献していま

 す。南部の地味で質実剛健なR&Bとはだいぶ感触が異なります。どこまで甘

 美を突き詰め、官能を表現できるか、これがこのレイベルの命題だったようです。

  ではP.I.R.の屋台骨を支えたイントゥルーダーズの出世作です。

  「カウボーイ・トゥ・ガール」。

M12.Cowboy To Girl(2’37”)The Intruders

-K.Gumble, L.Huff-  Legacy / Epic ZK 66688

M13.Blues 2.0(5’24”)フルートランド・ジャクソン

-unknown- BSMF 2690 

N  甘美な官能から粗野で力強い、半ばワーク・ソング的なブルーズでした。題名は

 最後に叫んでましたね、「ブルーズ・トゥー・ポイント・オー」です。中心になって唄

 っていたのはフルートランド・ジャクソンというシカゴの男です。これは13年ぶりの新作。

 ここまで子供達に「ブルーズ教育」をして来たと言います。何を教えるんだろ

 うね。渡世のシガラミかね。この経歴に興味を持ちまして、アルバムを通しました。

 この盤は決して子供達への「ブルーズ教材」ではありませんが、覚えやすい長

 音階の単純な歌が多かったですね。たぶん長年の経験の繁栄でしょう。お子

 様向け、となるとこの国では極端に幼児化した表現が支配的になりますが、

 「それは子供を馬鹿にしている事ではないか」とわたしは考えます。特にNHK

 教育テレビの感覚には怒りも感じる。それが医療機関での老人の扱いとも共通

 するのですよ。これじゃ個人の尊厳が滅茶苦茶だ。

  フルートランド・ジャクソンはそういう思想ではないようで、極めて普通の大人とし

 て振る舞っています。そんな中でわたしが興味を持ったのが先の「ブルーズ・ 

 トゥー・ポイント・ジロ」でした。如何でしたでしょうか。

  さてこちらも、ずっと前に手に入れていて今まで聞いていなかった1曲に

 なります。

  ドン・コーヴェイで「メムフィス」。

M14.Memphis(3’18”)DonCovey         

-C.Berry-  Ace  CDCHD 1491

N  ドン・コーヴェイで「メムフィス」。もちろん、チャック・ベリーのあの歌ですが、レゲの洒落

 たアレンヂが効いています。1973年の発表ですからかなり進んでますね。ドン・

 コーヴェイはアトランティックでノヴェルティ調のヒット曲をいくつか出していますけど、企画制

 作能力も兼ね備えた男でして、この録音もキングストンのダイナミックステューディオで行っ

 ています。ローリング・ストーンズの「山羊の頭のスープ」と同じ頃ですね。世界最先

 端です。チャックのオリヂ ナルが好意的に受け入れられたイギリスでは、シングル盤として

 も発売されました。

  今の「メムフィス」は離婚して家を出たダメ父親が残した娘を慕うという、如何

 にもチャック・ベリーらしい歌です。わたしはずっと離れ離れになった幼馴染を思

 い出しているんだろうと決めてかかってました。当初は「ロング・ディスタンス・イン

 フォメイション」というのが何だか分からなくてね。東急本店裏側にあった小さなレコ

 ード屋でビクターから出ていた3枚組を開けて対訳を見て「長距離電話」だと分

 かりました。この鍵言葉から歌全体が閃いて来たんです。この時の事は今で

 もはっきりと覚えています。ちょうど100円玉が使える黄色い公衆電話が普

 及し始めた頃です。初めての他人に電話もかけられない若い人たち、想像も

 つかないでしょ。でも流石に相手が娘だとは分からなかったなあ。

  さて次も「長距離電話」です。

  マディ・ヲーターズで「ソシアル」ならぬ「ロング・ディスタンス・コール」。

M15.Long Distance Call(7’30”)Muddy Waters 

-M.Morganfield-  BSMF 7607

N  マディ・ヲーターズ、「ロング・ディスタンス・コール」でした。これは1976年のボストンで行

 なったラジオ番組用の実況録音です。メムバはベイスがカルヴィン・ジョーンズ、ドラムズは  

 ウイリー・スミス、ギターはボブ・モーガリンとルーサー・ジョンスン、そしてピアノがパイントップ・パ

 ーキンス、後期のマディ・バンドですね。日本に来た時のパースネルとも重なるところが

 ありますが、御大がとてつもなく元気です。新宿厚生年金会館はこんなじゃ

 なかった。唄、そしてスライドのキョーレツさ、堪りませんね。「ロング・ディスタンス・コー

 ル」自体もレコードではここまで熱量の高い歌じゃないですよね。どちらかとい

 えば故郷に残した恋人を思い浮かべて唄う郷愁を擦る内容です。この録音の

 頃マディは遠距離恋愛でもしてたのかな。いやもの凄い感情移入です。

  同じ時の実況録音からもう1曲行きましょう。

  ご存知「ガット・マイ・モージョ・ワーキン」。

M16.Got My Mojo Working(3’10”)Muddy Waters

-M.Morganfield-  BSMF 7607   

N  「ガット・マイ・モージョ・ワーキン」マディ・ヲーターズ1976年のボストンでの実況録音でし

 た。この盤は来月22日の発売です。いま聞いている見本盤ですとトラックが1曲

 ごとにブチ切れるんですが、一般商品も同じらしいので、通して聴くときに苛

 つくかも知れません。しかし、ボーナスとして何ともう1枚がオマケで付きます。

 それが@驚くジェイムズ・コトン、オーティス・スパンのいた頃の1960年のヌーポート実況盤。

 わたしはこれで初めてマディ・ヲーターズを知ったのです。日立ミュージック・イン・ハイフォ

 ニックというラジオ番組がLP1枚を特集してくれてね。丸ごと録音して、何度も繰

 り返して聞いたものです。

  マディは自作、そしてウィリー・ディクスンが書いてくれた物の他に、他人の歌も気

 にいると採り上げていました。先のボストンでもルイ・ジョーダンの「カレドニア」を唄

 ってます。これは来日時もリパトゥワに入っていましたね。

  このヌーポート1960年では、こんな歌を披露していました。

  ビッグ・ビル・ブルーンジーの「アイ・フィール・ソウ・グーッド」。

M17.I Feel So Good(3’02”)  

-B.Broonzy-  ユニバーサル UICY-3200  

N  マディ・ヲーターズ、ヌー・ポートジャズ・フェスティヴァル1960年の実況録音で、「アイ・

 フィール・ソウ・グーッド」でした。バンドの演奏が小気味いいですね。

  さてこの年のヌーポート・ジャズ・フェスティヴァルでは、酔っ払った若者たちが乱入

 を試みまして、そのお陰で警官隊が導入され、中途半端な終わり方をせざる

 を得なくなりました。その最後の日の午後にマディたちは出演したのです。司

 会を務めていた黒人詩人のラングストン・ヒューズは最後に唄って欲しいと、その場

 でガス会社の便箋にこの時の惨状を詩として書き記し、オーティス・スパンに渡しま

 した。

  スパンは「ガット・マイ・モージョ・ワーキン」。のアンコールが終わった後にこの詩を詠みな

 がら全くの即興で唄い出しました。ブルーズという領域の中で演奏して来た仲

 間同士とは言え、この即興曲がどういう進行なのか他の人間が知る由もあり

 ません。でも充分な出来となって、録音されました。感動的です。

  「グドバイ、ヌー・ポート・ブルーズ」。

M18.Goodbye Newport Blues(4’53”)Muddy Waters feat. Otis Spann

-L.Hughes, O.Spann- ユニバーサル UICY-3200    

TM Born In Chicago 「アサー入り / Paul Butterfield Blues Band

-N.Gravenites-  Rhino 8122 798434 0

N  「グドバイ、ヌー・ポート・ブルーズ」、マディ・ヲーターズ・ブルーズ・オーケストラ、ヴォーカル

 は、オーティス・スパンでした。アルバム全体を通すと、迫力はボストンのラジオ実況録音の

 方が勝るでしょう。しかし、今の「グドバイ・ヌー・ポート、ブルーズ」に象徴され

 た遣る瀬無さがここかしこに流れる『マディ・ヲーターズ・アット・ヌーポート』、やはり

 わたしにとっては忘れられない1枚です。

  ツイターにあった「からっ風野郎」ですが、日野さん、すみません、わたしま

 だ聞いた事ないんです。映画も観てない。ファン失格だなあ。三島はね、今週「午

 後の曳航」を読みました。これも三島らしい作品ですね。最後に竜二は子供

 達に殺されるのでしょう。その前の猫を虐殺する場面も強烈に迫ります。彼

 が主演した映画「憂国」を観る思いでした。いやこの映画は正直言ってずっ

 と観ているのが辛かった。切腹の場面があまりに生々しくてね。

  「午後の曳航」を読み終えた時ちょうど、広島で浮浪者を殺した子供たち

 が捕まった報道がありまして、印象が重なりました。どちらも無抵抗の人間

 に対する多数での暴行です。子供はこんなにも残虐なのですよ、ブルーズを教

 えて貰わなくてもね。あ、ブルーズは自分と他人に憐れみを持つ事を教えてく

 れるのかも知れない。

  それはそうと、文学の美を追求した三島の小説からは、感じる所が多々あ

 りました。そもそも変体仮名で書かれていますから、それだけで独特の空気

 が漂います。その上に豊富な語彙、表現・・・私の読めない、知らない、言

 葉がたくさん出て来ました。日本語の奥深さを思い知理ましたね。良かった。

 外国で映画になったそうです。観たいなあ。

  さて、今朝の特別付録は、以下の隠し場所です。どうぞお楽しみ下さい。

https://firestorage.jp/download/1b5ecc3d81ec75ea141f12caf1bfcea14f953070

  ダウンロード・パスワードは、q60t8rf2です。

  今朝もちょうど時間となりました。

 こちらは、http://osamusawada.com/category/mornin-blues-by-isaowashizu/

 「幻」モーニン・ブルーズ、鷲巣功でした。来週も首都圏で9人のあなただけに。

   そして全国で9500万人のあなたにも、アサー。

  快楽のための接触が出来るように、もう少しです。5月6日解除に根拠は

 ありませんからもっと長引くでしょう。でも俺たちは負けない。トンチンカンな「要

 請」ばかりを出し続ける頼りにならない国政や地方自治に依存せず、自分た

 ちで、ここを凌ぎましょう。さあみんな、アサー。

♪♪ Twitter “#blues761″の閲覧はコチラ♪♪

Real Rocks 【2020/04/19 O.A.】Playlist

ZIP-FM RealRocks PLAYLIST

2020.04.19

M01: People = Shit (Live)/SlipknoT

M02: InFear/Code Orange

M03: Greatest Of All Time/New Found Glory

<コーナー: RockAroundTheWorld>

M04: Moral Of The Story/Ashe

M05: death bed Featuring beabadoobee/Powfu

M06: Bang! /AJR

M07: Level Of Concern/twenty one pilots

M08: everything i wanted/Billie Eilish

M09: Caution/The Killers

M10: Oh Yeah! /Green Day

<コーナー: RockAroundTheWorld>終わり

M11: Some Kind Of Disaster/All Time Low

M12: Now/H.E.R.O.

<コーナー: RockSteadyGo >

M13: Last Nite/The Strokes

M14: 12:51/The Strokes

M15: Juicebox/The Strokes

M16: At The Door/The Strokes

M17: The Adults are Talking/The Strokes

M18: Brooklyn Bridge To Chorus/The Strokes

M19: Bad Decisions/The Strokes

<コーナー: RockSteadyGo >終わり

M20: Swallowing The Rabbit Whole/Code Orange

<Ending>

<コーナー:メタルの光>  

M21: Memory/Dead By April

<AN尻>アディオス!

M22: Monday Morning (お別れソング) /Fleetwood Mac

【幻】モーニン・ブルーズ 2020/04/18

mb200418

TM. Walikin’ Blues「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-R.Johnson-  Rhino 8122 798434 0

N  おはようございます、ワツシイサヲです。「幻」モーニン・ブルーズ2020年4月18日

 です。

  皆さん、ご用とお急ぎ以外は外に出ていませんね。根拠のない「2週間」の

 半分が過ぎましたが、状況は逆に悪化しています。今度は「全国に緊急事態

 宣言」だって。こういうのは段々と緩んでくる筈なのに、今この国では徐々

 に厳しくなって来ています。これで非常事態に国民の抵抗感が風化し始めた

 頃に「戒厳令」とか「憲法改悪」が振り出されるのではないでしょうか。要

 注意ですよ。

  アベはね当初、コロナ禍に対して台風みたいな認識だったんですよ。じきに過

 ぎる筈だ、後で取り繕う対策を立てればいいだろう、「そのうち何とかなる」

 ってね。ハナ肇じゃないんだから、そうは行きません。この認識の甘さ。アメリカ

 合衆国の機嫌ばっかり伺って、自国民を護る事を疎かにした。愚かな嫁と自

 宅内別居のようですが、自分は絶対安全地帯にいてね。大統領のお気に入り、

 トラムペットの名に相応しい。

  まずは「幻」今朝も始めましょう。たくさんのお祝いを頂きました、わた

 しの今年の誕生日、どうも有難うございます。2020年はここからようやく始

 まりました。

  ではそのお返しに貴重な「おいしい水」をどうぞ。

  セルジオ・メンデス &  ブラジル「66」です。

M01.おいしい水(2’28”)セルジオ・メンデス & ブラジル66

-Jobim, Moraes, Gimbel-  A&M / ユニバーサル UICY 3701  

N  「おいしい水」、セルジオ・メンデス & ブラジル66でした。今週戒厳令下の小さな

 町で友達と会ってまして、そこで閃いた選曲です。先週「郊外のバーがとても

 混んでいる」という噂を聞きまして、その現場確認もあって出かけたんです

 よ。確かにお客さん入ってましたね。その商店街の中で開いていたのは、こ

 こと反社会的焼き鳥屋だけだったせいもあるでしょう。19時過ぎてもお酒出

 してくれました。お客さんたちは、みんなヤケになってる感がしないでもない

 状況、もちろん小さな場所ですから密閉空間で人との間隔も密、遅くなって

 も人が集まって来て、濃度の高いサンミツでした。

  その時に年齢の話になって、「ブラジル66」が出て来たのです。この歳ですと 

 仲間たちにはみな孫がいます。ツイターでポークパイさんがわたしの息子がラジオの仕

 事をしているのか、という投稿を頂きましたが、幸か不幸かわたしに息子は

 いませんので、どなたか別の方ではないでしょうか。「鷲巣」自体が珍しいの

 で、お間違えでしょうか。

  そういえばこの間、初めての人に名刺を出したら「鷲巣 力」という人の著

 した書籍を出されて驚きました。「ツトム」と読むそうで、本郷のT大を出られ

 た立派なお方です。残念ながらわたしのケールイではありません。

  「鷲巣」と書く苗字の画数が多いので、名前を簡単にする親御さんは多か

 ったみたいです。わたしの「功」もその一例です。学校でテストの時に計算問題

 や書き取りに一問でも多く答えられるように、という配慮だったとか。わた

 しの場合には全く功を奏しなかったですね。

  さてセルジオ・メンデスのブラジル66、その前に「65」というのがあったようです。

 どちらかと言えばジャズ寄りの、生演奏の実演楽団でした。それを録音主体の

 ポップ・グループに変身させたのが「66」。ハーブ・Aルパートとジェリー・Mオスのインデ

 ィペンデント・レイベルA&Mで世界的なヒット曲を出し始めます。その後「77」まで

 進んで、ブラジル名はなくなりました。今だったらセルジオ・メンデス & ブラジル2020

 でしょうか。新装なった国立の開会式で大見得を切りたかった宰相が拘り、

 虚しく延期の憂き目を見た東京五輪の年号じゃ縁起悪いかな。

  さて、この「おいしい水」は「66」の第1作LP『マシュ・ケナーダ』に入ってい

 ます。まだこの頃はブラジルのサムバやボッサノーヴァ曲を分かり易く編曲したものが

 リパトゥワの殆どでした。ちなみに今の「おいしい水」、作者はアントニオ・カルロス・ジョ

 ビムです。

  では『マシュ・ケナーダ』アルバムからもう一曲、これもブラジルの歌です。

  「オ・パト〜ガチョウのサンバ」。

M02.オ・パト(ガチョウのサンバ)(1’58”)セルジオ・メンデス & ブラジル66  

-Silva, Teixeira-   A&M / ユニバーサル UICY 3701

M03.Los Twangueros(4’40”)Ry Cooder

-M.Gallban-  Nonesuch / Perro 79691-2  

N  中南米音楽が続きます。クーバはハバナで録音制作されたライ・クーダーの『マムボ・ 

 シヌエンド』から「ロス・トゥワングェロス」でした。非常に抽象的な表現ながら、段々と

 リズムの太い骨格が浮き上がって来るのが気持ちいいですね。力強い。

   この『マムボ・死ぬエンド』は、近所のライヴハウスに出かけた時に入れ替えの時間

 に流れていたのを耳にして非常に惹かれまして、その帰りに買って帰った盤

 です。わたしにとっては唯一の「通して聞いても最後まで欲求不満にならな

 い」ライ・クーダーのアルバムでした。別に彼のこと嫌いじゃないんだけどね。

  キャディラックの尾鰭が表ジャケットで、裏に写っているのは、杉並のグヤトーンが作っ

 た65年当時同社最高価格機種です。使われているのはここで2002年に初め

 て見ました。

  では『マムボ・死ぬエンド』からもう1曲聞きましょう。

  ペレス・プラードの書いた「パトリシア」。

M04.Patricia(3’29”)Ry Cooder

-P.Prado-  Nonesuch / Perro 79691-2  

M05.ホブ・アレク・サレル・ジャン(3’29”)バハグニ

-Vahagni-  アエラ  BG-5188

N  ライ・クーダーのアルバム、正式にはライ・クーダーとマヌエル・ガルバンのアルバム『マムボ・死ぬ

 エンド』から「パトリシア」でした。それに続けまして、2015年にバハグン・トゥルグテ

 ィアン改めバハグニの「ホブ・アレク・サレル・ジャン」です。このバハグニはアルメニア人でして、

 幼い頃からギターを弾き、運命のようにフラメンコに魂を奪われてスペインに渡り、音

 楽活動を続けて来ました。わたしには全く縁のない音楽家でしたが、なぜか

 1枚のCDが棚のそばにいつもあって、聞いていないのに何故か処分されずに

 ずっと見える所にありました。わたしはヨーロッパのプログレかなんかだろうと思

 っていたほどです。

  ある日の棚卸しの時に「まだある」と手に取りました。その作業中に何気

 なくプレイヤに乗っけて回したところ、想像していたのとは全く違う音楽が流れ

 出しまして、「あれえ」と改めて聞き直した次第です。アルバム名は『イマジーンド・

 フリクエンシーズ』。日本でも発売されています。バハグニはガット弦のギターを全編で弾

 き、音楽を引っ張って行きます。

  この『イマジーンド・フリクエンシーズ』は、アルメニア、スペインに今も伝わる豊かな音楽文

 化を下敷きに、世界の第一線で活躍するバハグニならではの叡智を注ぎ込んだ

 力作でした。今の「ホブ・アレク・サレル・ジャン」ではアフリカ系スペイン人の女声歌手コンチ

 ャス・ブイカを前面で唄わせ、オーヴァ・ダビングを重ねて、とても印象的な空間を

 創りあげています。如何でしたか。

  ではバハグニのアルバム、『イマジーンド・フリクエンシーズ』から、フラメンコ調のこれも意欲

 作ですね、「スケッチーズ・オヴ・ダリ」。あの画家、奇才ダリを主題にしています。

M06.スケッチズ・オヴ・ダリ(4’32”)バハグニ

-Vahagni-  アエラ  BG-5188

M07.再会(5’27”)徳永兄弟

-unknown-  Pヴァイン PCD-25287  

N  バハグニの「スケッチーズ・オヴ・ダリ」、アルバム『イマジーンド・フリクエンシーズ』からでした。

 その後は、以前もお届けしました、我が国の徳永兄弟というフラメンコ・ギター二重 

 奏で「再会」、最新作からです。こちらは機材や技術を重用せずに、かなり生、

 一種禁欲的な録音です。それでも一曲の中で微妙に変化するギターの音色が鮮

 やかです。曲調への理解が出来た上での技なんですね。

  「鬼平犯科帳」のジプシー・キングズは見事な当たりでしたが、フラメンコを始めスペ

 イン方面の音楽は日本人の大好きな異国情緒を漂わせていますから、安易な試

 みはすぐ底を突いてしまいます。そこを踏みとどまらせるのが、この音楽の

 強固な精神性ではないでしょうか。演奏技術の粋を極めるような高い緊張感

 のある高度な技術を支えているのは、ひとつにはキリスト教の厚い信仰心ではな

 いか、そんな気もします。まあその実態はわたし自身も全く知りませんけれ

 ども。

  その頂点に居たのがパコ・デ・ルシアでしょう。半ば求道家のような音楽に対

 する姿勢は俗世の演奏家の及ぶところではなく、ジョン・マクラフリン、アル・ディメオラ

 と組んだ「スーパー・ギター・トリオ」でも断突の存在でした。顔つきがまず違った

 ね。既に亡くなって6年が経っていますが、今年になってふと思い立ち、彼

 の作品を手に入れました。今なら彼がマーキュリーに残した10枚の作品が安価で手

 に入ります。

  その中から、わたしも発表された同時代に聞いていた『シロッコ』から、

  先ずは「カーナ・デ・アズカール」を聞いてみましょう。

M08.Cana De Azucar(rumba)(4’21”)Paco De Lucia  

-P.D. Lucia- Universal Spain 06007 5379799

N  1987年発表のアルバム『シロッコ』から「カーナ・デ・アズカール」、パコ・デ・ルシアでし

 た。これには「さとうきびのルムバ」という邦題がつけられていたそうです。

  フラメンコと言いますと、もはや定型しか存在しない進化を止めた音楽、という

 ような印象がありますが、今でも現場では常に新進気鋭の演奏家が新しい表

 現で更新をし続けているようです。先ほどのバハグニもそのひとりでしょう。

 パコ・デ・ルシアの『シロッコ』は、現代フラメンコ・ギターの方向を決めた作品なんだそう

 です。確かに「砂漠の熱風」を意味する表題名からしてカッコよかったですね。

  ただ発表当時聞いた印象は、正直それほどのものではありませんでした。

 もちろん若きワツシイサヲですからフラメンコの奥義など知る由もなかったのも事実で

 すが、それまで感じていた、近づくと身を切られるような才気走った緊張感

 が、それほど伝わって来ませんでした。今聞いてみますと、それはパコの成熟

 だと分かります。今の「さとうきびのルムバ」でも、充分に燃焼していました。

  さてせっかく手に入れたLP10枚分のパコ・デ・ルシアです。これから機会を

 見つけて紹介して行きましょう。

  今朝は1972年の『エル・ドゥエンデ・フラメンコ・デ・パコ・デ・ルシア 〜フラメンコの聖 

 霊パコ・デ・ルシア』から、

  まず「パルカシオーン・フラメンカ」。なお和文読みはわたしがスペイン語を想像して付け

 ているものですから、正規の発音とはだいぶ異なっている筈です。お気を付

 け下さい。以下同じ。

M09.Percusion Flanmenca(3’42”)Paco De Lucia  

-Zapateado-  Universal Spain 06007 5379791  

N  『エル・ドゥエンデ・フラメンコ・デ・パコ・デ・ルシア 〜フラメンコの聖霊パコ・デ・ルシア』

 から「パルカシオーン・フラメンカ」でした。わたしの推測ですけれど、たぶんここでレコ

 ード会社はフラメンコ調の器楽曲ヒットを画策したんじゃないでしょうか。パコのフラメンコ

 芸の質には問題がありません。ただそれだけではレコードは売れない。「そうだ、

 分かり易い楽曲に甘美な弦を乗っけて仕上げよう」、誰でも安易に思いつく平

 凡な企画案です。今の「パルカシオーン・フラメンカ」はその標的にされた感じが残って

 います。たぶん後からの多重録音であろう弦のアレンヂがなんとも覚束ない出来

 でした。が、メイジャー・レイベルからの第一弾LPの冒頭を飾るにはなんとかの体

 裁が保たれていました。

  次は弦の重ね録音がありません。

  「クアンド・カーニャ・エル・ガーロ」。  

M10.Cuando Canya El Gallo(4’58”)Paco De Lucia 

-Solea-  Universal Spain 06007 5379791

N  「クアンド・カーニャ・エル・ガーロ」、1972年発表の『エル・ドゥエンデ・フラメンコ・デ・

 パコ・デ・ルシア 〜フラメンコの聖霊パコ・デ・ルシア』からでした。なんとも不可解な

 フェイド・アウトですね。パコの録音はこのような形で終わっている事がほとんどで、

 聞いている方としては、毎度の事とは言え、どうにもこうにもやり切れなく

 なります。

  それは何故か。想像しますに、パコの実演は神への祈りと同じで、そのつど

 天から霊感を貰ってギターが鳴り始めるようなものなのでしょう。ですから、

 ドイツで形を整えたクラシック音楽のように、これを繰り返してここで終わる、とい

 うような事前の決め事が存在しないのではないか、と考えます。またパコは譜

 面が全くダメだったようですから、その上で「コーダをここから」なんて指示は

 通用しません。だから毎回放っておくと霊感が去って行くまでずっと弾き続

 けたのではないでしょうか。今の「クアンド・カーニャ・エル・ガーロ」は絶対に終わり

 まで行っていない。先の「パルカシオーン・フラメンカ」がちゃんと終わったのは一攫千

 金を企むマーキュリー・レコード側が「これだけはちゃんと終わってね。あとで弦を乗

 っける都合があるし、社運もかかってんだから」と念を押してから弾かせた

 のでしょう。

  次も終わらないうちにフェイド・アウトされています。しかし中間部では降りて

 来た霊感が調子に乗ってパコを煽り、それに踊らせれて弾きまくる超自然現象

 が記録されています。規則性のない拍感覚が素晴らしい世界を拡げて行きま

 す。

  「プンタ・デル・ファーロ」。

M11.Punta Del Faro(3’59”)Paco De Lucia 

-Bulerias-   Universal Spain 06007 5379791     

M12.あいや節(5’00”))やのとあがつま 

-trd.-   ビクター VICL-65280   

N  「プンタ・デル・ファーロ」『エル・ドゥエンデ・フラメンコ・ドゥ・パコ・デ・ルシア 〜フラメンコの 

 聖霊パコ・デ・ルシア』からでした。同じく禁欲的な響きは、矢野顕子の最新作

 『遊星と蝶々』から「あいや節」です。とても面白い造りですね。特に中間

 部の機械のリズムが入って来るところから、俄然カッコよくなります。いいですね。

  橋本弥生が締め太鼓、 白戸琴奈が謳い節. 深澤秀行のリズム・プログラム、矢野

 顕子はシンセサイザと声、上妻宏光が三味線でした。

  では上妻宏光のソロ新作から同じく「あいや節」です。こちらには「津軽」

  と付いています。上妻宏光ひとりの三味線演奏でどうぞ。

M13.津軽あいや節(5’00”)上妻宏光 

-trd.-   コロムビア  COCB 54296

 N  「津軽あいや節」、上妻宏光の三味線演奏でした。この「あいや節」という

 のは日本全国にあった歌のようです。内燃機関や電気という動力を持たなか

 った日本でも風を使った帆船による海洋交易は盛んで、明治以前、港町は大

 いに繁栄していました。「あいや節」も大元は南の方らしいのですが、それら

 の商船で各地に伝播したようです。津軽はそれをオリヂナルとして昇華させたの

 です。大したものですね。

  さてここまで 2種類の「あいや節」、非常にアカデミックな響きでした。古い伝

 統を持つ文化が徐々に有り難くなって行く流れは、世の中の必須です。ただ

 いわゆる民間伝承芸能の類いは、庶民に親しまれていた時代はもっと平易で 

 分かり易く俗っぽかったのではないか、これがわたしの持論でもあります。

 上手な人は何人も居たでしょうけれど、ここまで鋭くは磨かれていなかった

 と考えるのです。次はその証明ともなります昭和32年、1957年の録音で「津

 軽あいや節」をお聞き下さい。

   佐藤りつの謳い節、三味線伴奏は高橋竹山です。

M14.津軽あいや節(3’22”)佐藤りつ

-trd.-   華宙舎 / オフノート OK-6  

M15.No Judgement(2’56”)Niall Horan

-N.Horan, J.Bunetta,J.Ryan, T.Jeeso jr.,A.Izquler- Capital 00602508663642

N  「幻」コンテムポラリー・サイドです。先週買って来たナイル・ホーランの『ハートブレイク・ウェザ

 ー』からシングルに切られているかは不明ですが、アルバムの中で一番秀逸な「ノー・

 ジャヂメント」でした。もうシングル盤なんてないのか、楽曲の単位はあってもね。

  コンテムポラリー・サイドで続けましょう。次はヘイゼル・イングリッシュで「ファイヴ・アンド・

 ダイム」、とても素直なところが気に入りました。これがデビュー作とはね。「郷

 愁を掻き立てられる黄昏色のメランコリック・チューン」だって。わたしはそこまでは言

 いません。

M16.ファイヴ・アンド・ダイム(2’56”)ヘイゼル・イングリッシュ

-unknown-  Pヴァイン PCD-22424

N  さて先週お届けした『レヴィ・レヴィ』です。アンゴラ、モザンビーク、カーボベルデ、島

 国サントメ・プリンシペ、そしてギニアビサウ、さらにはギニアを加えた、アフリカ大陸西海岸

 南部のポルトガル語公用語アフリカ諸国、PALOP六国1970年代から80年代のダンス

 音楽を集めたコムピ盤ですね。細かく分類をすれば、それぞれに固有の呼び名

 があり、厳密には違いもありますが、大まかに括ってしまえばリンガラ、ルムバ・

 ロックの形になっています。これは踏襲しているというよりも、自然にこうなっ

 た、と強く感じさせるもので、何か必然性があるように思えてなりません。

  通常こういう踊りの音楽は長時間演奏が基本ですが、次に聞いて頂くオス・

 ウンツエスの「ピクイナ、ピクイナ」は1分50秒という短さです。これでシングルを買った

 人たちは納得出来たのでしょうかね。かなりの枚数が売れたそうですから、

 ひょっとして、その短さでエアプレイを稼いだのかも知れません。聞いていると、 

 そんなに短くは感じませんが、皆さんは如何でしょう。ではどうぞ。

M17. Piquina Piquina(1’50”)Os Untues

-unknown-  アオラ BNSCD 5519

N  「ピクイナ、ピクイナ」、オス・ウンツエスでした。では西中央アフリカのレア・グルーヴ・コムピ

 盤『レヴィ・レヴィ』からもう1曲、今度はサム・アリヤリンホ・・・というのかなあ、

 ハイチのズーク音楽的な要素も感じられますね。大西洋に浮かぶ島国サントメ・プリンシペ

 の音楽の最もオーソドクスな形を伝承している、と言えるかも知れません。

  「ムコンヴェタ・デード」。

M18.M’konveta Dedo(4’19”)Sum Alvarinho    

-unknown-  アオラ BNSCD 5519

N  さて先週最後の方で三島由紀夫の小説「音楽」について言及したところ、ヴ

 ェンテンさんが、「中学生の時に読んで勉強した」と投稿してくれました。わたし

 は休館に入る直前の図書館で借りて、2日間で読み通しました。非常に三島的

 な作品でした。ポルノ小説ではないので露骨な行為そのものの描写はありませ

 んが、主題は「性的絶頂感を求めて」です。これを中学生が読んで、あなた

 何か分かりましたか。わたしは自らの未熟若輩さを認識いたしました。やは

 り男は女に敵いません。今は同じ一冊に収録されていた「午後の曳航」を読

 んでいます。これもなあ・・・、感想は、また改めて。

  さて、毎年この時期にはキャロルの命日記念実況盤『1975.4.13』を思い出しま

 す。4日の時点でハリギョウさんからもリクエストを頂いておりました。コロナボケでしょ

 うか、つい受け流してしまいました。失礼。今朝はあのライヴのわたしが一番

 好きな中間部分から3曲続けます。見事なくらい間違いだらけの生演奏です。

 でもその場で興奮していた21歳のワツシイサヲは何も気づきませんでした。特に

 「やりきれない気持ち」が酷いですね。これ実演ではキイを1度上げているん

 ですが、それが災いしてるのかなあ。でも破綻には至っていません。若者の

 精気溢れる素晴らしい音楽です。流石です。

  音楽好きの仲間4人と行った春の日比谷野音。新宿シンナー党の、派手なプリント

 のズボンを履いたアンチャンがラリって舞台に上がってね、「新宿の奴ぁいねえか」な

 んて呼びかけて喝采を受けてたのを覚えています。気がつくと、わたしは一

 番前に居て、ジェイムズ藤木から「退がれってんだよ」と蹴っ飛ばされながら懸

 命にキャロルを浴びてました。途中から雨でね。それも何故か良かった。思い出

 します。

  ではお聞き下さい。

  「涙のテディ・ボーイ」 

  「やりきれない気持ち」

  そして

  「変わり得ぬ愛」。

M19.涙のテディ・ボーイ(3’00”)キャロル   

-E.Yazawa- フォノグラム PHCL-3031

M20.やりきれない気持ち((3’00”)キャロル

-Y.Ohkura, E.Yazawa- フォノグラム PHCL-3031 

M21.変わり得ぬ愛(3’35”)キャロル

-Y.Ohkura, E.Yazawa- フォノグラム PHCL-3031 

TM Born In Chicago 「アサー入り / Paul Butterfield Blues Band

-N.Gravenites-  Rhino 8122 798434 0

N  パチンコ店をまず最初に閉めさせなきゃダメだよね、「自粛要請」じゃなくって。

 平和安全ボケしていたこの国の民の社会意識が問われています。とにかく1日

 も早く元に戻そう。音楽に関わっている人たち、狭い密室練習は出来ません

 でしょうが、この自宅待機期間中に新しい、いい歌をたくさん作って下さい。

 そして災いが晴れた暁に、ガンガン発表して下さい。わたしたちは「乾杯」で

 お迎えいたします。約束だよ。

  今朝の特別付録は、以下の隠し場所です。どうぞお楽しみ下さい。

https://firestorage.jp/download/fc8b2f35391357cf2d38471cf99ef7805b061d14

  ダウンロード・パスワードは、gy3veshcです。

  今朝もちょうど時間となりました。

 こちらは、http://osamusawada.com/category/mornin-blues-by-isaowashizu/

 「幻」モーニン・ブルーズ、鷲巣功でした。来週も首都圏で9人のあなただけに。

   そして全国で9500万人のあなたにも、アサー。

♪♪ Twitter “#blues761″の閲覧はコチラ♪♪

Real Rocks 【2020/04/12 O.A.】Playlist

ZIP-FM RealRocks PLAYLIST

2020.04.12

M01: Some Kind Of Disaster/All Time Low

M02: Stay With Me (Live) /FINCH

M03: InFear/Code Orange

<コーナー: RockAroundTheWorld>

M04: Find An Island/BENEE

M05: I Don’t Mind (If I’m with You) /Brian Fallon

M06: Can’t Do Much/Waxahatchee

M07: Dance Monkey/Tones And I

M08: Superblood Wolfmoon/Pearl Jam

<コーナー: RockAroundTheWorld>終わり  

M09: Beyond Our Bodies/Pure Reason Revolution

<コーナー: RockSteadyGo >

M10: Superpowers/H.E.R.O.

M11: Avalanche/H.E.R.O.

M12: Bad Blood/H.E.R.O.

M13: Tell Me What You Wanna Believe/H.E.R.O.

M14: Mantra/Bring Me The Horizon

M15: Wild/H.E.R.O.

M16: Now/H.E.R.O.

<コーナー: RockSteadyGo >終わり

M17: Old Me/5 Seconds of Summer

M18: Swallowing The Rabbit Whole/Code Orange

<Ending>

<コーナー:メタルの光>  

M19: The Casket Of Roderick Usher/FINCH

M20: Monday Morning (お別れソング) /Fleetwood Mac

【幻】モーニン・ブルーズ 2020/04/11

mb200411

TM. Walikin’ Blues「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-R.Johnson-  Rhino 8122 798434 0

N  おはようございます、ワツシイサヲです。「幻」モーニン・ブルーズ2020年4月11日

 を始めましょう。

  「外出自粛」キャウリャク者、ワツシイサヲです。とは言え、4日には一般公開の映画を

 観に行って、翌日には鍼治療を受け、散髪もして来ました。どこも「三密」

 の危険な場所ですね。それでも柳ヶ瀬クラブには足を向けなかったので、健康

 状態を維持できています。

  今朝は普段ならこの時期に当然話題となるこの球技の歌から行きましょう。

  「ベイスボール・クレイジー」。

M01.Baseball-Crazy(2’57”)大滝詠一

-E.Ohtaki-  ナイアガラ / ソニー SRCL 5009

M02.おキュウ小僧(0’45”)愛田勝彦

-unknown-  アルファ / 新星堂 TAMORI-3

N  大滝詠一で「ベイスボール・クレイジー」。『ナイアガラ・カレンダ』の、スティーリオの左右が逆

 だったという78年発売の初期仕様でお届けしました。「ベイスボール・クレイジー」

 の繰り返しの後が「ダウン・イン・西多摩郡」だったとは、長い間分かりません

 でした。福生エキサイターズは地域のリーグに参戦していたのでしょうか。

  本来なら先月末に開幕していた筈の日本プロ野球リーグ戦、今年は来月に始め

 られるのかどうか、疑問符がついたままです。大相撲も延期になってるし、

 毎朝読む新聞の運動欄が、話題不足で紙面構成に苦労しているのが伝わって

 来ます。大滝詠一で「ベイスボール・クレイジー」でした。続いて紛れ込んだのは灰

 田勝彦の「野球小僧」ならぬ愛田勝彦の「おキュウ小僧」でした。 

M03.Heartbreak Weather(3’21”)Niall Horan

-N.Horan, J.Bunetta,J.Ryan, J.scott-  Capital 00602508663642

N  「幻」では珍しい響きでしょう、「心臓破りのお天気」です。ロックの新譜です。

 ナイル・ホーラン買って来ました。大規模CD店の売り場に行ったものの、どこを探

 したらいいのか分からず、結局は販売員の助けを借りました。結構な種類が

 ありまして、そこでも迷いましたが、手がかりにこの歌の題名だけははっき

 りしていたので、欲しい1枚を選ぶ事ができました。

  それはこれ、「ノー・ジャヂメント」、ロック・グループ、ワン・ダイレクションのナイル・ホーラン、

 最新のソロ作品です。

M04.No Judgement(2’56”)Niall Horan

-N.Horan, J.Bunetta,J.Ryan, T.Jeeso jr.,A.Izquler- Capital 00602508663642

N  先週のボツ原稿「スポーティファイ10選」で、気になっていた「ノー・ジャヂメント」、

 ナイル・ホーランでした。ワン・ダイレクションという聞き覚えのあるグループのメムバなんです

 ね、この人。アイルランド人です。この「ノー・ジャヂメント」を除くと、冒頭曲の「ハー

 トブレイク・ウェザ」的な傾向が続くので、アルバム全体は個人的にあまり馴染めなか

 ったなあ、正直。アルバム1枚を発表するのが義務であって、そのために無理や

 り作った楽曲が並んでいる印象もします。しかもボートラが2曲付き。もっと絞

 り込んでいいんじゃないかな。「ノー・ジャヂメント」は、楽曲としてその「絞り込

 み」が功を奏していた感じです。シングルにしたのは正しいね。

  ではナイル・ホーラン、本来のアルバム最後を飾った最終曲です。

  「スティル」。

M05.Still(4’11”)Niall Horan

– N.Horan, J.Scott,M.needle,D.Bryer-  Capital  00602508663642

M06.Zimbabwe(3’21”)Africa Negra

-unknown- アオラ BNSCD-5519

N  21世紀のアイルランドから1983年の西アフリカ、サントメ・プリンシペ島にひとっ飛び。

 アフロ・ネグラという演奏集団の「ジムバブウェ」でした。曲名も南アフリカの共和国名

 ですね。ここはかつては中国との交易も栄えていた程の歴史ある王国ですが、

 大英帝国に侵略されて、「南ローデシア」と名乗っていた時代もあります。1964

 年の東京オリムピックの頃には独立問題が紛糾してまして、確かたった一人が来日、

 開会式で選手と旗手を兼任して千駄ヶ谷の国立を行進したんじゃなかったか

 な。あれは北ローデシアだったか。

  アフリカ音楽ではこの辺りの地域名「ジムバブウェ」が割とあちこちに出て来ます。

 重要な地点なのかな。今度エルスールで原田尊志に聞いてみよう。

  今のアフロ・ネグラの「ジムバブウェ」には、『レヴィ・レヴィ』という1970年から80

 年代のサントメ・プリンシペのダンス音楽を集めたコムピ盤で出会いました。

  もう1曲聞いてください。いいですよ、これ。

  ペドロ・リマという唄い手ですね、「ンガ・バ・コムペンサドラ」。

M07.Nga Ba Compensagora(8’07”)Pedro Lima  

-unknown-  アオラ BNSCD-5519

M08.Ten Thousand Voices(2’58”)Rhiannon Giddens

-R.Giddens- Nonesuch 7559-79253-0 

N  8分を超える長時間演奏、「ンガ・バ・コムペンサドラ」。ペドロ・リマでした。細か

 くは別の名称を持つのでしょうけれど、大雑把に言えば、リンガラ、ルムバ・ロック

 で良いのではないでしょうか。

  それに続けた澄み切った女性の斉唱は、「テン・サウザンド・ヴォイシーズ」、リアノン・

 ギデンズの新譜からです。先週のバフィ・セイント・メアリとの関連があるような錯覚

 がしてまして、新しいアルバムを手に入れました。彼女は白人と黒人の混血です

 から、北米先住民ではなかったですけど、世俗の無駄な部分をそぎ落とした

 ような音楽には、バフィとの共通点が多く感じられます。

  このアルバムは2019年の発表。イタリア国籍の鍵盤楽器奏者フランチェスコ・トゥリシとの合

 作のような成り立ちで、以前と変わらないピュアな響きを届けてくれます。ジャ

 ケットも前作と関連性を持った4色分解のモノクローム調写真。表題は『ゼアズ・ノー・

 アザー』。昨年のグラミー賞で「ベスト・ルーツ・パフォマンス」部門にノミネイトされていた作品

 です。

M09.There Is No Other(2’26”)Rhiannon Giddens

-R.Giddens-  Nonesuch 7559-79253-0 

N  リアノン・ギデンズの最新作『ゼアズ・ノー・アザー』、表題の器楽曲でした。とても

 律儀にバンジョーを引いていたのはリアノン・ギデンズ自身。何か彼女の性格が感じ

 られますね。一緒に演奏していて本番で間違ったら殺されそうです。わたし

 はこういう真面目な人が苦手だなあ。

  今回リアノン・ギデンズと組んでこのアルバムを創り上げたフランチェスコ・トゥリシは「イタリア

 国籍の鍵盤楽器奏者」なんですがなかなか鍵盤楽器を弾きません。ここで手

 がけているのは打楽器が多いかな。それ自体は決して悪くない。リアノンと心が

 しっかり繋がっているのが分かります。ではフランチェスコが鍵盤楽器を弾いてい

 る貴重なトラックをお聞き下さい。まずピアノを弾いている「ブラウン・ベイビ」、そし

 てアコーディオンが比較的前面 に出て来る「ブリグズ・フォロ」を続けてどうぞ。

M10.Brown Baby(5’08”)Rhiannon Giddens

-Oscar Brown jr.-  Nonesuch 7559-79253-0  

M11.Brigg’s Forro(4’04”)Rhiannon Giddens

-T.F.Briggs, H.Pascoal,.-  Nonesuch 7559-79253-0 

N  オスカ・トニー・ジュニア作の「ブラウン・ベイビ」、そして「ブリグズ・フォロ」、リアノン・ギ

 デンズのアルバム『ゼアズ・ノー・アザー』からでした。共に素晴らしい音程でリアノン・

 ギデンズが唄ってくれました。特に「ブリグズ・フォロ」後半のスキャット・ヴォーカルが

 秀逸でしたね。恐ろしいほどです。

  実はこの3月下旬にブルーノート東京で実演の予定があったのですが、コロナ禍で

 延期になっています。次の予定が決まったら、またお伝えしましょう。

  北米の黒人系女性歌手と言えばブルーズ、ジャズ、R&Bなどで既成の経済活

 動に組み込まれた世界での活躍が圧倒的で、それぞれそこで特別な存在を生

 み出して来ましたが、このような音楽領域でも、リアノン・ギデンズがまた新しい

 女王として生まれています。

  では、同じ最新作から伝承歌「リル・マーガレット」を聞きましょう。音程楽器の

 全くないところで、正確な音程感覚で彼女が独唱します。見事です。

M12.Little Margaret(3’03”)Rhiannon Giddens 

-trd.-  Nonesuch 7559-79253-0    

M13.津軽じょんがら節(新節)(4’47”)上妻宏光

-trd.-  コロムビア COCB-54296  

N  同じく禁欲的な響きです。上妻宏光の新作『TSUGARU-AGATSUMA』か

 ら「津軽じょんがら節」の「新節」でした。上妻宏光といえば、この前ご紹

 介した矢野顕子との『アステロイド・アンド・バタフライ』で共演して株が上昇中の三味

 線弾きです。そのアルバムでの快演にわたしは大いに感動しました。それでこの

 ソロ新作も楽しみにしていました。

  彼のような存在はいま難しい立場にあると思いますが、この『TSUGARU –

 AGATSUMA』では確信に満ちた撥捌きでそんな心配も吹き飛ばしてくれま

 した。主に伝統的な楽曲を採り上げていまして、いくつかでは、師匠級の人

 間たちと共演しています。本人による解説を読むと民謡界特有の面倒臭ささ

 も想像されます。それらを踏み越えてこの作品を形にし世に出したのは偉い。 

  では由一のオリヂナル曲です。若干西洋音楽の要素も盛り込まれているように

 聞こえます。

  「南風-HAIYA-」。

M14.南風-HAIYA-(5’27”)上妻宏光

-H.Agatsuma- コロムビア COCB-54296

M15.God’s Country(3’25”)Blake Shelton 

-M.Hardy, J.Schmodit,D.Dawson-  Warner Music Nashville 093624896593

N  「南風-HAIYA-」、上妻宏光の新作『TSUGARU – AGATSUMA』からでし

 た。ここのところ日本独自の音程感覚、拍感覚を意識している身としては、

 彼のような体質、環境の人間がこれからどういう音楽を作ってくれるのか、

 大いに期待するところです。

  さて昨日から新しい年を迎えた「幻」モーニン・ブルーズ、久しぶりに新しいカント

 リー音楽を続けましょう。今のは、既に立派な大物ですね、中村獅童似のブレイク・

 シェルトンです。最新作『フリー・ローデッド〜ガーッズ・カントリー』から表題曲の『ガーッズ・

 カントリー』でした。かなり安定した響きです。ジャケットのポートレイト写真では、若干

 年齢が感じられます。誕生日が続けて来たのでしょうか・・・あ、それはな

 いですね。

  新しいカントリー音楽、続いては澤田修も推薦するフロリダ・ジョージア・ラインの新譜

 です。

  「キャント・セイ・アイ・エイント・カントリー」。

M16.Can’t Say I Ain’t Country(2’56”)Florida Georgia Line

-T.Hubbard, B.Kelley, C.Crowder, M.Hardy-  BMLG 00843930038268

M17.コズミック・サンズ(3’40”)コリー・ウォン

-unknown-  Pヴァイン PCD-24932   

N  元気いいですね、フロリダ・ジョージア・ライン。今回も熱量の高いアルバムです。

 ジャケットではふたりとも両腕をはじめとして広範囲に立派なスミを入れてます。

 こういうの若気の至りで彫り込んで、歳取ってから後悔しないのかなあ。

 それはともかく、久しぶりに聞く最新カントリーのヴォーカル・スタイル、なかなか魅力的

 でした。

  続けましたのは、コリー・ヲンの「コズミック・サンズ」。いまどき珍しい、ファンキーで

 ポップなインストゥルメンタルです。30年ぐらい前には時折こういったセンスがよくて過激

 じゃない器楽曲がラジオでは持て囃されてましたが、フュージョンの嵐でみんなどこ

 かへ吹き飛んじゃいました。コリー・ヲンというのはヴルベックというバンドのギタリスト

 で、これは彼のソロ企画のようです。他にもこんな調子の楽曲が並んでいるな

 ら、聞いてみたいですね。

  さて外出自粛にキョーリョクしながらも、わたしは努めて人に会うように心掛け

 ています。昔から「20分話すなら会う」と公言していた位ですし。何よりも

 深く意思を交えられるのは、お互いが実際に相対した時です。それで人格の

 殆ど全ても分かってしまいます。知らない初めての相手ならより興味も湧い

 て全神経もそば立ちます。これは面白い事です。そこにつけ込んで人を騙す 

 詐欺師は偉い。尊敬するな。

  ところで、今の若い人間たちは他人に電話を掛けられないんですってね。

 それでいて身内にはやたらと愛想がいい。その割に勝手に傷ついてすぐ関係

 が深刻化する。分かるなあ、このジョーキョー。コミュニケイション・ブレイクダウンだね。テレワー

 クが一般化した後、人間同士が接しなくても世の中は機能するじゃないか、な

 んて正論が通るようになれば、このコミュニケイション・ブレイクダウンは更に酷くなるか

 も知れません。わたしの生きているうちにはそうならない事を祈ります。「接

 触のないところに快感は生まれない」、タモリがいつか言ってました。これをわ

 たしは信じます。

  気分が晴れる歌をお届けしましょう。今朝の1曲目をすくい上げた『ナイアガ

 ラ・カレンダー』から、6月の歌です。

  「青空のように」、大滝詠一です。

M18.青空のように(3’04”)大滝詠一   

-E.Ohtaki-  ナイアガラ / ソニー SRCL 5009

M19.レボリューション1(4’15”)ザ・ビートルズ   

-J.Lennnon, P.Mccartney-  東芝  TOCP-71041/53

N  大滝詠一で「青空のように」でした。これは三週間ほど前にお届けした「コ

 ブラ・ツイスト」の片面、こっちが「A面」扱いになっていました。イントロを始めと

 して尺などが今のLP仕様とは違っています。ジャケットは福生の米軍ハウス前で寛

 ぐ大滝親子。たぶんこの子に捧げられた歌じゃないでしょうか。よく出来て

 いまして、わたしの最も好きな歌のひとつが、この「青空のように」です。

  続けてザ・ビートルズの「革命第一番」。2枚組ホワトアルバムの4面からでした。ジ

 ョン はこれをシングルにしたかったらしいのですが、「ヘイ・ジュード」のB面には

 もっとテムポーをあげてエレキ仕様にした「革命」が採用されました。わたしは14

 歳の頃はシングルの「革命」が好きだったのですが、今はどちらかと言えば、「第

 一番」の方が好きかも知れません。各種自粛の憂さ晴らしにお届けしました。

M20.I Can Hear The Music(2’52”)Ronetes       

-P.Spector, J.Barry, E. Greenwich- Phill Spector / Legacy 8869761 2862 

N  これも憂さ晴らし関連で、ロネッツの「アイ・キャン・ヒア・ザ・ミュージック」です。

 この歌の主題は、三島由紀夫の小説「音楽」の主人公と同じ症状ではないか、

 昨日はたと気づきました。とは言えその小説をわたしは通して読んだことが

 ないのですけれども。外出自粛中に読んでみようかな。   

  さて今朝の憂さ晴らし最後は、先週に引き続き部落の人々にお願いします。

   ラジオでもテレビでも、どんな訳があったって、何時だって

   飛行機や汽車の中でも、船の上だって、車に乗っていても

   どんな人間も音楽は止められない

   誰にも音楽は止められない

  「キャント・ストップ・ザ・ミュージック」。

M21.Can’t Stop The Music(3’36”)Village People   

-J.Morali, H.Belolo, P.Hurtt, P.Whitehead-   Casablanca 314 522 039-2

TM Born In Chicago 「アサー入り / Paul Butterfield Blues Band

-N.Gravenites-  Rhino 8122 798434 0

N 「三密」というキイワードが幅を利かせています。ただね、「『密閉』された世界

 で既得権を持った者同士が『密接』な関係を持ち、その周りにおコボレを狙う

 人間たちが『密集』して回って来たのがこの国です。急に近寄るなと言われ

 てもねえ。

  加えて「集中」、「混雑」などを「繁栄」や「充実」として捉えて来た価値

 観もあります。その象徴が道路の渋滞、あるいは過密都市東京でしょう。先

 ほどのコミュニケイションの話とは少々矛盾もしますが、この機能停止国家危機を機会

 に、何が本当に必要なのか考え直す、大友良英の思想にわたしは賛同します。

  そうか、横浜球場の側になったのはY.W.C.A.か。WOMEN、ウイミンだったか。

 失礼しました。ありがとうございます、ヴェンテン様。それとは別にY.M.Y.A.と

 いうのを思い出しました。こっちは確か「YoくMaなび、YoくAそぶ」と

 いう標語の下に集う健全な青少年団体だったという記憶がありますが、本当

 かね。

  昨日までにたくさんのお祝いありがとうございます。また1年間お付き合

 い下さい。みんな、元気でやりましょうね。 

  今朝の特別付録は、以下の隠し場所です。どうぞお楽しみ下さい。

https://firestorage.jp/download/1ed82564b33b6c94b8c29229d6cd7ccf0b0d7160

  ダウンロード・パスワードは、31gm4i55です。

  今朝もちょうど時間となりました。

 こちらは、http://osamusawada.com/category/mornin-blues-by-isaowashizu/

 「幻」モーニン・ブルーズ、鷲巣功でした。来週も首都圏で9人のあなただけに。

   そして全国で9500万人のあなたにも、アサー。

♪♪ Twitter “#blues761″の閲覧はコチラ♪♪

Real Rocks 【2020/04/05 O.A.】Playlist

M01: NEO/Ocean Grove

M02: Now/H.E.R.O.

M03: Superblood Wolfmoon/Pearl Jam

M04: InFear/Code Orange

<コーナー: RockAroundTheWorld>

M05: death bed Featuring beabadoobee/Powfu

M06: Deleter/Grouplove

M07: Lost In Yesterday/Tame Impala

M08: Caution/The Killers

M09: Oh Yeah! /Green Day

M10: everything i wanted/Billie Eilish

<コーナー: RockAroundTheWorld>終わり  

M11: The Sound/The 1975

M12: Over Yourself/Heart of Gold

<コーナー: RockSteadyGo >

M13: Bad Guy(Cover) /Multiverse

M14: InFear/Code Orange

M15: Kill The Creator/Code Orange

M16: Swallowing The Rabbit Whole/Code Orange

M17: Black Inside The Glass/Code Orange

M18: Sulfer Surrounding/Code Orange

<コーナー: RockSteadyGo >終わり

M19: Red Desert/5 Seconds of Summer

<Ending>           

<コーナー:メタルの光>  

M20: Beyond Our Bodies/Pure Reason Revolution

【幻】モーニン・ブルーズ 2020/04/04

mb200404

前TM. Walikin’ Blues「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-R.Johnson-  Rhino 8122 798434 0

N  おはようございます、ワツシイサヲです。「幻」モーニン・ブルーズ2020年4月4日

 を始めましょう。早いなあ、もう四月だ。でもこの重苦しさ・・・。

 とにかくこの騒動、収まってくれと、沈静化に協力して外出をしていない

 ので、テレビに接する事が多くなります。先週、テレビ東京の番組で過去の歌謡

 曲ショウの断片をまとめて流すのが放送され、しばらく観てました。そこで当方

 も大いに反応出来たのが、これです。

 「Y.M.C.A.」、オリヂナルのヴィレッヂ・ピーポーでどうぞ。

M01.Y.M.C.A.(4’46”)Village People

-J.Morali, H.Belolo, V.Willis-   Casablanca 314 522 039-2

N  「Y.M.C.A.」、ヴィレッヂ・ピーポーでした。いや素晴らしい。そのテレビ番組で

 は、この歌を西城秀樹が星条旗模様のカヴァ・オールの前をはだけて熱唱するんで

 す。当然ヒデキの周りは十代前半の子供達が大勢で「ワーイエムシーエイ」と揃えた振り

 で大騒ぎ。全員が狂ってた。わたしも観ていてコーフンしたな。多分この頃この

 放送局はまだ「東京12チャンネル」だった筈です。どの番組から抜いたのだろう。

 「Y.M.C.A.」は「Yヤング、Mメンズ、Cクリスチャン、Aアソシエイション」でして、青年

 キリスト教信者機構となります。確か横浜球場の側にも建物がありました。一般

 的には非常に健全な社会奉仕の団体なのでしょうけれど、ここが男性同性愛

 者の巣窟である、というような俗説がありまして、男色で売ったヴィレッヂ・ピ

 ーポー社中はそこに目をつけて「みんな集まって来いよ」と呼び掛けたのです。

 これを「ヤングマン」として、別の魅力で世に出したヒデキも偉い、よくやった。 

 本来の歌の背景を理解していたかどうかはこの際は問題なく、ドン・コーネリアスの

 ソウル・トレインに於いてもあのヒデキのフリが凱旋した位に、カヴァとして大成功でした。

 きのう昔のヴィディオで観た、日本ハム・ファイターズの主催試合で、ハーフタイム・ショウ的に

 グラウンド整備時間で唄ったヒデキは、カッコ良くて涙が出ちゃったよ。

 ヴィレッヂ・ピーポーには1977年「サンフランシスコ」でデビューした時から 、わたしも

 注目しておりました。各構成員の性格付け、楽曲、唄、演奏、衣装、映像そ

 して何よりも売り出し方、全てジャック・モラーリ以下、完璧なプロのお仕事です。

 LPジャケットも凝ってたなあ。キッスと同列のアメリカ大衆流行音楽製造の良き伝統が

 脈々と流れている完全犯罪です。わたしはこういうのに弱いという傾向もあ

 りますが、何より理屈抜きに踊らされるのですよ、誰でも。デッチ上げ企画に

 ありがちな自然消滅的終わり方も大いに結構。そこまで含めて「よく出来ま

 した」です。わたしは大好きですね。

 もう一曲聞いて下さい、隠れた名曲です。

 「キャント・ストップ・ザ・ミュージック」

M02.Can’t Stop The Music(3’36”)Village People

-J.Morali, H.Belolo, P.Hurtt, P.Whitehead-   Casablanca 314 522 039-2

N  この憂鬱な気分をぶっ飛ばしましょう。 元気よく始まりました2020年4

 月4日の「幻」モーニン・ブルーズです。「キャント・ストップ・ザ・ミュージック」、ヴィレッヂ・

 ピーポーでした。

  さて自宅待機要請におとなしく従っている人たちのために、世に蔓延るウェ

 ブサイトはさまざまな趣向を凝らして利用者拡大に躍起です。先週、わたしのと

 ころにも某サイト管理者から「こういう時にこそ聞いてもらいたい音楽をスポーティ

 ファイから10曲集めて、それにコメントして下さい」という依頼が舞い込みました。

 たぶん依頼者はね、「風に吹かれて」や「イマジン」みたいなケチの付けようがな

 い健全前向き音楽を並べて、それに真っ当な意見を述べてくれ、という意図

 だったのでしょう。

 そんな当たり前の事をわたしがする筈がアーリマセン。そもそもスポーティファイだって

 知らなかったんだから。大家さん澤田修の指示に従ってたどり着いたスポーティフ

 ァイと向き合いながら、さて何をしようかと考えました。そこで閃いたのが、

 最新のヒット曲を聞いてみよう、という主題企画でした。「トップ・ヒッツ・ジャパン」

 という音楽ファイル括りの棚が最初に出てきた事もありますが、わたしは今の流

 行をほとんど知らないので、この機会に一度聞いておこう、と考えたのです。

 スポーティファイ「トップ・ヒッツ・ジャパン」から順番に出てきた10曲を聞いて、その

 感想をまとめ、依頼者に送り返しました。すると、あろう事か「これは使え

 ません」とひと言だけ、しかもメイルでの返答でボツにされたのです。依頼時に

 は直接電話をかけてきたので、「コミュニケイションというものを分かってんじゃねえ

 か」と応じてやったのに・・・。

 不採用の理由は、わたしも分からない訳ではありませんがね。でも癪に障

 る。そこで重度「幻」聴取者の皆さんに、特別に公開します。

 以下。なお文中のカタカナは全角を使用しております。

 スポーティファイ10選 

 外出が躊躇される時に音楽に親しんだり読書をするのは正しい過ごし方だ。正しい。

 浦島太郎も自宅でおとなしくしていたら、音楽解説のご指名を頂いた。ありがたくお 

 受けするが、何しろ「Spotify」自体を全く知らずここまで来たのだ。辿る先を教え

 て貰い、慣れない画面操作をして使えるようにはなった。感染防止の碑のひとつに成

 れれば幸いである、

 しかし、どこにどんな音楽があるのかが分からない。Night Rainという項目を見

 つけ「レイニイ・ナイト・イン・ジョージア」でも聞くかと思いたち出向いたが、そ

 こは実際の雨の音ファイルが並んでいる棚だった。「激しい雨」や「森に降る雨」な

 ど何種類か聞いたら結構面白かったので、この解説でもしようかと考えたが、あまり

 に唐突だろうと気づき、断念した。

 そこでこの機会を利用して、日頃全く聞かない、そして今後もおそらく聞かないは 

 ずの音楽を聞いてみる事にした。それはいま巷で支持を受けている類のいわゆる流行

 り歌である。幸いな事に「トップ・ヒッツ・ジャパン」というファイル棚が見つかっ

 た。ただし、何しろ頭の中に殆ど関連情報がないので、陳腐な感説となるのは必至だ。

 それを前提に進めてみる。けっこう面白いかも知れない。

 では早速「Spotify」の「Top Hits Japan」から流れ出て来た10曲について無責 

 任な感想を述べて行くことにしよう。

 01.I Love…. / Officials髭男dism

 初めての人たちです。名前をどう読んだら良いのか分からなかった。楽曲ももちろ

 ん初体験。バチバチに流行ってるらしい。唄声が子供っぽいが現代の平均だろう。特

 に個性的ではない。主題は90年以降の世代の音楽に共通する「ひとりせつながり」

 だが、ワタシは苦手。演奏は殆ど機械。4分42秒は長過ぎる。

 02.High Hope / パニック! アット・ザ・ディスコ

 開始後1分で「ママセイ、時は移ろい」と聞こえて、この国の音楽かと思ったが、

 そうではないらしい。唄、演奏ともにテンパリっぱなしで、聞く者の自由な解釈が入

 り込む余地はない。空気感も不足気味で高い音圧の前に直立させられている感じだ。

 でもヒット・パレイドでこういうのが輝くのだろうね。

 03.Blinding Lights / ザ・ウイークエンド

 意識的と思われる80年代風のリズムが走り、シンセサイザが線の細い旋律を奏でる。

 手を替え品を替えて趣向を凝らした作品を発表していたA&M時代のジョー・ジャク

 スンを連想した。唄は上手。構成も簡単で、故に心に印象が残る。意図的な中途半端

 感を漂わせて完奏形で終る辺りも考えられていると見た。

 04.Wannabe / ITZY

 「Top Hits Japan」の扉を飾っている女性たちだ。20年以上前に確立された典型的

 なユーロディスコ調で、驚くほど殆どそのまんま。プロの仕事感覚で作られ、たくさ

 んの構成要素が含まれているけれど、通して訴えてくるのは四つ打ちのキック・ドラ

 ムだけのような気もする。誰が唄っても変わりないだろう。

 05.Stupid Love / レディー・ガガ

 既に名前を知っていた唄い手だ。それは世界中に振りまかれた話題を通してで、作品

 は1曲も通して聞いた事はない。モロに機械の音が続く。実演も多分カラオケ・ショ

 ウだろう。派手な私生活、公然での振る舞いで話題を提供する「セレブ」の、「実は

 歌手なんです」と定期的に発表された、想像通りの新曲だ。

 06.Closer – Tokyo Remix  / ザ・チェインスモーカーズ  新田真剣佑

 勿体を付けたような唄い出しで始まる日本語英語折衷の歌だが、全体の3/4は英語に

 なっている。各章の終了部分のリズム、旋律は面白いので、ここに刺激的な響きの言

 葉を絡めれば、もっと印象的な出来映えになった筈だ。日本語でね。この楽曲の閃き

 になっているリフをとことん磨いたら、仕上がりは違ったかも。

 07.さよならの今日に / あいみょん

 まず唄はよろしい。言葉のリズムは面白いのだがバック演奏と関係が希薄で残念。

 惹句にももうひと工夫欲しい。説明的なところが目立ってしまう。全体からすると、

 唄われている「伝説のプロボクサー」が出て来る舞台設定ではないようにも感じる。

 ギター1本でも良いのはないか。5分41秒は長過ぎる。

 08.Birthday / Mr.Children

 ミスチルまだ健在のようです。大したものです。唄い方はこの国の「ロック」の中道。 

 「It’s My Birthday」というキメは意味不明、きっと作者にとっては大切なんでしょ

 う。編曲も意識的なのか凡庸で、少なくとも大袈裟な弦は不要。唄の途中から言い訳

 が始まる感じ。こういう歌がウケるというのは分かる。

 09.No Judgement /ナイル・ホーラン

 ロングトーンが少なく、隙間のある気持ち良い響き。そこを風が吹き抜けて来る。ま

 ず陰影ある表情の声に好印象。リズムも秀逸。伸びやかなメロディもよろしい。どこ 

 の唄い手だろう。大いに興味が湧いた。後半の短い時間でしっかり盛り上げて、あっ

 さりと終わる。2分台で完奏とは驚きだ。悪くない。

 10.どろん / King Gnu

 時代、社会に追い込まれて切羽詰まった、今のこの国の若年層の共通感情が伝わって

 来る。多少まだ表現にためらいがあるようだが、自信を持っていい。もうちょっとで

 良くなるのは確実。何人編成だろう。実演を観たい。録音技術や音量じゃなく、音楽

 でしか伝えられない「何か」が唄われている。次も楽しみ。

 携帯電話店ではこの類いの流行り音楽がずっと鳴らされていて、わたしはそれだけ

 で拒否反応が出るのだけれど、その場に30分もいると、何も感じなくなる。それも

 怖い。この国の大衆流行音楽と政治の水準が、もう少し上がってくれないかな、と思

 い始めて久しい。今回「トップ・ヒッツ・ジャパン」を聞いた限りでは、まだその願

 いが果たされていないのは分かった。しかし、このような機会がなければ最新の流行

 り音楽に接する事のない、自分の生活態度の方が問題なのかも知れない。

 何れにせよ、現在の新型コロナウイルス感染による自粛体制は、早く収まる状態を

 希望する。皆さんもお気を付けて。元気でまたお会いしましょう。

                                           2020年 3月28日 鷲巣功 

   という事でした。この後で各楽曲や演奏者の周辺事実をいくつか知りまし

 て、ひとりで恥ずかしい思いをしましたが、何の知識もなく感じたままです

 ので、これはこの状態にしてお見せ致します。たくさんをご存知の方々、お

 笑い下さい。流行りの音楽状況は、恐れていたほど理解出来ない状態ではな

 かったのも事実でした。

 さて、こちらは「幻」モーニン・ブルーズ2020年4月4日です。まずはこれをどうぞ。

M03.ローハイド(2’40”)ブルース・ブラザーズ

-T.Washinton, D.Tiomkin-  ワーナーAMCY-2747/8

N  ブルーズ・ブラザーズで「ローハイド主題歌」でした。映画の中では、南部の居酒屋

 を巡るドサ回り急造楽団が得意とするR&Bが全くウケなくてブーイングの嵐とな

 ります。引っ込めーとばかりにビール瓶投げつけられたり・・・。そこで「そ

 うだカントリーだ」とばかりにこの「ローハイド」を唄って窮地から逃れる、という場

 面でした。面白かったですね。この後彼らが「スタンド・バイ・ヨー・マン」を唄っ

 て平穏に閉店につなげる、という流れには記憶がありませんでした。この間

 ユーチューブを観ても思い出せなかった。わたしは何をしてたんでしょうか。

 この「ローハイド」は日本でも放送されていたテレビ番組の主題歌です。西部劇

 ですね。わたしはたぶん観た事ない筈です。若き日のクリント・イーストウドが出てい

 た事も知りませんでした。これをお聞きいただいたのは、先週も少しだけご

 紹介した映画「ラムブル」について今朝いろいろとお話ししたいからです。

M04.Rumble(2’20”)Link Wray & His Ray Men

-M.Grant, L.Wray-  Rhino RNLP 70138

N  映画「ラムブル」の主題曲、リンク・レイとヒズ・レイ・メンの「ラムブル」でした。恐ろし

 い響き、楽曲構成、そして演奏。どれも暴力的ですね。わたし自身、初めて

 これを聞いた時には「なんだこりゃ」と、この音楽の存在が信じられません

 でした。1959年の発表時には青少年の暴力的興奮を煽る、という理由でラジオ

 での放送が制限されたそうです。多くのロック演奏家がこの「ラムブル」に痺れて

 自らもギターを執った、とも言われています。大抵はハードロックの人間ですけどね。

 澤田修はどうなんだろうか。

 これを弾いているリンク・レイという男が北米先住民、ショーニー族のアメリカン・インディア

 ンなのです。1959年に北米大陸では、後から来て彼らを北部へ追いやった白

 人難民の世界が大体出来上がってまして、先住民のオリヂナル音楽が表に出る事

 はありませんでした。この「ラムブル」は危険な青少年の間でヒットしたので、リンク・

 レイはテレビ・ショウにも多く出演しています。ただし残っている映像では、「北米

 先住民」という出自を隠しているような感じです。映画「ラムブル」は、ここか

 ら始まります。

M05.It Won’t Be Long(3’26”)チャーリー・パットン

-C.Patton-   Pヴァイン  PCD-3743

N   「イト・ヲント・ビ・ロング」でした。ビートルズじゃありません。まして、バボー・

 ガム・ブラザーズでもありませんよ。ブルーズ音楽の祖、チャーリー・パトンです。この

 巨匠はチョクトーという部族の血を受け継いでいます。だからブルーズが北米先住民

 の創造だ、とは決して申しませんが、映画の中で今の「イト・ヲント・ビ・ロング」

 とおんなじ旋律を北米先住民の老婆が口ずさむ場面があります。その類似度

 合には@驚きます。そもそもこの「イト・ヲント・ビ・ロング」、マディヲーターズの「ローリ

 ン・アンド・タムブリン」とほとんど同じ旋律です。あのインディアンのばあさんがクリーム

 を聞いてる訳がない。これは明らかに北米先住民の持っていた節のひとつな

 んでしょう。

 さてチャーリー・パトン、もう一曲行きます。

 「ダウン・ザ・ダート・ロード・ブルーズ」。

M06.Down The Dart Road Blues(2’51”)チャーリー・パットン

-C.Patton-   Pヴァイン  PCD-3743

N  チャーリー・パトンで「ダウン・ザ・ダート・ロード・ブルーズ」でした。似たモチーフでした

 ね。この節は彼の重要なネタだったみたいです。チャーリー・パトンは1887年生まれ

 と言われていまして、ブルーズ音楽で録音の残っているものとしては最古参の

 唄い手です。結構たくさんのSP吹込みをしていまして、古い割には形がきち

 んと整えられているようにわたしは感じます。過度に荒々しくないのも特徴。

 その後のブルーズ・メンへの具体的な影響はそれほど大きく残っているとは言え

 ませんが、後世にこの音楽の概念を決定づけたという功績は、偉大などとい

 う言葉では言い表せないほど計り知れないものがあります。

 今の「ダウン・ザ・ダート・ロード・ブルーズ」ではギターの本体を打楽器のように

 叩く音が聞かれました。この打楽器的ギター奏法もパトンの特徴です。

 北米の西部開拓時代には、黒人奴隷たちの打楽器使用は禁止されていまし

 た。それはトーキン・ドラムで彼らが会話をする事を白人が恐れたからです。それ

 は集団決起の合図にとしても機能します。同じ理由でキリスト教会内部への持ち

 込みも長いあいだ固く禁じられていました。八百長相撲の打ち合わせをモンゴル

 語でやられているようなものです。何も分かりませんからね。

 それと同じように北米先住民、アメリカン・インディアンにも打楽器の使用は禁じら

 れていたようです。それでチャーリー・パトンはギターを太鼓のように叩いて、「水牛

 が獲れたから、みんなで解体しよう」と知らせたようです。

 インディアンの血を引くチャーリー・パトン、3曲めはやはりギターの打楽器的用法が目立

 ちます。これは大洪水の事を伝えているのでしょうか。だとすれば河内音頭

 と同じ新聞(しんもん)読みですね。

 「ハイ・ヲーター・エッヴェウェア」。

M07.High Water Everywhere pt.I(3’04”)チャーリー・パットン

-C.Patton-   Pヴァイン  PCD-3743

M08.Georgia On My Mind(3’32”)Mildred Bailey 

-F.Carmichael, Gorrell-  Unionsqure METRTN022

N  チャーリー・パトンの「どこも水浸し」に続いて、アメリカ・インディアン系のジャズ・シンガ

 ーの祖、コー・ダリーン族のミルドレッド・ベイリーの「我が心のジョージア」でした。彼女

 は初めての非アフリカ系ジャズ歌手だそうです。今の「ジョージア」ではあまり北米

 先住民的表現が感じられませんでしたが、ヌー・ヨークの非合法酒場で仕事をして

 いて、やはりアメリカ・インディアン固有の唄い方をしっかりと身に付けていた、と言

 われています。

 手元にずっと前に手に入れたラフ・ガイド・シリーズの『ネイティヴ・アメリカン・ミュージッ

 ク』というCDがあります。盤自体は21世紀のものですが、各トラックはもっと

 古い録音で、おそらく1960年代以降の採取ではないかと思われます。18枚

 のアルバムから1曲づつ選ばれた構成のコムピレイションです。アメリカ・インディアンたちは移

 民の分際である白人たちに追いやられ散り散りになってしまい、生活様式自

 体が継承されなくなり、音楽も黒人たちのように商業的に評価されませんで

 したから発展もなく、衰えていく一方でした。たぶんそれぞれの収録当時に、

 かろうじて残っていた音楽の一部が、ここに刻まれているのでしょう。ここ

 からしばらくは、このラフ・ガイド・から聞いて行きます。ご一緒にどうぞ。

 まずは女性の澄みきった美しい声で唄われます。

 ジョアンヌ・シェナンドーで、「タカナッツリーサ」、いずれもアルファベットをローマ字的に読んだだ

 けですから発音は正しくないでしょう。ご注意下さい。

M09.Takanatslitha(4’00”)Joanne Shenandoah

-trd.-  World Music Network RGNET 1029 CD

N  北米先住民アメリカ・インディアンに伝承されている「タカナッツリーサ」、ジョアンヌ・シェナンドー

 でした。どこかしら、ハワイの伝統音楽との連想を掻き立てられましたね、わた

 しは。電気楽器によるアレンヂや効果音は本来の物では無いでしょうが、ジョアン

 ヌ・シェナンドー、彼女は素晴らしい音程感覚を持っています。

 こういった綺麗な女声の独唱は、ジョーン・バエズにもつながります。彼女に

 は北米先住民の血は流れていないのかな。若い頃の顔写真を見ても少しそん

 な気がしますが・・・。

 今の「タカナッツリーサ」と直接の関係はないでしょうが、モチーフになんとなく類似

 性があるのではないか、と感じたのが次の「ヴィクトリ・ソング」です。ブラックスト

 ーン・シンガーズという取って付けたような名前の合唱集団が唄います。

M10.Victry Song(2’42”)Blackstone Singers   

-trd.-  World Music Network RGNET 1029 CD

N  カナダのクリー族の合唱団ブラックストーン・シンガーズの「勝利の歌」でした。擬音を

 叫びながらただ騒いでいるだけのように聞こえますが、おそらく少ない音韻

 を使って具体的な物事を表現しているのでしょう。彼らは1987年から北米先

 住民の儀式でこうした音楽を披露し続けて来たそうです。

 さて次の歌こそ誰に取っても、最も北米先住民アメリカ・インディアン的な音楽では

 ないでしょうか。これも擬音的な声が主ですが、旋律やリズムと一緒になって

 意味が成立しているのではないか、そんな気がしました。「何か」を伝えてい

 るのは確かです。手首、足首に巻いたビーズの音が気持ち良いですね。

 ヌー・メキシコを本拠地とするガルシア・ブラザーズで

 「バスケット・ダンス」。

M11.Basket Dance(6’34”)The Garcia Brothers

-trd.-  World Music Network RGNET 1029 CD

M13.ヒア・マイ・トレイン・ア・カミン(9’46”)ジミ・ヘンドリックス 

-J.Hendrix- ユニバーサル MVCZ-190042/3    

N  ガルシア・ブラザーズの「バスケット・ダンス」、そしてジミ・ヘンドリックスで「ヒア・マイ・トレ

 イン・ア・カミン」でした。これは1969年ウードゥストゥークの実況です。凄いね。曲自体

 はよく実演されていたようで、アタランタ・ポップ・フェスティヴァルの録音もあります。

 でもこっちの方がいいな。一緒に演奏しているのは、ろくなリハーサルも出来なか

 ったジプシー・サンとレインボウズですが、ここではベイスのビリー・コクスとドラムスのミチ・

 ミチェルだけがジミに付いて行っているようです。ふたりとも見事なくらい溝にハマ

 ッてますね。本当にカッコいい。

 ジミ・ヘンドリクスがチェロキー族の血を引いているというのはよく知られた事実です。

 チェロキーというのはかなり有名な一族で、ビバップ時代にチャーリー・パーカーが得意と

 していた一曲に「チェロキー」というのがあります。イギリス人の作曲ですけどね。

 四輪駆動車ジープのモデル名にもあった。ジミの独特な出で立ちも、「ああ、インデ

 ィアン的だな」と分かりますが、この映画「ラムブル」の中では彼の親族が出て来

 て、子供の頃から、芸人だったおばあさんの舞台衣装を面白がって身につけ

 ていた、なんて話が語られます。これで誰でも納得出来ますでしょう。

 さて黒人たちほどではないですが、北米先住民アメリカ・インディアンの優れた音楽

 感覚、少しは分かって来たような感じです。次にお聞き頂くのはその民族性

 で売り出したロックグループです。

 まずこれです。「ポイズン・アイヴィ」。

M14.Poison Ivy(3’00”)Red Bone

-J.Leiber, M.Stoller-   Epic / FLOATM 6221 

N  ヤキ族とショショニ族の北米先住民アメリカ・インディアンから成るロックグループ、レッド・ボーン

 で、「ポイズン・アイヴィ」でした。これは日本でもシングル盤として発売されてい

 ました。わたしはかつて持っていた。三軒茶屋のゴミ屋みたいなところで中古

 盤を50円で買いました。楽曲が「ポイズン・アイヴィ」だったからなんですが、

 ジャケットには「インディアンのロックバンド」と大書きされていましたね。

 彼らもこの映画に登場します。世に出て始めのうちは普通のロックグループと同

 じような活動をしていましたが、途中から羽飾り他の民族衣装を身につけ、

 実演の冒頭ではアメリカ・インディアン音楽を披露する構成となったとそうです。これ

 は民族性を認識した結果というよりは、芸能の特異なネタに出自を使っただけ 

 でしょうが、メムバはスッキリとこの要素を採り入れていたようです。

M15.Chant 13th Hour(5’33”)Red Bone

-unknown-  Epic / FLOATM 6221 

N  「インディアンのロックバンド」、レッド・ボーンで民族性が伝わる「チャント13番」でした。

 映画には他にギタリストのジェシ・エド・デイヴィスが出て来ます。タージ・マハルが初めの

 頃に相棒としていた個性的なギタリストです。白人の芸能界で薬物中毒になって

 亡くなってしまいましたが、彼は音楽領域を超えた個性的な演奏であちこち

 から呼ばれて弾いてました。確かな腕前と独特のタイム感が売りでしたね。

 さてここからは先週もお届けしたバフィ・セイント・メアリです。彼女もこの映画で

 はしっかりと出て来ます。「サーコー・ゲイム」で世に出てから、常に出自と現代社

 会の関わりを己の主題と考えて音楽活動を続けて来たバフィ・セイント・メアリは、最

 後の場面で最新の実演を披露します。電子鍵盤楽器を弾きながら歌っている

 のですが、その姿は、ほとんど呪い師のようです。今も沖縄にいる「ユタ」と

 いうのはおそらくこんな姿ではないでしょうか。

 ではクリー族のバフィ・セイント・メアリで、

 「ネイティヴ・ノース・アメリカン・チャイルド」、

 そして「民族隔離〜ジェノサイド」という言葉も出て来る1966年の

 「マイ・カントリー、ティス・オヴ・ゼイ・ピーポー・ダイング」、

 交流のあった北米先住民アメリカ・インディアンの血を引くカナダ人、ニール・ヤング作の

 「ヘルプレス」、

 4曲めは

 「ヒーズ・アン・インディアン・カウボーイ・イン・ザ・ロディオ」、 

 以上続けてどうぞ。

M16.Native North American Child(2’10”)Buffy Sainte Marie     

-B.Sainte-Marie-  Vanguard  VMD 74004   

M17.My Country; ‘Tis Of Thy People Dying(6’43”)Buffy Saint-Marie  

-B.Sainte-Marie-  Vanguard  VMD 74004    

M18.Helpless(3’06”)Buffy Saint-Marie

-N.Young-  Vanguard  VMD 74004     

M19.He’s An Indian Cowboy In The Rodeo(2’00”)Buffy Saint-Marie

-B.Sainte-Marie-  Vanguard  VMD 74004  

N  バフィ・セイント・メアリ、「ネイティヴ・ノース・アメリカン・チャイルド」、「マイ・カントリー、ティス・オヴ・

 ゼイ・ピーポー・ダイング」、「ヘルプレス」、「ヒーズ・アン・インディアン・カウボーイ・イン・ザ・

 ロディオ」、4曲続けてお聞き頂きました。 

 映画「ラムブル」公開にちなみまして、北米先住民に関連した音楽をお届けし

 て来ました今朝の「幻」モーニン・ブルーズ、アメリカ・インディアンの血を引く音楽家と言

 えば忘れてはいけない大物がいます。

 それはエルヴィス・プレズリ。わたしはずっとイタリア移民の末裔だと思っていまし

 たが、違いました。確かにあの時代にメムフィスにイタリア系移民がいるのはおかしい

 ですね。容貌からするとイタリア人ぽいんだけどなあ。

 ではアメリカ・インディアンの血を引くエルヴィス・プレズリが、平尾昌晃調に唄います。

 「ロンサム・カウボーイ」。

M20.Lonesome Cowboy(3’01”)Elvis Presley        

-Tepper, Bennett-   BMG  66058-2 

N  エルヴィス・プレズリで、「ローンサム・カウボーイ」でした。

 さて、先週の冒頭曲「憧れのレイディオ・ガール」というのは、関西ラジオの森山

 かずみDJだというお便りをポークパイさんから頂きました。

 「森山かずみ」、わたしは全く知らなかった人です。80年代にエフエム東京に進

 出した、という話も聞きました。ひょっとしたら出会っていたかも。

 南の佳孝はなんで知ってたんだろう。あの歌が1990年発表だから、東京で

 聞いていたのかな、その印象を松本隆に伝えて書いてもらった・・・、いや

 全部推測です。先日の「バー、バー、バー」馬場こずえといい、未だ知らない大先

 輩が大勢いますね。また教えて下さい。お願い致します。

 澤田修のレギュラー番組が始まりました。今日の19時から放送です。

 https://zip-fm.co.jp/program/culture_tokyo/ 聞いたって下さい。

 名古屋のインタ・エフエムが局を閉じたらしいですね。新潟のPORTエフエムも「停波」

 宣言を出していました。コロナ騒動で同様の事件が頻発するかも知れません。

 こうやって重たい気分で日々を過ごしていても、来るものはやって来ます。

 わたしは来週が誕生日。あるマヂナイ師によれば、今年はツバチリに調子がいい筈

 だったのですが、年明け早々大陸からのコロナにやられています。日頃の心掛け、

 行いが宜しくないせいでしょうか。

 年齢に合わせたリクエストをいただいております。これに引っ掛けて、わたしの

 2020年は誕生日過ぎから、そう思い直すことにしましょう。

 ナット・キング・コール・トリオで「ルート66」。

M21.Route 66(2’59”)Nat King Cole 

-B.Troup-  英ロック誌MOJO2013年7月号のオマケ

後TM Born In Chicago 「アサー入り / Paul Butterfield Blues Band

-N.Gravenites-  Rhino 8122 798434 0

N  「賢いこのウイルスは人間の油断と不和を待っているように思えてならない」

 ハワイ在住の今村太一医師の言葉です。重いですね。

 「明日、抱きしめ合えるように今日は離れていよう。明日、もっと走れる

 ように、今日は立ち止まっていよう」これは少し感染者が減って来たイタリアで

 叫ばれた言葉です。みんな、ここで我慢して、この暗い雲が晴れるのを待ち

 ましょう。

 今朝の特別付録は、以下の隠し場所です。どうぞお楽しみ下さい。

https://firestorage.jp/download/d624a814ddba49cc7266af05c0538bcf7a2d0e16

 ダウンロード・パスワードは、ruhr0hd3です

 今朝もちょうど時間となりました。

 こちらは、http://osamusawada.com/category/mornin-blues-by-isaowashizu/

 「幻」モーニン・ブルーズ、鷲巣功でした。来週も首都圏で9人のあなただけに。

 そして全国で9500万人のあなたにも、アサー。

♪♪ Twitter “#blues761″の閲覧はコチラ♪♪