カテゴリー : 2020年 5月

【幻】モーニン・ブルーズ 2020/05/30

mb20200530

 

TM. Walikin’ Blues「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-R.Johnson-  Rhino 8122 798434 0

 

N  おはようございます、ワツシイサヲです。「幻」モーニン・ブルーズ2020年5月30日

を始めましょう。明後日からはもう6月です。今年は空白の約3月間があり

ましたから、余計に早く感じます。気候も例年の様に徐々に暖かくなって来

て、「夏」というんじゃなかったですね。

さて今朝の1曲目はリアノン・ギデンズ、

「アップ・アバヴ・マイ・ヘッド」。

 

M01.Up Above My Head(3’10”)Rhiannon Giddens

-S.R.Tharpe-  nonesuch 7559-79563-1

 

N 「アップ・アバヴ・マイ・ヘッド、アイ・ヒア・ミュージック・イン・ディ・エア」、リアノン・ギデンズ

でした。わたしは今でも朝起きてからしばらく頭の中で特定の音楽がずっと

鳴り続けている事があります。この歌を聞くと、いつもそんな状況を想像し

ます。実はこれ、先週の最後に「河内ONdoLINE盆踊り」のケーキヅケにお届け

しようと用意していた1曲でした。それが時間の都合で、1週遅れの冒頭曲と

なりました。

「河内ONdoLINE盆踊り」はおかげさまで終了する事が出来ました。ご参

加下さった方々には厚く御礼申し上げます。最新流行のzoom会議システムを使っ

たテレ・フェス、やはり簡易中継の範疇を出ない送信でした。放送基準には敵いま

せん。ただし考えてみれば小型PCだけであそこまで出来るというのは凄い事

でもあります。今はテレビ出演も同じ様なシステムで行われているようです。特別

回線を使うのでしょうか、映像や音声の乱れはありませんね。今回の「河内

ONdoLINE盆踊り」では、途中でほぼシステム・ダウンに近い状況になってしまい

ました。そもそも通信環境のない稽古場ですから、ポケット・ワイファイを持ち込ん

で送信していて、容量不足になったようです。イヤコラセ東京のIT担当者が咄嗟

に携帯電話経由に切り替えてその後は何とかなりましたが、危なかったです。

受信される方も全員が万全ではなかったようで、ずっと音声が届かなかっ

たという状況でお付き合いを続けてくれた方もいらしたようです。それも複

数。課金方式をとったので、余計に面倒だったようですね。これは今後の課

題でもあります。

何人か見覚えのある方とも画面でお会い出来ました。嬉しかったですよ、

元気なお姿を拝見出来て。重ねて御礼申し上げます。

 

M02.Dreams Of A Mechanical Man(5’35”)アーロン・パークス

-unknown- BSMF 5096

 

N  アーロン・パークスという「天才」ピアニストの新譜からです。全12曲入りの新作は

なかなかの意欲作でして、いろいろと思わせぶりな楽曲が並んでいます。そ

の中でも最も印象的だったのが、今の表題曲「ドリームズ・オヴ・ア・メカニカル・マン」

でしょうか。ソロが初期のフュージョン的で、面白く聞けました。如何でしたか。

さて今週はある調べ事がありまして、古い雑誌を引っ張り出しました。そ

れは「ヌー・ミュージック・マガジーン」の1971年12月号です。中村とうよう編集長

のこの雑誌をわたしは1969年の創刊号からずっと読んでいましたから、バッ

クナムバもズラリと揃っていましたが、わたし自身が寄稿しなくなってからしばら

くして、一度それらを処分しました。書き込みや切り取り頁もなくずっと揃

っていたのに1円にもならなくて、なんとか引き取って貰ったのが実情です。

この1971年12月号は古本屋で見つけて買い直した一冊です。

ちょうど創刊3年目で調子が出て来た頃ですね。まだ福田一郎が「輸入盤

紹介」欄を担当していました。この号ではそこにこの盤が筆頭に来ています。

 

M03.New Ways Train Train(5’52”)Jeff Beck Group    

-J.Beck-  Epic PE 30973

 

M04.Reason To Believe(2’24”)Karen Dalton  

-T.Hardin-  ウルトラ・ヴァイヴ / Delmore  OTLCD 1702

 

N  短命に終わった第2期ジェフ・ベック・グループの「ヌー・ウェイズ・トレイン・トレイン」で

す。複雑な構成でしたね。彼らの1枚目が本国で出た直後だったのでしょう。

国内盤ではなく、輸入盤として紹介されています。文章の最後が「ジェフ・ベッ

クのカムバックに乾杯!!」と締め括られているのは、その前の足掛け3年間くらい、

ジェフは演奏活動をしていなかったんからです。ヴァニラ・ファッヂのティム・ボガート、

カーマイン・アピスとトリオを結成する直前に交通事故に遭って入院生活を送るハメにな

ったのが原因です。それでアメリカ人たちとの話は先送りになって、ロンドンで集め

たメムバと組んだのが、この第2期ジェフ・ベック・グループでした。

短命に終わったとは言え、マクス・ミドルトン、コージー・パウウェルなど、後に世界的

な活躍をするプレイヤーを擁していましたし、ジェフとコージーを除く3人はハミング・

バードという先進的なグループを結成するなど、音楽的には大きな可能性を秘め

ていました。何よりもジェフがヤード・バーズ以降のハード・ロックに見切りをつけた

作品として、わたしは見ています。それまで来日した事がなく、生実演が観

られなかったので、本当の彼のギター弾きとしての魅力は充分に伝わっていま

せんでしたが、精悍な容貌に狼カットのジェフは人気者でした。何しろシングルで「監

獄ロック」だからね。こんな背景もあって、福田一郎の「輸入盤紹介」でこの盤

が筆頭に来たのでしょう。

続けてお届けしたのはカレン・ドールトンが唄った「リーズン・トゥ・ビリーヴ」です。

彼女は同じ「ヌー・ミュージック・マガジーン」1971年12月号の「ニュー・スター登場」欄

に登場しています。尤も唄い手としての経歴は1960年からですから「ヌー・ス

ター」でもないでしょうが、本人名義の最初のアルバム『イン・マイ・オウン・タイム』が発

表された事で、ここでの紹介となったようです。

この頃の「ヌー・ミュージック・マガジーン」は明らかに日本の音楽雑誌の中で最先

端を突き進んでいました。まだそれほど偏っていなくて「幅広い」軽音楽の

健全な行き亘りを目指していましたから、彼女のような個性的かつ優れた音

楽家も紹介の範疇にありました。

今の「リーズン・トゥ・ビリーヴ」はご存知のようにティム・ハーディンの作品。カレンの吹

き込みは1966年という事になっていますが、どう考えても正規の録音ではな

いですね。多分デモ的なセッションだったのでしょう。2012年にアルバムの形に組ま

れた中に収録され、発売されました。

わたしもこのページを読んでいた筈ですが、全く記憶にありませんで、カレ

ン・ドールトン を知ったのは21世紀になってから、レコード屋で流れていたこの歌

を聞いた時でした。

 

M05.How Sweet It Is(3’44”)Karen Dalton   

-B.Holland, L.Dozier, E.Holland-   Light In The Attic Records  LITA 022

N  マーヴィン・ゲイでお馴染みの「君の愛に包まれて」、カレン・ドールトンでした。お聞

きのように捉えどころのないスタイルで人の心をしっかり捕まえる唄です。彼女

をビリー・ホリデイと比較するのも分かりますね。自分で作品を書くのではなく、

独特の解釈で既にある歌を新しいオリヂナルのように仕上げてくれるカレン・ドールトン

は、ジャンルを問わない選曲も個性のひとつでした。次は1969年に吹き込まれ

たアルバムの表題曲です。

リロイ・カーのブルーズ・ナムバーで

「イン・ディ・イーヴニング」

長い副題が付いています。

「イッツ・ソウ・ハード・トゥ・テル・フーズ・ゴーイン・トゥ・ラーヴ・ハー・ザ・ベスト」

 

M06.In The Evening(It’s So Hard To Tell Who’s Going To Love You The Best)

(4’31”)Karen Dalton

-L.Carr-  Megaphone CD Mrga 10

 

N  「イン・ディ・イーヴニング~イッツ・ソウ・ハード・トゥ・テル・フーズ・ゴーイン・トゥ・ラーヴ・

ハー・ザ・ベスト」、カレン・ドールトンでした。ロバート・ジョンスンの「ラーヴ・イン・ヴァイン」

と同じ行りがありましたが、お気付きだったでしょうか。

さてこの「ヌー・ミュージック・マガジーン」1971年12月号をわたしが再び手に入

れたのは、実のところ「ソウルの万華鏡~アリサ・アット・フィルモア」というマイケル・ライドン

の書いた、アリサ・フランクリンの、あの感動的なフィルモア・ウエスト出演時のリポート記事が掲

載されていたからなんです。

 

M07.Bridge Over Troubled Water(7’25”)Aretha Franklin

-P.Simon-  Atlantic / Rhino  8122- 77629 2

 

N  「明日に架ける橋」フィルモア・ウエストでのアリサ・フランクリン実況録音でした。これは後

で出た2枚組からで、リミクスされているんでしょうか、客席のガヤが多いように

聞こえます。CDが実用化されてすぐ、この「ライヴ・アット・フィルモア・ウエスト」は市

場に出ました。それもオリヂナルのアトランティックからではなく、アルファ・エンタプライズとい

う聞き慣れない企業からです。CDのように溝がない録音媒体への契約はまだ

未整備だったので、その間隙を縫っての発売だったようです。わたしは飛び

つくようにして買いました。まだ、持ってるかなあ。音質はそれ程でもなく、

あまり価値も付いていないようですがね。

さてこの「ヌー・ミュージック・マガジーン」1971年12月号は特集が「ぼくたちに

とっての伝統の問題」です。この頃のマガジーンは啓蒙主義の権化のような側面

がありまして、時折こういう難しい主題で切り込んできました。この特集は

覚えているな。高等学校2年生のわたしは何度も真面目に読み返したもので

す。それが2020年の5月に何故必要になったか、それは「エリス」次号をお楽

しみに。

それはそうと、調べ事ついでにこの号の頁をめくっていたら、意外な事実

に出会いました。この人です。

 

M08.When I’m Not With You(2’07”)Conway Twitty   

-C. Twitty, R.Nance-  Acrobat ACQCD7068

 

N  コンウェイ・トウィティの「ウェン・アイム・ノット・ウィズ・ユー」でした。ここのところ、何か

につけて引っ掛かって来る4枚組イギリスの1959年のシングル盤のB面集からで

す。A面は「ヘイ、リル・ルーシー」というロケンロー曲だったそうですが、知らないなあ。

この、昨今「幻」で引っ張りダコのロカビリー歌手の名が、「ヌー・ミュージック・マガ

ジーン」1971年12月号に載っていたのには、わたしも驚きました。それも内

田裕也の寄稿文です。ちょうどジーン・ヴィンセントが亡くなった時で、まだ彼が中

村とうようさんに可愛がって貰っていた頃でしたから、ヴィンセントの訃報に寄せ

る記事を裕也さんに頼んだんでしょう。追悼文はいつの間にか奮闘を続ける

日本のロックをアジる内容になっています。そこで「月収はマージャンでしか得られ

ないのだヨ」と事実を語ってしまったりしているのは、ご愛嬌。その冒頭で

「1815 Rock’nRoll Bandのリハーサルでジーン・ヴィンセント、コンウェイ・トゥィッティ、ファッツ・

ドミノ、リトル・リチャード等のボロボロのアルバムを聞いていた俺は、・・・」と彼の名前

が出て来るのです。この文章にはもちろん憶えがありますが、コンウェイ・トゥィッティ

は忘れてました。いや、1971年12月わたしは、まだ彼の名を知らなかった

のでしょう。

これではっきりしましたね。彼はエルヴィス・プレズリらと同じ時代に世に出た

ロカビリー・スターだったのです。裕也さんが知っていて、71年の段階で聞き直し

ているとは、かなりの存在でもあったのでしょう。「思わせぶり」という邦題

付きのシングル曲があるのも頷けます。実情は知らないけどね。

さて、コンウェイ・トウィティではこんな出会いもあったのです。

 

M09.Handy Man(1’59”)Conway Twitty  

-J.Jones-    Reel To Reel / maps RTRCD145

 

N  コンウェイ・トウィティの「ハンディ・マン」でした。「便利な男」でしょうか。これはジェ

イムズ・テイラーがモノクロームのブロマイド写真のようなポートレイトが非常に印象的なアルバム

『J.T.』でカヴァしていた事で有名です。

まずそちらを聞いて貰いましょうか。

 

M10.Handy Man(3’19”)James Taylor

-J.Jones-  Columbia CK85223

 

N  ジェイムズ・テイラーでアルバム『J.T.』から「ハンディ・マン」でした。初めて聞いた時

は終わり頃に出て来る「カマカマカマ・・・」でハッとしました。「嗚呼、あの歌か」

とようやく分かったのです。多分日本人のポップ歌手のカヴァで聞いた事があっ

たのでしょう。この国でもほんの少し流行ったはずです。スリー・ファンキーズだっ

たかな。いやあれは「『ナカナカナカ』見つからない」だったか・・・。

ともかくコンウェイ・トウィティの仕様を知ってから、J.T.の「ハンディ・マン」を無性に

聞きたくなって探したんですが、わたしはコロムビア時代のジェイムズ・テイラーを殆ど

持っていない事が分かりました。日本人の前にジェイムズ・テイラーが登場したのは

1970年だったでしょうか。「君の友達」ですぐに大スターになったようです。「よ

うです」というのは、わたしはその頃ジェイムズ・テイラーのようなシンガソングライタは

全く聞いていませんでしたからね。聞く余裕がなかった、というのが本当の

事実でしょう。

その後、カメちゃんのラジオで「寂しい夜」を聞いて大いに感動して、ワーナー時

代の『グレイテスト・ヒッツ』を代々木の輸入盤店ダンで買いました。憶えています。

でも相当に後です。だから新世代の旗手としてに注目を集めていた頃は、同

時代的には知らないんです。

ですがその後の、大物となってからは同時代的付き合いが多少ありました。

それで、『グレイテスト・ヒッツ』の第2集が出ているのを知り、今回注文しておいた

のですが、配送の手違いで一旦発送元のオランダに戻ってしまって、だいぶ到着

が遅れました。結局、夏も近く5月30日にお聞き頂けたのです。

コロムビア時代のJ.T.は音楽および周辺演奏家が定まっていまして、あまり新

鮮な魅力はなかったかも知れません。既に大御所ですからね。あまりスッキリし

た出来ではないですが、アルバム『フラッグ』はよく聞きました。

そこからどうぞ。キャロル・キング作、ドリフターズのヒット曲です。

「アップ・オン・ザ・ルーフ」。

 

M11.Up On The Roof(4’22”)James Taylor

-C.King, G.Goffin -Columbia CK85223

 

N  「アップ・オン・ザ・ルーフ」、ジェイムズ・テイラーでした。何年か前、J.T.がキャロル・キング

と来日してショウを行った時に、当然この名曲はリパトゥワに入っていて、ふたりで

唄うのですが、紹介の時にJ.T.が「カヴァした時はキャロルの歌だと知らなかった。

ただ好きで唄ってた」と喋っていたのが面白かったですね。

この次のアルバムが『ダッド・ラーヴズ・ヒズワーク』だったかな。溶接工のような

格好をしたJ.T.の写真がジャケットで、もう頭が薄くなってました。でも充分に

カッコ良くてね、「こりゃ敵わない」と思い知らされました。

そこからどうぞ、ジョン・デイヴィド・サウザーとのデューオです。

「想い出の街」。

 

M12.Her Town Too(4’34”)James Taylor

-J.D.Souther, J.Taylor-  Columbia CK85223

 

M13.ニュー・キッド・イン・タウン(5’04”)イーグルス

-G.Frey, J.D.Souther-  ワーナー・パイオニア 20P2-2016

 

N  柄にもなく西海岸調「幻」です。ジェイムズ・テイラーとジョン・デイヴィド・サウザー

の「想い出の街」に続きまして、イーグルズの「ヌー・キド・イン・タウン」でした。

J.D.サウザー調ですね、2曲とも。そこからのダブル・プレイでした。

さてジェイムズ・テイラーはギターの名手としても知られています。「ハンディ・マン」の

実演映像を見ると、大御所とその伴奏者という関係ではなくて、楽団の同じ

メムバという意識で舞台に立っているのが分かります。ちゃんとイントロを自分で

出して、終わりの合図も決めている。立派です。音楽を好きなのがとても伝

わって来ますね。彼がセッション・ギタリストとして参加した録音は数多くありますが、

今朝はこれなど如何でしょうか。

ジョーニ・ミチェルのアルバム『ブルー』から

「キャーフォーニァ」。

 

M14.California(3’48”)Joni Mitchell

-J.Mitchell-  Riprise / Warner  7599-27199-2

 

M15.Danza Riual del Fuego(4’22”)Paco de Lucia

-Manuel de Falla-  Philips / Universal 06007 53979790

 

N  さて、今朝のパコ・デ・ルシアは、1978年の『プレイズ・マヌエル・デ・ファリャ』とい

う同じスペインの作曲家の作品を取り上げたアルバムからです。わたしはここまで

で、これが一番しっくり来ました。何よりも作品が固定されているので、こ

こまでに紹介してきた物のように気まぐれな進行ではなく、きっちりと構成

が出来ている点で、落ち着きがあります。

もちろん恐ろしい程の集中力の演奏は変わらず、アンサムブルもちゃんと考えら

れています。傑作ですね。今お聞きいただいたのは、マヌエル・デ・ファリャ作バレエ

音楽「恋は魔術師」より「火祭りの踊り」でした。魂がつめられた終了部分

は怖かったですね、呪いのような想いが伝わって来ました。

同じアルバムからもう1曲。

やはりバレエ音楽「恋は魔術師」より、

「狐の火踊り」。

 

M16.Cancion del Fuego Fatuo(4’04”)Paco de Lucia

-Manuel de Falla-  Philips / Universal 06007 53979790

 

M17.Teach Me Tonight(2’58”)Brenda Lee 

-De Paul, Cahn-  Not Now Music NOT3CD240

 

M18.Teach Me Tonight(4’31”)Phoebe Snow     

-S.Kahn, G.de Paul-  Sonny SICP 8005

 

N  聞く方にも相当な集中力を要求するパコ・デ・ルシアのマヌエル・デ・ファリャ作バレエ

音楽「恋は魔術師」より「狐の火踊り」でした。

そしてリラクスして聞ける、心地よい、ブレンダ・リーの「ティーチ・ミー・トゥナイト」、更

にフィービ・スノウで同じ歌を聞いて貰いました。フィービは完全なブルーズ・シンガ、い

やブルーズ・シンガレスですね。録音は1976年、制作はデイヴィド・ルービンスンでした。

ここまで来ましたら、最後はこの人しかいません。

ダイナ・ヲッシントンで「ティーチ・ミー・トゥナイト」。

 

M21.Teach Me Tonight(2’46”)Dina Washington 

-Cahn, Depaul- Golden Stas GSS 5287  2-1

 

TM Born In Chicago 「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-N.Gravenites-  Rhino 8122 798434 0

 

N  久しぶりの千本ノック、今朝は「ティーチ・ミー・トゥナイト」を三人の女性に唄って貰い

ました。大家さんのサイトの具合が今ひとつのようです。すんなりとは入れませ

んが、工夫をしてみて下さい。そうすれば「わたしにも入れます」。

あと20日ほどで夏至です。今朝の日の出は4時26分でしたか。もう3時

半頃には明るくなって来てますね。さあ夏だ。

今朝の特別付録は、以下の隠し場所です。どうぞお楽しみ下さい。

https://firestorage.jp/download/b1f773c37818d5449ce2c8ca2b89b7f01c4ac393

ダウンロード・パスワードは、rce4isugです。

今朝もちょうど時間となりました。

こちらは、http://osamusawada.com/category/mornin-blues-by-isaowashizu/

「幻」モーニン・ブルーズ、鷲巣功でした。来週も首都圏で9人のあなただけに。

そして全国で9500万人のあなたにも、アサー。

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OAした作品画像一覧のダウンロードはこちらからよろしくお願いいたします。

→ https://2.gigafile.nu/0728-d20b09f0be9655d042e8ed6f70a3fb8f1

 

Real Rocks 【2020/05/24 O.A.】Playlist

ZIP-FM RealRocks PLAYLIST
2020.05.24
M01: They Don’t Want What We Want (And They Don’t Care)/Asking Alexandria
M02: Beyond Our Bodies/Pure Reason Revolution
<コーナー: RockAroundTheWorld>
M03: Look Around/Red Hot Chili Peppers
M04: Dance Monkey/Tones And I
M05: Soap/Melanie Martinez
M06: Over Yet/Hayley Williams
M07: Bad Guy/Billie Eilish
<コーナー: RockAroundTheWorld>終わり
<コーナー: RockSteadyGo >
THE1975新作特集
M08: Chocolate/The 1975
M09: The Sound/The 1975
M10: Paris/The 1975
M11: Give Yourself A Try/The 1975
M12: People/The 1975
M13: Frail State Of Mind/The 1975
M14: If You’re Too Shy (Let Me Know) /The 1975
M15: Guys/The 1975
<コーナー: RockSteadyGo >終わり
M16: Maelstrom/Pure Reason Revolution
<Ending>
<コーナー:メタルの光>
M17: Whatever/Thundermother
M18: Monday Morning (お別れソング) /Fleetwood Mac

【幻】モーニン・ブルーズ 2020/05/23

mb20200523

 

TM. Walikin’ Blues「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-R.Johnson-  Rhino 8122 798434 0

N  おはようございます、ワツシイサヲです。「幻」モーニン・ブルーズ2020年5月23日

 を始めましょう。後14時間で「河内ONdoLINE盆踊り」開始です。昼過ぎ

 から回線接続などの準備確認を始めます。本部に貸してもらう場所は毎週土

 曜日に太極拳の教室開催中なので、ぎりぎりまで入れません。それまでは路

 上で歴史的中継の準備作業です。1967年にビートルズが「愛こそはすべて」を

 唄った世界テレビ中継「アワ・ワールド」の放送現場に立ち会うような興奮です。忙

 しいぞ。

 

M01.In The Sprit(5’02”)カヒル・・エル・ザバール

-unkown-   BSMF 5097

 

N  カヒル・・エル・ザバールの「イン・ザ・スピリット」で始まりました今朝の「幻」。彼は

アメリカ生まれの打楽器奏者で、こういった知的な音楽を長く続けています。同

じように精神性が高く定型を決める事を避けるジャズを追求しているデイヴィ

ド・マレイとの交流も長く、今の「イン・ザ・スピリット」でも共演しています。わた

しは決して嫌いではないのですが、この種の「スピリチュアル・ジャズ」特有の発声、

唱法が特徴的でした。新しいアルバム『スピリット・グルーヴ  フィーチュアリング・デイヴィド・

マレイ』からです。全7曲入りで、他のトラックはもっと長時間の演奏です。ただ通

して聞いても押し付けがましくないので、疲れません。カヒル・・エル・ザバールで

した。

次は4月に何人かご紹介した北米先住民、アメリカン・インディアンの血を引く女性

歌手です。クリスタル・シャワンダで「ウェン・イト・カムズ・トゥ・ラーヴ」。

 

M02.When It Comes To Love(4’55”)クリスタル・シャワンダ

-unknown-  BSMF 2702

 

N  若干ジャニス・ジョプリン調でしたね、「ウェン・イト・カムズ・トゥ・ラーヴ」クリスタル・シャワン

ダでした。彼女は当初カントリー歌手を目指して、ナッシュヴィルへ出ましたが挫折して

故郷のカナダはオンタリオ州に戻ります。そこで何年か過ごした後、一念発起して再

びナッシュヴィルへ。今度はある程度の成功を収める事が出来まして、あのブラッド・

ペイズリとも全国巡業もしていたそうです。しかし、本来好きだったブルーズへ

の夢絶ち難く、5年ほど前からこのようなスタイルの音楽に挑んでいます。北米先

住民だから、というわけではないでしょうが、歌唱力は充分な物を持ってま

すね。いわゆるブルーズ・ロックでしょうけれど、ギリギリでハード・ロックじゃない。

歌の旋律を大事にしているように聞こえました。

次はあの大洪水の事を唄っています。

「ヌー・オーリンズが沈んで行く」。

 

M03.New Orleans Is Sinking(3’48”)クリスタル・シャワンダ

-unknown-  BSMF 2702

 

M04.I’ll Never Let You Go(2’20”)Little Richard

-R.Penniman-  Acrobat ACQCD7068

 

N  シーリアスな「ヌー・オーリンズ・イズ・シンキング」クリスタル・シャワンダに続きましては、こち

らもマジな歌です。「アイル・ネヴァ・レッチュー・ゴウ」、リル・リチャードです。先々週ご紹

介したCD4枚組B面曲集『1959ブリティッシュ・ヒット・パレイド・ザ・Bサイズ』の

冒頭、CD1の1曲目がこれでした。

飯沢匡作の三匹の子豚が主人公の人形劇「ブーフーウー」は、この歌の最初の掛

け声から発案された、という説は今まで聞いたことありませんが、充分にそ

う考えられる1959年のリル・リチャード、「アイル・ネヴァ・レッチュー・ゴウ」です。正しく

爆発しています。

先週訃報をお届けしたリル・リチャードが、わたしの心の中ではすっかり生き返

ってしまっております。もう、うるさくてしょうがない。今の「ブーフーウー」と

同系列の意味不明音声が炸裂する、超有名曲、もう1曲行きましょう。

「ワッパバウヮバラバウァッパムバ、トゥティ・フルティ」。

 

M05.Tutti Frutti(2’22”)Little Richard

-R.Penniman, D.LaBostrie-  Real Gone / Maps RGRNRCD001

 

N  「トゥティ・フルティ」、リル・リチャードでした。例えばチャック・ベリーの書いた歌は世界じ

ゅうでいろいろな人たちに様々な解釈をされて、親しまれて生き続けている

のに較べると、この人リル・リチャードのは、彼が爆発してこそ成立します。みん

なリル・リチャードみたいに狂いたかったんでしょう。

その彼が突然宣教師に転身したのは先週お話しました。あれ程のロックンロールを

世に出した男ですから、すぐにゴスペル・レコードも制作発売しています。やはり

神様の前ですから、若干燃焼程度も控え目です。

定番中の定番を唄っている、これなど如何でしょうか。

 

M06.Precious Lord(3’05”)Little Richard

-T.A.Dorsey-  Real Gone / Maps RGRNRCD001

 

N  「プレシャス・ロード」、リル・リチャード、1960年のアルバム『プレイ・アロング ヴォリウム1〜

祈り続けて第1集』からでした。ロックンロール的な発声、唱法ではなく、可能な限

りの素直な唄い方のリル・リチャード、18番のシャックリが出て来ませんが悪くはないで

すね。彼はこの年に2枚ものゴスペルLPを出しています。全編が彼の唄ではな

く、もちろんリー・アレンやアール・パーマーたちもいません。由緒正しいキリスト音楽家た

ちとの合作的な内容です。

それでも信仰心が激しくなりますと、やはりこういう表現が顔を出します。

「サーテンリ・ロード」。

 

M07.Certainly Lord(1’55”)Little Richard

-unknown-  Real Gone / Maps RGRNRCD001

 

N  「サーテンリ・ロード」でした。リル・リチャードは当然ながら幼少時に教会で唄い始め

ました。その頃から声量の大きさは別格で、彼の唄声で窓ガラスが割れたそう

です。大風呂敷で知られるリル・リチャード談ですから真偽の程は未確認ですが。

面白い歌があります。「わたしはゲーノー界から離れつつある」という、この

頃の彼の思いを素直に現した作品で、パート1 と2の構成です。今朝はこれを

逆の順番で、まず語り版から、そして謡い版の順番でお聞きください。

 

M08.I’m Quitting Show Business pt.2&1(5’37”)   

-R.Penniman-  Real Gone / Maps RGRNRCD001

 

N  「アイム・クイティング・ショウ・ビジネス」リル・リチャードでした。「俺はロケンローラーだった。

大いに稼ぎまくった。だけどもう芸能界を離れて、真っ当に生きたいんだ」

と切実に訴えるリチャード・ペニマン、健気ですね。ジェイムズ・ブラウンばりに語りが上

手、これならお説教も出来ます。1960年のアルバム『祈り続けて第2集』から

でした。

「芸能界を離れて」と言えば、この人もそんな事を一時よく言ってました。

 

M09.コミック雑誌なんかいらない(3’30”)内田裕也 & 1815ロックンロールバンド

-Pantax World-  ワーナー WQCQ-690

 

N  「コミック雑誌なんかいらない」、内田裕也 & 1815ロックンロールバンド、1973年発表

のLP『ロックンロール放送局』からでした。

今回の黒川弘務検事長の騒動は本当にこの歌の通り、笑ってしまいました。

あまりにも愚かだ。でも辞職する事で巨額の退職金を貰えるんですよ。その

額7,000万円。おかしくないですか。時節背景を考えれば「懲戒免職」が正

しいでしょう。こういうとこが同僚に甘いモロな公務員体質なんです。上に行

けば行くほどね。ヒラの新宿区職員なんか区長室に乗り込んで割腹自殺未遂し

ただけで即刻クビです。あ、これは当たり前か。

わたしは賭け麻雀が悪いとは決して考えません。博打は現金が掛かってる

からこそ面白くなる。各種公営ギャムブルも全てこの論理があってこそ存在出来

る。ただゴルフとか麻雀は有効な接待環境で、周りのみんなは負けてやってる

んですよ、ゴマ擦り対象をチヤホヤして自分たちに利益を誘導するためにね。常識

だ。それを緊急事態宣言下、更には自分の保身が原因で国会が紛糾してる時

に数回、新聞記者の自宅で朝まで、帰りは新聞社手配のハイヤーだって。本当に

笑わしてくれます。

これもし、競技参加者たちが黒川を意図してハメたんなら、偉いですね。し

かも文春に張り込みさせるなんて、完璧なシナリオだ。「事実とは異なる部分が

ある」だなんてよく言えるな。ノセられた方が決定的に悪いの。分からんか、

このトーダイホーカ卒めが。

今の「コミック雑誌なんかいらない」は、頭脳警察のパンタの書いた歌です。頭

脳警察は「世界革命戦争宣言」や「銃をとれ」で知られるように政治発言を

歌にして世に知られるようになったロックデューオです。始めは4人組。モップスが好

きで掘プロに入ったポップ少年パンタ中村治雄は、とても矛盾の多い人生を通っ

て来ています。ただこの時は革命思想に正直な心で夢中だった、純だった。

この歌もユーモアというよりも本心でしょう。それが50年経った今でも通用する

とはね。これもお笑いです。

ただ「音楽は言論たり得ない」これはわたしのケーベツする無責任男、青島幸

男の発言で、事実です。「歌は世につれるけど、世は歌につれない」のです。

こちらはランキン・タクシーのご名言。その通りですね。こういう時に何かといえば

例に引きずり出されるジョン・レノンは特別な政治思想を持っていた訳じゃないと

わたしは考えています。アメリカ合衆国当局から危険人物と見なされていてもね。

過去に政治問題を取り上げた音楽で成功した例も、それ程ないでしょう。

大型ブラス・ロック・バンドのシカゴは反体制思想で売り出しました。でもこれも

圧倒的存在のプロデューサーだったジェイムズ・ウイリアムズ・ガルシオによる、存在を特徴

づける演出だったんじゃないか、と考えます。でなければ、70年代中期以降

のナムパ路線テンコーが説明出来ない。実際にそれ程明確な思想を訴えていた訳で

もないですし。

彼らの最も象徴的な邦題が付けられた歌をどうぞ。1970年の発表です。

「一体現実を把握している者はいるだろうか」何でもない1曲です。

 

M10.Does Anybody Really Know What It Is(3’22”)Chicago

-R.Lamm-   Chicago CRD-30009

 

M11.Almoraima(Bulerias)(5’23”)Paco De Lucia

-unknown- Universal / Philips 06007 5379793

 

N  さて先週お休みしたパコ・デ・ルシアです。今朝は1976年のLP『アルモライマ』か

らです。きっとこの前の実況録音盤が好評で、名前が広く知れ渡ったのでし

ょう。この作品は響きがえらくポップです。ある人間が「これ、ジプシー・キング

ズか」と聞いたくらいですから。

まずは1曲目に収められた表題曲「アルモライマ」をお聞き頂きました。打楽器

やベイスを加えて、求道色を薄めた一般的な響きに仕上げられて、いや第三者

がそう造ろうとしていしました。しかしこれもパコのお思うままに進行してい

まして、終わりをフェイド・アウトで誤魔化していますね。きっと録音時には限り

なく演奏が続いたのでしょう。まだ演ってるかも。

それにしてもリズムの多様さ、旋律の豊富さには舌を巻きます。「これだ」と

閃いてそれを手に伝えて奏でるのではなく、弦を爪弾く指先に心と脳が付い

ているみたいです。

もう1曲、「リオ・アンコー」、これには鍵言葉「ルムバ」が添えられています。

 

M12.Rio Ancho(Rumba)(4’29)Paco De Lucia

-unknown- Universal / Philips 06007 5379793

 

M13.Mr.Johnson And Mr.Dunn(2’54”)Michel Bloomfield

-Michel Bloomfield-  Ace / Takoma CDTAK 7059

 

N  はい、「馬場こずえの深夜営業」を聞いていた人たちにお送りしました。

「ミスタ・ジョンスン・アンド・ミスタ・ダン」、マイケル・ブルームフィルドです。3月22にペタシ66

さんに頂いたお便りでは、番組の中でこの器楽曲が流れていたそうですね。

多分それはネットしている地方局のコマーシャル・スポット用のBGMでしょう。

人気番組は地方局でも欲しがります。ただ営業までは手が回りませんから、

ネットを受ける局で別々にコマーシャルを取る事になりますが、個々の事情でそれがい

つどこで入って来るかは分かりません。なので番組を送り出す方は、あらか

じめ定められた場所に番組内容とは切り離された空き時間を作っておいて、

各局で独自に獲得したコマーシャル・スポットをそこに入れて貰えるように造るのです。

ただし30秒以上も無音になっては放送事故ですから、そこにはフェイド・イン / ア

ウト可能な音楽を入れておくようにします。

マイケル・ブルームフィルドの「ミスタ・ジョンスン・アンド・ミスタ・ダン」はそこで使われてい

たのですね。なかなかのセンスじゃありませんか。それを知っていたペタシ66さ

んもツワモノです。これを収録しているアルバム『アナライン』の事は知りませんでした。

今、イギリスのエイス・レコードからCDになって出ているのを知り、注文したのはだ

いぶ前の事でしたが、コロナ禍の影響で通関に手間取り、届いたのは先週。よう

やく今朝、お届けすることが出来ました。

わたしのギター・ヒーローであるマイケル・ブルームフィルドは、華やかなニュー・ロックのスター

の座を離れても1981年に亡くなるまで、ずっと音楽を続けていました。その

ほとんどはクラブなどでの実演と独立レイベルへの吹き込みで、遠い日本に実態が

伝えられる事はありませんでした。わたし自身、『永遠のフィルモア・ウエスト』以降

はKGBくらいでしか知りません。時代が変わってCDでその頃の録音に接す

る事が出来るのを、大変嬉しく感じています。

では1979年の録音、LP『ビトゥウィーン・ザ・ハード・プレイス・アンド・ザ・グラウンド』

から、「みなし児ブルーズ」。

 

M14.Orphan’s Blues(5’10”)Michael Bloomfield

-R.Brown-  MPS / Takoma  CDTAK 7070

 

N  マイケル・ブルームフィルドが「俺は本当の名前も生まれた場所も分からない」と唄う

「オーファンズ・ブルーズ」でした。マイクは歌、唄う事が好きだったみたいですね。

あまり上手とは言えませんが、結構な味わいを醸し出しています。

次は先ほどのアルバム『アナライン』に戻って、その表題曲。これはシカーゴ時代の盟

友ニック・グラヴェニティーズの作品で、バタフィールド・バンドの仲間、マーク・ナフタリンや、サン

フランシスコで一緒にやっていたドラマーのボブ・ジョーンズも演奏で付き合っています。

ちょっとライ・クーダーを連想させる出来ですね。

「アナライン」。

 

M15.Analine(5’32”)Michel Bloomfield

-N.Gravenites-  Ace / Takoma CDTAK 7059

 

M16.Gospel Truth(4’40”)Michel Bloomfield

-N.Dayron-  Ace / Takoma CDTAK 7059

 

N  「アナライン」に続きまして、78年に『アナライン』の後で発表したアルバム『マイケル・ブ

ルームフィルド』からインストゥルメンタルで「ザ・ゴスペル・トウルース」をお聞き頂きました。

このようにマイクはわたしたちの前から消えても、ずっとブルーズを唄い続けて

いました。ニュー・ロックの貴公子アル・クーパーと一緒の登場が鮮やかだっただけに、

その後の印象は地味ですが、お聞きのようにブルーズへの愛情は少しも衰えて

いませんでした。ただし、これは時代感なのでしょうか、あの時の息も止ま

るような緊張感がなく、制作意図や採り上げている楽曲が、やや安易なよう

にも感じます。では今朝のマイケル・ブルームフィルド、1968年の出世作『スーパー・セッシ

ョン』からA面最後に収められたスロー・ブルーズ「リアリイ」をどうぞ。この弾き始め

は、夜遅く静かなところで一人になって、煙草に火をつけて一息吸い込んで

吐き出した時のように聞こえます。わたしにはずっとそうでした。今朝はど

うだろう。

 

M17.リアリー(5’26”)アル・クーパー、マイク・ブルームフィールド

-M.Bloomfield, A.Kooper-   ソニー  SICP 1962

 

M18.旅立て俊徳丸 ラヂオ用短尺模乃音(4’55”)初音家賢次

-trd.-  歌舞音曲KB-1001

 

TM Born In Chicago 「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-N.Gravenites-  Rhino 8122 798434 0

 

N  今朝の最後は、12時間後に始まる「河内ONdoLINE盆踊り」の景気付け

に「旅立て俊徳丸」初音家賢次でお送りしました。このパンク的な響きがわた

しは非常に気に入っています。彼の人間性に負うところが大きいようですね。

さて今日行われるイヤコラセ東京主催、世界初の「河内ONdoLINE盆踊り」

は、https://sites.google.com/view/iyakorasetokyo/ こちらでご案内していま

す。まだ参加申し込みは間に合います。本番は17時30分に音頭開始ですよ。

河内音頭コロナウイルス撲滅隊は以下のメムバ、精鋭揃いです。音頭は三本

を予定しています。今、生の実演で河内音頭を聞けるのは、世界じゅうでこ

こだけです。ぜひご参加を願います。わたしも出て来ますね、きっと。

音頭、太鼓:永田充康(ながたみちやす)

音頭、三味線:司家貴嗣(つかさやたかぢ)

音頭、ギター:ファミリー博希(ふぁみりーひろき)

三味線:司家由美嗣(つかさやゆみじ)

ギター:桜井哲也(さくらいてつや)

太鼓:嶋﨑紗也佳(しまざきさやか)

囃子:ユイ、山口家フヂヲ(ゆい、やまぐちやふぢを)

 

協力:河内音頭 つかさ会

以上です。どうぞ社会的空間を保って、思う存分お楽しみ下さい。

 

さて「幻」、今朝の特別付録は以下の隠し場所です。

https://firestorage.jp/download/5fbcf371bc8ec974e02b69cc96ebdb2f00638408

ダウンロード・パスワードは、6wb9z8ibです。後テーマ曲が最後ブツリと切れます。

申し訳ありません。ディスク容量を読み違えました。フェイドアウト処理が間に合いま

せんでした。最後の最後なので、このままでお許し下さい。

今朝もちょうど時間となりました。

こちらは、http://osamusawada.com/category/mornin-blues-by-isaowashizu/

「幻」モーニン・ブルーズ、鷲巣功でした。来週も首都圏で9人のあなただけに。

そして全国で9500万人のあなたにも、アサー。

 

♪♪ Twitter “#blues761″の閲覧はコチラ♪♪

 

 

Real Rocks 【2020/05/17 O.A.】Playlist

ZIP-FM RealRocks PLAYLIST

2020.05.17

M01: Bloodmeat/Protest the Hero

M02: Sweet#Hart/Closure In Moscow

M03: Beyond Our Bodies/Pure Reason Revolution

<コーナー: RockSteadyGo >

M04: Anthem (We Are The Fire) /Trivium

M05: The End Of Everything/Trivium

M06: Rain/Trivium

M07: A Grey So Dark/Trivium

M08: Other Worlds/Trivium

M09: Amongst The Shadows & The Stones/Trivium

M10: What The Dead Men Say/Trivium

M11: Bleed Into Me/Trivium

M12: Bending The Arc To Fear/Trivium

<コーナー: RockSteadyGo>終わり 

M13: Tutti Frutti/Little Richard

M14: Lucille/Little Richard

M15: Lucille (Cover) /The Beatles

M16: Maelstrom/Pure Reason Revolution

M17: First Of May (若葉のころ) /Bee Gees

<Ending>

<コーナー:メタルの光>

M18: Prosthetic/HAKEN

M19: From The Sky/Protest the Hero

M20: Monday Morning (お別れソング) /Fleetwood Mac

【幻】モーニン・ブルーズ 2020/05/16

mb200516

TM. Walikin’ Blues「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-R.Johnson-  Rhino 8122 798434 0

N  おはようございます、ワツシイサヲです。「幻」モーニン・ブルーズ2020年5月16日

 を始めましょう。 5月12日の東京新聞1面コラムに、9日に亡くなったリル・

 リチャードが採り上げられていました。チャック・ベリーの時はどんなだったのかな、

 と思い出そうとしましたが、記憶がありません。チャックの時は社会面に大きな

 記事が出ました。リル・リチャードは通常の死亡記事で、そこまでは行かなかった

 んですけれど、このコラムにわたしは感謝しています。いたんだねえ、好きな人。

  今この国で彼の事が知られているのは、このカヴァ・ヒットのチカラが大きいと思

 います。

  ザ・ビートルズです、「のっぽのサリー」。

M01.ロング・トール・サリー(2’02”)ザ・ビートルズ  

-Johnson, Penninan, Blackwell-  東芝 TOCP-71041/53

N  ポールの絶叫、ジョンとジョージのワン・コーラスずつのギター・ソロ、終了部分で聞かせる

 リンゴのロール打ち、そしてジョージ・マーティンの三連ピアノ、2分そこそこの短い時間に、

 ロックンロールの全てが詰め込まれています。「のっぽのサリー」でした。

  小学校4年生の時に持っていたシングル盤です。裏が「アイ・コール・ヨ・ネイム」

 でね、ジャケットのモノクローム写真を覚えています。この歌の題名、今は「ロング・トール・

 サリー」になっているんですね。2009年に発売されたモノ・ボクス の表記はこうな

 っていました。でもわたしは、断然「のっぽのサリー」と呼びます。それじゃな

 きゃ岸部修三が「サリー」になれません。

  その後で買ったビートルズの譜面集にも「のっぽのサリー」は載ってました。作

 者に「Johnson」とあったのは、ずっと記憶から離れませんでした。シンコーの月

 刊音楽誌「ミュージック・ライフ」のAMラジオ・スポットがBGMにこの「のっぽのサリー」

 を使っていまして、新しい号の発売日前後には何度となく耳にしたものです。

  エルヴィス・プレズリも唄っているこの決定的なロックンロールで、人生が変わってしま

 った人は世界中にいくらでもいるでしょう。そのオオモトのリル・リチャードが2020年  

 5月9日に他界してしまいました。チャック・ベリーと同じで、わたしにとっては死

 なない人だったのに・・・、いやこの人は死んじゃいけない人でした。今も

 こうやって思い出を語っていると、何故か興奮してきます。

  「のっぽのサリー」は、わたしが17歳の頃に組んでいたグループの需要なリパトゥ

 でした。リード・ヴォーカルは、シャンという、高校を3日で辞めた同世代の男。英語

 なんて全くデタラメでしたから、唄い出しの「’Bout Uncle John」は、ずっと「暴

 論ジョン」と聞こえていました。これはこれで成立します。

  オリヂナルのロックン・ロール・レコードが殆ど市場になかったこの時代、次に出会った

 リル・リチャードの歌はこれでした。

  クリーデンス・クリアヲータ・リヴァイヴォーの「グッド・ゴーリー、ミス・モーリー」。

  ジョン・フォガティが狂っています。

M02.グッド・ゴリー、ミス・モーリー(2’43”)クリーデンス・クリアヲータ・リヴァイヴァル

-O.Blackwel, J.Marascalco-  ビクター VICP-63512 

N  「グッド・ゴーリー、ミス・モーリー」。クリーデンス・クリアヲータ・リヴァイヴォーの2枚目LP『バ

 ユー・カントリー』からです。この盤は、ジャケット表にオリヂナルでは裏にあったメムバの顔

 写真を持ってきて、本来のA面とB面のトラックをそっくり入れ替えるという日

 本独自の「編集」過程を経た形で東芝から発売されていました。ですから、1

 曲目は、今の「グッド・ゴーリー、ミス・モーリー」なんです。

  思い出すなあ、誰かから借りて、学校から帰って毎日聞いていたのを。夏

 の暑い頃でした。ももいろクローヴァZ並みに全力疾走のジョン・フォガティ、リル・リチャ

 ードばりに叫び続けています。一度どこかで一緒に演って欲しかったね。もち

 ろんこの歌で。後年、リル・リチャードは、「ジョン・フォガティの『トラヴェリン・バンド』は

 俺の作品を盗んで作った」とブチ上げてましたから、顔を合わせてすんなり行 

 ったかどうかは不明ですが。

  次は王様エルヴィス・プレズリ。彼は先ほどの「のっぽのサリー」、「レディ・テディ」な

 どをカヴァしてました。世代的にはエルヴィスの方が少し後になります。なんせカヴ

 ァですから、当然ですね。

  今朝はこれです、「リト・イト・アップ」。

M03.Rit It Up(1’52”)Elvis Presley 

-O.Blackwel, J.Marascalco-  RCA07863 66050-2

M04.ミス・アン(3’40”)ジョニー・ウインター    

-Johnson, Penninan-  Colubmia C2K 85735

N  エルヴィス・プレズリ「リト・イト・アップ」、そしてジョニー・ウインタで「ミス・アン」。彼は同

 じLP『セカンド・ウインタ』で他に「スリッピン・アンド・スライディン」を採り上げています。

 ジョニー・ウインタのロックンロール感覚には確かにリル・リチャードの影響が見て取れます。「狂

 気」で通じるところがあったように思えますが、真相は何処に。

  そして、サム・クックとリル・リチャードから影響を受けた、と語っていたこの人のこ

 の歌、デビュー・アルバム『ペイン・イン・マイ・ハート』から

  「ルシヤ」、オーティス・レディングです。

M05.Lucille(2’29”)Otis Redding

-A.Collins, R.Penniman-  Rhino / Atco  8122 79827 4

N  「ルシヤ」、オーティス・レディングでした。発声や節回しはリル・リチャードにクリソツですが、

 こちらには何か風格のようなものが感じられました。原仕様にはない落ち着 

 きもありました。この歌は「のっぽのサリー」よりもリル・リチャードの名前をこの国

 に拡げたのではないでしょうか。日劇ウエスターン・カーニヴァル時代には出演者が競っ

 て採り上げていたようです。一番売れたのは、平尾昌晃のかな。「ゼニゼニ」は

 鈴木やすしの十八番でした。

  オリヂナルのリル・リチャード版はもちろん御大の狂った唄いっぷりが一番の印象で

 すが、「ゴーヘー、ゴーヘー」と全速前進感満点のアール・パーマーのドラム・ビート、リー・

 アレンのサクスフォーン・ソロなど、聴き処は沢山あります。わたしはイントロのほんの一瞬

 だけ聞こえるピアノのグリッサンドにリル・リチャードの繊細さを感じています。ご静聴

 下さい。

  「ルシヤ」です。

M06.ルシール(2’28”)リトル・リチャード

-A.Collins, R.Penniman-  Pヴァイン PVCP-8109

M07.キープ・ア・ノッキン(2’15”)リトル・リチャード  

-Penniman, Williams, Mays-  Pヴァイン PVCP-8109

N  皆様のご静聴に感謝致します。リル・リチャードの「ルシヤ」でした。そして凶暴な

 爆発ぶりが凄まじい「キープ・ア・ノッキン」、こういうのは真似出来ませんね、誰

 にも。天下無敵のロックンローラー、リル・リチャードの真骨頂です。多分ポール・マカートニは、

 こういうところに今でも痺れているんじゃないでしょうか。ハンター・デイヴィスの

 「ビートルズ」には彼がテレビでリル・リチャードの実演を観て、何かを掴み「分かった

 ぞ」とバイクでジョンその「分かった」事を伝えに行く場面が書かれています。

 ポールは火急速やかにこの謎解きを伝えたかったんですが、ミミ叔母さんがジョン

 に会わせてくれなかったそうです。この時、「分かった」のは何だったんでし

 ょうか。

  リル・リチャードは、殆どのアップテムポー曲をこの調子で唄いました。1933年のミュー

 ジカル・ナムバもこんな風になります。

M08.ベイビー・フェイス(2’15”)リトル・リチャード

-Davis, Akst-  Pヴァイン PVCP-8109

N  ボビー・ダーリンも唄っている「ベイビー・フェイス」です。他の仕様で聞くと、可愛

 らしい旋律、ユーモア感じられるリズムなどが作用して、とても肯定的な楽曲に思

 えますが、このリル・リチャート版にはなんかそういう健全さを茶化しているような

 臭いが撒き散らされています。本人には何の悪意もなく、全力で取り組んで

 いるのでしょうが、絶対に他では得られない雰囲気です。この歌を彼に与え

 た企画発案者には、ノーベル賞ですね。

  ご存知のようにリル・リチャードは何回か引退と復活を繰り返していまして、そ

 の背景にはキリスト教があります。最初の引退は1957年の絶頂期でした。オーストラ

 リア公演に向かう途中の飛行機の発動機が火を吹いて墜落寸前となり、機上で

 必死に祈りを捧げて窮地を逃れた経験から、宣教師として出直す事を決意し

 たのです。その後も聖と俗の間を行ったり来たりしていました。確か「現」

 時代に「ロス・エインジェルズの街角で突然リル・リチャードに出会った。その時彼はキリスト

 教の勧誘員をしていた」というお便りを読ませてもらった事がありましたね。

 その時わたしは、ポールの「分かったぞ」と同じような気分になりました。

  60年代にも似たような言動を繰り返しながら、「バッド・ボーイ」や「スロウ・ダ

 ウン」、「デイジイ・ミス・リジイ」などでシビートルズ、特にジョン・レノンに気に入られてい

 たラリー・ウイリアムズの下で、録音制作を行います。この作品はあまりヒットしなかっ

 たものの、ロックンロールからR&Bへと時代の波を越えて行くリル・リチャードの姿を捉

 えていました。

  ではその時1967年の作品で、ダクタ・ロックの異名を取るロックンロール研究家、チャー

 ルズ・ホワイトが「然るべき宣伝活動が伴えば、今でもヒットする」と断言する、

  「ア・リトル・ビット・オヴ・サムシング(ビーツ・ア・ホール・ロッタ・ナシング)」をどうぞ。

M09.ア・リトル・ビット・オヴ・サムシング(3’07” )リトル・リチャード 

-L.Williams-  ソニー  MHCP298

N  この世で唯一の存在、リル・リチャードは、50年代のスペシャルティ期があまりに桁外

 れ的に素晴らしいので、どうしても後の時代はパッとしないように見えますが、

 彼自身の全力本気体制は、全く衰えていませんでした。その好例が、1994年

 に発表された『リズム、カントリー・アンド・ブルーズ』アルバムへの吹き込みです。

  ここで彼はエディ・コクランの「サムシン・エルス」をタニア・タカーと唄っていますが、若い

 頃の迫力はそのままで、後半はタニアが「もうやめてよ」と言い出すまでに、迫

 力満点で煽り続けるのです。これは側にいたら恐怖でしょう。ビディオで観る

 と、特に笑えます。

  ではその場面を想像しながら聞いて下さい。

  タニア・タカーとリル・リチャードです、「サムシン・エルス」。

M10.Something Else(2’51”)Little Richard & Tanya Tucker

-B.Cochran,S.Sheeley-   MCA  MCAD-10965   

N  リル・リチャード、タニア・タカーと「サムシン・エルス」でした。面白いでしょう。このアルバ

 ム中、このトラックだけがモノーラルでした。オシレイターの中でピンと斜めに伸びた一文字信

 号が綺麗だったのを覚えています。

  彼は絶頂期もその後も結局来日せずにあの世へ旅立ってしまいました。機

 会があったら至近距離で確かめたかったですね、あの狂乱ぶりを。

  今の「サムシン・エルス」の2年前、1992年にはなんとフュージョンの世界で大成した

 ギタリスト、高中正義と1枚のアルバムを作っています。ジャケット中面にはリル・リチャード

 自身によるエクゼクティヴ・プロデューサーの石坂敬一を始めとする日本人関係者への

 謝辞が綴られていますが、よくある「昔の名前で演ってます」盤で、御大も

 不完全燃焼。そもそもが安易な企画ですし、何より高中がリル・リチャードを何に

 も尊敬していないのがあからさまに伝わってくるので、可哀想です。その中

 から、なんとか他の伴奏者に支えられて聞ける1曲、

  「カンザス・シティ〜ヘイ、ヘイ、ヘイ」のメドリーをどうぞ。

M11.カンザス・シティ~ヘイ、ヘイ、ヘイ(3’50”)リトル・リチャード

-J.Leiber, M.Stolle, R.Penniman-  東芝 / East world  TOCT6619

M12.センド・ミー・サム・ラヴィン(2’21”)リトル・リチャード

-J.Marascalco, L .Price-  Pヴァイン PVCP-8109

N  「センド・ミー・サム・ラーヴィン」でした。1956年の録音ですね。

  ここまでリル・リチャードの事を夢中になって話してきましてけれど、ふと振り

 返れば、もうこの世にあの人はいないわけです。最初にお話したように、わ

 たしにとってリル・リチャードは死んではいけない存在でした。それを思えば気分

 は時折寂しくなりますが、これだけ素晴らしい吹き込みが手元にあるのです

 から、いつだって会える、唄を聞かせて貰えます。わたしはこれからも彼の

 全力投球に付き合って生きて行けます。合掌。

M13.Back In The U.S.A.(2’29”)Chuck Berry

-C.Berry-  MCA / Chess   CHD#-80,001

M14.Back In The U.S.S.R.(2’44”)The Beatles

-J.Lennon, P.McCartney- 東芝 TOCP-71041/53

N  リル・リチャードと同じくわたしの大切なあの世の人、チャック・ベリーで「バック・イン・

 ザU.S.A.」そしてザ・ビートルズ、の「バック・イン・ザU.S.S.R」でした。この流

 れはリル・リチャードの訃報を聞く前に考えていて、今朝はこうやって始まる予定

 でしたが、先にリル・リチャード関連をお送りしました。

  「バック・イン・ザU.S.S.R」はポール・マカートニひとりの多重演奏です。そしても

 ちろん「バック・イン・ザU.S.A.」のパロディ作品です。この中の「ジョージア・イズ・

 オールウェイズ・オン・マイ・マインド」の行りはホーギー・カーマイケル作で、レイ・チャールズで有名

 な「ジョージア・オン・マイ・マインド」の本歌取りですが、U.S.S.R、ソビエト連邦下で

 は「グルジア」と呼ばれていた属国でした。ソ連崩壊後独立しましたが、一昨年

 だったかな、国名の呼び方を「ジョージア」に改めました。使われている言語は

 グルジア語と言いますが、米英風に「ジョージア」にしちゃっていいのかな、とそ

 の時に感じましたね。旧ソビエト連邦への嫌悪は想像がつきますがね。

  それはともかく、そこでコジ付けようとしたのが、この歌です。

M15.Rainy Night In Georgia(5’13”)Sam Moore & Conway Twitty

-T.J.White-  MCA  MCAD-10965

N  トニー・ジョー・ホワイトの名作「雨のグルジア〜レイニー・ナイト・イン・ジョージア」です。名

 盤『リズム、カントリー・アンド・ブルーズ』からですが、このアルバムは先ほどリル・リチャード

 に関連して使ったばかりですね。これだけ聞いても、いかに素晴らしいアルバム

 であるか、お分かりいただけるでしょう。

  さて、今の「レイニー・ナイト・イン・ジョージア」を唄っていたのは、サム・ムーアとコンウェ

 イ・トゥウィティというR&Bとカントリーのヴェテラン同志。サム・ムーアの方はわたしもサム・アン

 ド・デイヴ時代から知っていましたが、コンウェイ・トゥウィティはわたしにとっては名

 前をかろうじて知っていた程度の唄い手です。この「レイニー・ナイト・イン・ジョージ

 ア」が素晴らしいので、何度も聞くうちに当事者にも興味が募っておりました

が、オリヂナルのアルバムに手を出すには至りませんでした。それが、先々週のデイヴィド・ブロムバーグの新譜に入っていた「ジョージ、マール・アンド・コンウェイ」という歌で好奇心が拡大し、もう少し知ってみようか、となった次第です。

M16.Make Me Know Yore’ Mine(2’21”)Conway Twitty

-A.Schroeder, D.Hill-  MPC / Reel To Reel  RTRCD145    

M17.It’s Only Make Believe(2’09”)Conway Twitty   

-C.Twitty, J.Nance- MPC / Reel To Reel  RTRCD145

N  コンウェイ・トゥウィティで「メイク・ミー・ノウ・ヨーマイン」、そして「イッツ・オンリー・メイク・ビリーヴ」

 でした。後の方が1958年に全米1位を記録。「思わせぶり」という邦題があ

 りますから日本国内でも発売されたのかもしれません。先に聞いていただい

 たのには、その次の大当たりを狙った2番煎じ感がしましたが、どちらも大

 変上手く唄われています。

  本当は適当なベスト盤を探していたのですが、どれも収録曲数に不満があり

 まして、結局初期の6枚のLPとそれ以外のシングル曲をまとめたCD4枚組を

 手に入れました。全93曲ですからかなりの量です。年代は1957年から62

 年まで。古き良き時代スレスレ、まだロックの世界価値革命前の音楽です。今朝は

 その始めのCD2枚から聴いて行きます。お付き合い下さい。

  最初のLPの2曲めに「ハレルヤ、アイ・ラーヴ・ハー・ソウ」があったので、きっと 

 コンウェイはレイ・チャールズを好きなんだろう、と閃きました。そうしたら案の定、こ

 んなカヴァも入っていました。

  ハンク・ウイリアムズ作で、レイも吹き込んでいる、これです。

  「ユー・ウイン・アゲイン」。1959年の作品です。

M18.You Win Again(2’19”)Conway Twitty    

-H.Williams-  MPC / Reel To Reel  RTRCD145

N  いい味ですね。先ほど「大変上手く」と表現しましたが、実際とても上手。

 この時代のポピュラー歌手に必須だった基本的歌唱力を身につけています。音声

 のコントロールが上手い、と言ったらいいかな。全体の表現がちゃんと考えられて

 いますね。

  古き良き時代の唄い手ですから、いわゆるスタンダード曲もたくさん唄ってい

 ます。例えばこんな具合に。

M19.Danny Boy(2’44”)Conway Twitty     

-trd. F.Weatherly-  MPC / Reel To Reel  RTRCD145

N  「超」の字がつくスタンダード・ナムバ「ダニー・ボーイ」でした。編曲がちょっと

 新しく、リズム重視なところが面白かった筈です。コンウェイ・トゥウィティはこんな様に

 なかなかに前向きな録音制作を続けていたようです。わたしがざっと聞いた

 感じでは、「古き良き時代の最後に現れた上手な唄い手」という事になりかけ

 ましたが、そのうちにある革命的スーパー・スターの影がちらつき始めます。

M20.Heart Break Hotel(2’13”)Conway Twitty      

-Axton, Durder, Presley-  MPC / Reel To Reel  RTRCD145

M21.Blue Moon(2’19”)Conway Twitty    

-Hart, Rodgers-  MPC / Reel To Reel  RTRCD145

N   コンウェイ・トゥウィティで、「ハート・ブレイク・ホテル」「ブルー・ムーン」をお聞きいただきまし

 た。そうです、革命的スーパー・スターとはエルヴィス・プレズリです。この2曲ともエルヴ

 ィスが得意としていたナムバですね。これを初めて聞いた時は、特にあの決定的

 な「ハート・ブレイク・ホテル」には、この歌を数年遅れて同年代がカヴァしてどうなる

 んだろう、という疑問が湧いて来ました。当時周囲の認識としては「ハート・ブ

 レイク・ホテル」イクォール「エルヴィス・プレズリ」ですからね。

  1994年制作の『リズム、カントリー・アンド・ブルーズ』に収められていた「レイニー・

 ナイト・イン・ジョージア」で正式に出逢った身には理解し難いのですが、そもそも

 コンウェイ・トゥウィティはロカビリー歌手として売り出されています。それが革命的スーパー・

 スター、エルヴィス・プレズリの登場で自身にはない性格を持たされる事になった、こ

 のコンウェイ・トゥウィティ初期のアルバムを聞いていて、彼の運命がわたしにも分かって

 来ました。

  当時、若くてロカビリー的な歌を唄う人間は何人もいたでしょう。それが成長

 してカントリーの大御所になる、そんな図式は既に出来上がっていた筈です。しか

 しエルヴィス・プレズリは「若くてロカビリー的な歌を唄う」だけの人間ではなかった、

 もっと世の中を動かす力、人間性を持っていた。コンウェイ・トゥウィティは次世代を担

 う唄い手として、その種のカリズマ的性格を持たされたのではないでしょうか。

  今お聞き頂いた2曲は、新鮮味やアレンヂの面白さを除けば、ひょっとしたら

 コンウェイ・トゥウィティの方が上手く仕上げているかもしれない。そんな気もします。

 ただエルヴィスが全米を震撼させた、あの恐ろしさは感じられません。誰でもが

 安心して聞く事の出来るポピュラー音楽です。「若くてロカビリー的な歌を唄う人間」

 は、何より安全な存在でなくては、将来もなかったのです。そこで コンウェイ・

 トゥウィティは合格でした。しかしポピュラー歌手としては時流に合わせて、エルヴィス的

 な音楽も採り上げなくてはならなかったのではないでしょうか。彼はデビュー

 直後からとても唄の上手な人です。それはこの2曲のカヴァで充分に分かりま

 した。だからこそ最盛期を過ぎても「レイニー・ナイト・イン・ジョージア」を、あんな

 に素晴らしく唄えたのです。

  次の1曲ももエルヴィスの持ち歌ですが、これに限っては、過度なカリズマ性のな

 い分、コンウェイ・トゥウィティの方が上手く仕上がって知るようにも聞こえます。

   リーバー・ストーラー作の「トリート・ミー・ナイス」。

M22.Treat Me Nice(2’07”)Conway Twitty   

-J.Leiber, M.Stoller-  MPC / Reel To Reel  RTRCD145

M23.Jailhouse Rock(2’15”) Conway Twitty   

-J.Leiber, M.Stoller-  MPC / Reel To Reel  RTRCD145  

N  「トリート・ミー・ナイス」、そして「監獄ロック」、いずれもコンウェイ・トゥウィティのカヴァでお

 聞きいただきました。「ハート・ブレイク・ホテル」と並ぶ決定的なエルヴィスのロックンロール、

 唄が上手なら、こんな普通の演奏でも成立するんですね。ブチ込まれた罪状も

 凶悪犯ではなくて軽犯罪でしょうか。でもエルヴィス版のあの衝撃を味わってし

 まうと、どうしても物足りなさが残ります。これは仕方のない事でしょう。  

  時代のヒットを唄わなければならない諚めで、コンウェイ・トゥウィティはこんな歌も吹

 き込んでました。

  なんと「ダイアナ」です。

M24.Diana(2’30”)Conway Twitty    

-P.Anka-  MPC / Reel To Reel  RTRCD145

N   ここでもコンウェイ・トゥウィティの高所からの解釈と控えめな表現が冴えています。

 わたしポール・アンカよりもはこっちの方が好みですね。最後まで聞いていられる。

  如何でしょうか、古き良き時代最後の唄い手、コンウェイ・トゥウィティ。ここまでで 

 わたしはエルヴィスの煽りを食らって変わってしまった生命に興味が湧いて来ま

 した。ここから「レイニー・ナイト・イン・ジョージア」までの道程も、もう少し知りた

 い。この後もお付き合い下さい。

  さてもう1曲お聞きいただきましょう、これです。

M25.Hey Miss Ruby(2’21”)Conway Twitty

-unknown-  MPC / Reel To Reel  RTRCD145

N  コンウェイ・トゥウィティで「ヘイ、ミス・ルビー」でした。これとそっくりな、ヒット曲があり

 ます。もうお分かりでしょう、ザ・ドリフターズの

  「ルービー・ベイビー」です。

M26.Ruby Baby(2’22”)The Drifters     

-J.Leiber, M.Stoller- Warner / Atlantic 8122-73249-2     

N  若い人たちはダナウ・フェイゲンがカヴァしていた事でご存知でしょう。リーバー・スト

 ーラーの傑作のひとつ、「ルービー・ベイビー」でした。廉価盤ゆえ、コンウェイ・トゥウィティ

 の盤には作者記載がありませんが、多分リーバー・ストーラーではないでしょう。き

 っと1959年当時、あちこちで唄われていた俗謡歌のひとつなんでしょう。わ

 たしとしましても、これは大いに産駒になりました。

  さてリーバー・ストーラーの傑作を唄ってヒットを飛ばし続けたのは、何と言っても

 ザ・コースターズです。先週ちょっとご紹介した「ブリティッシュ・ヒット・パレイド  ザ・

 Bサイド」にも「チャーリー・ブラウン」の片面として入ってました。

  「スリー・クール・キャッツ」。

M27.Three Cool Cats(2’07”)The Coasters

-J.Leiber, M.Stoller-  Acrobat ACQCD7068 

M28,悲しき願い(4’45”)ジョー・コッカー

-B.benjamin, G.Galwdwell, S.Marcus-  テイチク25CP-34

TM Born In Chicago 「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-N.Gravenites-  Rhino 8122 798434 0

N  リル・リチャードの死という突発時があった為、ここのところ続けて聞いて来てい

 ましたパコ・デ・ルシアは、今朝なしです。ご了承下さい。

  最後は「悲しき願い」、ジョー・コカーでした。これ原題は「Don’t Let Me Be

 Missunderstood」、見捨てられた恋人の悲痛な願いが唄い上げられています。 

 「あなたを信じてこの恋を終えたい。だから、どうか誤解させないでくれ」

 です。美しい。分かるなあ、この想い。

  PCR検査を受けられる基準として設定されていた「体温37.5度が4日以上」

 がなんと「国民の誤解」だなんてヌカした加藤勝信よ、死んでしまえ。ここ2

 ヶ月間、毎日20回以上はこの「37.5度が4日以上」という基準はあらゆる方

 面で叫ばれていました。命に関わる事項です。「国民の誤解」だったら即刻

 訂正させるのが道でしょう。ふざけるな。加藤六月の婿養子勝信は、ここの

 ところどんどん厚かましくなっているのが、あのふてぶてしい表情で分かり

 ますね。

  加えて、政府の役人たちの国会での答弁がみんなソーリダイジンやカンボーチョーカンと

 同じになって来ているのを強く感じます。つまりテキトーにアシラットケと国民を明ら

 かに馬鹿にしている。こんなわたしでさえ、生まれた事実に誇りを持って生

 きたいのです。あらゆる暴挙を繰り拡げている現政権、これ以上許せますか。

 相撲取りが亡くなった過程でのタライ回し、門前払いも、医療現場が悪いんじゃ

 なくて、元を正せば政府の方針の間違いが原因なんです。

  でもソーリダイジンやカンボーチョーカンを選んだのはわたしたちなのです。この事実も

 お忘れなく。

  こんな世相をぶっ飛ばす企画のお知らせです。来たる5月23日、来週の土

 曜日に、わたしが議長を務めております首都圏河内音頭推進協議会 イヤコラセ東

 京の主催で、「河内ONdoLINE盆踊り」を開催いたします。コロナ禍の影響で、

 本場河内でも盆踊りの日程が立てられない状況です。「今年は無理かも」こ

 んな悲しい噂も囁やかれている程です。もうわたしたちとは縁が切れた錦糸

 町の河内音頭大盆踊りも下請け業者には「不開催」の通告が流れているよう

 です。

  みなさんご存知のように、盆踊り会場は危険な「三密」を凝縮した場所で

 す。だからこそあの雰囲気が生まれます。加えて「密談」「密告」そして「密

 通」もしばし起こります。救いは「密閉」空間でない事でしょうか。

  ですからこの時世にとんでもない事なんですが、これがないと1年が通せ

 ない人たちが関東にも大勢います。そんな音頭狂のボヤキから生まれたこの「河

 内ONdoLINE盆踊り」は、全世界で同じ時にみんなで勝手に踊ろう、という

 呼びかけです。インタネットを使った試みが盛んに行われていますが、これは何よ

 りも「みんなが同じ時に」というライヴ感を大切にします。「俺たち元気だぜ」

 と実感を分かち合おうではアーリマセンカ。

  音楽は本場河内から、もちろん生の実演をお届けします。次の世代を担う

 油の乗り始めた現役音頭取り、地方(ぢかた)を超会派で揃えました。523

 日、土曜日の午後5時半からです。皆さん、それぞれお好きなところで、社

 会的間隔を保ちながら参加して下さい。ズームの会議システムを使います。PCでも

 スマフォでも接続可能。音と画の品質は「それなりに」ですが、とにかく今、生

 の河内音頭実演です。貴重ですよ。詳細は主催団体「首都圏河内音頭推進協

 議会 イヤコラセ東京」ウェブサイトをご覧下さい。

  アドレスは、https://sites.google.com/view/iyakorasetokyo/  です。

  さて、「幻」モーニン・ブルーズ、今朝の特別付録、こちらは以下の隠し場所で

 す。どうぞお楽しみ下さい。

https://firestorage.jp/download/a4fd95bd27b3b6f1bbff4cbb660dc17bfb8ee48a

  ダウンロード・パスワードは、vt8b9z24です。

  今朝もちょうど時間となりました。

 こちらは、http://osamusawada.com/category/mornin-blues-by-isaowashizu/

 「幻」モーニン・ブルーズ、鷲巣功でした。来週も首都圏で9人のあなただけに。

   そして全国で9500万人のあなたにも、アサー。オンドー。

♪♪ Twitter “#blues761″の閲覧はコチラ♪♪

Real Rocks 【2020/05/10 O.A.】Playlist

ZIP-FM RealRocks PLAYLIST

2020.05.10

M01: Amongst The Shadows & The Stones/ Trivium

M02: Beyond Our Bodies/Pure Reason Revolution

<コーナー: RockAroundTheWorld>

M03: Prologue/MAE

M04: We’re So Far Away/MAE

M05: Someone Else’s Arms/MAE

M06: Suspension/MAE

M07: Cover Me/MAE

M08: The Everglow/MAE

M09: Anything/MAE

M10: The Sun And The Moon/MAE

M11: Epilogue/MAE

<コーナー: RockAroundTheWorld>終わり

M12: Happier/Ed Sheeran

M13: Look For The Good/Jason Mraz

M14: Parachute/Covet

M15: Maelstrom/Pure Reason Revolution

M16: Living In A Ghost Town/The Rolling Stones

<Ending>

<コーナー:メタルの光>

M17: Burning Your World Down/The Word Alive

M18: Fear Campaign/Havok

M19: Monday Morning (お別れソング) /Fleetwood Mac

【幻】モーニン・ブルーズ 2020/05/09

mb200509

TM. Walikin’ Blues「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-R.Johnson-  Rhino 8122 798434 0

N  おはようございます、ワツシイサヲです。「幻」モーニン・ブルーズ2020年5月9日

 を始めましょう。

  恐れていた5月7日が過ぎました。わたしはこの日非常事態宣言発令前に

 約束した届け物を渡しに近所のロックバーを覗きました。たぶん大騒ぎだろうと

 想像していましたが、31日まで休業延長で、意中の人間にも会えませんでし

 た。賢明ですね。先は見えないけれども、もう少しだけ続けよう、これです。

  さて、先週のウイリー・ディクスン紹介、「後半のブルーズ曲がそこが『幻』らしい」

 なんて言われて気をよくしました。調子に乗って、その延長で行きましょう。

 実はこの歌、先週の「放送」で溢れてしまった1曲なんです。本当はこれで

 終わる筈でした。ですから今朝はその続きで始めます。

  アルバム『ザ・ソングズ・オヴ・ウイリー・ディクスン』から

  「アイ・ジャスト・ヲナ・メイク・ラーヴ・トゥ・ユー」、

  ヴォーカルは、クラーレンス・ゲイトマウス・ブラウンです。 

M01.I Just Want To Make Love To You(2’56”)

Willie Dixon feat. Clarence “Gatemouth” Brown

-W.Dixon-   Telarc  CD-83452  

N  クラーレンス・ゲイトマウス・ブラウンで「アイ・ジャスト・ヲナ・メイク・ラーヴ・トゥ・ユー」でした。

 サクスフォーンは、エディ・ショウ。このアルバム『ザ・ソングズ・オヴ・ウイリー・ディクスン』は、

 彼の死から7年ほどたって制作 / 発表された1枚で、特定の名義が付いてい

 ません。ダグ・ワイノリズという堅実な演奏をする白人ブルーズ・ギター弾きを中心

 とするセッションで、収録されている14曲にはそれぞれ多彩なゲストを迎えて作ら 

 れています。ルーサー・アリスンやサニー・ランドレスも参加しています。

  そのアルバム最終曲が、今の「アイ・ジャスト・ヲナ・メイク・ラーヴ・トゥ・ユー」でした。

 ザ・ローリング・ストーンズがデビュー・アルバムでカヴァして有名になったブルーズですね。

 何よりも題名が全てを語ってしまっていまして、衝動的な性的欲求を表現す 

 るには、これ以上の文言はないでしょう。内気なわたしとしましては、とて

 も日本語では言う事が出来ません。博多のザ・ルースターズにも、明らかにこの歌

 から閃きを貰った1曲がありまして、ヴォーカルの大江慎也ははっきりと叫んで 

 ましたけどね。

  先週お話ししたように、ディクスンの綴る言葉は、呪術モージョの魔力を背景とし

 たカリズマ支配が基本概念です。それに白人やわたしのような捻くれた黄色人種

 は大いに刺激され、想像力を拡げたわけなんですけれど、アップライト・ベイスとヴ

 ォーカルで通した現役時代はもっと洒落た小粋な音を響かせていました。1992年

 に亡くなる前、彼がしたためた自伝の題名は、確か「アイ・ラーヴ・マイ・ライフ・アイ・

 リヴ」ではなかったかな。「俺は自分の生きて来た人生が好きなんだ」です。 

 素敵でしょう。これは彼が以前に発表していた歌の題名をひねった物でもあ

 ります。それは、「アイ・リヴ・マイ・ライフ・アイ・ラーヴ」といいまして、各コーラス

 が「I Live The Life I Love, I Love The Life I Live」という惹句で落とされて

 います。こういうところにディクスンの同時代的なジャイヴ的要素、言葉の遊び感

 覚を強く感じます。強面で通るウイリー・ディクスンの可愛らしい側面です。興味が

 湧いたらぜひもっと聞いてみて下さい。面白いですよ。 

   さて、ずっと前にアナログ盤で持っていたアルバムを CDで買い直すというのは

 年季の入った音楽ファンとしては少々恥ずかしい事なんでしょうけれども、今回

 は密かにやってしまいました。それはフォー・トプスの『スティル・ヲーターズ・ラン・ディ

 ープ』という1970年の作品です。

  まず、冒頭から聞いて頂きましょう。

M02.Still Waters Run Deep(Love)(3’02”)Four Tops

-S.Robinson, F.Wilson-  Universal / Motown 88502

M03.Reflection(3’25”)Four Tops

-Holland, Dozier, Holland- Universal / Motown 88502

N  クロス・ミクスではありません。オリヂナルがこういう風につながっています。フォー・

 トプスのアルバム『スティル・ヲーターズ・ラン・ディープ』から最初の2曲、「スティル・ヲーター(ラ

 ーヴ)」、そしてダイアナ・ロスとスプリムズでも知られた「リフレクションズ」でした。

  1970年と言いますと、日本は「世界の国からこんにちは」の大阪万博の年

 です。わたし自身を振り返りますと、ブルーズ音楽に出会って、周りの価値観

 全てがゆっくりと変わり始めた頃ですね。このアルバムはその頃全く知らなかっ

 た。

  フォー・トプスの所属していたモータウン・レコーズはまだ発祥地のデトロイトに本拠を構

 えていましたが、ロス・エインジェルズ移転を画策し始めていた頃でもあります。ベ

 トナム戦争のどうしようもない泥沼化という大きな時代の流れ、そして自由な若

 者文化の興隆で、R&Bにも転換期が訪れていました。同じレイベルの対極で番

 を張るヴォーカル・グループ、テムプテイションズは、リード・シンガーの交代や、サイケデリック・

 ファンク路線での成功で既に新境地を進んでいました。そうした突出した派手な

 個性を持たないオーソドクスなフォー・トプスも新しい路線を切り開かなくては・・・、

 という周囲の要請に対する答えが『スティル・ヲーターズ・ラン・ディープ』だったので

 す。

  今の2曲で、それまでのシングル寄せ集めではなく、ひとつのコンセプトが通った

 アルバムだという事がお分かりの筈です。ビートルズの『サージェント・ペパーズ・ロンリー・

 ハーツ・クラブ・バンド』以降、ポップ音楽のLPにはこの種の「明確な企画意図」

 が求められるようになっていました。abc移籍の後もフォー・トプスはこうした

 企画制作を続けますが、最高傑作はやはりこの『スティル・ヲーターズ・ラン・ディープ』

 でしょう。思わせぶりなのも時代を感じさせます。

  西海岸ロス・エインジェルズへの移転を考えながらも、まだモータータウンで事業を続け

 るモータウン、演奏陣は1959年の創立以来のアール・ヴァン・ダイク率いるファンク・ブラザ

 ーズ、ベイスには、L.A.には行かなかったジェイムズ・ジェイマスンが健在です。

  ではフォー・トプスの傑作、『スティル・ヲーターズ・ラン・ディープ』を50年経った今、 

 もう一度聞いて行きましょう。次は今の2曲の後に来る3曲目、

  伊達男トミー・エドワーズがこれ以前に唄っていた、「恋のゲイム」。

M04.It’s All In The Game(2’44”)Four Tops

-C.Dawes,C.Sigman- Universal / Motown 88502

N  「イッツ・オール・イン・ザ・ゲイム」、フォー・トプスでした。彼ら最大の魅力はリードを

 取るリーヴァイ・スタブスの泣き節にありますが、ここではリーヴァイ以外の声もはっき

 りと聞こえます。歌の中に深い陰影が彫られていて、ワン・ヴォーカル・グループと

 しての存在を際立てています。彼以外もその他大勢ではなく、アナザ・スリー・ト

 プスなのです。ヴォーカル4人の絡みはこのアルバムが他の作品よりも緊密でしょう。

  さてこの「恋のゲイム」の次が映画「真夜中のカウボーイ」で使われたニールスンの

 「噂の男」です。この辺りからも社会性を意識した「企画意図」が伝わって

 来ますね。LP時代の作品ですから、B面はスモーキー・ロビンスンの書いたこの歌で

 始まりました。

  「ラーヴ・イズ・ザ・メセヂ」。

M05.Love Is The Answer(2’26”)Four Tops 

-S.Robinson, K.Wakefield, F.Wilson-  Universal / Motown 88502

N   「ラーヴ・イズ・ザ・メセヂ」、フォー・トプスでした。これも他の唄い手のヴァージ

 ョンがヒットしませんでしたかね。ちょっと調べたら、「愛こそ証」のイングランド・ 

 ダンとジョン・フォードばっかりに当たるので、挫折しました。詳細不明です。わ

 たしはこのフォー・トプスの仕様で満足ですが。

  今回手に入れたCDは、ユニヴァーサルが以前発売していた「収集家向け再発売」

 の1枚らしく、オリヂナル通りの二つ折りダブル・ジャケット、特製イナー・スリーヴ付き

 でした。以前わたしが持っていたLPは廉価版のシングル仕立てでしたから、こ

 こで初めて元の姿に出会えた事になります。録音詳細もこの頃のモータウンにして

 はかなり詳しく、参加者はほぼ全て記載されています。4人の他にバッキング・

 ヴォーカルにジ・アンダンツ(The andantes)という3人組を配しているのが目を惹き 

 ました。

  わたしがヴォーカル・グループの魅力を最初に強く感じたのが、何を隠そうこの

 フォー・トプスなのです。だいぶ遅い73年頃の「ニュー・ソウル」のブームに便乗して出

 されたベスト盤を年下の友達から借り、録音したカセット・テイプを毎晩聞いていま

 した。覚えています。TDKの60分用でした。その最後が、1曲目の「スティル・

 ヲーター(ラーヴ)」でして、これを聞きながら酔っ払って眠るというのが日課でした

 ね。それだけに御茶ノ水のレコード店でLPを見つけた時はとても感動しまして、

 何度も聞いていた筈なんですが、今回聞いて改めて分かった事ばかり。それ

 を皆さんにお伝えしたかったものですから、このような形に致しました。

  ではフォー・トプスの傑作、『スティル・ヲーターズ・ラン・ディープ』最後の2曲です。

  これも繋がった仕様になっていました。

  この後のモータウンを考えると象徴的な歌ですね、「L.A.(マイ・タウン)」。

  そして表題曲を別仕様でもう一度、「スティル・ヲーター(ピース)」。

M06.L.A.(My Town)(3’09”) Four Tops

-S.Mathews- Universal / Motown 88502  

M07.Still Waters Run Deep(Peace)(2’42”) Four Tops

-S.Robinson, F.Wilson-  Universal / Motown 8850  

N  フォー・トプス1970年発表の傑作アルバム『スティル・ヲーターズ・ラン・ディープ』から、

  「スティル・ヲーター(ラーヴ)」

  「リフレクションズ」

  「イッツ・オール・イン・ザ・ゲイム」

  「ラーヴ・イズ・ザ・メセヂ」

  「L.A.(マイ・タウン)」

  そして「スティル・ヲーター(ピース)」以上6曲お届けしました。普通このようなコンセ

 プト作品と言いますと、妙に複雑な造りだったり、無用な長時間演奏だったり

 と、意味のない重厚長大方向へ進むのですが、この『スティル・ヲーターズ・ラン・ディ

 ープ』は、そこまでの編曲傾向とそれ程変わらない雰囲気ですし、長くても3

 分台です。全てが書き下ろしではないのに強い統一感が全体を締めています。

 「この1枚」に打ち込んだ本人たち、そして制作陣の意欲も充分に伝わって

 来ます。ポップ・ヒットには事欠かないフォー・トプスですから、実演でのリパトゥワには

 あまりこの作品からの歌が採り上げられていないようです。2月頃お届けした

 ラスヴェガスでの実況録音でも同じでした。それでもこの『スティル・ヲーターズ・ラン・

 ディープ』は、彼らの最高傑作と言って間違いのないアルバムです。あまり人に知

 られてないのもいいな。以上、フォー・トプスでした。

M08.Comme Les Fleurs (3’41”)ジル・バーバー

-J.Barber –   BSMF 509   

N  さてフランス語です。ジル・バーバーという、普段はジャズを唄っているらしいカナダ

 の女性歌手の「コム・ル・フラワー」、今月発売の新譜『アントレ・ヌー』からです。この

 ジル・バーバーという人とわたしは初めての出会いです。2013年にカヴァ・アルバム

 で『シャンソンズ』というのを出しているそうなので、全編フランス語はそれに次ぐ

 第2弾という事になります。大英帝国のひとつとなっていたカナダは国内でケベ

 ック州がフランスの植民地だった関係を強く残していて、この地域は今でも公用語

 がフランス語です。イギリス派との武力闘争も起こっていまして、東京にも以前はカナ

 ダ大使館とは別にケベック領事館が置かれていました。今はどうなのかな。

  日本に紹介されるカナダ文化は殆どがアメリカ、英国風のものですが、このよう

 な流れを理解すれば、カナダ人とフランス語は遠い存在でもないのがお分かりでし

 ょう。今の「コム・ル・フラワー」にも、不自然さは感じられませんでしたね。では

 もう1曲フランスを強く感じさせる歌をお聞き下さい。

  ワルツです。「レフレッツ」。

M09.Reflets(3’24”)ジル・バーバー

-J.Barber –   BSMF 5095     

N  ジャズというよりも、日本ではフレンチ・ポップと呼んだ方が通りの良さそうな

 ジル・バーバーの「レフレッツ」でした。こちらも言葉の響きを生かした上品な編曲

 が施されています。こういうのを聞く迄もなく、歌曲に言葉は非常に重要な

 要素なのだ、と思い知らされます。

  ここまでは今回の作品にジル・バーバー自身が用意したオリヂナル楽曲ですが、次

 は既によく知られている歌です。しかも原曲は英語詞でした。それを仏語訳

 して唄っているのでしょう。

  レナード・コーエン作の「スザンヌ」です。

M10.Suzanne(3’36”)ジル・バーバー

-L.Cohen-   BSMF 5095   

N  最後まで丁寧に唄われたジル・バーバーの「スザンヌ」でした。わたしはこの歌を

 ニーナ・シモンで知ったので、今の仕様は別の歌に聞こえてします。これは解釈の

 違いでしょうか。ジル・バーバーを紹介する時に「ジャズ& フォーク歌手」という言

 葉が使われる事があります。この国ではこのふたつの音楽にはかなりの隔た

 りがありますけれど、アクースティクの世界で唄を突き詰めてゆくと、誰でもジャズ

 という概念にぶち当たる筈です。それは上品なクラブで「ミスティ」を唄うという

 世界とは全く別の次元です。まず正確なリズム感、音程感、発声、表情付け、

 即興的な反応、対応などは、ジャズという音楽での感覚、技術と大いに重なっ

 て来ます。水割りを飲む客を前にサクスフォン・クヲーテットの伴奏で唄うという状況で

 はない世界です。

  かつてニーナ・シモンは「自分はフォーク・シンガーだと思う」と語っていました。これ

 は土着的、民族的で社会意識のある素材を採り上げる自身の姿勢を強く意識

 しての発言でしょう。また白人向け有産階級酒場の背景音楽に堕ちて行った

 ジャズ、特に女性ヴォーカルへの嫌悪もあって「フォーク歌手」と定義づけたと想像出

 来ます。ただ、先ほどのような音楽を詰めてゆく唄の技法などを考えると、

 どんな歌い手、演奏家もジャズという言葉でしか現在言い表せない領域へ入っ

 ていかざるを得ないのでしょう。少し話が難しくなって来ました。音楽に戻

 ります。

  低音の魅力、ニーナ・シモンで「スザンヌ」。

M11.スザンヌ(4’16”)ニーナ・シモン

-L.Cohen- BMG BVCJ-37235

M12.No More Songs(4’46”)Bethany & Rufus

-P.Ochs-  Hyena HYN 9353   

N  ニーナ・シモンの「スザンヌ」に続きましては5弦チェロと女性ヴォーカルという風変わりで

 すがとても快いアンサムボーを聞かせてくれるベサニーとルーファスで「ノー・モー・ソングズ」

 でした。このデューオの音楽は冬の寒い夜にひっそり聞くととても良いのですけ

 れど、今シーズンはその機会を逸してしまいました。五月ならまだ良いでしょう

 か。明け方はかなり寒くなりますからね。

  さて、続けて聞いているパコ・デ・ルシアです。今朝は先週お届けした1974年

 マドリードのテアレス・レアルで行われた演奏会のアンコールです。霊感豊かな演奏への賛辞、 

 歓声と割れんばかりの拍手に再び舞台に呼び戻されたパコ・デ・ルシア、伴奏者

 にローマン・デ・アルジェシラスを連れて来ました。中央の椅子に座って調弦も済んで、

 演奏開始です。

  「ルムバズ」。

M13.Rumba(8’55”)Paco De Lucia  

-P.D.Lucia-  Philips 06007 5379793

N  素晴らしい演奏でしたが、先週も文句をつけたように編集が酷い。以上なほ

 ど早く拍手をぶつけています。張り詰めた心持ちがずっと続いただけに、一

 瞬の余韻に浸りたいのに、ぶち壊しです。この後に「完全盤」とか言って自

 然な拍手の編集を施した仕様が出ていないものでしょうか。「ルムバズ」という

 題名ですが、俗にフラメンコ旋律と呼ばれる、AmからG、Fと下がる、日本人も

 大好きなコード進行が用いられていました。「傘がない」ですよ。陽水の。グラン

 ド・ファンク・レイルロードの「ハートブレイカー」とも同じですね。

  「ハートブレイカー」と言えば、G.F.R.のこの歌が圧倒的に支持されていた1970

 年夏、わたしは英語の授業中にこの単語を英和辞典で引きまして、「胸が張り

 裂けるよ うな思いをさせる物[人]、無情な美人」という和訳に妙に納得して

 いました。今もその研究社新英和中辞典(携帯版)を使っていまして、692頁に

 掲載されている「heart-break-er」には下線が引かれたままになっています。

 お粗末。

  なお、フランス語、スペイン語はローマ字読みのカタカナ書きですので悪しからず。

M14.マンドラゴラ(4’52”)クラップ!クラップ!

-unknown-  Pヴァイン  PCD-24947    

N  はい、クラップ!クラップ!の「マンドラゴラ」でした。機械の音楽ですが、音色に輝

 きがありますね。いい加減なフェイド・アウト処理ではなくて、ちゃんと終わりが

 あるのも意外でした。微妙なイフェクト制御も印象的です。結構マヂに作られてい

 るんですね。世相の反映か、ここのところ静聴するような音楽が多くなって

 いましたので、少し雰囲気を変えるつもりでお送りしました。

  今の「マンドラゴラ」に対抗できるビートは・・・、これだ。

  やのとあがつまで「斎太郎節」。

M15.斎太郎節(4’35”)やのとあがつま

-trd.-  ビクター  VICL-65280  

N  「斎太郎節」、矢野顕子と上妻宏光です。仙波清彦の太鼓が良いですね。正

 確でかつ控えめ、しかもビート感に溢れています。二部構成的な成り立ちで、

 後半のピアノと三味線の絡み、ふたりのヴォーカルの綾が素晴らしい。この最新アルバ

 ム『アステロイド・アンド・バタフライ』の中で、最も興奮するトラックではないでしょうか。

  これは伊豆熱海あたりのテレビ・コマーシャルでも使われていたのと同じ楽曲です

 ね。どこの温泉旅館だったかなあ。野坂昭如は「伊東に行くならハトヤ」です。

  さて前回それぞれの新譜から1曲ずつ聞いて貰っただけになっていた、若

 きカントリー音楽家の音楽をお届けしましょう。共に力作、というか良い加減に作

 ってはいませんね。通して聞いたら手応え充分でした。

  ではブレイク・シェルトン、『フーリー・ローデッド、ガッズ・カントリー』から

  「テキーラ・シエーラ」。

  そしてフロリダ・ジョージア・ラインは『キャーント・セイ、アイ・エイント・カントリー』から

  「スモール・タウン」。

M16.Tequila Sheila(4’34”)Brake Shelton

-M.Davis, S.Silvestein-  Waner Nashville 093624896593

M17.Small Town(3’17”) Florida Georgia Line

-T.Hurbard, B.Kelley, M.Hardy, J.Schmidt-   BMLG 008439300

N 「テキーラ・シエーラ」ブレイク・シェルトン、「スモール・タウン」フロリダ・ジョージア・ライン、共に新譜

 からです。最新の若手カントリー音楽をお届けしました。

  さてこの間、実に興味深いコムピレイションCDを手に入れました。それは『1959

 ブリティッシュ・ヒット・パレイド ザ・Bサイド』という4枚組です。もうお分かりでし

 ょうが、1959年にイギリスで発売されたシングル盤のB面を集めた物でして、

 「へえ、これがB面扱いだったのか」と驚くような名曲がたくさんあるんで

 す。何せ4枚組ですからね。あなたもきっとクリビツテンギャウです。

  今朝はその中からいくつかお届けしましょう。

  まず、世界中のヒット曲の大元、リチー・バレンズの「ラ・バムバ」、これは「ドン

 ナ」の裏面で売り出されました。担当ディレクタはクビですね。圧倒的にこちらだ

 もの。リチー・バレンズの「ラ・バムバ」、どうぞ。

M18.La Bamba(2’05”)Ritchie Valens

-R.Valens-  Acrobat ACQCD7068

N   次はバディ・ホリーの「ウェル・オールライト」。クリームを解体させたエリック・クラプトンとジンジ

 ャ・ベイカーが組んだスーパー・グループの祖、ブラインド・フェイスがカヴァしていたので、

 よく知られているでしょう。ただ原曲を聞いた事がある人は、非常に少ない 

 筈です。何せ「B面」です。わたしもここで初めて出会いました。彼の「ハ

 ートビート」のB面でした。本人の生ギターにその場で合わせたようなシムバルの飾り

 付けだけの伴奏で唄われる、楽曲デモ録音のような形ですから、これを印象的

 なリフで飾ったブラインド・フェイスの仕様は、かなりいいセン行ってましたね。「バディ・

 ホリーは古すぎるよ」なんて事も言われてましたけれども・・・。

M19.Well…All Right(2’12”)Buddy Holly

-B.Holly, J.Allison, N.Petty, Maudlian-  Acrobat ACQCD7068

N  そしてリル・リチャード。イギリスでも人気者でした。この歌は12小節の普通のブル

 ーズ進行で、御大もあまり爆発していません。恐怖のシングル曲「ベイビ・フェイス」

 の次のシングル「バイ・ザ・ライト・オヴ・シルヴァ・ムーン」のB面でした。

  もう5時前、辺りは少しは明る苦なって来てますね、

  「アーリイ・ワン・モーニング、アサー」です。

M20.Early One Morning(2’11”)Little Richard

-R.Penniman-  Acrobat ACQCD7068

M22.Talk To Me(3’26”)Doug Sahm       

-Seneca-  ポニーキャニオン PCCY-00093

TM Born In Chicago 「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-N.Gravenites-  Rhino 8122 798434 0

N  今朝の最後はダグ・サームの『ジューク・ボックス・ミュージック』から、「もっと話して

 よ、教えてよ」でした。「あんたのお名前なんてえの」と同じく、堪らなくい

 い歌ですね。いつ聞いてもジーンと来ます。

  前枠でもお話ししましたが、7日にどうなってしまうか、わたしは怖かった

 んです。でも見た限りではそんなに浮わついていなかった。賢いぞ。いいぞ。

 みんな自分たちで抑えるしかないって、分かって来たんだ。わたしたちは、 

 世の中が普通の状態に戻れば、必ずやって行ける。ここまでがそうだった。

 ただ政権は、収まる気配の根拠も何もないのに自粛緩和や経済再始動を画策

 し始めた。「密接な」関係に気配りをしようとしているのは全く愚の骨頂です。

   木曜日の夕方の突発的会見は面白かったですね。これはあからさまな「政

 府の方が上」という絶対的現状を認識させる儀式でした。あんなムキになって

 ね、みっともないったらありゃしない。権限が問題じゃないんだ、分からな

 いか、西村康稔。制度、規則が優先するんだったらここまでの国会運営は何

 だ。コロナ対策ではシドロモドロのクセに、今回の会見ではえらく自信にあふれていま

 した。エライんだね、アンタは。

  吉村洋文大阪府知事は「そのうち何とかなる」という政府のいい加減な態

 度に、我慢が限度を超えたんだよ。「このままじゃ府民を救えない」と思い立

 ったんだ。白鴎大学の岡田晴恵教授も言ったように、側近の作った原稿をカンニ

 ングして読むんじゃなく「自分で理解して、自分の言葉で話」す吉村知事に西

 村は脅威を感じたんだよ。自分たちはこの国家の最上級の身分であって万能、

 本気でそう思い込んじゃってるし、庶民が賢くなるのを一番に嫌ってるんだ

 よ、奴らは。他に「地方の首長が政府を舐めてる」と永田町の無能代議士た

 ちが 騒ぎ出したんじゃないかな。国会議員ってのは、党派を問わず、庶民

 が想像も付かない程に思い上がってるからね。それはここのところ不祥事を

 起こしている人間たちの日頃の言動でお分かりでしょ、皆さんも。でもそう

 いう人間が票を稼ぐんだよ。投票する人がいるんです。とにかく国会議員は

 メンツを潰されると、瞬間湯沸かし器的に逆上する。「頭下げないと、大阪には

 もう金なんか回さないぞ」位のこと言ったんじゃないか、本当は。「わだかま

 りはない」と頭を下げちゃダメだよ。謝る必要ない。

  アベはまだ今も 5ヶ月間の長きに亘って医療崩壊だなんて言い続けてるし、

 何の具体策も持ち込まないから、今だにひとつも改善されていない。世界中

 から笑われてる。なのに思いつきで学校を閉鎖したり、こんな時に9月新学

 期制を導入しようとしたり、「あんた、家で犬でも相手におとなしくして引退

 後の人生を考えてろ」と言えない周りも全く情けない。国を民をどこへ導こ

 うとしているんだ。それでケンポーカイセーか。

  それにしてもテレビ朝日は、コロナの女王こと岡田晴恵教授に、もう少しマトモな

 スタイリストを付けてあげて頂きたい。わたしの強い要望です。

  さあ今朝の特別付録は、以下の隠し場所です。どうぞお楽しみ下さい。

https://firestorage.jp/download/ef7337796a2903597270db7a3f4b09e95f282f64

  ダウンロード・パスワードは、cps57rp2です。

  今朝もちょうど時間となりました。

 こちらは、http://osamusawada.com/category/mornin-blues-by-isaowashizu/

 「幻」モーニン・ブルーズ、鷲巣功でした。来週も首都圏で9人のあなただけに。

   そして全国で9500万人のあなたにも、五月のアサー。

♪♪ Twitter “#blues761″の閲覧はコチラ♪♪

Real Rocks 【2020/05/03 O.A.】Playlist

ZIP-FM RealRocks PLAYLIST

2020.05.03

M01: Retrograde (feat. Spencer Sotelo)/Jason Richardson

M02: Beyond Our Bodies/Pure Reason Revolution

<コーナー: RockAroundTheWorld>

M03: Popular Monster/Falling In Reverse

M04: death bed Featuring beabadoobee/Powfu

M05: Black Madonna/Cage The Elephant

M06: Level Of Concern/twenty one pilots

M07: Oh Yeah! /Green Day

M08: Caution/The Killers

<コーナー: RockAroundTheWorld>終わり

M09: We Are Golden/MIKA

M10: Look For The Good/Jason Mraz

<コーナー: RockSteadyGo >

M11: Blindside/Aquilo

M12: Beyond Our Bodies/Pure Reason Revolution

M13: Victorious Cupid/Pure Reason Revolution

M14: New Obsession/Pure Reason Revolution

M15: Silent Genesis/Pure Reason Revolution

<コーナー: RockSteadyGo >終わり

<Ending>

<コーナー:メタルの光>  

M16: Covering Fire/Havok

M17: Monday Morning (お別れソング) /Fleetwood Mac

【幻】モーニン・ブルーズ 2020/05/02

mb2000502

TM. Walikin’ Blues「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-R.Johnson-  Rhino 8122 798434 0

N  おはようございます、ワツシイサヲです。「幻」モーニン・ブルーズ2020年2月29日

 を始めましょう。2002年5月の第一土曜日です。来週、第二日曜日は「母の

 日」。知人から「なるほどな」と共感できるリクエストが来ていました。が、それ

 に逆らって、こちらで始めます。

 ザ・テムプターズで「おかあさん」。

M01.おかあさん(3’00”)ザ・テンプターズ

-H.Matsuoka, Y.Matsuzaki-   テイチク TECH 32412/3

N  ザ・テムプターズで「おかあさん」でした。これを聞いた時にワツシ少年は、「ああ、

 グループサウンズも終わったな」と実感しましたね。大宮の不良少年たちザ・テムプ

 ターズには「忘れ得ぬ君」で世に出た時から大いに期待しておりまして、新し

 い世界を切り開いてくれる筈だったんですよ。ヨッチン、松崎由治は才能あった

 し、所属事務所スパイダクションの田辺昭知が買ってあげたんでしょうが、本物の

 良い楽器使ってました。それが「エメラルドの伝説」以降は、ショーケンの異常人気に

 依存したフツーのGSになってしまった。久しぶりにヨッチンが作ったのがこの「オカ

 ーサン」。芸能雑誌で歌詞を公募したのが元になったんじゃないでしょうか。

  ゲンメツでした。ビートグループにこの主題は反則だよ。これまでアレルギー的に遠ざ

 けていたので、通して聞いた記憶もありません。ひょっとして今朝が初めて

 かも。感想としてはそれほど酷い物ではなかったですね。でも「オー、ママ、ママ」

 の繰り返しが非常に安易に聞こえます。もう一度言いましょう、ビートグループ

 にこの主題は反則だよ。

  次もリクエスト外からお届します。

  森進一で「おふくろさん」。

M02.おふくろさん(3’40”)森進一

-K.Kawauti, K.Inomata-   ビクター VICL-60604

N  「サビになると、目は涙でいっぱい。あれほど聴衆を感動させる歌謡は滅

 多にない。見ていて私もジーンとなった」と作曲者の猪俣公章も絶賛する「お

 ふくろさん」、森進一でした。

  今の談話は、塩澤実信という人の著した「昭和の作詞家 20人 100曲」(論

 創社 2020年)からの引用です。同じ本によると、森進一自身は母親への感謝

 の念が人一倍あって、それがこのような表現になったという事ですが、わた

 しにはちょっと過剰な感情表現に聞こえますね。

  詞(ことば)は川内康範です。この歌の導入部分に創作した言葉と旋律をつけ

 て実演で披露していたのを知って、月光仮面のおじさんが激怒、森進一が謝

 りに青森の自宅まで出向いた、なんて出来事もありましたね。これは森進一

 の失態です。しかもその謝罪行にテレビ取材を同行させたり、手土産をありき

 たりの菓子折で済まそうとした、なんてのはみっともない。そもそもこの時

 の月光仮面のおじさんの怒りは、以前に何らかの伏線があったのではないで

 しょうか。森進一の不義理とかの・・・。

  ただ「新しい部分と繋げて改作するのは罷りならん」とする川内康範の主

 張は間違っている、というのがわたしの考えです。こんな事を言われたらカヴ

 ァなんか出来なくなる。独特な解釈が原作品を更に強固にして行くのです。誰

 だって当該作品を嫌いで採り上げる筈がない。然るべき尊厳の元に、「自分だ

 ったらこうしたい」、と独自の表現を盛り込むのです。これは後から演る者の

 特権でもあります。ベートヴェンは寺内タケシを聞いて「謝りに来い」と菓子折を要

 求したでしょうか。あ、生きていないか。

  人に弄られたくなかったら、大切にしまっておいて、発表しなければ良い

 のです。しかもこの場合は、別に盗作やパクリではなく、本作品は著作権協会

 に権利を委託していますから、使われれば月光仮面にもお金が入るのです。

 あ、とにかく「おふくろさん」、森進一でした。

  「おふくろさん」ねえ。わたしも母親には感謝の思いがずっとあります。

 しかし、いま振り返るとそれだけではない。もう少し複雑です。付き合いも

 長かったですから、そんなに簡単なものではありません。どなたも同じでは

 ないでしょうか。6月第三日曜日の「父の日」はオマケみたいなもんですから、

 シャレでやり過ごせますが、この母の日というのは一般的な認識も高いですし、

 実に面倒なのですよ。確か中学校2年生の英語の教科書には、ちょうどこの

 頃に「マザーズ・デイ」なんて章がありました。九月開始の新学年新学期になる

 と、どうなるのかな。この九月新学年制度は、そう簡単に導入出来る事じゃ 

 ないでしょう。一斉休校指示に次いで、どうも教育現場を混乱させるのが好 

 きみたいだな、あのソーリダイジンは。

  さて、先週お届けした、ジ・イントゥルーダーズのベスト盤『カウボーイズ・トゥ・ガールズ』

 には母の日に相応しいこんな歌が入っていました。

M03.Mother And Children Reunion(4’05”)The Intruders

-P.Simon-  P.I.R. / Legacy / Epic ZK 66688

N  ジ・イントゥルーダーズ「母と子の絆」、1973 年の発表です。ポール・サイモンが自身2

 枚目のソロ・アルバム 、1年前に発表したのがオリヂナルでした。こちらはレゲのリズム

 が心地良い仕上がりで大ヒットしました。ジャメカのダイナミック・ステューディオで録音され

 ていますから現地の演奏家を使っているんでしょう。

  アメリカ南部のマスルショールズ周辺の音楽事情を綴った記録映画「黄金のメロディ」で

 は、ステイプル・シンガーズの「アイル・テイク・ユー・ゼア」につながるヒット曲からの発想で、

 その頃スタクス・レコードを取り仕切っていたアル・ベルにポール・サイモンが直接電話をか

 けてきて、「あの録音に参加した演奏家を使いたいけど、紹介してくれ」と頼

 みます。アル・ベルは快く了承します。そして一言「構わんが、奴らは白人だぞ」

 と念を押します。サイモンはそれを聞いて絶句するんですね。この映画でわたし

 が一番面白く観た場面です。これはこの2枚目のソロ・アルバム制作開始時のやり

 取りではなかったでしょうか。一転してキングストン録音になったのは何故か分か

 りませんが、このジ・イントゥルーダーズのカヴァで、黒人たちによる仕様も出来上が

 りました。

  ケニー・ギャムブルとリオン・ハフのフィラデルフィア・インタナショナル・レコーズに代表されるフィリー・

 ソウルは70年代の思想を牽引しました。その核は「家族の絆」でした。そもそ

 もがMFSBは「マザーズ、ファーザーズ、シスターズ、ブラザーズ」の頭文字です。マーヴ

 ィン・ゲイが「ワッツ・ゴーイン・オン」で漠然と提示した、反戦、平等、公正さなどを

 「家族」という単位で要約したのです。「セイヴ・ザ・チルドレン〜次の世代の子供

 達に」という言葉も大いにハバを効かせました。マーティン・ルーサー・キングが暗殺さ

 れてひとつの時代を終えた公民権運動の後、ソウル・ミュージックには社会性が要求

 され、自分たちが暮らしている場所を清潔にしよう、それにはまず魂を浄化

 しようという「クリーナップ・ゲトー」運動もこの後の1977年に興りました。その

 資金は、フィラデルフィア・インタナショナル・レコーズで充分に稼いでいたギャムブル / ハフから供

 出されたのです。それはとにかく70年代のフィリー・ソウルはこの種の「家族愛」

 で彩られていました。

  ジ・イントゥルーダーズはその象徴とも言えるこんな歌も唄っています。

 「アイル・オールウェイズ・ラヴ・マイ・ママ」。

M04.I’ll Always Love My Mama(6’30”)The Intruders

– K.Gamble, L.Huff, McFadden & Whitehead- P.I.R. / Legacy / Epic ZK 66688

N 「アイル・オールウェイズ・ラヴ・マイ・ママ」、ジ・イントゥルーダーズ、1973年の作品です。

 今のは長尺版で6分半もあります。後半のメムバによるやり取りが全部入って

 います。ちょっと蛇足の感もありますが、当時のディスコ・プレイで要求され始め

 た長時間演奏に対応したのでしょう。

  さてイントゥルーダーズのベスト盤『カウボーイズ・トゥ・ガールズ』を聞いていたら、とて

 も懐かしい1曲に出会えました。それは「アヲナ・ノウ・ヨ・ネイム」というナムパ歌謡

 です。これは80年代にとても長い名前を持ったR&Bヴォーカル・グループがカヴァ

 してましてね。遅れて来たソウル・ファンのわたしはそちらを気に入っていたので

 すが、年期入りのマニアが「その原曲は、イントゥルーダーズだよ」と教えてくれたの

 です。

  毎度ながら到りませんで、今その長い名前を持ったR&Bヴォーカル・グループ

 を思い出せません。リーダーの名前があって、「アンド」でグループ名が付いてた筈

 です。12インチのシングルも持っていたんだけどなあ・・・。

  今朝は先輩に教えて貰ったイントゥルーダーズの原仕様でどうぞ。

  「アヲナ・ノウ・ヨ・ネイム」、これも1973年のシングルでした。

M05.I Wanna Know Your Name(5’50”)The Intruders

-K.Gamble, L.Huff-    P.I.R. / Legacy / Epic ZK 66688

M06.What Your Name(2’17”)Don & Juan

-Johnson-  Collectable COL-5519

N  ジ・イントゥルーダーズ「あんたのお名前おせーてよ」、続けてドンとホアンで「あんた

 のお名前なんだっけ」でした。と言いましても「アベック歌合戦」や、左とん平

 ではありません。このドンとホアンが「幻」に登場したのは今年に入ってからで

 したか。それまではダグ・サームで聞いて貰っていました。この歌を彼がLP『ジ

 ュークボクス・ミュージック』に入れたかった訳が分かります。やはりオリヂナルが素晴ら

 しい。この黒人男声デューオには、この「ワッチョー・ネイム」以外にあまり傑出したヒッ

 トはありませんで、いわゆる「一発屋」でした。よくある事ですが、デビュー・

 ヒットを飾った後の第2弾が、この「ワッチョー・ネイム」にクリソツなんですね。特に終了

 部のひと声は全く同じ、ここには笑ってしまいます。

 最後まで注意して聞いて下さい。

 「トゥー・フールズ・アー・ウイ」。

M07.Two Fools Are We(2’46”)Don & Juan

-Johnson-  Collectable COL-5519

N  「シュビドバッパドゥー」、同じでしたね。

M08.Color Of The Blues(2’54”)George Jones

-G.Jones-  Blue 178

N    別れてからは、俺の唄う歌に必ずブルーノートが入って来る、ああ憂鬱だ・・・

 20世紀の最大の発明とわたしが主張するのは、西洋長音階の3度と7度が

 半音下がるブルーノートです。まあひとりの個人が見つけ出したものではありませ

 んが、このブルーノートのおかげで世界中の音楽は表現力を向上させました。決し

 て哀愁を誘うだけではなく、時として他に較べようのない力強さも奏でてく

 れますが、今の「カラー・オヴ・ザ・ブルーズ」ではどうやら悲しい響きを運ぶ音

 のようですね。今では珍しい典型的なカントリー・スタイルで、変人ジョージ・ジョーンズ

 の「カラー・オヴ・ザ・ブルーズ」でした。1961年の作品です。

M09.Marle’s Boogie Woogie(3’02”)Marle Travis

-M.Travis-  グッドデイズ GSRS 2113

N  今度は「マールズ・ブーギー・ウーギー」もちろんマール・トラヴィスです。彼はカントリー・ギ

 ターのギャロッピング奏法を編み出した功績で高く評価されていますが、ここでは

 更にテープの倍速回転を使って、驚異的なフレイジングを聞かせています。レス・ポー

 ルも同じような事をやってましたが、ジェフ・ベックはそれを実演で生演奏で、つ

 まり倍速で弾いて再現してくれます。上手く行った時には実に嬉しそうな、

 得意そうな顔がオマケに付いて来ます。これを見られるのも格別ですね。

  次はコンウェイ・トゥウィティ、彼は傑作アルバム『リズム、カントリー、アンド・ブルーズ』でサム・

 ムーアと一緒に「レイニー・ナイト・イン・ジョージア」を唄っていて、わたしはそこで知っ

 たのですが、彼の地では50年代からたくさんのヒットを持つ大物でした。エルヴィ

 ス・プレズリの前のロカビリー・スターだったようです。今わたしの手元にある昔のコンウ

 ェイ・トゥウィティはこれだけです。

  「トリート・ミー・ミーン、トリート・ミー・クルーエル」。

M10.Treat Me Mean, Treat Me Cruel(1’35”)Conway Twitty

-C.Twitty-  Metro Tins / Union Square METROTN080

N 1分35秒という短さのシングル曲「トリート・ミー・ミーン、トリート・ミー・クルーエル」、コンウェ

 イ・トゥウィティでした。「レイニー・ナイト・イン・ジョージア」とはだいぶ趣が異なります。

 多分若い頃のヒット曲はこう行ったロカビリー調のものが多いのではないか、そんな

 邪推をしております。

 さて、ジョージ・ジョーンズ、マール・トラヴィス、コンウェイ・トゥウィティと、わたしにとって

 は馴染みの薄い3人の歌をお聞き頂きました。勘の良い人ならば、もうお分

 かりでしょう。先週お届けしたデイヴィド・ブロムバーグの「ジョージ、マール・アンド・

 コンウェイ」という歌に登場するカントリー音楽家たちです。まだ詳しい資料がないの

 で、歌の内容はほんの少ししか分かりません。しかも自分なりに調べて行く

 うちに、「マール」」は、「トラヴィス」では無くて「ハガード」ではないか、という説

 も台頭して来ています。

  ではマール・ハガードも聞いておかなきゃね。

 やはりこれですね、「オーキー・フロム・ムスコーギー」、実況録音です。

M11.Okie From Nuskogee(2’36”)Marle Haggard with The Strangers

-Haggerd, Burris-  Music Digital CD6054

N  「俺たちゃマリワナなんて吸引しない」と唄い出す「オーキー・フロム・ムスコーギー」、

 マール・ハガード1969年の大ヒットです。ギャロッピング奏法が出て来ちゃうとマールとは

 自ずから「トラヴィス」になりますが、果たしてどうでしょう、お楽しみにもう

 しばらくお待ち下さい。

  ではデイヴィド・ブロムバーグの「ジョージ、マール・アンド・コンウェイ」を今朝もう一度

 聞きましょう。

M12.George, Merle & Conway(4’49”)デイヴィド・ブロムバーグ

-unknown-  BSMF 6290

M13.Guajiras(4’56”)Paco De Lucia

-P.D.Lucia-  Philips 06007 5379793

N  「ジョージ、マール・アンド・コンウェイ」に続けて、ここのところマーキュリーでのアルバムを

 続けて聴き込んでいるパコ・デ・ルシア、今朝は実況録音盤です。これは1974年

 マドリードのテアレス・レアルで行われた演奏会の模様が収められています。今のは最

 終曲の「グアジラス」、サイド・ギターが伴奏をつけていました。素晴らしい集中力

 が伝わって来ます。多分ね、どこでどう行くか、こう変わるか、なんてのは 

 打ち合わせではいないでしょう。フラメンコの神様がこの二人の肩に降りています。 

 もう次に起こる事が見えているのです。怖ろしい。これが霊感というもので

 しょう。

  ただしレコードとしての仕上がりにはちょっと問題を感じました。最終曲です

 から拍手喝采を浴びてこの後にアンコールとなるのですが、お聞きのようにガヤの

 中で調弦が始まるような編集がされています。神様を前にして、精神統一に

 入る演奏家にそんな失礼が許される訳がありません。聴衆の殆どはフラメンコを理

 解しているスペイン国民ですし。同じような箇所は他にも見られ、演奏後の拍手

 が急すぎたりと、仕上がりに文句をつけたくなります。ロックじゃないんだよ。

 来週は同じ盤から、そのアンコールをお聞き頂きます。

M14.ユー・シュック・ミー(6’22”)レッド・ツエッペリン

-W.Dixon-  ワーナー・パイオニア 32XD-520

N  はい、ハードロック・ファンの皆様、お届けしましたレド・ゼペリンです。デビュー・アル

 バムから3曲めの「ユー・シュック・ミー」、わたしがこのグループで許せる唯一のトラック

 でもあります。

  わたしはこれでウイリー・ディクスンの名前を知りました。15歳の時です。他にも

 イギリスのハードロック・グループがカヴァしているブルーズ曲で、「いいな」と感じるのは

 大抵の作者名記載欄に、マキンリ・モーガンフィールドか「W.Dixon」がありました。

  その彼の1974年にシカ–ゴのラジオ局用の実況録音が発見され、日本でも今月

 発売になります。これが凄い出来。どちらかと言えば裏方、陰の顔役だった

 ディクスンが前面に出てヴォーカルを取ります。マディ・ヲーターズとハウリン・ヲーフの両巨頭に

 楽曲を書き下ろしていたディクスンですから、リパトゥワに困るなんて事はありませ

 ん。既によく知られたシカゴ・ブルーズの代表曲がズラリと並びます。

  まずはお聞き下さい。

  「フーチー・クーチー・マン」、

  そして「リル・レド・ルースター」。

M15.Hoochie Coochie Man(4’39”)ウイリー・ディクソン

-W.Dixon-  BSMF 7606

M16.Little Red Rooster(5’00”)ウイリー・ディクソン

-W.Dixon-  BSMF 7606

N  「フーチー・クーチー・マン」「リル・レド・ルースター」1974年のシカーゴWXRTラジオ局用の

 実況演奏、パースネルは、ウイリー・ディクスンがリード・ヴォーカルで、その他は、キャリー・ベル

 のハーモニカ、ラファイエット・リークがピアノ、 バスター・ベントンがギター、 ジェイムズ・クリフトゥンの

 ドラムズでした。ディクスンとツインのように合わせるヴォーカルは誰だろう、キャリー・ベル

 かなあ。でもハープの音がしてる時にも入ってるし、ラファイエットかも。こんな迫力

 で続く『ライヴ・イン・シカーコ1974』、充実した内容です。

  ウイリー・ディクスンの専門楽器はベイス、それもエレキではなくてアップライトの方です。

 フリートウド・マクの『ブルーズ・ジャム・アット・チェス』のジャケットにベイスを弾いている姿が

 あって、「ああ、ベイスを演るのか」と知りました。確かチャック・ベリーの「メイベリー

 ン」のベイスは、ディクスンがその場で合わせて弾いている筈です。

  ただそれ以上にシカーゴのブルーズ界では親分的な存在で、この町では彼を通さ

 ないとどんなセッションも行えなかったそうです。チェス・レコーズの作家としても大御

 所ですからねえ。

  ただし、自分がバリバリの現役だった頃は、自作品ほどブラック・マジック・ブルーズ

 的ではなく、どちらかと言えば洒落た音楽を演奏していました。ナッキン・コール・

 トリオ的な高度な演奏力とアンサムブルに支えられた小粋な響きを目指していたみた

 いです。

  ではジャイヴ・ウイリー・ディクスンを聞いてみましょう。

 彼がリーダーのビグ・スリー・トリオです。1947年録音の

  「ビグ・スリー・ブーギー」、

  そしてピアニストのメムフィス・スリムに付き合ってパリで演奏した時の録音で、

  「ロック・アンド・ローリング・ザ・ハウス」、1962年、ドラムズはフィリップ・コムベルです。

M17.Big 3 Boogie(2’30”)Big 3 Trio

-unknown-   Columbia  CK  46216

M18.Rock And Rolling The House(4’01”)Memphis Slim feat. Willie Dixon

-W.Dixon-   Polydor / Privilege    276 673-6

N  1947年、そして1962年、現役のアップライト・ベイス奏者、ウイリー・ディクスンの参加

 した演奏で「ビグ・スリー・ブーギー」、「ロック・アンド・ローリング・ザ・ハウス」でした。

 どうですか、小味の効いたお洒落な演奏でしょう。意外です。彼の代表作は

 どれにもブードゥーやモージョといった黒人たちの頼る縁起の悪い超現実支配力が

 背景に横たわっていて、それはブルーズ音楽の重要な骨格であると同時に、そ    

 れらを唄うマディ・ヲーターズやハウリン・ヲーフたちの取り替えられない人格の一部でも 

 ありました。先の「フーチー・クーチー・マン」はその象徴ですね。そういう怖ろしさ 

 がほとんどなく、「可愛らしい」と表現しても良い位の演奏家ウイリー・ディクスン、

 現役時代の録音でした。

  とは言いましても、やはりブラック・マヂック、カリズマ的なブルーズ概念とディクスンは

 切っても切れない深い関係にあります。最後に代表作を聞きましょう。

  レド・ゼペリンに「胸いっぱいの愛を」という題名の作品の原曲として盗まれ

 てディクスン本人も「深く傷ついた」という、

  マディ・ヲーターズの「ユー・ニード・ラーヴ」、

  そしてクリームの喧嘩演奏の素材として知られるようになった、

  「スプーンフル」、ハウリン・ヲーフです。

M19.You Need Love(2’40”)Muddy Wataers

-W.Dixon-     MCA / Chess MCD 16500

M20.Spoonfull(2’46”)Howlin’ Wolf

-W.Dixon-     MCA / Chess MCD 16500

TM Born In Chicago 「アサー入り / Paul Butterfield Blues Band

-N.Gravenites-  Rhino 8122 798434 0

N  ウイリー・ディクスンの存在はやはり圧倒的ですね。マディとヲーフ二枚の大看板に楽曲

 を提供していた彼は、相方から「あいつにばっかいい歌をあげてる」と常に

 嫉妬を浴びていたそうです。これ、わたしの好きな話です。

  さて緊急事態宣言が延長されました。あ、まだ正式には発表されていない

 のかな。センモンイインカイの意見を尊重しているようですから。ここまで「セーフとし

 て判断しました」とか言って、勝手な事を続けて来ておきながら、こういう

 時には責任転嫁ですか。

  今回もアベシンゾーの不手際ですね。5月6日一杯で解除して「わたしの功績で

 す。正しかった、間違っていなかった、わたしの功績です」と言いたかった

 だけなんですよ、ソーリダイジンは。オリムピックの時と同じシソーですね。他にダイアモンド・

 プ リンセス事件からも何も学んでいない。ガクシューノーリョク皆無じゃないの。選んで

 しまったわたしたちの責任はともかく、この人間をこのままに放置していて

 いいのかねえ。

  ただこのまま行ったら5月7日の晩は国中「乾杯」とパチンコの嵐で、暴動が

 起こっても不思議ではない、と見ていましたから、正直なところわたしはホッ

 としています。そもそも5月6日には何の根拠もないからね。この問題がそ

 んなに簡単じゃないのは誰にも分かる筈です。

  ところであの小型アベノマスク、カメラがないところでは着けてないらしいですね。

 無能官僚たちも同じらしい。これも馬鹿にした話だ。そもそもソーリは滑舌が最

 悪なのに会見時にあんなフィルターされたら、殆ど何言ってんだか全く分かりませ

 ん。まあ、聞くに値もしませんが。大阪府知事は会見時に外して喋ります。

 距離も空間も大きく取ってあるからこちらの方が正しい姿です。

  興味深いのは都道府県の長(オサ)たちが、中央政府に対して、異議を唱え始め

 た事です。ジミントーに泣きついて次の都知事選での支援を取り付け、事前運動

 まがいのテレビ会見を続けているトチヂは別ですがね。やたらと自分しか知らな

 いつもりの安易なカタカナを使いたがるのも困ったモンですね。世界であんなデカイツ

 ラしてる人間はいないでしょうが、「自称小顔」だそうです。

  政府と地方自治体の関係は、江戸時代の幕府と藩にも似ています。ここま

 では忖度でどれだけ助成してもらえるか、というのが地方自治の歴史でした。

 大体が税収の殆どを政府が握ってんだから、気に触るような事は出来ない。   

 参勤交代と同じような締め付けに耐えて来たのです。でも今回は「要望」と

 いう言葉で、不平不満をはっきりと口にする首長が何人かいて、頼もしく見

 ています。「絶対安全地帯」からでは、事態の切迫度合いは何も分からないの

 ですよ。

  さて、今はラジオが一番です。今朝の特別付録は、以下の隠し場所、どうぞ

 存分にお楽しみ下さい。

https://firestorage.jp/download/ec43f8a6fa70826e5c521cae1411440db824cc53

  ダウンロード・パスワードは、h1y75eieです。

  今朝もちょうど時間となりました。

 こちらは、http://osamusawada.com/category/mornin-blues-by-isaowashizu/

 「幻」モーニン・ブルーズ、鷲巣功でした。来週も首都圏で9人のあなただけに。

 そして全国で9500万人のあなたにも、オー、ママママ・・・ではなくて、アサー。

♪♪ Twitter “#blues761″の閲覧はコチラ♪♪

REAL ROCKS SELECTION 2005.04 – 2020.04

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澤田修が2004年からナビゲート、 ZIP-FM REAL ROCKS では2005年4月から毎月、一か月間にわたって番組がプッシュしていくアーティストを紹介しています。それをREAL ROCKS SELECTIONと呼んでいます。

なんと16年の歴史があります!選ばれたアーティストのリストを備忘録として挙げておきます。
すでに解散しているバンドもいますが思い出深い作品、楽曲ばかりです。

2005年当初は、アーティスト並びにオシ楽曲も選んでいました。

【2005年度】

04月 Trust Company「Stronger」

05月 Waking Ashland「I AM FOR YOU」

06月 NINE BLACK ALPS「COSMOPOLITAN」

07月 Bullet For My Valentine「Cries In Vain」

08月 MAE「Anything」

09月 MEW「Special」

10月 Hard-Fi「Hard To Beat」

11月 Towers Of London「FUCK IT UP」

12月 DOVER「KING GEORGE」

01月 Arctic Monkeys「When The Sun Goes Down」

02月 Bleeding Through「Kill To Believe」

03月 SOFT 「Higher」

【2006年度】

04月 Jack’s Mannequin「Dark Blue」

05月 The Futureheads 「Skip To The End」

06月 Johnny Boy「You Are The Generation That Bought More Shoes And Get What You Deserve」

07月 Razorlight「In The Morning」

08月 Red Jumpsuit Apparatus 「Face Down」

09月 POP Shuvit 「Let Sleeping Dogs Lie」

10月 TRIVIUM 「Ignition」

11月 Mutemath 「Chaos」

12月 My Chemical Romance 「Welcome to the Black Parade」

01月 Blondelle 「Started When You Were Young」

02月 The Heights 「Night Relay」

03月 Enter Shikari 「Sorry You’re Not A Winner」

【2007年度】

04月 Northern Room 「Galaxy」

05月 Melee 「Stand Up」

06月 Shellshock 「Insight」

07月 Dover 「Let Me Out」

08月 Strung Out 「The King Has Left The Building」

09月 Motion City Soundtrack 「Broken Heart」

10月 Sunshine 「Top!Top!The Radio」

11月 We Shot The Moon 「Waters Edge」

12月 Operator Please 「Just A Song About Ping Pong」

<<2008年1月からアーティストと作品単位に変更>>

01月 Mutemath “Mutemath” 解説:澤田修!

02月 48May “Streetlights&Shadows”

03月 Skindred “Roots Rock Riot”

【2008年度】

04月 Flogging Molly “Float”

05月 Violence To Vegas  “Princess to Poison”

06月 Forever the Sickest Kids  “Underdog Alma Mater”

07月 The Cab  “Whisper War”

08月 Mike Viola “Lurch”

09月 PARKA “Attack of the Hundred Yardman”

10月 The Script “The Script”

11月 Runner Runner “Your Greatest Hits”

12月 Copeland “You Are My Sunshine”

01月 Rise Against “Appeal to Reason”

02月 Bring Me The Horizon “Suicide Season”

03月 THE VIRGINS “The Virgins”

【2009年度】

04月 Fleet Foxes “Fleet Foxes”

05月 Lacuna Coil “Shallow Life”

06月 Phoenix “Wolfgang Amadeus Phoenix”

07月 Cut Off Your Hands “You & I”

08月 Steel Panther “Feel the Steel”

09月 Dead By April “Dead By April”

10月 Girls “Album”

11月 Blessthefall “Witness”

12月 First Signs of Frost “Atlantic”

01月 The Yeah You’s “Looking Through You” 現在はMadfoxに改名

02月 Vampire Weekend “Contra”

03月 FLOBOTS “Survival Story”

【2010年度】

04月 Paper Tongues “Paper Tongues”

05月 Heaven Shall Burn “Invictus”

06月 SOMA Jewel & the Orchestra

07月 Automatic Loveletter “Truth or Dare”

08月 The Reign of Kindo This Is What Happens

09月 YOUNG GUNS “All Our Kings Are Dead”

10月 The Devil Wears Prada “Zombie EP”

11月 Carpark North “Lost”

12月 Chunk! No, Captain Chunk!”Something For Nothing”

01月 Glamour Of The Kill ”The Summoning”

02月 Funeral Party “The Golden Age Of Knowhere”

03月 Dropkick Murpheys “Going Out in Style”

【2011年度】

04月 Slaves To Gravity ” UNDERWATEROUTERSPACE ”

05月 Amaranthe “Amaranthe”

06月 La Vida Boheme “Nuestra”

07月 Rival Sons “Pressure And Time”

08月 Stephen Jerzak “Miles And Miles”

09月 Born of Osiris “TheDiscovery” 解説:澤田修!

10月 Rise To Remain “CityOfVultures”

11月 Team Me “Team Me EP”

12月 Transit “Listen & Forgive”

01月 Blessed by a Broken Heart “Feel the Power”

02月 Skrillex “Bangarang EP”

03月 Team ME “To The Treetops!”

【2012年度】

04月 Fun. “Some Nights”

05月 Scars on 45 “Scars on 45”

06月 The HEARTBREAKS “Funtimes”

07月 Fail Emotions “Transfornation”

08月 The Dodoz “Forever I Can Purr”

09月 Periphery “Periphery II” 解説:澤田修!

10月 Poema “Remembering You”

11月 Jake Bug “Jake Bug”

12月 The Amity Affliction “Chasing Ghosts”

01月 Beyond All Recognition “Drop=Dead”

02月 Downtown Struts “Victoria!”

03月 Heaven’s Basement “Filthy Empire”

【2013年度】

04月 Daughter “If You Leave”

05月 The Neighbourhood” I Love You ”

06月 Glass Towers” Collarbone Jungle ”

07月 Chvrches” EP ”

08月 Asking Alexandria” From Death to Destiny “ 解説:澤田修!

09月 Born of Osiris ” Tomorrow We Die Alive “ 解説:澤田修!

10月 The 1975 ” The 1975 ”

11月 Divided Friday ” Modern Memories ”

12月 Satellite Stories ” Pine Trails ”

01月 Periphery “Clear “ 解説:澤田修!

02月 A Great Big World ” Is There Anybody Out There? ”

03月 Architects “Lost Forever // Lost Together”

【2014年度】
04月 American Authors ” Oh, What A Life ”

05月 The Vamps ” Meet The Vamps ”

06月 VA ” Sumerian Ceremonials ”

07月 KONGOS ” Lunatic ”

08月 HEARTIST ” Feeding Fiction ”

09月 MAGIC! “Don’t Kill the Magic”

10月 Catfish And The Bottlemen “The Balcony”

11月 Andrew Mcmahon in the Wilderness “Andrew Mcmahon in the Wilderness”

12月 Vinyl Theatre “Electrogram”

01月 RISE OF THE NORTHSTAR ” Welcame ”

02月 ATTILA ” Guilty Pleasure “ 解説:澤田修!

03月 New Empire ” In a Breath ”

【2015年度】
04月 We Are Harlot ” We Are Harlot ”

05月 CHON ” GROW ”

06月 Say Lou Lou ” Lucid Dreaming ”

07月 August Burns Red ” Found in Far Away Places” 解説:澤田修!祝グラミーノミネート!

08月 Saint Raymond ” Young Blood ”

09月 Destiny Potato “Lun”

10月 Press To Meco “Good Intent”おそらく日本初OA

11月 Nothing But Thieves “Nothing But Thieves”

12月 Jamie Lawson “Jamie Lawson”

01月 The Slackers “TheSlackers”

02月 BuryTomorrow “Earthbound” 解説:澤田修!

03月 HighHighs “The Cascades”

【2016年度】

04月 YASHIN “The Renegades” 解説:澤田修!

05月 Andy Black ” The Shadow Side ”

06月 Issues ” Headspace”

07月 Huaska” ボサノヴァ・メタル教典” 解説:澤田修!

08月 CrownTheEmpire ” Retrograde “ 解説:澤田修!

09月 The Struts ” Everybody Wants ”

10月 ToTheRatsAndWolves ” Dethroned “ 解説:澤田修!

11月 Any Given Day”Everlasting”

12月 Tigercub ” Abstract Figures in the Dark ”

01月 Strawberry Girls “American Graffiti”

02月 Galactic Empire “Galactic Empire”

03月 Youth in Revolt “The Broken”

【2017年度】

04月 Aquilo ”Silhouettes”

05月 Slaughter To Prevail “Misery Sermon”

06月 MISS MAY I “Shadows Inside” 解説:澤田修!

07月 Andrew McMahon “ファイア・エスケイプ”

08月 Ocean Grove “The Rhapsody Tapes”おそらく日本初OA

09月  Faces of Eve ” Faces of Eve”おそらく日本初OA

10月 Stray From The Path “Only Death Is Real”

11月 Save Us From The Archon “Melancholia”

12月 Polaris “The Mortal Coil”おそらく日本初OA

【2018年】

01月 Savage Messiah “Hands Of Fate”

02月 Don Broco “Technology” 解説:澤田修!

03月Starcrawler “Starcrawler”

04月Arch Echo “Arch Echo”

05月From Ashes To New “The Future” 解説:澤田修!

06月Royal Mob “Cinematic”おそらく日本初OA

07月Devildriver “Outlaws ‘Til The End, Vol. I” 解説:澤田修!

08月VENUES “Aspire” 解説:澤田修!

09月Covet “Effloresce”

10月POP ETC“ハーフ”

11月Ledger 『Ledger EP』

12月VA 『Songs That Saved My Life』

【2019年】

01月VintageTrouble 『Chapter II – EP1』

02月The Ramona Flowers 『Strangers』

03月ANNALYN 『Deceiver / Believer』

04月H.E.R.O. 『Humanic』

05月PORT NOIR 『The New Routine』

06月Felix Martin 『Caracas』

07月 Arch Echo 『You Won’t Believe What Happens Next!』 解説:澤田修!

08月 The Offering『Home』

09月 Wage War『Pressure』

10月 Badflower『OK, I’M SICK』

11月 Leprous『Pitfalls』

12月 Multiverse『Beyond』

【2020年】

01月 Strawberry Girls『Tasmanian』

02月 Wolf Parade『Thin Mind』

03月 The Hu『The Gereg』

04月 Code Orange『Underneath』

05月 TBA『TBA』