カテゴリー : Mornin’ Blues by IsaoWashizu

【幻】モーニン・ブルーズ 2020/11/28

mb201128

 

TM. Walikin’ Blues「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-R.Johnson-  Rhino 8122 798434 0

 

N  おはようございます、ワツシイサヲです。「幻」モーニン・ブルーズ2020年11月28日

を始めましょう。

先週は済みませんでした。大事な生放送のお知らせを忘れてしまいました。

大家の澤田修が後方支援で告知を追加してくれて助かりました。次の生放送

は、2020年12 月19日の朝3時、あるいは2時30分頃からです。もう時間

がないね。準備に入らなくちゃ。

急に夏日を記録したりと不安定だった気候も例年並みになって来ました。

わたしはまだ暖房機を使っていません。正直言うと寒い。仕事をする部屋は、

これまで何回もお話しているように自信を持って「都内23区最低温度」を

誇れる場所です。計測はしておりませんが。この時期になると指先がかじか

んでしまってね。それをこすって暖めます。さあ、来週はストーブ着火式だ。

今朝も音楽でわたし自身を、そして皆様方を暖めます。まずこれです。

 

M01.あれなんやったかな(4’40”)玉手箱

-unknown-  BSMF TMTY-002

 

N  玉手箱で「あれなんやったかな」でした。「忘れて、忘れて、困っちゃう」

と言う言葉が印象的です。この「・・・ちゃった」「・・・ちゃう」と言う完

了形の用法が、関西の、特に大阪人には「東京言葉」として引っかかるらし

く、以前は関東者をからかう時に、「ボク、それ忘れちゃってさあ・・・」的

によく使われていました。昨今では大阪の人たちもこの「ちゃった」を割と

自然に使うようになってますね。

今まで全く知らなかった大阪のグループ「玉手箱」、ファンクやブルーズを咀嚼した

オリヂナル曲でアルバムを発表しています。けっこう深刻な歌も入ってますが、この

「あれなんやったかな」は別格的な面白さです。キャミーオの大ヒット曲「ワード・アップ」

を土台に老人性認知症、老年痴呆、いわゆるボケを主題に面白く聞かせてくれ

ました。

最後の会話部分を聞いていると、わたしの知り合いの大阪人の顔が浮かん

で来ます。声もよく似てる。これは懐かしいやら迷惑やら、フクザツですね。そ

れとは別に、この「あれなんやったかな」全体を聞いていて思い出した歌が

ありました。

 

M02.むかでの錦三(4’36”)上田正樹とサウス・トゥ・サウス      

-M.Ueda-  徳間 / バーボン TKCA-73244

 

N  上田正樹とサウス・トゥ・サウスの実況録音アルバム『この熱い魂を伝えたいんや』

から、「むかでの錦三」でした。こちらは大人のエログロ漫画週刊誌の連載の登

場人物を主人公にした創作です。発表は1975年。この頃わたしはこのグループ

に夢中で、東京に来る度にいつも観に行っていました。遠く埼玉県の山奥の

城西大学の学祭を観に行った事もあります。最初は本郷東京大学の五月祭だ

ったかな。ぶっ飛びました。みんな上手だった。最後の「お前を離さない」

は当然ですが、ルーファス・トーマスのカヴァが新鮮で、「カッコ良いなあ」と痺れっぱなし

でした。

今回の玉手箱をきっかけに思い出して、調べたらその後に何種類かわたし

が知らなかった録音作品がありました。

 

M03.バッドジャンキー ブルース(4’30”)上田正樹とサウス・トゥ・サウス

-H.Sato-  DIW / Fuji FJSP371

 

N  「バッド・ジャンキー・ブルーズ」、上田正樹とサウス・トゥ・サウスでした。この頃の上田

正樹の実演は、相棒の有山淳司との生セット、そしてサウスとの電気セットの2段構え

で、ふたつの距離がちょっと離れてはいたものの、今になって考えるとわた

したちの日常生活もここに反映されていたように思えます。とにかく1975年

の最新型として、非常に充実した実演でした。

今の「バッド・ジャンキー・ブルーズ」1974年夏の郡山ワンステップ・フェスティヴァルでの

収録ですね。わたしが出会う以前すでに全国的に知られていた証しです。こ

の「郡山ワンステップ・フェスティヴァル」、1年ほど前に関連した新聞記事を読んだ記憶

がありますが、今ではすっかり、全く、跡形もなく、忘れられています。郡

山出身の年下の音楽好きがこの催しについて何も知らなかったのは、大きな

驚きでした。

それから約50年経った現在は。映像も含めて沢山の記録に接する事が出来

るようになっているようでして、これも数枚の連作の中からの1枚です。た

だ新しくこの音楽会を知った若い人たちがどのくらいいるでしょうか。キー坊

こと上田正樹たちもサウス・トゥ・サウスを名乗ってはいますが、後の不動メムバとは

若干構成員が異なっているようです。

 

M04.メムバ紹介(3’10”)上田正樹とサウス・トゥ・サウス

-unknown-  DIW / Fuji FJSP371

 

M05.あこがれの北新地(2’57”)上田正樹と有山淳司

-M.Ueda   徳間 / バーボン TKCA-73243

 

N  1974年の郡山ワンステップ・フェスティヴァルでの上田正樹とサウス・トゥ・サウスのメムバ紹介

に続いては、翌75年に発表された「上田正樹と有山淳司」名義のアルバム『ぼ

ちぼちいこか』から「あこがれの北新地」です。この作品も完成度の高い素

晴らしい出来で、わたしはずっと聞き続けました。ですから今回久しぶりに

聞いたら、収録されている全曲を殆ど口ずさむ事が出来たのには自分でもび

っくりでした。

大阪に暮らす庶民の姿が写実的に、どうしようも無く深い愛情で語られて

います。いまでも聞き返す価値が充分にあります。みんなにも聞いて欲しい

ですね。

そこからもう1曲、

「俺の借金全部でなんぼや」。

 

M06.俺の借金全部でなんぼや(2’20”)上田正樹と有山淳司

-K.Mikami, M.Ueda, J.Ariyama-  徳間 / バーボン TKCA-73243

 

N  「俺の借金全部でなんぼや」、上田正樹と有山淳司でした。玉手箱の「あれ

なんやったかな」をきっかけに聞き直した上田正樹とサウス・トゥ・サウス、わたし

にも今、いろいろと考えさせてくれました。上田正樹本人とは袖をすり合わ

せた程度の接触しかなく、その他ではあまり愉快でない出来事が関わってい

ましてすっきりとしない思いもありますけれど、彼がわたしの人生を決定づ

けた重要な歌唄い、音楽家、である事はこれからもずっと変わり得ないでし

ょう。

その上田正樹とサウス・トゥ・サウス、彼らはまだひとりもかける事なく全員が音

楽に関わっているようです。衛星放送番組のために1991年に再集結していた

んですね、全く知らなかった。それもCDになっていました。ここでも不動

のメムバで、あの頃のリパトゥワに力いっぱいで取り組んでいます。その姿には圧

倒されます。ただこの録音作品制作には雑用係がいなかったようで、録音周

辺詳細が分かりません。そこのところがとても残念でした。

では上田正樹とサウス・トゥ・サウス『サウス・トゥ・サウス ‘91ライブ シンパイスナ、アンシンスナ』

からこれです。

「大阪へ出てきてから」。口ずさみながら聞いていると、涙が出てきます。

 

M07.大阪へ出て来てから(7’00”)サウス・トゥ・サウス 

-M.Ueda-  Amazon Records AZRC 1006/7

 

M08.Long Ago And Far Away(2’22”)James Taylor

-J.Taylor-  Warner Bros. 7599-27252-2

 

N  ジェイムズ・テイラーの「遠い昔」、1971年のLP『マッド・スライド・スリム アンド・ブルー・

ホライズン』からです。この間ある場所で、ジェイムズのこの歌の実演を観せて貰い

ました。初めてです。良かったなあ。まだ相当に若い頃でしょう。オリヂナル録

音は僅か2分ちょっとの短い歌ですが、とても素晴らしい。少々幻想的なの

は、ジェイムズの神経症がまだ完治してなかった頃の歌だからでしょうか。

ただしわたしがこの歌に出会ったのは、こちらの仕様でした。

 

M09.遠い昔(5’38”)アール・クルー

-J.Taylor-  東芝 TOCJ-6733

 

N  アール・クルーのLP『フィンガー・ペインティングズ』から「遠い昔」でした。優しい音色

が心に残ります。制作はデイヴ・グルーシン、1977年の作品です。イントロのリフがい

いですね。わたしはこの演奏でこの歌を知って、それからジェイムズのオリヂナルに

遡ったのです。みんながJ.T.の事を騒ぎ始めた頃、わたしは何にも知らなか

ったのですよ。嗚呼、恥ずかしい。

さて某所にて観た実演映像、それはユーチューブに揚がっていた映像でして、家

に帰ってからもう一度観ました。するとその時気づかなかった、ピアノ伴奏者

がいました。この人でした。

 

M10.ウィル・ユー・ラヴ・ミー・トマロウ(4’12”)キャロル・キング

-C.King, J.Goffin-  ソニー  EICP 842     When The Sun….

 

N  はい、何の説明の必要もありませんね、キャロル・キングです。この初めて観た画

はどこなのかは分かりませんが、それほど広い会場ではないところでしたね。

ホットパンツで「ロコモーション」のゴーゴーを踊る彼女じゃなくて、『つづれ織り』のキャロル

がグランド・ピアノで伴奏とコーラスをつけている素晴らしい映像でした。皆さんも

探してみて下さい。今の「ウィル・ユー・ラヴ・ミー・トゥマロウ」ではとても息のあった

バックグラウンド・ヴォーカルをJ.T.がつけていましたけど、このふたり、近年では割

と疎遠のようですね。何年か前に行われた武道館でのJ.T.とキャロル・キングの公

演を観に行ったら、「アップ・オン・ザ・ルーフ」もJ.T.は当初キャロル・キングの作品だ

とは知らなかった、なんて漏らしていましたくらいです。

だいぶ遅れての出会ったJ.T.でしたが、わたしは 彼の採り上げるカヴァ・

ソングが特に好きでした。そのきっかけはこの歌かな・・・。

 

M11. ハウ・スウィート・イット・イズ(3’10”)マーヴィン・ゲイ

-E.Holland, L.Dozier, B.Holland-  ユニバーサルUICY-94041

 

M12.How Sweet It Is(3’33”)James Taylor

E.Holland, L.Dozier, B.Holland-  Warner Bros. 7599-27293-2

 

N  マーヴィン・ゲイの圧倒的実況録音盤『ライヴ』から、「ハウ・スウィーティーズ」でした。

J.T.は1975年の『ゴリラ』で、当時の夫人カーリー・サイモンと一緒に唄っています。

邦題が「君の愛に包まれて」、これはなかなかの命名です。いいぞ、田中敏明。

確かわたしは最初カメちゃんのラジオ番組で聞いたんじゃなかったかな。

次もカメちゃんのラジオで聞きました。こちらははっきり覚えています。

「寂しい夜」。

 

M13. Don’t Let Me Be Lonley Tonight(2’39”)James Taylor

-J.Taylor-  Warner Bros. 7599-27293-2

 

M14.Caroline In My Mind(4’00”)James Taylor

-J.Taylor-  Warner Bros. 7599-27293-2

 

N  J.T.、ジェイムズ・テイラーで「寂しい夜」、そして「思い出のキャロライナ」でした。こ

れはまだJ.T.が、ピーター・アッシャーと仕事をしていた頃の作品です。彼はビートルズ

のアップル・レコードからデビューしてます。この時にピーターとの関係が出来ていた

んですね。しかしアップルではあまり上手く行かず、アメリカに戻って世界的な大成

功を果たします。ピーター・アッシャーも一緒でした。こんな大魚を取り逃がすとは、

当時のアップルの担当者は何を聞いていたんでしょうか。わたしが役員ならクビ

にしてますね。

さて、先週お送りしたナッシュヴィルの歌書き、ウォード・デイヴィスの新譜に、今の

「思い出のキャロライナ」にとてもよく似た歌がありました。

こちらは「コロラド」です。

 

M15.Colorado(3’42”)ウォード・デイヴィス   

-unknown-  BSMF 6197

 

N  多分ウォード・デイヴィスの心の何処かに「思い出のキャロライナ」が引っ掛かっていた

んじゃないかとも思える「コロラド」でした。最新アルバム『黒猫と烏』からです。

さて先週は優れたヴォーカルを聞いて頂いたビリー・ストリングズ、今朝はその卓越

したギターをお届けします。慌ただしくて散漫な紹介になっていますけれど、

この人確かに上手い。ただわたしは基本的な感覚が70年代後期のものに聞こ

えるんです。サイケ的でもありますし、あの時代の混沌が好きみたい。見開きジ

ャケットの内側には録音中のスナップ写真が沢山ありまして、その雑然とした混乱の

度合いもほぼ70年代後期なんです。様々なケイブルの散らかり具合は今時珍し

いくらいです。モニターに使っているアムプなんて、練習ステューディオでアメイチュアが使っ

てるのとおんなじだし、演奏している場所も空いてるところに座ってる感じ

なんです。この散らかり方は凄いな。

ではサイケな感じの濃厚な1曲をどうぞ。

「ギター・ピース」。

 

M19.Guitar Peace(4’16”)Billy Strings

-Apostol-   Rounder 116610038

 

N  余韻を持たせて突然終わる古いシンセサイザーの音、どう聞いても70年代の終わ

り的です。皆さんはどの様にお聞きでしょうか。

さて、ギル・スコットヘロンで「家庭は暖かく愛情の溢れた場所とは限らない」、を

2週間ほど前にお届けしました。如何にもギル・スコット的な皮肉、かつ真実であ

りますが、これをエスタ・フィリップスがカヴァしていたんですね。クドゥ時代のベスト盤

の最初に出てくる位ですから、かなりの成功作と言っていいでしょう。確か

にいい出来です。エスタがギル・スコットの思想を深く理解していたかどうかは別と

して、思い当たるところは少なからずあった筈です。1971年の録音です。

 

M20.Home Is Hatered Is(3’24”)Ester Phllips

-G.Scott-Heron- Epic / Legacy  ZK 45483

 

M21.マイ・プレイヤー (3’35”) ディー・ディー・ブリッヂウォーター

-G.Boulanger, J.Kennedy, S.Berinstein-  イーストウエスト AMCY-2857

 

N  エスタ・フィリップスの「ホーム・イズ・ウェア・ザ・ヘイテド・イズ」の次は、もうひとりの

ディー・ディー 、ディー・ディー・ブリッヂヲーターの「マイ・プレイヤ」です。当時この作品

は一種の衝撃でしたね。古いスタンダード曲を、最新の編曲、演奏、そして素晴

らしい歌唱力で唄い上げる・・・、モノクロ、超アップの顔写真ジャケットと共に強い

印象を世の中に与えました。76年のデビュー・アルバムの冒頭曲です。わたしは深

夜のハード・ボイルドfmラジオ番組で初めて聞きました。そう、「トヨタ自動車がお送

りする『あいつ』」です。

でも久しぶりに聞いたら、ドナ・サマーが連想されて仕方なかった。この頃ミュン

ヘンから台頭してきたディスコの女王に対して「アタシだってその位できるわよ」と

いう対抗意識があったんでしょうか。ところでこの「マイ・プレイヤ」、このアルバム

の最初と最後に2種類の仕様が収められています。今のディスコ調のは1曲目、

最後はテムポーをぐっと落とし、「(バラッド)」という断り書きがある通り重量感

に溢れた仕上げで、再び同一曲を唄っています。コーダ部分の語りを混じえた

行りは、ドナ様にも出来ないのではないでしょうか。

お聞き下さい「マイ・プレイヤ(バラッド)」、ディー・ディー・ブリッヂヲーターです。

 

M22.My Prayer (5’39”)Dee Dee Bridgewater

-G.Boulanger, J.Kennedy, S.Berinstein-  イーストウエスト AMCY-2857

 

TM Born In Chicago 「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-N.Gravenites-  Rhino 8122 798434 0

 

N  「伝説の『ベイシティブルーズ』を、私は岡山で1年間だけ聞いていました」

と、ポークパイさんからお便りを頂きました。5人目の重度聴取者登場です。 1

時間版への編集、そしてAM局からの放送、共に今わたしの記憶にはありま

せん。制作責任者として知らない筈ないんだけどね。知っていれば、岡山の

人たちにも呼びかけたのになあ・・・。ピーターに尋ねてみます。どうもありが

とうございます。

 

今朝の特別付録は、以下の隠し場所です。どうぞお楽しみ下さい。

https://firestorage.jp/download/fc0aa6b029659e39d854665eaf3410cc97e64c54

ダウンロード・パスワードは、ryj6n2es

使用音楽素材図絵は、こちら。

https://firestorage.jp/download/999edbf58ebf931c4276df2fd49d97a731b669fd

ダウンロード・パスワードは、同じくryj6n2esです。

 

今朝もちょうど時間となりました。

こちらは、http://osamusawada.com/category/mornin-blues-by-isaowashizu/

「幻」モーニン・ブルーズ、鷲巣功でした。来週も首都圏で9人のあなただけに。

そして全国で9500万人のあなたにも、アサー。

来週はもう、今年最後の一ヶ月がやって来ます。

 

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【管理人よりお知らせ】
今年2020年最後の”現実”生放送の日時が決まりました。

Awesome Beats & Mornin’ Blues
2020年12月18日金曜日24時~29時@中央エフエム

※2020年12月19日土曜日0時~2020年12月19日土曜日早朝5時~

年の瀬でご多忙中と存じますが、是非聴いてくださいませ!

【幻】モーニン・ブルーズ 2020/11/21

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TM. Walikin’ Blues「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-R.Johnson-  Rhino 8122 798434 0

 

N  おはようございます、ワツシイサヲです。「幻」モーニン・ブルーズ2020年11月21日

を始めましょう。

レコード店頭で見る限り、この春から新譜の発売が低調です。コロナ禍の影響で

しょうかね。特定の分野ではなくて全体が同じように活発ではありません。

全世界を見渡せば、既にCDというパッケイヂ商品が時代遅れという認識は、当

然持たなくてはいけないでしょう。日本市場がまだこの形にしがみついてい

るのは異常なんだそうです。

「配信」の方があらゆる点で優位性が高いのは分かりますが、「物を現金で

手に入れる」という行為の満足感、達成感が得られないところに抵抗があり

ますね。自慢じゃないですけども、わたしがこういう音楽販売方法を試した

のはかなり早かった。生MDにお金を払って録音するやり方は、全く普及し

ませんでしたが、1990年代後期に一度試された事があります。渋谷駅の交差

点の蔦屋の入口に自販機みたいのが置いてあってね、知り合いが吹き込んだ

って言うもんだから「落とし」に行きました。

400円だったかな。シングル盤を買う感じなんですが、どうも釈然としない。

自前のMDを持って行って帰って来るだけ。当然ジャケットもありませんから「買

った」という実感がしないのです。非常に空虚でした。もし全ての音楽が配

信になってしまったら、わたしは廃業ですね。

さて、久しぶりにカントリーの新録新譜です。

 

M01.Get To Work Whiskey(2’5’1”)ウォード・デイヴィス 

-unknown-  BSMF 6197

 

M02.6 In The Morning(4’20”)ゴードン・キャンベル feat.B Slade 

-unknown-  BSMF REDN-0028

 

N   ヲード・デイヴィスの「ゲット・トゥ・ワーク・ウイスキー」、今のカントリー主流の唄い方です

ね。フロリダ・ジョージア・ラインとかブラッド・ペイズリとも重なる発声です。このウォード・

デイヴィスという男は2000年からナッシュヴィルで下積みを続けてきた歌書きです。

お聞きのようにかなりロック色の濃いカントリーですが、今じゃこのくらいで普通か

な。アルバムには覚え易く良い楽曲が沢山入っていまして、歌書きの面目躍如で

す。来週以降も何回かお聞きいただきましょう。ヲード・デイヴィスで「ゲット・トゥ・

ワーク・ウイスキー」でした。

その次のファンクはゴードン・キャンベルという黒人ドラマーのソロ・アルバム『カムヴァセイショ

ン』から「午前6時」です。当代一流のジャズ・ファンク系演奏家をずらりと揃え

た面子が豪華、と言ってもわたしの知ってるのはカマシ・ヲッシントンぐらいしかいま

せんがね。今の「午前6時」には、B.スレイドが唄で参加していました。アルバム・

タイトル通り、各曲間には短い会話が挟まれています。音楽自体は全編に亘って

非常に力のこもった演奏が続きまして、わたしは、もう体力的に最新の若手

の音楽に敵わなくなったんでしょうか、二日間に分けて通して聞いた程です。

ロジャー・トラウトマンやプリンスを始めて浴びた時の感触でした。

さて、次です。

 

M03.Try A Little Tenderness(3’51”)Otis Redding

Atlantic / Rhino 8122 79827 4

 

N  ご存知「トライ・ア・リル・テンダネス」、オーティス・レディングです。これほど起伏に富ん

だ聞きどころ満載の演奏が、わずか4分足らずで過ぎ去ってしまうなんて、

何度聞いても信じられません。

これは傑作アルバム『ソウル辞典』のA面の5曲目、あのファンキーな「デイ・トリッパ」

の前に収められていました。先週なぜか急に聞きたくなって抜き出したので

すが、裏面のクレジットを見ていて、またまたずっと大きな間違いをしていた事

に気づきました。

それは・・・、

 

M04.Sweet Lorraine(3’21”)Nat King Cole Trio

-C.Burwell, M.Parrish-  Vintage Jazz Classics VJC-1026/9

 

N  ナット・キング・コール・トリオで「スウィート・ロレイン」でした。間奏の後で一箇所針飛びの

ような感じがありましたね。これは当然SP盤を起こしてマスタ扱いにしている

ので仕方ないのかな。数週間前にこれを紹介した時に「この歌は最初にスタクス

のミュージシャンとオーティスの仕様で聞いたので、正調編を知った後は違和感を感じ続

けた」なんて事を話していましたね。それも当然で、全く別の楽曲だったん

です。しかも題名からして、です。

こっちは「スウィート・ロレイン」、オーティスたちのは「スウィート・ローリン」、オーティスとアイザック・

ヘイズの共作でした。参ったなあ。短かくても40年間は同じ歌だと信じ込んで

いました。今は恥かかなくてかなくて良かった、という思いです。何回か口

にした覚えは過去にありますが、そこでは別に話題にもならなかった。ただ

し、オスカー・ムーアとジョニー・ミラーの書いた別の「スウィート・ロレイン」という楽曲もあり

ますので、お間違えなきように。

ではオーティス・レディングで「スウィート・ローリン」をどうぞ。

 

M05.Sweet Lorene(2’31”)Otis Redding

-O.Redding, I.Hayes, Isbell-  Atlantic / Rhino 8122 79827 4

 

N  そして『ソウル辞典』では同じような間違いが他にもありました。

これです。

 

M06.I’m A Hog For You(2’01”)The Coasters

-J.Leiber, M.Stoller-   Atlantic / RhinoR2 71090

 

N  永遠のザ・コースターズ1959年の「アイム・ア・ホグ・フォー・ユー」です。これをオーティス

が『ソウル辞典』でカヴァしていると思っていました。これも間違いでして、オーティ

スのは自作の「ホーグ・フォー・ユー」だったのです。共に安易な題名からの早トチリで

して、これも何回か口にした覚えがありますが、そこでも話題にもなりませ

んでした。「悪運」に感謝しています。毎度ワツシのお粗末でした。

 

M07.Hawg For You(3’31”)Otis Redding 

-O.Redding-  Atlantic / Rhino 8122 79827 4

 

M08.Joy(7’21”)エミ・マカベ           

-unknown-  BSMF-5107

N  「ホーグ・フォー・ユー」、オーティス・レディングに続けましたのは、先週三味線入りの

楽曲を聞いて頂いたエミ・マカベの「ジョイ」です。これは日本語詞でしたね。共

演しているのはヌー・ヨークのジャズメンですから、当然何を唄っているか分からな

いでしょう。でもここでエミは日本語詞の歌を唄い、その主題表示によって演

奏者たちに概念を与えているような気がします。そしてその伝達はとても上

手く行ったようですね。

エミ・マカベでもう1曲どうぞ。演奏のダイナミクスが聴き処です。

「アイ・ソウ・ザ・ライト」、ハンク・ウイリアムズの作品とは別の歌です。

 

M09.I Saw The Light(3’54”)エミ・マカベ       

-unknown-  BSMF-5107

 

M10.ハート・オヴ・ゴールド(3’00”)レイラ・マッカーラ

-L.Hughs, L.McCalla-  Folkways / Smithonian / ライス  FLR-5551

 

N  そしてこれも先週あわただしい中で聞いて頂いたレイラ・マッカーラの作品から

「ハート・オヴ・ゴールド」、冒頭の聞き慣れない音は、セロをギターのようにコード押さ

えしてストローク弾きした音色です。このアルバムで彼女はヴォーカルの他にテナー・バンジョ

ーとセロを担当しています。

次はハイチの「カメン・サ・ウ・フェ」、1930年代に民族音楽研究家アラン・ロマクスの採取

した音源に同じ歌が収録されているそうです。

 

M11.カメン・サ・ウ・フェ?(2’22”)レイラ・マッカーラ

-trd.-  Folkways / Smithonian / ライス  FLR-5551

 

M12.トゥー・ブルー(2’28”)レイラ・マッカーラ

-L.Hughs, L.McCalla-  Folkways / Smithonian / ライス  FLR-5551

 

N  レイラ・マッカーラで「カメン・サ・ウ・フェ」、そして「トゥー・ブルー」、こちらはこの作品の

主題であるラングストン・ヒューズのことばに彼女が旋律を付けて唄っていました。

マリア・マルダーを連想させるような簡素なオールドタイマー演奏、バンジョーとドブロとウド・

ベイスで充分以上な効果が出ています。録音スタジオでの収録ですが、響きが鳴り

過ぎず抑えられ過ぎず、音楽の素朴な感触が実によく捉えられています。こ

の音像感も印象に大きく影響していますね。

次は無伴奏の唄から始まります。「ロンリー・ハウス」。

そしてアルバムの最後を飾る「チェンジング・タイド」、このスチール・ギターの伴奏が素

晴らしい。トニー・プライヤという演奏家が弾いています。

レイラ・マッカーラの『ヴァリ・カラード・ソングズ~トリビュート・トゥ・ラングストン・ヒューズ』から

お聞き下さい。

 

M13.ロンリー・ハウス(3’27”)レイラ・マッカーラ  

-L.Hughs, L.McCalla-  Folkways / Smithonian / ライス  FLR-5551

 

M14.チェンジング・タイド(3’04”)レイラ・マッカーラ 

-L.Hughs, L.McCalla-  Folkways / Smithonian / ライス  FLR-5551

 

N  カントリー・ロックとジャズ・ファンクで始まった今朝の「幻」、生楽器の静かなアンサムブル

が続いています。次も類似した響きをお届けしましょう。

ブルックリン・ライダーというアメリカの固定メムバによる弦楽四重奏団があります。弦

のセクションは基本的にピンの人間の寄り集まりが多いのですが、ジミヘン変奏曲でお

馴染みのクロノス・クヲーテットのように決まった顔ぶれで活動する集団もあります。

世界的な東京クヲーテットもそうでしたね。

そのブルックリン・ライダーにアイルランドのフィドラー、マーティン・ヘイズが加わった面白いアルバ

ムが出ています。今朝は表題曲「ザ・バタフライ」を聞いて貰いましょう。

1匹の蚊の羽音から、最後には大群が舞い上がって行くような画が見えまし

た。セロの低音感がとても良好です。

 

M15.The Butterfly(6’07”)Martin Hayes & Brooklyn Rider

-M.Hayes-  In A Circle Records ICR012

 

M16.Freedom(2’44”)Billy Strings    

-Apostol-   Rounder 116610038

 

N  冒頭の最新主流唱法に較べるとオールドスクールなカントリーの唄ですね。ただ彼ビリー・

ストリングズは、今時珍しいギタースタイルで注目を集める若い新参です。今朝は決ま

ったハーモニーに敬意を表してヴォーカル・ナムバ「ホーム」をお届けしました。評判にな

っているギターの腕前は、来週お楽しみ頂きましょう。

 

M17.Make It With You(4’54”)Aretha Franklin 

-D.Gates-  Atlantic / Rhino RHM2 7890

 

N  はい、アリーサ・フランクリン不滅の傑作、フィルモアのライヴ盤から「メイク・イト・ウィズ・

ユー」でした。これは正規盤からではなく、2005年に出た完全収録の4枚組の

別テイクで、1971年の3月6日の収録です。後半のドラム・ブレイクが素晴らしい。

ここからは、エリス最新号のアリーサ対談を補うような形で何曲かお楽しみ下さい。

対談の最後の方で萩原健太が「まずどの曲」みたいな質問を出して、即座

にわたしの口から出たのがこの歌でした。ブレッドというフォーク・グループがオリヂナ

ルというのは知ってますけど、そちらは未だに聞いた事がありません。フィルモア

の正規盤では唄い出す前にアリーサが少し語ります。おそらく始めてのイカれた白

人客を前にして、本当に話しかけるような口調でね。純真だったワツシイサヲはこ

こに参ってしまったのです。以降、アリーサは特別な存在になりました。

多分ロッド・スチュアートもアリーサには相当イカれていたんじゃないかと思いますね。『ス

マイラー』に入ってる「ナチュラル・マン」はわたしが大好きなカヴァです。

そして隠れたるもう1曲がこれでしょう、「オウ、ノウ、ノット・マイ・ベイビー」。

 

M18.Oh No Not My Baby(2’55”)Aretha Franklin

-C.King, J.Goffin-  Atlamtic / Rhino  8122-71525-2

 

N  アリーサ・フランクリンでLP『スピリット・イン・ザ・ダーク』から、「オウ、ノウ、ノット・マイ・ベ

イビー」でした。誰にとっても特別な存在のアリーサ・フランクリンですが、ちょっとお

っかなかったのも事実です。対談の時は彼女の死後に出された伝記を読み終

えたばかりのピーター・バラカンが余談を色々と話してくれて、完全な人間ではな

かったという側面が分かりました。実演の映像を観ても、一番身近なバッキン

グ・ヴォーカルのグループを殆ど無視して舞台進行を続ける辺りにはわたしなりの

疑問があったので、それも確認できました。

わたしはジョン・ヘンリー・ハモンドをとても尊敬しているのですが、彼とアリーサが上

手く行かなかった理由は、彼女の嫉妬にあったんです。それも実の姉に対す

る近親的なものでした。ジョンの悔しさを想うと、わたしはいたたまれなくな

ります。ただ、彼女がアトランティック時代のような成功を収められたかどうかは疑

問です。ただLPの内側で見たマルチ・テイプ・デッキ前の二人の写真は、今も心に

蘇らせる事が出来ます。高名な牧師だった親父もクセ者だったし、アリーサ本人も

14歳で子供を産んでいるとか、決して穏やかなお育ちではなかったようです。

バーナード・パーディにわたしが直接聞いたところでは、息子を自分のバンドに入

れて特別扱いしている、という話がありました。「それで奴は上手いのか」と

聞いたら、プリティ・パーディは「さあね」という返事でしたよ。今回の対談では、

アリーサも「フツーの人間」的な女性だ、という観点からまとめられてはいなかった

ようですので、出て来ない話ですがね。

さて、ではジョン・ハモンドがプロデューサーだった頃の吹き込みで、

「イッツ・・ソウ・ハートブレイキン」、

そしてジョン・ハモンドとの関係を破壊した嫉妬の対象となったお姉さんのアーマ・

フランクリンでジャッキー・ウイルスン作の「ハイヤー・アンド・ハイヤー」を続けてお聞き下さい。

いま話題にしていたエリス最新号のウェブサイトはこちらです。まだお読みでない

方はどうぞ、ゆっくりとお楽しみ下さい。http://erismedia.jp/

 

M19.It’s So Heartbrekin’(2’41”)Aretha Franklin

-J.L.McFarland-  Columbia / Soul Jam 600807

 

M20.Higher And Higher(2’54”)ErmaFranklin

-G.L.Jackson, C.Smith, R.Miner- ウルトラ・ヴァイブ UVPR-10124

 

M21.アイド・ラザー・ゴー・ブラインド(5’50”)マージー・ジョセフ

-E.Jordan, B.Foster-  ワーナー WPCR-27535

 

TM Born In Chicago 「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-N.Gravenites-  Rhino 8122 798434 0

 

N   今朝の最後は先週入りきらなかったマージ・ジョセフの「アイド・ラザー・ゴー・ブ

ラインド」でした。後半に聞かれるジェリー・ジェモットのベイスが素晴らしいですね。

「オウ、ノウ、ノット・マイ・ベイビー」や「ドリーム・トゥ・リメムバ」と同じく、悲しい恋の

終わりの歌です。

 

先週の「ギミ・サム・モー」では思いがけずタダシゲさんが「幻」の「ベイシティ・ブ

ルーズ」の聴取者だったと分かりました。当時のわたしたち制作側としては、

このラジオ番組を聞いているのは、3人しかいないだろうと考えていました。毎

週届く葉書が同じ3人からだけでしたから。現場にいるのは4名なので、作

ってる人数の方が多いのです。でも今回4人目の聴取者の登場を確認できま

した。ありがとうございます。ピーターにも伝えときますね。

グリ子さん、銀座の山野でJ.B.ズ購入とは、全くもって正しいですね。あそ

こではかつてスリーピー・ジョン・エスティスのLPが週間売り上げで第一位を獲得した

事がありました。銀座の山野は洋楽の旗店だったのです。

ポークパイさん、ツイターで「ライナを書きました」とおっしゃってませんでしたか。

わたしは読んだ記憶があります。ただ、システムの使い方がよく分からないから、

当方の間違いかもしれません。11月27日付けの「日本は若者ほど『政権支

持』『トランプ支持』」は拝見してますよ。同じ記事は前日のヌーズでも読みました。

いいのかね、このままで。

 

コロナ禍の対応を見ると。この国の実情が分かります。二階のゴリ押しで通し

た例の「ゴウ・トゥ」とかはもう引っ込められないのよ。その悪業を薄める為に

「イート」とか「商店街」「イヴェント」などをくっ付けたもんだから、スガは新任早々

これ以上の「失政」を積み重ねられなくなってるの。だからこれほどの感染

拡大事実でも「第三波」と認めないの。山登りで大切な「引き返す勇気」を

失っているのです。採ってるコロナ禍対策も毎夕に感染者数を発表しているだけ

ですがね。

神様だけが今後の状況を知っているとしても、人間のできる事をちゃんと

やって欲しいなあ。口を開けば「専門家委員会」とか言うけど、センセ達に「御

意」「異議なし」と言わせてるだけでしょ。なんで世界的に優秀な国内の医薬

品メイカーにワクチンを開発させないで、巨額を払ってアメリカから買うのよ。あれは白

人用です。わたしたちは誇り高き黄色人種、アジア人なんです。ワクチンも成分そ

の他の実態は闇の中だし、体質が違うから服用したら具合悪くなる可能性も

ある筈だよ。

地方自治も同じように政権に忖度して、「自粛」のキョーセーで乗り切るつもり

ですね。結局のところ政権からの金でやらせて貰ってるから、ジチじゃないん

だよ。自由に動けるなら、ケーザイもブンカもわたしたち庶民が回します。みんな

大人なんです。その為に健全な人間が安心して動き回れる環境を整えるのが、

セーフやジチタイの仕事なんじゃないのかなあ。

飲食店を始めさまざまな商店などの努力には頭が下がる。自費でやってる

んだよ、透明シートも消毒液も。そうして「『ゴウ・トゥ』をやめないでくれ」と叫

んでいるのです。一般庶民にはマスクと石鹸と恐怖感の負担、実態の定かでない

「新しい生活様式」の強要、全ては自分の責任という事でしょう。

これがスガの唱える自助なのか・・・と、不平不満は底を着きません。わた

したちの年代はもう先が見えてるのでいいかも知れませんが、若い人たちは

ここから後に長い人生が続くんですよ。大丈夫かな、このままで。今日から

三連休ですね。

 

今朝の特別付録は、以下の隠し場所にあります。どうぞお楽しみ下さい。

https://firestorage.jp/download/7b57ad5871c91b8c186276971ab76cb1c0811e3e

ダウンロード・パスワードは、jk38nq6nです。

使用音楽素材絵図は、こちらで、

https://firestorage.jp/download/98e96a9bce8a54c475b9346d8fdc50bf43abc52e

ダウンロード・パスワードは、同じくjk38nq6nになります。

 

今朝もちょうど時間となりました。

こちらは、http://osamusawada.com/category/mornin-blues-by-isaowashizu/

「幻」モーニン・ブルーズ、鷲巣功でした。来週も首都圏で9人のあなただけに。

そして全国で9500万人のあなたにも、アサー。

♪♪ Twitter “#blues761″の閲覧はコチラ♪♪

 

 

 

【管理人よりお知らせ】
今年2020年最後の”現実”生放送の日時が決まりました。

Awesome Beats & Mornin’ Blues
2020年12月18日金曜日24時~29時@中央エフエム

※2020年12月19日土曜日0時~2020年12月19日土曜日早朝5時~

年の瀬でご多忙中と存じますが、是非聴いてくださいませ!

【幻】モーニン・ブルーズ 2020/11/14

mb201031

 

TM. Walikin’ Blues「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-R.Johnson-  Rhino 8122 798434 0

 

N  おはようございます、ワツシイサヲです。「幻」モーニン・ブルーズ2020年10月31日

を始めましょう。往生際の悪い人間はまだこだわっているようですが、アメリカ

合衆国が新しい時代に進んだのは事実です。それを阻止したくてしょうがな

いフジテレビの解説委員がドヂを踏んだのは面白い。得意になって喋る前にウラ取

れよ、ウラ。居返りだぜ。

アメリカ合衆国次期大統領が様々な問題にどのように対処していくのか、興味

があります。それとは別に自分たちの国の状 況もしっかり監視しなくちゃ

ね。

テレビのヌーズでみた場面では新しい次の大統領が選ばれて喜ぶ人たちがこの

歌で踊ってました。その場で当てたような即席の振りを揃えてね。みんな嬉

しそうでした。少し羨ましかったな。

行きましょう、「ウイ・アー・ファーミリ」、シスター・スレッヂ。

 

M01.We Are Family(3’19”)Sister Sledge

-N.Rogers, B.Edwards-  Universal  556 408 2

 

M02. Romancia(4’42”)James “J.T.” Taylor

-J.Taylor-  MCA  MACD-6347

 

N  ウマヅラ姉妹の「ウイ・アー・ファーミリ」の次に出て来たこの声、覚えていますか。

ファンキーな器楽隊からディスコ番付常連となったクール・アンド・ザ・ギャングのリード・ヴ

ォーカリスト、ジェイムズ・JT・テイラーです。彼の加入とデオダートの企画でクールたちは世界

的な大きなヒットを連発するようになりました。「レイディーズ・ナイト」や「セレブレイショ

ン」「ゲット・ダウン・オニット」などの作品には、今も独特の空気を感じます。スモーク・

マシーンからの霧が踊り場に満ちて来るような・・・と言ったらいいのかな。元々

はジャズ・ファンク的な音楽性を強く持っていましたが、やはり唄モノの魅了で勝負

して、それが大当たりとなりました。その時代を引っ張ったのが、この男、

ジェイムズ・JT・テイラーでした。

存在すら知らなかった彼のソロ・アルバムを見つけました。そこからまず、「ロマニ

カ」です。これは1983年の大ヒット曲「ジョアーナ」によく似てますね。多少あの成

功作品を意識してるのでしょうか。これ以降のクール・アンド・ザ・ギャングを、わ

たしは「黒いホール・アンド・オーツ」なんて呼んでました。とてもポップになって、

ファンキーな要素がなくなっていった時期ですね。ジェイムズ・JT・テイラーのソロ作品を

聞きますと、彼の個性を活かして行けば、当然こうなるだろう、というのは

頷けました。

 

M03.The House That Jack Built(5’28”)James “J.T.” Taylor 

-J.Taylor-  MCA  MACD-6347

 

N  「ジャックの建てた家」、ジェイムズ・JT・テイラーです。製作陣にはジェフ・ローバーの

名前もあります。これは発表された1989年当時、聞いた覚えがあります。で

もジェイムズ・JT・テイラーのだったかどうか不明です。12インチのシングル盤でしたね。

題名は欧米に古くから伝わる子供の戯れ唄から採られていますが、それとは

別の新しい作品です。このアルバムの冒頭曲が「シスタ・ローザ」という題名で、人

種差別撤廃運動に火を点けた勇気ある黒人女性の事を唄っているのか、J.T.

やるじゃないかと思いましたが、そうではなく特定女性を慕ったフツーの愛の歌

でした。

他にもこんな題名の歌があって、多少は振り回された感があります。

「約束の地」。

 

M04.The Promised Land(4’19”)James “J.T.” Taylor

-B.Coldwell, P.Gordon-  MCA  MACD-6347

 

M05.The Promised Land(4’03”)James Taylor

-C.Berry-   Warner Bros. 2794-2

 

N    ジェイムズ・JT・テイラーのソロ・アルバムから「プロミスト・ランド〜約束の地」でした。

これは映画「ゴースト・バスターズII」の挿入歌だったようです。続編は見ていな

いので知りませんでした。「約束の地」と言いますと聖書に収められた寓話の

ひとつですが、この歌もそういった既存の背景を感じさせながら、モロ宗教的

な内容ではありませんでした。

そして「約束の地」と言えばチャック・ベリーがアメリカ合衆国を皮肉って書いた同

じ題名の歌があります。そちらをジェイムズ・ヴァーノン・テイラー1974年のアルバム『ヲ

ーキング・マン』からお届けしました。同じJ.T.です。

 

M06.ユー•キャン•ハヴ•ウォーターゲイト•ジャスト•ギミ•サム•バックス•アンド•アイル•ビー•ストレイト(6’28”)

The J.B.’s

-J.Brown-  ユニバーサル UICY-76594

 

N   えらく長い題名ですね「ユー•キャン•ハヴ•ウォーターゲイト•ジャスト•ギミ•サム•バックス•アンド

  • アイル•ビー•ストレイト」ザ・ジェイ・ビーズです。テレビ番組「ソウルトレイン」風なセットに勢揃

いしたジェイ・ビーズのジャケット写真で知られるLP『ドゥイング・イト・トゥ・デス』か

らです。ドラムズを2セット擁した1970年代の編成で、当時は実演の舞台もこれ

と同じ並びでしたね。この曲はその昔に某ラジオ番組で「ギミ・サム」にひっかけ

て「もう一度」のリクエストのコーナー・サウンド・ロゴに使われていました。30年くらい

前の話です。覚えている人は、首都圏で6人いるかな・・・。

ジェイ・ビーズと言っても御大ジェイムズ・ブラウンがずっと前面に出ているので、

ジェイムズ・ブラウンの作品と同等です。御大とトロムボーンを吹くフレッド・ウェズリーとの

臨場感溢れる掛け合いが面白かったですね。

さて、次です。

 

M07.If I Were A Carpenter(2’51”)Four Tops

-T.Hardin-  Hip-0 / Motown / Universal B0000488-02

 

N  フォー・トップスがティム・ハーディンの作品を唄った「もし俺が大工で」、1968年に発

表されてています。お聞きのように、この後「貴女が貴婦人だったとしても、

一緒になってくれるかい」と続いて愛情を階級闘争に持ち込んで確かめる、

実にティム・ハーディンらしい歌です。これは確か歴史的な戯曲か何かの文学作品に

ある有名な一句の筈ですが、未熟若輩無学文盲なワツシイサヲは、すぐに思い出せ

ませんでした。

それはともかく、この歌の邦題が「この小さな願い」だった、と今週気づ

きました。わたしはある事で勘違いをしていたんです。

 

M08.小さな願い(3’32”)アレサ・フランクリン

-B.Bacharach, H.David- ワーナーWPCR-17928

 

M09.恋よ、さようなら(3’01”)ディオンヌ・ワーウィック

-B.Bacharach, H.David- ワーナーWPCR-17928

 

N  突然、糸居五郎大先輩の乱入でした。音楽はアリーサ・フランクリンの「小さな願い」、

そしてディオンヌ・ワーウィックで「恋よ、さようなら」、アルバム『DJ糸居五郎 黄金の

レイディオ・ヒッツ ゴー・ゴー・ゴー!vol.3』からでした。

もうお読みになった方もいらっしゃるでしょう、わたしが常任執筆者とし

て末席を汚している音楽雑誌「エリス」の31号が公開されています。その巻頭

掲載が「今こそ語ろう アレサ・フランクリンの奇跡」という対談で、萩原健太編集長、

ピーター・バラカン、そしてわたしが好き勝手に語り合っています。今回の記事に

はなりませんでしたが、とっかかりに「初めて聞いたのは」という話題にな

って、わたしは「多分『小さな願い』だと思う」と答えました。そして付け

加えて「ディオンヌ・ワーウィックの同じ歌が同じ頃に日本の番付に上がっていて、ディ

オンヌの方は『この小さな願い』だった。大橋巨泉司会のテレビ番組『ビート・ポップ

ス』で、その邦題の違いが揶揄されていた記憶もある」なんて喋った筈です。

ところが、アリーサもディオンヌも「アイ・セイ・ア・リル・プレイヤ」は「小さな願い」で、

「この小さな願い」はフォー・トップスの同時期のヒット曲「イフ・アイ・ワー・ア・カーペンタ」

の邦題だったのです。そう言えばその昔に持っていたビクターのベスト盤は「この

小さな願い」となっていたなあ。長い間えらい勘違いをしていました。記事

にならなくてひと安心しています。この件りを外してくれたのは、編集段階

で誰かが間違いに気づいてくれたからかも知れません。そっと多謝。

これまでインタヴュウ記事はわたしも相当数書いてきました。その殆どは自分で

原稿を起こして納めるので、自分なりの構成や表現が出来ますが、今回は呼

ばれて対談に参加して、後は編集部に預けたままでした。故に少々無責任だ

ったところもあるかも知れません。正直言いますと、何が何だか分からない

まま終わった。更に付け加えますと、わたしがLPで初めて手に入れたのは、

未だにCDにもなってなくて、健太もアルバム解説の60頁であまり 高く評価し

ていない『燃える愛の炎』の輸入盤です。それとピーターが「わたし(ワツシ)に

教えられてフィルモアのライヴを聞いた」と言っていますが、記憶にございません。

そんな事がある筈ない。以上、音楽雑誌「エリス」31号にまつわる余談でした。

 

M10.フー・ウィル・ザ・ネクスト・フール・ビ(3’42”)ディー・ディー・ワーウィック

-C.Rich-  ワーナーWPCR-17928

 

N  お聞きいただいたのはディー・ディー・ワーウィックの「フー・ウィル・ザ・ネクスト・フール・ビ」

です。ディー・ディーはディオンヌの妹で、これは1970年にアトランティックから発表された

LP『ターニング・アラウンド』に収録されている1曲です。このLPはこれまで何度

もレコード店頭で目にしてきたものです。初めて見てから、少なくとも40年は

経っているでしょう。でも聞いたことは一度もなかった。「ディオンヌの妹」だけ

で素通りして来たのです。それが先週立ち寄ったレコード店で流れていて、正直

驚きました。大歌手として完全に自分の世界を持っているお姉さんより、も

っと泥臭く、情感もとても豊かに聞こえました。企画制作者デイヴ・クロフォード

が殊更ディープな作品を意識していたとは思えませんが、ヌー・ジャージー生まれの

ディー・ディー・ワーウィックの素性がはっきりと出た、非常にゴスペル色の強い南部的

なアルバムでした。全体を通して聞いて非常に快く、40年間分の後悔を感じてい

ます。

次にお送りするのは収録曲中で最もヒットした、

「シー・ディドント・ノウ」です。

 

M11.シー・ディドント・ノウ(3’45”)ディー・ディー・ワーウィック

-J.Williams, G.Bonds, C.Whitehead-  ワーナーWPCR-17928

 

N  「シー・ディドント・ノウ」、ディー・ディー・ワーウィックでした。いいでしょう。グラディス・

ナイトが唄いそうな情景が、心の中に拡がりませんでしたか。

さてアトランティック・レコードではアリーサ・フランクリンを成功させたので、その次のアリーサ・

フランクリンを育てなければならない状況を向かえます。これが拡大再生産を続け

なければ回らない資本主義社会の性ですね。今のディー・ディー・ワーウィックもその

候補だったかも知れません。ただし売れ行きは思うようなものではなく、アトラ

ンティックではこれ1枚だけでした。

もうひとり、これも次のアリーサ・フランクリン候補だった人でしょう。わたしの大

好きなマージ・ジョセフです。彼女はメムフィス名門スタクス出身。やはりゴスペル色の濃い

節回しを持った唄い手です。1973年にアトランティックから出したLPは傑作ですね。

実はこれ数十年間、友達から借りたままになっていたんです。とても気に

入ってたのがその大きな理由でして、本来の所有者である当人もとっくの昔

に忘れていたようです。10年近く前に廉価でCDとなったのを機にそれも付

けて返却いたしました。驚いていましたね。

ではそのアトランティックSD7248『マージ・ジョセフ』から、

「レッツ・ステイ・トゥゲザー」、もちろんアル・グリーンのあの歌です。

 

M12.レッツ・ステイ・トゥゲザー(3’27”)マージー・ジョセフ

-A.Green, W.Mitchell, A.Jackson-  ワーナー WPCR-27535

 

M13.Moon & I(4’52”)エミ・マカベ

-unknown-  BMSF-5197

 

N  今度は三味線の音、これはヌー・ヨークで活動を続けるエミ・マカベという日本人ジ

ャズ・シンガーの新作からです。昨今海外から高度な作品を届けてくれる若い世

代の台頭が著しく感じられますが、更に特徴的なのは日系の名前を持つ音楽

家が多い事です。エミ・マカベは純粋な日本人で千葉県の出身。2008年からヌー・

ヨークに移住、今回の作品『アニヴァーサリー』が本格的な第一弾となります。お聞き

のように独特の浮遊感を漂わせる音像空間を持った個性的な女性です。来週、

もう少し詳しくご紹介しましょう。今お聞きいただいたのは「ムーン・アンド・アイ」

でした。

三味線の次はバンジョーです。『ハットリ・ジャズ・ジャイヴ』から

高橋圭三司会NHK「私の秘密」常任回答者、藤浦洸作詞

「バンジョーで唄えば」。

 

M14.バンジョーで唄えば(3’05”)中野忠晴

-K.Fujiura, R.Hattori-  コロムビア  COCP-33867

 

M15.マンマン・ムウェン(3’19”)レイラ・マッカーラ

-trad. Arr.by L.McCalla –   Folk Ways / Sumisonian / ライス FLR−5551

 

N  三味線、バンジョーと手軽な弦楽器が続きました。そして今のには「テナー・バン

ジョー」と記載があります。確かに少し音域が低めで柔らかいすね。それを弾

いていたレイラ・マッカーラというハイチ系のアメリカ黒人音楽家の「マンマン・ムウェン」、これは

ハイチの民謡だそうです。彼女が2013年に制作、発表した限定盤デビュー・アルバ

ムが一般発売されました。こちらも詳しくは来週お話ししますが、この作品は

黒人文学者ラングストン・ヒューズに捧げられていて、ことばは全て彼の作った詩を

引用しています。中にはこんな形のものもあります。

「アズ・アイ・グリュウ・オールダー / ドリーマー」。

 

M16.アズ・アイ・グリュウ・オールダー / ドリーマー(3’50”)レイラ・マッカーラ 

-L.Hughes-   Folk Ways / Sumisonian / ライス FLR−5551

 

N  アメリカ合衆国の黒人文学者ラングストン・ヒューズ作の詩二篇をヌー・ヨークのラッパー、ヤー・

スプリームが朗読した「アズ・アイ・グリュウ・オールダー / ドリーマー」でした。ここでレイラ・

マッカーラはチェロを弾いています。

ラングストン・ヒューズを引用するくらいですから社会意識の鋭さはもちろんです

が、音楽の構成も実に独特で個性的。加えてハイチという我々には馴染みの薄い

音楽文化が投影されているので、他では得られない音場と出会えます。

ではレイラ・マッカーラの『ヴァリ・カラード・ソングズ』から例外的にストレイトなブルーズ・

ナムバです。

「ラヴ・アゲイン・ブルーズ」。

 

M17.ラヴ・アゲイン・ブルース(2’39”)レイラ・マッカーラ

-L.Hughes, L.McCalla-  Folk Ways / Sumisonian / ライス FLR−5551

 

N  非常にシーリアスなレイラ・マッカーラを3曲聴いた後は、元気に参りましょう。

マイティ・スパローで「カリプソ・ツイスト」、1963年の大ヒットです。

 

M18.Carypso Twist(3’51”)Mighty Sparow

-Sparow-  Modern Harmonic MHCD-202

 

M19.イントロダクション・トゥ・JBズ(0’24”)

-J.Brown-  ユニバーサル UICY-76594

 

M20.ユー•キャン•ハヴ•ウォーターゲイト•ジャスト•ギミ•サム•バックス•アンド•アイル•ビー•ストレイト(0’14”) The J.B.’s

-J.Brown-  ユニバーサル UICY-76594

 

M21.カリプソ・ツイスト(4’51”)ランキン・タクシーとトロピカル・キングス

-Sparow, T.Shisen-  ワーナー WPC6-8504/5    1-5

 

 

TM Born In Chicago 「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-N.Gravenites-  Rhino 8122 798434 0

 

N   「コマゲン、『カリプソ・ツイスト』」最後はランキン・タクシーとトロピカル・キングズでした。

これは正式な録音ではなく、デモ的なセッションでしたが、彼のベスト盤に収録さ

れています。なかなかに楽しい演奏でした。合格。

さて本編でお話しした音楽雑誌「エリス」31号は以下のウェブサイトからご覧にな

れます。わたしは巻頭のアリーサ・フランクリン対談の他、連載の「旧聞ゴメン」で「に

っぽん人の洋楽」というテーマのかなり長い考察文を書きました。こちらは字数

超過となったので、後半は次の号になります。悪しからず。これは挫折企画

のライナという形をとって書いています。そう言えば、ポークパイさんがライナを執筆

したそうですね。誰の何という作品だろう。ツイター操作未熟なわたしは分かり

ません。どなたかご存知でしょうか。エリスのウェブサイトはこちらです。どうぞ、

ゆっくりとお楽しみ下さい。http://erismedia.jp/

 

今朝の特別付録は、以下の隠し場所にあります。どうぞお楽しみ下さい。

https://firestorage.jp/download/e65c76bca30834896cf20ecdd71999ca0c979b05

ダウンロード・パスワードは、u7st62qiです。

使用音楽素材絵図は、こちら。

https://firestorage.jp/download/b3999f31eebc2941d4d5bdcc25c5a48773d25b06

ダウンロード・パスワードは、同じくu7st62qiです。

 

今朝もちょうど時間となりました。

こちらは、http://osamusawada.com/category/mornin-blues-by-isaowashizu/

「幻」モーニン・ブルーズ、鷲巣功でした。来週も首都圏で9人のあなただけに。

そして全国で9500万人のあなたにも、アサー。

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【幻】モーニン・ブルーズ 2020/11/07

mb201107

 

TM. Walikin’ Blues「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-R.Johnson-  Rhino 8122 798434 0

 

N  おはようございます、ワツシイサヲです。「幻」モーニン・ブルーズ2020年11月07日

を始めましょう。アメリカ合衆国の大統領選挙投票が終わりました。暫定結果に

はひと安心していますが、往生際の悪い下品な男は、これから何をするかわ

からない怖さをまだ秘めています。これも「アメリカの自由」なのでしょうか。

放送を主体としたこの国のミーディアはほぼ一週間この話題で持ち切りでした。

こんな大きなネタの提供に感謝すべきでしょう。自国の元首選出時にはこんな

に報道はなかったのにね。どういう事でしょうか。

 

M01.America The Beautiful(2’25”)カヒル・エル・バザール

-K.Bates, S.Ward-  BSMF 5105

 

N  今朝の1曲目は、カヒル・エル・バザールの最新版の表題曲「アメリカ・ザ・ビューチフォー」。

先週もお届けしましたが、今回のアルバムにはこの歌が冒頭と終了部に入ってい

ます。お聞きのように演奏形態が異なりまして、今朝のはアルバムを聞いた時に

最初に出会う唄のない器楽曲です。かなりアブストラクトな演奏です。こういうハーモ

ニーは普通では出来ません。ずれているようでいておかしな調性感がある、アメリ

カ合衆国の実態と似ているかもしれません。

先週の並びには、ペタシ66さんが「『ブルー・ライト・ヨコハマ』とのツナギにグッと来

た」、そうで、有難う御座います。そうですか、最後の方になると時間との戦

いでして、実はここあんまり考えていなかったんです。気に入って頂いて、

嬉しゅうございます。

では今の「アメリカ・ザ・ビューチフォー」、カヒル・エル・バザールではなく、レイ・チャールズ

でもう一度どうぞ。

 

M02.America The Beautiful(3’36”)Ray Charles

-K.Bates, S.Ward-  Rhino / Atlantic 8122-76098-2

 

M03.Yesterday’s Love(4’55”)Aura 

-D.Mendoza-  ウルトラ-ヴァイヴSTRUTCDJ133

 

N  さて大統領選は一応の終了で、また新しい4年間が始まったアメリカ合衆国50

番目の州ハワイの、少し前の音楽を集めたコムピ盤が出ています。アナログ盤、LPも

見かけました。売れてんのかな。

この地域はみなさんご存知の通り日本との関係も深いのですが、それ以上

にポリネシア諸島の文化の流れが圧倒的です。そこにアメリカは目をつけて世界有数

の観光地に仕立て上げたのです。常夏ゆえに全てがゆるく、音楽にもその雰

囲気が強く反映しています。

以前、ハワイのレゲが「ジャワイアン」という名前で紹介されました。東京公演もあ

りまして、わたしも実演に接したのですが、キングストンのレゲの持つ高く鋭い緊

張感など微塵もなく、ただのリゾート地音楽みたいでした。演者さんたちは、み

なお行儀の良い健全な大学のサークル会員みたいでね。何も危険性がない。半ば

呆れて帰って来ました。

今のはそのジャワイアンのハワイのアウラというアーティストの「イエスタダイ・ラーヴ」でした。

このコムピ盤『ソウル、AOR、アンド・ディスコ・イン・ハワイ 1979-1985』は、文字通り

その6年間に生まれたハワイの若い世代の音楽を集めたもので、言ってみれば「ハ

ワイのヌー・ミュージック集」です。聞いていて「嗚呼、日本にもこんな音楽あったな

あ」と頷く事しきり。「ソウル」「AOR」「ディスコ」的な、アメリカ発で世界を征した音

楽のハワイ版が続きます。

次はオージェイズ78年のヒット曲「愛しのマイガール」に閃きを貰ったような、キョーフ

のフュージョン的器楽曲です。明るい陽射しの中でジョージ・ベンスンばりに弾くギタリス

トはリムリアです。

 

M04.Get Happy Feeling(4’08”)Lemuria

-J.Rapoza-  ウルトラ-ヴァイヴSTRUTCDJ133

 

N   リムリアの「ゲット・ハピイ・フィーリング」でした。題名からしてこのノーテンキさです。

潔く降参しましょう。先週お届けしたイギリスのダンス音楽グループ、リール・シングと

どこか通じる似た雰囲気もあります。ここまでは全体に漂うゆるさが共通し

た、北米大陸のハワイ版。次はスチール・ギターがフィーチュアされたこの島のらしい1曲。

ノエラニ・シプリアーノで「オー・カイルア」、オアフ島の美しい浜辺の名前ですね。

 

M05.’0’ Kailua(2’12”)Nohelani Cypriano

-D.Grace, N.Cypriano, A.Ailikoff, B.Gearheat –  ウルトラ-ヴァイヴSTRUTCDJ133

 

M06.Home Is Where The Hatred Is(3’20”)Gil Scott-Heron

-G.Scott-Heron-   RCA 6994-2-RB 7

 

N  はい、緊張感です。ギル・スコット・ヘロンの「ホーム・イズ・ウエア・ザ・ヘイトリド・イズ」

先々週の『チェインヂ・イズ・ゴナ・カーム』からの1曲、「革命は絶対にテレビ中継さ

れないよ」を表題にしたアルバムからです。これはベスト盤でしょうか。

「家庭というのは憎しみが渦巻くところだ」、ギル・スコットらしい逆説的な指

摘です。これを知った時には「なるほどな」とガテンしました。しかもそれを

教えてくれたのが家庭不和の権化みたいな人だったので、余計に説得力あり

ました。今でも覚えています。

通常の認識では家庭は愛に溢れた暖かい場所ですが、ここまでを振り返っ

てみて下さい。家族ならではの近親憎悪によって、家庭は実に嫌なところに

もなり得ます。誰も良い思い出ばかりじゃありませんね。それをそのものズバ

リに表現したこの歌は凄い。「その通りだ」という方も多いでしょう。

 

M07.Home Is Where The Heart Is(2’51”)Otis Clay

-B.Crutcher-  ビクター VDP-1111

 

N   こちらは一般的な「家庭は暖かい想いのあるところ」オーティス・クレイの唄です。

日本で2枚目の『アイ・キャント・テイク・イト』に入っていましたね。わたしの頭の中

にはこの「ホーム・イズ・ウエア・ザ・ハート・イズ」、の繰り返しがあったものですか

ら、ギル・スコットを聞いたときには驚きました。

同じ題名でもうひとつ別の歌があります。こちらはグラディス・ナイト・アンド・

ザ・ピップス1978年のヒット曲です。

 

M08.Home Is Where The Heart Is(5’16”)Gladys Knight & The Pips

-V.McCoy, J.Cobb-  Music Club Deluxe MCDLX061

 

N  「ホーム・イズ・ウエア・ザ・ハート・イズ」、グラディス・ナイト・アンド・ザ・ピップスでした。

さて、あなたのご家庭は「ヘイト」「ハート」どちらが溢れていますでしょうか。

先週少し集中的にお届けしたガール・グループ、ジョーンズ・ガールズの「冷たくし

ないで」は、吉岡正晴がNHKでも回してましたね。偶然耳にしました。先

週の「幻」では「ガール・グループは男性ヴォーカル・グループより長生きした」とお

話ししました。その根拠は、90年代に活躍したTLCの存在でした。しかし、

このグループについてわたしはよく知らなかった。たまたま安価で中古盤があ

ったので入手して聞いてびっくりしました。

 

M09.Intermission 1~ Hat 2 Da Back(0’15+4’15”)TLC

-D.Austin, L.Lopes, K.Wales-  BMGビクターBVCA-140

 

N  TLC『エイント・2・プラウド・2・ベッグ』という邦題のアルバムから「インタミッション1」、

続いて「ハッツー・ダ・バック」でした。この3人娘はヒップホップ・グループだったん

ですね。わたしはもう少しオーソドクスなヴォーカル・グループだと思ってたのですが、

全然違いました、少なくともこのアルバムではね。ヌー・ジャック・スウィング的なビート

が満載で、それ自体は気分が悪くないのですが、その上で跳ね回る3人の乙

女は手の付けられないオキャンたちのようで、そばに近寄ると火傷しそうでした。

 

M10.Y.M.C.A.(4’46”)Village People

-J.Morali, H.Beloto, V.Willis-  Plygram / Casablanca 314 522 039-2

 

M11.ハイアー・グラウンド(3’43”)スティーヴィー・ワンダー

-S.Wonder-  ユニバーサル UICZ 1070/1

 

N  ヴィレッヂ・ピーポーで「Y.M.C.A.」そしてスティーヴィー・ワンダの「ハイアー・グラウンド」、

共に今回の大統領選挙でふたりの候補者が使った音楽です。「Y.M.C.A.」は

制作者が使用を認めないのに、有無を言わせず強引に使っていたようです。

こういうとこが実にトラムプ的です。それにヴィレッヂ・ピーポーは男色をウリにして

いた集団で、トラムプの政治信条とは相容れないはずですがね。

「ハイアー・グラウンド」はジョー・バイデンのある野外集会で登場時に使われていま

した。全ての場所で使われていたかどうかは不明ですが、より高いところを

目指そうという主張には合っていたように見えました。政治の場に身近な音

楽を使うのはアメリカの伝統でもあります。確か「ユー・アー・マイ・サンシャイン」も選

挙活動が生んだ歌のはず。そう言えばバラク・オバマはアラン・トゥーセイントの「イエス、ウイ・

キャン・キャン」とサム・クックの「ア・チェインヂ・イズ・ゴナ・カーム」を上手に使っていまし

た。

さて早くも11月、カレンダーも残り2枚です。となると、わたしはこれです。

 

M12.I Just Call To Say I Love You(4’20”)Stevie Wonder

-S.Wonder-   Motown 530 757-2

 

N  「別になんでもないけど、愛してるって伝えたくて電話したんだ」と唄う

スティーヴィー・ワンダの「アジャスト・コール・トゥ・セイ・アイ・ラーヴ・ユー」です。スティーヴィーだ

けが持っている無常観が冴え亘っています。当初バカにしていた「心の愛」と

いう邦題も、最近はしっくり来るようにもなりました。お正月からクリスマスまで

の12ヶ月間の行事を織り込んで変わり得ぬ想いを伝える歌に、わたしはここ

までの1年間を振り返るのです・・・、ぬわんちって。

10月のところでは「別にハローウィンじゃないんだ」と来ます。今年はコロナ禍でだ

いぶ下火だったようですが、いつからこの国ではこの晩の馬鹿騒ぎが始まっ

たんでしょう。

ほんの40年ほど前、毎日六本木をうろついていた頃、外国人の子供たちが

仮装をして交差点で信号が変わるのを待っていたのを見て、「何やってんだこ

いつら」と訝りました。あれは知り合いの家にお菓子を貰いに行く途中だっ

たんですね。そのあと徒然草で知った「百鬼夜行」との共通点を感じまして、

鬼、化け物や妖怪が町を出歩くのはどこでも同じだな、と納得していました。

それが日本ではいい歳の大人が群集心理で騒ぐ口実になっています。恥ずか

しくないのかな。

今年はちょうど満月と重なったようです。山奥リス子さん、フェス ロンゲさん、

存分に鑑賞できましたか。そういう晩こそ静かに妖怪大行進を眺めたいもの

です。

 

M13.Blue Moon Of Kentucky(2’17”)Al Kooper

-B.Monroe-  Columbia 88875099072

 

N  こちらは少し騒々しい「ケンタッキーの青い月」、アル・クーパーでした。最後には「コ

ッカドゥードゥルドゥ」でした。

さて、11月になると必ずわたしが思い出すのは『アビー・ロード』アルバムです。

この作品には説明の必要もないでしょうが、わたしにとっては初めて買った

輸入盤なのです。それもレコード店で予約注文して取り寄せたのです。15歳でし

た。イギリス本国では1969年の9月26日にイギリスで発売となっていたのですが、

当時レコードは船便でして、手に出来たのは1ヶ月以上も後の、11月に入ってか

らなのでした。そしてそれからは、毎日何度も聞きまくりました。こんな事

があったので『アビー・ロード』は秋深い11月のレコードなのです。

今朝はその中から、短い2曲、共にジョン・レノンの歌です。

ガラス細工のように緻密に展開する「ビコーズ」、

そして、熟した果実のように甘美な「サン・キング」。

 

M14.ビコーズ(2’46”)ザ・ビートルズ

-J.Lennon, P.McCartney-  UICY-79051/2

 

M15.サン・キング(2’26”)ザ・ビートルズ

-J.Lennon, P.McCartney-  UICY-79051/2

 

N   「ビコーズ」、「サン・キング」、アルバム『アビー・ロード』からザ・ビートルズでした。こ

れら2曲の間に入っている「ユー・ネヴァ・ギヴ・ヨ・マニ」は当時もめていた財政

上の問題で、ジョンが連れてきた会計士アラン・クラインの事を、彼に反対意見を持っ

ていたポールが唄っています。

この頃グループはアップル騒動の後で、相当に混乱していました。その中でこん

な傑作を生み出すとは・・・。4人の音楽に対する情熱、欲望、など全ての情

感が注がれた結果でしょう。敵わないな、当然ですがね。

 

M16.山寺の和尚さん(3’09”)コロムビア・ナカノ・リズム・ボーイズ

-Y.Kubota, R.Hattori-  コロムビア  COCD-33867

 

N  これはジャイヴ版「山寺の和尚さん」です。2007年に出ていた『ハットリ・ジャズ

ズ・ジャイヴ』という服部良一が絡んだ録音作品を集めたもので、なかなか面

白い内容です。もうちょっと資料的に詳細が掲載されていれば有難いのです

がね。

その中で、最もヴォーカル・グループの魅力が出ている「山寺の和尚さん」をお

聞き頂きました。唄っていたのはコロムビア・ナカノ・リズムボーイズで、商売仇からの

メムバ引き抜きなどを経て、こうやって立派なハーモニーを聞かせてくれています。

この時代に流行った「ボーイズ」というのは、唄えて弾けて喋れるという総

合的な能力を持った寄席に出ている男芸人の集団で、多くは4人組です。こ

れはゴスペル・クヲーテットをお手本にした名残りでしょうか。

ではボーイズの最高峰、坊屋三郎、芝利英、益田喜頓、山茶花究から成る第

二次あきれたぼういずでお聞き下さい。

「ダイナ狂騒曲」。

 

M17.ダイナ狂騒曲(6’50”)あきれたぼういず

-Akiretabouizu-  テイチク TECH-25064

 

N  いやあ達者な芸です。間合いが素晴らしい。声音も豊かです。楽器も上手

ですね。「鎮守の森に願掛ける」だなんて、大いにくすぐられる言葉ですね。

この「ダイナ」というのは戦前に大ヒットしたジャズ歌曲です。それこそ数えき

れないほどの人たちがリパトゥワにしていますが、日本に入ってきた時はビング・

クロズビの仕様が一番有名になったのではないでしょうか。その主人公、見目

麗しきダイナには誰も会った事がないのに、この国では超有名人になってしま

い、このような狂騒曲まで作られたのです。これも最後は「コケコッコ」でしたね。

では正調の「ダイナ」をディック・ミネでお聞き下さい。昭和9年ですから1931

年の発表です。

日本語詞は三根耕一、ディック自身です。

「ダイナ」。

 

M18.ダイナ(3’42”)ディック・ミネ

-H.AKst, S.M.Lewis, S.Young, N.Mine-  テイチク TECE-3085

 

M19.ダイナ(2’02”)エノケソ

-H.AKst, S.M.Lewis, S.Young, H.Satoh- 東芝 TOCT-6019/20

 

N  続けましたのは「隣のテレビにゃ色がある」榎本健一の「ダイナ」です。この

日本語詞がサトウハチローだというのは驚きです。なおこれは昭和34年の吹き込み

で、現録音ではありません。しかしあの「しわがれテナー」に衰えはなく、勘も

冴えてます。流石エノケン。

ではビンクロと同じく有名な仕様で「ダイナ」騒動をお終いにしましょう。

ミルス・ブラザーズで「ダイナ」。

 

M20.Dinah(3’02”)Mills Brothers

-H.AKst, S.M.Lewis, S.Young-  Disky MP 791832

 

M21.アイ・プット・ア・スペル・オン・ユー(4’34”)クリーデンス・クリアウォーター・リヴァイヴァル

-J.Hawkins, Slotkin-  ビクター VICP-62701

 

TM Born In Chicago 「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-N.Gravenites-  Rhino 8122 798434 0

 

N  10月29日のツイターにジョニー・タカさんから「こんな朝に I Put Spell On You?」

という投稿がありました。愛人に呪いをかける怖い歌、わたしはニーナ・シモンの

が一番恐ろしい。でも夜が明けてくると魔法が解けてしまうかもしれません。

かろうじてまだ暗いうちに「幻」でもお届けしました。クリーデンス・クリアウォーター・

リヴァイヴオーです。

なお、ペタシ66さんが指摘していたシレルズの「みんな誰かに恋をして」の間

奏の類似性は、クリス・ケナーの「サムシング・ユー・ガット」にも共通します。ぜひお確

かめ下さい。面白いですよ。

購読無料の音楽雑誌エリスの最新号が来週公開となります。お知らせが出まし

た。https://www.atpress.ne.jp/news/232427 写真にわたしも顔を出しています。

12日が発刊です。しばしお待ち下さい。

 

今朝の特別付録は、以下の隠し場所です。どうぞお楽しみ下さい。

https://firestorage.jp/download/c57250d59fcdb0232a6e96636e8435a8ac97a464

ダウンロード・パスワードは、 inudfdp4

使用音楽素材図絵はこちら

https://firestorage.jp/download/e5021130ea4c29222e1b7f4490a3d7604c4cd8ab

ダウンロード・パスワードは、同じくinudfdp4です

 

今朝もちょうど時間となりました。

こちらは、http://osamusawada.com/category/mornin-blues-by-isaowashizu/

「幻」モーニン・ブルーズ、鷲巣功でした。来週も首都圏で9人のあなただけに。

そして全国で9500万人のあなたにも、アサー。

 

♪♪ Twitter “#blues761″の閲覧はコチラ♪♪

【幻】モーニン・ブルーズ 2020/10/24

mb201024

 

前TM. Walikin’ Blues「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-R.Johnson-  Rhino 8122 798434 0

 

N  おはようございます、ワツシイサヲです。「幻」モーニン・ブルーズ2020年10月24日

を始めましょう。

先週は「生現」でお送り致しました。限られた人たちから熱狂的なお便り

を何度も沢山いただきまして、誠に有難うございます。やっぱり生の反応か

らは大きな刺激を貰えますね。その分、宿題もたくさん出ました。モーニン・ブル

ーズ流儀の筒美京平作品集がやはり人気だったようで、当日お届けできなかっ

た名作がいくつも残っています。今朝はまずこれから。

「くれないホテル」、西田佐知子です。

 

M01.くれないホテル(3’20”)西田佐知子

-J.Hashimoto, K.Tsutsumi-  ユニバーサル UICZ-6041

 

N  西田佐知子「くれないホテル」でした。ワルツですね。いい感じ出ています。この

歌には放送前にオーサム・ビーツの方へリクエストをいただいておりまして、そちらでお

送りするつもりでしたが、あちこち寄り道をしたために時間がなくなってモーニ

ン・ブルーズに降りてきたものの、こちらも時間切れで今朝のお届けになりまし

た。確か本番中にもリクエストが来たな、これには。よくご存知ですね、皆さん。

筒美京平と聞きますと、明るい派手な躍動感が連想されますが、こういう

のも上手に作ってますね。西田佐知子は何よりもまず声、そして唄い方。随

所に「あきらめ」が漂う投げやりな感傷が聞く者の胸に迫ります。今の歌謡

曲界では、このような夜の飲食街のドギツいネオンの陰の裏通りをひとりで歩い

ているような個性は淘汰åされてしまっていて、「どう、わたしの歌唱力」と

ばかりに誰も抵抗出来ない前向きな主張を強要するか、全く唄はダメですが

カマトトを装って「わたしとても切ない」と嘘泣きするムスメモドキしかいないのが現

状で、ちょっと残念だなあ。

次は千葉県市川市の式場病院理事長の妻、欧陽菲菲です。この歌はすぐ分

かりませんでしたが、唄い出しで思い出しました。ギロガエルさんからの当

日リクエストで、「恋の十字路」。

 

M02.恋の十字路(2’54”)欧陽菲菲

-J.Hashimoto, K.Tsutsumi-  ソニーSRCL 4071/4

 

M03.渚のうわさ(3’09”)弘田三枝子

-J.Hashimoto, K.Tsutsumi-  ソニーSRCL 4071/4

 

N  弘田三枝子の「涙のドライヴ」にも当日ご希望を頂きました。筒美京平は

彼女に何曲か書き降ろしていまして、リクエストにはこれを「絶対にかけないと駄

目」とありましたが、該当曲が手元にありません。こちらの「渚のうわさ」

でお許し下さい。「『魅せられて』の完成までに生まれた数々のヒット曲の柱」

ともあります。興味が湧いて来ますね。お便りを下さったのは、「雪園ギョーザ

丸」。この名前からは、ある人間を特定出来ました。あいつだ。元気かな。こ

の「渚のうわさ」は橋本淳のことばが本当にいいね。

他の方からは、小川みきの「燃える渚」というリクエストも頂いております。既

に当日のツイターでバラされてもいましたが、その日京橋のステューディオに持ち込んだ

のは、1997年に組まれた『筒美京平:HITSTORY』という作曲家活動30周

年記念の4枚組2作。LP版の特別限定盤です。当時わたしは発売直後に即、

待ってましたとばかりに入手しました。ここで「現」の役に立つとは思わな

かったですね。大抵のヒット曲は網羅していますが、このように「通」の人たち

のお好みには、及ばない部分もあるようです。

 

M04.純潔(3’02”)南 沙織

-M.Aria, K.Tsutsumi-  ソニーSRCL 4071/4

 

N  さて、キョーヘー元ネタ探しの最右翼に挙げられる南沙織「純潔」です。ほとんど

の人たちはベルファストのカウボーイを思い浮かべたでしょう。ベルファスト・カウボーイ関連

では浅川マキでも似たような事件がありました。オーサムが指摘してました。

デビュー曲の「17歳」は「ローズ・ガードゥン」だったし、南沙織からは流用の閃

きが降り注ぐのでしょうか。今朝の「幻」ではここまでにしときます。別に

無期限対外試合禁止のような厳罰を望んでいるのではありませんし。

次も「おんなじじゃないか」とあちこちから声が上がった疑惑の1曲です。

が、発売年月日を調べると、キョーヘーの方が先なんです。以前「生現」でもお話

しましたね。

では濡れ衣疑惑曲、「さらば恋人」、堺正章です。

 

M05.さらば恋人(3’19”)堺 正章

-O.Kitayama, K.Tsutsumi-  ソニーSRCL 4071/4

 

M06.お世話になりました(2’47”)井上 順

-M.Yamagami, K.Tsutsumi-  ソニーSRCL 4071/4

 

N  堺 正章「さらば恋人」、そして「お世話になりました」、井上 順ともに

グループ・サウンズの王様、ザ・スパイダーズのリード・ヴォーカリストのソロ作品でした。奇

しくも朝に町を出て行く歌です。ブルーズみたいですね、状況が違いますが。

1967年から日本列島を襲ったGS狂想曲では新しい作詞作曲者が世に出ま

した。筒美京平もこの時期に台頭して来たひとりです。確かすぎやまこうい

ちのトラで仕事を始めたのがきっかけではなかったかな。作詞橋本淳、作曲す

ぎやまこういちというのがGSヒット曲のお約束だったのですが、作曲が筒美京

平に変わった訳ですね。

 

M07.星空の二人(2’51”)ザ・ジャガーズ

-J.Hashimoto, K.Tsutsumi-  ソニーSRCL 4071/4

 

M08.マドモアゼル・ブルース(2’55”)ザ・ジャガーズ

-J.Hashimoto, K.Tsutsumi-  ソニーSRCL 4071/4

 

N  最もGSらしいGS、ザ・ジャガーズの「星空の二人」、「マドモアゼル・ブルース」

でした。ジャガーズは「君に会いたい」で成功した後、全面的に先の黄金コムビ

の作品に切り替えて、ヒット番付の常連になりました。本来はロカビリー時代の古い

体質を持っていた演奏集団なんですが見事にGS時代に開花したのは、岡本

信、沖津ひさゆきという軟硬両方の美形が前面を固めていたのと、頗る絶好

調だった橋本筒美の作品が冴え渡っていたのが大きな理由でしょう。これら

の楽曲でジャガーズは価値混沌時代を存分に踊ったのです。

もうひとつ橋本筒美の黄金コムビ作品で鮮やかに踊ったグループがいます。そ

れは失神オックス。彼らもGSという倒錯世界の中で輝いた存在です。そして橋本

筒美作品とは切り離せない存在でした。

「ダンシング・セブンティーン」、そして「スワンの涙」続けてどうぞ。

ハイ、嬌声どうぞ。「きゃーっ」。

 

M09.ダンシング・セブンティーン(2’10”)オックス

-J.Hashimoto, K.Tsutsumi-  ソニーSRCL 4071/4

 

M10.スワンの涙(2’49”)オックス

-J.Hashimoto, K.Tsutsumi-  ソニーSRCL 4071/4

 

N  「ダンシング・セヴェンティーン」、サイコーですね、この歌。特に間奏の旋律が素晴らし

い。その頃のポップR&Bのどこかに絶対そっくりな物があるはずですが、わ

たしはまだ出会っていません。

 

M11.Can You Feel The Force(7’41”)Real Thing  リアル・シング

-C.Amoo,A.Amoo-  Sequel Records NEM CD 627

 

N  先週「レッツ・ゴウ・ディスコー」という軽薄極まりない1曲をお送りしたリール・シン

グ、もう少し多角的にこのイギリスの有色ダンス・バンドを分析しなきゃ、と考え

ていましたところ、別のコムピ盤で名前を見つけました。それは『ダメだよ、そ

れ70年代のじゃん Oh No! It’s The Seventies』というイギリスのヒット曲集で、

なんと冒頭が「ホホホ、ホー」のカール・ダグラス「吠えろドラゴン、クンフー・ファイティング」

です。

しかも1979年のヒット曲、今の「Can You Feel The Force」と、もう一曲、’76

年の「You To Me Are Everything」が入っていまして、わたしが知らない人

気グループのリール・シングが居ました。2枚組ベスト盤、聞き直します。「生現」で触

れた「レッツゴー・ディスコ—」作者のビドゥーは、76年当時「ビドゥー・オーケストラ」とい

う演奏家集団を組織していまして、このグループとなんらかの関係があると思

われます。蛇足ながら、夏目雅子が砂浜を走るコマーシャルで知られるティナ・チャールズ

の「Oh! クッキーフェイス」もビドゥー作でした。当時のシングル盤にはニック岡井先生監修

の踊りの解説も付いてます。

さて、その『ダメだよ、それ70年代のじゃん Oh No! It’s The Seventies』

には、なんと既に誰からも忘れられているに決まっている、このダンス曲も入

っていました。

「ディスコでグーッ」。

 

M12.7-6-5-4-3-2-1(Blow Your Whistle)(3’30”)Rimshots

-A.Cook, R.Greenaway-  Sequel Records NEM CD 627

 

N  「シチ、ロク、ゴウ、シ、サン、ニイ、イチ、警笛をならせ」リムショッツでした。確か邦題が

「ディスコでグーッ」、演奏集団も「何とかグレイト・エムパイア」とか言ってたんじゃな

かったかな。「ディスコの名前みたいだ」と思った覚えがあります。でも皆さん

は誰も知らないでしょ。人間が弾き続けるクラヴィネットが途中で疲れて来るのが

分かったりして、いま聞いたら別にどうって事なかったですけども、当時こ

のシングルは響き方が違いました。この曲が鳴り出すとディスコの踊り場の床が波

打つように感じられるのです。ボックス席に座っていた人たちもみんな飛び出し

て来て踊り出す。チョーモリアガリです。これとKCの「ゲット・ダウン、トゥナイト」かな、

鮮烈な印象のまま、映像も心に残っているのは。当時のディスコは明らかに異空

間でした。

さて今回の「現」には限られた方々からの熱烈なお便り、どうも有難うご

ざいます。やはりその場で受け取ると、説得力があります。前半のオーサム・ビー

ツで出た「キッスがクラシック・ロックだ」という意見が妙に印象に残りました。考えて、

みればその通りでしょう、今は2020年なんです。

そこからの連想で「部屋に貼ってあるキッスのポスターを見て父親が『世も末だ』

と嘆いた」という大昔の「生現」時代の投稿が蘇りましてお話ししたところ、

横浜のマキコさんから、「それは私です」と即座にお返事を頂きました。嬉しか

ったですね。有難うございます。この余話はずっとわたしの記憶にありまし

て、以来キッスの写真を見る度に「世も末」か、という概念が浮かんで来ていた

のです。

では「世も末」なキッスに最大限の敬意を払いまして、

「ハード・ラック・ヲーマン〜幸薄い女、改め哀しい女やね」です。

接吻大魔王でお聞き下さい。

 

M13.哀しい女やね(3’25”)接吻大魔王

-P.Stanley, I.Washizu-  イースト・ウエストAMCM-4257

 

M14.The Revolution Will Not Be Televised(3’03”)Gill Scott-Heron

-G.Scott-Heron-  Kent CDKENT 270

 

N   先週の「生現」でオーティス・レディングの「ア・チェインヂ・イズ・ゴナ・カーム」を紹介

したケントからのコムピ盤『チェインヂ・イズ・ゴナ・カーム』から、ギル・スコットヘロンの「変

革はテレヴィじゃ分からない」でした。久しぶりだなあ、これ聞くの。この『チェ

インヂ・イズ・ゴナ・カーム』は各収録曲の妙以上にジャケットで使われている写真が素

晴らしい。軍隊の警備の中を行進する黒人のデモ隊です。銃剣付きの機関銃を

構えて並んだり、戦車から威嚇したり、軍隊の警備は明らかに過剰です。デモ

隊はプラカードを掲げているだけでして何の武器も持っていないのに、です。警

備の兵士は皆白人でデモ参加者を無表情に睨みつけています。これは今も現実

なんでしょう。

ではコムピ盤『チェインヂ・イズ・ゴナ・カーム』の最後に収められている、

「若く、才能に恵まれ、黒人で」、ニーナ・シモンです。

 

M15.Young, Gifted, And Black(2’47”)Nina simone

-N.Simone-  Kent CDKENT 270

 

M16.We Shall Over Come(3’25”)Toots & The Maytaks

-trd-  Trojan / BMG   TJDCD 554

 

N  「ヤング、ギフテド、アンド・ブラック」ニーナ・シモン、そしてトゥーツとメイタルズで「勝利を

我らに」でした。

先週の「生現」では ソフィアン・パマート(Sofiane Pamart)というピアニストを澤田

修から紹介されまして、想像力を掻き立てられました。「奈良」とか「桜」

という題名の楽曲にも興味があります。そもそもわたしはピアノという楽器と

運命的なつながりを感じていますので、余計にピアノ弾きには興味があります。

「生現」が終わり家に帰ってから、以前「幻」でもご紹介したナンサッチの『アイ/ス

ティル/プレイ』というピアノ・アルバムを聞き直しました。そこから2曲、静かなピアノ

曲をお聞き下さい。

ティモ・アンドレス作の「ワイズ・ワーズ」、演奏はジェレミー・アダムズ。

そして作者ランディ・ヌーマンが弾く「リセショノー」です。

 

M17.Wise Words(2’51”)Jeremy Denk

-T.Andes-  Nonesuch / Warner  075597920864

 

M18.Recessionat(0’59”)Randy Newman

-R.Newman-  Nonesuch / Warner  075597920864

 

N  さて先週はペタシ66さんのご希望に添えなかったナット・キング・コール・トリオの演

奏でした。今週は1038年から1941年までのナッキン・トリオの演奏をほぼ完全に

集めた4枚組『ザ・コムプリートリイ・トランスクリプションズ』からお届けしましょう。

まずいかにもナッキン・トリオらしいコーラス・ワークが聞ける「タ・ベ・ア」。

 

M19.Ta-Be-Ah(2’34”)Nat King Cale Trio 

-unknown-  Vintage Jazz Classics VJC-1026

 

N  微妙にずれたピッチのユニゾーンと言いましょうか、ナッキン・トリオのヴォーカル・ワークは特

筆に値します。溢れるほどの知性とユーモアで庶民の日常を唄った、そんな印象

をずっと持っていました。こういう黒人社会のウィットを、ナッキン・トリオは最も強

く持っていたように思われます。ただ3人共、音楽の知識や演奏技術は超一

流で、それを何気なくフツーに無尽蔵に出して来るところが凄いところ。

次のスタンダード曲でもその含蓄の深さを窺い知る事が出来ます。

 

M20.Sweet Lorraine(3’21”)Nat King Cale Trio

-C. Burwell, M.Parrish-  Vintage Jazz Classics VJC-1026

 

N  「スウィート・ロレイン」でした。わたしはオーティス・レディングでこの歌を知ったので、

いわゆる「正調」を聞いた時にはかなり戸惑いました。キング・コールはスタンダード

の持ち味を実に上手に自分たち流に料理していましたね。

さて先ほどもお話ししました通り、この CD4枚組は1938年から41年ま

でのナッキン・トリオの演奏を集めたものです。1930年代末といえば、ブーギー・ウーギ

ー・ピアノの嵐が吹き荒れた後です。キング・コールもその前は安酒場のピアノでブーギ

ー・ウーギー・ビートを打ち鳴らしていたのでしょう。そんな経歴が分かる、器楽

曲です。

「ウィンディ・シティ・ブーギー・ウーギー」。

 

M21.Windy City Boogie Woogie(2’21”)Nat King Cale Trio

-unknown-  Vintage Jazz Classics VJC-1026

 

M22.ふなまち唄(4’57”)やのとあがつま

-trd.- ビクター VICL-65280

 

N  先週の生放送のステューディオでは、ソフィアン・パマートの後ピアノの音の話になりまし

た。ソフィアンの録音された音色はいわゆるオーディオ的にいい音ではありませんで

して、かなり加工されていて、恐らくは狙っているところがあると思われま

す。その話の時に矢野顕子の最新盤のピアノの音が良かった、という意見が出

まして、これにはわたしも納得しました。このアルバムは全てスタインウェイのピアノで

すね。調律もスタインウェイの人間がやってました。その盤から「ふなまち唄」、や

のとあがつまでした。

思い出した話があります。先週のスリー・ディグリーズピアノの「にがい涙」は詞

曲を日本人が書いて日本で録音制作されました。いくら本番フィラデルフィアの唄い

手とは言え、知らない歌ですから吹き込み本番前には、楽曲のデモ・テープを聞

い て日本語のことばや旋律を覚えるわけです。その仮歌を唄ったのが矢野

顕子でね。その時ディグリーたちは「何で子供が唄ってるんだ」と、訝しがった

そうです。以上。 ラッセー、ラッセー、ラッセーラ。

さて、別の話題です。グラディス・ナイトとピップスはソウル音楽の混声合唱団として

超一流ですが、女王グラディスがあまりに偉大なので、男3人のピップスはその他

大勢的に扱われたキライが多々あります。ほとんどの楽曲がグラディスのソロ作品の

ようでしたし。ところが今回出る1961-65年の間のベスト盤には、ピップスだけ

の吹き込みが入っています。興味深かったのは、楽曲の造りが古いドゥー・ワップ

なのですが、唄い方やハーモニーなどがこの時代すでにそこから抜けだして、ソウル・

ヴォーカル・グループのスタイルを試みてる事で、同時期の大御所テムプテイションズと同等、

いや洗練度はピップスの方が上かもしれません。

聞いてみて下さい、ザ・ピップスで「ダーリン」です。

 

M23.Darlig(2’44”)The Pips

-unknown-  BSMF-7616

 

M24.Other Side Of The Pillow(4’50”)Maceo Parker

-P.R.Nelson-  The Funk Garage TFG67092   33 1/3だって。

 

N  最後の1曲はメイシオ・パーカーの最新作から「アザー・サイド・オヴ・ザ・ピロウ」でし

た。これプリンスの作品なんですね。メイシオで聞いたときは古いジャズR&Bだと思

ってました。メイシオもメイシオですが流石プリンス、脱帽でございます。

さて、今朝の特別付録は、以下の隠し場所です。どうぞお楽しみ下さい。

https://firestorage.jp/download/b133b3b975777eb04259598e22eb4efcb9d80945

ダウンロード・パスワードは、825b5g49です。

使用音楽素材の写真図絵は

https://firestorage.jp/download/6ceee6a46319ff043f3ea72e1fab19eb1b62730c

ダウンロード・パスワードは、同じく825b5g49です。

今朝もちょうど時間となりました。

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「幻」モーニン・ブルーズ、鷲巣功でした。来週も首都圏で9人のあなただけに。

そして全国で9500万人のあなたにも、アサー。

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【現】モーニン・ブルーズ 2020/10/17

mb201017「現」

 

TM. Walikin’ Blues「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-R.Johnson-  Rhino 8122 798434 0

 

N  おはようございます、ワツシイサヲです。「現」モーニン・ブルーズ2020年10月17日

のプレイリストです。今回は前後が忙しかった割に準備が上手く行きまして、その

選曲表通りにそれ程の混乱もなく終了出来たと自負していますが、如何でし

たでしょうか。

まずは青山ミチの「僕は特急の機関士で」のリクエストにお応えできなくて、別の

キミダ運転手、ボクダ車掌が運行を司どるケニヤ・ナイロビ線の車内放送からでした。

 

M01.武蔵と小次郎 part4アフリカ民族音楽 ソバヤ(4’50”)タモリ 

-A.Ishikawa-   ソニー MHCL-1238

 

N  青山ミチの「僕は特急の機関士で」は捜索中です。大いに興味があります。暫

しお待ちを。そして次もお応え出来なかったナット・キング・コールの「’Tis Autumn」

に変わって「枯葉」でした。

 

M02.枯葉(2’40”)ナット・キング・コール

-J.Mercer, J.Prevert, J.Kosma-  東芝 TOCP-70710

 

M03.Let’s Go Disco(3’23”)The Real Thing

-Biddu, Black- BMG BMGCAT422DCD

 

N  タメゴローもあっと驚く「レッツ・ゴー・ディスコ」、わたしは今回初めて出会ったイギ

リスのダンスバンド、ザ・リール・シングです。いやはやツーカイなくらいにケーハクで宜しい。

 

M04.チャイニーズ・カンフー(3’12”)バンザイ 

-unknown-   アマゾン配信落とし

 

M06.吼えろドラゴン(カンフー・ファイティング)(3’15”)カール・ダグラス

-C.Douglas-   東芝 TOCP-67013

 

N  往年のクンフー・ディスコを2曲。本来なら「燃えよドラゴン」が来るところです。

これも今一度、聞きたいですね。映画もちゃんと観たい。

そして、この日の「白眉的存在」と想定していた、「ラピン・デューク」でした。

 

M07.Rappin’ Duke(6’09”)

-S.Brown, G.Brown-   JWP  #1456

 

N  ラピン・デュークの「ラピン・デューク」、生存中にこの12インチ盤に再会出来るとは、

全く想像していませんでした。某リストに見つけた時には我が目を疑いましたね。

わたしは基本的に高いレコードには手を出さない主義ですが、シングル1枚に払っ

た最も高価かもしれない金額で、入れました。かなり時間がかかって英国か

ら到着した現物は、なんと未使用のシールド品。これも嬉しかった。でも当時の

物は45回転だった記憶があるので、再版かも。でもこれが追加プレスされるか

なあ。音も非常に上質で、この朝のために持って参りました。と言ってもこ

こではアナログ・レコードが回せませんから、事前にディジタル化してRに焼いた物を

使用しましたが、元は12インチ盤、デンオン103カートリッヂを通して起こした音です。

さぞや皆様お喜び、と思いきや、全く受けてませんでした。あまりにゲテ物度

合いが高すぎたんでしょうか。

これで折れないドコンジョー、生放送は続きます。

 

M08.フライ・ロビン・フライ(5’28”)シルヴァー・コンヴェンション

-S.Levay,SPrager-  東芝 TOCP-67013

 

M09.愛の誘惑 (4’57”)ドナ・サマー

-P.Bellotte. G.Moroder-  SPECTRUM SPECXX2105

 

N  西ドイツ産のディスコ音楽をふたつ続けてお送りしました。この演奏過程が、今

21世紀の商業音楽の世界を支配しています。ここが偉大なる転換だった訳で

すね。

そして、一ヶ月ほど前に激戦区、フロリダはマイアミのTKレコーズ作品をお届けし

た時に、よもやの反応があって、ワツシイサヲもあっと驚いた、これです。

「ゲット・オフ」、フォクシー。先程と同じ過程ながら、当時の7インチ、ドーナツ盤、そ

れもCBS・ソニーの国内版でどうぞ。有難うございます、ハギリョウさま。

 

M10.ゲット・オフ(3’41”)フォクシー

-C.Driggs, I.Ledesma-  CBSソニー  06SP 252

 

M11.T.S.O.P.(5’48”)MFSB

-K.Gamble, L.Huff-  EPIC / Legacy ZK 66689

 

N  「ザ・サウンド・オヴ・フィラデルフィア」、マザーズ、ファーザーズ、シスターズ、アンド・ブ

ラザーズ、フィラデルフィア・インタナショナル・レコーズのハウス・バンドの演奏でした。

そして・・・、

 

M12.にがい涙(3’54”)スリー・ディグリーズ 

-K.Tsutsumi-  ソニー SRCL 4071/4

 

N  スリー・ディグリーズにソニーが唄わせた「にがい涙」です。作詞が安井かずみ、編

曲は深町純、そして作曲は筒美京平でした。

ここから「『現流儀』筒美京平の世界」を紹介しまして、様々な追悼企画の

際に何故か取り沙汰されない、この一連の決定的名曲です。

 

M13.真夏の出来事(4’20”)平山三紀 

-J.Hashimito, K.Tsutsumi-  ソニー SRCL 4071/4

 

M14.ビューティフル・ヨコハマ(3’25”)平山三紀

-J.Hashimoto, K.Tsutsumi-  コロムビア COCA-7638

 

M14.フレンズ(3’20”)平山三紀 

-J.Hashimoto, K.Tsutsumi-  ソニー SRCL 4071/4

 

N  「ビューティフル・ヨコハマ」は、古軸いづみさんのご希望でした。出がけにメイルを見

まして、幸いにもすぐ出て来た『アンコール・ヒット・グラフィーティ』というコロムビアのベス

ト盤からお届けしました。

そして筒美京平の元ネタ探訪に入りまして、中原理恵の「東京ららばい」。

 

M15.東京ららばい(4’26”)中原理恵

-T.Matsumoto, K.Tsutsumi-  ソニー SRCL 4071/4

 

N  「東京ららばい」、中原理恵でした。

「だあれのせいでも・・・」、どなたも心当たりがありますね。

そして度胸の据わった筒美京平的音響流用の例として、これです。ち冷え

さんからのこの歌にまつわるお話を読ませて頂きました。

 

M16.日曜日はストレンジャー(3’32”)石野真子 

-Y.Aku, K.Tsutsumi-  ソニー SRCL 4075/8

 

M17.It’s The Same Old Song(2’48”)The Four Tops

-B.Holland, L.Dozier, E.Holland-   Hip-O / Motown B0000488-2

 

N  更に、ワツシイサヲが最もブッ飛んだ二大R&B名曲を「ほぼそのまんま」使って

仕上げたリンリン・ランラン「恋のインディアン人形」、およびその原曲です。

 

M18.恋のインディアン人形(2’51”)リンリン・ランラン

-D.Saitoh, K.Tsutsumi-  ソニー SRCL 4071/4

 

M19.Imagination(3’32”)Gladys Knight & The Pips  

-B.Goldberg, G.Goffin- Funky Town Groones / Buddah / Sony FT 342

 

M20.シャフト(3’15”)アイザック・ヘイズ  

-I.Hayes-  Pヴァイン PVCP-8113

 

N  「恋のインディアン人形」の演奏中に音声中断がありました。当初は次の準備作

業で、この事件自体にも気付きませんでした。修がおかしな顔でこちらを見

たので発覚した次第です。誠に申し訳ありません。さて、ここまでが「現」

流儀に則った筒美京平追悼楽曲集でした。

「少し落ち着きましょう」と、自宅待機を促します。

 

M21.Play Something Pretty(4’08)Johnnie Taylor

-G.Jacson, W.Shaw-  SOUL MUSIC RECORDS  SMCR 25124

 

N  この「プレイ・サムシング・プリティ」との出会いをお話した後には、おそらく最も

新しいディジタル・マスタリング仕様で、オーティス・レディングの「ア・チェインヂ・イズ・ゴナ・

カーム」。イギリスのケントからのコムピ盤の表題曲でありまして、冒頭を飾る1曲なの

ですが、あまりの音の良さにワツシイサヲはあっと驚きました。皆さんも感じてく

れたかな。

 

M22.A Change Is Gonna Come(4’17”)Otis Redding

-S.Cooke-  KENT CDKED 270

 

M23.Say It Loud(I’m Black And I’m Proud)(4’41)James Brown

-J.Brown-  Plydor 3145 7668 2

 

N  北米での有色人種差別反対運動などに触れて、ジェイムズ・ブラウンの「大きな声

で叫ぼう、俺は黒人だ、それが誇りだ」、1968年8月の実況録音です。関連

して政治に踏み込まない、この国の芸能者、運動競技選手への警告を発して、

次の新譜から。

 

M24.Express Your Self(3’57”)カヒル・エル・ザバール

-M.Rice, L.Ingram-  BSMF 5105

 

N  ステイプル・シンガーズの「リスペクト・ヨーセルフ」をモジった「イクスプレス・ヨーセルフ」、シカーゴ

で黒人地位向上運動に関わるカヒル・エル・ザバールの新譜からでした。これはそう

だな、来週にでも改めて「幻」でご紹介しましょう。

そして「現」2020年10月17日早朝、「最後のリクエスト」、武田聡さんから頂

いた「シシイ・ストラト」、ミーターズです。

 

M25.Cissy Strut(3’03”)The Meters

-The Meters-  Charley R&B  CDCHARLEY 14

 

N  普段の「幻」ですと、ここでバタフィールドの「シカーゴ育ち」で後枠です。「アサー」

がないと終わった気分になれない、という有り難いご意見も頂戴いたしまし

たが、この日は何故か弦の響きを聞きたくなったので、ここで次回に期待を

持たせるようなお話を入れて、後TM がわりにこの曲でお別れ、といたしま

した。

 

M26.愛のテーマ(4’06”)ラヴ・アンリミテッド・オーケストラ

-B.White-    東芝 TOCP-67013

 

N  2020年10月17日早朝の「現」モーニン・ブルーズ・リヴュウ、如何でしたか。

実際の放送と同じ内容でしたかな、正直言って怪しいことろもあります。毎

回放送をそのまま録音したファイルを貰うんですが、恥ずかしくて一度も聞いた

事がないのです。たくさんのメイル、ツイター、そして差し入れの数々、有難うござ

います。お陰様で今回も一応は無事に終了いたしました。

また来週から「幻」です。たくさんの宿題を頂きましたから、その提出で

すね。こちらも宜しくどうぞ。

今朝の特別付録は、生でお送りした為、ございません。悪しからず。

使用音楽素材の写真絵図は、こちらです。

https://firestorage.jp/download/721192608b7062ce6957ad41e33c17169929947a

ダウンロード・パスワーズは、p7pygvxtです。

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【幻】モーニン・ブルーズ 2020/10/10

mb201010

 

TM. Walikin’ Blues「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-R.Johnson-  Rhino 8122 798434 0

 

N  おはようございます、ワツシイサヲです。「幻」モーニン・ブルーズ2020年10月10日

を始めましょう。今、「体育の日」は無くなってしまったのでしょうか。1964

年の10月10日土曜日、この日の思い出は今も鮮明です。エディ・ヴァーン・ヘイレ

ン、まだ若いのにね。多分これから毎週同じような訃報に接するでしょう。け

れど、知られずに亡くなっていく人たちも大勢います。この間、がんになっ

た古い友人に会いました。なんとか今は元気ですが、油断大敵。別れる時に

告げた言葉です。「死ぬまでこのまま生きてようぜ、お互いにな」、皆さんに

も頼みます。「死ぬまでこのまま生きてようぜ」。

 

M01.真夜中のオアシス(3’34”)マリア・マルダー

-D.Nichtern-  東芝 TOCP-67013  gtr。エイモス・ギャレット

 

N  「マリア・マルダーを聞いてしまった」、硬派で知られた某音楽解説者が記した一

行が話題になったほどの潜在的人気を誇った「真夜中のオエイシス」、マリア・マルダー

1974年のヒットです。当時一部では質実剛健な音楽趣味が美徳とされていまし

て、「女性ヴォーカルなどにウツツを抜かすなど、もっての外」という風潮があった

のです。あくまで一部ですけどね。その代表のような某氏がこんな発言をし

たのですから大騒ぎでした。日本全国、なんと狭い世界だったのでしょう。

その後、わたしはこの音楽解説者とは個人的に接触がありまして、その経験

から言えば、氏は女性全般に対して、割と柔らかな感覚をお持ちでした。彼

の名誉のために申し上げておきます。一体誰の事なんでしょう。

エイモス・ギャレットのギターが、今もって素晴らしく響きますね。大勢の人たちが

憧れたものです。「真夜中のオエイシス」、連作コムピ『僕たちの洋楽ヒット 1973~75』

からお送りしました。

 

M02.テル・ミー・ホワイ(2’13”)ザ・ビートルズ

-J.Lennon, P.McCartney-   東芝 TOCP-71401/53

 

M03.Don’t Lie To Me(2’04”)Chuck Berry

-Whittaker-  ACE CDCH 397

 

N  ザ・ビートルズ、映画「ビートルズがやって来る、ヤア、ヤア、ヤア」から「テル・ミー、ワ

イ」、この地味な歌がわたしは子供の頃から大好きでした。最後の主題に入る

前につなぎのストップ・ブレイクでフロア・タムのフィルインが入る一瞬が好きです。映画だ

と、ここでポールが振り向いてリンゴにキュウを出すんですよ。そりゃもうカッコ良く

てね。ひとりでシビれてました。それに続けたのはチャック・ベリーの「ドンチュ・ラーイ・

トゥ・ミー」、これはチャックの自作曲ではありません。ザ・ローリング・ストーンズがカヴァし

てましたけど、よく知ってたな。

「教えてくれ、なんで嘘をついたのか」、「嘘をつくなよ、とても傷つくぜ」、

共に「嘘」を主題とした古い歌です。人生、特に恋愛に於きましては「嘘」

が鍵となります。とても重要。そもそも人間は「嘘」をつかなきゃ生きては

行けないのかも知れません。ただその時に「あ、俺は嘘をついた」という認

識を持つかどうか、ここが問題ではないでしょうか。ヒトラーの名言といわれる

「嘘も100回言えば本当になる」、これは事実です。多くの裁判は、検察側、

弁護側共に、「嘘」をお互い真実と信じて意地で争っているのですから。

「女はいくらでも嘘をつける」と言う女性国会議員の発言が話題です。た

だ、それは男も同じです。男の方が嘘の度合いは酷いかも知れません。中条

きよしの歌を思い出して下さい。全く酷いよね、このシチュエイション。

ただし女議員の発言の場、これまでの言動を見れば、もの事はそんなに簡

単じゃない。そもそもこの女国会議員は女性を貶め辱しめるような事ばかり

している。病気だね。それを「1議席」として尊ぶ政党の愚かさ。他の政党で

出馬して落選を重ねていたこの女性国会議員を素晴らしいと引き入れたのは、

アベなんですよ。こいつ狂ってる、明らかに。

公費からの高額な手当てで6年間を喰いつないで、辞める時はクンショーを貰い

たい学者の数が圧倒的な「学術会議」の件も多分テキトーに誤魔化されて終わる

でしょう。この国の新しいソーリダイジンは、全世界に対して嘘をついてもそれが

分からないんですから。既にあれ程の証拠があって犠牲者も出ているモリカケ問

題は、既に議論の俎上にありません。ヲール・ジャスティスが生きてたら怒るぜ。

 

M04.Slow Down(3’11”)キム・ウイルソン

-L.Williams-  BSMF 2714

 

N  はい、古い音楽をもうひとつお届けしました。初代バーッド・ボーイ、ラリー・

ウイリアムズで知られる「落ち着いてくれ〜スロウ・ダウン」でした。ラリーのオリヂナル・ビ

ートに忠実だったこの仕様、実は2020年の新譜です。キム・ウイルスンというファビュラ

ス・サンダバーズのヴォーカリストのソロ・アルバムからです。この新作はご機嫌です。いい

ところで衡り合いが取れている。こういう古いスタイルのR&Bやブルーズは、もは

やほとんど白人たちのものですが、キムの盤は、ヨーロッパの女性たちほどヘヴェメトー

的ではありません。楽しめます。

キム・ウイルスンはブルーズ・ハープ、ハモニカも吹きます。アルバム最後に収められた

「フライパンの外」をどうぞ。

 

M05.Out 0f The Fryin’ Pan(3’40”)キム・ウイルソン

-unknown-  BSMF 2714

 

M06.ワット・ザ・ヘル?(3’06”)エルヴィン・ビショップ& チャーリー・マッセルホワイト

-unknown- Pヴァイン PCD-25308

 

N  キム・ウイルスンの「アウト・オヴ・ザ・フライン・パン」、そして「地獄ってなんだ」、これ

はエルヴィン・ビショップとチャーリー・マッスルホワイトという60年代にブルーズに出会って人生

がすっかり変わってしまった有名なふたりの新作です。30年間ほどはクーバの

音楽に親しんでいたマッスルホワイト、ここのところブルーズに帰って来てますね。そ

のくらいこの音楽は恐ろしい吸引力を持っているのです。わたしもエルヴィンが

いたバタフィールド楽団を聞いてもう50年経ちます。そして益々その魅力にイカれ

ておりますです。

さて、音楽ファイルを整理していたら以前に手をつけたこんな音源が出て来ま

した。

 

M07.Blue Lights(3’18”)Little Walter

-W.Jacobs-  Chess 8164

 

N  ご存知、リル・ヲルターの傑作「ブルー・ライツ」、1954年の録音です。素晴らしい閃

きに終始するこの器楽曲、実はオリヂナルの録音には瑕疵があります。たぶん粗

忽な扱いでマスター・テイプが切れたかなんかしたんでしょう、明らかに何拍分か

音が飛んでいるんです。聞く度にそれが癪でね。何とかしたいなあ、とずっ

と思っていました。6mmテイプとハサミで出来ない事はないんですが、ディジタル録

音機が一般化した頃に、復元を思い立ちました。一緒に働いていた若い録音

技師志望者に「課題だ」なんて押し付けてね。彼はそもそもこの種の音楽に

縁がない育ちである上、完成見本がありませんからどうやったら良いのか分

かる訳がありません。「ここがダメだろう」なんて何回もやり直しさせました。

最後は、「これをここに持って来てくっ付けるんだよ」、と側で付きっ切りで

シドーしました。悪戦苦闘のその結果、今わたしの手元には「完全版ブルーライツ」

が、あります。あ、失われて飛んでいる部分については全く分かりませんか

ら「偽造」版ですね。

このような瑕疵のある録音はかつてフツーに市場に出ていました。それが

今ではディジタル技術によって修正されています。果たして「ブルー・ライツ」の最

新仕様はどうなっているのでしょうか。興味があります。

意図せずにブルーズ・ナムバが続きました。それではとても洗練された味わい

の新しい録音をどうぞ、と言っても1983年の作品ですけどね。7弦ギターを驚

異的な技術で弾くジョン・ピザレリ、デビュー作となるアルバムから、

「ルートろくじゅうろく」。

 

M08.ルート66(3’19”)ジョン・ピザレリ

-B.Troup-  Pヴァイン PCD-25304

 

M09.涙のしずく(3’36”)アル・グリーン    

-V.Kieth, B.Peters-  Amazonの配信落とし

 

N  こちらもPC整理中に出て来たアル・グリーンの「涙のしずく」、昨年の吹き込

みだったかな、CDのようなパッケイヂミーディアにはなってませんで、配信だけで

発表されました。もう本人は商業的な場で唄う気は無いようです。この吹き

込みはどのくらい説得されて腰を上げたんでしょうかね。周辺の事情は全く

知りません。1年程前のレコード・コンサートで耳にして、家に帰ってからすぐに落と

しました。先週お話ししたアメリカーナ音楽の唄い手、フレディ・フェンダの出世作です。

この人のアルバムにはどれにも必ず入ってる1曲です。ソーイウトコガコノヒトネエ・・・。

 

アル・グリーンのはイントロがモロに「レッツ・ステイ・トゥゲザ」で、最後が「ラーヴ・アンド・

ハピネス」という黄金時代のチャンチャカチャン的な構成で、ひとつひとつの楽音が、ま

るでハイ・リズムのホッヂズ兄弟たちのようです。機械かな、これ。

 

M10.God Bless Our Love(5’53”)Al Green   

-Green, Mitchell, Randele-   Rioht Atuff / Hi 72438-53033-2-6

 

N   自身の教会の仕事が忙しいのか、もうかつてのように人前で唄わなくなっ

て久しいアル・グリーン、ソウル・シンガーだった晩年の姿を克明に記録した、1981年、

中野サンプラザでの公演実況録音から「ガッド・ブレス・アワ・ラーヴ」でした。この

時は客席にノリノリのおばさんがいましてね、たぶん福生の方から来たんでしょ

う。鋭い反応が本当に面白かったです。アル本人に途中で「ちょっと、お黙り

よ」なんて言われたりして、光栄ですね。なおこの時の拍手にはワツシイサヲの

も入っています。

お聞きのように、クレジットこそありませんが、後半には「アンチェインド・メロディ」

が唄われています。唄い出す前にも「ライチャス・ブラザーズが唄ったんだ」と触れ

てましたね。「ふられた気持ち」と並ぶ、どなたもご存知のライチャス超有名曲で

す。アル・グリーンの「ガッド・ブレス・アワ・ラーヴ」も、どうやら「アンチェインド・メロディ」

からの閃きで書かれたようです。何れにせよ見事なメドリーですね、素敵だ。

この歌は日本でも大変知られていまして、多くのカヴァがありますね。では

「R&Bなら日本一」と言われたズー・ニー・ブーで聞いてみましょう。リード・ヴ

ォーカルは町田義人です。

「アンチェインド・メロディ」。

 

M11.アンチェインド・メロディー(3’48”)ズー・ニー・ブー

-A.North, H.Zaret-  コロムビアCOCA-11049

 

N  端正な演奏、ズー・ニー・ブーの「アンチェインド・メロディ」でした。わたしは「白い

サンゴ礁」で初めて彼らに接したので、当時「日本一のR&B」ってこんなモン

かと拍子抜けした覚えがあります。生真面目なんですね、すべて。不良っぽ

い魅力がない。やっぱ音楽は多少でも怖さが感じられないとね。さだまさし

じゃダメなんですよ。ま、奴には「別の怖さ」があるか。

ではもうひとつの「R&Bなら日本一」と言われたグループの同じ

「アンチェインド・メロディ」を聞いてみましょう。

 

M12.アンチェインド・メロディー(3’26”)ザ・ゴールデン・カップス

-A.North, H.Zaret-東芝 TOCT-10760

 

N  ザ・ゴールデン・カップスで「アンチェインド・メロディ」でした。ベイスがあちこち動き回

って最後まで落ち着きません。弾いていたのは、先週訃報をお届けしたルイズ・

ルイス加部です。彼に関しては、先週いただいた投稿が、面白かった。皆様、意

外とカップス時代のマー坊をご存知ないようで、お若いのですね。これは彼らのデ

ビューLPに収録されています。ここではそれほど過激ではありませんがマー坊の

ベイス、明らかに異色です。

このグループはジャズ喫茶などでの実演ではカヴァばっか演ってたみたいです。

「オリヂナルなんか嫌いだ」って平気で言ってるのを同じ学級の女友達に見せて

もらった「セブンティーン」か「ティーンルック」なんかで読んで、「なんて不良だ」と、

驚いたがあります。でもね、わたしはカップスはどこにもない魅力に溢れてたオリ

ヂナル歌謡曲が好きです。カヴァは今なら本物が簡単に聞けますし、デイヴ平尾、

トキさんも本当はこういうのが好きだったんじゃなのでしょうか。どれもノリノリ

で唄ってます。マー坊の「踊るベイス」の聞ける、カップスのオリヂナル曲、いくつか聞

いて行きましょう。

まずは内田裕也も褒めていた、これです。

 

M13.愛する君に(2’36”)ザ・ゴールデン・カップス

-R.Nakanishi,K.Suzuki-  テイチク TECH 32412/3

 

N  「愛する君に」でした。間奏の頭でバリサクを入れた編曲が、ポップR&B調で

素晴らしい。後にアルファ・レコードを興す村井邦彦が担当しております。

そして次は知る人ぞ知る「クールな恋」、ご存知でしょうか。

 

M14.クールな恋(2’26”)ザ・ゴールデン・カップス

-Y.matsuzki, K.Murai-  東芝 TOCT-10760

 

N  「クールな恋」これは隠れたる名曲。詞を芸能雑誌で一般公募したんじゃなか

ったかな。デイヴ平尾の唄、いいですね。やっぱりカップスはトキさんです。捉え

どころのないエディ藩、コーちゃんのファズ・ギター・ソロもイカしてます。

そして、ヲール・ジャスティスの訃報に寄せてくれた、ハギリョウさんのリクエストにお答え

して「4グラムの砂」、よくご存知でした。嬉しいですね。若干調弦不良気味の

イントロも含んで、これも素晴らしい。

どうぞお聞き下さい。

 

M15.4グラムの砂(2’40”)ザ・ゴールデン・カップス 

-K.Suzuki, R.nakanisi, K.Murai-   東芝 CP-1042

 

N  「4グラムの砂」、ザ・ゴールデン・カップスでした。こういうのやってると止まら

なくなっちゃう。カップスがシングルでも出していた英語詞のオリヂナル曲「過ぎ去り

し恋」と同じく、マモルはこういう優しい感じのが得意でしたね。決して上手い

唄じゃないですけど、独特の味がある。甘い顔してたし、年頃の娘たちが「キ

ャーッ」っていうのも納得できます。コーラス・ハーモニーも素敵でした。

さて次、わたしはとても好きなんですがメムバが毛嫌いしていたオリヂナル曲で

す。さっきの発言はこの歌に関してじゃなかったかな。青少年不純異性交遊

の巣窟本牧、というテーマからしてC調で、素晴らしい。教育委員会は黙ってた

のかな。誰も暴走を止められない感じのマー坊のベイスがまた凄いんです。

「本牧ブルーズ」。

 

M16.本牧ブルース(2’36”)ザ・ゴールデン・カップス 

– R.Nakanisi, K.Murai-   東芝 CP-1042

 

M17.その時わたしに何が起こったの(3’04”)和田アキ子 

-Y.Aku, F.Taguchi- テイチク TECE-30549

 

N   カップスGS歌謡曲集「本牧ブルース」に続けましたのは「R&Bなら日本一」の

女性の「その時わたしに何が起こったの」、和田アキ子1970年春のヒット曲ですね。

歌声がまだとても素直です。「本牧ブルーズ」と同じく青春の投げやりな自暴自

棄的感情が唄われております。和田アキ子のこの歌はラジオの歌謡曲番組で毎日

のように聞いていた記憶があります。多分ヘヴィ指定のローテイション曲だったんでし

ょう。ホント毎日でした。

和田アキ子の作品としては「どしゃ降りの雨の中で」が和製R&B曲として知

られていますが、わたしはこの「その時わたしに何が起こったの」も好きで

すね。ゲーダイ出の川口真の編曲が冴えてます。少し綺麗過ぎかとも思います

がポップR&Bの傑作だよ。

とは言え、次がこれじゃあんまりかな・・・。

アリーサ・フランクリンです、「ドント・プレイ・ザット・ソング」。

 

M18.Don’t Play That Song(3’02”)Aretha Franklin

-B.Nelson, A.Ertegun-  Rhino / Atlantic 8122-72525-2

 

M19.ナーヴァス・ブギー(2’17”)ポール・ゲイトン

-P.Gayton-   MCA  MVCM-22014

 

N  「ドント・プレイ・ザット・ソング」、アリーサ・フランクリンでした。絶頂期のLP『スピリット・

イン・ザ・ダーク』の冒頭曲です。これはベン・E・キングでヒットした歌で、日本では

「スタンド・バイ・ミー」とのカップリングで長い事シングル盤が流通してました。アトランティ

ックがワーナー・パイオニアに移っても同じ組み合わせで出てました。どこのジューク・ボ

ックスにもリスト左上の定番位置に必ず入っててね。可哀想に貧しいイサヲ少年はその

側に立って、この盤が回るのを待っていました。19歳でようやくシングルを買え

た時は嬉しかったな。

この歌は映画「カサブランカ」の「プレイ・イト・アゲイン、サム」からの閃きで作られ

たのではないか、と先ほど突然ヒラメきました。如何でしょうか。作者クレジットに

併記されているアトランティック社長のアーメット・アーティガンが、実際に何をしたのかは知

りません。

その次は先週もお届けした、チェス・レコードのヌー・オーリンズ代貸し、ポール・ゲイトン

の「ナーヴァス・ブギー」です。彼は制作管理、宣伝、営業などのレコード販売業務

を手堅くこなした反面、ピアニスト、ソングライタ、アレンジャ、プロデューサとしても八面六

臂の活躍をしました。それが本人名義の吹き込みでは、このようなノヴェルティ物

が多く、真面目な職業人なのかC調演奏家なのか、判断がつきません。

それはともかくここから暫くは、「ヌー・オーリンズの竜王」ポール・ゲイトンの音楽

をどうぞ。どれも演奏時間の短いのが特徴で、2分足らずの楽曲がふたつもあ

ります。まずは作者不詳の「ダウン・ボーイ」です。

 

M20.ダウン・ボーイ(2’38”)ポール・ゲイトン

-inknown-   MCA  MVCM-22014

 

M21.ミュージック・ゴーズ・ラウンド・アンド・ラウンド(1’58”)ポール・ゲイトン 

-Riley, Fareley-   MCA  MVCM-22014

 

N  「ダウン・ボーイ」、そして「ミュージック・ゴーズ・ラウンド・アンド・ラウンド」、ポール・ゲ

イトンでした。ヌー・ヨークのハーレムを沸かせていたキャブ・キャロウェイとは一味違ったノヴェル

ティ・ジャムプ・ブルーズ、大変結構です。次は南アフリカの「ライオンは寝ている」を連

想させる風、「ウインディ」この個性的な響きは特筆に値します。

 

M22.ウインディ(1’43”)ポール・ゲイトン 

-T.Hark-   MCA  MVCM-22014

 

N  「ウインディ」でした。あっという間のポール・ゲイトン下手物作品集、最後はまさ

に決定的な、これです。

「ドライヴィング・ホーム、パート2」。

 

M23.ドライヴィング・ホーム、パート2(2’48”)ポール・ゲイトン

-P.Gayton-   MCA  MVCM-22014

 

N  「ドライヴィング・ホーム、パート2」でした。如何でしたかポール・ゲイトン、面白いで

しょう。こんなにノヴェルティ風味豊かなのに、いまひとつ知名度が低いのは謎で

す。晩年には自分自身のレイベルでルイ・ジョーダンなどの吹き込みも行なっていま

した。やっぱ真面目な人なのかな。

さてその後は「ドライヴィング・ホーム、パート2」で連想したこの歌です。

「ユア・シックスティーン」、リンゴ・スターでどうぞ。

 

M24.ユア・シックスティーン(2’50”)リンゴ・スター 

-R.& R.Sherman-  東芝 TOCP-6673

 

M25.Grazing In The Grass(5’26”)Maceo Parker

-P.Hou, H.Elson-  The Funk Garage TFG67092

 

TM Born In Chicago 「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-N.Gravenites-  Rhino 8122 798434 0

 

N  リンゴ・スター1973年3枚目のソロ作品『リンゴー』から、「ユア・シックスティーン」でした。

「あんたもあの頃16歳」と唄います、もう遙か昔ですね。数年前に、わたし

は精神的な生育が齢16で止まったままだな、と気づきました。その頃から今

も全ての判断や価値観が何も変わっていま せん。もちろんその後50年で世

界はあっと驚くほど変わりましたが、個人の生活感覚はあの頃とほぼ同じで

す。これは今になってその頃に戻ったんじゃなくて、ずっと16歳だったので

す。決して誇れる事じゃないのですが、事実なのです。変わった事と言えば、

酒を呑むようになった事くらいでしょうか。もちろん16歳から努力を重ね、

成長して立派になった人たちも大勢います。ほとんどはそうでしょう。ただ

この昔の16歳は幸か不幸か今まだ生きています。せめてあの頃に聞きたくて

も聞けなかった音楽を確かめてから死にたい、なんて思ってるうちに、種類

が限りなく拡がってしまって手に負えない状態です。新しい音楽にももっと

少し触れないとね。若い人たちから大いに教えて貰いたいところです。改め

てよろしくどうぞ。

「音楽に恋愛と革命を夢見て失恋と挫折に泣いた16歳」の今は昔の物語で

した、お粗末。

最後は『ソウル・フード クッキン ・ウィズ・メイシオ』の最終曲、「グレイジング・イン・ザ・

グラス」でした。メイシオの老成を感じる事のできるこのアルバムは、大変良い出来で

すね。また改めてご紹介しましょう。

 

今朝の特別付録は、以下の隠し場所です。どうぞお楽しみ下さい。

https://firestorage.jp/download/ef1623227ec1b6c24575d1752affe32f7ec98f7e

ダウンロード・パスワードは、p3unx099 です。

使用音楽素材写真は、

https://firestorage.jp/download/09c0c40483624c5458d93aaae4146f4fbb378d94

ダウンロード・パスワードは、同じく、p3unx099 です。

 

来週は「ウツツ」本番、17日の早朝3時からの生放送です。早いなあ、もう

来てしまった。どんな内容かは、聞いてのお楽しみ。10月17日早朝の3時、

84.00メガヘルツ、中央エフエムでお逢いしましょう。日本橋からお送りいたします。

 

今朝もちょうど時間となりました。

こちらは、http://osamusawada.com/category/mornin-blues-by-isaowashizu/

「幻」モーニン・ブルーズ、鷲巣功でした。来週も首都圏で9人のあなただけに。

そして全国で9500万人のあなたにも、アサー。

 

♪♪ Twitter “#blues761″の閲覧はコチラ♪♪

【幻】モーニン・ブルーズ 2020/10/03

mb201003

 

TM. Walikin’ Blues「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-R.Johnson-  Rhino 8122 798434 0

 

N  おはようございます、ワツシイサヲです。「幻」モーニン・ブルーズ2020年10月03日

を始めましょう。

この時代にかつて親しんだ音楽家が他界するのは当たり前の事ですが、今

週知ったこの訃報には、さすがのわたしも驚きました。かなり大袈裟な評価

を受けていたこの人の演奏ですが、正規の録音、それもデビューのオリヂナル曲で

既にこんなにブッ翔んでいたんです。

心してお聞き下さい。

ザ・ゴールデン・カップス、「銀色のグラス」。

 

M01.銀色のグラス(2’45”)

-J.Hashimoto, K.Suzuki-  東芝 TOCT-10760

 

N  凄まじいですね、ルイズルイス 加部のベース。彼はもともとギター弾きだったという

事もあって、こんな風に弾けるんでしょうか。同じように天才、ポール・マッカート

ニも似た感じですが、彼の場合はあくまでもハーモニーを意識しての演奏です。そ

こが彼の師とするジェイムズ・ジェイマスンとそっくりな部分でもありますが、マー坊、

加部正義の場合はそんな事関係ない。「今、こう感じた」と気分で音を出して

来るのです。それが滅茶苦茶にならずに、大きな魅力となって全体に寄与し

ている、理想的ですね。

その人、ルイズルイス 加部が亡くなっていたそうです。この知らせは衝撃でし

た。マー坊は死んじゃいけない、死なない人だったんです。今までもわたした

ちはあの人だけトクベツに考えていました。「なぜ捕まらないんだろう」という

単純な疑問もありましたが、やっぱりトクベツでした。それが多臓器不全で9月

26日に亡くなっていたんです。しかも入院していただなんて・・・。マモルがこ

の間いなくなったばかりなのに。

この人が娘さんに促されて始めた自伝「気ままに生きる」に偶然であった

のが三年ほど前かな。これはマー坊が64歳の時に書き始めたもので、それは面

白い。特に音楽なんてどうでもいいような生き方をしてるのが、素晴らしい。

チャーにジョニー、ルイス、アンド・チャーへの参加を打診された時に自分の楽器を持って

なかったとか、今でもコード・ネイムを全く知らないとか、ジョーシキ人の想像を絶し

ます。あっという間に読んでしまいました。

その後で、これを人に言っていいものかどうか迷いまして、これまでたっ

たひとりにアドレスを教えただけです。でも今回、みなさんに公開しておきます。

https://www.berrys-cafe.jp/pc/book/n730755/202/です。まだ削除されていま

せん。早く覗いてみて下さい。これをマー坊に書かせた娘さんというのは、横

浜石川町にあったクラブ、ジーン・ジニーの上のコンビニで偶然見かけた時に連れてた

あの子なのでしょうか。

ブッチが、トキさんが、そしてマモルやマー坊もいなくなってしまったザ・ゴールデン・

カップス、再結成的な動きもあったようですが、もう完全にダメです。

このカップスで加部正義は1曲オリジナルを吹き込んでいます。これも前半は輸入

楽器に付いて来た教則フォノシートを早回ししてそのまんま使っているという犯罪

的な成り立ちです。そのタネ明かしを聞いた時には、本当にこれでいいのかな。

東芝の制作部門は許諾を出したのかな、という疑問が浮かびました。後半に

出て来る「誰かが午前3時に話しかけた」というのは貴重なマー坊の唄のよう

です。

ではお聞き下さい、「午前3時のハプニング」。

 

M02.午前3時のハプニング(2’42”)ザ・ゴールデン・カップス

-L.Kabe-  東芝 TOCT-10760

 

M03.ユー・ キープ・ミー・ハンギング・オン(3’17”) ファンク・ブラザーズ

-B.Holland, L.Dozior, E.Holland-   ユニバーサル / Motown UICY-1232

 

N  ヲール・ジャスティスことルイズルイス加部作「午前3時のハプニング」、ザ・ゴールデン・カップ

スでした。その次は先週もお届けした「永遠のモータウン」オリジナル・サウンドトラックから、

「キープ・ミー・ハギノン〜恋はおしまい」でした。もちろんモータウンのオリジナルカラオケ。

これでスプリームズは唄ってたんですね。ファンク・ブラザーズの演奏、ベイスはジェイムズ・

ジェイムスンでした。本当にいい音で保管されてますね。わたしはディジタル化にあ

たって演奏をやり直したんじゃないか、と思ったほどです。

さて次も先週お届けしたアルバムから、時間の都合でお届けしたそこなった

2曲です。コムピCDアルバム『ソングズ・バイ・ダン・ペーン』からです。まず、

「ドゥ・ライト・ヲーマン、ドゥ・ライト・マン」、ブレンダ・リーです。アリーサ・フランクリンの持ち歌

をほとんど同じ環境で唄う、ブレンダもいい度胸してます。彼女は1970年に『メ

ムフィス・ポートレイト』というアルバムを発表しているようですね。とても聞いてみた

くなりました。その次はエスタ・フィリプスの「チータ・マン」これも面白い出来です。

 

M04.Do Wright Woman, Do Wright Man(2’58”)Brenda Lee

-D.Pen, C.Moman-  MCPS / Ace CDCHD1370

 

M05.Cheater Man(2’18”)Ester Phillips

-D.Pen, C.Moman-  MCPS / Ace CDCHD1370

 

N  「ドゥ・ライト・ヲーマン、ドゥ・ライト・マン」ブレンダ・リー、そしてエスタ・フィリプスの「チー

タ・マン」でした。今更のようですが、昨今ダン・ペーンの作品に心を奪われてい

ます。それはこの『ソングズ・バイ・ダン・ペーン』のようなコムピ・アルバムを聞き直

して彼の作品が立体的に見えて来るからです。そのほとんどはイギリスの編集再

発レイベルのエイスから出ています。とても柔軟な感覚が生きているので、これま

での固定概念を突き抜けてダン・ペーンに触れる事が出来ました。エイスにはとて

も感謝しています。

彼と似た人間にボビー・チャールズがいます。電話口で唄ってレナード・チェスのオーデ

ィションに合格。出してもらったレコードがこれでした。

 

M06.シー・ユー・レイター・アリゲイター(2’52”)ボビー・チャールズ 

-B.Charles-  MCA  MVCM-22078

 

N  「シー・ユー・レイター・アリゲイター」でした。俗称「ありげたや節」あ、それはない

ですね。レナード・チェスは電話口で唄っていたボビー・チャールズを黒人と信じて契約

したので、シカーゴにボビーが来た時には騒ぎだったらしいです。「何だ、あの白

人は」というようなものでしょう。チェスの黄金期を描いた映画「キャディラック・レコ

ード」の中で、チャック・ベリーが仕事で旅先のクラブに出向くと、そこの白人支配人

に「チャック・ベリー、あいつは白人だ」と入れて貰えない非常に面白い場面があ

ります。その逆でしょうか。

昔は情報量が少なかったですから、初対面の際にこういう間違いは日常茶

飯事だったようです。文通している相手と初めて出会う時なんかは、緊張し

たでしょうね。残念ながら、わたしにはそんな経験がありません。その昔、

えらく出来の良い漫画を送って来た離れ小島に住む投稿者に、「あなたは早く

東京に出て来て本格的に書き始めた方が良い」と編集部が電報を打ったら、

学生服を着た子供がやって来て出版社のみんなが驚いた、なんて事があった

そうです。これも面白い話ですね。その子は確か有名な漫画家になったはず

です。

 

M07.Hey, Good Lookin’ (2’03”)Bobby Charles   

-H.Williams-  MCA  MVCM-22078

 

N  ボビー・チャールズの「ヘイ、グッド・ルッキン」でした。ハンク・ウイリアムズの作品ですね。

ボビーおよびその周辺では、R&Bだけでなくこういうカントリーを唄うのも普通だ

った筈です。ブルーズ/ R&Bとカントリーを人種差別的にはっきり線引きして考える

のは、日本人の悪い伝統です。だからわたしは今頃ボビー・チャールズを聞いてる。

ボビーは人前で唄うのがあまり好きではなかったので、すぐに歌手としての

経歴に見切りを付けてレコードの制作宣伝などの裏方仕事をします。とても控え

めながら冷静に当時の音楽界状況を理解しています。こういうところも、わ

たしの好きな部分です。一方で歌を作る事はずっと続けていました。

 

M08.Walking To New Orleans(1’58”)Fats Domino

-Domino, Bartholomew, Guidry- AMSC1272

 

N  ファッツ・ドミノーの「ヲーキング・トゥ・ヌー・オーリンズ」でした。これはファッツ自身とデイヴ・

バソロミュウ、そしてボビーの共作になっています。最後の「ギドリ」というのがボ

ビーの事で、ロバート・チャールズ・ギドリ、これが本名なんです。デイヴ・バソロミュウは

ヌーオーリンズの音楽界の顔役、この町の実演や録音を仕切っていた男です。ファッツ・

ドミノーを売り出した立役者ですね。先週いつものようにCDを整理していたら、

こんな録音に再会しました。

 

M09.Jump Children(2’20”)Dave Bartholomew

-Domino, Bartholomew-  Blue Note 7243 8 54364 2 0

 

N  これは題名からして、この歌と同じでしょう。

 

M10.Jump Children(Vooit Vooit)(2’35”)The Flamingos

-J.Carter-   CD Charley 22

 

N  ザ・フラミンゴーズで「ジャムプ・チルドレン」です。作者記載やアレンヂこそ異なります

が、先にお届けした1曲と「同じ歌」といって良いでしょう。バソロミュウはジャム

プ楽団的、フラミンゴーズは正統的なヴォーカル・グループのスタイルです。だいぶ昔にこの

プロモーション・フィルムを観た事がありまして、それは驚きましたね。ブレイクダンスもぶ

っ飛ぶ迫力でした。フラミンゴーズは「千葉ッ、滋賀ッ」の「瞳は君ゆえに」で知ら

れていますから、こんなに激しく踊る姿が全く想像できませんでした。これ

はもう一度観たいですね、死んでしまう前に。

さて自分の「ジャムプ・チルドレン」では作者に名を連ねているデイヴ・バソロミュウ

は、先ほども申しましたように、ヌー・オーリンズ音楽業界の顔役、シカーゴでならさ

しづめウィリー・ディクスンのような存在でしょうか。同時期この町には同じように

バンドリーダー / アレンジャー / プロデューサーとして仕事をしていたポール・ゲイトンがいま

す。別名「チェス・キング・オヴ・ヌー・オーリンズ」と呼ばれたくらいです。この名前

でお分かりのように、彼はチェス・レコードのヌー・オーリンズ窓口を務め、バソロミュウと同

等の活躍をしていたのでしょう。デイヴ・バソロミュウはイムペリアル・レイベルの仕事を

ほぼ専門にしていましたから、ボビー・チャールズはポール・ゲイトンとの付き合いの

方が多かった筈です。

ではそのポール・ゲイトンを1曲どうぞ。4枚組コムピ『チェス・リズム・アンド・ロール』

から、「イフ・ユー・ラーヴ・ミー、テル・ミー・ソウ」。

 

M11.If You Love Me, Tell Me So(2’39”)Paul Gaton

-unknown-  MCA / Chess CHD4-9352

 

M12.バット、アイ・ドゥ(2’19”)クラレンス・ヘンリー

-C.Henry-  MCA MVCE 2206

 

N  ポール・ゲイトンで「イフ・ユー・ラーヴ・ミー、テル・ミー・ソウ」、そしてボビー・チャールズ

の書いた傑作「(アイ・ドント・ノウ・ワイ) バット、アイ・ドゥ」、クラレンス蛙男ヘンリーでした。

この「バット、アイ・ドゥ」のアンサ・ソングではないか、とわたしが目を付けたのが、

アバのこの歌です。

 

M13.I Do, I Do, I Do, I Do, I Do(3’15”)Abba

-B.Anderson, B.Ulvaeus-  Polydor / Polar 519 353-2

 

N  アバのヒット曲、「アイ・ドゥ、アイ・ドゥ、アイ・ドゥ、アイ・ドゥ、アイ・ドゥ」です。もち

ろん彼らのオリヂナル曲ですが、題名からして「バット、アイ・ドゥ」ですね。1974

年の発表ですから、ふたつの作品の間には13年の隔たりがあります、わたし

はずっとこの決定的事実を知らないままいて、気づいたのは21世紀間際でし

た。おそらくね、チェスのR&Bばっかり聞いている人たちは今も知らないでし

ょうし、分かったとしても相手にしないと思います。「俺が聞くのは黒人音楽

だけだ。嗚呼、なんて潔い姿なんだろう」こんな偏見的美学を持った人が多

いですから。

わたしはこのアバの「アイ・ドゥ、アイ・ドゥ、アイ・ドゥ、アイ・ドゥ、アイ・ドゥ」も

蛙男の「(アイ・ドント・ノウ・ワイ) バット、アイ・ドゥ」、両方とも大好きです。

 

M14.アイ・ドゥ、アイ・ドゥ、アイ・ドゥ、アイ・ドゥ、アイ・ドゥ(4’05”)ロニー・マーフィー

-B.Anderson, B.Ulvaeus-  ポリスター PSCW-1116

 

M15.オリビアを聞きながら(3’57”)浦島りん

-A.Ozaki-  エイベックス AVCD-11110

 

N  スカタライツ風「アイ・ドゥ、アイ・ドゥ、アイ・ドゥ、アイ・ドゥ、アイ・ドゥ」、ロニー・マーフィー

そしてレゲ調「オリビアを聞きながら」浦島りん、どちらもこの国で制作された

カヴァです。

今の「オリビアを聞きながら」には「メイキング・グッド・シングズ・ベタ」という行

りがあります。唐突に出て来る1行ながら歌の鍵にもなっているようです。

わたしはずっと「何故だろう」と疑問を感じていました。それが先週の片付

けで、似た表現のR&B曲を見つけたのです。

それはなんデニース・ラサールの、歌の題名のみならず、コムピ盤の表題にもなっ

ていました。ほとんどそのまんまです。

お聞き下さい、「メイキング・ア・グッド・シング・ベタ」。

 

M16.Making A Good Thing Better(3’07”)Denise Lasalle 

-D.Lasalle-  ACE CDSEWD 152

 

N  「メイキング・ア・グッド・シング・ベタ」、デニース・ラサール1973年のシングル曲です。

女性コーラスがタイトルを繰り返し叫んでいましたね。当然「オリビアを聞きながら」は

この後の作品ですから、果たして尾崎亜美がデニースを聞いていたか・・・、そ

んな事はないでしょう。この「メイキング・ア・グッド・シング・ベタ」はウエスト・バウン

ドというデトロイトのマイナー・レイベルから出たシングル盤で、当時もその後も日本に何

枚入っていたかどうか、という希少なものです。デニース自身はこの直後から「通」

が聞き始めていたようですけれど、ニューミュージック界のお姫様だった尾崎亜美が

マイナーR&B女性歌手を聞いていたなんて事は有りえない事ですから、これは

「偶然の一致」で済ませます。お疲れ様でした。「オリビア」での「メイキング・グッ

ド・シングズ・ベタ」は「なんとかしなくちゃね」程度の軽い掛け声でしょう。

2018年1月8日に他界したデニース・ラサールの、ある意味で一番良い時期、油

が乗り始めた頃のウエスト・バウンド作品を集めたこのコムピ盤『メイキング・ア・グッド・

シング・ベタ』は、その後の開花を予想させる素晴らしい内容です。少しですが

聞いて行きましょう。まずはデニースが世に知られる切っ掛けになったヒット曲、

「恋に囚われて」。

 

M17.Trapped By A Thing Called Love(2’49”)Denise Lasalle 

-D.Lasalle-  ACE CDSEWD 152

 

N  以前もお聞き頂いた15分にも及ぶ実況録音のメドリーで最後に唄い大受けを

取っていた「トラップド・バイ・ア・シング・コールト・ラーヴ」の原仕様です。声が若い

ですね、まだ。でも既に貫禄の片鱗を感じさせるのが恐ろしいところ。デニース

は唄はもちろんですが、作家としても素晴らしい歌を書き続けていました。

最終的に自分で唄って表現できるからでしょうか、造りが他の作者とは一味

違っています。また周りには編曲者をはじめとして理解者が多く、彼女の意

思を尊重する制作体制が常に整っていたのも良かった。

コムピ盤『メイキング・ア・グッド・シング・ベタ  ザ・コムプリート・シングルズ 1970-76』

から、またお聞き下さい。弦の絡ませ方が絶妙な「ヒア・アイ・アム・アゲイン」。

 

M18.Here I Am Again(3’23”)Denise Lasalle 

-D.Lasalle-  ACE CDSEWD 152

 

M19.Married, But Not To Each Other(3’41”)Denise Lasalle  

-D.Lasalle、F.Miller-  ACE CDSEWD 152

 

N  デニース・ラサール,『ザ・コムプリート・シングルズ 1970-76』から、75年の「ヒア・アイ・

アム・アゲイン」そして、彼女の作品の中でひときわ輝きを放っている「マリード、

バット・ノット・トゥ・イーチ・アザー」、配偶者以外の相手との恋を唄ったとても切ない

1曲です。こういう話は南部R&Bには当たり前のように出て来る題材ですが、

ほとんどが男歌でして、女が唄うのは珍しい。さすがデニース・ラサールです。当事

者ではなく、二人称に「お気をつけなさいよ」と、呼びかけます。でも段々

と本人の物語になって来るところがデニースならではの情感表現で、全く脱帽で

すね。

 

M20.Gold Watch & Chain(4’07”)Nitty Gritty Dart Band feat.Kris Kristferson

-A.P.Carter-  Ryco / Americana 63579158827

 

N  さてガラリと変わって、ニティ・グリティ・ダート・バンドとクリス・クリストファスンで「金時

計と鎖」2004年に発表されたアルバム『永遠の絆』の中の1曲です。ライコーとい

う北米の独立レイベルが発売していた『ディス・イズ・アメリカーナ』という編集盤に収

録されていました。この盤をレコード店で見つけた時には『ディス・イズ・アメリカ』

で、国情を憂う歌を集めたのかと思っていましたが、「アメリカーナ」音楽集だった

のです。

わたしの大好きな唄い手のフレディ・フェンダ、彼はれっきとしたアメリカ人ですが、

両親はメキシコ人で、スペイン語も出来ます。大ヒット曲「涙のしずく」は英語で唄い

出して間奏の後をスパニッシュで攻める、なんてしゃらくさい事を上手にこなして

いました。唄う歌は、カントリー、R&B、そしてスペイン系のメキシコ音楽と、テクス・メクス

を絵に描いたような音楽性を持っていて、どれも素晴らしい。もうこの世に

はいませんが、「好きな歌い手は誰ですか」と尋ねられたら、必ず出て来る名

前です。そんな彼の作品は、この「アメリカーナ」という括りのところに入ってい

まして、基本的にカントリーなんだけど、それだけでは収まりきらないような、広

い領域を跨いだ北米の音楽を「アメリカーナ」と呼ぶんだな、とわたしもようやく

最近になって分かりかけております。

さらに今のニティ・グリティ・ダート・バンドとクリス・クリストファスンの「ゴールデン・ヲッチ・

アンド・チェイン」には、フォークの要素も入っていました。このフォークと言うのも微妙

な存在でして、アクースティク・アンサムブルながら、テキサスやナッシュヴィルの音とは違う、都

会のインテリの音楽であるけれど、それがすべてではないし、ましてコーセツやタクロー

とは全く別という厄介な代物です。ただ一瞬の響きで「あ、フォークだ」と感じ

る時があります。わたしの最近の例では、バーブラ・デインが「フォーク」でした。

主に白人の音楽ですが、例えばリチー・ヘヴンスなんかも「フォーク」ですね。

さて釈然としない「アメリカーナ」音楽、CD『これがアメリカーナだ』から聞いてみま

す。モロのカントリーじゃないのかな、とわたしは感じるノートリアス・チェリー・ボムズで、

「ちょっと待ってくれ」。

 

M21.Wait A Minute(2’47”)The Nortorious Cherry Bombs 

-R.Crowell, H.Devito-  Ryco / Americana 63579158827

 

N  モロにカントリーに聞こえるノートリアス・チェリー・ボムズの「ウェイタミニ」、これもアメリカーナなん

ですね。このコムピ盤、選曲はJDメイという人間が行い、他に四人の愛好家が自

らの選んだ10枚のアメリカーナ音楽のアルバムをライナ上で発表している充実した内容の

このCDを、わたしがある程度理解するにはもう少し時間が必要のようです。

アリスン・クラウスの「エヴェタイム・ユー・セイ・グドバーイ」がこれに入っていたのは、嬉

しくもあり納得できました。

そうか、こういうのがアメリカーナかーな、ぬわんちって・・・。

 

M22.Every Time You Say Goodbye(2’53”)Alison Krauss & Union Station

-J.Pennell-  Ryco / Americana 63579158827

 

M23.Mama Didn’t Lie(2’00”)Jan Bradley

-C.Mayfield-  MCA MCAD-6228

 

 

N  またまた突然の「母、ウソつかない」、ジャン・ブラドリでした。今週の月曜日、

朝起きたら、ずっとこの歌が頭の中で鳴っていて困りました。特別に好きだ

ったのではないのですが、なぜでしょうか。カーティス・メイフィールドなんですね、こ

の歌を書いたのは。改めてそれを知っただけでも有難いとしましょうか。

 

M24.You’d Be So Nice To Come Home To(5’40”)Nina Simone

-Cole-  Nina Simone At Newport

 

M25.Hard Times(3’42”)Maceo Parker 

-P.F.Mitchell-  Funk Garage  TFG76092

 

TM Born In Chicago 「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-N.Gravenites-  Rhino 8122 798434 0

 

N  「戻ってくれたら嬉しいわ」、日本ではヘレン・メリルの決定的な吹き込みで知ら

れますが、今朝はニーナ・シモンのヌー・ポートでの実況録音でお送りしました。1960

年出演の時の記録ですね。先週お話ししたジャズ喫茶「ベイシー」の記録映画の

中で店主菅原正二さんがこのLPを持っていたのが妙に記憶に残っていまし

て、お届けしました。ここでニーナはほとんど唄わずに若い頃に学んでいた古典

音楽からの発想でしょうか、ピアノでバロック的なモティーフを繰り返すのが印象に残

ります。聞いた話ですが、ジャズ喫茶「ベイシー」は店での実演よりも大きな音

でLPを鳴らすらしいですね。録音に立ち会った人が「驚いた」と言ってまし

た。どのくらいの音量なんでしょうか。

そして最後はメイシオ・パーカーの『ソウル・フード』から「ハード・タイムズ」、レイ・チャールズ

のアレンヂをお手本にしているようです。メイシオからソロを吹き継ぐパツラのエイシェリン・

パーカーとは親族なのかな。なかなかの鳴らしっぷりでした。

 

今朝の特別付録は、以下の隠し場所です。どうぞお楽しみ下さい。

https://firestorage.jp/download/3fd78176b82500e577e2eb5ee35d9f8247367c18

ダウンロード・パスワードは、kti7xibgです。

使用音楽素材写真は、こちら。今朝のはボケてこそいませんが、反射をうま

く抑えられていません。難しいな、写真は。

https://firestorage.jp/download/1fba6a5038d176c2a506ed8113f8a1536cf15287

ダウンロード・パスワードは、2iwgqvzdになります。

 

 

エフエム中央での生放送は2週間後、10月17日土曜日の0時からです。もうすぐですね、と慌てて準備に入るワツシです。

今朝もちょうど時間となりました。

こちらは、http://osamusawada.com/category/mornin-blues-by-isaowashizu/

「幻」モーニン・ブルーズ、鷲巣功でした。来週も首都圏で9人のあなただけに。

そして全国で9500万人のあなたにも、アサー。

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【幻】モーニン・ブルーズ 2020/09/26

mb200926

 

TM. Walikin’ Blues「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-R.Johnson-  Rhino 8122 798434 0

 

N  おはようございます、ワツシイサヲです。「幻」モーニン・ブルーズ2020年9月26日、

9月最後ですよ、もう。今月は早いんだかゆっくりなんだか分からなかったで

すね。党員を無視した不実な選挙で新しいソーリダイジンが決まりました。大きな

出来事ですが、国政、庶民の生活にはあまり影響がないようでもあります。

いつまでこんな状態が続くのでしょうかね。

さあ、今朝も始めましょう。

 

M01.September In The Rain(2’09”)Dina Washington

-dubin, Warren-  Gold Stars GSS 5287

 

N  ダイナ・ヲッシントンで「九月の雨」でした。

ぐっと涼しくなった矢先に、珍しく本州を目がけて来た台風の影響で移り

気な雨に弄ばれた今週です。大きな被害がなくて幸いでしたが、ここにも変

わり始めた地球を見る事ができます。わたしは雨降りが嫌いではないのです

が、もう少し趣きのある降り方がいいなあ。

 

雨だれの音は、あなたが囁やいてくれた

   愛の言葉を繰り返しているように聞こえるわ

   あの9月は、わたしにはまるで春みたいだった

   でも今は、それとは別の、雨が降る九月   

 

だそうです。そうか、そんな九月もあるか。先日は太田裕美の「セプテムバー・

レイン」がラジオから流れていました。ちょっと聞いてられなかったですね、唄が。

それはともかく、いろいろな思いが行き交う秋の入り口です。ダイナの唄い

方は充分に情緒を理解しつつも、「そんな話もあるらしいわね。だけどそんな

こたあ、あたしの知ったこっちゃないわ」と、うっちゃりを食らわすような

本心が見え隠れして、面白い仕上がりです。彼女の紛れもない名唱のひとつ

でしょう。

次は現代の女性歌手、ジェシー・ワグナー。これまでは、シックやレニー・クラヴィッツなど

の、さまざまな録音セッションでバック・グラウンド・ヴォーカルを務めて来たようです。

これが初めてのソロ作品となります。なかなかに力の入ったアルバムでして、初対

面の女性は苦手のワタクシでも楽しめました。力強いエレキ・バンド・サウンドから繊細

なアクースティク・アンサムブルまで演奏形態は幅広く、どの楽曲も粗末に扱われていま

せん。それぞれの編曲が安易じゃないところも気に入りました。このままの

品質を維持して、大向こう受けする歌を書けるようになれば、当たる可能性

もありますね。「ジェシー・ワグナー」、覚えておきましょう。

そのソロ作から今朝は「ラヴァーズ・バハハーイ」、いや「ラヴァーズ・ララバーイ」。

 

M02.Lover’s Lullaby(4’09”)ジェシー・ワグナー

-unknown-  BSMF  REDN-0026

 

N  ジェシー・ワグナー「ラヴァーズ・ララバーイ」いかがでしょうか。音楽性が幅広いので

本人の性格が直接伝わってこない気もしますが、今のような繊細な感性もジェ

シー・ワグナーの一部だと言えますでしょう。

さて次はスティーヴ・ミラー・ブルーズ・バンドです。この音源は多分サンフランシスコのフィル

モアで行なった実演の際のPA出力録音でしょう。持ち出したのは、誰だ。

音質、バランスなどは決して宜しくありません。ヒスノイズが異常に高いですから、

カセット・テイプの録音ではないでしょうか。しかし、そんな中から迫ってくる真

実味は説得力に溢れています。1968年12月の収録だそうですから、まだ「ス

ティーヴ・ミラー・ブルーズ・バンド」と名乗っていて、ボズ・スキャッグズが抜けて替わ

りにボビー・ウィンケルマンが入ったばかりです。スティーヴ・ミラーと共にブルーズを熱愛す

る同好の士、ポール・バタフィールドが飛び入り的に参加していますが、どうもポール

はこの時、体調がすぐれなかったようですね。ちょっとラリッてるようすです。

その壊れかけたポール・バタフィールドが鬼気迫るハーモニカを吹きならす、

「バタフィールド・ブルーズ」を聞いて下さい。

 

M03.Butterfield Blues(5’51”)スティーヴ・ミラー・ブルース・バンド

-unknown-  BSMF  7614

 

M04.Motherless Child(7’29”)コズミック・ヴァイヴレーションズ

-Unknown-  BSMF 5104

 

N    スティーヴ・ミラー・ブルーズ・バンド「バタフィールド・ブルーズ」、凄いなあ。怖いです

ね。それに続けましたのはスピリチュアル・ジャズ・ヴォーカルを代表するドワイト・トリブル

が中心になって活動を続けるグループ、コズミック・ヴァイヴレイションズの新作『パスウェイ

ズ・アンド・パセイジズ』から「マザレス・チャイルド」でした。こちらも「美しい」と

か「楽しい」「面白い」といった表現を拒否するような唄、演奏です。「スピリチ

ュアル・ジャズ」にはわたしも興味を持っておりますが、未だその実態が釈然と

していません。ただこの音楽に、聞く者を凍りつかせるほどの存在性がある

のは事実で、皆さんも今の「マザレス・チャイルド」でお感じになったとおりです。

おどろおどろしいヴォーカルの陰であまり聞こえませんでしたが、後半の管楽器

の裏リフなど、非常に魅力的でした。それと冒頭と終了部分のベイスね。やっぱ

こういう表現はエレキじゃダメですね。

さて、ベン・ロンクー・ソウルという男を覚えていらっしゃいますか。ジェイムズ・ブ

ラウンの定番「プリーズ、プリーズ、プリーズ」を真面目にカヴァしていたほどの、一懸

命ソウル音楽に取り組んでいたフランスの黒人音楽狂です。聞いてもらった事ありま

すね。

そのベン・ロンクー・ソウルが新作を発表しています。今回は「ベン」と短く改名し

て、全曲書き下ろしのオリヂナルで勝負に出ました。スタイルは「今の」R&B調です。

わたしにはちょっと意外でしたが、本国北米での黒人音楽正常進行形に倣っ

たと言えなくもないでしょう。

では聞いて下さい、

アルバム『アディクテド・トゥ・ユウ』から「レト・イト・ゴウ」。

 

M05.Let It Go(3’58”)Ben

-R.Huqueleux, G.Ellwanger, Ben-  Decca France / Blue Note0873249

 

M06.シュガー・ベイビー・ラブ(3’30”)ルベッツ

– Bickertown, Waddington-  東芝 TOCP-67013

 

N  ベンの「レト・イト・ゴウ」、いかがでしたでしょうか。こういう北米以外の場所

の非黒人による進行形ソウルやR&Bには、疑問を持ちながらもずっと注目して

来たわたしですけれど、この『アディクテド・トゥ・ユウ』はそのひとつの答えにな

るでしょうか。

さて突然の「シュガー・ベイビー・ラブ」ルーベッツです。ある必要に迫られてヒットパ

レイド・コムピ盤を買いました。そこに入っていたのです。「もう死ぬまで出会う

事はないだろう」と思っていた1曲です。ここで聞けるとはね。

二十代の終わりころ、毎晩のように通っていた呑み屋がありました。そこ

は音楽とは全く無関係の小料理屋なんですが、有線放送のBGMがなぜか古

めの洋楽で、その選曲がなかなかに素晴らしく、いつもわたしは自分の部屋

でレコードを聞いているような気分になったものです。その時に何度か流れてい

たのがこの「シュガー・ベイビー・ラブ」で、その頃はてっきりアメリカの、フィル・スペク

ターに感化された仕事人が作った音楽だと信じて疑いませんでしたが、今回手

に入れた『僕たちの洋楽ヒット vol.7 1973-75』には、「ロンドンでスタジオ・ミュージシャン

6人を集めて録音された」とありまして、わたしの推測が間違っていた事を知

りました。そう言えば、音がアメリカではないですね。

この『僕たちの洋楽ヒット』は矢口清治が中心になって組んだ連作CDで、わ

たしの手元に既に5枚ほどあります。各巻の冒頭に記された「音楽は『心の

タイムマシーン』です」で始まり、「これらヒット曲はあなたがあの時代を生きてきた証

なのです」で終わる一文には、今なら「異義なし」と叫べます。

全15枚出たらしいのですが、もちろんとっくに廃盤で、今回入手した現物

も「お願い:歌詞カードは必ずお返し下さい」というシールが貼られた、レンタル落ち

の1枚でした。

 

M07.She’s A Rainbow(3’51”)モリー・タトル

-M.Jagger, K.Richerds-  BSMF 6193

 

N  これは珍しい「シーズ・ア・レインボウ」のカヴァ、モリー・タトルという女性です。元歌

はローリング・ストーンズ1967年のシングル曲。酷評されたLP『ゼア・サタニック・マジェスティ

ーズ・リクエスト』に先立って発売されています。印象的なピアノはニキ・ホプキンズが弾

いていました。

チャーリー・ワッツがビートを叩き出すと全体の雰囲気が変わりますが、覚えられ易

い個性的かつ優しげなメロディが基本ですから沢山のカヴァがあっても良さそう

ですが、わたしにはこの仕様が初めてでした。ミック・ジャガーの唄じゃなきゃ成

立しないのかな。モリー・タトルという女性はアメリカのカントリー音楽界傍流での実績があ

る人で、おそらく間奏部分のギターも本人が弾いていると思われます。上手で

すね。新しいアルバム『バット・アイド・ラザー・ビ・ウィズ・ユー』からです。他もさま

ざまなカヴァ・ソングが主体ですが、作品全体はひとつのモリー・タトルという個性が

貫かれている、と感じました。割と可愛いですよ。

では「シーズ・ア・レインボウ」、オリヂナル仕様をお聞き下さい。ザ・ローリング・ストーンズ

です。

 

M08.She’s A Rainbow(4’13”)The Rolling Stones

-M.Jagger, K.Richerds-   ポリドール POCD-1924

 

M09.Rainbow Road(2’47”)Percy Sledge

-D.Pen, D.Fritts-  MCPS / Ace CDCHD1370

 

N  「虹」つながりで、パーシー・スレッヂの「レインボウ・ロード」でした。ここ3週間ほ

ど続けてお送りしているコムピ・アルバム『ソングズ・バイ・ダン・ペーン・アンド・アザー

ズ』からです。

ダン・ペーンの書いた歌というと、ほとんどがR&Bで黒人によって唄われた

と思いがちですが、この『ソングズ・バイ・ダン・ペーン・アンド・アザーズ』には極

めて珍しい、カントリー曲も収められています。その中から今朝は、盲目の白人カン

トリー歌手、ロニー・ミルサップが唄った「アイ・ヘイト・ユウ」を聞いて下さい。

 

M10.I Hate You(2’50”)Ronnie Milsap  

-D.Pen, L.Daniels-  MCPS / Ace CDCHD1370

 

N  ロニー・ミルサップの唄い方からでしょうか、極めて普通のカントリー・ソングのように

聞こえました。「アイ・ヘイト・ユウ」です。こんな歌も書けるんですね。ダンはロニー

と数年間一緒に活動していました。共作者は自分で唄う事もあるリロイ・ダニエルズ

という男で、1973年にロニー・ミルサップがRCAレコーズに移籍して放った第一弾の

ヒット曲が、この歌でした。レコード会社移籍というのは本人にさまざまな重圧が

かかるものです。そこでヒットを出すのは立派ですね。意表を突く「アイ・ヘイト・

ユウ」という題名も影響したのかも知れません。

さて『ソングズ・バイ・ダン・ペーン・アンド・アザーズ』の最後、24曲目に収めら

れていたのが、この歌です。アルバート・キングが1971年にスタクスに吹き込んだ、「ラ

イク・ア・ロード・リーディング・ホーム」。

 

M11.Like A Road Leading Home(5’26”)Albert King

-D.Pen, D.Nix-  MCPS / Ace CDCHD1370

 

M12.メンフィス・ウーマン・アンド・チキン(4’32”)Dan Penn

-G.Nicholson, D.Fritts,D.Penn-  ワーナー WPCR-33

 

N  アルバート・キングのとても丁寧な唄い方が心に残る「ライク・ア・ロード・リーディング・

ホーム」でした。そしてその次は1994年にダン・ペーン名義で発表したアルバム『ド

ゥ・ライト・マン』から「メンフィス・ウーマン・アンド・チキン」でした。これは彼が古くから

の盟友であるマスルショールズのセッション・メン、デイヴィド・フド、ロヂャー・ホウキンズ、ジミー・

ジョンスン、そしてスプーナー・オールダムたちと作った1枚です。わたしは当時から大

好きだったんですが、地味な内容だったせいかあまり話題になりませんでし

た。このアルバムについて人と語った事がありません。

響きはお聞きの通りで、私はあの南部のアンサムブルは永遠だ、と再認識いたし

ました。まだ市場から消えてはいないようですから、気になりましたら探し

てみて下さい。いいですよ。

 

M13.アイ・ショット・ザ・シェリフ(4’23”)エリック・クラプトン

-B.Marley-  ポリドール POCP-2090

 

N  突然のエリック・クラプトンで、「アイ・ショット・ザ・シェリフ」でした。先週何気なくボブ・

マーリーを聞いていまして、「考えてみればクラプトンのカヴァでボブ・マーリーを知ったん

だな」と思い出し、妙に聞きたくなった次第です。

その前、1969年にジミー・クリフの一連のヒットはラジオで聞いていましたが、それ

がレゲという音楽である事は知りませんでした。それから5年経って、エリック・

クラプトンの『461オーシャン・ブールヴァード』で、「アイ・ショット・ザ・シェリフ」と出会った

のです。アルバムの中で一番惹かれた楽曲でしたが、当初はレゲのリズムが理解で

きませんで、解釈には仲間と一緒に苦労した思い出があります。エリック・クラプト

ンやカール・レイドルは上手にこのビートにのってましたね。それは今でも変わらずに

感じられます。でも、その後に出会った原曲はもっと難しかったのが事実で

す。

さてこの前の日曜日は珍しく映画館に出かけました。吉祥寺のアップリンクです。

大家さんの澤田修が一般公開後に「メイキング・モータウン」の事を教えてくれたので、

慌てて観て来たのです。ホント、何も知らなかった。お昼前の1回目に間に合う

ように行ったのですが、何と満員でね。立ち見も出来ないというんで、素直

に退きさがりまして、さて空いた時間をどうしようと考えた末、同じ劇場の

別の部屋で上映されていた上手く時間の都合がつくもう1本を観ました。

それは「ジャズ喫茶ベイシー Swiftyの譚詩(Ballad)」宮城県一関市のジャズ

喫茶「ベイシー」の映画。ここのあるじである菅原正二さんの事はもちろん知っ

ていまして、以前一緒に仕事をした事もあります。未だ当地には行けてない

んですが、さまざまな情報でここの周辺状況は大体分かったつもりでいまし

た。そこの記録映画を観る事が出来たのです。面白かったですよ、とても。

映像はほとんどがジャズ喫茶「ベイシー」の店内でした。そこに何回も映る、

飾ってあった雑誌の表紙の人が出てこなかったのが、わたしとしては非常に

心残りでした。それは菅原正二さんの卒業された大学軽音楽部での後輩にあ

たる人です。

 

M14.私と歌謡曲(0’28”)大林巨船

-音楽作品に非ず-  アルファ  TAMORI-3

 

M15.Uptown Festival(3’58”)Shalamar

-W.Robinson, E.Holland, L.DoZier, B.Holland, S.Wonder-   

Solar / Epic ZK 75308

 

N  大林巨船の語る「私と歌謡曲」に続けて、シャラマーの「アップタウン・フェスティヴァル」、

モータウン・ヒット・チャンチャカチャンですね。これはまだソラー・レコードができる前、ソウル・トレイ

ン・レコーズ時代のシャラマーの出したノヴェルティ・シングル曲です。最初はディスコで聞いた

んじゃなかったかな。もう少し長い仕様もあったような記憶があります。

ここでのシャラマーはテレビ番組「ソウルトレイン」の周辺にいた唄い手たちを集めてデッ

チあげた3人組で、その後とはメムバも違っています。でもLPを出しててね、

その中では確かスモーキーの「ウー、ベイビ、ベイビ」をカヴァしてました。今のチャンチャカ

チャンに出て来たヒット曲は、「ゴーイン・トゥ・ア・ゴウゴウ」、「アイ・キャント・ヘルプ・マイ・セル

フ」、「アップ・タイト」、「ストップ・イン・ザ・ネイム・オヴ・ラーヴ」、「イッツ・ザ・セイム・オールド・

ソング」です。お分かりでしたかな。

 

M16.You Can’t Hurry Love(2’51”)Phil Collins

-E.Holland, L.Dozier, B.Holland-  EMI / Statesside 7243 8 31625 2 9

 

N  フィル・コリンズで「恋はあせらず」、ダイアナ・ロスとスプリームズ1965年のヒット曲です。

ほとんどそのまんまコピーしたようなこのフィル・コリンズ盤も流行りましたね。ち

ょうどこの頃1982年にはプリテンダーズの「ドント・ゲット・ミー・ロング」も流行って

て、この「恋はあせらず」とビートが酷似していたので、どこのディスコでも続け

て回されていましたのですよ。

さて映画「メイキング・モータウン」は、豊富な映像をもとに創業者のベリー・ゴーディ

と重要人物のスモーキー・ロビンスンが語り合う中で進行していきます。他にはマーサ・

リーヴズが何度も登場して、貴重な証言をしていました。

 

M17.Dancin’ In The Street(2’41”)Martha Reeves & The Vandelas

-M.Gaye, J.Hunter, M.Stevenson-   Universal / Motown 5316864

 

N  マーサとヴァンデラズの「ダンシン・イン・ザ・ストリート」、いつ聞いても素晴らしい。正

に決定的な1曲です。これを制作したミッキー・スティーヴンスンも何回か出て来て喋っ

てます。わたしはこれまで彼の事をてっきり白人だと思っていましたが、三

ツ揃えを着た立派な黒人でした。彼の話も面白いですね。

ベリーとスモーキーは主にモータウンの光の部分を語ります。「栄光の歴史」は彼らと共

にあった訳です。ふたりともとても元気で、若々しい。ですからいわゆる年

寄りの昔話的ではありません。ベリーがスモーキーの楽曲作りを褒め称える場面で、

この歌を例に出したのが、わたしにはとても印象的でした。

 

M18.I’ll Try Something New(2’36”)Smorky Robinson & The Miracles

-W.Robinson,-  Motown 314530857-2

 

M19. Tracks Of My Tears(3’00”)Smorky Robinson & The Miracles

-W.Robinson, W.Moore-  Motown 374636312-2

 

N  スモーキー・ロビンスンとミラコーズ、62年の「アイル・トライ・サムシング・ヌウ」、65年の「トラクス・

オヴ・マイ・ティアーズ」、ふたつの偉大な傑作をお聞きいただきました。

ダイナ・ヲシントンの「九月の雨」で始まった2020年9月最後の「幻」、お別れは、

テムプテイションズ「想ひ出の九月」です。2020年の9月よ、さらば。

 

M20.Try To Remember(3’07”)The Temptations

-T.Jones, H.Schmidt-  ユニバーサル UICY-77403

 

M21.Bernadette(3’15”)The  Funk Brothers

-E.Holland, L.Dozier, B.Holland-  ユニバーサル UICY-1232

 

TM Born In Chicago 「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-N.Gravenites-  Rhino 8122 798434 0

 

N  最後の不思議な1曲は、2004年に「永遠のモータウン」という陳腐な邦題で公開

された映画のサウンドトラックから「バーナデット」のリミクスでした。モータウンはヒット曲制作過

程に画期的なやり方を導入したことで知られ、公開中の「メイキング・オブ・モータウ

ン」でも当時のよもやま話が語られます。一方録音でもかなり革新的でした。

1960年代以降の音楽制作は、モータウンがスネイク・ピットで試したさまざまな実験が

なければここまで進まなかったでしょう。ミクスルームの映像も何回か出て来ます。

興味のある方は必見です。今回この映画を観て驚いたひとつは、劇中で使わ

れる多くのカラオケ がほとんどがオリヂナルで、とても良い状態で保存されていた事

でした。今の「バーナデット」リミクスもその管理があってこそ成立したのです。

一方「永遠のモータウン」は原題が「スタンディング・イン・ザ・シャドウ・オヴ・モータウン」

という素敵なもので、華やかなヒットを支えた裏方、俗にファンク・ブラザーズと呼ば

れたインハウス・ミュージシャンズにスポットを当てた物でした。この「メイキング・オブ・モータウ

ン」はその表版、という事も出来ます。ひねくれた見方をすれば、ベリー・ゴーデ

ィによる「永遠のモータウン」に対する仕返し、ともなります。真相は、「スタンディング・

イン・ザ・シャドウ・オヴ・モータウン」、「スタンディング・イン・ザ・サニーサイド・オヴ・モータウン」、

両方をご覧になる事をお勧めしておきましょう。

 

今朝の特別付録は、以下の隠し場所です。どうぞお楽しみ下さい。

https://firestorage.jp/download/8d9756b0d922685a40d4b43a676ed715968ee6e1

ダウンロード・パスワードは、h5tjctrrです。

使用音楽素材の写真図絵は

https://firestorage.jp/download/b893fe2da39f5cc9f27843482cc95536119f6739

こちらのダウンロード・パスワードは、fk8pm5vzです。

あ、最後の1枚を忘れてた。すみません。

 

今朝もちょうど時間となりました。

こちらは、http://osamusawada.com/category/mornin-blues-by-isaowashizu/

「幻」モーニン・ブルーズ、鷲巣功でした。来週も首都圏で9人のあなただけに。

そして全国で9500万人のあなたにも、アサー。

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【幻】モーニン・ブルーズ 2020/09/19

mb200919

 

前TM. Walikin’ Blues「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-R.Johnson-  Rhino 8122 798434 0

 

N  おはようございます、ワツシイサヲです。

今週は急に涼しくなりました。陽が照っているとそこは充分以上に暑いの

ですけれど、あの灼熱地獄の頃に較べれば、だんだん弱っていくような「9月」

にふさわしい陽の光ですね。久しぶりに都心に出た16日の水曜日の夕方にそ

う感じました。

「幻」モーニン・ブルーズ、9月19日です。アサー。

 

M01.Sunshine Day(4’55”)Osibisa

-Osei, Tontoh, Amarfo-  Union Square / Universal PPDCD201

 

N  先週最後にお届けした「サンシャイン・デイ」、オシビサです。「某ラジオ番組でテーマ曲

に使っている仕様はこれと違う」とお話ししましたところ、ポーク・パイさんが

ヘッド・カウント入りの12インチを教えてくれました。それを収録したCDも出てい

たらしいのですが、今はどこでも品切れ状態。今後の偶然的かつ必然的遭遇、

つまり突然の出逢いに頼るしかないようです。ユーチューブにはその仕様が揚がっ

ていまして、聞く事ができます。確かに「ワン、ツー、サンシャイン」のヘッド・カウントが

入っています。ただ、某番組のテーマに使われている物とは、これまた少し違う

ようなんですよ。気になる人はこちらで試して下さい

https://www.youtube.com/watch?v=OR_mxtrJu1oです

さて、今週少々ワケがありまして、市井の実演家が自主的に揚げている楽器

演奏画像を何種類か観ました。どなたも大変お上手で、見事です。わたしな

ど、とても敵いませんですね。こういう個人練習の成果は恐ろしい水準に達

しているようです。さてその調べた楽曲とは、なんとこんな当たり前の基本

的なロケンローでした。

ザ・ビートルズです「ベイトーヴェンをぶっとばせ」。

 

M02.ロール・オーバー・ベートーヴェン(2’48”)ザ・ビートルズ

-C.Berry-   東芝 TOCP-71041/53

 

M03.Electric Beethoven(7’25”)The Fifth

-unknown-  Color Red number unknown

 

N  ぶっ飛ばされたベイトーヴェンが電気ショック療法で蘇りました。「イレクトリック・ベイトー ヴ

ェン」、ザ・フィフスという演奏家集団です。このようなクラシック音楽のジャズ的解釈

は、ジャック・ルーシェの『プレイ・バッハ』という名作が1960年代にありました。表

参道のバーの名前にもなったほど大ヒットしたレコードです。シャルル・アズナブールのピアニ

ストを務めていたジャック・ルーシェの企画発案で、今じっくり聞くと案外C調ですが、

ジャズ音楽の世界的な地位向上に大変貢献した作品です。

こういう古典素材の世俗的化粧直しは、あのキョーフの「フックト・オン・クラシック」に

トドメ を差すようでして、既にDJがミクス作業で仕上げるゲテ制作物という合意

も音楽界全体にあったようであります。ディスコ音楽の素材にもなってましたね。

それを2020年に人間たちが生で真剣に演奏する、という「暴挙」いや「快挙」

を成し遂げたのが、このザ・フィフスというグループです。題材は、ベイトー ヴェン作

品の中で最も知られた交響曲第五番の「ウンメー」で深い知性と教養の感じられ

る細かな編曲とアンサムブル、仕上がった響きも題名ほど電気的ではありません。

わたしはなかなかの好演、と聞きましたが如何でしょうか。

このフィフスというグループは北米コロラド州のデンバーで「毎週新譜を送り出して」

いる新興レイベルの所属で、こちらはこの夏から日本に進出したようです。わた

しのところへは東京多摩在住の個人プロモーターから接触があり、教えて貰いまし

た。ありがとうございます。送られて来たのは、今年2020年の見本コムピと、

ポリリズミクスという魅力的な名前のグループの最新盤『未来から来た男』でした。

2020年の見本コムピを聞いた限りでは、基本的にジャズ的で高度な器楽演奏音楽

が中心のようです。ただし最先端の制作物によくあるような研ぎ澄まされた

超絶演奏技術が超高速で展開する押し付けがましさはなく、落ち着ける響き

なので長い時間聞いていてもヘトヘトにはなりません。

 

M04.Man From The Future(6’12”) Polyrhythmics

-A.Brown, G.Schroff,N.Spicer-  Color Red 798576009991

 

N  北米コロラド州のデンバーの新興レイベル、カラーレッド2020年の新譜、ポリリズミクスのアル

バム表題曲「マン・フロム・ザ・フューチュア」でした。こちらも高品質な音楽です。ギタ

ー、ベイス、ドラムス、ピアノとオルガン、パカッション、トラムペット、サクスフォン、トロムボーンという

いずれも生楽器の8人組。その響きには往年の「ジャズ・ロック」的な雰囲気も、

漂います。みんな相当に上手いんでしょうね。

このカラーレッド・レイベルはエイベクッスを経由して国内制作も行っていくようです。

ところでそのエイベクッスの今は、東京谷口総研という経営コンサルタント会社の一部な

んですね。知らなかったな、浦島太郎は。

ではカラーレッド・レイベルが日本市場に送り出すポリリズミクスの最新アルバムから、

「セラダ」をどうぞ。わたしはこの曲にとてもスペイン的な情緒を感じています。

描かれる画は、これまた悪くありません。お聞き下さい。

 

M05.Chelada(5’09”)Polyrhythmics

-G.Schroff-  Color Red 798576009991

 

M06.Baby,I Need Your Loving(5’00”)Gayle Adams

-Holland, Dozier, Holland-  Deep Beats DEEPM -27

 

N  さて今朝は初めての女性の声かな。グロリア・アダムズの「ベイビー、アイ・ニードヨ・

ラヴィン」です。先週「夏枯れディスコの挽歌」をお届けした時に、2枚組コムピの中

に名前を見つけました。・・・グロリア・アダムズ、覚えてるなあ、確かプレリュード

から出てたLP持ってて、ラジオで紹介したり、月刊「ブラック・ミュージック・リヴュウ」

の新譜案内で評を書いた事あったなあ、「ベイビー、アイ・ニード・ヨー・ラヴィン」唄

ってたんじゃなかったかな・・・と、記憶が次々に蘇って来まして、いま手

に入るCDを探したら、ありました。イギリスのディープ・ビーツからの復刻盤、

しかもその頃は知らなかった1枚と一緒になっています。即座に注文をしま

した。

今のは1981年のLP『ラーヴ・フィーヴァ』の冒頭を飾った1曲、わたしは当時

からフォー・トップスで普通以上に親しんでいたものですから即合格となりました。

煉瓦の壁を背景にしたジャケットも覚えていました。グロリア・アダムズは1980年代

に大勢輩出されたディスコ系の黒人女性歌手のひとりですね。わたしはこの「ベ

イビー、アイ・ニード・ヨー・ラヴィン」しか記憶にはありませんで、特別に上手いとい

う訳ではありませんが、強く力をこめて唄う時の声が素敵ですし、終了部分

でのアドリブではR&Bの流れを受け継いだ実力派だという事が分かります。

このアルバムにはおそらく彼女唯一のヒット曲が入っていまして、それが先の2

枚組ディスコ・コムピ盤にも収録されていたのです。1981年には全く見向きもし

なかったトラックですが、「ベイビー、アイ・ニード・ヨー・ラヴィン」よりも、こっちの方

が出来が良いのではないか、と感じ始めています。反省。

ではお送りしましょう、グロリア・アダムズです。1981年のアルバム表題曲、

「ラーヴ・フィーヴァ」、シングル短尺仕様です。

 

M07.Love Fever(4’23”)Gayle Adams

-W.Lester, R.Brown-  Party Pepole / Union Square PPDCD201

 

M08.Are You Real?(3’01”)The Everettes

-K.Dommisch- GEMA WR2002CD

 

N  1980年代の典型的なディスコ歌曲「ラーヴ・フィーヴァ」、グロリア・アダムズでした。

変わって、マーヴェレッツ?、ヴァンデラズ?と疑問の湧くような、女性三声のヴォーカル

です。ディ・エヴェレッツの「あんた、本気なの」でした。

これは紛れもない現存進行中のグループ。しかもドイツはベルリンを本拠地とする、

おそらくは白人たちでしょう。ドイツという国はイナ・フォルスマンのラフ・レコードに代表

されるように、ブルーズやR&Bの愛好家が多いようで、このディ・エヴェレッツもそ

んな中から出て来たのでしょう。

1960年代のモータウン・ガール・グループをお手本にしているのは明白ですが、そ

れぞれの唄や演奏能力は一級で、雰囲気に流れる事なくツボの抑えられた内容

です。生の実演の様子は大体想像できますね。エヴェレッツの3人はラメのロングドレス、

バンドスタンドに勢ぞろいした演奏陣は全員ダークスーツに蝶ネクタイでしょう。「アコースティ

ック・スウィング」という造語の下に、男女混合でジャムプ、ジャイヴ、ジャグなどのスタ

イルで和気あいあいの演奏をする健全な音楽集団が日本でもたくさんあります

が、見た目だけでなく、このくらいまでやって欲しいですね。

ではディ・エヴェレッツをもう1曲どうぞ。

「ワチューシ・イズ・ワチューゲッ」。

 

M09.What You See Is What You Get(4’20”)The Everettes

-J.Roberts, J.Riese- GEMA WR2002CD

 

M10.Whatcha See Is Whatcha Get(3’59”)ドラマティックス

-K.Dommisch-  Pヴァイン  PCD-4930

 

N  ディ・エヴェレッツの「ワチューシ・イズ・ワチューゲッ」と同じタイトルの1971年ザ・ドラマティク

スのヒット曲、「ワチャ・イズ・ワチャゲッ」、ワツーシ・イサヲがお届けしました。

 

M11.The Dark End Of The Street(2’40”)Roy Hamilton

-D.Penn, C.Moman-  MCPS / Ace CDCHD1370

 

N  日本でも非常に人気があるソウル歌曲「ザ・ダーク・エンド・オヴ・ザ・ストリート」で

す。ジェイムズ・カーのゴールド・ワクス盤で知られましたね。カヴァもたくさんありま

す。かなり深刻な内容の不倫を唄ったものですが、作品自体は作者のダーン・

ペンとチップス・モーマンが退屈なラジオDJ会議を抜け出して興じていたトラムプ遊びの

途中で、30分もかからずに仕上げたんだそうです。アメリカ合衆国の南部一帯で

は不倫行為が日常茶飯事だという伝聞を証明するような作曲過程ですね。

今お聞きいただいたのは、ジェイムズ・カーのオリジナル吹き込みではなく、ロイ・ハミ

ルトンという黒人歌手が1969年に唄ったものです。穏やかな節回しからは、差

し迫った危機感がそれほど感じられませんが、作者のひとりであるダーン・ペン

は「これにもソウル音楽の真実が籠められている」と高く評価しているそうです。

さて先週に引き続いて、また訃報です。岸部シローではありません。「レゲ」と

いう言葉を世界で初めて使ったジャメカの偉大なる唄い手、トゥーツ・ヒバートが先週、

2020年9月11日に亡くなりました。77歳、まだ若いですね。新型コロナ菌に

感染していた、との説もあります。合併症ですかね。

わたしとトゥーツの出会いは、映画「ハーダー・ゼイ・カム」でした。

 

M12.プレッシャー・ドロップ(3’18”)メイタルズ

-F.T.Hibbert-  フォノグラム / Mango / Island  PHCR-6712

 

N  トゥーツとメイタルズで「プレッシャー・ドロップ」でした。映画の中ではハシリ役のジミー・ク

リフが何かを届けにで録音ステューディオに行き、遭遇するのがこの歌の吹き込み本

番だったはずです。トゥーツたちは振りを交えてとても楽しそうに唄っていまし

た。それを見てジミーは衝撃を受け音楽に目覚める、はずですが、曖昧な記憶

なので本当かどうか分かりません。それでもわたしにもこの場面は非常に印

象的で、特に腕を振って笑顔で唄うトゥーツの姿は、今でもすぐ浮かんできます。

彼はキングストンに生まれ、男性3人組ヴォーカル・グループ、メイタルズの中心人物とし

てスカ、ロックステディ、そしてレゲの時代にジャメカの王様として君臨しました。若い

頃には投獄された経験があって、その時の囚人番号を題名にしたこんな歌も

ヒットさせています。

「54-46は俺の番号」。

 

M13.54-46(2’55”)Toots & Maytals

-F.T.Hibbert-  Island 518 3099-2

 

N  「007」は殺しの番号で、「634-5789」は愛を探している人が回す電話番号。

ウイルスン・ピケットという男が受付で対応します。昔、都内の局番が三桁だった頃、

愛を探していたわたしも回したことがあります。この局番の地域は隅田川を

越えた辺りで、もちろん知らないおばあさんが出ました。フィンガー・ファイヴのアキ

ラは「6700」を回したか。そして「54-46」は、フレデリック・ナサニエル・ヒバートの服役

囚番号だったのです。

「おい54の46番、調べだ。出ろ」

滞在経験者によりますと、留置場では誰もが番号で呼ばれるそうです。刑

務所じゃなくてもね。

さて、今の「54-46」は、トゥーツの名刺がわりになりまして、2004年のアルバム

『トゥルー・ラーヴ』でも自分自身で再吹き込みをしています。ここで、もう本当

に嬉しそうに、唄にいちいち返答してちょっかいを出すのは、なんと、ジェフ・

ベックです。

 

M14.54-46(4’40”)Toots And The Maytals with Jeff Beck

-F.T.Hibbert-  V2 VVR1027102

 

M15.Funky Kingston(4’09”)Toots And The Maytals with Booty Collins

-F.T.Hibbert-  V2 VVR1027102

 

N  ジェフ・ベックとの「54-46」に続いて、ウイリアム・ブーツイ・コリンズとの「ファンキー・キン

グストン」、こちらもゴキゲンな出来映えでした。何よりも客演者のトゥーツに対する

尊厳がいっぱいに感じられます。気持ちがいいですね。みなさん、よくお分

かりのようです、トゥーツの偉大さが。

 

M16.Never You Change(3’10”)Toots & The Maytals

-F.T.Hibbert- ホステス / CaroLine  CAROLR019CDJ

 

N 彼は死の直前、2020年の8月にトゥーツとメイタルズ名義で『ガットゥービ・タフ』と

いうアルバムを発表していました。ここで聞くトゥーツ・ヒバートはとても元気です。

完成後に新型コロナに感染したんじゃないのかなあ。

コロナと言えば日本では患者数が毎日発表されていますが、医療体制の整って

いない地域では、この感染かどうか分からずに病む人たちが多いはずです。

ジャメカは決して清潔な国ではありませんから、きっと既に大勢の感染者が出て

いる筈ですが、それが知られていないのではないか。彼の死が決して無駄に

なりませんように。

そして、フレデリック・ナサニエル・トゥーツ・ヒバートの冥福を祈ります。

 

M17.Stand Accuse(3’32”) Toots And The Maytals

-F.T.Hibbert-  Trojan Jamaica 538600632

 

M18.Having A Party(5’19”)Toots And The Maytals

-F.T.Hibbert-  Trojan Jamaica 538600632

 

後TM Born In Chicago 「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-N.Gravenites-  Rhino 8122 798434 0

 

N  今朝の最後はトゥーツの遺作となってしまったアルバム『ガットゥービ・タフ』から、「ス

タンド・アキューズド」、「ハヴィング・ア・パーティ」をお届けしました。共に彼が大好き

だった北米のR&Bヒット曲と同じ題名の歌です。ここで聞くトゥーツは、とても元

気ですね。残念だ。偉大なるフレデリック・ナサニエル・トゥーツ・ヒバート、享年77でした。

 

確たるコロナ撲滅終了宣言もないまま、なし崩し的に経済活動が再開されてい

ます。こうやって放っておいて、「そのうち何とかなる」とハナ肇的対応でいい

のでしょうか。涼しくなって来るとまた病原菌の活動が活発化するでしょう。

先ほども触れましたが、豪州を除く南半球ではこれから猛威を振るい始める

筈です。その時の対応策や、如何に。総理大臣の交代で、もうすっかり新型

コロナの話題は片隅に追いやられてしまっていますが、決して終わっていません。

わたしたちは1年近く極めて控えめな生活を続けています。それも政府や自

治体が科学的な根拠に基づく明確な対策を施行しないから、我慢しているん

です。実際に有効なマスク、隔離透明スクリーンなどはそれぞれの負担です。これが

「自助」なんでしょうか。そればかりか、ワクチンは海外で開発された薬の買い

付けばかり。なぜ世界に冠たる技術力を持つはずの日本の医薬業界に、特効

薬の緊急開発を命じないのでしょう。それを世界標準仕様にしろ。ひょっと

して彼らは、国内で医者に胡麻すってるだけで世界水準には遠く置き去りに

され、開発能力がないのかも、それとも・・・。おいスガ、分かってんのか。

 

今朝の特別付録は、以下の隠し場所です。どうぞお楽しみ下さい。

https://firestorage.jp/download/63cb47c4e21130aa9783b783d651808f8088836e

ダウンロード・パスワードは、xfzt7c6pです。

仕様音楽素材の写真図絵は、

https://firestorage.jp/download/86a625067e98f9204acbb5b7c9e4510b2299c61e

こちらもダウンロード・パスワードは、同じxfzt7c6pとなります。

今朝もちょうど時間となりました。

こちらは、http://osamusawada.com/category/mornin-blues-by-isaowashizu/

「幻」モーニン・ブルーズ、鷲巣功でした。来週も首都圏で9人のあなただけに。

そして全国で9500万人のあなたにも、アサー。

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