【幻】モーニン・ブルーズ 2019/05/18

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TM. Walikin’ Blues「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-R.Johnson-  Rhino 8122 798434 0

N  おはようざいます、ワツシイサヲです。「幻」モーニン・ブルーズ2019年05月18日を

 始めましょう。

  もう5月も半ばを過ぎまして、流石に寒い日はもう来ないでしょうね。と

 は言いましても数年前、ソロモン・バークがブルーズ・カーニヴァルに来た時、確か6月だ

 った筈ですが、日比谷野音の初日が寒くてね。3月の頃の格好して観に行った

 事を思い出します。油断大敵です。特にこの時期の明け方は冷えますので、

 ご用心下さい。

  では参りましょう、アサーの1曲目、ノーラ・ジョーンズです。

 「マイ・ハート・イズ・フル」。

M01.My Heart Is Full(3’06”)Norah Jones

-N.Jones, T.Bartlett-   Blue Note 00602577440410

N  ノーラ・ジョーンズの最新盤『ビギン・アゲイン』から、冒頭曲「マイ・ハート・イズ・フル」

 でした。とても解り易い言葉、文体で唄われていますが、その意味するとこ

 ろは深そうです。そもそもアルバム・タイトルの「ビギン・アゲイン」ってのが、思わせ

 ぶりですね。

  作品を発表する毎に違った面を見せてくれるノーラ・ジョーンス、今回の第一印

 象は「成長」でした。実に自由な気持ちで音楽を創っているのが伝わります。

 ただしまだ1回通して聞いただけなので、これから重ねて聞いた後にまた

 ゆっくりとお話いたしましょう。

M02.Nadine(3’53”)George Benson

-C.E.Berry-  Provogue PRD75812

N  チャック・ベリーの「ネイディーン」、これ誰だか分かりますか。何とジェントルマン・オーヴ・

 ジャズ・ギターのジョージ・ベンスンなんです。彼の最新作は信じられない事に、チャッ

 ク・ベリーとファッツ・ドミノーへ捧げられた彼らの作品カヴァ集。大いに意外ですけれ

 ど、レコード店で見つけた瞬間にとても嬉しくなりました。ロックンロールとは無縁だ

 った筈のジョージ・ベンスンがチャックのオリジナル風に唄っている「ネイディーン」、いかがで

 したか。これを聞くと、チャックは唄が上手かったんだな、と分かります。

M03.Memphis, Tennessee(3’19”)George Benson

-C.E.Berry-  Provogue PRD75812

N  同じジョージ・ベンスンの最新アルバム『ヲーキング・トゥ・ヌー・オーリンズ リメムバリング・チャッ

 ク・ベリー・アンド・ファッツ・ドミノー』からご存知「メムフィス」、ここでの表記は「メムフィス・

 テネシー」となっています。

  オランダに本拠を置くプロヴォーグというレイベルからの発売で、録音がテネシー州ナッシュ

 ヴィル、オーストレイリアとアリゾナ州のフェニクス、カナダのトロントでオーヴァダビングして、キャーフォーニ

 ャはマリブでミクスという流浪の民的制作過程を持つロックンロール・アルバムです。

  お聞きのようにベンスンはサーヴィス精神たっぷりに聞かせてくれます。わたしに

 はまだ彼とロックンロールの接点が見つからないんだけれども、とても楽しく聞いて

 います。こういう上手い人たちがイカれガキの音楽を採り上げると、往々にして

 安易な作為性や見下している心根がチラつくものですが、みんな実に楽しそう

 に取り組んでいる姿が見えて来ます。と言って手を抜かず出来る事は、全力

 で演っている。けれど決して難しく響かせない。本当に上手い人は違います。

 今の「メムフィス」では、ピアノが特に良かったですね。ケヴィン・マケンドリーという演

 奏家でした。

  『ヲーキング・トゥ・ヌー・オーリンズチャックとファッツの想い出』から、

  次は「ハバナ・ムーン」。

M04.Havana Moon(4’54”)George Benson

-C.E.Berry-  Provogue PRD75812

N   ジョージ・ベンスンの『ヲーキング・トゥ・ヌー・オーリンズ リメムバリング・チャック・ベリー・アンド・

 ファッツ・ドミノー』から「ハバナ・ムーン」でした。ずーっと同じリフ演奏を続けるリズム・

 ギターが良かったですね。ロブ・マキンリーという男です。

  では今度はファッツ・ドミノーの想い出を聞かせてもらいましょう。

  ジョージ・ベンスンの「アイ・ヒア・ユー・ノキング」。

M05.I Hear You Knocking(3’45”)George Benson

-D.Bartholomew, P.King-  Provogue PRD75812

M06.Blues Shuffle In G(7’20”)B.B.King & Larry Carlton

-Carlton, King-  Gossip GOSS034  Larry~B.B.

N  ギタリストの音楽が続きます。いかにもフュージョン時代的な響きです。これは1983

 年にカナダでテレビ番組として収録されたB.B.キングとラリー・カールトンの合同演奏音源

 をCD 化した『イン・セッション』というアルバムに収められている「ブルーズ・シャッフォー・

 イン・ジィー」というジャムです。転調を繰り返すので、キイが当初の、題名にもあ

 る「G」、「ソ」、「ハ音」でなく終わります。この基音移動もその場での閃きで決

 められている様子が伝わって来て、スリル満点。

  終わってからB.B.が「良いタッチしてるね」と言うとラリーが気絶しそうに「あ

 りがとうございます」返答するのが面白い。そりゃB.B.にそんな事を言われ

 りゃ、卒倒しますよね、ギター弾きなら誰でも。

  他の演奏曲目は「ハミング・バード」、「スリル・イズ・ゴーン」、「ロック・ミー、ベイビイ」

 などで、お聞きのように音質はあまり良くありませんが、何よりも臨場感が

 抜群です。二人以外の演奏者のクレジットがありません。カナダ人たちなのかな。 

 今のオルガン演奏は気に入りました。

  さて次は今年発表の最新録音。海浜地帯好きな異色カントリー歌手、ケニー・チェズニ

 ーです。今回の作品には2017年にハリケイン「イルマ」で被害に遭ったヴァージン諸島へ

 の支援が込められています。冊子にはその酷い様を物語る写真も何点か配さ

 れていて、その1枚はこんな言葉が書かれて、流されたように海岸に置いて

 ある壊れたギターの断面です。

   イルマ、

   俺は打ちのめされたよ

   でもまだ唄う歌がある

  これはケニーのメセヂでもあるでしょう。

  そこからまず1曲、

  「島の雨」。

M07.Island Rain(4’28”)Kenny Chesney

-K.Chesney, M.McAnally –  Blue Chair / Warmert Bros.9362-49059-2

N  ケニー・チェズニーで「アイランド・レイン」でした。先ほど彼の事を「海浜地帯好きな異

 色カントリー歌手」と形容しました。いつもジャケット写真は海岸にとか砂浜。わたし

 がそれまで知らなかった彼のアルバムを手に取ったのもその異色さに惹かれて

 の事だったのですけれど、草原、森、山という景色が殆どのカントリー音楽の中で

 は極めて珍しい。今回も入り江に浮かぶヨットの写真がジャケット表紙です。

  アルバムにはいつもレゲのビートを効かせた楽曲が入っていまして、これもカントリー

 の作品には珍しい。今の「アイランド・レイン」もカリブ的な響きでスティール・ドラムの音

 が聞こえました。

  今回は更に踏み込んで、何とボブ・マーリーの息子、ジギーと一緒に唄った一曲

 があります。

  聞いてみましょう。

  「ラーヴ・フォー・ラーヴ・シティ」。

M08.Love For Love City(3’39”)Kenny Chesney With Ziggy Marley

-K.Chesney,S.Carusoe   Blue Chair / Warmert Bros.9362-49059-2

M09.セイリング(3’53”)パブロ・マック

-C.Cross-   ポリスター PSCW-5011

N   ケニー・チェズニー、ジギー・マーリーの「ラーヴ・フォー・ラーヴ・シティ」に続いてはパブロ・ 

 マックというジャメカ人の唄う「セイリング」でした。先週紹介したディー・ホワイトの声が

 クリストファー・クロスに似ている、とのご意見を頂いて思い出したクリクロ作の歌です。

 誠に不勉強ながらわたしはクリストファー・クロスの声の記憶がありません。見た目の

 巨漢ぶりとは違いしなやかで優しい声だったのは覚えていますが、具体的に

 頭の中で鳴って来ません。ただしご指摘を受けて、「なるほどな」とは共感出

 来ました。

  ではディー・ホワイト、今週も聞いていただきましょう。

  最新アルバム『南から来た紳士』からです、

  「オウ、ノウ」。

M10.Oh No(3’10”)Dee White

-D.Auerbach, L.R.Brown-

Easy Eye Sound / Warner Music Nashville 574324-2

M11.Two More Wishes(3’00”)George Strait

-J.Launderdale, O.Blackmon-   MCA Nashville  0060257711299

N  ディー・ホワイト、今週は「オウ、ノウ」でした。彼の事を先週「まだ20歳そこそこ

 の風貌」と紹介していましたが、実際の年齢はズバリ20歳だそうです。

  その次のメキシコ調のカントリー・ナムバはジョージ・ストレイトの新譜から「トゥ・モー・ウイッシュ

 ーズ」。久し振り、と言いますかここ2作ほど聞いていなかったので、わたし

 にとっての久し振りになるジョージ・ストレイトのアルバム、『ホンキ・トンク・タイム・マシーン』

 の2曲目です。少々マンネリ感のあったジョージ・ストレイト、今作は元気を取り戻して

 います。そして有ったのですよ3拍子の歌が。

  超有名歌手との二重唱です。マール・トラヴィス、ウェイロン・ジェニングズ、ジョニー・キャッ

 シュ、アラン・ジョーンズ、トビー・キース、果てはフリオ・イグレシアスまでが出て来る歌詞が面

 白いですよ。「一緒に歌えて光栄だ」とヨイショ合戦を展開しています。ゆったり

 したビートが絶妙です。こういうのは3拍子ですと成立しやすいのでしょうか。

  聞いてもらいましょう。「ウイリー・ネルスンと1曲を」。

M12.Sing One With Willie(4’24”)George Strait feat.Willie Nelson

-G.Strait, B.Strait, W.Nelson, B.Cannon -MCA Nashville  0060257711299  

M13.人生劇場(3’47”)村田英雄

-S.Satoh, M.Koga-  コロムビア 12CD-1019 A  

N  ジョージ・ストレイトで「シング・ワン・ウィズ・ウイリー」でした。その次に突如登場しま

 したのは村田英雄のワルツ「人生劇場」です。先週のばかっちょさんからの投稿

 に「ド演歌のワルツなんてあるのでしょうか??」とありましたので、お届けし

 ました。今の「人生劇場」が「ド演歌」かどうかは別として、この手の歌謡

 曲は多いですよ。誰でも千昌夫「星影のワルツ」はすぐ頭に浮かぶでしょう。日

 吉ミミの「男と女のお話」もそうだしなあ。「日本に3拍子はない」という説を

 聞いた事があります。本当ですかね。

  村田英雄の事を「ワルツ王」と呼ぶ人はいませんでしょうが、3拍子のヒット曲を

 いくつか持っています。「人生劇場」はその代表格。大正箏の音色がハマってい

 ましたね。

  ではその他の村田ワルツ英雄ヒット小劇場です。

M14.姿三四郎(3’00”)村田英雄

-S.Sekizawa, S.Andoh-  コロムビア 12CD-1019 A

M15.王将(3’28”)村田英雄

-Y.Saijyoh, T.Funamura-  コロムビア 12CD-1019 A

N  「姿三四郎」そして「王将」でした。ここまでの三曲は、いずれも作曲者が

 異なっていますが、3拍子の安定感を上手に利用した造りでした。以上、村田

 ワルツ英雄ヒット小劇場でした。

  さて勝手に踊った円舞曲集、だんだんと皆様方にも伝染し始めたようで、

 投稿欄でも反応が出ています。そんな中から、やはりこれは無視できません

 ね。サビがイーヴンになるのでちょっと印象が薄かったかもしれません。類似穴

 さん、ありがとうございます。

  ザ・ビートルズのLSD、「ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンズ」。

M16.ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンズ(3’27”)ザ・ビートルズ

-J.Lennon, P.McCartney-  東芝TOCP-71401/53

N  「ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンズ」でした。そして、こちらは全編3

 拍子で通します。

 「シーズ・リーヴィング・ホーム」。

M17.シーズ・リーヴィング・ホーム(3’35”)ザ・ビートルズ

-J.Lennon, P.McCartney-  東芝TOCP-71401/53

N  ザ・ビートルズの『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』から「ルーシー・

 イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンズ」、「シーズ・リーヴィング・ホーム」でした。このアルバム

 の色合いにワルツはとても似合っているような気もします。如何でしょう。

  今の「シーズ・リーヴィング・ホーム」は明らかにポール・マカートニの歌ですが、中間部

 にPTAを代表して親が愚痴をこぼすところはジョン・レノンが唄っています。こ

 この掛け合いが大変よろしい。実演で観たかったです。

  さてポールはその前のアルバム『リヴォルヴァ』で変則的に3拍子を導入しています。

 これは題名ともなっているキイワードの音韻を尊重したからではないか、と思い

 ます。主題部分のイーヴン拍との繋げ方が見事です。やっぱり天才は違いますね。

  お聞き下さい、「グッド・デイ・サンシャイン」。

M18.グッド・デイ・サンシャイン(2’13”)ザ・ビートルズ

-J.Lennon, P.McCartney-  東芝TOCP-71401/53

N  ザ・ビートルズで「グッド・デイ・サンシャイン」。終わった筈の3拍子楽曲集、今週も

 続いてしまいました。今のは「ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンズ」的に部

 分的にワルツを使った成り立ちです。「恋を抱きしめよう」も似ていますが、こ

 ちらはもともとが別だった2曲をつなぎ合わせた、と言われていますから、

 異なる要素の解決法として荒療治を持ち込んだのではないか、とわたしは考

 えています。

  一方ジョンはこの素数拍が好きだったようで、ビートルズを抜けてもいくつかワル

 ツを作っています。最大のヒット曲は、これでしょう。季節外れを承知の上、お

 届けします。

  「ハッピー・クリスマス  戦争は終わった」。

M20.ハッピー・クリスマス(戦争は終わった)(3’36”)ジョン & ヨーコ / プラスティック・オノ・バンド

-Lennon, Ono-  東芝  TOCP-67779  1:10’29”

N  ジョンとヨーコ、そしてプラスティック・オノ・バンドで「ハッピー・クリスマス  戦争は終わった」

 でした。さて今回お届けしなかったこの歌も立派なワルツです。初めて聞い

 た時に「あ、3拍子だ」と気づいた事を今もはっきり覚えています。

  「ノーウェジアン・ウド」

M22.ノルウェーの森(2’09”)ザ・ビートルス

-J.Lennon, P.McCartney-  東芝TOCP-71401/53

M23.グッド・ナイト(3’13”)ザ・ビートルス

-J.Lennon, P.McCartney-  東芝TOCP-71401/53   1:13’47”

TM Born In Chicago 「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-N.Gravenites-  Rhino 8122 798434 0

N  ビートルズ周辺のワルツをお届けした今朝の後半、最後はリンゴ・スターがリード・ヴォー

 カルを執った「グド・ナイト」でした。以前この歌が3拍子だ、と言いましたが、

 どうやら違いますね。ワルツと解釈出来なくもないですが、そうするとかなり忙

 しい。曲調を考慮すればゆったりした4拍子とするのが妥当です。何よりリンゴ

 が3拍子で唄っていません。訂正いたします。50年以上間違っていました。

  さて、今朝の特別付録は、以下の隠し場所です。どうぞお楽しみ下さい。

http://firestorage.jp/download/7cfd16c4b873e662a7eaa862aba5fe41f1684583

ダウンロード・パスワードは、xepufdhwです、

  今朝もちょうど時間となりました。

 こちらは、http://osamusawada.com/category/mornin-blues-by-isaowashizu/

 「幻」モーニン・ブルーズ、鷲巣功でした。来週も首都圏で9人のあなただけに。

   そして全国で9500万人のあなたにも、アサー。

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    • 踊るリス子
    • 2019 5/18 3:18am

    今回は日付もバッチシOK( ・ㅂ・)و ̑̑
    ワッシーも元気そうでよかったです。
    付録はこの後ゆっくりいただきますね~♪
    ムラタだ!!

    • フェスロンゲ
    • 2019 5/18 3:29am

    アサ〜!

    5月18日。
    きっと五月晴れの朝。
    気持ちよく受信してます。

  1. アリガトっAlwaysです!

    • たべるトンちゃん
    • 2019 5/22 1:53pm

    毎週ありがとうございます。鷲巣様、澤田大黒氏。
    村田は姿三四郎だったの?夏目いの三四郎とは別で黒澤明の柔道家のね。ああ。浪花節って云うやつか。
    で、鳥ちゃんのTweet の伊藤何某の「乙女のワルツ」が琴線に触れました。これ、オンナ寅さんやろ。ありがとうございます

      • たべるトンちゃん
      • 2019 5/22 5:51pm

      乙女のワルツ、泣くわ。

    • ばかっちょ
    • 2019 5/23 2:28am

    ワルツ、、、。と云うとどうしてもテムポ早め(BPM=90位??)と反応してしまうのですが、3拍子は奥深かったです。鷲巣さんが初めて購入した音源は3拍子??言われなければ気付かない3拍子多数。(転石にもあるのか??澤田さん教えて下さい。)
    ノルウェイの森ではAメロ(?)がマメカチ的に聴こえます。跳ねるというか重力から一瞬開放されるイメジです。
    グッドデイサンシャインに至っては義務教育中音楽3の通知表(5段階中)の私には正直ヨーワカランです。3と4と間のドン??それきっかけで唄いだすのでヨーワカランのでしょうか?

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