【幻】モーニン・ブルーズ 2019/09/28

mb190928

TM. Walikin’ Blues「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-R.Johnson-  Rhino 8122 798434 0

N  おはようざいます、ワツシイサヲです。「幻」モーニン・ブルーズ2019年0 9月28日を  

 始めましょう。もう9月もおしまいです。今月は過ぎるのが早かったなあ。

 いろいろと行事があったせいもありますが、比較的涼しい気候の中で、あっ

 という間に飛んで行ってしまったようでもあります。 

  今朝は先週時間がなくなって先送りになったこの曲からです。

  ブッカー Tとエムジーズで「ファニー・メイ」。

M01.Funny Mae(2’10”)ブッカー・ T. & ザ・ MG’s

-B.Brown- BSMF 7591

N  ザ・ローリング・ストーンズの「ウエストコーストの宣伝屋」の元歌、バスター・ブラウンの「ファニ

 ー・メイ」でした。確かザップの総師ロジャーも実演では採り上げていたR&Bヒット

 です。これはブッカー Tとエムジーズの『ザ・コムプリート・スタックス・シングルズ第一集

 (1962-1967)』という来月発売の新譜からです。エムジーズの手にかかれば、こ

 ういうブルーズ・コードのインストなら、ソロ・オーダーを決めるだけで、30分ぐらいあれ

 ば録音完了とといったところでしょう。そんな速攻セッションぶりの感じられる演

 奏でしたね。

  わたしがエムジーズの最初に買ったLPがワーナー・パイオニアから出ていたベスト盤、

 ネギの写真のあれでした。その後オリヂナルを見つけては買い揃えていました。イギ

 リスの廉価盤専門メイカー、ケイテルの編集物に意外な、面白いカヴァ曲を見つけたりし

 ていました。この「ファニー・メイ」は、今回初めて聞いたな。「第一集」というか

 らには、続編もあるのでしょうか。楽しみです。

  ではその昔によく聞いていたラジオ番組のテーマ曲で覚えた、この決定的な一曲

 をどうぞ。

  「ビートにシビれて」、ブッカー Tとエムジーズです。

M02.Hip Hug-Her(2’22”)Booker T. & The MG’s

-S.Cropper, D.Dunn, A.Jackson, B.T.Jones- BSMF 7591 

M03.Loud Mouth(3’10”)Delbert McClinton

-unknown-  BSMF 2674     

N  エムジースに続いては、先週はメキシコ調でお聞き頂きました、ジョン・レノンのハモニカ先

 生デルバート・マクリントンの新譜から、「ラウド・マウス」です。嬉しそうに唄う姿が浮か

 んで来るような仕上がりでしたね。今回のアルバム『トール、ダーク・アンド・ハンサム』

 は、正式にはデルバート・マクリントン・アンド・セルフメイド・メン・プラス・デイナ、となって

 います。デイナというのは女性サクスフォン奏者のデイナ・ロビンスの事ですね。お聞きの

 ようなルーツ音楽にドップリ漬かったデルバート、ノリノリです。時にトム・ウエイツ風でもあ

 りますが、やはりこんなブルーズ曲主体のアルバムです。

  では名刺がわりの冒頭曲をお届けしましょう。

  「ミスタ・スミス」。

M04.Mr.Smith(4’05”) デルバート・マクリントン        

-unknown-  BSMF 2674     

M05.Ain’t Misbehavin’(3’37”) 

-T.Waller, A.Razaf, H.Brooks-  Elektra Musician 9 60175-2  

N  デルバート・マクリントン、最新盤の『トール、ダーク・アンド・ハンサム』から、「スミスさん町に

 帰る」でした。それに続けたのは、帰って来たジミー・スミスさんでファッツ・ヲーラーの

 「浮気はやめた」です。冴え渡るジョージ・ジャズギタリスト・ベンスンのソロがイカし

 てました。ずっとアナログで聞いていたジミー・スミスの『オフ・ザ・トップ』、CDにな

 っていたのを見つけて、購入しました。それが忘れた頃に届いて、実に久し

 ぶりに通して聞いたら、とても充実した1枚である事に再脱帽した次第です。

  まあ、ジミー・スミス、ジョージ・ベンスン、ロン・カーター、グレイディ・テイト、そしてスタンリー・

 タレンタインという黄金の顔ぶれですから、当然といえば当然。この面子で駄作を

 作るのは、よほど勘の悪いプロデューサーでしょう。

  では同じ『オフ・ザ・トップ』から、ジョージ・ベンスン作の

  「ミモザ」、これがまた良いのですよ。

M06.Mimosa(5’52”)Jimmy Smith     

-G.Benson- Elektra Musician  9 60175-2  

N  後半の短いソロで、ジミー・スミスの閃きの凄まじさが光っていましたね、「ミモザ」

 でした。

  さて、8月、9月とかなりたくさんの曲目を聞いていただいた、クリスタル・トーマ

 スの最新アルバム『ブルーズの事は心配しないでね』で、大変良い仕事をしたラッキー・

 ピータスンは、ピアノ、オルガン、そしてギターの確かな腕を持った男です。わたしはそ

 の器用さがちょっと鼻に付くのではありますが、現役バリバリの演奏家として

 注目は逸らしていなかったつもりです。それが、『ジミー・スミスに捧ぐ』なんて ア

 ルバムを2017年に出していた事は、全く知りませんでした。サクスフォンのアーチー・シ

 ェップ以外はラッキーと同世代の現役演奏家たち。これが皆なかなか腕達者で、か

 なりのスリルを味あわせてくれます。

  ではディジー・ガリスピの作品です。「ザ・チャムプ」。

M07.The Champ(6’47”)Lucky Peterson  

-D.Gillespie-    Jazz Village JV 570135

N  「ザ・チャムプ」、ラッキー・ピータスンのアルバム『ジミー・スミスに捧ぐ』からでした。ここ

 でラッキーはオルガンに専念し、足踏みベース鍵盤も上手に使って、正規のオルガン奏者

 として演奏しています。本当に器用な男だなあ。付属冊子にはジミーの真似を

 した姿の写真があって、これは笑えます。

  アーチー・シェップはお客様的な形で参加していまして、なんと唄まで披露してく

 れました。ではその、即興的に作られたようなブルーズ曲をどうぞ。

  「ジミー・ヲンツ・トゥ・グルーヴ」。

M08.Jimmy Wants To Groove(6’39”)Lucky Peterson  

-A.Shepp, L.Peterson-  Jazz Village JV 570135

M09.Baby What You Want Me To Do(5’03”)ラムゼイ・ルイス アーバン・ナイツ

-J.Reed-  BSMF  5080

N  ラッキー・ピータスンのアルバム『ジミー・スミスに捧ぐ』から、アーチー・シェップのヴォーカル・ナム

 バ、「ジミー・ヲンツ・トゥ・グルーヴ」でした。そしてその次はラムジー・ルイスの新作か

 らこれまたちょっと珍しいジミー・リードのブルーズ・ヒット曲「ベイビ、ワッツ・ユー・ヲン

 ト・ミー・トゥ・ドゥ」でした。

  ラムジー・ルイスがブルーズ曲弾いたら珍しい、というのは失礼ですね。なんせ彼

 はシカーゴ育ちで名門チェス・レコード出身ですから。ただ、わたしよりも若い人たち

 には、フュージョン音楽の鍵盤奏者として知られているのでしょうか。今回の作品

 は、ラムジー・ルイス & アーバン・ナイツという名義になっていまして、息子のフレイン・ル

 イスに制作を任せています。

  そしてフュージョン的な楽曲もしっかり演奏していますよ。

  こんな感じです、「ザ・ローズ」。

M10.The Rose(4’55”)ラムゼイ・ルイス アーバン・ナイツ

-unknown- BSMF  5080 

N  ラムジー・ルイス & アーバン・ナイツで「ザ・ローズ」でした。こういうのは流石にし

 っかり仕上げますね。

  このアーベイン・ナイツの「ナイツ」は、「夜」ではなくて「騎士たち」です。ラムジー

 はまだ戦う気なのでしょうかね。今年でもう84歳になっています。そして、 

 これだけの豊富な経験があるからでしょうか、今回のアルバムでもこういうラウン

 ジ・ピアノ風なC調演奏を難なくキメてます。年の功ですね。ここでも脱帽。

M11.And I Love Her(4’13”)ラムゼイ・ルイス アーバン・ナイツ

-J.Lennon, P.McCartney-  BSMF  5080    

N  「アンド・アイ・ラーヴ・ハー」、ラムジー・ルイス & アーバン・ナイツでした。終了部分は機

 械のフェイドアウトではなくて、全員ピアニシモで演奏しているのですよ。分かります

 ね、皆さん。たぶん面白がって演っているんでしょうが、流石の技術、これ

 も年の功ですね。

  今朝は器楽曲中心でお届けしています。たまたま演奏物が集まっただけで、

 深い意図はありませんが、書き物をしている時などには唄のない方が集中出

 来るかもしれません。

  ではイージー・リスニング・ジャズをもう1曲どうぞ。先々週出会った日本人演奏

 家によるワイズ・プロジェクトです。

  今朝はカーペンターズのヒット曲で、「青春の輝き」。

M13.青春の輝き(4’13”)Y’s Project

-R.Carpenter, J.Bettis, A.J.Hammond-  Della DLDH-1897

M14.ウィークエンド・ラヴィング(3’38”)ジェニファー・ララ

-unknown-  Pヴァイン PCD-17794  

N  今週はあるところで突然このジェニファー・ラーラが流れて来て、とても気分が和み

 ました。やはり唄声というのは良いものですね。その時わたしは、なんの関

 連もないのですが、瞬間的にダニー・トレホの「チカーノ・ソウル・ショップ第1巻」を思い

 出しました。

  さて次は声が入っていますが、ちょっと普通じゃない。ワールド無国籍ミュージッ

 ク的な使い方の女声合唱です。映画「人間失格 太宰治と3人の女たち」のサウン

 ドトラックから「イーストラム」、三宅 純です。

M15.Eastrum(4’02”)三宅 純 

-unknown-  Pヴァイン PCD-27042

N  「人間失格 太宰治と3人の女たち」のサウンドトラックから「イーストラム」でした。

 この映画の事は全く知りませんでしたが、正直言うとあまり観たくないです

 ね。あの甘え野郎の軟派ぶりには、うんざりなんですよ、わたし。今の音楽

 は、安易になりがちな構成が意外としっかりと最後まで作られている点で、

 いいな、と感じましてお聞きいただきました。

  次はこれまた新しいスタイルの演奏です。日本人で初めてブルーノート・レイベルと契

 約したトラムペッター黒田卓也をフィーチュアしたハウス・オヴ・ヲーターズというトリオ編成のグルー

 プです。ドラムとベイス、ここまではいいのですが、リード楽器がなんとハムマード・

 ダルシマーなんです。非常に特徴的な音色を持っていますから、音楽の傾向が限

 られてしまいそうですが、この「セヴンティーン」という楽曲を聴く限りでは、か

 なり幅広い可能性があるように思えます。ベイスのモト・フクシマは日本人です。

  ではお聞きください、ハウス・オヴ・ヲーターズで「セヴンティーン」.

M16. セヴンティーン(4’43”)ハウス・オヴ・ウォーターズfeat. 黒田卓也) 

-unknown-  Pヴァイン PCD-24865

M17.ヴェニス(4’43”)モダン・ジャズ・クアルテット         

-J.Lewis-  ワーナー AMCY-1168

N  ハウス・オヴ・ヲーターズの「セヴンティーン」、そしてモダーン・ジャズ・クヲーテットの映画音楽

 「大運河」から、「ヴェニス」でした。これはジョン・ルイスが初めて担当した映画の

 サウンドトラックですね。今アルバムは『たそがれのヴェニス』という名前で出ています。 

 1957年に発表された作品です。彼らとしては珍しく、ライヴ演奏で練る事なし

 に録音に入ったもので、フーガ形式や対位法を使った精緻な響きがMJQらしい

 神経質さとともに聞かれます。モダーン・ジャズ・クヲーテットの「ヴェニス」でした。

  さてそのMJQの要、ミルト・ジャクスンがモンティ・アレグザンダ・トリオと共演したアルバ

 ムからは、先週「ソウル・フュージョン」をお届けしましたが、同じ盤に面白い楽曲が

 収録されているのに気づきました。それは「ヤノ」という題名のブルーズ曲です。

  これは「矢野さん」というポリドール・レコードの社員制作ディレクターの名前をつけ

 てあるんですね。「矢野さん」、知ってますよ。お酒が好きでね、面白い人で

 した。「ヤノ」という曲があるのは聞いた事がありましたが、ミルト・ジャクスン作だ

 とはねえ。大変な名誉です。

  では改めてお聞き下さい。

  ミルト・ジャクスンとモンティ・アレグザンダ・トリオの演奏で

  「ヤノ」、1977年の録音です。

M18.Yano(4’40”)Milt Jackson And Monty Alexander Trio

-M.Jackson- Pablo  OJCCD-731-2

M19.Trees(1’56”)ラムゼイ・ルイス アーバン・ナイツ

-unknown- BSMF  5080 

TM Born In Chicago 「アサー入り / Paul Butterfield Blues Band

-N.Gravenites-  Rhino 8122 798434 0

N   今朝の最後は、先ほどのラムジー・ルイス & アーバン・ナイツに戻って、新作の最後

 に収められている「トゥリーズ」でした。今回のラムジー・ルイスは、とても自由に気

 の向くままに好きな事を思い切り演った、ピアノを弾いた、そんな印象です。

 やっぱり楽器を上手に演奏出来るっていうのはいいですね。とても羨ましく

 なりました。

  先週の「たべるトンちゃん」からご投稿頂いた「白い恋人」と「面白い恋人」

 騒動、面白く拝見しました。わたしは当初、「北海道人は、ユーモアが分からない

 んだなあ。『白い恋人』だって、あの映画から頂いた名前だろうが」という反

 応でしたが、今だに、しかも東京でも売っている事には、「少々厚かまし過ぎ

 るなあ」という思いになりました。まして吉本興業が絡んでいるんならば、

 石屋製菓の言い分も分かります。上手いところを全部持って行かれてしまい

 ますからね。ユーモアは洒落で粋に表現しなくっちゃいけません。吉本興業は最

 終的に力で相手をねじ伏せるのが基本思想です。和解した後の合同制作も頂

 けないなあ。全体を通して愉快ではなかったですね。勉強になりました。た

 べるトンちゃん、どうもありがとうございます。

  珍しく歌物が少なかった今朝の「幻」、如何でしたでしょうか。実は今、

 大変な書き物をしていまして、それが大詰めなんです。そんな時は、こうい

 う器楽曲を流して、心を落ち着かせる事も必要のようです。あ、これエリスの

 次の号の原稿じゃありません。実は・・・、ちょうど時間となりました。

  今朝の特別付録は、以下の隠し場所です。どうぞお楽しみ下さい。

http://firestorage.jp/download/2a1d942e1480913b302860b8e1370fa144b1d35a

  ダウンロード・パスワードは、n3pdgbe1です。

 こちらは、http://osamusawada.com/category/mornin-blues-by-isaowashizu/

 「幻」モーニン・ブルーズ、鷲巣功でした。来週も首都圏で9人のあなただけに。

   そして全国で9500万人のあなたにも、アサー。

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    • かきはかきでも柿がすきなリス子
    • 2019 9/28 3:13am

    わぁ!!
    どんな書き物してるのでしょうか。
    大恋愛小説とか・・・(笑)
    今週もありがとうワッシーヽ(´▽`)/

      • ワツシイサヲ
      • 2019 9/28 4:04am

      大恋愛小説、いいなあ、そんなのが浮かんでくる人は。もう死にそうだ。

        • 牡蠣も好き
        • 2019 9/29 2:05am

        あらイヤだ死にそうなんて。
        そんなこといわないでぇ11月のウツツモーブルあるんだからァ。

        ・・・その前に、今週のジャケ写はないのでしょうか?

          • 大家
          • 2019 9/29 12:19pm

          今週分のジャケ写、更新いたしました!
          申し訳ありません!

            • ワツシイサヲ
            • 2019 9/29 12:36pm

            写真図版が掲載されなかったのは、ワツシの送信が間違っていたからです。失礼
            致しました。

            • リス子
            • 2019 9/29 2:40pm

            ありがとうございます(*´∀`)ノ
            iTunesのアイコン白いままで淋しかったですw

    • タクシードライバー45979
    • 2019 9/28 6:34pm

    ジミー・スミス、 ラムゼイ・ルイスどちらもいいなぁ❗ジ・インクラウド性懲りもなく参院選に立候補したご老体の昔のラヂオのテーマ。ジミー・スミスのキング・オブ・ザ・ロード確かウェス・モンゴメリーとの共演かな⁉️懐かしくなりました。

    • ワツシイサヲ
    • 2019 9/29 12:38pm

    写真図版が掲載されなかったのは、ワツシの送信が間違っていたからです。失礼
    致しました。

    • 日曜日のグリ子
    • 2019 9/29 6:05pm

    金曜にお酢とスパイスで漬けたキャベツが程よく発酵してきた。
    友人からいただいたソーセージと一緒にクラフトビール。
    グビッ。

    インストが多めの今週の幻。
    本を開いて、心静かに聴いています。

    • 類似穴
    • 2019 10/1 9:05pm

    やや酔っ払ってジョニー・ウィンターを聴いています。ジョニー・ウィンターは亡くなっていても、やっぱりツキナミナ表現ですが私の中では生きているのです。 本当に有難い。「」良くてチャーミングなのです。
    といっても入手容易な録音物を聴きあさっていない矛盾が私の中であるのです。
    死ぬまでに聴くつもりは満々です。

    世の中内定式の様です。

      • 類似穴
      • 2019 10/2 8:28pm

      科捜研の女性は大阪(堺市?)出身だそうで、ということはマメチカ踊れるかもしれません。
      ワタクシの推理です。

    • フェス ロンゲ
    • 2019 10/5 12:59am

    澤田さん鷲巣さん今週もありがとうございます。
    今日の放送楽しみにしてます。

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