【幻】モーニン・ブルーズ 2020/03/14
- 2020 3/14
- カテゴリー : Diary (日記) . Mornin' Blues by IsaoWashizu
- 投稿者 : 大家
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mb200314
前TM. Walikin’ Blues「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band
-R.Johnson- Rhino 8122 798434 0
N おはようございます、ワツシイサヲです。「幻」モーニン・ブルーズ2020年3月14日
を始めましょう。義務教育機関の閉鎖、運動競技の無観客試合や音楽催事の
中止など、新コロナウイルス感染防止対策が本格化して来ました。ここまでに打つ手
があった筈、と感じているのはわたしだけではないでしょうが、とにかくこ
れ以上の拡大は避けたいですね。手洗い、うがい、庶民の出来る事をして防
ぎましょう。こういう時には家でラジオです。
M01.Barbra Ann(2’15!)The Regents
-F.Fassert- Collectables COL-CD-9922
N 「あ、2月29日の放送とおんなじだ」、と気づいた人は、・・・いませんね。
「あ、台本間違ってる」と騙された人も、・・・いませんね。正真正銘の「幻」
モーニン・ブルーズ2020年3月14日、ですよ。なあんて無観客一人相撲はこの
くらいにします。リジェンツで「バーブラ・アン」でした。
これを今朝の冒頭でお送りしたのには訳があります。先日の「バーブラ・アン」
横山千本ノックの後で、身近な人間から「『バーブラ・アン』良かったけど、大事な
のがひとつ抜けてたよ」と声をかけられました。その時に彼が引き合いに出
した歌をわたしは全く知らなかったんです。俄然、探究心に火がつきまして
探しました。ネット上で非常に悪い音質でほんの少し聞く事が出来たんです。
すると余計に好奇心が燃え上がって、なんとしてでも手に入れたい、とな
ります。その後は割と簡単でした。しかも安価に「大事なひとつ」は入手
出来ました。
これです。
M02.土曜の夜の恋人に(3’30”)大滝詠一
-E.Ohtaki- CRCL-3500
N はい、「バーブラ・アン」を語るなら忘れちゃならない「大事なひとつ」、それが
大滝詠一「土曜の夜の恋人に」でした。この歌は1976年に出た『ゴウ、ゴウ、
ナイアガラ』に収められています。馬場こずえが出演していたTBSラジオの深夜番
組主題歌ですね。「土曜の深夜」という括りですが、番組の中では本人が「日
曜朝3時から5時」と言っていました。これは正しい。わたしも「シンヤ」では
なく「ソーチョー番組」のつもりでお送りしております。
主題歌を特別制作させてくれるなんて、予算があったんでしょうね。後テーマ
も大滝詠一のオリヂナル曲のようでした。こちらの前テーマ曲は全体、特にリズムは、
同じ時期に放送されていた野末陳平の番組のテーマ曲「チン、チン、チン、ウパッパ・ルバ
ルバ」に影響を受けてますね。それを「馬場こずえ」で「バー、バー、バー」と
「バーブラ・アン」を持ってきたのが、流石の大滝詠一です。カズーの動きも面白
い。唄声もこの時期の大滝詠一ですね。
馬場こずえという人は、その後NHKの「若いこだま」を受け持ったりし
た、この世界でもかなりの重要人物なのですが、わたしは今日まで濃厚接触
がなかったのですよ、意外でしょう。いま残されている録音を聞くと、ほと
んどひとりで喋りっぱなし。勘はいいですね、なかなかに鋭い。進行も上手
だ。ただし積極的に音楽を紹介する人間ではないですね。流れているのはか
なり捻られた楽曲ばかりですが、たぶん本職の選曲屋がお仕事でしているの
でしょう。
このアルバム『ゴウ、ゴウ、ナイアガラ』自体は当時聞いていた筈ですが、肝心のラジ
オ番組を知らなかったので、印象が薄かったようです。「土曜の夜の恋人に」
大滝詠一でした。
M03.会いにゆく(3’16”)やのとあがつま
-A.Yano. H.Agatsuma- スピードスター / ビクター VICL-65280
N お届けしましたのは、「会いにゆく」。やのとあがつまという名義の二人組、
矢野顕子と三味線弾きの上妻宏光です。この新譜に関しても、わたしは知ら
なかった。「予約受付中」というのを目にして大慌てで予約を入れたんです。
尊敬する矢野顕子です。彼女がこういう事をしてくれた、先週のジェイムズ・
テイラーと同じく聞く前から期待大でした。この新譜から何曲か聞いて行きまし
ょう。
M04.いけるかも(3’25”)やのとあがつま
-A.Yano,- スピードスター / ビクター VICL-65280
N やのとあがつまの「いけるかも」、『小惑星と蝶々』という題目をもつ矢野顕
子と上妻宏光のアルバムからお届けしました。これまでも自由に音楽をやって、
その都度わたし達を満足させてくれ来た矢野顕子です。今回も当然、絶対的
な質を落とさずに仕上げています。こちらも流石です。ただ今回は上妻宏光
という三味線弾きとがっぷり組んだ制作、この新譜の知らせを耳にして、わ
たしの期待は膨らみました。
と言いますのは、これまで矢野顕子は他に較べようのない独特な音楽を創
って来ていますが、決して日本的な情緒に頼って来た訳ではなく、矢野顕子
という個人の感性の表現でした。それが海外では非常に日本的なものと解釈
されたのは仕方ない事でしょう。なんせデビュー作が『ジャパニーズ・ガール』です
からして。
わたしたちが彼女の音楽に接して驚くのは、矢野顕子という個人の感性の
異端さであり、日本的な感性に共感した訳ではなかった筈です。彼女もこと
さら「日本的」なものを意識した事はなかったんじゃないでしょうか。今回
参加した人たち、造られ方は、CDの詳細記載でした知り得ませんが、成功し
ています。そう聞こえます。比較的矢野顕子的なここまでの2曲をお聞き頂
いまして、お分かりの方も多いでしょう。過度な緊張感がありません。
一方、わたしですら興奮した上妻宏光という三味線弾きとの手合わせです
からそれなりの和風な作品もいくつか収められています。民族音楽というも
のはそんなに甘くありませんで、面白半分にかじっただけでは成立しません。
そういう事を充分に理解した上で、彼女が実に上手にコブシ、フシを表現してい
る「弥三郎節」を聞いてみて下さい。初めはその道の本格的な民謡歌手が唄
っているかと思った程です。
M05.弥三郎節(3’30”)やのとあがつま
-trd.- スピードスター / ビクター VICL-65280
M06.The Wilds Of Wonder(3’06”)Sonny Landreth
-S.Landreth- Provogue PRD75822
N やのとあがつま「弥三郎節」でした。今回の作品『アステロイド・アンド・バタフライ』
は、以前にも紹介した『民謡源流考』や『真説じょんがら節』と並べてじっ
くり聞いてみたいですね。近いうちにその機会を設けましょう。お楽しみに。
続けたのはサニー「学者」ランドレスの新譜『ブラックトップ・ラン』から「ザ・ワイルズ・
オヴ・ワンダー」です。確かな腕前のスライド・ギターが冴えていました。風貌からは
想像出来ないロック感覚に溢れています。わたしはどうしても彼の公立大学
講師のような学者然とした風貌に引っ張られてしまいまして、その自然体で
こういう音楽を演奏している姿が不思議に見えます。
さて、先週このアルバムと一緒にご紹介したブッカーTジョーンズの新譜『ノート・バ
イ・ノート』は、わたしにとって本当にゴキゲンなアルバムです。先週の「B-A-B-Y」
や「タイム・イズ・タイト」の他に、スタクス時代のこんな歌が入っていたのには驚きま
した。
M07.These Arms Of Mine(2’43”)Bokker T.Jones feat. Ty Taylor
-O.Redding, – EDR / Amplified Distribution ESR-51182
N オーティス・レディングの、本来はB面ですけど、事実上のデビュー・ヒットとなった自
作曲「ジーズ・アームズ・オヴ・マイン」、ブッカーTジョーンズの新譜『ノート・バイ・ノート』
からタイ・テイラーのヴォーカルをフィーチュアしてお送りしました。アレンヂはほぼ原曲通り、
タイトルを唄い出す冒頭部分では誰もが「オーティスじゃないか」、と思い浮かべるで
しょう。でも立派にタイ・テイラーの歌になっています。こんなカヴァにめぐり合え
るなんて、長生きもしてみるものですね。ブッカーT自身もライナに「わたしの大
きな心残りは、この録音をオーティスに聴かせられなかった事だ」と書いているの
も充分に頷けます。
とは言え今はもう2020年、原曲の発表から50年以上が経っているのです。
今回の新譜はブッカーTの息子、テディ・ジョーンズが中心になって作られているよ
うですね。新世代と力を合わせた合作です。先週の「ハバナ・ムーン」で才能豊か
な彼のギターの片鱗はお楽しみ頂きました。今朝は彼の自作曲を聞いて貰いま
しょう。唄も彼自身が歌っています。
アルバムの最終曲、「パラライズド」。
M08.Paralyzed(3’30”)Bokker T.Jones feat. Teddy Jones
-T.Jones- EDR / Amplified Distribution ESR-51182
N ブッカーTジョーンズの新譜『ノート・バイ・ノート』から息子テディ・ジョーンズのヴォーカル
をフィーチュアして「パラライズド」でした。
さて、アリーサ・フランクリンの『アメイジング・グレイス』と言えば、絶頂期にあった彼女
が教会で行なった公演を収めたLP2枚組ですね。CD時代にその時の録音の
ほぼ全てが増強されて出ていました。その時に収録された映像が最近発表さ
れまして、出回っています。わたしの手元にも来ました。既に話題となって
ていましたが、暫くは観ずにいました。それはずっと抱いていたLPの印象が
あまりに神々しかったからです。わたしは内実を充分に認めるものの、敬遠
していました。多分そんなに何回も聞いていない筈です。近づくのが半ば怖
かった位の、特別な存在です。それに画がついたとなると、もっと切実に迫
られる事が想像されまして、DVDはずっと机の上にありました。それを先週、
思い切って観ました。
流石に圧倒的な説得力でして、2日間行われたゴスペル集会のほぼ全編、通し
て2時間以上の映像からは、瞬時も目が離せませんでしたね。この様を「素
晴らしい」と賞賛するのは容易いでしょうが、北米の黒人音楽の底にはこう
いうものが流れているんだ・・・、わたしからすればどうしようもない距離
があります。しかしここにある真実は、否定出来ません。圧倒されながらも
複雑になって来る情感、思考。それを和らげてくれたのが、アリーサと南キャーフォーニ
ャ・コミュニュティ・クワイアの唄声でした。
M09.Precious Load, Take My Hand~You’ve Got A Friend(8’37”)
Aretha Franklin with Rev. James Cleveland
-T.Dorsey, C.King- Rhino / Atlantic R2 75627
N トーマス・ドージー作の古典「プレシャス・ロード」とキャロル・キングの「ユーヴ・ガタ・フレンド」
を上手くひとつにまとめたアリーサ・フランクリンと南キャーフォーニャ・コミュニュティ・クワイア。この
ゴスペル公演のクライマクスです。どの声からも純粋な信仰心が溢れ出ています。し
かも自然な進行で、どんどん登りつめて行く。わたしたちは全く敵いません。
ここでお説教を挟んだりして、全体を引っ張ってるのが、ジェイムズ・クリーヴラ
ンド牧師です。この公演はアリーサの独演会ではなく、どちらかと言えば、彼の講
話会が主体で、特別ゲストにアリーサ・フランクリンが招かれた、とするのが正式でしょ
う。ジェイムズ・クリーヴランド師も唄い手で、ピアノも弾くゴスペル音楽家です。集会
は彼が有り難いお話を垂れてから、「ではアリーサに唄って貰おう」といった感
じで進めて行きます。
演奏を受け持つのは、ドラムズがバナード・パーディ、ベイスはチャック・レイニー、ギター
がコーネル・デュープリー、コンガにパンチョ・モラーレス、そしてオルガンはケニー・ルーパー、アレグザ
ンダ・ハミルトンがクワイアの指揮を担当。R&Bセッションに較べれば音数が遥かに少ない
演奏ですが、それぞれの心が熱く煮えて来るのがわかりますね。
それでは圧倒的存在感のジェイムズ・クリーヴランドをフィーチュアして、
「プレシャス・メモリーズ」。
M10.Precious Memories~ Ending(8’26”)
Aretha Franklin with Rev. James Cleveland
-trd.- Rhino / Atlantic R2 75627
N 「プレシャス・メモリーズ」アリーサ・フランクリン、ジェイムズ・クリーヴランドでした。このクリーヴ
ランド師、思いのほか気さくな服装で出てきます、法衣、いや牧師の司祭着で
はありません。ちょっと面食らいますね。話し方もごく普通で、不自然な誇
張もありません。こういうお説教はやはりマーチン・ルーサー・キング師があの素晴ら
しい声で絶対的な形を作りました。黒人初の米大統領に何度もなり損ねたジェ
シー・ジャクスン師もその影響を受けていました。ジェイムズ・クリーヴランド牧師のはそ
ういった流れとは違う、別のスタイルですね。
ゴスペル界ではこのように著名な牧師で音楽家という存在は珍しくなく、各
地の教会を訪れて講話を垂れ、クアイアの指導をするのが日常的なお仕事になっ
ています。更に条件が整えば、「ではここでLP1枚」とばかりに録音して自
主的レコード制作までつなげる例も、かつては多く見られました。またゴスペル
教会で唄われるのは古くからの賛美歌だけではありませんで、新しい楽曲も
多く、常に更新が為されている世界ですから、彼のような同時代的牧師音楽
家は必要なのです。
ではよく知られた牧師音楽家、アンドレ・クローチの2005年のアルバム『ソウルフリイ』か
ら彼の自作による「スルウ・イト・オール」を聴きましょう。
M11.Through It All(3’23”)Andre Crouch
-A.Crouch- Light 5914
M12.One Of These Days(2’20”)Caravans feat.ShirLey Caesar
-P.D.- Savoy SCD 7012
N 「スルウ・イト・オール」、ゴスペル伝道師アンドレ・クローチでした。その後にお聞き頂いた
のはゴスペル・ヴォーカル・グループの名門キャラヴァンズで「ワン・オヴ・ジーズ・デイズ」、
同じ題名を持つ歌がゴスペルにたくさんありますが、これは古いスタンダードです
ね。殆どシャウトしっ放しのリードシンガーは、シャーリー・シーザーでした。実に魅力的な
歌声です。
ではキャラヴァンズ・フィーチュアリング・シャーリー・シーザーでもう一曲、
「ハレルヤ、イッツ・ダン」。
M13.Halleluja It’s Done(4’05”)Caravans feat.Shirley Caesar
-E.Williams- Savoy SCD 7012
M14.墓標の影(3’39”)クリーデンス・クリアウォーター・リヴァイヴァル
-J.Fogerty- ビクター VICP-62073
N 先週お届けした「タイム・イズ・タイト」はみなさんの心にかなりの印象を残せた
ようです。良かった。関連したお便りも頂きました。
火野さんが送ってくれた、ヤング・ミュージック・ショウのエムジーズの演奏場面、これ
です、観ましたよ。48年振りかなあ。この頃はまだ家がカラーテレビではなかった
ので、仲の良かった友達の家に見せて貰いに行きました。大瀬康一の「月光
仮面」時代と同じです。
出番を控えたクリーデンスのメムバみんながソデから憧れの眼差しで観ているのが
いいですね。エムジーズがすぐそこで演奏しているんです。気持ち、分かるな。
番組本編ではこの前にクリーデンスとエムジーズがスタジオでセッションする場面があって、
そこで演奏されたのが今の「墓標の影」だった筈です。確かオーヴァラップで実演
場面と繋がってたんじゃないかな。「墓標の影」、クリーデンス・クリアウォーター・リヴァイヴ
ァル 、傑作アルバム 『グリーン・リヴァ』からでした。
その他ポークパイさんご指摘のスタイル・カウンシルね、彼らは殆ど60年代のソウル・
ミュージックをなぞってました。最初の「マイ・エヴァ・チェインジング・ムーズ」なんて音
そのものがカーティス・メイフィールドのシカゴ・ソウルでした。ですから当然これも「タイム・
イズ・タイト」の影響下にあるのは明白です。
ポークパイさんは同じ「タイム・イズ・タイト」をシングル盤でも紹介してくれまし
たね。わたしは何年も探し歩いたアルバムでようやく聞けました。その時手に入
ったのはK-Telの廉価版だったかな。今朝はベストCDからですので、シングル仕
様とは微妙に違うかもしれませんが、聞いて下さい。
「タイム・イズ・タイト」、ブッカーTとエムジーズ、1969年の作品です。
M15.Time is Tight(3’16”)Booker T. & The MG’S
-B.T.Jones- Pヴァイン PCD-4932
M16.Hip Hug-Her(2’58”)Booker T. & The MG’S
-S.Cropper,B.T.Jones,D.Dunn,A.Jackson-
Wonderful Bird Records WOU-8010
M17.Mrs.Robinson(3’42”)Booker T. & The MG’S
-P.Simon- Pヴァイン PCD-4932
N 途中からダンゴ・ミクスで繋げましたのは、「ビートにしびれて」、こちらは1970
年発表の実況録音です。サンフランシスコでの演奏かな。そして「ミセス・ロビンスン」。エムジ
ーズは、こういう既成のヒット曲の料理の仕方がとても上手でした。彼らの音楽
は、一時「カースティーリオのカートリッヂ用」なんて言われてましたけれど、選曲、リズム
のアレンジは群を抜いて独創的でした。
やはりエムジーズはいい、とてもいい。世界中の音楽狂たちが彼らのようにな
りたかった気持ち、分かります。
M18.The Horse(2’44”)Booker T. & The MG’S
-J.James- Pヴァイン PCD-4932
N 当時流行っていた踊りにあやかって命名された、「ラーヴ・イズ・オールライト」とい
う題名のヴォーカル曲のB面カラオケ、「ザ・ホース」でした。これも堪らない出来です
ね、踊りは馬に乗って手綱を操る仕草をするんです。「現」時代にこれを回し
て、八木新之助プロデューサーと踊ったのは、今も忘れられません。
つい調子に乗って続けたブッカーTとエムジーズ、ひとまずお休みにしますが、
これで締めといたしましょう。正に決定的な「グルーヴィン」。
M19.Groovin’(2’44”)Booker T. & The MG’S
-F.cavalliere- ワーナー WPCR-27551
M20.Everytime We Say Goodbye(5’39”)John Coltrane
-C.Porter- Atlamtic 1361-2
後TM Born In Chicago 「アサー入り / Paul Butterfield Blues Band
-N.Gravenites- Rhino 8122 798434 0
N 「幻」3月14日、最後の1曲は、「エヴリタイム・ウイ・セイ・グーッドバーイ」、ジョン・
コルトレイン、1961年のアルバム『わたしの好きな物』からでした。ここでピアノを弾
いていたマッコイ・タイナーがこの6日に亡くなっていました。わたしは彼個人の音
楽をそんなに沢山聞いていたという訳ではありませんが、頻繁にヌー・ヨークに行
っていた頃にブルー・ノートの日程表を見ると、殆ど必ず彼の名前がありましてね。
それもいつもビッグバンド編成でした。その頃すでにこの演奏形態は時代遅れ
になっていましたが、彼にはビッグバンドでなければ表現出来ない音楽があっ
たようです。「ああ、どうしてもこれでやりたいんだな」と、毎回妙な納得を
していました。それで彼の名前を聞くとブルー・ノートが連想されるのです。一度
でも観ときゃ良かったな。享年82、安らかにお休み下さい。
東京書籍から出ている向井康介著「大阪芸術大学」を読み終えました。こ
れは大変面白い。いま映像作家で活躍している著者が、四国の田舎から大阪
の河南町にある大阪芸術大学に入って過ごした4年間の記録です。旅先の本
屋で立ち読みして約束に遅れた程に読ませる一冊です。ここの大家さん澤田
修もこの学校の出身ですので、いま貸してあります。多分もう読み通した事
でしょう。みなさんにもお薦めしておきます。
エリスの最新号が公開になっています。Http://bccks.jp/bcck/162940/info へ
行ってパスワード「an87c」を入れてくれれば、読む事が出来ます。
「幻」今朝の特別付録は、以下の隠し場所、どうぞお楽しみ下さい。
https://firestorage.jp/download/c0dff1800dfac446e6eb74910ea7fc4c52a01ed5
ダウンロード・パスワードは、w9nn789wです。
一向に終息の兆しすら見えない新型コロナ・ウイルス性肺炎の猛威、イタリアはかなり
深刻な状態のようです。夏の世界的な催しだけを優先しているこの国の政府
の対応なんかあてになりませんから、ひとりひとりの力で感染を防ぐだけで
す。何よりまず、手洗いとうがいで凌ごう、みんな。
さて今朝もちょうど時間となりました。
こちらは、http://osamusawada.com/category/mornin-blues-by-isaowashizu/
「幻」モーニン・ブルーズ、鷲巣功でした。来週も首都圏で9人のあなただけに。
そして全国で9500万人のあなたにも、アサー。
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いつまでこんな閉塞感を味わっていなきゃイケないのでしょうね。
とは云え、土曜日の早朝はこの【幻】があってホット安らぎます。
今回は懐かしいP君のお名前も!!
音のデイタはまだこの後ゆっくりいただきます。
最近、何となくゆっくり音楽が聴けません。
つい、ニウスや進展に目と耳を奪われてしまいます。
山奥から街に出る事もますます減りました。
今日、明日には桜の蕾もこんな世間の事などお構い無しに自分たちの命を咲かせるんでしょうね。
すごいな。
「金曜の夜はワシづかみ」
わ~わ~わ~ わしずいさ~お~の
しんしんしん しんやえいぎょ(×4)
DJわ~し~ず~
3えーえむ いんたーえふえむ(3.am InterFM)
ななろくいち おんにゃれいでぃお(761 On your radio)
きみのみーみもとで きょうもすーてきな じゃがれごえ~
わ~わ~わ~ わしずいさ~お~の
しんしんしん しんやえいぎょ(×4)
あけりゃもうすぐ たのしいどようび
のーどーあーめ なめなめ
あなたのはーと わしづかみ~
わ~わ~わ~ わしずいさ~お~の
しんしんしん しんやえいぎょ(×4)
DJわ~しず~ ん~~~
現MBが火〜金から週一(土曜の朝)になったとき
ピンときて、これをテーマ曲にすべきだと思ったゎ
タイトルは「金曜の夜はワシづかみ」よりも「土曜の朝の恋人に」のほうがいいね。
やられた。お見事。
東京は雪がふってきました。
幻といっしょに雪見酒。
幸せなお休みです。
澤田さん鷲巣さん今週もありがとうございます。
なんとMBで馬場こずえさんが出て来るとは嬉しい限り、ちびえさん、素晴らしいバッチリです。
鷲巣さんが「土曜の夜の恋人に」の印象が薄かったのは、当時のアルバムLP「Go!Go!Niagara」には、大瀧さんの番組ゴーゴーナイアガラ用に歌詞を変えた「月曜の夜の恋人に」しか収録されていなかったからで、「土曜の夜の恋人に」の方はLP「CM Special Vol.1」収録だったからだろうと思います。その後やCDになると、もう色々で私も分からないですが。
馬場こずえさんは、若いこだま→パック2部→歌うヘッドライト→深夜営業の順で、馴染まなかった「いすず歌うヘッドライト」以外は全てスポンサーが無い番組ばかり
「深夜営業」はCMが無いので本人ナレーションによる番宣がCM替わりでした、そこで掛かっていた
Mike Bloomfield – Mr.Johnson and Mr.Dunn
Steve Goodman – It’s a Sin to Tell a Lie
Jesse Colin Young – Song for Juli
などは私はとても懐かしいです。
特別付録を聞いてたらアリーサの葬儀で、Shirley Caesarが、How I Got Overをアリーサ仕様で歌っていたのを思い出しましたが、アメイジンググレイスの映像はもう密林で直ぐ手に入るのですね、国内盤待つと長そうだし2千円台だから買いました。
今週も有難うございました。
アリーサのDVDですが、アマゾンははっきりとリージョン2と明記して売ってるのに案の定と言うか当然北米の物が届くので、リージョンフリーでない普通のプレイヤーでは再生出来ませんでした、一応ご報告まで。
BBCの映像でイタリアの様子が映ってました。
アパートの住民が通りに向けた窓やベランダから歌ったり楽器で演奏。
中には鍋のふたを2枚でシンバル。
外で皆と集まれなくても一緒になれる。
届けられる。
コロナに抗議して勝とうとしてる姿が美しい。
こんな時は心の健康を保つこともなにより大切ね。
夕方からお好み焼きをじゅうじゅう。
もちろんお酒はイタリアのVINO BIANCO。
アリーサのアメイジング・グレイス ミック・ジャガーが映ったものですか、私も見ましたよ てもどうも海賊版みたいでした。矢野顕子さすがです。ありがとうございました。
何はともあれ3連休。
オリンピックとかじゃなくて一人の生演奏。
あたりまえの中止だが立ち向かって欲しかった。
お家でゆっくっりヂュランのレコード。
来週の仕事帰りに「ナッシュビルスカイライン」を買って自分だけの来日記念盤にしよう。
何時もと変わらぬ幻ラジオ。
LOVE&PEACE